JPH09166904A

JPH09166904A - コロナ帯電装置

Info

Publication number: JPH09166904A
Application number: JP32906595A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Tokimatsu; 宏行時松; Satoru Haneda; 哲羽根田; Masayasu Onodera; 正泰小野寺
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1995-12-18
Filing date: 1995-12-18
Publication date: 1997-06-24

Abstract

(57)【要約】【課題】複数の先鋭状電極よりのコロナ放電が干渉す
ることなく、小型化と放電能力の向上とが図られたコロ
ナ帯電装置を提供すること。【解決手段】先鋭状電極板を像形成体の移動方向に対
して複数枚並列配置すると共に、先鋭状電極板の間に先
鋭状電極の先端部より像形成体方向に突き出た導電板を
設け、導電板を接地したことを特徴とするコロナ帯電装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置において、感光体の帯電等の目的に使用され
るコロナ放電式のコロナ帯電装置に係わり、特に、非接
触型の先鋭状電極を用いたコロナ放電式のコロナ帯電装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ＦＡＸ等の画
像形成装置に用いられるコロナ放電式のコロナ帯電装置
としては、ワイヤ放電方式とピン放電方式（ピン電極
型、先鋭状電極型等）に大別される。後者は小型で低オ
ゾン発生のため近年電子写真複写機、プリンタ等でも使
用されるようになってきた。特に、放電電極として一枚
の薄い板状部材に複数の先鋭状電極を設けた先鋭状電極
板がＵＳＰ．４７２５７３２に、また、先鋭状電極を用
い、放電の安定性と均一性を図るものとして、個々に独
立した先鋭状電極と共通電極板とを、それぞれ別体に設
け、個々の先鋭状電極と共通電極板との間に抵抗体を設
けた構造のコロナ帯電装置が特開平５−２３１４号公報
によって開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記提案の如きコロナ
帯電装置に先鋭状電極を用いたものは、小型で低オゾン
発生であり、安定した放電が得られるものの、指向性が
強く局所的で幅狭な先鋭状電極よりのコロナ放電のため
幅狭な帯電能力であり帯電ムラが生じ易い。本願発明者
らがこれを改良し、帯電能力の向上と帯電ムラを防止す
るため図８に示すように、図８に従来の先鋭状電極板を
２枚設けたコロナ帯電装置を示すが、コロナ帯電装置４
００に２枚の先鋭状電極板４１０ａ，４１０ｂを並列し
て設け、シールド部材４３０方向へも放電させ、制御グ
リッド４５０を通して像形成体４１０を帯電させること
により帯電能力の向上と帯電ムラの防止を図った。

【０００４】しかしながら、コロナ帯電装置の小型化を
図るため２枚の先鋭状電極の間隔を狭めると、コロナ放
電の際に２枚の先鋭状電極よりの放電が干渉して帯電ム
ラが発生するという問題が起こった。

【０００５】本発明は上記の問題点を改良し、複数の先
鋭状電極よりのコロナ放電が干渉することなく、小型化
と放電能力の向上とが図られたコロナ帯電装置を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の先鋭
状電極が設けられた先鋭状電極板を有するコロナ帯電装
置において、前記先鋭状電極板を像形成体の移動方向に
対して複数枚並列配置すると共に、前記先鋭状電極板の
間に前記先鋭状電極の先端部より像形成体方向に突き出
た導電板を設け、前記導電板を接地したことを特徴とす
るコロナ帯電装置によって達成される（第一の発明）。

【０００７】また、上記目的は、複数の先鋭状電極が設
けられた先鋭状電極板を有するコロナ帯電装置におい
て、前記先鋭状電極板を像形成体の移動方向に対して複
数枚並列配置すると共に、前記先鋭状電極板の間に前記
先鋭状電極の先端部より像形成体方向に突き出た導電板
を設け、前記導電板に直流電圧を印加したことを特徴と
するコロナ帯電装置によって達成される（第二の発
明）。

【０００８】また、上記目的は、絶縁性基板の一方の面
上に先鋭状電極が設けられた複数のコロナ放電電極を有
するコロナ帯電装置において、前記コロナ帯電装置の中
央に導電板を設け、前記導電板の両側で前記導電板に対
して前記先鋭状電極が対面するように前記複数のコロナ
放電電極を設け、且つ前記導電板は前記先鋭状電極より
像形成体方向に突き出ていることを特徴とするコロナ帯
電装置によって達成される（第三の発明）。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。

【００１０】本発明のコロナ帯電装置が用いられる画像
形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構
の構成について、図１を用いて説明する。図１は、本発
明のコロナ帯電装置が用いられる画像形成装置の一実施
形態を示すレーザプリンタの断面構成図である。

【００１１】像形成体としての感光体ドラム１０は、例
えば周速（線速度）１５０ｍｍ／ｓｅｃで図１に矢印で
示す方向に駆動回転され、前プリントまでの感光体ドラ
ム１０の履歴をなくすために、帯電前の除電手段として
の一様露光装置、例えば発光ダイオード１２ａによる一
様露光が行なわれ、感光体周面の除電がなされ、残って
いる帯電が除去される。

【００１２】感光体ドラム１０はコロナ帯電装置として
のスコロトロン帯電器１００ａにより周面に対し一様に
帯電された後、像露光手段１２により画像信号に基づい
た像露光が行われる。像露光手段１２はレーザ光源から
発光されるレーザ光を回転多面鏡１２ｂにより回転走査
し、ｆθレンズ１２ｃ、反射ミラー１２ｄ等を経て感光
体ドラム１０上に潜像が形成される。

【００１３】トナーとキャリアとで構成される現像剤に
より現像する現像手段である現像器１３が設けられてい
て、感光体ドラム１０に形成された潜像の現像が現像ス
リーブ１３ａによって行われる。現像は現像スリーブ１
３ａと感光体ドラム１０との間に交流バイアスと直流バ
イアスを重畳して印加し、非接触の反転現像にて行われ
る。

【００１４】転写材収納容器１５に収納された記録紙Ｐ
は、感光体ドラム１０上に形成されたトナー画像と同期
がとられて、転写ベルト１４ａを張架した転写ベルト装
置１４によって感光体ドラム１０と転写ベルト１４ａと
の間に形成されるニップ部（転写域）１４ｂへと給送さ
れ、転写器１４ｃにより感光体ドラム１０の周面上の像
が一括して記録紙Ｐ上に転写される。転写ベルト１４ａ
は転写後、感光体ドラム１０より離間される。

【００１５】分離器１４ｄにより転写ベルト装置１４か
ら分離した記録紙Ｐは、少なくとも一方のローラの内部
にヒータを有する加熱用定着ローラ１７ａと圧着ローラ
１７ｂとを有する定着装置１７へと搬送され、加熱用定
着ローラ１７ａと、圧着ローラ１７ｂとの間で熱と圧力
とを加えられることにより記録紙Ｐ上の付着トナーが定
着され、装置外部へ排出される。

【００１６】転写後の感光体ドラム１０の周面上に残っ
たトナーは除電器１６により除電された後、クリーナ１
９にいたり、感光体ドラム１０に当接したゴム材から成
るクリーニングブレード１９ａによってクリーナ１９内
に掻き落とされ、スクリュウ１９ｂによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。

【００１７】クリーナ１９により残留トナーを除去され
た感光体ドラム１０は再び除電手段としての発光ダイオ
ード１２ａにより一様露光を受けた後、スコロトロン帯
電器１００ａによって一様帯電を受け、次の画像形成サ
イクルにはいる。画像形成中、クリーニングブレード１
９ａは感光体ドラム１０より離間して保たれる。

【００１８】本発明のコロナ帯電装置の第一の実施形態
について図２及び図３を用いて説明する。図２は、第一
の実施形態のコロナ帯電装置の断面図であり、図３は、
図２の組立図である。

【００１９】先鋭状電極板１１０ａは、帯状の板状部１
１１ａの一側端に複数の放電電極としての先鋭状電極１
１２ａ、例えば鋸歯状の電極や針状の電極が一定ピッチ
Ｌ（ｍｍ）で構成され、図１にて説明した画像形成装置
の像形成体である感光体ドラム１０の図２の矢印で示す
移動方向に対して直交する方向に並べて設けられたコロ
ナ放電用の電極板であり、先鋭状電極板１１０ｂは、帯
状の板状部１１１ｂの一側端に複数の放電電極としての
先鋭状電極１１２ｂ、例えば鋸歯状の電極や針状の電極
が一定ピッチＬ（ｍｍ）で構成され、図１にて説明した
画像形成装置の像形成体である感光体ドラム１０の図２
の矢印で示す移動方向に対して直交する方向に並べて設
けられたコロナ放電用の電極板である。先鋭状電極板１
１０ａと先鋭状電極板１１０ｂとが、図１にて説明した
画像形成装置の像形成体である感光体ドラム１０の図２
の矢印で示す移動方向に対して直交する方向に並列に並
べて設けられる。

【００２０】先鋭状電極板１１０ａ，１１０ｂは、例え
ば、板厚０．１ｍｍのステンレス板をエッチング加工し
て作られたものであり、先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂ
の先端部１１３ａ，１１３ｂの曲率は放電性を高めるた
めにＲ＝４０μｍ以下であることが好ましい。制御グリ
ッド１５０ａは、例えば、板厚０．１ｍｍのステンレス
板をエッチング加工して作られ、メッシュ幅１ｍｍであ
る。導電板１３０ａは、例えば、板厚１ｍｍのアルマイ
トやステンレスの一枚の板より形成されたものである。

【００２１】前述の先鋭状電極板１１０ａ及び１１０ｂ
を、絶縁性樹脂、例えば、ＡＢＳ樹脂で作られた断面コ
の字状の支持部材１２０ａの内面に設けられた段丘部１
２１ａの両側の面１２２ａ，１２３ａに、例えば接着剤
にて貼付けて固定する。導電板１３０ａの制御グリッド
側の先端が先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂの先端よりも
０．１ｍｍ〜５ｍｍ程度像形成体方向に突き出た状態で
導電板１３０ａを、先鋭状電極板１１０ａ，１１０ｂの
長手方向に平行して支持部材１２０ａの段丘部１２１ａ
の中央に設けられた溝１２４ａに嵌込み、例えば接着剤
にて固定し、更に制御グリッド１５０ａを、先鋭状電極
板１１０ａ，１１０ｂの長手方向に平行して支持部材１
２０ａの両端の脚部１２５ａ，１２６ａの端部に、例え
ば図示せぬ樹脂ネジにて取付け固定し、コロナ帯電装置
としてのスコロトロン帯電器１００ａが形成される。導
電板１３０ａの先端が先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂの
先端よりも突き出た状態で導電板１３０ａを設けること
により、複数の先鋭状電極よりのコロナ放電が互いに干
渉することがなく、各の先鋭状電極と被帯電面である像
形成体との間での正常な放電が行われる。

【００２２】また、導電板１３０ａの先端が制御グリッ
ド１５０ａと当接される状態でスコロトロン帯電器１０
０ａが形成されてもよい。導電板１３０ａの先端が制御
グリッド１５０ａと当接されることにより、先鋭状電極
１１２ａと制御グリッド１５０ａとの間隔が高精度に維
持され、より均一な帯電がなされる。

【００２３】上記のスコロトロン帯電器１００ａが、像
形成体としての感光体ドラム１０の移動方向に直交する
方向に先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂが並ぶように感光
体ドラム１０と対峙して取り付けられ、画像形成がなさ
れる際、それぞれの先鋭状電極板１１０ａ，１１０ｂに
は共通の直流電圧Ｅ１、例えば−５〜−７ｋＶＤＣが、
制御グリッド１５０ａ及び導電板１３０ａには共通の直
流電圧Ｅ２、例えば−６００Ｖ〜−９００ＶＤＣが、そ
れぞれ印加されコロナ放電が行われ，感光体ドラム１０
が帯電される。制御グリッド１５０ａと個別に、導電板
１３０ａが接地されてもよい。導電板１３０ａに直流電
圧を印加したり、導電板１３０ａを接地することによ
り、図２の矢印で示すように導電板１３０ａを通しても
コロナ放電が行われ、幅広いコロナ放電による均一で安
定した帯電が行われる。

【００２４】また、図２に示すように、支持部材１２０
ａの両側の脚部１２５ａ，１２６ａに穴１２７ａ，１２
８ａを設け、コロナ放電の際の空気の流通用の穴とし、
空気の流通により先鋭状電極の汚れを防止することも可
能である。

【００２５】本発明のコロナ帯電装置の第二の実施形態
について図４及び図２を用いて説明する。図４は、第二
の実施形態のコロナ帯電装置の断面図である。前記第一
の実施形態にて説明したと同様な部材には、同一の符番
を付す。

【００２６】本実施形態におけるスコロトロン帯電器１
００ｂは、第一の実施形態における支持部材１２０ａの
替わりに、上部に空気抜きの穴１２７ｂ，１２８ｂを設
けた支持部材１２０ｂを用い、また、第一の実施形態に
おける制御グリッド１５０ａの替わりに空気抜きの穴１
５１ｂ，１５２ｂを設けたコの字状の制御グリッド１５
０ｂを支持部材１２０ｂに取付けてスコロトロン帯電器
１００ｂが構成されるものであり、他の構成部材及び組
立方は前記第一の実施形態において説明したと同一であ
る。支持部材１２０ｂの上面の穴１２７ｂ，１２８ｂ及
び制御グリッド１５０ｂよりの穴１５１ｂ，１５２ｂよ
りコロナ放電の際に空気の流通がより効果的に行われ、
空気の流通により先鋭状電極の汚れを防止することがで
きる。

【００２７】本発明のコロナ帯電装置の第三の実施形態
について図５、図６及び図２を用いて説明する。図５
は、先鋭状電極が設けられたコロナ放電電極を示す図で
あり、図６は、第三の実施形態のコロナ帯電装置の断面
図である。本実施形態では、前記第一の実施形態にて説
明したと同一の構成の先鋭状電極板が用いられる。ま
た、前記第一の実施形態にて説明したと同様な部材に
は、同一の符番を付す。

【００２８】帯状の板状部１１１ａの一側端に複数の放
電電極としての先鋭状電極１１２ａ、例えば鋸歯状の電
極や針状の電極が一定ピッチＬ（ｍｍ）で構成された先
鋭状電極板１１０ａが、絶縁性基板１１５ａ、例えばセ
ラミック上に設けられてコロナ放電電極１０１ａが形成
される。また、帯状の板状部１１１ｂの一側端に複数の
放電電極としての先鋭状電極１１２ｂ、例えば鋸歯状の
電極や針状の電極が一定ピッチＬ（ｍｍ）で構成された
先鋭状電極板１１０ｂが、絶縁性基板１１５ｂ、例えば
セラミック上に設けられてコロナ放電電極１０１ｂが形
成される。コロナ放電電極１０１ａ，１０１ｂは図１に
て説明した画像形成装置の像形成体である感光体ドラム
１０の移動方向に対して直交する方向に並列に並べて設
けられたコロナ放電用の電極板である。

【００２９】先鋭状電極板１１０ａ，１１０ｂは、例え
ば、板厚０．１ｍｍのステンレス板をエッチング加工し
て作られたものであり、先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂ
の先端部１１３ａ，１１３ｂの曲率はＲ＝４０μｍ以下
である。制御グリッド１５０ａは、例えば、板厚０．１
ｍｍのステンレス板をエッチング加工して作られ、メッ
シュ幅１ｍｍである。導電板１３０ａは、例えば、板厚
１ｍｍのアルマイトやステンレスの一枚の板より形成さ
れたものである。

【００３０】また、コロナ放電電極１０１ａ及び１０１
ｂを、絶縁性樹脂、例えば、ＡＢＳ樹脂で作られたブロ
ック状の支持部材１２０ｃの両端に設けられた溝１２２
ｃ，１２３ｃに先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂを制御グ
リッド１５０ｃ側として嵌込み、例えば接着剤にて固定
し、また、導電板１３０ａの制御グリッド側の先端が絶
縁性基板１１５ａ，１１５ｂ上に設けられる先鋭状電極
１１２ａ，１１２ｂの先端よりも突出た状態で導電板１
３０ａを、コロナ放電電極１０１ａ，１０１ｂの長手方
向に平行して支持部材１２０ｃの中央に設けられた溝１
２１ｃに嵌込み、例えば接着剤にて固定する。この際、
絶縁性基板１１５ａ，１１５ｂ上に設けられる先鋭状電
極１１２ａ，１１２ｂが互いに導電板１３０ａに対面す
るように取付ける。更に、制御グリッド１５０ｃを、コ
ロナ放電電極１０１ａ，１０１ｂの長手方向に平行して
絶縁性基板１１５ａ，１１５ｂの端部に嵌込み、例えば
接着剤にて固定し、コロナ帯電装置としてのスコロトロ
ン帯電器１００ｃが形成される。

【００３１】導電板１３０ａの先端が絶縁性基板１１５
ａ，１１５ｂ上に設けられた先鋭状電極１１２ａ，１１
２ｂの先端よりも突出た状態で導電板１３０ａを設ける
ことにより、複数の先鋭状電極よりのコロナ放電が互い
に干渉することなく、各の先鋭状電極と被帯電面である
との間での正常な放電が行われる。また、先鋭状電極１
１２ａ，１１２ｂの先端は絶縁性基板１１５ａ，１１５
ｂから密着しているより離れていることが好ましい。
０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度先端が離れている方が高い放電
性が得られる。

【００３２】また、導電板１３０ａの先端が制御グリッ
ド１５０ｃと当接される状態でスコロトロン帯電器１０
０ｃが形成されてもよい。導電板１３０ａの先端が制御
グリッド１５０ｃと当接されることにより、先鋭状電極
１１２ａと制御グリッド１５０ｃとの間隔が高精度に維
持され、より均一な帯電がなされる。

【００３３】上記のスコロトロン帯電器１００ｃが、像
形成体としての感光体ドラム１０の移動方向に直交する
方向に絶縁性基板１１５ａ，１１５ｂ上に設けられた先
鋭状電極１１２ａ，１１２ｂが並ぶように感光体ドラム
１０と対峙して取り付けられ、画像形成がなされる際、
絶縁性基板１１５ａ，１１５ｂ上に設けられたそれぞれ
の先鋭状電極板１１０ａ，１１０ｂには共通の直流電圧
Ｅ１、例えば−５〜−７ｋＶＤＣが、制御グリッド１５
０ｃ及び導電板１３０ａには共通の直流電圧Ｅ２、例え
ば−６００Ｖ〜−９００ＶＤＣが、それぞれ印加されコ
ロナ放電が行われ、感光体ドラム１０が帯電される。制
御グリッド１５０ｃと個別に、導電板１３０ａが接地さ
れてもよい。導電板１３０ａに直流電圧を印加したり、
導電板１３０ａを接地することにより、図６の矢印で示
すように導電板１３０ａを通してもコロナ放電が行わ
れ、幅広いコロナ放電による均一で安定した帯電が行わ
れる。

【００３４】本発明のコロナ帯電装置の第四の実施形態
について図７及び図２を用いて説明する。図７は、第四
の実施形態のコロナ帯電装置の断面図である。前記第一
の実施形態にて説明したと同様な部材には、同一の符番
を付す。

【００３５】本実施形態におけるスコロトロン帯電器１
００ｂは、第三の実施形態における２つのコロナ放電電
極１０１ａ，１０１ｂを傾斜して、図７に示すように、
制御グリッド１５０ｄ側が広くなるように、ハの字状に
支持部材１２０ｄの溝１２２ｄ，１２３ｄに、溝１２１
ｄに取付けられた導電板１３０ａと、絶縁性基板１１５
ａ，１１５ｂ上に設けられた先鋭状電極１１２ａ，１１
２ｂとが互いに導電板１３０ａに対面するように取付け
たものであり、小型で、更に幅広い帯電がなされる。

【００３６】

【実施例】実施例１以下に第一の実施形態の実験例を示す。図１にて説明し
た画像形成装置を用い、直径が８０ｍｍで、幅は、少な
くとも、Ａ４サイズ（２９７ｍｍ）まで対応できる長さ
を有するもので、周速（線速度）２００ｍｍ／ｓｅｃで
回転される感光体ドラム１０を用い、図２及び図３にて
説明したスコロトロン帯電器１００ａを用い、電極のピ
ッチＬがそれぞれ２ｍｍの先鋭状電極１１２ａ，１１２
ｂで、先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂの先端部１１３
ａ，１１３ｂのＲ＝３０μｍ、先鋭状電極１１２ａ，１
１２ｂと導電板１３０ａとの間隙を３ｍｍ、導電板１３
０ａの先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂの先端部１１３
ａ，１１３ｂよりの突出量がそれぞれ３ｍｍとし、先鋭
状電極板１１０ａ，１１０ｂに共通の直流電圧Ｅ１とし
て−５．５ｋＶ（ＤＣ）を印加し、制御グリッド１５０
ａ及び導電板１３０ａには共通の直流電圧Ｅ２として−
８００Ｖ（ＤＣ）を印加して感光体ドラム１０の表面電
位を−８００Ｖで制御し実験した結果、電極汚れもな
く、帯電の均一性が得られた良好な画像を得ることが出
来た。また、制御グリッド１５０ａと個別に、導電板１
３０ａを接地した場合も同様な結果が得られた。

【００３７】実施例２以下に第三の実施形態の実験例を示す。図１にて説明し
た画像形成装置を用い、直径が８０ｍｍで、幅は、少な
くとも、Ａ４サイズ（２９７ｍｍ）まで対応できる長さ
を有するもので、周速（線速度）２００ｍｍ／ｓｅｃで
回転される感光体ドラム１０を用い、図５及び図６にて
説明したスコロトロン帯電器１００ｃを用い、絶縁性基
板１１５ａ，１１５ｂ上に設けられた先鋭状電極１１２
ａ，１１２ｂの電極のピッチＬがそれぞれ２ｍｍで、先
鋭状電極１１２ａ，１１２ｂの先端部１１３ａ，１１３
ｂのＲ＝３０μｍ、先鋭状電極１１２ａ，１１２ｂと導
電板１３０ａとの間隙を３ｍｍ、導電板１３０ａの先鋭
状電極１１２ａ，１１２ｂの先端部１１３ａ，１１３ｂ
よりの突出量がそれぞれ３ｍｍとし、絶縁性基板１１５
ａ，１１５ｂ上に設けられた先鋭状電極板１１０ａ，１
１０ｂに共通の直流電圧Ｅ１として−５．５ｋＶ（Ｄ
Ｃ）を印加し、制御グリッド１５０ｃ及び導電板１３０
ａには共通の直流電圧Ｅ２として−８００Ｖ（ＤＣ）を
印加して感光体ドラム１０の表面電位を−８００Ｖで制
御し実験した結果、電極汚れもなく、帯電の均一性が得
られた良好な画像を得ることが出来た。また、制御グリ
ッド１５０ｃと個別に、導電板１３０ａを接地した場合
も同様な結果が得られた。

【００３８】

【発明の効果】請求項１または２によれば、複数の先鋭
状電極よりのコロナ放電が互いに干渉することなく、各
の先鋭状電極と被帯電面である像形成体との間での正常
な放電が行われ、コロナ帯電装置の小型化と放電能力の
向上とが図られる。

【００３９】請求項３によれば、先鋭状電極と制御グリ
ッドとの間隔が高精度に維持され、均一な帯電がなされ
る。

【００４０】請求項４によれば、絶縁性基板上に設けた
両側の先鋭状電極よりのコロナ放電が互いに干渉するこ
となく、各の先鋭状電極と被帯電面である像形成体との
間での正常な放電が行われ、コロナ帯電装置の小型化と
放電能力の向上とが図られる。

【００４１】請求項５によれば、先鋭状電極と制御グリ
ッドとの間隔が高精度に維持され、均一な帯電がなされ
る。

【００４２】請求項６によれば、更に、幅広い放電領域
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコロナ帯電装置が用いられる画像形成
装置の一実施形態を示すレーザプリンタの断面構成図で
ある。

【図２】第一の実施形態のコロナ帯電装置の断面図であ
る。

【図３】図２の組立図である。

【図４】第二の実施形態のコロナ帯電装置の断面図であ
る。

【図５】先鋭状電極が設けられたコロナ放電電極を示す
図である。

【図６】第三の実施形態のコロナ帯電装置の断面図であ
る。

【図７】第四の実施形態のコロナ帯電装置の断面図であ
る。

【図８】従来の先鋭状電極板を２枚設けたコロナ帯電装
置を示す図である。

【符号の説明】

１００ａ，１００ｂ，１００ｃ，１００ｄスコロトロ
ン帯電器１０１ａ，１０１ｂコロナ放電電極１１０ａ，１１０ｂ先鋭状電極板１１２ａ，１１２ｂ先鋭状電極１１３ａ，１１３ｂ先端部１１５ａ，１１５ｂ絶縁性基板１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃ，１２０ｄ支持部材１３０ａ導電板１５０ａ，１５０ｂ，１５０ｃ，１５０ｄ制御グリッ
ド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の先鋭状電極が設けられた先鋭状電
極板を有するコロナ帯電装置において、前記先鋭状電極
板を像形成体の移動方向に対して複数枚並列配置すると
共に、前記先鋭状電極板の間に前記先鋭状電極の先端部
より像形成体方向に突き出た導電板を設け、前記導電板
を接地したことを特徴とするコロナ帯電装置。
【請求項２】複数の先鋭状電極が設けられた先鋭状電
極板を有するコロナ帯電装置において、前記先鋭状電極
板を像形成体の移動方向に対して複数枚並列配置すると
共に、前記先鋭状電極板の間に前記先鋭状電極の先端部
より像形成体方向に突き出た導電板を設け、前記導電板
に直流電圧を印加したことを特徴とするコロナ帯電装
置。
【請求項３】前記先鋭状電極と対向して帯電電圧を制
御する制御グリッドを設け、前記導電板が前記制御グリ
ッドに当接されることを特徴とする請求項１または２に
記載のコロナ帯電装置。
【請求項４】絶縁性基板の一方の面上に先鋭状電極が
設けられた複数のコロナ放電電極を有するコロナ帯電装
置において、前記コロナ帯電装置の中央に導電板を設
け、前記導電板の両側で前記導電板に対して前記先鋭状
電極が対面するように前記複数のコロナ放電電極を設
け、且つ前記導電板は前記先鋭状電極より像形成体方向
に突き出ていることを特徴とするコロナ帯電装置。
【請求項５】前記絶縁性基板或いは前記導電板に当接
して位置決めが行われる制御グリッドを設けたことを特
徴とする請求項４に記載のコロナ帯電装置。
【請求項６】前記コロナ放電電極を前記導電板に対し
て傾斜して設けたことを特徴とする請求項４または５に
記載のコロナ帯電装置。