JPH09160632A - 工程制御方法 - Google Patents

工程制御方法

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JPH09160632A
JPH09160632A JP31869095A JP31869095A JPH09160632A JP H09160632 A JPH09160632 A JP H09160632A JP 31869095 A JP31869095 A JP 31869095A JP 31869095 A JP31869095 A JP 31869095A JP H09160632 A JPH09160632 A JP H09160632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査システムまたは生産・加工システムの構
成に依存せずに工程の制御を行うことが可能な技術を提
供する。 【解決手段】 一連の作業手順の中で次に実行する作業
手順を表す処理内容と、処理対象の識別番号や処理仕様
を表す対象情報と、処理結果を表す処理情報と、一連の
作業手順の内容を表す工程情報とを1つにまとめた情報
であるオブジェクトを作成し、前記オブジェクトを特定
の作業手順を実行する複数のモジュールに送信し、前記
処理内容に示された作業手順を実行する機能を持つモジ
ュールが、前記対象情報が示す処理対象に前記工程情報
に示された作業手順を実行した後にその処理結果を前記
処理情報に書き込み、前記処理内容を次に実行すべき作
業手順に更新した後に前記オブジェクトを再び前記複数
のモジュールに送信することにより、検査システムまた
は生産・加工システムの制御を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査システムや生
産・加工システムの工程を制御する工程制御方法に関
し、特に、検査対象や生産物のモニタリング、工程トラ
ッキング及びデータ検証を行う工程制御方法に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、検査対象を検査する検査システム
や生産物を生産または加工する生産・加工システムの工
程制御方法では、その工程の各段階での操作が計画通り
に順序正しく実行される様に、検査対象や生産物の流れ
と工程の各段階での操作に必要な情報とを対応させなが
ら、検査対象や生産物のモニタリング、工程トラッキン
グ及びデータ検証を行って工程の進度を制御している。
【0003】ここで、検査対象や生産物のモニタリング
とは、検査対象の複数の検査項目や、生産物の複数の生
産・加工項目について、いくつの検査項目または生産・
加工項目が終了したか、そしてその検査結果または生産
・加工結果がどうであったかを、測定または生産・加工
を行っている最中に監視することである。
【0004】また、検査対象や生産物の工程トラッキン
グとは、1つの検査対象または生産物に着目し、その検
査対象または生産物の工程の進捗状況を監視・追跡する
ことであり、その検査対象または生産物が、ある時刻に
検査システムまたは生産・加工システムのどの位置にい
るかを監視・追跡することである。
【0005】更に、データ検証とは、検査対象の検査結
果または生産物の生産・加工結果として得られたデータ
が適切な工程を経て得られたものであるどうかや、検査
対象や生産物を取り違えていないかどうかを調べること
である。
【0006】前記従来の工程制御方法の工程の進度の制
御では、前記検査システムまたは生産・加工システムか
らオンラインで収集されたデータを蓄積し、前記蓄積し
たデータをバッチまたはリアルタイムで整理し、組み合
わせることで進度の制御を行っている。
【0007】また、前記従来の工程制御方法において、
前記検査システムまたは生産・加工システムを構成する
モジュールを作成する場合には、通常、前記オンライン
で収集されるデータの内の実現しようとする機能に関係
のないデータを無視して特定の作業手順を実行する様に
機能別にモジュールを作成している。
【0008】前記従来の工程制御方法を行う工程管理シ
ステムについては、特開平2−100862号に記載さ
れており、その概要は、ロットの工程手順を記載したロ
ット管理表及び当該工程を有するセル別にロットの着手
手順を記載したセル別投入計画をショップ管理コントロ
ーラの投入管理手段に保有させ、この工程手順及びロッ
ト着手手順で作成されたセル投入計画に基づいてセルコ
ントローラにロットの投入を指示し、各工程のロットの
進捗状況を製品の1搬送単位であるパケットの終了毎に
捉え、ロット管理表を更新すると共に最終搬送品フラグ
を設けてロットの終了を認識するものである。
【0009】生産工程における工程制御方法として良く
知られているものに、分散計算機システムにおいて、処
理内容を表す内容コードと処理に必要なデータから成る
メッセージをブロードキャストし、処理を実行できるモ
ジュールが任意にそのメッセージを取り込み、入力され
た内容コードに対応する処理を実行しながら制御を行う
自律分散制御方式がある。
【0010】また、生産システムの制御方式に関連する
技術として、日本機械学会論文集(C編)58巻549号のp1
674-1679には、生産システムを構成する生産対象と生産
設備が個々の意思決定基準に従い自律的に自身のスケジ
ュールを決定するスケジューリング方式が述べられてい
る。
【0011】前記スケジューリング方式では、生産物を
オブジェクトとし、生産物に関するデータや機能を生産
物自身に持たせることで柔軟なスケジューリングを実行
しようとしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0013】すなわち、前記従来の工程制御方法では、
前記検査システムまたは生産・加工システムからオンラ
インで収集されたデータを処理する側であるモジュール
は、当該モジュールで実現しようとする機能に関係する
データのみを、当該モジュールが扱い易い様に適宜分割
・編集し、必要な情報だけを取り出して時系列に並べる
等の処理を行って使用している。
【0014】その為、現在、検査対象の検査または生産
物の生産・加工を行っている工程がどの工程であるか
や、各工程で観測されるデータ及びその連続的な変化
が、どの検査対象または生産物のものであるかは、前記
検査システムまたは生産・加工システム内に散在するデ
ータを統合する等の処理をしなければ明らかにならない
という問題があった。
【0015】また、前記従来の工程制御方法では、各モ
ジュールに散在するデータの形式は、そのデータを蓄積
しているモジュールの構造によって異なっている為、検
査対象や生産物のモニタリング、工程トラッキング及び
データ検証の処理は、検査システムまたは生産・加工シ
ステムを構成するモジュールの構造に依存しているとい
う問題があった。
【0016】前記の問題に対して、「産業システム制
御、野坂泰雄著、計測自動制御学会」に記載されている
様に、一般には、データベースにて全てのデータの集約
・加工を行い、検査対象や生産物のモニタリング、工程
トラッキング及びデータ検証を行っている。
【0017】しかし、前記のデータベースにて全てのデ
ータの集約・加工を行う方法では、検査システムまたは
生産・加工システムを構成する複数のモジュールにデー
タベースからデータ収集を行う機能を追加する必要があ
り、また、前記複数のモジュールからのデータ収集のタ
イミングやデータベースの更新タイミング等を検査シス
テムまたは生産・加工システム毎に設計する必要がある
という問題がある。
【0018】また、前記従来の自律分散制御方式では、
検査または生産・加工等の工程は、各装置において「入
力内容コード−処理−出力内容コード」の関係で表現さ
れている為、全体の工程を把握するには、各モジュール
が持つ「入力内容コード−処理−出力内容コード」の関
係を複数のモジュールから収集して連結していき、「処
理1−処理2−…−処理n」という関係を導く処理を行
う必要があり、全体の工程の把握が行い難い。
【0019】更に、前記従来の自律分散制御方式では、
工程の種類だけ「入力内容コード−処理−出力内容コー
ド」関係を用意する必要があり、しかも、作業順序が変
更される度に制御を行うモジュールに「入力内容コード
−処理−出力内容コード」の関係を加える変更を行わな
ければならない。
【0020】一方、前述の日本機械学会論文集に述べら
れたスケジューリング方式では、生産物のモニタリング
や工程トラッキングを実行する機能がない為、工程の各
段階での生産物への処理結果や生産物の現在位置を知る
ことはできず、その工程の各段階での操作が計画通りに
順序正しく実行される様に生産物の流れと工程の各段階
での操作に必要な情報とを対応させながら工程の進度を
制御する方法としては不十分である。
【0021】本発明の目的は、検査システムまたは生産
・加工システムの構成に依存せずに工程の制御を行うこ
とが可能な技術を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、検査システムまたは
生産・加工システムを構成するモジュールの構造に依存
せずに、検査対象や生産物のモニタリング、工程トラッ
キング及びデータ検証を実行することが可能な技術を提
供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、検査システムまたは
生産・加工システムの変更や拡張を容易に行うことが可
能な技術を提供することにある。
【0024】本発明の他の目的は、検査や生産・加工等
の作業状況の変化に対応した作業手順を計画することが
可能な技術を提供することにある。
【0025】本発明の他の目的は、工程を制御する負荷
に応じた検査システムまたは生産・加工システムの構成
の変更を容易に行うことが可能な技術を提供することに
ある。
【0026】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0027】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0028】(1)検査対象の検査を行う検査システム
または生産物の生産・加工を行う生産・加工システムの
工程を制御する工程制御方法において、一連の作業手順
の中で次に実行する作業手順を表す処理内容と、検査対
象または生産物に関する識別番号や処理仕様を表す対象
情報と、処理結果を表す処理情報と、一連の作業手順の
内容を表す工程情報とを1つにまとめた情報であるオブ
ジェクトを作成し、前記オブジェクトを検査システムま
たは生産・加工システムで特定の作業手順を実行する複
数のモジュールに送信し、前記オブジェクトを受け取っ
た複数のモジュールの中で前記処理内容に示された作業
手順を実行する機能を持つモジュールが、前記対象情報
が示す検査対象または生産物に前記工程情報に示された
作業手順を実行した後にその処理結果を前記処理情報に
書き込み、前記処理内容を次に実行すべき作業手順に更
新した後に前記オブジェクトを再び前記複数のモジュー
ルに送信することにより、前記オブジェクトを複数のモ
ジュール間で回覧して、検査システムまたは生産・加工
システムの制御を行うものである。
【0029】前記工程制御方法では、まず、一連の作業
手順の中で次の工程で実行する作業手順を表す処理内容
と、検査対象または生産物に関する識別番号や処理仕様
を表す対象情報と、処理結果を表す処理情報と、一連の
作業手順の内容を表す工程情報とを1つにまとめた情報
であるオブジェクトを作成する。
【0030】次に、前記作成したオブジェクトを、検査
システムまたは生産・加工システムを構成し、特定の作
業手順を実行する複数のモジュールに送信する。
【0031】ここで、検査システムまたは生産・加工シ
ステムを構成する複数のモジュールとは、前記特定の作
業手順を実行する機能を有するコンピュータのソフトウ
ェア及びハードウェアから成るコンピュータ・プロセス
である。
【0032】前記オブジェクトを受け取った複数のモジ
ュールは、前記オブジェクトの処理内容に示された作業
手順が、そのモジュールで実行すべき作業手順であるか
どうかを調べ、前記処理内容に示された作業手順が実行
すべき作業手順である場合には、前記オブジェクトから
必要な情報を読み取って、前記対象情報が示す検査対象
または生産物に前記オブジェクトの工程情報に示された
作業手順を実行した後に、その処理結果を前記オブジェ
クトの処理情報に書き込む。
【0033】前記オブジェクトの処理内容を次に実行す
る作業手順に更新した後に、前記オブジェクトを前記複
数のモジュールに送信することにより、前記オブジェク
トを前記複数のモジュール間で回覧して、前記の様に一
連の作業手順を実行し、検査システムまたは生産・加工
システムの制御を行う。
【0034】前記工程制御方法では、全てのモジュール
が同一の形式のオブジェクトを受信するので、検査対象
や生産物に関する情報とのインタフェースが一本化さ
れ、前記工程制御方法を実施する検査システムまたは生
産・加工システムの開発を容易に行うことが可能であ
る。
【0035】また、前記工程制御方法では、一連の作業
手順の中で次の工程で実行する作業手順を表す処理内容
を有するオブジェクトを全てのモジュールに送信し、前
記オブジェクトを受信した各々のモジュールが、前記オ
ブジェクトの処理内容に示された作業手順に応じて、そ
の作業手順を実行するかどうかを決定するので、実行す
るモジュールを識別する情報を前記オブジェクトに格納
しておく必要が無い。
【0036】この為、検査システムまたは生産・加工シ
ステムの装置構成や複数のモジュールの構成を変更した
場合でも、検査システムまたは生産・加工システムの制
御方法を変更する必要が無い。
【0037】以上の様に、前記工程制御方法によれば、
全てのモジュールに同一形式のオブジェクトを送信した
後に前記オブジェクトの処理内容を処理可能なモジュー
ルが対応する作業手順を実行するので、検査システムま
たは生産・加工システムの構成に依存せずに工程の制御
を行うことが可能である。
【0038】(2)前記(1)に記載された工程制御方
法において、前記複数のモジュールによって書き込みの
行われたオブジェクトから処理情報及び工程情報を取得
することによって検査対象や生産物の処理結果を監視す
るモニタリング、検査対象または生産物の位置を追跡す
る工程トラッキング及び前記処理結果が適切な作業手順
を経て得られたものであるかを調べるデータ検証を実行
するものである。
【0039】前記工程制御方法において、前記オブジェ
クトの工程情報に従って作業手順を実行した後に前記処
理内容を次に実行する作業手順に更新し、前記オブジェ
クトを前記複数のモジュールに再び送信することによ
り、前記オブジェクトを前記複数のモジュール間で回覧
して、前記の様に一連の作業手順を実行し、検査システ
ムまたは生産・加工システムの制御を行っていくと、そ
の進捗状況に応じて前記オブジェクトの処理情報に各作
業手順の処理結果が書き込まれ、蓄積されていく。
【0040】そこで、前記複数のモジュールによって書
き込みの行われたオブジェクトから処理情報や工程情報
を取得することによって、対象情報に示された検査対象
や生産物の処理結果がどの様になっているかを監視する
検査対象や生産物のモニタリングを行う。
【0041】また、前記オブジェクトの処理内容や工程
情報から、一連の作業手順の中のどの作業手順まで処理
が終了しているかを調べ、検査対象や生産物が検査シス
テムまたは生産・加工システムのどの位置にいるかを監
視・追跡する工程トラッキングを行う。
【0042】更に、前記オブジェクトの処理情報や工程
情報を比較し、得られている処理結果が予め定められた
正規の作業手順を経て得られたものであるかを調べるデ
ータ検証を行う。
【0043】前記工程制御方法では、検査対象や生産物
のモニタリング、工程トラッキング及びデータ検証に必
要な情報である処理内容、対象情報、処理情報及び工程
情報をオブジェクトに1つにまとめ、前記オブジェクト
を複数のモジュールに送信している。
【0044】この為、前記工程制御方法では、各モジュ
ールで実行した作業手順の処理結果等の情報が複数のモ
ジュールに分散することは無く、従って、複数のモジュ
ールに分散した情報を取得する為に、各モジュールの構
造に依存した情報の取得方法を実行する必要も無い。
【0045】従って、前記工程制御方法において、検査
システムまたは生産・加工システムの検査対象や生産物
のモニタリング、工程トラッキング及びデータ検証を実
行する場合には、検査システムまたは生産・加工システ
ムを構成するモジュールの構造に依存せずに、検査対象
や生産物のモニタリング、工程トラッキング及びデータ
検証に必要な情報を取得することができる。
【0046】以上の様に、前記工程制御方法によれば、
検査対象や生産物のモニタリング、工程トラッキング及
びデータ検証に必要な情報をオブジェクトとして1つに
まとめているので、検査システムまたは生産・加工シス
テムを構成するモジュールの構造に依存せずに、検査対
象や生産物のモニタリング、工程トラッキング及びデー
タ検証を実行することが可能である。
【0047】(3)前記(1)または(2)に記載され
た工程制御方法において、検査対象や生産物に関する情
報である前記処理内容、対象情報、処理情報及び工程情
報はオブジェクトのみが有し、前記オブジェクトの工程
情報に示された作業手順を実現する機能は、当該作業手
順を実行するモジュールのみが有することにより、前記
オブジェクトの内容の変更及び前記複数のモジュールの
機能変更を、互いに影響を及ぼすことなく行うものであ
る。
【0048】前記工程制御方法では、検査対象や生産物
に関する情報である前記処理内容、対象情報、処理情報
及び工程情報はオブジェクトのみが有し、前記オブジェ
クトの工程情報に示された作業手順を実現する機能は、
当該作業手順を実行するモジュールのみが有している。
【0049】この為、前記オブジェクトの内容の変更
や、前記複数のモジュールの機能変更を、互いに影響を
及ぼすことなく行うことが可能である。
【0050】例えば、前記工程制御方法において、オブ
ジェクトの工程情報の作業手順の順序を変更した場合に
は、作業手順を表すコマンドの内容が変わらない限りモ
ジュールに影響は無いので、前記オブジェクトの工程情
報の中の作業手順を変更するだけで良く、前記複数のモ
ジュールの構成や機能を変更する必要は無い。
【0051】また、前記従来技術である特開平2−10
0862号に記載された工程管理システムでは、前記工
程制御方法のモジュールに相当するセルが分割されたり
統合されたりした場合には、ロットを投入すべきセルが
変更されると共に前記セル別投入計画を変更する必要が
ある。
【0052】これに対し、前記工程制御方法において、
前記複数のモジュールの特定のモジュールである検査シ
ステムまたは生産・加工システムのスケジュールを作成
するスケジューリングモジュールの機能を変更して分割
し、スケジューリングモジュールの特定の機能を別のモ
ジュール、例えば、エラー発生時にスケジュールを再作
成するリスケジューリングモジュールに移したとして
も、スケジューリングモジュールの中から前記特定の機
能に関するものを削除するだけで、オブジェクトの内容
を変更する必要は無い。
【0053】これは、前記工程制御方法のオブジェクト
には、工程情報の一連の作業手順について、作業手順を
実行すべきモジュールを指定しておらず、工程情報に示
された一連の作業手順をどのモジュールで行うかについ
ては、オブジェクトは何ら制限していないからである。
【0054】以上の様に、前記工程制御方法によれば、
検査対象や生産物に関する情報はオブジェクトが管理
し、オブジェクトが示す作業手順を実現する機能はモジ
ュールが管理するので、検査システムまたは生産・加工
システムの変更や拡張を容易に行うことが可能である。
【0055】(4)前記(1)乃至(3)に記載された
工程制御方法において、前記複数のモジュールが、検査
システムや生産・加工システムでの作業手順の進捗状況
およびその処理結果に応じて、前記オブジェクトの工程
情報を構成する作業手順を追加または変更することによ
り、前記工程情報を段階的に展開するものである。
【0056】前記工程制御方法では、検査システムや生
産・加工システムでの作業手順の進捗状況に応じて、前
記オブジェクトの工程情報に示された特定の作業手順を
示すコマンドを、更に詳細な作業手順を示す複数のコマ
ンドに展開し、前記工程情報に追加していく。
【0057】また、前記工程制御方法では、検査システ
ムや生産・加工システムで特定の作業手順を実行したと
きにエラーが発生した場合等、作業手順の処理結果に応
じて、前記オブジェクトの工程情報に示された特定の作
業手順を示すコマンドを、他の作業手順を示すコマンド
に変更する。
【0058】前記工程制御方法では、最初にオブジェク
トを作成したときにその工程情報に全ての作業手順を作
成しておくのではなく、前記オブジェクトを複数のモジ
ュール間で回覧して前記工程情報に示された作業手順を
実行する過程で、前記工程情報に新たな作業手順を追加
したり、または、前記工程情報に既に示されている作業
手順を他の作業手順に変更することにより、前記工程情
報を段階的に展開していく。
【0059】以上の様に、前記工程制御方法によれば、
オブジェクトの有する工程情報を構成する作業手順を段
階的に追加または変更するので、検査や生産・加工等の
作業状況の変化に対応した作業手順を計画することが可
能である。
【0060】(5)前記(1)乃至(4)に記載された
工程制御方法において、前記検査システムまたは生産・
加工システムで特定の作業手順を実行する複数のモジュ
ールの各々のモジュールを他のモジュールとは独立して
動作するモジュールとして作成し、前記複数のモジュー
ルが実行する作業手順の負荷に応じて前記複数のモジュ
ールを単一のコンピュータまたは複数のコンピュータで
実行し、前記単一のコンピュータまたは複数のコンピュ
ータの複数のモジュール間で通信を行うことにより前記
オブジェクトの送受信を実行し、前記複数のモジュール
間でオブジェクトを回覧するものである。
【0061】前記工程制御方法では、検査システムまた
は生産・加工システムで特定の作業手順を実行する複数
のモジュールの各々のモジュールを、他のモジュールと
は独立して動作するソフトウェア及びハードウェアから
成るコンピュータ・プロセスとして作成する。
【0062】前記複数のモジュールが実行する作業手順
の負荷が小さい場合には、前記複数のモジュールを単一
のコンピュータ上で複数のコンピュータ・プロセスとし
て実行し、独立して実行されている複数のコンピュータ
・プロセス間の通信であるプロセス間通信により、前記
オブジェクトの送受信を行って、前記複数のモジュール
間でオブジェクトの回覧を行う。
【0063】また、前記複数のモジュールが実行する作
業手順の負荷が大きい場合には、前記複数のモジュール
を複数のコンピュータに分散し、複数のコンピュータ上
の複数のコンピュータ・プロセスとして実行し、プロセ
ス間通信及びネットワークを介した通信により、前記オ
ブジェクトの送受信を行って、前記複数のコンピュータ
上の複数のモジュール間でオブジェクトの回覧を行う。
【0064】以上の様に、前記工程制御方法によれば、
他のモジュールとは独立して動作する複数のモジュール
をその負荷に応じて単一のコンピュータまたは複数のコ
ンピュータで実行するので、工程を制御する負荷に応じ
た検査システムまたは生産・加工システムの構成の変更
を容易に行うことが可能である。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、一実施形
態とともに図を参照して詳細に説明する。
【0066】以下に、本発明の工程制御方法において、
人の血清等の検体の生化学分析を自動的に行う検体検査
システムを制御する一実施形態の工程制御方法について
説明する。
【0067】図1は、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムで使用するオブジェクトとモジュールの概
略構成を示す図である。図1において、1は検体スクリ
プト、10は処理内容、20は検体情報、30は測定結
果、40は工程情報、41は実施工程番号、42は工程
番号、43は工程、44はエラー処理、45は実施時
刻、60はモジュール、61は受信部、62は選択部、
63はスクリプトエンジン、64は実行部、65は送信
部、70はモジュールである。
【0068】図1に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体検査システムで使用するオブジェクトである検
体スクリプト1は、処理内容10と、検体情報20と、
測定結果30と、工程情報40と、実施工程番号41
と、工程番号42と、工程43と、エラー処理44と、
実施時刻45とを有し、モジュール60は、受信部61
と、選択部62と、スクリプトエンジン63と、実行部
64と、送信部65とを有している。
【0069】また、図1に示す様に、本実施形態の工程
制御方法の検体検査システムで使用するオブジェクトの
検体スクリプト1の処理内容10には、検体の生化学分
析を行う一連の作業手順の内で、次の段階で実行すべき
作業手順である工程43を示すコマンドが格納されてお
り、この検体スクリプト1の処理内容10は、モジュー
ル60が検体スクリプト1を受信したときに、処理内容
10に示された作業手順を処理するかどうかを判断する
為に用いられる。
【0070】前記の様に、次に実行する作業手順である
工程43を格納した処理内容10によって処理を実行す
るモジュールを特定する場合には、検体の生化学分析を
行う一連の作業手順には直接関係のない、当該作業手順
の処理を実行するモジュールを識別する識別子であるモ
ジュール名称等の情報を検体スクリプト1に設ける必要
がないので、モジュールを変更したときに検体スクリプ
ト1の内容を変更する必要がなく、検体スクリプト1の
保守性が良くなる。
【0071】本実施形態の工程制御方法における対象情
報である検体スクリプト1の検体情報20は、検体を識
別するとともに、検体スクリプト1を処理する時の仕様
を表しており、モジュール60の実行部64が使用す
る。
【0072】本実施形態の工程制御方法における処理情
報である検体スクリプト1の測定結果30は、工程情報
40に従って行った測定の結果である測定値や、測定済
みであるかどうかを示すフラグを表しており、検体情報
20と同じくモジュール60の実行部64が使用する。
【0073】本実施形態の工程制御方法における工程情
報40は、次に実行する工程の番号を表す実施工程番号
41、工程番号42、工程番号42に対応する作業手順
をスクリプト形式で表す工程43、工程43でエラーが
発生したときに行う処理内容を表すエラー処理44及び
工程43を実行した時刻を表す実施時刻45で構成され
ており、検体の生化学分析を行う一連の複数の作業手順
に応じて、複数の工程番号42と、複数の工程43と、
複数のエラー処理44と、複数の実施時刻45とを格納
している。
【0074】また、本実施形態の工程制御方法の工程情
報40の実施工程番号41は、1工程を終了する毎に実
施工程番号41の値を「1」増加させることで、次に実
行すべき工程の番号を明示し、また、この実施工程番号
41の値により、本実施形態の工程制御方法における検
体の生化学分析の進捗状況を表すことができる。
【0075】表1は、本実施形態の工程制御方法におけ
る検体スクリプト1の処理内容10、検体情報20、測
定結果30及び工程情報40の詳細を示す表である。
【0076】
【表1】
【0077】表1に示す様に、本実施形態の工程制御方
法における検体スクリプト1の処理内容10には、次に
実行する工程の内容が格納され、検体情報20には、検
体を搬送するラックの識別番号、検体の種類、検体固有
の識別番号及び検体の分析項目が格納されている。
【0078】本実施形態の工程制御方法における検体ス
クリプト1の測定結果30には、測定項目毎に測定済み
か否かを表す測定実施フラグ、1回目の測定結果である
測定値、同一の検体に対する2回目の検査である再検を
実施するか否かを表す再検判定、測定項目毎に再検を実
施するか否かを表す再検フラグ及び再検の測定結果を示
す再検測定値が格納されている。
【0079】本実施形態の工程制御方法における検体ス
クリプト1の工程情報40には、実施工程番号41、ラ
ックの現在の位置を示す現在位置、ラックの移動先を示
す目的位置、工程番号42、工程43、エラー処理44
及び実施時刻45が格納されている。
【0080】前記の様に、本実施形態の工程制御方法で
は、測定項目や測定の作業手順である工程等の検査を実
行する為に必要な情報の全てを、検体毎に検体スクリプ
ト1として一元化して管理するので、検体スクリプト1
から必要な情報を取得するだけで、検体のモニタリング
及び検査工程の工程トラッキングを容易に行うことがで
きる。
【0081】また、本実施形態の工程制御方法の検体ス
クリプト1の工程情報40には、工程43毎にエラー処
理の内容をエラー処理44として格納しているので、工
程43の処理の内容に応じたエラー処理44を実行する
ことができる。
【0082】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムのモジュール60は、検体スクリプト1の内
容に従って特定の作業手順を実行するモジュールであ
り、受信部61、選択部62、スクリプトエンジン6
3、実行部64及び送信部65で構成されている。
【0083】モジュール60では、検体スクリプト1を
解釈する部分であるスクリプトエンジン63と、解釈し
た内容を実行する部分である実行部64とが分離されて
いるので、検体スクリプト1の形式を変更した場合や処
理の実行方法を変更した場合に、スクリプトエンジン6
3または実行部64のどちらか一方を変更するだけで良
い。
【0084】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムのモジュール70は、検体スクリプト1の送
信を制御するモジュールであり、モジュール70によっ
て送信された検体スクリプト1は、モジュール60で受
信され、モジュール60は、受信部61で検体スクリプ
ト1を受け取り、選択部62にて処理内容10の読み取
りを、図1に示す矢印51の様に行って、自モジュール
で処理すべきスクリプトかどうかを判定する。
【0085】図1に示す矢印52の様に、モジュール6
0のスクリプトエンジン63が、自モジュールで処理す
べきスクリプトであると判定した検体スクリプト1から
検体情報20、測定結果30及び工程情報40の読み取
りを行った後、モジュール60の実行部64は、実施工
程番号41に書かれた工程番号42の示す工程43を実
行する。
【0086】図1に示す矢印53の様に、モジュール6
0のスクリプトエンジン63は、モジュール60の実行
部64が実行した結果を基に、検体スクリプト1の更新
を行う。
【0087】実施工程番号41に書かれた工程番号42
が示す工程の実行が終了し、実行部64の実行結果を基
に更新された検体スクリプト1は、モジュール60の送
信部65からモジュール70へ送信され、再びモジュー
ル60を含む複数のモジュールに送信される。
【0088】前記の様に、本実施形態の工程制御方法で
は、検査を実行する作業手順を格納した検体スクリプト
1と、検体スクリプト1に格納された作業手順を実行す
るモジュールとを分離しているので、作業手順の変更等
の工程変更に際して柔軟に対応することができる。
【0089】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムは、人の血清等の検体を検体毎に異なる複数
の測定項目について検査して生化学分析を自動的に行う
検体検査システムであり、その測定した検査結果に応じ
て、必要ならば再検と呼ばれる同一の検体について2回
目の検査を行うことを特徴としている。
【0090】図2は、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムの概略構成を示す図である。図2におい
て、100はコンピュータ、120は搬送ライン、13
0は検体ローダ、140はバーコードリーダ、150及
び160は自動分析装置、170は再検用バッファ、1
80は検体ストッカ、190はラックである。
【0091】図2に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体検査システムは、コンピュータ100と、搬送
ライン120と、検体ローダ130と、バーコードリー
ダ140と、自動分析装置150及び160と、再検用
バッファ170と、検体ストッカ180と、ラック19
0とを有している。
【0092】また、図2に示す様に、本実施形態の工程
制御方法の検体検査システムには、検体検査システムを
管理するコンピュータ100が接続されており、図2に
は示していないが、コンピュータ100は、CPU、メ
モリ、ハードディスク等の補助記憶装置及びディスプレ
イやキーボード等の入出力装置から構成されている。
【0093】また、本実施形態の工程制御方法における
検体検査システムでは、ラック190に入れられた検体
を搬送する搬送ライン120、検体を検体検査システム
に投入する検体ローダ130、検体に貼られたバーコー
ドを読むバーコードリーダ140、検体の分析を行う自
動分析装置150及び自動分析装置160、再検査を行
う為に一時的に検体を格納する再検用バッファ170及
び測定を完了した検体を格納する検体ストッカ180で
構成されている。
【0094】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムでは、検体ローダ130から投入されたラッ
ク190内の検体は、バーコードリーダ140によって
各種情報を読み取られ、自動分析装置150及び自動分
析装置160で分析された後に、検体ストッカ180ま
たは再検用バッファ170に格納される。
【0095】検体検査システムの再検用バッファ170
に格納された検体は、自動分析装置150及び自動分析
装置160で再び分析された後に、検体ストッカ180
に格納される。
【0096】本実施形態の工程制御方法の検体検査シス
テムに接続されたコンピュータ100は、前記の様な検
体検査システムの検体の流れを制御する為に用いられて
いる。
【0097】図3は、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムに接続されたコンピュータ100の概略構
成を示す図である。図3において、201はスクリプト
管理モジュール、202はモニタ&トラッキングモジュ
ール、203は測定項目管理モジュール、204は測定
結果管理モジュール、205は搬送管理モジュール、2
06はスケジューリングモジュール、207は装置管理
モジュール、208はデータベース、209はユーザイ
ンタフェースである。
【0098】図3に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体検査システムに接続されたコンピュータ100
は、スクリプト管理モジュール201と、モニタ&トラ
ッキングモジュール202と、測定項目管理モジュール
203と、測定結果管理モジュール204と、搬送管理
モジュール205と、スケジューリングモジュール20
6と、装置管理モジュール207と、データベース20
8と、ユーザインタフェース209とを有している。
【0099】また、図3に示す様に、本実施形態の工程
制御方法の検体検査システムに接続されたコンピュータ
100では、スクリプト管理モジュール201は、他の
複数のモジュールへの検体スクリプト1の送信を行うモ
ジュールであり、モニタ&トラッキングモジュール20
2は、検体の複数の検査項目について幾つの検査項目の
測定が終了したかどうかや、その検査結果がどうであっ
たか等について、測定を行っている最中に監視する検体
のモニタリングと、1つの検体に着目し、その検体があ
る時刻に検体検査システムのどの位置にいるかを監視・
追跡する検体の工程トラッキングと、各モジュールが出
すエラーメッセージを収集するモジュールのモニタリン
グとを行うモジュールである。
【0100】本実施形態の工程制御方法のコンピュータ
100の測定項目管理モジュール203は、コンピュー
タ100のデータベース208へ検体のIDを基に測定
項目の問合わせを行うモジュールであり、測定結果管理
モジュール204は、測定で得たデータの異常判定及び
異常判定結果を基にした再検判定等の処理である測定結
果のデータ処理を行うモジュールである。
【0101】本実施形態の工程制御方法のコンピュータ
100の搬送管理モジュール205は、検体の搬送を制
御するモジュールであり、スケジューリングモジュール
206は、測定に使用する分析装置を決定して検体の搬
送順序をスケジューリングするモジュールであり、装置
管理モジュール207は、測定指示、測定データ収集及
び装置制御を行うモジュールである。
【0102】また、本実施形態の工程制御方法のコンピ
ュータ100のデータベース208は、検体検査システ
ム内の全てのデータを格納し、ユーザインタフェース2
09は、検体検査システムのデータの入出力を行う。
【0103】本実施形態の工程制御方法では、前記複数
のモジュールの内、モニタ&トラッキングモジュール2
02、測定項目管理モジュール203、測定結果管理モ
ジュール204、搬送管理モジュール205、スケジュ
ーリングモジュール206及び装置管理モジュール20
7の6個のモジュールの間で検体スクリプト1を送受信
する。
【0104】コンピュータ100のスクリプト管理モジ
ュール201は、複数のモジュールに同じタイミングで
検体スクリプト1を送信する機能を有し、モニタ&トラ
ッキングモジュール202、測定項目管理モジュール2
03、測定結果管理モジュール204、搬送管理モジュ
ール205、スケジューリングモジュール206及び装
置管理モジュール207は、スクリプト管理モジュール
201から同じタイミングで検体スクリプト1を受け取
り、検体スクリプト1の処理内容10によって取捨選択
して処理を実行していく。
【0105】コンピュータ100のモニタ&トラッキン
グモジュール202は、受信した検体スクリプト1から
情報を取得することによって、検体のモニタリング及び
工程トラッキングと、各モジュールの状態の問合わせと
を行う機能を有している。
【0106】図4は、本実施形態の工程制御方法の検体
スクリプト1を処理するモジュールの概略構成を示す図
である。図4において、300はモジュール、310は
スクリプト受信部、311は受信部、312は選択部、
320はスクリプト実行部、321は入力部、322は
スクリプトエンジン、323は実行部、324は送信
部、330はデータバッファ、331はスクリプトバッ
ファ、332はバッファ、340はデータベースであ
る。
【0107】図4に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体スクリプト1を処理するモジュール300は、
スクリプト受信部310と、受信部311と、選択部3
12と、スクリプト実行部320と、入力部321と、
スクリプトエンジン322と、実行部323と、送信部
324と、データバッファ330と、スクリプトバッフ
ァ331と、バッファ332と、データベース340と
を有している。
【0108】また、図4に示す様に、本実施形態の工程
制御方法の検体スクリプト1を処理するモジュール30
0では、スクリプト受信部310及びスクリプト実行部
320は、コンピュータ100で実行されるソフトウェ
アであるコンピュータ・プロセスとして、データバッフ
ァ330は、共有メモリとして実装し、データベース3
40は、共有メモリまたはファイルとして実装する。
【0109】本実施形態の工程制御方法におけるモジュ
ール300のスクリプト受信部310は、検体スクリプ
ト1等のメッセージを受信する受信部311と、自モジ
ュールで処理すべき検体スクリプト1であるかどうかを
判定する選択部312とで構成されている。
【0110】本実施形態の工程制御方法におけるモジュ
ール300のスクリプト実行部320は、データバッフ
ァ330からデータを取得する入力部321と、検体ス
クリプト1の解釈や、検体スクリプト1に記載された工
程43を実行した結果を検体スクリプト1の処理内容1
0、測定結果30及び工程情報40の各項目に反映する
処理である検体スクリプト1の再構成を行うスクリプト
エンジン322と、検体スクリプト1に記述された処理
を実行する実行部323と、検体スクリプト1を送信す
る送信部324とで構成されている。
【0111】モジュール300のスクリプト受信部31
0の受信部311及びスクリプト実行部320の送信部
324で行われる検体スクリプト1の送受信において、
検体検査システムを構成する前記複数のモジュールを1
台のコンピュータ上で実行する場合には、前記複数のモ
ジュール間の検体スクリプト1の送受信は、独立して実
行されている複数のコンピュータ・プロセス間の通信で
あるプロセス間通信によって行われ、検体検査システム
を構成する前記複数のモジュールを複数のコンピュータ
上に分散して実行する場合には、前記複数のモジュール
間の検体スクリプト1の送受信は、プロセス間通信及び
ネットワークを介した通信によって行われる。
【0112】また、本実施形態の工程制御方法のモジュ
ール300では、検体スクリプト1の解釈と再構成を実
行する部分であるスクリプトエンジン322と、検体ス
クリプト1の内容を実行する部分である実行部323と
を分離しているので、検体スクリプト1の形式の変更や
実行方法の変更に対して柔軟に対応することができる。
【0113】本実施形態の工程制御方法におけるモジュ
ール300のデータバッファ330は、検体スクリプト
1を一時的に格納するスクリプトバッファ331と、検
体スクリプト1以外のメッセージを一時的に格納するバ
ッファ332とで構成されている。
【0114】本実施形態の工程制御方法におけるモジュ
ール300のデータベース340は、モジュール300
で処理することのできる処理内容を示す情報や、検体ス
クリプト1の工程情報40を展開する情報等を格納して
いる。
【0115】本実施形態の工程制御方法におけるモジュ
ール300のスクリプトエンジン322は、後述の表2
に示すコマンドの解釈を行う。
【0116】なお、本実施形態の工程制御方法における
モジュール300では、コンピュータ100の機能を1
台のコンピュータによって実現しているが、スクリプト
管理モジュール201からユーザインタフェース209
をそれぞれ複数台のコンピュータによって実現する場合
もあり、その場合にも、次に述べる検体スクリプト1の
1対多の通信を行うマルチキャストを採用する。
【0117】図5は、本実施形態の工程制御方法のスク
リプト管理モジュール201を使用した検体スクリプト
1の送信の一例を示す図である。図5において、410
は受信部、420はマルチキャスト送信部、430はバ
ッファ、461は検体スクリプト1の選択処理、462
は検体スクリプト1の破棄処理、463は検体のモニタ
リング処理である。
【0118】また、図5に示す様に、本実施形態の工程
制御方法のスクリプト管理モジュール201を使用した
検体スクリプト1の送信では、スクリプト管理モジュー
ル201は、検体スクリプト1を受信する受信部410
と、検体スクリプト1を特定の複数のモジュールに送信
するマルチキャストを行うマルチキャスト送信部420
と、バッファ430とで構成されている。
【0119】ここで、本実施形態の工程制御方法におい
て、マルチキャストの対象となる前記特定の複数のモジ
ュールであるモニタ&トラッキングモジュール202、
測定項目管理モジュール203、測定結果管理モジュー
ル204、搬送管理モジュール205、スケジューリン
グモジュール206及び装置管理モジュール207をマ
ルチキャストグループと呼ぶことにする。
【0120】以下に、本実施形態の工程制御方法におい
て、装置管理モジュール207で処理した検体スクリプ
ト1を次の作業手順を処理する測定結果管理モジュール
204に送信する場合の検体スクリプト1の送信及び検
体のモニタリングについて説明する。
【0121】本実施形態の工程制御方法において、図5
に示す矢印451の様に、装置管理モジュール207か
らスクリプト管理モジュール201へ送られた検体スク
リプト1は、スクリプト管理モジュール201の受信部
410、バッファ430及びマルチキャスト送信部42
0を経て、矢印452〜457に示す様に、マルチキャ
ストグループの複数のモジュールにマルチキャストされ
る。
【0122】スクリプト管理モジュール201のマルチ
キャスト送信部420によってマルチキャストされた検
体スクリプト1は、測定結果管理モジュール204のス
クリプト受信部310の受信部311によって受信さ
れ、測定結果管理モジュール204の検体スクリプト1
の選択処理461で、図4に示したスクリプト受信部3
10の選択部312によって選択され処理される。
【0123】また、スクリプト管理モジュール201の
マルチキャスト送信部420によってマルチキャストさ
れた検体スクリプト1は、測定項目管理モジュール20
3、搬送管理モジュール205、スケジューリングモジ
ュール206及び装置管理モジュール207の各モジュ
ールでも受信されるが、検体スクリプト1の処理内容1
0に示された内容が当該モジュールで実行する工程では
ないので、各モジュールの検体スクリプト1の破棄処理
462で、そのまま破棄される。
【0124】一方、スクリプト管理モジュール201の
マルチキャスト送信部420によってマルチキャストさ
れた検体スクリプト1は、モニタ&トラッキングモジュ
ール202でも受信され、検体スクリプト1を受信した
モニタ&トラッキングモジュール202は、検体のモニ
タリング処理463で、受信した検体スクリプト1から
工程情報40を読み取ることで、実行済みの工程43の
内容やその実施時刻45で表される測定の進捗状況をモ
ニタリングすることができる。
【0125】前記の様に、本実施形態の工程制御方法で
は、各工程での処理が実行される毎にマルチキャストさ
れる検体スクリプト1をモニタ&トラッキングモジュー
ル202が受信することで、特別な方法を用いずに常に
最新の情報をモニタリングすることができる。
【0126】また、本実施形態の工程制御方法では、ス
クリプト管理モジュール201が全ての情報を統合した
検体スクリプト1を送信することによって通信の回数を
減らすことができるので、通信負荷を低減することがで
きる。
【0127】本実施形態の工程制御方法のモニタ&トラ
ッキングモジュール202がモジュールの保守管理を行
う場合には、モニタ&トラッキングモジュール202
は、検体スクリプト1とは別に、検査の作業手順である
工程の代わりに各モジュールの動作状態を問い合わせる
処理内容の工程43を使用して、各モジュールの動作状
態に関する情報を収集するオブジェクトを作成し、スク
リプト管理モジュール201をかいして各モジュールか
ら情報を収集する。
【0128】すなわち、本実施形態の工程制御方法で
は、各モジュールは各モジュールの動作状態を問い合わ
せるオブジェクトにモジュールの動作状態を書き込み、
モニタ&トラッキングモジュール202が、各モジュー
ルの動作状況が書き込まれたオブジェクトを読み取るこ
とで各モジュールの保守管理を実行する。
【0129】以下に、本実施形態の工程制御方法におい
て、スクリプト管理モジュール201のマルチキャスト
送信部420によって行われる検体スクリプト1のマル
チキャストについて説明する。
【0130】図6は、本実施形態の工程制御方法のスク
リプト管理モジュール201を使用したマルチキャスト
の例を示す図である。図6において、500〜530は
モジュールである。
【0131】図6に示す様に、本実施形態の工程制御方
法のスクリプト管理モジュール201を使用したマルチ
キャストでは、検体スクリプト1の送受信にコネクショ
ン型の通信を採用しており、図6に示すモジュール50
0は、図3に示したスクリプト管理モジュール201に
相当し、モジュール510〜530は、図2に示したマ
ルチキャストグループに属するモジュールであるモニタ
&トラッキングモジュール202、測定項目管理モジュ
ール203、測定結果管理モジュール204、搬送管理
モジュール205、スケジューリングモジュール206
または装置管理モジュール207に相当する。
【0132】図6に示す様に、本実施形態の工程制御方
法のモジュール500は、受信ポート番号1001の1
つの受信ポートと、マルチキャストグループのモジュー
ルに検体スクリプト1を送信する送信ポート番号100
2、1003及び1004の3つの送信ポートとを備え
ている。
【0133】また、その他のモジュールであるモジュー
ル510〜530は、受信ポートと送信ポートをそれぞ
れ1ポートづつ持ち、例えば、モジュール510は、受
信ポート番号1002の受信ポートと送信ポート番号1
001の送信ポートとを備えている。
【0134】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプ
ト1の送受信において、モジュール510からモジュー
ル500へ検体スクリプト1を送信する場合には、図6
の矢印551に示す様に、モジュール510の送信ポー
ト番号1001の送信ポートからモジュール500の受
信ポート番号1001の受信ポートへ検体スクリプト1
を送信する。
【0135】また、本実施形態の工程制御方法の検体ス
クリプト1の送受信において、モジュール500からモ
ジュール510〜530へ検体スクリプト1をマルチキ
ャストする場合には、図6の矢印552〜554に示す
様に、モジュール500の送信ポート番号1002〜1
003の送信ポートからモジュール510〜530の受
信ポート番号1002〜1003の受信ポートへ検体ス
クリプト1をマルチキャストする。
【0136】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプ
ト1の送受信において、モジュールの追加を行う場合に
は、追加するモジュールにはモジュール500への送信
ポートと追加するモジュール自身の受信ポートとを設
け、マルチキャストを行うモジュールであるモジュール
500には、追加するモジュールへの送信ポートを追加
するだけで良く、モジュール510〜530への変更は
不要であるので、モジュールの追加に伴って変更が必要
となる範囲は狭くて済む。
【0137】以下に、本実施形態の工程制御方法におい
て、受信した検体スクリプト1を選択する処理と、検体
スクリプト1の内容を解釈し実行する処理と、受信した
検体スクリプト1を送信する処理の処理手順について説
明する。
【0138】図7は、本実施形態の工程制御方法の検体
スクリプト1の選択処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0139】図7に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体スクリプト1の選択処理では、モジュール30
0のスクリプト受信部310の受信部311で検体スク
リプト1を受信すると、ステップ610の処理で、スク
リプト受信部310の選択部312は、検体スクリプト
1から処理内容10を読み取る。
【0140】次に、ステップ620の処理で、スクリプ
ト受信部310の選択部312は、検体スクリプト1か
ら読み取った処理内容10と、データベース340に格
納されている、モジュール300が実行できる処理内容
を示す実行可能処理内容とを照合することで、受信部3
11で受信した検体スクリプト1がモジュール300で
処理する検体スクリプトであるかどうかを判断する。
【0141】ステップ620の処理で、検体スクリプト
1から読み取った処理内容10と、データベース340
に格納されている実行可能処理内容とを照合した結果、
受信部311で受信した検体スクリプト1がモジュール
300で処理する検体スクリプトである場合には、ステ
ップ630の処理に進み、スクリプト受信部310の受
信部311で受信した検体スクリプト1をデータバッフ
ァ330のスクリプトバッファ331に格納する。
【0142】ステップ620の処理で、検体スクリプト
1から読み取った処理内容10と、データベース340
に格納されている実行可能処理内容とを照合した結果、
受信部311で受信した検体スクリプト1がモジュール
300で処理する検体スクリプトでない場合には、受信
部311で受信した検体スクリプト1をデータバッファ
330のスクリプトバッファ331に格納することな
く、検体スクリプト1の選択処理を終了する。
【0143】図8は、本実施形態の工程制御方法の検体
スクリプト1の内容を解釈し実行する処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【0144】図8に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体スクリプト1の内容を解釈し実行する処理で
は、モジュール300のスクリプト実行部320の入力
部321で、データバッファ330のスクリプトバッフ
ァ331から検体スクリプト1を取得すると、ステップ
710の処理で、スクリプト実行部320のスクリプト
エンジン322は、検体スクリプト1の実施工程番号4
1を読み取る。
【0145】次に、スクリプト実行部320のスクリプ
トエンジン322は、ステップ715の処理で、検体ス
クリプト1の実施工程番号41が示す工程番号42の工
程43を読み取る。
【0146】ステップ720の処理では、スクリプト実
行部320のスクリプトエンジン322は、ステップ7
15の処理で読み取った実施工程番号41が示す工程番
号42の工程43と、データベース340に格納されて
いる実行可能処理内容とを照合して実施工程番号41が
示す工程番号42の工程43を処理すべきかどうかを判
断する。
【0147】ステップ720の処理で、実施工程番号4
1が示す工程番号42の工程43と、データベース34
0に格納されている実行可能処理内容とを照合した結
果、実施工程番号41が示す工程番号42の工程43が
データベース340に格納されている実行可能処理内容
と一致し、スクリプト実行部320の実行部323で処
理すべき工程であると判断された場合には、ステップ7
25の処理に進む。
【0148】ステップ725の処理で、スクリプト実行
部320のスクリプトエンジン322は、スクリプト実
行部320の実行部323にて検体スクリプト1の工程
43に従い処理を実行する。
【0149】ステップ730の処理では、スクリプト実
行部320のスクリプトエンジン322は、ステップ7
25の処理においてスクリプト実行部320の実行部3
23によって実施工程番号41が示す工程番号42の工
程43に従って処理を実行した結果、エラーが発生した
かどうかを調べる。
【0150】ステップ730の処理で、実施工程番号4
1が示す工程番号42の工程43の実行後にエラーが発
生していない場合には、ステップ735の処理に進み、
スクリプト実行部320のスクリプトエンジン322
は、実施時刻45の付与、データの記入及びデータベー
ス340に格納したルールに基づく工程の展開等の検体
スクリプト1の更新を行った後、ステップ740の処理
に進む。
【0151】ステップ730の処理で、実施工程番号4
1が示す工程番号42の工程43の実行後にエラーが発
生している場合には、ステップ745の処理に進み、ス
クリプト実行部320のスクリプトエンジン322は、
実施工程番号41が示す工程番号42のエラー処理44
を読み取り、ステップ750の処理で、工程情報40の
変更等の検体スクリプト1の変更を行った後、ステップ
740の処理に進む。
【0152】ステップ740の処理では、スクリプト実
行部320のスクリプトエンジン322は、実施工程番
号41が示す工程番号42の工程43の実行後のエラー
発生の有無にかかわらず実施工程番号41の値を「1」
増加させ、ステップ715の処理に戻る。
【0153】ステップ715の処理では、スクリプト実
行部320のスクリプトエンジン322は、実施工程番
号41が示す工程番号42の工程43を読み取り、ステ
ップ720の処理で、実施工程番号41が示す工程番号
42の工程43と、データベース340に格納されてい
る実行可能処理内容とを照合して処理すべきかどうかを
判断する。
【0154】ステップ720の処理で、実施工程番号4
1が示す工程番号42の工程43と、データベース34
0に格納されている実行可能処理内容とを照合した結
果、実施工程番号41が示す工程番号42の工程43が
データベース340に格納されている実行可能処理内容
と一致せず、スクリプト実行部320の実行部323で
処理すべき工程ではないと判断された場合には、ステッ
プ755の処理に進み、取得した検体スクリプト1をス
クリプト実行部320の送信部324に渡す。
【0155】前記の様に、本実施形態の工程制御方法で
は、ステップ730の処理で実施工程番号41が示す工
程番号42の工程43の実行後にエラーが発生している
場合には、ステップ745の処理及びステップ750の
処理に進み、検体スクリプト1の工程情報40の工程4
3の作業手順を、エラー処理44に記述された作業手順
に変更することで、実施工程番号41が示す工程番号4
2の工程43の実行によって発生したエラーに柔軟に対
応することができる。
【0156】図9は、本実施形態の工程制御方法で受信
した検体スクリプト1を送信する処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【0157】図9に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の受信した検体スクリプト1を送信する処理では、図
8に示したモジュール300のスクリプトエンジン32
2での処理の結果、スクリプト実行部320の送信部3
24に渡された検体スクリプト1等のメッセージの処理
を行う。
【0158】図9に示す様に、本実施形態の工程制御方
法のスクリプト実行部320の送信部324は、ステッ
プ810の処理で、受け取ったメッセージが検体スクリ
プト1であるかどうかを判断する。
【0159】ステップ810の処理で、受け取ったメッ
セージが検体スクリプト1であるかどうかを判断した結
果、受け取ったメッセージが検体スクリプト1である場
合には、ステップ820の処理へ進み、検体スクリプト
1をスクリプト管理モジュール201へコネクション型
通信を使用して送信する。
【0160】ステップ810の処理で、受け取ったメッ
セージが検体スクリプト1であるかどうかを判断した結
果、受け取ったメッセージが検体スクリプト1でない場
合には、ステップ830の処理へ進み、受け取ったメッ
セージをメッセージの宛て先へコネクション型通信を使
用して送信する。
【0161】前記の様にして、本実施形態の工程制御方
法では、検体スクリプト1やそれ以外のメッセージの送
受信の方法の統一を図っている。
【0162】以下に、本実施形態の工程制御方法におけ
る検体検査システムにおいて、検体スクリプト1の作成
及びその工程情報の変更について説明する。
【0163】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムでは、検体スクリプト1に検体を検査する検
査工程で使用されるコマンドを格納して検体スクリプト
1の工程情報を作成し、各検査工程での段階に応じて前
記格納したコマンドを展開して更に詳細なコマンド群を
工程情報に格納したり、特定の検査工程でエラーが発生
した場合にその工程情報の内容を変更したりしている。
【0164】表2は、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムで検体を検査する検査工程で使用されるコ
マンドを示す表である。
【0165】
【表2】
【0166】表2に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体検査システムでは、検体スクリプト1の作成、
測定項目の設定、検査スケジュールの作成、再検用検査
スケジュールの作成、エラー処理用の検査スケジュール
の作成、特定の位置へのラック190の搬送、待機、測
定、特定の測定結果の格納と評価、正常終了及び異常終
了等の処理を行うコマンドが使用されている。
【0167】表3は、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムにおいて、検体スクリプト1に格納された
コマンドを展開する場合のルールである工程展開ルール
を示す表である。
【0168】
【表3】
【0169】表3に示す様に、本実施形態の工程制御方
法の検体検査システムでは、あるコマンドを更に詳細な
複数のコマンド群に展開して実行しており、例えば、検
体スクリプトの作成を行う「create sampl
e script」コマンドは、測定項目管理モジュー
ル203によって展開され、測定項目の設定を行う「g
et Test」コマンドと、検査スケジュールの作成
を行う「scheduling」コマンドが追加され
る。
【0170】図10は、本実施形態の工程制御方法の検
体スクリプト1の処理を実行する過程での工程の展開及
び変更の一例を示す図である。図10において、901
は工程番号、902は工程、903はエラー処理、91
0〜951は工程情報である。
【0171】図10に示す様に、本実施形態の工程制御
方法の検体スクリプト1の処理を実行する過程での工程
の展開及び変更を示す図は、検体スクリプト1の処理が
進行する過程で、検体スクリプト1の作業手順を示す工
程902の展開及び変更を行う様子を表しており、図1
0の矢印961、矢印962及び矢印963で示す処理
の流れは、エラーが発生しない場合の工程情報の変化を
表し、矢印961、矢印962、矢印964及び矢印9
65の処理の流れは、検体を検査する測定の実行中にエ
ラーが発生した場合の工程情報の変化を表している。
【0172】ここでは、本実施形態の工程制御方法にお
ける検体検査システムで、再検を実行しない検体スクリ
プト1の処理を行う場合において、検体スクリプト1の
処理を実行する過程での作業手順を示す工程902の展
開及び変更について説明する。
【0173】まず、本実施形態の工程制御方法における
検体検査システムにおいて、検体を検査する測定の実行
中にエラーが発生しない場合の工程902の展開につい
て説明する。
【0174】本実施形態の工程制御方法における検体検
査システムに新たな検体、すなわち検体が載っているラ
ック190が投入された場合、それを検知したバーコー
ドリーダ140の情報を基にして装置管理モジュール2
07が、図10に示す様に、工程番号901が「1」で
ある工程902の欄に「create samples
cript」コマンドを有する工程情報910を持つ検
体スクリプト1を作成する。
【0175】この検体スクリプト1は、スクリプト管理
モジュール201のマルチキャストにより測定項目管理
モジュール203に受け取られて、工程番号901が
「2」及び「3」である工程902の欄に、それぞれ
「get Test」コマンド及び「scheduli
ng」コマンドを有する工程情報921及び工程情報9
22が追加され、検体スクリプト1の工程情報910は
工程情報920の様に展開される。
【0176】測定項目管理モジュール203は、工程番
号901が「2」である工程902の欄の「get T
est」コマンドを実行して測定項目の設定を行った
後、検体スクリプト1をスクリプト管理モジュール20
1に送り、スクリプト管理モジュール201は、検体ス
クリプト1を再びマルチキャストする。
【0177】続いて、検体スクリプト1はスケジューリ
ングモジュール206に受け取られて、工程番号901
が「3」である工程902の欄の「schedulin
g」コマンドが実行されて検査スケジュールの作成が行
われた後、工程番号901が「4」、「5」及び「6」
である工程902の欄に、それぞれ「move toA
u−a」コマンド、「measure」コマンド及び
「store Results」コマンドを有する工程
情報931、工程情報932及び工程情報933が追加
され、検体スクリプト1の工程情報920は工程情報9
30の様に展開される。
【0178】続いて、検体スクリプト1は搬送管理モジ
ュール205に受け取られて、搬送管理モジュール20
5は、工程番号901が「4」である工程902の欄の
「move to Au−a」コマンドを実行して「A
u−a」が表す位置である分析装置150の位置へのラ
ック190の搬送を行う。
【0179】その後、装置管理モジュール207は、工
程番号901が「5」である工程902の欄の「mea
sure」コマンドをして測定を実施し、次に、測定結
果管理モジュール204は、工程番号901が「6」で
ある工程902の欄の「store Results」
コマンドを実行して「Results」が表す測定結果
の格納及び評価を行う。
【0180】測定結果管理モジュール204は、測定結
果を評価した後、工程番号901が「7」及び「8」で
ある工程902の欄に、それぞれ「move to s
tocker」コマンド及び「normal term
ination」コマンドを有する工程情報941及び
工程情報942を追加し、検体スクリプト1の工程情報
930を工程情報940の様に展開する。
【0181】そして、搬送管理モジュール205は、工
程番号901が「7」である工程902の欄の「mov
e to stocker」コマンドを実行して「st
ocker」が表す位置である検体ストッカ180の位
置へのラック190の搬送を行い、次に、モニタ&トラ
ッキングモジュール202は、工程番号901が「8」
である工程902の欄の「normal termin
ation」コマンドを実行して検体スクリプト1の処
理を終了する。
【0182】次に、本実施形態の工程制御方法における
検体検査システムにおいて、検体を検査する測定の実行
中にエラーが発生した場合について、工程番号901が
「5」である工程902の欄の「measure」コマ
ンドを、装置管理モジュール207が実行する段階から
説明する。
【0183】工程番号901が「5」である工程902
の欄の「measure」コマンドを実行中にエラーが
発生した場合には、工程番号901が「6」である工程
902の欄の「store Results」コマンド
を削除し、代わりに工程番号901が「5」であるエラ
ー処理903の欄に格納されている「re−sched
uling」コマンドを、工程番号901が「6」であ
る工程902の欄に格納して、検体スクリプト1の工程
情報930を工程情報950の様に変更する。
【0184】以下、スケジューリングモジュール206
は、変更後の工程番号901が「6」である工程902
の欄の「re−scheduling」コマンドを実行
していく。
【0185】前記の様に、本実施形態の工程制御方法で
は、1つ1つの処理内容を簡単なコマンドで表現し、こ
れらを手順に従って並べたスクリプト形式で検査工程を
表現することで、工程情報の保守性を向上させている。
【0186】また、本実施形態の工程制御方法では、エ
ラー処理を明示することで検査工程を実行中に発生した
エラーにも対応することが可能であり、段階的に工程を
展開していくことで、検査の実行状況等の現在の状況を
反映した作業手順を柔軟に作成することができる。
【0187】本実施形態の工程制御方法では、検体スク
リプト1の内容をマルチキャストする場合に、検体スク
リプト1の内容全てをマルチキャストせずに、検体スク
リプト1の部分的な処理内容をマルチキャストしても良
い。
【0188】図11は、本実施形態の工程制御方法の検
体スクリプト1の部分的な処理内容の送信の一例を示す
図である。図11において、201bはスクリプト管理
モジュール、202bはモニタ&トラッキングモジュー
ル、203bは測定項目管理モジュール、204bは測
定結果管理モジュール、205bは搬送管理モジュー
ル、206bはスケジューリングモジュール、207b
は装置管理モジュール、1010は受信部、1020は
スクリプト制御部、1021はコマンド処理部、102
2は検体スクリプト格納部、1023は送信部、103
0はバッファ、1051は処理終了のメッセージの送
信、1052〜1057は実行する処理内容を載せたメ
ッセージのマルチキャスト、1058は処理を実行する
ことの通知である。
【0189】図11に示す様に、本実施形態の工程制御
方法の検体スクリプト1の部分的な処理内容の送信は、
スクリプト管理モジュール201bと、モニタ&トラッ
キングモジュール202bと、測定項目管理モジュール
203bと、測定結果管理モジュール204bと、搬送
管理モジュール205bと、スケジューリングモジュー
ル206bと、装置管理モジュール207bとの間で行
われ、スクリプト管理モジュール201bは、受信部1
010と、スクリプト制御部1020と、コマンド処理
部1021と、検体スクリプト格納部1022と、送信
部1023と、バッファ1030とを有している。
【0190】また、図11に示す様に、本実施形態の工
程制御方法の検体スクリプト1の部分的な処理内容の送
信では、検体スクリプト1本体を送信せずに、検体スク
リプト1全体をスクリプト管理モジュール201bの中
に置き、スクリプト管理モジュール201bの中で検体
スクリプト1のデータの参照及び更新を行う。
【0191】本実施形態の工程制御方法におけるスクリ
プト管理モジュール201bは、メッセージを受信する
受信部1010と、検体スクリプト1本体を管理し、検
体スクリプト1に関する全てのデータの入出力を行うス
クリプト制御部1020と、バッファ1030とで構成
されている。
【0192】スクリプト管理モジュール201bのスク
リプト制御部1020は、他のモジュールから受け付け
たコマンドに従って検体スクリプト1の操作を行うコマ
ンド処理部1021と、検体スクリプト1を格納する検
体スクリプト格納部1022と、マルチキャスト及びコ
マンドを受け取ったモジュールへの1対1通信を行う送
信部1023とで構成されている。
【0193】以下に、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムにおいて、装置管理モジュール207bで
処理した後を次の測定結果管理モジュール204bに引
き継ぐ場合に、検体スクリプト1の内容を部分的に送受
信するモジュール間の通信について説明する。
【0194】図11に示す矢印1051の様に、装置管
理モジュール207bからスクリプト管理モジュール2
01bへ処理終了のメッセージを送ると、スクリプト管
理モジュール201bは、次に実行する処理内容を載せ
たメッセージを、矢印1052〜1057の様にマルチ
キャストする。
【0195】マルチキャストされたメッセージを受信し
たモニタ&トラッキングモジュール202b、測定項目
管理モジュール203b、測定結果管理モジュール20
4b、搬送管理モジュール205b、スケジューリング
モジュール206b及び装置管理モジュール207bの
各モジュールは、メッセージに示された処理内容が自モ
ジュールで処理する内容であるかどうかを判断し、メッ
セージに示された処理内容が自モジュールで処理する内
容である場合には、メッセージに示された処理内容を実
行することをスクリプト管理モジュール201bに通知
する。
【0196】本実施形態の工程制御方法では、図11の
矢印1058に示す様に、測定結果管理モジュール20
4bが、メッセージに示された処理内容を実行すること
をスクリプト管理モジュール201bに通知する。
【0197】その後は、矢印1059及び矢印1060
に示す様にスクリプト管理モジュール201b及び測定
結果管理モジュール204bの間で通信を行いながら、
測定結果管理モジュール204bがメッセージに示され
た処理内容を実行する。
【0198】本実施形態の工程制御方法において、前記
の様に検体スクリプト1に示された個々の処理内容をメ
ッセージとして送信する場合には、その処理内容に関係
のない工程はメッセージから除かれるので、1回の通信
で送られるメッセージのサイズを小さくすることができ
る。
【0199】また、本実施形態の工程制御方法におい
て、検体のモニタリングを行う場合には、モニタ&トラ
ッキングモジュール202bは、スクリプト管理モジュ
ール201bから処理内容を載せたメッセージを受け取
ったときに、スクリプト管理モジュール201bに対し
て、検体のモニタリングに必要な情報を請求するメッセ
ージを発信することで必要な情報の取得を行い、検体の
モニタリングを行う。
【0200】本実施形態の工程制御方法では、検体スク
リプト1を送信する場合には、検体スクリプト1のマル
チキャストを専門に行うスクリプト管理モジュールを使
用せずに、検体スクリプト1の送信を行っても良い。
【0201】図12は、本実施形態の工程制御方法のス
クリプト管理モジュール201を使用しない検体スクリ
プト1の送信の一例を示す図である。図12において、
1110〜1130はモジュールである。
【0202】図12に示す様に、本実施形態の工程制御
方法のスクリプト管理モジュール201を使用しない検
体スクリプト1の送信では、コネクション型通信を使用
するが、図6に示したマルチキャスト実行の様にスクリ
プト管理モジュール201に相当する機能を有するモジ
ュールは必要ではない。
【0203】すなわち、本実施形態の工程制御方法の検
体検査システムにおいて、各モジュールは、自モジュー
ルの受信ポートを1つと、他の全てのモジュールへの送
信ポートとを有しており、モジュール1110は、受信
ポート番号1002の受信ポートと送信ポート番号10
03及び1004の送信ポートとを備え、モジュール1
120は、受信ポート番号1003の受信ポートと送信
ポート番号1002及び1004の送信ポートとを備
え、モジュール1130は、受信ポート番号1004の
受信ポートと送信ポート番号1002及び1003の送
信ポートとを備えている。
【0204】例えば、本実施形態の工程制御方法の検体
検査システムにおいて、モジュール1110から他のモ
ジュールへ検体スクリプト1を送信する場合には、図1
2の矢印1151に示す様に、モジュール1110から
モジュール1120への検体スクリプト1の送信では、
送信ポート番号1003から検体スクリプト1を送信
し、また、矢印1152に示す様に、モジュール111
0からモジュール1130への検体スクリプト1の送信
では、送信ポート番号1004から検体スクリプト1を
送信する。
【0205】本実施形態の工程制御方法の検体検査シス
テムにおいて、スクリプト管理モジュールを使用しない
検体スクリプト1の送信を行う場合では、マルチキャス
トのみを行うスクリプト管理モジュール201に相当す
るモジュールが不要になるという利点があるが、反面、
複数のモジュールに検体スクリプト1を送信する為には
互いに全てのモジュールのポート番号を明示する必要が
ある為、モジュールの追加または削減によって全てのモ
ジュールのポート番号を変更する必要が生じる。
【0206】また、本実施形態の工程制御方法は、検体
を検査する検体検査システムの様な特定の検査対象に検
査を行う検査システムだけでなく、鉄の圧延前処理を行
う鉄の圧延前処理システムの様な特定の原材料を加工し
て製品を製造する生産・加工システムに適用しても良
い。
【0207】図13は、本実施形態の工程制御方法の鉄
の圧延前処理システムの概略構成を示す図である。図1
3において、1200はコンピュータ、1210は投入
口、1220は切断機、1230は研磨機、1240は
検査装置、1250は取出口、1260は再切断する鉄
のバッファ、1270は再研磨する鉄のバッファ、12
80はバーコードリーダ、1291〜1294は搬送ラ
インである。
【0208】図13に示す様に、本実施形態の工程制御
方法の鉄の圧延前処理システムは、コンピュータ120
0と、投入口1210と、切断機1220と、研磨機1
230と、検査装置1240と、取出口1250と、再
切断する鉄のバッファ1260と、再研磨する鉄のバッ
ファ1270と、バーコードリーダ1280と、搬送ラ
イン1291〜1294とを有している。
【0209】また、図13に示す様に、本実施形態の工
程制御方法の鉄の圧延前処理システムには、鉄の圧延前
処理システムを管理するコンピュータ1200が接続さ
れており、鉄の圧延前処理システムは、鉄を投入する投
入口1210と、鉄を切断する切断機1220と、鉄を
研磨する研磨機1230と、鉄を検査する検査装置12
40と、加工した鉄を取り出す取出口1250と、再切
断する鉄の一時的な置き場であるバッファ1260と、
再研磨する鉄の一時的な置き場であるバッファ1270
と、鉄に付けたバーコードを読み取るバーコードリーダ
1280と、鉄を搬送する搬送ライン1291〜129
4とで構成されている。
【0210】本実施形態の工程制御方法における鉄の圧
延前処理システムの投入口1210から投入された鉄
は、バーコードリーダ1280でID等を読み取られ、
切断、研磨及び検査が行われる。
【0211】検査で不合格になった鉄は、不合格の内容
に応じて、バッファ1260またはバッファ1270に
送られ、切断または研磨からやり直しが行われる。
【0212】鉄の圧延前処理システムで実行する鉄の圧
延前処理工程は、鉄の切断、研磨及び検査という3つの
工程で構成されており、前記の3工程を終了した鉄だけ
が圧延される。
【0213】図14は、本実施形態の工程制御方法の鉄
の圧延前処理システムで使用するオブジェクトの概略構
成を示す図である。図14において、1300はスクリ
プト、1310は処理内容、1320は製品情報、13
30は加工情報、1340は工程情報、1341は実施
工程番号、1342は工程番号、1343は工程、13
44はエラー処理、1345は実施時刻である。
【0214】図14に示す様に、本実施形態の工程制御
方法の鉄の圧延前処理システムで使用するオブジェクト
であるスクリプト1300は、処理内容1310と、製
品情報1320と、加工情報1330と、工程情報13
40と、実施工程番号1341と、工程番号1342
と、工程1343と、エラー処理1344と、実施時刻
1345とを有している。
【0215】オブジェクトであるスクリプト1300
は、処理内容1310と、対象情報である製品情報13
20と、処理情報である加工情報1330と、工程情報
1340とで構成されている。
【0216】本実施形態の工程制御方法のスクリプト1
300の処理内容1310には、加工対象の鉄に対し
て、次の段階で実行すべき作業手順である工程1043
を示すコマンドが格納されており、このスクリプト13
00の処理内容1310は、モジュールがスクリプト1
300を受信したときに、処理内容1310に示された
作業手順を実行するかどうかを判断する為に用いられ
る。
【0217】本実施形態の工程制御方法における対象情
報であるスクリプト1300の製品情報1320は、加
工対象の鉄を識別する情報と、加工対象の鉄を加工した
後の製品の仕様を表している。
【0218】本実施形態の工程制御方法における処理情
報であるスクリプト1300の加工情報1330は、工
程情報1340に従って行った検査によって判明した、
検査合格、切断不合格または研磨不合格等の鉄の状態を
表している。
【0219】本実施形態の工程制御方法のスクリプト1
300の工程情報1340は、図1に示した検体スクリ
プト1の場合と同様に、次に実行する工程の番号を表す
実施工程番号1341と、工程番号1342と、作業手
順を表す工程1343と、エラー処理1344及び工程
を実施した時刻を表す実施時刻1345とで構成されて
いる。
【0220】また、本実施形態の工程制御方法の工程情
報1340の実施工程番号1341は、1工程を終了す
る毎に実施工程番号1341の値を「1」増加させるこ
とで、次に実行すべき工程の番号を明示し、また、この
実施工程番号1341の値により、本実施形態の工程制
御方法における検体の生化学分析の進捗状況を表すこと
ができる。
【0221】表4は、本実施形態の工程制御方法におけ
るスクリプト1300の処理内容1310、製品情報1
320、加工情報1330及び工程情報1340の詳細
を示す表である。
【0222】
【表4】
【0223】表5は、本実施形態の工程制御方法の加工
工程で使用されるコマンドを示す表である。
【0224】
【表5】
【0225】本実施形態の工程制御方法では、前記の様
な情報を有するオブジェクトであるスクリプト1300
によって、加工対象である鉄製品の管理を行うことで、
柔軟に加工工程を制御することができる。
【0226】また、スクリプト1300の工程情報13
40を読み取ることで、製品毎の工程の進捗状況及び加
工状況を容易にモニタリングすることができる様にな
る。
【0227】この様に本実施形態の工程制御方法は、鉄
の圧延前処理システムの様な生産・加工システムの制御
にも有効である。
【0228】以上説明した様に、本実施形態の工程制御
方法によれば、全てのモジュールに同一形式のオブジェ
クトを送信した後に前記オブジェクトの処理内容を処理
可能なモジュールが対応する作業手順を実行するので、
検査システムまたは生産・加工システムの構成に依存せ
ずに工程の制御を行うことが可能である。
【0229】また、本実施形態の工程制御方法によれ
ば、検査対象や生産物のモニタリング、工程トラッキン
グ及びデータ検証に必要な情報をオブジェクトとして1
つにまとめているので、検査システムまたは生産・加工
システムを構成するモジュールの構造に依存せずに、検
査対象や生産物のモニタリング、工程トラッキング及び
データ検証を実行することが可能である。
【0230】また、本実施形態の工程制御方法によれ
ば、検査対象や生産物に関する情報はオブジェクトが管
理し、オブジェクトが示す作業手順を実現する機能はモ
ジュールが管理するので、検査システムまたは生産・加
工システムの変更や拡張を容易に行うことが可能であ
る。
【0231】また、本実施形態の工程制御方法によれ
ば、オブジェクトの有する工程情報を構成する作業手順
を段階的に追加または変更するので、検査や生産・加工
等の作業状況の変化に対応した作業手順を計画すること
が可能である。
【0232】また、本実施形態の工程制御方法によれ
ば、他のモジュールとは独立して動作する複数のモジュ
ールをその負荷に応じて単一のコンピュータまたは複数
のコンピュータで実行するので、工程を制御する負荷に
応じた検査システムまたは生産・加工システムの構成の
変更を容易に行うことが可能である。
【0233】以上、本発明を、前記実施形態に基づき具
体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種
々変更可能であることは勿論である。
【0234】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0235】(1)全てのモジュールに同一形式のオブ
ジェクトを送信した後に前記オブジェクトの処理内容を
処理可能なモジュールが対応する作業手順を実行するの
で、検査システムまたは生産・加工システムの構成に依
存せずに工程の制御を行うことが可能である。
【0236】(2)検査対象や生産物のモニタリング、
工程トラッキング及びデータ検証に必要な情報をオブジ
ェクトとして1つにまとめているので、検査システムま
たは生産・加工システムを構成するモジュールの構造に
依存せずに、検査対象や生産物のモニタリング、工程ト
ラッキング及びデータ検証を実行することが可能であ
る。
【0237】(3)検査対象や生産物に関する情報はオ
ブジェクトが管理し、オブジェクトが示す作業手順を実
現する機能はモジュールが管理するので、検査システム
または生産・加工システムの変更や拡張を容易に行うこ
とが可能である。
【0238】(4)オブジェクトの有する工程情報を構
成する作業手順を段階的に追加または変更するので、検
査や生産・加工等の作業状況の変化に対応した作業手順
を計画することが可能である。
【0239】(5)他のモジュールとは独立して動作す
る複数のモジュールをその負荷に応じて単一のコンピュ
ータまたは複数のコンピュータで実行するので、工程を
制御する負荷に応じた検査システムまたは生産・加工シ
ステムの構成の変更を容易に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の工程制御方法の検体検査システム
で使用するオブジェクトとモジュールの概略構成を示す
図である。
【図2】本実施形態の工程制御方法の検体検査システム
の概略構成を示す図である。
【図3】本実施形態の工程制御方法の検体検査システム
に接続されたコンピュータの概略構成を示す図である。
【図4】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプトを
処理するモジュールの概略構成を示す図である。
【図5】本実施形態の工程制御方法のスクリプト管理モ
ジュールを使用した検体スクリプトの送信の一例を示す
図である。
【図6】本実施形態の工程制御方法のスクリプト管理モ
ジュールを使用したマルチキャストの例を示す図であ
る。
【図7】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプトの
選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプトの
内容を解釈し実行する処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】本実施形態の工程制御方法で受信した検体スク
リプトを送信する処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図10】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプト
の処理を実行する過程での工程の展開及び変更の一例を
示す図である。
【図11】本実施形態の工程制御方法の検体スクリプト
の部分的な処理内容の送信の一例を示す図である。
【図12】本実施形態の工程制御方法のスクリプト管理
モジュールを使用しない検体スクリプトの送信の一例を
示す図である。
【図13】本実施形態の工程制御方法の鉄の圧延前処理
システムの概略構成を示す図である。
【図14】本実施形態の工程制御方法の鉄の圧延前処理
システムで使用するオブジェクトの概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…検体スクリプト、10…処理内容、20…検体情
報、30…測定結果、40…工程情報、41…実施工程
番号、42…工程番号、43…工程、44…エラー処
理、45…実施時刻、60…モジュール、61…受信
部、62…選択部、63…スクリプトエンジン、64…
実行部、65…送信部、70…モジュール、100…コ
ンピュータ、120…搬送ライン、130…検体ロー
ダ、140…バーコードリーダ、150及び160…自
動分析装置、170…再検用バッファ、180…検体ス
トッカ、190…ラック、201…スクリプト管理モジ
ュール、202…モニタ&トラッキングモジュール、2
03…測定項目管理モジュール、204…測定結果管理
モジュール、205…搬送管理モジュール、206…ス
ケジューリングモジュール、207…装置管理モジュー
ル、208…データベース、209…ユーザインタフェ
ース、300…モジュール、310…スクリプト受信
部、311…受信部、312…選択部、320…スクリ
プト実行部、321…入力部、322…スクリプトエン
ジン、323…実行部、324…送信部、330…デー
タバッファ、331…スクリプトバッファ、332…バ
ッファ、340…データベース、410…受信部、42
0…マルチキャスト送信部、430…バッファ、461
…検体スクリプト1の選択処理、462…検体スクリプ
ト1の破棄処理、463…検体のモニタリング処理、5
00〜530…モジュール、901…工程番号、902
…工程、903…エラー処理、910〜951…工程情
報、201b…スクリプト管理モジュール、202b…
モニタ&トラッキングモジュール、203b…測定項目
管理モジュール、204b…測定結果管理モジュール、
205b…搬送管理モジュール、206b…スケジュー
リングモジュール、207b…装置管理モジュール、1
010…受信部、1020…スクリプト制御部、102
1…コマンド処理部、1022…検体スクリプト格納
部、1023…送信部、1030…バッファ、1051
…処理終了のメッセージの送信、1052〜1057…
実行する処理内容を載せたメッセージのマルチキャス
ト、1058…処理を実行することの通知、1110〜
1130…モジュール、1200…コンピュータ、12
10…投入口、1220…切断機、1230…研磨機、
1240…検査装置、1250…取出口、1260…再
切断する鉄のバッファ、1270…再研磨する鉄のバッ
ファ、1280…バーコードリーダ、1291〜129
4…搬送ライン、1300…スクリプト、1310…処
理内容、1320…製品情報、1330…加工情報、1
340…工程情報、1341…実施工程番号、1342
…工程番号、1343…工程、1344…エラー処理、
1345…実施時刻。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の検査を行う検査システムまた
    は生産物の生産・加工を行う生産・加工システムの工程
    を制御する工程制御方法において、 一連の作業手順の中で次に実行する作業手順を表す処理
    内容と、検査対象または生産物に関する識別番号や処理
    仕様を表す対象情報と、処理結果を表す処理情報と、一
    連の作業手順の内容を表す工程情報とを1つにまとめた
    情報であるオブジェクトを作成し、前記オブジェクトを
    検査システムまたは生産・加工システムで特定の作業手
    順を実行する複数のモジュールに送信し、前記オブジェ
    クトを受け取った複数のモジュールの中で前記処理内容
    に示された作業手順を実行する機能を持つモジュール
    が、前記対象情報が示す検査対象または生産物に前記工
    程情報に示された作業手順を実行した後にその処理結果
    を前記処理情報に書き込み、前記処理内容を次に実行す
    べき作業手順に更新した後に前記オブジェクトを再び前
    記複数のモジュールに送信することにより、前記オブジ
    ェクトを複数のモジュール間で回覧して、検査システム
    または生産・加工システムの制御を行うことを特徴とす
    る工程制御方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のモジュールによって書き込み
    の行われたオブジェクトから処理情報及び工程情報を取
    得することによって検査対象や生産物の処理結果を監視
    するモニタリング、検査対象または生産物の位置を追跡
    する工程トラッキング及び前記処理結果が適切な作業手
    順を経て得られたものであるかを調べるデータ検証を実
    行することを特徴とする請求項1に記載された工程制御
    方法。
  3. 【請求項3】 検査対象や生産物に関する情報である前
    記処理内容、対象情報、処理情報及び工程情報はオブジ
    ェクトのみが有し、前記オブジェクトの工程情報に示さ
    れた作業手順を実現する機能は、当該作業手順を実行す
    るモジュールのみが有することにより、前記オブジェク
    トの内容の変更及び前記複数のモジュールの機能変更
    を、互いに影響を及ぼすことなく行うことを特徴とする
    請求項1または請求項2のいずれかに記載された工程制
    御方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のモジュールが、検査システム
    や生産・加工システムでの作業手順の進捗状況およびそ
    の処理結果に応じて、前記オブジェクトの工程情報を構
    成する作業手順を追加または変更することにより、前記
    工程情報を段階的に展開することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載された工程制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記検査システムまたは生産・加工シス
    テムで特定の作業手順を実行する複数のモジュールの各
    々のモジュールを他のモジュールとは独立して動作する
    モジュールとして作成し、前記複数のモジュールが実行
    する作業手順の負荷に応じて前記複数のモジュールを単
    一のコンピュータまたは複数のコンピュータで実行し、
    前記単一のコンピュータまたは複数のコンピュータの複
    数のモジュール間で通信を行うことにより前記オブジェ
    クトの送受信を実行し、前記複数のモジュール間でオブ
    ジェクトを回覧することを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれか1項に記載された工程制御方法。
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