JP2010258888A - 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム - Google Patents

呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010258888A
JP2010258888A JP2009108095A JP2009108095A JP2010258888A JP 2010258888 A JP2010258888 A JP 2010258888A JP 2009108095 A JP2009108095 A JP 2009108095A JP 2009108095 A JP2009108095 A JP 2009108095A JP 2010258888 A JP2010258888 A JP 2010258888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disaster
line
priority
call
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009108095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5262958B2 (ja
Inventor
Masakatsu Kamegaya
政勝 亀ヶ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009108095A priority Critical patent/JP5262958B2/ja
Publication of JP2010258888A publication Critical patent/JP2010258888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262958B2 publication Critical patent/JP5262958B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sub-Exchange Stations And Push- Button Telephones (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】状況に応じた呼の接続を実現すること。
【解決手段】回線確保部2は、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点6、7の通信回線数を決定する。優先割当部3は、拠点6、7に設けられた端末装置の数と、端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点6、7に割り当てる通信回線数とに基づいて、接続すべき拠点の端末装置を特定する。呼制御部4は、優先割当部3によって特定された端末装置を通信回線に優先的に接続させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラムに関する。
災害発生時の危機管理体制は、初動時の対応、組織間の協力(状況把握に応じて的確な応援要請)、住民への対応(素早い情報の提供)、メディアへの情報の提供、等を行う必要がある。
このように、知らせるべき情報を迅速に災害発生元の拠点に通知する必要がある。このため、災害発生に備え、予め優先回線として、ある電話とある電話を事前に設定しておき、災害が発生したときに呼を接続する技術が知られている。
また、IP(Internet Protocol)電話網において、ユーザ毎の識別情報や通信先情報を基に呼毎で通信情報の重要度を識別し、重要度に応じた優先順位を決定する技術が知られている。さらに、優先順位の高い呼のIPパケットに帯域を優先的に割り当て、優先度の高いセッションが輻輳状態に陥ったことを検知すると優先制御や帯域保証のルーティング処理を実施する技術が知られている。
特開2007−312159号公報
災害が発生する範囲や、災害規模等は、個々の災害に応じて異なるため、優先的に接続すべき回線も、その都度異なるものであり、接続先を一意に決定しておくことはできない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、状況に応じた呼の接続を実現する呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の呼接続装置が提供される。この呼接続装置は、回線確保部と、優先割当部と、呼制御部と、を有している。
回線確保部は、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する。
優先割当部は、拠点に設けられた端末装置の数と、これら端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する。
呼制御部は、優先割当部によって特定された端末装置を通信回線に優先的に接続させる。
この呼接続装置によれば、回線確保部により、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数が決定される。優先割当部により、拠点に設けられた端末装置の数と、これら端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置が特定される。呼制御部により、優先割当部によって特定された端末装置が通信回線に優先的に接続される。
開示の呼接続装置によれば、被災状況に応じた適切な端末間の呼の接続を実現することができる。
実施の形態の呼接続装置の概要を示す図である。 実施の形態のシステムの構成を示す図である。 災害対策システムの構成を示すブロック図である。 拠点の構成を示すブロック図である。 SIPサーバのハードウェア構成例を示す図である。 SIPサーバの機能を示すブロック図である。 管理体制情報を示す図である。 管理体制情報を示す図である。 適用基準情報の一例を示す図である。 適用基準情報の一例を示す図である。 回線確保率管理情報を示す図である。 SIPサーバの処理を示すフローチャートである。 SIPサーバの処理を示すフローチャートである。 SIPサーバの処理を示すフローチャートである。 強制切断処理を示すフローチャートである。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態の呼接続装置について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
図1は、実施の形態の呼接続装置の概要を示す図である。
実施の形態の呼接続装置1は、災害対策システム5内に設けられており、回線確保部2と、優先割当部3と、呼制御部4とを有している。
回線確保部2は、被災地の被災状況(例えば、被害状況や災害規模)に応じて、予め定められた拠点6、7に割り当てる通信回線数を決定する。
図1では、回線確保部2は、被災地の被災状況を管理するサーバ8から被災状況を受け取っている。その結果、例えば被災地に近い等、災害の影響を受けている可能性のある拠点6、7にそれぞれ通信回線を決定する必要があると判断する。
そこで、回線確保部2は、災害対策システム5が備える端末装置5a〜5cと、拠点6、7がそれぞれ備える端末装置6a、6b、7a、7bとの関係に基づいて、拠点6、7に確保する通信回線の数を決定する。
ここで、図1では、端末装置5a〜5cの合計よりも、端末装置6a、6b、7a、7bの合計が多い。従って、端末装置6a、6b、7a、7bの全てに通信回線を確保することはできない。そこで、拠点6と拠点7の優先度を比較し、より優先度の高い拠点7に2回線分の通信回線を確保し、優先度の低い拠点6に1回線分の通信回線を確保している。なお、どちらの拠点の優先度が高いかは、例えば、予め定めておいてもよいし、災害が発生した地点からの距離等によって定めるようにしてもよい。また、確保する通信回線の数や割合は、例えば災害種別や災害の大きさ等により予め定められている。
優先割当部3は、拠点6、7に設けられた端末装置の数と、端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点6、7に割り当てる通信回線数とに基づいて、接続すべき拠点の端末装置を特定する。
例えば、端末装置6aの優先度が端末装置6bの優先度より高く設定されている場合、拠点6に確保された1回線に接続すべき端末装置として端末装置6aを特定する。また、拠点7に確保された2回線に接続すべき端末装置として端末装置7a、7bを特定する。
呼制御部4は、優先割当部3によって特定された端末装置を通信回線に優先的に接続させることで、呼を接続する。ここで、端末装置5a、5b、5cにも優先度が設定されている。例えば、端末装置5a、5b、5cの順に優先度が高く設定されている場合、端末装置5aと端末装置7aとの回線を接続し、端末装置5bと端末装置7bとの回線を接続し、端末装置5cと端末装置6aとの回線を接続する。
この呼接続装置1によれば、回線確保部2により、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点の1箇所あたりに割り当てられる通信回線数が確保される。そして、優先割当部3により、拠点に設けられた端末装置の数と、端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点6、7に割り当てる通信回線数とに基づいて、接続すべき拠点の端末装置6a、7a、7bが特定される。そして、呼制御部4により、優先割当部3によって特定された端末装置5aと端末装置7aとの回線が接続され、端末装置5bと端末装置7bとの回線が接続され、端末装置5cと端末装置6aとの回線が接続される。
このような呼接続装置1によれば、被災状況に応じて接続すべき端末装置を特定して優先的に接続させることで、被災状況に応じた適切な端末間の呼の接続を実現することができる。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
図2は、実施の形態のシステムの構成を示す図である。
システム1000には、公衆網800に、複数の公衆回線アクセスポイントとなる基地局200a〜200dと、災害情報提供サーバ300と、公衆回線用PBX(Private Branch eXchange)400と、拠点500、510、520とが接続されている。
基地局200a〜200dは、それぞれ後述する無線デュアル端末等の携帯端末装置が無線通信を行うときの基地局である。
災害情報提供サーバ300は、災害が生じた地域(災害地域)、災害の種別(災害種別)、災害の規模(災害規模)および災害が生じた時間(災害発生時間)を管理する。
公衆回線用PBX400は、公衆網800への接続を行うための機器である。具体的には、専用線で接続された他の公衆回線用PBXや、公衆網800を介して電話局の交換機と接続して発着信を可能にする。
拠点500は、例えば、会社の本社機能を備える機関である。
拠点500は、災害対策システム501と複数の通信ユニット502、・・・とを有している。災害対策システム501は、拠点500内の1通信ユニットであり、災害が発生したときの中心になる機関である。また、通信ユニット502は、例えば、1つの組織に設けられた電話機およびアクセスポイントの集合単位を示している。
拠点510、520は、それぞれ例えば、支社機能を備える機関である。図示していないが、これらの拠点510、520もそれぞれ複数の通信ユニットを有している。
これらの拠点510、520は、それぞれ拠点500に接続されており、災害が発生した際には、その箇所での拠点となる機関である。
また、拠点500と拠点510、520間は、公衆網800の他、自営網(IP網)900によっても接続されている。
以下、公衆網800を介して行う通信を外線通信といい、自営網900を介して行う通信を内線通信という。
このシステム1000によれば、拠点500と拠点510、520間の通信は、公衆網800または自営網900によって行われる。また、携帯端末装置からの発呼は、基地局200a〜200dを介して公衆網800に接続され、拠点500、510、520のいずれかの電話機に接続される。
また、災害が発生した場合、災害情報提供サーバ300が管理している情報が災害対策システム501に通知される。災害対策システム501は、その情報に応じて災害対策システム501が備える電話機と、拠点510、520が備える電話機とのうち、呼を接続すべき電話機を選択し、選択した電話機同士の呼を接続する。
図3は、災害対策システムの構成を示すブロック図である。
災害対策システム501では、ルータ20にSIP(Session Initiation Protocol)サーバ(呼接続装置)10、複数の固定電話端末(図3では固定電話端末31、32)、アクセスポイント41、42、および公衆回線ゲートウェイ(GW)60が接続されている。
SIPサーバ10は、SIPプロトコルを使用してIP電話機を利用可能にする。
ルータ20は、外線通信および内線通信を中継する。
固定電話端末31、32は、IP電話機である。
アクセスポイント41、42は、複数の無線LAN(Local Area Network)デュアル端末(図3では無線LANデュアル端末51、52)のアクセスポイントである。
無線LANデュアル端末51、52は、災害対策システム501内に存在するときは、アクセスポイント41、42を用いた内線通信を行う内線端末装置として機能する。また、災害対策システム501外に存在するときは、基地局200a〜200dを用いた外線通信を行う外線端末装置として機能する。
公衆回線GW60は、公衆網800と自営網900との網間接続を行うゲートウェイ装置である。
この災害対策システム501によれば、公衆網800または自営網900を介した他の電話機からの呼接続要求を受け取ると、SIPサーバ10が、電話番号をIPアドレスと対応付ける。そして対応付けたIPアドレスに該当する電話機を特定する。そして、特定した電話機が固定電話端末31または固定電話端末32である場合は、ルータ20を介して呼を接続する。また、特定した電話機が無線LANデュアル端末51または無線LANデュアル端末52である場合は、ルータ20およびアクセスポイント41、42を介して呼び出して呼を接続する。
また、SIPサーバ10が、固定電話端末31、32や無線LANデュアル端末51、52からの呼接続要求を、ルータ20を介して受け取ると、公衆網800または自営網900を介して接続要求先の電話機に送る。
図4は、拠点の構成を示すブロック図である。
拠点510は、ルータ20aに固定電話端末31a、32a、アクセスポイント41a、42a、および公衆回線ゲートウェイ(GW)60aが接続されている。これらの各機能は、それぞれ、災害対策システム501が備えるものと同様である。
なお、図4には拠点510の構成を示したが拠点520についても同様の構成で実現することができる。
以下、固定電話端末31、32、31a、32aおよび無線LANデュアル端末51、52、51a、52aを単に「電話機」とも言う。
次に、SIPサーバ10について詳しく説明する。
図5は、SIPサーバのハードウェア構成例を示す図である。
SIPサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、外部補助記憶装置106および通信インタフェース107が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD103内には、プログラムファイルが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
外部補助記憶装置106は、記録媒体に書き込まれた情報を読み取ったり、記録媒体に情報を書き込んだりする。外部補助記憶装置106で読み書きが可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
通信インタフェース107は、ルータ20に接続されている。
なお、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および外部補助記憶装置106の機能は省略されていてもよい。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。このようなハードウェア構成のSIPサーバ10内には、以下のような機能が設けられる。
図6は、SIPサーバの機能を示すブロック図である。
SIPサーバ10は、認証部11と、管理部12と、組織DB13と、呼接続部14と、適用基準情報DB15とを有している。
認証部11は、なりすましや後述する呼制御部141へのDoS(Denial of Service)攻撃を防ぐため、基本認証(Basic Authentication)や、ダイジェスト認証(Digest Authentication)等により、IP電話機の発信時にユーザを認証する。
管理部12は、回線の状態を管理するものであり、登録部121と、状態部122と、通話記録部123と、回線割当処理判断部124と、優先回線確保部125とを有している。
登録部121は、IP電話機のユーザの登録状況を管理する。具体的には、IP電話機を保持するユーザの加入者情報をデータベース(図示せず)に登録して管理する。電話番号とIP電話URI(Uniform Resource Identifier)の対応表も、このデータベースと併せて管理する。
状態部122は、呼の状態を管理する。具体的には、話し中や呼び出し中など、各IP電話機の状態を把握し、管理する。
通話記録部123は、通話記録を管理する。具体的には、各ユーザの通話毎の通話記録(通話の開始と終了時刻等)、通話時間、通話の込み具合(トラフィック情報)の統計的な情報を記録する。また、通話により発生する課金情報等も管理する。
回線割当処理判断部124は、適用基準情報DB15に格納されている適用基準情報に基づいて、回線割当処理を行う必要があるか否かを判断する。なお、回線割当処理については後述する。なお、適用基準情報については後に詳述する。
優先回線確保部125は、回線の使用率に対し、災害種別・災害規模により、外線通信および内線通信を行うための優先回線を確保する率(優先回線確保率)を管理する。
具体的には、優先回線確保部125は、適用基準情報DB15に格納されている優先回線確保率に基づいて、拠点1箇所あたりに割り当てられる回線数を決定する。
さらに優先回線確保部125は、適用基準情報DB15に格納されている回線確保率管理情報に基づいて、拠点1箇所あたりに割り当てられた回線の内線および外線の割合を決定する。なお、回線確保率管理情報については、後に詳述する。
組織DB13には、通信ユニットの体制を管理するための管理体制情報が格納されている。
図7は、管理体制情報を示す図である。
管理体制情報13aには、拠点、通信ユニット名、電話機(優先度、電話番号)が設定されている。具体的には、拠点A(例えば、拠点500に対応)には、複数の通信ユニット(例えば、通信ユニット502に対応)が属している。そして、1つの通信ユニットには、複数の電話機の優先度と、その番号が設定されている。なお、災害対策システム501も通信ユニットの1つとして設定されている。
この管理体制情報13aは、優先度の高い拠点を識別できるよう設定されている。例えば、図7では、図7中上から順に拠点の優先度が高くなっており、拠点Aの優先度は、拠点n(例えば拠点510に対応)の優先度よりも高い。なお、図示していないが、優先度は数値化されている。
また、管理体制情報13aは、優先度の高い通信ユニットを識別できるよう設定されている。例えば、図7では、図7中上から順に通信ユニットの優先度が高くなっており、通信ユニットAの優先度は、通信ユニットZの優先度よりも高い。
また、各通信ユニットが備える電話機は、通信ユニット内の電話番号がその優先度が高い順に設定されている。例えば、図7では、電話番号が「3000」番の電話機の優先度は、電話番号が「3246」番の電話機の優先度より高く設定されている。
図8は、管理体制情報を示す図である。
図8では、管理体制情報がテーブル化されている。
管理体制情報13bには、情報の種類、収集手段、担当部署および夜間業務の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
情報の種類の欄には、災害情報の種類が設定されている。ここでは、一例として地震災害に関する情報の種類が設定されている。
白い丸で示された情報は、黒い丸で示された情報のより詳細な情報項目を示している。例えば、被害情報には、人的被害、建物被害、火災の有無、道路被害、崖崩れの有無の情報があることが示されている。
収集手段の欄には、情報の種類の欄に設定された災害情報を拠点に収集するルートが設定されている。ここでは、一例として災害情報を市町村の市役所に収集するルートを示している。例えば、地震情報では、都道府県から災害情報を収集するルートと、気象庁から都道府県を介して災害情報を収集するルートが示されている。
担当部署の欄には、収集された災害情報の通知先が設定されている。ここでは、一例として市町村の市役所の通知先を設定した例を示している。収集された災害情報は、後述する勤務時間内であれば、担当部署の欄に設定された全ての担当部署に通知される。
夜間業務の欄には、夜間において有人の担当部署の有無が設定されている。収集された災害情報は、後述する勤務時間外であれば、この夜間業務の欄が「有」に設定された全ての担当部署に通知される。
さらに、担当部署とは別個に、夜間において災害に対応する有人の施設(例えば、防災センタ(守衛室))を設定するための欄が設けられている。勤務時間外であれば、収集された災害情報の種別にかかわらず、この欄に設定された施設にも災害情報が通知される。
なお、図8では、地震災害時の管理体制情報13bを示したが、組織DB13には、風水害時や、火山災害時等、他の災害時の管理体制情報も同様のフォーマットで格納されている。
再び図6に戻って説明する。
呼接続部14は、電話機同士の呼を接続する機能を備えており、呼制御部141と、アドレス変換部142と、ルーティング部143と、輻輳制御部144と、優先割当部145と、強制切断部146とを有している。
呼制御部141は、呼制御シーケンスの動作を行う。具体的には、発信側、着信側のそれぞれの電話機から呼制御メッセージを受信し、接続要求や呼び出し、応答、通話、切断のシーケンスを制御する。
アドレス変換部142は、電話番号からIPアドレスへの変換(番号翻訳)を行う。具体的には、データベースを参照し、着信側の電話番号からIP電話URIを検索する。さらにDNS検索で通話先のIPアドレスを特定する。そして、電話番号を特定したIPアドレスに変換する。
ルーティング部143は、接続先の電話機へのルーティングを行う。具体的には、着信側の電話機が通話中でないことを確認したうえで、受信した呼制御パケットをIPアドレスによって特定される電話機に転送する。
輻輳制御部144は、輻輳制御を行う。具体的には、回線の通話トラフィックの総量を常に監視し、通話により、トラフィックが一定以上(予め設定された通話レベル以上)混雑してくると、強制切断部146に処理を行わせることで、新しく発信される通話を制限したり、既存の呼を切断したりする。
優先割当部145は、優先回線確保部125によって確保された(優先回線として割当てられた)外線、内線の呼を接続する。
具体的には、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数を災害が発生した拠点数で除算し、災害が発生した拠点1箇所あたりに割り当てられる回線の数を求める。
さらに、各拠点それぞれにおいて、通信ユニットの序列に基づいたランク付けを行い、ランクが上位の通信ユニットから順番に、割り当てられた回線を割り当てる。
また、強制切断部146は、通話中の回線が何らかの理由により切断され再発呼が行われた時や新規の発呼が発生した時等の、新しい呼が発生した場合に、新しい呼と、現在の呼との通話レベルを比較して、新しい呼を接続させるか否かを判断する。具体的には、新しい呼の電話機同士の優先度の和を新しい呼の通話レベルとする。また、現在の呼の電話機同士の優先度の和を現在の呼の通話レベルとする。そして、これらの通話レベル同士を比較する。そして、接続させると判断した場合は、現在接続されている呼のうち、最も通話レベルの低い呼を強制的に切断する。
適用基準情報DB15には、回線割当処理判断部124が、回線割当処理を適用するに当たって判断基準となる情報(適用基準情報)が格納されている。この判断基準としては例えば、災害救助法が適用されるか否か等が挙げられる。
図9は、適用基準情報の一例を示す図である。
図9に示す適用基準情報15aは、回線割当処理判断部124が、被害状況に応じて回線割当処理を適用する基準となる情報である。
回線割当処理判断部124は、例えば、ある都道府県の、ある区において、「区内域で住宅の滅失した世帯数が100世帯以上」である被害が報告された場合、回線割当処理を適用すべきであると判断する。
図9では4つの適用基準を示しているが、回線割当処理判断部124は、これらのうちいずれか1つでも基準を満たす被害が報告された場合に、回線割当処理を適用すべきであると判断する。
なお、適用基準情報15aは、拠点500、510、520毎にそれぞれ別個に(固有の適用基準が)設けられていてもよい。
また、図9では、説明を分かりやすくするために、文書のフォーマットにて図示したが、実際は、SIPサーバ10が備える各機能で適用の可否を判断し得るフォーマットで格納されている。
図10は、適用基準情報の一例を示す図である。
図10に示す適用基準情報15bは、災害の種別および規模に応じて回線割当処理を適用する基準となる情報である。適用基準情報15bは、テーブル化されている。
適用基準情報15bには、災害種別、災害規模、概要説明、適用判定の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
災害種別の欄には、災害の種別を示す情報が設定されている。なお、この欄に設定された情報に対応する管理体制情報13bが、組織DB13に格納されている。
災害規模の欄には、災害の規模を識別する情報が設定されている。
概要説明の欄には、災害種別および災害規模の欄に設定された情報を説明する情報が設定されている。複数の項目が存在する場合は、いずれか1つの事象が発生した場合に、災害規模の欄に設定された災害規模に該当することを示している。
適用判定の欄には、回線割当処理を適用するための判定基準を満たしているか否かが設定されている。具体的には、回線割当処理を適用する判定基準を満たしている災害については「適用」が設定されており、回線割当処理を適用する判定基準を満たしていない災害については「不適用」が設定されている。換言すれば、災害規模が比較的大きい場合は、回線割当処理が適用され、災害規模が比較的小さい場合は、回線割当処理は適用されないよう設定されている。
また、適用基準情報DB15には、適用基準情報に加えて災害種別毎の優先回線確保率を示す情報が格納されている。
図11は、回線確保率管理情報を示す図である。
回線確保率管理情報15cは、テーブル化されている。
回線確保率管理情報15cには、災害種別、災害規模、概要説明、優先回線確保率、外線および内線の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
災害種別の欄、災害規模の欄、および概要説明の欄には、それぞれ適用基準情報15bと同じ内容の情報が設定されている。
優先回線確保率の欄には、災害対策システム501が備える全ての回線に対し、優先回線を確保する率が設定されている。例えば、災害対策システム501が10回線を有している場合、7回線が、優先回線として確保される。特に限定されないが、図11では災害規模が大きい程、率が高く設定されている。また、図11では初動時の優先回線確保率が記載されているが、時刻の変化により災害規模が拡大・縮小変化するような場合には確保率をこれらの変化に応じて変化するようにしても良い。これにより、必要とされる数の回線を確保することができる。
外線の欄には、確保された優先回線のうち、外線に割り当てる率が設定されている。例えば、7回線が優先回線として確保されている場合、2回線が外線に割り当てられる。
内線の欄には、確保された優先回線のうち、内線に割り当てる率が設定されている。例えば、7回線が優先回線として確保されている場合、5回線が内線に割り当てられる。
次に、SIPサーバ10の処理を説明する。
図12〜図14は、SIPサーバの処理を示すフローチャートである。
まず、SIPサーバ10は、災害情報提供サーバ300から災害の発生の報告を受けるまで待機する(ステップS1のNo)。この待機している状態では、SIPサーバ10は、通常の呼接続処理を行う。
そして、災害情報提供サーバ300から災害の発生の報告を受けた場合(ステップS1のYes)、回線割当処理判断部124が、災害情報提供サーバ300から災害地域、災害種別、災害規模および災害発生時間を取得する(ステップS2)。
次に、回線割当処理判断部124が、適用基準情報15a、15bを参照し、回線割当処理を行う必要があるか否かを判断する(ステップS3)。具体的には、災害情報提供サーバ300から受け取った情報が、適用基準情報15a、15bのいずれか1つの条件を満たせば、回線割当処理を行う必要があると判断する。
上記判断により、回線割当処理を行う必要がないと判断した場合(ステップS3のNo)、すなわち、災害の規模が比較的小さい場合、回線割当処理判断部124が、災害種別に応じた管理体制情報13bを参照し、災害に関連する拠点(例えば、拠点510)を確認する。以下、災害に関連する拠点を「災害拠点」と言う。そして、災害種別に関連する通信ユニット(例えば、拠点510の防災課)と勤務時間を確認する(ステップS4)。なお、勤務時間は、例えばSIPサーバ10内に予め設けたタイマを用いる。
次に、今回の災害情報が、同一地域における1回目の災害情報であるか否かを判断する(ステップS5)。これは、重複した災害事案の処理を防止するためである。
同一地域における1回目の災害情報ではない場合(ステップS5のNo)、ステップS1に移行し、再び災害の発生の報告を待機する(ステップS1)。
一方、同一地域における1回目の災害情報である場合(ステップS5のYes)、呼制御部141が、災害種別に応じた管理体制情報13bに基づいて、回線接続先のSIPプロトコルのパラメータ「災害種別と関連する通信ユニット」をセット(選択)する(ステップS6)。
次に、回線割当処理判断部124が、災害が勤務時間中(例えば、8:30〜18:00)に発生したか否かを判断する(ステップS7)。
災害が勤務時間中に発生した場合(ステップS7のYes)、呼制御部141が、災害発生地域の災害種別と関連する通信ユニットと災害対策システム501との間の回線を接続する(ステップS8)。
その後、通話が発生したことを確認し(ステップS9)、処理を終了する。
一方、災害が勤務時間外に発生した場合(ステップS7のNo)、呼制御部141が、管理体制情報13bの夜間業務の欄を参照する。そして、災害発生地域の災害種別と関連する通信ユニットのうち、夜間業務が「有」に設定された担当部署および防災センタ(守衛室等)の電話機と、災害対策システム501の電話機間の回線を接続する(ステップS10)。その後、通話が発生したことを確認し(ステップS11)、処理を終了する。
ところで、ステップS3において、回線割当処理が適用される場合(ステップS3のYes)、すなわち、災害の規模が比較的大きい場合、以下の処理が行われる。
優先回線確保部125が、回線確保率管理情報15cの優先回線確保率の欄を参照し、災害対策システム501と、災害拠点(例えば、拠点510)との間の必要な回線数を求める(図13のステップS12)。
次に、優先回線確保部125が、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数と、各災害拠点分に割り当てる優先回線数の合計とを比較する。これは、例えば災害が広範囲に亘り、拠点510、520がいずれも優先回線を必要とする場合を考慮するためである。
そして、優先回線確保部125が、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数が、各災害拠点に割り当てる優先回線数の合計以上であるか否かを判断する(ステップS13)。
災害対策システム501に割り当てられている電話回線数が、各災害拠点に割り当てる優先回線数の合計以上である場合(ステップS13のYes)、すなわち、各災害拠点に割り当てる十分な電話回線数が確保できた場合、優先割当部145が、各災害拠点の優先度の高い電話機から順番に優先回線の割り当てを行う(ステップS14)。その後、ステップS21に移行する。
一方、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数が、各災害拠点に割り当てる優先回線数の合計未満である場合(ステップS13のNo)、すなわち、各災害拠点に割り当てる十分な電話回線数が確保できなかった場合、優先回線確保部125が、災害拠点1箇所あたりに割り当てられる回線数を決定する(ステップS15)。具体的には、災害対策システム501に割り当てられている回線数/災害拠点の数にて求めた値を災害拠点1箇所あたりに割り当てられる回線数として決定する。
次に、優先割当部145が、管理体制情報13aを参照し、拠点の序列に従って災害拠点のランク付けを行い、ランクが上位の災害拠点から順番に、ステップS15にて決定した回線数を割り当てる(ステップS16)。
次に、優先割当部145が、全ての災害拠点が少なくとも1つの優先回線数を確保できたか否かを判断する(ステップS17)。
全ての災害拠点が優先回線数を確保できていないと判断した場合(ステップS17のNo)、後述するステップS20に移行し、ステップS20以降の処理を引き続き行う。
一方、全ての災害拠点が優先回線数を確保できたと判断した場合(ステップS17のYes)、優先割当部145が、管理体制情報13aを参照し、通信ユニットの序列に従って通信ユニットのランク付けを行い、ランクが上位の通信ユニットから順番に決定した回線数を割り当てる(ステップS18)。
次に、優先割当部145が、全ての通信ユニットが少なくとも1つの優先回線数を確保できたか否かを判断する(ステップS19)。
全ての通信ユニットが少なくとも1つの優先回線数を確保できたと判断した場合(ステップS19のYes)、各通信ユニットの優先度の高い電話機から順番に優先回線の割り当てを行う(ステップS14)。その後、ステップS21に移行する。
優先回線数を確保できていない通信ユニットが存在すると判断した場合(ステップS19のNo)、以下の処理を行う。すなわち、優先割当部145が、災害拠点の通信ユニットの電話機を、災害対策システム501の電話機ではなく、災害対策システム501が属する拠点500の他の通信ユニットの一番優先度の高い電話機に対して割り当てる(ステップS20)。
次に、優先回線確保部125が、回線確保率管理情報15cを参照し、確保した回線のうちの外線の回線数を決定する(ステップS21)。
次に、優先回線確保部125が、回線確保率管理情報15cを参照し、確保した回線のうちの内線の回線数を決定する(ステップS22)。
次に、呼制御部141が、決定された回線数と電話機保有台数とに基づいて、内線および外線それぞれのSIPプロトコルの回線接続先パラメータをセットする(図14のステップS23)。このとき、ステップS7〜S9と同様の処理を行って、回線接続先を決定するようにするのが好ましい。これにより、確実な呼の接続を実現することができる。
次に、呼制御部141が、セットされた内線の指定された内線番号に接続する。また、セットされた外線の指定された外線番号に接続する(ステップS24)。その後、通話が発生したことを確認する(ステップS25)。
次に、呼制御部141が、次の内線および外線がセットされているか否かを判断する(ステップS26)。
次の内線がセットされている場合(ステップS26のYes)、ステップS24に移行し、呼制御部141が、その内線番号に接続する。また、次の外線がセットされている場合(ステップS26のYes)、ステップS24に移行し、呼制御部141が、その外線番号に接続する。
次の回線がセットされていない場合(ステップS26のNo)、処理を終了する。
なお、ステップS16では、拠点の序列に従って拠点のランク付けを行い、ランクが上位の拠点から順番に決定した回線数を割り当てた。しかし、これに限らず、例えば災害種別や災害の大きさ等により確保する回線数を決定するようにしてもよい。具体的には、例えば災害が発生した地点からの距離等によって定められるようにしてもよい。これにより、災害種別や災害の大きさを考慮して回線数を決定することができる。
また、ステップS13では、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数が、各拠点に割り当てる優先回線数の合計以上であるか否かを判断した。しかし、これに限らず、例えば、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数のうち、現在使用中の回線や、規模がより大きい災害の通話に使用されている回線を除外した電話回線数が、各拠点に割り当てる優先回線数の合計以上であるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、より現実の呼接続状況に即した判断をすることができる。
次に、強制切断部146の処理(強制切断処理)を説明する。
図15は、強制切断処理を示すフローチャートである。
まず、呼制御部141が、通話レベル「X」の呼接続要求を受け付ける(ステップS31)。
次に、輻輳制御部144が、呼接続状況がある一定以上の率(本実施の形態では100%)であるか否かを判断する(ステップS32)。
呼接続状況が100%ではない場合(ステップS32のNo)、呼制御部141が、通話レベル「X」の電話機同士の呼を接続する(ステップS33)。その後、強制切断処理を終了する。
一方、呼接続状況が100%である場合(ステップS32のYes)、強制切断部146が、呼接続されている全ての電話機の通話レベルを確認する(ステップS34)。
そして、通話レベル「X」と一番低い通話レベルとを比較し、通話レベル「X」の方が高い通話レベルか否かを判断する(ステップS35)。
通話レベル「X」の方が高い通話レベルである場合(ステップS35のYes)、呼制御部141が、一番低い通話レベルの通話を強制切断し、通話レベル「X」の電話機同士の呼を接続する(ステップS37)。その後、処理を終了する。
一方、通話レベル「X」の方が低いレベルである場合(ステップS35のNo)、呼制御部141が、「話中」を通話レベル「X」の電話機同士に送信する(ステップS36)。その後、処理を終了する。
以上述べたように、システム1000によれば、SIPサーバ10が、回線割当処理を行うことにより、優先度の高い電話に優先的に回線を割り当てるようにしたので、災害種別、災害規模および被害状況に応じて適切な呼の接続を実現することができる。従って、初動時の対応を迅速に行うことができる。
また、適用基準情報15a、15bを参照し、回線割当処理を行う必要があるか否かを判断するようにした。
これにより、災害種別、災害規模および被害状況に応じて適切な呼の接続を実現することができる。従って、初動時の対応を迅速に行うことができる。
また、電話機に優先度を設けることにより、予め優先度の高い無線LANデュアル端末を認識することができるため、例えば、災害現場に携帯する無線LANデュアル端末を容易に把握でき、端末の管理が容易になる。
また、強制切断部146が、強制切断処理を行うようにした。これにより、ユーザは、重要度が高い会話を行う場合には優先度の高い電話機を用いて発呼を行うことにより、より呼接続の可能性を高めることができる。
なお、SIPサーバ10は、回線割当処理によってセットされた回線接続先パラメータを記憶しておき、ある電話機から再発呼する際には、この記憶に基づいて、セットされた内線番号または外線番号に再接続する処理を行うようにしてもよい。これにより、何らかの理由により回線が切断された場合も優先度の高い会話を継続することができる。
また、例えば、最初に起こった災害よりも大きな災害が後に発生した場合にも、強制切断処理を行うようにしてもよい。具体的には、ステップS14にて優先回線を割り当てた後に、強制切断処理を行い、現在通話を行っている呼の通話レベルと割り当てられた電話機同士の通話レベルとを比較する。そして、通話レベルが高い呼から順番に呼を接続(または継続)するようにしてもよい。これにより、より優先度の高い回線、すなわち、後に発生した災害に対する通信に回線接続をシフトすることができる。これにより、より緊急度の高い災害の初動時の対応を迅速に行うことができる。
また、本実施の形態では、回線毎の強制切断を行ったが、これに限らず、例えば、通信ユニット単位、拠点単位で回線の強制切断を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では災害対策システム501と拠点510、520間の回線を接続するために回線接続処理を行ったが、これに限らず、拠点510、520間の回線を互いに接続する際に回線接続処理を行うようにしてもよい。
以上、本発明の呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、SIPサーバ10が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
呼接続プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保部と、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当部と、
前記優先割当部によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御部と、
を有することを特徴とする呼接続装置。
(付記2) 前記回線確保部は、予め定められた本部に割り当てられている通信回線数が、少なくとも1つの拠点の優先回線を確保する通信回線の数の合計未満である場合、拠点毎に予め定められた優先順位に従って、拠点1箇所あたりに割り当てられる通信回線数を決定することを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記3) 前記被災状況を示す災害種別および災害規模に応じて内線および外線の優先回線を確保する率を格納する格納部をさらに有し、
前記回線確保部は、前記率に応じて通信回線数を決定することを特徴とする付記2記載の呼接続装置。
(付記4) 前記優先割当部は、通信回線を確保できなかった拠点は、拠点の中で一番優先度が高い電話を前記本部の同一拠点の同通信ユニットの一番優先度の高い電話に対して割り当てることを特徴とする付記2記載の呼接続装置。
(付記5) 災害が発生した拠点が複数存在する場合、前記回線確保部は、被災地の被災状況に応じて、拠点毎にそれぞれ前記通信回線数を確保することを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記6) 通信回線の呼接続状況がある一定以上の率であるか否かを判断する輻輳制御部と、
一定以上の率の呼接続状況において新たに発生した呼の優先度よりも低い優先度の呼を強制的に切断する強制切断部とをさらに有し、
前記呼制御部は、前記新たに発生した呼の端末装置を前記通信回線に接続させることを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記7) 前記優先割当部は、さらに、時間に基づいて接続すべき拠点の前記端末装置を特定することを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記8) 災害の規模または被害状況に応じて、前記回線確保部に処理を行わせるか否かを判断する災害情報判断部をさらに有することを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記9) コンピュータが、
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定し、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定し、
特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる、
ことを特徴とする呼接続方法。
(付記10) コンピュータを、
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保手段、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当手段、
前記優先割当手段によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御手段、
として機能させることを特徴とする呼接続プログラム。
1 呼接続装置
2 回線確保部
3、145 優先割当部
4、141 呼制御部
5、501 災害対策システム
5a〜5c、6a、6b、7a、7b 端末装置
6、7、500、510、520 拠点
8 サーバ
10 SIPサーバ
11 認証部
12 管理部
13 組織DB
13a、13b 管理体制情報
14 呼接続部
15 適用基準情報DB
15a、15b 適用基準情報
15c 回線確保率管理情報
20、20a ルータ
31、32、31a、32a 固定電話端末
41、41a、42、42a アクセスポイント
51、52、51a、52a 無線LANデュアル端末
60、60a 公衆回線GW
121 登録部
122 状態部
123 通話記録部
124 回線割当処理判断部
125 優先回線確保部
142 アドレス変換部
143 ルーティング部
144 輻輳制御部
146 強制切断部
200a〜200d 基地局
300 災害情報提供サーバ
400 公衆回線用PBX
502 通信ユニット
800 公衆網
900 自営網
1000 システム

Claims (7)

  1. 被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保部と、
    拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当部と、
    前記優先割当部によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御部と、
    を有することを特徴とする呼接続装置。
  2. 前記回線確保部は、予め定められた本部に割り当てられている通信回線数が、少なくとも1つの拠点の優先回線を確保する通信回線の数の合計未満である場合、拠点毎に予め定められた優先順位に従って、拠点1箇所あたりに割り当てられる通信回線数を決定することを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。
  3. 前記被災状況を示す災害種別および災害規模に応じて内線および外線の優先回線を確保する率を格納する格納部をさらに有し、
    前記回線確保部は、前記率に応じて通信回線数を決定することを特徴とする請求項2記載の呼接続装置。
  4. 通信回線の呼接続状況がある一定以上の率であるか否かを判断する輻輳制御部と、
    一定以上の率の呼接続状況において新たに発生した呼の優先度よりも低い優先度の呼を強制的に切断する強制切断部とをさらに有し、
    前記呼制御部は、前記新たに発生した呼の端末装置を前記通信回線に接続させることを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。
  5. 災害の規模または被害状況に応じて、前記回線確保部に処理を行わせるか否かを判断する災害情報判断部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。
  6. コンピュータが、
    被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定し、
    拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定し、
    特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる、
    ことを特徴とする呼接続方法。
  7. コンピュータを、
    被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保手段、
    拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当手段、
    前記優先割当手段によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御手段、
    として機能させることを特徴とする呼接続プログラム。
JP2009108095A 2009-04-27 2009-04-27 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム Expired - Fee Related JP5262958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108095A JP5262958B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108095A JP5262958B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010258888A true JP2010258888A (ja) 2010-11-11
JP5262958B2 JP5262958B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=43319278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009108095A Expired - Fee Related JP5262958B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262958B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012134583A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Nec Engineering Ltd Ip電話システム及びそれを用いた緊急呼の接続方法
JP2013223062A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 経路管理装置、交換機、通話方法およびプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08251287A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 優先電話呼の接続方法
JPH09153949A (ja) * 1995-11-28 1997-06-10 Fujitsu Ltd 防災通信用交換機及び防災通信用交換機の制御方法
JPH1091885A (ja) * 1996-09-18 1998-04-10 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk 地震発生時の通信回線確保装置
JP2005229202A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Nanotex Corp 通信システム、通信システムの通信方法、通信装置、プログラムおよび記憶媒体
JP2008101942A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Meisei Electric Co Ltd 地震対策システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08251287A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 優先電話呼の接続方法
JPH09153949A (ja) * 1995-11-28 1997-06-10 Fujitsu Ltd 防災通信用交換機及び防災通信用交換機の制御方法
JPH1091885A (ja) * 1996-09-18 1998-04-10 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk 地震発生時の通信回線確保装置
JP2005229202A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Nanotex Corp 通信システム、通信システムの通信方法、通信装置、プログラムおよび記憶媒体
JP2008101942A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Meisei Electric Co Ltd 地震対策システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012134583A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Nec Engineering Ltd Ip電話システム及びそれを用いた緊急呼の接続方法
JP2013223062A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 経路管理装置、交換機、通話方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5262958B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10645223B2 (en) Hospitality private branch exchange (PBX) system with dynamic rules for complementing mobile phones of currently checked in guests
US9432467B2 (en) Systems and methods for location management and emergency support for a voice over internet protocol device
JP4236032B2 (ja) インターネット通信システム及びインターネット通信方法及びセッション管理サーバ及び通信アダプタ
US7298733B2 (en) Internet communication system, internet communication method, session management server, radio communication device, communication relay server, and program
RU2421943C2 (ru) Способ и устройство для выделения сетевых ресурсов в системе групповой связи
US20080200143A1 (en) Systems and methods for location management and emergency support for a voice over internet protocol device
JP4948104B2 (ja) アクセス制御装置、及び無線ip電話システム
CN106712973B (zh) 一种会话绑定的方法及系统
JP2007306515A (ja) 電話接続プログラム、電話接続方法および電話接続装置
JP5262958B2 (ja) 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム
CN112671723B (zh) 呼叫控制系统、方法及计算机可读介质
JP5320909B2 (ja) 無線基地局および無線リソース確保方法
CN102958128B (zh) 为ue业务选择pdn连接的方法及装置
KR20100104137A (ko) 휴대 단말기의 통합 중앙집중식 녹취 시스템 및 방법
JP4503526B2 (ja) 呼制御方法および呼制御システム
TWI607647B (zh) 在通訊網路中之通訊方法
JP2011151434A (ja) 事業者選択サービスを提供する通信システムおよび通信方法
JP2017011575A (ja) Pbx連携システム、及び、その通信制御方法
JP5768005B2 (ja) データセンタ装置、制御方法及びプログラム
KR100738457B1 (ko) 무선인터넷 이동전화 시스템 및 무선인터넷을 이용한음성통신 서비스 제공방법
JP5717597B2 (ja) 通信システム、通信装置、サーバ装置および通信制御方法
JP2007228403A (ja) ゲートウェイ装置及びリソース割り当て方法
JP4212512B2 (ja) Ip網におけるセッション設定時の輻輳抑制システムと方法およびプログラム
KR100901630B1 (ko) 고정 번호를 가진 인터넷 전화단말에 위치 정보 자동 부여방법
JP5913398B2 (ja) Pbx装置の呼救済方法、pbx装置、およびpbx制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5262958

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees