JP2002277477A - 自動分析システム - Google Patents

自動分析システム

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JP2002277477A
JP2002277477A JP2001075286A JP2001075286A JP2002277477A JP 2002277477 A JP2002277477 A JP 2002277477A JP 2001075286 A JP2001075286 A JP 2001075286A JP 2001075286 A JP2001075286 A JP 2001075286A JP 2002277477 A JP2002277477 A JP 2002277477A
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Sugio Mabe
杉夫 間部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定検体の優先的な分析とシステム全体の分
析効率の向上とを両立させるようにサンプル容器の搬送
制御を行う自動分析システムを提供する。 【解決手段】 並列配置した搬送ライン5−1,5−
2,5−3に沿って分析ユニット3−1−3−2,3−
3を直列的に配置して、前記搬送ラインにより搬送され
るサンプル容器内の検体を分析する際には、前記分析ユ
ニットのそれぞれに同一分析項目に対する試薬を設置
し、何れかの分析ユニットで前記試薬の残量が所定量ま
で減少したときまたは前記試薬による残検査可能回数が
所定回数まで減少したとき、前記検体が一般検体である
場合には他の分析ユニットを使用して分析を継続し、前
記検体が特定検体である場合には前記何れかの分析ユニ
ットを含む全分析ユニットの1つを選択的に使用して分
析を継続するように、データプロセッサ部2によってサ
ンプル容器を搬送制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定検体の優先的
な分析とシステム全体の分析効率の向上とを両立させる
ようにサンプル容器の搬送制御を行うようにした、自動
分析システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動分析システムの従来例としては、例
えば多検体に対して多項目の分析を行う臨床検査用検体
検査装置を用いる自動分析システムがある。このような
自動分析システムは、多検体多項目分析を行う際に、複
数の検体を収容したラックを複数の分析装置(分析ユニ
ット)の何れかに適宜搬送することにより、効率的な分
析処理を実現するようなシステム商品として構成され、
市場に導入されている。
【0003】上記自動分析システムには、複数の分析装
置にそれぞれ異なる分析項目を設定して分析項目の種類
を増加させるようにしたものや、複数の分析装置のそれ
ぞれに同一分析項目を設定して並列処理により多量の検
体を処理するようにしたものや、検査依頼が多い一部の
分析項目だけを複数の分析装置に重複設定するようにし
たもの等、様々な運用形態に対応するものがある。
【0004】検査依頼が多い一部の分析項目だけを複数
の分析装置に重複設定するようにした自動分析システム
としては、例えば特許第2988362号公報に記載さ
れたものがある。この自動分析システムは、特定分析項
目の分析用試薬を複数の分析装置に設置しておき、1つ
の分析装置で特定分析項目の分析用試薬の不足状態を検
出した場合に、検体を収納したラックを特定分析項目の
分析用試薬を設置した他の分析装置まで搬送して当該分
析項目の分析を継続することにより、効率的な分析処理
を行うようにしている。
【0005】また、分析用試薬の不足状態の発生に対処
するため、1つの分析装置に同一項目の分析用試薬を複
数設置しておき、該分析装置において前記分析用試薬の
不足状態を検出した場合に、不足していない方の分析用
試薬を使用するように切り換えることにより、分析を継
続するようにしたものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特許第29883
62号公報記載の自動分析システムでは、検体を収納し
たラックを送出部から回収部に搬送する主搬送ラインに
沿って複数の分析装置を配置するとともに、特定分析項
目の分析用試薬を複数の分析装置に重複して設置してお
き、1つの分析装置で前記分析用試薬が不足したことを
検出したときに前記分析用試薬を設置した他の分析装置
で分析を継続するようにラックを搬送制御する構成とし
ているため、緊急検体の割込み処理を迅速に行うことが
できないという問題がある。
【0007】また、上記公報記載の自動分析システムで
は、特定分析項目として例示した、検査の依頼が多い肝
機能検査項目や緊急検査項目に関する分析用試薬を複数
の分析装置に重複設置しているが、ある分析装置で前記
分析用試薬が不足した場合にはその分析装置での前記分
析用試薬に対応する分析項目の分析を完全に停止してし
まうため、前記分析用試薬を設置した他の分析装置でし
か分析を行えなくなってしまい、その場合には検体を収
納したラックを効率的に分配することができなくなる。
このことは、特に、一刻も早く検査結果を得たい緊急検
査の場合には、使用可能な分析装置が限定されるため、
大きなデメリットとなる。ここで、緊急検体を迅速に処
理するために、緊急検体を収納したラックを専用に搬送
する搬送ラインを設けることも考えられるが、緊急検体
が集中して緊急検体を収納したラックが複数になった場
合には、やはり使用可能な分析装置に制約が無い方が迅
速に結果報告を得る上で優位である。
【0008】さらに、上記公報記載の自動分析システム
では、ある分析装置で前記分析用試薬が不足したときに
その分析装置での前記分析用試薬に対応する分析項目の
分析を完全に停止してしまうため、その停止時点で精度
管理データが得られなくなってしまい、以後の精度管理
ができなくなってしまう。
【0009】本発明は、特定検体の優先的な分析とシス
テム全体の分析効率の向上とを両立させるようにサンプ
ル容器の搬送制御を行うようにした自動分析システムを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の第1発明は、複数本並列配置した
搬送ラインに沿って複数の分析ユニットを直列的に配置
して、前記複数本の搬送ラインにより搬送されるサンプ
ル容器内の検体を分析するようにした自動分析装置にお
いて、前記複数の分析ユニットのそれぞれに同一分析項
目に対する試薬を設置し、何れかの分析ユニットで前記
試薬の残量が所定量まで減少したときまたは前記試薬に
よる残検査可能回数が所定回数まで減少したとき前記検
体が一般検体である場合には他の分析ユニットを使用し
て分析を継続し、前記検体が特定検体である場合には前
記何れかの分析ユニットを含む全分析ユニットの1つを
選択的に使用して分析を継続するように、サンプル容器
を搬送制御することを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の第2発明は、前記特定検
体が緊急検体である場合には、前記何れかの分析ユニッ
トを含む全分析ユニットの中から最も早く分析を開始し
得る分析ユニットを選択的に使用して分析を実施するよ
うに、サンプル容器を搬送制御することを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の第3発明は、前記特定検
体が精度管理用検体である場合には、精度管理実施条件
に該当する全ての分析ユニットで前記精度管理用検体を
用いて分析を実施するように、サンプル容器を搬送制御
することを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の第4発明は、前記所定量
および所定回数は、予め構築しておいた緊急検体発生頻
度データベースに基づいて設定することを特徴とする。
【0014】第1発明によれば、搬送ラインに沿って直
列的に配置されるとともに同一分析項目に対する試薬を
設置された複数の分析ユニットの何れかの分析ユニット
で、何れかの分析ユニットで前記試薬の残量が所定量ま
で減少したときまたは前記試薬による残検査可能回数が
所定回数まで減少したときには、サンプル容器の搬送制
御によって、前記検体が一般検体であれば、システム全
体の分析効率を向上させるように他の分析ユニットを使
用して分析を継続し、前記検体が特定検体であれば、優
先的に分析結果が得られるように前記何れかの分析ユニ
ットを含む全分析ユニットの1つを選択的に使用して分
析を継続するから、特定検体の優先的な分析とシステム
全体の分析効率の向上とを両立させるようにサンプル容
器の搬送制御を行うようにした自動分析システムを提供
することができる。
【0015】第2発明によれば、サンプル容器の搬送制
御によって、前記特定検体が緊急検体であれば、前記何
れかの分析ユニットを含む全分析ユニットの中から最も
早く分析を開始し得る分析ユニットを選択的に使用して
分析を実施するから、緊急検体に関する分析結果を迅速
に得ることが可能になる。
【0016】第3発明によれば、サンプル容器の搬送制
御によって、前記特定検体が精度管理用検体であれば、
精度管理実施条件に該当する全ての分析ユニットで前記
精度管理用検体を用いて分析を実施するから、当該分析
ユニットにおいて前記試薬の残量が所定量まで減少した
場合や前記試薬による残検査可能回数が所定回数まで減
少した場合であっても、精度管理データを得ることが可
能になる。
【0017】第4発明によれば、前記所定量および所定
回数は、予め構築しておいた緊急検体発生頻度データベ
ースに基づいて設定するから、前記所定量および所定回
数は日常の検査業務において特定検体の大半を占める緊
急検体の検査依頼数を反映するものとなり、システム全
体の分析効率の向上に寄与することになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る自動分析システムの概略構成を示す図である。本
実施形態の自動分析システムは、図1に示すように、ア
ナライザ部1とデータプロセッサ部2とから成り、デー
タプロセッサ部2はアナライサ部1の動作制御および分
析データ処理等の機能を有している。
【0019】上記アナライザ部1は、複数本(図示例で
は3本)並列配置した、サンプル容器を収納するラック
(図示せず)を搬送するためのサンプル搬送ライン5
(5−1,5−2,5−3)に沿って直列的に配置され
る複数(図示例では3つ)の分析ユニット3(3−1−
3−2,3−3)より成り、各分析ユニット3−1〜3
−3はそれぞれ、サンプル搬送ライン5−1〜5−3に
接続されている。これらサンプル搬送ライン5−1〜5
−3の内の2本(例えばサンプル搬送ライン5−1,5
−2)はラック移送方向(図示右から左に向かう方向)
に動作し、残りの一本(例えばサンプル搬送ライン5−
3)はラック回収方向(図示左から右に向かう方向)に
動作するものとする。なお、サンプル搬送ライン5−1
〜5−3の分析ユニット境界部近傍に、必要に応じてラ
インチェンジを設けてもよい。
【0020】上記分析ユニツト3−1〜3−3のそれぞ
れは、複数の反応容器(図示せず)を収納するとともに
所定温度に制御されている反応テーブル6と、反応に使
用する複数の試薬を収納する試薬テーブル7とを備える
他、図示していないが、サンプル/試薬を定量分注する
分注器と、検液を攪拌する攪拌装置と、反応容器を洗浄
する洗浄装置と、検液の吸光度を測定する光度計等を備
えるように構成されている。なお、分析ユニツト3−1
〜3−3のそれぞれには、所定の分析項目に関しては、
当該分析項目の試薬が重複して設置されているものとす
る。
【0021】上記アナライザ部1はさらに、サンプル容
器を収納するラック(図示せず)を供給および収納する
供給/収納部4を備えており、この供給/収納部4から
サンプル搬送ライン5−1または5−2に送り出されて
搬送されるラックに収納されたサンプル(検体)は、搬
送先の分析ユニットでサンプリングされた後、サンプル
搬送ライン5−3によって搬送されて供給/収納部4に
戻るものとする。
【0022】次に、本実施形態におけるサンプル分析制
御について図2を用いて説明する。なお、上記サンプル
分析制御では、ラックに収納された検体には1つ以上の
分析項目が設定されており、ラックを当該分析項目の分
析が可能な分析ユニットに搬送する搬送制御を行うもの
とする。
【0023】図2は第1実施形態におけるサンプル分析
制御の制御プログラムを示すフローチャートである。図
2において、まず、ステップ51では、分析すべき検体
に設定された分析項目が分析ユニツト3−1〜3−3の
内の2つ以上に重複して設置された試薬に対応する分析
項目か否かを判定し、重複して設置された試薬に対応す
る分析項目でなければ制御をステップ52に進めて通常
の分析を実施し、重複して設置された試薬対応する分析
項目であれば制御をステップ53以降に進める。
【0024】ステップ53では、システム全体の処理効
率を向上させるように、使用する分析ユニットを選択す
る。ここで、「システム全体の処理効率を向上させる条
件」としては、例えば、各分析ユニットにおける分析開
始までの待ち時間を合計したシステム全体の待ち時間が
最小になるように選択した分析ユニットを使用する、と
いう条件を用いればよい。
【0025】次のステップ54では、何れかの分析ユニ
ットで前記試薬の残量が所定量まで減少したか否か(前
記試薬による残検査可能回数が所定回数まで減少したか
否か)を判定する。このステップ54の判定は、当該試
薬の使用開始直後にはNOになるが、当該試薬の使用が
繰り返されるにつれて試薬残量が減少するため、使用を
開始してから一定期間経過後にYESになる。そこで、
ステップ54の判定がNOの間は制御をステップ52に
進めて通常の分析を実施し、ステップ54の判定がYE
Sになったら制御をステップ55以降に進めて検体種別
の識別を行う。なお、上記所定量および所定回数は、デ
ータプロセッサ部2に予め構築しておいた緊急検体発生
頻度データベースに基づいて、分析開始前に設定してお
くものとする。
【0026】ステップ55では、前記検体が一般検体で
あるか否かを判定する。このステップ55がYESにな
る一般検体の場合には、制御をステップ56に進める。
ステップ56では、前記試薬を設置した分析ユニットの
内の、前記試薬の残量が所定量まで減少した分析ユニッ
ト以外の分析ユニットを選択的に使用して分析を継続す
る。これにより、前記試薬の残量が所定量まで減少した
分析ユニットには、所定回数の分析が可能な量の試薬が
残されることになり、この残された試薬を使用して、後
述する緊急検体の分析を行うことが可能になる。なお、
この場合の選択条件としては、例えば、前記試薬の残量
が所定量まで減少した分析ユニット以外の分析ユニット
の中で、分析開始までの待ち時間が最短になる分析ユニ
ットを使用する、という条件を用いればよい。
【0027】一方、上記ステップ55がNOになる特定
検体の場合には、制御をステップ57に進めて特定検体
が緊急検体であるか否かを判定する。このステップ57
がYESになる緊急検体の場合には、制御をステップ5
8に進める。ステップ58では、前記試薬の残量が所定
量まで減少した分析ユニットを含む前記試薬を設置した
全分析ユニットの中から、最も早く分析を開始し得る分
析ユニットを選択的に使用して分析を実施する。
【0028】上記ステップ57がNOになる精度管理用
検体の場合には、制御をステップ59に進める。ステッ
プ59では、前記試薬の残量が所定量まで減少した分析
ユニットを含む前記試薬を設置した全分析ユニットで、
精度管理実施条件に該当したときに、前記精度管理用検
体を用いて分析を実施する。
【0029】次に、本実施形態の自動分析システムにお
けるサンプル分析制御の作用について説明する。分析す
べき検体に設定された分析項目が複数の分析ユニツトに
重複設置された試薬に対応する分析項目である場合、図
2のステップ51のYES−ステップ53の実行によ
り、システム全体の処理効率の向上のために、システム
全体の待ち時間が最小になるように、使用する分析ユニ
ットが自動選択される。このとき、処理効率向上の観点
からは分析ユニット間で使用率の偏りが生じないことが
望ましいが、実際には必ずしも各分析ユニットが平均的
に使用されないため、分析ユニット間で前記試薬の消費
量のアンバランスが生じる。このような状態を放置した
まま分析を続行すると、前記試薬の消費量が多い分析ユ
ニットで前記試薬が不足するため、前記試薬が不足して
いない他の分析ニットを使用せざるを得なくなる。
【0030】そこで、本実施形態では、ステップ54の
実行により、何れかの分析ユニットで前記試薬の残量が
所定量まで減少したこと(前記試薬による残検査可能回
数が所定回数まで減少したこと)を検出した場合には、
ステップ55の実行により検体種別を識別して、当日中
に検査結果の報告ができればよい一般検体であるか、短
時間で検査結果が必要な緊急検体および分析データの品
質管理のための精度管理検体を含む特定検体であるかに
応じて、使用する分析ユニットを選択する。なお、検体
種別の識別は公知の技術であり、例えば、検体種別毎に
異なるラックを使用した場合にはラックによって検体種
別を識別することができ、検体毎に異なるバーコード等
をサンプル容器に貼り付けた場合にはバーコード等に書
き込まれた情報に基づいて検体種別を識別することがで
きる。
【0031】上記においては、ステップ55の検体種別
の識別結果に応じて、一般検体であれば、ステップ56
の実行により、システム全体の分析効率を向上させるよ
うに前記試薬の残量が所定量まで減少した分析ユニット
以外の分析ユニットを使用して分析を継続し、特定検体
であれば、優先的に分析結果が得られるように前記試薬
の残量が所定量まで減少した分析ユニットを含む全分析
ユニットの1つを選択的に使用して分析を継続するの
で、特定検体の優先的な分析とシステム全体の分析効率
の向上とを両立させるようなサンプル容器の搬送制御が
行われることになる。さらに、特定検体が緊急検体であ
る場合には、ステップ58の実行により、使用する分析
ユニツトの制約を外して最も早く分析を開始し得る分析
ユニットを選択的に使用して分析を実施するから、分析
結果を迅速に得ることができる。また、特定検体が精度
管理用検体である場合には、ステップ59の実行によ
り、精度管理条件に該当したときに確実に精度管理デー
タを得ることができる。
【0032】次に、自動分析システムにおける精度管理
について図3を用いて説明する。自動分析システムにお
いては、分析データの精度をチェックする目的で、市販
の同一ロットでは同一の値を示す試料(例えば人の血清
を大量にプールした後、小分けにしたもの)を精度管理
用検体として使用して分析を行う。この精度管理用検体
の分析は、一日の分析の中で一定時間間隔をおいて周期
的に複数回実施される場合が多い。この複数回の精度管
理用検体の分析により、例えば図3に示すような複数
(図示例では5つ)の精度管理データ(測定値)が得ら
れたとすると、精度管理限界内に収まっている図示左側
4つの精度管理データにより挟まれる区間は自動分析シ
ステムは正常に稼働していると推定し、この区間のとき
の分析による分析データであれば、信頼性が高い分析デ
ータであると判断する。一方、精度管理限界内に収まっ
ていない図示右端の精度管理データとその左隣の精度管
理データとにより挟まれる区間は自動分析システムに何
らかの異常が発生したと推定し、この区間のときの分析
による分析データであれば、信頼性に欠ける分析データ
であると判断する。したがって、上述した従来技術のよ
うに精度管理用検体の分析を行うべき分析ユニットで試
薬不足が不足した場合にその分析ユニットでの分析を無
条件で中止してしまうと、精度管理データが取れなくな
るため、中止時以前の分析データの品質の評価ができな
くなってしまう。
【0033】そこで、本実施形態では、図2のステップ
55のNO−ステップ57のNO−ステップ59の実行
により、精度管理条件に該当した分析ユニットが前記試
薬の残量が所定量まで減少した分析ユニットであって
も、強制的に精度管理用検体の分析を行うから、確実に
精度管理データが得られることなる。したがって、上記
ステップ58の実行により、前記試薬の残量が所定量ま
で減少した分析ユニットで緊急検体の分析を行うことに
より迅速に得た分析データについても、信頼性が評価で
きる分析データとなる。
【0034】また、本実施形態では、図2のステップ5
4の判定で使用する所定量および所定回数を、データプ
ロセッサ部2に予め構築しておいた緊急検体発生頻度デ
ータベースに基づいて設定するようにしている。この緊
急検体発生頻度データベースは、本実施形態の自動分析
システムを設置した施設毎に、日常の検査における緊急
検体の依頼数および総検体数を例えば曜日毎に統計的に
集計することにより構築することができ、この緊急検体
発生頻度データベースによって、例えば「月曜日は緊急
検体が多い」というような曜日毎の傾向を予測して設定
することができる。なお、曜日毎の変動が少ないことが
統計的に確認された場合には、一律の値を用いるように
してもよい。
【0035】なお、上記緊急検体発生頻度データベース
を構築する際に、日常の一般検体および緊急検体の割合
および緊急検体の依頼時間帯等のデータ等も集計するよ
うにすれば、既に分析済みの検体数を参照して、一般検
体と緊急検体や精度管理検体等の特定検体とに対して使
用する分析ユニットの選択制御を開始するための試薬残
量(残検査回数)を、自動設定することも可能である。
例えば、1日300検体を分析する間に緊急検体が平均
的に依頼され、緊急検体の割合が10%(30検体)で
ある場合には、既に200検体の分析が完了していれ
ば、それ以後に発生する緊急検体は10検体程度である
と推定して上記試薬残量(残検査回数)を設定すればよ
い。あるいは、緊急検体が一般検体の分析の終了間際に
集中するようであれば、緊急検体は30検体程度である
と推定して上記試薬残量(残検査回数)を設定すればよ
い。
【0036】以上説明したように、本実施形態の自動分
析システムによれば、検体が緊急検体である場合には、
常に最短時間で分析結果が得られる最適な分析ユニット
が選択的に使用されるため、分析結果を迅速に報告する
ことができる。また、精度管理データが途切れないの
で、緊急検体の分析結果も信頼性が評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る自動分析システ
ムの概略構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態におけるサンプル分析制御の制
御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】 第1実施形態の自動分析システムにおける精
度管理を説明するための図である。
【符号の説明】 1 アナライザ部 2 データプロセッサ部 3(3−1−3−2,3−3) 分析ユニット 4 供給/収納部 5(5−1,5−2,5−3) サンプル搬送ライン 6 反応テーブル 7 試薬テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本並列配置した搬送ラインに沿って
    複数の分析ユニットを直列的に配置して、前記複数本の
    搬送ラインにより搬送されるサンプル容器内の検体を分
    析するようにした自動分析装置において、 前記複数の分析ユニットのそれぞれに同一分析項目に対
    する試薬を設置し、何れかの分析ユニットで前記試薬の
    残量が所定量まで減少したときまたは前記試薬による残
    検査可能回数が所定回数まで減少したとき、前記検体が
    一般検体である場合には他の分析ユニットを使用して分
    析を継続し、前記検体が特定検体である場合には前記何
    れかの分析ユニットを含む全分析ユニットの1つを選択
    的に使用して分析を継続するように、サンプル容器を搬
    送制御することを特徴とする自動分析システム。
  2. 【請求項2】 前記特定検体が緊急検体である場合に
    は、前記何れかの分析ユニットを含む全分析ユニットの
    中から最も早く分析を開始し得る分析ユニットを選択的
    に使用して分析を実施するように、サンプル容器を搬送
    制御することを特徴とする請求項1記載の自動分析シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記特定検体が精度管理用検体である場
    合には、精度管理実施条件に該当する全ての分析ユニッ
    トで前記精度管理用検体を用いて分析を実施するよう
    に、サンプル容器を搬送制御することを特徴とする請求
    項1記載の自動分析システム。
  4. 【請求項4】 前記所定量および所定回数は、予め構築
    しておいた緊急検体発生頻度データベースに基づいて設
    定することを特徴とする請求項1または2記載の自動分
    析システム。
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