JPH09164661A - 輪転印刷機のための区域分割式のインキ出し調節板 - Google Patents
輪転印刷機のための区域分割式のインキ出し調節板Info
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- JPH09164661A JPH09164661A JP8284376A JP28437696A JPH09164661A JP H09164661 A JPH09164661 A JP H09164661A JP 8284376 A JP8284376 A JP 8284376A JP 28437696 A JP28437696 A JP 28437696A JP H09164661 A JPH09164661 A JP H09164661A
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Abstract
ができ、しかも最適な印刷品質を保証することができる
インキ出し調節板を提供する。 【解決手段】 インキ出しローラ8との個別調節板10
の接触領域6が、インキ出し調節板1のベース体13に
配置された硬質材料被覆層12を備えている。
Description
のインキ出し調節板であって、該インキ出し調節板は、
輪転印刷機のインキ装置のインキ壷に配置可能であり、
かつインキ装置のインキ出しローラから印刷インキを掻
き落とすために働き、この場合インキ出し調節板の、イ
ンキ出しローラに対応配置された自由な端部範囲が、区
域分割のために複数のスリットを有しており、これによ
って相応な数の個別調節板が構成されている形式のもの
に関する。
知である。このようなインキ出し調節板は、輪転印刷機
のインキ装置の中に配置されていて、印刷のための可能
な限り薄いインキ膜を生ぜしめるために働く。インキ出
し調節板が区域もしくはゾーンに分割されていることに
基づいて、複数の個別調節板が構成されており、これら
の個別調節板は、インキ出しローラとの関連において個
々に調節可能であり、これによって、個々の区域のイン
キ膜層圧が印刷物に応じて所定可能である。有利には各
個別調節板毎にそれぞれアクチュエータが配属されてお
り、このようになていると、個別調節板の個々の自由端
部それぞれの端部とインキ出しローラの表面との間にお
ける範囲の間隙幅を、印刷機の制御スタンドから調節す
ることができる。したがって各区域のインキ膜層圧は、
所与性に適合可能であり、良好な印刷結果を得るために
はしばしば、比較的薄い層厚が望まれる。層厚は一方で
はアクチュエータの調節によって規定され、かつ他方で
はインキ出しローラに対する各個別調節板の接触位置に
よっても規定される。印刷品質は、各個別調節板の正確
な調整によって規定されるのみならず、さらに次のこ
と、すなわち、インキ出しローラと共働する個別調節板
の縁部がインキ出しローラの輪郭に適合していること、
特に周面に対して正確に整合していることを、必要とす
る。長時間にわたって再現可能な結果を得るためには、
正確に調整された個別調節板が可能な限り長く変わらず
にそのパラメータを維持することが望まれている。米国
特許第3699888号明細書及びドイツ連邦共和国特
許第3707570号明細書から公知の区域分割式のイ
ンキ出し調節板は、この点において不十分である。
は、冒頭に述べた形式のインキ出し調節板を改良して、
長時間にわたって高い再現性をもたらすことができ、し
かも最適な印刷品質を保証することができるインキ出し
調節板を提供することである。
に本発明の構成では、インキ出しローラとの個別調節板
の接触領域が、インキ出し調節板のベース体に配置され
た硬質材料被覆層を備えている。
材料被覆層によって、インキ出しローラの対応する周面
に最適に適合することができ、しかも摩耗現象に対して
著しく抵抗力のある表面が得られる。そして後調整作業
を実施する必要なしに、長い運転時間が可能である。こ
れによって作業結果の再現性が与えられている。また同
時に硬質材料被覆層は、特に薄いインキ層厚が望まれて
いる限りは、このようなインキ層厚の形成を可能にす
る。特別な場合には、区域に分割されているにもかかわ
らず、つまり複数の個別調節板が構成されているにもか
かわらず、有利には一体の部材として構成された、イン
キ出し調節板のベース体が、硬質材料被覆層を備えてお
り、この場合には個別調節板の間にスリットが設けられ
ていて、これによって、個別調節板の個々の調節が可能
である。本発明によれば、多くの場合個別調節板の間に
おける極めて小さなスリット幅にもかかわらず、硬質材
料を被覆することが可能である、ということが示されて
おり、しかもこの場合例えば個別調節板の調節によっ
て、被覆層の縁部範囲において問題が生じること、例え
ば該縁部範囲に亀裂が生じることもない。
が、セラミック-被覆層として構成されている。
-被覆層が酸化チタン(TiO2)を有している。本発
明の別の有利な構成では、セラミック-被覆層が酸化ア
ルミニウム(Al2O3)を有している。
ており、該中間層がニッケルを有しており、特にニッケ
ル-クロム-中間層として構成されており、この場合中間
層がベース体と硬質材料被覆層との間に位置している
と、硬質材料被覆層とベース体との極めて良好な結合が
達成される。
ードの接触領域が、インキ出し調節板の自由な端部範囲
における傾斜面取り部として構成されている。ベース体
は金属、特に鋼から成っていることができる。
が、インキ出し調節板の自由端部を起点として延びる狭
幅スリットと、該狭幅スリットに接続する広幅スリット
とから形成されている。「狭幅スリット」というのは、
極めて狭いスリット幅を備えたスリットのことであり、
これに対して「広幅スリット」というのは、大きなスリ
ット幅を有するスリットを意味する。広幅スリットを通
してインキ壷から印刷インキが流出することを回避する
ためには、広幅スリットが、弾性的な材料を用いて閉鎖
されていると、有利である。この弾性的な材料の弾性度
は、シールを保証しているにもかかわらず、個別調節板
の調節、つまり隣接した個別調節板に対する相対運動を
可能にしている。狭幅スリットの内部においては、シー
ル材料を設けることによるシール処置は施されない。狭
幅スリットのスリット幅は、有利には、印刷インキが通
過しないように選択されている。
材料被覆層が単にインキ出し調節板の上側にだけ位置し
ており、しかしながらスリットの範囲、特に狭幅スリッ
トもしくは広幅スリットの範囲には位置していない。
態を説明する。
図示されていないインキ壷の中に位置している。このイ
ンキ出し調節板1は横断面で見てほぼ台形の形状を有し
ており、つまりインキ出し調節板1はその上側2と下側
3とが自由端部4に向かって収れんするように延びてい
る。
成されており、この傾斜面取り部5は、自由端部4の端
面を起点として上側2に達するまで延びている。インキ
出し調節板1の上側2における傾斜面取り部5もしくは
その一部は、インキ装置のインキ出しローラ8の周面7
との接触領域6を形成している。
るように、インキ出し調節板1は、区域分割式のインキ
出し調節板として構成されており、つまりインキ出し調
節板1は、有利には互いに平行に延びる互いに間隔をお
いた複数のスリット9を用いて個別調節板10に分割さ
れている。スリット9は、インキ出し調節板1の自由端
部4を起点として延びていて、かつ、インキ壷における
インキ出し調節板1の取付けのために働く固定区域11
の範囲にまで延びている。これらのスリット9に基づい
て、個別調節板10は自由に切り離され、この結果個別
調節板10は個々に、図示されていない適宜なアクチュ
エータを用いて調節可能であり、つまり印刷インキの層
厚の形成は、区域毎に調節することができる。図2に示
された実施例では、30の個別調節板10が設けられ、
ひいては30のインキ区域が設けられている。
調節板1の上側2には硬質材料被覆層12が設けられて
いる。この硬質材料被覆層12は、傾斜面取り部5に位
置していて、かつそこから個別調節板10の長さの一部
にわたって延在している。有利にはインキ出し調節板1
は、まず初めに焼き入れされてその後で再び焼き戻しさ
れた鋼製のベース体13を有しており、この鋼製のベー
ス体13には、少なくとも硬質材料被覆層12の範囲
に、ニッケルを有する中間層14が設けられており、こ
の中間層14は、有利にはニッケル-クロム-中間層とし
て構成されている。ニッケル-クロムの添加は、特に屈
曲特性と耐食性とを改善する。このような中間層14に
硬質材料被覆層12が設けられている。上側2とは異な
り、ベース体13の下側3は自由端部4とは反対側の範
囲において、上側2に対して平行に延びており、かつ前
方の自由端部範囲においては2°〜10°有利には5.
5°の角度αを成して延びている。この角度αは、下側
3の、上側2に対して平行に延びる範囲と、該範囲に続
く傾斜面15との間において、形成されている(図
3)。さらに図3から分かるように、上側面2の傾斜面
取り部5は15°〜35°有利には25°の角度を有し
ている。この角度はβで示されている。
つの部分から成っており、つまりそれぞれ、自由端部4
を起点として延びる狭幅スリット16と、該狭幅スリッ
ト16が移行する広幅スリット17とから成っている。
狭幅スリット16は、有利には0.03〜0.06mm
の極めて小さなスリット幅しか有していない。広幅スリ
ット17は特に3mmのスリット幅を有しており、かつ
弾性的な材料18によって閉鎖されている。この弾性的
な材料18は有利にはポリウレタン又はその他の適宜な
材料である。この材料は、インキが広幅スリット17か
ら流出することを阻止するが、しかしながら個別調節板
10の可動性を保証している。狭幅スリット16の内部
には、硬質材料被覆層12も弾性的な材料18も存在し
ていない。硬質材料被覆層12は上側2の部分範囲にし
か延在しておらず、つまりインキ出しローラ8に向けら
れた側にしか延在していない。硬質材料被覆層12は広
幅スリット17の範囲19において終わっており、つま
り、狭幅スリット16を有している範囲を覆っている。
ク被覆層として構成されている。特に硬質材料被覆層1
2は、酸化チタン(TiO2)を有している。硬質材料
被覆層12はアルミニウムを有していてもよい。特に硬
質材料被覆層12は、酸化アルミニウム(Al2O3)
と、数パーセント例えば1〜5%の酸化チタン(TiO
2)との混合物である。硬質材料被覆層12は、有利に
はプラズマ法を用いて被着される。
してインキ出し調節板の摩耗を示すものである。
適な形式で、インキ出しローラ8の表面の輪郭に適合し
ている。このことは、例えばインキ出し調節板のための
クランプエレメントによる取付け時におけるように、後
処理が不要であるように行われ、この場合緊張力は下か
らインキ出し調節板に作用する。曲線Aの曲線経過が示
すように、運転中における摩耗は極めてわずかである。
そしてインキ出し調節板がなお長時間にわたって使用可
能である、ということが認識できる。ほぼ500時間経
過した後でさえも、硬質材料被覆層12の摩耗はなお十
分に許容範囲にある。
の曲線Cは、運転時間を関数とした、汎用のインキ出し
調節板の摩耗を明示している。曲線Aと曲線Cとの比較
から明らかなように、汎用のインキ出し調節板における
摩耗は、本発明によるインキ出し調節板1における摩耗
に比べて、ほんの短時間の使用後であってさえも、著し
く大きい。
通常使用され得る摩耗レベルを示している。
の接触の様子を示す図である。
ある。
た側面図である。
を示す線図である。
自由端部、 5 傾斜面取り部、 6 接触領域、
7 周面、 8 インキ出しローラ、 9 スリット、
10 個別調節板、 11 固定区域、 12 硬質
材料被覆層、13 ベース体、 14 中間層、 15
傾斜面、 16 狭幅スリット、17 広幅スリッ
ト、 18 弾性的な材料
Claims (12)
- 【請求項1】 輪転印刷機のためのインキ出し調節板で
あって、該インキ出し調節板は、輪転印刷機のインキ装
置のインキ壷に配置可能であり、かつインキ装置のイン
キ出しローラから印刷インキを掻き落とすために働き、
この場合インキ出し調節板の、インキ出しローラに対応
配置された自由な端部範囲が、区域分割のために複数の
スリットを有しており、これによって相応な数の個別調
節板が構成されている形式のものにおいて、インキ出し
ローラ(8)との個別調節板(10)の接触領域(6)
が、インキ出し調節板(1)のベース体(13)に配置
された硬質材料被覆層(12)を備えていることを特徴
とする、輪転印刷機のための区域分割式のインキ出し調
節板。 - 【請求項2】 硬質材料被覆層(12)が、撓み特性を
備えたセラミック-被覆層である、請求項1記載のイン
キ出し調節板。 - 【請求項3】 セラミック-被覆層が酸化チタン(Ti
O2)を有している、請求項1又は2記載のインキ出し
調節板。 - 【請求項4】 セラミック-被覆層が酸化アルミニウム
(Al2O3)を有している、請求項1から3までのい
ずれか1項記載のインキ出し調節板。 - 【請求項5】 硬質材料被覆層(12)が中間層(1
4)に設けられており、該中間層(14)がニッケルを
有しており、特にニッケル-クロム-中間層として構成さ
れており、この場合中間層(14)がベース体(13)
と硬質材料被覆層(12)との間に位置している、請求
項1から4までのいずれか1項記載のインキ出し調節
板。 - 【請求項6】 各個別調節板(10)の接触領域(6)
が、インキ出し調節板(1)の自由な端部範囲(4)に
おける傾斜面取り部(5)として構成されている、請求
項1から5までのいずれか1項記載のインキ出し調節
板。 - 【請求項7】 ベース体(13)が金属、特に鋼から成
っている、請求項1から6までのいずれか1項記載のイ
ンキ出し調節板。 - 【請求項8】 鋼製のベース体が焼き入れされ、かつ有
利にはその後で焼き戻しされている、請求項1から7まで
のいずれか1項記載のインキ出し調節板。 - 【請求項9】 各スリット(9)が、インキ出し調節板
(1)の自由端部(4)を起点として延びる狭幅スリッ
ト(16)と、該狭幅スリットに接続する広幅スリット
(17)とから形成されている、請求項1から8までの
いずれか1項記載のインキ出し調節板。 - 【請求項10】 広幅スリット(17)が、弾性的な材料
(18)を用いて閉鎖されている、請求項1から9まで
のいずれか1項記載のインキ出し調節板。 - 【請求項11】 硬質材料被覆層(12)が単にインキ
出し調節板(1)の上側(2)にだけ位置しており、し
かしながら狭幅スリット(16)には位置しておらず、
かつ有利には広幅スリット(17)にも位置していな
い、請求項1から10までのいずれか1項記載のインキ
出し調節板。 - 【請求項12】 インキ出しローラ(8)の表面(7)
への接線(21)と各個別調節板(10)の傾斜面取り
部(5)とが、3°〜15°の間の一定の角度γを成し
ている、請求項6記載のインキ出し調節板。
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