JP2010258888A - 呼接続装置、呼接続方法および呼接続プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回線確保部2は、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点6、7の通信回線数を決定する。優先割当部3は、拠点6、7に設けられた端末装置の数と、端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点6、7に割り当てる通信回線数とに基づいて、接続すべき拠点の端末装置を特定する。呼制御部4は、優先割当部3によって特定された端末装置を通信回線に優先的に接続させる。
【選択図】図1
Description
回線確保部は、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する。
この呼接続装置によれば、回線確保部により、被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数が決定される。優先割当部により、拠点に設けられた端末装置の数と、これら端末装置毎に予め定められた優先度と、拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置が特定される。呼制御部により、優先割当部によって特定された端末装置が通信回線に優先的に接続される。
まず、実施の形態の呼接続装置について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
実施の形態の呼接続装置1は、災害対策システム5内に設けられており、回線確保部2と、優先割当部3と、呼制御部4とを有している。
図1では、回線確保部2は、被災地の被災状況を管理するサーバ8から被災状況を受け取っている。その結果、例えば被災地に近い等、災害の影響を受けている可能性のある拠点6、7にそれぞれ通信回線を決定する必要があると判断する。
図2は、実施の形態のシステムの構成を示す図である。
システム1000には、公衆網800に、複数の公衆回線アクセスポイントとなる基地局200a〜200dと、災害情報提供サーバ300と、公衆回線用PBX(Private Branch eXchange)400と、拠点500、510、520とが接続されている。
災害情報提供サーバ300は、災害が生じた地域(災害地域)、災害の種別(災害種別)、災害の規模(災害規模)および災害が生じた時間(災害発生時間)を管理する。
拠点500は、災害対策システム501と複数の通信ユニット502、・・・とを有している。災害対策システム501は、拠点500内の1通信ユニットであり、災害が発生したときの中心になる機関である。また、通信ユニット502は、例えば、1つの組織に設けられた電話機およびアクセスポイントの集合単位を示している。
これらの拠点510、520は、それぞれ拠点500に接続されており、災害が発生した際には、その箇所での拠点となる機関である。
以下、公衆網800を介して行う通信を外線通信といい、自営網900を介して行う通信を内線通信という。
災害対策システム501では、ルータ20にSIP(Session Initiation Protocol)サーバ(呼接続装置)10、複数の固定電話端末(図3では固定電話端末31、32)、アクセスポイント41、42、および公衆回線ゲートウェイ(GW)60が接続されている。
ルータ20は、外線通信および内線通信を中継する。
固定電話端末31、32は、IP電話機である。
無線LANデュアル端末51、52は、災害対策システム501内に存在するときは、アクセスポイント41、42を用いた内線通信を行う内線端末装置として機能する。また、災害対策システム501外に存在するときは、基地局200a〜200dを用いた外線通信を行う外線端末装置として機能する。
この災害対策システム501によれば、公衆網800または自営網900を介した他の電話機からの呼接続要求を受け取ると、SIPサーバ10が、電話番号をIPアドレスと対応付ける。そして対応付けたIPアドレスに該当する電話機を特定する。そして、特定した電話機が固定電話端末31または固定電話端末32である場合は、ルータ20を介して呼を接続する。また、特定した電話機が無線LANデュアル端末51または無線LANデュアル端末52である場合は、ルータ20およびアクセスポイント41、42を介して呼び出して呼を接続する。
拠点510は、ルータ20aに固定電話端末31a、32a、アクセスポイント41a、42a、および公衆回線ゲートウェイ(GW)60aが接続されている。これらの各機能は、それぞれ、災害対策システム501が備えるものと同様である。
以下、固定電話端末31、32、31a、32aおよび無線LANデュアル端末51、52、51a、52aを単に「電話機」とも言う。
図5は、SIPサーバのハードウェア構成例を示す図である。
SIPサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、外部補助記憶装置106および通信インタフェース107が接続されている。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
なお、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および外部補助記憶装置106の機能は省略されていてもよい。
SIPサーバ10は、認証部11と、管理部12と、組織DB13と、呼接続部14と、適用基準情報DB15とを有している。
通話記録部123は、通話記録を管理する。具体的には、各ユーザの通話毎の通話記録(通話の開始と終了時刻等)、通話時間、通話の込み具合(トラフィック情報)の統計的な情報を記録する。また、通話により発生する課金情報等も管理する。
具体的には、優先回線確保部125は、適用基準情報DB15に格納されている優先回線確保率に基づいて、拠点1箇所あたりに割り当てられる回線数を決定する。
図7は、管理体制情報を示す図である。
図8では、管理体制情報がテーブル化されている。
管理体制情報13bには、情報の種類、収集手段、担当部署および夜間業務の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
白い丸で示された情報は、黒い丸で示された情報のより詳細な情報項目を示している。例えば、被害情報には、人的被害、建物被害、火災の有無、道路被害、崖崩れの有無の情報があることが示されている。
呼接続部14は、電話機同士の呼を接続する機能を備えており、呼制御部141と、アドレス変換部142と、ルーティング部143と、輻輳制御部144と、優先割当部145と、強制切断部146とを有している。
具体的には、災害対策システム501に割り当てられている電話回線数を災害が発生した拠点数で除算し、災害が発生した拠点1箇所あたりに割り当てられる回線の数を求める。
また、強制切断部146は、通話中の回線が何らかの理由により切断され再発呼が行われた時や新規の発呼が発生した時等の、新しい呼が発生した場合に、新しい呼と、現在の呼との通話レベルを比較して、新しい呼を接続させるか否かを判断する。具体的には、新しい呼の電話機同士の優先度の和を新しい呼の通話レベルとする。また、現在の呼の電話機同士の優先度の和を現在の呼の通話レベルとする。そして、これらの通話レベル同士を比較する。そして、接続させると判断した場合は、現在接続されている呼のうち、最も通話レベルの低い呼を強制的に切断する。
図9に示す適用基準情報15aは、回線割当処理判断部124が、被害状況に応じて回線割当処理を適用する基準となる情報である。
また、図9では、説明を分かりやすくするために、文書のフォーマットにて図示したが、実際は、SIPサーバ10が備える各機能で適用の可否を判断し得るフォーマットで格納されている。
図10に示す適用基準情報15bは、災害の種別および規模に応じて回線割当処理を適用する基準となる情報である。適用基準情報15bは、テーブル化されている。
災害種別の欄には、災害の種別を示す情報が設定されている。なお、この欄に設定された情報に対応する管理体制情報13bが、組織DB13に格納されている。
概要説明の欄には、災害種別および災害規模の欄に設定された情報を説明する情報が設定されている。複数の項目が存在する場合は、いずれか1つの事象が発生した場合に、災害規模の欄に設定された災害規模に該当することを示している。
図11は、回線確保率管理情報を示す図である。
回線確保率管理情報15cには、災害種別、災害規模、概要説明、優先回線確保率、外線および内線の欄が設けられており、横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
優先回線確保率の欄には、災害対策システム501が備える全ての回線に対し、優先回線を確保する率が設定されている。例えば、災害対策システム501が10回線を有している場合、7回線が、優先回線として確保される。特に限定されないが、図11では災害規模が大きい程、率が高く設定されている。また、図11では初動時の優先回線確保率が記載されているが、時刻の変化により災害規模が拡大・縮小変化するような場合には確保率をこれらの変化に応じて変化するようにしても良い。これにより、必要とされる数の回線を確保することができる。
内線の欄には、確保された優先回線のうち、内線に割り当てる率が設定されている。例えば、7回線が優先回線として確保されている場合、5回線が内線に割り当てられる。
図12〜図14は、SIPサーバの処理を示すフローチャートである。
まず、SIPサーバ10は、災害情報提供サーバ300から災害の発生の報告を受けるまで待機する(ステップS1のNo)。この待機している状態では、SIPサーバ10は、通常の呼接続処理を行う。
同一地域における1回目の災害情報ではない場合(ステップS5のNo)、ステップS1に移行し、再び災害の発生の報告を待機する(ステップS1)。
災害が勤務時間中に発生した場合(ステップS7のYes)、呼制御部141が、災害発生地域の災害種別と関連する通信ユニットと災害対策システム501との間の回線を接続する(ステップS8)。
一方、災害が勤務時間外に発生した場合(ステップS7のNo)、呼制御部141が、管理体制情報13bの夜間業務の欄を参照する。そして、災害発生地域の災害種別と関連する通信ユニットのうち、夜間業務が「有」に設定された担当部署および防災センタ(守衛室等)の電話機と、災害対策システム501の電話機間の回線を接続する(ステップS10)。その後、通話が発生したことを確認し(ステップS11)、処理を終了する。
優先回線確保部125が、回線確保率管理情報15cの優先回線確保率の欄を参照し、災害対策システム501と、災害拠点(例えば、拠点510)との間の必要な回線数を求める(図13のステップS12)。
全ての災害拠点が優先回線数を確保できていないと判断した場合(ステップS17のNo)、後述するステップS20に移行し、ステップS20以降の処理を引き続き行う。
全ての通信ユニットが少なくとも1つの優先回線数を確保できたと判断した場合(ステップS19のYes)、各通信ユニットの優先度の高い電話機から順番に優先回線の割り当てを行う(ステップS14)。その後、ステップS21に移行する。
次に、優先回線確保部125が、回線確保率管理情報15cを参照し、確保した回線のうちの内線の回線数を決定する(ステップS22)。
次の内線がセットされている場合(ステップS26のYes)、ステップS24に移行し、呼制御部141が、その内線番号に接続する。また、次の外線がセットされている場合(ステップS26のYes)、ステップS24に移行し、呼制御部141が、その外線番号に接続する。
なお、ステップS16では、拠点の序列に従って拠点のランク付けを行い、ランクが上位の拠点から順番に決定した回線数を割り当てた。しかし、これに限らず、例えば災害種別や災害の大きさ等により確保する回線数を決定するようにしてもよい。具体的には、例えば災害が発生した地点からの距離等によって定められるようにしてもよい。これにより、災害種別や災害の大きさを考慮して回線数を決定することができる。
図15は、強制切断処理を示すフローチャートである。
まず、呼制御部141が、通話レベル「X」の呼接続要求を受け付ける(ステップS31)。
呼接続状況が100%ではない場合(ステップS32のNo)、呼制御部141が、通話レベル「X」の電話機同士の呼を接続する(ステップS33)。その後、強制切断処理を終了する。
そして、通話レベル「X」と一番低い通話レベルとを比較し、通話レベル「X」の方が高い通話レベルか否かを判断する(ステップS35)。
これにより、災害種別、災害規模および被害状況に応じて適切な呼の接続を実現することができる。従って、初動時の対応を迅速に行うことができる。
また、本実施の形態では災害対策システム501と拠点510、520間の回線を接続するために回線接続処理を行ったが、これに限らず、拠点510、520間の回線を互いに接続する際に回線接続処理を行うようにしてもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、SIPサーバ10が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
(付記1) 被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保部と、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当部と、
前記優先割当部によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御部と、
を有することを特徴とする呼接続装置。
前記回線確保部は、前記率に応じて通信回線数を決定することを特徴とする付記2記載の呼接続装置。
一定以上の率の呼接続状況において新たに発生した呼の優先度よりも低い優先度の呼を強制的に切断する強制切断部とをさらに有し、
前記呼制御部は、前記新たに発生した呼の端末装置を前記通信回線に接続させることを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
(付記8) 災害の規模または被害状況に応じて、前記回線確保部に処理を行わせるか否かを判断する災害情報判断部をさらに有することを特徴とする付記1記載の呼接続装置。
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定し、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定し、
特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる、
ことを特徴とする呼接続方法。
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保手段、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当手段、
前記優先割当手段によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御手段、
として機能させることを特徴とする呼接続プログラム。
2 回線確保部
3、145 優先割当部
4、141 呼制御部
5、501 災害対策システム
5a〜5c、6a、6b、7a、7b 端末装置
6、7、500、510、520 拠点
8 サーバ
10 SIPサーバ
11 認証部
12 管理部
13 組織DB
13a、13b 管理体制情報
14 呼接続部
15 適用基準情報DB
15a、15b 適用基準情報
15c 回線確保率管理情報
20、20a ルータ
31、32、31a、32a 固定電話端末
41、41a、42、42a アクセスポイント
51、52、51a、52a 無線LANデュアル端末
60、60a 公衆回線GW
121 登録部
122 状態部
123 通話記録部
124 回線割当処理判断部
125 優先回線確保部
142 アドレス変換部
143 ルーティング部
144 輻輳制御部
146 強制切断部
200a〜200d 基地局
300 災害情報提供サーバ
400 公衆回線用PBX
502 通信ユニット
800 公衆網
900 自営網
1000 システム
Claims (7)
- 被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保部と、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当部と、
前記優先割当部によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御部と、
を有することを特徴とする呼接続装置。 - 前記回線確保部は、予め定められた本部に割り当てられている通信回線数が、少なくとも1つの拠点の優先回線を確保する通信回線の数の合計未満である場合、拠点毎に予め定められた優先順位に従って、拠点1箇所あたりに割り当てられる通信回線数を決定することを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。
- 前記被災状況を示す災害種別および災害規模に応じて内線および外線の優先回線を確保する率を格納する格納部をさらに有し、
前記回線確保部は、前記率に応じて通信回線数を決定することを特徴とする請求項2記載の呼接続装置。 - 通信回線の呼接続状況がある一定以上の率であるか否かを判断する輻輳制御部と、
一定以上の率の呼接続状況において新たに発生した呼の優先度よりも低い優先度の呼を強制的に切断する強制切断部とをさらに有し、
前記呼制御部は、前記新たに発生した呼の端末装置を前記通信回線に接続させることを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。 - 災害の規模または被害状況に応じて、前記回線確保部に処理を行わせるか否かを判断する災害情報判断部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の呼接続装置。
- コンピュータが、
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定し、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定し、
特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる、
ことを特徴とする呼接続方法。 - コンピュータを、
被災地の被災状況に応じて、予め定められた拠点に割り当てる通信回線数を決定する回線確保手段、
拠点に設けられた端末装置の数と、前記端末装置毎に予め定められた優先度と、前記拠点に割り当てる通信回線数とに基づいて、通信回線に接続させる端末装置を特定する優先割当手段、
前記優先割当手段によって特定された前記端末装置を前記通信回線に優先的に接続させる呼制御手段、
として機能させることを特徴とする呼接続プログラム。
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