JPH09158223A - 盛土・切土の排水構造 - Google Patents

盛土・切土の排水構造

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JPH09158223A
JPH09158223A JP31652695A JP31652695A JPH09158223A JP H09158223 A JPH09158223 A JP H09158223A JP 31652695 A JP31652695 A JP 31652695A JP 31652695 A JP31652695 A JP 31652695A JP H09158223 A JPH09158223 A JP H09158223A
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JP
Japan
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retaining wall
drainage
embankment
concrete retaining
concrete
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JP31652695A
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Yonekazu Yamada
米数 山田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 擁壁の表面の美観を損なわずに、しかも迅速
に盛土ならびに切土中の雨水を擁壁の表側に排水できる
ようにすること。 【解決手段】 上部から下部に亘って連続した空洞部1
3を有するコンクリート擁壁1によって盛土あるいは切
土Mの法面を覆い、前記コンクリート擁壁1の裏面11
全体に、コンクリート擁壁1の裏側と前記空洞部13と
を連通させている裏面排水孔14がほぼ均等な割合で分
散して設けられ、前記コンクリート擁壁1の表面12下
部に、前記コンクリート擁壁1の表側と前記空洞部13
とを連通させている表面排水孔14が横方向に一定の間
隔を置いて設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、盛土・切土の排
水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 盛土や切土の法面には、土の崩壊を防
止するために、コンクリートや石垣、コンクリートブロ
ック、吹き付け材等によって擁壁が構成されている。そ
して、近年では、擁壁の景観が重視されるようになって
おり、特に市街地では、擁壁の表面に図案を施す等の工
夫がなされている。
【0003】ところで、盛土や切土中の雨水は、地下に
浸透するのに時間がかかるため、擁壁を通して外に排除
しなければ大きな応力を擁壁に及ぼし、擁壁を崩壊する
原因にもなる。
【0004】そこで、従来は、盛土や切土中の雨水を排
除する手段として、擁壁全体に多数の排水孔を設けるこ
とを一般的に行っている。しかしながら、排水孔から流
れ出た雨水によって擁壁の表面に水垢や苔が付着してし
まい、せっかく図案等を施しても非常に見苦しい状態と
なっている。
【0005】この問題を解決するものとして、従来は、
特開平5−263429号公報に記載されているような
技術が公知である。
【0006】すなわち、この技術では、断面三角形の有
孔管を擁壁の裏面に沿って横方向にジグザグ配管すると
共に、擁壁の下部に擁壁の裏側と表側とを連通させる排
水管を設け、前記有孔管の下端部と前記排水管とを接続
させている。従って、盛土あるいは切土中の雨水は、有
孔管に流入した後、排水管に流れ込んで擁壁の表側に排
出されるようになっている。しかも、排水管の開口端は
擁壁の下部に表れるだけなので、水垢や苔の付着による
汚れが目立たず、擁壁の表面の美観が維持されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
ような従来の盛土・切土の排水構造にあっては、盛土あ
るいは切土中の雨水は、擁壁の裏面に沿って横方向にジ
グザグ配管された有孔管の透孔に流入した分しか擁壁の
表側に排水されないので、排水スピードが遅く、排水量
が非常に限られる。有孔管を密に配管すると排水量も増
えるが、ジグザグ配管の場合、有孔管を密に配管するの
は非常に難しい。従って、有孔管までの距離が最も長い
有孔管と有孔管との間の中心部分に水溜りが発生し易い
という問題があった。
【0008】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、擁壁の表面の美観を損なわずに、しかも迅速に盛
土ならびに切土中の雨水を擁壁の表側に排水できるよう
にすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の盛土・切土の排水構造で
は、法面が擁壁で覆われている盛土あるいは切土の排水
構造であって、前記擁壁が、上部から下部に亘って連続
した空洞部を有するコンクリート擁壁によって構成さ
れ、前記コンクリート擁壁の裏面全体に、コンクリート
擁壁の裏側と前記空洞部とを連通させている裏面排水孔
がほぼ均等な割合で分散して設けられ、前記コンクリー
ト擁壁の表面下部に、前記コンクリート擁壁の表側と前
記空洞部とを連通させている表面排水孔が設けられてい
る構成とした。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
請求項2記載の盛土・切土の排水構造では、法面が擁壁
で覆われている盛土あるいは切土の排水構造であって、
前記擁壁が、上部から下部に亘って連続した空洞部を有
するコンクリート擁壁によって構成され、このコンクリ
ート擁壁の下方には排水管が配管され、前記コンクリー
ト擁壁の裏面全体に、コンクリート擁壁の裏側と前記空
洞部とを連通させている裏面排水孔がほぼ均等な割合で
分散して設けられ、前記コンクリート擁壁の底部に、前
記空胴部と前記排水管とを連通させている底部排水孔が
設けられている構成とした。
【0011】更に、上記目的を達成するために、本発明
請求項3記載の盛土・切土の排水構造では、法面が擁壁
で覆われている盛土あるいは切土の排水構造であって、
前記擁壁と盛土あるいは切土の法面との間のほぼ全体
に、疎水性材料からなる疎水層が設けられ、前記擁壁の
下部に、この擁壁の裏側と表側とを連通させている排水
孔が設けられている構成とした。
【0012】
【作用】 本発明請求項1記載の盛土・切土の排水構造
では、盛土あるいは切土中の雨水は、コンクリート擁壁
の裏面排水孔を通って空胴部に流れ込み、空胴部内を落
下した後にコンクリート擁壁の表側下部に設けられてい
る表面排水孔からコンクリート擁壁の表側に排水され
る。この時の雨水の排水量は、雨水がコンクリート擁壁
の裏面排水孔を通って空胴部に流れ込むスピードに比例
するが、前記裏面排水孔がコンクリート擁壁の裏面全体
にほぼ均等な割合で分散して設けられていることによっ
て雨水は迅速に空洞部に流れ込むので、大量の雨水をコ
ンクリート擁壁の表側に排水することができる。また、
コンクリート擁壁の表面には、下部に表側排水口が設け
られているだけなので、水垢や苔の付着による汚れも目
立たず、コンクリート擁壁の表面の美観は維持される。
【0013】本発明請求項2記載の盛土・切土の排水構
造では、盛土あるいは切土中の雨水は、コンクリート擁
壁の裏面排水孔を通って空胴部に流れ込み、空胴部内を
落下した後にコンクリート擁壁の底部に設けられている
底部排水孔から排水管に排水される。この時の雨水の排
水量は、雨水がコンクリート擁壁の裏面排水孔を通って
空胴部に流れ込むスピードに比例するが、前記裏面排水
孔がコンクリート擁壁の裏面全体にほぼ均等な割合で分
散して設けられていることによって雨水は迅速に空洞部
に流れ込むので、大量の雨水を排水管に排水することが
できる。また、コンクリート擁壁の表面には排水口を設
ける必要がないので、コンクリート擁壁の表面の美観が
維持される。
【0014】本発明請求項3記載の盛土・切土の排水構
造では、盛土あるいは切土中の雨水は、疎水層に浸透し
て疎水層内を流れ落ちた後、擁壁の下部に設けられてい
る排水孔を通って擁壁の表側に排水される。この時の雨
水の排水量は、疎水層を通過するスピードに比例する
が、前記疎水層が擁壁と盛土あるいは切土の法面との間
のほぼ全体に設けられていることによって雨水は迅速に
疎水層を通過するので、大量の雨水をコンクリート擁壁
の表側に排水することができる。また、擁壁の表面に
は、下部に排水口が設けられているだけなので、水垢や
苔の付着による汚れも目立たず、コンクリート擁壁の表
面の美観は維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、実施の形態1〜4につい
て説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態1の盛土・切土の排
水構造を示す断面図で、図中1はコンクリート擁壁、2
はU字溝である。
【0016】前記コンクリート擁壁1は、盛土M(ある
いは切土)の法面を覆うようにして立設されており、ほ
ぼ垂直な裏面11と急勾配で傾斜した表面12とを有す
る断面略台形に形成され、内部には、上部から下部に亘
って連続した断面台形の空洞部13を有している。ま
た、コンクリート擁壁1の裏面11全体には、コンクリ
ート擁壁1の裏側と前記空洞部13とを連通させている
裏面排水孔14が多数設けられ、前記コンクリート擁壁
1の表面12下部には、前記コンクリート擁壁1の表側
と前記空洞部13とを連通させている表面排水孔15が
横方向に一定の間隔を置いて設けられている。なお、裏
面排水孔14は、一定の間隔を置いて規則正しく配列さ
せてもよいし、ほぼ均等な割合で分散させていれば、ラ
ンダムに設けてもよい。また、表面排水孔15は、円形
管によって形成されている。
【0017】前記U字溝2は、前記コンクリート擁壁1
の底部の表側に近接させて埋設されており、複数の通水
孔31を有する蓋体3によって上面が覆われている。ま
た、前記表面排水孔15は、コンクリート擁壁1の表側
の開口端が、このU字溝2の真上に配設されている。
【0018】また、コンクリート擁壁1の裏側には、玉
石や砕石が、コンクリート擁壁1から遠ざかるにつれて
粒径が小さくなるように裏込めされており、雨水と共に
土砂がコンクリート擁壁1の裏面排水孔14に入り込ま
ないようになっている。
【0019】つまり、盛土M(あるいは切土)中の雨水
は、コンクリート擁壁1の裏面排水孔12を通って空胴
部13に流れ込み、空胴部13内を落下した後に表面排
水孔13からコンクリート擁壁1の表側に設けられてい
るU字溝2に排水される。
【0020】この時の雨水の排水量は、雨水がコンクリ
ート擁壁1の裏面排水孔14を通って空胴部13に流れ
込むスピードに比例するが、前記裏面排水孔14がコン
クリート擁壁1の裏面11全体にほぼ均等な割合で分散
して設けられていることによって雨水は迅速に空洞部1
3に流れ込むので、大量の雨水をU字溝2に排水するこ
とができる。また、コンクリート擁壁1の表面12に
は、下部に表面排水口15が設けられているだけなの
で、水垢や苔の付着による汚れも目立たず、コンクリー
ト擁壁1の表面12の美観は維持される。
【0021】このように、実施の形態1の排水構造で
は、コンクリート擁壁1の表面12の美観を損なわず
に、しかも、迅速に盛土M(あるいは切土)中の雨水を
コンクリート擁壁1の表側に排水することができる。
【0022】なお、図示は省略しているが、コンクリー
ト擁壁1には、空胴部13に、コンクリート擁壁1の表
側と裏側とを連結する補強材を設けてもよい。ただし、
補強材は、棒状の部材を用いたりして空洞部13を上下
に仕切らないように設ける必要がある。
【0023】(実施の形態2)次に、図2に基づいて、
実施の形態2の盛土・切土の排水構造の構成を説明す
る。なお、実施の形態2を説明するにあたり、実施の形
態1と同一の構成については、図面に同一符号を付して
説明を省略する。
【0024】実施の形態2の排水構造では、コンクリー
ト擁壁1の下方に、有孔管からなる排水管4が前記コン
クリート擁壁1と平行に配管されていると共に、この排
水管4とU字溝2との間に、一端が前記排水管4に接続
され他端がU字溝2に接続された接続管5が配管されて
いる。なお、この接続管5は、排水管4の長手方向に一
定の間隔を置いた複数箇所に設けられており、それぞ
れ、排水管4から流れ込んだ雨水がU字溝2に向けて自
然流下するように勾配を設けて配管されている。また、
前記排水管4は、図3の(i)に示すように、全周に亘
って透孔41が形成されていてもよいし、図3の(ii)
に示すように、管底部を除いた部分に透孔41が形成さ
れていてもよい。
【0025】また、前記コンクリート擁壁1には、表面
排水孔15を設ける代わりに、底部16に、前記空胴部
13と前記排水管4とを連通させている底部排水孔17
がコンクリート擁壁1の長手方向に一定の間隔を置いて
設けられている。
【0026】つまり、盛土M(あるいは切土)中の雨水
は、コンクリート擁壁1の裏面排水孔14を通って空胴
部13に流れ込み、空胴部13内を落下した後、底部排
水孔17を通過して排水管4に排水され、そこから更に
接続管5を通って、コンクリート擁壁1の表側に設けら
れているU字溝2に排水される。
【0027】この時の雨水の排水量は、雨水がコンクリ
ート擁壁1の裏面排水孔14を通って空胴部13に流れ
込むスピードに比例するが、前記裏面排水孔14がコン
クリート擁壁1の裏面11全体にほぼ均等な割合で分散
して設けられていることによって雨水は迅速に空洞部1
3に流れ込むので、大量の雨水をU字溝2に排水するこ
とができる。また、コンクリート擁壁1の表面12には
排水口を設ける必要がないので、コンクリート擁壁1の
表面12の美観が維持される。
【0028】このように、実施の形態2の排水構造で
も、コンクリート擁壁1の表面12の美観を損なわず
に、しかも、迅速に盛土M(あるいは切土)中の雨水を
コンクリート擁壁1の表側に排水することができる。
【0029】(実施の形態3)次に、図4に基づいて、
実施の形態3の盛土・切土の排水構造の構成を説明す
る。なお、実施の形態3を説明するにあたり、実施の形
態1と同一の構成については、図面に同一符号を付して
説明を省略する。
【0030】図4は実施の形態3の盛土・切土の排水構
造を示す断面図で、図中6はコンクリート擁壁、7は疎
水層である。
【0031】前記コンクリート擁壁6は、ほぼ垂直な裏
面61と急勾配で傾斜した表面62とを有する断面略台
形に形成されており、下部には、このコンクリート擁壁
の裏側と表側とを連通させている排水孔63がコンクリ
ート擁壁6の長手方向に一定の間隔を置いて設けられて
いる。なお、前記排水孔63は、円形管によって形成さ
れている。
【0032】前記疎水層7は、発泡プラスチック等の疎
水材料からなる複数のマットを重ねることによって構成
されており、前記コンクリート擁壁6と盛土M(あるい
は切土)の法面との間に、ほぼ全体に亘って設けられて
いる。
【0033】つまり、盛土あるいは切土中の雨水は、疎
水層7に浸透して疎水層7内を流れ落ちた後、コンクリ
ート擁壁6の下部に設けられている排水孔63を通って
コンクリート擁壁6の表側に設けられているU字溝2に
排水される。
【0034】この時の雨水の排水量は、疎水層7を通過
するスピードに比例するが、前記疎水層7がコンクリー
ト擁壁6と盛土M(あるいは切土)の法面との間のほぼ
全体に設けられていることによって雨水は迅速に疎水層
7を通過するので、大量の雨水をU字溝2に排水するこ
とができる。また、コンクリート擁壁6の表面62に
は、下部に排水孔63が設けられているだけなので、水
垢や苔の付着による汚れも目立たず、コンクリート擁壁
6の表面62の美観は維持される。
【0035】このように、本実施の形態3の排水構造で
も、コンクリート擁壁6の表面62の美観を損なわず
に、しかも、迅速に盛土M(あるいは切土)中の雨水を
コンクリート擁壁6の表側に排水することができる。
【0036】なお、この実施の形態3のコンクリート擁
壁6は、石垣あるいはコンクリートブロック、吹き付け
材等の他の材料で形成された擁壁に変更してもよい。
【0037】(実施の形態4)次に、図5ならびに図6
に基づいて、実施の形態4の盛土・切土の排水構造の構
成を説明する。なお、実施の形態4を説明するにあた
り、実施の形態3と同一の構成については、図面に同一
符号を付して説明を省略する。
【0038】実施の形態4の排水構造では、複数のクロ
ス継手10とチーズ9を用いて格子状に連結された断面
円形の有孔管8aが、コンクリート擁壁6の裏面61全
体に亘って配管されていると共に、コンクリート擁壁6
の下部に設けられている排水孔63にチーズ9を介して
接続されている。
【0039】つまり、盛土M(あるいは切土)中の雨水
は、有孔管8aに流入した後、コンクリート擁壁6の排
水孔63に流れ込んで、コンクリート擁壁6の表側に設
けられているU字溝2に排水される。
【0040】この時の雨水の排水量は雨水が有孔管8a
に流入するスピードに比例するが、この有孔管8aがコ
ンクリート擁壁6の裏面61全体に亘って格子状に配管
されていることによって雨水は迅速に有孔管8aに流れ
込むので、大量の雨水をU字溝2に排水することができ
る。なお、有孔管8aを格子状に連結する場合、有孔管
8aの長さを短くするだけで有孔管8aのピッチを狭め
ることができるので、雨水の排水量を増やすことも容易
である。また、コンクリート擁壁6の表面62には、下
部に排水孔63が設けられているだけなので、水垢や苔
の付着による汚れも目立たず、コンクリート擁壁6の表
面62の美観は維持される。
【0041】このように、実施の形態4の排水構造で
も、コンクリート擁壁6の表面62の美観を損なわず
に、しかも、迅速に盛土M(あるいは切土)中の雨水を
コンクリート擁壁6の表側に排水することができる。
【0042】なお、一番下に横向き配管する管は、有孔
管8aの代わりに、孔が開いていない管を用いてもよ
い。
【0043】(実施の形態5)次に、図7ならびに図8
に基づいて、実施の形態5の盛土・切土の排水構造の構
成を説明する。なお、実施の形態5を説明するにあた
り、実施の形態4と同一の構成については、図面に同一
符号を付して説明を省略する。
【0044】実施の形態5の排水構造では、断面円形の
有孔管8aを用いる代わりに、半割の有孔管8bが用い
られている。従って、実施の形態5の排水構造よりも材
料コストを削減することができる。
【0045】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
排水孔の断面形状は円形である必要はなく、楕円形ある
いは長円形、四角形に形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明請求項1
〜3記載の盛土・切土の排水構造にあっては、擁壁の表
面の美観を損なわずに、しかも、迅速に盛土ならびに切
土中の雨水を擁壁の表側に排水することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の盛土・切土の排水構造を示す
断面図である。
【図2】 実施の形態2の盛土・切土の排水構造を示す
断面図である。
【図3】 実施の形態2で用いた排水管の断面図であ
る。
【図4】 実施の形態3の盛土・切土の排水構造を示す
断面図である。
【図5】 実施の形態4の盛土・切土の排水構造を示す
断面図である。
【図6】 実施の形態4で用いた排水管の配管状態を示
す図である。
【図7】 実施の形態5の盛土・切土の排水構造を示す
断面図である。
【図8】 実施の形態5で用いた排水管の配管状態を示
す図である。
【符号の説明】
M 盛土 1 コンクリート擁壁 11 裏面 12 表面 13 空洞部 14 裏面側排水孔 15 表面側排水孔 16 底部 17 底部排水孔 4 排水管 6 コンクリート擁壁(擁壁) 61 裏面 62 表面 63 排水孔 7 疎水層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面が擁壁で覆われている盛土あるいは
    切土の排水構造であって、前記擁壁が、上部から下部に
    亘って連続した空洞部を有するコンクリート擁壁によっ
    て構成され、前記コンクリート擁壁の裏面全体に、コン
    クリート擁壁の裏側と前記空洞部とを連通させている裏
    面排水孔がほぼ均等な割合で分散して設けられ、前記コ
    ンクリート擁壁の表面下部に、前記コンクリート擁壁の
    表側と前記空洞部とを連通させている表面排水孔が設け
    られていることを特徴とする盛土・切土の排水構造。
  2. 【請求項2】 法面が擁壁で覆われている盛土あるいは
    切土の排水構造であって、前記擁壁が、上部から下部に
    亘って連続した空洞部を有するコンクリート擁壁によっ
    て構成され、このコンクリート擁壁の下方には排水管が
    配管され、前記コンクリート擁壁の裏面全体に、コンク
    リート擁壁の裏側と前記空洞部とを連通させている裏面
    排水孔がほぼ均等な割合で分散して設けられ、前記コン
    クリート擁壁の底部に、前記空胴部と前記排水管とを連
    通させている底部排水孔が設けられていることを特徴と
    する盛土・切土の排水構造。
  3. 【請求項3】 法面が擁壁で覆われている盛土あるいは
    切土の排水構造であって、前記擁壁と盛土あるいは切土
    の法面との間のほぼ全体に、疎水性材料からなる疎水層
    が設けられ、前記擁壁の下部に、この擁壁の裏側と表側
    とを連通させている排水孔が設けられていることを特徴
    とする盛土・切土の排水構造。
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