JPH09155395A - 浚渫泥土の処理方法 - Google Patents

浚渫泥土の処理方法

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JPH09155395A
JPH09155395A JP7339963A JP33996395A JPH09155395A JP H09155395 A JPH09155395 A JP H09155395A JP 7339963 A JP7339963 A JP 7339963A JP 33996395 A JP33996395 A JP 33996395A JP H09155395 A JPH09155395 A JP H09155395A
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solidifying material
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武 川地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱水設備の設備規模を縮小するとともに、凝集
剤や固化材の使用量を節約する。 【解決手段】本発明の浚渫泥土の処理方法は、まず、
海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し(ステップ10
1)、次いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級
処理する(ステップ102)。次に、該分級処理でオー
バーフローした分を所定の凝集剤で凝集処理し(ステッ
プ103)、該凝集処理分を所定の方法で脱水処理する
(ステップ104、105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海や湖沼あるいは
河川の底から浚渫された泥土の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海や湖沼あるいは河川の水質汚染が進行
している場合には、かかる水質汚染の進行を阻止して良
好な環境を取り戻すことが生態系維持の観点できわめて
重要である。
【0003】水質汚染が進行する原因としては、外部か
らの有機物流入および底泥からの栄養塩の溶出が挙げら
れ、したがって、湖沼の水質を改善するには、その底泥
を浚渫して除去してやるのが効果的である。
【0004】ところが、浚渫された泥土は含水比が高く
て膨大な量となり、そのままでは、処分場所を確保する
ことも再利用することも難しい。そのため、かかる浚渫
泥土の減容化および強度増大を図ることが必要不可欠と
なる。
【0005】従来、浚渫泥土に凝集剤を添加して土粒子
をあらかじめ凝集させ、しかる後にフィルタープレス等
で脱水を行うことによって減容化を図るとともに、凝集
剤とともに固化材を添加することによって処理土の強度
向上を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、含水比
が高い浚渫泥土を一定の割合まで減容化させるとともに
その強度を向上させるには、大量の凝集剤および固化材
が必要となり、材料コストが高くつくという問題や、フ
ィルタープレス等の脱水装置を用いた場合、全体の設備
費用が高くなるとともに、広い設置スペースを確保せね
ばならないという問題を生じていた。
【0007】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、脱水設備の設備規模を縮小するとともに、凝
集剤や固化材の使用量を節約することが可能な浚渫泥土
の処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の浚渫泥土の処理方法は請求項1に記載した
ように、海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次いで、
浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、次い
で、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝集剤
で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法で脱
水処理するものである。
【0009】また、本発明に係る浚渫泥土の処理方法
は、前記凝集処理分を遠心分離によって脱水処理するも
のである。
【0010】また、本発明に係る浚渫泥土の処理方法
は、前記分級処理若しくは前記脱水処理によって排出さ
れたケーキを固化材で固化させるものである。
【0011】本発明に係る浚渫泥土の処理方法において
は、含水比の高い浚渫泥土に凝集剤を直接添加して脱水
するのではなく、かかる浚渫泥土をあらかじめ遠心分離
によって分級し、該分級処理でオーバーフローした分に
凝集剤を添加して脱水処理を行う。
【0012】このようにすると、浚渫泥土に含まれる固
形分の約半分が遠心分離によってあらかじめ分離される
こととなり、その分、凝集剤の使用量を節約することが
でききるとともに、脱水処理に必要な処理設備の規模も
軽減することができる。
【0013】ここで、凝集処理分を遠心分離によって脱
水処理する場合、フィルタープレス等の加圧脱水方式に
比較してその設備規模をよりコンパクトにすることがで
きる。
【0014】また、従来のように含水比の高い浚渫泥土
に直接固化材を添加するのではなく、分級処理若しくは
脱水処理によって排出されたケーキに固化材を添加して
これを固化させる場合、固化材の使用量を節約すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浚渫泥土の処
理方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。
【0016】図1は、本実施形態に係る浚渫泥土の処理
方法の流れを示したフローチャート、図2および図3
は、同じく説明図である。これらの図でわかるように、
本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法は、まず、海、河
川、湖沼などの底泥1を浚渫船2によって浚渫する(図
1、ステップ101)。浚渫された底泥1は、スクリー
ン3でレキ分等の異物を取り除いた後、貯水槽4に貯留
しておく。
【0017】次に、貯水槽4に貯留された泥土をスクリ
ューデカンタと呼ばれる遠心分離機5で分級処理し(ス
テップ102)、分級処理で生じたアンダー分は、ケー
キとして排出する。
【0018】次に、分級処理でオーバーフローした分を
いったん貯水槽6に貯留した後、無機凝集剤タンク7に
収容された無機凝集剤を添加してスラリー槽8で攪拌さ
せることにより凝集処理を行うとともに、高分子溶解槽
9および高分子貯留槽10から取り出した高分子凝集剤
をさらに添加して凝集沈降を促進させる(ステップ10
3)。
【0019】ここで、無機凝集剤としては、硫酸バンド
やPACと呼ばれるポリ塩化アルミニウム等を使用し、
高分子凝集剤としては、水溶性ポリアクリルアミドから
製造された市販品から適宜選択することができる。
【0020】次に、凝集処理された分を別のスクリュー
デカンタ11で脱水処理し(ステップ104)、脱水処
理で生じたアンダー分は、ケーキとして排出する。
【0021】次に、脱水処理でオーバーフローした分を
いったん分離水槽12に貯留した後、無機凝集剤タンク
13に収容された無機凝集剤および高分子溶解貯蔵タン
ク14に貯蔵された高分子凝集剤を添加して角形シック
ナ15で凝集沈降させるとともに、その上澄み分をpH
調整槽16で中和して放流し、凝集沈降分をスラッジ貯
槽17を経てスラリー槽8に戻す(ステップ105)。
【0022】一方、スクリューデカンタ5、11で排出
されたケーキは、図3に示すように、固化材サイロ18
に貯留されたセメント等の固化材とともに混練機19で
混練固化し、圧送ポンプ20で圧送した後、埋立土等に
再利用する(ステップ106)。
【0023】以上説明したように、本実施形態に係る浚
渫泥土の処理方法によれば、含水比の高い浚渫泥土に凝
集剤を直接添加して脱水するのではなく、かかる浚渫泥
土をあらかじめスクリューデカンタで遠心分離して分級
し、該分級処理でオーバーフローした分に凝集剤を添加
して脱水処理を行うようにしたので、浚渫泥土に含まれ
る固形分の約半分が遠心分離によってあらかじめ分離さ
れることとなり、その分、凝集剤の使用量を節約するこ
とができきるとともに、脱水処理に必要な処理設備の規
模も軽減することができる。
【0024】また、スクリューデカンタを分級処理のみ
ならず、脱水処理にも使用するようにしたので、フィル
タープレス等の加圧脱水方式と比較した場合、脱水に必
要な設備規模をよりコンパクトにすることができる。ま
た、本実施形態に係る処理方法を、浚渫泥土に凝集剤を
添加して凝集処理を行った後、フィルタープレスで脱水
固化させる方法と比較した結果、本実施形態に係る設備
費用は、フィルタープレスを用いた場合の設備費用の約
60%に低減できることがわかった。
【0025】また、脱水処理の前に分級処理を行うこと
によって、水分除去が2つの工程で行われることとな
り、浚渫泥土の減容化率を高めることが可能となる。
【0026】また、従来のように含水比の高い浚渫泥土
に直接固化材を添加するのではなく、分級処理若しくは
脱水処理によって排出されたケーキに固化材を添加して
これを固化させるようにしたので、固化材の使用量を節
約することができる。
【0027】本実施形態では、分級処理および脱水処理
をスクリューデカンタで行うようにしたが、これに代え
て脱水処理はフィルタープレス等の加圧脱水式のものを
使用するようにしてもよい。かかる構成によっても、あ
らかじめスクリューデカンタで分級処理を行うことによ
る効果は上述した通りであるとともに、該スクリューデ
カンタで固形分が分離された分だけ、フィルタープレス
等の加圧脱水装置の規模を縮小することが可能となる。
【0028】また、本実施形態では、スクリューデカン
タで排出されたケーキに固化材を添加して再利用するよ
うにしたが、強度が必要とされない場合には、固化材を
添加することなく、そのまま処分してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の浚渫泥土の
処理方法は請求項1に記載したように、海、河川、湖沼
などの底泥を浚渫し、次いで、浚渫された泥土を遠心分
離によって分級処理し、次いで、該分級処理でオーバー
フローした分を所定の凝集剤で凝集処理し、次いで、該
凝集処理分を所定の方法で脱水処理するようにしたの
で、脱水設備の設備規模を縮小するとともに、凝集剤や
固化材の使用量を節約することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の手順を
示したフローチャート。
【図2】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の流れを
示した説明図。
【図3】同じく本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の
流れを示した説明図。
【符号の説明】
1 底泥 5、11 スクリューデカンタ 7、13 凝集剤タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次
    いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、
    次いで、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝
    集剤で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法
    で脱水処理することを特徴とする浚渫泥土の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記凝集処理分を遠心分離によって脱水
    処理する請求項1記載の浚渫泥土の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記分級処理若しくは前記脱水処理によ
    って排出されたケーキを固化材で固化させる請求項1若
    しくは請求項2記載の浚渫泥土の処理方法。
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