JPH09161644A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JPH09161644A
JPH09161644A JP7316377A JP31637795A JPH09161644A JP H09161644 A JPH09161644 A JP H09161644A JP 7316377 A JP7316377 A JP 7316377A JP 31637795 A JP31637795 A JP 31637795A JP H09161644 A JPH09161644 A JP H09161644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive coil
fixed contact
side terminal
plate
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7316377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3756973B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Nakamura
一裕 中村
Yukinori Somekawa
幸範 染川
Kazuo Kuwamura
和男 桑村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba IT and Control Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba MEC Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba MEC Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP31637795A priority Critical patent/JP3756973B2/ja
Priority to TW085113564A priority patent/TW360889B/zh
Priority to KR1019960061953A priority patent/KR100224916B1/ko
Publication of JPH09161644A publication Critical patent/JPH09161644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3756973B2 publication Critical patent/JP3756973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H71/38Electromagnetic mechanisms wherein the magnet coil also acts as arc blow-out device
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H73/00Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism
    • H01H73/02Details
    • H01H73/04Contacts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H73/00Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism
    • H01H73/02Details
    • H01H73/18Means for extinguishing or suppressing arc

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定接点板と電源側端子との間に駆動コイル
を設けたものにあって、駆動コイルの幅方向の小形化を
図る。 【解決手段】 ケースの消弧室内に、電源側端子24、
駆動コイル25、固定接点板26を備えてなる固定接触
子21、及び、絶縁材製の側板29間に磁性材製の複数
枚のグリッド板30を上下に多段に掛渡すように有する
消弧装置22を配設する。電源側端子24,駆動コイル
25及び固定接点板26を、夫々所要の厚み寸法を有す
る別の金属板材から打抜き、折曲加工して構成する。電
源側端子24、駆動コイル25、固定接点板26の板厚
や幅寸法を、独立して自在に設定することができので、
駆動コイル25のリング幅を大きくすることによって、
厚みを大きくしなくとも大きな通電断面積を確保するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断時に両接点間
に発生するアークを消弧装置に向けて駆動する駆動コイ
ルを備えた回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の回路遮断器の要部の基本
的構成(第1の従来例)を図16に示す。図示しないケ
ース内に固定的に設けられる固定接点板1の一端部に
は、固定接点2が設けられ、一方、基端側を支点として
上下方向に揺動可能な可動アーム3の先端部には、前記
固定接点2に接離する可動接点4が設けられている。前
記固定接点板1は、基端側に電源側端子5を一体に有し
て構成され、また、図示はしないが、前記可動アーム3
の基端部は、トリップ装置を介して負荷側端子に接続さ
れている。
【0003】これにて、電源側端子5と負荷側端子との
間の電路に短絡電流等の異常電流が流れたときには、ト
リップ装置により可動アーム3が上方に移動され、可動
接点4を固定接点2から引離して接点を開放するように
なっている。そして、このとき、接点2,4間に発生し
たアークは、接点部分を挟むように設けられた両側板6
a(一方のみ図示)間に複数枚のグリッド板6bを上下
に多段に掛渡した消弧装置6によって分断されて消弧さ
れるようになっている。前記各グリッド板6bには、前
記固定接点板1及び前記可動アーム3の移動軌跡に対応
して切欠部が形成されている。
【0004】さらに、前記消弧装置6の外側には、駆動
コイル7が、前記固定接点板1と電源側端子5との間に
位置して一体に設けられている。この駆動コイル7は、
前記両側板6aの外面側に位置する逆U字状の腕部7a
をその下端部で連結して構成されている。これにて、駆
動コイル7に流れる電流により生ずる磁界と、接点間に
発生するアークとの相互作用(ローレンツ力)により、
アークを消弧装置6に向けて駆動し、もってアークが速
やかに引延ばされて消弧されるようになるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
この種の回路遮断器にあって、特に高さ方向の寸法の小
形化が求められてきており、上記した接点部分や駆動コ
イル7、消弧装置6部分における多種の小形化の試みが
なされてきている。また、この小形化の要望に伴い、遮
断性能のより一層の向上が求められ、これに対してもい
くつかの試みがなされてきている。
【0006】このような試みとして、固定接点板1、駆
動コイル7及び電源側端子5の構成(以下、これら三者
を一体化したものを固定接触子と称する)について、特
開昭62−123626号公報(第2の従来例と称す
る)や、特開平3−25811号公報(第3の従来例と
称する)では、次のような工夫がなされている。
【0007】即ち、図17及び図18は第2の従来例を
示し、ここでは、図17に示すような孔部8aが形成さ
れた横長矩形状の金属板材8を、図で破線の部位にて折
曲げ、図18に示すように、固定接点板1、駆動コイル
7及び電源側端子5を一体に有する固定接触子9を形成
するものである。この場合、駆動コイル7は、金属板材
8を長手方向に縮めるようにしながら逆U字状に湾曲さ
せて形成されるようになっている。これによれば、材料
歩留まりを良好とすることができる。
【0008】ところが、この構成では、定格電流が例え
ば225AF以上の大型機種に適用するには、固定接点
板1及び駆動コイル7の通電断面積を確保するために、
固定接点板1及び駆動コイル7の幅を大きくとらねばな
らず、固定接触子9の幅方向の大形化を招いてしまい、
ひいては全体の幅方向の大形化を招いてしまう欠点があ
る。通電断面積を大きくするために金属板材8の厚みを
大きくすることも考えられるが、これでは、固定接触子
9が高さ方向に大形化すると共に、折曲成形の作業性が
悪化してしまう。
【0009】また、図19及び図20は、第3の従来例
を示し、ここでは、図19に示すように、駆動コイル7
を左右両側方に展開した如き金属板材10を形成し、上
方に立上げるように折曲げて固定接触子11(図20)
を形成するものである。これによれば、定格電流が22
5AF以上の大型機種に適用するにあたっても、全体の
幅寸法を大きくすることなく、駆動コイル7の幅寸法を
大きくすることが可能となる。ところが、駆動コイル7
の幅寸法を大きくすると、金属板材10における側方へ
の張出量が大きくなり、材料歩留まりの悪化を招いてし
まう。また、駆動コイル7の厚み寸法を大きくすると、
折曲成形が困難となってしまう。
【0010】次に、遮断性能の向上を図る試みとして、
特開昭62−163234号公報(第4の従来例と称す
る)に、図21に示す構成が開示されている。このもの
では、駆動コイル7の高さ位置を、可動アーム3の全開
離時の可動接点4の位置と同等あるいはやや上方に設定
することにより、アークを高速で消弧装置6側に移行さ
せるようにしている。しかしながら、この構成では、可
動接点4の固定接点2からの離間距離が短く、初期アー
クの長さを大きくとることができないため、十分な遮断
性能の向上を図るには至っていなかった。
【0011】さらに、駆動コイルと消弧装置との配置構
成の改善について、特開昭62−123627号公報
(第5の従来例)では、図22〜図24に示す構成が開
示されている。これらのものでは、駆動コイル7を消弧
装置6の側板6aの内側に配置すると共に、駆動コイル
7の側方にはグリッド板6bを設けないようにしてい
る。これにより、固定接点2と駆動コイル7との間の幅
方向の距離を小さくすることができて全体の幅寸法の小
形化を図ることができる。ところが、この構成では、消
弧装置6を電源側端子5側に配置しなければならず、装
置の長さ方向(図で左右方向)の大形化を招いてしまう
欠点がある。
【0012】また、駆動コイル7の磁気駆動力を向上さ
せる方法として、特開昭62−123629号公報(第
6の従来例)や、特開昭63−102136号公報(第
7の従来例)に示された構成が考えられている。即ち、
図25〜図32は、第6の従来例を示し、このうち図2
5及び図26の構成では、逆U字状をなす左右の駆動コ
イル7の内部に嵌め込まれ固定接点2を挟むように位置
される一対の嵌合部12aとそれらを下端部でつなぐ連
結部12bとを一体に有する磁性材製のヨーク12を設
けるようにしている。これによれば、発生する磁束を固
定接点2の近傍に集中させることができ、アークの磁気
駆動性能を高めることができるものである。
【0013】さらに、図27〜図29には、変形例とし
てヨーク13をグリッド板6bに一体に形成するように
した構成が示され、図30〜図32にも、異なる変形例
としてヨーク14をグリッド板6bに一体に形成するよ
うにした構成が示されている。しかしながら、これらの
ようなヨーク12〜14を設ける構成では、構造が複雑
となると共に、絶縁性を確保することが難しくなる欠点
がある。
【0014】また、図33は、第7の従来例を示してお
り、ここでは、コ字状をなす磁性材製のヨーク15を、
両駆動コイル7の上端部に跨がるように設けるようにし
たものである。ところが、この構成では、アークの磁気
駆動性能を高めることができるものの、高さ方向の大形
化を招いてしまう欠点がある。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、固定接点板と電源側端子との間
に駆動コイルを設けたものにあって、駆動コイルの幅方
向の小形化を図ることができると共に、材料歩留まりを
向上させることができる回路遮断器を提供するにある。
また、本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて
遮断性能の向上を図ることができる回路遮断器を提供す
るにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の回路
遮断器は、固定接点板と電源側端子との間に駆動コイル
を設けたものにあって、前記固定接点板と前記電源側端
子と前記駆動コイルとを夫々別体に構成すると共に、前
記固定接点板と電源側端子とを駆動コイルを介して結合
するようにした構成に特徴を有するものである。これに
よれば、駆動コイルの板厚や幅寸法を、固定接点板や電
源側端子の板厚等に関係なく自在に設定することができ
る。
【0017】この場合、前記駆動コイルの腕部の先端部
の位置を、前記可動アームの全開離時の開離寸法のほぼ
半分の位置とするように構成しても良い(請求項2の発
明)。これによれば、アークの発生初期において、固定
接点部分に駆動コイルの磁界を集中させることができ
る。
【0018】また、前記消弧装置の両側板間の寸法を、
前記駆動コイルの上部に配置される部分が駆動コイルの
内側に配置される部分よりも幅広となるように構成する
こともできる(請求項3の発明)。これによれば、消弧
装置の駆動コイルの内側に配置される部分の幅寸法を小
さく抑えることができ、また、駆動コイルの上部に位置
する部分ではグリッド板の幅寸法を大きくとることがで
きる。
【0019】さらに、前記固定接点と前記グリッド板先
端部との間の距離を、前記駆動コイルの一対の腕部間の
距離の1/2以上とすることもできる(請求項4の発
明)。これによれば、駆動コイルの磁界がグリッド板に
支配されなくなり、アークをグリッド板の方向に駆動す
る磁束を有効にアークに作用させることができる。そし
て、前記駆動コイルの外側に、磁性材製の板を配設する
構成としても良い(請求項5の発明)。これによれば、
駆動コイルの磁気駆動力の効果を向上させることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施例
について、図1ないし図15を参照しながら説明する。
【0021】(1)第1の実施例 図1ないし図5は、本発明の第1の実施例(請求項1に
対応)を示すものである。
【0022】まず、詳しく図示はしないが、本実施例に
かかる回路遮断器の全体構成について簡単に述べる。こ
の回路遮断器は、絶縁材製のケース内の例えば左端部に
消弧室を有し、その消弧室内に固定接触子21及び消弧
装置22を配設して構成されている。また、前記ケース
内(消弧室の右側)には、可動アーム23や図示しない
トリップ装置、操作ハンドル等が設けられている。
【0023】詳しくは後述するが、図1,図3及び図5
に示すように、前記固定接触子21は、ケースの外面部
に露出される電源側端子24、駆動コイル25、固定接
点板26を結合して構成され、前記固定接点板26の上
面に固定接点27が設けられている。一方、前記可動ア
ーム23は、その基端側(図5で右端側)を支点として
揺動可能に設けられ、その先端部に前記固定接点27に
接離する可動接点28を有して構成されている。このと
き、可動アーム23の先端側は、消弧室の壁を貫通して
消弧室内に配置されるようになっている。
【0024】また、前記トリップ装置は、周知のように
過電流引外し装置やトグルリンク機構部等を備えて構成
され、前記可動アーム23の基端部は、前記過電流引外
し装置を介してケースの外面に露出する負荷側端子に電
気的に接続されている。前記トグルリンク機構部は、可
動アーム23に機械的に接続されており、また前記操作
ハンドルにも連結されている。これにて、主回路(前記
電源側端子24と負荷側端子との間)に異常電流が流れ
ると、過電流引外し装置がそれを検出してトグルリンク
機構部を作動させ、可動アーム23が開離方向に移動さ
れて接点が開放されるようになっているのである。尚、
回路の閉成時には、可動アーム23は図示しないばねに
より下方に付勢され、可動接点28が固定接点27に圧
接するようになっている。
【0025】そして、前記消弧装置22は、図1及び図
5に示すように、前記接点部(固定接点27及び可動接
点28)の両側を挟むように設けられた絶縁材製の側板
29(便宜上一方のみ図示)間に、磁性材製の複数枚の
グリッド板30を上下に多段に掛渡すように取付けて構
成されている。また、詳しく図示はしないが、各グリッ
ド板30には、前記可動アーム23の先端部の移動空間
を確保するように、上面から見てほぼU字状の切欠部3
0aが形成されている。
【0026】さて、前記固定接触子21について述べ
る。上述のように、この固定接触子21は、電源側端子
24、駆動コイル25、固定接点板26を備えてなるの
であるが、本実施例では、それら電源側端子24,駆動
コイル25及び固定接点板26は、夫々所要の厚み寸法
を有する別の金属板材31,32及び33(図2参照)
から打抜かれて別体に構成されている。
【0027】このうち電源側端子24は、図2(a)に
示すように、金属板材31から基端側をやや幅狭とした
矩形板状に打抜かれた後、図3にも示すように、いわゆ
る稲妻形に折曲げられて構成されている。尚、この電源
側端子24の先端側には、接続用のねじ孔24aが形成
されている。
【0028】前記駆動コイル25は、図2(b)に示す
ように、金属板材32から横長な円環状に打抜かれた
後、長手方向両端部分を上方にほぼ直角に立上げるよう
に折曲げることにより形成されている。これにて、駆動
コイル25は、逆U字状をなして上方に立上がる左右一
対の腕部25aと、それら腕部25aを下端部にてつな
ぐ2本の連結部25bとを一体に有した形態とされてい
る。また、前記固定接点板26は、図2(c)に示すよ
うに、金属板材33から小形の矩形板状に打抜かれた
後、図5に示すように折曲げられて構成されている。こ
の固定接点板26の先端部の上面に固定接点27が固着
されている。
【0029】そして、図3等に示すように、前記電源側
端子24は、その基端部が前記駆動コイル25の一方
(図で左側)の連結部25bの上面部に例えばろう付け
や溶接等により固着され、前記固定接点板26は、その
基端部が前記駆動コイル25の他方の連結部25bの上
面部に固着されている。これにて、固定接点板26と電
源側端子24とが駆動コイル25を介して結合され、も
って固定接触子21が構成されているのである。
【0030】この可動接触子21のケース内への組付け
状態では、図1に示すように、駆動コイル25の左右の
腕部25aが、前記消弧装置22の両側板29の外側に
位置されている。尚、このとき、前記固定接点27は、
前記駆動コイル25の中央部に位置されるようになって
いる。
【0031】上記構成において、接点の閉成状態(図5
(a)参照)から主回路に短絡電流等の過電流が流れる
と、上述のようにトリップ装置により可動アーム23が
上方に移動されて接点が開放し、図4及び図5(b)に
示すように、可動接点28の開離に伴い、固定接点27
と可動接点28との間にアークAが発生する。このと
き、駆動コイル25を流れる電流により、駆動コイル2
5の回りに図4に示すような磁界Bが生ずる。
【0032】そして、開離した可動接点28(可動アー
ム23)は、磁気反発力により全開離位置まで移動し、
このとき、発生したアークAは、前記磁界Bとの相互作
用であるローレンツ力により、消弧装置22のグリッド
板30に向けて付勢される。これにより、アークAは、
図5(c)に示すように、グリッド板30により急激に
引延ばされ、分割されて速やかに消弧されるのである。
【0033】しかして、上記構成において、定格電流が
例えば225AF以上の大型機種に適用する場合、固定
接点板26及び駆動コイル25の大きな通電断面積を確
保する必要がある。この場合、上述した第2の従来例
(図17,18参照)では、固定接触子9の幅方向の大
形化を招いてしまい、また、第3の従来例(図19,2
0参照)では、材料歩留まりの悪化を招いてしまう欠点
があった。
【0034】ところが、本実施例においては、電源側端
子24、駆動コイル25、固定接点板26を夫々別部材
から構成したので、電源側端子24、駆動コイル25、
固定接点板26の板厚や幅寸法を、独立して自在に設定
することができる。具体的には、駆動コイル25におい
ては、リング幅を大きくすることによって、厚みを大き
くしなくとも大きな通電断面積を確保することができ、
また、固定接点板27においては、厚みを大きくするこ
とによって幅を大きくしなくとも、大きな通電断面積を
確保することができる。
【0035】従って、上記第2の従来例と異なり、幅方
向の大形化を招くことを防止することができるものであ
る。一方、図2に示したように、電源側端子24,駆動
コイル25,固定接点板26は、それぞれ金属板材3
1,32,33から相互間を詰めた状態で密に打抜くこ
とができるので、第3の従来例と異なり、材料歩留まり
を良好とすることができるものである。電源側端子24
及び駆動コイル25は、さほど厚みを大きくしなくとも
良いので、折曲加工性にも優れるものである。
【0036】この結果、本実施例によれば、固定接点板
26と電源側端子24との間に駆動コイル25を設けた
ものにあって、駆動コイル25の幅方向の小形化を図る
ことができると共に、材料歩留まりを向上させることが
できるという優れた実用的効果を得ることができるもの
である。
【0037】(2)第2の実施例 次に、図6及び図7を参照して本発明の第2の実施例
(請求項1,2に対応)について述べる。この実施例が
上記第1の実施例と異なる点は、駆動コイル41の腕部
41aの先端部の高さ位置を、可動アーム23の全開離
時の開離寸法のほぼ半分の位置としたところにある。こ
の実施例においても、駆動コイル41は、一対の腕部4
1aを連結部41bにより一体に連結した構成とされて
いる。
【0038】かかる構成においては、可動アーム23
(可動接点28)の開離初期の段階で、固定接点27の
近傍部分に発生しているアークAが駆動コイル41によ
って付勢されてグリッド板30の方向へ移行されるよう
になる。この場合、開離初期においてはアークAが固定
接点27の近傍に発生するため、駆動コイル41を固定
接点の近傍に配置することにより、速やかに効率良くア
ークAを移行させることができるのである。駆動コイル
41の高さ寸法を小さく済ませ得ることは勿論である。
【0039】(3)第3の実施例 図8ないし図10は、本発明の第3の実施例(請求項1
〜3に対応)を示している。この実施例が上記第2の実
施例と異なる点は、消弧装置51の構成にある。即ち、
この消弧装置51は、上記第1,第2の実施例における
消弧装置22を上下2分割した如き構成の下部分割体5
2と上部分割体53とを組合わせて構成されているので
ある。
【0040】前記下部分割体52は、前記駆動コイル4
1の両腕部41aの内側に位置されその腕部41よりも
やや上方に位置する高さ寸法の側板54,54間に、複
数枚のグリッド板55を設けて構成される。一方、前記
上部分割体53は、前記駆動コイル41の幅寸法とほぼ
同等の間隔で位置される両側板56,56間に、複数枚
のグリッド板57を設けて構成されている。従って、グ
リッド板57は、グリッド板55に比べて幅寸法がやや
大きく構成されている。
【0041】前記上部分割体43は、その両側板56が
夫々下部分割体52の両側板54の外面側上部にラップ
し、且つ、両側板56が駆動コイル41の上部に乗っか
るようにして下部分割体44の上部に設けられ、もって
消弧装置51が構成されるようになっている。尚、前記
各グリッド板55,57には、切欠部55a,57aが
形成されている。
【0042】かかる構成によれば、消弧装置51のうち
駆動コイル41の内側に配置される下部分割体52の幅
寸法(ひいては駆動コイル41の幅寸法)を小さく抑え
ることができて、全体の幅方向の大形化を未然に防止し
つつも、駆動コイル41の上部に位置される上部分割体
53においては、駆動コイル41と同等の幅寸法とする
ことができ、グリッド板57の幅寸法を大きくとること
ができる。この結果、消弧装置51全体としての冷却効
果を高くすることができ、遮断性能の向上を図ることが
できるものである。
【0043】(4)第4の実施例 図11ないし図13は、本発明の第4の実施例(請求項
1〜4に対応)を示すものである。この実施例では、固
定接点27とグリッド板55の先端部との間の距離M
(図12参照)が、駆動コイル41の両腕部41a間の
距離L(図11参照)の1/2以上となるように、固定
接点27近傍のグリッド板55を図で左方に離間して配
置するようにしている。
【0044】ここで、図13には遮断時に駆動コイル4
1の両腕部41a間に生ずる磁束Cとアークによる磁束
Dとの関係を示しており、図13(b)に示すように、
グリッド板55と固定接点27との間の距離が短い(2
M<L)場合には、駆動コイル41の両腕部41a間に
生ずる磁束Cが、磁性体であるグリッド板55を通るよ
うになり、アークAの駆動に寄与しにくくなってしま
う。これに対し、本実施例では、図13(a)に示すよ
うに、グリッド板55と固定接点27との間の距離を長
くしたので、駆動コイル41の両腕部41a間に生ずる
磁束Cを、グリッド板55の影響をさほど受けずにアー
クAに有効に作用させることができる。この結果、本実
施例によれば、遮断性能の一層の向上を図ることができ
るものである。
【0045】(5)第5の実施例 最後に、図14及び図15は、本発明の第5の実施例
(請求項1〜5に対応)を示している。本実施例では、
上記第4の実施例の構成に加えて、駆動コイル41の両
腕部41aの外側に位置して夫々磁性材製の板61(磁
性板61と称する)を設けるようにしている。
【0046】かかる構成によれば、駆動コイル41に生
ずる磁束が磁性板61を通るようになり、磁束の分散を
防止することができる。従って、固定接点27の近傍に
磁束を集中させることができ、アークAに強い磁界を作
用させることができる。また、磁性板61により、相間
の磁気遮蔽効果も得ることができる。この結果、本実施
例によれば、遮断性能のより一層の向上を図ることがで
きるものである。
【0047】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた効果を奏する。即ち、請求
項1の回路遮断器によれば、固定接点板と電源側端子と
の間に駆動コイルを設けたものにあって、前記固定接点
板と前記電源側端子と前記駆動コイルとを夫々別体に構
成すると共に、前記固定接点板と電源側端子とを駆動コ
イルを介して結合するようにしたので、駆動コイルの板
厚や幅寸法を、固定接点板や電源側端子の板厚等に関係
なく自在に設定することができ、駆動コイルの幅方向の
小形化を図ることができると共に、材料歩留まりを向上
させることができるものである。
【0048】この場合、前記駆動コイルの腕部の先端部
の位置を、前記可動アームの全開離時の開離寸法のほぼ
半分の位置とするように構成すれば(請求項2の回路遮
断器)、アークの発生初期において固定接点部分に駆動
コイルの磁界を集中させることができて遮断性能の向上
を図ることができる。
【0049】また、前記消弧装置の両側板間の寸法を、
前記駆動コイルの上部に配置される部分が駆動コイルの
内側に配置される部分よりも幅広となるように構成すれ
ば(請求項3の回路遮断器)、消弧装置の駆動コイルの
内側に配置される部分の幅寸法を小さく抑えながらも、
駆動コイルの上部に位置する部分ではグリッド板の幅寸
法を大きくとることができ、小形化の要求に応えながら
遮断性能の向上を図ることができる。
【0050】さらに、前記固定接点と前記グリッド板先
端部との間の距離を、前記駆動コイルの一対の腕部間の
距離の1/2以上とする構成とすれば(請求項4の回路
遮断器)、駆動コイルの磁界がグリッド板に支配されな
くなり、アークをグリッド板の方向に駆動する駆動コイ
ルからの磁束を有効にアークに作用させることができて
遮断性能の一層の向上を図ることができる。
【0051】そして、前記駆動コイルの外側に、磁性材
製の板を配設する構成とすれば(請求項5の回路遮断
器)、駆動コイルの磁気駆動力の効果を向上させること
ができ、遮断性能のより一層の向上を図ることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の斜視図
【図2】電源側端子(a)、駆動コイル(b)、固定接
点板(c)の金属板材からの打抜きの様子を示す平面図
【図3】固定接触子の斜視図
【図4】駆動コイルによる磁界の様子を示す縦断正面図
【図5】遮断時のアークの駆動の様子を順に示す要部の
側面図
【図6】本発明の第2の実施例を示す要部の平面図
【図7】要部の側面図
【図8】本発明の第3の実施例を示す要部の斜視図
【図9】要部の平面図
【図10】要部の側面図
【図11】本発明の第4の実施例を示す要部の平面図
【図12】要部の側面図
【図13】駆動コイルによる磁束の様子を参考例(b)
と共に示す横断平面図
【図14】本発明の第5の実施例を示す要部の平面図
【図15】要部の側面図
【図16】第1の従来例を示す要部の斜視図
【図17】第2の従来例を示す固定接触子の展開図
【図18】固定接触子の斜視図
【図19】第3の従来例を示す固定接触子の展開図
【図20】固定接触子の斜視図
【図21】第4の従来例を示す要部の縦断側面図
【図22】第5の従来例を示す要部の縦断側面図
【図23】要部の縦断側面図
【図24】要部の縦断側面図
【図25】第6の従来例を示す要部の縦断側面図
【図26】要部の分解斜視図
【図27】要部の縦断側面図
【図28】要部の斜視図
【図29】要部の平面図
【図30】要部の縦断側面図
【図31】要部の斜視図
【図32】要部の平面図
【図33】第7の従来例を示す要部の斜視図
【符号の説明】
図面中、21は可動接触子、22,51は消弧装置、2
3は可動アーム、24は電源側端子、25,41は駆動
コイル、25a,41aは腕部、25b,41bは連結
部、26は固定接点板、27は固定接点、28は可動接
点、29,54,56は側板、30,55,57はグリ
ッド板、52は下部分割体、53は上部分割体、61は
磁性材製の板、Aはアークを示す。
フロントページの続き (72)発明者 桑村 和男 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に固定接点が設けられると共に基
    端側に電源側端子を有する固定接点板と、 先端側に前記固定接点に接離される可動接点を有すると
    共に基端側が負荷側端子に接続される可動アームと、 前記電源側端子と負荷側端子との間に異常電流が流れた
    ときに前記可動アームを開離方向に移動させて接点を開
    放するトリップ装置と、 前記固定接点板の両側を挟むように設けられた両側板間
    に、複数枚のグリッド板を前記可動接点の移動方向に多
    段に配置してなる消弧装置と、 前記可動アームの先端部に対応して前記両側板の外側に
    位置して前記可動接点の接離方向に夫々延びる一対の腕
    部及びそれら腕部を連結する連結部を一体に有し、前記
    両接点間に発生するアークを前記消弧装置に向けて付勢
    する駆動コイルとを具備し、 前記固定接点板と前記電源側端子と前記駆動コイルとは
    夫々別体に構成されていると共に、前記固定接点板と電
    源側端子とが前記駆動コイルを介して結合されているこ
    とを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記駆動コイルの腕部の先端部の位置
    は、前記可動アームの全開離時の開離寸法のほぼ半分の
    位置とされていることを特徴とする請求項1記載の回路
    遮断器。
  3. 【請求項3】 前記消弧装置の両側板間の寸法は、前記
    駆動コイルの上部に配置される部分が駆動コイルの内側
    に配置される部分よりも幅広とされていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記固定接点と前記グリッド板先端部と
    の間の距離が、前記駆動コイルの一対の腕部間の距離の
    1/2以上とされていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 前記駆動コイルの外側に、磁性材製の板
    を配設したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の回路遮断器。
JP31637795A 1995-12-05 1995-12-05 回路遮断器 Expired - Fee Related JP3756973B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31637795A JP3756973B2 (ja) 1995-12-05 1995-12-05 回路遮断器
TW085113564A TW360889B (en) 1995-12-05 1996-11-06 Circuit breaker
KR1019960061953A KR100224916B1 (ko) 1995-12-05 1996-12-05 회로차단기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31637795A JP3756973B2 (ja) 1995-12-05 1995-12-05 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09161644A true JPH09161644A (ja) 1997-06-20
JP3756973B2 JP3756973B2 (ja) 2006-03-22

Family

ID=18076417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31637795A Expired - Fee Related JP3756973B2 (ja) 1995-12-05 1995-12-05 回路遮断器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3756973B2 (ja)
KR (1) KR100224916B1 (ja)
TW (1) TW360889B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071025A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
CN102456520A (zh) * 2010-10-18 2012-05-16 三菱电机株式会社 电路断路器
JP2013012504A (ja) * 2012-10-16 2013-01-17 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
CN107230570A (zh) * 2016-03-25 2017-10-03 伊顿公司 电气开关设备和灭弧室组件以及相关电路保护方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015334B1 (ko) * 2008-12-31 2011-02-15 엘에스산전 주식회사 배선용 차단기의 아크 소호 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011071025A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
CN102456520A (zh) * 2010-10-18 2012-05-16 三菱电机株式会社 电路断路器
JP2013012504A (ja) * 2012-10-16 2013-01-17 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器
CN107230570A (zh) * 2016-03-25 2017-10-03 伊顿公司 电气开关设备和灭弧室组件以及相关电路保护方法
CN107230570B (zh) * 2016-03-25 2020-08-04 伊顿智能动力有限公司 电气开关设备和灭弧室组件以及相关电路保护方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR970051615A (ko) 1997-07-29
TW360889B (en) 1999-06-11
JP3756973B2 (ja) 2006-03-22
KR100224916B1 (ko) 1999-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4393287A (en) Arc suppressing means for current limiting circuit breakers
US4527027A (en) Molded case circuit breaker with improved high fault current interruption capability
KR100963738B1 (ko) 회로 차단기
JP5327038B2 (ja) 回路遮断器
US20010000955A1 (en) Bi-metal trip unit for a molded case circuit breaker
JPH09161644A (ja) 回路遮断器
US5864453A (en) Apparatus for interrupting electrical power between two conductors
JP3099690B2 (ja) 回路遮断器
JP2606798B2 (ja) 低圧遮断器の接触子装置
EP1414057B1 (en) Air circuit breaker
JP2003051236A (ja) 配線用回路しゃ断器
US9805887B2 (en) Slot motor configuration for high amperage multi-finger circuit breaker
JP6966002B2 (ja) 回路遮断器
CN112840429B (zh) 触点开闭器
JP2003217428A (ja) 回路遮断器
KR200462420Y1 (ko) 소형 배선용 차단기의 아크 소호 장치
KR100510714B1 (ko) 차단기의 트립기구부 구조
US5146055A (en) Current limiting switch device
CN216435773U (zh) 具有增磁组件的触头系统、断路器和隔离开关
US20230207239A1 (en) Arc chute energy bypass in circuit breakers
WO2020202558A1 (ja) 回路遮断器
JP3647536B2 (ja) 開閉器
KR20200116351A (ko) 배선용 차단기
JP2005079023A (ja) 回路遮断器
JP2003272504A (ja) 回路しゃ断器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees