JPH09158612A - オートスライドドア装置 - Google Patents

オートスライドドア装置

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Publication number
JPH09158612A
JPH09158612A JP7322752A JP32275295A JPH09158612A JP H09158612 A JPH09158612 A JP H09158612A JP 7322752 A JP7322752 A JP 7322752A JP 32275295 A JP32275295 A JP 32275295A JP H09158612 A JPH09158612 A JP H09158612A
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JP
Japan
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latch
pin
guide bracket
bracket
slide door
Prior art date
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Pending
Application number
JP7322752A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Kobayashi
良一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09158612A publication Critical patent/JPH09158612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータとスライドドアとの間にクラッチを用
いることなく、スライドドアとモータ側との連係を絶っ
て手動によるスライドドアの開閉を可能とするとともに
操作力を軽減すること。 【解決手段】 スライドドアSDのスライド軌跡と同一
形状のガイドレール10がアーム9のスライド軌跡に沿
って設けられ、駆動装置からトルク入力されるガイドブ
ラケット8が駆動装置のベルト4に取り付けられ、ガイ
ドブラケット8と係合および係合解除可能に形成された
ラッチ11が、アーム9に係合位置と係合解除位置とに
スライド可能に取り付けられ、このラッチ11をスライ
ドドアSDの開または閉操作に連動して係合位置から係
合解除位置に移動させるケーブル13が連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スライドドアを
自動で開閉させるオートスライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、オートスライドドア装置とし
て、例えば、実開昭63−127586号公報に記載の
ものが知られている。この従来のオートスライドドア装
置は、モータと、このモータの出力軸に結合されたウォ
ームギヤと、このウォームギヤに噛合されて前記出力軸
と直交する向きに設けられた駆動軸と、この駆動軸なら
びに後述の伝達機構の被駆動軸と同軸に両軸の間に介在
されて両軸の連結および切断を切り替える電磁クラッチ
と、この電磁クラッチの下側に配置され前記被駆動軸に
入力された駆動力をスライドドアに伝達させる伝達機構
とを備えたものであった。なお、前記電磁クラッチは、
保守点検時あるいはその他において手動でスライドドア
を開閉するために設けられているものである。すなわ
ち、ウォームギヤはギヤ側からの入力では殆ど回転しな
いため、スライドドアとウォームギヤとが伝達機構を介
して連結されている状態ではスライドドアを殆どスライ
ドさせることができない。そこで、手動でスライドドア
を開閉させる際には、ウォームギヤ側とスライドドア側
との連結を絶つようにするために電磁クラッチが設けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
のオートスライドドア装置は、上述のように電磁クラッ
チを設定しているために、高価になるという問題を有
し、かつ、この電磁クラッチを、軸方向を鉛直方向に向
けて設けているために、装置全体の高さが高くなり、装
置をステップパネルの上に取り付けた場合に、ステップ
の高さが高くなって乗降性が悪くなるし、ステップの下
に取り付けた場合には、地上高が低くなるという問題が
生じる。特に、上述の従来技術では、電磁クラッチを、
モータ、伝達機構と上下に重ねた配置であるから、特
に、装置の高さが高くなっている。
【0004】さらに、従来技術では、電磁クラッチの締
結を解除してスライドドアを手動によりスライドさせる
にあたり、電磁クラッチからスライドドアまでのプーリ
やベルトなどの駆動伝達系の部材をスライドドアと一緒
に作動させることになり、これらの重みや摺動抵抗など
が加わって、大きな操作力が必要になるという問題があ
った。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、モータとスライドドアとの間にクラッ
チを用いることなくスライドドアとモータ側との連係を
絶って手動によるスライドドアの開閉を可能とするとと
もに、手動の際の操作力を軽減することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために請求項1記載の発明では、車体にスライド可能に
支持されたスライドドアの車内側にアームが取り付けら
れ、前記スライドドアのスライド軌跡と略同一形状に形
成されたガイドレールが、前記アームのスライド軌跡に
沿って設けられ、前記ガイドレールにガイドブラケット
がスライド可能に取り付けられ、このガイドブラケット
に駆動力を伝達してガイドブラケットをスライドさせる
駆動装置が設けられ、前記ガイドブラケットと係合およ
び係合解除可能に形成されたラッチが、前記アームにガ
イドブラケットと係合する係合位置と、この係合が解除
される係合解除位置とに移動可能に取り付けられ、この
ラッチを前記スライドドアの少なくとも開操作に連動し
て係合位置から係合解除位置に移動させる連動手段が設
けられている構成とした。
【0007】なお、請求項2に記載のように、前記ガイ
ドブラケットにピンを立設し、前記ラッチに、前記ピン
と係合および係合解除可能なラッチ側係合溝を形成し、
このラッチ側係合溝の少なくとも開スライド方向側に隣
接する位置に、ラッチが開スライド方向からピンに衝突
した際に、ラッチに対して係合解除位置方向の分力を発
生させる傾斜ガイド面を形成してもよい。あるいは、請
求項3に記載したように、前記ラッチにピンを立設し、
前記ガイドブラケットにピンと係合および係合解除可能
なブラケット側係合溝を形成し、前記ブラケット側係合
溝の少なくとも開スライド方向側に隣接する位置に、ラ
ッチのピンが開スライド方向から衝突した際に、ピンを
介してラッチの係合を解除する位置の方向に分力を発生
させる傾斜ガイド面を形成してもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】 まず、本発明の作用について説
明する。アームのラッチとガイドブラケットとが係合し
ている状態では、スライドドアと駆動装置とが連係状態
にあり、駆動装置を駆動させるとその駆動トルクがガイ
ドブラケットからラッチを介してスライドドアのアーム
に伝達され、ガイドブラケットがガイドレールに沿って
移動するとともに、スライドドアの開閉スライドが成さ
れる。
【0009】次に、保守点検などに際して、スライドド
アを手動により開きたい場合、スライドドアの開操作を
行うと、連動手段の作動によりラッチが係合位置から係
合解除位置に移動して、ラッチとガイドブラケットとの
係合が外れる。したがって、スライドドアと駆動装置と
の連係が絶たれ、スライドドアを手動により開くことが
できる。この場合、スライドドアとともに移動するのは
アームおよびラッチだけであり、ガイドブラケットや駆
動装置は全く連動する部分がないので、これらの重量や
摺動抵抗などが付加されることがなく、軽い操作力でス
ライドドアを開くことができる。なお、開状態から閉じ
る場合も同様に作用させ、スライドドアを手動により閉
じることも可能である。
【0010】スライドドアと駆動装置とを連係状態に復
帰させるには、スライドドアを元の位置に閉じ、その位
置で開操作を維持した状態からこの操作を停止させる
と、ラッチは係合解除位置から係合位置に復帰するか
ら、ラッチとガイドブラケットが係合して連係状態に復
帰する。この時、ガイドブラケットはガイドレールに支
持されているから、常時スライドドアのスライド軌跡上
に配置されており、確実に係合させることができる。あ
るいは、請求項2記載の発明の場合は、スライドドアの
開操作を行うことなしにスライドドアを元の位置まで閉
じると、元の位置に達する直前でラッチに設けられてい
る傾斜ガイド面がガイドブラケットのピンに衝突し、こ
の衝突で発生する分力がラッチを係合位置から係合解除
位置に変位させ、この変位に基づいてピンが傾斜ガイド
面を乗り越えてラッチ側係合溝に達した時点で前記分力
が無くなってラッチが係合位置に復帰し、ピンとラッチ
側係合溝とが係合して連係状態となる。あるいは、請求
項3記載の発明は、スライドドアの開操作を行うことな
しにスライドドアを元の位置まで閉じると、元の位置に
達する直前でラッチに設けられているピンがガイドブラ
ケットの傾斜ガイド面に衝突し、この衝突で発生する分
力がピンを有するラッチをガイドブラケットとの係合を
解除する位置に変位させ、この変位に基づいてピンが傾
斜ガイド面を乗り越えてブラケット側係合溝に達した時
点で前記分力が無くなってラッチが元の位置に復帰し、
ピンとブラケット側係合溝とが係合して連係状態とな
る。
【0011】(実施の形態)以下に、本発明の実施の形
態を図面に基づいて説明する。図2は本発明を適用した
車両を示す斜視図であって、本発明は車両の側面に設け
られたスライドドアSDを自動的に開閉させるオートス
ライドドア装置に適用されている。前記スライドドアS
Dは、開口部( 図示省略) の上縁に沿って設けられてい
るアッパガイドレール1a、車両のサイドパネル1pに
沿って設けられているセンタガイドレール1b、ならび
に開口部の下縁に沿って設けられているロアガイドレー
ル1cの3本のガイドレール1a〜1cに前後にスライ
ド自在に支持されている。
【0012】前記スライドドアSDに開閉される開口部
には車両のフロアパネルから1段下がって設けられたス
テップパネル(図示省略)の部分に図3に示す駆動装置
Aが内蔵されている。この駆動装置Aは、駆動源として
のモータ2と、このモータ2から図示を省略した減速機
構を介して伝達されるトルクにより回転される駆動プー
リ3と、この駆動プーリ3と噛合する図示を省略した歯
が内側に形成されてこの駆動プーリ3から駆動トルクが
伝達されるベルト4とを備えている。
【0013】前記ベルト4は、図示のように、リング状
に形成されて駆動プーリ3と第1ガイドプーリ5と第2
ガイドプーリ6とガイド7とに内周を支持されて張設さ
れている。そして、前記ベルト4には、ガイドブラケッ
ト8が固定され、このガイドブラケット8が、前記スラ
イドドアSDから車室方向に突設された駆動アーム9と
着脱可能に構成されている。なお、前記ガイドブラケッ
ト8は、駆動ガイドレール10に沿ってスライドするよ
うに支持されており、この駆動ガイドレール10は、ガ
イドブラケット8がスライドドアSDのスライド軌跡と
同一の軌跡を描いてスライドするように、前記各ガイド
レール1a〜1cと平面視で同一形状に形成されてい
る。したがって、前記駆動ガイドレール10は、前記ロ
アガイドレール1cと一体的に設けてもよい。
【0014】次に、ガイドブラケット8ならびに駆動ア
ーム9との着脱構造について図1により詳細に説明す
る。図1は、実施の形態1を示す平面図で、ガイドブラ
ケット8は、駆動ガイドレール10に形成された溝10
aに沿って転動する2個のローラ8aを備えている一
方、ベルト4と噛合しているベルトジョイント8bとベ
ルト4を挟持した状態でスクリュ8cにより固定されて
いる。そして、前記ガイドブラケット8の駆動ガイドレ
ール10よりも車外側に位置している先端部にピン8d
が鉛直方向に立設されている。なお、図4は図1のS4
−S4断面図で、ガイドブラケット8の中間部には、駆
動ガイドレール10に形成されたフランジ10bと係合
してローラ8aが駆動ガイドレール10の溝10aから
はずれるのを防止する係合片8eが切り起こされてい
る。
【0015】図1において、11はラッチであり、前記
駆動アーム9に対して車幅方向(矢印LR方向)にスラ
イド自在に支持されている。すなわち、ラッチ11の基
端部から中間部にかけて車幅方向に長穴11aが形成さ
れている一方、前記駆動アーム9の先端部には、2本の
ピン9aが車幅方向に前記長穴11aの長さよりも短い
距離で離間して立設され、前記長穴11aに両ピン9a
を差し込むことで前記ラッチ11が駆動アーム9に対し
てスライド自在に支持されている。また、前記ラッチ1
1は、スプリング12により車内方向にスライド付勢さ
れている一方、基端部にケーブル13が接続されてお
り、このケーブル13を引くとラッチ11はスプリング
12の付勢力に抗して車外方向にスライドするように構
成されている。なお、前記ケーブル13は、スライドド
アSD内に設けた図外のアクチュエータ、あるいは図外
のドアハンドルに接続されており、ドアハンドルを開操
作するとアクチュエータが駆動するか、あるいはその操
作力が直接伝達されるかしてケーブル13が引かれるよ
うに構成されている。
【0016】また、前記ラッチ11の先端部には、前記
ピン8dに対してガイドブラケット8のスライド方向で
係合するラッチ側係合溝11bが形成されているととも
に、このラッチ側係合溝11bの前後には前側傾斜ガイ
ド面11cと後側傾斜ガイド面11dが形成されてい
る。
【0017】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。モータ2を駆動させずに手動によりスライドドアS
Dを開閉する場合、ドアハンドルを開操作すると、アク
チュエータが駆動して、あるいはハンドル操作に連動し
てケーブル13が引かれ、ラッチ11が車外方向にスラ
イドする。これに伴いピン8dとラッチ側係合溝11b
との係合が外れてスライドドアSDと駆動装置A側との
連係が絶たれ、スライドドアSDを手動によりスライド
させることができる。
【0018】この場合、スライドドアSDのスライドに
伴って、駆動装置A側の部材が一緒に作動することがな
いため、駆動装置Aの重量や摺動抵抗が操作力に付加さ
れることがなく、操作力が軽くて済む。
【0019】なお、図1は全閉時を示しており(すなわ
ちガイドブラケット8が駆動ガイドレール10の前端部
の車室側に向かって傾斜している位置に配置されてい
る)、この全閉状態から上述のようにして手動によりス
ライドドアSDを開いた場合には、その後スライドドア
SDと駆動装置Aとを連係状態に復帰する際には、スラ
イドドアSDを閉じると、ラッチ11の前側傾斜ガイド
面11cがピン8dと衝突し、この傾斜に基づいてラッ
チ11に対して車幅方向の分力が生じてラッチ11がス
プリング12の付勢力に抗して車外方向に移動し、ピン
8dが前側傾斜ガイド面11cを乗り越えてスプリング
12の付勢力によりラッチ側係合溝11bと係合し、ス
ライドドアSDと駆動装置Aとが連係状態となる。
【0020】また、このような連係状態への復帰は、上
述のようにスライドドアSDを手動で開いた後、駆動装
置Aを閉作動させた場合には、ガイドブラケット8がラ
ッチ11に向かって移動して、ピン8dがラッチ11の
前側傾斜ガイド面11cに衝突した後、ラッチ側係合溝
11bと係合することになる。
【0021】なお、上述の連係復帰の場合、ガイドブラ
ケット8は、駆動ガイドレール10に支持されているか
ら、連係を解除してもスライドドアの軌跡上から外れる
ことがないため確実に連係状態に復帰できるものであ
る。
【0022】以上、全閉状態からの動作について説明し
たが、スライドドアSDを開いた状態でも上述のように
ラッチ11とピン8dとの連係を絶つことができるもの
で、ただし、このスライドドアSDを開いた状態では、
一般的にはスライドドアSDと車体との間で電気的な接
続が絶たれる構造となっているから、このような構造に
おいてスライドドア開状態で連係を絶たせるには、ケー
ブル13をアクチュエータにより駆動させる構造ではな
くドアハンドルに接続させてドアハンドルの開操作時に
ケーブル13が引かれる構造に限られる。
【0023】また、この構造において、スライドドア開
状態でスライドドアSDを手動で閉じる場合、ラッチ1
1とガイドブラケット8との連係が絶たれる際の動作は
上述と同様であるが、ラッチ11とガイドブラケット8
の連係が回復する際の動作が多少異なる。すなわち、手
動によりスライドドアSDを閉じた(ガイドブラケット
8が駆動ガイドレール10の途中にある)後、手動によ
りスライドドアSDを開くか、あるいはスライドドアS
Dを手動で閉じた位置まで駆動装置Aを閉じ側に作動さ
せるかすると、ラッチ11の後側傾斜ガイド面11dと
ピン8dとが衝突することになり、その反力でラッチ1
1がスライドしてピン8dが後側傾斜ガイド面11dを
乗り越えてラッチ側係合溝11bと係合して、連係状態
に復帰するものである。
【0024】以下に、他の実施の形態について説明する
が、この説明にあたり、実施の形態1で示した構成と同
じ構成にはそれと同じ符号をつけて説明を省略する。
【0025】(実施の形態2)図5は実施の形態2を示
すもので、駆動アーム9の先端部にはラッチ21が回動
軸21dを中心に回動可能に支持されており、その先端
部には略U字形状のラッチ側係合溝21aが形成されて
いる。そして、ラッチ21の基端部に設けられたアーム
部21bに、反時計回り方向に回動付勢するスプリング
22が設けられており、この付勢による回動をラッチ2
1の基端部に設けられた爪部21cと係合して規制する
ストッパ23が設けられている。なお、ラッチ21にお
いて、図示のストッパ23により回動規制されている位
置を係合位置と称することとし、駆動アーム9には、ラ
ッチ21が係合位置から時計周り方向に回動するのを規
制するストッパ突起9bが設けられている。
【0026】そして、前記ストッパ23は、駆動アーム
9に対して回動軸23aを中心に回動可能に支持されて
おり、図示のようにストッパ部23bがラッチ21の爪
部21cと係合する位置方向(時計周り方向)にスプリ
ング24により回動付勢されている一方、前記ケーブル
13がストッパ部23bの近傍に接続されておりケーブ
ル13が引かれるとこの係合が解除されるよう構成され
ている。
【0027】したがって、スライドドアSDの全閉状態
から手動によりスライドドアSDを開くべくドアハンド
ルの開操作を行うと、ストッパ23が回動してラッチ2
1の爪部21cとの係合が外れてラッチ21はスプリン
グ22の付勢力により反時計回り方向に回動可能とな
る。
【0028】よって、スライドドアSDを開方向(矢印
OP方向)にスライドさせると、この駆動アーム9の移
動に伴ってラッチ21が係合位置から回動してピン8d
との係合が外れ、すなわち、スライドドアSDと駆動装
置Aとの連係が絶たれ、手動でスライドドアSDを開く
ことができる。
【0029】その後、スライドドアSDを閉じると、ラ
ッチ21は、ラッチ側係合溝21aの開放端がピン8d
に向かって移動し、ラッチ側係合溝21aの中にピン8
dが挿入された後、ラッチ21が時計回り方向に回動
し、その際、ラッチ21が係合位置まで復帰する直前で
それまでラッチ21によりスプリング24の付勢力に抗
してスライドドアSD側へ押圧されていたストッパ23
が爪部21cに入り込み、ラッチ21がストッパ23で
係合され、図示の状態となり、スライドドアSDと駆動
装置Aとが連係された状態となる。
【0030】なお、この実施の形態2では、ラッチ21
は、係合位置からスプリング22の付勢方向にしか回動
できないから、手動ではスライドドアSDは開方向へし
かスライドさせることができない。
【0031】(実施の形態3)図6は実施の形態3を示
すもので、駆動アーム9の先端部にラッチ31の基端部
が回動可能に支持されている。そして、ラッチ31に
は、略U字形状に切欠部31aが形成され、この切欠部
31aと駆動アーム9の先端に形成された爪部9cとで
ラッチ側係合溝31bが形成されている。また、前記ラ
ッチ31は、係合位置から時計回り方向にスプリング3
2により回動付勢されている一方、ブラケット33に支
持されているケーブル13により引っ張られるとスプリ
ング32による付勢力に抗してピン8dとの係合が外れ
る係合解除位置に回動するように構成されている。
【0032】したがって、ドアハンドルの開操作に伴っ
てケーブル13が引かれるとラッチ31が反時計回り方
向に回動し、ラッチ側係合溝31bとピン8dとの係合
が解除されて、スライドドアSDと駆動装置Aとの連係
が絶たれる。よって、手動によりスライドドアSDを開
方向にスライドさせることができる。
【0033】また、ラッチ31には、切欠部31aの前
側に傾斜ガイド面31cが形成されており、ラッチ31
が係合位置に復帰している状態でスライドドアSDを閉
方向にスライドさせた時には、傾斜ガイド面31cがピ
ン8dに衝突し、その反力の分力を受けてラッチ31が
反時計回り(係合解除位置)方向に回動してピン8dが
傾斜ガイド面31cを乗り越えると、ピン8dとラッチ
側係合溝31bとが係合し、スライドドアSDと駆動装
置Aとが連係状態となる。
【0034】なお、実施の形態3も上記実施の形態2と
同様に、スライドドアSDを開方向にのみ手動でスライ
ドさせることができるものである。
【0035】(実施の形態4)図7は実施の形態4を示
しており、これはこれまでの実施の形態1〜3とは逆に
ガイドブラケット48に係合溝を設け、ラッチ41にピ
ン41aを設けた例である。すなわち、ガイドブラケッ
ト48の先端部は、前後に湾曲形状の前側傾斜ガイド面
48aならびに後側傾斜ガイド面48bを有したおむす
び形状に形成され、かつ、その先端中央部に略U字形状
のブラケット側係合溝48cが形成されている。
【0036】一方、前記駆動アーム9の先端部には、ラ
ッチ41の基端部が回動軸41bを中心に回動可能に支
持され、その略中央にピン41aが立設されている。ま
た、ラッチ41は、基端部のアーム部41cに連結され
ているスプリング42によりピン41aがブラケット側
係合溝48cに挿入される図示の係合位置の方向(反時
計回り方向)に回動付勢されている一方、先端部に連結
されたケーブル13により引っ張られるとピン41aが
ブラケット側係合溝48cから退出する係合解除方向
(時計回り方向)に回動するよう構成されている。
【0037】以上のように構成された実施の形態4で
は、ドアハンドルを開操作したのに連動してケーブル1
3が引かれると、ラッチ41が図中時計回り方向に回動
してピン41aがブラケット側係合溝48cから退出し
てラッチ41とガイドブラケット48の係合が外れて、
スライドドアSDと駆動装置Aとの連係が絶たれる。し
たがって、スライドドアSDを手動によりスライドさせ
ることができる。
【0038】また、この実施の形態4では、スライドド
アSDを手動によりスライドさせた後に、スライドドア
SDと駆動装置Aとを連係状態に復帰させるには、ラッ
チ41がスプリング42の付勢力により係合位置に戻っ
た状態で、スライドドアSDを駆動装置Aの連係を絶っ
た時の位置の方向にスライドさせると、このスライドが
閉方向であればラッチ41に設けたピン41aがガイド
ブラケット48の後側傾斜ガイド面48bに衝突し、そ
の反力の分力によりピン41aが押されてラッチ41が
スプリング42の付勢方向とは反対方向に回動し、ピン
41aが後側傾斜ガイド面48bを乗り越えた時点でブ
ラケット側係合溝48cと係合して連係状態に復帰す
る。また、スライドドアSDのスライド方向が開方向で
あれば、ピン41aがガイドブラケット48の前側傾斜
ガイド面48aに衝突した後、同様にブラケット側係合
溝48cと係合する。このように、この実施の形態4で
は、ガイドブラケット48に対して閉方向、開方向いず
れの方向にスライドさせても連係状態に復帰できるた
め、実施の形態1と同様に、スライドドアSDを開方向
へも閉方向へも手動によりスライドさせることができ
る。
【0039】(実施の形態5)図8は実施の形態5の平
面図、図9は図8のS9−S9断面図、図10は図8の
S10−S10断面図である。この実施の形態5もラッ
チ51にピン51aを設けた例であり、実施の形態1と
同様のラッチ51、すなわち、ラッチ11から、ラッチ
11の先端部に形成されたラッチ側係合溝11bと、前
後の傾斜ガイド面11c、11dを除き、かわりに、ピ
ン51aが立設されている(図8,図9参照)。一方、
ガイドブラケット58は樹脂を素材として形成されてお
り、図9,10に示しているように、その先端部に、前
記ピン51aと係合するブラケット側係合溝58aが先
端面および下面に開口して形成されており、その下面に
おいてブラケット側係合溝58aの前後位置に前側傾斜
ガイド面58bおよび後側傾斜ガイド面58cが形成さ
れている(図10参照)。そして、前記ガイドブラケッ
ト58は、図9に示すように外側係合フランジ50aと
内側係合フランジ50bとを有した駆動ガイドレール5
0に対して、内側溝部58dを前記内側係合フランジ5
0bに係合させるとともに、外側溝部58eを外側係合
フランジ50aに係合させて取り付けられ、かつ、駆動
ガイドレール50に形成されたストッパ片50cに当接
するまで前記内側係合フランジ50bの先端部との当接
位置を中心として上方に回動可能に支持されている。さ
らに、ガイドブラケット58には、この内側係合フラン
ジ50bの先端を中心として下方に回動させるように付
勢するバネ片58f,58fが、ガイドブラケット58
の中間部から上方に突設されてガイドレール50の下面
に圧接されている。
【0040】以上のように構成された実施の形態5で
は、スライドドアSDを手動によりスライドさせる時に
は、ケーブル13を引くとピン51aがブラケット側係
合溝58aから退出して係合が解除され、スライドドア
SDと駆動装置Aとの連係が絶たれるからスライドドア
SDをスライドさせることができる。次に、手動により
スライドさせたスライドドアSDを駆動装置Aと連係状
態に復帰させる際には、スライドドアSDを元の位置方
向にスライドさせると、ピン51aが、そのスライド方
向に応じて各傾斜ガイド面58b,58cのいずれかに
衝突し、その衝突の分力によりガイドブラケット58が
上方に押し上げられる、これによりガイドブラケット5
8は、その先端部を図9の矢印UPに示すようにバネ片
58fを撓ませながら内側係合フランジ50bの先端部
を中心に回動し、ピン51aが各傾斜ガイド面58b,
58cを乗り越えると、バネ片58fの付勢力により矢
印UPと反対方向に回動してピン51aとブラケット側
係合溝58aとが係合し、スライドドアSDは駆動装置
Aと連係状態に復帰する。すなわち、この実施の形態5
では、スライドドアSDを開方向と閉方向のいずれの方
向にスライドさせて駆動装置Aとの連係を絶っても、連
係状態に復帰できる。
【0041】以上、実施の形態を図面により説明した
が、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものでは
なく、例えば、駆動装置Aはガイドブラケットに駆動力
を入力可能なものであれば、他の手段を用いてもよいも
ので、ベルトの代わりにチェーンやワイヤなどの他の手
段を用いてもよいし、さらに、実施の形態ではベルトを
周状に張設した例を示したが、ワイヤなどの押し引き可
能な伝達手段の一端側をスライドドアに連結させる一
方、他端側を駆動プーリに巻き取ったり押し出したりす
るように構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】 以上説明してきたように請求項1〜3
に記載の発明では、駆動装置から入力されるガイドブラ
ケットをスライドドアのスライド軌跡と同一軌跡でスラ
イドするようにガイドレールを設け、スライドドアに設
けられているアームに取り付けられたラッチがガイドブ
ラケットに対して係合させたり係合解除させたりして、
スライドドアと駆動装置を連係させたり連係を絶ったり
するように構成したため、従来用いられていた電磁クラ
ッチが不要となり、これにより製造コストを低減できる
という効果、装置全体の高さを低く抑えて乗降性の改善
あるいは地上高の改善を図ることができるという効果、
スライドドアを手動によりスライドさせるにあたり、プ
ーリやベルトなどの駆動伝達系の部材を一緒に作動させ
ることがなく、操作力を軽減できるという効果が得られ
る。
【0043】また、請求項2および請求項3記載の発明
では、ラッチあるいはガイドブラケットに、各係合溝と
係合するピンと衝突した際に、ピンに対して係合解除方
向に分力を発生させる傾斜ガイド面を形成して、スライ
ドドアと駆動装置との連係を絶った後にこの連係を復帰
させる際には、このピンに作用する分力によりラッチあ
るいはガイドブラケットが移動するように構成したた
め、連係を復帰させる操作としてはスライドドアを閉、
または開スライドさせる操作のみで済み、操作性に優れ
ているという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1の要部を示す平面図であ
る。
【図2】実施の形態を適用した車両の斜視図である。
【図3】実施の形態の全体図である。
【図4】実施の形態の要部の断面図である。
【図5】実施の形態2の要部を示す平面図である。
【図6】実施の形態3の要部を示す平面図である。
【図7】実施の形態4の要部を示す平面図である。
【図8】実施の形態5の要部を示す平面図である。
【図9】図8のS9−S9断面図である。
【図10】図8のS10−S10断面図である。
【符号の説明】
SD スライドドア A 駆動装置 8 ガイドブラケット 8d ピン 9 駆動アーム 10 駆動ガイドレール 11 ラッチ 11b ラッチ側係合溝 11c 前側傾斜ガイド面 11d 後側傾斜ガイド面 13 ケーブル(連動手段) 21 ラッチ 21a ラッチ側係合溝 31 ラッチ 31b ラッチ側係合溝 31c 傾斜ガイド面 41 ラッチ 41a ピン 48 ガイドブラケット 48a 前側傾斜ガイド面 48b 後側傾斜ガイド面 48c ブラケット側係合溝 50 駆動ガイドレール 51 ラッチ 51a ピン 58 ガイドブラケット 58a ブラケット側係合溝 58b 前側傾斜ガイド面 58c 後側傾斜ガイド面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体にスライド可能に支持されたスライ
    ドドアの車内側にアームが取り付けられ、 前記スライドドアのスライド軌跡と略同一形状に形成さ
    れたガイドレールが、前記アームのスライド軌跡に沿っ
    て設けられ、 前記ガイドレールにガイドブラケットがスライド可能に
    取り付けられ、 このガイドブラケットに駆動力を伝達してガイドブラケ
    ットをスライドさせる駆動装置が設けられ、 前記ガイドブラケットと係合および係合解除可能に形成
    されたラッチが、前記アームにガイドブラケットと係合
    する係合位置と、この係合が解除される係合解除位置と
    に移動可能に取り付けられ、 このラッチを前記スライドドアの少なくとも開操作に連
    動して係合位置から係合解除位置に移動させる連動手段
    が設けられていることを特徴とするオートスライドドア
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドブラケットにピンが立設さ
    れ、 前記ラッチに、前記ピンと係合および係合解除可能なラ
    ッチ側係合溝が形成され、 このラッチ側係合溝の少なくとも開スライド方向側に隣
    接する位置に、ラッチが開スライド方向からピンに衝突
    した際に、ラッチに対して係合解除位置方向の分力を発
    生させる傾斜ガイド面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のオートスライドドア装置。
  3. 【請求項3】 前記ラッチにピンが立設され、 前記ガイドブラケットにピンと係合および係合解除可能
    なブラケット側係合溝が形成され、 前記ブラケット側係合溝の少なくとも開スライド方向側
    に隣接する位置に、ラッチのピンが開スライド方向から
    衝突した際に、ピンを介してラッチの係合を解除する位
    置の方向に分力を発生させる傾斜ガイド面が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のオートスライドド
    ア装置。
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