JPH09160391A - 電子写真用のコロナ放電器 - Google Patents

電子写真用のコロナ放電器

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JPH09160391A
JPH09160391A JP32445495A JP32445495A JPH09160391A JP H09160391 A JPH09160391 A JP H09160391A JP 32445495 A JP32445495 A JP 32445495A JP 32445495 A JP32445495 A JP 32445495A JP H09160391 A JPH09160391 A JP H09160391A
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JP
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back plate
corona discharger
image
transfer
roller
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JP32445495A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fuma
宏史 夫馬
Hiroshi Morimoto
浩史 森本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な帯電、除電性能を維持しつつ電源電流
を小さくして低コストの電子写真用のコロナ放電器を実
現する。 【解決手段】 像担持体もしくは中間転写体もしくは転
写材の進行方向に対し、少なくとも下流側のバックプレ
ートを残し、バックプレートの他の部分を省略したコロ
ナ放電器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置で、コロナ放電によっ
て帯電又は除電を行う電子写真用のコロナ放電器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって画像形成を行う画
像形成装置では、背面を接地した像担持体である感光体
表面をコロナ放電によって一様帯電がなされた後、像露
光手段によって像露光がなされて潜像が形成される。こ
の潜像は現像手段により現像がなされてトナー像とな
る。このトナー像は転写域において密着状態にある転写
材の背後からトナーと逆極性のコロナ放電がなされてト
ナー像の転写材への転写がなされる。また中間転写体を
設けた画像形成装置では、中間転写体はトナーと逆極性
のコロナ放電がなされて、トナー像は一旦中間転写体に
転写がなされたのち転写材への転写がなされる。転写域
においてトナー像の転写を受けた転写材の背面から除電
のためのコロナ放電がなされて、転写材は感光体から分
離し定着装置へと搬送がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は像担持体、も
しくは中間転写体、もしくは転写材に対しコロナ放電を
行うコロナ放電器に関するものである。コロナ放電器は
直線状をなしたコロナ放電極の三方向を囲むように断面
がコの字状の棒状のバックプレートを設けていた。バッ
クプレートは電界を形成し、コロナ放電を容易にする効
果を有するが、その反面コロナ電流の大半はバックプレ
ートへと流れるので、コロナ放電器の電源は大きくな
り、オゾン発生量も多く、高価で大型のコロナ放電器と
なるのが避けられなかった。
【0004】本発明はコロナ放電器のバックプレート形
状についての検討を行い、コロナ放電器と電源部分につ
いての小型化、低コスト化をはかり、電源電流の減少に
よってオゾン発生量の低減を可能とした電子写真用のコ
ロナ放電器の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、コロナ放電
を行う像担持体、もしくは中間転写体、もしくは転写材
の進行方向に対し、少なくとも下流側のバックプレート
を残し、バックプレートの他の部分を省略したことを特
徴とする電子写真用のコロナ放電器により達成される。
【0006】なおこのコロナ放電器の放電極は鋸歯状電
極であることが好ましい実施態様であり、このコロナ放
電器は転写材の分離除電用に用いて優れた効果を示す。
更にこの分離除電用に用いるコロナ放電器にあっては、
放電器の背面から像担持体面を転写材を介して露光する
露光手段を設けることによって更に著しい優れた効果を
示す。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来は断面がコの
字状のコロナ放電器のバックプレートを省略することに
ついて検討を行った。図6は実験装置を示したもので、
T1は被帯電体である被帯電ドラムで、T2はテストを
行ったコロナ放電器でT2Eはコロナ放電器T2の電源
である。またT3は表面電位計で、電源T2Eによる印
加電圧によってコロナ放電器T2によってコロナ放電を
行ったのちの被帯電ドラムT1の表面電位を測定するよ
うに構成している。実験条件としては、被帯電ドラムT
1としてφ100mmの接地したアルミニウム素管の周
面にアルミ蒸着を施した75μm厚のPETシートをP
ET面を外側に向けて巻き付けたものを用い、線速7
4.5mm/secで回転する。
【0008】テストを行ったコロナ放電器T2は鋸歯状
電極を用いたコロナ放電器で、図7に示すように電極T
2Aはt=0.1mmの金属薄板にピッチ2mm、頂角
13°、歯高2mmの等間隔の複数の鋸歯部を設けてい
る。この電極T2Aの電極先端部は被帯電ドラムT1と
DS=5.0mmの間隙をもって設置した。そして電源
T2EでVAC=7.0KVP-P、fAC=1.00KHz
の交流成分とVDC=+600Vの直流成分を重畳した印
加電圧によって除電を行うテストを行った。
【0009】断面がコの字状をしたバックプレートを全
部省略してしまうと放電は不安定で、実用には適しない
状態となる。また一方の側板のバックプレートのみを残
すようにしたコロナ放電器では放電は行われるが、放電
効果については被帯電ドラムT1の移動方向に対して下
流側のバックプレートを残した場合と、上流側のバック
プレートを残した場合とで相違していることを発見し
た。図8(a)に示すように被帯電ドラムT1の移動方
向下流側にバックプレートT2Bを残したコロナ放電器
T2を用いたときの除電性能(電位制御性能)を示した
のが図8(b)である。また図9(a)に示すように被
帯電ドラムT1の移動方向上流側にバックプレートのT
2Bを残したコロナ放電器T2を用いたときの除電性能
(電位制御性能)を示したのが図9(b)である。図8
(b)と図9(b)のグラフから明らかなように電位制
御性能は被帯電ドラムT1に対し移動方向下流側に設け
ることが遥かに優れている。
【0010】また図8(a)に示した下流側の片側のみ
にバックプレートを配置した本発明のコロナ放電器と、
上流・下流の両側にバックプレートを設け他は同じ条件
としたコロナ放電器とで、放電電流を比較すると、本発
明によるコロナ放電器での放電電流は480μAである
のに対し、従来例による放電電流は580μAであっ
て、本発明によるときは電源電流の低減が可能となる。
【0011】この本発明によるバックプレート配置は、
コロナ放電器を帯電、転写などの目的で用いても同様の
電位制御性能と、低コスト、小型化、オゾン発生量低減
などの効果が得られるものであり、本発明は上記実験例
で示した分離除電極としてのコロナ放電器に限定される
ものではない。
【0012】またコロナ放電器の電極は鋸歯状電極に限
定するものではなく、ワイヤ電極を用いたコロナ放電器
にも適用される。また本発明のコロナ放電器でのバック
プレートの配置は下流側にバックプレートを配設するこ
とが必要条件であり、背後か上流側に部分的にバックプ
レートを配設したとしても、また該バックプレートにバ
イアス電圧が印加されていたとしても本発明の範囲外と
なるものではない。
【0013】次に本発明のコロナ放電器を分離除電極と
して用いたカラー画像形成装置について、その構成と作
用を図1によって説明する。
【0014】このカラープリンタは、像担持体上に順次
形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、転写部で
記録紙上に1回で転写してカラー画像を形成し、その
後、分離手段により像担持体面から剥離する方式のカラ
ー画像形成装置である。
【0015】図において10は像担持体である感光体ド
ラムで、OPC感光体(有機感光体)をドラム基体上に
塗布形成したもので、接地されて図示の時計方向に駆動
回転される。12はスコロトロン帯電器で、感光体ドラ
ム10周面に対しVHの一様な帯電をVGに電位保持され
たグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電によっ
て与えられる。このスコロトロン帯電器12による帯電
に先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくすた
めに発光ダイオード等を用いたPCL(帯電前除電器)
11による露光を行って感光体周面の除電をしておく。
【0016】感光体ドラム10への一様帯電ののち、像
露光手段13により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。像露光手段13は図示しないレーザダイオードを発
光光源とし回転するポリゴンミラー131、fθレンズ
132、シリンドリカルレンズ133を経て反射ミラー
134により光路を曲げられ主走査がなされるもので、
感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が形成
される。本実施例では文字部に対して露光を行ない、文
字部の方が低電位VLとなるような反転潜像を形成す
る。
【0017】感光体ドラム10の周縁には、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵し
た現像器14(14Y,14M,14C,14K)が設
けられていて、先ず1色目のイエローの現像がマグネッ
トを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ14
1によって行われる。現像剤はフェライトをコアとして
そのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリア
と、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷電
制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとからな
るもので、現像剤は層形成手段によって現像スリーブ1
41上に100〜600μmの層厚(現像剤)に規制さ
れて現像域へと搬送される。
【0018】現像域における現像スリーブ141と感光
体ドラム10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい
0.2〜1.0mmとして、この間にVACのACバイア
スとVDCのDCバイアスが重畳して印加される。VDC
H、トナーの帯電は同極性であるため、VACによって
キャリアから離脱するきっかけを与えられたトナーはV
DCより電位の高いVHの部分には付着せず、VDCより電
位の低いVL部分に付着し顕像化(反転現像)が行われ
る。
【0019】1色目の顕像化が終った後2色目のマゼン
タの画像形成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器1
2による一様帯電が行われ、2色目の画像データによる
潜像が像露光手段13によって形成される。このとき1
色目の画像形成行程で行われたPCL11による除電
は、1色目の画像部に付着したトナーがまわりの電位の
急激な低下により飛び散るため行わない。
【0020】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない
部分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行
われるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行
う部分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナ
ー自身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、V
DCとVM′の電位差に応じた現像が行われる。この1色
目と2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をV
Lの潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバラン
スが崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM
Lとなる中間電位とすることもある。
【0021】3色目のシアン、4色目の黒色についても
2色目のマゼンタと同様の画像形成行程が行われ、感光
体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0022】一方給紙カセット15より半月ローラ16
を介して搬出された一枚の転写材(記録紙)Pは一旦停
止し、転写のタイミングの整った時点でレジストローラ
17の回転作動により転写域へと給紙される。
【0023】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写手段たる転写ローラ
18が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して多色像
が一括して転写される。
【0024】次いで記録紙Pは本発明のコロナ放電器で
ある分離器19によって除電され感光体ドラム10の周
面より分離して定着装置20に搬送され、熱ローラ(上
ローラ)201と圧着ローラ(下ローラ)202の加
熱、加圧によってトナーを溶着したのち、排紙ローラ2
1を介して装置外部に排出される。なお前記の転写ロー
ラ18は記録紙Pの通過後感光体ドラム10の周面より
退避離間して、次なるトナー像の形成に備える。
【0025】一方記録紙Pを分離した感光体ドラム10
は、クリーニング装置22のブレード221の圧接によ
り残留トナーを除去・清掃し、再びPCL11による除
電とスコロトロン帯電器12による帯電を受けて次なる
画像形成のプロセスに入る。なお前記のブレード221
は感光体面のクリーニング後移動して感光体ドラム10
の周面より退避する。
【0026】以下前記装置の画像形成部を構成する各機
材の機能、性能の特徴について説明する。
【0027】(感光体)感光体ドラム10は安定した回
転作動により周面のOPC感光体に前記のスコロトロン
帯電器12による均一な帯電作用が実現される。帯電に
際しグリッド電位が制御されて帯電電位の安定が図られ
る。感光体の仕様ならびにその帯電条件は一例として次
のように設定される。特に、特開昭64−17066
号、特開平2−183258号、特開平2−18326
5号、特開平3−128973号に記載のY型チタニル
フタロシアニンもしくは多結晶型チタニルフタロシアニ
ンを用いたOPCが好ましい。
【0028】 感 光 体: OPC、直径120mm、線速100mm/sec、負帯電 帯電条件: 帯電ワイヤ:白金線(クラッド又はアロイ)が好ましく用いられ る。VH−850V、VL−50V (像露光)感光体ドラム10周面のOPC感光体はスコ
ロトロン帯電器12により負帯電されたあと、像露光手
段13の半導体レーザユニット135の発光による露光
を受けて静電潜像を形成する。
【0029】画像データは、レーザダイオード(LD)
変調回路に送られて、変調された画像信号により半導体
レーザユニットのLDが発光し、ポリゴンミラー131
に投射される。
【0030】ポリゴンミラー131はその多面体でビー
ム光を反射して走査し、その走査光はfθレンズ13
2、シリンドリカルレンズ133によりビーム形が補正
されたあと反射ミラー134を介して感光体を露光して
主走査を行い、静電画像を形成する。このとき、画像域
外に設けたセンサにより走査光の一部を受光し、各走査
の同期をはかる。
【0031】レーザ光は光学系により600DPI相当
にビーム系が絞られる。従って高品質画像を得るために
はトナーの粒径も小さくする必要がある。本実施例では
各色とも8μmのサイズのトナーを使用している。ただ
しユーザにとって最も重要なのは黒色の文字品質であ
り、黒色トナーは小粒径トナー(7μm〜11μm)が
好適である。
【0032】像露光の光学系としては例えば次に記す構
成のものが使用される。
【0033】 ポリゴンミラー: 6面、回転数23600rpm、エアーベアリング採用 レンズ焦点距離: f=140mm ドットクロック: 20MHz ビ ー ム 径: 約60×80μm (現像)トナー補給ボックスより供給されたトナーは現
像器の右端部に落下され、相反する方向に回転する一対
の撹拌スクリュ142によってキャリアと撹拌混合さ
れ、所定の帯電量(Q/M)に設定される。
【0034】一方トナー濃度は透磁率検知方法(L検知
方式)により検知され、この出力周波数にもとづいてト
ナーの供給量を制御して7ないし9%程度のトナー濃度
値に設定制御される。
【0035】撹拌された二成分現像剤は供給ローラ14
3を介して現像スリーブ141に搬送され、層厚規制部
材144によって薄層とされて感光体ドラム10の現像
域に搬送され、次に記す現像条件によって静電潜像の反
転現像を行う。この現像方式では現像剤の穂立とドラム
とは非接触状態で現像が行われ、直流成分に交流成分を
重ね合わせた現像電界により非接触二成分反転現像が行
われている。
【0036】 現 像 間 隙 : 0.5mm 現像剤搬送量 : 20〜30mg/cm2 現像バイアス(AC): 2KV、8KHz (DC): −750V 現像スリーブ回転方向: 感光体ドラムに対し正転 画像濃度調整 : 現像スリーブ回転数制御または現像バイアス制御( レーザビームにより感光体に標準票板を形成し、現 像後反射濃度を測定し画像濃度調整を行う) トナー濃度制御 : L検知方式 (給紙)記録紙Pは給紙カセット15内に片側基準で格
納されており、従ってさばき爪151は記録紙Pの基準
面側にのみ設けられさらに半月ローラ16も片持ち構造
とされて記録紙Pの基準面側に片寄って位置されてい
る。
【0037】給紙部は、専用のモータを有しており、半
月ローラ16が矢示方向に回転して押上げ板152上に
積載した記録紙Pをさばき爪151の作用によりその最
上層の1枚のみを搬出する。
【0038】給紙カセット15より搬出された記録紙P
は搬送系路に入ってUターンし、先端がレジストローラ
17を通過したすぐ後に図示しない給紙センサの検知に
よってモータを一旦停止したのち、転写のタイミングが
整った段階で再びモータが回転を始め、感光体面に対し
所定の角度を保ってその転写域に給紙される。
【0039】一方手差しによる給紙は装置本体の前面に
位置する手差し給紙台153を図1の一点鎖線にて示す
位置より実線にて示す位置に回動してセットして行う。
【0040】手差しされた紙はピックアップローラ15
4の回転により搬送され、レジストローラ17を経て転
写域に給紙される。
【0041】手差し給紙の対象とする紙は、通常用いら
れる16lbsないし24lbsの一般の記録紙Pの
他、36lbsの厚紙やOHP用のトランスペアレンス
シート等である。また手差し給紙台153を取り外し、
オプションとして専用のフィーダを装着することで封筒
の給紙も可能である。
【0042】(転写・分離)転写手段である転写ローラ
18は感光体ドラム10の周面に対し、接離可能であっ
て、単色画像のプリント時(転写時)には図2に示す如
く常に圧接状態に置かれるが、カラー画像の形成中には
退避して離間した位置に保たれ、転写時にのみ圧接され
る。また、単色画像形成時でも、各プリント間で前記画
像濃度調整を行うなど、圧接状態のままで不都合がある
場合には離間した位置に置かれる。
【0043】本実施例の装置には、使用環境などの影響
を小さくするため、定電流制御のできる転写電源が用い
られる。また、分離器19にはDCとACを重畳したバ
イアス電圧を印加する分離用電源19Eが使用される。
【0044】(定着)本実施例の装置の備える定着装置
20は図3に示す如く、一対のローラから成るいわゆる
熱ローラ方式の定着装置であって、定着ヒータを内蔵し
時計方向に駆動回転する上ローラ201と、該上ローラ
201に圧接して従動回転する下ローラ202との間に
形成されたニップ部により記録紙Pを加熱搬送してトナ
ー像の溶着を行う。
【0045】上下の各ローラ201,202は共に耐熱
チューブを被覆されていて、圧接によりニップ部がほぼ
直線状に形成されることにより、封筒等が搬送される際
に生じ易い紙面のシワが防止される。
【0046】前記上ローラ201の周面温度はサーミス
タ等の温度センサ205に検知されることによって制御
されて所定の温度範囲内に保たれ、またトナーの溶着に
よって付着した汚れはクリーニングローラ203の圧接
によって除去清掃される。このクリーニングローラ20
3はプリント枚数4万枚程度で新規のものに交換され
る。また、定着ヒータは使用しない時間が所定時間を越
えるとSLEEPモードとなり、省エネ制御される。
【0047】さらにOHPに使用されるトランスペアレ
ンスシートを転写材として使用する場合、カラーのトナ
ー像の透過率を向上するべくトナー像面を平滑化して乱
反射を防止する目的から、上ローラ201の周面のオイ
ルパッド204によりローラ表面にシリコンオイルが塗
布される。
【0048】従って本実施例の装置は転写材の搬送速度
を100mm/sec、50mm/secおよび12.
5mm/secの3段階に切換可能とすることにより、
普通紙、封筒およびトランスペアレンスシートの3種の
転写材を使用出来るモードを備えて幅広い用途に対応し
て利用される。
【0049】なお上ローラ201の設定温度は、低温度
で溶融するトナーを用いることにより約180℃前後と
低温度化することが可能であり、またオイルパッド20
4にスポンジ材(多孔質PTFE被覆)を用いることに
より押圧ムラが解消されて均一なオイル塗布が実現され
る。
【0050】(転写ローラ)次に、前述した転写ローラ
18の構成について説明する。
【0051】図4(A)は単層タイプの転写ローラ18
の断面図である。図において、転写ローラ18は、ステ
ンレス鋼棒から成る軸体(芯金)181と、その外周に
ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエ
ン共重合体エラストマー、オレフィン系エラストマー等
の樹脂材を、セルサイズ10〜100μm程度の発泡タ
イプもしくは連泡タイプで形成し、さらに上記樹脂材に
導電性付与剤としてカーボンブラック等の無機物および
/または有機導電剤を混在させた電荷供給可能な導電性
とした弾性部182とから構成されている。なお弾性部
182の一例としてポリウレタン系樹脂ルビセルローラ
(日東工業(株)製)を用いた。
【0052】図4(B)は、被覆タイプの転写ローラ1
8を示す断面図である。
【0053】この転写ローラ18は、上記単層タイプの
転写ローラの弾性部182の外周面上に、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)、ポリアミド6(ナイロン6)、
ポリアミド66(ナイロン66)、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、パーフルオロアクリレート系樹脂
(PFA)、ポリエステル系樹脂等から成る表面被覆層
部183を、5〜100μmの膜厚で設けたものであ
る。上記被覆層部183を設けることにより、転写ロー
ラ18の表面のクリーニングが容易確実になり、メンテ
ナンス性が向上する。
【0054】図4(C)は、被覆タイプの転写ローラ1
8の他の実施例を示す断面図である。
【0055】この転写ローラ18は、上記軸体181の
外周面上に設けた弾性部182のさらに外層に中抵抗層
部184を設け、その外周面上に前記被覆層部183を
形成したものである。上記中抵抗層部184は、電気抵
抗を最適制御できる材料を選択することができる。これ
によって弾性部182は所要の弾性を備え、中抵抗層部
184は所要の導電性付与性を備えた機能分離型に構成
することが可能である。電気抵抗の測定の方法は、例え
ばローラ軸の両端を所定の力で(例えば500g重)ア
ルミニウムなどの導電板に押圧し、導電板とローラ軸の
Ω単位の抵抗値を測定する。
【0056】上記転写ローラ18の電気抵抗としては、
前記測定方法において、幅210mmのローラで105
〜1011Ωのものが好ましく、107〜108Ωならばさ
らに良い。
【0057】また、上記転写ローラ18のゴム硬度は、
ゴム硬度計による計測で60°以下(JIS−K630
1 アスカ−Cスケール硬度)が好ましい。
【0058】上記転写ローラ18によるローラ転写は、
記録紙Pの背面に直接転写ローラ18を接触させて、ト
ナーを圧接し、トナーと逆極性の電荷を付与することに
より転写を行う。
【0059】(分離手段)ベルト感光体や小径ドラム感
光体では、分離部の小さな曲率半径を利用して、記録紙
の鋼性のみで分離させることができるが、感光体形状の
制約を受ける。また高速機等ではAC除電分離と併用す
ることで安定した高速の分離を達成している。AC除電
分離は、転写の直後に記録紙を交流コロナ放電により除
電して記録紙の感光体への静電吸着力を低減し、紙の剛
性や自重を利用して分離するものである。しかし、AC
除電が強すぎると画像抜けの転写不良が発生しやすく、
弱いと薄く剛性の弱い記録紙ほど分離が難しくなるた
め、記録紙種や環境を考慮して除電量をバランス良く設
定する必要がある。本発明のコロナ放電器による分離器
の一実施例を示したのが図5である。
【0060】図5の斜視図に示す分離器19で、19A
は分離電極、19Bは感光体ドラム10の回転方向下流
側に設けたバックプレートである。また19Cはバック
プレート19Bの両端部に取り付けられた絶縁部材で分
離電極19Aを支持している。
【0061】分離電極19Aは板厚t=0.01mm〜
1.0mm程度のステンレス等の金属薄板で、エッチン
グ又はプレス等によって端面に等ピッチの鋸歯を設けた
帯状部材である。この実施例ではt=0.1mmのステ
ンレス薄板に鋸歯を設けたもので、鋸歯部についてはピ
ッチ2mm、頂角13°、歯高2mmの形状となってい
る。帯状をなした分離電極19Aの両端近傍には小孔が
設けられて、一方の小孔は留めねじ等の固定部材191
Aによって絶縁部材19Cに取り付けられている。また
他方の小孔には引張りばね192Aを介して他方の絶縁
部材19Cに取り付けられ、分離電極19Aはバックプ
レート19Bに平行に直線状に張設されていて、固定部
材191Aには分離用の交流バイアスVAC、fACと直流
バイアスVDCが重畳したコロナ放電を行う電源19Eが
接続されている。
【0062】また感光体ドラム10周面の転写部と分離
部との間の領域には、感光体面を転写材を介して露光す
る露光手段としての露光装置30が設置されている。こ
こで言う転写部とは、給紙部より送られた転写材が転写
ローラと感光体の間にできた転写電界に置かれる領域で
あり、実際には、転写ローラと感光体のニップ部と、そ
の極く近傍(感光体や転写ローラの径、圧接力、転写ロ
ーラ硬度により異なるがニップ部の前後2〜3mm)で
ある。また分離部とは、感光体に吸着している転写材が
除電極よりの除電電流を受け始める位置から、転写材が
感光体より離間し始める位置までの領域である。
【0063】トナー像の転写材Pへの転写に際し、前記
の転写ローラ18はドラム面への圧接が終了してから電
圧源180より直流の定電流が供給され、一方分離器1
9に対しては電源19Eより直流と交流を重畳した高電
圧が転写材先端が分離部に進入する前に印加される。
【0064】前記図2の露光装置30はLEDアレイか
ら成る光源30Aと該光源30Aの発光光をドラム面に
集束し導く導光性ガイド部材30Bとさらに光源30A
の発光光量を制御する環境条件によって調整する可変電
源とから構成される。前記感光体ドラム10上に顕像化
された単色あるいは複数色の画像が転写部に移動してく
るのに合わせて転写材が給紙され転写ローラ18が圧着
され転写が行われると、転写材の先端が前記露光装置3
0の露光位置に来ると同じか、それに先立って前記露光
装置30により、転写材を介して感光体ドラム10に露
光が行われる。この露光により再帯電を受けたトナー像
部の感光体と、白地部の感光体の除電を行い、これらの
領域と再帯電を受けていないトナー像部(最後に現像を
受けた画像、一回の帯電で複数回の潜像形成、顕像化を
行う場合と同様)の分離条件を揃え、分離適正条件の拡
大が可能となる。
【0065】前記の導光性ガイド部材30Bは高電圧を
印加される分離器19より光源30Aを離間した位置に
配設するにも有効であって、それを用いることによって
光源30Aが高電圧により損傷したり、漏れ電流が発生
したりするのを防止することが出来る。また本発明のコ
ロナ放電器を分離器19として用いたカラー画像形成装
置では、分離器19の背後にはバックプレートが存在し
ないので、分離電極19Aの背後に光源30Aを設け、
分離部において転写材の背後から露光を行うことによっ
て、更に分離を確実に行うことが可能となる。
【0066】本実施例では、転写部における転写電流I
Tは幅214mmに対して12〜13μAを適当とし、
除電部においてはドラム除電極間距離dDS=4.6mm
とし、除電バイアスについてはVAC=7KVP-P、fAC
=1.00KHZ、VDC=+350Vを最適とした。ま
た露光装置30による転写材を介しての露光については
環境変化等によって変更することが望ましい。標準的に
は(実験室で)分離領域を3mmとしてその間に露光さ
れる光量は除電極長手方向1mmあたり最低光量0.3
μW/mmを必要とした。かかる構成とすることによ
り、本発明のコロナ放電器を除電器として用いたカラー
画像形成装置では極めて安定した転写・分離が可能とな
った。
【0067】
【発明の効果】本発明によるコロナ放電器では、十分な
帯電、除電性能を維持しつつ、電源電流を小さくし、オ
ゾン発生量を低減して電源の小型化、低コスト化がなさ
れるとともに、バックプレートの省略によって放電器の
小型化、低コスト化が実現することとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】画像転写部と分離部の構成図。
【図3】定着装置の構成図。
【図4】転写ローラの断面構成図。
【図5】分離器の外観斜視図。
【図6】コロナ放電実験装置の構成図。
【図7】鋸歯状電極の外観図。
【図8】下流側にバックプレートを設けたコロナ放電器
と電位制御性能をを示すグラフ。
【図9】上流側にバックプレートを設けたコロナ放電器
と電位制御性能を示すグラフ。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 12 (スコロトロン)帯電器 13 像露光手段 14 現像器 18 転写ローラ 19 分離器 19A 分離電極 19B バックプレート 19C 絶縁部材 19E 電源 20 定着装置 22 クリーニング装置 30 露光装置(部) 30A 光源 30B 導光性ガイド部材 T2 コロナ放電器 T2A 電極 T2B バックプレート T2E 電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロナ放電を行う像担持体、もしくは中
    間転写体、もしくは転写材の進行方向に対し、少なくと
    も下流側のバックプレートを残し、バックプレートの他
    の部分を省略したことを特徴とする電子写真用のコロナ
    放電器。
  2. 【請求項2】 前記コロナ放電器の放電極は鋸歯状電極
    であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用のコ
    ロナ放電器。
  3. 【請求項3】 前記コロナ放電器は転写材の分離除電用
    に用いられるコロナ放電器であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の電子写真用のコロナ放電器。
  4. 【請求項4】 前記コロナ放電器の背面から像担持体面
    を転写材を介して露光する露光手段を設けたことを特徴
    とする請求項3記載の電子写真用のコロナ放電器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011220A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011220A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4573581B2 (ja) * 2004-06-29 2010-11-04 京セラミタ株式会社 画像形成装置

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