JPH0916909A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

Info

Publication number
JPH0916909A
JPH0916909A JP16051695A JP16051695A JPH0916909A JP H0916909 A JPH0916909 A JP H0916909A JP 16051695 A JP16051695 A JP 16051695A JP 16051695 A JP16051695 A JP 16051695A JP H0916909 A JPH0916909 A JP H0916909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
flattening
coil
layer
conductor coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16051695A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Sasaki
守 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16051695A priority Critical patent/JPH0916909A/ja
Publication of JPH0916909A publication Critical patent/JPH0916909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作製時における導体コイルのスパイラルパタ
ーン間のばらつきを抑止してコイル抵抗を一定とし、製
品の信頼性の大幅な向上を実現することを可能とする薄
膜磁気ヘッドを提供する。 【構成】 第1の平坦化膜31を第2の平坦化膜32に
より完全に被覆成膜し、特に導体コイル2の外部端子接
続部2a下においては、第2の平坦化膜32の端部32
aを第1の平坦化膜31の端部31aより当該平坦化膜
32の膜厚相当距離以上広く成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部磁気コアと下部磁
気コアを有し、下部磁気コア上に平坦化層を介して導体
コイルが設けられてなる薄膜磁気ヘッドに関し、特に磁
気抵抗効果素子を有する再生用の磁気抵抗効果ヘッド部
上に導体コイルを有する記録用のインダクティブヘッド
部が積層形成されてなる複合型の薄膜磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄膜磁気ヘッドとしては、磁性
膜、絶縁膜等の薄膜が多重積層され、さらに導体コイル
等が形成されてなるものがある。この薄膜磁気ヘッドは
真空薄膜形成技術により形成されるため、狭トラック化
や狭ギャップ化等の微細寸法化が容易高分解能記録が可
能であるという特徴を有しており、高密度記録化に対応
した磁気ヘッドとして注目されている。
【0003】具体的に、例えば記録用の薄膜磁気ヘッド
として好適なものとしては、いわゆる誘導型(インダク
ティブ型)の磁気ヘッド(以下、単にインダクティブヘ
ッドと記す。)がある。このインダクティブヘッドは、
軟磁性体層である下部磁気コア上に磁気ギャップを形成
するためのギャップ膜が成膜され、さらにこのギャップ
膜上に表面を平坦化して導体コイルの成膜を容易にする
ための平坦化層が成膜されて、さらにその表面上に導体
コイルがスパイラル状に形成されている。そして、上記
導体コイル上に軟磁性体層である上部磁気コアが形成さ
れて上記インダクティブヘッドが構成されている。
【0004】また、再生用の薄膜磁気ヘッドとして好適
なものとしては、いわゆる磁気抵抗効果型磁気ヘッド
(以下、単にMRヘッドと記す。)がある。このMRヘ
ッドは、非磁性の基板上に絶縁層,下部シールドコアと
なる軟磁性膜及びAl2 3 或はSiO2 を材料とする
絶縁層が順次積層され、この絶縁層上に、MR素子が、
その長手方向が磁気記録媒体との対向面(磁気記録媒体
摺動面)と垂直になるように配され、且つその一方の端
面が磁気記録媒体摺動面に露出するかたちに形成されて
いる。さらに、MR素子の両端部上に、このMR素子に
センス電流を提供するための前端電極及び後端電極が設
けられ、上記MR素子上にAl2 3 或はSiO2 を材
料とする絶縁層が形成されている。この絶縁層は上記前
端及び後端電極により狭持されたかたちとされている。
この絶縁層上には上記MR素子と対向してバイアス導体
が配されて、さらにこの上に絶縁層が形成され、上記絶
縁層上に上部シールドコアとなる軟磁性膜が積層されて
上記MRヘッドが構成されている。
【0005】これらの薄膜磁気ヘッドは、例えば上記M
RヘッドよりなるMRヘッド部に上記インダクティブヘ
ッドよりなるインダクティブヘッド部が積層形成されて
複合型の薄膜磁気ヘッドとされ、ハードディスクドライ
ブ等に搭載され利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インダ
クティブヘッドにおいて、ギャップ膜上に成膜される上
記平坦化層は、通常2層の第1,第2の平坦化膜から構
成されている。この場合、第1の平坦化膜はコイル成膜
領域における下部磁気コアの領域と当該下部磁気コアを
除く領域との高低差を調整するためのものであり、第2
の平坦化膜は記録効率に優れた下部,上部磁気コアの間
隔を保持するためのものである。
【0007】この平坦化層は以下に示すように成膜され
る。すなわち、先ずフォトレジスト剤をギャップ膜上の
下部磁気コア上を除くコイル成膜領域に塗布し、フォト
リソグラフィー技術により塗布されたフォトレジスト剤
に露光・現像等を施すことにより所定形状のレジストパ
ターンを形成した後に、当該レジストパターンを熱硬化
させることにより第1の平坦化膜を成膜する。次いで、
第1の平坦化膜の成膜と同様に、第1の平坦化膜が成膜
されたコイル成膜領域全域にフォトレジスト剤を塗布し
所定形状のレジストパターンを形成した後に、当該レジ
ストパターンを熱硬化させることにより第2の平坦化膜
を成膜する。
【0008】また、上記導体コイルは、平坦化層上に成
膜されたメッキ下地層上にフォトレジスト剤を塗布し、
フォトリソグラフィー技術により塗布されたフォトレジ
スト剤に露光・現像等を施すことにより所定形状のレジ
ストパターンを形成し、当該レジストパターンに基づい
てCu等を材料としてスパイラル状にメッキ成膜される
ものである。
【0009】上記導体コイルには外部端子接続部が設け
られており、この外部端子接続部を導体コイルから引き
出すかたちに一体形成する必要がある。具体的には、図
15に示すように、MRヘッド部A上にギャップ膜を成
膜した後、第1,第2の平坦化膜101,102を順次
成膜して平坦化層103を形成し、当該平坦化層104
を覆うように外部端子接続部(すなわち導体コイル)を
形成するためのレジストパターン104を形成する。
【0010】この場合、導体コイルの外部端子接続部を
成膜するに際して、平坦化層103の端部103aを越
えて成膜する必要があるために、成膜されたレジストパ
ターン104は当該端部103aの近傍においてその膜
厚が最大値Mとなる。この最大値Mは、当該端部103
aの近傍を除いたレジストパターン104の膜厚が5μ
m程度であるのに対して、約11μmと比較的大きな値
となる。
【0011】このとき、レジストパターン104に露光
を施す際に、その露光条件は膜厚が最大値Mとなる端部
103aに適した条件となる。上記導体コイルはピッチ
が狭く成膜時に高いパターン精度が要求されるため、導
体コイルのスパイラルパターンに乱れが生じ、抵抗不良
の主な原因となる線間ブリッジ(線材間における短絡)
の発生が惹起されることになる。
【0012】そこで本発明は、かかる従来の技術的な課
題に鑑みて提案されたものであって、作製時における導
体コイルのスパイラルパターン間のばらつきを抑止して
コイル抵抗を一定とし、製品の信頼性の大幅な向上を実
現することを可能とする薄膜磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の対象とするもの
は、下部磁気コア上に平坦化層を介してスパイラル状の
導体コイルが形成され上部磁気コアが積層されてなる薄
膜磁気ヘッドである。
【0014】本発明は、上記平坦化層が少なくとも2層
の平坦化膜からなるとともに、当該平坦化層は、上記導
体コイルの外部接続端子部下において、積層された2層
の平坦化膜の一方の端部が他方の端部より当該平坦化膜
の何れか一方の膜厚相当距離以上離間して成膜されてな
ることを特徴とするものである。
【0015】この場合、具体的には、上記平坦化層を第
1,第2の平坦化膜から構成し、第1の平坦化膜を下部
磁気コア上を除くコイル成膜領域に成膜するとともに、
第2の平坦化膜をコイル成膜領域全体に順次成膜するこ
とが好適である。
【0016】また、上記平坦化層を熱硬化型のフォトレ
ジストを材料として成膜することが好ましい。
【0017】
【作用】本発明に係る薄膜磁気ヘッドにおいては、少な
くとも2層の平坦化膜からなる平坦化層が、導体コイル
の外部接続端子部下において、積層された2層の平坦化
膜の一方の端部が他方の端部より当該平坦化膜の何れか
一方の膜厚相当距離以上離間して成膜されている。
【0018】この場合、上記導体コイルを成膜するに際
して、上記平坦化膜の各端部はそれぞれ略々同一の低勾
配をもって形成される。ここで、導体コイルを成膜する
ためのレジストパターンを平坦化層上に成膜すると、当
該レジストパターンはその上記各端部近傍における下部
磁気コアの表面に対する垂直方向の膜厚が略々一定値と
なり、導体コイルのスパイラルパターンを最適な露光条
件でパターニングすることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を、記録・再生用の薄膜磁気ヘ
ッドとして好適な複合型薄膜磁気ヘッドに適用した実施
例を図面を参照しながら説明する。
【0020】この実施例の複合型薄膜磁気ヘッドは、図
1に示すように、磁気抵抗効果を奏するMR素子11が
それぞれ軟磁性体層である下部シルードコア12と後述
の下部磁気コア1と兼用される上部シルードコアとによ
り狭持されてなる磁気抵抗硬化型ヘッド部A(以下、M
Rヘッド部Aと記す。)と、導体コイル2が下部磁気コ
ア1と上部磁気コア3とにより狭持されてなる誘導型の
薄膜磁気ヘッド部B(以下、インダクティブヘッド部B
と記す。)とが順次積層されて構成されている。
【0021】MRヘッド部Aは、MR素子11にセンス
電流がトラック幅方向と直交する方向に流れる、いわゆ
る縦型のMRヘッドである。具体的には、非磁性基板2
1上に、例えばAl2 3 よりなる絶縁層22を介して
下部シールドコア12が形成され、この下部シールドコ
ア12上に磁気ギャップを形成するAl2 3 等よりな
る絶縁層23が積層されている。
【0022】そして、この絶縁層23上にMR素子11
がその長手方向が磁気記録媒体との対向面(磁気記録媒
体摺動面a)と垂直になるように配され、且つその一方
の端面が磁気記録媒体摺動面aに露出するかたちに形成
されている。さらに、MR素子11の両端部上に、この
MR素子11にセンス電流を提供するための前端電極2
4a及び後端電極24bが設けられ、絶縁層23を介し
て当該MR素子11にバイアス磁界を印加するためのバ
イアス導体25が設けられている。ここで、前端,後端
電極24a,24bにより狭持されたMR素子の領域が
磁気抵抗効果を示す感磁部となる。そして、バイアス導
体25上に絶縁層23が積層され、この絶縁層15上に
後述の下部磁気コア1と兼用される上部シルードコアが
形成されて、MRヘッド部Aが構成されている。
【0023】一方、インダクティブヘッド部Bは、軟磁
性体層である下部磁気コア1上に磁気ギャップを形成す
るギャップ膜4が成膜され、さらにこのギャップ膜4上
に表面を平坦化して導体コイル2の成膜を容易にするた
めの第1の平坦化層5が成膜され、この平坦化層5の表
面がコイル成膜領域とされて導体コイル2がスパイラル
状に形成されている。そして、表面の平坦化を図るため
のレジスト等の高分子材料からなる第2の平坦化層6が
成膜され、この第2の平坦化層6上に軟磁性体層である
上部磁気コア3が形成されて構成されている。
【0024】第1の平坦化層5は、熱硬化型のフォトレ
ジストを材料とする第1,第2の平坦化膜31,32が
順次積層されてなる2層構造とされている。この場合、
第1の平坦化膜31は、コイル成膜領域における下部磁
気コア1の領域と当該下部磁気コア1を除く領域との高
低差を調整するためのものであり、下部磁気コア1上を
除くコイル成膜領域に成膜される。また、第2の平坦化
膜32は、記録効率に優れた下部,上部磁気コア1,3
の間隔を保持するためのものであり、コイル成膜領域全
域に成膜される。
【0025】ここで、第1の平坦化膜31は第2の平坦
化膜32により完全に被覆されており、特に導体コイル
2の外部端子接続部2a下においては、図2に示すよう
に、第2の平坦化膜32の端部32aが第1の平坦化膜
31の端部31aより当該平坦化膜32の膜厚相当距離
以上広く成膜されている。
【0026】第2の平坦化層6は、第1の平坦化層5と
同様に、熱硬化型のフォトレジストを材料とする第3,
第4の平坦化膜33,34が順次積層されてなる2層構
造とされている。この場合、第3の平坦化膜33は、導
体コイル2の線材による段差を埋め込むために形成され
るものであり、第4の平坦化膜34は、第3の平坦化膜
33で完全には平坦化しきれなかった上記段差を平坦化
するために形成されるものである。
【0027】ここで、インダクティブヘッドBを作製す
るには、先ず図3に示すように、上記MR素子11の上
部に軟磁性材よりなる下部磁気コア1を成膜した後に、
Al2 3 等を材料としてスパッタリング等の手法によ
り記録用の磁気ギャップとなるギャップ膜4を成膜す
る。
【0028】次いで、図4に示すように、ギャップ膜4
にドライエッチングを施して下部,上部磁気コア1,3
を接続するためのバックギャップ7を形成する。なお、
このバックギャップ7については上部磁気コア3を形成
する以前であればその作製工程の順序は問わない。
【0029】そして、ギャップ膜4を介してこの下部磁
気コア1上に当該下部磁気コア1と導体コイル2との間
の絶縁を図り且つ表面の平坦化を図って導体コイル2を
正確に形成するための熱硬化型のフォトレジストよりな
る第1の平坦化層5を成膜する。
【0030】このとき、第1の平坦化層5を第1,第2
の第1の平坦化膜31,32の2層構造に成膜する。す
なわち、図5,図6に示すように、先ず熱硬化型のフォ
トレジストを下部磁気コア1上を除くコイル成膜領域に
塗布し、フォトリソグラフィー技術によりパターニング
を施した後、200℃程度の所定温度にて熱硬化させる
ことにより第1の平坦化膜31を形成する。
【0031】次いで、図7,図8に示すように、第1の
平坦化膜31の場合と同様に、熱硬化型のフォトレジス
トを第1の平坦化膜31が成膜されたコイル成膜領域全
域に塗布し、フォトリソグラフィー技術によりパターニ
ングを施した後、所定温度にて熱硬化させることにより
第2の平坦化膜32を形成する。このとき、導体コイル
2の外部端子接続部2aが成膜される箇所において、第
2の平坦化膜32の端部32aを第1の平坦化膜31の
端部31aより当該第2の平坦化膜32の膜厚相当距離
以上広く成膜する。なお、第1の平坦化膜31,32の
作製工程の順序を入れ替えて第1の平坦化膜31により
第2の平坦化膜32を覆うようにしてもよい。
【0032】次いで、図9,図10に示すように、第1
の平坦化層5の第2の平坦化膜32上にCr/Cuを材
料として順次成膜を施して2層構造の図示しない第1の
メッキ下地層をスパッタ成膜し、この第1のメッキ下地
層上に導電コイル2を成膜する。すなわち、フォトリソ
グラフィー技術により、第1のメッキ下地層上にフォト
レジストを塗布して所定形状のレジストパターン41を
形成する。
【0033】このとき、図11に示すように、レジスト
パターン41は、平坦化層5の外部端子接続部2a下に
相当する第2の平坦化膜32の端部32a上でその膜厚
が最大値Mとなるが、レジストパターン41の膜厚は端
部32a上を除く部分では約5μmであるのに対して上
記最大値が約7μmとなるため、当該レジストパターン
41は殆ど均一の膜厚に成膜されることが分かる。
【0034】ここで、当該レジストパターンに基づいて
Cuを材料としてスパイラル状の導電コイル2をメッキ
成膜する。そして、所定の有機溶剤を用いて上記レジス
トパターンを溶解除去した後に、イオンミーリング法に
よりエッチングを施して導体コイル2の非成膜領域に存
する第1のメッキ下地層を除去する。
【0035】さらに、導電コイル2を形成するために成
膜したメッキ膜のうち、不要なメッキ膜をウェットエッ
チングにより除去するためのカバーレジストを形成す
る。その後、硝酸を主成分とするエッチャントを用いて
不要なメッキ膜を除去し、有機溶剤を用いてカバーレジ
ストを溶解除去する。
【0036】次いで、導体コイル2上に第2の平坦化層
6を形成する。この第2の平坦化層6は、第3,第4の
平坦化膜33,34の2層構造に成膜する。すなわち、
図12に示すように、導体コイル2上に熱硬化型のフォ
トレジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術により
パターニングを施した後、図13に示すように、所定温
度にて熱硬化させることにより第3の平坦化膜33を形
成し、同様に第3の平坦化膜33上に熱硬化型のフォト
レジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術によりパ
ターニングを施した後、所定温度にて熱硬化させること
により第4の平坦化膜34を形成する。
【0037】次いで、当該第2の平坦化層6の第4の平
坦化膜34上にCr/Ti/Ni−Feを材料として順
次成膜を施して3層構造の図示しない第2のメッキ下地
層を形成する。
【0038】そして、導体コイル2を形成した場合と同
様に、図14に示すように、第2のメッキ下地層上に上
部磁気コア3をメッキ成膜する。すなわち、フォトリソ
グラフィー技術により、第2のメッキ下地層上にレジス
ト剤を塗布し、所定形状のレジストパターンを形成し、
当該レジストパターンに基づいてNi−Feを材料とし
て上部磁気コア3をそれぞれメッキ成膜する。
【0039】次いで、所定の有機溶剤を用いて上記レジ
ストパターンを溶解除去した後に、イオンミーリング法
によりエッチングを施して上部磁気コア3の非成膜領域
に存する第2のメッキ下地層を除去する。
【0040】以上の工程を経ることにより、上記図1に
示すインダクティブヘッド部Bが完成する。
【0041】このように、本実施例の複合型薄膜磁気ヘ
ッドにおいては、2層の第1,第2の平坦化膜31,3
2からなる第1の平坦化層5が、導体コイル2の外部接
続端子部2a下において、積層された2層の平坦化膜の
うち第2の平坦化膜32が第1の平坦化膜31より当該
第2の平坦化膜32の膜厚相当距離以上広く成膜されて
いる。
【0042】この場合、導体コイル2を形成するに際し
て、第1の平坦化膜31,32の各端部31a,32a
はそれぞれ略々同一の低勾配をもって形成される。ここ
で、導体コイル2を成膜するためのレジストパターン4
1を第1の平坦化層5上に成膜すると、当該レジストパ
ターン41はその上記各端部31a,32aの近傍にお
ける下部磁気コア1の表面に対する垂直方向の膜厚が略
々一定値となる。したがって、導体コイル2のスパイラ
ルパターンを最適な露光条件でパターニングすることが
可能となり、作製時における導体コイルのスパイラルパ
ターン間のばらつきが抑止されてコイル抵抗が一定とな
る。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る薄膜磁気ヘッドにおいて
は、少なくとも2層の平坦化膜からなる平坦化層が、導
体コイルの外部接続端子部下において、積層された2層
の平坦化膜の一方が他方より当該平坦化膜の膜厚相当距
離以上広く成膜されている。この場合、上記導体コイル
を成膜するに際して、上記平坦化膜の各端部はそれぞれ
略々同一の低勾配をもって形成される。ここで、導体コ
イルを成膜するためのレジストパターンを平坦化層上に
成膜すると、当該レジストパターンはその上記各端部近
傍における下部磁気コアの表面に対する垂直方向の膜厚
が略々一定値となり、導体コイルのスパイラルパターン
を最適な露光条件でパターニングすることが可能とな
る。
【0044】したがって、本発明によれば、作製時にお
ける導体コイルのスパイラルパターン間のばらつきを抑
止してコイル抵抗を一定とし、製品の信頼性の大幅な向
上を実現することを可能とする薄膜磁気ヘッドを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る薄膜磁気ヘッド(複合型薄膜磁
気ヘッド)の主要部を模式的に示す断面図である。
【図2】インダクティブヘッド部の導体コイル2の外部
端子接続部2a下における第1の平坦化膜31,32の
端部31a,32aの近傍を模式的に示す断面図であ
る。
【図3】下部磁気コア上にギャップ膜が成膜された様子
を模式的に示す断面図である。
【図4】ギャップ膜にバックギャップが形成された様子
を模式的に示す断面図である。
【図5】下部磁気コア上を除くコイル成膜領域に平坦化
膜が形成された様子を模式的に示す断面図である。
【図6】下部磁気コア上を除くコイル成膜領域に第1の
平坦化膜が形成された様子を模式的に示す平面図であ
る。
【図7】第1の平坦化膜が成膜されたコイル成膜領域全
域に第2の平坦化膜が形成された様子を模式的に示す断
面図である。
【図8】第1の平坦化膜が成膜されたコイル成膜領域全
域に第2の平坦化膜が形成された様子を模式的に示す平
面図である。
【図9】第1の平坦化層上に第1のメッキ下地層を介し
て導体コイルがメッキ成膜された様子を模式的に示す断
面図である。
【図10】第1の平坦化層上に第1のメッキ下地層を介
して導体コイルがメッキ成膜された様子を模式的に示す
平面図である。
【図11】形成されたレジストパターンの外部端子接続
部近傍の様子を模式的に示す断面図である。
【図12】導体コイル上に第3の平坦化膜が成膜された
様子を模式的に示す断面図である。
【図13】第3の平坦化膜上に第4の平坦化膜が成膜さ
れた様子を模式的に示す断面図である。
【図14】第3の平坦化膜上に上部磁気コアがメッキ成
膜された様子を模式的に示す断面図である。
【図15】従来の複合型薄膜磁気ヘッドを作製するに際
して、形成されたレジストパターンの外部端子接続部近
傍の様子を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
A MRヘッド部 B インダクティブヘッド部 1 下部磁気コア 2 導体コイル 3 上部磁気コア 4 ギャップ膜 5 第1の平坦化層 6 第2の平坦化層 31 第1の平坦化膜 32 第2の平坦化膜 33 第3の平坦化膜 34 第4の平坦化膜 31a〜34a 端部 41 レジストパターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部磁気コア上に平坦化層を介してスパ
    イラル状の導体コイルが形成され上部磁気コアが積層さ
    れてなる薄膜磁気ヘッドにおいて、 上記平坦化層が少なくとも2層の平坦化膜からなるとと
    もに、当該平坦化層は、上記導体コイルの外部接続端子
    部下において、積層された2層の平坦化膜の一方の端部
    が他方の端部より当該平坦化膜の何れか一方の膜厚相当
    距離以上離間して成膜されてなることを特徴とする薄膜
    磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 平坦化層は第1,第2の平坦化膜からな
    り、第1の平坦化膜が下部磁気コア上を除くコイル成膜
    領域に成膜されるとともに、第2の平坦化膜がコイル成
    膜領域全体に順次成膜されていることを特徴とする請求
    項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 平坦化層が熱硬化型のフォトレジストか
    らなることを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
JP16051695A 1995-06-27 1995-06-27 薄膜磁気ヘッド Pending JPH0916909A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16051695A JPH0916909A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 薄膜磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16051695A JPH0916909A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 薄膜磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0916909A true JPH0916909A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15716654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16051695A Pending JPH0916909A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 薄膜磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0916909A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495864B2 (en) 2005-03-11 2009-02-24 Tdk Corporation Co., Ltd. Perpendicular magnetic recording head and method of manufacturing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495864B2 (en) 2005-03-11 2009-02-24 Tdk Corporation Co., Ltd. Perpendicular magnetic recording head and method of manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001060307A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001319312A (ja) 薄膜コイルおよびその製造方法ならびに薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3499458B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびに薄膜コイルの形成方法
JP2003317214A (ja) 薄膜磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッドの下部シールド層の形成方法
JPH0916909A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2000155914A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
US20030189799A1 (en) Magnetoresistive head and a method for manufacturing of the same
JPH103617A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法
JP2002208114A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2649209B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH08329420A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH065572B2 (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH10198930A (ja) 導電体の形成方法及び磁気ヘッドの製造方法
JP2000123321A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0916906A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド
JP3297760B2 (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法
JPH1186220A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH11167704A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0817022A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0316686B2 (ja)
JPH07320230A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH11161911A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH03269814A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH07296334A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH11273026A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02