JPH082437B2 - 高濃度泥水の処理方法及び脱水装置 - Google Patents
高濃度泥水の処理方法及び脱水装置Info
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- JPH082437B2 JPH082437B2 JP1344277A JP34427789A JPH082437B2 JP H082437 B2 JPH082437 B2 JP H082437B2 JP 1344277 A JP1344277 A JP 1344277A JP 34427789 A JP34427789 A JP 34427789A JP H082437 B2 JPH082437 B2 JP H082437B2
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Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、高濃度泥水から脱水し、取扱い容易な含
水泥とすることを目的とした高濃度泥水の処理方法及び
脱水装置に関する。
水泥とすることを目的とした高濃度泥水の処理方法及び
脱水装置に関する。
（従来の技術） 土木基礎工事などで生成する泥水の処理方法として
は、次の方法が知られている。
は、次の方法が知られている。
泥水をそのまま、又は凝集剤を添加して布の中に
充填し、油圧装置により脱水分離するプレス方法 遠心分離機を使用した遠心脱水方法 土粒子の比重により分離させる比重差による分離方
法 高濃度泥水に硬化剤を添加して、固化搬出する硬化
剤による固化方法 （発明により解決すべき課題） 前記従来の方法中プレス方法は、固形物の粒度が比較
的大きい場合には効果的であるけれども、微細粒子（例
えば100ミクロン以下）を多く含む高濃度（比重1.3以
上）の泥水に対しては、能率の低下が著しく、かつ装置
が大きくなり、機械損料の厖大化など、実用が困難な問
題点がある。
充填し、油圧装置により脱水分離するプレス方法 遠心分離機を使用した遠心脱水方法 土粒子の比重により分離させる比重差による分離方
法 高濃度泥水に硬化剤を添加して、固化搬出する硬化
剤による固化方法 （発明により解決すべき課題） 前記従来の方法中プレス方法は、固形物の粒度が比較
的大きい場合には効果的であるけれども、微細粒子（例
えば100ミクロン以下）を多く含む高濃度（比重1.3以
上）の泥水に対しては、能率の低下が著しく、かつ装置
が大きくなり、機械損料の厖大化など、実用が困難な問
題点がある。
次に、遠心力による脱水についても、微細粒子の場合
には十分な効果が期待できないのみならず、フロック剤
を使用して粒子を大きくしても、遠心力により粒子が破
壊され、再び微細化するおそれがあった。
には十分な効果が期待できないのみならず、フロック剤
を使用して粒子を大きくしても、遠心力により粒子が破
壊され、再び微細化するおそれがあった。
また、比重分離については、低濃度泥水には効果的
で、特に土粒子の大きい場合、砂分を多く含む泥水には
適しているが、微粒子を多く含有する高濃度の泥水に対
しては、泥水自体の粘性によって、粗粒子分が沈降でき
ず、事実上重力による分離は不可能である。例えば、タ
ンクに貯留して分離させた場合に、10％程度の上水を取
るのに10時間位の長時間を要する問題点がある。
で、特に土粒子の大きい場合、砂分を多く含む泥水には
適しているが、微粒子を多く含有する高濃度の泥水に対
しては、泥水自体の粘性によって、粗粒子分が沈降でき
ず、事実上重力による分離は不可能である。例えば、タ
ンクに貯留して分離させた場合に、10％程度の上水を取
るのに10時間位の長時間を要する問題点がある。
次に、硬化剤を使用して固化する方法も屡々知られて
いるが、高濃度泥水であっても、含水比は100％を超え
る水分が含まれているので、硬化剤を多量（例えば比重
1.3の泥水に対しては、約50〜100kg/m3添加）に必要と
し、経済的に高負担になると共に、撹拌混合する為に広
い場所を必要とする問題点があった。
いるが、高濃度泥水であっても、含水比は100％を超え
る水分が含まれているので、硬化剤を多量（例えば比重
1.3の泥水に対しては、約50〜100kg/m3添加）に必要と
し、経済的に高負担になると共に、撹拌混合する為に広
い場所を必要とする問題点があった。
（課題を解決する為の手段） 然るにこの発明は、高濃度泥水に水を加えて比重を低
下させると共に、凝集剤を加えてフロックを沈殿させる
ようにしたので、比重分離が効果的になり、前記従来の
問題点を解決したのである。
下させると共に、凝集剤を加えてフロックを沈殿させる
ようにしたので、比重分離が効果的になり、前記従来の
問題点を解決したのである。
即ちこの発明は、高濃度泥水に水を加えて比重を1.3
以下に調整し、これに適量の凝集剤を添加してフロック
を沈殿させ、分離した上澄水を除去すると共に、沈澱し
たフロックの内部中間部及び下部を減圧脱水することを
特徴とした高濃度泥水の処理方法である。また、凝集剤
は高分子凝集剤としたものである。次に、減圧脱水は、
集積したフロックの下部にスクリーンを介して、減圧し
て脱水することを特徴としたものである。
以下に調整し、これに適量の凝集剤を添加してフロック
を沈殿させ、分離した上澄水を除去すると共に、沈澱し
たフロックの内部中間部及び下部を減圧脱水することを
特徴とした高濃度泥水の処理方法である。また、凝集剤
は高分子凝集剤としたものである。次に、減圧脱水は、
集積したフロックの下部にスクリーンを介して、減圧し
て脱水することを特徴としたものである。
次に、装置の発明は、沈殿したフロックを収容する脱
水タンクの下部にスクリーンを介して減圧室を設け、該
減圧室と水を収容する回収槽の上部とを排水管で連結す
ると共に、前記回収槽の上部に真空ポンプの吸入管を連
結し、前記スクリーン上に、上端を閉鎖した網管を、そ
の上端が前記脱水タンクの中間部に位置するように立設
したことを特徴とする高濃度泥水の脱水装置である。
水タンクの下部にスクリーンを介して減圧室を設け、該
減圧室と水を収容する回収槽の上部とを排水管で連結す
ると共に、前記回収槽の上部に真空ポンプの吸入管を連
結し、前記スクリーン上に、上端を閉鎖した網管を、そ
の上端が前記脱水タンクの中間部に位置するように立設
したことを特徴とする高濃度泥水の脱水装置である。
前記において、比重を1.1以下にすると、水量が多く
なる問題点があり、比重1.3より大きくなると、高濃度
の為に凝集剤が有効に作用しないので、比重は1.3〜1.1
位が適当であり、1.2前後が好適である。尤も、微粒子
（50ミクロン以下）の多い泥水と、粗粒子（100ミクロ
ン以上）を多く含む泥水とによって、好適な比重が異な
るので、土質により好適値が変化する。
なる問題点があり、比重1.3より大きくなると、高濃度
の為に凝集剤が有効に作用しないので、比重は1.3〜1.1
位が適当であり、1.2前後が好適である。尤も、微粒子
（50ミクロン以下）の多い泥水と、粗粒子（100ミクロ
ン以上）を多く含む泥水とによって、好適な比重が異な
るので、土質により好適値が変化する。
次に、比重選後の回収水中には凝集剤を含んでいるの
で、回収水は原則として再使用する。従って、使用水量
と凝集剤を著しく節減することができる。
で、回収水は原則として再使用する。従って、使用水量
と凝集剤を著しく節減することができる。
この発明において、タンクに沈殿し、脱水したフロッ
ク群の含水比は70％位となり、運搬等が可能となるの
で、そのまま廃棄するか、土質によっては硬化剤を添加
して、土壌改良材として使用することができる。
ク群の含水比は70％位となり、運搬等が可能となるの
で、そのまま廃棄するか、土質によっては硬化剤を添加
して、土壌改良材として使用することができる。
（作用） この発明は、高濃度泥水に水を加えて低濃度とし、か
つ凝集剤を加えるので、効率よくフロックを形成し、短
時間（10〜20分）に比重選が行われる。また、減圧脱水
により急速に脱水され、取扱い容易な含水量となる。
つ凝集剤を加えるので、効率よくフロックを形成し、短
時間（10〜20分）に比重選が行われる。また、減圧脱水
により急速に脱水され、取扱い容易な含水量となる。
（実施例 １） 杭穴掘削により生じた高濃度泥水（比重1.35）20m3を
沈澱槽１に入れ、これに水10m32を加えて比重を1.23と
し、これに凝集剤３（クリフロックPN3311、栗田工業株
式会社製）を500g/m3矢示15のように加えてフロックを
生成させると共に、比重沈殿させ、20分後、フロック４
と上澄水５に分離されるので、上澄水8m3を排水する。
この排水は、次に低濃度泥水を作る際の添加水として再
使用する。
沈澱槽１に入れ、これに水10m32を加えて比重を1.23と
し、これに凝集剤３（クリフロックPN3311、栗田工業株
式会社製）を500g/m3矢示15のように加えてフロックを
生成させると共に、比重沈殿させ、20分後、フロック４
と上澄水５に分離されるので、上澄水8m3を排水する。
この排水は、次に低濃度泥水を作る際の添加水として再
使用する。
次に、前記フロックを脱水槽６に入れ、脱水槽の下室
７を500mmHgに減圧すると、逐次脱水される。このよう
にして20分間脱水したところ、10m3の水を得た。脱水後
のフロック群の含水比は70％であった。図中８は真空ポ
ンプ、９は回収槽であって、回収槽９中の水は高濃度水
を薄める際に再使用する。従って、沈澱槽１からの排水
と、回収槽９の水とによって、高濃度水を薄める水は十
分足りるので、使用水量が多量になるおそれはない。
７を500mmHgに減圧すると、逐次脱水される。このよう
にして20分間脱水したところ、10m3の水を得た。脱水後
のフロック群の含水比は70％であった。図中８は真空ポ
ンプ、９は回収槽であって、回収槽９中の水は高濃度水
を薄める際に再使用する。従って、沈澱槽１からの排水
と、回収槽９の水とによって、高濃度水を薄める水は十
分足りるので、使用水量が多量になるおそれはない。
（実施例 ２） 次に、この発明の装置は第２図のように、脱水槽６の
下部に網10を介して砂11を敷き（例えば5cmの厚さ）、
前記網10の下室７と密封式の回収槽９とを排水パイプ12
で連結し、前記回収槽９の一側に真空ポンプ８の吸入パ
イプ13を連結したものである。前記において、網10上
に、上端を閉鎖した複数の網筒16、16をフロックのほぼ
中間部まで高上らせておけば、吸引脱水効果を一層促進
させることができる。
下部に網10を介して砂11を敷き（例えば5cmの厚さ）、
前記網10の下室７と密封式の回収槽９とを排水パイプ12
で連結し、前記回収槽９の一側に真空ポンプ８の吸入パ
イプ13を連結したものである。前記において、網10上
に、上端を閉鎖した複数の網筒16、16をフロックのほぼ
中間部まで高上らせておけば、吸引脱水効果を一層促進
させることができる。
（発明の効果） この発明は、高濃度水を比重1.3以下に薄めるので、
凝集剤により効率よくフロックを生成し、沈澱させるこ
とができる効果がある。
凝集剤により効率よくフロックを生成し、沈澱させるこ
とができる効果がある。
また、分離した上澄水を除去してフロックを集積し、
その中間部及び下部から減圧脱水するので、フロックの
破壊を未然に防止できると共に、自重による水絞り効果
と減圧脱水効果とにより、効率よく脱水し得ると共に、
減圧の為に危険性がない効果がある。また、上澄水及び
回収水を適宜再使用できるので、この発明の実施によ
り、新たに多量の水を必要とすることはない。
その中間部及び下部から減圧脱水するので、フロックの
破壊を未然に防止できると共に、自重による水絞り効果
と減圧脱水効果とにより、効率よく脱水し得ると共に、
減圧の為に危険性がない効果がある。また、上澄水及び
回収水を適宜再使用できるので、この発明の実施によ
り、新たに多量の水を必要とすることはない。
また、脱水タンク下部に減圧室を設け、減圧室と回収
槽の上部とを連結し、回収槽の上部に真空ポンプの吸入
管を連結したので、減圧に際して圧力調整が容易にでき
る。更に、上端を閉鎖した網管を、その上端が脱水タン
クの中間部に位置するように立設したので、フロック内
部からの減圧脱水を可能にできるので、総じて脱水効果
を高めることができる効果がある。
槽の上部とを連結し、回収槽の上部に真空ポンプの吸入
管を連結したので、減圧に際して圧力調整が容易にでき
る。更に、上端を閉鎖した網管を、その上端が脱水タン
クの中間部に位置するように立設したので、フロック内
部からの減圧脱水を可能にできるので、総じて脱水効果
を高めることができる効果がある。
第１図はこの発明の実施工程を示す説明図で、（ａ）は
高濃度泥水を沈澱槽に入れた図、（ｂ）は同じく加水し
た図、（ｃ）は同じく撹拌混合し、低濃度水とし、凝集
剤を添加した図、（ｄ）は同じくフロックの沈澱した
図、（ｅ）は同じく上澄水を排水した図、第２図は同じ
く脱水の説明図である。 １……沈澱槽、２……加水、３……凝集剤 ４……フロック、５……上澄水、６……脱水槽 ７……下室、８……真空ポンプ、９……回収槽 14……高濃度泥水
高濃度泥水を沈澱槽に入れた図、（ｂ）は同じく加水し
た図、（ｃ）は同じく撹拌混合し、低濃度水とし、凝集
剤を添加した図、（ｄ）は同じくフロックの沈澱した
図、（ｅ）は同じく上澄水を排水した図、第２図は同じ
く脱水の説明図である。 １……沈澱槽、２……加水、３……凝集剤 ４……フロック、５……上澄水、６……脱水槽 ７……下室、８……真空ポンプ、９……回収槽 14……高濃度泥水
Claims (5)
- 【請求項１】高濃度泥水に水を加えて比重を1.3以下に
調整し、これに適量の凝集剤を添加してフロックを沈殿
させ、分離した上澄水を除去すると共に、沈澱したフロ
ックの内部中間部及び下部を減圧脱水することを特徴と
した高濃度泥水の処理方法 - 【請求項２】凝集剤は高分子凝集剤とした請求項１記載
の高濃度泥水の処理方法 - 【請求項３】減圧脱水は、集積したフロックの下部にス
クリーンを介して、減圧して脱水することを特徴とした
請求項１記載の高濃度泥水の処理方法 - 【請求項４】沈殿したフロックを収容する脱水タンクの
下部にスクリーンを介して減圧室を設け、該減圧室と水
を収容する回収槽の上部とを排水管で連結すると共に、
前記回収槽の上部に真空ポンプの吸入管を連結し、前記
スクリーン上に、上端を閉鎖した網管を、その上端が前
記脱水タンクの中間部に位置するように立設したことを
特徴とする高濃度泥水の脱水装置 - 【請求項５】スクリーンはサンドマットとした請求項４
記載の高濃度泥水の脱水装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1344277A JPH082437B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 高濃度泥水の処理方法及び脱水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1344277A JPH082437B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 高濃度泥水の処理方法及び脱水装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03202194A JPH03202194A (ja) | 1991-09-03 |
| JPH082437B2 true JPH082437B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=18367991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1344277A Expired - Lifetime JPH082437B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 高濃度泥水の処理方法及び脱水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH082437B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5218180B2 (ja) * | 2009-03-16 | 2013-06-26 | 東ソー株式会社 | 排煙処理排水からのスラッジの回収方法 |
| JP6318872B2 (ja) * | 2014-06-02 | 2018-05-09 | 栗田工業株式会社 | 泥水の処理方法 |
| CN104193031A (zh) * | 2014-08-19 | 2014-12-10 | 江苏自强环保科技有限公司 | 一体式高效污水处理装置 |
| JP2020131070A (ja) * | 2019-02-14 | 2020-08-31 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 建設泥水の処理方法及び処理装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5364949A (en) * | 1976-11-20 | 1978-06-09 | Ebara Infilco Co Ltd | Method of filtering by hydroextration |
| JPS57150480A (en) * | 1981-03-13 | 1982-09-17 | Fuji Eng Kk | Treatment of waste water |
| JPS6133205A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-17 | Matsuo Consultant Kk | 真空圧による汚泥等の脱水装置 |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1344277A patent/JPH082437B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03202194A (ja) | 1991-09-03 |
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Legal Events
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