JPH09162325A - 窒化珪素回路基板及びその製造方法 - Google Patents

窒化珪素回路基板及びその製造方法

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JPH09162325A
JPH09162325A JP31936895A JP31936895A JPH09162325A JP H09162325 A JPH09162325 A JP H09162325A JP 31936895 A JP31936895 A JP 31936895A JP 31936895 A JP31936895 A JP 31936895A JP H09162325 A JPH09162325 A JP H09162325A
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Takeharu Nagata
剛春 永田
Toichi Takagi
東一 高城
Akira Miyai
明 宮井
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的特性、熱抵抗、安全性の総合評価に優
れた窒化珪素回路基板を提供すること。 【解決手段】 窒化珪素基板に金属回路もしくは金属回
路と金属放熱板が活性金属を含む接合層を介して形成さ
れてなるものであって、上記接合層の厚みが20μm以
下でかつ金属回路及び金属放熱板の酸素含有量が50p
pm以下であることを特徴とする窒化珪素回路基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のパワー
モジュール等に使用される金属回路を有する窒化珪素回
路基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】活性金属ろう付け法による窒化アルミニ
ウム回路基板の製造方法としては以下に示すような方法
が知られている。 (1)窒化アルミニウム基板全面にろう材ペーストを塗
布し、それを覆うように全面に銅板を接合し、接合体の
銅板上に回路パターンをエッチングレジストにより形成
させた後、エッチング処理して不要部分を除去するフル
エッチ法。 (2)窒化アルミニウム基板上にろう材ペーストを回路
パターンに印刷し、その全面を覆うように銅板を接合
し、接合体の銅板上に回路パターンをエッチングレジス
トにより形成させた後、エッチング処理して銅回路を形
成させるパターン印刷法。 (3)窒化アルミニウム基板上にろう材ペーストを回路
パターンに印刷し、その回路パターンを少なくとも覆う
ようにあらかじめ作製された銅回路板を接合する搭載
法。
【0003】しかしながら、上記方法には一長一短があ
る。すなわち、(1)の方法は生産性は良好であるが、
不要ろう材除去工程を経るため、接合層の厚みを厚くす
ることは困難であり、従って銅板と窒化アルミニウム基
板との熱応力差を緩和することができず、熱衝撃、熱履
歴によって生じる損傷に対して十分な耐久性が得られな
いという問題がある。
【0004】これに対し、(2)、(3)の方法では、
不要ろう材除去工程がないので上記問題はないが、スク
リーン印刷法によるろう材塗布量に限界があること、高
度な印刷技術が必要であること、工程の煩雑化による生
産性が低下することの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の窒化アルミニウ
ム回路基板においては、ヒートショックやヒートサイク
ルなどの熱衝撃、熱履歴によって生じる損傷に対して十
分な耐久性をもたせるため、銅回路と窒化アルミニウム
基板との間に介在させる接合層の厚みを例えば20μm
以上に厚くされている(特開平6−196828号公
報)。しかしながら、接合層の厚みを厚くすると不要な
ろう材の除去が困難となる問題、更には窒化アルミニウ
ム焼結体の機械的強度が小さいという問題等、窒化アル
ミニウム回路基板には未だ解決すべき課題があった。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、機械的特性、熱伝導性及び安全性(毒性)の総合評
価に優れた回路基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下を要旨とする窒化珪素回路基板及びその製造方法であ
る。 (請求項1)窒化珪素基板に金属回路もしくは金属回路
と金属放熱板が活性金属を含む接合層を介して形成され
てなるものであって、上記接合層の厚みが20μm以下
でかつ金属回路及び金属放熱板の酸素含有量が50pp
m以下であることを特徴とする窒化珪素回路基板。 (請求項2)金属回路もしくは金属回路と金属放熱板の
材質が銅であり、しかもそのビッカース硬度が100以
下であることを特徴とする請求項1記載の窒化珪素回路
基板。 (請求項3)窒化珪素基板上に、活性金属もしくは活性
金属を含む化合物を含んでなるろう材ペーストを塗布す
る工程、塗布ペーストを覆うに十分な広さの金属板を接
合する工程、接合体の金属板上に回路パターンをエッチ
ングレジストにより形成させる工程、エッチング処理し
て金属回路を形成する工程、及び金属回路間に存在する
ろう材を除去する工程からなることを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の窒化珪素回路基板の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳しく本発明につい
て説明する。
【0009】本発明で使用される窒化珪素基板には特に
制限はなく、その例をあげれば、窒化珪素原料粉末に、
焼結助剤としてY、La、Pr、Ce、Nd、Dy、G
d等の希土類元素の酸化物の1種もしくは2種以上、更
にはAl23 、MgO、CaO等を添加し、それを非
酸化性雰囲気下好ましくは窒素雰囲気下で常圧もしくは
加圧焼結して製造されたものである。中でも、焼結助剤
としてMgOとY2 3 を用いて製造された窒化珪素基
板が好ましく、特に熱伝導率が65W/m・K以上のも
のが最適である。窒化珪素基板の曲げ強度については、
回路基板の強度に影響を及ぼすため、500MPa以上
が好ましい。
【0010】窒化珪素基板の厚みとしては、要求される
回路基板強度によって異なるが、窒化珪素は高強度、高
靭性であるので従来の窒化アルミニウム基板で採用され
ている典型厚み0.6mm程度よりも1/2程度の厚み
に薄くすることができるため、低熱抵抗化すなわち高熱
伝導性の実現が可能となる。
【0011】本発明において、窒化珪素基板に形成され
る金属回路もしくは金属回路と金属放熱板について説明
すると、その材質は、銅、ニッケル、アルミニウム、タ
ングステン等の純金属もしくは合金が用いられる。その
金属回路又は金属放熱板の厚みは0.3〜2.0mmが
好ましい。なお、本発明においては、裏面の金属放熱板
は必ずしも形成させる必要はない。
【0012】本発明の重要な点は、金属回路及び金属放
熱板の酸素含有量を50ppm以下好ましくは30pp
m以下とすることである。その理由は、後述のように接
合層の厚みを例え20μm以下の適正値にしてもこの条
件を逸脱すると特に接合強度が低下するからである。
【0013】本発明においては、金属回路又は金属放熱
板の材質としては銅が好ましく、特にビッカース硬度
(Hv)が100以下のものを使用すると、接合強度、
耐ヒートサイクル性に優れた窒化珪素回路基板を製造す
ることができる。従来の窒化アルミニウム回路基板にお
いては、硬度の大きい金属回路又は金属放熱板を接合し
た場合、応力緩和が小さく、耐熱履歴性、耐熱衝撃性が
低くなるので、硬度の小さい銅、ビッカース硬度で55
以下の銅の使用が推奨されている(特開平6−3502
15号公報)。本発明では、セラミックス基板として窒
化珪素焼結体を用い、金属回路又は金属放熱板の酸素濃
度50ppm以下とすることにより、硬度100以下と
いう広範囲の銅の使用可能となった。なお、硬度の小さ
い金属を得るための具体的な方法としては焼き鈍しがあ
り、その一例を示すと、銅板を400〜500℃程度の
温度で2〜3時間程度保持する方法であり、それによっ
てビッカース硬度40〜60の銅板が得られる。
【0014】更には、本発明においては、接合強度と耐
ヒートサイクル性を高めるために、金属回路又は金属放
熱板として、平均結晶粒子径が400μm以上で、平均
サブ粒界密度が20mm/mm2 以下の銅を用いること
が好ましい。平均結晶粒子径と平均サブ粒界密度の測定
方法については特願平6−269818号明細書に記載
されている。
【0015】本発明に係る接合層は、活性金属を含むろ
う材ペーストを用いて形成されたものである。ここで使
用されるろう材ペーストの金属成分は、例えば金属回路
又は金属放熱板の材質が銅である場合、AgもしくはA
gとCuを含むろう材成分と、Ti、Zr、Hf、N
b、Ta等又はその化合物からなる活性金属成分であ
る。これらの割合については、Ag60〜100重量
%、Cu0〜40重量%の合計100重量部に対し、活
性金属成分2〜25重量部が好ましい。活性金属成分の
割合が2重量部未満では形成される接合層の窒化物層が
少なくなって窒化珪素焼結体との接合強度が十分でなく
なり、また25重量部を越えると接着強度は増すが、残
留応力の緩和が困難となりクラックが発生し易くなる。
【0016】ろう材ペーストには上記金属成分の他に、
有機バインダー成分として例えばエチルセルロース、メ
チルセルロース、ポリメチルメタクリレート、ポリイソ
ブチルメタクリレート(PIBMA)等が、有機溶剤成
分としては例えばメチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、テルピネオール、イソホロン、トルエン等が用いら
れる。上記金属成分と、有機バインダー成分、有機溶剤
成分とを適切量混合することによりろう材ペーストが調
製される。
【0017】本発明において重要なことは、接合層の厚
みを20μm以下、好ましくは5〜15μmにすること
である。接合層の厚みが20μmを越えると金属回路又
は金属放熱板の酸素含有量が50ppm以下と適切であ
っても、接合強度が低下して所期の目的を達成すること
ができなくなる。本発明のように接合層の厚みを薄くす
ることの別の利点はフルエッチ法を採用したときに不要
ろう材の除去が容易となることである。
【0018】本発明の回路基板を製造するには上記
(1)、(2)、(3)のいずれの方法でもよいが、生
産性の点からフルエッチ法が好ましい。以下この方法に
ついて、金属回路、金属放熱板の材質が銅である場合に
ついて説明する。
【0019】先ず、窒化珪素基板の表面全体に活性金属
を含むろう材ペーストを塗布し、次いでそのペースト面
を覆うに十分な広さのベタ銅板を接触配置する。ろう材
ペーストの塗布方法としては、スクリーン印刷法、ロー
ルコーター法、はけ塗り法等を採用する。金属放熱板を
形成させた構造の回路基板を作製する場合には、窒化珪
素基板の裏面にも同様にしてベタ銅板を接触配置する。
【0020】ベタ銅板の配置された窒化珪素基板は、8
00〜950℃好ましくは820〜900℃の温度で熱
処理して両者の接合体を製造する。800℃未満の温度
では窒化珪素板と銅板との濡れが不良となって十分な接
合強度を発現せず、また950℃を越えると残留応力の
影響が強くなり好ましくない。熱処理雰囲気としては、
Ar、He等の不活性ガス雰囲気下でもよいが、真空雰
囲気の方がろう材の濡れの点で望ましい。熱処理後の冷
却は、残留応力を極力少なくするために冷却速度を5℃
/分以下特に2℃/分以下とする。
【0021】このようにして製造された接合体の銅板上
に、紫外線硬化型、熱硬化型等のエッチングレジストを
用いて回路パターンをスクリーン印刷し、紫外線照射、
熱処理等によりレジストを硬化させレジスト回路パター
ンを形成させる。
【0022】次いで、エッチング処理してパターン外の
不要な銅やろう材等を除去した後、エッチングレジスト
膜を除去して銅回路を有する窒化珪素回路基板とする。
その後、銅回路の酸化と腐食を防止するため、必要に応
じてNiメッキ等により選択的に銅回路上に保護膜を形
成させる。ここで使用されるエッチング液としては、銅
のエッチングに通常用いられている塩化第2鉄溶液が、
ろう材の除去にはフッ化水素アンモニウム(NH4 F・
HF)、過酸化水素(H2 2 )等の(温)水溶液が用
いられる。
【0023】本発明の窒化珪素回路基板と他の一般的な
セラミックス回路基板とを熱抵抗(熱伝導性)、安全性
(毒性等)、機械的特性について評価すると表1のよう
になる。すなわち、熱抵抗に関しては、窒化珪素の熱伝
導率は窒化アルミニウム、ベリリアよりも低いが、高強
度、高靭性であることからその薄板化及び銅の厚板化に
よる接合が可能となるので回路基板の熱抵抗を窒化アル
ミニウム回路基板やベリリア回路基板にかなり近づける
ことが可能となる。安全性に関しては、窒化珪素、窒化
アルミニウム、アルミナでは問題はないが、ベリリアが
問題となる。機械的特性に関しては、窒化珪素基板は他
のセラミックス基板に比べて高靱性でありその基板厚み
を薄く設計することができる。従って、窒化珪素基板で
作製された回路基板は、熱抵抗を小さくすることがで
き、また弾性率も小さいので撓み許容量の大きなものと
なる。以上のことから、本発明の窒化珪素回路基板は他
のセラミックス回路基板よりも熱抵抗、安全性及び機械
的特性の総合評価において最も優れているといえる。
【0024】
【表1】
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例をあげて具体
的に説明する。
【0026】実施例1〜9 窒化珪素粉末90重量%、酸化マグネシウム3重量%、
酸化イットリウム7重量%、有機バインダー(ポリビニ
ルブチラール)、有機可塑剤(アジピン酸ジオクリ
ル)、添加剤(トリオレイン酸グリセリン)及び有機溶
剤(トルエンとイソプロピルアルコール)を所定量、ボ
ールミルを用いて混合し、得られたスラリーを脱泡処理
した後、ドクターブレード法によりシート状に成形し
た。得られたシートを所定形状に打ち抜き、脱脂した
後、窒素ガス加圧雰囲気中で焼成し窒化珪素基板を製造
した。得られた窒化珪素基板は、厚み0.6mm、熱伝
導率89W/mk、室温3点曲げ強度1000MPaで
あった。
【0027】表2に示す割合にした銀粉末と銅粉末に、
水素化チタン7.5重量部、PIBMA(ポリイソブチ
ルメタクリレート)8重量部、テルピネオール15重量
部を混合してろう材ペーストを調製した。このペースト
を窒化珪素基板の両面にスクリーン印刷法により種々量
塗布し乾燥した後、酸素含有量50ppm又は30pp
mの銅板(厚み:金属回路用表銅板0.3mm、金属放
熱用裏銅板0.25mm)を両面に接触配置し、真空中
840℃、30分間熱処理を行い、冷却速度2℃/分と
して冷却し窒化珪素基板と銅板の接合体を得た。
【0028】この接合体の銅板上に紫外線硬化型エッチ
ングレジストをスクリーン印刷法により回路パターンに
印刷し硬化させた後、塩化第2鉄溶液でパターン外の不
要な銅を除去した。次いで、フッ化水素アンモニウムと
過酸化水素を含む水溶液に浸積し、銅回路パターン間の
不要ろう材を除去した後、レジストを除去した。更に、
無電解Niメッキにより銅回路に選択的にNi保護膜を
形成させ窒化珪素回路基板を完成させた。
【0029】作製された回路基板について、以下に従
い、回路基板の接合層の厚み、銅回路の酸素含有量とビ
ッカース硬度(Hv)、回路基板の3点曲げ強度、ピー
ル強度を測定し、更にヒートサイクル試験を行った。そ
れらの結果を表2に示す。 (1)回路基板の接合層の厚み:断面を鏡面研磨し、S
EM観察により測定した。 (2)銅回路の酸素含有量:酸素窒素分析計(LECO
社製「TC−436」)を使用して測定した。 (3)銅回路のビッカース硬度(Hv):ビッカース硬
度計(明石製作所社製「AVK−C1」)を使用して測
定した。 (4)回路基板の3点曲げ強度:幅25mmの回路基板
をスパン30mmとし、JIS−R1601に準じて測
定した。 (5)回路基板のピール強度:幅3mmの銅ラインに端
子を接合し、引張強度試験機(ORIENTEC社製
「UCT−1T」)を使用して測定した。 (6)回路基板のヒートサイクル試験:大気中、−40
℃×30分放置後、25℃×10分間放置、更に125
℃×30分放置後、25℃×10分間放置を1サイクル
とし、所定数のサイクルを行った後、3点曲げ強度及び
ピール強度を測定し、いずれかが低下したサイクル数を
測定した。
【0030】実施例10 接合前に銅板を400℃、3時間焼き鈍し、そのビッカ
ース硬度(HV)を42に低下させたものを用いたこと
以外は実施例3と同様にして窒化珪素回路基板を製造し
評価を行った。
【0031】実施例11 ニッケル粉末60重量部、水素化チタン40重量部、テ
ルピネオール12重量部を混合しペーストとし、窒化珪
素基板上に塗布し乾燥後、ニッケル板を接触配置し、真
空中1050℃、30分間熱処理を行い、2℃/分で冷
却し、窒化珪素基板とニッケル板の接合体を得た。この
接合体のニッケル板上に、実施例1と同様にレジストの
回路パターンを形成し、水酸化ナトリウム溶液で5分間
処理することにより、パターン外の不要Ni及びろう材
層を除去して窒化珪素回路基板を製造し評価を行った。
【0032】比較例1〜2 酸素含有量が70ppm又は100ppmの銅板を用い
たこと以外は実施例3と同様にして窒化珪素回路基板を
製造し評価を行った。その結果、いずれもピール強度が
小さく、銅回路と接合層との濡れが生じていない部分も
あった。
【0033】比較例3〜4 接合層の厚みを25μm又は30μmとしたこと以外は
実施例3と同様にして窒化珪素回路基板を製造し評価を
行った。その結果、接合層の厚みの増大にともなって強
度低下し、またろう材除去に必要な時間も長くなった。
【0034】比較例5 窒化アルミニウム基板を用い、接合層の厚みを10μm
としたこと以外は実施例3に準じて窒化アルミニウム回
路基板を製造し評価を行った。その結果、窒化珪素回路
基板よりも機械的強度、耐ヒートサイクル性が弱く、信
頼性の点で問題があった。
【0035】
【表2】
【0036】実施例12 比較例6 窒化珪素基板厚み0.4mm、表銅板厚み0.8mm、
裏銅板厚み0.7mmとしたこと以外は実施例3と同様
にして窒化珪素回路基板を製造した(実施例12)。一
方、窒化アルミニウム基板厚み0.64mm、表銅板厚
み0.3mm、裏銅板厚み0.25mmとしたこと以外
は実施例3に準じて窒化アルミニウム回路基板を製造し
た(比較例6)。
【0037】これらの回路基板について3点曲げ強度を
測定するとともに、回路基板の表面には底面積16×2
0mmのトランジスタを発熱源として装着し、裏面には
厚み3mmの銅板をヒートシンクとしてハンダ付けして
仮のモジュールを作製し、熱抵抗を測定した。それらの
結果を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、機械的特性、熱抵抗、
安全性の総合評価に優れた窒化珪素回路基板を提供する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化珪素基板に金属回路もしくは金属回
    路と金属放熱板が活性金属を含む接合層を介して形成さ
    れてなるものであって、上記接合層の厚みが20μm以
    下でかつ金属回路及び金属放熱板の酸素含有量が50p
    pm以下であることを特徴とする窒化珪素回路基板。
  2. 【請求項2】 金属回路もしくは金属回路と金属放熱板
    の材質が銅であり、しかもそのビッカース硬度が100
    以下であることを特徴とする請求項1記載の窒化珪素回
    路基板。
  3. 【請求項3】 窒化珪素基板上に、活性金属もしくは活
    性金属を含む化合物を含んでなるろう材ペーストを塗布
    する工程、塗布ペーストを覆うに十分な広さの金属板を
    接合する工程、接合体の金属板上に回路パターンをエッ
    チングレジストにより形成させる工程、エッチング処理
    して金属回路を形成する工程、及び金属回路間に存在す
    るろう材を除去する工程からなることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の窒化珪素回路基板の製造方法。
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