JPH09153949A - 防災通信用交換機及び防災通信用交換機の制御方法 - Google Patents

防災通信用交換機及び防災通信用交換機の制御方法

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JPH09153949A
JPH09153949A JP30882195A JP30882195A JPH09153949A JP H09153949 A JPH09153949 A JP H09153949A JP 30882195 A JP30882195 A JP 30882195A JP 30882195 A JP30882195 A JP 30882195A JP H09153949 A JPH09153949 A JP H09153949A
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JP30882195A
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Takayuki Maruyama
隆之 丸山
Hiroko Akiyama
裕子 秋山
Tsugio Yoshii
亜夫 吉井
Hiroyuki Fujii
博之 藤井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防災通信用交換機の制御方法に関し、汎用の
機器と手順を用いて経済的かつ効率的に防災通信の制御
を行うことが可能な防災通信用交換機の制御方法を提供
する。 【解決手段】 防災通信網の指令局に設置された防災通
信用交換機は、受令局との間の回線を使用規制するため
に統制台または汎用端末より送出される回線統制指令を
受信したときに、ISDNの規定に準拠する呼設定要求
に回線統制情報を含めて受令局に送出し、受令局の防災
通信用交換機は、呼設定要求受信通知を指令局に送信す
るとともに指令局との間の回線の使用を規制する回線統
制状態を設定し、指令局の防災通信用交換機は、受令局
より呼設定要求受信通知を受信したときに、受令局に対
する回線の使用を規制する回線統制状態を設定するよう
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防災通信用交換機と
その制御方法に関する。近年、官公庁、地方自治体或い
は公益企業などの多くは、災害の発生が予想されたとき
或いは災害が発生したとき(以下、災害時と記す)に上
部組織から下部組織に対して警報や緊急指令などを伝達
する通信網(以下、防災通信網と記す)を備えている。
防災通信網は、例えば地方自治体の場合、県庁、支庁、
市町村などの各組織に防災通信機能を備えた交換機(以
下、防災通信用交換機と記す)や装置を設置し、これら
の間を有線回線、無線回線或いは衛星回線などの回線で
接続して構成している。
【0002】各組織に設置される防災通信用交換機は、
通常は構内交換機として各組織内及び組織間の一般通信
に使用し、災害時には県庁などの最上位の組織を指令
局、他の組織を受令局として防災通信用として使用する
ように構成されているのが一般的であり、従来はアナロ
グ方式の構内交換機に防災通信用の機能を付与した特殊
な交換機が使用されている。
【0003】防災通信用交換機は指令局の統制台よりの
制御により、指令局と下部組織間の回線を緊急通信に優
先的に使用できるように確保したり、指令局と受令局の
特定端末間に直通回線を設定して緊急通信が速やかに行
えるようにし、また、指令局より下位組織に対して一斉
指令が伝達できるようにする、などの機能を供えてい
る。これらの機能を果たすために、指令局と受令局の防
災通信用交換機間では防災通信独特の制御情報などが授
受されるが、従来の防災通信システムに使用される回線
は授受できる信号の種類が少ないアナログ回線であるた
め、防災通信用交換機は特殊な制御信号をアナログ回線
を介して授受することにより防災通信用の機能を果たす
ように構成されている。
【0004】以上のような状況から、アナログ式の防災
通信用交換機は制御が複雑で、時間を要するほか、特殊
な装置を多く用いるために価格が比較的高価になってい
る。また、防災通信独自の制御情報を専用の装置を用い
て授受するため、各組織に設置する防災通信用交換機は
同一製造業者の交換機を使用せざるを得ず、既存の交換
機を利用して防災通信網を構築したり、専用の防災通信
用交換機を用いて構築した防災通信網の規模を拡大する
際に多額の経費を必要とする、などの問題を有してい
る。
【0005】一方、公衆通信網を始めとして通信網のI
SDN(サービス総合ディジタル通信網)化が急速に進
んでいるが、防災通信用交換機にISDN規格に準拠す
る機能を有するディジタル構内交換機(以下、CCIT
TのISDN関係の勧告に従って呼の接続処理が行える
交換機をISDN準拠の交換機またはISDN交換機と
記し、ISDN関係の勧告に記載された規定をISDN
規格と記す)を使用し、防災通信用交換機相互間をディ
ジタル回線で接続すれば、防災通信特有の制御情報を情
報量が豊富で伝達特性が安定したディジタル回線を介し
て防災通信用交換機間で授受することができるため、ハ
ードウェアとして専用の装置を用いる必要が殆どなくな
ると考えられる。
【0006】しかし、特殊なハードウェアの必要はなく
なっても、ISDN交換機間で防災通信特有の制御情報
を授受するために情報授受の形式を定める必要がある。
この情報授受のために新しいプロトコルを規定する場合
には、ソフトウェア作成を主とする多くの作業が必要と
なる。また、新たに作成したプロトコルはISDN交換
機であれば無条件で使用できるというものではないの
で、同一製造業者の交換機を使用しなければならないと
いう問題が依然として残る可能性がある。
【0007】以上のような状況から、汎用的な機器と手
順を用いて効率的な制御が行える防災通信用交換機の制
御方法が必要となっている。
【0008】
【従来の技術】図22は従来技術の防災通信用交換機によ
り構成された防災通信網の中継方式図である。同図は、
県庁、支庁、市町村という3階層の組織をもつ自治体の
防災通信網の構成をモデル的に図示しているが、通信網
上では県庁、支庁、市町村の各組織をそれぞれ本庁局、
支庁局、市町村局と記している。本庁局の下に複数の支
庁局、各支庁局の下に複数の市町村局がそれぞれ接続さ
れるが、図22には本庁局500 のほかは各1局の支庁局60
0 と市町村局700 のみを図示している。
【0009】図22の通信網は、通常は私設通信網(企業
内通信網)として一般の通信に使用され、災害時には、
本庁局を指令を発する指令局、本庁局より指令を受ける
支庁局や市町村局を受令局とする防災通信網として機能
するようになっている。図22の防災通信網では本庁局50
0 と支庁局600 にそれぞれ防災通信用交換機510 及び61
0 が設けられ、市町村局700 に接続装置710 が設けられ
ているが、市町村局の位置に支庁局600 と同様な防災通
信用交換機を備えた局が置かれる場合もある。
【0010】本庁局500 と支庁局600 の間には有線回線
801 、無線回線811 、衛星回線821と指令用回線802 が
設けられ、市町村局700 には支庁局600 との間に無線回
線812 、本庁局500 との間に衛星回線821 が設けられて
いる。有線回線801 と指令用回線802 は本庁局500 と支
庁局600 間に設けられた専用回線(複数回線)で、指令
用回線802 は有線回線の一部を用いて防災通信用の特殊
な制御信号を送受信することができるようにしたもので
ある。有線回線801 と指令用回線802 は通常は一般の通
信に使用される。また、無線回線811, 812と衛星回線82
1 は主に防災通信に使用される。
【0011】従来技術では防災通信用交換機510, 610に
はアナログ式の構内交換機が使用され、各防災通信用交
換機に収容される回線類もアナログ回線となっている。
図22の例では市町村局700 には有線回線が設けられてい
ないが、市町村局700 を含めて各組織には公衆通信網の
加入者線が設けられ、公衆通信網を介して組織内外と通
信を行うことができる(公衆通信網による通信は周知で
あるので図示及び説明を省略する)。
【0012】端末類としては統制台541, 641、電話機54
4a, 544b, 644a. 644b, 744 、ファクシミリ装置(以
下、FAXと記す)546, 646, 746 及びパーソナルコン
ピュータ(以下、パソコンと記す)545 が設けられてい
るほか、支庁局600 には受令機649 が設けられている。
防災通信用交換機510, 610と各種端末との間には端末制
御回路(図中にLCと記載)521, 621などが設けられ、
各種回線との間には回線種別に応じた回線インタフェー
ス回路(図中にTと記載されたもので、以下、トランク
と記す)531, 631などが設けられているが、以下におい
ては特に必要がある場合を除き、トランク及び端末制御
回路については説明を省略する。
【0013】以下、図22により従来技術における防災通
信の制御方法について説明する。防災通信システムに必
要な機能は、本庁局500 と支庁局600 間に緊急通信を
行うための回線を確保する機能(以下、回線統制機能と
記す)、通信網内の定められた電話機間に直通回線を
設定する機能(以下、直通回線設定機能と記す)、本
庁局500 より支庁局600 及び市町村局700 内の予め定め
られた端末に対して一斉に指令を通達するとともに、指
令の受令状況を確認する機能(以下、一斉指令機能と記
す)が主なものである。なお、図22の例では市町村局70
0 には有線回線が設けられていないため、回線統制や直
通回線設定は行われないものとする。
【0014】回線統制機能は、本庁局500 と支庁局600
間の有線回線801 が一般の通信に使用されているために
緊急の通信ができなくなるという事態が生じないよう、
本庁局500 と一部または全部の支庁局600 との間の回線
の使用を規制する機能である。回線統制を行う場合、本
庁局500 の統制台541 は回線統制を行う方路と統制レベ
ルを指定して回線統制指令を発する。
【0015】上記における「方路」は、回線統制を行う
区間や対地を指定する際に使用し、例えば、図22の本庁
局500 と支庁局600 間の回線の使用を規制したい場合は
本庁局500 と支庁局600 間に付与されている方路番号
(例えば「方路2」)を指定する。この場合、その方路
の全回線、図22の例では有線回線801 と指令用回線802
の全回線が回線統制の対象となる。
【0016】また、「統制レベル」は規制の範囲を指定
するもので、例えば、「統制1」が緩やかな規制、「統
制3」が最も強い規制、などのように何段階かのレベル
を定めておく。一方、本庁局500 や支庁局600 内の内線
端末には予め回線統制時における接続の優先度を示すク
ラス(以下、優先クラスと記す)を付与しておき、回線
統制状態では、優先クラスが最下位の端末は「統制1」
でも回線の使用はできないが、優先クラスが最上位の端
末は「統制3」でも回線が使用できる、などのように優
先クラスによって規制を受ける程度を変えておく。
【0017】防災通信用交換機510 の中央制御装置(以
下、CCと記す)511 は統制台541より回線統制指令を
受信すると、指定された方路の回線を使用する接続要求
が自交換機に収容された端末よりあっても指定された統
制レベルにおいて接続が許容される優先クラスをもつ端
末の電話機しか使用できないように処理するとともに、
CC511 は統制台541 を回線統制対象方路に当たる支庁
局600 に対するトランク535 を介して指令用回線802 に
接続する。
【0018】指令用回線802 に接続されると統制台541
は帯域内信号(例えば、プッシュホン・ダイヤル用のP
B信号)を用いて回線統制指令を送る。指令用回線802
に接続されている支庁局600 側のトランク635 は受信
(図示省略された帯域内信号受信器を介して受信)した
回線統制指令の情報をCC611 に送る。
【0019】CC611 は送られた回線統制指令の情報を
解析すると、指定された方路の回線(この場合、本庁局
500 に対する有線回線801 と指令用回線802 )を指定さ
れた統制レベルの回線統制状態に置き、支庁局600 内の
端末から有線回線801 及び指令用回線802 を使用する本
庁局500 への呼の接続規制を行い、トランク635 に回線
統制の設定を知らせるパルス信号を送出する。このパル
ス信号は本庁局500 のトランク535 を介して統制台541
に送られ、統制台541 は支庁局600 から本庁局500 に対
する接続が規制されたことを確認する。
【0020】上記の制御に使用する指令用回線802 は平
常時には一般通話にも使用させるので、回線統制を行う
際に使用中であればCC511 より通知を受けた統制台54
1 が強制切断の指示を入力する。CC511 はこの指示に
より指令用回線802 に接続されているトランク535 にト
ーキー装置(図示省略)を二重接続させて通話を切断す
る旨のトーキーアナウンスを送出させたのち、トランク
535 と支庁局600 との間の接続を切断する。
【0021】次に直通回線設定機能について説明する。
直通回線設定機能は、災害発生時などに本庁局500 と支
庁局600 内の内線電話機の中で予め指定してある電話機
同士を緊急連絡用電話機として直通接続状態に設定する
機能である。
【0022】図22の本庁局500 内の電話機544a(内線番
号1011)と支庁局600 内の電話機644a(内線番号2011)
との間に直通回線を設定する場合、本庁局500 の統制台
541は電話機544aと電話機644aに接続して三者通話状態
とし、直通回線を設定することを通知したのち、所定の
信号を送出する。この信号は本庁局500 内の電話機544a
が接続されているトランク531(有線回線801 内の回線対
応に設けられる複数のトランク531 のひとつであるが、
ここでは電話機544aに接続されているトランクを指す)
を介してパルス信号の形で支庁局600 に送出される。こ
のとき、防災通信用交換機500 のCC511 はトランク53
1 を介してこの信号を検出し、電話機544aとトランク53
1 の接続を固定させる。一方、支庁局600 ではトランク
631 (ここでは一方が電話機544aに接続されている本庁
局500 のトランク531 に、他方が電話機644aに接続され
ているトランクを指す)がパルス信号を受信したことを
CC611 が検出し、そのトランク631 とそれに接続され
ている電話機644aの接続を固定させる。この状態で両電
話機は受話器をかけるが、電話機544aと電話機644a間の
接続は固定された状態、即ち、直通回線が設定された状
態となる。
【0023】直通回線が設定された電話機の一方、例え
ば電話機544aが通話を行うためにオフフックすると、C
C511 は直通回線が設定されていることを識別し、直通
接続状態となっているトランク531 を介して相手電話機
644aの内線番号2011を送出し、この接続情報を検出した
支庁局600 のCC511 が電話機644aを呼び出す。電話機
644aが応答すると通話が開始される。なお、直通回線が
設定された電話機544a, 644aには直通回線が設定されて
いることを知らせる表示がないため、例えば電話機544a
が電話機644a以外の電話機に対して発呼することがあり
得るが、その場合もオフフックすると直ちに電話機644a
に接続される。
【0024】上記において直通回線設定の際に統制台54
1 より送出されるパルス信号は、電話機544aと電話機64
4aが接続された状態で、かつ、両電話機ともオフフック
(受話器上げ)しているときのみ有効であるため、一方
の電話機が応答しなかった場合や、応答してもパルス信
号が送出される前にオンフック(受話器掛け)した場合
には直通回線は設定されない。
【0025】直通回線を解放する場合は本庁局500 の統
制台541 から所定の信号を送出してトランク531 とトラ
ンク631 の接続を切断させる。直通回線を複数対設定し
たり解放したりする場合には1対ごとに以上の操作を行
う。
【0026】次に一斉指令機能について説明する。一斉
指令機能は本庁局500 より予め定められた複数の端末に
対して緊急指令を一斉に通達する機能であるが、この機
能の中で重要な点は、一斉指令を受信した端末または一
斉指令が受信できなかった端末が確認できることと、回
線が不通である場合にも迂回回線などを介して一斉指令
が通達できることである。
【0027】本庁局500 の統制台541 は一斉指令を行う
場合、一斉指令の送達先となる端末(以下、指令先端末
と記す)を指定して接続を行ったのち、音声またはファ
クシミリ通信により一斉指令を送達する。指令先端末に
は本庁局500 内の端末が含まれることもあるが、以下、
支庁局600 の指令先端末に対して一斉指令を行う例につ
いて説明する。この場合、指令先端末は支庁局700 内の
電話機644a, 644b, 受令機649 、FAX646 などの中の
予め定められている端末になるが、一斉指令は本庁局50
0 及び支庁局600 内の多重接続装置527, 627を用い、通
話路網512, 612中に点線で図示した経路を介して行われ
る。指令先端末のうち、受令機649 は音声受令専用の端
末であるが、主に支庁局600 から市町村局700 に対して
指令や通達を行う場合に使用される支庁局600 の統制台
641 が受令機のひとつとして使用されることも多い。
【0028】一斉指令送達後に統制台541 が図示省略さ
れた受令確認要求釦を押下すると、本庁局500 或いは支
庁局600 内の指令先端末対応に設けられた受令確認釦
(受令機649 内に設けられるほか、FAX646 などにも
付加されている)のランプが点灯し、同時にブザーが鳴
動する(受令確認釦、ランプ、ブザー等は図示省略)の
で、一斉指令を正常に受けた指令先端末は受令確認釦を
押下する。
【0029】受令確認釦を押下したことを示す情報は本
庁局500 に送られ、統制台541 またはパソコン545 に表
示される(詳細説明は省略)ので、統制台541 の操作者
は受令確認釦を押下した指令先端末を受令端末として確
認することができる。これから逆に受令確認釦を押下し
なかった指令先端末(非受令端末とも記すが、非受令端
末には一斉指令は受けたが、統制台541 からの受令確認
要求が受信できなかったり、受令確認釦を押下しても情
報が本庁局500 まで送られなかった指令先端末が含まれ
る)を確認することができるので、本庁局500 の統制台
541 ではこれらの非受令端末に対して再指令などの措置
をとることが可能となる。
【0030】一斉指令を行う際に指令先端末が収容され
ている支庁局600 に対する回線が障害などで指令先端末
に接続できなかった場合には他の指令用回線802 または
有線回線801 を使用して再接続を行うが、従来技術では
接続ができない場合に自動的に衛星回線821 や無線回線
811 に迂回させることはできない。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術の防災通信の制御方法は信号の種類が多くとれないア
ナログ回線を介して複雑な制御情報を防災通信用交換機
間で授受するために特殊な装置を使用する必要があるほ
か、制御に多大の時間を要するなどの問題を有してい
る。
【0032】例えば、回線統制を行う場合、従来技術で
は指令用回線を介して帯域内信号により回線統制情報を
回線統制対象の支庁局に転送するため、回線統制情報の
転送が可能な専用装置が必要なうえ、制御に時間を要す
ると言う問題がある。
【0033】また、従来技術における直通回線の設定方
法は、一組ごとに操作を行う必要があるため、設定回線
数が多くなると多大な時間が必要となり、回線統制や緊
急指令の発出など多くの作業を抱える統制台が緊急状態
の中で直通回線の設定に多大の時間をとられるという問
題がある。更に、従来の方法は接続する電話機間を通話
状態として統制台より信号を送出するようになっている
ため、いずれか一方が応答しなかったり、オンフックし
てしまうと直通回線が設定できないと言う欠点があるほ
か、応答状態でない回線に信号を送出した場合に誤接続
などが生じ易いという問題がある。また、直通回線が設
定された電話機に直通回線が設定されていることを知ら
せる方法がなかったため、電話機の使用者を混乱させる
という問題も生じている。
【0034】また、一斉指令の際には指令の送達状況を
確認する必要があるが、従来技術では統制台よりの受令
確認要求を受けた支庁局側で受令機を操作して受令確認
通知を行うようになっているため、すべての支庁局に特
殊な装置である受令機か、受令確認通知を行うことが可
能な機器を設備しなければならない。加えて、災害発生
時などの緊急事態には他の業務に忙殺されていたり、人
手不足から受令確認通知が遅れたり、行われない場合が
あるため、指令局において一斉指令の伝達状態の把握が
不正確になるという問題がある。また、一斉指令は災害
時以外にも使用可能であるが、その場合にも支庁局や市
町村局では人手により受令確認を通知しなければならな
いように構成されているため、作業が煩雑となる欠点が
ある。
【0035】以上のように、従来技術ではすべての制御
が統制台によって行われているが、操作が複雑で時間を
要する場合が多いため、非常事態で多くの作業を抱える
統制台に負担がかかる傾向がある。これを解決するため
に統制台を多く設置することは、高価でかつ災害時以外
に使用されない統制台に多大な経費を投入することとな
るため、経済的な問題が生ずる。
【0036】また、従来技術では統制台以外にも防災通
信専用に設計された装置を多く使用するため、設備の費
用が多くなるほか、専用装置を介して防災通信用交換機
間で制御情報を授受するため、各組織に設置する防災通
信用交換機に同一製造業者の交換機を使用しなければな
らないと言う制約が生ずる。このことは、防災通信網に
既存の交換機を利用することを困難にし、防災通信設備
の普及拡大を阻害する要因となっている。
【0037】一方、アナログ方式の防災通信用交換機の
問題点を解決するため、豊富な情報処理能力を有するデ
ィジタル方式、特にISDN方式の交換機を使用するこ
とが考えられるが、その場合に、ISDNのユーザ・網
プロトコルにおいて付加サービスを規定するメッセージ
(FACILITYメッセージ等)に防災通信用のメッ
セージを新たに定義して制御させようとすると、ソフト
ウェアの作成を主とする複雑な作業が必要になり、経費
も多大になるという問題が生ずる。
【0038】本発明は、汎用の機器と手順を用いて経済
的かつ効率的に防災通信の制御を行うことが可能な防災
通信用交換機の制御方法を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】図1乃至図3は本発明の
防災通信用交換機の制御方法の原理説明図、図4乃至図
6は本発明の防災通信用交換機の基本構成図である。
【0040】図中、100 は防災通信の指令を発する指令
局、200 は指令を受令する受令局、20はISDNの規定
に準拠する呼処理機能を備え、分散して存在する各組織
に設けられて通常は組織内及び組織間の一般通信に使用
され、災害時には防災通信に使用される防災通信用交換
機、30は防災通信用交換機20に収容される端末、31は防
災通信用交換機20に収容されて防災通信の指令を入力す
る指令端末、32は端末30の中で直通回線が設定される端
末、33は端末30の中で一斉指令の送達先となる指令先端
末、40は指令局100 と受令局200 間に設けられる回線、
41は回線40の中で1対の端末間を接続する直通回線とし
て使用される回線である。
【0041】1乃至10は防災通信用交換機20内に設けら
れ、1は受令局200 対応に付与される方路情報と指令局
100 から各受令局200 への回線の識別情報を対応して記
憶する方路情報記憶手段、2は指令局100 と各受令局20
0 間の回線40が回線統制状態にあるか否かを示す情報
と、回線統制状態にある回線40について使用を許容する
端末の範囲を示す情報を記憶する回線統制状態記憶手段
である。
【0042】3は指令局100 に設置された場合に、指令
端末31より発出される回線統制指令を受信したときに、
方路情報記憶手段1を介して回線統制指令に指定された
回線統制対象方路の情報から回線統制対象受令局200 に
対する回線40を識別したのち、ISDN規格に準拠する
呼設定要求に回線統制情報を含めて受令局200 に送信
し、受令局200 より呼設定要求を受信したことを示す情
報を受信したときにその受令局200 に対する回線40の使
用を回線統制指令において許容されている範囲の端末に
限定する回線統制状態を設定して回線統制状態記憶手段
2に記憶させ、受令局200 に設置された場合に、指令局
100 から送信される前記呼設定要求を受信したときに、
呼設定要求を受信したことを示す情報を指令局100 に返
送するとともに、呼設定要求に含まれた回線統制情報を
解析し、指令局100 との間の回線40の使用を回線統制情
報に許容されている範囲の端末に限定する回線統制状態
を設定して回線統制状態記憶手段2に記憶させる回線統
制設定処理手段である。
【0043】4は収容する端末30より接続要求を受信し
たときに回線統制状態記憶手段2を介して接続先の回線
が回線統制状態にあるか否かを確認し、回線統制状態に
ある場合は、回線統制状態記憶手段2に指定された許容
範囲の端末のみについて接続処理を行う回線統制接続処
理手段である。
【0044】5は必要なときに直通回線を設定する1ま
たは複数対の端末の識別情報と、1または複数対の端末
の組み合わせ毎に付与された直通回線設定パターン識別
情報を対応させて直通回線設定パターン単位に記憶する
直通回線設定パターン記憶手段、6は直通回線が設定さ
れている1または複数対の端末の識別情報と各対の端末
を直通接続する回線の識別情報を対応して記憶する直通
回線設定状態記憶手段である。
【0045】7は指令端末31より1または複数対の端末
の識別情報とその1または複数対の端末の組合せに付与
された直通回線設定パターン識別情報を含む直通回線登
録要求を受信したときに、受信した直通回線設定パター
ン識別情報及び1または複数対の端末の識別情報を直通
回線設定パターン記憶手段5に記憶させる直通回線登録
処理手段である。
【0046】8は指令端末31より直通回線設定パターン
識別情報を指定した直通回線の設定要求を受信したとき
に、直通回線設定パターン記憶手段5に当該直通回線設
定パターン識別情報に対応して記憶されている1または
複数対の端末の識別情報を順次読み出して接続を行った
のち、1対の端末の一方が発呼したときに接続先情報な
しに他方の端末に接続することが可能なように、接続を
行った1対の端末の識別情報と接続に使用された回線の
識別情報を対応させて直通回線設定状態記憶手段6に記
憶させる直通回線設定処理手段である。
【0047】9は収容する端末より接続要求を受信した
とき、直通回線設定状態記憶手段6によりその端末に対
する直通回線の設定の有無を確認し、直通回線が設定さ
れている場合にはその端末32よりの接続情報なしに直通
回線設定状態記憶手段6に記憶されている回線41を介し
て相手端末32に接続を行う直通回線接続処理手段であ
る。
【0048】10は指令端末31より一斉指令の送達先とな
る複数の指令先端末33の情報を受信したときに、その複
数の指令先端末33に接続を行うとともに各指令先端末33
より送られる応答/切断情報を受信して記憶し、指令端
末31より一斉指令が終了したことを示す情報を受信した
ときに、応答状態にある指令先端末33が識別できる情報
を指令端末31に送出する受令状況監視手段である。
【0049】以下、本発明の防災通信用交換機の制御方
法及び本発明の防災通信用交換機の作用について説明す
る。図1は本発明による防災通信用交換機の回線統制制
御方法の原理を説明する図である。以下、図1を用いて
本発明による回線統制の制御方法を説明するが、括弧内
のS1〜S8は図1に記載された各ステップの符号であ
る。
【0050】指令局と特定の受令局または全受令局の間
の回線群を使用規制(回線統制)する場合、指令局にお
いて指令端末として定められた統制台または汎用端末は
回線統制しようとする方路を指定して回線統制指令を送
出する(S1) 。指令局の防災通信用交換機はこの回線統
制指令を受信すると(S2) 、ISDNの規定に準拠する
呼設定要求に回線統制指令の情報を含めて回線統制対象
受令局に対する制御回線に送出する(S3) 。
【0051】その呼設定要求を受信した受令局の防災通
信用交換機は、呼設定要求を受信したことを示す呼設定
要求受信通知を指令局に送信する(S4,S5)ととも
に、呼設定要求内の回線統制情報を解析して、自受令局
と指令局間の回線の使用を呼設定要求中の回線統制情報
に指定された接続許容対象の優先クラスが付与された端
末に限定する回線統制状態を設定する(S8) 。
【0052】指令局の防災通信用交換機は、受令局より
呼設定要求受信通知を受信(S6) すると、受令局に対す
る回線の使用を前記回線統制指令に指定された接続許容
対象の優先クラスが付与された端末に限定する回線統制
状態を設定する(S7) 。
【0053】以上のように、図1においては防災通信用
交換機はISDNの規定に準拠する呼設定要求とその受
信通知を授受することによって回線統制状態を設定す
る。従って、指令局と受令局の防災通信用交換機には回
線統制の制御情報を授受するために特殊な装置を使用し
たり、新たに特別な手順を設ける必要がない。また、指
令端末には統制台のほか汎用端末が使用できるので防災
通信用交換機を経済的に構成することができる。(詳細
は発明の実施の形態の説明の中に記載する)。
【0054】図2は本発明による防災通信用交換機の直
通回線設定制御方法の原理を説明する図である。以下、
図2を用いて本発明による直通回線設定の制御方法を説
明するが、括弧内のS21〜S30は図2に記載された各ス
テップの符号である。
【0055】災害時には1または複数対の端末間に直通
回線を設定することが多いが、本発明ではそのような場
合に備えて予め直通回線を設定する端末を登録してお
く。登録を行う場合、指令端末は直通回線を設定する1
または複数対の端末の識別情報とその1または複数対の
端末の組合せを識別するために付与された直通回線設定
パターン識別情報を含む直通回線設定パターン登録要求
を送出する(S21) 。指令局に設置された防災通信用交換
機は、指令端末より直通回線設定パターン登録要求を受
信すると、その直通回線設定パターン識別情報と1また
は複数対の端末の識別情報を対応して記憶する(S22,
S23)。
【0056】以上のようにして直通回線を設定するため
の情報が登録された状態において直通回線を設定する場
合、指令端末は直通回線設定パターン識別情報を指定し
て直通回線の設定要求を行う(S24) 。指令局の防災通信
用交換機は直通回線の設定要求を受信すると、指定され
た直通回線設定パターン識別情報と対応して記憶されて
いる1または複数対の端末の識別情報を順次読み出して
接続を行う(S25,S26)。この接続において、例え
ば、最初に読み出した1対の端末の一方が指令局内の端
末A、他方が受令局内の端末Bである場合、指令局の防
災通信用交換機は端末A,Bを呼び出し、端末A,Bが
応答したときに直通回線の設定を通知する(S27)。こ
のとき、1対の端末の一方が発呼したときに接続先情報
なしに他方の端末に接続することが可能なように、接続
を行った1対の端末の識別情報と接続に使用された回線
の識別情報を対応させて記憶する(S28) 。これによって
端末Aと端末B間に直通回線が設定されたことになる(S
29) が、以下、同様にして指定された直通回線設定パタ
ーンに記録されている全端末間に直通回線を設定する(S
30) 。
【0057】図2においても、直通回線の設定の際に指
令局と受令局の防災通信用交換機間で授受する制御情報
をISDNの規定に準拠する情報を利用して授受できる
ので、特殊な装置を使用したり、特殊な手順を設ける必
要がなく、また、指令端末には汎用端末を使用すること
もできる。
【0058】図3は本発明による防災通信用交換機の一
斉指令制御方法の原理を説明する図である。以下、図2
を用いて本発明による一斉指令の制御方法を説明する
が、括弧内のS31〜S40は図3に記載された各ステップ
の符号である。
【0059】一斉指令を行う場合、指令端末は一斉指令
の送達先となる複数の端末(指令先端末)を指定して接
続要求を行う(S31) 。指令局に設置された防災通信用交
換機は、指令端末より指令先端末の情報を受信すると、
その複数の指令先端末に対して接続を行うが、指令先端
末が他の局内の端末である場合はその端末を収容する局
(受令局)の防災通信用交換機を介して接続を行う(S
32,S33)。
【0060】接続を終わると指令局の防災通信用交換機
は指令先端末の応答状況の監視を行い、指令先端末より
直接または受令局の防災通信用交換機を介して応答情報
が送られるとこれを記憶する(S34,S35)。指令端末は複
数の指令先端末が応答した時期に一斉指令を送達し(S3
6) 、各指令先端末は防災通信用交換機を介してこの一
斉指令を受令する(S37) 。
【0061】一斉指令の送達を終わると指令端末は一斉
指令が終了したことを示す情報を送出する(S38) が、指
令局の防災通信用交換機はこの一斉指令終了情報を識別
するとその時点で応答状態にある指令先端末が識別でき
る情報を指令端末に送出する(S39) 。指令端末がこの情
報を表示することにより、一斉指令を受令した指令先端
末(受令端末)または受令しなかった指令先端末(非受
令端末)を確認することができる(S40) 。
【0062】以上のように、図3においては一斉指令の
終了後に各指令先端末に対して一斉指令を受令したこと
を確認する受令確認動作を行うことなく一斉指令を受令
した端末を確認することができる。このため、指令先端
末側の負担が減り、かつ、受令側の操作ミスによる不確
実性がなくなる。
【0063】図4乃至図5は本発明の防災通信用交換機
の基本構成図である。図4には本発明による回線統制の
制御を行うための各手段を備えた構成が図示されている
が、各手段の機能動作は前述のとおりであり、各手段が
組み合わせられて動作することによる作用は図1の作用
と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0064】また、図5には本発明による直通回線設定
の制御を行うための各手段を備えた構成が図示されてい
るが、各手段の機能動作は前述のとおりであり、各手段
が組み合わせられて動作することによる作用は図2の作
用と同一であるので、詳細な説明は省略する。同様に、
図6には本発明による一斉指令の制御を行うための手段
を備えた構成が図示されているが、その作用は図3の作
用と同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0065】
【発明の実施の形態】図7は本発明の実施例の防災通信
用交換機により構成された防災通信網の中継方式図であ
る。図8乃至図21はいずれも本発明の実施の形態を図示
したものであり、図8は本発明の実施例の回線統制制御
方法の処理フロー図、図9乃至図12及び図16乃至図17は
本発明の実施例の直通回線設定制御方法の処理フロー
図、図13乃至図15は本発明の実施例の直通回線設定制御
方法の信号送受信シーケンス図、図18は本発明の実施例
の一斉指令制御方法の処理フロー図、図19乃至図21は本
発明の実施例の一斉指令制御方法の接続方法説明図であ
る。
【0066】以下、本発明の制御方法が図7の中継方式
図に図示された防災通信用交換機110, 210に適用された
場合を例に説明するが、制御方法の説明に先立ち、図7
の中継方式図について説明する。図7の通信網は、平常
時は本庁局100 と支庁局200間では防災通信用交換機11
0, 210及び有線回線401 を介して一般の通信に使用さ
れ、災害時には本庁局100 を指令局、支庁局200 及び市
町村局300 を受令局として防災通信に使用されるが、従
来技術の説明に使用した図22と共通する部分が多いので
同一機能の装置については説明を省略し、異なる部分を
説明する。
【0067】先ず、防災通信用交換機であるが、図22に
記載された従来技術の防災通信用交換機510, 610がアナ
ログ式の構内交換機であるのに対して、図7の防災通信
用交換機110, 210はISDN準拠の機能をもつディジタ
ル式の構内交換機である。
【0068】次に優先回線であるが、図22に図示されて
いる従来技術の有線回線801 及び指令用回線802 はアナ
ログ信号を伝送する回線で、その両端に設けられるトラ
ンク531, 535及び631, 635は回線単位に設けられた信号
線をオン/オフし、或いは通話線に帯域内の信号を送信
することにより各種の制御情報を送受信するように構成
されている。これに対して図7の有線回線401 はディジ
タル多重伝送路で、基本的には8ビット単位の通信情報
を伝送する複数(例えばn=23回線)の通信回線と、
その複数の通信回線の制御情報を8ビットで伝送する制
御回線で構成される。複数の通信回線の通信情報(8×
nビット)と制御回線の制御情報(8ビット)は時分割
多重化されて1つの信号フレームを構成する。従って、
通信回線と制御回線は同一の有線回線401 に含まれてい
るが、説明の便から図7では有線回線401 を通信回線40
1Bと制御回線401Dに分けて図示している。有線回線401
はトラヒックに応じて複数本設けられるが、図7では1
本のみを図示している。
【0069】次に端末について記す。図7には防災通信
用交換機110, 210にISDN方式の高度な機能が駆使で
きるISDN端末(以下、I端末と記す)142, 242と、
多数のキーを備えてディジタル式の構内交換機の多様な
機能が利用できる多機能電話機(以下、MLDTと記
す)143, 243が収容されている。また、従来技術では支
庁局600 に統制台641 や受令機649 が設けられていた
が、本発明ではI端末242やMLDT243 が統制台641
や受令機649 の役割を果たすため、支庁局200 には統制
台や受令機は設けられていない。
【0070】上述した図7の防災通信網を前提に、本発
明の防災通信用交換機の制御方法の実施形態を制御内容
別に説明したのち、本発明の防災通信用交換機の実施形
態について説明する。 〔回線統制制御方法〕最初に、本発明の制御方法の一つ
である回線統制の制御方法について図8と図7を併用し
て説明する。回線統制は前述のように、災害時に緊急通
信が支障なく行えるようにするために回線の使用を規制
する場合に行われるもので、回線統制の対象となる回線
は本庁局100 と特定(1または複数)の支庁局または全
支庁局間の回線である。図7の本庁局100 の下には複数
の支庁局が存在し、支庁局200はそのうちの1局である
が、説明の便から図7の本庁局100 と支庁局200 間の有
線回線401 に対して回線統制を行う例について説明す
る。従って、図7の本庁局100 及び支庁局200 が図8の
指令局及び受令局にそれぞれ相当する。なお、括弧内に
記載するS101 〜S116 は図8の該当ステップに付され
た符号である。
【0071】以下、図7の統制台141 が図8に記載され
ている指令端末として回線統制の制御を行う場合を例に
説明する。統制台141 は防災通信を行う場合に各種の指
令や制御を行う防災通信専用の制御台であり、指令や制
御をワンタッチで行えるキー類や、各受令局や回線の状
態などが表示できる大型の表示部などが備えられている
(統制台に備えられているキーなどについては必要に応
じて説明するが、図示は省略する)。
【0072】回線統制を行う場合、統制台141 は先ず回
線統制を行う方路と統制レベルをワンタッチキーなどで
指定して回線統制の指令を発する(図8のS101 参
照)。方路と統制レベルは従来技術において説明済みで
あるが、ここでは図7に図示されている支庁局200 に対
する方路の番号を「方路2」とし、「方路2」に対して
「統制2」の統制レベルを指定して回線統制を行うもの
とする。
【0073】統制台141 が発する回線統制の指令が本庁
局100 の防災通信用交換機110 のCC111 に伝えられる
と(S102 ) 、CC111 は指定された方路に該当する回
線を識別する(S103 ) 。回線の識別は回線群ごとに付
与されているトランクグループ番号と方路番号を対照さ
せたテーブルなどを用いて行われるが、この技術は一般
的なものであるので、ここでは結果として図7の有線回
線401 に含まれる回線群が回線統制の対象として識別さ
れるものとする。前述のように有線回線401 は複数の通
信回線401Bと、複数の通信回線401Bに共用される制御回
線401Dからなるが、回線識別の際には、制御回線401Dの
収容位置なども識別する。
【0074】防災通信用交換機110 では回線識別を行う
と、ISDN勧告で規定されている呼設定要求(SET
UPの名称が用いられている)のメッセージを作成し、
前記制御回線401Dに送出する(S104 ) 。その際、呼設
定要求に設定する宛先情報(ダイヤル番号)には、回線
統制指令用として予め定められている番号を指定する
か、ダイヤル番号に相当する適当な番号(この例では2
千番台の番号)に回線統制指令であることを示す予め定
められた情報を付加する。
【0075】この呼設定要求は支庁局200 の防災通信用
交換機210 のCC201 に受信される(S105)。ISDN
の規定では呼設定要求を受信した交換機は呼設定処理の
進行に応じて呼設定処理中通知(CALL PRO
C)、被呼端末呼出中通知(ALERT)、被呼端末応
答通知(CONN)などのメッセージを返送するが、本
庁局100 の防災通信用交換機110 はこれらのメッセージ
のいずれが返送されても支庁局200 が呼設定要求を受信
したと判定する。以下、これらのメッセージを「呼設定
要求受信通知」と総称するが、以下では呼設定処理中通
知が返送される場合を例に説明する。
【0076】呼設定要求を受信した支庁局200 の防災通
信用交換機210 のCC211 が制御回線401Dに呼設定処理
中通知(CALL PROC)を返送する(S106 )
と、これを受信した本庁局100 の防災通信用交換機110
のCC111 は回線統制指令に指定された方路の回線群を
回線統制状態にする(S107,S108 ) 。
【0077】ここで回線統制状態について説明する。私
設通信網内の各局には局番が付与されたり、内線番号の
初めの方の桁の数字によって局が識別できるように番号
が付与されているのが普通であるが、図7の防災通信網
では千番台の数字で局が識別できるものとし、支庁局20
0 の内線には「2×××」の内線番号が付与されている
ものとする。回線統制指令で「方路2」が指定された場
合は、回線識別により支庁局200 への回線群が回線統制
対象回線として識別されるので、回線統制によって2千
番台の内線番号への接続を接続規制することになる。こ
の接続規制は指定された統制レベルに従って行われるの
で、設定された統制レベルが「統制2」であれば、「統
制2」で規制対象に該当する優先クラスをもつ端末は
「2×××」の内線番号をもつ内線に対する接続が規制
される。このような接続規制が行われる状態を回線統制
状態と称する。
【0078】一方、支庁局200 の防災通信用交換機210
では呼設定要求受信通知を返送後、CC211 が呼設定要
求に含まれている回線統制情報を解析する(S113 ) 。
回線統制対象の方路は回線統制情報で指定することも可
能であるが、支庁局の場合は自動的に本庁局100 への回
線を統制対象とすることができるので、ここでは後者に
より本庁局100 への回線を回線統制に設定するものとす
る。なお、回線統制レベルは回線統制情報に含まれてい
る値を設定する(S114 ) 。以後、支庁局200の端末か
ら本庁局100 への接続は端末の優先クラスに応じて規制
される。 以上により一つの方路に対する回線統制処理
は終了するが、他の方路の回線統制を行う場合は上記と
同様な操作を繰り返す。しかし、1回の回線統制指令で
複数の方路を指定したり、統制台141 に設けられた「全
方路」キーまたは特定の複数の方路を指定するキー(図
示省略)を押下することにより本庁局100 から全方路ま
たは特定の複数の方路に対する回線統制指令を一度に発
することも可能である。この場合は図8に示すように、
本庁局100 の防災通信用交換機110 は一つの方路に対す
る回線統制処理が終了(S108 )したときに回線統制指
令で指定された全方路の回線統制処理が終了したか否か
を確認し(S109 ) 、未処理の方路があればその方路に
ついて前記と同様な動作(S103 〜S112 )を行う。
【0079】また、本発明では回線統制処理が終了した
時点における回線統制状況を統制台141 などに表示する
ことが可能である。この場合は、予め回線統制状況の表
示の要否を決めておくか、必要なときに回線統制指令に
含めるなどして回線統制状況の表示を指示する。この指
示が行われた場合は、本庁局100 の防災通信用交換機11
0 は図8に示すように、全対象方路の回線統制処理の終
了を確認したとき(S109 ) に、回線統制中であること
を表示するよう要求されているか否かを確認し(S110
) 、要求があれば防災通信用交換機110 より回線統制
が行われていることを示す情報または回線統制が設定さ
れている方路の情報などを統制台141 に送出する(S11
1 ) 。この情報が統制台141 の表示部に表示される(S
112)ことにより統制台141 の操作者はどの方路に回線統
制が設定されたか確認することができる。統制中である
ことを示す情報は統制台141 以外の予め指定した端末に
送出することも可能である。
【0080】同様に、支庁局200 においても予め特定の
端末(例えば、I端末242 )に統制中の情報を表示する
ように指定しておけば、回線統制が行われたときにその
端末に対して統制中であることを表示する(S115,S11
6 )ので、支庁局200 に統制台を設けなくても回線統制
中であるか否か、或いは回線統制の状態がどのようにな
っているかを知ることができる。
【0081】以上、回線統制の制御方法の一実施形態と
して統制台141 が制御する例を説明したが、他の実施形
態として、図8の指令端末に図7のI端末142 を用いる
例について説明する。本発明においては防災通信用交換
機110, 210はISDN準拠のディジタル式構内交換機を
前提としているが、ISDN交換機の場合は交換機に処
理させる内容をメッセージによって指示することができ
る。ISDN端末(I端末)はメッセージ形式でISD
N交換機に各種の指示を行うことができる端末であるの
で、図7の防災通信用交換機110 にI端末142 を収容
し、予め命令の形式とコード(命令の種別、方路、統制
レベルなどを指定するコード)を定めておけば、統制台
141 から指示する回線統制指令と同様な指令をI端末14
2 から防災通信用交換機110 に伝えることができる。
【0082】次に、統制台141 の代わりにMLDT143
を用いて回線統制の制御を行う実施形態を説明する。M
LDT(多機能電話機)はディジタル式の構内交換機に
収容して使用する電話機で、各種の用途に割り付けて使
用できるキーを多数備えている(多機能電話機には各種
のものがあるが、一般的な形態は周知であるので詳細説
明は省略する)ので、これらのキーに統制台141 の回線
統制制御用キーと同様な機能を割り付ける。例えば、複
数のキーの一部に、「回線統制指令」、「方路指定」或
いは「統制レベル指定」などを割り付け、防災通信用交
換機110 側にこれらのキーが押下されたときに解読でき
る機能を付与する。
【0083】回線統制を行う場合には、MLDT143 で
「回線統制指令」が割り付けられているキーを押下した
のちに「方路指定」キーと数字キーで方路番号を指定
し、「統制レベル指定」キーと数字キーで統制レベルを
指定する。このキー操作により防災通信用交換機110 に
入力される情報は先に説明した統制台141 よりの入力情
報と同一となるので、防災通信用交換機110 は統制台14
1 より回線統制指令が入力されたときと同様に動作す
る。なお、回線統制指令キーや他の指令キーを個別に設
けることが困難な場合には、例えば「指令種別」キーを
設け、「指令種別」キーと数字キーで指令内容を指定す
るようにしてもよい。上記のようなキーの割り付けはI
端末142 にも適用することができる。
【0084】以上のように、本発明においてはI端末14
2 またはMLDT143 により回線統制の制御を行うこと
ができるので、本庁局100 に高価な統制台141 を複数設
ける必要がある場合にその一部をI端末142 やMLDT
143 で代替させることにより、設備費の削減が可能とな
る。また、支庁局200 では指令局100 に比して複雑な制
御は少ないので、従来必要であった統制台をI端末242
またはMLDT243 に代替させることができる。これに
より、支庁局200 の設備費が減少するほか、統制台用の
複雑なインタフェースをもつ特殊かつ高価な防災通信用
交換機を支庁局200 に設置する必要がなくなる。
【0085】ここで、I端末とMLDTの差について説
明する。図7のI端末142, 242及びMLDT143, 243に
は公知のものが使用できるため、図示及び詳細説明は省
略し、両者の一般的な相違点について記す。通常、I端
末はメッセージを入力することができる多数のキーと多
量の情報が表示できる大型の表示部を備えているが、M
LDTはI端末よりも少ないキーと例えば2行程度の情
報を表示できる小型の表示部しか備えておらず、交換機
のCC(防災通信用交換機110, 210の場合はCC111, 2
11)に対するインタフェースも両者は大きく異なる。従
って、本発明に使用する場合も、操作に必要なキー数や
表示させる情報量によってI端末とMLDTの両方が使
用できる場合とI端末しか使用できない場合があるが、
以下においては特定する必要がある場合を除き、両者を
合わせて説明する。
【0086】次に、支庁局200 の防災通信用交換機210
が回線統制情報の解析が行えない交換機である場合につ
いて説明する。本発明では、本庁局100 の防災通信用交
換機110 が支庁局200 の防災通信用交換機210 に回線統
制指令の内容を通知する方法としてISDNの規定に定
められた呼設定要求の中に回線統制情報を含めて通知す
る方法をとっている。この情報の内容は極めて簡単なも
のであるが、情報内容の識別方法やその情報によりどの
ような処理を行うかについて支庁局200 の防災通信用交
換機210 は予め知らされている必要がある。
【0087】本庁局100 の防災通信用交換機110 と支庁
局200 の防災通信用交換機210 が同一製造者によって製
造された交換機である場合は回線統制情報の処理につい
て問題はないが、支庁局200 の防災通信用交換機210 が
本庁局100 の防災通信用交換機110 と異なる製造者によ
り製造されたものであると、支庁局200 の防災通信用交
換機210 は回線統制情報が解析できない。従って、この
場合は図1のS113 及びS114 の処理が行われず、支庁
局200 から本庁局100 への呼の接続規制はできないが、
支庁局200 の防災通信用交換機210 はISDNの規定に
より受信した呼設定要求に対して呼設定要求受信通知を
送出する(S106 ) ことはできるので、本庁局100 側で
はそれ以後の処理(S107 以後)は支障なく行われ、回
線統制処理を終了することができる。
【0088】上記のように、支庁局200 側は回線統制状
態とならないので本庁局100 から支庁局200 に対する接
続のみが規制され、支庁局200 から本庁局100 に対する
接続は規制されていない状態になる。このため、回線統
制状態であるにも拘らず、支庁局200 から本庁局100 に
対しては一般呼が接続を行ってくることになるが、IS
DN回線では接続の際には制御回線401Dによって接続関
係の情報が授受されるので、支庁局200 から制御回線を
介した着呼に対して本庁局100 が正常の応答をしなけれ
ば通信回線401Bが使用されることはない。
【0089】例えば、本庁局100 の防災通信用交換機11
0 は着信があった場合に着信回線から発信局を識別する
ことができるので、発信局が回線統制対象の支庁局200
であることを確認した場合には呼の接続を行わないよう
にすることができる(具体的には、トーキー接続などを
行って接続できないことを通知するが、この技術は公知
の技術が利用できるので詳細説明は省略する)。従っ
て、本庁局100 と支庁局200 間の有線回線401 が両方向
の回線であっても回線統制状態において有線回線401 が
支庁局200 からの呼によって占有されるおそれはなく、
回線統制の効果を保つことは可能である。以上のよう
に、本発明の方法では支庁局200 の防災通信用交換機21
0 の中に本庁局100 の防災通信用交換機110 と異なる製
造者により製造された交換機が含まれていても回線統制
を行うことが可能である。 〔直通回線設定の制御方法〕次に、本発明による直通回
線設定制御方法の実施の形態を説明する。前述したよう
に、直通回線は災害時に通信網内の定められた電話機間
に設定されるが、本発明では直通回線を設定する電話機
の組合せのパターンを予め登録しておき、必要なときに
パターン番号を指定して直通回線を設定する。図9及び
図10は図2の原理に基づいた実施形態を図示したもの
で、図9は登録処理のフローの一例、図10は設定処理の
フローの一例を示している。最初に直通回線設定パター
ンの登録方法の実施形態を図9と図7を用いて説明す
る。
【0090】以下、図7の本庁局100 内の電話機144a
(内線番号1011)と支庁局200 内の電話機244a(内線番
号2011)間及び本庁局100 内の電話機144b(内線番号10
12)と支庁局200 内の電話機244b(内線番号2012)間の
2組の直通回線を設定し、この2組の直通回線を設定す
るパターンに対して「パターン1」のパターン番号を付
与する例について説明するが、図9記載の指令端末に図
7の統制台141 を用いる場合について記す。
【0091】「パターン1」を登録する場合、統制台14
1 は指令種別を指定するキーのひとつである「直通回線
パターン登録」キーを押下し、「パターン番号」キーと
数字キー「1」でパターン番号を指定する。次いで、1
対目の直通回線の一方の電話機144aの内線番号「1011」
と他方の電話機244aの内線番号「2011」を入力し、続い
て、2組目の直通回線の一方の電話機144bの内線番号
「1012」と他方の電話機244bの内線番号「2012」を入力
する。各情報の区切りを識別するために情報入力の都
度、「#」または適当なコードを入力し、全情報の入力
を終わったときに「入力終了の識別情報(例えば「#
#」)」を入力する(図9のS121 参照)。
【0092】防災通信用交換機110 は上記による直通回
線設定パターン登録要求を受信する(S122 ) と、これ
らの情報を適当な記憶装置(図示省略)に記憶(S123
) させ、登録の終了を統制台141 にトーキー音声また
はランプ表示などにより知らせる(S124 ) 。統制台14
1 の操作者はこの通知により「パターン1」の登録が終
了したことを知る(S125 ) が、他に登録するパターン
がある場合は引き続いて上記と同様な操作を行う。以上
により、本庁局100 の防災通信用交換機110 内にはパタ
ーン番号毎に直通回線を設定する端末の内線番号の組合
せが記憶(登録)される。
【0093】以上の登録方法ではパターン番号を登録者
が指定していたが、防災通信用交換機110 においてパタ
ーン番号を自動的に付与することもできる。この場合は
登録の際にパターン番号を入力せずにひとつのパターン
の情報を入力し終わったときにパターンの区切りを示す
情報(予め定めておく)を入力する。防災通信用交換機
110 はこの区切りを示す情報を受信した時点でそれまで
に入力された直通回線設定情報にパターン番号を付与
し、そのパターン番号を統制台141 にトーキーアナウン
スまたはデータで通知する。統制台141 の操作者はこれ
を記録しておき、直通回線を設定する際に使用する。
【0094】次に、直通回線を設定する場合の制御方法
の実施形態を図10と図7により説明するが、図10の指令
端末に図7の統制台141 を使用し、前記「パターン1」
で登録した2対の電話機間に直通回線を設定する場合を
例に説明する。この例では、図10の端末Aは図7の本庁
局100 の電話機144 a (内線番号1011)または電話機14
4 b (内線番号1012)、図10の端末Bは支庁局200 の電
話機244a(内線番号2011)または電話機244b(内線番号
2022)になる。
【0095】本庁局100 の統制台141 は命令種別を指定
するキーとして「直通回線設定」キーを押下したのち、
「パターン番号指定」キーと数字キー「1」でパターン
番号を指定し、「入力終了の識別情報(例えば「#
#」)」を入力する(図10のS131 ) 。防災通信用交換
機110 のCC111 はこの情報を受信する(S132 ) と、
記憶している直通回線設定パターン登録情報の中から
「パターン1」の情報を読み出し、その1対目の直通回
線の一方の電話機144aの内線番号1011を用いて電話機14
4aに対する接続を行い(S133,S134 )、応答を監視す
る(S135 )。
【0096】電話機144aが応答する(S136 )と、防災
通信用交換機110 は端末の応答を検出し、トーキーアナ
ウンス(公知の技術によるため装置の図示は省略)によ
り直通回線を設定することを通知する(S137 ,S138
)。ここで、電話機144aが表示部またはランプ付きの
機能キーを有している場合(I端末またはMLDTに限
定されない)、防災通信用交換機110 は電話機144aに直
通回線設定中であることを示す情報を送って電話機の表
示部に文字で表示するか、または機能キーに設けられて
いるランプを点灯させて電話機144aに直通回線が設定さ
れていることを表示する(S140,S141 )。電話機144a
はトーキーアナウンス聴取後に切断(受話器掛け)する
(S142 )が、直通回線設定表示(S140,S141 ) は通
話線を用いないため、電話機144aのオンフック/オフフ
ックに関係なく行われる。
【0097】次いで、防災通信用交換機110 は直通回線
の他方の電話機244aの内線番号2011を読み出して接続を
行うが、この場合は内線番号2011の電話機244aを収容し
ている支庁局200 に対して電話機244aへの直通回線を設
定するよう要求する。この要求はISDN勧告に規定さ
れている呼設定要求(SETUP)の中に直通回線設定
であることを示す情報を付加して支庁局200 に対する制
御回線401Dに送出する方法などにより行われる。直通回
線設定要求を受信した支庁局200 の防災通信用交換機21
0 は本庁局100 と同様に直通回線設定処理を行って電話
機244aに直通回線を設定し、設定を終わると本庁局100
に対して設定終了の報告を行う(S144,S145 ) が、そ
の詳細は後述する。
【0098】支庁局200 より電話機244aに対する直通回
線の設定終了報告を受けると(S146 ) 、本庁局100 の
防災通信用交換機110 は接続した電話機144a, 244aの電
話番号と先の呼設定要求により確保した通信回線401Bを
識別する情報を加入者データファイルまたは適当なテー
ブル(公知の技術によるため図示及び説明は省略)など
に記録する(S147 ) 。支庁局200 側でも同じ内容の情
報が記録され、これによって電話機144aと電話機244aの
間に直通回線が設定されたことになる(S145,S148)。
【0099】以上により1対目の直通回線の設定が終了
すると、本庁局100 の防災通信用交換機110 は更に直通
回線の設定が必要であるか否か確認する(S149 ) 。
「パターン1」の場合は2組の直通回線の設定が登録さ
れているので2組目の直通回線の設定が1対目と同様
(S133 〜S148 )に行われ、これによって本庁局100
の電話機144b(内線番号1012)と支庁局200 の電話機24
4b(内線番号2012)との間に2組目の直通回線が設定さ
れる。2組の直通回線の設定を終了すると防災通信用交
換機110 は統制台141 に対して直通回線の設定を終了し
たことを通知し、統制台141 に直通回線の設定が終了し
たことが表示される(S149 〜S151 )。
【0100】次に、支庁局200 側における直通回線設定
処理について説明する。図10では支庁局200 側における
直通回線設定処理を一つのステップS144 で示している
が、図11はステップS144 の詳細を図示したものであ
る。図11中、二重鎖線で囲まれた部分が図10のステップ
S144 に相当する部分であるが、その他のステップのう
ち、図10中に図示されているものと同一部分については
図10中のステップと同一符号が付されている。以下、図
11について説明する。
【0101】防災通信用交換機210 のCC211 は本庁局
100 の防災通信用交換機110 より電話機244aに対する直
通回線の設定要求が含まれた呼設定要求(SETUP)
を受信する(S152 ) と、直通回線を設定する電話機24
4aに接続して呼び出す(S153,S154 ) 。電話機244aが
応答すると、本庁局100 におけると同様に、直通回線を
設定することをトーキーなどにより通知し(S155 〜S
159 )、電話機244aに表示機能があれば直通回線が設定
されたことを表示する(S160 〜S161 )。電話機244a
は直通回線設定の通知を受けたのち、適宜切断する(S
162 ) 。
【0102】続いて、防災通信用交換機210 のCC211
は直通回線の接続情報を記録するが(S163 ) 、この例
では、内線番号2011の電話機244aより発呼があった場合
に内線番号1011の電話機144aに直通接続するために必要
な情報を記録する。これによって電話機244aにも直通回
線が設定されたことになる(S145 ) 。
【0103】直通回線を設定すると防災通信用交換機21
0 は本庁局100 の防災通信用交換機110 に対して電話機
244aに対する直通回線の設定が終了したことを通知する
(S164 ) が、この通知はISDN勧告に「付加的な呼
制御その他の情報を送るメッセージ」として規定されて
いる「INFO」を制御回線401Dに送出するなどの方法
により行われる。この通知を受けると本庁局100 側では
図10のステップS146以降の動作を行い直通回線の設定
処理を終了する。
【0104】次に、受令局200 において何らかの理由に
より直通回線が設定できなかった場合の処理の実施形態
について説明する。図10及び図11においては直通回線が
設定できた場合のみを図示しているが、図12は直通回線
が設定できなかった場合の処理の実施例を図示してい
る。以下、図12について説明するが、図12においても図
10と同一部分には同一符号を付与している。
【0105】指令局100 より直通回線設定要求が送出さ
れると(S143 )、受令局200 の防災通信用交換機210
は受令局200 内の端末(電話機244aとする)に対して直
通回線設定処理を開始するが(S171 ) 、例えば電話機
244aが通話路網212 に接続されていないような場合は接
続不可と判定し、前述したINFOメッセージなどを用
いて直通回線設定不可を指令局100 に通知する(S172,
S173 ) 。
【0106】直通回線設定不可の通知を受けると、指令
局100 の防災通信用交換機110 は直通回線が設定できな
かった端末の情報を記憶するとともに、統制台141 に直
通回線設定不可を通知する(S174 〜S176 )。この通
知により統制台141 には直通回線が設定できなかった端
末が表示される(S177 ) ので、統制台141 はこれを確
認し、全直通回線の設定処理が終了したのち、適切に対
処することができる。なお、図12では受令局200 におい
て直通回線が設定不可であった場合のみを図示している
が、指令局100 内において図10のS133 〜S139 のステ
ップの処理中に直通回線の設定不可が判明した場合に、
図12のS175 のステップの処理に移り、受令局200 側の
設定不可の場合と同様に処理することは可能である。ま
た、図12では直通回線設定不可の場合のみ統制台141 に
表示しているが、直通回線が設定できた都度(図10のS
147 のステップの処理を終了したとき)、直通回線の設
定を統制台141 に通知することも容易である。
【0107】図8乃至図12を用いて説明した以上の直通
回線設定パターンの登録処理及び直通回線設定処理にお
いては指令端末に図7の統制台141 を使用した場合につ
いて記したが、統制台141 の代わりに図7のI端末142
またはMLDT143 を用いることも可能である。I端末
142 またはMLDT143 を用いる場合については回線統
制処理において述べた例と同様にして行うことができる
ので、詳細説明は省略する。
【0108】次に、直通回線設定処理の過程で直通回線
設定対象の電話機が応答しなかった場合について説明す
る。防災通信用交換機110 のCC111 は、例えば電話機
144aに接続(図10のS133,S134 )を行ったのち、端末
の応答を監視している(S135 ) が、所定の時間を経過
しても応答がないと直通回線設定表示に移り(S140)
、以後、図10のS147 〜S148 に図示した処理により
直通回線の設定を行う。従って、直通回線設定対象の電
話機の使用者が不在などで応答しなくても直通回線は設
定される。また、直通回線設定表示(S140 ) により電
話機144aに直通回線が設定されていることを示す表示が
行われるので、その電話機144 a の使用者は直通回線設
定通知を受けることができなくても、自席に戻ったとき
に自分の電話機に直通回線が設定されたことを知ること
ができる。
【0109】次に直通回線を設定しようとする端末が通
信中である場合の直通回線設定処理の実施例について説
明する。例えば、図7の指令局100 の防災通信用交換機
110が自交換機に収容されている端末に直通回線を設定
する場合、その端末に対して接続を行い、端末を呼び出
す(図10のS133,S134 参照)が、そのとき、その端末
が通信中であるとする。
【0110】図13乃至図15は直通回線を設定しようとす
る端末がISDN端末である場合に図10のステップS13
3 とS134 の間で行われる交換機〜端末間の信号送受信
のシーケンスを図示しているが、説明の便から、直通回
線設定パターンに従って防災通信用交換機110 が自動的
に接続する場合でなく、指令端末からの指示により通信
中の端末に直通回線を設定する動作について説明する。
この動作は、例えば図12において直通回線設定不可が統
制台141 に通知されたときなどに統制台141 が改めてそ
の端末に対して直通回線設定処理を行うケースに相当す
る。図13乃至図15においては端末Aは直通回線設定対象
の端末とするが、端末Cは特定せず、また、指令端末は
統制台141 またはI端末142 のひとつであるとする。な
お、以下のa〜rは図13乃至図15の各信号に付与されて
いる符号であるが、信号名については図に記載の記号を
記す。
【0111】最初に図13により説明する。周知のよう
に、ISDN端末は2つの通信チャネル(以下、各チャ
ネルをB1チャネル及びB2チャネルと記す)と1つの
制御チャネル(以下、Dチャネルと記す)によってIS
DN交換機と接続されているが、図13のaに図示してあ
るように、端末A(例えば、図7のI端末142 )はその
中のB1チャネルを用いて端末Cと通信中であるとす
る。同図のaに記載の「CR1/B1」の「CR1」は
この通信に付されている呼番号、「B1」は使用チャネ
ルを識別するチャネル識別子である。
【0112】この状態で指令端末(例えば統制台141 )
が端末Aに直通回線設定のための接続を行うためにSE
TUP(呼設定要求)を送出する(図13のb)と、防災
通信用交換機110 のCC111 はこの要求に呼番号CR2
を付し、空いているB2チャネルを指定して端末AのD
チャネルにSETUP(c)を送出する。端末AはSE
TUP(c)を受信すると、呼番号CR2の呼設定要求
に応じてB2チャネルで端末を呼出中であることを示す
ALERT(CR2/B2)をCC111 に返送し
(d)、CC111 はこれを指令端末に通知する(e)。
【0113】指令端末はALERT(e)を受けると直
通回線の設定を通知するためにINFOを送信する
(f)。このINFOはユーザ・ユーザ間(端末間)で
通信中に送られるメッセージであるが、CC111 は通信
中の呼番号CR1を指定してこのメッセージを送出す
る。その際、指令端末よりのINFOの内容に従い、直
通回線の設定を意味するフィーチャ識別子FAと、FA
の内容の表示を要求する情報DSPを含めて端末Aに送
出する(g)。これを受信すると端末Aは図示省略され
た表示部に直通回線が設定されたことを表示する。従っ
て、この動作は図10のS133 とS140 を合わせて行った
ことに相当する。
【0114】端末Aは上記の表示と平行して先に呼番号
CR2として受信したSETUP(c)に対する処理を
行っているが、応答状態にできるとCONN(応答)を
CC111 に送る(h)。このCONNは呼番号CR2に
対するものであるが、これを受信するとCC111 は端末
AにCONNを伝えるとともに(i)、CONNを受信
したことをCONN ACK(応答確認)によって端末
Aに伝える(j)。
【0115】以上のように、図13の方法は、通信中の端
末に対して通信を継続させたまま、直通回線が設定され
たことを通知するものである。次に図14により直通回線
設定制御方法の他の実施形態を説明する。図14において
も端末Aが端末Cと通信中(a)に指令端末より接続が
行われるが、SETUP(b)からALERT(e)ま
では図13におけると同一である。しかし、図14において
は指令端末は通話を切断させて直通回線の設定を音声で
通知したいので、ALERT(e)を受信したのち、強
制切断のINFOを送出する。このINFOに対してC
C111 は端末AにINFOを送出する(g)。INFO
(g)の形式は図13のINFO(g)と同一であるが、
この場合はフィーチャ識別子FAの内容が「強制切断」
を指示するものとなっているので、端末Aの表示部には
強制切断することが表示される。
【0116】次いでCC111 は端末Aと端末Cの接続を
解放させるDISC(呼解放要求)を送出するので、端
末Cは切断される(h)。これによりB1チャネルは空
き状態となったので、CC111 は端末Aに対してB1チ
ャネルを解放させるメッセージREL(チャネル切断完
了通知と呼番号解放要求)を送出し(i)、端末Aはこ
れに対してREL COMP(チャネル解放と呼番号解
放完了通知)を返送する(j)。また、切断された端末
CからもCC111 に対してRELが送られ、CC111 は
これに対してREL COMPを返送する(j,k)。
これにより呼番号CR1の呼は完全に消滅する。
【0117】ここで、端末Aは呼番号CR2に対してC
ONN(応答)を行うので、CC111 は指令端末にCO
NNを送るとともに、端末Aに対してCONN ACK
を返送する(p,q)。これにより呼番号CR2の通信
が可能となるので、指令端末は端末Aに対してB2チャ
ネルを介して直通回線の設定を通知する(r)。
【0118】以上のように、図14の方法は通信中の端末
に対して直通回線を設定する場合に通信中の呼を強制切
断させ、指令端末より音声により直通回線の設定を通知
するものである。
【0119】次に図15により直通回線設定制御方法の他
の実施形態を説明する。図15においても端末Aが端末C
と通信中(a)に指令端末より接続が行われるが、SE
TUP(b)からALERT(e)までは図13または図
14におけると同一である。しかし、図14において指令端
末が通話を強制的に切断して直通回線の設定を通知した
のに対して、図15では通信を保留状態にして直通回線の
設定を通知する。このため、図15のINFO(f,g)
の内容が図14とは異なり、図15ではINFO(g)のフ
ィーチャ識別子FAの内容が「保留」を指示するものと
なっている。これに伴って、CC111 はINFO(g)
に続いて通信中の呼番号CR1のHOLD(保留)を指
示する(h)。
【0120】これによりB1チャネルの呼番号CR1は
保留状態となり、端末Aは保留状態となったことをHO
LD ACKでCC111 に通知する(i)。この状態で
は端末Aと端末Cは接続されているが保留状態であるた
め、通信は行えない(j)。端末Aが先の呼番号CR2
に対してCONN(応答)を行う(k)と、CC111は
これを指令端末に通知し、端末Aに対してCONN A
CKを返送する(m,n)。この状態で指令端末と端末
AはB2チャネルを介して通信が可能となるので、指令
端末は端末Aに対して音声で直通回線の設定を通知する
(p)。
【0121】以上のように、図15では通信中の呼を保留
状態として、指令端末より音声により直通回線の設定を
通知するものである。次に直通回線が設定できなかった
端末に対して再設定を行う直通回線設定制御方法の実施
形態について図16を用いて説明するが、図10の説明にお
けると同様、図7の本庁局100 及び支庁局200 がそれぞ
れ図16の指令局及び受令局であるとし、図7と併用して
説明する。図10のS143 に示すように、直通回線を設定
する端末が支庁局200 内にある場合は本庁局100 の防災
通信用交換機110 はその端末を収容する受令局200 に対
して直通回線の設定を要求するが、障害などにより支庁
局200 から何らの応答もない場合がある。このような場
合はその支庁局200 内の全端末に対して直通回線が設定
できないことが多いので、適当な時期に改めて直通回線
設定処理を行う必要がある。
【0122】図16はそのような場合の処理の実施形態を
図示したものである。本庁局100 の防災通信用交換機11
0 が直通回線を設定する端末を収容する支庁局200 の防
災通信用交換機210 に対して直通回線設定の要求を行っ
たとき(図10のS143 )に支庁局200 より応答がない
と、本庁局100 の防災通信用交換機110 は接続不可と判
定し(図16のS181 )、直通回線設定が不可の端末の情
報を再設定直通回線情報として適当な記憶装置などに記
憶させ、指令端末に通知する(図16では通知処理のステ
ップは図示省略)。
【0123】その後、指令端末は設定不可の理由が解消
したことを確認すると、直通回線再設定要求を行う(図
16のS183 )。この直通回線再設定要求を受信すると防
災通信用交換機110 は先に記憶していた再設定直通回線
情報を読み出して直通回線の再設定処理を開始する(S
185,S185 )。再設定直通回線情報を読み出して直通回
線の設定処理を開始する動作は、図10において直通回線
設定パターンを読み出して1対の端末の一方から接続を
開始する処理(図10のS133 )に相当し、以後の処理も
図10と同様であるので、以下の説明は省略する。なお、
図12においては支庁局200 において指定端末に直通回線
が設定できない場合、支庁局200 から本庁局100 に対し
て設定不可が通知されるが、その場合に設定不可の端末
の組み合わせを図16と同様に再設定直通回線情報として
記憶すれば、後になって図16により再設定することも可
能である。
【0124】次に統制台141 などにおいて直通回線の設
定状況全体を把握する方法の実施形態について図17を用
いて説明する。災害時など混乱している場合には状況が
変化するため、直通回線が設定されている端末の組み合
わせを確認したい場合が生ずる。図10においては直通回
線が設定された端末の情報を直通回線による接続を行う
ための情報として記憶し、図12或いは図16においては直
通回線が設定できない端末の組み合わせなどを記憶して
いたが、記憶した情報はいずれも直通回線の設定状況全
体を確認するのには適さない。図17はそのような要求に
対処する処理方法を図示しているが、図10のフローに新
たな処理ステップを追加しているので、図10との相違箇
所を主として説明する。なお、指令局と受令局の条件は
図16におけると同一とし、図7を併用して説明する。
【0125】図17においては、本庁局100 の防災通信用
交換機110 は、1対の端末間に直通回線が設定される都
度(図10のS147 )、直通回線が設定された端末の識別
情報(電話番号)を対にして記録する(図17のS191
)。各対の端末間を接続する回線の情報(回線番号
等)は必要により記録するが必須ではない。
【0126】直通回線の設定後、必要に応じて指令端末
が直通回線設定状態表示要求を行う(図17のS192 )
と、この要求を受信した防災通信用交換機110 が直通回
線設定状況の記録を読み出して指令端末に送出する(S
193,S194 )ので、指令端末においてその記録を表示さ
せることにより直通回線の設定の有無を確認することが
できる(S195 )。 〔一斉指令の制御方法〕次に、本発明による一斉指令の
制御方法の実施の形態について説明する。本発明におけ
る一斉指令の制御方法には、一斉指令の受令確認を行う
ための制御方法と、一斉指令のための接続制御(迂回制
御)方法があるが、最初に受令確認の制御方法の実施例
を図18と図7を用いて説明する。
【0127】一斉指令を受令する端末、即ち、指令先端
末には図7の本庁局100 内の端末も含まれるが、説明を
簡単にするため、支庁局200 内の複数の端末(I端末24
2 、MLDT2432、電話機244a, 244b、等)に対して図
7の統制台141 が指令端末となって音声により一斉指令
を行う場合を例に説明する。
【0128】統制台141 は一斉指令を行うために一斉指
令先の端末の情報(番号)を指定して接続要求を送出す
る(図18のS201 )。通常、一斉指令先の端末番号は予
めパターン化されているので、統制台141 はそのパター
ンを指定してワンタッチで接続要求を送出することがで
きる。本庁局100 の防災通信用交換機110 はこの接続要
求を受信すると指定された端末(指令先端末)に接続を
行うが、先の前提により指令先端末はすべて支庁局200
にあるので、支庁局200 の防災通信用交換機210 に接続
要求を行い(S202 ) 、支庁局200 の防災通信用交換機
210 が指令先端末に対する接続と呼出を行う(S203 )
【0129】指令先端末が呼び出しに応じて順次応答す
る(S204,S205)と防災通信用交換機210 は本庁局100
の防災通信用交換機110 に対して応答情報を送出する
(S206 ) 。本庁局100 の防災通信用交換機110 はこの
応答情報を指令先端末単位に記憶して管理するとともに
統制台141 に転送する(S207 ) 。一旦応答した指令先
端末の中で切断する端末があれば(S209 ) 、切断につ
いても応答と同様に管理し、切断情報を統制台141 転送
する。なお、統制台141 への応答/切断情報の転送は、
端末単位でなく、応答状態にある指令先端末の総数を転
送することもできる(統制台141 にとってはこの方が一
斉指令開始時期の判断が容易である)。
【0130】統制台141 は防災通信用交換機110 から指
令先端末の応答/切断情報を受信しながら応答状況を確
認し(S208,S210 ) 、一斉指令を送達できる状態にな
ると一斉指令を送出する(S211 ) 。この一斉指令はそ
のとき応答状態にあったすべての指令先端末に送達され
る(S212 ) 。
【0131】一斉指令の送達を終わると統制台141 は一
斉指令の送達終了を示すキー(図示省略)を押下する。
この操作により統制台141 は次の動作を開始することが
できるが、このキー押下は一斉指令終了を通知する情報
として防災通信用交換機110に検出される(S213,S214
) 。防災通信用交換機110 は一斉指令終了を検出する
と、それまで継続されていた指令先端末の応答/切断状
況の監視を停止し、その時点で応答状態にあった指令先
端末が識別できるよう、統制台141 に端末応答状況を通
知する(S215 ) 。この通知を受信することにより、統
制台141 では一斉指令を受令した端末を、或いは逆に一
斉指令を受令しなかった可能性がある端末を確認するこ
とができる(S216 ) 。受令/非受令端末の確認をする
と統制台141 は状況に応じて非受令端末に対して適当な
方法で再度指令を送達することもできる。
【0132】以上のように、図18では指令先端末側では
受令確認を本庁局100 側に通知するための操作が必要な
いので、指令先端末側の負担が減少するほか、受令確認
操作のミスに起因する非受令端末の誤認なども減少す
る。また、指令先端末側に受確ボタンなどを設ける必要
がないので設備の費用も減少する。
【0133】次に、本発明による一斉指令の接続制御方
法の実施例について説明する。一斉指令のために多数の
指令先端末に同時に接続する方法には、統制台141 より
一斉指令の接続先の情報を受けた防災通信用交換機110
が指令先端末対応に個別に接続を行う方法もあるが、多
重接続手段を使用して複式に接続する方法が用いられる
ことも多い。
【0134】図19乃至図21は本発明の実施例の一斉指令
制御方法における接続方法、特に、多重接続手段を使用
して迂回接続を行う場合の接続方法を説明する図である
が、最初に迂回接続を行わない接続方法について説明す
る。なお、図7及び図19乃至図21に図示された多重接続
装置127, 227は多重接続手段の一実施形態である。図19
において統制台141 より一斉指令の接続要求を受けると
防災通信用交換機110は統制台141 を多重接続装置127
の入力側に接続する。統制台141 からの接続要求はその
都度指令先端末の電話番号を入力してもよいが、次のよ
うな方法をとることもできる。
【0135】即ち、予め受令局毎に30以下の指令先端
末を指定しておき、各指令先端末に0から29までの仮
番号を付与しておき、仮番号と固有の内線番号を対応さ
せたテーブルを本庁局100 の防災通信用交換機110 内及
び各支庁局200 内に用意しておく。更に、30個のビッ
トの配列を作り、0から29までの仮番号をビット配列
の固定の位置に対応させる。例えば、仮番号“0”はビ
ット配列の0番目のビット、仮番号“1”は1番目のビ
ット、・・・のように対応させる。そして、ビットに
“1”を設定した場合にはそのビットに対応する仮番号
の端末は一斉指令送達対象端末(指令先端末)とし、ビ
ットに“0”を設定した場合にはそのビットに対応する
仮番号の端末は一斉指令の送達対象外とする。このよう
にすれば、30ビットのビット配列に“1”または
“0”を設定することにより一つの支庁局200 の指令先
端末を指定することができる。
【0136】図19の防災通信用交換機110 のCC111 内
の指令先端末指定表150 はこのような指定を行う表であ
り、一つの表、例えば、指令先端末指定表Aには支庁局
#1から支庁局#Nまでのn局の支庁局200 について各
30台以下の端末を一斉指令の指令先端末として指定す
ることができる。各支庁局200 の指令先端末の数または
パターンを変化させる場合には指令先端末指定表150 を
複数備えればよく、特定の支庁局200 に対する指令先端
末指定情報に全部“0”を設定すれば、その支庁局200
を一斉指令の対象外にすることができる。
【0137】以上の方法で一斉指令を行う場合、図19の
統制台141 が指令先端末指定表150の一つを指定して一
斉指令の接続要求を行うと、防災通信用交換機110 のC
C111 は統制台141 を多重接続装置127 の入力側に接続
し、多重接続装置127 の出力側の30の端子の各々を指
令先端末指定表150 に指令先端末が指定されている支庁
局200 に対するトランク131 に接続し、一斉指令の接続
要求であることを示す情報とともに指令先端末指定表15
0 のビット配列を送信する。
【0138】各支庁局200 は上記の情報を受信すると、
入力があったトランク231 を多重接続装置227 の入力側
に接続し、ビット配列をCC211 に送って“1”が指定
されているビットに対応する仮番号をもつ端末の内線番
号に翻訳させ、複数の出力端子から各指令先端末に接続
させる。この方法により、図19の例では最大n×30の
指令先端末に対して同時に接続することができる。
【0139】以上の接続を行ったときに、図19の支庁局
200 の一つ(支庁局#1とする)に対する回線401 (回
線#1)が障害であると、本発明ではこの回線#1を衛
星回線421 (無線回線411 でもよい)に迂回させ、一斉
指令の接続要求であることを示す情報と指令先端末指定
表150 のビット配列を送信する。衛星回線421 よりこの
情報を受信した支庁局200 ではこの情報が自局あてであ
るか否かを判断し、自局宛てであると判定した場合は衛
星回線のトランク233 を多重接続装置227 の入力側に接
続し、受信したビット配列をCC211 に送る。指令先端
末指定表の何番目から自局の指令先端末の情報が入って
いるかは各支庁局200 で識別できるようになっているの
で、CC211 は情報局の指令先端末の仮番号を識別して
正規の内線番号に翻訳したのち、多重接続装置227 の出
力側の各端子を指令先端末に接続して呼び出す。
【0140】図20は本庁局100 に設置される多重接続装
置127 の接続方法を詳細に図示したものであるが、この
例では多重接続装置127 は32の出力端子を有してい
る。図19では多重接続装置127 とCC111 は専用の制御
線で結んでいたが、図20では出力端子の#1がCC111
との接続に使用され、#0は迂回回線用に確保されてい
る。出力端子の#2から#31までの30端子は最大3
0局の支庁局200 に接続することができる。また、支庁
局200 の代わりに情報防災通信用交換機110 に収容され
た指令先端末に接続することも可能である。
【0141】図21は支庁局200 に設置される多重接続装
置227 の接続方法を詳細に図示したものである。多重接
続装置227 も多重接続装置127 とほぼ同一であるが、図
21では出力端子の一部を自局の指令先端末に接続し、一
部を下位の市町村局300 に接続した例を図示している。
図7の例では支庁局200 と市町村局300 間には有線回線
が設置されず、無線回線(単一無線回線が多い)で接続
されるようになっているが、図21のように接続すること
により、市町村局300 にも一斉指令を送達することが可
能となる。
【0142】災害時には特定の方路の回線が障害となる
ことがあるが、本発明では一斉指令を行う場合に、図19
に図示したような方法で衛星回線421 または無線回線41
1 に迂回させることができるので、防災通信の信頼性を
向上させることができる。 〔防災通信用交換機の実施形態〕次に本発明による防災
通信用交換機の実施形態について説明するが、本発明に
よる防災通信用交換機の実施形態は図7に図示されてい
る防災通信用交換機110及び防災通信用交換機210 と同
一構成となるため、以下、図7を参照して説明する。な
お、図4乃至図6の基本構成図に図示された防災通信用
交換機20内に設けられている各手段1〜10は図7では図
示省略されているが、これらの各手段は図7の防災通信
用交換機110 のCC111 内及び防災通信用交換機210 の
CC211 内に設けられる。また、図7の統制台141 、I
端末142 及びMLDT143 は図4乃至図6の指令端末31
の実施形態として使用され、図7のI端末142, 242、M
LDT143, 243、電話機144a, 144b, 244a, 244b、FA
X146, 246は図4の端末30、図5の端末32及び図6の指
令先端末33の実施形態として使用される。また、図7中
の多重接続装置117, 227の詳細な構成は図19乃至図21に
図示されている。
【0143】また、図4乃至図6の基本構成図に図示さ
れた各手段1〜10の機能動作の実施例は既に説明した内
容と重複し、各手段を組み合わせた動作の実施例は制御
方法の実施形態の説明内容と重複するところが多いの
で、制御方法の説明に使用した図面を利用して簡単に説
明する。なお、以下においては、指令局及び受令局はそ
れぞれ図7の本庁局100 及び支庁局200 、指令局及び受
令局の防災通信用交換機はそれぞれ図7の防災通信用交
換機110 及び防災通信用交換機210 であるとし、図4乃
至図6の防災通信用交換機20内に設けられた各手段が図
7の防災通信用交換機110 のCC111 内及び防災通信用
交換機210 のCC211 内に設けられているものとして説
明する。
【0144】回線統制の設定制御を行う場合、本庁局10
0 の防災通信用交換機110 のCC111 内の回線統制設定
処理手段3(図4参照)は図8における指令局の防災通
信用交換機の処理を主として行うが、指令端末(例えば
統制台141 )より回線統制指令を受信すると、方路情報
記憶手段1にアクセスし、指定された方路情報からその
方路への回線群(例えば有線回線401 )を識別し、識別
した回線群の制御回線401Dに対して回線統制情報を含め
た呼設定要求(SETUP)を送出する。
【0145】支庁局200 の防災通信用交換機210 の回線
統制設定処理手段3は図8における指令局の防災通信用
交換機の処理を主として行うが、上記の呼設定要求を受
信すると少なくとも呼設定要求を受信したことを示す呼
設定要求受信通知(例えば、CALL PROC)を本
庁局100 に返送し、以下、図8のステップS113 〜S11
6 の処理を行う。本庁局100 の防災通信用交換機110 の
回線統制設定処理手段3は呼設定要求受信通知を受信す
ると図8のステップS108 〜S111 の処理を行う。以上
の過程において、本庁局100 及び支庁局200 の防災通信
用交換機110, 210の回線統制設定処理手段3は、ステッ
プS108 及びステップS114 において回線統制情報(方
路と統制範囲の情報)を回線統制状態記憶手段2に記憶
させる。
【0146】以後、本庁局100 及び支庁局200 の防災通
信用交換機110, 210は収容する端末から接続要求がある
と、回線統制接続処理手段4が回線統制状態記憶手段2
にアクセスし、接続対象の回線が回線統制状態にあるか
否かを確認し、回線統制状態にある場合には回線統制状
態記憶手段2に指定された許容範囲の端末に限って接続
処理を行うようにする。
【0147】直通回線の登録制御を行う場合、本庁局10
0 の防災通信用交換機110 の直通回線登録処理手段7は
図9において指令局の防災通信用交換機が行う処理を主
として行う。即ち、指令端末より直通回線設定パターン
登録要求を受信すると本庁局100 の防災通信用交換機11
0 の直通回線登録処理手段7は図9のステップS123〜
S124 の処理を行うが、ステップS123 において登録要
求があった直通回線設定パターンを直通回線設定パター
ン記憶手段5に記憶させる。
【0148】上記により登録済みの直通回線を実際に設
定する場合、本庁局100 の防災通信用交換機110 の直通
回線設定処理手段8は図10において指令局の防災通信用
交換機が行う処理を主として行う。即ち、本庁局100 の
防災通信用交換機110 の直通回線設定処理手段8は指令
端末より直通回線設定パターン番号を指定した直通回線
設定要求を受信すると直通回線設定パターン記憶手段5
にアクセスし、指定されたパターン番号に記憶されてい
る端末の情報(電話番号)を読み出して1対づつ逐次接
続し、図10のステップS133 〜S143 及びS146 〜S15
0 の処理を行う。その際、直通回線の一方が他の局に収
容されている場合は、ステップS143 においてその局に
対して直通回線の設定要求を行い、その局から直通回線
の設定を終了した通知を受けるとステップS147 におい
て接続した端末(直通回線設定対象端末)と回線の情報
を直通回線設定状態記憶手段6に記憶させる。
【0149】支庁局200 の防災通信用交換機210 の直通
回線設定処理手段8は図10及び図11の受令局の防災通信
用交換機が行う処理を主として行うが、本庁局100 の防
災通信用交換機110 より自交換機210 収容の端末への直
通回線設定要求を受信すると図11のステップS152 〜S
164 の処理(図10のステップS144 の処理に相当)を行
い、ステップS163 において接続した端末と回線の情報
を直通回線設定状態記憶手段6に記憶させる。
【0150】以後、収容端末より発呼があると、本庁局
100 または支庁局200 の防災通信用交換機110, 210の直
通回線接続処理手段9は直通回線設定状態記憶手段6を
介して発呼端末が直通回線が設定された端末であるか否
かを確認し、直通回線が設定された端末であれば端末よ
りの接続情報を受信することなく、直通回線設定状態記
憶手段6に記憶されている回線を用いて相手の端末に接
続する。
【0151】本庁局100 及び支庁局200 の防災通信用交
換機110, 210の直通回線設定処理手段8は以上のほか
に、図12乃至図17に図示された処理を行うこともできる
が、詳細説明は省略する。
【0152】一斉指令を行う場合、本庁局100 の防災通
信用交換機110 の受令状況監視手段10は図18において指
令局の防災通信用交換機が行う処理を主として行う。即
ち、本庁局100 の防災通信用交換機110 の受令状況監視
手段10は指令端末より一斉指令の指令先端末の情報を受
信すると図19乃至図21に図示した多重接続装置127, 227
などを用いて複数の指令先端末に対して接続を行ったの
ち、指令先端末の応答/切断状況を監視し、指令端末が
一斉指令の送達を終了したときに、指令端末の一斉指令
終了操作を検出してその時点で応答状態にある指令先端
末が識別できる情報を指令端末に送出する。従って、図
7の防災通信用交換機110, 210を使用する場合には、一
斉指令を受令した指令先端末が指令端末からの要求に応
じて受令確認を報告する受令確認操作を行う必要がな
く、受令確認操作のミスに起因する受令端末確認の際の
信頼性の低下を防ぐことができる。
【0153】また、本庁局100 の防災通信用交換機110
は、予め図19に図示されている指令先端末指定表をCC
111 内に記憶させておくことにより、一斉指令を行う際
に回線障害などにより指令先端末に接続することができ
ない支庁局200 があった場合に、衛星回線421 または無
線回線411 に迂回させて接続することが可能であるが、
その動作はすでに説明した内容と重複するので説明を省
略する。 〔発明の実施の形態についての付記事項〕以上、図4乃
至図21により本発明の実施例を説明したが、図4乃至図
21はあくまで本発明の実施の形態の一部を記載したもの
に過ぎず、本発明が図示されたものに限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0154】例えば、図8〜図12及び図16〜図18の処理
フロー図には付加的な機能の処理を合わせて記載してい
るものがあるが、付加的な処理ステップの中にはそのス
テップの有無が本発明の効果に影響を与えないものが含
まれている。図10の例を記すと、図10ではステップS14
0 において端末に対して直通回線を設定したことを表示
する処理を行っているが、前述したようにこの処理は端
末が表示機能を有している場合に付加できる機能(請求
項7に相当)であるので、ステップS140 を省略しても
本発明の基本的な制御に支障を生じないことは明らかで
ある。
【0155】また、図7に図示した防災通信用交換機は
本発明の防災通信用交換機の実施形態をとして記載され
ているが、防災通信用交換機の構成には多種多様な形態
があり、本発明の防災通信用交換機が図7に図示された
構成に限定されるものでないことは当然である。また、
上記の説明においては図4乃至図6に図示された各手段
は図7の防災通信用交換機の中央制御装置(CC)内に
設けられるとしたが、防災通信用交換機の記憶装置(図
7では図示省略)が中央制御装置の外部に設けられた場
合には図4乃至図6に図示された手段の一部、例えば、
図5の直通回線設定パターン記憶手段、直通回線設定状
態記憶手段などが中央制御装置外の記憶装置に設けられ
ることがあり得ることは当然である。
【0156】また、多重接続装置127, 227の規模、接続
方法などは図19乃至図21に図示された以外に各種の形態
があるが、図示以外の形態の多重接続装置を使用しても
本発明の効果は変わらない。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、防災通信用交換機
をISDN準拠の機能を有する汎用の構内交換機を主体
に構成して本発明を適用すれば、指令局と受令局間にお
いてISDNに規定された手順を主体として防災通信用
の制御情報が授受できるため、防災通信用の複雑な制御
情報を授受するための特殊な装置を必要とせず防災通信
用交換機が経済的に構成できる。また、ディジタル情報
の使用により制御情報の転送の安定化することができる
ほか、多様な情報を高速で授受できるため制御を迅速に
行うことができ、操作能率が向上する。また、指令端末
には統制台のほか汎用端末(例えば、ISDN端末や多
機能電話機)が使用できるため、高価な統制台の数量を
減少することができ、防災通信用交換機及び防災通信網
全体を経済的に構築することが可能となる。
【0158】個々の防災通信機能に関しては、本発明の
回線統制の制御方法では、防災通信網内に製造者が異な
る交換機が存在しても支障なく回線統制が行えるので、
防災通信網の構築や普及拡大が容易となる。また、回線
統制中であることを汎用端末にも表示できるので受令局
に高価な統制台を設置しないでも済む。
【0159】また、本発明の直通回線設定の制御方法で
は、直通回線を設定する複数の端末の組み合わせを予め
登録しておくことができるため、災害時に直通回線を設
定する際に簡単な操作で複数の直通回線を設定すること
ができる。また、直通回線を設定する際に直通回線を設
定する2つの端末と指令端末を3者接続状態にして制御
する必要がないため、制御が容易となり、誤動作を生ず
るおそれも少なくなる。また、直通回線設定の際に接続
した端末が応答しない場合や、通信中の場合でも直通回
線を設定することができ、また、直通回線を設定した端
末が表示機能を有している場合には直通回線が設定され
ていることを表示させることができるので、端末の使用
者を混乱させることがない。
【0160】また、本発明の一斉指令制御方法では、指
令局の防災通信用交換機が一斉指令の指令先端末の応答
状況を監視し、指令端末より一斉指令を終了したことを
示す情報を受信したときに、その時点において応答状態
にある指令先端末が識別できる情報を指令端末に通知す
るので、一斉指令の終了後に各指令先端末に対して一斉
指令を受令したことを確認する受令確認動作を行うこと
なく一斉指令を受令した端末を確認することができる。
このため、指令先端末側の負担が減り、かつ、操作ミス
による不確実性をなくすことができる。また、災害時な
どに発生し易い回線障害があっても自動的に衛星回線な
どに迂回させて指令先端末に接続することができるの
で、防災通信網の信頼性を向上することができる。
【0161】以上のような特徴を有するため、本発明に
よる防災通信用交換機の制御方法及びその制御方法を採
用した本発明の防災通信用交換機は、防災通信網の経済
的な構築、信頼性の向上、防災関係者の操作効率と利便
性の向上に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防災通信用交換機の制御方法の原理
説明図(1)
【図2】 本発明の防災通信用交換機の制御方法の原理
説明図(2)
【図3】 本発明の防災通信用交換機の制御方法の原理
説明図(3)
【図4】 本発明の防災通信用交換機の基本構成図
(1)
【図5】 本発明の防災通信用交換機の基本構成図
(2)
【図6】 本発明の防災通信用交換機の基本構成図
(3)
【図7】 本発明の実施例の防災通信用交換機により構
成された防災通信網の中継方式図
【図8】 本発明の実施例の回線統制制御方法の処理フ
ロー図
【図9】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の処
理フロー図(1)
【図10】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
処理フロー図(2)
【図11】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
処理フロー図(3)
【図12】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
処理フロー図(4)
【図13】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
信号送受信シーケンス図(1)
【図14】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
信号送受信シーケンス図(2)
【図15】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
信号送受信シーケンス図(3)
【図16】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
処理フロー図(5)
【図17】 本発明の実施例の直通回線設定制御方法の
処理フロー図(6)
【図18】 本発明の実施例の一斉指令制御方法の処理
フロー図
【図19】 本発明の実施例の一斉指令制御方法の接続
方法説明図(1)
【図20】 本発明の実施例の一斉指令制御方法の接続
方法説明図(2)
【図21】 本発明の実施例の一斉指令制御方法の接続
方法説明図(3)
【図22】 従来技術の防災通信用交換機により構成さ
れた防災通信網の中継方式図
【図23】 従来技術の一斉指令制御方法の処理フロー
【符号の説明】
1 方路情報記憶手段 2 回線統制状態記憶手段 3 回線統制設定処理手段 4 回線統制接続処理手段 5 直通回線設定パターン記憶手段 6 直通回線設定状態記憶手段 7 直通回線登録処理手段 8 直通回線設定処理手段 9 直通回線接続処理手段 10 受令状況監視手段 20、110 、210 防災通信用交換機 30 端末 31 指令端末 32 指令先端末 40 回線 41 回線(直通回線) 100 指令局(本庁局) 200 受令局(支庁局) 300 受令局(市町村局) 111 、211 制御装置(CC) 112 、212 通話路網(NW) 121 〜126 、222 、223 、226 端末制御回路 131 〜133 、231 、232a、232b、233 回線インタフェ
ース回路(トランク) 141 統制台 142 、242 ISDN端末 143 、243 多機能端末(MLDT) 144a、144b、244a、244b、344 電話機 145 パーソナルコンピュータ(パソコン) 146 、246 、346 ファクシミリ装置(FAX) 127 、227 多重接続手段(多重接続装置) 100 、200 防災通信用交換機 310 接続装置 401 有線回線 401B 有線回線(通信回線) 401D 有線回線(制御回線) 411 、412 無線回線 421 衛星回線 431 無線送受信装置 441 衛星通信装置
フロントページの続き (72)発明者 吉井 亜夫 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 藤井 博之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDNの規定に準拠する呼処理機能を
    備え、分散して存在する各組織に設けられて通常は組織
    内及び組織間の一般通信に使用され、災害時には特定の
    組織を指令局、他の組織を受令局として行われる防災通
    信に使用される防災通信用交換機の制御方法であって、 指令局の防災通信用交換機は、指令局と特定の受令局ま
    たは全受令局の間の回線群を使用規制するために指令端
    末として定められた統制台または汎用端末より送出され
    る回線統制指令を受信したときに、ISDNの規定に準
    拠する呼設定要求に前記回線統制指令の情報を含めて回
    線統制対象受令局に対する制御回線に送出し、 前記呼設定要求を受信した受令局の防災通信用交換機
    は、前記呼設定要求を受信したことを示す呼設定要求受
    信通知を指令局に返送するとともに、自受令局と指令局
    間の回線の使用を前記呼設定要求内の回線統制情報に指
    定された接続許容対象の優先クラスが付与された端末に
    限定する回線統制状態を設定し、 指令局の防災通信用交換機は、前記受令局より前記呼設
    定要求受信通知を受信したときに、該受令局に対する回
    線の使用を前記回線統制指令に指定された接続許容対象
    の優先クラスが付与された端末に限定する回線統制状態
    を設定するよう制御することを特徴とする防災通信用交
    換機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記防災通信用交換機は、指令局に設置
    されて前記指令端末より、必要なときに直通回線を設定
    する1または複数対の端末の識別情報と該1または複数
    対の端末の組合せを識別するために付与された直通回線
    設定パターン識別情報を含む直通回線設定パターン登録
    要求を受信したときに、直通回線設定パターン識別情報
    と1または複数対の端末の識別情報を対応して記憶し、 指令端末より、直通回線設定パターン識別情報を指定し
    て直通回線の設定要求が行われたときに、指定された直
    通回線設定パターン識別情報と対応して記憶されている
    1または複数対の端末の識別情報を順次読み出して接続
    を行い、端末が応答したときに直通回線の設定を通知し
    たのち、1対の端末の一方が発呼したときに接続先情報
    なしに他方の端末に接続することが可能なように、接続
    を行った1対の端末の識別情報と接続に使用された回線
    の識別情報を対応させて記憶させることによって直通回
    線を設定することを特徴とする防災通信用交換機の制御
    方法。
  3. 【請求項3】 前記防災通信用交換機は、指令局に設置
    されて前記指令端末より一斉指令の送達先となる複数の
    指令先端末の情報を受信したときに、該複数の指令先端
    末に対して接続を行ったのち各指令先端末の応答状況を
    監視し、 指令端末より一斉指令が終了したことを示す情報を受信
    したときに、その時点において応答状態にある指令先端
    末が識別できる情報を前記指令端末に通知することを特
    徴とする防災通信用交換機の制御方法。
  4. 【請求項4】 指令局及び受令局の防災通信用交換機
    は、指令局と受令局間の回線を回線統制状態に設定した
    ときに、自交換機に収容されている統制台または/及び
    予め定められた汎用端末に対して回線統制が行われてい
    ることを表示する制御を行うことを特徴とする請求項1
    記載の防災通信用交換機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記指令端末より前記直通回線設定パタ
    ーンを指定して直通回線の設定要求が行われたときに、
    直通回線を設定する1対の端末の一方が受令局に収容さ
    れている場合は、指令局の防災通信用交換機は該端末を
    収容する受令局の防災通信用交換機に対してISDNの
    規定に準拠する呼設定要求に前記直通回線の設定に必要
    な情報を含めて前記端末への接続要求を行い、 受令局の防災通信用交換機は該接続要求を受信すると指
    定された端末に接続を行い、接続が終了したときは接続
    を行った1対の端末の識別情報と接続に使用された回線
    の識別情報を対応させて記憶させることによって直通回
    線を設定して直通回線設定可を示す情報を、接続できな
    かったときは直通回線設定不可を示す情報をISDNの
    規定に準拠する手順により指令局の防災通信用交換機に
    通知することを特徴とする請求項2記載の防災通信用交
    換機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記指令局及び受令局の防災通信用交換
    機は、直通回線を設定するために1対の端末に対して接
    続を行ったときに、一方または両方の端末が所定の時間
    内に応答しなかった場合、前記1対の端末の識別情報と
    接続に使用された回線の識別情報を記憶することによっ
    て直通回線を設定することを特徴とする請求項2記載の
    防災通信用交換機の制御方法。
  7. 【請求項7】 直通回線が設定される端末が表示機能を
    備えている場合、該端末を収容する指令局または受令局
    の防災通信用交換機は、直通回線を設定するために端末
    に対して接続を行ったときに、該端末に対して直通回線
    が設定されたことを表示する制御を行うことを特徴とす
    るとする請求項2記載の防災通信用交換機の制御方法。
  8. 【請求項8】 指令局及び受令局の防災通信用交換機
    は、直通回線を設定するために端末に対して接続を行っ
    たときに、接続を行った端末がISDN規定の標準イン
    タフェースを備えた端末であり、かつ、2つの通信チャ
    ネルの一方を用いて通信状態にあったときに、該端末の
    制御チャネルに対してISDNの規定に準拠する呼設定
    要求を送出したのち、所定の情報を授受することにより
    通信状態を継続させたままで直通回線を設定することを
    特徴とする請求項2記載の防災通信用交換機の制御方
    法。
  9. 【請求項9】 指令局及び受令局の防災通信用交換機
    は、直通回線を設定するために端末に対して接続を行っ
    たときに、接続を行った端末がISDN規定の標準イン
    タフェースを備えた端末であり、かつ、通信状態にあっ
    たとき、該端末の制御チャネルに対してISDNの規定
    に準拠する制御情報を送信して通信を強制切断したの
    ち、該端末に対して直通回線の設定を通知して該端末に
    直通回線を設定する制御を行うことを特徴とする請求項
    2記載の防災通信用交換機の制御方法。
  10. 【請求項10】 指令局及び受令局の防災通信用交換機
    は、直通回線を設定するために端末に対して接続を行っ
    たときに、接続を行った端末がISDN規定の標準イン
    タフェースを備えたISDN端末であり、かつ、2つの
    通信チャネルの一方を用いて通信状態にあったとき、該
    端末の制御チャネルに対してISDNの規定に準拠する
    制御情報を送信して通信状態にある通信チャネルを保留
    状態とし、他方の通信チャネルを用いて直通回線の設定
    を通知したのち該端末に直通回線を設定する制御を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の防災通信用交換機の制
    御方法。
  11. 【請求項11】 指令局の防災通信用交換機は、指令端
    末よりの直通回線の設定要求に従って直通回線の設定を
    行ったときに、直通回線が設定できなかった端末の組み
    合わせがあったときに直通回線が設定できなかった端末
    の組み合わせを再設定直通回線情報として記憶し、 指令端末より直通回線再設定要求が行われたときに、前
    記再設定直通回線情報に記憶された1または複数対の端
    末の識別情報を順次読み出して直通回線を設定すること
    を特徴とする請求項2記載の防災通信用交換機の制御方
    法。
  12. 【請求項12】 指令局の防災通信用交換機は、指令端
    末よりの直通回線の設定要求に従って直通回線の設定を
    行ったときに直通回線の設定状況を記録し、 指令端末より直通回線設定状況表示要求を受けたとき
    に、前記直通回線の設定状況の記録内容を読み出して指
    令端末に表示させることを特徴とするとする請求項2記
    載の防災通信用交換機の制御方法。
  13. 【請求項13】 指令局の防災通信用交換機は、各受令
    局において一斉指令を受令する指令先端末の識別情報を
    受令局ごとに記録した指令先端末指定表を1または複数
    組備え、指令端末より前記指令先端末指定表の一つを指
    定した一斉指令接続要求を受信したときに、前記指令端
    末を多重接続手段を介してそれぞれ指令先端末を収容す
    る複数の受令局に対する回線に複式に接続して、各受令
    局に対して指令先端末への接続要求を行い、受令局の防
    災通信用交換機が、前記接続要求を受信した回線を多重
    接続手段を介して指定された指令先端末に複式に接続し
    たのち、前記指令端末が応答した指令先端末に対して一
    斉指令を送信する防災通信用交換機の制御方法におい
    て、 指令局の防災通信用交換機は、指令先端末を収容する受
    令局に前記接続要求を行う際に接続不能の回線があった
    場合、前記多重接続手段において接続不能の回線の代わ
    りに予め定められている無線回線または衛星回線に接続
    して前記指令先端末指定表に指定されている指令先端末
    の識別情報を送信し、 無線回線または衛星回線より前記指令先端末を識別する
    情報を受信した受令局の防災通信用交換機は受信情報の
    中から自受令局収容の指令先端末を識別して前記無線回
    線または衛星回線を多重接続手段に接続したのち、該多
    重接続手段を介して各指令先端末に対して複式に接続す
    ることを特徴とする請求項3記載の防災通信用交換機の
    制御方法。
  14. 【請求項14】 ISDNの規定に準拠する呼処理機能
    を備え、分散して存在する各組織に設けられて通常は組
    織内及び組織間の一般通信に使用され、災害時には特定
    の組織を指令局、他の組織を受令局として行われる防災
    通信に使用される防災通信用交換機であって、 受令局対応に付与される方路情報と指令局から各受令局
    への回線の識別情報を対応して記憶する方路情報記憶手
    段と、 指令局と各受令局間の回線が回線統制状態にあるか否か
    を示す情報と、回線統制状態にある回線について使用を
    許容する端末の範囲を示す情報を記憶する回線統制状態
    記憶手段と、 指令局に設置された場合は、指令端末より発出される回
    線統制指令を受信したときに、前記方路情報記憶手段を
    介して回線統制指令に指定された回線統制対象方路の情
    報から回線統制対象受令局に対する回線を識別したの
    ち、ISDN規格に準拠する呼設定要求に回線統制情報
    を含めて前記受令局に送信し、受令局より前記呼設定要
    求を受信したことを示す情報を受信したときに該受令局
    に対する回線の使用を前記回線統制指令において許容さ
    れている範囲の端末に限定する回線統制状態を設定して
    回線統制状態記憶手段に記憶させ、受令局に設置された
    場合は、指令局から送信される前記呼設定要求を受信し
    たときに、呼設定要求を受信したことを示す情報を指令
    局に返送するとともに、該呼設定要求に含まれた回線統
    制情報を解析し、指令局との間の回線の使用を前記回線
    統制情報に許容されている範囲の端末に限定する回線統
    制状態を設定して回線統制状態記憶手段に記憶させる回
    線統制設定処理手段と、 収容する端末より接続要求を受信したときに回線統制状
    態記憶手段を介して接続先の回線が回線統制状態にある
    か否かを確認し、回線統制状態にある場合は、回線統制
    状態記憶手段に指定された許容範囲の端末のみについて
    接続処理を行う回線統制接続処理手段とを備えたことを
    特徴とする防災通信用交換機。
  15. 【請求項15】 ISDNの規定に準拠する呼処理機能
    を備え、分散して存在する各組織に設けられて通常は組
    織内及び組織間の一般通信に使用され、災害時には特定
    の組織を指令局、他の組織を受令局として行われる防災
    通信に使用される防災通信用交換機であって、 必要なときに直通回線を設定する1または複数対の端末
    の識別情報と、1または複数対の端末の組み合わせ毎に
    付与された直通回線設定パターン識別情報を対応させて
    直通回線設定パターン単位に記憶する直通回線設定パタ
    ーン記憶手段と、 直通回線が設定されている1または複数対の端末の識別
    情報と各対の端末を直通接続する回線の識別情報を対応
    して記憶する直通回線設定状態記憶手段と、 指令端末より1または複数対の端末の識別情報と該1ま
    たは複数対の端末の組合せを識別するために付与された
    直通回線設定パターン識別情報を含む直通回線登録要求
    を受信したときに、受信した直通回線設定パターン識別
    情報及び1または複数対の端末の識別情報を前記直通回
    線設定パターン記憶手段に記憶させる直通回線登録処理
    手段と、 指令端末より直通回線設定パターン識別情報を指定した
    直通回線の設定要求を受信したときに、前記直通回線設
    定パターン記憶手段に当該直通回線設定パターン識別情
    報に対応して記憶されている1または複数対の端末の識
    別情報を順次読み出して接続を行ったのち、1対の端末
    の一方が発呼したときに接続先情報なしに他方の端末に
    接続することが可能なように、接続を行った1対の端末
    の識別情報と接続に使用された回線の識別情報を対応さ
    せて直通回線設定状態記憶手段に記憶させる直通回線設
    定処理手段と、 収容する端末より接続要求を受信したとき、直通回線設
    定状態記憶手段により該端末に対する直通回線の設定の
    有無を確認し、直通回線が設定されている場合には該端
    末よりの接続先情報なしに前記直通回線設定状態記憶手
    段に記憶されている回線を介して相手端末に接続を行う
    直通回線接続処理手段とを備えたことを特徴とする防災
    通信用交換機。
  16. 【請求項16】 ISDNの規定に準拠する呼処理機能
    を備え、分散して存在する各組織に設けられて通常は組
    織内及び組織間の一般通信に使用され、災害時には特定
    の組織を指令局、他の組織を受令局として行われる防災
    通信に使用される防災通信用交換機であって、 指令端末より一斉指令の送達先となる複数の指令先端末
    の情報を受信したときに、該複数の指令先端末に接続を
    行うとともに各指令先端末より送られる応答/切断情報
    を受信して記憶し、指令端末より一斉指令が終了したこ
    とを示す情報を受信したときに、応答状態にある指令先
    端末が識別できる情報を前記指令端末に送出する受令状
    況監視手段を備えたことを特徴とする防災通信用交換
    機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002247234A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Hitachi Kokusai Electric Inc センタローディング方式
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JP2010258888A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Fujitsu Ltd 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム

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