JPH09168537A - 乳房撮影装置の機能を制御するための方法及び制御システム - Google Patents
乳房撮影装置の機能を制御するための方法及び制御システムInfo
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- JPH09168537A JPH09168537A JP8313631A JP31363196A JPH09168537A JP H09168537 A JPH09168537 A JP H09168537A JP 8313631 A JP8313631 A JP 8313631A JP 31363196 A JP31363196 A JP 31363196A JP H09168537 A JPH09168537 A JP H09168537A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 撮影を容易にすると共に患者及びオペレータ
の負担を軽減するような、乳房撮影装置の機能の制御方
法及び制御装置を提供する。 【解決手段】 検査すべき胸部（Ｍ）から種々の投射を
するために、乳房撮影装置が使用される。本発明におい
ては、メモリ１６を有する制御装置１０を使用して、露
光すなわち撮影の前に、投射パラメータ情報をメモリに
保存させる。この情報に基づき、制御装置１０の制御ユ
ニット１５が、乳房撮影装置のアクチュエータモータ
（３１，３３，３４，３５，４０）を制御する。そのよ
うなアクチュエータモータにより駆動される種々のアク
チュエータ（３８，４３，４４，４５，４７，４８，１
００）は、連続的なシーケンスで、及び／又は、オペレ
ータが作動するサブシーケンスで、自動的に動かされ
る。本発明は、乳ガンのスクリーニング検査に使用する
のに特に適している。
の負担を軽減するような、乳房撮影装置の機能の制御方
法及び制御装置を提供する。 【解決手段】 検査すべき胸部（Ｍ）から種々の投射を
するために、乳房撮影装置が使用される。本発明におい
ては、メモリ１６を有する制御装置１０を使用して、露
光すなわち撮影の前に、投射パラメータ情報をメモリに
保存させる。この情報に基づき、制御装置１０の制御ユ
ニット１５が、乳房撮影装置のアクチュエータモータ
（３１，３３，３４，３５，４０）を制御する。そのよ
うなアクチュエータモータにより駆動される種々のアク
チュエータ（３８，４３，４４，４５，４７，４８，１
００）は、連続的なシーケンスで、及び／又は、オペレ
ータが作動するサブシーケンスで、自動的に動かされ
る。本発明は、乳ガンのスクリーニング検査に使用する
のに特に適している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳房撮影装置を制
御して、種々の投射で放射線撮影すべき胸部から露光さ
せるために、乳房撮影装置の機能を制御するための制御
方法に関する。本発明は、更に、乳房撮影装置の制御シ
ステムに関する。そのような乳房撮影装置は、ベース
と、該ベースに接続されていて、水平軸線の周りで回転
するのが好ましい、運動可能なＣ型アーム又は同様な部
材とを備えている。Ｃ型アームは、Ｘ線源と、放射線撮
影すべき胸部のための押圧パドルと、撮像手段とを担持
している。上記乳房撮影装置は、更に、この装置の可動
部材のアクチュエータモータを備えている。
御して、種々の投射で放射線撮影すべき胸部から露光さ
せるために、乳房撮影装置の機能を制御するための制御
方法に関する。本発明は、更に、乳房撮影装置の制御シ
ステムに関する。そのような乳房撮影装置は、ベース
と、該ベースに接続されていて、水平軸線の周りで回転
するのが好ましい、運動可能なＣ型アーム又は同様な部
材とを備えている。Ｃ型アームは、Ｘ線源と、放射線撮
影すべき胸部のための押圧パドルと、撮像手段とを担持
している。上記乳房撮影装置は、更に、この装置の可動
部材のアクチュエータモータを備えている。
【０００２】
【従来の技術】放射線撮影技術としての乳房撮影は、女
性の乳ガンを発見するための極めて重要な診断方法であ
る。ガンは、早期に認識できれば、それだけその治癒率
は高くなる。従って、乳房撮影装置は今日、例えば、マ
イクロカルシフィケーション（microcalcification）に
基づき、既にその初期段階にある可能性のあるガンの認
識を容易にするために、像の高い分解能が強く要求され
ている。
性の乳ガンを発見するための極めて重要な診断方法であ
る。ガンは、早期に認識できれば、それだけその治癒率
は高くなる。従って、乳房撮影装置は今日、例えば、マ
イクロカルシフィケーション（microcalcification）に
基づき、既にその初期段階にある可能性のあるガンの認
識を容易にするために、像の高い分解能が強く要求され
ている。
【０００３】乳ガンを発見するために通常使用されてい
る手法は、乳房撮影スクリーニングキャンペーンを行う
ことであり、そのようなキャンペーンにおいては、ある
年代の女性を定期的に集めて、悪性の乳腫瘍を発見す
る。放射線撮影を受ける女性が多いので、特に処理速度
という意味において、高品質の乳房撮影装置も必要とな
る。
る手法は、乳房撮影スクリーニングキャンペーンを行う
ことであり、そのようなキャンペーンにおいては、ある
年代の女性を定期的に集めて、悪性の乳腫瘍を発見す
る。放射線撮影を受ける女性が多いので、特に処理速度
という意味において、高品質の乳房撮影装置も必要とな
る。
【０００４】乳房撮影スクリーニングにおいては、通
常、各々の胸部から２回露光がなされる。すなわち、一
人の患者当たり全部で４回露光がなされる。又、予防措
置として、あるいは、それ以前の段階の何等かの欠陥を
正すために、幾つかの追加の露光がなされることがあ
る。一般的に、乳房撮影スクリーニングステーションの
処理速度は、１時間当たり約１０人の患者と考えられ、
これは、１時間当たり約４０回露光することを意味す
る。従って、一回の露光すなわち撮影に割り当てられる
時間は、僅かに１．５分間程度である。その時間内に、
放射線撮影装置は、胸部の形状、及び、観察すべき位置
又は方向に応じて、適正な位置に整合されなければなら
ず、患者は、又その胸部を放射線撮影のために押圧され
た状態で、装置の中で待機しなければならい。撮影が終
わると、胸部に対する押圧を解放し、デジタルカメラを
使用しない限り、フィルムカセットを交換する。その
後、放射線撮影装置は、次の露光のために再度整合され
る。上述の事柄に基づくと、乳房撮影ステーションにお
ける作業は、努力を要し且つあわただしいことは明らか
であり、従って、放射線撮影装置のオペレータのストレ
ス及び作業の負担を緩和し、スクリーニング検査の処理
速度を増大させるような手段も歓迎される。
常、各々の胸部から２回露光がなされる。すなわち、一
人の患者当たり全部で４回露光がなされる。又、予防措
置として、あるいは、それ以前の段階の何等かの欠陥を
正すために、幾つかの追加の露光がなされることがあ
る。一般的に、乳房撮影スクリーニングステーションの
処理速度は、１時間当たり約１０人の患者と考えられ、
これは、１時間当たり約４０回露光することを意味す
る。従って、一回の露光すなわち撮影に割り当てられる
時間は、僅かに１．５分間程度である。その時間内に、
放射線撮影装置は、胸部の形状、及び、観察すべき位置
又は方向に応じて、適正な位置に整合されなければなら
ず、患者は、又その胸部を放射線撮影のために押圧され
た状態で、装置の中で待機しなければならい。撮影が終
わると、胸部に対する押圧を解放し、デジタルカメラを
使用しない限り、フィルムカセットを交換する。その
後、放射線撮影装置は、次の露光のために再度整合され
る。上述の事柄に基づくと、乳房撮影ステーションにお
ける作業は、努力を要し且つあわただしいことは明らか
であり、従って、放射線撮影装置のオペレータのストレ
ス及び作業の負担を緩和し、スクリーニング検査の処理
速度を増大させるような手段も歓迎される。
【０００５】通常は、上述の問題に対する解決策は、作
業の速度を高めることのできる、乳房撮影装置に対する
作業方法及び追加の性質を改善することから捜される。
そのような周知の性質は、例えば、人力による外部から
の動作を必要とすることなく、乳房撮影装置の重たい可
動要素の位置決めを行うことにより、オペレータの物理
的な負担を低減する、モータ作動による運動である。乳
房撮影を行うために、当業界においては、複数の異なる
押圧方法が知られており、この方法は、胸部の位置決め
を助けてその速度を高めるために開発されたものであ
る。現在の装置の構造は、作業を支援するために最適化
されており、これにより、例えば、同心円状（isocentr
ic）の回転においては、ある撮影から別の撮影に変える
時に、患者を横方向へ動かしたり、あるいは、装置の高
さを大幅に調節したりする必要はない。上記同心円状の
回転を行う乳房撮影装置、並びに、本発明に関する別の
事項に関係する当業界の現状に関しては、本件出願人の
フィンランド特許第８０，９９６号（米国特許第５，０
５０，１９７号に対応）を参照されたい。
業の速度を高めることのできる、乳房撮影装置に対する
作業方法及び追加の性質を改善することから捜される。
そのような周知の性質は、例えば、人力による外部から
の動作を必要とすることなく、乳房撮影装置の重たい可
動要素の位置決めを行うことにより、オペレータの物理
的な負担を低減する、モータ作動による運動である。乳
房撮影を行うために、当業界においては、複数の異なる
押圧方法が知られており、この方法は、胸部の位置決め
を助けてその速度を高めるために開発されたものであ
る。現在の装置の構造は、作業を支援するために最適化
されており、これにより、例えば、同心円状（isocentr
ic）の回転においては、ある撮影から別の撮影に変える
時に、患者を横方向へ動かしたり、あるいは、装置の高
さを大幅に調節したりする必要はない。上記同心円状の
回転を行う乳房撮影装置、並びに、本発明に関する別の
事項に関係する当業界の現状に関しては、本件出願人の
フィンランド特許第８０，９９６号（米国特許第５，０
５０，１９７号に対応）を参照されたい。
【０００６】乳房撮影スクリーニング検査を継続的に実
行するオペレータは、数年の経験の後に、最も迅速に且
つ最少の努力で露光を行うかの経験及び概念を身につけ
る。個人的な好みによるそのような要因の１つは、２つ
の胸部から放射線撮影像を取る順序、並びに、使用すべ
き投射である。露光すなわち撮影の順序は、放射線撮影
装置のオペレータのそれぞれの経験、及び、癖に応じて
若干変化する。各オペレータは、一般的には、乳房撮影
の間に最も速くより容易な作業をもたらす特定のシーケ
ンスに固執する。
行するオペレータは、数年の経験の後に、最も迅速に且
つ最少の努力で露光を行うかの経験及び概念を身につけ
る。個人的な好みによるそのような要因の１つは、２つ
の胸部から放射線撮影像を取る順序、並びに、使用すべ
き投射である。露光すなわち撮影の順序は、放射線撮影
装置のオペレータのそれぞれの経験、及び、癖に応じて
若干変化する。各オペレータは、一般的には、乳房撮影
の間に最も速くより容易な作業をもたらす特定のシーケ
ンスに固執する。
【０００７】現在の乳房撮影装置は、種々の撮影が必要
とする位置に装置を調節するオペレータの多大な労力を
ある程度軽減するように、かなり電動化されている。そ
れでも、そのような作業は、依然として、かなりの時間
を要する。その理由は、オペレータは、各露光の後に、
現在では稀なデジタル撮像装置を使用しない限り、フィ
ルムカセットを交換しなければならず、又、Ｃ型アーム
及び装置の高さを次の露光のために調節しなければなら
ず、更に、恐らく、装置の露光パラメータも微調整を必
要とするからである。
とする位置に装置を調節するオペレータの多大な労力を
ある程度軽減するように、かなり電動化されている。そ
れでも、そのような作業は、依然として、かなりの時間
を要する。その理由は、オペレータは、各露光の後に、
現在では稀なデジタル撮像装置を使用しない限り、フィ
ルムカセットを交換しなければならず、又、Ｃ型アーム
及び装置の高さを次の露光のために調節しなければなら
ず、更に、恐らく、装置の露光パラメータも微調整を必
要とするからである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上述の欠点及び後述する他の欠点を実質的に解消
するために、上述の問題点に対する新規な手法を提供す
ることである。本発明のより広い目的は、乳房撮影、特
に、複数の異なる角度を用いて行う乳房撮影スクリーニ
ングを容易にし、露光を容易にすると共に、オペレータ
及び患者の両方のストレスを少なくするように、乳房撮
影装置の機能を制御するための方法及びシステムを提供
することである。本発明の限定的ではない目的は、必要
に応じて、放射線写真の品質すなわち診断価値を損なう
ことなく、露光速度、特に乳房撮影スクリーニングの速
度を高速にすることである。
技術の上述の欠点及び後述する他の欠点を実質的に解消
するために、上述の問題点に対する新規な手法を提供す
ることである。本発明のより広い目的は、乳房撮影、特
に、複数の異なる角度を用いて行う乳房撮影スクリーニ
ングを容易にし、露光を容易にすると共に、オペレータ
及び患者の両方のストレスを少なくするように、乳房撮
影装置の機能を制御するための方法及びシステムを提供
することである。本発明の限定的ではない目的は、必要
に応じて、放射線写真の品質すなわち診断価値を損なう
ことなく、露光速度、特に乳房撮影スクリーニングの速
度を高速にすることである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の目的及び後述する
他の目的を達成するために、本発明の方法は基本的に、
以下の特徴を有している。すなわち、本方法は、制御シ
ステムを採用し、露光を開始する前に、前記制御装置の
メモリに、少なくとも露光の撮影パラメータを記憶さ
せ、この撮影パラメータに基づいて、前記制御システム
の制御ユニットが、乳房撮影装置のアクチュエータモー
タを駆動し、これにより、連続的なシーケンスで、ある
いは、乳房撮影装置のオペレータの制御下で作動される
サブシーケンスで、種々のアクチュエータを動かす。
他の目的を達成するために、本発明の方法は基本的に、
以下の特徴を有している。すなわち、本方法は、制御シ
ステムを採用し、露光を開始する前に、前記制御装置の
メモリに、少なくとも露光の撮影パラメータを記憶さ
せ、この撮影パラメータに基づいて、前記制御システム
の制御ユニットが、乳房撮影装置のアクチュエータモー
タを駆動し、これにより、連続的なシーケンスで、ある
いは、乳房撮影装置のオペレータの制御下で作動される
サブシーケンスで、種々のアクチュエータを動かす。
【００１０】又、本発明の装置は基本的に、以下の特徴
を有している。すなわち、本制御システムは、メモリ及
び制御ユニットを備えており、上記制御装置の制御信号
を用いて、アクチュエータモータの機能を制御し、これ
により、上記メモリに記憶された撮影パラメータに基づ
いて、自動的に、及び／あるいは、乳房撮影装置のオペ
レータの制御下で作動されるサブシーケンスで、乳房撮
影装置の種々のアクチュエータを動かす。
を有している。すなわち、本制御システムは、メモリ及
び制御ユニットを備えており、上記制御装置の制御信号
を用いて、アクチュエータモータの機能を制御し、これ
により、上記メモリに記憶された撮影パラメータに基づ
いて、自動的に、及び／あるいは、乳房撮影装置のオペ
レータの制御下で作動されるサブシーケンスで、乳房撮
影装置の種々のアクチュエータを動かす。
【００１１】本発明の上記制御方法及び制御ユニットの
長所によって、シーケンスの次の一連の露光の撮影パラ
メータを、制御システムのメモリに予め設定することが
できる。上記撮影パラメータは、投影パラメータ又は位
置パラメータとして、乳房撮影装置自体に入力すること
ができ、あるいは、別個のコンピュータ又は同様な装置
に入力することができる。上記コンピュータは、各露光
の合間に、上記装置を予め設定した位置に直接移動させ
るか、あるいは、放射線撮影装置に撮影情報を与えるこ
とにより、次の露光の位置情報を上記乳房撮影装置に伝
達し、その後、上記撮影情報に基づいて、装置自体が、
そのアクチュエータを制御して、正しい位置を確保す
る。
長所によって、シーケンスの次の一連の露光の撮影パラ
メータを、制御システムのメモリに予め設定することが
できる。上記撮影パラメータは、投影パラメータ又は位
置パラメータとして、乳房撮影装置自体に入力すること
ができ、あるいは、別個のコンピュータ又は同様な装置
に入力することができる。上記コンピュータは、各露光
の合間に、上記装置を予め設定した位置に直接移動させ
るか、あるいは、放射線撮影装置に撮影情報を与えるこ
とにより、次の露光の位置情報を上記乳房撮影装置に伝
達し、その後、上記撮影情報に基づいて、装置自体が、
そのアクチュエータを制御して、正しい位置を確保す
る。
【００１２】本発明の方法及び制御装置の機能は以下の
通りである。すなわち、ある放射線撮影ステーションで
作業する各オペレータは、最初に、撮影シーケンスを制
御装置の中で一回だけ予め設定し、次に、露光のシーケ
ンスを開始する時に、１つのキーを押すことによって極
めて簡単に、所望のシーケンスを開始させる。ここにお
いて、患者の撮影を行う本装置は各露光の後に、次の露
光の撮影パラメータに対し、自己維持型の作動によりそ
の正しい位置決めを行う。この操作は、患者の胸部が装
置の押圧から解放された直後に、次の露光の正しい位置
にアクチュエータを自動的に駆動することにより行わ
れ、これにより、前の露光が完了した後に、オペレータ
は、装置から患者を正しく解放し、キーを押すことによ
り、その状態を確認する。これにより、装置は、そのア
クチュエータを次の露光のための正しい位置へ動かすこ
とができる。追加の安全手段として、本装置には、次の
露光のためにどちらの胸部を押圧すべきかの表示が設け
られる。
通りである。すなわち、ある放射線撮影ステーションで
作業する各オペレータは、最初に、撮影シーケンスを制
御装置の中で一回だけ予め設定し、次に、露光のシーケ
ンスを開始する時に、１つのキーを押すことによって極
めて簡単に、所望のシーケンスを開始させる。ここにお
いて、患者の撮影を行う本装置は各露光の後に、次の露
光の撮影パラメータに対し、自己維持型の作動によりそ
の正しい位置決めを行う。この操作は、患者の胸部が装
置の押圧から解放された直後に、次の露光の正しい位置
にアクチュエータを自動的に駆動することにより行わ
れ、これにより、前の露光が完了した後に、オペレータ
は、装置から患者を正しく解放し、キーを押すことによ
り、その状態を確認する。これにより、装置は、そのア
クチュエータを次の露光のための正しい位置へ動かすこ
とができる。追加の安全手段として、本装置には、次の
露光のためにどちらの胸部を押圧すべきかの表示が設け
られる。
【００１３】アクチュエータの位置決めの自動モードの
間に、装置は、次の露光のために予め設定したパラメー
タに従って、自動的に整合を行うので、オペレータは、
その間を利用して、例えば、フィルムカセットの交換を
行ったり、あるいは、患者を露光のために準備すること
ができる。本発明に適用されるプログラム及び他の機能
は、乳房撮影装置又はその制御コンピュータに設けるこ
とができる。複数のオペレータが同じ乳房撮影装置を使
用することになる場合には、各々のオペレータは、オペ
レータが特定する種々のシーケンスを、種々の放射線撮
影条件のために、記憶することができる。
間に、装置は、次の露光のために予め設定したパラメー
タに従って、自動的に整合を行うので、オペレータは、
その間を利用して、例えば、フィルムカセットの交換を
行ったり、あるいは、患者を露光のために準備すること
ができる。本発明に適用されるプログラム及び他の機能
は、乳房撮影装置又はその制御コンピュータに設けるこ
とができる。複数のオペレータが同じ乳房撮影装置を使
用することになる場合には、各々のオペレータは、オペ
レータが特定する種々のシーケンスを、種々の放射線撮
影条件のために、記憶することができる。
【００１４】又、本発明の装置は、一回の露光のための
パラメータを容易に入力する機能を備える。すなわち、
シーケンスが完了していない中間の時点であっても、必
要な時に、上記予め設定したシーケンスから抜け出すこ
とができるので効果的である。本装置の別の利点は、露
光シーケンスにおける露光を２方向にランダムに選択す
ることができることである。すなわち、例えば、前の露
光においてエラーが生じた場合には、その間に幾つかの
露光が行われている場合でも、撮影の再露光を行うこと
ができ、その理由は、エラーの検知は、露光されたフィ
ルムの現像処理の遅延により、数分を要するからであ
る。
パラメータを容易に入力する機能を備える。すなわち、
シーケンスが完了していない中間の時点であっても、必
要な時に、上記予め設定したシーケンスから抜け出すこ
とができるので効果的である。本装置の別の利点は、露
光シーケンスにおける露光を２方向にランダムに選択す
ることができることである。すなわち、例えば、前の露
光においてエラーが生じた場合には、その間に幾つかの
露光が行われている場合でも、撮影の再露光を行うこと
ができ、その理由は、エラーの検知は、露光されたフィ
ルムの現像処理の遅延により、数分を要するからであ
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の幾つかの代表的な実施例
を図解的に示す図面を参照して、本発明を以下に詳細に
説明するが、図面の細部が本発明の範囲を制限するもの
と理解してはならない。
を図解的に示す図面を参照して、本発明を以下に詳細に
説明するが、図面の細部が本発明の範囲を制限するもの
と理解してはならない。
【００１６】図１を参照すると、本発明を適用するのに
適した乳房撮影装置がベース３０の上に立っている状態
で示されている。ベース３０には、垂直柱の固定部分３
２が取り付けられており、この固定部分は、リフトモー
タ３１を収容しており、このリフトモータによって、垂
直柱の可動部分３８が、上記固定部分の中で入れ子式に
上下動することができるようになっている。垂直柱の可
動部分３８は、水平軸線Ｈ−Ｈの周りでＣ型アーム４４
を回転させるためのモータ３３を収容している。Ｃ型ア
ームの一端部は、Ｘ線発生器４２を支持しており、一
方、Ｃ型アームの他端部は、棚状の胸部用下方サポート
３６を担持している。放射線撮影すべき胸部Ｍが、モー
タ３４によって作動されるパドル状の押圧用上方サポー
ト４３の助けを受けて、上記下方サポートに押圧され
る。押圧サポート４３は、枢動及び傾動するパドル状サ
ポートとして効果的に設計されており、このサポートに
よって、放射線撮影すべき胸部の基底部周囲の上方部分
が、パドル４３の先端の助けを受けて、押圧され、次
に、パドル４３は、下方サポート３６に対して実質的に
平行に整合されるまで、その枢動点の周りで回転する。
この構造、並びに、乳房撮影装置の実行に関する他の細
部については、本件出願人が出願したフィンランド特許
第８０，９９６号（米国特許第５，０５０，１９７号）
を参照されたい。胸部Ｍを露光している間に、Ｘ線管３
９が放射する狭いＸ線ビーム４１が、一次ブラインド４
７を通過する。この一次ブラインドは、モータ４０によ
って水平方向に移動可能とされている。上記Ｘ線ビーム
は次に、放射線撮影されている胸部Ｍを通過して、最終
的には、デジタル式のセンサヘッド４５に入射する。こ
のヘッドは、モータ３５によって、一次ブラインドと共
に同時に運動するようになされている。上記ヘッドは、
フィンランド特許出願第９５５，５９８号（１９９５年
１１月２１日出願）に開示されるＣＣＤセンサシステム
と同様な態様で構成し、プログラム制御の下で所定範囲
内で自由に構成することができる。本発明は、現像可能
なフィルムに代えてデジタル撮像を行うセンサヘッド４
５を備える乳房撮影装置に使用するようにすることがで
き、これにより、全撮像領域を一回の露光で放射線撮影
することができる。
適した乳房撮影装置がベース３０の上に立っている状態
で示されている。ベース３０には、垂直柱の固定部分３
２が取り付けられており、この固定部分は、リフトモー
タ３１を収容しており、このリフトモータによって、垂
直柱の可動部分３８が、上記固定部分の中で入れ子式に
上下動することができるようになっている。垂直柱の可
動部分３８は、水平軸線Ｈ−Ｈの周りでＣ型アーム４４
を回転させるためのモータ３３を収容している。Ｃ型ア
ームの一端部は、Ｘ線発生器４２を支持しており、一
方、Ｃ型アームの他端部は、棚状の胸部用下方サポート
３６を担持している。放射線撮影すべき胸部Ｍが、モー
タ３４によって作動されるパドル状の押圧用上方サポー
ト４３の助けを受けて、上記下方サポートに押圧され
る。押圧サポート４３は、枢動及び傾動するパドル状サ
ポートとして効果的に設計されており、このサポートに
よって、放射線撮影すべき胸部の基底部周囲の上方部分
が、パドル４３の先端の助けを受けて、押圧され、次
に、パドル４３は、下方サポート３６に対して実質的に
平行に整合されるまで、その枢動点の周りで回転する。
この構造、並びに、乳房撮影装置の実行に関する他の細
部については、本件出願人が出願したフィンランド特許
第８０，９９６号（米国特許第５，０５０，１９７号）
を参照されたい。胸部Ｍを露光している間に、Ｘ線管３
９が放射する狭いＸ線ビーム４１が、一次ブラインド４
７を通過する。この一次ブラインドは、モータ４０によ
って水平方向に移動可能とされている。上記Ｘ線ビーム
は次に、放射線撮影されている胸部Ｍを通過して、最終
的には、デジタル式のセンサヘッド４５に入射する。こ
のヘッドは、モータ３５によって、一次ブラインドと共
に同時に運動するようになされている。上記ヘッドは、
フィンランド特許出願第９５５，５９８号（１９９５年
１１月２１日出願）に開示されるＣＣＤセンサシステム
と同様な態様で構成し、プログラム制御の下で所定範囲
内で自由に構成することができる。本発明は、現像可能
なフィルムに代えてデジタル撮像を行うセンサヘッド４
５を備える乳房撮影装置に使用するようにすることがで
き、これにより、全撮像領域を一回の露光で放射線撮影
することができる。
【００１７】参照符号４８は、フィルムカセット、又
は、デジタル撮像用のセンサヘッドを示しており、又、
参照符号４７は、モータ４０によって駆動されるスリッ
トブラインド、又は、アクチュエータモータ４０によっ
て制御される窓サイズを有する通常のビーム絞りコリメ
ータを示している。
は、デジタル撮像用のセンサヘッドを示しており、又、
参照符号４７は、モータ４０によって駆動されるスリッ
トブラインド、又は、アクチュエータモータ４０によっ
て制御される窓サイズを有する通常のビーム絞りコリメ
ータを示している。
【００１８】図１に示す乳房撮影装置は、キーパッド５
１及びディスプレイ５２を内蔵する制御パネル５０を備
えている。上記乳房撮影装置には、多数の制御パネル５
０を接続することができ、その場合には、乳房撮影装置
のベース部分の垂直柱の可動部分３８の両側に複数の制
御パネルを設けるのが最も効果的である。又、乳房撮影
装置は、キーパッド５５及びディスプレイ５３を有する
コンピュータ５４又は同様な制御装置によって制御する
ことができる。コンピュータ５４は、ケーブル５６を介
して乳房撮影装置に接続されている。乳房撮影装置の制
御は、キーパッド５１、５５の一方又は両方から行うよ
うにすることができる。
１及びディスプレイ５２を内蔵する制御パネル５０を備
えている。上記乳房撮影装置には、多数の制御パネル５
０を接続することができ、その場合には、乳房撮影装置
のベース部分の垂直柱の可動部分３８の両側に複数の制
御パネルを設けるのが最も効果的である。又、乳房撮影
装置は、キーパッド５５及びディスプレイ５３を有する
コンピュータ５４又は同様な制御装置によって制御する
ことができる。コンピュータ５４は、ケーブル５６を介
して乳房撮影装置に接続されている。乳房撮影装置の制
御は、キーパッド５１、５５の一方又は両方から行うよ
うにすることができる。
【００１９】図２乃至図６を参照すると、放射線スクリ
ーニング検査にも使用されることが多い、最も一般的な
胸部撮像投射が示されている。図２には、右側の胸部Ｒ
及び左側の胸部ＬのＣＣ（頭尾方向の）投射が示されて
おり、これら投射においては、放射線ビームＸは、焦点
Ｆから発射されて、胸部を通過し、撮像手段１００に入
射する。この投射は、実質的に垂直方向である。使用さ
れることは極めて稀であるが、クレオパトラ図として知
られている、上記投射を変形した投射を用いることがで
き、そのような投射は、５°だけ傾いた投射平面を有し
ている。
ーニング検査にも使用されることが多い、最も一般的な
胸部撮像投射が示されている。図２には、右側の胸部Ｒ
及び左側の胸部ＬのＣＣ（頭尾方向の）投射が示されて
おり、これら投射においては、放射線ビームＸは、焦点
Ｆから発射されて、胸部を通過し、撮像手段１００に入
射する。この投射は、実質的に垂直方向である。使用さ
れることは極めて稀であるが、クレオパトラ図として知
られている、上記投射を変形した投射を用いることがで
き、そのような投射は、５°だけ傾いた投射平面を有し
ている。
【００２０】図３には、ＭＬＯ（内側斜方向の）投射が
示されており、この投射は、国毎に異なる慣例に応じ
て、４５°乃至６５°の角度で投影される（従って、角
度０°は、垂直面に対応する）が、両方の胸部からの露
光すなわち撮影には、実質的に同じ角度が使用される。
「内側方向」という用語は、本明細書においては、患者
の中心から側方に向かってＸ線ビームが患者の組織を通
過するように、Ｘ線ビームが整合される方向を意味す
る。
示されており、この投射は、国毎に異なる慣例に応じ
て、４５°乃至６５°の角度で投影される（従って、角
度０°は、垂直面に対応する）が、両方の胸部からの露
光すなわち撮影には、実質的に同じ角度が使用される。
「内側方向」という用語は、本明細書においては、患者
の中心から側方に向かってＸ線ビームが患者の組織を通
過するように、Ｘ線ビームが整合される方向を意味す
る。
【００２１】図４には、ＬＭＯ投射すなわち外側斜方向
の投射と呼ばれる、図３と同様の投射が示されている。
この場合には、Ｘ線ビームの伝播方向は、患者の側部か
らその中心に向かう方向である。
の投射と呼ばれる、図３と同様の投射が示されている。
この場合には、Ｘ線ビームの伝播方向は、患者の側部か
らその中心に向かう方向である。
【００２２】図５には、ＬＭ投射すなわち内側方向の投
射が示されており、これは、９０°の角度において投影
されている。
射が示されており、これは、９０°の角度において投影
されている。
【００２３】図６には、各々ＭＬ投射すなわち外側方向
の投射が示されている。スクリーニング検査においては
通常、各国に応じて、２つの異なる系統が使用される。
各胸部毎に１つの投射がなされる場合には、使用される
投射は、ＭＬＯ（図３参照）であり、その理由は、その
ような投射においては、乳ガンがかなり頻繁に発見され
る、胸部の外側上方の四半分、並びに、脇の下及びその
隣接領域が、最適に撮像されるからである。フィンラン
ドで通常行われるように、各胸部毎に２回投射する場合
には、ＣＣ投射（図２参照）で追加の露光が行われる。
の投射が示されている。スクリーニング検査においては
通常、各国に応じて、２つの異なる系統が使用される。
各胸部毎に１つの投射がなされる場合には、使用される
投射は、ＭＬＯ（図３参照）であり、その理由は、その
ような投射においては、乳ガンがかなり頻繁に発見され
る、胸部の外側上方の四半分、並びに、脇の下及びその
隣接領域が、最適に撮像されるからである。フィンラン
ドで通常行われるように、各胸部毎に２回投射する場合
には、ＣＣ投射（図２参照）で追加の露光が行われる。
【００２４】臨床結果に応じ水平方向の投射、あるい
は、拡大撮影の如き、追加の確認露光が必要となること
あり、そのような画像は、ケースバイケースで別個に撮
影されるのが一般的であ。幾つかの特殊なケースにおい
ては、下方から上方へ鉛直方向へビームが斜めに導かれ
る、斜方向投射、あるいは、下方から上方へビームが鉛
直方向に導かれる、ＰＡ投射で投影されることもある。
補足的な露光による投射が、胸部の疑わしい部位に応じ
て選択される。
は、拡大撮影の如き、追加の確認露光が必要となること
あり、そのような画像は、ケースバイケースで別個に撮
影されるのが一般的であ。幾つかの特殊なケースにおい
ては、下方から上方へ鉛直方向へビームが斜めに導かれ
る、斜方向投射、あるいは、下方から上方へビームが鉛
直方向に導かれる、ＰＡ投射で投影されることもある。
補足的な露光による投射が、胸部の疑わしい部位に応じ
て選択される。
【００２５】図７及び図８には、図１に示す乳房撮影装
置と共に使用するのに適した、本発明の制御装置の実施
例のブロック図が示されている。
置と共に使用するのに適した、本発明の制御装置の実施
例のブロック図が示されている。
【００２６】制御システム１０は、図１に示す制御パネ
ル５０を備えており、この制御パネルは、キーパッド５
１、及び、ディスプレイ５２を有している。制御システ
ム１０は更に、ケーブル５６によって当該制御システム
に接続されている、外部コンピュータ５４も備えてい
る。制御システム１０は、制御ユニット１５から構成さ
れており、この制御ユニットは、例えば、マイクロプロ
セッサを組み込んだ電子制御ユニットとすることができ
る。この電子制御ユニットは、一体型の又は外部接続さ
れるメモリユニット１６を有するように、通常の態様で
構成される。上記メモリユニットには、可変及び不変の
制御命令、並びに、他の露光パラメータ及び情報が保存
されている。そのような制御命令等は、本発明の制御方
法に従って入力される。制御ユニット１５は、乳房撮影
装置の種々のアクチュエータモータを制御する。そのよ
うなアクチュエータモータは、ベースユニットの垂直柱
の可動部分３８のリフトモータ３１、Ｃ型アーム４４の
回転モータ３３、スリットブラインド４７又は窓コリメ
ータのアクチュエータモータ４０、及び、胸部サポート
４３のアクチュエータモータ３４等である。
ル５０を備えており、この制御パネルは、キーパッド５
１、及び、ディスプレイ５２を有している。制御システ
ム１０は更に、ケーブル５６によって当該制御システム
に接続されている、外部コンピュータ５４も備えてい
る。制御システム１０は、制御ユニット１５から構成さ
れており、この制御ユニットは、例えば、マイクロプロ
セッサを組み込んだ電子制御ユニットとすることができ
る。この電子制御ユニットは、一体型の又は外部接続さ
れるメモリユニット１６を有するように、通常の態様で
構成される。上記メモリユニットには、可変及び不変の
制御命令、並びに、他の露光パラメータ及び情報が保存
されている。そのような制御命令等は、本発明の制御方
法に従って入力される。制御ユニット１５は、乳房撮影
装置の種々のアクチュエータモータを制御する。そのよ
うなアクチュエータモータは、ベースユニットの垂直柱
の可動部分３８のリフトモータ３１、Ｃ型アーム４４の
回転モータ３３、スリットブラインド４７又は窓コリメ
ータのアクチュエータモータ４０、及び、胸部サポート
４３のアクチュエータモータ３４等である。
【００２７】図７には、本発明のそのような実施例が示
されており、この実施例においては、撮像センサユニッ
ト４８：１００は、ＣＣＤセンサシステム２０であり、
この撮像センサユニットも制御ユニット１５によって制
御されている。センサシステム２０は更に、コンピュー
タ５４に接続されており、又、必要に応じて、ディスプ
レイパネル５０にも接続される。ＣＣＤセンサシステム
２０を効果的に構成するための詳細は、フィンランド特
許出願第９５５，５９７号及び第９５５，５９９号（１
９９５年１１月２１日出願）を参照されたい。
されており、この実施例においては、撮像センサユニッ
ト４８：１００は、ＣＣＤセンサシステム２０であり、
この撮像センサユニットも制御ユニット１５によって制
御されている。センサシステム２０は更に、コンピュー
タ５４に接続されており、又、必要に応じて、ディスプ
レイパネル５０にも接続される。ＣＣＤセンサシステム
２０を効果的に構成するための詳細は、フィンランド特
許出願第９５５，５９７号及び第９５５，５９９号（１
９９５年１１月２１日出願）を参照されたい。
【００２８】図８には、露光を記録するために通常の現
像可能なフィルムが使用されている、図７と同様の本発
明の実施例のブロック図が示されている。フィルムを用
い記録する図８の装置は、拡大駆動モータ２１と、フィ
ルムラベリング装置２２とを備えており、このフィルム
ラベリング装置によって、患者及び露光パラメータのデ
ータが、通常の態様でフィルムに記録される。デジタル
撮像に基づく図７の装置に置いては、拡大駆動モータ２
１及びフィルムラベリング装置２２は、余分な装置であ
り、その理由は、患者及び露光パラメータのデータは、
キーパッド５１／５５を介してシステムに入力されて、
胸部Ｍを撮影した像と共に、ディスプレイ５２／５３に
表示されるので、像のラベリングを別個に行う必要がな
いからである。デジタル撮像システムが、患者及び露光
パラメータのデータを、例えば、ディジタル化された放
射線写真のファイルと共にディスケットすなわちディス
クに保存させることは明らかである。
像可能なフィルムが使用されている、図７と同様の本発
明の実施例のブロック図が示されている。フィルムを用
い記録する図８の装置は、拡大駆動モータ２１と、フィ
ルムラベリング装置２２とを備えており、このフィルム
ラベリング装置によって、患者及び露光パラメータのデ
ータが、通常の態様でフィルムに記録される。デジタル
撮像に基づく図７の装置に置いては、拡大駆動モータ２
１及びフィルムラベリング装置２２は、余分な装置であ
り、その理由は、患者及び露光パラメータのデータは、
キーパッド５１／５５を介してシステムに入力されて、
胸部Ｍを撮影した像と共に、ディスプレイ５２／５３に
表示されるので、像のラベリングを別個に行う必要がな
いからである。デジタル撮像システムが、患者及び露光
パラメータのデータを、例えば、ディジタル化された放
射線写真のファイルと共にディスケットすなわちディス
クに保存させることは明らかである。
【００２９】必要に応じて、同じ制御システム１０、５
４を用いて、身長、体重、氏名、年齢、ＩＤコード及び
他の個人データの如き他の総ての患者のデータと共に、
オペレータの名前、並びに、ｋＶ、ｍＡ、ｍＡｓ、放射
線量、投射、露光時間、及び、Ｘ線管３９の他の制御デ
ータを入力することもできる。上記後者のパラメータの
組を、制御システム１０のメモリ１６から自動的に得る
ことができることは、明らかである。
４を用いて、身長、体重、氏名、年齢、ＩＤコード及び
他の個人データの如き他の総ての患者のデータと共に、
オペレータの名前、並びに、ｋＶ、ｍＡ、ｍＡｓ、放射
線量、投射、露光時間、及び、Ｘ線管３９の他の制御デ
ータを入力することもできる。上記後者のパラメータの
組を、制御システム１０のメモリ１６から自動的に得る
ことができることは、明らかである。
【００３０】図面を明瞭にするために、図７及び図８に
おいては、制御システム１０のメモリ１６は、制御ユニ
ット１５の中に設けられた状態で示されているが、その
ようなメモリ１６あるいは同様な保存手段は、ディスプ
レイパネル５０と共に配置することもでき、そして／あ
るいは、外部コンピュータ５４に設けることもできる。
おいては、制御システム１０のメモリ１６は、制御ユニ
ット１５の中に設けられた状態で示されているが、その
ようなメモリ１６あるいは同様な保存手段は、ディスプ
レイパネル５０と共に配置することもでき、そして／あ
るいは、外部コンピュータ５４に設けることもできる。
【００３１】本発明の制御システム１０は、通常のフィ
ルムカセット、又は、デジタルＣＣＤ撮像センサシステ
ム２０を選択的に使用することを好適に、設計され且つ
構成されている。乳房撮影装置には、最初に、窓コリメ
ータ及びフィルムカセット一式を装備しておき、その
後、そのようなアクセサリを、ＣＣＤ撮像センサシステ
ム２０及びスリットブラインドの組み合わせで置き換え
ることができるようにすることができる。又、その反対
の構成にすることもできる。従って、制御システム１０
は、改造性（改造可能性）を備え、又、そのプログラム
化を容易にした制御ユニット及び制御システムの柔軟性
を最大とすることにより、上述のアクセサリ構成の変更
に対応するのに都合良く設計されている。
ルムカセット、又は、デジタルＣＣＤ撮像センサシステ
ム２０を選択的に使用することを好適に、設計され且つ
構成されている。乳房撮影装置には、最初に、窓コリメ
ータ及びフィルムカセット一式を装備しておき、その
後、そのようなアクセサリを、ＣＣＤ撮像センサシステ
ム２０及びスリットブラインドの組み合わせで置き換え
ることができるようにすることができる。又、その反対
の構成にすることもできる。従って、制御システム１０
は、改造性（改造可能性）を備え、又、そのプログラム
化を容易にした制御ユニット及び制御システムの柔軟性
を最大とすることにより、上述のアクセサリ構成の変更
に対応するのに都合良く設計されている。
【００３２】システムを制御するプログラムは、制御ユ
ニット１０のメモリ１６に保存されている。このプログ
ラムは、必要な制御情報及び／又はシステムのメニュ
ー、並びに、システムの状態情報、及び／又は、システ
ムの機能状態、及び、可能性のあるシステムの故障、並
びに、システムのエラーを修正するためにユーザが選択
可能な代わるべき手段、及び／又は、露光シーケンスの
進行状況を報告するメニューをディスプレイ５２及び／
又は５３に表示するように、相互作用するのが極めて好
ましい。制御システムは、十分な量の情報を保有して、
システムに入力された露光シーケンスが、患者が受ける
放射線量に関しても、最適に実行されるように、プログ
ラムすることができる。これにより、本制御システム
は、各々のオペレータ総てが露光から得た知識を保存さ
せることができるという意味において、学習機能性を有
するある種のエクスパートシステムになる。
ニット１０のメモリ１６に保存されている。このプログ
ラムは、必要な制御情報及び／又はシステムのメニュ
ー、並びに、システムの状態情報、及び／又は、システ
ムの機能状態、及び、可能性のあるシステムの故障、並
びに、システムのエラーを修正するためにユーザが選択
可能な代わるべき手段、及び／又は、露光シーケンスの
進行状況を報告するメニューをディスプレイ５２及び／
又は５３に表示するように、相互作用するのが極めて好
ましい。制御システムは、十分な量の情報を保有して、
システムに入力された露光シーケンスが、患者が受ける
放射線量に関しても、最適に実行されるように、プログ
ラムすることができる。これにより、本制御システム
は、各々のオペレータ総てが露光から得た知識を保存さ
せることができるという意味において、学習機能性を有
するある種のエクスパートシステムになる。
【００３３】このシステムは、予め設定した露光シーケ
ンスを任意の時点で中止できるように最適にプログラム
され、いずれの投射又は露光ステップをも省き又は再度
選択することができる、露光の２方向のランダム選択を
行える機能が備わっている。例えば、ある露光において
エラーが生じた場合に、それまでに幾つかの露光が行わ
れている場合でも、その対象の再露光を行うことができ
る。この機能は、露光されたフィルムの現像の遅れが数
分を要するので、必要な機能である。
ンスを任意の時点で中止できるように最適にプログラム
され、いずれの投射又は露光ステップをも省き又は再度
選択することができる、露光の２方向のランダム選択を
行える機能が備わっている。例えば、ある露光において
エラーが生じた場合に、それまでに幾つかの露光が行わ
れている場合でも、その対象の再露光を行うことができ
る。この機能は、露光されたフィルムの現像の遅れが数
分を要するので、必要な機能である。
【００３４】必要であれば、制御システムは、乳房撮影
装置の機能状態、及び、移動する要素の位置を感知／報
告するための、種々のセンサ及び／又はインターロック
手段を備えることができ、更に、露光シーケンスの実行
を制御することのできる制御信号を発生することができ
る他のセンサ機器も備えることができ、又、必要に応じ
て、ディスプレイ５２及び／又は５３に表示するのに適
した、センサ／インターロックのフィードバック情報を
与えることもできる。本発明の細部は、上述の代表的な
実施例によって制限されることなく、特許請求の範囲に
記載される本発明の目的及び精神から逸脱することな
く、変形することができる。
装置の機能状態、及び、移動する要素の位置を感知／報
告するための、種々のセンサ及び／又はインターロック
手段を備えることができ、更に、露光シーケンスの実行
を制御することのできる制御信号を発生することができ
る他のセンサ機器も備えることができ、又、必要に応じ
て、ディスプレイ５２及び／又は５３に表示するのに適
した、センサ／インターロックのフィードバック情報を
与えることもできる。本発明の細部は、上述の代表的な
実施例によって制限されることなく、特許請求の範囲に
記載される本発明の目的及び精神から逸脱することな
く、変形することができる。
【図１】本発明の制御方法及び制御装置を利用すること
のできる露光機能付き乳房撮影装置を示す斜視図であ
る。
のできる露光機能付き乳房撮影装置を示す斜視図であ
る。
【図２】本発明の方法及び制御装置によって制御するこ
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
【図３】本発明の方法及び制御装置によって制御するこ
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
【図４】本発明の方法及び制御装置によって制御するこ
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
【図５】本発明の方法及び制御装置によって制御するこ
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
【図６】本発明の方法及び制御装置によって制御するこ
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
とのできる投射状態を示す一連の図の中の１つである。
【図７】デジタル撮像に基づく用途、及び、ＣＣＤセン
サに基づく撮像システムにおける本発明の制御方法及び
制御システムを実行する実施例の概略的なブロック図で
ある。
サに基づく撮像システムにおける本発明の制御方法及び
制御システムを実行する実施例の概略的なブロック図で
ある。
【図８】記録媒体としてＸ線フィルムを用いる作動環境
に適合するようになされた場合の図７と同様の概略的な
ブロック図である。
に適合するようになされた場合の図７と同様の概略的な
ブロック図である。
１０ 制御装置 １５ 制御ユニット １６ メモリ ２０ ＣＣＤセンサシステム ２１ 倍率制御モータ ２２ フィルムラベリング装置 ３０，３２ ベース部分 ３１，３３，３４，３５，４０ アクチュエータモータ ４２ Ｘ線ビーム源 ４３，４５ サポート ４４ Ｃ型アーム ４５ 胸部サポート ４８，１００ 記録手段 ５０ 制御パネル ５１，５５ キーボード ５２，５３ ディスプレイ ５４ 外部コンピュータ ５６ ケーブル Ｍ 胸部
Claims (16)
- 【請求項１】 乳房撮影装置を制御して、検査すべき胸
部（Ｍ）から種々の投射で放射線露光させるために、前
記乳房撮影装置の機能を制御するための制御方法であっ
て、該制御方法は、メモリ（１６）を有する制御システ
ム（１０）を使用し、露光の前に、投射パラメータ情報
を前記メモリに保存させ、前記制御システム（１０）の
制御ユニット（１５）が、前記投射パラメータ情報を用
いて、前記乳房撮影装置のアクチュエータモータ（３
１，３３，３４，３５，４０）を駆動し、これにより、
前記アクチュエータモータによって駆動される種々のア
クチュエータ（３８，４３，４４，４５，４７，４８，
１００）を、連続的なシーケンス、及び／又は、前記乳
房撮影装置のオペレータが作動させるサブシーケンスで
自動的に動かすことを特徴とする制御方法。 - 【請求項２】 請求項１の制御方法において、複数の撮
像投射を含む一組の露光シーケンスが、前記制御システ
ム（１０）の前記メモリ（１６）に保存され、前記制御
システム（１０）は、そのような保存された情報に基づ
いて、前記乳房撮影装置のアクチュエータモータ（３
１，３３，３４，３５，４０）を駆動し、これにより、
前記乳房撮影装置に種々の投射（図２乃至図６参照）で
の露光を自動的に行わせることを特徴とする制御方法。 - 【請求項３】 請求項１又は２の制御方法において、前
記制御システム（１０）は、適宜なアクセサリを有する
放射線記録式のフィルムカセットを、デジタル撮像を行
うＣＣＤセンサシステム（２０）又は同様な装置と交換
して改造することができる機能、あるいは、反対に、放
射線撮像システムを交換して改造することのできる機能
を備えていることを特徴とする制御方法。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかの制御方法に
おいて、前記乳房撮影装置の前記制御システム（１０）
の前記メモリ（１６）には、オペレータが所望する露光
シーケンスを含むものであり、複数の選択的投射シーケ
ンスが保存されていることを特徴とする制御方法。 - 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれかの制御方法に
おいて、放射線記録媒体として、現像可能なフィルムを
使用し、前記乳房撮影装置の前記制御システム（１０）
を用いて、倍率制御モータ（２１）及び／又はフィルム
ラベリング装置（２２）の機能を制御することを特徴と
する制御方法。 - 【請求項６】 請求項１乃至４のいずれかの制御方法に
おいて、前記乳房撮影装置の前記制御ユニット（１５）
を用いて、デジタル撮像ＣＣＤセンサシステム（２０）
を制御し、該ＣＣＤセンサシステムは、データを記録
し、表示し、及び／又は、像を処理する装置（５０−５
５）へ伝送することのできる放射線像情報を発生するこ
とができることを特徴とする制御方法。 - 【請求項７】 請求項１乃至６のいずれかの制御方法に
おいて、予め設定した露光シーケンスを中断をして、該
シーケンスの前段及び／又は後段の工程を行うことを許
容し、これにより、再露光を行う目的で、少なくとも１
つの露光ステップを飛び越すようにする対話型プログラ
ムを用いて、前記制御装置（１０）を作動させることを
特徴とする制御方法。 - 【請求項８】 請求項１乃至７のいずれかの制御方法に
おいて、該装置のディスプレイ（５２、５３）にシステ
ム状態情報を表示し、所望の制御データ及び表示メニュ
ーを問い合わせ、及び／又は、前記露光シーケンスの継
続する動作を提案することのできる、対話型プログラム
を用いて前記制御装置（１０）を運転し且つ作動させる
ことを特徴とする制御方法。 - 【請求項９】 請求項１乃至８のいずれかの制御方法に
おいて、前記システムで稼働するプログラムを有する前
記制御システム（１０）が、ある知能レベルを有するエ
クスパートシステムとして構成されることを特徴とする
制御方法。 - 【請求項１０】 水平軸線（Ｈ−Ｈ）の周りで回転可能
であるのが最も効果的である、回転可能なＣ型アーム
（４４）又は同様な部材が取り付けられた、ベース部分
（３０，３２，３８）を備え、前記Ｃ型アームが、Ｘ線
ビーム源（４２）と、放射線撮影される胸部を押圧する
ためのサポート（４３，４５）と、放射線像を記録する
記録手段（４８，１００）とを担持しており、更に、そ
の可動部分のためのアクチュエータモータ（３１，３
３，３４，３５，４０）を備えている前記乳房撮影装置
を制御するための、制御システム（１０）であって、メ
モリ（１６）と、制御ユニット（１５）とを備えてお
り、該制御ユニットは、前記アクチュエータモータ（３
１，３３，３４，３５，４０）の機能を制御するための
制御信号を発生し、これにより、前記メモリ（１６）に
保存された投射パラメータ情報に基づいて、連続的なシ
ーケンスで、及び／又は、前記乳房撮影装置のオペレー
タが作動させるサブシーケンスで、前記乳房撮影装置の
種々のアクチュエータを自動的に動かすことができるこ
とを特徴とする制御装置。 - 【請求項１１】 請求項１０の制御システムにおいて、
キーボード（５１）及びディスプレイ（５２）を有する
制御パネル（５０）を備えており、前記キーボード（５
１）は、前記乳房撮影装置の前記アクチュエータモータ
のための制御命令、並びに、患者のデータの如き他の同
様なパラメータを該制御システム（１０）に入力するこ
とができるようになされていることを特徴とする制御シ
ステム。 - 【請求項１２】 請求項１０又は１１の制御システムに
おいて、キーボード（５５）及びディスプレイ（５３）
を有する外部コンピュータ（５４）又は同様な手段を備
えており、前記コンピュータが、ケーブル（５６）によ
って制御システム（１０）に接続されていることを特徴
とする制御システム。 - 【請求項１３】 請求項１０乃至１２のいずれかの制御
システムにおいて、デジタル撮像装置、好適にはＣＣＤ
センサシステム（２０）を用いており、前記撮像センサ
システム（２０）は、該制御システム（１０）によって
制御できるようになされており、前記撮像センサシステ
ム（２０）は、更に、前記乳房撮影装置と一体の制御パ
ネル（５０）、及び／又は、外部コンピュータ（５４）
に接続されていることを特徴とする制御システム。 - 【請求項１４】 請求項１０乃至１２のいずれかの制御
システムにおいて、前記乳房撮影装置の下方の胸部サポ
ート（４５）の下に挿入可能なカセットの中に包囲され
た現像可能なフィルムが、前記放射線記録媒体として使
用されるか、あるいは、前記現像可能なフィルムと組み
合わせて使用され、倍率制御モータ（２１）及び／又は
フィルムラベリング装置（２２）を備えており、前記モ
ータ及び／又は装置が、該制御システム（１０）によっ
て制御可能であることを特徴とする制御システム。 - 【請求項１５】 請求項１０乃至１４のいずれかの制御
システムにおいて、当該制御システム（１０）が、Ｃ型
アーム（４４）を有する乳房撮影装置に接続されてお
り、前記Ｃ型アームは、水平軸線（Ｈ−Ｈ）の周りで回
転可能になされると共に、ベースの垂直部分（３２）に
沿って鉛直方向に移動可能な柱部分（３８）に接続され
ており、前記Ｃ型アームの上方の脚部は、Ｘ線ビーム源
（４２）を担持するようになされており、前記乳房撮影
装置は、更に、放射線撮影される胸部（Ｍ）を押圧する
ためのサポート（４３，４５）を備えており、これらサ
ポートの下方のサポート（４５）、あるいは、その両方
が協働して、撮像ＣＣＤセンサシステム（２０）又はフ
ィルムカセットの如き放射線撮像手段（４８；１００）
を担持するようになされていることを特徴とする制御シ
ステム。 - 【請求項１６】 請求項１乃至９のいずれかの制御方
法、及び／又は、請求項１０乃至１４のいずれかの制御
システムを、患者当たりの露光時間を制限して実行され
る乳ガンスクリーニング検査に採用される乳房撮影装置
に対して用いることを特徴とする使用方法。
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