JPH09155380A - 硝酸濃度測定装置 - Google Patents
硝酸濃度測定装置Info
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- JPH09155380A JPH09155380A JP32336895A JP32336895A JPH09155380A JP H09155380 A JPH09155380 A JP H09155380A JP 32336895 A JP32336895 A JP 32336895A JP 32336895 A JP32336895 A JP 32336895A JP H09155380 A JPH09155380 A JP H09155380A
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Abstract
でき、生物学的硝化または脱窒工程においてもオンライ
ンで測定することが可能な硝酸濃度測定装置を得る。 【解決手段】 硝化脱窒反応槽2の硝化工程または脱窒
工程における被測定液を測定槽11に導入し、循環路1
2を通してポンプP2により槽内液を循環して嫌気状態
を保ち、基質導入路15よりメタノール等の基質を添加
して生物学的脱窒反応を行わせ、ORP計16により検
出されるORP信号を演算装置17に入力し、ORP値
の急降下時点までの基質添加量から硝酸濃度を演算す
る。
Description
る硝酸濃度を測定するための装置、特に生物学的硝化ま
たは脱窒工程における被測定液中に含まれる硝酸濃度の
測定に適した硝酸濃度測定装置に関するものである。
生物学的に脱窒する処理法では、硝化工程において被処
理液を過剰に曝気して硝化することにより、活性汚泥中
の硝化菌の作用によってアンモニア性窒素を硝酸性窒素
に変換し、得られる硝化液を脱窒工程において嫌気状態
に維持することにより、活性汚泥中の脱窒菌の作用によ
って硝酸性窒素を窒素ガスに還元する。
と脱窒工程を独立した処理槽で行う典型的な方法のほか
に、単一の処理槽において間欠的に曝気を行うことによ
り硝化工程と脱窒工程を交互に行う方法などの変法があ
る。間欠曝気法ではある特定の嫌気条件下に曝気を行う
と硝化と脱窒が同時に進行するため、効率のよい処理が
行われる。
把握のために液中の硝酸濃度の測定が必要になる。例え
ばいずれの処理法でも脱窒工程においてメタノール等の
BOD源を基質として加える必要があるが、その添加量
を必要最低限に制御するため、あるいはその他の制御の
ためにも硝酸濃度の測定が必要になる。
析が一般的であるが、生物脱窒処理においてオンライン
で手速く測定することはできない。硝酸をモニターする
イオンセンサも知られているが、寿命が短く、し尿処理
装置等では使用できない。酸化還元電位(ORP)は硝
酸濃度と相関関係にあるが、微量の硝酸濃度(5mg/
l以下)の領域におけるORPの変位に比べ、通常の濃
度(50〜100mg/l)の領域におけるORPの変
位は小さく、実用的でない。
問題点を解決するため、被測定液中の硝酸濃度を迅速か
つ正確に測定でき、生物学的硝化または脱窒工程におい
てもオンラインで測定することが可能な硝酸濃度測定装
置を提供することである。
入して活性汚泥の存在下に嫌気状態を維持し脱窒反応を
行う測定槽と、測定槽に被測定液を所定量導入する手段
と、測定槽の槽内液を攪拌する攪拌手段と、測定槽に基
質を徐々に添加する基質添加手段と、測定槽内の酸化還
元電位を測定するORP計と、ORP計のORP信号を
受入れて、ORP値の急降下時点までの基質添加量から
硝酸濃度を演算する演算装置とを含む硝酸濃度測定装置
である。
含む。本発明において硝酸濃度測定の対象とする被測定
液としては、生物学的硝化工程または脱窒工程における
被処理液および処理液が測定対象として適しているが、
硝酸(塩)を含むものであれば制限なく被測定液となり
得る。生物学的硝化または脱窒工程の被処理液および処
理液は活性汚泥を含んだ状態で被測定液とすることがで
きる。
を導入して活性汚泥の存在下に嫌気状態を維持し脱窒反
応を行う槽であり、被処理液導入手段、攪拌手段、基質
添加手段およびORP計等が設けられ、嫌気状態を維持
できる構造とされる。活性汚泥は脱窒反応のための脱窒
菌を含む活性汚泥であり、被測定液中に含まれる場合は
さらに添加する必要はないが、被測定液中に含まれない
場合は別途添加するか、あるいは予め測定槽に保存され
ている活性汚泥を用いることができる。
例えば1 literの被測定液を計量して測定槽に導入する
ように構成される。攪拌手段は被測定液、基質および活
性汚泥を嫌気状態を保って脱窒反応が進行する程度に攪
拌するように構成する。基質添加手段は菌体転換率が既
知のBOD源を基質として所定量ずつ徐々に添加するよ
うに構成する。この場合の添加速度は脱窒反応により消
費される基質の消費速度より遅くする。ORP計は測定
槽内液の酸化還元電位(ORP)を測定し、その測定信
号を演算装置に入力するように構成する。
の急激な変化の時点を硝酸の消費された時点と判定し、
その時点までの基質の添加量から硝酸濃度を演算する。
硝酸濃度と基質添加量の関係は、被測定液の組成、性
状、活性汚泥の活性、基質の種類、菌体転換率等により
変化するので、それぞれの系について既知濃度の試料に
ついて係数を定め、次式により演算を行うように構成す
る。 硝酸濃度(mg/l)=係数×基質添加量
は、被測定液導入手段により所定量の被測定液を測定槽
に導入し、活性汚泥が存在しない場合にはさらに活性汚
泥を導入し、攪拌手段により嫌気状態で攪拌しながら、
基質を徐々に添加し、脱窒反応を行わせる。この間OR
P計により槽内液のORPを測定し、その測定信号を演
算装置に入力する。被測定液の導入量および基質の添加
量もその都度演算装置に入力するようにしてもよいが、
設定値として予め入力しておくこともできる。
その急降下時点を検出し、その時点までの基質添加量か
ら前記式により硝酸濃度を演算する。被測定液中の硝酸
濃度が低下する場合、10〜100mg/lではORP
の変化は僅かであるが、0付近ではORPが急降下する
ので、急降下時点を硝酸濃度0の時点とすることができ
る。
が0になってもORPが0になるとは限らないが、OR
Pの急降下は生じる。他の酸化性成分を含まない場合は
硝酸が0となることによりORPも0になる場合がある
ので、このような場合にはORPが0または−になる時
点を、ORPが急降下する時点とすることもできる。
菌が硝酸(塩)の硝酸性窒素を酸素源として基質を分解
するため、硝酸性窒素に起因する高ORPが急降下する
のをORPの変化を検出することにより、硝酸濃度が測
定される。ORPは被測定液に含まれる他の酸化性物質
の影響を受けるため、ORPの絶対値を測定するだけで
は硝酸濃度を決定することはできないが、ORPの急降
下の時点を測定することにより硝酸濃度0とすることが
可能である。
時に結果が出るものではなく、基質の消費は緩やかに行
われる。従って基質の添加からORPの変化までに時間
差が生じることになる。このため基質の添加速度は脱窒
菌による基質の分解速度より低くすることが好ましい。
そして上記時間差による測定結果の差は予め各系におけ
る実験値から一定の係数を決めて補正することもできる
が、その差が誤差範囲内である場合には、その差を無視
することもできる。
により説明する。図1は一実施形態の硝酸濃度測定装置
の系統図であり、生物学的硝化脱窒処理装置に付属する
ように設けられている。
り、し尿等のアンモニア性窒素含有液を処理するための
メインの処理装置である。この硝化脱窒処理装置1は硝
化脱窒反応槽2に被処理液導入路3から被処理液を導入
し、処理液排出路4から処理液を取出すように接続さ
れ、ポンプP1により循環液路5を通して槽内液を循環
する際、循環量を調整してインジェクタ6からの空気取
込量を調整し、散気液装置7から放出することにより好
気および嫌気状態を繰返し、生物学的硝化工程および脱
窒工程を繰返すように構成されている。
11にポンプP2を有する循環液路12が設けられ、こ
の循環液路12は切換弁V1、V2を介し被測定液導入
路13および被測定液排出路14が硝化脱窒反応槽2に
接続している。測定槽11には基質導入路15が接続
し、ポンプP3により基質を添加し、その添加量信号を
演算装置17に入力するように構成されている。測定槽
11にはORP計16が設けられ、槽内のORPを検出
し、検出したORP信号を演算装置17に入力するよう
に構成されている。
ーし、その急降下時点を検出して、その時点での基質添
加量から被測定液の硝酸濃度を演算するように構成され
ている。また演算装置17はポンプP1〜P3の駆動お
よび切換弁V1、V2の切換も行うように構成されてい
る。
は、硝化脱窒反応槽2に被処理液導入路3から被処理液
を導入して槽内の活性汚泥を混合し、ポンプP1により
循環液路5を通して槽内液を循環することにより攪拌す
る。このときポンプP1による循環量を調整することに
よりインジェクタ6からの空気の取込量を調整して好気
状態および嫌気状態を間欠的に繰返し、硝化工程および
脱窒工程を繰返す。
における硝酸濃度を測定するために、硝化脱窒反応槽2
の槽内液を測定槽11に導入して測定を行う。このとき
切換弁V1を硝化脱窒反応槽2側に切換え、切換弁V2
を測定槽11側に切換えると、ポンプP2により被測定
液導入路13を通して被測定液を測定槽11に一定量導
入する。この場合被測定液は活性汚泥が混入した状態で
導入される。
て、ポンプP2により循環液路12を通して測定槽11
内の槽内液を循環し、嫌気状態に保つとともに、ポンプ
P3によりメタノール等の基質を基質導入路15から添
加することにより、脱窒反応が行われて基質が分解さ
れ、硝酸イオンが消費される。
た槽内液のORP値はORP計16から演算装置17に
入力される。演算装置17はORPの変化をモニター
し、その急降下時点を測定して、その時点に至るまでの
基質添加量から硝酸濃度を演算する。このときの演算方
法は個々のケースにつき予め実験的に求めた係数を用い
て前記式により演算が行われる。
ノールの菌体転換率は0.15であるので、添加したメ
タノールの15%が菌体となり、残りの85%が脱窒反
応により消費される。このときのメタノールを酸化する
反応は次式により示される。
H2O+6OH- 従ってメタノール5×32/0.85g添加により硝酸
性窒素6×14g−Nが消費されるため、添加したメタ
ノールの1/2.24に相当する硝酸が消費されること
になる。このため添加したメタノール量から硝酸濃度が
演算により導き出される。
0mg/l)中に硝酸を50mg/l添加した試験液に
メタノールを1ml/分の流量で滴下して、10分毎
に、ORPを測定するとともに、試験液をサンプリング
して硝酸濃度を分析した結果を図2に示す。この図から
硝酸濃度はメタノール添加量に比例して減少することが
わかる。また硝酸濃度が0になる付近でORP値が急降
下していることがわかる。
用し、ORPの急降下時点までの基質添加量から硝酸濃
度を演算するようにしたので、被測定液中の硝酸濃度を
迅速かつ正確に測定でき、生物学的硝化または脱窒工程
においてもオンラインで測定することが可能な硝酸濃度
測定装置が得られる。
る。
関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 被測定液を導入して活性汚泥の存在下に
嫌気状態を維持し脱窒反応を行う測定槽と、 測定槽に被測定液を所定量導入する手段と、 測定槽の槽内液を攪拌する攪拌手段と、 測定槽に基質を徐々に添加する基質添加手段と、 測定槽内の酸化還元電位を測定するORP計と、 ORP計のORP信号を受入れて、ORP値の急降下時
点までの基質添加量から硝酸濃度を演算する演算装置と
を含む硝酸濃度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32336895A JP3837765B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 硝酸濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32336895A JP3837765B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 硝酸濃度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09155380A true JPH09155380A (ja) | 1997-06-17 |
JP3837765B2 JP3837765B2 (ja) | 2006-10-25 |
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ID=18153991
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004074111A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-03-11 | Kurita Water Ind Ltd | 排液処理方法 |
KR100502191B1 (ko) * | 1998-12-24 | 2005-10-19 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 미생물에 의한 탈질반응에 있어서의 질산소모량 및 가스발생량의 동시측정장치 |
JP2007144329A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 排水処理装置 |
CN111099720A (zh) * | 2018-10-26 | 2020-05-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种污水生物处理反应器及其处理方法 |
JP2022020521A (ja) * | 2020-07-20 | 2022-02-01 | 日立造船株式会社 | 硝化脱窒装置 |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP32336895A patent/JP3837765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4626501B2 (ja) * | 2005-11-29 | 2011-02-09 | 株式会社Ihi | 排水処理装置 |
CN111099720A (zh) * | 2018-10-26 | 2020-05-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种污水生物处理反应器及其处理方法 |
CN111099720B (zh) * | 2018-10-26 | 2022-05-03 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种污水生物处理反应器及其处理方法 |
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