JP2003083994A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JP2003083994A
JP2003083994A JP2001276203A JP2001276203A JP2003083994A JP 2003083994 A JP2003083994 A JP 2003083994A JP 2001276203 A JP2001276203 A JP 2001276203A JP 2001276203 A JP2001276203 A JP 2001276203A JP 2003083994 A JP2003083994 A JP 2003083994A
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JP2001276203A
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English (en)
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Masaki Akutsu
昌樹 阿久津
Tomoaki Tamura
知明 田村
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の負担増および装置全体の大型化やコ
ストアップを招くことなく、優先分析を指定したラック
内の検体を優先分析し得るようにする。 【解決手段】 検体をセットした複数のラック6,6a
をセットされるサンプラ部1と、サンプラ部1にセット
したラックをサンプル分取位置に搬送するための優先レ
ーン17−1、通常レーン17−2を有するラック搬送
部3と、ラック搬送部3により搬送されるラックから所
定の分取位置で所定の検体を分取して該検体の分析を行
うアナライザ部2とを備える自動分析装置において、サ
ンプラ部1のラックセット部7にセットしたラック列の
先頭に割り込みラック6aをセットするためにラック移
送スイッチ9の押下によりラック列を移動させてスペー
スを形成し、該スペースにセットした割り込みラック6
aをレーンチェンジャ11によってラック搬送部3の優
先レーン13−1に選択的に移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体をセットした
ラックに対しラック単位または検体単位で優先分析を指
定した場合、当該ラック内の検体を優先分析するように
した自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】緊急測定が必要な検体が発生した場合、
当該検体を優先分析して通常分析よりも早く分析結果が
得られるようにする必要がある。このような優先分析を
行う際には、基本的には、通常分析を一時停止させて優
先分析を先に行うため、優先分析を乱用した場合には装
置全体としての処理能力が低下してしまう。そのため、
処理能力を低下させないような技術が望まれている。
【0003】このような従来技術として、例えば、
(1)緊急測定用ポジションを通常測定用ポジションと
は別に設けておき、この緊急測定用ポジションに緊急測
定が必要な検体を移動して優先的な分析を行う方法、
(2)一般検体用ラックとは別に緊急検体用ラックを用
意しておき、緊急検体用ラックにセットした検体は一般
検体用ラックにセットした検体よりも優先して分析する
方法、(3)セット済みのラック列に緊急測定が必要な
検体をセットしたラックを手動で割り込ませることによ
りセット済みのラックよりも優先して分析する方法、
(4)緊急測定を指定した検体を移送ロボットによって
ラックからピックアップして緊急レーン上に移送するこ
とにより、緊急測定を指定した検体を優先して分析する
方法(特開平7−301637号公報を参照のこと)、
(5)搬送レーン上に設けたループ状のラックバッファ
部を用いてラックの搬送順を変更することにより、緊急
測定が必要な検体をセットしたラックの優先的な分析を
行う方法(特開2000−105246号公報を参照の
こと)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術はそれ
ぞれ、以下のような問題を有している。すなわち、上記
方法(1),(2)は、既に一般検体用ラックにセット
されている複数の検体の中から緊急測定が必要な検体を
探し出した後、当該検体を緊急測定用ポジションに移動
させたり緊急検体用ラックに載せ替えたりする、煩雑か
つ手間の掛かる作業が必要になるため、作業者に多大な
負担をかけることになる。その上、一旦セットした検体
を別の場所に移動させる際には、検体を取り違えるおそ
れがあり、分析の信頼性の低下を招くことになる。な
お、検体に付与されたバーコード等のIDを検体の移動
時にチェックすることにより検体の取り違えを防止する
方法も考えられるが、その方法を実施する場合、全ての
検体にIDが付与されているとは限らないため、IDの
無い検体が混在する場合には確実に検体の取り違えを防
止できるとは言えず、また、バーコードリーダ等のID
読取装置を多数用意しなければならないため、装置全体
の大型化やコストアップを招いてしまう。
【0005】また、上記方法(3)は、緊急測定が必要
な検体をセットしたラックを割り込ませるスペースを作
るためにセット済みのラック列全体を移動させる作業を
行った上で、そのスペースに緊急測定が必要な検体をセ
ットしたラックを割り込ませる手作業を行う必要がある
ため、作業者に多大な負担をかけることになる。また、
上記方法(4)は、上記方法(1),(2)と同様の不
具合が生じる上に、移送ロボットやその動作制御を行う
制御装置が必要であるため、装置全体の大幅なコストア
ップを招いてしまう。さらに、上記方法(5)は、優先
分析時にラックを並び替えるという目的だけのために搬
送レーン上にループ状のラックバッファ部を設けている
ため、装置全体の大型化やコストアップを招いてしま
う。
【0006】本発明は、作業者の負担増および装置全体
の大型化やコストアップを招くことなく、優先分析を指
定したラック内の検体を優先分析し得るようにした自動
分析装置を提供することを第1の目的とする。本発明
は、作業者の負担増および装置全体の大型化やコストア
ップを招くことなく、優先分析を指定した検体をセット
したラック内の検体を優先分析し得るようにした自動分
析装置を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の第1発明は、検体をセットし
た複数のラックがセットされるサンプラ部と、該サンプ
ラ部にセットしたラックを2個所以上のサンプル分取位
置の何れかに搬送するためのレーンを2本以上有するラ
ック搬送部と、該ラック搬送部により搬送されるラック
から所定の分取位置で所定の検体を分取して該検体の分
析を行う分析部とを備える自動分析装置において、前記
サンプラ部にセットしたラック列の先頭に新たなラック
をセットするためにラック列を移動させるラック列移動
手段と、該ラック列移動手段によりラック列を移動させ
ることにより生じたスペースに新たなラックをセットし
た場合、この新たなラックを、前記ラック搬送部の通常
分析に使用するレーンとは異なるレーンに選択的に移送
するラック移送手段とを備えることを特徴とする。
【0008】第1発明において、優先分析を行う際に
は、まず、ラック列移動手段によってサンプラ部にセッ
トしたラック列を移動させてそのラック列の先頭に新た
なラックをセットするためのスペースを生成し、次に、
そのスペースに新たなラックをセットする。このように
してサンプラ部にセットした新たなラックは、ラック移
送手段によって、ラック搬送部の通常分析に使用するレ
ーンとは異なるレーンに選択的に移送されるから、通常
分析よりも優先して分析されることになる。上記優先分
析の間、作業者は、ラック列移動手段の動作指令および
新たなラックのセット作業を行うだけでよく、また、優
先分析のための特別な装置や特別なラックを必要としな
いので、作業者の負担増および装置全体の大型化やコス
トアップを招くことなく、優先分析を指定したラック内
の検体を優先分析し得るようにした自動分析装置を提供
することができる。
【0009】請求項2に記載の第2発明は、前記ラック
列移動手段により移動させたラック列の移動量と、前記
スペースにセットした新たなラック列の幅との関係に応
じて、当該新たなラックを、前記ラック移送手段により
前記ラック搬送部の通常分析に使用するレーンに移送す
るか通常分析に使用するレーンとは異なるレーンに移送
するかを決定するレーン決定手段を備えることを特徴と
する。
【0010】第2発明によれば、レーン決定手段は、前
記ラック列移動手段により移動させたラック列の移動量
と、前記スペースにセットした新たなラック列の幅との
関係に応じて、当該新たなラックを、前記ラック移送手
段により前記ラック搬送部の通常分析に使用するレーン
に移送するか通常分析に使用するレーンとは異なるレー
ンに移送するかを決定するから、例えばラック列の移動
量よりも新たなラックのセット数の方が小さい場合に限
り優先分析を行い、ラック列の移動量と新たなラックの
セット数とが等しい場合は優先分析を行わないようにし
ておけば、作業者が極めて簡単な操作を行うだけで、新
たなラックに対してラック単位で優先分析を行うか否か
を指定できるようになる。
【0011】上記第2の目的を達成するため、請求項3
に記載の第3発明は、検体をセットした複数のラックが
セットされるサンプラ部と、該サンプラ部にセットした
ラックを2個所以上のサンプル分取位置の何れかに搬送
するためのレーンを2本以上有するラック搬送部と、該
ラック搬送部により搬送されるラックから所定の分取位
置で所定の検体を分取して該検体の分析を行う分析部と
を備える自動分析装置において、検体をセットしたラッ
クに対し優先分析の対象とする検体を指定するデータプ
ロセッサ部と、前記サンプラ部にセットしたラックの中
に前記データプロセッサ部により指定された優先分析の
対象とする検体をセットした優先ラックがあるか否かを
検索する優先ラック検索手段と、前記ラック検索手段に
より優先ラックが検索された場合、当該優先ラックを、
前記ラック搬送部の通常分析に使用するレーンとは異な
るレーンに選択的に移送するラック移送手段とを備える
ことを特徴とする。
【0012】第3発明において、優先分析を行う際に
は、まず、データプロセッサ部によって検体をセットし
たラックに対し優先分析の対象とする検体を指定してお
き、次に、優先ラック検索手段によって、サンプラ部に
セットしたラックの中に前記データプロセッサ部により
指定された優先分析の対象とする検体をセットした優先
ラックがあるか否かを検索する。この検索により優先ラ
ックが検索された場合には、当該優先ラックは、ラック
移送手段によって、ラック搬送部の通常分析に使用する
レーンとは異なるレーンに選択的に移送されるから、通
常分析よりも優先して分析されることになる。上記優先
分析の間、作業者は、データプロセッサ部によってラッ
ク内にセットされた検体に対し優先分析を指定する作業
を行うだけでよく、また、優先分析のための特別な装置
や特別なラックを必要としないので、作業者の負担増お
よび装置全体の大型化やコストアップを招くことなく、
優先分析を指定したラック内の検体を優先分析し得るよ
うにした自動分析装置を提供することができる。
【0013】請求項4に記載の第4発明は、前記ラック
検索手段による優先ラックの検索を、前記データプロセ
ッサ部からの指示に基づいて行うようにしたことを特徴
とする。
【0014】第4発明によれば、前記ラック検索手段に
よる優先ラックの検索は、前記データプロセッサ部から
の指示に基づいて行われるから、作業者が極めて簡単な
操作を行うだけで、確実かつ簡単に優先ラック検索動作
を実施することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る自動分析装置の概略構成を示す図である。本実施
形態の自動分析装置は、図1に示すように、サンプラ部
1と、アナライザ部2と、ラック搬送部3と、データプ
ロセッサ部4とから成る。
【0016】上記サンプラ部1は、検体収容容器(例え
ば試験管)5を少なくとも1本収納したラック6をセッ
トするためのラックセットレーン7と、サンプラ部1の
ほぼ中央部に設けられたID読取位置8に設置されてい
るラックID読取装置21a,21bおよびサンプルI
D読取装置22a,22bと、ラックセットレーン7の
図示右下端部に設けられたラック移送スイッチ9と、ア
ナライザ部2にラック6を供給したり分析が済んだラッ
ク6を回収するためのラック戻りレーン10とを具備す
るとともに、ラックセットレーン7にセットしたラック
6をアナライザ部2に搬送する際の搬送先レーンを切り
換えるためのレーンチェンジャ11を具備して成る。な
お、上記ラックセットレーン7およびラック戻りレーン
10は、所定数(例えば数十本)のラックをセットする
ためのスペースを有しているものとする。
【0017】上記アナライザ部2は、複数の反応容器
(図示せず)を収納するとともに所定温度に制御されて
いる反応テーブル12等を具える反応部13と、検体の
サンプリングのために反応テーブル12および後述する
サンプル分取位置間を移動可能に構成されたサンプルプ
ローブ14と、反応に使用する複数の試薬を収納する試
薬テーブル15等を具える試薬庫部16とを備える他、
図示していないが、サンプル(検体)/試薬を定量分注
する分注器と、検液を攪拌する攪拌装置と、反応容器を
洗浄する洗浄装置と、検液の吸光度を測定する光度計等
を備えるように構成されている。
【0018】上記ラック搬送部3は、並列配置された3
本のレーンを有しており、図中最もアナライザ部2に近
いレーンが優先レーン17−1であり、その次のレーン
が通常レーン17−2であり、最もアナライザ部2から
遠いレーンが戻りレーン17−3である。上記優先レー
ン17−1および通常レーン17−2はラック搬送方向
(図示右から左に向かう方向)に動作し、戻りレーン1
7−3はラック回収方向(図示左から右に向かう方向)
に動作するものとする。上記優先レーン17−1および
通常レーン17−2とサンプルプローブ14とが交差す
る部位にはそれぞれ、サンプル分取位置が設けられてい
る。なお、サンプル分取位置における検体のサンプリン
グは優先レーン17−1および通常レーン17−2のど
ちらでも可能であるが、優先レーン17−1は緊急測定
時等に使用するために通常は使用しないものとする。
【0019】上記データプロセッサ部4は、サンプラ部
1、アナライザ部2およびラック搬送部3の動作制御お
よび分析データ処理等を行うものであり、情報表示のた
めの表示画面18を有している。この表示画面18に
は、例えば図2に例示するような各種情報が表示され
る。すなわち、図2の表示例では、ワークシート番号や
分析項目等の検体情報と検体に対応する患者情報とが表
示画面18に表示されており、この状態で図示右下部に
ある「優先分析キー」の選択操作を行うと、図示ほぼ中
央部に位置する「優先表示ランプ」が点灯し、該当する
検体を収納したラックのラック番号に対して「優先分
析」が設定されることになる。
【0020】次に、本実施形態における検体の優先分析
のためのラック搬送制御について図3および図4(a)
〜(c)を用いて説明する。このラック搬送制御では、
検体をセットしたラックに対しラック単位で優先分析を
行うか否かが設定されるためラック内の検体の全てが優
先分析されることになる。この優先分析の対象となり得
る検体としては、一般検体の中から特に指定した検体、
再検検体、検量線測定用検体、精度管理用検体等があ
り、上記ラック搬送制御を行う際には、優先分析すべき
検体をセットしたラックを事前に用意しておくものとす
る。なお、本実施形態における優先分析には、通常分析
用ラックや、精度管理用ラックや、検量線測定用ラック
等を使用することが可能であるので、上述した従来技術
の緊急検体用ラックのような特別なラックを用意する必
要はない。
【0021】図3は第1実施形態における検体の優先分
析のためのラック搬送制御の制御プログラムを示すフロ
ーチャートであり、この制御プログラムはデータプロセ
ッサ部4において通常分析中に実施される。まず、図3
の制御プログラムのステップ51では、ラック移送スイ
ッチ9が押下されたか否かをチェックする。ここで、ラ
ック移送スイッチ9が押下されていない場合には制御を
ステップ52に進めて通常分析を実施(継続)し、ラッ
ク移送スイッチ9が押下された場合には制御をステップ
53に進めてレーンチェンジャ11およびラック搬送部
3によるラック搬送動作(この場合、レーンチェンジャ
11を経てラック搬送部3の通常レーン17−2に通常
検体を収納したラックを移送した後に搬送する動作)を
一時停止させる。なお、上記ステップ51におけるラッ
ク移送スイッチ9の押下は優先分析指令スイッチの機能
を発揮するため、ラック移送スイッチ9は優先分析指令
スイッチを兼用することになる。
【0022】次のステップ54では、ラックセットレー
ン7にセット済みのラック列を全体的に図1の矢印A方
向に移動させるとともに、ラック列の移動量mを図示し
ない記憶手段に記憶しておく。上記ラック列の移動量m
は、上記ステップ51におけるラック移送スイッチ9の
押下回数に対応するものとし、ラック1本分の幅をLと
すると、ラック移送スイッチ9をk回押下した場合に
は、ラック移送スイッチ9からデータプロセッサ部4に
送出される押下回数分に対応した信号に基づき、ラック
列の移動量mはラックk本分となる(m=k×L)。こ
れにより、図1に示すようにラックセットレーン7のI
D読取位置8から図示上方にセットされているラック列
は、例えばラック移送スイッチ9を4回押下することに
よりラック4本分だけ矢印A方向に移動するので、ラッ
ク4本分のセットが可能なスペースが生じることにな
る。なお、上記ラック列の移動量mは、セット可能なラ
ック本数に換算されて、データプロセッサ部4の表示画
面18に表示されるとともに、ラックセットレーン7の
ラック移送スイッチ9の近傍に設けた表示部(図示せ
ず)にも表示されるので、この表示を見た作業者は、セ
ット可能なラック本数を認識することができる。
【0023】次のステップ55では、上記ステップ54
のラック列移動により生じたスペースに、新たなラック
(以下、割り込みラックという)6aをセットする。こ
の割り込みラックのセットは作業者が行うものとし、こ
のときの割り込みラックのセット数n(n=1,・・,
k)を作業者が適宜選択することにより、後述するよう
な複数の異なる制御ルールの中から実施したい制御ルー
ルを選択することができるようになっている。
【0024】次のステップ56では、割り込みラックの
セット数nを認識させる。ここで、割り込みラックのセ
ット数を認識させる方法としては、例えば、(1)作業
者がデータプロセッサ部4にセット数を直接入力する方
法、(2)ラックセットレーン7にラック有無検知機構
(例えばバーコードリーダのような光学的にラックの有
無を検知する機構またはラック裏面に設けた磁石を検知
することによりラックの有無を判定する機構等)を設け
て、上記ラック列移動により生じたスペースに実際にセ
ットした割り込みラックのセット数をラック有無検知機
構で自動的に検知する方法、(3)ラックに必ずIDを
付与しておき、ID付ラックがラックセットレーン7の
ID読取位置8を通過する度にラック数をカウントする
方法があるが、本実施形態では、サンプラ部1にラック
有無検知機構としてラックID読取装置21a,21b
を設置したため、上記(2)の方法を採用している。
【0025】次のステップ57では、ラック列の移動量
mと割り込みラック列の幅との関係に応じて、割り込み
ラックおよび後続するラックに対する制御ルールを選択
する。すなわち、新たなラック1本分の幅をLとしたと
き、m=n×Lであれば、ステップ58に進んで割り込
みラックに対し通常分析を行い(制御ルール1)、m=
(n+1)×Lであれば、ステップ59に進んで割り込
みラックに対し優先分析を行うとともに後続するセット
済みラックに対し通常分析を行い(制御ルール2)、m
≧(n+2)×Lであれば、ステップ60に進んで割り
込みラックに対し優先分析を行った後、後続するラック
に対する分析動作を一時停止させる(制御ルール3)。
【0026】上記制御ルールの選択について具体的な例
を挙げて説明すると、ラック列の移動量mがラック4本
分である場合に、割り込みラックのセット数nが4本で
あれば(m=n×L)、割り込ませた4本のラックの全
てに対して通常分析を行い、割り込みラックのセット数
nが3本であれば(m=(n+1)×L)、割り込ませ
た3本のラックに対して優先分析を行った後に後続する
セット済みラックに対し通常分析を行い、割り込みラッ
クのセット数nが2本または1本であれば(m≧(n+
2)×L)、割り込ませた2本または1本のラックに対
して優先分析を行った後に一時停止して、後続するセッ
ト済みラックに対する通常分析をストップさせる。な
お、上記制御ルール1〜3は、データプロセッサ部4が
実行する図3の制御プログラムから参照できるように予
めデータプロセッサ部4内に格納されているものとす
る。
【0027】上記制御ルール1は、それほど急を要さな
い検体をセットしたラックを上記スペースに割り込ませ
る場合に適用する。この場合、既にアナライザ部2まで
搬送されたラック内の検体よりも早く分析結果を得るこ
とはできないが、ラックセットレーン7に既にセットさ
れているラック内の検体よりも早く分析結果を得ること
ができ、しかも、システム全体の処理能力を低下させる
ことなく分析を行うことができる。なお、上記制御ルー
ル1を必要としない場合(例えば上記ラック移送スイッ
チ9の押下によるラック列の移動時には、押下回数に拘
わらず、必ず優先分析を行うようにシステムを構成した
場合)には、m=n×Lおよびm=(n+1)×Lの場
合に上記制御ルール2を選択するように変更すればよ
い。
【0028】上記制御ルール2は、出来る限り早く検体
の分析結果を得たい場合に適用する。このような緊急性
を有する検体としては、例えば、医療現場から特急指定
された検体や急を要する再検査検体、試薬ロット変更時
に必要とされる検量線作成用検体、データ不良が疑われ
たときの精度管理用検体がある。なお、上記再検査検
体、検量線作成用検体、精度管理用検体の分析を行う場
合には、当該検体を収納したラックに付与されているI
Dを参照することにより、当該検体に必要な分析処理
(検量線の作成や精度管理、前回値との比較等)が自動
的に実施されることになる。
【0029】上記制御ルール3は、システム不良が疑わ
れる場合に適用する。この場合、精度管理用検体(例え
ば精度管理血清)を最優先で分析させることによりシス
テムの診断を実施するとともに、このシステム診断の間
はアナライザ部2に対するラックの供給を中断すること
により、システム不良が発生したときに無駄な分析が行
われることを未然に防止するようにしている。
【0030】上記ステップ58の次のステップ61、上
記ステップ59の次のステップ62および上記ステップ
60の次のステップ63ではそれぞれ、選択された制御
ルールに基づきレーンチェンジャ11およびラック搬送
部3によるラック搬送動作を再開する。その結果、制御
がステップ57からステップ58を経てステップ61に
進む制御ルール1の適用時には、レーンチェンジャ11
が当該割り込みラックをラック搬送部3の通常レーン1
7−2に搬送するので、ステップ61では当該割り込み
ラックに対して通常分析を実施する。また、制御がステ
ップ57からステップ59を経てステップ62に進む制
御ルール2の適用時には、レーンチェンジャ11が当該
割り込みラックをラック搬送部3の優先レーン17−1
に搬送するので、ステップ62では当該割り込みラック
に対して優先分析を実施し、その後、ステップ64では
後続するラックに対して通常分析を実施する。さらに、
制御がステップ57からステップ60を経てステップ6
3に進む制御ルール3の適用時には、レーンチェンジャ
11が当該割り込みラックをラック搬送部3の優先レー
ン17−1に搬送するので、ステップ62では当該割り
込みラックに対して優先分析を実施し、その後、ステッ
プ65では後続するラックに対する搬送動作を一時停止
する。
【0031】次に、本実施形態の自動分析装置における
図3のラック搬送制御の作用を図4(a)〜(c)を用
いて説明する。作業者によってラック移送スイッチ9が
k回押下された場合、図3のステップ51のYES−ス
テップ53が実行されて、ラックセットレーン7にセッ
ト済みのラック列が全体的に図4(a)の矢印A方向に
移動し、ラックk本分のセットが可能なスペース(m=
k×L)が生じる。このスペースに、作業者によってn
本の割り込みラックがセットされた場合、ステップ56
−ステップ57が実行されて、ラック列の移動量mと割
り込みラック列の幅との関係に応じて割り込みラックお
よび後続するラックに対する制御ルールが制御ルール1
〜3の中から選択される。
【0032】上記ステップ57において、m=n×Lで
あるため制御ルール1が選択された場合には、単に割り
込みラックの通常分析を指定したことになるので、ステ
ップ58の実行によりラック搬送動作が再開されると、
当該割り込みラックはレーンチェンジャ11によってラ
ック搬送部3の通常レーン17−2に搬送され、その
後、サンプル分取位置まで搬送された割り込みラック内
の検体はステップ61の実行により通常分析されること
になる。
【0033】上記ステップ57において、m=(n+
1)×Lであるため制御ルール2が選択された場合に
は、割り込みラックの優先分析を指定したことになるの
で、ステップ59の実行によりラック搬送動作が再開さ
れると、セット済みのラック6と区別するために図4
(a)に示すように斜線を付けた割り込みラック6a
は、レーンチェンジャ11によってラック搬送部3の優
先レーン17−1に搬送された後、図示矢印のようにサ
ンプル分取位置まで搬送されて検体のサンプリングが行
われるので、ステップ62の実行により優先分析される
ことになる。なお、優先分析が済んだ割り込みラック6
aが図4(b)に矢印で示すようにしてサンプラ部1の
ラック戻りレーン10まで搬送されて回収が完了する
と、図4(c)に矢印で示すように後続する割り込みラ
ック6aの優先分析が行われ、全ての割り込みラック6
aの優先分析が完了した後に、ステップ64の実行によ
り後続するラック6の通常分析が再開されることにな
る。
【0034】上記ステップ57において、m≧(n+
2)×Lであるため制御ルール3が選択された場合に
は、割り込みラックの優先分析およびその後の分析動作
の一時停止を指定したことになるので、ステップ60の
実行によりラック搬送動作が再開されると、割り込みラ
ック6aは、上記制御ルール2の場合と同様にしてラッ
ク搬送部3の優先レーン17−1のサンプル分取位置ま
で搬送された後に、ステップ63の実行により優先分析
されることになる。なお、全ての割り込みラック6aの
優先分析が済んでサンプラ部1のラック戻りレーン10
まで搬送されて回収が完了した後は、ステップ65の実
行により後続するラック6の搬送動作が一時停止される
ことになる。
【0035】本実施形態によれば、作業者がラック移送
スイッチの押下および割り込みラックのセット作業を行
うだけで割り込みラック内の検体を優先分析させるか否
かおよび優先分析させる割り込みラックの本数を指定す
ることができ、かつ、優先分析すべき検体を収容した容
器を移動させる手作業や優先分析のための特別な装置や
特別なラックを必要としないので、作業者の負担増およ
び装置全体の大型化やコストアップを招くことなく、優
先分析を指定した割り込みラック内の検体を優先分析し
得る自動分析装置を提供することができる。
【0036】また、本実施形態によれば、作業者がラッ
ク移送スイッチのk回の押下およびn本の割り込みラッ
クのセット作業を行う際に制御ルール1〜3の中の所望
の制御ルールが成立するようにするだけで、極めて簡単
に、ラック単位で、所望の本数の割り込みラック内の検
体を通常分析させたり、所望の本数の割り込みラック内
の検体を優先分析させた後に後続するラック内の検体を
通常分析させたり、所望の本数の割り込みラック内の検
体を優先分析させた後に後続するラック内の検体の分析
のための搬送動作を一時停止させたりすることができ
る。
【0037】図5は本発明の第2実施形態に係る自動分
析装置の主要部の構成を示す図である。本実施形態の自
動分析装置は、上記第1実施形態の自動分析装置に対
し、サンプラ部1に「優先分析させるべきラックの検索
機能」を付加する変更を加えたものであり、それ以外の
部分は上記第1実施形態と同一に構成する。ただし、本
実施形態では、ラックIDが付与されているラックを使
用するものとし、上記ラックIDにはラック種別および
個体番号が記録されているものとするが、例外的にラッ
クIDが付与されていないラックが使用される場合もあ
る。なお、本実施形態では、割り込みラックをセット済
みのラック列に割り込ませる制御は行わないものとす
る。
【0038】本実施形態におけるサンプラ部1は、ラッ
クセットレーン7にセットされた全てのラックを図5に
矢印で示すようにラック戻りレーン10を経て一巡させ
て、ID読取位置8のラックID読取装置21a,21
bおよびサンプルID読取装置22a,22bの前を通
過させることにより、優先分析を指定した検体をセット
したラック(以下、優先ラックという)を検索する「優
先ラック検索動作」を行うように構成されている。
【0039】図6は第2実施形態における検体の優先分
析のためのラック搬送制御の制御プログラムを示すフロ
ーチャートである。この制御プログラムは受付済みの検
体の優先分析を実施する場合にデータプロセッサ部4に
おいて実施されるものであり、この制御プログラムの起
動時には受付済みの検体をセットしたラックはラックセ
ットレーン7に既にセットされているものとする。な
お、優先分析は、当該ラック内の全ての検体に対して実
施するものとする。
【0040】まず、図6の制御プログラムのステップ7
1では、図2に示す検体受付画面を呼び出し、次のステ
ップ72では、上記検体受付画面の図示右下部に配置さ
れている「優先分析キー」を選択することにより、優先
分析を行う検体に対し優先指令を入力する。この優先指
令の入力が完了すると、当該検体に優先分析が指定され
ることになり、上記検体受付画面の図示中央部に配置さ
れている「優先ランプ」が点灯表示される。なお、ラッ
クIDが付与されているラックを使用して、当該検体ま
たは当該検体をセットしたラックに対して優先分析の指
定(まだ受け付けていない検体に対し優先分析を予約す
る、予約受付も含む)が行われた場合には、当該検体に
関連付けられたサンプルIDまたはラックIDに対し優
先分析が指定されるものとする。
【0041】次のステップ73では、移送動作中のラッ
クのサンプルIDまたはラックIDに優先分析が指定さ
れているか否かを判定する。ここで、サンプルIDにも
ラックIDにも優先分析が指定されていない場合は、
「ラックIDが付与されていないラックにサンプルID
を有していない検体がセットされている場合に、その検
体に対して優先分析を指定した場合」であるため、制御
をステップ74に進めて当該ラックに対して通常分析時
のラック移送動作を実施する。この通常分析時のラック
移送動作により、当該ラックはラックセットレーン7か
ら通常分析時と同様にしてレーンチェンジャ11内に移
送される。そして、次のステップ75では、当該ラック
をレーンチェンジャ11によって優先レーン17−1に
移送してから、優先分析を実施する。
【0042】一方、上記ステップ73においてサンプル
IDまたはラックIDに優先分析が指定されている場合
は、「ラックIDが付与されていないラックにサンプル
IDを有している検体がセットされている場合に、その
検体に対して優先分析を指定した場合」または「ラック
IDが付与されているラックにセットした検体に対して
優先分析を指定した場合」であるため、制御をステップ
76に進めて、優先ラック検索動作を実施するか否かを
決定する。この場合、原則的には優先ラック検索動作を
実施するものとするが、優先ラックがラックセットレー
ン7にセット済みのラック列の先頭にある場合等、優先
ラックの所在が明確な場合は優先ラック検索動作を省略
することができる。なお、優先ラック検索動作を行うか
否かは、上記検体受付画面に配置されている図示しない
「検索キー」を選択するか否かによって決定するものと
する。
【0043】優先ラック検索動作を行うことを決定した
場合には、次のステップ77でラック移送動作を一時停
止させ、次のステップ78でセット済みのラック列を一
巡させて優先ラック検索動作を行った後、制御をステッ
プ79に進める。なお、優先ラック検索動作を行わない
ことを決定した場合には、ステップ80で当該ラックに
対して通常分析時のラック移送動作を実施した後、制御
をステップ79に進める。この場合、優先ラック検索動
作を行う場合に比べて、ラック列を一巡させる分の時間
が短縮されることになる。
【0044】ステップ79では、優先ラックの有無を判
定する。この優先ラックの有無の判定は、ID読取位置
8で読み取ったラックIDおよびサンプルIDに基づい
て行うものとし、上記優先ラック検索動作を行ったラッ
ク列の中に優先ラックが存在した場合や、ラックIDま
たはサンプルIDに優先分析が指定されていた場合にY
ESになるが、優先ラックのラックセットレーン7への
セットが間に合わなかった場合や、サンプルIDに優先
分析が指定された検体が実際には当該ラックにセットさ
れていなかった場合にはNOになる。そのため、上記ス
テップ79の判定がYESになった場合には、制御をス
テップ75に進めて当該ラックをレーンチェンジャ11
によって優先レーン17−1に移送してから優先分析を
実施するが、上記ステップ79の判定がNOになった場
合には、制御をステップ81以降に進める。
【0045】ステップ81では、優先ラックが無いこと
を警告する。この警告を見た作業者は次のステップ82
で上記ステップ72の優先指令に対応する優先ラックを
ラックセットレーン7にセットするものとする。そし
て、この優先ラックのセットが完了した後は、制御をス
テップ77以降に戻して優先ラック再検索動作を行い、
ステップ79で当該優先ラックが検出されるようにす
る。
【0046】次に、本実施形態の自動分析装置における
図6のラック搬送制御の作用を説明する。作業者によっ
て検体受付画面が呼び出されてその検体受付画面で優先
分析を行う検体に優先分析が指定されると、図6のステ
ップ73が実行されて、移送動作中のラックにサンプル
IDまたはラックIDに優先分析が指定されているか否
かが判定される。
【0047】ここで、サンプルIDおよびラックIDに
優先分析が指定されていない場合には、「ラックIDが
付与されていないラックにサンプルIDを有していない
検体がセットされている場合に、その検体に対して優先
分析を指定した場合」であるため、サンプルIDおよび
ラックIDがないため上記優先ラック検索を行うことが
できない。そこで、ステップ74の実行により当該ラッ
クの通常分析時の移送動作を実施し、ステップ75の実
行により当該ラックをレーンチェンジャ11によってラ
ック搬送部3の優先レーン17−1に搬送した後、当該
ラック内の検体の優先分析を実施するので、当該検体は
最優先で分析されることになる。
【0048】一方、上記ステップ73の判定においてサ
ンプルIDまたはラックIDに優先分析が指定されてい
る場合には、作業者が優先ラック検索動作を希望した場
合にはステップ77〜ステップ79が実行されてセット
済みラック列の全ラックに対する優先ラックの検索動作
が実施され、作業者が優先ラック検索動作をパスした場
合にはステップ80−ステップ79が実行されて当該ラ
ックに対する優先ラックの検索が実施される。そして、
ステップ79で優先ラックが見つかった場合には、ステ
ップ75の実行により当該ラックをレーンチェンジャ1
1によってラック搬送部3の優先レーン17−1に搬送
した後、当該ラック内の検体の優先分析を実施するの
で、当該検体は最優先で分析されることになる。
【0049】本実施形態によれば、作業者がデータプロ
セッサ部によってラック内にセットされた検体に対し優
先分析を指定する作業を行うだけで優先ラック内の検体
を優先分析させることができ、かつ、優先分析すべき検
体を収容した容器を移動させる手作業や優先分析のため
の特別な装置や特別なラックを必要としないので、作業
者の負担増および装置全体の大型化やコストアップを招
くことなく、優先分析を指定した優先ラック内の検体を
優先分析し得る自動分析装置を提供することができる。
【0050】また、本実施形態によれば、作業者が呼び
出した検体受付画面上には受け付け済みの検体に関する
情報が表示されるので、その検体受付画面上で極めて簡
単な操作を行うだけで、検体単位で優先分析すべき検体
をセットしたラックを指定することができる。
【0051】また、本実施形態によれば、作業者が呼び
出した検体受付画面上には受け付け済みの検体に関する
情報が表示されるので、その検体受付画面上で極めて簡
単な操作を行うだけで、優先ラック検索動作を実施する
ことができる。この優先ラック検索動作は、データプロ
セッサ部4において患者名、検体(サンプル)ID、検
査種別、測定項目等から成る検査依頼を複数集めたワー
クシートに基づいて作成される検体受付データベースを
参照することにより自動的に行われるので、作業者が優
先ラックを探す必要がなくなって省力化されるととも
に、検索ミスが発生しないので、確実かつ簡単な検索を
実現することができる。
【0052】さらに、本実施形態によれば、サンプルI
DまたはラックIDを入力することにより優先分析を検
体単位またはラック単位で予約する予約受付を行うこと
ができるので、例えば、緊急性を要する病気を持った特
定の患者の一般検体のサンプルIDに対して常に「優先
分析」を指定したり、検量線作成用検体や精度管理用検
体に対して常に「優先分析」を指定したりしておくこと
により、後から当該検体をセットしたラックをラックセ
ットレーン7にセットするような運用も可能である。こ
の場合、作業者が優先分析の指定のために自動分析装置
に付きっきりになる必要はないので、特にオンラインで
検体を受け付けることができる自動分析装置の場合に
は、極めて効率的な運用が可能になる。
【0053】図7は本発明の第3実施形態に係る自動分
析装置おける検体の優先分析のためのラック搬送制御の
制御プログラムを示すフローチャートである。この制御
プログラムは予約受付しておいた検体を実際に受け付け
た場合の新規受付検体の優先分析を実施する場合にデー
タプロセッサ部4において実施されるものであり、この
制御プログラムの起動時には当該検体をセットしたラッ
クはラックセットレーン7にセットされていないものと
する。なお、本実施形態では、割り込みラックをセット
済みのラック列に割り込ませる際に上記第1実施形態の
「ラック列の移動量mと割り込みラック列の幅との関係
に応じて割り込みラックおよび後続するラックに対する
制御ルールを選択する制御」は行わず、ラック列の移動
量と割り込みラック列の幅とを一致させるものとする。
【0054】まず、図7の制御プログラムのステップ9
1では、優先分析検体受付画面を呼び出し、次のステッ
プ92では、上記優先分析検体受付画面上で優先分析検
体の受け付けを行い、次のステップ93では、優先分析
検体のサンプルIDまたはラックIDに優先分析を指定
する。
【0055】次のステップ94では、優先分析する検体
をセットしたラックの割込動作を実施する。このラック
の割込動作は、図8のサブルーチンによって実行され
る。すなわち、図8のステップ111のラック移送スイ
ッチ9の押下に応じて、次のステップ112でレーンチ
ェンジャ11およびラック搬送部3によるラック移送動
作を一時停止させる。その後、ステップ113では、上
記第1実施形態と同様にしてラックセットレーン7にセ
ット済みのラック列を全体的に移動させて形成したスペ
ースに、上記優先分析検体をセットしたラック(優先ラ
ック)を割込セットする。そして、次のステップ114
のラック移送スイッチ9の押下に応じて、優先ラックの
割込セット動作が完了する。
【0056】上記ステップ94の次のステップ95〜1
02では、上記第2実施形態の図6の制御プログラムの
ステップ76〜ステップ82およびステップ75と同一
内容の優先ラック検索動作ならびにそれに続く優先ラッ
クの移送および優先分析を行う。
【0057】本実施形態の自動分析装置におけるラック
搬送制御により、上記第2実施形態とほぼ同一の作用が
なされ、上記第2実施形態とほぼ同一のおよび効果が得
られる。
【0058】なお、本実施形態において、サンプルID
またはラックIDを入力して優先分析を検体単位または
ラック単位で予約する予約受付を行い、当該優先分析検
体をセットした優先ラックをラックセットレーン7に割
込セットする際に、上記ラック列移動により形成したス
ペースの先頭に割り込ませるようにすれば、上記優先ラ
ック検索動作を省略して当該優先分析検体の優先分析に
掛かる時間を短縮することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、優
先分析のための作業者の負担増および装置全体の大型化
やコストアップを招くことなく、優先分析を指定した検
体を優先分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る自動分析装置の
概略構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態におけるデータプロセッサ部の
表示画面の表示例を示す図である。
【図3】 第1実施形態における検体の優先分析のため
のラック搬送制御の制御プログラムを示すフローチャー
トである。
【図4】 (a)〜(c)は第2実施形態における検体
の優先分析のためのラック搬送制御を説明するための図
である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る自動分析装置の
主要部の構成を示す図である。
【図6】 第2実施形態における検体の優先分析のため
のラック搬送制御の制御プログラムを示すフローチャー
トである。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る自動分析装置お
ける検体の優先分析のためのラック搬送制御の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
【図8】 図7の制御プログラム内のラックの割込動作
に対応するサブルーチンの制御プログラムを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 サンプラ部 2 アナライザ部 3 ラック搬送部 4 データプロセッサ部 5 検体収容容器 6 ラック 6a 割り込みラック、優先ラック 7 ラックセットレーン 8 ID読取位置 9 ラック移送スイッチ 10 ラック戻りレーン 11 レーンチェンジャ 12 反応テーブル 13 反応部 14 サンプルプローブ 15 試薬テーブル 16 試薬庫部 17−1 優先レーン 17−2 通常レーン 17−3 戻りレーン 18 表示画面 21a,21b ラックID読取装置 22a,22b サンプルID読取装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G058 AA07 AA08 CB09 CB15 CB17 CD04 CF25 EA02 EA04 ED03 FB02 GC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体をセットした複数のラックがセット
    されるサンプラ部と、該サンプラ部にセットしたラック
    を2個所以上のサンプル分取位置の何れかに搬送するた
    めのレーンを2本以上有するラック搬送部と、該ラック
    搬送部により搬送されるラックから所定の分取位置で所
    定の検体を分取して該検体の分析を行う分析部とを備え
    る自動分析装置において、 前記サンプラ部にセットしたラック列の先頭に新たなラ
    ックをセットするためにラック列を移動させるラック列
    移動手段と、 該ラック列移動手段によりラック列を移動させることに
    より生じたスペースに新たなラックをセットした場合、
    この新たなラックを、前記ラック搬送部の通常分析に使
    用するレーンとは異なるレーンに選択的に移送するラッ
    ク移送手段とを備えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 前記ラック列移動手段により移動させた
    ラック列の移動量と、前記スペースにセットした新たな
    ラック列の幅との関係に応じて、当該新たなラックを、
    前記ラック移送手段により前記ラック搬送部の通常分析
    に使用するレーンに移送するか通常分析に使用するレー
    ンとは異なるレーンに移送するかを決定するレーン決定
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載の自動分析
    装置。
  3. 【請求項3】 検体をセットした複数のラックがセット
    されるサンプラ部と、該サンプラ部にセットしたラック
    を2個所以上のサンプル分取位置の何れかに搬送するた
    めのレーンを2本以上有するラック搬送部と、該ラック
    搬送部により搬送されるラックから所定の分取位置で所
    定の検体を分取して該検体の分析を行う分析部とを備え
    る自動分析装置において、 検体をセットしたラックに対し優先分析の対象とする検
    体を指定するデータプロセッサ部と、 前記サンプラ部にセットしたラックの中に前記データプ
    ロセッサ部により指定された優先分析の対象とする検体
    をセットした優先ラックがあるか否かを検索する優先ラ
    ック検索手段と、 前記ラック検索手段により優先ラックが検索された場
    合、当該優先ラックを、前記ラック搬送部の通常分析に
    使用するレーンとは異なるレーンに選択的に移送するラ
    ック移送手段とを備えることを特徴とする自動分析装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ラック検索手段による優先ラックの
    検索を、前記データプロセッサ部からの指示に基づいて
    行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の自動分
    析装置。
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