JP2002224098A - 医用断層撮影装置 - Google Patents

医用断層撮影装置

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JP2002224098A
JP2002224098A JP2001029925A JP2001029925A JP2002224098A JP 2002224098 A JP2002224098 A JP 2002224098A JP 2001029925 A JP2001029925 A JP 2001029925A JP 2001029925 A JP2001029925 A JP 2001029925A JP 2002224098 A JP2002224098 A JP 2002224098A
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JP2001029925A
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Yoshihiro Inoue
芳浩 井上
Noboru Yamashita
登 山下
Shoji Takamura
祥司 高村
Tomomasa Hishida
倫匡 菱田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天板やガントリを速やかに被検体の撮影対象
部位に対応した撮影初期の位置姿勢状態に設定すること
ができる医用断層撮影装置を提供する。 【解決手段】 この発明の医用断層撮影装置は、断層撮
影しようとする被検体Mの撮影対象部位を選択するスイ
ッチSWAと、このスイッチSWAで選択された撮影対
象部位に対応する撮影初期の位置姿勢状態に、天板1お
よびガントリGの少なくとも一方を駆動させて設定する
初期状態設定部23とを備えているので、スイッチSW
Aにより被検体Mの撮影対象部位を選択すれば、後は初
期状態設定部23により、天板1およびガントリGの少
なくとも一方を、選択された撮影対象部位に対応する撮
影初期の位置姿勢状態に自動的に速やかに設定すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検体の断層撮
影を行う医用断層撮影装置に係り、被検体が載置される
天板と、断層撮像手段を有するガントリとの少なくとも
一方を、被検体の撮影対象部位に応じた撮影初期の位置
姿勢状態に駆動させて設定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の医用断層撮影装置として、例え
ば、X線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装置)な
どがある。このX線CT装置は、図9に示すように、被
検体(患者)Mが載置される天板51を有するベッド5
2と、被検体MにX線ファンビームFXを照射するX線
管53と多チャンネル型のX線検出器54とを被検体M
を挟んで対向するようにして配設したX線撮像機構55
を内部に有するガントリGとを備えている。このベッド
52とガントリGなどは、検査室側に設置されている。
X線断層撮影を実行する場合、被検体Mが載置された天
板51を天板長手方向(被検体Mの体軸Zの方向)に移
動させるとともに、X線管53およびX線検出器54を
被検体Mの体軸Z周りに回転させながらX線管53から
X線ファンビームFXが照射されるのに伴ってX線検出
器54からX線検出データ(プロファイルデータ)が出
力され、さらに後段でX線検出データに基づき画像再構
成が行われることで、X線CT画像が得られるようにな
っている。
【0003】このように、従来のX線CT装置によりX
線断層撮影を実行する場合は、先ず、被検体Mが載置さ
れた天板51およびガントリGを、次に説明するような
撮影初期の位置姿勢状態に設定する。天板51およびガ
ントリGの撮影初期の位置姿勢状態は、被検体Mの撮影
対象部位に応じて異なるが、通常、天板51の撮影初期
の位置姿勢状態は、被検体Mの撮影対象部位における最
初に撮影されるスライス断面がX線ファンビームFXの
照射位置に一致する位置であって水平姿勢である状態と
することが多く、ガントリGの撮影初期の位置姿勢状態
は、ガントリGの位置は固定されているためその位置は
変更されないが、ガントリGを起立姿勢(ティルティン
グ角度0°)である状態とすることが多い。
【0004】例えば、被検体Mの撮影対象部位が腹部で
ある場合には、天板51およびガントリGは、図9に示
すような撮影初期の位置姿勢状態に設定され、例えば、
被検体Mの撮影対象部位が頭部である場合には、天板5
1およびガントリGは、図10に示すような撮影初期の
位置姿勢状態に設定される。また、撮影態様に応じて、
例えば図11に示すように、ガントリGをティルティン
グ角度θだけ傾斜させた状態を撮影初期の位置姿勢状態
とする場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
医用断層撮影装置としてのX線CT装置では、天板51
およびガントリGを速やかに撮影初期の位置姿勢状態に
設定することが難しいという問題がある。具体的には、
天板51およびガントリGを撮影初期の位置姿勢状態に
設定する場合、図12に実線で示すように、ガントリG
から引き出されて低い待機位置まで降ろされた天板51
に被検体Mを載せた後、ガントリGないしベッド52の
基台(ベース)52Aに配置された図13に示すような
操作パネル56に設けられた天板昇降用スイッチSWa
により、図12に一点鎖線で示すように、天板51を垂
直上方に上昇させた後、さらに操作パネル56の天板進
退用スイッチSWbにより、図12に二点鎖線で示すよ
うに、天板51を水平方向にガントリGの方へ前進させ
る。なお、ガントリGをティルティング角度θだけ傾斜
させた状態がガントリGの撮影初期の位置姿勢状態であ
る場合は、操作パネル56のティルティングスイッチS
Wcを操作し、ガントリGをティルティング角度θだけ
傾斜させる。
【0006】このように、天板51やガントリGを撮影
初期の位置姿勢状態となるように駆動させて設定する場
合には、オペレータは、天板51の位置を常に監視しな
がら、マニュアル(手動)操作によって、天板51を適
当な高さまで上昇させた後、次に天板51を適当な位置
まで前進させ、さらにはガントリGを適当な角度だけ傾
けなければならない上に、設定しようとする撮影初期の
位置姿勢状態は被検体Mの撮影対象部位に応じて異なる
ので、撮影初期の位置姿勢状態の設定には手間も時間も
かかり、天板51やガントリGを被検体Mの撮影対象部
位に対応した撮影初期の位置姿勢状態になかなか速やか
に設定することができないのである。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み、天板ある
いはガントリを速やかに被検体の撮影対象部位に対応し
た撮影初期の位置姿勢状態に設定することができる医用
断層撮影装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明に係る医用断層撮影装置は、
(a)被検体が載置される天板を有するベッドと、
(b)断層撮像手段を有するガントリと、(c)天板お
よびガントリの少なくとも一方についての被検体の撮影
対象部位に対応した撮影初期の位置姿勢状態が登録され
る初期状態登録手段と、(d)被検体の撮影対象部位を
選択する撮影対象部位選択手段と、(e)前記撮影対象
部位選択手段で選択された撮影対象部位に対応する撮影
初期の位置姿勢状態となるように、天板およびガントリ
の少なくとも一方を駆動させて設定する初期状態設定手
段とを備えている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の医用断層撮影装置において、前記初期状態登録
手段は、前記位置姿勢状態を被検体の大きさに応じて登
録するように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の医用断層撮影装置において、前
記初期状態設定手段による天板およびガントリの少なく
とも一方の駆動と、その駆動の停止とを選択操作するた
めの選択操作手段を備え、前記選択操作手段と前記撮影
対象部位選択手段とを、ベッドおよびガントリの少なく
とも一方またはこれらの近傍に配置していることを特徴
とするものである。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の医用断層撮影装置にお
いて、被検体の撮影対象部位についての断層撮影条件が
登録される撮影条件登録手段を備え、前記撮影対象部位
選択手段で選択された撮影対象部位の断層撮影条件を表
示する撮影条件表示手段と、撮影準備開始指示を受ける
と前記撮影条件表示手段に表示された断層撮影条件に関
する撮影準備を開始する指令を出力する撮影準備指令手
段とが、ベッドおよびガントリの少なくとも一方または
これらの近傍に配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0012】〔作用〕次に、この発明の医用断層撮影装
置の作用について説明する。請求項1に記載の発明の医
用断層撮影装置により断層撮影を実行するに当たって
は、被検体が載置される天板を有するベッド、および断
層撮像手段を有するガントリの少なくとも一方を、撮影
初期の位置姿勢状態に設定することになるが、その上述
した天板およびガントリの少なくとも一方についての被
検体の撮影対象部位に対応した撮影初期の位置姿勢状態
は、予め、初期状態登録手段に登録されている。そし
て、撮影初期の位置姿勢状態の設定を行う場合、被検体
を天板上に載置させてから、撮影対象部位選択手段によ
って被検体の撮影対象部位を選択する。初期状態設定手
段は、撮影対象部位選択手段で選択された撮影対象部位
に対応する撮影初期の位置姿勢状態となるように、天板
およびガントリの少なくとも一方を駆動させて設定す
る。したがって、断層撮影しようとする被検体の撮影対
象部位を撮影対象部位選択手段により選択すれば、後
は、初期状態設定手段によって、天板およびガントリの
少なくとも一方を、撮影対象部位選択手段で選択された
撮影対象部位に対応する撮影初期の位置姿勢状態となる
ように、自動的に駆動して設定するので、被検体の撮影
対象部位に応じた撮影初期の位置姿勢状態が速やかに設
定される。
【0013】また、請求項2に記載の発明の医用断層撮
影装置の場合、初期状態登録手段は、上述の位置姿勢状
態を被検体の大きさに応じて登録している。したがっ
て、天板およびガントリの少なくとも一方についての、
被検体の撮影対象部位に応じた撮影初期の位置姿勢状態
が、被検体の大きさに応じて速やかに設定される。
【0014】また、請求項3に記載の発明の医用断層撮
影装置の場合、初期状態設定手段による天板およびガン
トリの少なくとも一方の駆動と、その駆動の停止とを選
択操作するための選択操作手段を備え、この選択操作手
段と撮影対象部位選択手段とを、ベッドおよびガントリ
の少なくとも一方またはこれらの近傍に配置している。
したがって、天板やガントリを撮影初期の位置姿勢状態
にする駆動およびその駆動の停止を、被検体に近い位置
において、確認しながら操作することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明の医用断層撮
影装置の場合、撮影条件登録手段には、予め、被検体の
撮影対象部位についての断層撮影条件が登録されてい
る。撮影対象部位選択手段による撮影対象部位の選択に
伴って、この撮影対象部位選択手段で選択された撮影対
象部位に対応する撮影条件登録手段に登録済の断層撮影
条件、すなわち、これから断層撮影しようとする被検体
の撮影対象部位についての断層撮影条件が、ベッドおよ
びガントリの少なくとも一方またはこれらの近傍に配置
されている撮影条件表示手段に表示される。撮影条件表
示手段に表示された断層撮影条件は、オペレータにより
確認される。ベッドやガントリなどの撮影初期の位置姿
勢状態への設定が完了した後に、ベッドおよびガントリ
の少なくとも一方またはこれらの近傍に配置されている
撮影準備指令手段に対して撮影準備開始指示が与えられ
ると、この撮影準備指令手段は、撮影条件表示手段に表
示された断層撮影条件に関する撮影準備を開始する指令
を出力する。この出力指令に応じて、撮影条件表示手段
に表示された断層撮影条件に関する撮影準備が開始され
る。したがって、撮影条件表示手段および撮影準備指令
手段が、ベッドおよびガントリの少なくとも一方または
これらの近傍に配置されているので、オペレータは、被
検体に近い位置において、断層撮影条件の確認および撮
影準備開始指示の入力も行うことができ、断層撮影の準
備も速やかに開始させて完了させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の医用断層撮影
装置に係る一実施例としてのX線CT装置について、図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線C
T装置の全体構成を示すブロック図である。
【0017】実施例のX線CT装置は、図1に示すよう
に、被検体(患者)Mが載置される天板1を有するベッ
ド2と、被検体MにX線ファンビームFXを照射するX
線管3とX線検出器4とを被検体Mを挟んで対向するよ
うにして配設したX線撮像機構5を有するガントリGと
を備えている。このベッド2とガントリGなどは、例え
ば、検査室側に設置されている。X線断層撮影を実行す
る場合、被検体Mが載置された天板1を天板長手方向
(被検体Mの体軸Zの方向)に移動させるとともに、X
線管3およびX線検出器4を被検体Mの体軸Z周りに回
転させながらX線管3からX線ファンビームFXが被検
体Mに照射されるのに伴ってX線検出器4からX線検出
データ(プロファイルデータ)が出力され、さらに後段
でX線検出データに基づき画像再構成が行われること
で、X線CT画像が得られるようになっている。
【0018】X線撮像機構5は、図1に示すように、ガ
ントリGの内側におけるX線管3の前方の位置にX線ビ
ーム整形用のコリメータ3Aを備えている。このコリメ
ータ3Aによって、X線管3から放出されるX線ビーム
が所望のファン(扇状)の形に整えられる構成となって
いる。また、例えば、ガントリGの開口前縁の右と真上
の位置には、天板1上の天板長手方向の任意の位置を基
準位置として設定する場合などに用いられる投光器L
1,L2が設置されている。
【0019】X線検出器4は、例えば、多チャンネル型
のX線検出器であり、チャンネルの数(例えば1000
チャンネルであれば1000個)のX線検出素子4aが
X線ファンビームの広がり方向にライン状に1列で配列
されたものとしている。このように、このX線CT装置
には、シングルスライスタイプのX線検出器4を採用し
ているが、X線ファンビームFXの広がり方向にライン
状に複数個配列させたX線検出素子2aの列をX線ファ
ンビームFXの厚み方向(被検体Mの体軸Zの方向)に
複数列配設させたX線検出器、いわゆるマルチスライス
タイプのX線検出器を採用しても良い。
【0020】撮像機構回転駆動部6は、図1に示すよう
に、モータMTの回転力がプーリ7およびベルト8を介
して伝達されるのに伴って回転リング9を回転させるよ
うに構成されている。X線撮像機構5のX線管3および
X線検出器4は、回転リング9に固定されており、モー
タMTの正転又は逆転により回転リング9が連動して回
転するのに従い、X線管3とX線検出器4とが被検体M
の体軸Z周りに回転する。なお、この撮像機構回転駆動
部6は、検査室側に設置されている撮影台側制御部10
に設けられた撮像機構制御部11のコントロールにより
必要な回転駆動動作を実行するよう構成されている。
【0021】また、照射制御部12は、撮影台側制御部
10に設けられており、高電圧発生器(図示省略)など
を有している。照射制御部12は、主制御部18からの
設定照射条件に従って、X線管3への管電圧・管電流等
を制御する。X線管3からのX線ファンビームFXの照
射に伴ってX線検出器4から出力されるX線検出データ
は、データ収集部(DAS)13により収集されてディ
ジタル変換された上で後段へ出力される。
【0022】さらに、ベッド2のベース(基台)2Aに
は、天板1を移動させる為の天板昇降機構2Bと天板進
退機構2Cとが配設されている。図2に示すように、天
板昇降機構2Bは、ベース2Aの高さが変化するのに伴
って、天板1を垂直方向に上へ或いは下へ移動させて天
板1を上昇または下降させるように構成されている。ま
た、天板進退機構2Cは、天板1を水平方向に前へ或い
は後へ移動させて天板1をガントリGに対し進出または
後退させるように構成されている。
【0023】加えて、天板昇降機構2Bおよび天板進退
機構2Cは、別々にシリアル(直列)で作動するだけで
なく、後述するフットスイッチ16をオペレータが踏ん
でいる間、天板昇降機構2Bおよび天板進退機構2Cが
同時にパラレル(並列)で作動することにより、天板昇
降機構2Bによる垂直移動と天板進退機構2Cによる水
平移動とが同時に実行されることもでき、図3に示すよ
うに、天板1が斜めの進路Aで移動できる構成にもなっ
ている。これらの天板昇降機構2Bおよび天板進退機構
2Cは、撮影台側制御部10に設けられた天板駆動部1
4のコントロールに従って作動するよう構成されてい
る。なお、天板昇降機構2Bによる制御対象は天板1の
垂直方向の位置であり、この天板昇降機構2Bはベース
2Aの高さを直接的に制御するように構成されており、
ベース2Aの高さでもって天板1の垂直方向の位置が一
義的に定まるものであるから、天板昇降機構2Bにより
天板1の垂直方向の位置が間接的に制御されていること
になる。
【0024】また、ガントリGは、ティルティング機構
(図示省略)により、図4に示すように、前に又は後に
回転して傾斜し任意のティルティング角度θの位置に移
動させられるよう構成されている。このティルティング
機構は、撮影台側制御部10に設けられたガントリ駆動
部15のコントロールに従って作動するよう構成されて
いる。
【0025】なお、撮像機構制御部11や照射制御部1
2や天板駆動部14やガントリ駆動部15の各コントロ
ールは、操作卓やマウスなどの入力機器17による入力
操作や操作室側に設置されている主制御部18から撮影
進行状況に応じて適時に送出される指令信号や、あるい
は撮影台側制御部10で適時に発生する指令信号などに
従って行われる。
【0026】また、実施例のX線CT装置の場合、デー
タ収集部13の後段には、X線検出データに基づきX線
CT画像を作成する画像再構成を行う画像再構成部19
が配設されている。また、このX線CT装置には、作成
されたX線CT画像を表示する表示用モニタ20や、X
線CT画像をシートに印刷して出力する画像焼付け器2
1なども配設されている。
【0027】そして、実施例のX線CT装置には、天板
1およびガントリGを撮影初期の位置姿勢状態に設定す
るために、図1に示すように、被検体Mにおける複数の
撮影対象部位のそれぞれに対応した天板1およびガント
リGの撮影初期の位置姿勢状態を予め登録(プリセッ
ト)しておく初期状態登録部22が主制御部18に設け
られている。さらに、このX線CT装置には、被検体M
における複数の撮影対象部位の中から適当な撮影対象部
位を選択する撮影対象部位選択スイッチSWAがガント
リGに配置されているのに加え、撮影対象部位選択スイ
ッチSWAで選択された撮影対象部位に対応した撮影初
期の位置姿勢状態に天板1やガントリGを移動させるこ
とにより天板1およびガントリGを撮影初期の位置姿勢
状態に設定する初期状態設定部23が撮影台側制御部1
0に設けられている。実施例のX線CT装置では、初期
状態登録部22と撮影対象部位選択スイッチSWAと初
期状態設定部23とが設けられている点が、構成上の顕
著な特徴となっている。以下、この構成上の顕著な特徴
を詳しく説明する。なお、上述した初期状態登録部22
が本発明の初期状態登録手段に相当し、上述した撮影対
象部位選択スイッチSWAが本発明の撮影対象部位選択
手段に相当し、上述した初期状態設定部23が本発明の
初期状態設定手段に相当する。
【0028】天板1およびガントリGの撮影初期の位置
姿勢状態は、被検体Mの撮影対象部位に応じて異なる
が、通常、撮影初期における天板1の位置姿勢状態は、
被検体Mの撮影対象部位における最初に撮影されるスラ
イス断面がX線ファンビームFXの照射位置に一致する
位置であって例えば水平姿勢である状態とすることが多
く、また、撮影初期におけるガントリGの位置姿勢状態
は、ガントリGが起立姿勢(ティルティング角度0°)
である状態とすることが多い。しかし、撮影態様によっ
ては、加えて、ガントリGがティルティング角度θだけ
前に又は後に傾いた傾斜状態の位置が撮影初期の位置姿
勢状態であることもある。
【0029】撮影初期における天板1やガントリGの位
置姿勢状態は、撮影対象部位の違いだけでなく厳密には
被検体Mの大きさの違いによっても変動するので、実施
例の装置の場合は、例えば、被検体Mの大きさで区別さ
れる標準・大・小の3通りの場合のそれぞれについて、
撮影対象部位の違いとしての頭部と腹部と肺部の3通り
の場合があって、合計9通りの撮影対象部位を有するこ
とになり、この9通りの撮影対象部位のそれぞれに対応
した9個の各撮影初期の位置姿勢状態が初期状態登録部
22にプリセットされている。また撮影対象部位を選択
する撮影対象部位選択スイッチSWAは、図5に示すよ
うに、被検体選択スイッチSWA1と部位選択スイッチ
SWA2との二つのスイッチを備えている。二つのスイ
ッチSWA1,SWA2によって被検体Mの大きさと撮
影対象部位とを選択することで、上述のプリセットされ
た9個の撮影初期の位置姿勢状態の中から所望の撮影初
期の位置姿勢状態、すなわち、選択した被検体Mの大き
さと撮影対象部位とに応じた所望の撮影初期の位置姿勢
状態を選択することができるようになっている。
【0030】つまり、前者の被検体選択スイッチSWA
1によって、被検体Mが標準の大きさである場合と、被
検体Mが標準より大きい場合と、被検体Mが標準より小
さい場合のいずれであるかが指定され、また、後者の部
位選択スイッチSWA2によって、撮影する部位が頭部
である場合と、腹部である場合と、肺部である場合のい
ずれであるかが指定されることにより、9通りの撮影対
象部位の中から所望の撮影対象部位が選択される構成に
なっているのである。
【0031】そして、これら被検体選択スイッチSWA
1と部位選択スイッチSWA2とによって選択された撮
影対象部位に対応する撮影初期の位置姿勢状態は、初期
状態登録部22から読み出されて初期状態設定部23へ
送り込まれる。そして、初期状態設定部23は、天板駆
動部14とガントリ駆動部15を駆動させて、天板1や
ガントリGを上述の選択された撮影初期の位置姿勢状態
に設定するように構成されている。
【0032】ただ、実施例の装置の場合、オペレータが
フットスイッチ16を踏み付け続けている間は、初期状
態設定部23は、天板昇降機構2Bおよび天板進退機構
2Cを同時にパラレル(並列)に作動させることで、天
板昇降機構2Bによる垂直移動と天板進退機構2Cによ
る水平移動とを同時に実行させて、図3に示すように、
天板1を斜めの進路Aに自動的に直進させていき、この
天板1が上述の選択された撮影初期の位置姿勢状態にな
ると、その移動を停止させるようになっている。なお、
何かの事情があって、天板1の移動を止めたい場合は、
フットスイッチ16の踏み付けを止めれば、初期状態設
定部23は、天板昇降機構2Bおよび天板進退機構2C
の作動をストップし、その時点で天板1は静止し、再び
フットスイッチ16を踏み付けると天板1の移動が再開
されるようになっている。
【0033】なお、ガントリGは、普通、ティルティン
グ角度0°の状態(起立姿勢の状態)にあるので、撮影
初期の位置姿勢状態がティルティング角度0°である場
合、ガントリGの移動は行われないが、ガントリGがテ
ィルティング角度θに傾斜しているような場合であれ
ば、撮影初期の位置姿勢状態がティルティング角度0°
である場合でも、フットスイッチ16の踏み付けに伴っ
てガントリGの移動も行われて、ガントリGが撮影初期
の位置姿勢状態であるティルティング角度0°の状態に
移動させられることになる。なお、上述したフットスイ
ッチ16が本発明の選択操作手段に相当する。
【0034】さらに、実施例のX線CT装置には、被検
体Mの大きさと部位によって区別した9個の撮影対象部
位のX線断層撮影条件を登録しておく撮影条件登録部2
4が主制御部18に設けられている。さらに、このX線
CT装置には、撮影対象部位選択スイッチSWAで選択
された撮影対象部位のX線断層撮影条件を表示する撮影
条件表示部25と、撮影準備開始指示を受けると撮影条
件表示部25に表示されたX線断層撮影条件に関する撮
影準備を開始する指令を出力する撮影準備指令スイッチ
SWBとがガントリGに配置されている。なお、撮影条
件表示部25は、上述のX線断層撮影条件が表示可能な
表示部であれば良いが、ここでは例えば、液晶タイプの
表示部を用いている。なお、上述した撮影条件登録部2
4が本発明の撮影条件登録手段に相当し、上述した撮影
条件表示部25が本発明の撮影条件表示手段に相当し、
上述した撮影準備指令スイッチSWBが本発明の撮影準
備指令手段に相当する。
【0035】そして、実施例の装置では、撮影対象部位
選択スイッチSWAによる撮影対象部位の選択に伴っ
て、撮影対象部位選択スイッチSWAで選択された撮影
対象部位のX線断層撮影条件が撮影条件登録部24から
読み出されて撮影条件表示部25に表示される構成とな
っている。撮影条件表示部25には全てのX線断層撮影
条件が表示される必要は必ずしもなく、主たるX線断層
撮影条件のみが表示されるようになっているだけでもよ
い。表示されるX線断層撮影条件としては、例えば、ス
キャンスピード,(X線)管電流,(X線)管電圧,ス
ライス厚などが挙げられる。
【0036】さらに、実施例の装置の場合、撮影準備指
令スイッチSWBによって撮影準備開始の指令が、撮影
台側制御部10および主制御部18に送られて撮影準備
が開始される。撮影準備指令スイッチSWBによって撮
影準備を開始するファクターとしては、X線管3および
X線検出器4の回転およびX線管3のターゲットの回転
などが挙げられる。特にX線管3およびX線検出器4の
回転速度およびX線管3のターゲットの回転速度が規定
速度に達するのには結構時間(10〜数10秒)がかか
るので、撮影初期の位置姿勢状態の設定が完了したその
場で直ぐにX線検出器4の回転およびX線管3のターゲ
ットの回転を始め、撮影準備を速やかに完了させること
が好ましいので、撮影準備指令スイッチSWBからの指
令に伴って、撮像機構制御部11および照射制御部12
が作動を開始して、X線管3およびX線検出器4やX線
管3のターゲットが回り始める。さらに、撮影準備指令
スイッチSWBによって撮影準備を開始するファクター
として、画像再構成に必要な演算処理プログラムのロー
ドなども挙げられる。この場合、撮影準備指令スイッチ
SWBからの指令に伴って、画像再構成部19において
演算処理プログラムのロードが行われ始めることにな
る。
【0037】なお、図7に示すように、ガントリGに
は、天板1の昇降をマニュアルで行う為の天板昇降用ス
イッチSWC,天板1の進退をマニュアルで行う為の天
板進退用スイッチSWD,および、ガントリGのティル
ティングをマニュアル(手動)で行う為のティルティン
グ用スイッチSWEも設けられていて、投光器L1,L
2およびスイッチSWC〜SWEを用いて、天板1やガ
ントリGの撮影初期の位置姿勢状態を完全にマニュアル
(手動)で行うことができる他、スイッチSWC〜SW
Eを用いて、初期状態設定部23により設定された天板
1やガントリGの撮影初期の位置姿勢状態を微調整する
こともできる。
【0038】また、この実施例装置の場合は、上述のス
イッチSWA〜SWEおよび撮影条件表示部25を、全
てガントリGに設置しているが、スイッチSWA〜SW
Eおよび撮影条件表示部25を、全てベッド2に設置し
ても良いし、ガントリGとベッド2とに分かれて設置し
ても良い。さらに、スイッチSWA〜SWEや撮影条件
表示部25を、ガントリGおよびベッド2の近傍に設置
されたコントロール用ボックスなどに配置しても良い。
【0039】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
のX線CT装置によるX線断層撮影を実行する際の撮影
初期の位置姿勢状態の設定プロセスを、図面を参照しな
がら説明する。図8は実施例装置によるX線断層撮影の
際の撮影初期の位置姿勢状態の設定プロセスを示すフロ
ーチャートである。以下では、被検体Mが標準の大きさ
であって、被検体Mの腹部を撮影対象部位とするととも
に、ガントリGの撮影初期の位置姿勢状態はティルティ
ング角度θの状態であるものとする。
【0040】〔ステップS1〕ガントリGから引き出さ
れて高さを低くした待機位置まで降ろされた天板1上に
被検体Mが載せられる。
【0041】〔ステップS2〕オペレータは、図5に示
すように、被検体選択スイッチSWA1により「標準」
を指定し、部位選択スイッチSWA2により「腹部」を
指定して、撮影対象部位(標準・腹部)を選択する。
【0042】〔ステップS3〕撮影条件表示部25に
は、選択された撮影対象部位(標準・腹部)のX線断層
撮影条件(撮影条件)が表示される。
【0043】〔ステップS4〕オペレータは、撮影条件
表示部25に表示されたX線断層撮影条件を確認し、そ
のX線断層撮影条件で良ければフットスイッチ16を踏
み付ける。
【0044】〔ステップS5〕オペレータがフットスイ
ッチ16を踏み付けている間は、図3に示すように、天
板1は、斜めの進路Aで直進されて撮影対象部位(標準
・腹部)の撮影初期の位置姿勢状態になるように駆動さ
れていくとともに、ガントリGもティルティング角度θ
の姿勢に傾動されて撮影初期の位置姿勢状態になるよう
に駆動され、天板1およびガントリGは、やがて、撮影
対象部位選択スイッチSWA(被検体選択スイッチSW
A1および部位選択スイッチSWA2)により選択され
た撮影初期の位置姿勢状態に到達して設定される。
【0045】〔ステップS6〕天板1およびガントリG
が、選択された撮影初期の位置姿勢状態に設定される
と、オペレータは、撮影準備指令スイッチSWBによっ
て撮影準備開始指示を入力した後、検査室から操作室へ
移動する。
【0046】〔ステップS7〕撮影準備開始指示が入力
されると、X線検出器4の回転およびX線管3のターゲ
ットの回転が始まり、オペレータが操作室へ移動する間
も撮影準備動作は進行しており、オペレータが操作室に
到着するまで、あるいは、到着後直ぐに撮影準備が完了
することになり、撮影準備も速やかに完了する。もちろ
ん、撮影準備の完了に引き続き、X線断層撮影が開始さ
れることは言うまでもない。
【0047】以上に詳述したように、実施例のX線CT
装置によれば、撮影対象部位選択スイッチSWAで撮影
対象部位を選択した後、フットスイッチ16を踏み付け
れば、天板1やガントリGが撮影初期の位置姿勢状態に
移動していき撮影初期の位置姿勢状態に自動的に設定さ
れるので、選択された撮影対象部位に対応した撮影初期
の位置姿勢状態に速やかに設定することができる。さら
に、天板1が撮影初期の位置姿勢状態へ移動する際は、
垂直方向の移動と水平方向の移動とが同時にパラレル
(並列)で行われて図3に示すような斜めの進路Aで天
板1が移動するので、天板1が撮影初期の位置姿勢状態
へ到達するまでの移動時間が、垂直方向の移動と水平方
向の移動とが別々にシリアル(直列)で行われる場合よ
りも短くなり、撮影初期の位置姿勢状態の設定がより速
やかに行える。
【0048】また、初期状態登録部22には、天板1お
よびガントリGについての、被検体Mの撮影対象部位に
応じた撮影初期の位置姿勢状態が、被検体Mの大きさに
応じて登録されているので、被検体Mの大きさと被検体
Mの撮影対象部位とが選択されると、天板1およびガン
トリGについての、被検体Mの撮影対象部位に応じた撮
影初期の位置姿勢状態を、被検体Mの大きさに応じて速
やかに設定することができる。
【0049】また、初期状態設定部23による天板1お
よびガントリGの駆動と、その駆動の停止とを選択操作
するためのフットスイッチ16を備え、このフットスイ
ッチ16と撮影対象部位選択スイッチSWAとをガント
リGに配置しているので、天板1やガントリGを撮影初
期の位置姿勢状態にする駆動およびその駆動の停止を、
被検体Mに近い位置において、確認しながら操作するこ
とができる。
【0050】また、撮影条件表示部25および撮影準備
指令スイッチSWBがガントリGに設けられているの
で、撮影初期の位置姿勢状態の設定が行われるその場、
すなわち、被検体に近い位置で、選択された撮影対象部
位のX線断層撮影条件を撮影条件表示部25で確認でき
るとともに、撮影初期の位置姿勢状態の設定完了に引き
続き直ちに撮影準備指令スイッチSWBによって撮影準
備開始指示を入力することができ、X線断層撮影の準備
も速やかに開始させて完了させることができる。
【0051】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)上述した実施例装置では、撮影対象部位選択スイ
ッチSWAで撮影対象部位を選択した後、フットスイッ
チ16を踏み付けた状態を維持することで天板1やガン
トリGを撮影初期の位置姿勢状態に移動させるように構
成しているが、撮影対象部位選択スイッチSWAで撮影
対象部位を選択すれば直ちに天板1やガントリGを撮影
初期の位置姿勢状態に移動させるように構成した装置
が、変形例として挙げられる。この場合は、X線断層撮
影しようとする被検体Mの撮影対象部位を撮影対象部位
選択スイッチSWAにより選択すれば、後は、初期状態
設定部23によって、天板1やガントリGを、撮影対象
部位選択スイッチSWAで選択された撮影対象部位に対
応する撮影初期の位置姿勢状態となるように、自動的に
駆動して設定するので、被検体Mの撮影対象部位に応じ
た撮影初期の位置姿勢状態を速やかに設定できるし、オ
ペレータによるフットスイッチ16を踏み付けた状態を
維持することなどを不要にできる。
【0052】(2)上述した実施例装置では、初期状態
設定部23により、天板1とガントリGとをそれぞれ撮
影初期の位置姿勢状態に自動的に移動させる構成であっ
たが、天板1またはガントリGの一方だけを初期状態設
定部23により撮影初期の位置姿勢状態に自動的に移動
させる構成としても良いし、この移動させた天板1また
はガントリGの一方をマニュアル(手動)操作で移動さ
せて撮影初期の位置姿勢状態を微調整できるように構成
しても良い。
【0053】(3)上述した実施例装置では、天板1が
ガントリGに対して進退移動する構成であったが、ガン
トリGが天板1に対して進退移動する構成、あるいは、
天板1とガントリGとが互いに進退移動可能となってい
る構成であっても良い。
【0054】(4)この発明の医用断層撮影装置は、上
述の実施例のようなX線CT装置に限られることはな
く、例えばMRI装置などのX線を使わない装置であっ
ても良い。
【0055】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
の医用断層撮影装置によれば、天板およびガントリの少
なくとも一方についての被検体の撮影対象部位に対応し
た撮影初期の位置姿勢状態が登録される初期状態登録手
段と、被検体の撮影対象部位を選択する撮影対象部位選
択手段と、撮影対象部位選択手段で選択された撮影対象
部位に対応する撮影初期の位置姿勢状態となるように、
天板およびガントリの少なくとも一方を駆動させて設定
する初期状態設定手段とを備えているので、断層撮影し
ようとする被検体の撮影対象部位を撮影対象部位選択手
段により選択すれば、後は、初期状態設定手段によっ
て、天板およびガントリの少なくとも一方を、撮影対象
部位選択手段で選択された撮影対象部位に対応する撮影
初期の位置姿勢状態となるように自動的に駆動して設定
することができ、被検体の撮影対象部位に応じた撮影初
期の位置姿勢状態を速やかに設定できる。
【0056】また、請求項2の発明の医用断層撮影装置
によれば、初期状態登録手段は、上述の位置姿勢状態を
被検体の大きさに応じて登録するように構成されている
ので、天板およびガントリの少なくとも一方について
の、被検体の撮影対象部位に応じた撮影初期の位置姿勢
状態を、被検体の大きさに応じて速やかに設定できる。
【0057】また、請求項3の発明の医用断層撮影装置
によれば、初期状態設定手段による天板およびガントリ
の少なくとも一方の駆動と、その駆動の停止とを選択操
作するための選択操作手段を備え、この選択操作手段と
撮影対象部位選択手段とを、ベッドおよびガントリの少
なくとも一方またはこれらの近傍に配置しているので、
天板やガントリを撮影初期の位置姿勢状態にする駆動お
よびその駆動の停止を、被検体に近い位置において、確
認しながら操作することができる。
【0058】また、請求項4の発明の医用断層撮影装置
によれば、被検体の撮影対象部位についての断層撮影条
件が登録される撮影条件登録手段を備え、撮影対象部位
選択手段で選択された撮影対象部位の断層撮影条件を表
示する撮影条件表示手段と、撮影準備開始指示を受ける
と撮影条件表示手段に表示された断層撮影条件に関する
撮影準備を開始する指令を出力する撮影準備指令手段と
が、ベッドおよびガントリの少なくとも一方またはこれ
らの近傍に配置されているので、オペレータは、被検体
に近い位置において、断層撮影条件の確認および撮影準
備開始指示の入力も行うことができ、断層撮影の準備も
速やかに開始させて完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線CT装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施例装置における天板の垂直移動および水平
移動を別々に実行する場合の天板の進退動作を示す模式
図である。
【図3】実施例装置における天板の垂直移動および水平
移動を同時実行する場合の天板の移動動作を示す模式図
である。
【図4】実施例装置におけるガントリのティルティング
状況を示す模式図である。
【図5】実施例装置の撮影対象部位選択スイッチを示す
平面図である。
【図6】実施例装置の撮影条件表示部および撮影準備指
令スイッチを示す平面図である。
【図7】実施例装置の天板・ガントリを手動で移動させ
るための操作用の各種スイッチを示す平面図である。
【図8】実施例装置によるX線断層撮影の際の撮影初期
の位置姿勢状態の設定プロセスを示すフローチャートで
ある。
【図9】撮影対象部位が腹部である時の天板・ガントリ
の撮影初期の位置姿勢状態を示す模式図である。
【図10】撮影対象部位が頭部である時の天板・ガント
リの撮影初期の位置姿勢状態を示す模式図である。
【図11】ガントリのティルティングを伴う時の撮影初
期の位置姿勢状態の設定状況を示す模式図である。
【図12】従来のX線CT装置による天板の移動動作を
示す模式図である。
【図13】従来のX線CT装置の天板・ガントリを手動
で移動させるための操作用の各種スイッチを示す平面図
である。
【符号の説明】
1 … 天板 2 … ベッド 5 … X線撮像機構(断層撮像手段) 16 … フットスイッチ(選択操作手段) 22 … 初期状態登録部(初期状態登録手段) 23 … 初期状態設定部(初期状態設定手段) 24 … 撮影条件登録部(撮影条件登録手段) 25 … 撮影条件表示部(撮影条件表示手段) G … ガントリ M … 被検体 SWA … 撮影対象部位選択スイッチ(撮影対象部位
選択手段) SWB … 撮影準備指令スイッチ(撮影準備指令手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高村 祥司 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 菱田 倫匡 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA16 CA18 EC46 EE01 FA04 FA36 FA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)被検体が載置される天板を有する
    ベッドと、(b)断層撮像手段を有するガントリと、
    (c)天板およびガントリの少なくとも一方についての
    被検体の撮影対象部位に対応した撮影初期の位置姿勢状
    態が登録される初期状態登録手段と、(d)被検体の撮
    影対象部位を選択する撮影対象部位選択手段と、(e)
    前記撮影対象部位選択手段で選択された撮影対象部位に
    対応する撮影初期の位置姿勢状態となるように、天板お
    よびガントリの少なくとも一方を駆動させて設定する初
    期状態設定手段とを備えていることを特徴とする医用断
    層撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の医用断層撮影装置にお
    いて、前記初期状態登録手段は、前記位置姿勢状態を被
    検体の大きさに応じて登録するように構成されているこ
    とを特徴とする医用断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の医用断
    層撮影装置において、前記初期状態設定手段による天板
    およびガントリの少なくとも一方の駆動と、その駆動の
    停止とを選択操作するための選択操作手段を備え、前記
    選択操作手段と前記撮影対象部位選択手段とを、ベッド
    およびガントリの少なくとも一方またはこれらの近傍に
    配置していることを特徴とする医用断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の医用断層撮影装置において、被検体の撮影対象部位に
    ついての断層撮影条件が登録される撮影条件登録手段を
    備え、前記撮影対象部位選択手段で選択された撮影対象
    部位の断層撮影条件を表示する撮影条件表示手段と、撮
    影準備開始指示を受けると前記撮影条件表示手段に表示
    された断層撮影条件に関する撮影準備を開始する指令を
    出力する撮影準備指令手段とが、ベッドおよびガントリ
    の少なくとも一方またはこれらの近傍に配置されている
    ことを特徴とする医用断層撮影装置。
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JP7488037B2 (ja) 2018-10-24 2024-05-21 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像診断装置、医用画像診断方法、およびプログラム

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