JPH09161472A - メモリ制御方法 - Google Patents

メモリ制御方法

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JPH09161472A
JPH09161472A JP7324248A JP32424895A JPH09161472A JP H09161472 A JPH09161472 A JP H09161472A JP 7324248 A JP7324248 A JP 7324248A JP 32424895 A JP32424895 A JP 32424895A JP H09161472 A JPH09161472 A JP H09161472A
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clock
memory
logic
channel mos
phase
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JP7324248A
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Yutaka Okada
豊 岡田
Iwao Ishinabe
巌 石鍋
Koji Imazawa
光二 今澤
Saimu Edo
サイム エド
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実、最適、かつ安定したアクセスのタイミ
ング余裕を得ることができるメモリ制御方法を提供する
こと。 【解決手段】 LSIのクロック発生器71に、リング
オシレータ型電圧制御発振器を含むPLL(位相同期ル
ープ)を用い、入力クロック70から論理回路部のため
の論理部クロック72を発生するとともに、論理部クロ
ック72と位相の異なる複数の先行クロックを生成し、
それから最適な位相のメモリクロック79を選択し、論
理部クロック72に同期して出力される書き込みデータ
80をメモリクロック79によりメモリ78に書き込
み、メモリクロック79に同期して出力される読み出し
データ81を論理部クロック72によりメモリ78から
取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリの制
御方法に関し、特に、高速の動作クロックを用いた場合
にもデータの転送のタイミング余裕を確実に得ることが
できるようにしたメモリ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に大規模集積回路LSI(Large
Scale Integration)はクロックによって動作する
が、その場合に使用するクロックの供給方法としては、
外部から入力されたクロックをそのまま用いる方法と、
外部から入力されたクロックを逓倍して高速の論理クロ
ックを生成して用いる方法とがある。後者の方法は、外
部から入力されたクロック周波数を使用するLSIの動
作特性に最適な周波数に変換して供給することができる
ため特に有用であり、広く使われている。
【0003】次に、後者の方法をメモリ制御に適用した
場合の従来の回路構成の例を図11を用いて説明する。
同図において、111はクロック発生回路、113は論
理回路部、115はメモリ制御部、118はメモリであ
る。外部からの入力クロック110は、クロック発生器
111により逓倍化され、論理部クロック112とな
る。クロック発生器111によって得られた論理部クロ
ック112は論理回路部113に与えられ、論理回路部
113の内部にある各種論理回路114のクロックとし
て用いられる他、メモリ制御部115およびメモリ11
8にも供給される。図11では、メモリ118に供給さ
れるクロックをメモリクロック119として示した。さ
らに、メモリ制御部115の内部のFF116とFF1
17はフリップフロップ群を意味し、それぞれ、メモリ
118への書き込みデータ120とメモリ118からの
読み出しデータ121を保持するために用いられる。こ
れらのフリップフロップ群FF116,FF117のク
ロックとしても上述した論理部クロック112が用いら
れる。
【0004】図12は、メモリ118のアクセスタイミ
ングを示すタイムチャートである。なお、図12では、
書き込みと読み出しを一連の連続した動作として重ねて
示したが、実際には、書き込みと読み出しは別々のタイ
ミングでなされるものとする。この例は、入力クロック
110を2倍に逓倍して論理部クロック112およびメ
モリクロック119とした場合を示している。また、メ
モリ118として同期メモリを用いるものとする。同期
メモリ118では、データの書き込み、読み出しは全て
クロックに同期して実行される。書き込みデータ120
は、書き込みデータ出力タイミング(A)でメモリ制御
部115から出力される。フリップフロップによる遅延
後出力されて、同期メモリ書き込みタイミング(B)で
メモリ118に書き込まれる。また、読み出しデータ要
求タイミング(C)で読み出し命令(図示していない制
御信号による)が出力されると、メモリ118のアクセ
スタイム後に読み出しデータ121が出力され、読み出
しデータ読み取りタイミング(D)でメモリ制御部11
5に読み取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、動
作クロックが高速な時、データの転送において、タイミ
ング余裕が不足することが判明した。すなわち、クロッ
クの周期がメモリのアクセスタイムと同程度かそれより
短くなる場合がある。この場合、図12に示した読み取
り余裕(F)が不足して誤動作することが判った。ま
た、書き込みデータは、書き込みデータ出力タイミング
から1クロック分は保持されるが、メモリクロックの位
相が遅延すると、図12に示した書き込み余裕(E)が
不足して誤動作する。特に、メモリ118がLSIの外
部にある場合は、タイミング余裕の不足による誤動作が
起き易い。本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消
し、アクセスのタイミング余裕を確実に得ることができ
るメモリ制御方法を提供することにある。本発明の他の
目的は、アクセスのタイミング余裕を最適に設定できる
ようにできるメモリ制御方法を提供することにある。本
発明の他の目的は、温度、電源電圧の変動に対しても、
安定なアクセスのタイミング余裕を得ることができるメ
モリ制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメモリ制御方法は、クロック発生器11に
位相同期ループ(Phase-Locked Loop、以下、単にP
LLという)を用い、論理回路部13のための論理部ク
ロック12を発生し、さらにそのPLLから論理部クロ
ック12と位相の異なるメモリクロック19を発生し、
論理部クロック12に同期して出力される書き込みデー
タ20をメモリクロック19によりメモリ18に書き込
み、また、メモリクロック19に同期して出力される読
み出しデータ21を論理部クロック12によりメモリ制
御部15に取り込む(図1,図2参照)。さらに、上記
PLLから論理部クロック72と位相の異なる先行クロ
ック(A,B,C,D)を複数発生し、そのうちの1つ
を選択してメモリクロック79とする(図7,図8参
照)。さらに、PLL内の電圧制御発振器(以下、VC
Oという:Voltage Controlled Oscillator)として
リングオシレータを用い、リングオシレータの所定のタ
ップからクロックを出力して、位相の異なる複数のクロ
ックを得て、そのうちの1つを選択してメモリクロック
とする(図9,10参照)。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、クロック発生
器をPLLで構成し、このPLLから論理部クロックと
位相の異なるメモリクロックを発生し、位相の早いクロ
ックをメモリクロックとして利用し、位相の遅いクロッ
クを論理部クロックとして利用する。これにより、書き
込み余裕、読み取り余裕ともに向上させることができ
る。また、PLLから論理部クロックと位相の異なるク
ロックを複数発生し、そのうちの任意の1つを選択して
メモリクロックとすることができるので、アクセスのタ
イミング余裕を最適に設定できる。さらに、PLLを構
成するリングオシレータは、温度、電源電圧が変動して
も、その段数に応じて、正確に位相(遅延時間)の異な
る複数のクロックを発生することができるため、安定し
たアクセスのタイミング余裕を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図6を
用いて説明する。図1において、11はクロック発生
器、13はLSI内の論理回路部、14は各種論理回
路、15はメモリアクセスのための各種制御を行うメモ
リ制御部である。また、18はメモリ制御部15によっ
て制御される同期メモリであり、例えば外部メモリとす
る。クロック発生器11は、外部からの入力クロック1
0から論理部クロック12およびメモリクロック19を
生成する。論理部クロック12は、論理回路部13の内
部にある各種論理回路14のクロックとして用いられる
他にメモリ制御部15にも供給される。さらに、メモリ
制御部15の内部のFF16とFF17はフリップフロ
ップ群を意味し、それぞれ、メモリ18への書き込みデ
ータ20とメモリ18からの読み出しデータ21を保持
するために用いられる。これらのフリップフロップ群F
F16,FF17のクロックとしても上述した論理部ク
ロック12が用いられる。本実施例は、クロック発生器
によるメモリクロックの発生の仕方が図11に示した従
来例とは異なっている。
【0009】図2に図1の回路の動作タイミングを示
す。図2においても図12と同様に、書き込みと読み出
しを一連の連続した動作として重ねて示しているが、実
際には、書き込みと読み出しは別々のタイミングでなさ
れる。また、本実施例では論理部クロック12,メモリ
クロック19ともに入力クロック10の2倍の周波数で
あるとしている。メモリクロック19は論理部クロック
12より位相が早い。また、メモリ18は同期メモリで
あるため、データの書き込みおよび読み出しは全てクロ
ックに同期して実行される。
【0010】さて、書き込みデータ20は、書き込みデ
ータ出力タイミング(a)でメモリ制御部15から出力
される。FF16の遅延後出力され、同期メモリ書き込
みタイミング(b)でメモリ18に書き込まれる。メモ
リクロック19の位相が論理部クロック12の位相に比
較して早い分だけ書き込み余裕が向上する。また、論理
部クロック12に同期して読み出しデータ要求タイミン
グ(c)で読み出し命令(図示していないアドレスなど
の制御信号による)が出力されると、この命令は次のメ
モリクロック(d)でメモリ18に読み取られ、メモリ
18のアクセスタイム(e)後に読み出しデータ21が
出力され、論理部クロック12に同期した読み出しデー
タ読み取りタイミング(f)でメモリ制御部15に読み
取られる。この場合も、メモリクロック19の位相が論
理部クロック12に比較して早い分だけ読み出しデータ
21が早く出力されるので、読み取り余裕が向上でき
る。以上のようにして、タイミング余裕を確実に得るこ
とができる。なお、上記例では、メモリ18のCASレ
イテンシを1とした場合である。
【0011】図3は、図1に示した本発明の実施例にお
けるクロック発生器11の内部構成例である。本実施例
におけるクロック発生器11はよく知られているPLL
(位相同期ループ)により構成されている。PLLの動
作については、例えば、柳沢健編『PLL(位相同期ル
ープ)応用回路』(昭和52年9月20日 総合電子出
版社発行)に詳しく述べられている。PLLで構成した
クロック発生器11は、図3に示すように、位相比較器
31(PD)、電圧制御発振器36(VCO:Voltage
Controlled Oscillator)、分周器37(CNT)等
から構成される。
【0012】位相比較器31(PD)は、入力クロック
10と分周後の論理部クロック出力38の位相を比較
し、後者の方が遅い時にUP出力をローレベルとし、逆
に後者の方が進んでいる時にDOWN出力をローレベル
とする回路である。図4は、位相比較器31(PD)の
具体的構成例であり、動作については前記文献に詳しい
ので、簡単に説明する。位相比較器31(PD)は、例
えば図4に示す回路構成を有しており、入力クロック1
0と分周後の論理クロック38の位相差に対応したUP
信号とDOWN信号を生成する回路である。本回路にお
いて、入力クロック10が分周後の論理クロック38よ
り進んでいる場合にはその進んでいる位相差だけローレ
ベルになるUP信号を出力し、逆に入力クロック10が
分周後の論理クロック38より遅れている場合にはその
遅れている位相の幅だけローレベルになるDOWN信号
を出力する。
【0013】電圧制御発振器36(VCO:Voltage
Controlled Oscillator)は、上述した位相比較器3
1(PD)の出力(UP出力とDOWN出力)によって
決まる信号(CP)を入力とし、そのCPの値によって
発振周波数を変化させ(図5参照)、その出力である論
理部クロック12の位相を早くしたり遅くしたりして入
力クロック10の位相に近づかせる(入力クロック10
と論理部クロック12との位相差を減少させる)。
【0014】次に、その動作をさらに詳細に説明する。
UP出力がローレベル(論理部クロックの位相が遅れて
いる)となるとpチャンネルMOSトランジスタ32が
オンし、抵抗34およびpチャンネルMOSトランジス
タ32を介して容量35を充電し、電圧制御発振器36
の制御電圧となるCP電圧を上げる。CP電圧が上がる
と、電圧制御発振器36(VCO)の発振周波数が高く
なるため分周後の論理部クロック12の位相が早くな
り、結果的に論理部クロック12の位相が入力クロック
10の位相に近づくようになる。逆に、DOWN出力が
ローレベル(論理部クロックの位相が進んでいる)とな
ると、その信号はインバータを介してハイレベルになり
nチャンネルMOSトランジスタ33のゲートに印加さ
れる。ハイレベルの信号がゲートに印加されたnチャン
ネルMOSトランジスタ33はONするため、容量35
は抵抗34およびnチャンネルMOSトランジスタ33
を介して放電し、電圧制御発振器36(VCO)の制御
電圧となるCP電圧を下げる。CP電圧が下がると、電
圧制御発振器36(VCO)の発振周波数が低くなるた
め分周後の論理部クロック12の位相が遅くなり、結果
的に論理部クロック12の位相が入力クロック10の位
相に近づくようになる。なお、分周器37(CNT)
は、本実施例では2分の1の周波数に分周するものとす
る。電圧制御発振器36(VCO)から論理部クロック
12の他にメモリクロック19も得ている。
【0015】図5は、図3の電圧制御発振器36(VC
O)の具体的構成例である。同図において、M1〜M2
8はMOSトランジスタである。pチャネルMOSトラ
ンジスタM1,M2,M5,M9,M13,M17,M21,
M25はカレントミラーを構成し、nチャネルMOSト
ランジスタM4,M8,M12,M16,M20,M24も
カレントミラーを構成しており、それぞれ同一の形状で
設計することにより、同一の電流を流すことができる。
pチャネルMOSトランジスタM6とnチャネルMOS
トランジスタM7、pチャネルMOSトランジスタM1
0とnチャネルMOSトランジスタM11、pチャネル
MOSトランジスタM14とnチャネルMOSトランジ
スタM15、pチャネルMOSトランジスタM18とn
チャネルMOSトランジスタM19、pチャネルMOS
トランジスタM22とnチャネルMOSトランジスタM
23は、それぞれインバータを形成し、それらの入力と
出力をリング状に結線することにより、リングオシレー
タを構成している。
【0016】また、pチャネルMOSトランジスタM2
5とnチャネルMOSトランジスタM26、pチャネル
MOSトランジスタM27とnチャネルMOSトランジ
スタM28もインバータを構成しており、それぞれ論理
部クロック12、メモリクロック19を得るためのバッ
ファとして働いている。図中、AVCC,AGNDは電
圧制御発振器36(VCO)専用の電源であり、雑音を
抑制するために同一LSIの論理回路部の電源とは分離
して設けられている。さらに、p型半導体基板では、n
チャネルMOSトランジスタは、基板から雑音を受けや
すいので、基板電源ASUBが分離して設けられてい
る。
【0017】CPの電圧が上がるとnチャネルMOSト
ランジスタM3の抵抗が減少するため、pチャネルMO
SトランジスタM2,M5,M9,M13,M17,M21
のゲート電圧を低下させるとともにnチャネルMOSト
ランジスタM4,M8,M12,M16,M20,M24の
ゲート電圧を上昇させるため、リングオシレータに流れ
る電流が増加し、リングオシレータの各段の容量(図示
せず)の充放電時間が短くなって、発振周波数が上が
る。逆に、CPの電圧が下がるとnチャネルMOSトラ
ンジスタM3の抵抗が増大するため、pチャネルMOS
トランジスタM2,M5,M9,M13,M17,M21の
ゲート電圧を上昇させるとともにnチャネルMOSトラ
ンジスタM4,M8,M12,M16,M20,M24のゲ
ート電圧を低下させるため、リングオシレータに流れる
電流が減少し、リングオシレータの各段の容量(図示せ
ず)の充放電時間が長くなって、、発振周波数が下が
る。また、論理部クロック12はpチャネルMOSトラ
ンジスタM22とnチャネルMOSトランジスタM23
の出力から得られ、メモリクロック19はpチャネルM
OSトランジスタM14とnチャネルMOSトランジス
タM15の出力から得られるので、メモリクロック19
は論理部クロック12よりリングオシレータの2段分位
相の早いものとなる。
【0018】次に、動作波形図を用いてリングオシレー
タについて更に詳しく説明する。図6は、図5に示した
5段のリングオシレータにおける各段のノード電圧N
1,N2,N3,N4,N5の変化を示したものである。ノ
ード電圧N1がローレベルからハイレベルに遷移する
と、ノード電圧N2はハイレベルからローレベルに遷移
する。これにより、ノード電圧N3がローレベルからハ
イレベルに遷移する。同様の遷移が次々と伝搬しリング
状にフィードバックされるため、各ノード(タップ)が
発振する。近似的に、ローレベルからハイレベルの遷移
伝搬時間とハイレベルからローレベル遷移伝搬時間が等
しく、これをTpdとする。図6からわかるように発振周
期は、10Tpdとなる。一般に、リングオシレータの段
数をNとすると、発振周期は、2N×Tpdとなる。さら
に、図3において、入力クロック10の周波数をFinと
し、分周器37(CNT)の分周比をA/Bとすれば、
PLLがロックした時(位相が定常状態になった時)、
次の関係があることがわかる。 Fin ={1/(2N×Tpd)}×A/B 従って、 Tpd={1/(2NFin)}×A/B
【0019】以上説明したように、リングオシレータの
一段分の位相遅延時間は、PLLの入力周波数Finと段
数により一義的に確定できる。図5では、論理部クロッ
ク12とメモリクロック19はリングオシレータの2段
分異なるタップから出力しているので、メモリクロック
19は、2Tpdだけ論理部クロック12より位相が早く
なる。また、リングオシレータの発振周期10Tpdは、
温度、電源電圧が変動しても、影響を受けない。以上説
明したように、リングオシレータの段数に応じて、正確
に位相(遅延時間)の異なる複数のクロックを得ること
ができ、これらを論理部クロック、メモリクロックとす
ることにより、メモリの書き込み余裕、読み取り余裕と
もに向上させることが可能になる。図5および図6では
5段リングオシレータの例を示したが、段数の多いリン
グオシレータを用いれば、論理部クロック12とメモリ
クロック19の位相差2Tpdを小さくでき、微調整が可
能となる。
【0020】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図7〜図9により説明する。図7はクロック発生
器およびメモリクロックの生成方法以外は、図1に示し
た第1の実施例と同じである。図7において、70は入
力クロック、71はクロック発生器、72は論理部クロ
ック、73は論理回路部、74は各種論理回路、75は
メモリ制御部、76および77はフリップフロップ群、
78はメモリ、79はメモリクロック、80は書き込み
データ、81は読み出しデータ、82はセレクタ、83
は選択信号である。本実施例では、クロック発生器71
から、論理部クロック72より位相の早いクロック(先
行クロック)を、複数(この例ではA,B,C,Dの4
つ)得る。これらの複数の先行クロックはセレクタ82
に入力され、選択信号83により最適な位相のクロック
を選択した後、メモリクロック79として用いる。
【0021】図8に、図7の回路構成の動作タイミング
を示す。本実施例では、論理部クロック72とメモリク
ロック79はともに入力クロックの2倍の周波数である
としている。4つの先行クロックA,B,C,Dは、図示
したような位相関係にあるとする。論理部クロック72
との位相関係は、先行しているとも、遅延しているとも
みなすことができるが、説明の関係上、上述したように
先行クロックと呼ぶことにする。本実施例では、これら
の1つを選択して、メモリクロック79とする。図8の
例では、先行クロックBを選択した場合を示している。
ここで選択された先行クロックBからメモリクロック7
9出力までの遅延は、セレクタ82によるものである。
最適な先行時間は、書き込み余裕、読み取り余裕ともに
適正に得られるように決める必要がある。これらの余裕
は、今、対象と考えているLSIや同期メモリのプリン
ト基板状の実装状態に依存するので、実装後、最適な先
行クロックを選択できることは、非常に効果があり有益
である。このような複数の先行クロックを生成する回路
は、図3と同様なPLLにより実現できる。第1の実施
例との違いは、クロック発生器71内の電圧制御発振器
VCOにある。
【0022】図9に本実施例の電圧制御発振器(VC
O)を示す。本図に示すように、リングオシレータの複
数のタップから発振出力を出力すればよい。pチャネル
MOSトランジスタM25とnチャネルMOSトランジ
スタM26,pチャネルMOSトランジスタM27とn
チャネルMOSトランジスタM28,pチャネルMOS
トランジスタM29とnチャネルMOSトランジスタM
30,pチャネルMOSトランジスタM31とnチャネ
ルMOSトランジスタM32,pチャネルMOSトラン
ジスタM33とnチャネルMOSトランジスタM34の
各インバータバッファの形状を同じにすることにより、
リングオシレータの各タップの容量を等しく設計できる
ので、論理部クロック72と先行クロックA,B,C,D
のそれぞれの間の位相差を等しくでき、先行クロック
A,B,C,Dの何れかから最適な先行クロックを得るこ
とができるようになる。
【0023】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を図10を用いて説明する。本実施例は、前述の第
2の実施例の電圧制御発振器(VCO)を別の回路によ
り実現したものである。本実施例では、リングオシレー
タの各段の間にトランスファーゲート(pチャネルMO
SトランジスタM35とnチャネルMOSトランジスタ
M36,pチャネルMOSトランジスタM37とnチャ
ネルMOSトランジスタM38,pチャネルMOSトラ
ンジスタM39とnチャネルMOSトランジスタM4
0,pチャネルMOSトランジスタM41とnチャネル
MOSトランジスタM42,pチャネルMOSトランジ
スタM43とnチャネルMOSトランジスタM44から
なる)による抵抗を挿入したものである。本構成におい
て、トランスファーゲートを構成するMOSトランジス
タのゲート電圧は、図5で説明したのと同様に、CPの
電圧によりpチャネルMOSトランジスタM1,M2と
nチャネルMOSトランジスタM3,M4を介して制御
されるので、トランスファゲートによる抵抗はCPの電
圧値に依存する可変抵抗となる。CPを上昇させて抵抗
を小さくすれば発振周波数は大きくなり、逆に、CPを
低下させてトランスファゲートによる抵抗を大きくすれ
ば発振周波数は小さくなり、図9と同様の動作を行う。
本実施例は、第2の実施例(図9)を変形した構成とし
て示しているが、第1の実施例(図5)の変形例として
も適用可能であることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、高速なクロックにより
メモリをアクセスする場合に、データの転送のタイミン
グ余裕を確実に得ることができる。また、タイミング余
裕を最適に設定できる。さらに、温度、電源電圧の変動
に対しても、安定なタイミング余裕を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作タイミング図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例のクロック発生器の構成
図である。
【図4】本発明の第1の実施例の位相比較器の構成図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施例の電圧制御発振器の構成
図である。
【図6】本発明の第1の実施例の電圧制御発振器の動作
説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図8】本発明の第2の実施例の動作タイミング図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施例の電圧制御発振器の構成
図である。
【図10】本発明の第3の実施例の電圧制御発振器の構
成図である。
【図11】従来技術の構成図である。
【図12】従来技術の動作タイミング図である。
【符号の説明】
10,70,110:入力クロック、 11,71,111:クロック発生器、 12,72,112:論理部クロック、 13,73,113:論理回路部、 14,74,114:各種論理回路、 15,75,115:メモリ制御部、 16,17,76,77,116,117:フリップフ
ロップ群 18,78,118:メモリ(同期メモリ))、 19,79,119:メモリクロック、 20,80,120:書き込みデータ、 21,81,121:読み出しデータ、 31:位相比較器(PD)、 32:pチャネルMOSトランジスタ、 33:nチャネルMOSトランジスタ、 34:抵抗、 35:容量、 36:電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled
Oscillator) 37:分周器(CNT) 38:分周後の論理部クロック、 82:セレクタ、 83:選択信号
フロントページの続き (72)発明者 エド サイム アメリカ合衆国、カリフォルニア 94526、 ダンビル、ブライアル プレイス 146

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリと、少なくとも該メモリに書き込
    みデータを与えるとともに該メモリからの読み出しデー
    タを取り込むメモリ制御部を含む論理回路部と、位相同
    期ループを用いたクロック発生器とを有するメモリシス
    テムにおけるメモリ制御方法であって、 前記クロック発生器またはその出力により、入力クロッ
    クから第1のクロックと該第1のクロックと位相の異な
    る第2のクロックを発生し、前記第1のクロックを前記
    論理回路部に供給し、前記第2のクロックを前記メモリ
    に供給し、前記論理回路内のメモリ制御部を前記第1の
    クロックで動作させ、前記メモリを前記第2のクロック
    で動作させることを特徴とするメモリ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメモリ制御方法におい
    て、 前記第2のクロックは、前記第1のクロックと位相の異
    なる複数のクロックを発生し、該発生された複数のクロ
    ックから1つのクロックを選択して得られるものである
    ことを特徴とするメモリ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のメモリ制御方法
    において、 前記位相同期ループの構成要素である電圧制御発振器を
    リングオシレータを用いて構成し、該リングオシレータ
    のタップ出力信号から前記第1のクロックおよび第2の
    クロックを得るようにしたことを特徴とするメモリ制御
    方法。
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