JPH09167156A - かな漢字変換システムおよびかな漢字変換方法 - Google Patents

かな漢字変換システムおよびかな漢字変換方法

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JPH09167156A
JPH09167156A JP7330248A JP33024895A JPH09167156A JP H09167156 A JPH09167156 A JP H09167156A JP 7330248 A JP7330248 A JP 7330248A JP 33024895 A JP33024895 A JP 33024895A JP H09167156 A JPH09167156 A JP H09167156A
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JP
Japan
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conversion
level
kana
kanji
candidates
Prior art date
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JP7330248A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nagaoka
宏 長岡
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意に設定された条件に該当する変換語句とそ
うでない変換語句とを分割して表示することで、文書作
成にかかる手間を減少させたかな漢字変換システムおよ
びかな漢字変換方法を提供する。 【解決手段】キーボード1から入力されたかな文字列の
読みに該当する変換語句をかな漢字辞書6から検索し、
予め定められた水準に該当する変換候補を第1グループ
の変換候補として記憶し、そうでない変換候補を第2グ
ループの変換候補として記憶する。そして、第1グルー
プの変換候補と第2グループの変換候補を分割して表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、日本語ワードプ
ロセッサやコンピュータの日本語処理部等に使用される
かな漢字変換システムおよびかな漢字変換方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のかな漢字変換システム
の基本的な構成を示す図である。かな漢字変換システム
はキーボード1、ディスプレイ2、入出力処理部3、文
節切り処理部4、辞書検索部5、かな漢字辞書6を備え
ている。文節切り処理部4、辞書検索部5、および、か
な漢字辞書6からなる構成をかな漢字変換サーバと言
う。キーボード1は、ローマ字入力やかな入力などによ
ってかな漢字変換するかな文字列の入力操作が行われ
る。ディスプレイ2は、入力されたかな文字列や変換結
果等を表示する。入出力処理部3は、主にキーボード1
からの入力を処理する部分、ディスプレイ2への出力を
処理する部分、かな漢字変換サーバとの間で通信を行う
部分からなっている。文節切り処理部4は、入出力処理
部3から受け取った文字列の読みを辞書検索の結果を基
に文節区切りを行う。辞書検索部5は、かな漢字辞書6
を検索して入力された文字列の読みに該当する変換語句
を変換候補として取り出す。かな漢字辞書6は、読み、
変換語句、および、変換語句の使用頻度等を対応させて
記憶している。
【0003】このようなかな漢字変換システムでは、キ
ーボード1から入力されたかな文字列に対する変換効率
(正解率)を向上させるためのさまざまな方法が提案さ
れている。例えば、言葉の使用頻度を用いる方法では、
「きょうりょく」というかな文字列が入力された時に
は、かな漢字辞書6を検索してこのかな文字列の読みに
該当する変換候補となる「協力」「強力」「きょうりょ
く」を取り出す。そして、各変換候補の使用頻度を比較
して使用頻度の高いものから順に変換候補として出力す
るという方法である。すなわち、使用品度が「協力」
「強力」「きょうりょく」の順であるとすると(「協
力」の使用頻度が最も高い。)、最初に出力される変換
候補は「協力」であり、その後は「強力」「きょうりょ
く」の順に出力される。ユーザが不特定多数の場合に
は、この方法を用いることで正解率を平均的に上げるこ
とができ、変換効率を向上させるのには有益な方法であ
った。
【0004】通常、このようなかな漢字変換システムを
使用する日本語ワードプロセッサ等で文書を作成する人
は、作成した文書を読ませる人(対象者)が知らない漢
字等を使用しないように注意しなければならない。特
に、小学生や中学生を対象とした教材等を作成する場合
には、対象者が教育されていない漢字等を使用しないよ
うに注意しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
かな漢字変換システムではかな漢字辞書6から入力され
たかな文字列の読みに該当するものを全て変換候補とし
て取り出すので、変換語句が対象者にすでに教育されて
いる漢字等であるかどうかを自分で判断しなければなら
ず、文書の作成に手間がかかるという問題があった。ま
た、対象者が教育を受けていない漢字等を含む変換候補
(不必要な変換候補)も出力されるので、変換効率も低
下するという問題があった。
【0006】さらに、小学生や中学生に対する教育の効
率化を図るためにかな漢字変換システムを教育用のツー
ルとして生徒に使用させることも提案されている。しか
しながら、生徒は変換候補として出された漢字を知らな
いときに、すでに教育を受けたが忘れて知らないのか、
まだ教育を受けていないから知らないのか、どちらであ
るかを認識することができない。このため、教育用のツ
ールとして適しておらず、生徒の学習効率を向上させる
ことはできなかった。
【0007】この発明の目的は、教育用ツールとして利
用したときに生徒の学習効率を向上させるかな漢字変換
システムおよびかな漢字変換方法を提供することにあ
る。
【0008】また、この発明は読む人に対して使用する
ことが適していない漢字等を用いることなく容易に文書
を作成することのできるかな漢字システムおよびかな漢
字変換方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載したこの
発明のかな漢字変換システムは、予め任意の水準を設定
する水準設定手段と、かな文字列を入力する入力手段
と、変換語句およびその水準を記憶した辞書ファイル
と、を備え、前記辞書ファイルから前記入力手段で入力
されたかな文字列の読みに該当する全ての変換語句を変
換候補として読み出す読出手段と、前記変換候補毎に前
記水準設定手段で設定された水準以下かどうかを判定す
る判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて設定
された水準以下の変換候補とそれ以外の変換候補とを各
々第1の変換候補群と第2の変換候補群として分割して
表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】この構成では、入力手段によって入力され
たかな文字列の読みに該当する全ての変換語句がその水
準とともに辞書ファイルから変換候補として読み出され
る。そして、この読み出された変換候補毎に予め任意に
設定された水準以下かどうかが判定され、設定された水
準以下の変換候補とそれ以外の変換候補とが各々第1の
変換候補群と第2の変換候補群として分割して表示され
る。
【0011】また、請求項2に記載したこの発明のかな
漢字変換システムは、前記表示手段は、第1の変換候補
群と第2の変換候補群とを所定の区切り記号を介して分
割して表示する手段であることを特徴とする。
【0012】この構成では、第1の変換候補群と第2の
変換候補群とが区切り記号を介して分割して表示され
る。
【0013】また、請求項3に記載したこの発明のかな
漢字変換システムは、予め任意の水準を設定する水準設
定手段と、かな文字列を入力する入力手段と、変換語句
およびその水準を記憶した辞書ファイルと、を備え、前
記辞書ファイルから前記入力手段で入力されたかな文字
列の読みに該当する全ての変換語句を変換候補として読
み出す読出手段と、前記変換候補毎に前記水準設定手段
で設定された水準以下かどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて設定された水準以下
の変換候補を出力する優先度を、それ以外の変換候補を
出力する優先度よりも高く設定する優先度設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】この構成では、入力手段によって入力され
たかな文字列の読みに該当する全ての変換語句がその水
準とともに辞書ファイルから変換候補として読み出され
る。そして、この読み出された変換候補毎に予め任意に
設定された水準以下かどうかが判定され、設定された水
準以下の変換候補を出力する優先度がそれ以外の変換候
補を出力する優先度よりも高く設定される。
【0015】また、請求項4に記載にしたこの発明のか
な漢字変換システムは、前記辞書ファイルに記憶した水
準および前記水準設定手段で設定する水準は、教育レベ
ルを示す学年であり、前記判定手段は、前記水準設定手
段で設定された学年以前に教育される漢字等を使用する
変換候補か否かを判定する手段であることを特徴とす
る。
【0016】この構成では、予め設定された学年以前に
教育される漢字等を使用していない変換候補とそれ以外
の変換候補とを分割表示され、または予め設定された学
年以前に教育される漢字等を使用していない変換候補が
それ以外の変換候補よりも先に出力される。
【0017】また、請求項5に記載したこの発明のかな
漢字変換方法は、変換語句およびその水準を記憶した辞
書ファイルから入力されたかな文字列の読みに該当する
全ての変換語句およびその水準を読み出すとともに、読
みだした変換候補毎に予め設定されている水準以下かど
うかを判定し、その判定結果に基づいて、前記設定され
ている水準以下の変換候補とそれ以外の変換候補とを各
々第1の変換候補群と第2の変換候補群として分割して
表示することを特徴とする。
【0018】この構成では、入力されたかな文字列の読
みに該当する全ての変換語句およびその水準が変換語句
およびその水準を記憶した辞書ファイルから読みださ
れ、変換候補毎に予め設定されている水準以下かどうか
を判定して、予め設定されている水準以下の変換候補と
それ以外の変換候補とが各々第1の変換候補群と第2の
変換候補群として分割して表示される。
【0019】また、請求項6に記載したこの発明のかな
漢字変換方法は、前記第1の変換候補群と前記第2の変
換候補群とを所定の区切り記号を介して分割して表示す
る。
【0020】この構成では、第1の変換候補群と第2の
変換候補群とが区切り記号を介して分割して表示され
る。
【0021】また、請求項7に記載したこの発明のかな
漢字変換方法は、変換語句およびその水準を記憶した辞
書ファイルから入力されたかな文字列の読みに該当する
全ての変換語句およびその水準を読み出すとともに、読
みだした変換候補毎に予め設定されている水準以下かど
うかを判定し、その判定結果に基づいて、前記設定され
ている水準以下の変換候補を出力する優先度を、それ以
外の変換候補を出力する優先度よりも高く設定すること
を特徴とする。
【0022】この構成では、入力されたかな文字列の読
みに該当する全ての変換語句およびその水準が変換語句
およびその水準を記憶した辞書ファイルから読み出され
る。そして、読みだした変換候補毎に予め設定されてい
る水準以下かどうかを判定し、水準以下の変換候補を出
力する優先度が、それ以外の変換候補を出力する優先度
よりも高く設定される。
【0023】さらに、請求項8に記載したこの発明のか
な漢字変換方法は、予め設定されている水準以下かどう
かの判定を、予め設定されている学年以前に教育される
漢字等を使用する変換候補か否かとして判定することを
特徴とする。
【0024】この構成では、予め設定された学年以前に
教育される漢字等を使用する変換候補とそれ以外の変換
候補とが分割表示され、または予め設定された学年以前
に教育される漢字等を使用する変換候補がそれ以外の変
換候補よりも先に出力される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態で
あるかな漢字変換システムの構成を示すブロック図であ
る。なお、図10に示す従来のかな漢字変換システムと
同一の構成については同一の番号を用いている。かな漢
字変換システムはキーボード1、ディスプレイ2、入出
力処理部3、文節切り処理部4、辞書検索部5、かな漢
字辞書6、水準記憶部7を備えている。キーボード1
は、ローマ字入力やかな入力などによってかな漢字変換
するかな文字列の入力操作を行ったり、後述の水準を入
力する。ディスプレイ2は、入力されたかな文字列や変
換結果等を表示する。入出力処理部3は、主にキーボー
ド1からの入力を処理する部分、ディスプレイ2への出
力を処理する部分、かな漢字変換サーバとの間で通信を
行う部分からなっている。文節切り処理部4は、入出力
処理部3から受け取った文字列の読みを辞書検索の結果
を基に文節区切りを行う。辞書検索部5は、かな漢字辞
書6を検索して入力された文字列の読みに該当する変換
語句を変換候補として取り出す。かな漢字辞書6は、読
み、変換語句、各語句の使用頻度、および、各語句の教
育レベルを示す教育学年を対応させて記憶している。水
準記憶部7には、キーボード1から入力された水準およ
びこの水準を有効にするかどうかを示すフラグ等が記憶
される(詳細は後述する。)。ここで水準は学年で表さ
れ、通常はユーザ自身の学年か作成文書を配付して読ま
せる対象者の学年である。
【0026】図2は、かな漢字辞書6の構成を示す図で
ある。かな漢字辞書6には、かな文字列の読み毎に、こ
の読みに対応する変換語句と、この変換語句の品詞、こ
の変換語句の使用頻度、および、この変換語句の教育レ
ベルを示す教育学年データ(以下、単に学年データと言
う。)を記憶したレコード10が複数登録されている。
この実施の形態では使用頻度値が大きいものほど使用頻
度が高いことを示す。また、変換語句が1文字である場
合にはその文字が教育される学年を学年データとして記
憶し、変換語句が2文字以上である場合には最も遅く教
育される文字の学年を学年データとして記憶する。例え
ば、「協」という文字が教育される学年が4年生で
「力」という文字が教育される学年が2年生である場合
「協」、「力」、「協力」のそれぞれの学年データは、 「協」 4 「力」 2 「協力」 4 となる。なお、中学生の学年データを中
学1年生を7、中学2年生を8、中学3年生を9とする
ことで、学年データが重複することはない。
【0027】図3は、水準記憶部の記憶エリアの構成を
示す図である。水準記憶部7には、上述のように、ユー
ザ自身の学年か作成文書を配付して読ませる対象者の学
年を表す水準を水準データとして記憶する水準データ記
憶エリア11と、この水準データを有効にするかどうか
を示す有効フラグを記憶する有効フラグ記憶エリア12
と、水準データが有効であるときに当該学年では教育さ
れていない変換語句も変換候補として出力するかどうか
を示す出力フラグを記憶する出力フラグ記憶エリア13
とを備えている。水準データ、有効フラグ、出力フラグ
は、キーボード1の操作によってユーザが任意に設定す
ることができる。
【0028】図4は、水準を設定する処理を示すフロー
チャートである。キーボード1に設けられている水準設
定キーが操作されると(n1)、表示部2に図5に示す
水準設定画面を表示する(n2)。図に示すように、水
準設定画面には現在設定されている学年データ、有効フ
ラグの状態、出力フラグの状態が表示される。ここで、
ユーザはキーボード1を操作して変更する項目(学年デ
ータ、有効フラグ、出力フラグ)を選択して、この選択
した項目を変更する入力を行う。選択されている項目は
反転表示される。図5では水準データが選択されてい
る。例えば、水準データを小学校2年生から小学校5年
生に変更する場合には、水準データを選択し、キーボー
ド1に設けられているテンキーの「5」を操作すること
によりこの水準データの設定変更が行える。また、有効
フラグを選択して、「0」を操作することで水準データ
を無効にする設定となり、「1」を操作すると水準デー
タを有効にする設定となる。同様に有効フラグが「1」
の状態で、出力フラグを選択して「0」を操作すること
で変換候補として該学年では教育されていない漢字等の
文字を含む変換語句の出力を禁止する設定となり、
「1」を操作することで変換候補として該学年で教育さ
れていない漢字等の文字を含む変換語句も出力させる設
定となる。
【0029】n3では、上記した水準の設定変更を受け
付け、n4で終了キー操作されるとこのときの水準デー
タ、有効フラグ、出力フラグを水準記憶部7に記憶して
処理を終了する(n5)。なお、n1で水準設定キー以
外のキー操作が行われたときには、この時に操作された
キーに応じて処理を行う(n6、n7)。また、設定さ
れた水準は次回の設定変更が行われるまで、水準記憶部
7に記憶されつづける。すなわち、設定したのち同じ水
準で使用を続ける場合には設定変更を繰り返し行う必要
はない。
【0030】図6は、同かな漢字変換システムのかな漢
字変換処理を示すフローチャートである。キーボード1
が操作されてかな文字列が入力されると、この文字列が
入力バッファに記憶される(n11)。そして、変換キ
ーが操作されると(n12)、文節切り処理部4におい
て文節切りが行われ、文節単位のかな文字列に対する変
換処理を実行する。変換処理は入力バッファに記憶され
ているかな文字列を読出(n13)、文節切り処理部4
において文節切りが行われた後、文節単位のかな文字列
でかな漢字辞書6を検索してこのかな文字列の読みに該
当する変換語句を変換候補として取り出す(n14)。
【0031】次に、有効フラグの設定が水準データを有
効にする設定であるかどうかを判定する(n15)。水
準データを有効にする設定であると、かな漢字辞書6に
記憶されているこの変換候補の教育学年と水準記憶部に
記憶されている対象学年とから、ユーザまたは対象者の
学年である対象学年の生徒が教育されている漢字等の文
字を含む変換候補であるかどうかを判定する(n1
6)。n16で対象学年の生徒が教育されている漢字等
の文字を含む変換候補であると判定すると、この変換候
補を第1グループの変換候補として記憶し(n17)、
n20に進む。
【0032】n15で有効フラグが水準データを無効に
する設定であると判定すると、n16の処理を実行する
ことなく、この語句を第1グループの変換候補として記
憶し(n17)、n20に進む。
【0033】また、n16で対象学年の生徒が教育され
ていない漢字等の文字を含む変換候補であると判定する
と、出力フラグの設定が教育されていない変換候補の出
力を禁止する設定であるかどうかを判定する(n1
8)。n18で教育されていない変換候補の出力を禁止
する設定であるとn20に進み、そうでない時には、こ
の変換語句を第2グループの変換候補としてバッファに
記憶し(n19)、n20に進む。
【0034】n20では、現在の文節単位のかな文字列
の読みに該当する他の変換語句の有無を判定し、他にも
該当する変換語句があれば上記したn14以降の処理を
繰り返す。n20で他の変換語句が無いと判定すると、
第1グループおよび第2グループ毎に記憶している変換
候補を各々使用頻度順に並べる(n21)。
【0035】以下、変換候補をまとめて表示するかな漢
字変換システムと変換候補を優先順位の高いものから1
つずつ次候補指定の操作毎に表示していくかな漢字変換
システムとに分けて説明する。なお、上記したn11〜
n21までの処理はこの2つのかな漢字システムにおい
て共通である。
【0036】図7を参照しながら、変換候補をまとめて
表示していくかな漢字変換システムにおける以降の処理
を説明する。n21で使用頻度順に並べた第1グループ
と第2グループの変換候補を分割して表示部2に表示す
る(n31)。但し、この場合、有効フラグが水準デー
タを無効にする設定である時、および、出力フラグの設
定が教育されていない変換語句を変換候補として出力し
ない設定である時には、第2グループの変換候補は存在
しないので表示されない。
【0037】n31の処理による表示例を図8に示す。
この例では与えられたかな文字列は「きょうりょく」で
あり、水準データには小学校2年生を示す「2」が設定
されている。図8(A)は有効フラグが水準データを無
効にする設定であったときの表示例であり、図8(B)
は有効フラグが水準データを有効にする設定で、且つ出
力フラグが教育されていない変換語句を変換候補として
出力しない設定であったときの表示例であり、図8
(C)は有効フラグが水準データを有効にする設定で、
且つ出力フラグが教育されていない変換語句も変換候補
として出力する設定であったときの表示例である。な
お、かな漢字辞書6に登録されている「きょうりょく」
という読みに該当する変換候補、使用頻度、学年データ
は、それぞれ 使用頻度 学年データ 「協力」 50 4 (小学校4年生) 「強力」 10 2 (小学校2年生) 「きょうりょく」 5 1 (小学校1年生)である。
【0038】図8(A)に示すように有効フラグが水準
データを無効にする設定であるときには、従来のかな漢
字変換システムと同様に変換候補が使用頻度順に表示さ
れる。また、図8(B)に示すように有効フラグが水準
データを有効にする設定で、且つ出力フラグが教育され
ていない変換語句を変換候補として出力しない設定であ
るときには、教育を受けていない「協力」という変化候
補が表示されない。すなわち、この設定では作成する文
書に対して不必要な漢字(ユーザまたは作成された文書
を配付する対象者が知らない漢字)を含む変換語句が変
換候補として出力されないため、文書中に不必要な漢字
が使用されることがなくなり文書作成の作成効率を向上
させることができる。さらに、図8(C)に示すように
有効フラグが水準データを有効にする設定で、且つ出力
フラグが教育されていない変換語句も変換候補として出
力する設定であるときには、すでに教育を受けている変
換候補と教育を受けていない変換候補とを区切り記号
(/)によって分割して表示する。したがって、この設
定ではユーザはすでに教育を受けた変換候補と教育を受
けていない変換候補とを認識しながら文書の作成が行え
る。
【0039】また、第1グループの変換候補を第2グル
ープの変換候補よりも出力する優先度を高くしておき、
第1グループの変換候補と第2グループの変換候補とを
一度に表示することができないときには、第1グループ
の変換候補から表示される。すなわち、ユーザがすでに
教育を受けた変換候補を優先して出力する。
【0040】そして、変換候補から変換する語句を選択
して確定させる操作があると、選択された変換候補を変
換語句と判定し、かな漢字変換処理を終了する(n3
2、n33)。なお、変換語句の確定は、変換候補の前
に付されている番号(図8参照)のテンキーを操作する
ことで行える。
【0041】なお、上記実施の形態では水準として対象
者の学年を入力するとしたが本願発明はこれに限定され
るものではない。例えば、JIS第2水準の漢字が含ま
れる変換候補を上記した第2グループの変換候補と設定
し、その他の変換候補を上記した第1グループの変換候
補とする水準を設定するようにしてもよい。また、日常
用語を第1グループ、専門用語を第2グループとする
等、その他の条件で変換候補を第1グループと第2グル
ープに分けるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、予め
任意に設定された水準以下の変換候補とそれ以外の変換
候補とを各々第1の変換候補群と第2の変換候補群とに
分割して表示するようにしたので、ユーザや作成文書を
読ませる対象者に上記予め設定された水準にあった変換
候補とそうでない変換候補とを認識させることができ、
文書作成を効率的に行わせることができる。
【0043】また、第1の変換候補群と第2の変換候補
群とを区切り記号を介して分割して表示するようにした
ので、ユーザに第1の変換候補群と第2の変換候補群と
を簡単に識別させることができる。
【0044】また、任意に設定された水準以下の変換候
補を出力する優先度をそれ以外の変換候補を出力する優
先度よりも高くしたことにより、ユーザにあった変換候
補から出力することができ、変換効率が良くなる。
【0045】また、水準を教育レベルを示す学年で設定
するようにするとともに、設定された学年までに教育さ
れていない漢字を含まない変換候補とそうでない漢字を
含む変換候補とに分けるようにしたので、教育のツール
としての利用にも適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるかな漢字システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】この実施の形態のかな漢字辞書の構成を示す図
である。
【図3】水準記憶部の記憶エリアの構成を示す図であ
る。
【図4】水準を設定する処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】水準設定時の表示画面を示す図である。
【図6】同かな漢字変換システムのかな漢字変換動作を
示すフローチャートである。
【図7】変換候補をまとめて表示するかな漢字変換シス
テムのかな漢字変換動作を示すフローチャートである。
【図8】変換候補の表示例を示す図である。
【図9】変換候補を優先順位の高いものから順に表示す
るかな漢字変換システムのかな漢字変換動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】従来のかな漢字システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1−キーボード 2−ディスプレイ 3−入出力処理部 4−文節切り処理部 5−辞書検索部 6−かな漢字辞書 7−水準記憶部 10−変換レコード 11−水準データ記憶エリア 12−有効フラグ記憶エリア 13−出力フラグ記憶エリア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図は、従来のかな漢字変換システムの
基本的な構成を示す図である。かな漢字変換システムは
キーボード1、ディスプレイ2、入出力処理部3、文節
切り処理部4、辞書検索部5、かな漢字辞書6を備えて
いる。文節切り処理部4、辞書検索部5、および、かな
漢字辞書6からなる構成をかな漢字変換サーバと言う。
キーボード1は、ローマ字入力やかな入力などによって
かな漢字変換するかな文字列の入力操作が行われる。デ
ィスプレイ2は、入力されたかな文字列や変換結果等を
表示する。入出力処理部3は、主にキーボード1からの
入力を処理する部分、ディスプレイ2への出力を処理す
る部分、かな漢字変換サーバとの間で通信を行う部分か
らなっている。文節切り処理部4は、入出力処理部3か
ら受け取った文字列の読みを辞書検索の結果を基に文節
区切りを行う。辞書検索部5は、かな漢字辞書6を検索
して入力された文字列の読みに該当する変換語句を変換
候補として取り出す。かな漢字辞書6は、読み、変換語
句、および、変換語句の使用頻度等を対応させて記憶し
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態で
あるかな漢字変換システムの構成を示すブロック図であ
る。なお、図に示す従来のかな漢字変換システムと同
一の構成については同一の番号を用いている。かな漢字
変換システムはキーボード1、ディスプレイ2、入出力
処理部3、文節切り処理部4、辞書検索部5、かな漢字
辞書6、水準記憶部7を備えている。キーボード1は、
ローマ字入力やかな入力などによってかな漢字変換する
かな文字列の入力操作を行ったり、後述の水準を入力す
る。ディスプレイ2は、入力されたかな文字列や変換結
果等を表示する。入出力処理部3は、主にキーボード1
からの入力を処理する部分、ディスプレイ2への出力を
処理する部分、かな漢字変換サーバとの間で通信を行う
部分からなっている。文節切り処理部4は、入出力処理
部3から受け取った文字列の読みを辞書検索の結果を基
に文節区切りを行う。辞書検索部5は、かな漢字辞書6
を検索して入力された文字列の読みに該当する変換語句
を変換候補として取り出す。かな漢字辞書6は、読み、
変換語句、各語句の使用頻度、および、各語句の教育レ
ベルを示す教育学年を対応させて記憶している。水準記
憶部7には、キーボード1から入力された水準およびこ
の水準を有効にするかどうかを示すフラグ等が記憶され
る(詳細は後述する。)。ここで水準は学年で表され、
通常はユーザ自身の学年か作成文書を配付して読ませる
対象者の学年である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるかな漢字システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】この実施の形態のかな漢字辞書の構成を示す図
である。
【図3】水準記憶部の記憶エリアの構成を示す図であ
る。
【図4】水準を設定する処理を示すフローチヤートであ
る。
【図5】水準設定時の表示画面を示す図である。
【図6】同かな漢字変換システムのかな漢字変換動作を
示すフローチャートである。
【図7】変換候補をまとめて表示するかな漢字変換シス
テムのかな漢字変換動作を示すフローチャートである。
【図8】変換候補の表示例を示す図である。
【図9】従来のかな漢字システムの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】 1−キーボード 2−ディスプレイ 3−入出力処理部 4−文節切り処理部 5−辞書検索部 6−かな漢字辞書 7−水準記憶部 10−変換レコード 11−水準データ記憶エリア 12−有効フラグ記憶エリア 13−出力フラグ記憶エリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め任意の水準を設定する水準設定手段
    と、かな文字列を入力する入力手段と、変換語句および
    その水準を記憶した辞書ファイルと、を備え、 前記辞書ファイルから前記入力手段で入力されたかな文
    字列の読みに該当する全ての変換語句を変換候補として
    読み出す読出手段と、前記変換候補毎に前記水準設定手
    段で設定された水準以下かどうかを判定する判定手段
    と、前記判定手段の判定結果に基づいて設定された水準
    以下の変換候補とそれ以外の変換候補とを各々第1の変
    換候補群と第2の変換候補群として分割して表示する表
    示手段と、を備えたことを特徴とするかな漢字変換シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、第1の変換候補群と第
    2の変換候補群とを所定の区切り記号を介して分割して
    表示する手段であることを特徴とする請求項1記載のか
    な漢字変換システム。
  3. 【請求項3】 予め任意の水準を設定する水準設定手段
    と、かな文字列を入力する入力手段と、変換語句および
    その水準を記憶した辞書ファイルと、を備え、 前記辞書ファイルから前記入力手段で入力されたかな文
    字列の読みに該当する全ての変換語句を変換候補として
    読み出す読出手段と、前記変換候補毎に前記水準設定手
    段で設定された水準以下かどうかを判定する判定手段
    と、前記判定手段の判定結果に基づいて設定された水準
    以下の変換候補を出力する優先度を、それ以外の変換候
    補を出力する優先度よりも高く設定する優先度設定手段
    と、を備えたことを特徴とするかな漢字変換システム。
  4. 【請求項4】 前記辞書ファイルに記憶した水準および
    前記水準設定手段で設定する水準は、教育レベルを示す
    学年であり、 前記判定手段は、前記水準設定手段で設定された学年以
    前に教育される漢字等を使用する変換候補か否かを判定
    する手段であることを特徴とする請求項1、2または3
    のいずれかに記載のかな漢字変換システム。
  5. 【請求項5】 変換語句およびその水準を記憶した辞書
    ファイルから入力されたかな文字列の読みに該当する全
    ての変換語句およびその水準を読み出すとともに、読み
    だした変換候補毎に予め設定されている水準以下かどう
    かを判定し、その判定結果に基づいて、前記設定されて
    いる水準以下の変換候補とそれ以外の変換候補とを各々
    第1の変換候補群と第2の変換候補群として分割して表
    示することを特徴とするかな漢字変換方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の変換候補群と前記第2の変換
    候補群とを所定の区切り記号を介して分割して表示する
    請求項5記載のかな漢字変換方法。
  7. 【請求項7】 変換語句およびその水準を記憶した辞書
    ファイルから入力されたかな文字列の読みに該当する全
    ての変換語句およびその水準を読み出すとともに、読み
    だした変換候補毎に予め設定されている水準以下かどう
    かを判定し、その判定結果に基づいて、前記設定されて
    いる水準以下の変換候補を出力する優先度を、それ以外
    の変換候補を出力する優先度よりも高く設定することを
    特徴とするかな漢字変換方法。
  8. 【請求項8】 予め設定されている水準以下かどうかの
    判定を、予め設定されている学年以前に教育される漢字
    等を使用する変換候補か否かとして判定することを特徴
    とする請求項5、6または7のいずれかに記載のかな漢
    字変換システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122686A (ja) * 2005-09-29 2007-05-17 Sharp Corp 入力文字変換装置、候補語句表示方法、入力文字変換プログラムおよび記録媒体

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