JP2947917B2 - 検体検査システム - Google Patents

検体検査システム

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JP2947917B2 JP29733190A JP29733190A JP2947917B2 JP 2947917 B2 JP2947917 B2 JP 2947917B2 JP 29733190 A JP29733190 A JP 29733190A JP 29733190 A JP29733190 A JP 29733190A JP 2947917 B2 JP2947917 B2 JP 2947917B2
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俊幸 池田
孝一 松本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、病院内の臨床検査室等で利用される検体検
査装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、特開昭63−52061公報に記載のよう
に、各検体の仕分情報のみを制御部が記憶し、この仕分
情報に基づき検体を各分析計に搬送するための制御を行
っていた。特に、この仕分情報は、複数の分析計のいず
れにその検体が送られるべきであるかのみを示すもので
あり、各々検体は、各々の検体が送られるべき分析計へ
の搬送順に待行列があれば待行列の最後に入り、搬送順
は、到着順とされていた。
また、一度、分析計に送られた検体に対し元の自動仕
分部に戻る搬送路はなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、病院検査室に持ち込まれる検体に
は至急(約30分以内)に検査結果を報告しなければなら
ない検査項目を有するものや、3時間後に検査結果を報
告しなければならないもの、翌日までに検査結果を報告
すれば良いものなど、検査結果報告時間に対する配慮が
されていない。従って、次々に到着する検体に対する仕
分情報に従い各分析計に検体をシーケンシャルに送るよ
うな制御部であるために、検体の飛び越し搬送ができな
く、至急検査が必要な検体の検率が、遅れるなど問題が
あった。
また、一度分析計に搬送された検体は、再度分析計に
送り込む手段も制御部も有しないため、例えば、多数の
至急検体の待行列ができたときに、至急検査が必要な項
目のみを測定し、この待行列が解消した階段でその検体
の残項目を検査することが不可能であった。さらに、1
本の検体が複数の分析計からの戻り搬送路が無いために
不可能であった。
本発明の目的は、各検体の検査の至急度に応じて、検
体を各分析部に搬送することを可能とした検体検査装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、容器に収容された検体を搬送する搬送ライ
ンに沿って複数の分析計が配置された検体検査装置にお
いて、投入された検体の検査の至急度を認識する認識部
と、至急度が高い検体を至急度の低い検体より優先して
上記搬送ラインを介して搬送先の分析計へ搬送するよう
に搬送系を制御する制御部とを備えたこと特徴とする。
また、本発明は、容器に収容された検体を搬送する搬
送ラインに沿って複数の分析計が配置された検体装置に
おいて、投入された検体の検査項目及び検査の至急度を
検体情報認識部により認識し、この認識部による認識後
に特定の検体に関する至急度の高い検査項目の分析のた
めに該特定の検体を他の検体より優先して搬送先分析計
へ搬送し、至急度の高い検査項目が分析された特定の検
体を検体容器収納部に移送して待機せしめ、その特定の
検体に関する未検査設項目の分析が可能になったときに
検体容器収納部から該当する分析計へ特定の検体を搬送
するように構成したことを特徴とする。
〔作用〕
本発明の望ましい実施例では、検体の検査項目毎に検
査の至急度情報を記憶する手段を設け、検体を分析計に
送る時にこの情報に基づいて検体をどの分析計に送り込
むべきかを決定することとした。また、分析計からの戻
り搬送ラインを設け、複数回にわたり検体を分析計に搬
送することを可能とし、至急検体の待行列を最小化する
と共に、検体の効率良い分配を可能とした。
検査至急情報及び検査項目情報記憶部は、各検体の検
査か必要な項目及び、それぞれの項目の検査の至急度を
記憶し、ある分析計が、検体受入れ可能となったとき、
どの検体を搬送すべきかを決定するための情報を提供す
る。
検体戻り搬送部は、各分析計で処理の終了した検体を
収集し、検体収納部に送り込む。
検体収納部に収納された検体は必要があれば、制御部
からの指示により再度いずれかの分析計に搬送される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、第1図により説明する。
検査室に持ち込まれた検体は、検体架設部10に架設さ
れる。検体架設部10に架設された検体は、順次検体識別
情報読取部11に送られ、検体確認が行われると共に、そ
の検体の検査項目及び至急度の情報を制御部1の記憶部
からデータとして引き出され、検体の搬送先分析計が制
御部1で決定される。通常この検体識別には、検体を収
容した検体容器12に貼られたバーコードラベルが用いら
れ、検査項目及び至急度情報は、予め、オペレータによ
り、制御部1に入力され、記憶されている。
検査の至急度を認識する認識部としての検体識別情報
読取部11で確認された検体について、複数の分析計14,1
5,16において分析する必要がある検査項目を有し、この
うち、いずれかが検体受入可能状態ならば、その検体
は、搬送ライン9を介して受入可能状態の分析計に送ら
れる。この分析計が検体受入可能状態であるか否かは、
通信線5を通して制御部1に常に報告されている。この
いずれかの分析計に送るべき検体は、制御部1からハン
ドリングロボット制御部2への指令で、搬送ライン9か
ら分析計への検体移動装置としてのハンドリングロボッ
ト8が動作されることにより、搬送先として決定された
分析計に搬送される。搬送系は、搬送ライン9,ハンドリ
ングロボット8,戻り搬送ライン6を含む。
検体が投入される検体架設部10からの検体容器12が検
体識別情報読取部11を通過後、検体は、送られるべき分
析計が全て受入不可能(既に送られた検体の処理中)な
らば検体容器収納部13に、ハンドリングロボット8によ
り搬送され、搬送先の分析計が検体受入可能状態となる
まで待機する。特に、検体に至急検査必要度の高い検査
項目の検査依頼があれば、制御部1からは、分析計が検
体受入可能状態となったときに優先して分析計に検体が
送られる。3,4,7は通信線である。
次に、分析が終了した検体は、順次分析計から戻り搬
送ライン6にハンドリングロボット8で移され、さら
に、戻り搬送ライン6からハンドリングロボットにより
検体容器収納部13に移送させる。収納部13に収納された
検体について、未検査項目があれば、該当する分析計が
検体受入可能状態となったときに、検体が収納部13から
該当する分析計まで、搬送ライン9及びハンドリングロ
ボット8により搬送されて、分析が行われる。
このようにして、検体の検査項目及び至急度を常にモ
ニタし、分析計をできるだけ至急度の高い検体を受入れ
ることが可能な状態にしておくように検体搬送を制御部
1で制御する。
上述した実施例によれば複数の分析計への検査待ちの
検体の行列を、制御し、至急に検査が必要な検体が到着
した場合には、最短の待ち時間で分析実施を可能とし、
至急検査の一元的自動処理か可能となる。さらに、戻り
搬送ラインを持つことにより、複数の分析計にまたがっ
て分析が必要な検体の処理も容易に実現することが可能
となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、検査の至急度
に応じて、搬送先として決定された分析計に検体を搬送
できるので、各検体の検査結果を報告時期に適するよう
に効率の良い検体検査を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例装置の概略構成図である。 1……制御部、6……戻り搬送ライン、8……ハンドリ
ングロボット、9……搬送ライン、10……検体架設部、
11……検体識別情報読取部、12……検体容器、13……検
体容器収納部、14,15,16……分析計。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器に収容された検体を搬送する搬送ライ
    ンに沿って複数の分析計が配置された検体検査装置にお
    いて、投入された検体の検査の至急度を認識する認識部
    と、至急度が高い検体を至急度の低い検体より優先して
    上記搬送ラインを介して搬送先の分析計へ搬送するよう
    に搬送系を制御する制御部とを備えたことを特徴とする
    検体検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の検体検査装置において、上
    記制御部は、上記認識部からの情報に基づいて検体の搬
    送先となる分析計を決定するものであることを特徴とす
    る検体検査装置。
  3. 【請求項3】容器に収容された検体を搬送する搬送ライ
    ンに沿って複数の分析計が配置された検体検査装置にお
    いて、投入された検体の検査項目及び検査の至急度を検
    体情報認識部により認識し、上記認識部による認識後に
    特定の検体に関する至急度の高い検査項目の分析のため
    に該特定の検体を他の検体より優先して搬送先分析計へ
    搬送し、上記至急度の高い検査項目が分析された上記特
    定の検体を検体容器収納部に移送して待機せしめ、上記
    特定の検体に関する未検査項目の分析が可能になったと
    きに上記検体容器収納部から該当する分析計へ上記特定
    の検体を搬送するように構成したことを特徴とする検体
    検査装置。
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