JPH09159369A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH09159369A
JPH09159369A JP34494295A JP34494295A JPH09159369A JP H09159369 A JPH09159369 A JP H09159369A JP 34494295 A JP34494295 A JP 34494295A JP 34494295 A JP34494295 A JP 34494295A JP H09159369 A JPH09159369 A JP H09159369A
Authority
JP
Japan
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tray
heat treatment
vertical direction
hot air
core
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Pending
Application number
JP34494295A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yoshida
稔 吉田
Masayuki Suzuki
雅行 鈴木
Yoshihiko Misawa
義彦 三沢
Keiji Saeki
啓二 佐伯
Akira Kabeshita
朗 壁下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】占有床面積の小さな熱処理炉を提供する。 【解決手段】往路(復路)炉芯210(220)の外側
に熱風発生ユニット310(320)を設け、往路(復
路)炉芯210(220)の内側に吸込部410(42
0)を設ける。トレー100は、往路炉芯210の下に
運ばれ、基板20が搭載され、往路炉芯210の下から
順次積み重ねられて往路炉芯210内を上方に間欠的に
移動し、炉芯部上部230内で往路炉芯210から復路
炉芯220の上部に移し替えられ、復路炉芯220の上
から順次積み重ねられて復路炉芯220内を下方に間欠
的に移動し、復路炉芯220の下まで運ばれ、基板20
が取り出され、復路炉芯220の下から往路炉芯210
の下まで移し替えられる。トレー100は無限軌道様に
炉芯部200を上下方向に移動し、トレー100に搭載
した基板20が順次連続的に熱処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱処理炉に関し、特
に、高密度チップ部品実装における各種樹脂製封止剤、
接着剤、導電ペースト等の熱硬化(キュア)および半田
リフローに供する熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱処理炉においては、赤
外線または熱風を加熱源とし所定の温度分布を持った水
平炉(横型炉)の中を、適切な搬送機構、例えば、耐熱
コンベアベルトに被熱処理基板を載せ、熱処理炉の始点
から終点まで基板を移動させて熱処理する構造が一般的
であった。
【0003】図6は、このような横型熱処理炉80の一
例を示す断面図であり、その長手方向の温度分布も併せ
て示してある。
【0004】この横型熱処理炉80には、被熱処理基板
20を搭載して横型熱処理炉の長手方向に基板20を移
動させる耐熱コンベアベルト90が設けられ、耐熱コン
ベアベルト上部にはフード85が設けられている。フー
ド85の上部中央には風の流入口87が設けられ、フー
ド85の内部には、所定の形状、間隔で設けられた多数
の孔86を有する仕切板84が設けられている。フード
85と仕切板84との間の空間にはヒータ81が設けら
れている。風の流入口87からこの空間に風82が流入
し、ヒータ81によって加熱されて熱風83となり、仕
切板84の孔86から下方に向かって流出し、耐熱コン
ベアベルト90上の基板20を加熱する。ヒータ81に
は、長手方向の位置S0 〜S5 に、それぞれ端子810
〜815が設けられ、端子810〜815間においてそ
れぞれ電力が供給されるように構成されている。熱処理
炉80内は、その長手方向において複数の温度ゾーンに
分割されており、各ゾーンの温度分布は、端子810〜
815間にそれぞれ供給される電力と、各ゾーンを流れ
る風82の流量とにより決定される。位置S0 〜S1
は、室温から温度T1 までの昇温ゾーンであり、位置S
1 〜S2 間は温度T1 の均熱ゾーンであり、位置S2
3 間は、温度T1 から温度T2 までの昇温ゾーンであ
り、位置S3 〜S4 間は温度T2 の均熱ゾーンであり、
位置S4 〜S5 間は温度T2 から室温までの降温ゾーン
である。耐熱コンベアベルト90で基板20を位置S0
から位置S5 まで搬送することによって、基板20は、
まず室温から温度T1 まで昇温され、その後所定の時間
温度T1 に保たれ、その後温度T1 からT2 まで昇温さ
れ、その後所定の時間温度T2 に保たれ、その後温度T
2 から室温まで降温される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような横型熱処理
炉80は、その長手方向に基板20を耐熱コンベアベル
ト90で搬送して熱処理を行うので、温度分布、処理時
間長、基板サイズ、生産性等の点を考慮した大きな炉長
Sが必要であった。従って、熱処理炉が大きな床面積を
占め、床面積当たりの生産性が悪く、また、建屋設置費
を高めており、その結果、従来の熱処理炉を使用して製
造した製品のコストがその分高いものとなっていた。
【0006】従って、本発明の目的は占有床面積の小さ
な熱処理炉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明によれば、鉛直方
向に熱処理のための所定の温度分布を有し、被熱処理物
を鉛直方向に移動可能な被熱処理物移動手段を備えたこ
とを特徴とする熱処理炉が提供される。このように鉛直
方向に温度分布を設け、被処理基板を鉛直方向に移動可
能にすれば占有床面積が小さくなる。
【0007】被熱処理物移動手段が、好ましくは、被熱
処理物を搭載可能なトレーを鉛直方向に順次積層し、積
層された複数のトレーを鉛直方向に移動させる手段であ
る。
【0008】また、本発明の熱処理炉は、好ましくは、
積層された複数のトレーを鉛直方向に収容可能でありそ
の内部を積層された複数のトレーが鉛直方向に移動可能
な炉芯を有し、この炉芯の第1の側面から炉芯内に熱風
を吹き込み可能な第1の熱風発生ユニットを備える。
【0009】そして、好ましくは、この熱風発生ユニッ
トが、ブロアと、ヒータと、ダンパとを備える。
【0010】また、本発明の熱処理炉は、炉芯内に吹き
込まれた熱風を、炉芯の第1の側面と対向する第2の側
面から吸い込み可能な吸込部をさらに備えることが好ま
しい。
【0011】吸込部に吸い込まれた熱風を熱風発生ユニ
ット内に循環可能なダクトをさらに備えることが好まし
く、省エネルギー構造の熱処理炉が提供される。
【0012】被熱処理物が基板であり、トレーが基板を
水平に搭載可能なトレーであり、熱風発生ユニットが炉
芯内に熱風を水平方向に吹き込み可能な熱風発生ユニッ
トであることが好ましい。このようにすれば、炉芯内を
流れる上昇気流を抑制できると共に、熱風の水平方向の
流れに対する抵抗が小さくなり、鉛直方向に温度分布が
形成しやすくなる。
【0013】また、トレーが水平方向の底板を有し、基
板をトレーの高さのほぼ中間位置に搭載可能なトレーで
あることが好ましい。このようにすれば、炉芯内を流れ
る上昇気流をさらに抑制できると共に、熱風の水平方向
の流れに対する抵抗も小さくなり、鉛直方向に温度分布
が形成しやすくなる。また、基板の上下における熱風の
水平方向の流れも基板の上下で差が小さくなり、その結
果、基板を上下面から均一に熱処理できるようになる。
【0014】また、被熱処理物移動手段が、被熱処理物
を搭載可能なトレーを鉛直方向に下から順次積層し、積
層された複数のトレーを鉛直方向上方に移動させる第1
の鉛直方向移動手段と、被熱処理物を搭載可能なトレー
を鉛直方向に上から順次積層し、積層された複数のトレ
ーを鉛直方向下方に移動させる第2の鉛直方向移動手段
と、第1の鉛直方向移動手段の上端のトレーを第2の鉛
直方向移動手段の上端に移動させる上部トレー移し替え
機構と、第2の鉛直方向移動手段の下端のトレーを第1
の鉛直方向移動手段の下端に移動させる下部トレー移し
替え機構とを有し、熱処理のための所定の温度分布が、
第1の鉛直方向移動手段によって移動する被熱処理物を
第1の熱処理可能な第1の鉛直方向の温度分布と、第2
の鉛直方向移動手段によって移動する被熱処理物を第2
の熱処理可能な第2の鉛直方向の温度分布であることが
好ましい。
【0015】このようにすれば、トレーの無限軌道様な
動きが達成でき、処理の連続性も実現できて、生産性の
高い連続処理炉が実現できる。
【0016】また、本発明によれば、積層された複数の
トレーを鉛直方向に収容可能でありその内部を前記積層
された複数のトレーが鉛直方向に移動可能な第1および
第2の炉芯と、前記第1の炉芯の第1の側面から前記第
1の炉芯内に熱風を吹き込み可能な第1の熱風発生ユニ
ットと、前記第2の炉芯の第2の側面から前記第2の炉
芯内に熱風を吹き込み可能な第2の熱風発生ユニット
と、基板を水平に搭載可能なトレーを前記第1の炉芯内
において鉛直方向に下から順次積層し、積層された複数
のトレーを鉛直方向上方に移動させる第1の鉛直方向移
動手段と、前記基板を水平に搭載可能なトレーを前記第
2の炉芯内において鉛直方向に上から順次積層し、積層
された複数のトレーを鉛直方向下方に移動させる第2の
鉛直方向移動手段と、前記第1の鉛直方向移動手段の上
端のトレーを前記第2の鉛直方向移動手段の上端に移動
させる上部トレー移し替え機構と、前記第2の鉛直方向
移動手段の下端のトレーを前記第1の鉛直方向移動手段
の下端に移動させる下部トレー移し替え機構と、を備え
たことを特徴とする熱処理炉が提供される。
【0017】このようにすれば、鉛直方向に往復の温度
分布が設けられ、被処理基板も鉛直方向に移動可能にな
るので占有床面積が小さくなる。また、第1および第2
の炉芯内を流れる上昇気流を抑制できると共に、熱風の
水平方向の流れに対する抵抗が小さくなり、鉛直方向に
温度分布が形成しやすくなる。さらに、トレーの無限軌
道様な動きが達成でき、処理の連続性も実現できて、生
産性の高い連続処理炉が実現できる。
【0018】第1の鉛直方向移動手段および第2の鉛直
方向移動手段が、好ましくは、積層された複数のトレー
を支持可能な積重ねトレー支持機構と、積層された複数
のトレーを上下移動可能なトレー上下機構とをそれぞれ
備えている。
【0019】また、好ましくは、トレーが受け部と受け
部間の逃げ部とを有し、積重ねトレー支持機構、上部ト
レー移し替え機構および下部トレー移し替え機構が、受
け部においてトレーを支持可能な支持部をそれぞれ備
え、積重ねトレー支持機構、上部トレー移し替え機構お
よび下部トレー移し替え機構のいずれか一つが水平移動
することにより支持部が逃げ部に移動可能であり、支持
部が逃げ部に位置している場合には、トレーが、積重ね
トレー支持機構、上部トレー移し替え機構および下部ト
レー移し替え機構の前記いずれか一つを鉛直方向に通過
可能である。
【0020】このようなトレーの形状とすることによ
り、積重ねトレー支持機構、上部トレー移し替え機構お
よび下部トレー移し替え機構とトレーとの整合性が容易
にとれ、これら各機構の構造が簡素化され、また、各機
構の移動機構も簡素化される。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施の形態の熱処理炉
を説明するための断面図である。図2Aは、本発明の一
実施の形態の熱処理炉を説明するための平面図であり、
図2Bは図2AのXX線断面図である。
【0023】図1、図2A、Bに示すように、本実施の
形態の熱処理炉10は、高密度チップ部品実装基板20
の熱処理炉であり、炉芯部200と、その両側の熱風発
生ユニット310、320とを備えている。炉芯部20
0は、往路炉芯210と、復路炉芯220と、炉芯部上
部230とにより構成されている。往路炉芯210は鉛
直方向に設けられ、その下端は解放され、上端は炉芯部
上部230と連通している。復路炉芯220は鉛直方向
に設けられその下端は解放され、上端は炉芯部上部23
0と連通している。往路炉芯210の外側には熱風発生
ユニット310が取り付けられ、復路炉芯220の外側
には熱風発生ユニット320が取り付けられている。往
路炉芯210の内側には吸込部410が設けられ、復路
炉芯220の内側には吸込部420が設けられている。
【0024】熱風発生ユニット310はフード319を
備え、フード319内にはヒータ330が設けられてい
る。ヒータ330の下端S0 には端子331が設けら
れ、上端には端子333が設けられ、途中の位置S1
は端子332が設けられている。フード319の外側の
側部には流入口312が設けられ、流入口312には、
耐熱ブロア510がパイプ311を介して取り付けられ
ている。熱風発生ユニット310の内側には鉛直方向に
所定の間隔でルーバ314が設けられており、ルーバ3
14間が熱風の吹出口316となる。ヒータ330と吹
出口316との間には鉛直方向に複数のダンパ313が
所定の間隔および所定の角度で設けられており、熱風5
11の流量および方向を調整している。
【0025】熱風発生ユニット320はフード329を
備え、フード329内にはヒータ340が設けられてい
る。ヒータ340の下端S5 には端子341が設けら
れ、上端には端子345が設けられ、途中の位置S2
3 、S4 には端子344、343、342がそれぞれ
設けられている。フード329の外側の側部には流入口
322が設けられ、流入口322には、耐熱ブロア52
0がパイプ321を介して取り付けられている。熱風発
生ユニット320の内側には鉛直方向に所定の間隔でル
ーバ324が設けられており、ルーバ324間が熱風の
吹出口326となっている。ヒータ340と吹出口32
6との間にはダンパ323が所定の間隔および所定の角
度で設けられており、熱風の流量および方向を調整して
いる。
【0026】往路炉芯210と吸入部410との間には
鉛直方向に所定の間隔でルーバ412が設けられてお
り、ルーバ412間が熱風の吸込口413となってい
る。吸入部410には吸込口411が設けられ、吸込口
411と耐熱ブロア510との間にはダクト610が連
通して設けられている。このように、ダクト610を介
して吸入部410から耐熱ブロア510に熱風を戻すこ
とによって熱風循環系500を構成しており、省エネル
ギーが図られている。
【0027】復路炉芯220と吸入部420との間には
鉛直方向に所定の間隔でルーバ422が設けられてお
り、ルーバ422間が熱風の吸込口423となってい
る。吸入部420には吸込口421が設けられ、吸込口
421と耐熱ブロア520との間にはダクト620が連
通して設けられている。復路においても、ダクト620
を介して吸入部420から耐熱ブロア520に熱風を戻
すことによって熱風循環系を構成しており、省エネルギ
ーが図られている。
【0028】往路炉芯210内には耐熱性のトレー10
0が鉛直方向に積み重ねられている。積み重ねられたト
レー100を支持するための積重ねトレー支持機構73
0が往路炉芯210および熱風発生ユニット310の下
に、水平方向に移動可能に設けられている。積み重ねら
れたトレー100を上下するためのトレー上下機構75
0が、往路炉芯210の下に、鉛直方向に移動可能に設
けられている。
【0029】復路炉芯220内には耐熱性のトレー10
0が鉛直方向に積み重ねられている。積み重ねられたト
レー100を支持するための積重ねトレー支持機構74
0が復路炉芯220および熱風発生ユニット320の下
に、水平方向に移動可能に設けられている。積み重ねら
れたトレー100を上下するためのトレー上下機構76
0が、往路炉芯220の下に、鉛直方向に移動可能に設
けられている。
【0030】往路炉芯210および復路炉芯220の上
には上部トレー移し替え機構710が水平方向に移動可
能に設けられている。往路炉芯210および復路炉芯2
20の下には下部トレー移し替え機構720が水平方向
に移動可能に設けられている。
【0031】トレー100は、下部トレー移し替え機構
720により往路炉芯210の下に運ばれ、そこでトレ
ー100に基板20が搭載され、その後、積重ねトレー
支持機構730とトレー上下機構750により往路炉芯
210の下から順次積み重ねられて往路炉芯210内を
鉛直方向上方に間欠的に移動し、炉芯部上部230内に
まで運ばれてきたトレー100は、上部トレー移し替え
機構710により往路炉芯210から復路炉芯220の
上部に移し替えられる(トレーの流れ191参照。)。
復路炉芯220において、トレー100は、その後、積
重ねトレー支持機構740とトレー上下機構760によ
り復路炉芯220の上から順次積み重ねられて復路炉芯
220内を鉛直方向下方に間欠的に移動し、復路炉芯2
20の下まで運ばれて、そこでトレー100から基板2
0が取り出され、その後、下部トレー移し替え機構72
0により復路炉芯220の下から往路炉芯210の下ま
で移し替えられる(トレーの流れ192参照。)。この
ようにして、トレーは無限軌道様に炉芯部200を上下
方向に移動し、トレー100に搭載した基板20が順次
連続的に熱処理される。
【0032】図3は、トレー100を説明するための斜
視図である。図3に示すように、トレー100は底板1
10とその両側の側部120、120’とを備えてい
る。側部120、120’には側板121、121’が
底板110と垂直にそれぞれ設けられている。側部12
0の前後両側は断面がコの字状に形成されており、側部
120の前方には、受け部123とそれに対応する突出
部125が設けられており、後方には、受け部124と
それに対応する突出部126が設けられている。受け部
123と受け部124との間および突出部125と突出
部126との間の空間は逃げ部127となっている。側
部120’も側部120と同じ構造となっている。すな
わち、側部120’の前後両側も断面がコの字状に形成
されており、側部120’の前方には、受け部123’
とそれに対応する突出部125’が設けられており、後
方には、受け部124’とそれに対応する突出部(図示
せず。)が設けられている。受け部間および突出部間の
空間は逃げ部127’となっている。
【0033】図3は、このような構成のトレー100
が、往路炉芯210内に順次積み重ねられた状態を示し
ている。トレー100の積み重ねは側部120、12
0’同士を積み重ねることにより行うのでトレーの積み
重ね重量に耐えることができる。この積み重ねの際に
は、上側のトレー100の側板121、121’は、下
側のトレー100の側板121、121’上にそれぞれ
積み重ねられ、上側のトレー100の突出部125、1
26、125’等は下側のトレー100の受け部12
3、124、123’等の上にそれぞれ積み重ねられ
る。
【0034】側板121、121’にはその鉛直方向の
ほぼ中央に基板支持部122、122’がそれぞれ設け
られている。基板支持部122、122’上には基板2
0が搭載される。基板20が搭載されると、基板20が
搭載されたトレー100の底板110と基板20との間
には空間130が形成され、基板20が搭載されたトレ
ー100の直上のトレー100の底板110と基板20
との間には空間140が形成される。空間130、14
0の前方および後方は解放されており、例えば、熱風発
生ユニット310の吹出口316より吹き出された熱風
は、空間130、140内を水平方向に流れて、吸込口
413に吸い込まれる。このように、基板の下側の空間
130および上側の空間140の両方を熱風が水平方向
に流れるので、基板20が効率よく加熱される。
【0035】このように、基板20を搭載したトレー1
00を鉛直方向に積み重ねることにより上記空間13
0、140が形成されるので、水平方向からの熱風流に
対して非常に小さい抵抗となり、基板を加熱する熱風が
効率よく水平方向に流れるが、基板20を搭載していな
いトレー100があっても、その場合には、上下のトレ
ー100の底板110間に形成される空間を熱風が水平
方向に流れるので、やはり、熱風が効率よく水平方向に
流れる。
【0036】本実施の形態の熱処理炉10は、基本的に
は縦型炉であり、温度の高い気体は炉芯部200の上部
に集中し、鉛直方向に必要な温度分布を形成することが
難しいのではと懸念されるが、本実施の形態の熱処理炉
10では、鉛直方向に積み重ねたトレー100と水平方
向の熱風流を持つ炉10との組み合わせによりこの問題
を解決している。すなわち、積み重ねられたトレー10
0は風の整流板と同様の働きをする。トレー100を積
み重ねることによって、例えば、往路炉芯210内の鉛
直方向の流れには抵抗が高くなって上昇気流を抑制する
ことができると共に、水平方向の流れに対しては、上述
のように、抵抗が小さくなる。従って、水平方向に往路
炉芯210内に吹き出す熱風の鉛直方向での温度や流量
を制御することにより鉛直方向における温度分布は容易
に制御できる。
【0037】図3に示すようにトレー100が積み重ね
られて鉛直方向に移動する往路炉芯210は、トレー1
00の平面図への投影形状を多少大きくした断面形状を
有する角管形となっており、この炉芯構造によっても上
昇気流を抑制している。さらに積み重ねたトレー100
のガイドも兼ねている。
【0038】なお、上記説明では、往路炉芯210内を
例にとって説明したが、復路220内においても同様で
ある。
【0039】このように、往路炉芯210、復路炉芯2
20内においては、鉛直方向の流れが抑制され、熱風は
水平方向に効率よく流れるから、熱風発生ユニット31
0、320から往路炉芯210、復路炉芯220内に水
平方向に吹出口316、326から熱風をそれぞれ吹き
込み、その吹き込む熱風の鉛直方向での温度や流量を制
御することにより鉛直方向における温度分布が容易に制
御できる。
【0040】本実施の形態の熱処理炉10では、図1、
図2Bに示すように、鉛直方向において複数の温度ゾー
ンに分割されており、各ゾーンの温度分布は、端子33
1〜341間にそれぞれ供給される電力と、各ゾーンを
流れる熱風511等の流量とにより決定される。位置S
0 〜S1 間は、室温から温度T1 までの昇温ゾーンであ
り、位置S1 〜S2 間は温度T1 の均熱ゾーンであり、
位置S2 〜S3 間は、温度T1 から温度T2 までの昇温
ゾーンであり、位置S3 〜S4 間は温度T2 の均熱ゾー
ンであり、位置S4 〜S5 間は温度T2 から室温までの
降温ゾーンである。なお、炉芯部上部230にはヒータ
は設けられていないが、往路炉芯210の上端および復
路炉芯の上端と連通しており、温度T1 に保たれてい
る。基板20を搭載したトレー100を積み重ね往路炉
芯210内を鉛直方向上方に移動させ、往路炉芯210
の上端で復路炉芯220の上端に移し替え、復路炉芯2
20内を鉛直方向下方に移動させることにより、基板2
0は、まず室温から温度T1まで昇温され、その後所定
の時間温度T1 に保たれ、その後温度T1 からT2 まで
昇温され、その後所定の時間温度T2 に保たれ、その後
温度T2 から室温まで降温される。
【0041】このような鉛直方向の温度分布の達成を容
易にするために、熱風発生ユニット310、320内に
は、さらに、ダンパ313、323、ルーバ314、3
24がそれぞれ設けられており、耐熱ブロア510、5
20から供給される熱風の流れ方向や流量を制御してい
る。さらに、往路炉芯210と吸込部410との間にも
ルーバ412を設け、復路炉芯220と吸込部420と
の間にもルーバ422を設けて、それぞれ、ルーバ41
2間の吸込口413、ルーバ422間の吸込口423か
ら熱風を吸い込むようにして、熱風の流量と流れ方向を
制御している。また、往路炉芯210からの熱風を吸い
込む吸込口410と復路炉芯220からの熱風を吸い込
む吸込口420とを別個のものとして、往路と復路の温
度を独立して制御しやすくしている。
【0042】このように、本実施の形態の熱処理炉10
においては、従来の水平方向の所定の温度分布を鉛直方
向に折りたたみ、鉛直方向において所定の温度分布を達
成しているから、占有床面積が小さくなっている。ま
た、上記のように基板を搭載するトレーを無限軌道様に
しているから、処理の連続性が実現でき、生産性の高い
連続処理炉が実現されている。
【0043】なお、本実施の形態では、基板20の搭載
や取り出しは、往路炉芯210および復路炉芯220の
下であって、下部トレー移し替え機構720が設けられ
ている高さとほぼ同じ高さで行うが、この高さを、製造
ラインを構成する他の装置の基板搬送高さと同レベルに
している。
【0044】図4は、本実施の形態で使用する下部トレ
ー移し替え機構720を説明するための斜視図である。
図4に示すように、下部トレー移し替え機構720は、
支持用アーム721、721’と、基部724とエアー
シリンダー725とを備えている。支持用アーム72
1、721’は、基部724によってエアーシリンダー
725と連設されて、エアーシリンダー725によって
水平方向に往復移動可能とされている。支持用アーム7
21は支持部722と723とを備え、支持用アーム7
21’は支持部722’と723’とを備えている。
【0045】一方、図3に示すように、トレー100の
側部120には、受け部123、124が設けられ、受
け部123、124間には逃げ部127が設けられてい
る。トレー100の側部120’には、受け部12
3’、124’が設けられ、受け部123’、124’
間には逃げ部127’が設けられている。従って、エア
ーシリンダー725によって、支持用アーム721、7
21’を前方Aに水平に移動させ、支持部722、72
3、722’および723’を受け部124、123、
124’および123’の直下の空間にそれぞれ位置せ
しめ、その後、トレー100を鉛直方向下方にトレー上
下機構750(760)により移動させることにより、
受け部124、123、124’および123’を支持
部722、723、722’および723’によって支
持することができ、その結果、トレー100を下部トレ
ー移し替え機構720で支持できるようになる。また、
この状態で、トレー100をトレー上下機構750(7
60)で上方に移動させると、受け部124、123、
124’および123’が支持部722、723、72
2’および723’から離れ、下部トレー移し替え機構
720を水平方向に移動可能となる。その後、エアーシ
リンダー725によって、支持用アーム721、72
1’を後方Bに水平に移動させ、支持部722、72
2’を逃げ部127、127’にそれぞれ位置せしめ、
支持部723、723’をトレー100の手前側のトレ
ー100が存在しない空間に位置せしめることによっ
て、下部トレー移し替え機構720がトレー100から
逃げることができるので、トレー100がトレー上下機
構750(760)によって、鉛直方向に移動可能とな
る。なお、ここでは、下部トレー移し替え機構720を
例にとって説明したが、上部トレー移し替え機構71
0、積重ねトレー支持機構730、740も同様の構造
であり、トレー100との間の関係も同様である。
【0046】このように、トレー100の側部120に
受け部123、124を設け、受け部123、124間
には逃げ部127を設け、側部120’に受け部12
3’、124’を設け、受け部123’、124’間に
は逃げ部127’を設けることにより、下部トレー移し
替え機構720、上部トレー移し替え機構710、積重
ねトレー支持機構730、740とトレー100との整
合性が容易に図られ、これら各機構の構造が簡素化され
ている。すなわち、各機構に図4に示したような支持部
722、723(722’、723’)を持つ支持アー
ム721(721’)を設けるだけで、支持部722、
722(722’、723’)が受け部124、123
(124’、123’)の位置にあれば、各機構の機能
が出せ、支持部722(722’)が逃げ部127(1
27’)の位置にあり、支持部723(723’)がト
レー100の外側にあれば、各機構がトレーから離れ
て、トレーが各機構と接触せずに鉛直方向上下に移動で
きるようになる。また、このような支持アーム721
(721’)の移動は水平方向の一方向の往復運動のみ
で行うことができ、その移動機構も簡単なものとなって
いる。
【0047】図5は、本実施の形態の熱処理炉10にお
けるトレー100の動きを説明するための断面図であ
り、往路炉心210内のトレー100の動きを例にとっ
ている。動作1から動作5の順に動作を繰り返すことで
往路におけるトレー100の移動動作は構成されるが、
復路側は、動作5から動作1の順に動作を繰り返すこと
でトレー100の移動動作が構成される。なお、これら
の各動作を連続かつ同期させて行うことにより、トレー
100の無限軌道様の動きが達成できる。また、動作1
の状態が、往路において基板20をトレー100に搭載
するポイントであり、動作5の状態が、復路において基
板20をトレー100から取り出すポイントとなる。な
お、基板20のトレー100への搭載やトレー100か
らの取り出しはこの技術分野で通常使用される適切な機
構で行うことができる。
【0048】まず、往路の動作を説明する。
【0049】動作1においては、トレー100(F)が
下部トレー移し替え機構720により往路炉芯210の
下に運ばれ、そこでトレー100に基板20が搭載され
る。トレー100(B)〜トレー100(E)は積み重
ねられており、積重ねトレー支持機構730によって支
持されている。トレー100(D)の直上のトレーから
トレー100(B)までが炉中範囲にある。最上部のト
レー100(A)は上部トレー移し替え機構710によ
って支持されている。
【0050】次に、動作2において、トレー100
(A)は、上部トレー移し替え機構710により復路炉
芯220の上部に移し替えられる。トレー100(F)
はトレー上下機構750により鉛直方向上方に持ち上げ
られ、下部トレー移し替え機構720の支持から外され
る。
【0051】次に、動作3において、下部トレー移し替
え機構720は復路側に水平移動する。また、トレー1
00(F)がトレー上下機構750によって鉛直方向上
方にさらに持ち上げられトレー100(E)と接触し、
その後もトレー上下機構750がトレー100(B)か
らトレー100(F)までの積重ねを持ち上げ続け、ト
レー100(E)を積重ねトレー支持機構730の支持
から外す。
【0052】次に、動作4において、積重ねトレー支持
機構730が水平方向に移動し、トレー100から逃げ
る。そして、トレー上下機構750がトレー100
(B)からトレー100(F)までの積重ねを持ち上げ
続け、トレー100(B)の受け部が上部トレー移し替
え機構710よりも上に位置するとともに、トレー10
0(F)の受け部が積重ねトレー支持機構730よりも
上に位置するようにする。
【0053】次に、動作5において、積重ねトレー支持
機構730が水平方向に移動し、トレー100(F)の
支持のために戻り、トレー上下機構750が鉛直方向下
方に下がり、トレー100(C)からトレー100
(F)までの積重ねが積重ねトレー支持機構730によ
って支持されるようにすると共に、トレー100(B)
が上部トレー移し替え機構710によって支持されるよ
うにする。そして、下部トレー移し替え機構720によ
り復路から空トレーを往路側に移動させて動作1の状態
に戻り、以下動作1から動作5までの動作を繰り返す。
【0054】復路おいては、まず、動作5において、ト
レー100(C)からトレー100(F)までの積重ね
が積重ねトレー支持機構740によって支持されている
と共に、トレー100(B)が上部トレー移し替え機構
710によって支持されている。そして、下部トレー移
し替え機構720により復路から空トレーを往路側に移
動させる。
【0055】その後、動作4において、トレー上下機構
760が鉛直方向上方に上がり、トレー上下機構760
がトレー100(C)からトレー100(F)までの積
重ねを持ち上げ、トレー100(C)がトレー100
(B)と接触し、その後もトレー上下機構760がトレ
ー100(B)からトレー100(F)までの積重ねを
持ち上げ続け、トレー100(B)の受け部が上部トレ
ー移し替え機構710よりも上に位置するとともに、ト
レー100(F)の受け部が積重ねトレー支持機構74
0よりも上に位置するようにし、トレー100(F)を
積重ねトレー支持機構740の支持から外す。そして、
上部トレー移し替え機構710が往路に水平移動し、積
重ねトレー支持機構740がトレー100(F)から逃
げる。
【0056】その後、動作3において、トレー上下機構
760がトレー100(B)からトレー100(F)ま
での積重ねを鉛直方向下方に降ろし、積重ねトレー支持
機構740がトレー100(E)の受け部と突出部との
間に位置するようにする。一方で下部トレー移し替え機
構720が往路から復路に水平移動してくるが、トレー
100(F)を逃げた位置とする。
【0057】その後、動作2において、積重ねトレー支
持機構740を水平移動し、トレー100(E)の支持
の位置とする。その後、トレー上下機構760がトレー
100(B)からトレー100(F)までの積重ねを鉛
直方向下方に降ろし続け、トレー100(E)の受け部
が積重ねトレー支持機構740によって支持されるよう
にして、積重ねトレー支持機構740によってトレー1
00(B)からトレー100(E)までの積重ねを支持
するようにする。その後、トレー100(F)のみを搭
載したトレー上下機構760がさらに下降を続け、下部
トレー移し替え機構720がトレー100(F)の受け
部と突出部との間に位置するようにする。
【0058】その後、動作1において、下部トレー移し
替え機構720を支持位置まで水平移動し、その後、ト
レー100(F)のみを搭載したトレー上下機構760
がさらに下降を続け、トレー100(F)の受け部を下
部トレー移し替え機構720によって支持すると共に、
往路側から上部トレー移し替え機構710の水平移動に
よってトレー100(A)が復路側に移動する。そし
て、トレー100(F)から基板20を取り出し、その
後、下部トレー移し替え機構720により復路から空ト
レーを往路側に移動させて動作5の状態に戻り、以下動
作5から動作1までの動作を繰り返す。
【0059】
【発明の効果】本発明においては、鉛直方向に熱処理の
ための所定の温度分布を有し、被熱処理物を鉛直方向に
移動可能な被熱処理物移動手段を備えているから、占有
床面積が小さくなる。
【0060】また、本発明において、積層された複数の
トレーを鉛直方向に収容可能でありその内部を積層され
た複数のトレーが鉛直方向に移動可能な第1および第2
の炉芯と、第1の炉芯の第1の側面から第1の炉芯内に
熱風を吹き込み可能な第1の熱風発生ユニットと、第2
の炉芯の第2の側面から第2の炉芯内に熱風を吹き込み
可能な第2の熱風発生ユニットと、基板を水平に搭載可
能なトレーを第1の炉芯内において鉛直方向に下から順
次積層し、積層された複数のトレーを鉛直方向上方に移
動させる第1の鉛直方向移動手段と、基板を水平に搭載
可能なトレーを第2の炉芯内において鉛直方向に上から
順次積層し、積層された複数のトレーを鉛直方向下方に
移動させる第2の鉛直方向移動手段と、第1の鉛直方向
移動手段の上端のトレーを第2の鉛直方向移動手段の上
端に移動させる上部トレー移し替え機構と、第2の鉛直
方向移動手段の下端のトレーを第1の鉛直方向移動手段
の下端に移動させる下部トレー移し替え機構とを備える
ことにより、鉛直方向に往復の温度分布が設けられ、被
処理基板も鉛直方向に移動可能になるので占有床面積が
小さくなる。また、第1および第2の炉芯内を流れる上
昇気流を抑制できると共に、熱風の水平方向の流れに対
する抵抗が小さくなり、鉛直方向に温度分布が形成しや
すくなる。さらに、トレーの無限軌道様な動きが達成で
き、処理の連続性も実現できて、生産性の高い連続処理
炉が実現できる。
【0061】上記のように占有床面積が小さくなると、
床面積当たりの生産性が増大するばかりではなく、長大
化するチップ部品実装ラインの物理的縮小化が可能とな
り、建屋費用の低減やラインレイアウトにも利点が多
く、また、実装基板コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の熱処理炉を説明するた
めの断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態の熱処理炉を説明するた
めの図であり、図2Aは平面図、図2Bは図2AのXX
線断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態の熱処理炉に使用するト
レーを説明するための斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態の熱処理炉に使用するト
レー移し替え機構を説明するための斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態の熱処理炉におけるトレ
ーの動きを説明するための断面図である。
【図6】従来の熱処理炉の断面図である。
【符号の説明】
10…熱処理炉 20…基板 80…横型熱処理炉 81…ヒータ 82…風 83…熱風 84…整流板 85…フード 86…孔 87…流入口 90…耐熱コンベアベルト 100…トレー 110…底板 120、120’…側部 121…側板 122、122’…基板支持部 123、124、123’、124’…受け部 125、126、125’…突出部 127…逃げ部 130、140…空間 191、192…トレーの流れ 200…炉芯部 210…往路炉芯 220…復路炉芯 230…炉芯部上部 310、320…熱風発生ユニット 311、321…パイプ 312、322…流入口 313、323…ダンパ 314、324…ルーバ 316、326…吹出口 319、329…フード 330、340…ヒータ 331〜333、341〜345…端子 410、420…吸込部 411、421…吸込口 412、422…ルーバ 413、423…吸込口 500…熱風循環系 510、520…耐熱ブロア 511…熱風 610、620…ダクト 710…上部トレー移し替え機構 720…下部トレー移し替え機構 721、721’…支持用アーム 722、723、722’、723’…支持部 724…基部 725…エアーシリンダー 730、740…積重ねトレー支持機構 750、760…トレー上下機構 810〜815…端子
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅行 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 三沢 義彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐伯 啓二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 壁下 朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直方向に熱処理のための所定の温度分布
    を有し、被熱処理物を鉛直方向に移動可能な被熱処理物
    移動手段を備えたことを特徴とする熱処理炉。
  2. 【請求項2】前記被熱処理物移動手段が、前記被熱処理
    物を搭載可能なトレーを鉛直方向に順次積層し、積層さ
    れた複数のトレーを鉛直方向に移動させる手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱処理炉。
  3. 【請求項3】前記積層された複数のトレーを鉛直方向に
    収容可能でありその内部を前記積層された複数のトレー
    が鉛直方向に移動可能な炉芯を有し、前記炉芯の第1の
    側面から前記炉芯内に熱風を吹き込み可能な第1の熱風
    発生ユニットを備えたことを特徴とする請求項2記載の
    熱処理炉。
  4. 【請求項4】前記熱風発生ユニットが、ブロアと、ヒー
    タと、ダンパを備えることを特徴とする請求項3記載の
    熱処理炉。
  5. 【請求項5】前記炉芯内に吹き込まれた前記熱風を前記
    炉芯の前記第1の側面と対向する第2の側面から吸い込
    み可能な吸込部をさらに備えることを特徴とする請求項
    3または4記載の熱処理炉。
  6. 【請求項6】前記吸込部に吸い込まれた熱風を前記熱風
    発生ユニット内に循環可能なダクトをさらに備えること
    を特徴とする請求項5記載の熱処理炉。
  7. 【請求項7】前記被熱処理物が基板であり、前記トレー
    が前記基板を水平に搭載可能なトレーであり、前記熱風
    発生ユニットが前記炉芯内に前記熱風を水平方向に吹き
    込み可能な熱風発生ユニットである請求項3乃至6記載
    の熱処理炉。
  8. 【請求項8】前記トレーが水平方向の底板を有し、前記
    基板を前記トレーの高さのほぼ中間位置に搭載可能なト
    レーである請求項7記載の熱処理炉。
  9. 【請求項9】前記被熱処理物移動手段が、 前記被熱処理物を搭載可能なトレーを鉛直方向に下から
    順次積層し、積層された複数のトレーを鉛直方向上方に
    移動させる第1の鉛直方向移動手段と、 前記被熱処理物を搭載可能なトレーを鉛直方向に上から
    順次積層し、積層された複数のトレーを鉛直方向下方に
    移動させる第2の鉛直方向移動手段と、 前記第1の鉛直方向移動手段の上端のトレーを前記第2
    の鉛直方向移動手段の上端に移動させる上部トレー移し
    替え機構と、 前記第2の鉛直方向移動手段の下端のトレーを前記第1
    の鉛直方向移動手段の下端に移動させる下部トレー移し
    替え機構とを有し、 前記熱処理のための所定の温度分布が、 前記第1の鉛直方向移動手段によって移動する前記被熱
    処理物を第1の熱処理可能な第1の鉛直方向の温度分布
    と、 前記第2の鉛直方向移動手段によって移動する前記被熱
    処理物を第2の熱処理可能な第2の鉛直方向の温度分布
    である、 ことを特徴とする請求項1記載の熱処理炉。
  10. 【請求項10】積層された複数のトレーを鉛直方向に収
    容可能でありその内部を前記積層された複数のトレーが
    鉛直方向に移動可能な第1および第2の炉芯と、 前記第1の炉芯の第1の側面から前記第1の炉芯内に熱
    風を吹き込み可能な第1の熱風発生ユニットと、 前記第2の炉芯の第2の側面から前記第2の炉芯内に熱
    風を吹き込み可能な第2の熱風発生ユニットと、 基板を水平に搭載可能なトレーを前記第1の炉芯内にお
    いて鉛直方向に下から順次積層し、積層された複数のト
    レーを鉛直方向上方に移動させる第1の鉛直方向移動手
    段と、 前記基板を水平に搭載可能なトレーを前記第2の炉芯内
    において鉛直方向に上から順次積層し、積層された複数
    のトレーを鉛直方向下方に移動させる第2の鉛直方向移
    動手段と、 前記第1の鉛直方向移動手段の上端のトレーを前記第2
    の鉛直方向移動手段の上端に移動させる上部トレー移し
    替え機構と、 前記第2の鉛直方向移動手段の下端のトレーを前記第1
    の鉛直方向移動手段の下端に移動させる下部トレー移し
    替え機構と、 を備えたことを特徴とする熱処理炉。
  11. 【請求項11】前記第1の鉛直方向移動手段および前記
    第2の鉛直方向移動手段が、 積層された複数のトレーを支持可能な積重ねトレー支持
    機構と、 積層された複数のトレーを上下移動可能なトレー上下機
    構と、 をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項10また
    は11記載の熱処理炉。
  12. 【請求項12】前記トレーが受け部と前記受け部間の逃
    げ部とを有し、 前記積重ねトレー支持機構、前記上部トレー移し替え機
    構および前記下部トレー移し替え機構が、前記受け部に
    おいて前記トレーを支持可能な支持部をそれぞれ備え、
    前記積重ねトレー支持機構、前記上部トレー移し替え機
    構および前記下部トレー移し替え機構のいずれか一つが
    水平移動することにより前記支持部が前記逃げ部に移動
    可能であり、前記支持部が前記逃げ部に位置している場
    合には前記トレーが前記積重ねトレー支持機構、前記上
    部トレー移し替え機構および前記下部トレー移し替え機
    構の前記いずれか一つを鉛直方向に通過可能であること
    を特徴とする請求項11記載の熱処理炉。
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