JPH09157197A - メタノールの製造方法 - Google Patents

メタノールの製造方法

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JPH09157197A JP7316728A JP31672895A JPH09157197A JP H09157197 A JPH09157197 A JP H09157197A JP 7316728 A JP7316728 A JP 7316728A JP 31672895 A JP31672895 A JP 31672895A JP H09157197 A JPH09157197 A JP H09157197A
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晴茂 菅原
Kenji Fujiwara
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温、低圧の反応条件下で一酸化炭素と水素
からメタノールを製造するための高活性な触媒を提供す
る。 【解決手段】 溶媒の存在下、一酸化炭素と水素から含
酸素化合物を製造するにあたり、(1)2価の銅化合
物、(2)白金族金属化合物及び(3)金属アルコキサ
イドから構成される触媒を使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノールの新規
な製造方法に関する。メタノールは各種化学製品の中間
原料として、また、それ自身、溶剤、自動車用燃料、火
力発電用燃料として安価で汎用性の高い有用な化合物で
ある。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素と水素からメタノールを製造
する方法は、古くから工業的に実施されている。例え
ば、1913年ドイツのBASF社により、Cr,Zn
等の酸化物を主成分とする触媒を用い、300℃以上、
100気圧以上の条件で水性ガスからメタノールを含む
含酸素化合物の製造の可能性が示され、その後、いわゆ
る高圧法メタノールの製造方法が各国で開始された。1
959年には、イギリスのICI社により、合成ガスの
高レベルの脱硫技術を背景に、CuOを主成分とする触
媒を用いて従来よりも低温、低圧下、即ち、200℃〜
300℃、50〜150気圧の条件で反応を行う、いわ
ゆる低圧法メタノールの製造方法が開発された。その後
も触媒及びプロセスの改良がなされ、現在では、メタノ
ールの工業的製造方法の殆どが銅系触媒を使用し、反応
温度200℃、反応圧力100気圧程度の低圧法で実施
されている。
【0003】一酸化炭素と水素からのメタノール合成の
反応は次式で示すように発熱反応である。 CO + 2H2 → CH3OH ΔH298=−21.
7 kcal/mol 従って、反応条件が低温、高圧であるほどメタノール合
成には有利である。より低温で高活性な触媒は、原料ガ
スの転化率を著しく向上させることにより、未反応のガ
スを反応系へ再循環する必要がなくなるという点で、ま
た、合成ガスの製造工程よりも低圧で高いメタノール生
成活性を示す触媒は、原料の合成ガスをメタノール反応
器へ導入するにあたり、昇圧する必要がなくなるという
点で工業的に極めて有利である。
【0004】低温及び低圧、例えば160℃以下、50
気圧以下の反応条件で、ある程度の活性を有する低温・
低圧活性触媒としていくつかの触媒が知られている。中
でも活性の高い触媒として、銅あるいはニッケル触媒が
知られている。しかし、ニッケル触媒を用いると、極め
て毒性の強いニッケルカルボニルが生成することが知ら
れており、その取扱いは極めて困難である。例えば、特
公昭63−51130号公報には、一酸化炭素と水素と
を銅酸化物を除く銅化合物とナトリウムアルコキサイド
あるいはカリウムアルコキサイドを触媒として反応させ
て含酸素有機化合物を合成する方法が開示されている。
【0005】例えば、特公平6−2686(WO86/
03190)では、アドキン法によって調製した銅触
媒、アルカリ金属アルコキサイドとからなる触媒の存在
下において、反応器中の液体反応媒質がメタノールおよ
びギ酸メチルに加えて、同一温度における純粋メタノー
ルのものより低い誘電恒数を有する少なくとも50容量
%の非極性有機溶媒を使用して、液相中で一酸化炭素と
水素からメタノールを製造する方法が開示されている。
【0006】また、Appl. Catal.,10
3,105−122(1993)では、一酸化炭素と水
素によるメタノール合成において、銅クロマイト触媒、
カリウムメトキサイド(またはナトリウムメトキサイ
ド)を用いると、従来の方法に比べ、反応温度が約10
0℃低くなり、リサイクルガス量が大幅に少なくなると
報告されている。
【0007】また、例えば、米国特許第4,992,4
80号、同4,935,395号明細書には、Cu,N
i,Pd,Co,Ru,Mo,Feから選ばれた金属の
カルボニル化合物とアルコキサイドを触媒とした均一触
媒を使用して合成ガスからメタノールを製造する方法が
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが検証した
限りにおいては、いずれの触媒も活性が十分とはいえな
い上に、活性の劣化が激しい、あるいは、特にカルボニ
ル化合物等は取扱いが困難である等の問題を有してお
り、工業的に実施するにはいまだ不十分である。従っ
て、低温・低圧の反応条件下で更に高活性な触媒が強く
切望されているのが現状である。
【0009】本発明の目的は、低温、低圧の反応条件下
で一酸化炭素と水素からメタノールを製造するための高
活性な触媒を用いる新規な製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは工業的に有
利な160℃以下の低温及び50気圧以下の低圧で高活
性が得られる触媒について鋭意検討した結果、銅化合物
を含む触媒中に白金族金属を共存させることにより、よ
り高い活性でメタノールが生成することを見出し本発明
を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、溶媒の存在下、溶媒の
存在下、一酸化炭素と水素から含酸素化合物を製造する
にあたり、(1)2価の銅化合物、(2)白金族金属化
合物及び(3)金属アルコキサイドから構成される触媒
を使用することを特徴とするメタノールの製造方法であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の方法で使用する2価の銅化合物と
は、具体的には、塩化銅(II)、臭化銅(II)、ヨウ化
銅(II)、あるいは硫酸銅、スルファミン酸銅、リン酸
銅、炭酸銅のような、ハロゲン化水素、硫酸、リン酸等
の鉱酸から誘導される無機の銅塩や、酢酸銅(II)、ギ
酸銅(II)、シュウ酸銅(II)、オレイン酸銅(II)、
ステアリン酸銅(II)、ナフテン酸銅(II)、安息香酸
銅(II)、クエン酸銅(II)、酒石酸銅(II)のような
カルボン酸銅などが挙げられる。また、銅アセチルアセ
トナート(II)、銅アルコキサイド(II)、シアン化銅
(II)、チオシアン酸銅(II)も用いることができる。
しかしながら、これらの銅化合物以外を使用しても本発
明を限定するものではない。
【0014】これらの2価の銅化合物を触媒として使用
する際、中でも塩酸、臭化水素酸、硫酸などの鉱酸等か
ら誘導される2価の銅化合物である塩化銅(II)、臭化
銅(II)、硫酸銅(II)等が好ましい。
【0015】本発明の方法において、使用する銅化合物
の量は、使用される溶媒の量に対して適宜決定される。
銅化合物の使用量は少量で充分であるが、多すぎるとか
えって活性が低下する。従って、銅化合物の使用量は溶
媒に対して0.5〜30wt%の範囲であり、好ましくは
1〜30wt%の範囲である。
【0016】本発明の方法で使用する白金族化合物と
は、具体的には、塩化パラジウム、臭化パラジウム、ヨ
ウ化パラジウムのようなハロゲン化パラジウムや、酸化
パラジウム、シアン化パラジウム、硫酸パラジウム、硝
酸パラジウムなどのパラジウム化合物に加え、塩化白
金、臭化白金、ヨウ化白金などのハロゲン化白金、酸化
白金、シアン化白金、硫酸白金、硝酸白金などの白金化
合物が挙げられる。これらの白金族金属化合物の中で
も、塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸から誘導されるパ
ラジウム及び白金の化合物、即ち、塩化パラジウム、臭
化パラジウム、硫酸パラジウム、塩化白金、臭化白金、
硫酸白金等が好ましい。しかしながら、これら以外のパ
ラジウム化合物は白金化合物を使用しても本発明を限定
するものではない。
【0017】本発明の方法で使用する白金族化合物の量
は、銅化合物中の銅のモル数に対する白金族金属のモル
数により適宜決定される。白金族金属化合物の使用量は
少量の使用で充分であるが、多すぎるとかえって活性が
低下する。従って、白金族金属化合物の使用量は、銅化
合物中の銅のモル数に対する白金族金属化合物中の白金
族金属のモル数として、0.1〜300wt%の範囲であ
り、好ましくは0.3〜30wt%の範囲である。
【0018】本発明で使用する金属アルコキサイドは、
Li,Na,Kから選ばれた少なくとも1種以上の金属
のアルコキサイドである。この中でも、金属としてN
a,Kが好ましい。また、アルコキサイドは炭素数1〜
10のアルコキサイドが使用される。この中でも、アル
コールから誘導されるメトキサイド、エトキサイド、プ
ロポキサイド、ブトキサイドが好ましく、特にメトキサ
イドが好ましい。
【0019】本発明の方法において、金属アルコキサイ
ドの使用量は銅化合物の使用量に対して適宜決定され
る。金属アルコキサイドの使用量が少なすぎると触媒効
果が充分に得られず、多すぎると反応を阻害するため好
ましくない。従って、金属アルコキサイドの使用量は銅
化合物の重量の0.1〜30倍の範囲であり、好ましく
は0.3〜10倍の範囲である。
【0020】本発明で使用する溶媒としては、特に制限
はないが、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジフェニルエーテルのようなエーテル類、グ
ライム、ジグライム、トリグライムのようなグライム
類、酢酸メチル、プロピオン酸エチルのようなエステル
類、ヘキサノール、ヘプタノールのような炭素数が6以
上のアルコール類、ヘキサン、ベンゼン、デカリン、ク
ロルベンゼンのような炭化水素、ハロゲン化炭化水素類
が好ましく使用される。また、ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドンのような非プロトン性極性溶媒も
使用することができる。これらの中でも、エーテル類や
グライム類が特に好ましい。
【0021】本発明の方法で使用する(1)2価の銅化
合物、(2)白金族金属化合物及び(3)金属アルコキ
サイドは、前もって混合して使用しても、また、そのま
ま溶媒に順次投入して使用してもメタノールの合成触媒
として効果があり、いずれの方法も使用できる。
【0022】本発明では、160℃以下の低温において
も優れたメタノール活性を有する触媒を使用するもので
あるが、反応は40〜200℃の温度範囲で行うことが
できる。反応温度が200℃を超えると転化率が著しく
低下する。一方、反応温度が40℃未満では反応速度が
小さく実用的ではない。好ましくは、60〜180℃の
範囲である。さらに好ましくは80〜160℃の範囲で
ある。しかし、反応熱の回収等を含めた総合的な経済性
等を考慮して、これ以上の温度で実施しても本発明の方
法を限定するものではない。
【0023】原料の一酸化炭素及び水素には窒素や二酸
化炭素が含有されていても使用することができるが、二
酸化炭素は少ない方が好ましい。また、硫黄化合物や水
分は場合によってはメタノール合成の反応を開始する前
に、これらを痕跡量まで除去しておくことが望ましい。
一酸化炭素と水素の混合比は1:0.5〜1:5の範囲
である。水素の一酸化炭素に対する使用量が化学量論比
である2よりも大きいとメタノールの選択率は向上する
が、更に大きくなれば過剰の水素が利用されずに残るた
めに不経済である。従って、実用的には1:1.5〜
1:2.5の範囲が好ましい。
【0024】本発明の方法では、反応圧力が高いほどメ
タノール活性は高くなるが、合成ガスを昇圧することな
く反応器へ供給するための実用的な圧力として50kg
/cm2−G以下が好ましい。しかしながら、これ以上
の圧力での実施も本発明の範疇に含まれるものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0026】実施例1 塩化銅(II)(CuCl2)1.34g(10mmo
l)、ナトリウムメトキサイド1.6g(30mmo
l)、塩化パラジウム0.178g(1mmol)、ジ
オキサン20mlを内容積70mlのオートクレーブへ
窒素中で仕込み、室温でCO/H2=1/2(モル比)
の合成ガスを50kg/cm2−Gまで圧入し、反応温
度120℃で3時間反応を行った。分析の結果、CO転
化率96%、メタノール選択率99%以上の反応成績が
得られた。圧力の吸収は約30分で終了し、この圧力の
低下が認められた時間を反応時間とした場合の溶媒基準
の収量[STY(Space time yield)]は202g−M
eOH/l/hrであった。又この反応において、反応
中に銅(II)が還元されることによる銅鏡の析出は、反
応後に確認してもほとんど見られなかった。
【0027】実施例2 塩化銅(II)の仕込み量を2.01g(15mmol)
にし、塩化パラジウムの仕込み量を0.089g(0.
5mmol)にした以外は実施例1と同様に反応を行っ
た結果、CO転化率96%の反応成績が得られた。ま
た、STYは185g−MeOH/l/hrであった。
【0028】実施例3 ナトリウムメトキサイドに替えてカリウムメトキサイド
2.1g(30mmol)を用い、塩化パラジウムの仕
込み量を0.089g(0.5mmol)にした以外は
実施例1と同様の反応条件で反応を行った結果、CO転
化率95%の反応成績が得られた。また、STYは13
3g−MeOH/l/hrであった。
【0029】実施例4 塩化パラジウムに替えて臭化パラジウム0.266g
(1mmol)を用いた以外は実施例1と同様に反応を
行った結果、CO転化率96%の反応成績が得られた。
また、STYは185g−MeOH/l/hrであっ
た。
【0030】実施例5 塩化銅(II)(CuCl2)2.68g(20mmo
l)、ナトリウムメトキサイド1.6g(30mmo
l)、硫酸パラジウム・2水和物0.119g(0.5
mmol)、トリグライム20mlを用い、反応圧力6
0kg/cm2−G、反応温度150℃の条件で、実施
例1と同様に反応を行った結果、CO転化率95%の反
応成績が得られた。また、STYは121g−MeOH
/l/hrであった。
【0031】実施例6 塩化パラジウムに替えて酢酸パラジウム0.112g
(0.5mmol)を用いた以外は実施例1と同様に反
応を行った結果、CO転化率95%の反応成績が得られ
た。また、STYは120g−MeOH/l/hrであ
った。
【0032】実施例7 塩化パラジウムに替えて塩化白金0.266g(1mm
ol)を用いた以外は実施例1と同様に反応を行った結
果、CO転化率96%の反応成績が得られた。また、S
TYは187g−MeOH/l/hrであった。
【0033】実施例8 塩化銅(II)に替えて臭化銅(II)(CuBr2)3.
35g(15mmol)を用い、塩化パラジウム0.2
67g(1.5mmol)を用いた以外は実施例1と同
様に反応を行った結果、CO転化率95%の反応成績が
得られた。また、STYは172g−MeOH/l/h
rであった。
【0034】実施例9 塩化銅(II)に替えて硫酸銅(II)(CuSO4)1.
60g(10mmol)を用いた以外は実施例1と同様
に反応を行った結果、CO転化率95%の反応成績が得
られた。また、STYは125g−MeOH/l/hr
であった。
【0035】実施例10 塩化銅(II)に替えて硫酸銅(II)(CuSO4)1.
60g(10mmol)を用い、塩化パラジウムに替え
て臭化白金0.355g(1mmol)を用い、反応圧
力40kg/cm2−G、反応温度100℃の条件で、
実施例1と同様に反応を行った結果、CO転化率95%
の反応成績が得られた。また、STYは95g−MeO
H/l/hrであった。
【0036】比較例1 塩化第一銅(CuCl)1g(10mmol)、ナトリ
ウムメトキサイド1.6g(30mmol)、ジオキサ
ン20mlをオートクレーブへ仕込み、室温でCO/H
2=1/2(モル比)の合成ガスを50kg/cm2−G
まで圧入し、反応温度120℃で3時間反応を行った。
分析の結果、CO転化率は80%であった。また、ST
Yは78g−MeOH/l/hrであった。但し、この
反応においては、反応中に銅(I)が還元されることに
よる銅鏡の析出が反応後に確認された。
【0037】比較例2 塩化パラジウムを用いなかった以外は実施例1と同様に
反応を行った結果、CO転化率94%の反応成績が得ら
れた。また、STYは62g−MeOH/l/hrであ
った。
【0038】比較例3 塩化銅(II)に替えて臭化銅(II)(CuBr2)3.
35g(15mmol)を用い、そして塩化パラジウム
を用いなかった以外は実施例1と同様に反応を行った結
果、CO転化率94%の反応成績が得られた。また、S
TYは60g−MeOH/l/hrであった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、一酸化炭素と水素から
メタノールを製造する方法において、溶媒の存在下、2
価の銅化合物および金属アルコキサイド化合物を触媒
に、白金族金属を共存させて反応させることにより、1
60℃以下、50気圧以下の反応条件下でも公知触媒よ
りもはるかに優れたメタノール活性(STYとして比
較)を示し、また90%以上の一酸化炭素転化率が得ら
れた。この結果、未反応の合成ガスを反応系へ再循環す
る必要がなくなる上に、合成ガス製造工程よりも低圧で
メタノール合成反応が可能となるため、原料の合成ガス
を昇圧する必要がなくなる等、工業的に有利な製造方法
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 謙二 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 大津 昭 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒の存在下、一酸化炭素と水素から含
    酸素化合物を製造するにあたり、(1)2価の銅化合
    物、(2)白金族金属化合物及び(3)金属アルコキサ
    イドから構成される触媒を使用することを特徴とするメ
    タノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 白金族金属化合物が、パラジウム化合物
    または白金化合物である請求項1に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2014097942A1 (ja) * 2012-12-20 2017-01-12 積水化学工業株式会社 アルコール合成用の触媒、アルコールの製造装置及びアルコールの製造方法

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