JPH09166563A - 燃焼性試験用測定定規 - Google Patents

燃焼性試験用測定定規

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JPH09166563A
JPH09166563A JP34835095A JP34835095A JPH09166563A JP H09166563 A JPH09166563 A JP H09166563A JP 34835095 A JP34835095 A JP 34835095A JP 34835095 A JP34835095 A JP 34835095A JP H09166563 A JPH09166563 A JP H09166563A
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ruled line
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JP34835095A
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English (en)
Inventor
Noriko Kanehara
則子 金原
Teruko Iwata
央子 岩田
Chikako Sumi
智佳子 墨
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コの字形取付具から試験片を取り外して延焼
長さを測定することができるようにして、測定精度およ
び測定能率を向上すること。 【解決手段】 定規の全長を(試験片の全長)+(膨張
収縮代L9 )として膨張収縮代罫線9を引き、膨張収縮
代罫線9からコの字形取付具の端部と標線Aとの間の長
さL2 に等しい位置に標線A罫線10を引き、標線A罫線
10からコの字形取付具の標線A、B間の長さL3 に等し
い位置に標線B罫線11を引き、その間に標線A罫線10ま
たは標線B罫線11をゼロ点として測定目盛12、13を設け
る。そして、膨張などする試験片は、定規の端縁19に、
また膨張などしない試験片は膨張収縮代罫線9に、試験
片の端縁を一致させ、標線A罫線10と試験片を挟持した
状態のコの字形取付具の標線Aとを実質的に一致させ、
試験片をコの字形取付具から取り出した状態で測定し、
測定精度および測定能率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼性試験におい
て、試験片の延焼長さを容易に測定できるようにした燃
焼性試験用測定定規に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、燃焼性試験の概要について説明す
る。この試験は車両の運転室等の内装材料、例えば座
席、座席ベルト、天井張り、ドアトリム等、車体に固定
されているものの構成材料について行うものである。こ
の試験はJIS D1201-1977 「自動車室内用有機資材の燃
焼性試験方法」に規定されている。その具体的な内容は
図8に示すように、上下二つのコの字形取付具1および
2の間に試験片3を挟み、図9に示すように支柱5にて
支持されている支持台4に水平に載置し、バーナ6にて
試験片3の端部に着火する。
【0003】JIS 規格によって決められている、このコ
の字形取付具1および2の具体的な寸法の一例を示す
と、全長L1 =356mm 、端部から標線Aまでの長さL2
=38mm、標線Aと標線Bの間の長さL3 =254mm 、標線
Bから端部までの長さL4 =64mm、全幅W1 =101mm 、
コの字形部の幅W2 =25mm、コの字形部間の幅W3 =51
mm、厚みt=6mmである。また、このコの字形取付具
1、2に挟持される試験片の寸法は、試験片幅W4 =10
0mm 、試験片長さL5 =350mm である。
【0004】そして、JIS 規格によって決められてい
る、コの字形取付具1、2に試験片3を挟持する仕方と
して、燃焼によって膨張または収縮しない試験片3の場
合には、試験片3の端部をコの字形端部に一致するよう
に挟持し、試験片3の端部から標線Aまでの長さL2 が
38mmになるようにし、燃焼によって試験片3が膨張また
は収縮する場合には、コの字形端部から試験片3の端部
を5mm出るようにし、試験片3の端部から標線Aまでの
長さを38+5=43mmになるように挟持する。
【0005】そして、着火した試験片3が延焼してその
延焼が標線Aに達した時から計測を開始し、その延焼が
標線Bを通過するまでの時間T、またはその延焼が標線
Bに達するまでに止ったときには、止るまでの時間Tを
測り、かつ、コの字形取付具1および2に試験片3を挟
んだそのままの状態で支持台4から外して、標線Aから
の延焼長さDを測定する。この延焼長さは図7に示すよ
うに、単一材である(イ)の試験片3が標線Aから炭化
が止った所までの長さDであり、また複合材3a、3bから
なる(ロ)の試験片の標線Aから炭化が止った所までの
長さDであり、また(ハ)の試験片3が液状に溶けて、
標線Aから滴下が止まった所までの長さDであり、また
(ニ)の試験片3が溶融して、標線Aからその溶融が止
った所までの長さDである。
【0006】このように、試験片3の材料によって炭化
したり、液状化したり、溶融したりすることを総称し
て、この試験においては燃焼といっている。この燃焼は
図7にも現れているように、試験片3の裏面で止ること
があり、特に(ロ)の試験片のように複合材である場合
には、表側の試験片3aの燃焼が止っていても、裏面側の
試験片3bの燃焼がまだ持続されている場合があり、燃焼
停止時間Tを測定する場合には十分に注意する必要があ
る。
【0007】そして、標線Aから燃焼が止るまでの時間
Tおよび標線Aから燃焼が止った所までの長さDの計測
結果から、一分間当たりの燃焼速度Bを式(B=60×D
/T)で算出する。判定の基準は、先ず燃焼しないこと
が一番よく、次にB<100mm/min であること、また試
験片3の燃焼が標線Aに達してから60sec 以内に止り、
かつ、標線Aに達した後の試験片3の燃焼した長さDが
50mm未満であることが基準として定められている。特に
時間Tは秒単位で測定しなければならないので、高い精
度の計測が要求される。
【0008】上記試験片の延焼長さDを測定する場合に
従来においては、コの字形取付具1に印した標線Aを基
準にして測定しなければならない関係上、コの字形取付
具1、2に試験片を挟持した状態で試験室から取り出
し、通常の事務用定規を使用して行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにコの字形
取付具に試験片を挟持した状態で、試験室から取り出し
て、そのままの状態で試験片の延焼長さを事務用定規で
測定していたので、次のような改良すべき問題がある。
すなわち、コの字形取付具は具体的に数値で示したよう
に、手で扱うには相当に大きく、ステンレス製であるの
で重量も相当に重い。
【0010】また、試験データは同じ材質の試験片を五
個作り五回の試験を繰り返し行い、その平均値を求める
ようにしているので、試験の回数も相当な数になり、そ
の都度相当な重量のコの字形取付具を手で扱わなければ
ならない。したがって、測定作業に力を要し疲労するこ
とから、支持台からコの字形取付具を取り出す時に、コ
の字形取付具がずれて、試験片に対する標線Aがずれる
ことがあり、精度の高い測定をすることができないとい
う問題があると共に、またこのようにコの字形取付具が
ずれた時には、試験のやり直しをしなければならないの
で、試験の能率が悪いという問題がある。
【0011】また、試験片の種類によっては図7(ロ)
に示すように、試験片の表側よりも裏側の方が延焼長さ
Dが長い場合がある。このような試験片の場合にはコの
字形取付具に試験片を挟持したまま裏返して、試験片の
裏面における延焼長さを測定するので、試験片を挟持し
たコの字形取付具を裏返す時に、コの字形取り付け具が
ずれて、試験片に対する標線Aがずれることがあり、精
度の高い測定ができないと共に、試験のやり直しをしな
ければならず、試験能率が悪いという問題がある。ま
た、裏面側に当たるコの字形取付具には標線が印されて
いないので、試験片の裏面における正確な延焼長さの測
定が困難であり、試験能率が悪いという問題がある。
【0012】また、図2および図3に示すように延焼部
7の長さDは、コの字形取付具1に対して平行な長さ
(試験片の端縁に対して垂直な長さ)であるので、通常
の事務用定規を使用してこの延焼部7の長さを測定した
場合に、その定規をコの字形取付具に対して正確に平行
にするのは困難であり、目検討で概略その定規がコの字
形取付具に平行であるとして測定していることから、延
焼長さDの測定が不正確になるという問題がある。ま
た、図3に示すように、延焼部7が曲がってコの字形取
付具に接触するような場合もあり、かつ、コの字形取付
具の厚みは6mmもあるので、標線Aから延焼部7の先端
までの長さDを測定するのが極めて困難であり、精度の
高い測定をすることができないという問題がある。
【0013】本発明は、コの字形取付具から試験片を取
り外して延焼長さを測定することができるようにして、
精度の高い測定を行えるようにすると共に、測定能率を
向上するようにした燃焼性試験用測定定規を提供するも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
標線Aと標線Bを印したコの字形取付具に試験片を挟持
し、前記標線Aからの試験片の延焼長さを測定する燃焼
性試験用測定定規において、該定規の全長を(試験片の
全長)+(膨張収縮代)として該膨張収縮代の位置に膨
張収縮代罫線を引き、該膨張収縮代罫線からコの字形取
付具の端部と標線Aとの間の長さに等しい位置に標線A
罫線を引き、該標線A罫線からコの字形取付具の標線
A、B間の長さに等しい位置に標線B罫線を引き、該標
線A罫線と標線B罫線との間に、標線A罫線または標線
B罫線をゼロ点として測定目盛りを設けたことを特徴と
する。
【0015】次に請求項2の記載から把握される手段
は、標線A罫線と標線B罫線の間に二種類の目盛りを設
け、該目盛りを標線A罫線をゼロとして順次大きい方向
に目盛りを付した測定目盛りと、標線B罫線をゼロとし
て順次大きい方向に目盛りを付した測定目盛りにしたこ
とを特徴とする。
【0016】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、測定定規をT字形にしたことを特徴とする。
【0017】次に、請求項4の記載から把握される手段
は、測定定規をT字形にし、該T字形の頭部の幅を(膨
張収縮代)+(コの字形取付具の端部から標線Aまでの
長さ)に等しくして、その位置に標線A罫線を引いたこ
とを特徴とする。
【0018】次に請求項5の記載から把握される手段
は、T字形測定定規の頭部を半透明にし、該半透明部を
筆記可能な表面にしたことを特徴とする。
【0019】次に、上記手段により課題がどのように解
決されるかについて説明する。まず、請求項1の記載か
ら把握される手段にあっては、定規の全長を(試験片の
全長)+(膨張収縮代)としてこの膨張収縮代の位置に
膨張収縮代罫線を引くことにより、燃焼時に膨張または
収縮する試験片と、膨張または収縮しない試験片の両方
に適用することができる。
【0020】そして、上記膨張収縮代罫線からコの字形
取付具の端部と標線Aとの間の長さに等しい位置に標線
A罫線を引くことにより、膨張または収縮する試験片に
あっては、定規の端縁を試験片の端縁に一致させること
により、また膨張または収縮しない試験片に対しては膨
張収縮代罫線に、試験片の端縁を一致させることによ
り、標線A罫線と試験片を挟持した状態のコの字形取付
具の標線Aとを実質的に一致させた状態で対応させるこ
とができる。
【0021】そして、標線A罫線からコの字形取付具の
標線A、B間の長さに等しい位置に標線B罫線を引くこ
とにより、この標線B罫線と試験片を挟持した状態のコ
の字形取付具の標線Bとを一致させた状態で対応させる
ことができ、標線A罫線と標線B罫線との間に、標線A
罫線または標線B罫線をゼロ点として測定目盛りを設け
ることにより、測定目盛りによって標線Aからの延焼長
さを測定することができると共に、定規の全長を(試験
片の全長)+(膨張収縮代)にして、それぞれ標線A罫
線および標線B罫線を印しているので、試験片の燃焼開
始部が全焼し、または膨張収縮して試験片の前端部が特
定できない場合でも、測定定規の標線B罫線側の端縁を
試験片の後端縁に一致させて、標線Bから燃焼停止位置
までの長さを測定し、算式により標線Aからの延焼長さ
を求めることができる。
【0022】次に請求項2の記載から把握される手段に
あっては、標線A罫線と標線B罫線の間に二種類の目盛
りを設け、この目盛りを標線A罫線をゼロとして順次大
きい方向に目盛りを付した測定目盛りと、標線Bをゼロ
として順次大きい方向に目盛りを付した測定目盛りにす
ることにより、標線Aを基準にして延焼長さを測定する
ことができ、また標線Bから延焼停止位置までの長さを
測定し、算式により標線Aからの延焼長さを求めること
ができる。
【0023】次に、請求項3の記載から把握される手段
にあっては、測定定規をT字形にすることにより、この
T字頭部を試験片の端縁に一致させて、試験片の端縁に
対して直角に延焼長さを測定することができる。
【0024】次に、請求項4の記載から把握される手段
にあっては、測定定規をT形にし、このT字形の頭部の
幅を(膨張収縮代)+(コの字形取付具の端部から標線
Aまでの長さ)に等しくして、その位置に標線A罫線を
引くことにより、T字頭部の側縁を標線Aに一致させる
ことがで、試験片の端縁に対して直角に延焼長さを測定
することができると共に、コの字形取付具をイメージし
ながら測定することができる。
【0025】次に、請求項5の記載から把握される手段
にあっては、T字形測定定規の頭部を半透明にし、この
半透明部を筆記可能な表面にすることにより、燃焼によ
って変形した試験片のシルエットや測定値をメモするこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る発明について、実施の形態を説明する。請求項1の記
載から把握される本発明において、図1に示すように測
定定規8の全長L10を(試験片の全長L5 )+(膨張収
縮代L9 )として該膨張収縮代L9 の位置に膨張収縮代
罫線9を引き、この膨張収縮代罫線9からコの字形取付
具1の端部と標線Aとの間の長さL2 に等しい位置に標
線A罫線10を引く。そして、この標線A罫線10からコの
字形取付具1の標線A、B間の長さL3 に等しい位置に
標線B罫線11を引き、この標線A罫線10と標線B罫線11
との間に、標線A罫線10または標線B罫線11をゼロ点と
して測定目盛12または13を設ける。
【0027】次に請求項2の記載から把握される本発明
において、図1に示すように標線A罫線10と標線B罫線
11の間に設けた二種類の測定目盛12と13は、標線A罫線
10をゼロとして順次大きい方向に目盛りを付した測定目
盛12と、標線B罫線11をゼロとして順次大きい方向に目
盛りを付した測定目盛13とからなる。
【0028】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、図1に示すように測定定規8を頭部14とス
ケール部15とからなるT字形にする。
【0029】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、図1に示すように測定定規8をT字形に
し、このT字形の頭部14の幅L8 を(膨張収縮代L9 )
+(コの字形取付具1の端部から標線Aまでの長さL2
)に等しくして、その位置に標線A罫線10を引く。
【0030】次に請求項5の記載から把握される本発明
において、T字形測定定規8の頭部14を半透明にし、こ
の半透明部を筆記可能な表面にする。
【0031】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。図
1に示すように測定定規8は本実施例においては頭部14
とスケール部15とで構成されたT字形になっている。ま
た、測定定規8はこのようなT字形に限定されるもので
はなく、直線定規であってもよい。測定定規8の全長L
10は、図4に示されている(試験片の全長L5 )+(膨
張収縮代L9 )であり、この膨張収縮代L9 の位置に膨
張収縮代罫線9を引く。そして、この膨張収縮代罫線9
からコの字形取付具1の端部と標線Aとの間の長さL2
(図4、図5、図8参照)に等しい位置に標線A罫線10
を引くことにより、コの字形取付具1の端部と膨張収縮
代罫線9およびコの字形取付具1の標線Aと標線A罫線
10とを一致した状態で対応させることができる。
【0032】また、燃焼時に膨張または収縮する試験片
3は図5に示すように、コの字形取付具1および2の端
部から膨張収縮代L9 だけ突出した状態で挟持するよう
にしていることから、試験片の端縁に測定定規8の端縁
を一致させることにより、コの字形取付具1および2に
試験片3が挟持された状態において、標線A罫線10とコ
の字形取付具1の標線Aとが一致するようになってい
る。そして、この標線A罫線10からコの字形取付具1の
標線A、B間の長さL3 (図4、図5、図8参照)に等
しい位置に標線B罫線11を引き、この標線A罫線10と標
線B罫線11との間に、標線A罫線10または標線B罫線11
をゼロ点として測定目盛12または13を設ける。
【0033】図1に示すように標線A罫線10と標線B罫
線11の間に、標線A罫線10をゼロとして順次大きい方向
に目盛りを付した測定目盛12と、標線B罫線11をゼロと
して順次大きい方向に目盛りを付した測定目盛13が設け
られている。また、T字形の頭部14の幅L8 を(膨張収
縮代L9 )+(コの字形取付具1の端部から標線Aまで
の長さL2 )に等しくして、その位置に標線A罫線10を
引く。これにより、標線A罫線10と頭部14の側縁とを一
致させるようにしている。また、T字形の測定定規8の
頭部14を半透明にし、この半透明部を筆記可能な表面に
している。例えば、頭部14の表面を細かい凹凸面にして
半透明にすると共に、筆記可能なようにする。頭部の幅
W5 は60mm〜200mm 以内で、好ましい寸法として80mm〜
100mm である。また、スケール部15の幅W6 5mm〜50mm
以内で、好ましくは10mm〜30mmである。
【0034】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて、次に説明する。図1に示すように、測定定規8の
全長L10を(試験片の全長L5 )+(膨張収縮代L9 )
としてこの膨張収縮代L9 の位置に膨張収縮代罫線9を
引いたので、図5に示すように燃焼時に膨張または収縮
する試験片3をコの字形取付具1、2の端部から、膨張
収縮代L9 だけ突出して試験片3を挟持して試験したも
のに対しては、測定定規8の端縁19を試験片3の端縁18
に一致させ、また図4に示すように膨張または収縮しな
い試験片3の端縁18をコの字形取付具1、2の端部に一
致させて、試験片3を挟持して試験したものに対して
は、測定定規8の膨張収縮代罫線9を試験片3の端縁18
に一致させることにより、コの字形取付具1、2に試験
片3を挟持した状態に一致させることができ、燃焼時に
膨張または収縮する試験片3としない試験片3の両方に
適用することができる。
【0035】そして、上記膨張収縮代罫線9からコの字
形取付具1の端部から標線Aまでの長さL2 に等しい位
置に標線A罫線10を引いたので、図5に示すように燃焼
時に膨張または収縮する試験片3をコの字形取付具1、
2の端部から、膨張収縮代L9 だけ突出して試験片3を
挟持して試験したものに対しては、測定定規8の端縁19
を試験片3の端縁18に一致させることにより、コの字形
取付具1の標線Aと測定定規8の標線A罫線10とを一致
させることができ、また図4に示すように膨張または収
縮しない試験片3の端縁18をコの字形取付具1、2の端
部に一致させて、試験片3を挟持して試験したものに対
しては、測定定規8の膨張収縮代罫線9を試験片3の端
縁18に一致させることにより、コの字形取付具1の標線
Aと測定定規8の標線A罫線10とを一致させることがで
きる。これにより、標線A罫線10と試験片3を挟持した
状態のコの字形取付具1の標線Aとを実質的に一致させ
た状態で対応させることができる。
【0036】また、標線A罫線10からコの字形取付具1
の標線A、B間の長さに等しい位置に標線B罫線11を引
くことにより、この標線B罫線11と試験片3を挟持した
状態のコの字形取付具1の標線Bとを一致させた状態で
対応させる。そして、標線A罫線10と標線B罫線11との
間に、標線A罫線10または標線B罫線11をゼロ点として
測定目盛り12または13を設けることにより、図6に示す
ように測定目盛12または13によって、標線A罫線10から
の延焼部7の延焼長Lx を測定することができる。
【0037】そして、測定定規8の全長L10を(試験片
3の全長L5 )+(膨張収縮代L9)にして、それぞれ
標線A罫線10および標線B罫線11を印しているので、試
験片3の燃焼開始部が全焼したり、または図6(ハ)の
ように膨張収縮して試験片3の前端部が特定できない場
合でも、測定定規8の標線B罫線11側の端縁16を試験片
後端縁17に一致させて、標線B罫線11から燃焼部7の燃
焼停止位置までの長Ly を測定し、算式Lx =L3 −L
y により標線A罫線からの延焼長さLx を求めることが
できる。
【0038】上記算式において、図4に示すように試験
片3が燃焼時に膨張または収縮しない場合には、試験片
3の前端とコの字形取付具1、2の端部とを一致させ
て、試験片3をコの字形取付具1、2に挟持するので、
図4におけるL4 は図1におけるL6 と等しくなって、
Lx =L3 −Ly によりLx を求めることができる。こ
れに対して、図5に示すように試験片3が燃焼時に膨張
または収縮する試験片3を膨張収縮代L9 だけコの字形
取付具1、2の端部から突出させた場合には、図6
(ハ)に示すように、L4 ′=L4 −L9 ずらせたこと
になるので、測定定規8の端部16を試験片端部17に一致
させて測定した時の実測値Ly ′とLy との関係はLy
=Ly ′+L9 になる。したがって上記算式において、
Lx =L3 −(Ly ′+L9 )としてLx を求めること
ができる。具体的に試算すると、燃焼長さLx =10mm,
L3 =254mm,L9 =5mm,測定値Ly =10mm、測定値L
y ′=10−5=5mmとすると、膨張収縮しない場合には
Lx =254 −10=244mm として求めることができ、膨張
収縮する場合にはLx =254 −(5+5)=244mm とし
て求めることができる。
【0039】また一例として、JIS 規格で定められてい
る標線Aと標線Bの間の長さL3 =254mm であるので、
標線A罫線10をゼロとして測定目盛りを付した場合に
は、標線B罫線11では254mm となって半端な数値にな
り、標線B罫線11から燃焼部7の停止までの距離を測る
のが面倒になる。
【0040】そこで、標線A罫線10と標線B罫線11の間
に二種類の目盛12、13を設け、この目盛りを標線A罫線
10をゼロとして順次大きい方向に目盛りを付した測定目
盛12と、標線Bをゼロとして順次大きい方向に目盛りを
付した測定目盛13にすることにより、図6(イ)、
(ロ)に示すように、試験片3の端部18と膨張収縮代罫
線9(または測定定規8の端部19)を一致させて、標線
A罫線10を基準にして延焼長さLx を測定目盛り12に付
された目盛りを読むだけでLx を測定することができ、
また試験片3の端部17と測定定規8の端部16を一致させ
て、標線B罫線11を基準に標線B罫線11から延焼部7の
停止位置までの長さLy を測定目盛13の目盛りを読み、
上記の算式により標線A罫線10からの延焼長さLx を求
めることができる。
【0041】次に測定定規8を頭部14とスケール部15に
したT字形にすることにより、図6(イ)、(ロ)に示
すように、頭部14に引いた膨張収縮罫線9(または頭部
14の端部19)とを試験片3の端縁18に一致させて、試験
片3の端縁18に対して直角に延焼長Lx を測定すること
ができる。
【0042】また、測定定規8を上記のようにT形に
し、このT字形の頭部14の長さを(膨張収縮代L9 )+
(コの字形取付具1の端部から標線Aまでの長さL2 )
に等しくして、その位置に標線A罫線9を引くことによ
り、頭部14の側縁20をコの字形取付具1の標線Aに一致
させることがで、試験片3の端縁18に対して直角に延焼
長さLx を測定することができると共に、コの字形取付
具1、2に挟持されている試験片3の状態を、測定定規
8の端部19または膨張収縮罫線9との関係でイメージし
ながら測定することができる。
【0043】また、T字形に形成された測定定規8の頭
部14を半透明にし、この半透明部を筆記可能な表面にす
ることにより、燃焼によって変形した試験片3のシルエ
ットや測定値Lx あるいはLy をメモすることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、定規の全長を(試験片の全長)+(膨張収縮代)と
してこの膨張収縮代の位置に膨張収縮代罫線を引き、燃
焼時に膨張または収縮する試験片と、膨張または収縮し
ない試験片の両方に適用することができるので、試験の
能率を向上することができる。
【0045】そして、上記膨張収縮代罫線からコの字形
取付具の端部と標線Aとの間の長さに等しい位置に標線
A罫線を引き、膨張または収縮する試験片にあっては、
定規の端縁を試験片の端縁に一致させ、また膨張または
収縮しない試験片に対しては膨張収縮代罫線に、試験片
の端縁を一致させ、標線A罫線と試験片を挟持した状態
のコの字形取付具の標線Aとを実質的に一致させた状態
で対応させることができるので、試験片をコの字形取付
具から取り出した状態で測定することができ、コの字形
取付具のずれによる測定の影響を皆無にして、測定精度
を向上すると共に試験のやり直しをなくして試験の能率
を向上し、かつ、コの字形取付具が測定の邪魔をしない
ので、更に試験の能率と精度を向上することができる。
【0046】また、標線A罫線からコの字形取付具の標
線A、B間の長さに等しい位置に標線B罫線を引き、こ
の標線B罫線と試験片を挟持した状態のコの字形取付具
の標線Bとを一致させた状態で対応させることができる
ので、試験片をコの字形取付具から取り出した状態で、
コの字形取付具のずれによる測定の影響を皆無にして、
標線B罫線から燃焼停止位置までの距離を測定し、精度
の高い燃焼長さの測定をすることができ、また試験のや
り直しをなくして試験の能率を向上し、かつ、コの字形
取付具が測定の邪魔をしないので、更に試験の能率と精
度を向上することができる。
【0047】そして、標線A罫線と標線B罫線との間
に、標線A罫線または標線B罫線をゼロ点として測定目
盛りを設け、測定目盛りによって標線Aからの延焼長さ
の測定を容易にすることができると共に、定規の全長を
(試験片の全長)+(膨張収縮代)にして、それぞれ標
線A罫線および標線B罫線を印し、試験片の燃焼開始部
が全焼し、または膨張収縮して試験片の前端部が特定で
きない場合でも、測定定規の標線B罫線側の端縁を試験
片の後端縁に一致させて、標線Bから燃焼停止位置まで
の長さを測定し、算式により標線Aからの延焼長さを求
めることができるので、例え試験片の燃焼開始部分の端
縁が特定できなくても、精度の高い測定を能率よく行う
ことができる。
【0048】次に請求項2の記載に基づいて発明の詳細
な説明から把握される本発明によれば、標線A罫線と標
線B罫線の間に二種類の目盛りを設け、この目盛りを標
線A罫線をゼロとして順次大きい方向に目盛りを付した
測定目盛りと、標線Bをゼロとして順次大きい方向に目
盛りを付した測定目盛りにし、標線Aを基準にして延焼
長さを測定することができ、また標線Bから延焼停止位
置までの長さを測定し、算式により標線Aからの延焼長
さを求めることができるので、試験の能率を向上するこ
とができる。
【0049】次に、請求項3の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、測定定規をT
字形にし、このT字頭部を試験片の端縁に一致させて、
試験片の端縁に対して直角に延焼長さを測定することが
できるようにしたので、測定の精度を向上することがで
きる。
【0050】次に、請求項4の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、測定定規をT
形にし、このT字形の頭部の幅を(膨張収縮代)+(コ
の字形取付具の端部から標線Aまでの長さ)に等しくし
て、その位置に標線A罫線を引き、T字頭部の側縁を標
線Aに一致させ、試験片の端縁に対して直角に延焼長さ
を測定して、精度の高い測定をすることができるように
すると共に、コの字形取付具をイメージしながら測定す
ることができるので、試験片への測定定規の当て方や測
定が容易になり、試験の能率を向上することができる。
【0051】次に、請求項5の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、T字形測定定
規の頭部を半透明にし、この半透明部を筆記可能な表面
にし、燃焼によって変形した試験片のシルエットや測定
値をメモすることができるようにしたので、試験作業が
容易になり試験の能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である測定定規の平面図であ
る。
【図2】燃焼長さの測定とコの字形取付具との関係を平
面で示した説明用図である。
【図3】燃焼長さの測定とコの字形取付具との関係を平
面で示した説明用図である。
【図4】試験片とコの字形取付具との間の位置関係を平
面図で示した説明用図である。
【図5】試験片とコの字形取付具との間の位置関係を平
面図で示した説明用図である。
【図6】試験片に図1における測定定規を直に用いて燃
焼長さを測定する状態を示した平面図である。
【図7】試験片の燃焼の態様と測定長さとの関係を模式
図で示した説明用図である。
【図8】コの字形取付具および試験片を斜視図で示した
説明用図である。
【図9】燃焼試験をしている状態を斜視図で示した説明
用図である。
【符合の説明】
1 コの字形取付具 2 コの字形取付具 3 試験片 7 延焼部 8 測定定規 9 膨張収縮代罫線 10 標線A罫線 11 標線B罫線 12 測定目盛 13 測定目盛 14 頭部 15 スケール部 16 端縁 17 試験片端縁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標線Aと標線Bを印したコの字形取付具
    に試験片を挟持し、前記標線Aからの試験片の延焼長さ
    を測定する燃焼性試験用測定定規において、該定規の全
    長を(試験片の全長)+(膨張収縮代)として該膨張収
    縮代の位置に膨張収縮代罫線を引き、該膨張収縮代罫線
    からコの字形取付具の端部と標線Aとの間の長さに等し
    い位置に標線A罫線を引き、該標線A罫線からコの字形
    取付具の標線A、B間の長さに等しい位置に標線B罫線
    を引き、該標線A罫線と標線B罫線との間に、標線A罫
    線または標線B罫線をゼロ点として測定目盛りを設けた
    ことを特徴とする燃焼性試験用測定定規。
  2. 【請求項2】 標線A罫線と標線B罫線の間に二種類の
    目盛りを設け、該目盛りを標線A罫線をゼロとして順次
    大きい方向に目盛りを付した測定目盛りと、標線B罫線
    をゼロとして順次大きい方向に目盛りを付した測定目盛
    りにしたことを特徴とする請求項1記載の燃焼性試験用
    測定定規。
  3. 【請求項3】 測定定規をT字形にしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の燃焼性試験用測定定規。
  4. 【請求項4】 測定定規をT字形にし、該T字形の頭部
    の幅を(膨張収縮代)+(コの字形取付具の端部から標
    線Aまでの長さ)に等しくして、その位置に標線A罫線
    を引いたことを特徴とする請求項3記載の燃焼性試験用
    測定定規。
  5. 【請求項5】 T字形測定定規の頭部を半透明にし、該
    半透明部を筆記可能な表面にしたことを特徴とする請求
    項3記載の燃焼性試験用測定定規。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106526067A (zh) * 2016-11-08 2017-03-22 广西出入境检验检疫局危险品检测技术中心 一种用于固体危险品燃烧速率试验的标尺
JP2017065981A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 AvanStrate株式会社 ガラス基板の熱収縮率測定方法及び熱収縮率測定装置、並びにガラス基板の製造方法
CN110044961A (zh) * 2019-04-23 2019-07-23 东北大学 一种粉尘层火蔓延行为的观测试验装置及方法

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