JP2004070694A - 作業工程のフロー作成とそれを実施するシステム及びその方法 - Google Patents

作業工程のフロー作成とそれを実施するシステム及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが自然文を入力すると、最適な工程のフローを自動的に作成し、作成された工程のフローに従い、各作業者が使用するネットワークに接続されたコンピュータへ必要な作業データと機能モジュールの送信を行ない、工程のフローを実施するシステムの開発方法とシステムを提供する。
【解決手段】サーバーコンピュータ(2)が、各々が入力と出力を持つ複数の工程の情報(データ及び製造中の物の移動の情報を含む)を記憶し(25)、ユーザからの自然文の入力に応答し、情報から必要な工程を検索し(22)、検索された工程を、先の工程の出力が後の工程の入力となるように接続して工程フロー(44)を作成し、工程フローの各工程の作業に必要な機能モジュールを記憶し、作成された工程フローに従い、ネットワーク(1)に接続されて各工程に対応したクライアントコンピュータ(31−35)に、各工程の作業に必要な機能モジュール(51−56)及び作業データを送信する。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、コンピュータシステムを用いて複数の作業工程を自動的に連結して作成する工程フローの作成とその工程フローを実施するシステムに関し、より詳細には、ユーザが自然語を入力することで必要な複数の作業工程を連結した工程フローを作成し、且つ、コンピュータ・ネットワークを介して複数の作業者による工程フローを実施するためのシステムを開発する、作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金型等の製作又は所望の作業結果(例えば、ソフトウェアの開発製作)を得るため、普通、複数の作業工程が必要である。これら複数の作業工程は、一般に、様々な条件に依存して組合せられる。このため、その製品又は所望の作業結果について熟練した知識を有する者が、作業工程のフローを作成して管理することが必要である。しかし、製品や作業結果の需要が増大し、しかも作業工程が複雑化するにつれて、熟練した知識を有する者にだけ頼って作業工程のフローの作成と管理を行なうことは、事実上、困難又は不可能となりつつある。このため、工程の複雑化や工程の直前の変更や追加、及び、製品や作業結果の多様化やそのサイクル・タイムの縮小化に対応するため、従来からコンピュータシステムを用いて、製品又は所望の作業結果を得るための作業工程のフローを作成して管理することが提案されている。
【0003】
例えば、特開平9−62742号公報に開示されるものは、作業の先行関係をノードリンク構造で表して表示する手段と、そのノードリンク構造をマウスを利用して直接的に編集する手段と、編集の際にループ、バイパスといった先行関係の制約違反を即座に確認する手段をもつ工程編成装置であり、この工程編成装置によれば、表示画面を見ながら対話的に工程編成を行なうことができるので、工程編成を効率良くできる。しかし、この従来例は、マウス等の入力装置により対話的に工程の編成や作成を行なうものであって、いまだ人手を要する。
【0004】
特開平8−6999号公報は、コンピュータを援用し、生産工程の計画立案を支援するシステムであって、表示画面上で、所定のプログラム動作を指定する機能ブロックを複数個組合せ、並べ替えることによりそのプログラムの動作内容と動作順序を指定し、スケジューリングのロジックを完成するように構成したスケジューリングシステムにおいて、あるユニットを使用して処理を行ったジョブに基づいて、特定のジョブを選択する、という条件を設定する機能ブロックである「最終使用ジョブ選択ブロック1」を設け、その調整画面の構成を、“ユニット[A]の現ステップの最終使用ジョブの[B]が[C]ならば[D]が[E]のジョブを選択する”とし、Aにはユニットの名前に対応する文字を入力し、ワイルドカードの使用も可能とし、B及びDにはジョブの属性である“名前”、“付加コード”又は“品名”の何れかを入力し、C及びEにはB及びDで指定した属性に対応する文字を入力し、ワイルドカードの使用も可能にしたことを特徴とするスケジューリングシステムが開示されている。しかし、この従来例は、工程を作成するのに、定型文中に所定の語句を挿入するという形式であり、自然文を自由に入力して工程を作成できるものではないため、使用勝手が良くない。さらに、作成された結果は、スタンドアロンのコンピュータシステムでしか使用できない構成であり、工程を実施するシステムの開発は示唆していない。
【0005】
特開平9−259178号公報は、ユーザから入力される基準工程スケジュールに基づいて、各工程の作業内容種類情報とその担当作業者情報を抽出し、作業者情報と作業内容種類情報のマトリックスにより予定工数と実際に要した工数に関する実績データを保持するデータベースから、該抽出した担当者の該作業種類に関する実績データを検索し、該実績データにより該基準工程スケジュールを補正して出力表示することを特徴とする工程管理システムである。しかし、この従来例も、自然文を入力して所望の工程を作成する方法については開示していない。また、工程を実施するシステムの開発は示唆していない。
【0006】
特開平10−261007号公報は、最適なCADプログラムの選択及び実行手順の決定によって、利用者に最適な設計フロー自動作成システムを提供するもので、表示部と、入力手段と、質問表示・回答格納手段と使用アイコン決定手段とアイコン接続関係決定手段とアイコン配置配線座標値決定手段とを備える演算処理部と、質問選択データ格納部と回路格納部とアイコン選択ルール格納部と選択アイコン格納部とアイコン入出力条件定義データ格納部とアイコン接続情報格納部と座標情報格納部と設計フロー定義データ格納部とを備える記憶部とを有し、表示部を通じて利用者に質問を行い、入力手段から入力された回答によってアイコン選択ルールを用いて最適なアイコンを選択して最適なアイコンの実行順序を決定するものである。しかし、この従来例は、質問形式の対話式でユーザからフローを作成するため入力を得る構成を開示しているけれど(図2)、自然文で入力する構成を開示していない。また、工程を実施するシステムの開発は示唆していない。
【0007】
特開2001−3566号公報は、以下を開示している。コンピュータと画像表示装置とマウスとネットワーク図作成プログラム等を備え、画面上のバーチャート工程表の計画日程バー同士を、必要な先行・後続関係に従って、マウスの操作により繋いで繋ぎデータを入力し、このデータに基づいて、次ぎの手順によりネットワーク図を作成する。1.各アクティビティを繋ぎデータの先行・後続関係のまま辿って結ぶ。2.後続作業が完全に一致するバスをダミーを使って処理する。3.後続作業が一部一致するパスをダミーを使って処理する。4.後続作業のダミーが一致するアクティビィは、1つのダミーを共有するように処理する。5.起終点を共通にする複数のアクティビティは、イベントとダミーを追加して並行状態を解消する。しかし、この従来例は、所望の工程を作成するのにマウス操作により工程表の計画日程バー同士を繋ぐという人手による操作を必要とし、自然文を入力することによりコンピュータシステムが自動的に工程を作成できるものではない。また、工程を実施するシステムの開発は示唆していない。
【0008】
特開2001−202408号公報は、複数のタスクからなる一連の作業に対し、各タスクの実行要素を選出し、複数の実行要素の編成を支援する要素編成支援装置であって、各実行要素を処理可能タスクを単位として分類管理する実行要素管理手段と、実行要素管理手段から、各タスクを処理可能な要素の候補を選出する選出手段と、を有することを特徴とする要素編成支援装置を開示している。しかし、この従来例に開示されているのは階層的モデル(図12及び図13)であり、起点から終点に流れる非階層的な平行な流れのフローを持つ工程を開示するものではない。しかも、自然文を入力して工程を作成できる構成は開示されていない。また、工程を実施するシステムの開発は示唆していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した従来例は、いずれも自然文を入力することにより、最適な工程のフローを自動的に作成すること、さらに、作成された工程のフローに従い各作業者が使用するネットワークに接続されたコンピュータへ必要な作業データと機能モジュールの配布を行ない、工程のフローを実施するシステムの開発を示唆するものはない。
【0010】
このため、従来例では、工程フローを作成するのに、やはりその製品や作業成果についての知識や熟練をある程度、必要とする。また、各作業者が工程フローにより割り当てられた作業工程を行なうシステムを開発するためには、必要な作業データと機能モジュールを作業者が使用する作業用コンピュータにその都度に導入するという追加の作業が必要である。したがって、従来例は、製品のサイクル・タイムの縮小や多品種の製品の開発に対応するには、なお問題を有するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来技術の問題点解決するために、自然文による工程のフローの作成とその工程のフローを実施するためのシステムの開発を一体化したシステム及び方法を提供する。
【0012】
請求項1に記載された発明は、サーバー・コンピュータ及び複数のクライアント・コンピュータが接続されたネットワークを有し、サーバー・コンピュータが、各々が入力と出力を持つ複数の工程の情報(データ及び製造中の物の移動の情報を含む)を記憶し、ユーザからの自然文の入力に応答して、情報から必要な工程を検索する検索エンジンを有する知能データベースと、検索された工程を、先の工程の出力が後の工程の入力となるように、接続して工程フローを作成する工程フロー作成手段と、工程フローの各工程の作業に必要な機能モジュールを記憶し、工程フロー手段により作成された工程フローに従い、ネットワークに接続された各工程に対応したクライアント・コンピュータに、各工程の作業に必要な機能モジュール及び作業データを送信する手段と、を含む作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムを提供する。
【0013】
請求項2に記載された発明は、請求項1の発明において、知能データベースがユーザにより定義された新たな工程の情報を記憶でき、工程フロー作成手段が新たな工程をその入力と同じ出力を持つ他の工程の後に接続し、そして新たな工程をその出力と同じ入力を持つ別の他の工程の前に接続する、作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムを提供する。
【0014】
請求項3に記載された発明は、自然文を入力して必要な複数の作業工程を連結した工程フローを作成して、この工程フローを実施するためのシステムを開発する方法において、サーバー・コンピュータ及び複数のクライアント・コンピュータをネットワークを介して接続し、サーバー・コンピュータが、各々が入力と出力を持つ複数の工程の情報を記憶し、ユーザからの自然文の入力に応答して、情報から必要な工程を検索し、検索された工程を、先の工程の出力が後の工程の入力となるように、接続して工程フローを作成し、工程フローの各工程の作業に必要な機能モジュールを記憶し、作成された工程フローに従い、ネットワークに接続されて各工程に対応したクライアント・コンピュータに、各工程の作業に必要な前記機能モジュール及び作業データを送信することを含む作業工程のフロー作成とそのフローを実施するためのシステムを開発する方法を提供する。
【0015】
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、ユーザが新たな工程の情報を入力すると、工程フロー中に、新たな工程をその入力と同じ出力を持つ他の工程の後に接続して、そして新たな工程をその出力と同じ入力を持つ別の他の工程の前に接続することを含む作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムを開発する方法を提供する。
【0016】
なお、本発明の工程フロー作成手段に関しては、本出願人が2001年8月10日に出願した特願2001−243869号、発明の名称「ワークフロー作成及びその装置」、を本発明の一部として利用可能である。
【0017】
【作用】
請求項1及び3に記載された本発明によれば、ユーザが自然文でもって必要な作業内容をサーバー・コンピュータに入力すると、知能データベースが、記憶されている工程の情報(データ及び製造中の物の移動の情報を含む)から必要な工程を検索して、先工程の出力が後の工程の入力となるように連続して工程フローを作成し、ネットワークに接続されて工程フローの各工程に対応したクライアント・コンピュータへ各工程に必要な機能モジュールと作業データを送信する。従って、作業工程のフロー作成とそのフローを実施するためのシステムの開発を一体となって行なうことができ、製品開発のサイクル・タイムを縮小できる。
【0018】
請求項2及び4に記載された本発明によれば、必要な工程を追加する場合、又は工程の変更をする場合、ユーザが知能データベースに新たな工程の情報を入力すると、その新たな工程をその入力が直先の工程の出力と同じになり、その出力が直後の工程の入力と同じになるように作業工程のフローを作成する。
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが必要な作業内容を表した自然文を入力するだけで、熟練者の知識を必要とせずに複雑な作業工程のフローを作成でき、しかも、そのフローを実施するためのシステムの開発も一体的にできる。このため、工程の急な変更や追加に対応でき、さらに多品種の製品や製品開発のサイクル・タイムの縮小化にも対応できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明をその好適な実施の形態について詳細に説明する。以下に説明する本実施の形態では、金型作成についての作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムの開発について説明する。しかし、本発明は金型の作成に限られるものではなく、一般に、製品の製作や作業結果を得るための作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムの開発に適用できる。例えば、本発明は、ゲーム・ソフトなどのソフトウェアの開発・製作に適用できる。
【0021】
図1は、本実施の形態による金型設計/製造支援システムの概略を示す。LAN(ローカリ・エリア・ネットワーク)又はWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)等のネットワーク1に、サーバー・コンピュータ2と複数のクライアント・コンピュータ31、32、33、34及び35とが接続されている。これらの複数のクライアント・コンピュータ31、32、33、34及び35は、金型設計/製造に必要な各作業行程を、その工程フローに従って順に実施するものである。すなわち、クライアント・コンピュータ31と32はそれぞれ製品設計作業用と金型設計作業用のデスクトップ・コンピュータであり、必要なCAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアが走るものである。クライアント・コンピュータ33はデスクトップ・コンピュータであり、CADデータからNC(数値制御)データを作成する作業のためにCAM(コンピュータ支援製造)ソフトウェアが走る。クライアント・コンピュータ34は実際にはNC(数値制御)工作機械であり、NCデータに基づいて金型を切削等の機械加工して製造する。クライアント・コンピュータ35は実際には金型組立作業用の機械であり、組立情報により金型を組立て製作する。サーバー・コンピュータ2には、1つ又は複数の入力端末装置24が接続されていて、ユーザが必要な入力や管理を行なう。
【0022】
図2は、図1の本実施の形態をより詳細に示す図である。サーバー・コンピュータ2には、検索エンジン22と、文法解析アルゴリズム及び辞書(シソーラスともいい、社内文書等から情報・知識を集約して作成する)データベース23と、複数の工程の情報(データ及び製造中の物の移動の情報を含む)を記憶した工程情報リレーショナルデータベース25と、技術情報を記憶した技術情報リレーショナルデータベース26とを有する知能データベース21が設けられている。検索エンジン22は、ユーザによる入力端末装置24のキーボードからの自然語の入力を受ける。例えば、ユーザが「携帯電話の外枠の金型の製作」という自然語を端末装置24のキーボードから入力すると、検索エンジン22は、文法解析アルゴリズム及び辞書(シソーラス)データベース23と技術情報リレーショナルデータベース26を使用した自然言語インタフェースを介して、入力を、例えば、「携帯電話」、「外枠」、「金型」、「製作」と分解して、上記の単語の技術的意味を理解し、工程情報リレーショナルデータベース25から、携帯電話の外枠の金型の製作に必要な作業工程を検索する。
【0023】
工程情報リレーショナルデータベース25に記憶されている各工程の情報を、、図3に示すような、金型の分割線決定工程61及び型割り(CAVI/CORE分割)工程62を例として説明する。分割線決定工程61は、入力情報61aが「型配置」、出力情報61bが「決定された分割線」で定義され、型割り工程62は、入力情報62aが「型割りのための分割線」、出力情報62bが「型割り」で定義される。分割線決定工程61はさらに、分割線決定の判断61cと必要な作業時間61dと終了宣言61eから定義され、型割り工程62はさらに、開始指示62cと必要な作業時間62dと終了宣言62eから定義される。
【0024】
工程61の出力情報61bと工程62の入力情報62aは、同じく「分割線」の情報を含むため、同じ形状の楕円形で表示している。このように、同じ入出力情報を同じ形状で表示することにより、工程の接続可能性の有無も表示している。また、ユーザは必要に応じて入力端末装置24により新たな工程を定義することが可能であり、定義された新たな工程は工程情報リレーショナルデータベース25に記録され、そして工程登録ツール42により登録される。各工程に対して、その工程作業をネットワーク1に接続されたクライアント・コンピュータ31−35を用いて行なうに必要な機能モジュールがそれぞれ存在している。サーバ・コンピュータ2は、各工程に対応した機能モジュールを図示しないデータベースに記憶している。
【0025】
上述の自然語入力を受けて、知能データベース21の検索エンジン22は、ユーザが必要とする作業を実施するための工程フローを作成するのに必要な各工程を検索する。もし、必要な工程が工程情報リレーショナルデータベース25中になければ、上述したようにユーザは必要な工程を端末装置24で定義して入力できる。各工程を連動させるためには、前工程の出力情報が後工程の入力情報と同じになるように各工程を接続して作業工程のフローを作成する。
【0026】
図4は、検索エンジン22が分割線決定工程61の出力情報61bと接続する同じ入力情報62aを有する型割り(CAVI/CORE分割)工程62を検索して、2つの工程61と62を接続して一連のフローとして構成する方法を示す。工程61の出力情報61bは「作業終了の要素(出力情報)は分割線が確定したという結果」であるから、検索エンジン22は、「分割線が決定されている」概念の入力情報を持つ他の工程を工程情報リレーショナルデータベース25から検索する。すると、工程62の入力情報62aは「作業のための必要要素(入力情報)は分割線が確定しているということ」であるから、この「分割線が決定されている」概念の検索により一致が識別される。従って、工程62が、工程61の出力情報61bと同じ入力情報62aを持つものとして、工程61の後に接続されて工程フローを構成する。
【0027】
このようにして、先工程の出力情報と一致する入力情報を持つ後工程を工程情報リレーショナルデータベース25から検索して接続を繰り返すと、図5に示すように、型割り(CAVI/CORE分割)工程62の後に、CAVI用NCデータ作成工程63とCORE用NCデータ作成工程65が接続される。同じ入出力情報を、同じ形状で表示することにより、工程の接続可能性の有無を表示している。
【0028】
図2に再び戻ると、上述のようにして検索エンジン22を使用して工程の検索と接続が繰り返されて、工程フロー作成手段41により工程フロー44が完成する。金型製造のための作業の工程フロー44は、型配置工程60、分割線決定工程61、型割り(CAVI/CORE分割)工程62、CAVI用NCデータ作成工程63、CORE用NCデータ作成工程65、CAVI加工工程64、CORE加工工程66、型組合わせ工程67とからなる。そして、各作業工程に要する時間のタイムチャート45が、各工程の情報内の作業時間に基づいて作成される。この工程フロー44とタイムチャート45は、入力端末装置24のディスプレイ画面を通じてユーザに表示される。ユーザは、必要に応じて、工程フロー44中の工程の追加や削除や変更や修正等を、入力端末装置24を介してできる。なお、工程フロー44やタイムチャート45のほかに、全工程にかかる費用やマンパワーも技術情報リレーショナルデータベース26を使用して計算して、入力端末装置24のディスプレイ画面に表示することができる。
【0029】
工程フロー作成手段41は、工程フロー中の工程を登録する工程登録ツール42と、登録された工程が連動して一連の工程のフローを構成して所望の作業を達成できるかどうかをシミュレーションにより検証する工程検証ツール43を有する。
【0030】
このようにして、工程フロー44が完成すると、ネットワーク1に接続された各工程用のクライアント・コンピュータ32、33、34に作業工程を実施するのに必要な機能モジュールと作業データが、サーバー・コンピュータ2から送信される。すなわち、金型設計用のクライアント・コンピュータ32には、金型設計のためのCADカーネル52とCADドライバ51がネットワーク1を経てサーバー・コンピュータ2から送られる。NCデータ作成用のクライアント・コンピュータ33には、CADデータからNCデータを作成するCAMカーネル54とCAMドライバ53と図示しないCADデータがネットワーク1を経てサーバー・コンピュータ2から送られる。NC工作機械用のクライアント・コンピュータ34には、NC工作機械用の加工支援ツールカーネル56とXY加工機用ドライバ55と図示しないNCデータがネットワーク1を経てサーバー・コンピュータ2から送られる。このようにして、工程フロー44が完成すると、工程フロー44に従って作業を実施するために必要な機能モジュールとデータが、ネットワークを通じて各工程に対応した各クライアント・コンピュータに送信されて、各クライアント・コンピュータ内に導入され、工程フローを実施するシステムが工程フローの作成と一体的に開発される。
【0031】
次ぎに、図6乃至図9を参照して、工程フローに分岐がある場合、工程フロー作成手段41が工程フローを作成する方法を説明する。図6に示すように、完成されるべき工程フロー70が、出発工程Aから最終工程Iの間に、A−B−C−G−IとA−D−E−G−IとA−D−F−H−Iの3つの平行なフローを有する場合、工程フロー作成手段41は工程検証ツール43を使用して再帰処理を行なうことにより、工程フロー70を完成する。
【0032】
まず、図7に示すように、前述した検索処理の1回目により、前工程の出力を入力とする後工程を検索して接続し、A−B−C−G−Iのフロー71を作る。その際、ブランチ番号と通過カウントの組(0,0)−(0,4)を工程検証ツール43を使用して記録する。そして、このフロー71を最終工程Iから出発工程Aに逆戻りして、各工程A、B、C、G、Iに工程検証ツール43を使用してフラグを立てる。
【0033】
次ぎに、図8に示すように、再び出発工程Aから、前述した検索処理の2回目により、前工程の出力を入力とする新たな後工程を検索して接続する。この検索と接続をフラグの立った工程Gに到達するまで行なう。すると、A−D−E−Gのフロー72が作られる。その際、新しい工程D、Eにブランチ番号と通過カウントの組(1,1)−(1,2)を工程検証ツール43を使用して記録する。そして、このフロー72を出発工程Aに逆戻りして、新しい工程D、Eに工程検証ツール43を使用してフラグを立てる。
【0034】
次ぎに、図9に示すように、再び出発工程Aから、前述した検索処理の3回目により、前工程の出力を入力とする新たな後工程を検索して接続する。この検索と接続を、フラグの立った工程Iに到達するまで行なうと、D−F−H−Iのフロー73が作られる。その際、新しい工程F、Hにブランチ番号と通過カウントの組(2,2)−(2,3)を記録する。そして、このフロー73を出発工程Aに逆戻りして、新しい工程F、Hにフラグを立てる。このようにして、分岐による平行なフローを全て見付けて工程フロー70を完成できる。そして、工程検証ツール43は、作成された工程フロー70が、ユーザの入力した作業を実施するのに適しているかを検証する。
【0035】
図10は、本発明の方法の実施の形態を説明するフローチャートである。方法の開始後に、ユーザが入力端末装置により自然語でもっと必要な作業をサーバー・コンピュータに入力する(ステップ101)。サーバー・コンピュータの知能データベースは入力された自然語を自然言語インターフェイスを介して識別して、作業を実施するのに必要な工程をデータベースから検索して、前の工程の出力が後の工程の入力と一致するように工程の相互関係をチェックして、工程フローを作成する(ステップ102)。サーバー・コンピュータは工程フローを入力端末装置の画面に表示し、ユーザが工程フローを視覚的に評価できるようにする(ステップ103)。もし、知能データベースにない必要な工程を定義して入力する必要がある場合は(ステップ104)、ユーザが入力端末装置より必要な工程を入力してデータベースに追加して工程フローに追加することができる(ステップ105)。もし、工程フローが完成していなけれ場合、若しくは、工程フローの修正、変更等が必要な場合はステップ101に戻り、再度、上記手順を繰替えす(ステップ106)。もし、工程フローが完成したならば、サーバー・コンピュータは、工程フローの各工程を実施するのに必要な機能モジュールと作業データを、ネットワークを介して各工程を実施するクライアント・コンピュータへ送信する(ステップ107)。クライアント・コンピュータは、機能モジュールを導入し、作業データを取得して、工程を実施し、終了したならば、終了宣言と共に次工程に制御を移す(ステップ108)。もし、工程フローの全工程の作業が終了していなければ、ステップ107に戻り、手順を繰替えす(ステップ109)。もし、工程フローの全工程の作業が終了すれば、方法は終了する。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザが自然文でもって必要な作業内容をサーバー・コンピュータに入力すると、知能データベースが、記憶されている工程の情報から必要な工程を検索して、先工程の出力が後の工程の入力となるように接続して工程フローを作成し、そして、ネットワークに接続されて工程フローの各工程を実施するクライアント・コンピュータへ、各工程に必要な機能モジュールと作業データを送信する。従って、作業工程のフロー作成とそのフローを実施するためのシステムの開発を一体となって行なうことができるので、製品開発のサイクル・タイムを縮小できる。本発明によれば、熟練者の知識を必要とせずに複雑な作業工程のフローを作成でき、しかも、そのフローを実施するためのシステムの開発も一体的にできるため、工程の急な変更や追加に対応でき、さらに多品種の製品の開発にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態による金型設計/製造支援システムの概略図。
【図2】図1の金型設計/製造支援システムの要部を示す概略図。
【図3】工程の情報を定義する方法を示す概略図。
【図4】2つの工程を接続する方法を示す概略図。
【図5】工程を接続して工程フローを作成する方法を示す概略図。
【図6】本発明の1つの実施の形態による工程フローを作成する方法を示す工程フロー図。
【図7】図6に示す工程フローを作成する方法を示す工程フロー図。
【図8】図6に示す工程フローを作成する方法を示す工程フロー図。
【図9】図6に示す工程フローを作成する方法を示す工程フロー図。
【図10A】本発明の実施の形態による方法を示すフローチャート。
【図10B】本発明の実施の形態による方法を示す図10Aから続くフローチャート。
【符号の説明】
1   ネットワーク
2   サーバー・コンピュータ
21  知能データベース
22  検索エンジン
23  文法解析アルゴリズム及び辞書
24  入力端末装置
25  工程情報リレーショナルデータベース
31、32、33、34、35  クライアント・コンピュータ
41 工程フロー作成手段
44  工程フロー
51  CADドライバー
52  CADカーネル
53  CAMドライバー
54  CAMカーネル
55  XY加工機用ドライバー
56  加工支援ツールカーネル
61  分割線決定工程
61a、62a  工程入力情報
61b、62b  工程出力情報
62  型割り(CAVI/CORE分割)工程

Claims (4)

  1. サーバー・コンピュータ及び複数のクライアント・コンピュータが接続されたネットワークを有し、前記サーバー・コンピュータが、
    各々が入力と出力を持つ複数の工程の情報を記憶し、ユーザからの自然文の入力に応答して、前記情報から必要な工程を検索する検索エンジンを有する知能データベースと、
    検索された工程を、先の工程の出力が後の工程の入力となるように、接続して工程フローを作成する工程フロー作成手段と、
    前記工程フローの各工程の作業に必要な機能モジュールを記憶し、前記工程フローに従い、前記ネットワークに接続された各工程に対応した前記クライアント・コンピュータに各工程の作業に必要な前記機能モジュール及び作業データを送信する手段と、
    を含む、作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステム。
  2. 前記知能データベースがユーザにより定義された新たな工程の情報を記憶でき、前記工程フロー作成手段が新たな工程をその入力と同じ出力を持つ他の工程の後に接続し、新たな工程をその出力と同じ入力を持つ別の他の工程の前に接続する請求項1に記載の作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステム。
  3. 自然文を入力して必要な複数の作業工程を連結した工程フローを作成し、前記工程フローを実施するシステムを開発する方法において、
    サーバー・コンピュータ及び複数のクライアント・コンピュータをネットワークを介して接続し、
    前記サーバー・コンピュータが、
    各々が入力と出力を持つ複数の工程の情報を記憶し、ユーザからの自然文の入力に応答して、前記情報から必要な工程を検索し、
    前記検索された工程を、先の工程の出力が後の工程の入力となるように接続して工程フローを作成し、
    前記工程フローの各工程の作業に必要な機能モジュールを記憶し、前記作成された工程フローに従い、前記ネットワークに接続されて各工程に対応した前記クライアント・コンピュータに各工程の作業に必要な前記機能モジュール及び作業データを送信する、
    ことを含む作業工程のフロー作成とそのフローを実施するためのシステムを開発する方法。
  4. ユーザが新たな工程の情報を入力すると、前記工程フロー中に、前記新たな工程をその入力と同じ出力を持つ他の工程の後に接続し、そして前記新たな工程をその出力と同じ入力を持つ別の他の工程の前に接続することを含む請求項3に記載の作業工程のフロー作成とそのフローを実施するシステムを開発する方法。
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