JP3575716B2 - 浚渫泥土の処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海や湖沼あるいは河川の底から浚渫された泥土の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
海や湖沼あるいは河川の水質汚染が進行している場合には、かかる水質汚染の進行を阻止して良好な環境を取り戻すことが生態系維持の観点できわめて重要である。
【0003】
水質汚染が進行する原因としては、外部からの有機物流入および底泥からの栄養塩の溶出が挙げられ、したがって、湖沼の水質を改善するには、その底泥を浚渫して除去してやるのが効果的である。
【0004】
ところが、浚渫された泥土は含水比が高くて膨大な量となり、そのままでは、処分場所を確保することも再利用することも難しい。そのため、かかる浚渫泥土の減容化および強度増大を図ることが必要不可欠となる。
【0005】
従来、浚渫泥土に凝集剤を添加して土粒子をあらかじめ凝集させ、しかる後にフィルタープレス等で脱水を行うことによって減容化を図るとともに、凝集剤とともに固化材を添加することによって処理土の強度向上を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、含水比が高い浚渫泥土を一定の割合まで減容化させるとともにその強度を向上させるには、大量の凝集剤および固化材が必要となり、材料コストが高くつくという問題や、フィルタープレス等の脱水装置を用いた場合、全体の設備費用が高くなるとともに、広い設置スペースを確保せねばならないという問題を生じていた。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、脱水設備の設備規模を縮小するとともに、凝集剤や固化材の使用量を節約することが可能な浚渫泥土の処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の浚渫泥土の処理方法は請求項1に記載したように、海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、次いで、該分級処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する一方、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝集剤で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法で脱水処理し、該脱水処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する浚渫泥土の処理方法であって、前記分級処理若しくは前記脱水処理によって排出されたケーキを固化材で固化させるものである。
【0009】
また、本発明に係る浚渫泥土の処理方法は請求項2に記載したように、海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、次いで、該分級処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する一方、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝集剤で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法で脱水処理し、該脱水処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する浚渫泥土の処理方法であって、前記凝集処理分を遠心分離によって脱水処理するとともに、前記分級処理若しくは前記脱水処理によって排出されたケーキを固化材で固化させるものである。
【0011】
本発明に係る浚渫泥土の処理方法においては、含水比の高い浚渫泥土に凝集剤を直接添加して脱水するのではなく、かかる浚渫泥土をあらかじめ遠心分離によって分級し、該分級処理でオーバーフローした分に凝集剤を添加して脱水処理を行う。
【0012】
このようにすると、浚渫泥土に含まれる固形分の約半分が遠心分離によってあらかじめ分離されることとなり、その分、凝集剤の使用量を節約することができきるとともに、脱水処理に必要な処理設備の規模も軽減することができる。
【0013】
ここで、凝集処理分を遠心分離によって脱水処理する場合、フィルタープレス等の加圧脱水方式に比較してその設備規模をよりコンパクトにすることができる。
【0014】
また、従来のように含水比の高い浚渫泥土に直接固化材を添加するのではなく、分級処理若しくは脱水処理によって排出されたケーキに固化材を添加してこれを固化させる場合、固化材の使用量を節約することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浚渫泥土の処理方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の流れを示したフローチャート、図2および図3は、同じく説明図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法は、まず、海、河川、湖沼などの底泥1を浚渫船2によって浚渫する(図1、ステップ101)。浚渫された底泥1は、スクリーン3でレキ分等の異物を取り除いた後、貯水槽4に貯留しておく。
【0017】
次に、貯水槽4に貯留された泥土をスクリューデカンタと呼ばれる遠心分離機5で分級処理し(ステップ102)、分級処理で生じたアンダー分は、ケーキとして排出する。
【0018】
次に、分級処理でオーバーフローした分をいったん貯水槽6に貯留した後、無機凝集剤タンク7に収容された無機凝集剤を添加してスラリー槽8で攪拌させることにより凝集処理を行うとともに、高分子溶解槽9および高分子貯留槽10から取り出した高分子凝集剤をさらに添加して凝集沈降を促進させる(ステップ103)。
【0019】
ここで、無機凝集剤としては、硫酸バンドやPACと呼ばれるポリ塩化アルミニウム等を使用し、高分子凝集剤としては、水溶性ポリアクリルアミドから製造された市販品から適宜選択することができる。
【0020】
次に、凝集処理された分を別のスクリューデカンタ11で脱水処理し(ステップ104)、脱水処理で生じたアンダー分は、ケーキとして排出する。
【0021】
次に、脱水処理でオーバーフローした分をいったん分離水槽12に貯留した後、無機凝集剤タンク13に収容された無機凝集剤および高分子溶解貯蔵タンク14に貯蔵された高分子凝集剤を添加して角形シックナ15で凝集沈降させるとともに、その上澄み分をpH調整槽16で中和して放流し、凝集沈降分をスラッジ貯槽17を経てスラリー槽8に戻す(ステップ105)。
【0022】
一方、スクリューデカンタ5、11で排出されたケーキは、図3に示すように、固化材サイロ18に貯留されたセメント等の固化材とともに混練機19で混練固化し、圧送ポンプ20で圧送した後、埋立土等に再利用する(ステップ106)。
【0023】
以上説明したように、本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法によれば、含水比の高い浚渫泥土に凝集剤を直接添加して脱水するのではなく、かかる浚渫泥土をあらかじめスクリューデカンタで遠心分離して分級し、該分級処理でオーバーフローした分に凝集剤を添加して脱水処理を行うようにしたので、浚渫泥土に含まれる固形分の約半分が遠心分離によってあらかじめ分離されることとなり、その分、凝集剤の使用量を節約することができきるとともに、脱水処理に必要な処理設備の規模も軽減することができる。
【0024】
また、スクリューデカンタを分級処理のみならず、脱水処理にも使用するようにしたので、フィルタープレス等の加圧脱水方式と比較した場合、脱水に必要な設備規模をよりコンパクトにすることができる。また、本実施形態に係る処理方法を、浚渫泥土に凝集剤を添加して凝集処理を行った後、フィルタープレスで脱水固化させる方法と比較した結果、本実施形態に係る設備費用は、フィルタープレスを用いた場合の設備費用の約60%に低減できることがわかった。
【0025】
また、脱水処理の前に分級処理を行うことによって、水分除去が2つの工程で行われることとなり、浚渫泥土の減容化率を高めることが可能となる。
【0026】
また、従来のように含水比の高い浚渫泥土に直接固化材を添加するのではなく、分級処理若しくは脱水処理によって排出されたケーキに固化材を添加してこれを固化させるようにしたので、固化材の使用量を節約することができる。
【0027】
本実施形態では、分級処理および脱水処理をスクリューデカンタで行うようにしたが、これに代えて脱水処理はフィルタープレス等の加圧脱水式のものを使用するようにしてもよい。かかる構成によっても、あらかじめスクリューデカンタで分級処理を行うことによる効果は上述した通りであるとともに、該スクリューデカンタで固形分が分離された分だけ、フィルタープレス等の加圧脱水装置の規模を縮小することが可能となる。
【0028】
また、本実施形態では、スクリューデカンタで排出されたケーキに固化材を添加して再利用するようにしたが、強度が必要とされない場合には、固化材を添加することなく、そのまま処分してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る浚渫泥土の処理方法によれば、脱水設備の設備規模を縮小するとともに、凝集剤や固化材の使用量を節約することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の手順を示したフローチャート。
【図2】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の流れを示した説明図。
【図3】同じく本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の流れを示した説明図。
【符号の説明】
1 底泥
5、11 スクリューデカンタ
7、13 凝集剤タンク

Claims (2)

  1. 海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、次いで、該分級処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する一方、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝集剤で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法で脱水処理し、該脱水処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する浚渫泥土の処理方法であって、前記分級処理若しくは前記脱水処理によって排出されたケーキを固化材で固化させることを特徴とする浚渫泥土の処理方法。
  2. 海、河川、湖沼などの底泥を浚渫し、次いで、浚渫された泥土を遠心分離によって分級処理し、次いで、該分級処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する一方、該分級処理でオーバーフローした分を所定の凝集剤で凝集処理し、次いで、該凝集処理分を所定の方法で脱水処理し、該脱水処理で生じたアンダー分をケーキとして排出する浚渫泥土の処理方法であって、前記凝集処理分を遠心分離によって脱水処理するとともに、前記分級処理若しくは前記脱水処理によって排出されたケーキを固化材で固化させることを特徴とする浚渫泥土の処理方法。
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