JPH09163856A - コンバインにおける刈取脱穀入切クラッチ - Google Patents

コンバインにおける刈取脱穀入切クラッチ

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JPH09163856A
JPH09163856A JP30907296A JP30907296A JPH09163856A JP H09163856 A JPH09163856 A JP H09163856A JP 30907296 A JP30907296 A JP 30907296A JP 30907296 A JP30907296 A JP 30907296A JP H09163856 A JPH09163856 A JP H09163856A
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threshing
tension
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lever
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Hisayuki Satoji
久幸 里路
Koji Suzuki
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価、確実に作動する刈取クラッチと、脱穀ク
ラッチとを得る。 【解決手段】エンジン3。刈取部の入力軸31。脱穀部
の入力軸20。エンジン3と入力軸31の間に設けた刈
取テンションベルト33。エンジン3と入力軸20の間
に設けた脱穀テンションベルト22。テンションベルト
33を緊張弛緩させるテンションロ−ラ−34。テンシ
ョンベルト22を緊張弛緩させるテンションロ−ラ−2
3。テンションロ−ラ−34を操作する刈取クラッチレ
バ−16。テンションロ−ラ−23を操作する脱穀クラ
ッチレバ−15。以上を備えた上に、レバ−15及びレ
バ−16は、運転席近傍に設けた前後方向の固定された
支持杆12の前後中間位置上に設けたクラッチシャフト
14に軸着して併設する。そして、支持杆12のクラッ
チシャフト14を設けた部分にサポ−トフレ−ム37の
上端を固定し、サポ−トフレ−ム37の下端は固定部材
に固着する。以上より成るコンバインにおける刈取脱穀
入切クラッチの構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインにおける刈
取脱穀入切クラッチに係るものである。
【0002】
【従来技術】コンバインには、各種のクラッチが設けら
れているが、主として操作するクラッチは刈取クラッチ
と、脱穀クラッチとである。刈取クラッチを入にすると
バリカンで刈取り、脱穀クラッチを入にすると脱穀す
る。このように、頻繁に操作するクラッチは、所望の位
置に、併設するとよい。また、上記クラッチは、テンシ
ョンクラッチにすると、安価にできる。
【0003】なお、実開昭57−119639号公報に
は、コンバインにおいて、コンバインを前後進させると
きの、方向転換用の一対のサイドクラッチレバ−を設け
た考案が記載されている。また、実開昭60−1168
28号公報には、コンバインにおいて、刈取テンション
ロ−ラ−を操作する刈取クラッチレバ−及び脱穀テンシ
ョンロ−ラ−を操作する脱穀クラッチレバ−は、運転席
近傍に設けた横からみると前後方向の長四角で後方から
みると下向きコ型の水平パネル付支持フレ−ムに取付け
られた支軸に軸装し、支持フレ−ムの後端部の前記支軸
より外れた位置には、垂直のサポ−トフレ−ム(支柱)
を取付けてサポ−トフレ−ムにより支持フレ−ムの後端
部を支持した構造について記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭57−11
9639号公報に記載されたものは、サイド円盤クラッ
チを入切りする構造(公報第3図参照)だから、あまり
強い力は必要とせず、比較的軽く入切りできるので、問
題はあまりない。この点、後者の実開昭60−1168
28号公報に記載されたものは、クラッチ構成をテンシ
ョンクラッチ構成としているから安価であり、且つ刈取
クラッチレバ−と脱穀クラッチレバ−とを一本の支軸に
並設軸装しているから、操作容易でもあるが、テンショ
ンクラッチは、テンションプ−リ−をテンションベルト
の弾力に抗して接離させるのでかなりの反力があり、例
えば一方の刈取クラッチレバ−を入切操作すると、その
反力で、支軸は上下動するので、同じ支軸に設けた他方
の脱穀クラッチレバ−を上下動させて、確実な入切りが
できなくなるという問題がある。この問題に対して、後
者の公知例は、横からみると前後方向の長四角であり後
方からみると下向きコ型に形成した水平パネル付支持フ
レ−ムの後端部の前記クラッチレバ−を取付けた支軸よ
りは外れた部分を、垂直のサポ−トフレ−ム(支柱)に
より支受するようにしているが、この構造では、支持フ
レ−ムの後端部は強固に支受できても、クラッチレバ−
を取付けた支軸の部分をびくともしないように支持する
ことはできないので、後のクラッチレバ−を操作したと
き、確実な入切ができないという問題がある。
【0005】
【発明の目的】安価、確実に作動する刈取クラッチと、
脱穀クラッチを得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、エン
ジン3と、刈取部の入力軸31と、脱穀部の入力軸20
と、エンジン3と入力軸31の間に設けた刈取テンショ
ンベルト33と、エンジン3と入力軸20の間に設けた
脱穀テンションベルト22と、前記テンションベルト3
3を緊張弛緩させるテンションロ−ラ−34と、前記テ
ンションベルト22を緊張弛緩させるテンションロ−ラ
−23と、前記テンションロ−ラ−34を操作する刈取
クラッチレバ−16と、前記テンションロ−ラ−23を
操作する脱穀クラッチレバ−15とからなるものにおい
て、前記レバ−15及び前記レバ−16は、運転席近傍
に設けた前後方向の固定された支持杆12の前後中間位
置上に設けたクラッチシャフト14に軸着して併設し、
前記支持杆12の前記クラッチシャフト14を設けた部
分にサポ−トフレ−ム37の上端を固定し、該サポ−ト
フレ−ム37の下端は固定部材に固着したコンバインに
おける刈取脱穀入切クラッチとしたものである。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1はフレ−ム、2はフレ−ム1の下方に取付けた走行装
置であり、フレ−ム1の前側には刈取部が、フレ−ム1
の上方には刈取部により刈取った穀稈を脱穀する自動送
込式脱穀装置がそれぞれ設けられる。
【0008】フレ−ム1の前側の右側上部位置にはエン
ジン3が設けられ、エンジン3の上面と側面とをエンジ
ンカバ−4で包囲し、エンジンカバ−4の上部に座席5
を設ける。6はエンジン3の前方に設けた操作部カバ−
である。エンジン3の左側の側部に、伝動装置室7を形
成し、該室7にエンジン3から走行装置2に至るミッシ
ョンケ−ス8を設ける。9は刈取部伝動フレ−ムであ
る。前記伝動装置室7の前側には操作部カバ−6の左側
が位置し、伝動装置室7の後側の上部に後壁10を設
け、伝動装置室7の上側は上壁11で覆う。
【0009】前記伝動装置室7内の上部位置には、後側
は後壁10に固定され、前側は操作部カバ−6に固定さ
れている前後方向の支持杆12を横設する。支持杆12
は下向きコ型のチャンネル鋼で形成され、支持杆12の
前後中間位置の上面に軸受取付金具13を固定し、取付
金具13には左右方向のクラッチシャフト14を横設す
る。
【0010】クラッチシャフト14には、脱穀クラッチ
レバ−15と、刈取クラッチレバ−16の各下部をそれ
ぞれ軸止する。前記エンジン3には出力軸17を設け、
出力軸17にはプ−リ−18とプ−リ−19をそれぞれ
固定し、脱穀部の下部に入力軸20を設け、入力軸20
にプ−リ−21を固定し、プ−リ−19とプ−リ−21
との間にテンションベルト22を設け、テンションベル
ト22にテンションロ−ラ−23を当接させる。
【0011】テンションロ−ラ−23は揺動腕24に軸
止され、揺動腕24には、脱穀クラッチレバ−15に上
端を軸止したロッド25の下端をバネ26介して連結す
る。27は前記ミッションケ−ス8の入力軸であり、入
力軸27には、プ−リ−28とプ−リ−29が取付けら
れ、前記プ−リ−18とプ−リ−29との間にベルト3
0が掛け回される。
【0012】31は刈取部伝動フレ−ム9の上部位置に
設けた刈取入力軸であり、刈取入力軸31にはプ−リ−
32が固着され、プ−リ−28とプ−リ−32との間に
テンションベルト33が掛け回され、テンションベルト
33にテンションロ−ラ−34が当接する。テンション
ロ−ラ−34は、揺動腕35に取付けられ、揺動腕35
にロッド36の下端を連結し、ロッド36の上端を刈取
クラッチレバ−16に連結する。
【0013】しかして、前記軸受取付金具13を設けた
支持杆12の下部位置には、補強用のサポ−トフレ−ム
37の上端を固定し、サポ−トフレ−ム37の下端は、
ミッションケ−ス8等の固定部材に固着する。
【0014】
【作用】次に作用を述べる。エンジン3を始動し、走行
クラッチを入にすると、出力軸17→プ−リ−18→ベ
ルト30→プ−リ−29→入力軸27→ミッションケ−
ス8と回転は伝達され、走行装置2が回転して前後進す
る。
【0015】しかして、脱穀クラッチレバ−15を第1
図の実線の位置にして「入」にすると、ロッド25を上
動させ、バネ2を介して揺動腕24を回動させ、テンシ
ョンロ−ラ−23をテンションベルト22に押圧するの
で、テンションベルト22は緊張し、プ−リ−19の回
転をテンションベルト22を介してプ−リ−21に伝
え、入力軸20を回転させるから、脱穀部は運転され
る。
【0016】又、刈取クラッチレバ−16を「入」にす
ると、ロッド36を引き上げ、揺動腕35を回転させて
テンションロ−ラ−34をテンションベルト33に当接
させて緊張させるので、プ−リ−28の回転はプ−リ−
32に伝達され、刈取部を回転させる。前記のように、
走行クラッチ及び刈取クラッチを「入」にするときは、
脱穀クラッチレバ−15、あるいは刈取クラッチレバ−
16を前後に回動させて、テンションロ−ラ−23かテ
ンションロ−ラ−34を回動させることになるので、前
記レバ−15,16を回動操作する都度、支持杆12は
力を受けて撓むことになり、支持杆12が撓むと、つい
で操作するレバ−の切替が不確実になる問題がでる。
【0017】しかし、本発明は、支持杆12の、脱穀ク
ラッチレバ−15と刈取クラッチレバ−16を軸着した
部分には、縦のサポ−トフレ−ム37の上端を固定し、
サポ−トフレ−ム37の下端はミッションケ−ス8に固
定したので、支持杆12の撓みはなく、一方を回転させ
たときの撓みをなくするので、他方のクラッチ操作が正
確に「入切」できる。
【0018】
【効果】前記実開昭57−119639号公報に記載さ
れたものは、サイド円盤クラッチを入切する構造(公報
第3図参照)だから、あまり強い力は必要とせず、比較
的軽く入切できるので、問題はあまりない。この点、後
者の実開昭60−116828号公報に記載されたもの
は、クラッチ構成をテンションクラッチ構成としている
から安価であり、且つ刈取クラッチレバ−と脱穀クラッ
チバ−とを一本の支軸に並設軸装しているから、操作容
易でもあるが、テンションクラッチは、テンションプ−
リ−をテンションベルトの弾力に抗して接離させるので
かなりの反力があり、例えば一方の刈取クラッチレバ−
を入切操作すると、その反力で、支軸は上下動するの
で、同じ支軸に設けた他方の脱穀クラッチレバ−を上下
動させて、確実な入切りができなくなるという問題があ
る。この問題に対して、後者の公知例は、横からみると
前後方向の長四角であり後方からみると下向きコ型に形
成した水平パネル付支持フレ−ムの後端部の前記クラッ
チレバ−を取付けた支軸よりは外れた部分を、垂直のサ
ポ−トフレ−ム(支柱)により支受するようにしている
が、この構造では、支持フレ−ムの後端部は強固に支受
できても、クラッチレバ−を取付けた支軸の部分をびく
ともしないように支持することはできないので、後のク
ラッチレバ−を操作したとき、確実な入切ができないと
いう問題がある。
【0019】しかるに、本発明は、エンジン3と、刈取
部の入力軸31と、脱穀部の入力軸20と、エンジン3
と入力軸31の間に設けた刈取テンションベルト33
と、エンジン3と入力軸20の間に設けた脱穀テンショ
ンベルト22と、前記テンションベルト33を緊張弛緩
させるテンションロ−ラ−34と、前記テンションベル
ト22を緊張弛緩させるテンションロ−ラ−23と、前
記テンションロ−ラ−34を操作する刈取クラッチレバ
−16と、前記テンションロ−ラ−23を操作する脱穀
クラッチレバ−15とからなるものにおいて、前記レバ
−15及び前記レバ−16は、運転席近傍に設けた前後
方向の固定された支持杆12の前後中間位置上に設けた
クラッチシャフト14に軸着して併設し、前記支持杆1
2の前記クラッチシャフト14を設けた部分にサポ−ト
フレ−ム37の上端を固定し、該サポ−トフレ−ム37
の下端は固定部材に固着したコンバインにおける刈取脱
穀入切クラッチとしたものであるから、操作頻度の高い
刈取クラッチと脱穀クラッチとを、テンションクラッチ
構成にするとともに、脱穀クラッチレバ−15と刈取ク
ラッチレバ−16とを、支持杆12の前後中間位置に取
付けたクラッチシャフト14に並設したので最も安価、
最も使用容易の構成にすることができ、テンションクラ
ッチは、テンションプ−リ−をテンションベルトに接離
させるとき、かなりの反力があり、公知例は例えば一方
の脱穀クラッチレバ−を入切操作すると、その反力で、
クラッチシャフトを僅かに上下動させて該クラッチシャ
フトに軸装した他方の刈取クラッチレバ−の軸装位置を
上下動させて入切作用を不確実なものにすることがある
が、本発明のサポ−トフレ−ム37は、公知例のサポ−
トフレ−ムとは異なり、支持杆12のクラッチシャフト
14を設けた部分にその上端を固定し、下端は固定部材
に固着したので、クラッチシャフト14はびくともしな
い構造にでき、一方のクラッチレバ−を操作したときで
も他方のクラッチレバ−の入切作用を確実にする効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図。
【図2】正面図。
【符号の説明】
1 フレ−ム 2 走行装置 3 エンジン 4 エンジンカバ− 5 座席 6 操作部カバ− 7 伝動装置室 8 ミッションケ−ス 9 刈取部伝動フレ−ム 10 後壁 11 上壁 12 支持杆 13 取付金具 14 クラッチシャフト 15 脱穀クラッチレバ− 16 刈取クラッチレバ− 17 軸 18 プ−リ− 19 プ−リ− 20 脱穀入力軸 21 プ−リ− 22 テンションベルト 23 テンションロ−ラ− 24 揺動腕 25 ロッド 26 バネ 27 入力軸 28 プ−リ− 29 プ−リ− 30 ベルト 31 刈取入力軸 32 プ−リ− 33 テンションベルト 34 テンションロ−ラ− 35 揺動腕 36 ロッド 37 サポ−トフレ−ム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンバインにおける刈取脱穀入切
クラッチ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおけ
る刈取脱穀入切クラッチに係るものである。
【0002】
【従来技術】コンバインには、各種の作業クラッチが設
けられているが、操作頻度の高いクラッチは、刈取クラ
ッチと脱穀クラッチとである。刈取脱穀作業に際して
は、脱穀クラッチを入にして脱穀部を駆動すると共に、
刈取クラッチを入にして刈取部をも駆動する。そして、
圃場の一辺を刈り終え、他辺へ向けて機体を回行させる
際には、その都度、刈取クラッチを切にして刈取部の駆
動を停止する。
【0003】また、このようなクラッチは、テンション
クラッチ式に構成すると安価に提供できる。この場合、
刈取部及び脱穀部に至る各テンションベルトを各テンシ
ョンロ−ラ−の当接・離脱によって緊張弛緩させるもの
とし、これらのテンションロ−ラ−を、各連繋部材を介
して、刈取クラッチレバ−及び脱穀クラッチレバ−によ
って操作する構成を採る。
【0004】そして、これら刈取クラッチレバ−及び脱
穀クラッチレバ−は、操作性を高めるため、運転席近傍
の位置に併設する。この刈取クラッチレバ−及び脱穀ク
ラッチレバ−の併設構成として、例えば、実開昭60−
116828号公報には、刈取クラッチレバ−及び脱穀
クラッチレバ−を、運転席近傍に設けた前後方向の支持
フレ−ムの中間部に一端を固定すると共に他端を操作パ
ネル下面側に固定した支軸によって軸装し、前記支持フ
レ−ムの下方に各テンションロ−ラ−への連繋部材(ロ
ッド,スプリング)を近接配置し、前記支持フレ−ムの
後端部にサポ−トフレ−ムの上端を固定し、該サポ−ト
フレ−ムの下端を固定部材に固着した構成が記載されて
いる。
【0005】尚、これと同様に刈取クラッチレバ−及び
脱穀クラッチレバ−を配置した構成は、実公昭57−3
375号公報にも開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、テンション
式のクラッチにおいては、テンションロ−ラ−をテンシ
ョンベルトの張力に抗して接離させるため、このテンシ
ョンロ−ラ−から連繋部材を介してクラッチレバ−の支
軸にかなりの反力が作用する。従って、この支軸自体の
支持強度が低いと、刈取クラッチレバ−と脱穀クラッチ
レバ−とを同軸に軸装した場合、例えば一方の刈取クラ
ッチレバ−を入切操作すると、その反力で、支軸が上下
動する。この結果、同じ支軸に設けた他方の脱穀クラッ
チレバ−が上下動して、この脱穀クラッチレバ−からテ
ンションロ−ラ−への連繋部材の配索状態に影響を与
え、脱穀クラッチの確実な入切操作を阻害するという問
題が生じる。
【0007】この問題に対して、実開昭60−1168
28号公報に記載の構成は、前記支軸の両端を、運転席
近傍に設けた前後方向の支持フレ−ムの中間部と操作パ
ネル下面側とに、夫々、固定する構成であり、これによ
って支軸自体の支持強度は確保されるかに見受けられ
る。しかしながら、この構成において、前記支軸の他端
は、操作パネルという、通常、平板より構成される剛性
の低い部材に固定されるに過ぎないため、テンションク
ラッチの操作反力に耐え得るだけの強度を確保できるも
のではない。従って、上述の問題を解決することはでき
ない。
【0008】しかも、この構成は、支軸の一端を支持フ
レ−ムの中間部に固定すると共に、他端を操作パネルの
下面側に固定せねばならず、構成が複雑であり、製造時
の組立て作業や、作業時のメンテナンスを容易に行うこ
とができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。即ち、エンジン3と、刈取部の入力軸31と、脱穀
部の入力軸20と、エンジン3と入力軸31の間に設け
た刈取テンションベルト33と、エンジン3と入力軸2
0の間に設けた脱穀テンションベルト22と、前記テン
ションベルト33を緊張弛緩させるテンションロ−ラ−
34と、前記テンションベルト22を緊張弛緩させるテ
ンションロ−ラ−23と、前記テンションロ−ラ−34
を連繋部材36を介して操作する刈取クラッチレバ−1
6と、前記テンションロ−ラ−23を連繋部材25を介
して操作する脱穀クラッチレバ−15とを設けると共
に、前記レバ−15及び前記レバ−16を、運転席近傍
に設けた前後方向の固定された支持杆12の前後中間位
置上に設けたクラッチシャフト14に軸着して併設し、
前記連繋部材36と連繋部材25とを前記支持杆12の
左右両側に振り分けて配置し、前記支持杆12の前記ク
ラッチシャフト14を設けた部分にサポ−トフレ−ム3
7の上端を固定し、該サポ−トフレ−ム37の下端を固
定部材に固着したコンバインにおける刈取脱穀入切クラ
ッチの構成としたものである。
【0010】
【発明の作用】エンジン3を駆動した状態で、脱穀クラ
ッチレバ−15を入操作すると、連繋部材25を介して
テンションロ−ラ−23が脱穀テンションベルト22を
押圧して緊張させ、これによって、エンジン3の動力が
脱穀部の入力軸20に入力されて脱穀部が駆動される。
また、刈取クラッチレバ−16を入操作すると、連繋部
材36を介してテンションロ−ラ−34が刈取テンショ
ンベルト33を押圧して緊張させ、これによって、エン
ジン3の動力が刈取部の入力軸31に入力されて刈取部
が駆動される。
【0011】このように、各クラッチを入切操作する場
合には、各テンションロ−ラ−23,34を各テンショ
ンベルト22,33の張力に抗して接離させるため、こ
のテンションロ−ラ−23,34から各連繋部材25,
36を介して各クラッチレバ−15,16を軸支するク
ラッチシャフト14にかなりの反力が作用する。しかし
ながら、このクラッチシャフト14は、運転席近傍に設
けた前後方向の固定された支持杆12の前後中間位置上
に設けられており、この支持杆12のクラッチシャフト
14を設けた部分にはサポ−トフレ−ム37の上端を固
定し、このサポ−トフレ−ム37の下端を固定部材に固
着している。
【0012】従って、クラッチシャフト14自体の支持
強度が高く、例えば一方の脱穀クラッチレバ−15を入
切操作しても、その反力で、クラッチシャフト14が上
下動するのを抑えることができる。この結果、同じクラ
ッチシャフト14に設けた他方の刈取クラッチレバ−1
6が上下動するのを抑え、この刈取クラッチレバ−16
からテンションロ−ラ−34への連繋部材36の配索状
態に与える影響も抑えて、刈取クラッチの入切操作性を
良好に維持することができる。
【0013】しかも、連繋部材36と連繋部材25とが
支持杆12の左右両側に振り分けて配置された構成であ
るため、脱穀クラッチレバ−15と刈取クラッチレバ−
16とを入切操作した際に生じる反力は、これらの連繋
部材25,36を介して支持杆12の左右両側から作用
する。この結果、支持杆12の強度のみならず、支持杆
12に対するクラッチシャフト14の取り付け強度の点
でも有利に構成することができる。
【0014】また、クラッチシャフト14は、特に他の
部位に連結せずとも、支持杆12に支持するのみでその
強度を保ち得、構成を簡素なものとすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、脱
穀クラッチレバ−15と刈取クラッチレバ−16とを軸
支するクラッチシャフト14の位置を安定させ、両クラ
ッチの入切操作性を良好に維持できる。また、支持杆1
2に対するクラッチシャフト14の取り付け強度の点で
も有利に構成することもでき、構成を簡素なものとし
て、製造時の組立て作業や、作業時のメンテナンス等を
容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明すると、1はフレ−ム、2はフレ−ム1の下方に取
付けた走行装置であり、フレ−ム1の前側には刈取部
が、フレ−ム1の上方には刈取部により刈取った穀稈を
脱穀する自動送込式脱穀装置がそれぞれ設けられる。
【0017】フレ−ム1の前側の右側上部位置にはエン
ジン3が設けられ、エンジン3の上面と側面とをエンジ
ンカバ−4で包囲し、エンジンカバ−4の上部に座席5
を設ける。6はエンジン3の前方に設けた操作部カバ−
である。エンジン3の左側の側部に、伝動装置室7を形
成し、該室7にエンジン3から走行装置2に至るミッシ
ョンケ−ス8を設ける。9は刈取部伝動フレ−ムであ
る。前記伝動装置室7の前側には操作部カバ−6の左側
が位置し、伝動装置室7の後側の上部に後壁10を設
け、伝動装置室7の上側は上壁11で覆う。
【0018】前記伝動装置室7内の上部位置には、後側
は後壁10に固定され、前側は操作部カバ−6に固定さ
れている前後方向の支持杆12を横設する。支持杆12
は下向きコ型のチャンネル鋼で形成され、支持杆12の
前後中間位置の上面に軸受取付金具13を固定し、取付
金具13には左右方向のクラッチシャフト14を横設す
る。
【0019】クラッチシャフト14には、脱穀クラッチ
レバ−15と、刈取クラッチレバ−16の各下部をそれ
ぞれ軸止する。前記エンジン3には出力軸17を設け、
出力軸17にはプ−リ−18とプ−リ−19をそれぞれ
固定し、脱穀部の下部に入力軸20を設け、入力軸20
にプ−リ−21を固定し、プ−リ−19とプ−リ−21
との間にテンションベルト22を設け、テンションベル
ト22にテンションロ−ラ−23を当接させる。
【0020】テンションロ−ラ−23は揺動腕24に軸
止され、揺動腕24には、脱穀クラッチレバ−15に上
端を軸止したロッド(連繋部材)25の下端をバネ26
介して連結する。27は前記ミッションケ−ス8の入力
軸であり、入力軸27には、プ−リ−28とプ−リ−2
9が取付けられ、前記プ−リ−18とプ−リ−29との
間にベルト30が掛け回される。
【0021】31は刈取部伝動フレ−ム9の上部位置に
設けた刈取入力軸であり、刈取入力軸31にはプ−リ−
32が固着され、プ−リ−28とプ−リ−32との間に
テンションベルト33が掛け回され、テンションベルト
33にテンションロ−ラ−34が当接する。テンション
ロ−ラ−34は、揺動腕35に取付けられ、揺動腕35
にロッド36の下端を連結し、ロッド(連繋部材)36
の上端を刈取クラッチレバ−16に連結する。
【0022】しかして、前記軸受取付金具13を設けた
支持杆12の下部位置には、補強用のサポ−トフレ−ム
37の上端を固定し、サポ−トフレ−ム37の下端は、
ミッションケ−ス8等の固定部材に固着する。次に作用
を述べる。エンジン3を始動し、走行クラッチを入にす
ると、出力軸17→プ−リ−18→ベルト30→プ−リ
−29→入力軸27→ミッションケ−ス8と回転は伝達
され、走行装置2が回転して前後進する。
【0023】しかして、脱穀クラッチレバ−15を第1
図の実線の位置にして「入」にすると、ロッド25を上
動させ、バネ2を介して揺動腕24を回動させ、テンシ
ョンロ−ラ−23をテンションベルト22に押圧するの
で、テンションベルト22は緊張し、プ−リ−19の回
転をテンションベルト22を介してプ−リ−21に伝
え、入力軸20を回転させるから、脱穀部は運転され
る。
【0024】又、刈取クラッチレバ−16を「入」にす
ると、ロッド36を引き上げ、揺動腕35を回転させて
テンションロ−ラ−34をテンションベルト33に当接
させて緊張させるので、プ−リ−28の回転はプ−リ−
32に伝達され、刈取部を回転させる。前記のように、
走行クラッチ及び刈取クラッチを「入」にするときは、
脱穀クラッチレバ−15、あるいは刈取クラッチレバ−
16を前後に回動させて、テンションロ−ラ−23かテ
ンションロ−ラ−34を回動させることになるので、前
記レバ−15,16を回動操作する都度、支持杆12は
力を受けて撓むことになり、支持杆12が撓むと、つい
で操作するレバ−の切替が不確実になる問題がでる。
【0025】しかし、本発明は、支持杆12の、脱穀ク
ラッチレバ−15と刈取クラッチレバ−16を軸着した
部分には、縦のサポ−トフレ−ム37の上端を固定し、
サポ−トフレ−ム37の下端はミッションケ−ス8に固
定したので、支持杆12の撓みはなく、一方を回転させ
たときの撓みをなくするので、他方のクラッチ操作が正
確に「入切」できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図。
【図2】正面図。
【符号の説明】 1 フレ−ム 2 走行装置 3 エンジン 4 エンジンカバ− 5 座席 6 操作部カバ− 7 伝動装置室 8 ミッションケ−ス 9 刈取部伝動フレ−ム 10 後壁 11 上壁 12 支持杆 13 取付金具 14 クラッチシャフト 15 脱穀クラッチレバ− 16 刈取クラッチレバ− 17 軸 18 プ−リ− 19 プ−リ− 20 脱穀入力軸 21 プ−リ− 22 テンションベルト 23 テンションロ−ラ− 24 揺動腕 25 ロッド 26 バネ 27 入力軸 28 プ−リ− 29 プ−リ− 30 ベルト 31 刈取入力軸 32 プ−リ− 33 テンションベルト 34 テンションロ−ラ− 35 揺動腕 36 ロッド 37 サポ−トフレ−ム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン3と、刈取部の入力軸31と、
    脱穀部の入力軸20と、エンジン3と入力軸31の間に
    設けた刈取テンションベルト33と、エンジン3と入力
    軸20の間に設けた脱穀テンションベルト22と、前記
    テンションベルト33を緊張弛緩させるテンションロ−
    ラ−34と、前記テンションベルト22を緊張弛緩させ
    るテンションロ−ラ−23と、前記テンションロ−ラ−
    34を操作する刈取クラッチレバ−16と、前記テンシ
    ョンロ−ラ−23を操作する脱穀クラッチレバ−15と
    からなるものにおいて、前記レバ−15及び前記レバ−
    16は、運転席近傍に設けた前後方向の固定された支持
    杆12の前後中間位置上に設けたクラッチシャフト14
    に軸着して併設し、前記支持杆12の前記クラッチシャ
    フト14を設けた部分にサポ−トフレ−ム37の上端を
    固定し、該サポ−トフレ−ム37の下端は固定部材に固
    着したコンバインにおける刈取脱穀入切クラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60116828U (ja) * 1984-01-16 1985-08-07 株式会社クボタ コンバイン

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JPS60116828U (ja) * 1984-01-16 1985-08-07 株式会社クボタ コンバイン

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