JPH09160349A

JPH09160349A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH09160349A
Application number: JP7319215A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Koshimura; 靖越村; Kiyoharu Nakagama; 清張中釜; Atsushi Okane; 淳大金; Sanji Nemoto; 三次根本
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1995-12-07
Filing date: 1995-12-07
Publication date: 1997-06-20

Abstract

(57)【要約】【課題】帯電手段に設けられる先鋭状電極の汚れの生
じにくい画像形成装置を提供すること。【解決手段】帯電手段の像形成体と相対する面の反対
側の面に帯電手段よりも幅広な吸気口を設けたことを特
徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、先鋭状電極を用い
たコロナ放電式の帯電手段を有する画像形成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ＦＡＸ等の画
像形成装置に用いられるコロナ放電式の帯電手段として
は、ワイヤ放電方式とピン放電方式（ピン電極型、先鋭
状電極型等）に大別される。後者は小型で低オゾン発生
のため近年電子写真複写機、プリンタ等でも使用される
ようになってきた。特に、放電電極として一枚の薄い板
状部材に複数の先鋭状電極を設けた先鋭状電極板がＵＳ
Ｐ．４７２５７３２に、また、先鋭状電極を用い、放電
の安定性と均一性を図るものとして、個々に独立した先
鋭状電極と共通電極板とを、それぞれ別体に設け、個々
の先鋭状電極と共通電極板との間に抵抗体を設けた構造
の帯電手段が特開平５−２３１４号公報によって開示さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯電手
段に対して、像形成体の移動方向の上流側に配置され、
像形成体上の残留トナーをクリーニングするためのクリ
ーナより飛散したトナーが、像形成体の回転による像形
成体周面に沿った風やコロナ放電により発生するイオン
風によって帯電手段の内部に入り込み先鋭状電極の汚れ
を引起こす。

【０００４】上記の如く、帯電手段に先鋭状電極を用い
たものは、小型で低オゾン発生であり、且つ、先鋭状電
極よりの放電は指向性が強く、安定した放電が得られる
ものの、先鋭状電極の欠点として、先鋭状電極の先端部
より放電が行われるため、従来のワイヤ放電式の放電電
極と異なり放電部分が少なく、先鋭状電極に一旦汚れが
発生すると、形成される画像に白ヌケが生じるという問
題がある。殊に、高速の画像形成装置においては大きな
放電電流を必要とするため、先鋭状電極の汚れも発生し
易く白抜けの問題が起こり易い。

【０００５】本発明は上記の問題点を解決し、帯電手段
に設けられる先鋭状電極の汚れの生じにくい画像形成装
置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、移動する像
形成体と、前記像形成体の移動方向に直交する複数の先
鋭状電極により、前記像形成体を帯電させる帯電手段と
を有し、前記像形成体上にトナー像を形成する画像形成
装置において、前記帯電手段の前記像形成体と相対する
面の反対側の面に前記帯電手段よりも幅広な吸気口を設
けたことを特徴とする画像形成装置によって達成される
（第一の発明）。

【０００７】また、上記目的は、移動する像形成体と、
前記像形成体の移動方向に直交する複数の先鋭状電極に
より、前記像形成体を帯電させる帯電手段とを有し、前
記像形成体上にトナー像を形成する画像形成装置におい
て、前記帯電手段の前記像形成体と相対する面の反対側
の面に設けた開口部から前記像形成体方向へ向かう空気
を前記帯電手段内に流入させる吸入ファンを前記帯電手
段に設けたことを特徴とする画像形成装置によって達成
される（第二の発明）。

【０００８】また、上記目的は、移動する像形成体と、
前記像形成体の移動方向に直交する複数の先鋭状電極に
より、前記像形成体を帯電させる帯電手段とを有し、前
記像形成体上にトナー像を形成する画像形成装置におい
て、前記帯電手段の前記像形成体と相対する面の反対側
の面に設けた開口部から前記像形成体方向へ向かう空気
を前記帯電手段内よりに流出させる排出ファンを前記帯
電手段に設けたことを特徴とする画像形成装置によって
達成される（第三の発明）。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。

【００１０】本発明者らが画像形成装置に用いられる帯
電手段のコロナ放電の際に発生するイオン風の流れにつ
いて実験したところ以下のことが判明した。

【００１１】即ち、図６にワイヤ電極を用いた帯電手段
の断面図、図７に先鋭状電極を用いた帯電手段の断面
図、図８に図６、図７の帯電手段の側面図を示すが、図
６に示すように、放電電極としてワイヤ電極４１１を用
い、背面に開口部を持たないコの字状のシールド部材と
してのサイドプレート４１３と制御グリッド４１５とで
構成される帯電手段としてのスコロトロン帯電器４００
や、図７に示すように、支持部材５１２に取付けられ後
に詳述する放電電極としての先鋭状電極１１１ａが設け
られた先鋭状電極板１１１を用い、背面に開口部を持た
ないシールド部材としてのサイドプレート５１３と制御
グリッド５１５とで構成される帯電手段としてのスコロ
トロン帯電器５００が、後述する画像形成装置に矢印方
向に回転される感光体ドラム１０と対峙して取付けら
れ、ワイヤ電極４１１や先鋭状電極１１１ａよりコロナ
放電が行われると、図８に矢印で示すようにコロナ放電
の際に発生するイオン風により、スコロトロン帯電器４
００やスコロトロン帯電器５００の長手方向の感光体ド
ラム１０と面する中央部では空気の吐き出しがあるもの
の、両端部で空気の吸い込みが行われ、図６、図７に矢
印で示すようにスコロトロン帯電器４００やスコロトロ
ン帯電器５００の内部に感光体ドラム１０面に沿った風
が入り込み放電電極としてのワイヤ電極４１１や先鋭状
電極１１１ａを汚す。

【００１２】更に、図９に、図６のシールド部材の背面
に開口部を設けた帯電手段を、図１０に、図９の帯電手
段の側面図を示すが、図９に示すように、放電電極とし
てワイヤ電極４１１を用い、背面に開口部４１３ａを設
けたコの字状のシールド部材としてのサイドプレート４
１３と制御グリッド４１５とで構成される帯電手段とし
てのスコロトロン帯電器６００が、後述する画像形成装
置に矢印方向に回転される感光体ドラム１０と対峙して
取付けられ、ワイヤ電極４１１よりコロナ放電が行われ
ると、図１０に矢印で示すようにコロナ放電の際に発生
するイオン風により、スコロトロン帯電器６００の長手
方向の背面の開口部４１３ａより空気の吸い込みが行わ
れるが、スコロトロン帯電器６００の感光体ドラム１０
と面する中央部では空気の吐き出しがあるものの、両端
部で空気の吸い込みが行われ、図９に矢印で示すように
スコロトロン帯電器６００の内部に感光体ドラム１０面
に沿った風が入り込み放電電極としてのワイヤ電極４１
１を汚す。

【００１３】しかしながら、図１１に、図７のシールド
部材の背面に開口部を設けた帯電手段を、図１２に、図
１１の帯電手段の側面図を示すが、図１１に示すよう
に、支持部材５１２に取付けられ後に詳述する放電電極
としての先鋭状電極１１１ａが設けられた先鋭状電極板
１１１を用い、背面に開口部５１３ａを設けたコの字状
のシールド部材としてのサイドプレート５１３と制御グ
リッド５１５とで構成される帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器７００が、後述する画像形成装置に矢印方向
に回転される感光体ドラム１０と対峙して取付けられ、
先鋭状電極１１１ａよりコロナ放電が行われると、図１
２に矢印で示すようにコロナ放電の際に先鋭状電極１１
１ａに沿って発生するイオン風によりスコロトロン帯電
器７００の長手方向の背面の開口部５１３ａより空気の
吸い込みが行われ、感光体ドラム１０と面する全面にお
いて空気の吐き出しが行われる、といった現象が判明し
た。

【００１４】図１１にて説明したシールド部材を改良
し、後に詳述する如く、図２に示すようにシールド部材
としてのコの字状のサイドプレート１１３の背面に、サ
イドプレートの脚１１３ｄ，１１３ｅの間隔によって決
められる帯電手段としてのスコロトロン帯電器１００の
幅よりも広くなるように、逆ハの字状に吸気口としての
開口部１１３ａを設定するように開口脚１１３ｂ，１１
３ｃを設けスコロトロン帯電器１００を構成する。

【００１５】帯電手段としてのスコロトロン帯電器１０
０が、後述する画像形成装置に矢印方向に回転される感
光体ドラム１０と対峙して取付けられ、先鋭状電極１１
１ａよりコロナ放電が行われると、指向性の強いコロナ
放電により先鋭状電極１１１ａに沿って像形成体方向へ
指向性の強いイオン風が発生する。イオン風により生じ
るスコロトロン帯電器内部の圧損を減らすように、帯電
手段としてのスコロトロン帯電器１００の幅よりも広く
なるように設定された吸気口としての開口部１１３ａよ
り、スコロトロン帯電器１００の内部への帯電手段背面
の汚れの少ない空気の流入が促進され、スコロトロン帯
電器１００の長手方向の背面の吸気口としての開口部１
１３ａよりの空気の吸い込みと感光体ドラム１０と面す
る全面においてスコロトロン帯電器１００よりの空気の
吐き出しとが一層良好に行われる。

【００１６】本発明に共通する画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセスおよび各機構の構成について、図
１を用いて説明する。図１は、本発明の画像形成装置の
一実施形態を示すレーザプリンタ８０の断面構成図であ
る。

【００１７】像形成体としての感光体ドラム１０は、例
えば周速（線速度）１５０ｍｍ／ｓｅｃで図１に矢印で
示す方向に駆動回転され、前プリントまでの感光体ドラ
ム１０の履歴をなくすために、帯電前の一様露光装置、
例えば発光ダイオード１２ａによる一様露光が行なわ
れ、感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去される。

【００１８】感光体ドラム１０は帯電手段であるスコロ
トロン帯電器１００により周面に対し一様に帯電された
後、像露光手段１２により画像信号に基づいた像露光が
行われる。像露光手段１２はレーザ光源から発光される
レーザ光を回転多面鏡１２ｂにより回転走査し、ｆθレ
ンズ１２ｃ、反射ミラー１２ｄ等を経て感光体ドラム１
０上に潜像が形成される。

【００１９】画像形成装置の側壁に面して吸気ファンＦ
１と排気ファンＦ２とが設けられる。画像形成装置に設
けられた吸気ファンＦ１により、フィルタＦＬ１を通し
て外部の浄化された空気が像露光手段１２の冷却用とし
て流入され、また、画像形成装置に設けられた排気ファ
ンＦ２により、帯電手段より発生したオゾンやクリー
ナ、現像器より飛散したトナー等を含んだ機内の空気が
フィルタＦＬ２を通して浄化されて機外に排気される。

【００２０】トナーとキャリアとで構成される現像剤を
それぞれ充填した現像手段である現像器１３が設けられ
ていて、感光体ドラム１０に形成された潜像の現像が現
像スリーブ１３ａによって行われる。現像は現像スリー
ブ１３ａと感光体ドラム１０との間に交流バイアスと直
流バイアスを重畳して印加し、非接触の反転現像にて行
われる。

【００２１】転写材収納容器１５に収納された記録紙Ｐ
は、感光体ドラム１０上に形成されたトナー画像と同期
がとられて、転写ベルト１４ａを張架した転写ベルト装
置１４によって感光体ドラム１０と転写ベルト１４ａと
の間に形成されるニップ部（転写域）１４ｂへと給送さ
れ、転写器１４ｃにより感光体ドラム１０の周面上の像
が一括して記録紙Ｐ上に転写される。転写ベルト１４ａ
は転写後、感光体ドラム１０より離間される。

【００２２】分離器１４ｄにより転写ベルト装置１４か
ら分離した記録紙Ｐは、少なくとも一方のローラの内部
にヒータを有する加熱用定着ローラ１７ａと圧着ローラ
１７ｂとを有する定着装置１７へと搬送され、加熱用定
着ローラ１７ａと、圧着ローラ１７ｂとの間で熱と圧力
とを加えられることにより記録紙Ｐ上の付着トナーが定
着され、装置外部へ排出される。

【００２３】転写後の感光体ドラム１０の周面上に残っ
たトナーは除電器１６により除電された後、クリーナ１
９にいたり、感光体ドラム１０に当接したゴム材から成
るクリーニングブレード１９ａによってクリーナ１９内
に掻き落とされ、スクリュウ１９ｂによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。

【００２４】クリーナ１９により残留トナーを除去され
た感光体ドラム１０は再び発光ダイオード１２ａにより
一様露光を受けた後、スコロトロン帯電器１００によっ
て一様帯電を受け、次の画像形成サイクルにはいる。画
像形成中、クリーニングブレード１９ａは感光体ドラム
１０より離間して保たれる。

【００２５】本発明の第一の発明の画像形成装置にかか
わる帯電手段の一実施形態を図２及び図３を用いて説明
する。図２は、本発明の第一の発明にかかわる帯電手段
の一実施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図であ
り、図３は、図２の帯電手段の構成部材及びその組立方
を示す図である。

【００２６】先鋭状電極板１１１は、帯状の板状部１１
１ｃの一側端に複数の放電電極としての先鋭状電極１１
１ａ、例えば鋸歯状の電極や針状の電極が一定ピッチＬ
で設けられ、像形成体である感光体ドラム１０の移動方
向に対して直交に配置されたコロナ放電用の電極板であ
る。

【００２７】先鋭状電極板１１１は、例えば、板厚０．
１ｍｍの一枚のステンレス板をエッチング加工して作ら
れたものであり、先鋭状電極１１１ａの先端部１１１ｂ
の曲率はＲ＝４０μｍ以下である。

【００２８】制御グリッド１１５は、例えば、板厚０．
１ｍｍのステンレス板をエッチング加工して作られたも
のであり、シールド部材である、例えばコの字状のサイ
ドプレート１１３は、例えば、ステンレス製の一枚の板
より成形されたものであり、コの字状の両端の脚１１３
ｄ，１１３ｅと、サイドプレート１１３の背面に、サイ
ドプレートの脚１１３ｄ，１１３ｅの間隔によって決め
られる帯電手段としてのスコロトロン帯電器１００の幅
よりも広くなるように、逆ハの字状に吸気口としての開
口部１１３ａを設定するように開口脚１１３ｂ，１１３
ｃとが設けられる。

【００２９】先鋭状電極板１１１を、絶縁性樹脂、例え
ば、ＡＢＳ樹脂で作られた支持部材１１２の側面１１２
ａに、例えば接着剤にて固定する。サイドプレート１１
３を、先鋭状電極板１１１の長手方向に平行に支持部材
１１２に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取付け固定し、
更に制御グリッド１１５を支持部材１１２の制御グリッ
ド取り付け用の面１１２ｂ，１１２ｃに、例えば図示せ
ぬ樹脂ネジにて取付け固定し、コロナ帯電手段であるス
コロトロン帯電器１００が形成される。

【００３０】図１にて説明した画像形成装置に、上記の
スコロトロン帯電器１００が、図２矢印で示す像形成体
としての感光体ドラム１０の移動方向に直交する方向に
先鋭状電極１１１ａが並ぶように感光体ドラム１０と対
峙して取り付けられ、画像形成がなされる際、先鋭状電
極板１１１には直流電圧、例えば−５〜−７ｋＶＤＣ
が、制御グリッド１１５には直流電圧、例えば−６００
Ｖ〜−９００ＶＤＣが、サイドプレート１１３には直流
電圧、例えば−５００Ｖ〜−９００ＶＤＣが、それぞれ
印加されコロナ放電が行われ，感光体ドラム１０が帯電
される。また、サイドプレート１１３の脚１１３ｄ，１
１３ｅと感光体ドラム１０との間隙はスコロトロン帯電
器１００内の空気が充分排出されるように３ｍｍ〜８ｍ
ｍに設定する。

【００３１】図２の矢印で示すように、コロナ放電の際
に、先鋭状電極１１１ａより指向性の強いコロナ放電に
より先鋭状電極１１１ａに沿って像形成体方向へ指向性
の強いイオン風が発生する。帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器１００の幅よりも広くなるように設定された
吸気口としての開口部１１３ａより、イオン風により生
じるスコロトロン帯電器内部の圧損を減らすように、ス
コロトロン帯電器内部への帯電手段背面の汚れの少ない
空気の流入が促進され、スコロトロン帯電器１００の長
手方向の背面の吸気口としての開口部１１３ａよりの空
気の吸い込みと感光体ドラム１０と面する全面において
のスコロトロン帯電器１００よりの空気の吐き出しとが
良好に行われる。

【００３２】上記の実施形態において、シールド部材と
してのサイドプレート１１３の開口脚１１３ｂ，１１３
ｃは、必ずしもサイドプレート１１３と一体に成型され
る必要はなく、別部材を設けてサイドプレートに取付け
られるものでもい。また、シールド部材としてのサイド
プレートの形状は、コの字状に限らず、Ｕ字状のもので
もよく、サイドプレート背面の吸気口より内部の圧損を
減じる空気の流れを生じるものであればよい。また、吸
気口を形成する開口脚の形状も、ハの字状に限らず、吸
気口より内部の圧損を減じる空気の流れを生じる形状の
ものであればよい。

【００３３】本発明の第二の発明の画像形成装置にかか
わる帯電手段の一実施形態を図４及び図２を用いて説明
する。図４は、本発明の第二の発明にかかわる帯電手段
の一実施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図であ
る。本実施形態も前記第一の発明の図２にて説明したと
同様な組立方であり、前記第一の発明と同様な機能、構
造を有する部材には同一の符番を付した。

【００３４】先鋭状電極板１１１は、帯状の板状部１１
１ｃの一側端に複数の放電電極としての先鋭状電極１１
１ａ、例えば鋸歯状の電極や針状の電極が一定ピッチＬ
で設けられ、像形成体である感光体ドラム１０の移動方
向に対して直交に配置されたコロナ放電用の電極板であ
る。

【００３５】先鋭状電極板１１１は、例えば、板厚０．
１ｍｍの一枚のステンレス板をエッチング加工して作ら
れたものであり、先鋭状電極１１１ａの先端部１１１ｂ
の曲率はＲ＝４０μｍ以下である。

【００３６】制御グリッド１１５は、例えば、板厚０．
１ｍｍのステンレス板をエッチング加工して作られたも
のであり、シールド部材である、例えばコの字状のサイ
ドプレート２１３は、例えば、ステンレス製の一枚の板
より成形されたものであり、コの字状の両端の脚２１３
ｄ，２１３ｅと、サイドプレート２１３の背面に、開口
部２１３ａとが設けられる。

【００３７】先鋭状電極板１１１を、絶縁性樹脂、例え
ば、ＡＢＳ樹脂で作られた支持部材１１２の側面１１２
ａに、例えば接着剤にて固定する。サイドプレート１１
３を、先鋭状電極板１１１の長手方向に平行に支持部材
１１２に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取付け固定し、
また制御グリッド１１５を支持部材１１２の制御グリッ
ド取り付け用の面１１２ｂ，１１２ｃに、例えば図示せ
ぬ樹脂ネジにて取付け固定し、更にサイドプレート２１
３の背面の開口部２１３ａの上部に吸入ファンＦ３、例
えばシロッコファン或いはプロペラファンが設けられた
ケーシング２２０が取付けられ、コロナ帯電手段である
スコロトロン帯電器２００が形成される。

【００３８】図１にて説明した画像形成装置に、上記の
スコロトロン帯電器２００が、図４矢印で示す像形成体
としての感光体ドラム１０の移動方向に直交する方向に
先鋭状電極１１１ａが並ぶように感光体ドラム１０と対
峙して取り付けられ、画像形成がなされる際、先鋭状電
極板１１１には直流電圧、例えば−５〜−７ｋＶＤＣ
が、制御グリッド１１５には直流電圧、例えば−６００
Ｖ〜−９００ＶＤＣが、サイドプレート２１３には直流
電圧、例えば−５００Ｖ〜−９００ＶＤＣが、それぞれ
印加されコロナ放電が行われ，感光体ドラム１０が帯電
される。また、サイドプレート２１３の端部と感光体ド
ラム１０との間隙はスコロトロン帯電器２００内の空気
が充分排出されるように３ｍｍ〜８ｍｍに設定する。コ
ロナ放電が行われるスコロトロン帯電器２００の作動中
は、吸入ファンＦ３が回転され、開口部２１３ａを通し
てスコロトロン帯電器２００の内部に空気が送り込まれ
る。

【００３９】吸入ファンの作動により、図４の矢印で示
すように、帯電手段背面の開口部から像形成体方向への
帯電手段背面の汚れの少ない空気が送り込まれ、先鋭状
電極から像形成体方向への空気の吐き出しにより、クリ
ーナより飛散したトナーの帯電手段の内部への入り込み
を防止し、先鋭状電極の汚れを防止される。

【００４０】上記の実施形態において、シールド部材と
してのサイドプレートの形状は、コの字状に限らず、Ｕ
字状、台形状等のものでもよい。またケーシングは、シ
ールド部材としてのサイドプレートと一体に形成された
ものでもよい。また、吸入ファンＦ３を設けず、図１に
て、説明した、例えば光学冷却ようの吸気ファンＦ１を
兼用して用い、吸気ファンＦ１より帯電手段への風路を
形成し帯電手段へ空気を送り込むようにしてもよい。

【００４１】本発明の第三の発明の画像形成装置にかか
わる帯電手段の一実施形態を図５及び図２を用いて説明
する。図５は、本発明の第三の発明にかかわる帯電手段
の一実施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図であ
る。本実施形態も前記第一の発明の図２にて説明したと
同様な組立方であり、前記第一、第二の発明と同様な機
能、構造を有する部材には同一の符番を付した。

【００４２】先鋭状電極板１１１は、例えば、板厚０．
１ｍｍの一枚のステンレス板をエッチング加工して作ら
れたものであり、先鋭状電極１１１ａの先端部１１１ｂ
の曲率はＲ＝４０μｍ以下である。

【００４３】制御グリッド１１５は、例えば、板厚０．
１ｍｍのステンレス板をエッチング加工して作られたも
のであり、シールド部材である、例えばコの字状のサイ
ドプレート２１３は、例えば、ステンレス製の一枚の板
より成形されたものであり、コの字状の両端の脚２１３
ｄ，２１３ｅと、サイドプレート２１３の背面に、開口
部２１３ａとが設けられる。

【００４４】先鋭状電極板１１１を、絶縁性樹脂、例え
ば、ＡＢＳ樹脂で作られた支持部材１１２の側面１１２
ａに、例えば接着剤にて固定する。サイドプレート２１
３を、先鋭状電極板１１１の長手方向に平行に支持部材
１１２に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取付け固定し、
また制御グリッド１１５を支持部材１１２の制御グリッ
ド取り付け用の面１１２ｂ，１１２ｃに、例えば図示せ
ぬ樹脂ネジにて取付け固定し、更にサイドプレート２１
３の両端の脚２１３ｄ，２１３ｅの少なくとも何れか一
方の外部側面に排出ファンＦ４、例えばシロッコファン
或いはプロペラファンが設けられたケーシング３２０が
取付けられ、コロナ帯電手段であるスコロトロン帯電器
３００が形成される。

【００４５】図１にて説明した画像形成装置に、上記の
スコロトロン帯電器３００が、図５矢印で示す像形成体
としての感光体ドラム１０の移動方向に直交する方向に
先鋭状電極１１１ａが並ぶように感光体ドラム１０と対
峙して取り付けられ、画像形成がなされる際、先鋭状電
極板１１１には直流電圧、例えば−５〜−７ｋＶＤＣ
が、制御グリッド１１５には直流電圧、例えば−６００
Ｖ〜−９００ＶＤＣが、サイドプレート２１３には直流
電圧、例えば−５００Ｖ〜−９００ＶＤＣが、それぞれ
印加されコロナ放電が行われ，感光体ドラム１０が帯電
される。また、サイドプレート２１３の端部と感光体ド
ラム１０との間隙はスコロトロン帯電器３００内の空気
が充分排出されるように３ｍｍ〜８ｍｍに設定する。コ
ロナ放電が行われるスコロトロン帯電器３００の作動中
は、排出ファンＦ３が回転され、スコロトロン帯電器３
００内部の空気が排出される。

【００４６】排出ファンの作動により、図５の矢印で示
すように、強制的に帯電手段内部の空気の吐き出しを行
うことで、帯電手段内部を負圧とし、開口部より帯電手
段内部への背面よりの汚れの少ない空気の流入を容易に
させ、先鋭状電極から像形成体方向への空気の吐き出し
が行われ、クリーナより飛散したトナーの帯電手段の内
部への入り込みを防止し、先鋭状電極の汚れを防止す
る。

【００４７】上記の実施形態において、シールド部材と
してのサイドプレートの形状は、コの字状に限らず、Ｕ
字状、台形状等のものでもよい。またケーシングは、シ
ールド部材としてのサイドプレートと一体に形成された
ものでもよい。また、排出ファンＦ４を設けず、図１に
て、説明した、例えばオゾン抜きの排気ファンＦ２を兼
用して用い、帯電手段より排気ファンＦ２への風路を形
成し帯電手段より空気を吐き出すようにしてもよい。

【００４８】

【発明の効果】請求項１によれば、先鋭状電極によるコ
ロナ放電の際の先鋭状電極から像形成体方向への指向性
の強いイオン風により生じる帯電手段内部の圧損を減ら
すべく、吸気口より帯電手段内部へ帯電手段背面の汚れ
の少ない空気の流入が促進され、先鋭状電極から像形成
体方向への空気の吐き出しにより、クリーナより飛散し
たトナーの帯電手段内部への入り込みを防止し、先鋭状
電極の汚れを防止する。

【００４９】請求項２によれば、吸入ファンにより、帯
電手段背面の開口部より帯電手段内部への帯電手段背面
の汚れの少ない空気の流入を増加させ、先鋭状電極から
像形成体方向へ空気の吐き出しにより、クリーナより飛
散したトナーの帯電手段内部への入り込みを防止し、先
鋭状電極の汚れを防止する。

【００５０】請求項３によれば、画像形成装置に設けた
吸気ファンを兼用して用いることができ、トナー汚れの
ない外気の流入が図れる。

【００５１】請求項４によれば、排出ファンにより強制
的に帯電手段内部の空気の吐き出しを行うことで、帯電
手段内部を負圧とし、開口部より帯電手段内部へ背面よ
りの汚れの少ない空気の流入を容易にさせ、先鋭状電極
から像形成体方向への空気の吐き出しが行われ、クリー
ナより飛散したトナーの帯電手段内部への入り込みを防
止し、先鋭状電極の汚れを防止する。

【００５２】請求項５によれば、画像形成装置に設けた
排気ファンを兼用して用いることができる。

【００５３】請求項６によれば、更に帯電手段背面の汚
れの少ない空気の流入が促進される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の一実施形態を示すレー
ザプリンタ８０の断面構成図である。

【図２】本発明の第一の発明にかかわる帯電手段の一実
施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図である。

【図３】図２の帯電手段の構成部材及びその組立方を示
す図である。

【図４】本発明の第二の発明にかかわる帯電手段の一実
施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図である。

【図５】本発明の第三の発明にかかわる帯電手段の一実
施形態を示すスコロトロン帯電器の拡大図である。

【図６】ワイヤ電極を用いた帯電手段の断面図である。

【図７】先鋭状電極を用いた帯電手段の断面図である。

【図８】図６、図７の帯電手段の側面図である。

【図９】図６のシールド部材の背面に開口部を設けた帯
電手段を示す図である。

【図１０】図９の帯電手段の側面図である。

【図１１】図７のシールド部材の背面に開口部を設けた
帯電手段を示す図である。

【図１２】図１１の帯電手段の側面図である。

【符号の説明】

１０感光体ドラム１００，２００，３００スコロトロン帯電器４００，５００，６００，７００スコロトロン帯電器１１１先鋭状電極板１１１ａ先鋭状電極１１１ｂ先端部１１２，５１２支持部材１１３，２１３，４１３，５１３サイドプレート１１３ａ，２１３ａ，４１３ａ，５１３ａ開口部１１３ｂ，１１３ｃ開口脚１１５，４１５，５１５制御グリッドＦ１吸気ファンＦ２排気ファンＦ３吸入ファンＦ４排出ファンＦＬ１，ＦＬ２フィルタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０３Ｇ 21/20 Ｇ０３Ｇ 21/00 ５３４ (72)発明者根本三次東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】移動する像形成体と、前記像形成体の移
動方向に直交する複数の先鋭状電極により、前記像形成
体を帯電させる帯電手段とを有し、前記像形成体上にト
ナー像を形成する画像形成装置において、前記帯電手段
の前記像形成体と相対する面の反対側の面に前記帯電手
段よりも幅広な吸気口を設けたことを特徴とする画像形
成装置。
【請求項２】移動する像形成体と、前記像形成体の移
動方向に直交する複数の先鋭状電極により、前記像形成
体を帯電させる帯電手段とを有し、前記像形成体上にト
ナー像を形成する画像形成装置において、前記帯電手段
の前記像形成体と相対する面の反対側の面に設けた開口
部から前記像形成体方向へ向かう空気を前記帯電手段内
に流入させる吸入ファンを前記帯電手段に設けたことを
特徴とする画像形成装置。
【請求項３】前記吸入ファンは前記画像形成装置に設
けられた吸気ファンであることを特徴とする請求項２に
記載の画像形成装置。
【請求項４】移動する像形成体と、前記像形成体の移
動方向に直交する複数の先鋭状電極により、前記像形成
体を帯電させる帯電手段とを有し、前記像形成体上にト
ナー像を形成する画像形成装置において、前記帯電手段
の前記像形成体と相対する面の反対側の面に設けた開口
部から前記像形成体方向へ向かう空気を前記帯電手段内
よりに流出させる排出ファンを前記帯電手段に設けたこ
とを特徴とする画像形成装置。
【請求項５】前記排出ファンが前記画像形成装置に設
けられた排気ファンであることを特徴とする請求項４に
記載の画像形成装置。
【請求項６】前記帯電手段の前記像形成体と相対する
面の反対側の面に前記帯電手段よりも幅広な吸気口を設
けたことを特徴とする請求項５に記載の画像形成装置。