JPH09155320A - 金属を含む有機系廃棄物の処理装置 - Google Patents

金属を含む有機系廃棄物の処理装置

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JPH09155320A
JPH09155320A JP7325625A JP32562595A JPH09155320A JP H09155320 A JPH09155320 A JP H09155320A JP 7325625 A JP7325625 A JP 7325625A JP 32562595 A JP32562595 A JP 32562595A JP H09155320 A JPH09155320 A JP H09155320A
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーシュレッダダスト、都市ごみ、産業廃棄
物など金属を含む有機系廃棄物からガス化されたクリー
ンガスと鉛、すず、亜鉛、アルミニウム、銅、鉄などの
有価金属の回収とを無公害で行える処理装置を提供す
る。 【解決手段】 この処理装置は移動式ストーカ炉1を有
し、その移動式ストーカ炉1は、金属を含む有機系廃棄
物が投入され250°〜350℃の雰囲気で塩素を除去
するA室と、A室を通過した有機系廃棄物を酸素と水蒸
気を含むガス化剤で700°〜1000℃で部分燃焼し
てガス化すると共に鉛、亜鉛、アルミニウムなどの低融
点金属を溶融して回収するB室と、B室を通過した高融
点金属、ガラス、灰分などを含む無機物を1000°〜
1200℃の雰囲気とし、主に銅を溶融して回収するC
室とに仕切られている。また、2個以上の燃焼炉を用い
たバッチ式の処理装置も提供している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーシュレッダダ
スト(車からエンジン、足回り、外鈑などを取り除いた
後、10cm以下に細断したもので、プラスチックス、ス
ポンジ、ゴムなどの有機物に加えて鉄片、銅線、ガラス
などの無機物が半分程度含まれる。以下CSDと略称す
る。)、都市ごみ、産業廃棄物など金属を含む有機系廃
棄物から熱エネルギと有価な金属を回収するための処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CSDなどの金属を含む有機系廃棄物は
従来そのまま埋立処分されることが多かったが、埋立地
における有害物質の漏出が起ったり、埋立処理場の確保
が問題となり、最近ではCSDなどの焼却技術の開発が
進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CSDなどの有機系廃
棄物をそのまま焼却すると大量の黒煙(未燃カーボン)
を発生するほか、次のような問題がある。
【0004】(1)ウレタンなどのプラスチックスから
NOx ,COが、また塩化ビニルからHClが500〜
1000ppm 以上と多量に発生し、その除去のために大
きなコストがかかる。
【0005】(2)HClは装置、特に高温の伝熱管を
腐食するため高温の蒸気を発生させることが難しく、発
電プラントでは発電効率が低い。HCl除去のために石
灰石などを投入しても800℃以上の高温ではほとんど
反応せず、また、処理すべき灰量が増加する。
【0006】(3)発生したHClは多量の排ガスによ
って希釈されているので、発生HClを処理するには濃
度が低い大量の燃焼ガスに対応したHCl除去装置を必
要としイニシャルコストが大きい。
【0007】(4)焼却残渣には各種金属、ガラス、灰
など雑多な物質が含まれ、この中から有価物を分離、回
収することは難しく、燃焼灰と共にそのまま埋立処分せ
ざるをえない。
【0008】本発明は、カーシュレッダダスト、都市ご
み、産業廃棄物など金属を含む有機系廃棄物からガス化
されたクリーンガスと鉛、すず、亜鉛、アルミニウム、
銅、鉄などの有価金属の回収とを無公害で行える処理装
置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、移動式ストーカを2室以上に分け、塩素除
去、部分燃焼によるガス化、有価金属の回収等をそれぞ
れに適した条件で別々に行う処理装置を採用する。その
詳細は次のとおりである。
【0010】(1)A室での塩素除去と鉛、すずの回
収。 HClは主に塩化ビニールから発生するが、塩化ビニー
ルからの脱塩反応の適正値は図4に示すように250°
〜350℃である。250℃以下では脱塩反応が十分進
行せず、350℃以上ではプラスチックスの熱分解反応
が激しくなり、炭化水素ガスが発生し、コーキングによ
り炭素を主成分とする残渣が発生する。従って、金属を
含む有機系廃棄物をまずA室で250°〜350℃の雰
囲気で塩素の除去と、その過程で溶融する鉛、すず等の
回収を行う。
【0011】(2)B室での部分燃焼によるガス化と
鉛、亜鉛、アルミニウムなどの回収。 A室で脱塩されたプラスチックスを酸素と水蒸気を含む
ガス化剤により部分燃焼によりガス化させクリーンガス
を生成させる。この場合、部分燃焼によりクリーンガス
を生成させるには図5からわかるように、プラスチック
スに対する酸素の当量比は0.4〜1.0、水蒸気の当
量比は0.5〜5が適正範囲であり、ガス化温度は70
0°〜1000℃が適正である。
【0012】すなわち、酸素の当量比が小さいと部分燃
焼・ガス化温度が700℃以上とならないため自燃でき
ない。一方、酸素当量比が大きく、水蒸気当量比が小さ
いと部分燃焼によるガス化温度が1000℃以上となる
ためコーキングが起こり、黒煙と炭素を含む残渣が発生
する。また、金属の融点を表1に示すが、700°〜1
000℃の温度とすることにより、鉛、亜鉛、アルミニ
ウムなどを溶融して回収することができる。
【0013】
【表1】
【0014】以上の処理に加え、残渣に含まれている銅
や鉄を回収することが望まれるときは、前記したA室、
B室に加え次のように更にC室等を設けた移動式ストー
カ炉を用いる。
【0015】(3)C室での銅の回収。 有機物を全て部分燃焼によりガス化した後には、鉄、
銅、ガラス、灰分などが残るが、温度を1050°〜1
200℃としたC室を移動式ストーカ炉に設けることに
より銅を溶融、回収することができる。
【0016】(4)出口ホッパでの鉄の回収。 鉄、ガラス、灰分を含む残分を冷却後、鉄を磁選などに
より他の金属をほとんど含まない状態で分離、回収する
ことができる。
【0017】なお、以上説明した本発明による移動式ス
トーカ炉を用いた処理装置において、前記A室とC室で
は加熱用ガスを下部から供給して上部から排出し、前記
B室では前記ガス化剤を上部から供給して下部から排出
するように構成すると、各室での焼却残渣物の下部温度
が上部温度よりも高くなって金属の溶融、落下を容易に
することができて好ましい。
【0018】以上説明した移動式ストーカ炉を用いた処
理装置の他、本発明は前記した課題を解決するため、複
数個の燃焼炉を用い、各燃焼炉で塩素除去、部分燃焼に
よるガス化を行なわせ、エネルギと有価物(金属)の回
収を各々に適した条件で別々に行うようにした処理装置
をも採用する。その詳細は次のとおりである。
【0019】(5)燃焼炉Aでの塩素除去と鉛、すずの
回収。 燃焼炉Aでは、先に図4を用いて説明した理由によって
250°〜350℃で塩素の除去を行い、その過程で溶
融する鉛、すず等の回収を行う。発生したHClを燃焼
炉系外に搬送するキャリヤガス(上記の加熱反応に寄与
する加熱ガス)は極力少量とし、キャリヤガス中のHC
l濃度を高くした運用にして系外後方の塩素吸収装置
(例えばNaOH散布)にて脱塩させる。なお、溶融し
た鉛やすず等は燃焼炉下部へ落下させ回収容器へ貯蔵
後、有価物として回収、再利用を行う。
【0020】(6)燃焼炉Bでのガス化と鉛、亜鉛、ア
ルミニウムの回収。 燃焼炉Aで前記したように脱塩されたプラスチックスを
含む焼却物を燃焼炉Bへ移動させる。燃焼炉Bでは、脱
塩されたプラスチックスを酸素と水蒸気を含むガス化剤
を投入して部分燃焼させ、クリーンガスを発生させる。
【0021】このときのプラスチックスに対する酸素及
び水蒸気の当量比は先に図5を用いて説明した理由で、
それぞれ、0.4〜1.0及び0.5〜5が適正範囲で
あり、ガス化温度は700°〜1000℃が適正であ
る。発生したクリーンガスは系外のクリーンガス貯蔵容
器へ貯蔵する。初期のガス化温度を得るための入熱は上
記クリーンガス又は他燃料を利用する。
【0022】燃焼炉Bにおける部分燃焼によるガス化の
過程で鉛、亜鉛、アルミニウムなどの溶融する金属は燃
焼炉下部へ落下し回収容器へ貯蔵後、有価物として回収
して再利用する。
【0023】以上の処理に加え、残渣に含まれている銅
や鉄を更に回収することが望まれるときは、前記した燃
焼炉A,Bに加え、次のように更に燃焼炉C等を設けた
構成とする。
【0024】(7)燃焼炉CでのCuの回収。 燃焼炉Bで有機物を全て部分燃焼により、ガス化した後
の鉄、銅、ガラス、灰分などを含む焼却残渣物を移動、
燃焼炉Cへ投入し温度を1050°〜1200℃の燃焼
ガスで加熱する。
【0025】これによって、焼却残渣物に含有されてい
た銅が溶融し、燃焼炉下部へ落下、回収容器に貯蔵後、
有価物として回収し再利用する。加熱ガスには燃焼炉B
で発生したクリーンガスあるいは他燃料による高温ガス
を通気する。
【0026】(8)残渣物からの鉄の回収。 燃焼炉Cでの残渣物には鉄、ガラス、灰分を含まれてお
り系外で冷却後、鉄を磁選などにより回収する。残り残
渣物は再資源利用できない上、有害物を含まないので埋
立処理する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明による金属を含む有
機系廃棄物の処理装置を図1〜図3に示した実施の形態
に基づいて具体的に説明する。
【0028】(実施の第1形態)まず、図1及び図2に
示された実施の第1形態による装置について説明する。
1は移動式ストーカで、この密閉された移動式ストーカ
1の上にホッパ2よりCSD3を供給する。移動式スト
ーカ1は隔壁4でA室,B室,C室に仕切られている。
【0029】供給されたCSD3は、まずA室におい
て、B室で発生したガス化ガス5の一部のガス化ガス
(1)6を下方より供給することにより、250°〜3
50℃に加熱され、主に塩化ビニールに含まれるClを
含HClガス7として取出す。含HClガス7はスクラ
バー8において石灰水9によりHClを除去させた後、
ボイラ10へ供給される。
【0030】A室で脱塩されたCSD11はB室に移動
されるとB室で酸素、水蒸気を含むガス化剤12が上方
より供給されることにより有機物が700°〜1000
℃で部分燃焼してガス化され、H2 ,COなど可燃ガス
を含むガス化ガス5となる。ガス化ガス5のうち一部の
ガス化ガス(1)6はA室に送られ、残るガス化ガス
(2)13はボイラ10に送られ、同時に供給される空
気14により燃焼し、その熱は伝熱器15により蒸気1
6として回収される。更に、B室では低融点金属17が
CSD11から溶融して分離される。
【0031】A室,B室で有機物、低融点金属を除去さ
れた無機物18が、ボイラ10で発生した高温の燃焼ガ
ス19を下方より供給することにより1000°〜12
00℃に加熱され、主に銅20が回収される。ガラス、
鉄片、その他灰分を含む残渣21はホッパ22を介して
排出される。
【0032】(実施の第2形態)次に、図3に示された
実施の第2形態による装置について説明する。図3に示
すこの装置は3個の燃焼炉31,31b,31cを有し
ている。まず燃焼炉31には金属を含む有機系廃棄物か
らなる焼却物32aが投入される。燃焼炉31の下部に
は金属回収容器33a、及び系外には塩素吸着装置34
が排気管41bで接続されている。
【0033】一方、燃料供給装置51から供給された燃
料は、高温ガス発生装置52で燃焼されて排ガスとなり
加熱器53に送気され(このとき加熱器54はバイパス
してもしなくてもよい)、燃焼炉31内温度が250°
〜350℃となるようにキャリヤガス35を加熱する。
キャリヤガス35は供給管35aを経て燃焼炉31へ送
気され焼却物32aを加熱する。
【0034】加熱された焼却物32aからはHCl34
aが発生し、キャリヤガス35と共に系外の塩素吸着装
置34に送られて脱塩され、図示されていない熱交換器
などで熱回収後大気放出される。一方、溶融金属(すず
等)は排出管41aを経て金属回収容器33aに回収さ
れる。
【0035】燃焼炉31で脱塩された焼却物32aの残
渣物は32bとなって燃焼炉31b内へ図示されていな
い運搬装置などの手段によって移動投入される。燃焼炉
31b下部には金属回収容器33b及び上部には燃焼炉
31bで発生したクリーンガスの顕熱回収装置36及び
クリーンガス貯蔵容器37が接続されている。酸素(空
気)・水蒸気供給装置38から供給される酸素、水蒸気
は加熱器54で加熱され燃焼炉31bへ送気される。
【0036】燃焼炉31bで発生したクリーンガス37
aは排気管42a,42bを経てクリーンガス貯蔵容器
37へ送気される。なお、酸素・水蒸気供給装置38か
ら供給される酸素と水蒸気は供給管38aを経て燃焼炉
31bの上部から供給され、発生したクリーンガス37
aは下部から取り出されている。これは焼却残渣物32
bの下部温度が上部よりも高くなることを狙ったもので
各々方向が逆であってもさしつかえない。
【0037】クリーンガス貯蔵容器37のクリーンガス
37aは高温ガス発生装置52へ送気管42cによって
送気されるが、送気管42dを経て燃焼炉31bから直
接高温ガス発生装置52へ送気されてもさしつかえな
い。ガス化の過程で溶融した金属(鉛、亜鉛、アルミニ
ウム等)は金属回収容器33bに回収される。
【0038】燃焼炉31bで可燃分をクリーンガスと
し、また金属を回収した焼却残渣物32bの残渣は燃焼
物32cとなって燃焼炉31c内へ図示されていない運
搬装置などの手段によって移動投入される。
【0039】高温ガス発生装置52で発生したガスを供
給管52aを経て燃焼炉31cへ送気し焼却残渣物32
cを加熱する。燃焼炉31cの下部には金属回収容器3
3cが接続されている。溶融した金属(銅)がこの金属
回収容器33cへ回収される。燃焼炉31cへの送気位
置は上,下いずれでもさしつかえない。
【0040】なお、加熱後のガスは送気管43a、熱交
換器39を経て熱回収後大気放出あるいは一部は送気管
43bを経て再び高温ガス発生装置52へ送気される。
加熱器54,53を経たガスは熱交換器55、煙突56
を経て大気へ放出される。
【0041】燃焼炉31cで金属を回収された後の焼却
残渣物32cは焼却残渣物32dになって系内、又は系
外で冷却される。残渣物32dからは磁選などによって
含有鉄が回収される。そのあとの残渣の灰等は埋立処分
となる。
【0042】なお、図中では焼却物32a、残渣物32
b,32c,32dは容器に格納されているようになっ
ているが、周辺に十分な開口部を有した容器が一例とし
て移動可能と考え図示化したもので、裸の状態であって
もさしつかえない。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、金属を含む有機系廃棄物が投入され250°〜3
50℃の雰囲気で塩素を除去するA室と、このA室を通
過した有機系廃棄物を酸素と水蒸気を含むガス化剤で7
00°〜1000℃で部分燃焼してガス化すると共に
鉛、亜鉛、アルミニウムなどの低融点金属を溶融して回
収するB室とに分けた移動式ストーカ炉を有する処理装
置が提供される。
【0044】この装置によってCSDなどの金属を含む
有機系廃棄物から無公害で連続的に熱エネルギの回収と
有価な金属の回収が可能となる。更に、1000°〜1
200℃の雰囲気としたC室を付設することにより銅を
も溶融回収できる装置となる。
【0045】また、本発明により、被処理物が1つの燃
焼炉から次の燃焼炉へ順次バッチ式に移動投入される2
個以上の燃焼炉を有し、各燃焼炉の下部には焼却過程で
溶融する含有金属の回収装置を備え、各燃焼炉は200
°〜1200℃の範囲で互に異る温度に調整されると共
にその1つは空気(酸素)と水蒸気の供給装置と発生し
た未燃ガスの貯蔵設備を備え、他の1つは不活性ガス供
給装置を備えた構成のバッチ式の処理装置としたもので
は、各燃焼炉を処理物に応じた最適運転状態で作動させ
てCSDなどの金属を含む有機系廃棄物から無公害で熱
エネルギの回収と有価な金属の回収が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る処理装置の構成
を示す系統図。
【図2】図1に示した処理装置における移動式ストーカ
炉の機能を示した説明図。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る処理装置の構成
を示す系統図。
【図4】塩化ビニールを加熱したときの温度と脱塩率の
関係を示すグラフ。
【図5】プラスチックスを酸素と水蒸気を含むガス化剤
によってガス化したとき、酸素と水蒸気の当量比とガス
化状態を示す図面。
【符号の説明】
1 移動式ストーカ炉 2 ホッパ 3 カーシュレッダダスト(C
SD) 4 隔壁 5 ガス化ガス 6 ガス化ガス(1) 7 含HClガス 8 スクラバー 9 石灰水 10 ボイラ 11 脱塩されたCSD 12 ガス化剤 13 ガス化ガス(2) 14 空気 15 伝熱器 16 蒸気 17 低融点金属 18 無機物 19 燃焼ガス 20 銅 21 残渣 22 ホッパ 31,31b,31c 燃焼炉 32a 焼却物 32b,32c,32d 焼却残渣物 33a,33b,33c 金属回収容器 34 塩素吸着装置 34a HCl 35 キャリヤガス 35a 供給管 36 顕熱回収装置 37 クリーンガス貯蔵容器 37a クリーンガス 38 酸素・水蒸気供給装置 38a 供給管 39 熱交換器 41a 排出管 41b 排気管 42a,42b 排気管 42c,42d 送気管 43a,43b 送気管 51 燃料供給装置 52 高温ガス発生装置 52a 供給管 53,54 加熱器 55 熱交換器 56 煙突
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 裕一 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 坂井 正康 長崎市深堀町5丁目717番地1 長菱エン ジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を含む有機系廃棄物が投入され25
    0°〜350℃の雰囲気で塩素を除去するA室と、A室
    を通過した前記有機系廃棄物を酸素と水蒸気を含むガス
    化剤で700°〜1000℃で部分燃焼してガス化する
    と共に鉛、亜鉛、アルミニウムなどの低融点金属を溶融
    して回収するB室との2室に分けた移動式ストーカ炉を
    有することを特徴とする金属を含む有機系廃棄物の処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記B室を通過した高融点金属、ガラ
    ス、灰分などを含む無機物を1000°〜1200℃の
    雰囲気とし、主に銅を溶融して回収するC室を前記移動
    式ストーカ炉に設けた請求項1記載の金属を含む有機系
    廃棄物の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記A室とC室では加熱用ガスを下部か
    ら供給して上部から排出し、前記B室では前記ガス化剤
    を上部から供給して下部から排出するように構成した請
    求項2記載の金属を含む有機系廃棄物の処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理物が1つの燃焼炉から次の燃焼炉
    へ順次バッチ式に移動投入される2個以上の燃焼炉を有
    し、各燃焼炉の下部には焼却過程で溶融する含有金属の
    回収装置を備え、各燃焼炉は200°〜1200℃の範
    囲で互に異る温度に調整されると共にその1つは空気
    (酸素)と水蒸気の供給装置と発生した未燃ガスの貯蔵
    設備を備え、他の1つは不活性ガス供給装置を備えてい
    ることを特徴とする金属を含む有機系廃棄物の処理装
    置。
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