JPH09156880A - 自動倉庫用クレーンの衝突防止制御装置 - Google Patents

自動倉庫用クレーンの衝突防止制御装置

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Publication number
JPH09156880A
JPH09156880A JP31910295A JP31910295A JPH09156880A JP H09156880 A JPH09156880 A JP H09156880A JP 31910295 A JP31910295 A JP 31910295A JP 31910295 A JP31910295 A JP 31910295A JP H09156880 A JPH09156880 A JP H09156880A
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JP
Japan
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crane
detector
traveling
control device
speed
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Application number
JP31910295A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Nagabori
勝博 長堀
Koji Kaneko
幸次 金子
Tetsuya Kawano
徹也 川野
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中速コード板や低速コード板を設計並びに設
置する必要をなくしてコストダウンを図りつつ、クレー
ンの走行速度を高速化してサイクルタイムを短縮し得、
且つエンドストッパへの衝突を防止し得、エンドストッ
パの大型化並びに無駄なスペースの増加を回避し得る自
動倉庫用クレーンの衝突防止制御装置を提供する。 【解決手段】 クレーンの走行位置並びに走行速度を検
出する第一検出器18からの検出信号18aに基づき、
第一制御装置15’からインバータ17を介して走行駆
動装置16へ制御信号15a’を出力するよう構成する
と共に、クレーンの走行位置並びに走行速度を検出する
第二検出器19からの検出信号19aに基づき、クレー
ンの現在の走行位置における走行速度が設定値を越えて
いると判断された場合に第二制御装置20から走行駆動
装置16へ非常停止信号20aを出力するよう構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫用クレー
ンの衝突防止制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図5〜図7に示される如く、物
流分野で使用される自動倉庫のクレーン1は、荷7が格
納される棚列2,3の間に敷設された走行レール4と上
部ガイドレール5に沿って往復動可能に配設されてお
り、前記クレーン1の荷台1a上に設けられた移載装置
(図示せず)によって入出庫台6から荷7を受け取った
後、クレーン1を棚列2,3の所望の位置まで走行させ
ると共に、荷台1aを所望の高さ位置まで昇降させ、荷
7を目的の棚に格納するようになっている。
【0003】従来、前述の如きクレーン1の場合、図8
に示される如く、各棚に対応する地上側の所定停止位置
に、鋼板で製作した所定長さの定位置コード板8を設置
すると共に、該定位置コード板8の有無を検出する光電
スイッチ等の定位置検出器9をクレーン1側に取り付
け、クレーン1の現在の停止位置から該クレーン1を目
的の棚の位置まで走行させる際、前記定位置コード板8
の有無を定位置検出器9によって読み取り、クレーン1
の後述する制御装置15(図11参照)でカウントし、
所望の地点で減速を開始し、目的の棚の位置で停止する
ようになっている。尚、図9に示される如く、二個の定
位置検出器9が共に、定位置コード板8で遮光されてい
るならば、クレーン1が正規の停止位置に停止したと判
断されるようになっている。
【0004】又、前記クレーン1の走行方向両端部には
夫々、図8及び図10に示される如く、クレーン1がエ
ンドストッパ(図示せず)に高速で衝突しないように、
クレーン1を高速走行から中速走行に減速させるための
中速コード板10と、クレーン1がエンドストッパ(図
示せず)に中速で衝突しないように、クレーン1を中速
走行から低速走行に減速させるための低速コード板11
とを設置すると共に、前記クレーン1に、前記中速コー
ド板10を検出する光電スイッチ等の中速検出器12
と、前記低速コード板11を検出する光電スイッチ等の
低速検出器13とを取り付けるようにしている。
【0005】即ち、前記クレーン1の走行に関する制御
系統は、図11に示される如く、前記定位置検出器9、
中速検出器12、並びに低速検出器13等の検出器14
からの検出信号14aをクレーン1の制御装置15に入
力し、該制御装置15において前記検出器14で検出さ
れた情報を演算処理し、クレーン1の現在の走行位置を
把握し、該クレーン1が所定の停止位置に対する減速ポ
イントに到達した時点で、走行モータ等の走行駆動装置
16に対しインバータ17を介して減速指令等の制御信
号15aを出力するように構成されている。
【0006】例えば、前記クレーン1が、走行方向一端
側に設定された原点から比較的遠く離れた任意の棚の位
置から高速で原点に戻ろうとした場合には、図12に示
される如く、中速コード板10をクレーン1の中速検出
器12が検出すると、前記制御装置15からインバータ
17を介して走行駆動装置16へ出力される制御信号1
5aにより、クレーン1が強制的に高速から中速に減速
され、続いて、低速コード板11をクレーン1の低速検
出器13が検出すると、前記制御装置15からインバー
タ17を介して走行駆動装置16へ出力される制御信号
15aにより、クレーン1が強制的に中速から低速に減
速される。
【0007】又、前記クレーン1が原点付近、即ち中速
コード板10が存在する地点Sから原点に戻る場合に
は、図13に示される如く、クレーン1を加速してもク
レーン1の走行速度は中速までしか上がらないようにな
っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き自動倉庫用
のクレーン1の場合、近年、サイクルタイムの短縮等か
ら、原点付近でもクレーン1の走行速度を高速化する必
要性が高まってきており、前記中速コード板10や低速
コード板11を廃止し、クレーン1の走行速度を上げて
制御を行う必要に迫られていた。
【0009】しかしながら、前記中速コード板10や低
速コード板11を廃止し、クレーン1の走行速度を上げ
て制御を行うようにした場合、制御装置15自身が万一
故障したりすると、クレーン1が原点に復帰する際、エ
ンドストッパに衝突する可能性があるため、該エンドス
トッパを大型化しなければならず、無駄なスペースも増
加するといった問題を有しており、前記中速コード板1
0や低速コード板11を廃止することは非常に困難とな
っていた。
【0010】一方、前記中速コード板10や低速コード
板11は、自動倉庫毎に設計する必要があると共に、設
置するのにも非常に手間と時間がかかり、コストアップ
につながるという欠点を有していた。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、中速コード
板や低速コード板を設計並びに設置する必要をなくして
コストダウンを図りつつ、クレーンの走行速度を高速化
してサイクルタイムを短縮し得、且つエンドストッパへ
の衝突を防止し得、エンドストッパの大型化並びに無駄
なスペースの増加を回避し得る自動倉庫用クレーンの衝
突防止制御装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定範囲内の
距離を走行駆動装置の駆動により前進又は後進する自動
倉庫用クレーンの衝突防止制御装置であって、クレーン
の走行位置並びに走行速度を検出する第一検出器と、該
第一検出器からの検出信号に基づき走行駆動装置へ制御
信号を出力する第一制御装置と、クレーンの走行位置並
びに走行速度を検出する第二検出器と、該第二検出器か
らの検出信号に基づき、クレーンの現在の走行位置にお
ける走行速度が設定値を越えていると判断された場合に
走行駆動装置へ非常停止信号を出力する第二制御装置と
を備えたことを特徴とする自動倉庫用クレーンの衝突防
止制御装置にかかるものである。
【0013】前記自動倉庫用クレーンの衝突防止制御装
置においては、第一制御装置に第一検出器からの検出信
号と第二検出器からの検出信号とを入力し、該第一検出
器からの検出信号と第二検出器からの検出信号とに基づ
き第一制御装置から走行駆動装置へ制御信号を出力する
よう構成すると共に、第二制御装置に第一検出器からの
検出信号と第二検出器からの検出信号とを入力し、該第
一検出器と第二検出器のうち少なくとも一方の検出器か
らの検出信号に基づき、クレーンの現在の走行位置にお
ける走行速度が設定値を越えていると判断された場合
に、第二制御装置から走行駆動装置へ非常停止信号を出
力するよう構成することができる。
【0014】又、本発明は、所定範囲内の距離を走行駆
動装置の駆動により前進又は後進する自動倉庫用クレー
ンの衝突防止制御装置であって、クレーンの走行位置並
びに走行速度を検出する第一検出器と、該第一検出器か
らの検出信号に基づき走行駆動装置へ制御信号を出力す
る第一制御装置と、クレーンの走行位置並びに走行速度
を検出する第二検出器と、該第二検出器からの検出信号
に基づき、クレーンの現在の走行位置における走行速度
が設定値を越えていると判断された場合に走行駆動装置
へ非常停止信号を出力する第二制御装置とクレーンの走
行位置並びに走行速度を検出する第三検出器と、該第三
検出器からの検出信号に基づき、クレーンの現在の走行
位置における走行速度が設定値を越えていると判断され
た場合に走行駆動装置へ非常停止信号を出力する第三制
御装置とを備えたことを特徴とする自動倉庫用クレーン
の衝突防止制御装置にかかるものである。
【0015】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0016】通常運転時においては、第一検出器によっ
てクレーンの走行位置並びに走行速度が検出され、該第
一検出器からの検出信号が第一制御装置へ入力され、該
第一制御装置において前記検出信号に基づきインバータ
を介して走行駆動装置へ制御信号が出力され、クレーン
は、所望の速度で運転される形となる。
【0017】このとき、第二検出器によってもクレーン
の走行位置並びに走行速度が検出されており、該第二検
出器からの検出信号が第二制御装置へ入力され、該第二
制御装置において前記検出信号に基づきクレーンの現在
の走行位置における走行速度が設定値を越えているかど
うかのチェックがなされ、ある地点において前記クレー
ンの走行速度が設定値を越えていると判断された場合に
は、第二制御装置から走行駆動装置へ非常停止信号が出
力され、クレーンが強制的に停止され、クレーンのエン
ドストッパへの衝突が回避される。
【0018】前記第一制御装置に第一検出器からの検出
信号と第二検出器からの検出信号とを入力し、該第一検
出器からの検出信号と第二検出器からの検出信号とに基
づき第一制御装置から走行駆動装置へ制御信号を出力す
るよう構成すると共に、第二制御装置に第一検出器から
の検出信号と第二検出器からの検出信号とを入力し、該
第一検出器と第二検出器のうち少なくとも一方の検出器
からの検出信号に基づき、クレーンの現在の走行位置に
おける走行速度が設定値を越えていると判断された場合
に、第二制御装置から走行駆動装置へ非常停止信号を出
力するよう構成したものにおいては、通常の場合、第一
検出器からの検出信号と第二検出器からの検出信号は多
少の誤差はあっても略等しくなるはずであり、第一検出
器と第二検出器の両方の検出器からの検出信号に基づい
てクレーンの運転は制御される一方、万一、第一検出器
と第二検出器のうちいずれか一方の検出器が故障したと
しても、第二制御装置は、第一検出器と第二検出器のう
ち少なくとも一方の検出器からの検出信号に基づき、ク
レーンの現在の走行位置における走行速度が設定値を越
えていると判断された場合に、走行駆動装置へ非常停止
信号を出力するため、クレーンはエンドストッパに衝突
することなく停止される形となり、第一検出器或いは第
二検出器の故障に対してより信頼性を向上させることが
可能となる。
【0019】又、第三検出器と第三制御装置とを追加装
備した場合、万一、第一制御装置が故障し、更に第二制
御装置まで故障したとしても、前記第三検出器と第三制
御装置の作動により、クレーンの走行速度が設定値を越
えていると判断されたときには、第三制御装置から走行
駆動装置へ非常停止信号が出力され、クレーンが強制的
に停止されることとなり、第一制御装置或いは第二制御
装置の故障に対し更に信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0021】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図11と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、基本的な構成は図11に示す従来のもの
と同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1
に示す如く、クレーン1の走行位置並びに走行速度を検
出する第一検出器18と、該第一検出器18からの検出
信号18aに基づきインバータ17を介して走行駆動装
置16へ制御信号15a’を出力する第一制御装置1
5’と、クレーン1の走行位置並びに走行速度を検出す
る第二検出器19と、該第二検出器19からの検出信号
19aに基づき、クレーン1の現在の走行位置における
走行速度が設定値を越えていると判断された場合に走行
駆動装置16へ非常停止信号20aを出力する第二制御
装置20とを具備した点にある。
【0022】前記第一検出器18、並びに第二検出器1
9としては、走行駆動装置16の駆動軸や走行車輪の回
転数、或いは走行車輪とは別個に設けたローラ等の回転
数を取り出し、パルスに変換して検出するエンコーダを
使用することができる。
【0023】前記第一制御装置15’には、図2中実線
で示すような通常減速カーブを設定し、該通常減速カー
ブに略合致した速度でクレーン1の運転が行われるよう
にしてあり、又、前記第二制御装置20には、図2中破
線で示す如く、前記通常減速カーブより所要の値だけ高
い設定値を設定してある。
【0024】尚、前記第二制御装置20に設定する設定
値は、例えば、原点から距離xだけ離れた地点Xにおい
てクレーン1に非常停止をかけた場合に、該クレーン1
が非常停止距離x’だけ走行してエンドストッパに衝突
することなく停止可能となるような速度とし、又、前記
クレーン1の通常減速カーブに基づく実際の速度は、第
一検出器18の検出誤差やインバータ17の制御誤差等
で多少上下するため、こうした点も考慮してクレーン1
の通常運転時に非常停止がかからないように、前記第二
制御装置20の設定値は設定してある。
【0025】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0026】通常運転時において、クレーン1が、原点
から比較的遠く離れた任意の棚の位置から高速で原点に
戻ろうとした場合には、第一検出器18によってクレー
ン1の走行位置並びに走行速度が検出され、該第一検出
器18からの検出信号18aが第一制御装置15’へ入
力され、該第一制御装置15’において前記検出信号1
8aに基づきインバータ17を介して走行駆動装置16
へ制御信号15a’が出力され、クレーン1は、図2に
示す通常減速カーブに略合致した速度で運転される形と
なる。
【0027】このとき、第二検出器19によってもクレ
ーン1の走行位置並びに走行速度が検出されており、該
第二検出器19からの検出信号19aが第二制御装置2
0へ入力され、該第二制御装置20において前記検出信
号19aに基づきクレーン1の現在の走行位置における
走行速度が設定値を越えているかどうかのチェックがな
され、例えば、原点から距離xだけ離れた地点Xにおい
て前記クレーン1の走行速度が設定値を越えていると判
断された場合には、第二制御装置20から走行駆動装置
16へ非常停止信号20aが出力され、クレーン1が強
制的に停止され、クレーン1のエンドストッパへの衝突
が回避される。
【0028】又、前記クレーン1が原点付近における地
点Sから原点に戻る場合には、図2中一点鎖線で示す如
く、クレーン1を加速すれば、クレーン1の走行速度は
中速以上の速度まで上昇し、この後、クレーン1は前記
通常減速カーブに倣うように減速する形となるが、この
場合においても、万一、前記クレーン1の走行速度が設
定値を越えていると判断されたときには、前述と同様、
第二制御装置20から走行駆動装置16へ非常停止信号
が出力され、クレーン1が強制的に停止されることとな
る。
【0029】こうして、中速コード板10や低速コード
板11を設計並びに設置する必要をなくしてコストダウ
ンを図りつつ、クレーン1の走行速度を高速化してサイ
クルタイムを短縮し得、且つエンドストッパへの衝突を
防止し得、エンドストッパの大型化並びに無駄なスペー
スの増加を回避し得る。
【0030】図3は本発明を実施する形態の他の例であ
って、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、第一制御装置15’に第一検出器18か
らの検出信号18aと第二検出器19からの検出信号1
9aとを入力し、該第一検出器18からの検出信号18
aと第二検出器19からの検出信号19aとに基づき第
一制御装置15’から走行駆動装置16へ制御信号15
a’を出力するよう構成すると共に、第二制御装置20
に第一検出器18からの検出信号18aと第二検出器1
9からの検出信号19aとを入力し、該第一検出器18
と第二検出器19のうち少なくとも一方の検出器18或
いは19からの検出信号18a或いは19aに基づき、
クレーン1の現在の走行位置における走行速度が設定値
を越えていると判断された場合に、第二制御装置20か
ら走行駆動装置16へ非常停止信号20aを出力するよ
う構成したものである。
【0031】図3に示す例においては、通常の場合、第
一検出器18からの検出信号18aと第二検出器19か
らの検出信号19aは多少の誤差はあっても略等しくな
るはずであり、第一検出器18と第二検出器19の両方
の検出器18,19からの検出信号18a,19aに基
づいてクレーン1の運転は制御される。
【0032】一方、万一、第一検出器18と第二検出器
19のうちいずれか一方の検出器18或いは19が故障
したとしても、第二制御装置20は、第一検出器18と
第二検出器19のうち少なくとも一方の検出器18或い
は19からの検出信号18a或いは19aに基づき、ク
レーン1の現在の走行位置における走行速度が設定値を
越えていると判断された場合に、走行駆動装置16へ非
常停止信号20aを出力するため、クレーン1はエンド
ストッパに衝突することなく停止される形となり、第一
検出器18或いは第二検出器19の故障に対してより信
頼性を向上させることが可能となる。
【0033】尚、前記第一検出器18と第二検出器19
のうちいずれか一方の検出器18或いは19が故障した
場合には、第一検出器18からの検出信号18aと第二
検出器19からの検出信号19aとの間に大きな差が生
じるため、このような場合には、仮にクレーン1の現在
の走行位置における走行速度が設定値を越えていなくて
も、クレーン1の運転を一旦停止して、前記第一検出器
18と第二検出器19の点検を行うようにすることもで
きる。
【0034】こうして、図3に示す例の場合も、中速コ
ード板10や低速コード板11を設計並びに設置する必
要をなくしてコストダウンを図りつつ、クレーン1の走
行速度を高速化してサイクルタイムを短縮し得、且つエ
ンドストッパへの衝突を防止し得、エンドストッパの大
型化並びに無駄なスペースの増加を回避し得る。
【0035】図4は本発明を実施する形態の更に他の例
であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしており、クレーン1の走行位置並びに走行速
度を検出する第三検出器21と、該第三検出器21から
の検出信号21aに基づき、クレーン1の現在の走行位
置における走行速度が設定値を越えていると判断された
場合に走行駆動装置16へ非常停止信号22aを出力す
る第三制御装置22とを追加装備したものである。
【0036】図4に示す如く、第三検出器21と第三制
御装置22とを追加装備した場合、万一、第一制御装置
15’が故障し、更に第二制御装置20まで故障したと
しても、前記第三検出器21と第三制御装置22の作動
により、クレーン1の走行速度が設定値を越えていると
判断されたときには、第三制御装置22から走行駆動装
置16へ非常停止信号22aが出力され、クレーン1が
強制的に停止されることとなり、第一制御装置15’或
いは第二制御装置20の故障に対し更に信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0037】こうして、図4に示す例の場合も、中速コ
ード板10や低速コード板11を設計並びに設置する必
要をなくしてコストダウンを図りつつ、クレーン1の走
行速度を高速化してサイクルタイムを短縮し得、且つエ
ンドストッパへの衝突を防止し得、エンドストッパの大
型化並びに無駄なスペースの増加を回避し得る。
【0038】尚、本発明の自動倉庫用クレーンの衝突防
止制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜3記載の自動倉庫用クレーンの衝突防止制御装置によ
れば、中速コード板や低速コード板を設計並びに設置す
る必要をなくしてコストダウンを図りつつ、クレーンの
走行速度を高速化してサイクルタイムを短縮し得、且つ
エンドストッパへの衝突を防止し得、エンドストッパの
大型化並びに無駄なスペースの増加を回避し得るという
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】本発明を実施する形態の一例におけるクレーン
の走行位置と走行速度との関係を表わす線図である。
【図3】本発明を実施する形態の他の例の概要構成図で
ある。
【図4】本発明を実施する形態の更に他の例の概要構成
図である。
【図5】自動倉庫用クレーンの一例を表わす平面図であ
る。
【図6】自動倉庫用クレーンの一例を表わす正面図であ
る。
【図7】自動倉庫用クレーンの一例を表わす側面図であ
る。
【図8】自動倉庫用クレーンにおける各種検出器と各種
コード板の一例を表わす正面図である。
【図9】クレーンが正規の停止位置に停止した際の定位
置コード板に対する定位置検出器の状態を表わす側面図
である。
【図10】クレーンの走行方向端部に設置される中速コ
ード板と低速コード板の平面図である。
【図11】従来例の概要構成図である。
【図12】従来例において、クレーンが原点から比較的
遠く離れた任意の棚の位置から高速で原点に戻ろうとし
た場合の走行位置と走行速度との関係を表わす線図であ
る。
【図13】従来例において、クレーンが原点付近から原
点に戻る場合の走行位置と走行速度との関係を表わす線
図である。
【符号の説明】
1 クレーン 15’ 第一制御装置 15a’ 制御信号 16 走行駆動装置 18 第一検出器 18a 検出信号 19 第二検出器 19a 検出信号 20 第二制御装置 20a 非常停止信号 21 第三検出器 21a 検出信号 22 第三制御装置 22a 非常停止信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲内の距離を走行駆動装置の駆動
    により前進又は後進する自動倉庫用クレーンの衝突防止
    制御装置であって、 クレーンの走行位置並びに走行速度を検出する第一検出
    器と、 該第一検出器からの検出信号に基づき走行駆動装置へ制
    御信号を出力する第一制御装置と、 クレーンの走行位置並びに走行速度を検出する第二検出
    器と、 該第二検出器からの検出信号に基づき、クレーンの現在
    の走行位置における走行速度が設定値を越えていると判
    断された場合に走行駆動装置へ非常停止信号を出力する
    第二制御装置とを備えたことを特徴とする自動倉庫用ク
    レーンの衝突防止制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動倉庫用クレーンの衝
    突防止制御装置において、 第一制御装置に第一検出器からの検出信号と第二検出器
    からの検出信号とを入力し、該第一検出器からの検出信
    号と第二検出器からの検出信号とに基づき第一制御装置
    から走行駆動装置へ制御信号を出力するよう構成すると
    共に、 第二制御装置に第一検出器からの検出信号と第二検出器
    からの検出信号とを入力し、該第一検出器と第二検出器
    のうち少なくとも一方の検出器からの検出信号に基づ
    き、クレーンの現在の走行位置における走行速度が設定
    値を越えていると判断された場合に、第二制御装置から
    走行駆動装置へ非常停止信号を出力するよう構成したこ
    とを特徴とする自動倉庫用クレーンの衝突防止制御装
    置。
  3. 【請求項3】 所定範囲内の距離を走行駆動装置の駆動
    により前進又は後進する自動倉庫用クレーンの衝突防止
    制御装置であって、 クレーンの走行位置並びに走行速度を検出する第一検出
    器と、 該第一検出器からの検出信号に基づき走行駆動装置へ制
    御信号を出力する第一制御装置と、 クレーンの走行位置並びに走行速度を検出する第二検出
    器と、 該第二検出器からの検出信号に基づき、クレーンの現在
    の走行位置における走行速度が設定値を越えていると判
    断された場合に走行駆動装置へ非常停止信号を出力する
    第二制御装置とクレーンの走行位置並びに走行速度を検
    出する第三検出器と、 該第三検出器からの検出信号に基づき、クレーンの現在
    の走行位置における走行速度が設定値を越えていると判
    断された場合に走行駆動装置へ非常停止信号を出力する
    第三制御装置とを備えたことを特徴とする自動倉庫用ク
    レーンの衝突防止制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020068643A (ko) * 2001-02-21 2002-08-28 주식회사 효진콘텍 원격 제어에 의한 자동 창고 설비의 동작 방법 및 그 자동창고 설비 시스템
CN1307685C (zh) * 2003-12-05 2007-03-28 财团法人工业技术研究院 互锁运动控制方法
JP2019119577A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 Ihi運搬機械株式会社 軌道走行式機械の逸走防止装置

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