JPH09160271A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH09160271A
JPH09160271A JP32594295A JP32594295A JPH09160271A JP H09160271 A JPH09160271 A JP H09160271A JP 32594295 A JP32594295 A JP 32594295A JP 32594295 A JP32594295 A JP 32594295A JP H09160271 A JPH09160271 A JP H09160271A
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JP
Japan
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group
substituted
unsubstituted
photosensitive layer
photoreceptor
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Application number
JP32594295A
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English (en)
Inventor
Toyoko Shibata
豊子 芝田
Tomoko Suzuki
友子 鈴木
Hirofumi Hayata
裕文 早田
Akira Kinoshita
昭 木下
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電子輸送能を有する電子輸送物質を用いて高
感度且つ残留電位が小さく、更に繰り返し使用してもそ
れらの特性が変化しない耐久性に優れた電子写真感光体
を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
記一般式(1)等で表される化合物を含有する電子写真
感光体。 〔式中、R、Rはそれぞれ、水素原子、ハロゲン原
子、置換,非置換のアルキル基、置換,非置換のアリー
ル基、置換,非置換のアルコキシル基、置換,非置換の
アルキルアミノ基、置換,非置換のアリールアミノ基ま
たは置換,非置換のアシルアミノ基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電潜像を形成させ
るための電子写真感光体に関し、詳しくは、新規な電子
輸送能を有する化合物を含有する層を有する電子写真感
光体に関する物である。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導
電性化合物を主成分とする感光層を有する無機感光体が
広く用いられてきた。しかし、これらは感度、熱安定
性、耐湿性、耐久性等において必ずしも満足し得る物で
なく、また一部の無機感光体では感光体中に人体に有害
な物質を含むため、廃棄に際しての問題がある。
【0003】これらの無機感光体の持つ欠点を克服する
目的で様々な有機光導電性化合物を主成分とする感光層
を有する有機感光体の研究・開発が近年盛んに行われて
いる。特にキャリア発生機能とキャリア輸送機能とを異
なる物質にそれぞれ分担させた機能分離型の感光体は、
それぞれの材料を広い範囲から選択する事が出来任意の
性能を有する感光体を比較的容易に作成し得る事から多
くの研究が成されており、一部実用に供されている物が
ある。たとえばUSP3,871,882のキャリア発
生層としてペリレン誘導体、キャリア輸送層にオキサジ
アゾール誘導体を用いた物、また特開昭55−8494
3号にはキャリア発生物質にジスチリルベンゼン系ビス
アゾ化合物、キャリア輸送物質にヒドラゾン化合物を用
いた物などが知られている。
【0004】このようにキャリア輸送能を有する物質と
しては、ピラゾリン、ヒドラゾン、トリフェニルアミン
誘導体のような化合物が知られている。これらは何れも
正孔輸送能を有する物質であり、キャリア発生物質を含
む層を下層としキャリア輸送物質(即ち、電荷輸送物
質)を含む層を上層とした機能分離型の感光体の場合、
感光体の表面を負に帯電させる方式をとる必要がある。
このため、従来無機感光体に広く用いられてきた負帯電
性の現像剤の利用が出来ない。また感光体をコロナ放電
により帯電させるときに生じるオゾンの発生量が無機感
光体で行われた正帯電に比べて多いなどの欠点がある。
特にオゾンの発生量が多い事はそれに起因する感光体の
劣化に加え、人体・環境に与える影響の点でも問題であ
る。
【0005】有機感光体を用いた正帯電方式の感光体と
しては、従来の正孔輸送物質を用いてキャリア発生層を
上層としキャリア輸送層を下層とした逆層構成の感光
体、キャリア発生物質とキャリア輸送物質を同一層に含
有する単層構成の感光体などが研究されている。しか
し、耐久正、環境特性などの点に於いて高速機に対応で
きる十分な性能を有する物が得られていない。
【0006】そこで上記のような問題を解決するため
に、キャリア輸送物質として電子輸送能を有する物質を
キャリア輸送層に適用する事が求められている。現在ま
でに電子輸送物質としては2,4,7−トリニトロフル
オレノンが知られているが、この物質は溶媒、バインダ
ーに用いられるポリマーとの溶解性、相溶性が充分でな
く、実際の感光層を構成するときに充分な特性を有して
いない。また発ガン性を有する事からもその使用は中止
されている。
【0007】その他、近年電子受容性構造に溶解性基を
導入したいくつかの電子輸送物質が提案されている。例
えば特開平1−206349号、特開平2−13536
2号、特開平2−214866号、特開平3−2906
66号、“Japan Hard Copy ’92”
論文集,P173(1992)を上げる事が出来る。し
かしながら、何れの化合物に於いても既存のキャリア発
生物質との組み合わせに於いて感度、電位特性が充分な
物でなく、実用上問題を有するのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、電子輸送能を有する電子輸送物質を用い
て高感度且つ残留電位が小さく、更に繰り返し使用して
もそれらの特性が変化しない耐久性に優れた電子写真感
光体を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は以上の目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の一般式
(1)、(2)、(3)または(4)で表される化合物
が電子写真感光体の優れた有効成分として働き得る事を
見いだし、本発明を完成したものである。すなわち本発
明の上記目的は、下記構成により達成された。
【0010】(1)導電性支持体上に感光層を設けた電
子写真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質とし
て下記一般式(1)で表される化合物を含有することを
特徴とする電子写真感光体。
【0011】
【化5】
【0012】〔式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子、
ハロゲン原子、置換,非置換のアルキル基、置換,非置
換のアリール基、または置換,非置換のアルコキシル
基、置換,非置換のアルキルアミノ基、置換,非置換の
アリールアミノ基または置換,非置換のアシルアミノ基
を表す。〕 (2)導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光体
において、前記感光層に電荷輸送物質として下記一般式
(2)で表される化合物を含有することを特徴とする電
子写真感光体。
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子、
ハロゲン原子、置換,非置換のアルキル基、置換,非置
換のアリール基または置換,非置換のアルコキシル基、
置換,非置換のアルキルアミノ基、置換、非置換のアリ
ールアミノ基または置換,非置換のアシルアミノ基を表
す。〕 (3)導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光体
において、該感光層に電荷輸送物質として下記一般式
(3)で表される化合物を含有することを特徴とする電
子写真感光体。
【0015】
【化7】
【0016】〔式中、R3、R4は、置換,非置換のアル
キル基を表す。R5は、置換,非置換のアルキル基、置
換,非置換のアリール基、シアノ基、ニトロ基またはハ
ロゲン原子を表し、nは0〜4を表す。〕 (4)導電性支持体上に感光層を設けた電子写真感光体
において、該感光層に電荷輸送物質として下記一般式
(4)で表される化合物を含有することを特徴とする電
子写真感光体。
【0017】
【化8】
【0018】〔式中、R6、R7は、置換、非置換のアル
キル基を表し、mは1〜4を表す。〕以下、本発明を詳
細に説明する。
【0019】前記一般式(1)、(2)で表される化合
物について説明する。
【0020】前記一般式(1)、(2)において、
1、R2で表される置換,非置換のアルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペ
ンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル
基、ドデシル基等が挙げられ、これらのアルキル基は、
更に置換されていてもよい。そして、これらのアルキル
基への置換基としては、例えば、アルキル基(例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t
ert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基
等)、アルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基
等)、アルキニル基(例えば、プロパルギル基等)、ア
リール基(例えば、フェニル基、ナフチル基等)、複素
環基(例えば、ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾリ
ル基、イミダゾリル基、フリル基、ピロリル基、ピラジ
ニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、セレナゾリ
ル基、スルホラニル基、ピペリジニル基、ピラゾリル
基、テトラゾリル基等)、ハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子等)、アルコ
キシル基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピル
オキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ
基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、オク
チルオキシ基、ドデシルオキシ基等)、アリールオキシ
基(例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等)、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、メチルオキシカルボニ
ル基、エチルオキシカルボニル基、ブチルオキシカルボ
ニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシ
カルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカル
ボニル基等)、スルホンアミド基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、ブチルス
ルホニルアミノ基、ヘキシルスルホニルアミノ基、シク
ロヘキシルスルホニルアミノ基、オクチルスルホニルア
ミノ基、ドデシルスルホニルアミノ基、フェニルスルホ
ニルアミノ基等)、スルファモイル基(例えば、アミノ
スルホニル基、メチルアミノスルホニル基、ジメチルア
ミノスルホニル基、ブチルアミノスルホニル基、ヘキシ
ルアミノスルホニル基、シクロヘキシルアミノスルホニ
ル基、オクチルアミノスルホニル基、ドデシルアミノス
ルホニル基、フェニルアミノスルホニル基、ナフチルア
ミノスルホニル基、2−ピリジルアミノスルホニル基
等)、ウレイド基(例えば、メチルウレイド基、エチル
ウレイド基、ペンチルウレイド基、シクロヘキシルウレ
イド基、オクチルウレイド基、ドデシルウレイド基、フ
ェニルウレイド基、ナフチルウレイド基、2−ピリジル
アミノウレイド基等)、アシル基(例えば、アセチル
基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ペン
チルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、オク
チルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、
ドデシルカルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフチ
ルカルボニル基、ピリジルカルボニル基等)、カルバモ
イル基(例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノカ
ルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルア
ミノカルボニル基、ペンチルアミノカルボニル基、シク
ロヘキシルアミノカルボニル基、オクチルアミノカルボ
ニル基、2−エチルヘキシルアミノカルボニル基、ドデ
シルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル
基、ナフチルアミノカルボニル基、2−ピリジルアミノ
カルボニル基等)、アミド基(例えば、メチルカルボニ
ルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、メチルカルボ
ニル−N−メチルアミノ基、プロピルカルボニルアミノ
基、ペンチルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカル
ボニルアミノ基、2−エチルヘキシルカルボニルアミノ
基、オクチルカルボニルアミノ基、ドデシルカルボニル
アミノ基、フェニルカルボニルアミノ基、ナフチルカル
ボニルアミノ基、4−ピリジルカルボニルアミノ基
等)、スルホニル基(例えば、メチルスルホニル基、エ
チルスルホニル基、ブチルスルホニル基、シクロヘキシ
ルスルホニル基、2−エチルヘキシルスルホニル基、ド
デシルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ナフチル
スルホニル基、2−ピリジルスルホニル基等)、アミノ
基(例えば、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチ
ルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、2−エチルヘキ
シルアミノ基、ドデシルアミノ基、アニリノ基、ナフチ
ルアミノ基、2−ピリジルアミノ基等)、シアノ基、ニ
トロ基等が挙げられる。これらの基は、さらに上記置換
基によって置換されていてもよい。
【0021】R1、R2で表される置換,非置換のアリー
ル基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、
これらアリール基は置換されていてもよい。アリール基
への置換基としては、例えば前記アルキル基への置換基
と同義のものが挙げられる。
【0022】R1、R2で表される置換,非置換のアルコ
キシル基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、
プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−
ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオ
キシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、
オクチルオキシ基、ドデシルオキシ基等が挙げられ、こ
れらアルコキシル基は置換されていてもよい。アルコキ
シル基への置換基としては、例えば前記アルキル基への
置換基と同義のものが挙げられる。
【0023】R1、R2で表されるハロゲン原子として
は、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素
原子等が挙げられる。
【0024】R1、R2で表される置換,非置換のアルキ
ルアミノ基、置換,非置換のアリールアミノ基のアルキ
ル基、アリール基は、それぞれR1、R2で表されるアル
キル基、アリール基と同義である。
【0025】R1、R2で表される置換,非置換のアシル
アミノ基は、R1、R2で表されるアルキル基への置換基
としての前述のアミド基と同義である。
【0026】前記一般式(3)、(4)で表される化合
物について説明する。
【0027】前記一般式(3)、(4)において、
3、R4、R5、R6、R7で表される置換,非置換のア
ルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル
基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、これらのア
ルキル基は更に置換されていてもよい。R5で表される
置換,非置換のアリール基としてはフェニル基、ナフチ
ル基等が挙げられ、これらのアリール基は更に置換され
ていてもよい。該アルキル基、アリール基への置換基と
しては、R1、R2で表されるアルキル基への置換基とし
て挙げられたものと同義のものが挙げられる。
【0028】これらの基は、さらに上記した置換基等に
よって置換されてもよい。
【0029】以下に、本発明の一般式(1)、(2)、
(3)、(4)で表される化合物の具体例を挙げるが、
これによって本発明の電子輸送物質が限定されるもので
はない。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】本発明の一般式(1)、(2)、(3)、
(4)で表される化合物(電子輸送性物質)は公知の方
法により合成する事が出来る。
【0041】本発明の一般式(1)、(2)で表される
化合物の代表的な化合物につき合成方法を具体的に示せ
ば、例えば下記の如くである。
【0042】(合成例1)例示化合物1−6の合成
【0043】
【化19】
【0044】発煙硫酸(60%SO3)26.7g(S
3:0.2mol)を0〜5℃に冷却し、これに温度
を保ちながら2,5−ジアミノ−3,6−ジクロロベン
ゾキノン2.06g(0.01mol)を少しずつ加
え、完溶したら内温を30℃まで徐々に上げ2時間撹拌
した後、再度内温を5℃まで下げ90%硫酸溶液26g
を徐々に加えると黄土色結晶が析出する。これを濾過
し、水洗を行って洗液が中性になったら濾過、乾燥を行
った。この結晶をトルエンにて再結晶をおこない例示化
合物1−6のオレンジ色の結晶を1.88g(収率;5
7%)得た。
【0045】(合成例2)例示化合物2−1および例示
化合物2−26の合成
【0046】
【化20】
【0047】この反応は、合成例1と同様の方法にて合
成が可能であり例示化合物2−1を合成できる。
【0048】更に、下記のようにして置換基を導入して
例示化合物2−26を合成する事もできる。
【0049】
【化21】
【0050】上記で得られた化合物(例示化合物2−
1)1.5g(0.004mol)と2,3−ジメチル
アミノベンゼン0.6g(0.005mol)をメタノ
ール50mlに溶解し、室温で2時間撹拌したところ、
赤紫色の結晶が得られた。これを濾過し、トルエン/n
−ヘキサン=3/2にて再結晶を行い1g(収率;50
%)の目的物(例示化合物2−26)を得た。
【0051】同様にして、原料を変化させる事でいろい
ろな化合物を合成する事が出来る。
【0052】本発明の一般式(3)で表される化合物
は、下記の反応式にしたがい、J.Chem.Soc.
235(1956)に記載の方法で合成することができ
る。
【0053】
【化22】
【0054】また、本発明の一般式(4)で表される化
合物は、下記の反応式にしたがい、Org.Syn.C
ol.Vol.5,1031に記載の方法で合成するこ
とができる。
【0055】
【化23】
【0056】本発明の前記一般式(1)、(2)、
(3)、(4)で表される化合物(以下、本発明の化合
物、または本発明の電子輸送性物質ともいう。)は優れ
た電子輸送性を有し、又これをバインダー中に分子分散
した感光層を導電性支持体上に設ける事により、本発明
の電子写真感光体を製造する事が出来る。
【0057】本発明の電子輸送物質はその優れた電子輸
送能を利用して、これをキャリア輸送物質として用い、
これと組み合わせて有効に作用し得るキャリア発生物質
を共に用いる事により、いわゆる機能分離型の感光体と
する事が出来る。前記機能分離型感光体は前記両物質の
混合分散単層構成の感光体であっても良いが、キャリア
発生層を下層として本発明の電子輸送性物質からなるキ
ャリア輸送層を上層とする積層型感光体にする事がより
好ましい。何れの層構成に於いても、支持体と感光層の
間にバリア機能と接着性を持つ下引き層(中間層)を設
けても良く、感光層の上に保護層を設けても良い。
【0058】電子輸送層は本発明の電子輸送物質を適当
な溶媒に単独で或いはバインダ樹脂と共に溶解分散せし
めたものをアプリケーター、バーコーター、ディップコ
ーター等を用いて塗布、乾燥して形成する事ができる。
【0059】電子輸送層に使用可能なバインダー樹脂と
しては、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂なら
びに、これらの繰り返し単位のうちの2つ以上を含む共
重合体樹脂が挙げられる。
【0060】またこれらの絶縁性樹脂の他、ポリビニル
−N−カルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられ
る。
【0061】電子輸送性物質の分散媒としては、例えば
トルエン、キシレン等の炭化水素類;メチレンクロライ
ド、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセルソ
ルブ、エチルセルソルブ等のアルコール類及びその誘導
体;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエー
テル類;ピリジンやジエチルアミン等のアミン類;N,
N−ジメチルホルムアミド等のアミド類等の窒素化合
物;その他脂肪酸及びフェノール類;二硫化炭素や燐酸
トリエチル等の硫黄、燐化合物等の1種又は2種以上を
用いる事ができる。
【0062】電子輸送層中のバインダー樹脂100重量
部当たり電子輸送物質は20〜200重量部が好まし
く、特に好ましくは30〜150重量部である。形成さ
れる電子輸送層の膜厚は、好ましくは5〜30μmであ
る。また単層機能分離型の電子写真感光体の場合、バイ
ンダー:電子輸送物質:キャリア発生物質の割合は1〜
100:1〜500:1〜500が好ましく、形成され
る感光層の膜厚は5〜50μmである。
【0063】次にキャリア発生層はキャリア発生物質を
適当な溶媒に単独であるいは上述の電子輸送層に用いた
ものと同様なバインダー樹脂と共に分散せしめた分散液
をディップ塗布、スプレイ塗布、ブレード塗布、ロール
塗布等によって支持体又は下引き層上に塗布して乾燥さ
せる方法により設けるもの、またはキャリア発生物質を
支持体又は下引き層上に蒸着したものが用いられる。分
散塗布の場合、用いられる溶媒としても前記電子輸送物
質の分子分散に於いて用いた分散媒を用いる事ができ
る。分散にはボールミル、ホモミキサー、サンドミル、
超音波分散機、アトランタ等が用いられる。
【0064】用いられるキャリア発生物質としては公知
のどのようなものでも使用できるが、例えばセレン系の
無機半導体、種々のフタロシアニン化合物、アゾ化合
物、ピリリウム化合物、ペリレン系化合物、シアニン系
化合物、スクアリウム化合物、多環キノン化合物が使用
できる。
【0065】本発明の感光体が積層型構成の場合、キャ
リア発生層中にバインダ−:キャリア発生物質の重量比
は0〜10:1〜50である。以上のようにして形成さ
れるキャリア発生層の膜厚は、好ましくは0.01〜1
0μm特に好ましくは0.1〜5μmである。
【0066】次に前記感光層を支持する導電性支持体と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属板、金属ド
ラム、またはアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウム
などを蒸着したプラスチックフィルム、または導電性物
質を塗布した紙、プラスチックフィルム、ドラムを使用
する事が出来る。
【0067】また本発明の感光層に於いては、オゾン劣
化防止の目的で以下に示すような酸化防止剤を添加する
事が出来る。
【0068】(1)ヒンダードフェノール類 (2)ヒンダードアミン類 (3)パラフェニレンジアミン類 (4)ハイドロキノン類 (5)有機燐化合物類 これらの化合物はゴム、プラスチック、油脂類等の酸化
防止剤として知られており、市販品として容易に入手で
きる。
【0069】また本発明の感光体には、その他、必要に
より感光層を保護する目的で紫外線吸収剤また感色補正
の染料を含有しても良い。
【0070】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は無論これにより限定されるものではな
い。尚本発明実施例に於いて「部」とは「重量部」を表
す。
【0071】実施例1〜10 アルミニウムを蒸着したPETフィルム上にポリアミド
樹脂「CM8000」(東レ社製)からなる厚さ0.5
μmの中間層を設けた。その上に、CuKα特性X線回
折に於けるブラッグ角2θの9.5°、24.1°、2
7.2°にピークを有するチタニルフタロシアニンに1
部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部を分散媒とし
てメチルイソプロピルケトン50部をサンドミルを用い
て分散した液をワイヤーバーを用いて塗布し膜厚0.3
μmの電荷発生層を形成した。次いで表1に示す例示化
合物1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−20
0」(三菱ガス化学社製)1.5部をテトラヒドロフラ
ン(THF)10部に溶解した。これを、電荷発生層上
にドクターブレードを用いて塗布し膜厚20μmの電荷
輸送層を形成して、実施例感光体1〜10を作成した。
【0072】
【表1】
【0073】比較例1 例示化合物1−1の代わりに下記の比較化合物K−1を
用いた以外は実施例1と同様にして比較サンプルを作成
した。
【0074】
【化24】
【0075】《評価1》実施例1〜10及び比較例1に
より得られて電子写真感光体サンプルについて、静電複
写試験装置EPA−8100(川口電機社製)を用いて
+800Vに帯電させ、10luxの白色光を露光し、
表面電位が半分になるまでの露光量E1/2(lux・
sec)を求め、感度とした。また10秒間露光後の表
面電位を残留電位Vr(V)とした。結果を表2に示
す。
【0076】
【表2】
【0077】表2から明らかなように、本発明の化合物
は電子輸送能を有し、高感度の正帯電用感光体を提供す
る事が出来る。
【0078】実施例11 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け、
その上にCuKα特性X線回折に於けるブラッグ角2θ
の9.5°、24.1°、27.2°にピークを有する
チタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチラール
樹脂0.5部を分散媒としてメチルイソプロピルケトン
50部をサンドミルを用いて分散した液をディップ塗布
して膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。次いで例
示化合物1−14を1部とポリカーボネート樹脂「ユー
ピロンZ−200」(三菱ガス化学社製)1.5部をT
HF(テトラヒドロフラン)10部に溶解し、電荷発生
層上にディップ塗布して膜厚20μmの電荷輸送層を形
成し、実施例感光体11を作成した。
【0079】実施例12 実施例11に於ける例示化合物1−14を1−24に変
えた他は、実施例11と同様にして実施例感光体12を
作成した。
【0080】実施例13 実施例11に於ける例示化合物1−14を2−13に変
えた他は、実施例11と同様にして実施例感光体13を
作成した。
【0081】実施例14 実施例11に於ける例示化合物1−14を2−23に変
えた他は、実施例11と同様にして実施例感光体14を
作成した。
【0082】《評価2》実施例11〜14により得られ
た電子写真感光体ドラムについて、コニカ(株)社製デ
ジタルコピー「Konica−9028」改造機(帯電
極性:正、反転現像)に装着し画像を複写したところ、
コントラストが高く原画に忠実でかつ鮮明な複写画像を
得た。また50,000回の繰り返しでもコントラスト
が高く鮮明な複写画像が得られた。
【0083】本発明の化合物は電子輸送能を有し、高感
度、低残留電位、良好な画像保持性をもつ正帯電用感光
体を提供する事が出来る。
【0084】実施例101 アルミニウムを蒸着したPETフィルム上に、CuKα
特性X線に対するブラッグ角2θの9.5°、24.1
°、27.2°にピークを有するチタニルフタロシアニ
ン1部、シリコーン−ブチラール樹脂0.5部、メチル
イソプロピルケトン50部をサンドミルを用いて分散し
た液をワイヤーバーを用いて塗布し、膜厚0.3μmの
電荷発生層を形成した。次いで例示化合物3−3;1部
とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−200」(三
菱ガス化学社製)2部を1,2−ジクロロエタン15部
に溶解した液を電荷発生層上にドクターブレードを用い
て塗布して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、実施例
感光体1を作製した。
【0085】実施例102〜106 例示化合物3−3の代わりに表3に示す例示化合物(電
荷輸送物質)を用いた他は実施例101と同様にして実
施例感光体102〜106を作製した。
【0086】比較例101 例示化合物3−3の代わりに下記比較化合物(電荷輸送
物質)K−1を用いた他は実施例101と同様にして比
較例感光体を作製した。
【0087】
【化25】
【0088】《評価101》実施例101〜106及び
比較例101により得られた電子写真感光体サンプルに
ついて、静電複写試験装置EPA−8100(川口電機
社製)を用いて+800Vに帯電させ、10luxの白
色光を露光し、表面電位が半分となるのに必要な露光量
E1/2(lux・sec)を求め、感度とした。また、
10秒間露光後の表面電位を残留電位Vr(V)とし
た。結果を表3に示す。
【0089】
【表3】
【0090】表3から明らかなように、本発明の化合物
は電子輸送能を有し、高感度、低残留電位の正帯電用感
光体を提供する事が出来る。
【0091】実施例107 円筒形アルミ基体上にポリアミド樹脂「CM8000」
(東レ社製)からなる厚さ0.5μmの中間層を設け
た。その上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2
θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有す
るチタニルフタロシアニン1部、シリコーン−ブチラー
ル樹脂0.5部、メチルイソプロピルケン50部をサン
ドミルを用いて分散した液をディップ塗布して膜厚0.
3μmの電荷発生層を形成した。次いで、例示化合物3
−3;2部とポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ−2
00」(三菱ガス化学社製)2部を1,2−ジクロロエ
タン15部に溶解した液を電荷発生層上にディップ塗布
して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、実施例感光体
107を作製した。
【0092】実施例108 実施例107に於ける例示化合物3−3を4−12に代
えた他は、実施例107と同様にして実施例感光体10
8を作製した。
【0093】《評価102》実施例107、108によ
り得られた電子写真感光体ドラムについて、コニカ
(株)社製デジタルコピー「Konica−9028」
改造機(帯電極性:正、反転現像)に装着し画像を複写
したところ、コントラストが高く原画に忠実でかつ鮮明
な複写画像を得た。また5,000回の繰り返してもコ
ントラストが高く鮮明な複写画像が得られた。
【0094】以上のように、本発明の電子輸送物質を用
いた電子写真感光体は、従来の電子輸送物質を用いた電
子写真感光体と比較して、感度が高く、繰り返し使用時
の感光体特性も安定している事が解る。
【0095】
【発明の効果】本発明により、電子輸送能を有する新規
な本発明の電子輸送物質を用いて高感度且つ残留電位が
小さく、更に繰り返し使用してもそれらの特性が変化し
ない耐久性に優れた電子写真感光体を提供する事ができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 昭 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化1】 〔式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原
    子、置換,非置換のアルキル基、置換,非置換のアリー
    ル基、置換,非置換のアルコキシル基、置換,非置換の
    アルキルアミノ基、置換,非置換のアリールアミノ基ま
    たは置換,非置換のアシルアミノ基を表す。〕
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、前記感光層に電荷輸送物質として下
    記一般式(2)で表される化合物を含有することを特徴
    とする電子写真感光体。 【化2】 〔式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原
    子、置換,非置換のアルキル基、置換,非置換のアリー
    ル基または置換,非置換のアルコキシル基、置換,非置
    換のアルキルアミノ基、置換、非置換のアリールアミノ
    基または置換,非置換のアシルアミノ基を表す。〕
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層に電荷輸送物質として下記
    一般式(3)で表される化合物を含有することを特徴と
    する電子写真感光体。 【化3】 〔式中、R3、R4は、置換,非置換のアルキル基を表
    す。R5は、置換,非置換のアルキル基、置換,非置換
    のアリール基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲン原子
    を表し、nは0〜4を表す。〕
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に感光層を設けた電子写
    真感光体において、該感光層に電荷輸送物質として下記
    一般式(4)で表される化合物を含有することを特徴と
    する電子写真感光体。 【化4】 〔式中、R6、R7は、置換、非置換のアルキル基を表
    し、mは1〜4を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220035067A (ko) * 2016-09-02 2022-03-21 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 착색 조성물 및 화합물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220035067A (ko) * 2016-09-02 2022-03-21 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 착색 조성물 및 화합물
TWI761260B (zh) * 2016-09-02 2022-04-11 日商住友化學股份有限公司 著色組成物及化合物

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