JPH091531A - コンクリートブロックの製造方法 - Google Patents

コンクリートブロックの製造方法

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JPH091531A
JPH091531A JP15184595A JP15184595A JPH091531A JP H091531 A JPH091531 A JP H091531A JP 15184595 A JP15184595 A JP 15184595A JP 15184595 A JP15184595 A JP 15184595A JP H091531 A JPH091531 A JP H091531A
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JP
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concrete
hole forming
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mold
forming mold
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JP15184595A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Kikuzawa
徹士 菊澤
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B17/00Details of, or accessories for, apparatus for shaping the material; Auxiliary measures taken in connection with such shaping
    • B28B17/0027Accessories for obtaining rubblestones

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 割り面を備えたコンクリートブロックをより
安価に提供するとともに、高い汎用性の確保と割り面の
意匠性の向上とを図る。 【構成】 キャビティ10を備えた型枠1内に、パイプ
体でなる複数本の孔形成型部材2,2,・・を、少なく
ともその一端2aを上記キャビティ10の表面上に露出
させた状態で予め設定した目標割面線Lに沿って所定間
隔で配置した後、上記型枠1のキャビティ10内にコン
クリートCを流し込み充填しこれを硬化、脱型し成形体
3を製造し、成形体3の表面上に露出している各孔形成
型部材2,2,・・の内周、又は該各孔形成型部材2,
2,・・の脱型により形成された型孔に、拡径作用をな
す適宜の割り手段4,4,・・を配置・作動させて目標
割面線Lに沿った面形状の割り面33,34をもつ複数
のコンクリートブロック31,32が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートブロック
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロックにおいては、型枠
成形された無機質で冷たい感じを与える平滑な表面をそ
のまま施工時における露出表面として使用する場合の他
に、型枠成形されたコンクリートブロックを割り加工し
て、不規則な凹凸をもつとともに骨材が適度に散在露出
し暖かみのある割り面を形成し、該割り面を施工時の露
出表面として使用する場合がある。
【0003】かかる割り面をもつコンクリートブロック
の製造方法としては、型枠成形により得られたコンクリ
ートブロックの所定位置を、相互に接離する直線状の一
対の挟圧刃をもつ割り装置を使用し、該一対の挟圧刃に
よってその両面から線状に挟圧して割ることで所定の割
り面を得るのが従来一般的な製造方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
の製造方法によれば、第1に、コンクリートブロックに
は岩石の如き「割りの方向性」がないことから、いくら
その両面から挟圧刃によって線状に挟圧するとしてもそ
の割り方向が定まりにくく、線状に延びる割り面を得る
ことが困難な場合が多い。かかる不都合を解消する方法
として、コンクリートブロックを型枠成形した後に、得
ようとする所定の割面線上に沿って所定間隔で複数の穿
孔を設けて該各穿孔が連なる線状の部位の強度を局部的
に低下させることで該コンクリートブロックに割りの方
向性を与えることも考えられるが、かかる場合にはコン
クリートブロックの成形工程と割り工程との間に穿孔工
程を介在させることが必要であることから、作業工数が
増加しコストアップを招来するという問題が生じる。
【0005】第2に、割り面形状は割り装置の挟圧刃の
形状によって制約され、またこの挟圧刃の形状も挟圧力
の付与方法との関係からほぼ直線状のものに限定される
ことから、任意の割り面形状、特に曲線状の割り面形状
を得ることは困難であり、その汎用性という点において
問題がある。
【0006】そこで本発明は、割り面を備えたコンクリ
ートブロックをより安価に提供するとともに、割り面形
状の任意の選択を可能として高い汎用性を確保し、さら
に割り面の意匠性を高め得るようにしたコンクリートブ
ロックの製造方法を提案せんとしてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、キャビティ10を備
えた型枠1内に、パイプ体でなる複数本の孔形成型部材
2,2,・・を、少なくともその一端2aを上記キャビ
ティ10の表面上に露出させた状態で予め設定した目標
割面線Lに沿って所定間隔で配置した後、上記型枠1の
キャビティ10内にコンクリートCを流し込み充填し且
つこれを硬化させるとともに、上記型枠1又は上記型枠
1と上記各孔形成型部材2,2,・・の双方を脱型させ
て該型枠1の形状に対応した外形をもつコンクリート成
形体3を製造し、しかる後、上記コンクリート成形体3
の表面3a上に露出している上記各孔形成型部材2,
2,・・の内周、又は該各孔形成型部材2,2,・・の
脱型により形成された型孔に、拡径作用をなす適宜の割
り手段4,4,・・を配置し、該割り手段4,4,・・
を作動させて上記コンクリート成形体3を上記各孔形成
型部材2,2,・・を連続的に結ぶ線に沿って割ること
で上記目標割面線Lに沿った面形状の割り面33,34
をもつ複数のコンクリートブロック31,32を得るこ
とを特徴としている。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明ではかかる構成とすること
により次のような作用・効果が得られる。
【0009】即ち、複数本の孔形成型部材2,2,・・
を型枠1のキャビティ10内に目標割面線Lに沿って配
置した状態で該キャビティ10内にコンクリートCを流
し込んでこれを充填することで、成形されたコンクリー
ト成形体3には既に上記各孔形成型部材2,2,・・そ
のものによって、又は該孔形成型部材2,2,・・の脱
型により形成された型孔によって、割り手段4の配置用
孔が備えられている。従って、コンクリート充填に先立
って上記孔形成型部材2,2,・・を型枠1側に配置す
るという簡単な作業のみによって、従来のような型枠成
形後における穿孔工程を省略して作業工数の低減を図る
ことができ、それだけコンクリートブロックの製造作業
の簡略化及び製品としてのコンクリートブロックの製造
コストの低廉化が図れるものである。
【0010】さらに、コンクリート成形体3の成形後に
おいては、上記各孔形成型部材2,2,・・の内周、又
は該各孔形成型部材2,2,・・の脱型により形成され
た各型孔に、適宜の割り手段4,4,・・を配置し、該
割り手段4,4,・・により該各孔形成型部材2,2,
・・、又は該各型孔に拡径作用を付与することで、上記
コンクリート成形体3は、上記孔形成型部材2,2,・
・の拡径に伴って、又は各型孔の拡径により、強度的に
弱い方向に向けて、即ち、該各孔形成型部材2,2,・
・又は該型孔の形成により必要破断長さが短くなった上
記各孔形成型部材2,2,・・又は各型孔を結ぶ線(即
ち、目標割面線L)に沿って分割され、それぞれ該目標
割面線Lに沿った面形状の割り面33,34をもつ複数
のコンクリートブロック31,32が得られる。
【0011】この場合、上記コンクリート成形体3は上
記目標割面線Lに沿って確実に割れ、しかもこのコンク
リート成形体3の割れ方向の制御機能をなす上記各孔形
成型部材2,2,・・の配置基準となる上記目標割面線
Lは直線、曲線を問わず任意に設定可能であることか
ら、割り加工により得られるコンクリートブロック3
1,32の割り面形状の選択の自由度が極めて広く、例
えば一対の挟圧刃をもつ割り装置を使用する場合の如く
該挟圧刃の形状あるいは挟圧力の付与方法等の要因によ
り割り面形状が制約される場合に比して、割り面形状の
多様化への対応が容易でありその汎用性が高いものであ
る。
【0012】さらに、割り加工により得られたコンクリ
ートブロック31,32は、通常、その割り面33,3
4が施工時の露出表面とされる。この場合、この割り面
33,34には、コンクリート層が破断してなり凹凸及
び適度の骨材の露出により柔らか味のある破断面部33
aと、上記孔形成型部材2の除去により形成された平滑
な表面をもつ溝状の型孔面部33bとが交互に存在して
おり、該割り面33,34の意匠性は、その全面が破断
面部33aとされた場合とは異なったものとなる。しか
も、上記孔形成型部材2,2,・・の配置位置及び方
向、即ち、上記型孔面部33bの配置位置及び方向は、
任意に設定可能である。これらのことから、例えば、上
記孔形成型部材2,2,・・の配置位置と形状(即ち、
直線状とか曲線状等)及び方向を種々選択することで上
記割り面33,34のもつ意匠性を様々に変化させるこ
とができ、割り面33,34の意匠性の多様化によりコ
ンクリートブロック31,32の商品価値の向上が期待
できるものである。
【0013】また、上記孔形成型部材2の長さ寸法には
制約がないことから、割り面33,34の厚さ寸法が大
きなものにも容易に対応でき、例えば挟圧刃をもつ割り
装置を利用する従来の方法の場合の如く該割り装置の能
力から適用厚さが制約を受けたり、あるいは割り方向制
御用の孔を穿孔する場合の如く穿孔工具の長さから適用
厚さが制約される等のことがない。さらに、上記孔形成
型部材2は、直線状、曲線状あるいはこれらの組み合わ
せ等と、任意の形状を採用することができ、例えば穿孔
加工の如く直線状の孔しか得られない場合に比して、該
孔形成型部材2の形状選択の自由度が極めて広い。
【0014】
【実施例】以下、本発明のコンクリートブロックの製造
方法を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】本発明のコンクリートブロックの製造方法
は、割り面をもつコンクリートブロックの製造に際し
て、予め型枠成形されたコンクリート成形体3を、拡径
作用をなす割り手段を用いて割ることを前提とし、かか
る前提の下、割れ方向の制御を上記コンクリート成形体
3に形成した複数の孔により行うとともに、この複数の
孔をそのまま上記割り手段の配置用孔として利用し、し
かもこの割り手段の配置用孔を上記コンクリート成形体
3の型枠成形時に同時に形成することで特別な穿孔工程
を省略するようにしたものであり、次述するように大き
く分けて「型設置工程」と「コンクリート充填及び脱型
工程」と「割り工程」の三つの工程で構成される。以
下、これら各工程を、階段用コンクリートブロックの製
造を例にとって順次説明する。
【0016】型設置工程 図1には、本発明のコンクリートブロックの製造方法の
実施に使用される型枠1を示している。この型枠1は、
その上面1aが開放された矩形筺状の開放式型枠であっ
て、その内部のキャビティ10には次述する孔形成型部
材2,2,・・が設置されており、この孔形成型部材
2,2,・・の設置が「型設置工程」の内容である。
【0017】上記孔形成型部材2は、上記キャビティ1
0の深さ寸法より若干長めのビニールパイプで構成され
る。そして、この孔形成型部材2は、予め設定した目標
割面線L上に所定間隔でそれぞれ立設固定される。即
ち、孔形成型部材2は、その一端2aを上方に向けた状
態で、その他端2bを上記型枠1の下面1bに当接させ
た状態で、適宜の固定手段(図示省略)により固定され
る。
【0018】尚、この実施例においては、上記各孔形成
型部材2,2,・・を直状とし且つこれらを相互に平行
に設置しているが、他の実施例においては、例えば孔形
成型部材2を適宜の曲線状に形成したり、各孔形成型部
材2,2,・・を適宜に傾斜させて設置したりすること
もでき、またコンクリート成形体3をその厚さ方向にお
いて分割するような場合には上記孔形成型部材2,2,
・・を、例えば型枠1の対向する一対の側面1c,1c
の間、あるいは一対の側面1d,1d間に跨がらせて設
置することもできるものである。
【0019】また、上記各孔形成型部材2,2,・・の
配置基準となる上記目標割面線Lの形状は直線状、曲線
状とを問わずに任意に設定できることは勿論である。
【0020】コンクリート充填及び脱型工程 図2には、コンクリートの充填工程の様子を示してい
る。即ち、この工程では、先の「型設置工程」において
上記孔形成型部材2,2,・・が所定の配置状態で設置
された型枠1のキャビティ10内にコンクリートCを流
し込んでこれを上記各孔形成型部材2,2,・・の周囲
まで十分に充填する。この場合、上記各孔形成型部材
2,2,・・の一端2a,2a,・・は、コンクリート
C表面上に露出している。
【0021】コンクリートCの充填が完了すると、これ
を養生して硬化させ、最終的に型枠1から脱型させて、
図3に示す如く上記型枠1の形状に対応した外形形状を
もつ厚板状のコンクリート成形体3を得る。この場合、
この実施例においては、上記各孔形成型部材2,2,・
・の脱型は行わないようにしているため、該コンクリー
ト成形体3の内部に上記各孔形成型部材2,2,・・が
埋没状態で配置され、且つその両端2a,2bは図5に
示すように該コンクリート成形体3の上面3aと下面3
b上にそれぞれ露出している。尚、本発明の他の実施例
においては上記型枠1の脱型時あるいは該型枠1の脱型
に先だって脱型させるようにしても良く、その場合に
は、該各孔形成型部材2,2,・・の脱型により形成さ
れた型孔の両端がそれぞれ上記コンクリート成形体3の
両面3a,3b上に露出することになる。
【0022】また、この実施例においては割れの方向性
をさらに高める意味から、図3及び図5に示すように、
上記コンクリート成形体3の上面3aに、上記各孔形成
型部材2,2,・・間に跨がって上記目標割面線Lに沿
って延びるクサビ状断面をもつ溝9を、コンクリート充
填工程において予め形成している。
【0023】割り工程 割り工程では、上記コンクリート成形体3を上記各孔形
成型部材2,2,・・の配列線(即ち、上記目標割面線
L)に沿って割るが、その場合、上記各孔形成型部材
2,2,・・の内周側に拡径作用をなす割り手段を配置
して行う。この拡径作用をなす割り手段としてはジャッ
キ装置により拡径させるもの、液圧によって拡径させる
もの等、種々のものが考えられるが、この実施例におい
ては図3に示すように割り手段として従来周知のクサビ
作用を利用して拡径する構造の迫矢4を採用している。
尚、この迫矢4は、上記孔形成型部材2の内面に当接し
てこれを押し開く一対の押圧材4a,4aと、これら一
対の押圧材4a,4aの間に打ち込まれるクサビ材4b
とで構成される。
【0024】この迫矢4を使用してコンクリート成形体
3に割り加工を行う場合には、先ず上記コンクリート成
形体3の上面3aに露出する上記各孔形成型部材2,
2,・・に対してその一端2a,2a,・・からそれぞ
れ上記迫矢4,4,・・を挿入配する。そして、これら
各迫矢4,4,・・のクサビ材4bをハンマーで打ち込
んで上記一対の押圧材4a,4a間に離間作用を与える
ことで上記孔形成型部材2を拡径させ、該孔形成型部材
2の拡径に伴ってその周囲を取り巻くコンクリート層に
破断力を付与してこれを割るものである。この割り加工
により、上記コンクリート成形体3は、上記溝9による
割れ方向規制作用も手伝って、図4に示す如く上記各孔
形成型部材2,2,・・の配列線に沿って正確に分断さ
れ、第1コンクリートブロック31と第2コンクリート
ブロック32とされる。
【0025】尚、分断後に上記各孔形成型部材2,2,
・・は除去される。また、この実施例においては、上記
溝9をコンクリート成形体3の上面3aのみに形成して
いるが、かかる割れ方向規制作用をさらに確実ならしめ
る意味からは、該溝9を上記コンクリート成形体3の上
面3aと下面3bの双方に設けるのが望ましい。
【0026】割り加工により形成された上記第1コンク
リートブロック31と第2コンクリートブロック32の
各割り面33及び同34は、ともに目標割面線Lに沿っ
た面形状とされるとともに、その各割り面33,34に
は、コンクリート層の破断面である破断面部33a,3
4aと、上記孔形成型部材2,2,・・の型成形面であ
る型孔面部33b,34bとが交互に存在している。
【0027】以上でコンクリートブロック31,32の
全製造工程が終了する。尚、ここで得られた上記各コン
クリートブロック31,32は、階段用コンクリートブ
ロックとして利用されるものであって、例えば図4に示
すように、第1コンクリートブロック31と第2コンク
リートブロック32とを順次接合列設して使用され、特
にこの実施例の如く上記目標割面線Lを円弧状の曲線と
し且つその目標割面線Lの両端部の位置をコンクリート
成形体3の幅方向の中央位置に設定すると、第1コンク
リートブロック31の割り面33と第2コンクリートブ
ロック32の割り面34とによって連続した波状の面を
得ることができ、形態面での意匠性の向上が期待できる
ものである。
【0028】ところで、上述の如き工程によって第1コ
ンクリートブロック31と第2コンクリートブロック3
2とを製造するようにした本発明のコンクリートブロッ
クの製造方法によれば次のような特有の利点が奏せられ
るものである。
【0029】第1に、このコンクリートブロックの製造
方法によれば、複数本の孔形成型部材2,2,・・を型
枠1のキャビティ10内に目標割面線Lに沿って配置し
た状態で該キャビティ10内にコンクリートCを流し込
んでこれを充填することで、成形されたコンクリート成
形体3には既に上記各孔形成型部材2,2,・・そのも
のによって迫矢4の挿入配置用の孔が備えられている。
従って、コンクリート充填に先立って上記孔形成型部材
2,2,・・を型枠1側に配置するという簡単な作業の
みによって、従来のような型枠成形後における穿孔工程
を省略して作業工数の低減を図ることができ、それだけ
コンクリートブロックの製造作業の簡略化及び製品とし
てのコンクリートブロックの製造コストの低廉化が図れ
るものである。
【0030】第2に、コンクリート成形体3の成形後に
おいては、上記各孔形成型部材2,2,・・の内周にそ
れぞれ迫矢4,4,・・を配置し、該迫矢4,4,・・
により該各孔形成型部材2,2,・・に拡径作用を付与
することで、上記コンクリート成形体3は該孔形成型部
材2,2,・・の拡径に伴って強度的に弱い方向に向け
て、即ち、該各孔形成型部材2,2,・・の配置により
必要破断長さが短くなった上記各孔形成型部材2,2,
・・を結ぶ線(即ち、目標割面線L)に沿って分割さ
れ、それぞれ該目標割面線Lに沿った面形状の割り面3
3,34をもつ複数のコンクリートブロック31,32
が得られることとなり、それだけ製品間のバラツキが抑
制され、商品価値の向上に寄与できるものである。
【0031】第3に、上記コンクリート成形体3は上記
目標割面線Lに沿って確実に割れ、しかもこのコンクリ
ート成形体3の割れ方向の制御機能をなす上記各孔形成
型部材2,2,・・の配置基準となる上記目標割面線L
は直線、曲線を問わず任意に設定可能であることから、
割り加工により得られるコンクリートブロック31,3
2の割り面形状の選択の自由度が極めて広く、例えば一
対の挟圧刃をもつ割り装置を使用する場合の如く該挟圧
刃の形状あるいは挟圧力の付与方法等の要因により割り
面形状が制約される場合に比して、割り面形状の多様化
への対応が容易でありその汎用性が高いものである。
【0032】第4に、割り加工により得られたコンクリ
ートブロック31,32は、通常、その割り面33,3
4が施工時の露出表面とされる。この場合、この割り面
33,34には、コンクリート層が破断してなり凹凸及
び適度の骨材の露出により柔らか味のある破断面部33
aと、上記孔形成型部材2の除去により形成された平滑
な表面をもつ溝状の型孔面部33bとが交互に存在して
おり、該割り面33,34の意匠性は、その全面が破断
面部33aとされた場合とは異なったものとなる。しか
も、上記孔形成型部材2,2,・・の配置位置及び方
向、即ち、上記型孔面部33bの配置位置及び方向は、
任意に設定可能である。これらのことから、例えば、上
記孔形成型部材2,2,・・の配置位置と形状(即ち、
直線状とか曲線状等)及び方向を種々選択することで上
記割り面33,34のもつ意匠性を様々に変化させるこ
とができ、割り面33,34の意匠性の多様化によりコ
ンクリートブロック31,32の商品価値の向上が期待
できるものである。
【0033】尚、この実施例においては上記孔形成型部
材2を平滑な円周面をもつ丸形のビニールパイプで構成
しているため、該孔形成型部材2の型抜きによって形成
される上記型孔面部33bは平滑な円周面とされるが、
例えばこの孔形成型部材2の外周面に種々の凹凸模様を
形成しておけば、これにより得られる上記型孔面部33
bは凹凸模様をもった円周面とされる。従って、該型孔
面部33bが平滑な円周面とされている場合に比して、
該型孔面部33bそのものの意匠性が向上し、延いては
コンクリートブロック31,32の意匠性の更なる向上
が期待できるものである。
【0034】第5に、上記孔形成型部材2の長さ寸法に
は制約がないことから、割り面33,34の厚さ寸法が
大きなものにも容易に対応でき、例えば挟圧刃をもつ割
り装置を利用する従来の方法の場合の如く該割り装置の
能力から適用厚さが制約を受けたり、あるいは割り方向
制御用の孔を穿孔する場合の如く穿孔工具の長さから適
用厚さが制約される等のことがない。また、上記孔形成
型部材2は、直線状、曲線状あるいはこれらの組み合わ
せ等と、任意の形状を採用することができ、例えば穿孔
加工の如く直線状の孔しか得られない場合に比して、該
孔形成型部材2の形状選択の自由度が極めて広い。
【0035】尚、上記実施例においては上記孔形成型部
材2を丸形のビニールパイプで構成しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば図6に示すよ
うに四角形等の多角形の断面形状をもつパイプで構成し
ても良い。この場合、図6に示すように孔形成型部材2
の隅部2c,2dの位置を上記目標割面線L上に設定す
ることで割り方向の制御がさらに良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるコンクリートブロック
の製造方法における型設置工程を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例にかかるコンクリートブロック
の製造方法におけるコンクリートの打設工程を示す斜視
図である。
【図3】脱型されたコンクリート成形体及びその割り工
程を示す斜視図である。
【図4】割り工程により分断されたコンクリートブロッ
クの斜視図である。
【図5】図3のV-V要部拡大断面図である。
【図6】孔形成型部材の他の施工方法を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1は型枠、2は孔形成型部材、3はコンクリート成形
体、4は迫矢、9は溝、10はキャビティ、31は第1
コンクリートブロック、32は第2コンクリートブロッ
ク、33及び34は割り面、33a及び34aは破断面
部、33b及び34bは型孔面部、Cはコンクリート、
Lは目標割面線である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ(10)を備えた型枠(1)
    内に、パイプ体でなる複数本の孔形成型部材(2),
    (2),・・を、少なくともその一端(2a)を上記キ
    ャビティ(10)の表面上に露出させた状態で予め設定
    した目標割面線(L)に沿って所定間隔で配置した後、 上記型枠(1)のキャビティ(10)内にコンクリート
    (C)を流し込み充填し且つこれを硬化させるととも
    に、上記型枠(1)又は上記型枠(1)と上記各孔形成
    型部材(2),(2),・・の双方を脱型させて該型枠
    (1)の形状に対応した外形をもつコンクリート成形体
    (3)を製造し、 しかる後、上記コンクリート成形体(3)の表面(3
    a)上に露出している上記各孔形成型部材(2),
    (2),・・の内周、又は該各孔形成型部材(2),
    (2),・・の脱型により形成された型孔に、拡径作用
    をなす適宜の割り手段(4),(4),・・を配置し、
    該割り手段(4),(4),・・を作動させて上記コン
    クリート成形体(3)を上記各孔形成型部材(2),
    (2),・・を連続的に結ぶ線に沿って割ることで上記
    目標割面線(L)に沿った面形状の割り面(33),
    (34)をもつ複数のコンクリートブロック(31),
    (32)を得ることを特徴とするコンクリートブロック
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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