JP3702659B2 - 目地模様付きセメント系無機質板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目地模様付きセメント系無機質板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
目地模様付きセメント系無機質板を製造するにあたっては、セメントと骨材等及び水を混練してセメント系成形材料を調製し、このセメント系成形材料を板状に成形して未硬化のセメント系無機質板を作製した後、未硬化のセメント系無機質板の片面に模様成形型を加圧して凹凸目地模様をプレス成形し、これを加熱して乾燥硬化させることによって目地模様付きセメント系無機質板を得る方法と、模様型にセメント系成形材料を流し込んで成形することによって、凹凸目地模様を表面に設けた未硬化のセメント系無機質板を作製し、これを加熱して乾燥硬化させることによって目地模様付きセメント系無機質板を得る方法とがある。
【0003】
特開平8−142027号公報は前者の方法を開示するものであり、特開平4−246505号公報は後者の方法を開示するものであるが、例えば建築用外装材のように高い意匠性が必要とされる目地模様付きセメント系無機質板を製造する場合には、前者の未硬化のセメント系無機質板を作製した後に模様成形型で凹凸目地模様をプレス成形する方法が主として採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、軽量化及び材料の節減等のために、複数本の平行な貫通孔を側端面で開口するように厚み内に設けて形成したセメント系無機質板が要望されている。このような貫通孔を設けたセメント系無機質板において、上記の前者の方法で凹凸目地模様を形成した目地模様付きセメント系無機質板を製造する場合には、まずセメント系成形材料を押し出し成形して貫通孔を設けた未硬化のセメント系無機質板を作製した後、この未硬化のセメント系無機質板の片面に模様成形型を加圧して凹凸目地模様をプレス成形することによって行なわれる。
【0005】
このように模様成形型で凹凸目地模様をプレス成形する場合、意匠性の高い凹凸目地模様を形成するには高いプレス圧で成形する必要があるが、貫通孔を設けた未硬化のセメント系無機質板に模様成形型を高い圧力でプレスすると、貫通孔の一部が押しつぶされて、断面積が減少したり、閉塞されたりすることになる。そしてこのように凹凸目地模様が成形された未硬化のセメント系無機質板は加熱して乾燥硬化される。しかし、この加熱乾燥の際にセメント系成形材料に含まれる水分が蒸発するが、水分が貫通孔内で急激に蒸気化するときに、貫通孔内の断面積が減少したり閉塞されていると蒸気圧が高圧になって、貫通孔に破裂が発生するおそれがあるものであった。
【0006】
一方、上記の後者の方法のように模様型にセメント系成形材料を流し込んで凹凸目地模様を成形する場合には、このような破裂の問題を回避することができるが、前掲の特開平4−246505号公報にみられるように、内底面に凹凸模様を設けた模様型内に直管をセットした状態でセメント系成形材料を流し込んで、直管内に貫通孔を形成するようにする必要があり、直管という別部品を用いることによるコスト増の問題や、模様型内に複数本の直管をセットする際の位置決めなど作業性の問題が生じるものであった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、貫通孔を形成するための別部品を用いる必要なく、貫通孔に破裂が生じることを回避することができる目地模様付きセメント系無機質板及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る目地模様付きセメント系無機質板は、側端面で開口する複数本の貫通孔1が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板2の片面にプレス成形して凹凸目地模様3を設け、これを乾燥硬化させることによって作製される目地模様付きセメント系無機質板であって、上記貫通孔1は断面形状が凹凸目地模様3を設ける面の側の上底辺が短くこれと対向する下底辺が長い台形の各角部にアールを設けた隅丸台形に形成されて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項2の発明は、凹凸目地模様3の目地凹部3aを中心として線対称になるように貫通孔1が配置されて成ることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項3に係る目地模様付きセメント系無機質板の製造方法は、側端面で開口する複数本の貫通孔1が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板2の片面にプレス成形して凹凸目地模様3を設け、これを乾燥硬化させることによって目地模様付きセメント系無機質板を製造するにあたって、目地模様成形型4を上下に振動させながら未硬化のセメント系無機質板2の片面をプレスして凹凸目地模様3を成形することを特徴とするものである。
【0013】
また請求項4の発明は、目地模様成形型4の型表面に開口する多数の吸引孔6を設け、目地模様成形型4で未硬化のセメント系無機質板2の片面をプレスしながら吸引孔6から吸引を行なうことを特徴とするものである。
【0014】
また請求項5の発明は、型表面の全面に分布させて吸引孔6を設けた目地模様成形型4を用いることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項6の発明は、目地凹部3aを成形するために目地模様成形型4に形成された成形用突部4aの付近に分布させて吸引孔6を設けた目地模様成形型4を用いることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項7の発明は、上面が平坦面な下型7とこの下型7の上方に配置される模様成形型4との間で未硬化のセメント系無機質板2をプレス成形するにあたって、下型7の上面の全面に分布させて吸引孔8を設け、プレス成形しながらこの吸引孔8から吸引を行なうことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1(a)は未硬化のセメント系無機質板2を示すものであり、セメントと骨材等及び水を混練して調製したセメント系成形材料を押し出し成形して所定寸法に切断することによって、押し出し方向の両側端面で開口する複数本の平行な貫通孔1を厚み内に設けた平板状に形成してある。そしてこの未硬化セメント系無機質板2の片面(上面)を目地模様成形型4でプレスすることによって、図1(b)のように目地凹部3aが貫通孔1と平行、あるいは直交するなど所定の角度で交差するように形成した凹凸目地模様3を成形し、これを加熱して乾燥硬化させることによって、建築用外装材等として使用される目地模様付きセメント系無機質板Aを得ることができるものである。このように、貫通孔1を設けることによって、中実板に比べて軽量化することができるものであり、また材料の使用量を削減することができるものである。
【0019】
図2(a)は参考例を示すものであり、未硬化セメント系無機質板2に設けた貫通孔1の断面形状(貫通孔1の長手方向に直交する面で切断した形状)を、正方形あるいは長方形など四辺形の四隅の各角部にアール(R、丸み)を設けた隅丸四辺形に形成してある。貫通孔1を図2(b)のように四隅の各角部が角張った四辺形に形成すると、各角部に応力が集中し易くなり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発による貫通孔1内の蒸気圧の作用が各角部に集中し、破裂が発生し易いが、貫通孔1の断面形状を図2(a)のように隅丸四辺形に形成すると、アールを設けた各角部に応力が集中することがなくなり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものである。このように貫通孔1の断面形状を四辺形の四隅の各角部にアールを設けた隅丸四辺形に形成するにあたって、各角部のアールの曲率半径は、四辺形の高さ寸法の1〜50%の範囲、より好ましくは3〜45%の範囲に設定する。ここで、各角部のアールの曲率半径を大きく設定することによって、四辺形は小判型に近づくものであり、参考例の隅丸四辺形はこのような小判型のものも包含するものである。
【0020】
貫通孔1の断面形状を隅丸四辺形に形成することによる効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。凹凸目地模様3を設けた部分の貫通孔1の付近では材料厚さが増すため、比較的破裂の起こりやすい個所となる凹凸目地模様3を設けていない個所の貫通孔1に内圧をかけるようにしてシミュレーションを行なった。解析モデルの貫通孔1の断面形状は、図2(b)の角部が角張った四辺形のものと、図2(a)の隅丸四辺形のものであり、各四辺形を縦13mm、横17mmの長方形に設定すると共に、図2(a)の隅丸四辺形の各角部のアールを曲率半径1.5mmに設定し、未硬化セメント系無機質板2の厚みを22mmに設定した。また未硬化セメント系無機質板2のヤング率など材料特性は、押し出し成形後の乾燥工程の直前と同程度の硬化が起こっている材料を実測して得られたデータを用いた。このような条件で行なったシミュレーションにより得られた、最大主応力が未硬化セメント系無機質板2の材料の破断強度を超過したときの貫通孔1の内圧を、表1に示す。表1にみられるように、図2(b)の角部が角張った四辺形の貫通孔1よりも、図2(a)の隅丸四辺形の貫通孔1のほうが、内部耐圧が向上しており、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを低減できることが確認される。
【0021】
【表1】
図3は参考例を示すものであり、未硬化セメント系無機質板2に設けた貫通孔1の断面形状を円形に形成してある。断面形状が円形の貫通孔1では内周に作用する圧力が均等に分布して分散されるため、内部耐圧が高まり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものである。
【0022】
貫通孔1の断面形状を円形に形成することによる効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。凹凸目地模様3を設けた部分の貫通孔1の付近では材料厚さが増すため、比較的破裂の起こりやすい個所となる凹凸目地模様3を設けていない個所の貫通孔1に内圧をかけるようにしてシミュレーションを行なった。解析モデルの貫通孔1の断面形状は、図3の円形のものと、既述の図2(a)の隅丸四辺形のものであり、図3の貫通孔1の円形の寸法は半径8.5mmに設定し、図2(a)の貫通孔1は縦13mm、横17mmの寸法の長方形に設定すると共に各角部のアールを曲率半径1.5mmに設定し、さらに未硬化セメント系無機質板2の厚みを22mmに設定した。また未硬化セメント系無機質板2のヤング率など材料特性は、押し出し成形後の乾燥工程の直前と同程度の硬化が起こっている材料を実測して得られたデータを用いた。このような条件で行なったシミュレーションにより得られた、最大主応力が未硬化セメント系無機質板2の材料の破断強度を超過したときの貫通孔1の内圧を、表2に示す。表2にみられるように、図3の円形の貫通孔1は、図2(a)の隅丸四辺形の貫通孔1よりもさらに内部耐圧が向上しており、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを一層低減できることが確認される。
【0023】
【表2】
図4は請求項1の発明の実施の形態の一例を示すものであり、未硬化セメント系無機質板2に設けた貫通孔1の断面形状を台形に形成してある。この台形は上底辺、すなわちセメント系無機質板2の凹凸目地模様3を設けた面の側の辺が短く、この辺と対向する下底辺が長い台形に形成されるものであり、各角部にアールを設けた隅丸台形に形成されるものである。貫通孔1の断面形状を各角部にアールを設けた隅丸台形に形成すると、既述の図2(a)のように貫通孔1を隅丸四辺形に形成した場合と同様に、アールを設けた各角部に応力が集中することがなくなり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものである。このように貫通孔1の断面形状を四辺形の四隅の各角部にアールを設けた隅丸台形に形成するにあたって、各角部のアールの曲率半径は、台形の高さ寸法の1〜50%の範囲、より好ましくは3〜30%の範囲に設定するのがよい。
【0024】
また、貫通孔1の断面形状を上記のように上底辺が短く下底辺が長い台形に形成することによって、未硬化のセメント系無機質板2において貫通孔1の上の部分が自重や運搬の際などの振動によって垂れ下がる、いわゆるひけ変形が生じることを低減することができるものである。従って、表面の意匠性を損なうことなく、貫通孔1の断面積を大きく形成して、さらに材料削減することが可能になると共にさらに軽量化することが可能になるものである。貫通孔1の台形の上底辺と下底辺の寸法は、上底辺が下底辺の10〜90%の長さになるように設定するのが好ましい。
【0025】
貫通孔1の断面形状を隅丸台形に形成することによるひけ変形低減の効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。解析モデルの貫通孔1の断面形状は、図4の隅丸台形のものと、図2(a)の隅丸四辺形のものであり、図4の隅丸台形の寸法は上底辺14mm、下底辺20mm、高さ13mmに設定すると共に各角部のアールを半径1.5mmに設定し、図2(a)の隅丸四辺形は縦13mm、横17mmの寸法の長方形に設定すると共に各角部のアールを曲率半径1.5mmに設定し、さらに各未硬化セメント系無機質板2の厚みは22mmに設定した。また未硬化セメント系無機質板2の材料特性は、未硬化の材料を実測して得られたデータを用いた。そして貫通孔1の直上個所において未硬化セメント系無機質板2に自重に相当する重力加速度を付加するシミュレーションを行ない、発生したひけの最大値を表3に示す。表3にみられるように、貫通孔1の断面形状が図2(a)のような長方形のものよりも、図4のような台形のほうが、ひけが低減されることが確認される。
【0026】
【表3】
図5は請求項2の発明の実施の形態の一例を示すものであり、未硬化セメント系無機質板2の片面(上面)に形成される凹凸目地模様3の目地凹部3aを中心として、線対称になるように未硬化セメント系無機質板2に設ける貫通孔1が配置してある。すなわち、複数本の平行な貫通孔1を設けた未硬化セメント系無機質板2の片面を目地模様成形型4でプレスして凹凸目地模様3を成形するにあたって、目地模様成形型4の下面の目地凹部3aを成形するための成形用突部4aが図5(a)のように、隣り合う貫通孔1の中間に位置するように、未硬化セメント系無機質板2と目地模様成形型4との相対位置関係を設定し、この状態で目地模様成形型4を下動させて成形用突部4aを隣り合う貫通孔1の間の位置において未硬化セメント系無機質板2の片面に押し込むことによって、図5(b)のように隣り合う貫通孔1の中間位置に目地凹部3aが形成されるものであり、凹凸目地模様3の目地凹部3aを中心として線対称になるように貫通孔1が配置されるものである。このように、凹凸目地模様3の目地凹部3aを中心として線対称になるように貫通孔1を配置することによって、目地模様成形型4で凹凸目地模様3を成形する際に、成形用突部4aによる目地凹部3aの成形で貫通孔1が大きく押しつぶされることがなくなり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際に破裂が発生することを回避することができ、従ってより彫りの深い目地凹部3aを有する凹凸目地模様3を成形することが可能になるものである。
【0027】
ここで、図5の実施の形態では、未硬化セメント系無機質板2に設けた貫通孔1の断面形状を、上底辺が短いと共に下底辺が長く、各角部にアールを設けた隅丸台形に形成してある。このように貫通孔1の断面形状を隅丸台形に形成することによって、既述のように、アールを設けた各角部に応力が集中することがなくなり、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものであり、また、貫通孔1の上の部分が自重や運搬の際などの振動によって垂れ下がってひけ変形が生じることを低減することができるものである。さらにこのように貫通孔1の断面形状を台形に形成することによって、隣り合う貫通孔1間に目地模様成形型4の成形用突部4aで目地凹部3aを成形する際に貫通孔1が変形しても、貫通孔1は図5(b)のように台形に近い断面形状を保持し、各貫通孔1は同じような断面形状を保持する。従って、各貫通孔1が不自然な断面形状に押しつぶされて並ぶ場合のように不良品と誤解されるようなことがなくなるものである。
【0028】
凹凸目地模様3の目地凹部3aを中心として線対称になるように貫通孔1を配置した場合の効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。解析モデルは図5(a)と図6(a)に示すものであり、いずれも貫通孔1は両側の斜辺の角度が異なる隅丸台形であって、一対の貫通孔1をその形状が線対称になるように配置してある。図5(a)は目地模様成形型4の下面の成形用突部4aが隣り合う貫通孔1の間の中心に位置するように、図6(a)は目地模様成形型4の下面の成形用突部4aが隣り合う貫通孔1の一方の貫通孔1の上に位置するようにしてある。そして図5(a)の状態で目地模様成形型4の成形用突部4aを未硬化セメント系無機質板2に押し込ませるようにしたシミュレーション結果を図5(b)に示すものであり、未硬化セメント系無機質板2に成形用突部4aによって形成される目地凹部3aを中心として、線対称になるように貫通孔1が配置された形態になっており、目地凹部3aの形成によって貫通孔1の断面積が極度に減少するようなことがなく、破裂の可能性が小さくなることが確認され、また貫通孔1は台形に近い断面形状を保持して同じ断面形状の貫通孔1が並ぶことが確認される。一方、図6(a)の状態で目地模様成形型4の成形用突部4aを未硬化セメント系無機質板2に押し込ませるようにしたシミュレーション結果を図6(b)に示すものであり、未硬化セメント系無機質板2に成形用突部4aで形成される目地凹部3aによって一方の貫通孔1が大きく押しつぶされており、貫通孔1の断面積が極度に減少して破裂の可能性が大きいことが確認される。
【0029】
図7は請求項3の発明の実施の形態の一例における目地模様成形装置を示すものであり、テーブル11の上に上面が平坦面に形成された下型7が載置してあり、下型7の上方位置に下面に成形用突部4aを設けた目地模様成形型4が配設してある。この目地模様成形型4は、加圧機12の下面に設けた振動発生装置設置部13の下面に取り付けるようにしてある。下型7は未硬化セメント系無機質板2の搬送にも使用するためにテーブル11に脱着自在になっており、また目地模様成形型4は模様変更の際に交換する必要があるので振動発生装置設置部13に脱着自在になっている。また振動発生装置設置部13には複数の振動発生装置が配列して取り付けてあり、プレス成形を行なう未硬化セメント系無機質板2の材料特性に合わせた振動が全体に分布するよう振動を発生させるようにしてある。
【0030】
そして図1(a)のように貫通孔1を設けて成形された未硬化のセメント系無機質板2を下型7の上に載せた状態で下型7をテーブル11の上に載置し、振動発生装置設置部13の振動発生装置で目地模様成形型4に上下方向の振動を与えながら、加圧機12によって目地模様成形型4を下動させて未硬化セメント系無機質板2の上面を目地模様成形型4でプレスして、未硬化セメント系無機質板2の上面に凹凸目地模様3を成形するものである。目地模様成形型4を上下に振動させるにあたって、振動の条件は、振動数が10〜500Hz、振幅が5〜100μmの範囲になるように設定するのが好ましい。
【0031】
未硬化セメント系無機質板2は振動を与えると、弾性率及び弾性限界が低下して塑性変形し易くなるような振る舞いをする。従って、振動を与えながら目地模様成形型4でプレス成形することによって、振動を与えない場合よりも低圧で彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を未硬化セメント系無機質板2に成形することができるものである。また、目地模様成形型4の成形用突部4aの付け根に未硬化セメント系無機質板2の材料が入り易くなり、このことによっても意匠性の高い凹凸目地模様3を低圧で成形することができるものである。そしてこのように低圧のプレス成形で凹凸目地模様3を未硬化セメント系無機質板2に成形することができるために、貫通孔1が大きく押しつぶされることがなくなって貫通孔1の断面積の減少量を低減することができ、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものである。
【0032】
目地模様成形型4に上下の振動を与えながらプレス成形した場合の効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。解析モデルの貫通孔1の断面形状は図2(a)の隅丸四辺形である。そしてあらかじめ使用する材料の材料特性の弾性率及び弾性限界が十分に低下する振動条件を測定して求めておき、振動数10Hz、振幅10μmの条件で振動させたときの材料特性と、振動を与えないときの材料特性を設定して、未硬化セメント系無機質板2をプレス成形するシミュレーションを行なった。振動を与えながらプレス成形したときのシミュレーション結果を図8(a)に、振動を与えないでプレス成形したときのシミュレーション結果を図8(b)にそれぞれ示す。振動を与えながらプレス成形することによって、振動を与えないでプレス成形した場合よりも、貫通孔1の断面積の減少量を低減できることが確認される。
【0033】
図9は請求項4乃至7の発明の実施の形態の一例における目地模様成形装置を示すものであり、吸引手段を具備する以外は、上記の図7の装置と同様に形成してある。すなわち、目地模様成形型4にはその下面に開口する多数の吸引孔6が設けてあり、また下型7にはその上面に開口する多数の吸引孔8が設けてある。そして真空装置15が真空ホース16,17を介して目地模様成形型4と下型7の吸引孔6,8に接続してあり、吸引孔6,8を減圧して真空吸引することができるようにしてある。
【0034】
そして図1(a)のように貫通孔1を設けて成形された未硬化のセメント系無機質板2を下型7の上に載せた状態で下型7をテーブル11の上に載置し、振動発生装置設置部13の振動発生装置で目地模様成形型4に上下方向の振動を与えながら、加圧機12によって目地模様成形型4を下動させて未硬化セメント系無機質板2の上面を目地模様成形型4でプレスし、さらに成形用突部4aを目地凹部3aの深さまで押し込んだ後、この振動を与えたまま、目地模様成形型4の吸引孔6及び下型7の吸引孔8から吸引を行なって、未硬化セメント系無機質板2の上面に凹凸目地模様3を成形するものである。吸引孔6,8の吸引の条件は、−100〜−750mmHgの範囲に設定するのが好ましい。
【0035】
振動を与えながら目地模様成形型4でプレス成形することによって低圧で彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を未硬化セメント系無機質板2に成形することができることに加えて、目地模様成形型4の吸引孔6から吸引を行なうことによって、未硬化セメント系無機質板2の材料が目地模様成形型4の下面に吸い付けられ、より低圧で彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を未硬化セメント系無機質板2に成形することができるものである。そしてこのように低圧のプレス成形で凹凸目地模様3を未硬化セメント系無機質板2に成形することができるために、貫通孔1が大きく押しつぶされることがなくなって貫通孔1の断面積の減少量を低減することができ、未硬化のセメント系無機質板2を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔1内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものである。また、下型7の吸引孔8から吸引を行なうことによって、未硬化セメント系無機質板2の下面を下型7の平坦な上面に密着させることができ、未硬化セメント系無機質板2の下面を平坦面にすることができるものである。壁下地材等への接着面となるセメント系無機質板の下面をこのように平坦面に仕上げることによって、施工性を向上させることができると共に、接着の際の接着剤の使用量を低減することができるものである。さらに、上記のような成形を終えた後に、目地模様成形型4の吸引孔6や、下型7の吸引孔8から空気を噴出させるようにすると、未硬化セメント系無機質板2から目地模様成形型4や下型7の型離れがし易くなり、離型性の悪い材料でも良好に離型させることができるものである。
【0036】
ここで、目地模様成形型4に設ける吸引孔6は、図10のように目地模様成形型4の下面の全面に均一に分布して形成するようにしてもよく(請求項5)、また図11のように目地模様成形型4の成形用突部4aの付け根の付近にのみ分布させて形成するようにしてもよい(請求項6)。平坦面である下型7に設ける吸引孔8は、図12のように下型7の上面の全面に均一に分布して形成するようにするのがよい。
【0037】
上記の効果を確認するために、有限要素シミュレーションを行なった。解析モデルは図5(a)のものであり、振動数10Hz、振幅10μmの条件で振動させたときの材料特性を設定した。そしてまず、吸引孔6を全面に均一に分布して設けた図10の目地模様成形型4を用い、目地模様成形型4の吸引孔6から吸引させるシミュレーションを行なった(下型7の吸引孔8からは吸引せず)。シミュレーション結果を図13に示す。図13(a)は未硬化セメント系無機質板2の上面に目地模様成形型4の成形用突部4を押し込んだ時点でのシミュレーション結果であり、この時点では目地模様成形型4の吸引孔6は吸引していない。図13(b)はこの後に目地模様成形型4の吸引孔6から吸引させたときのシミュレーション結果であり、目地模様成形型4の吸引孔6からの吸引を行なうことによって、未硬化セメント系無機質板2の材料が目地模様成形型4の下面に吸い付けられ、彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を成形できることが確認される。
【0038】
次に、吸引孔6を成形用突部4aの付け根の付近にのみ分布して設けた図11の目地模様成形型4を用い、目地模様成形型4の吸引孔6から吸引させるシミュレーションを行なった(下型7の吸引孔8からは吸引せず)。シミュレーション結果を図14に示す。図14と図13(b)の比較から、吸引孔6を成形用突部4aの付近にのみ分布して設けた目地模様成形型4を用いて、目地凹部3aの付近のみを吸引するようにしても、全体を吸引した場合と同等に彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を成形できることが確認される。
【0039】
次に、下型7の吸引孔8から吸引させるシミュレーションを行なった(目地模様成形型4の吸引孔6からは吸引せず)。シミュレーション結果を図15に示す。図15(a)は未硬化セメント系無機質板2の上面に目地模様成形型4の成形用突部4を押し込んだ時点でのシミュレーション結果であり、この時点では目地模様成形型4の吸引孔6は吸引していず、未硬化セメント系無機質板2の下面は下型7の平坦な上面に密着していない。図15(b)はこの後に下型7の吸引孔8から吸引させたときのシミュレーション結果であり、下型7の吸引孔8からの吸引を行なうことによって、未硬化セメント系無機質板2の下面を下型7の平坦な上面に密着させることができ、未硬化セメント系無機質板2の下面を平坦面に仕上げることができることが確認される。
【0040】
次に、吸引孔6を成形用突部4aの付け根の付近にのみ分布して設けた図11の目地模様成形型4を用いて吸引孔6から吸引させると共に、下型7の吸引孔8から吸引させるシミュレーションを行なった。シミュレーション結果を図16に示す。目地模様成形型4の吸引孔6からの吸引を行なうことによって、未硬化セメント系無機質板2の材料が目地模様成形型4の下面に吸い付けられ、彫りの深い意匠性の高い凹凸目地模様3を成形できると同時に、未硬化セメント系無機質板2の下面を下型7の平坦な上面に密着させることができ、未硬化セメント系無機質板2の下面を平坦面に仕上げることができることが確認される。
【0041】
【発明の効果】
上記のように請求項1の発明は、側端面で開口する複数本の貫通孔が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板の片面にプレス成形して凹凸目地模様を設け、これを乾燥硬化させることによって作製される目地模様付きセメント系無機質板であって、上記貫通孔は凹凸目地模様を設ける面の側の上底辺が短くこれと対向する下底辺が長い台形の各角部にアールを設けた隅丸台形に形成されて成ることを特徴とするので、貫通孔のアールを設けた各角部に応力が集中することがなくなり、未硬化のセメント系無機質板を加熱乾燥する際の水分の蒸発で貫通孔内の蒸気圧が高くなっても、破裂が発生することを回避することができるものであり、また未硬化のセメント系無機質板において貫通孔の上の部分が自重や運搬の際などの振動によって垂れ下がる、いわゆるひけ変形が生じることを低減することができるものである。しかもこのように貫通孔の断面形状の工夫で破裂を回避できるので、貫通孔が押しつぶされるのを防止するための別部品を用いる必要がなくなるものである。
【0044】
また請求項2の発明は、凹凸目地模様の目地凹部を中心として線対称になるように貫通孔が配置されていることを特徴とするので、目地凹部の成形で貫通孔が大きく押しつぶされることがなくなり、未硬化のセメント系無機質板を加熱乾燥する際に破裂が発生することを回避することができるものである。
【0045】
また請求項3の発明は、側端面で開口する複数本の貫通孔が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板の片面にプレス成形して凹凸目地模様を設け、これを乾燥硬化させることによって目地模様付きセメント系無機質板を製造するにあたって、目地模様成形型を上下に振動させながら未硬化のセメント系無機質板の片面をプレスして凹凸目地模様を成形することを特徴とするので、未硬化セメント系無機質板は振動を与えると、弾性率及び弾性限界が低下して塑性変形し易くなる振る舞いをし、低圧で凹凸目地模様を未硬化セメント系無機質板に成形することができ、貫通孔が大きく押しつぶされることがなくなって貫通孔の断面積の減少量を低減することができるものであり、未硬化のセメント系無機質板を加熱乾燥する際に破裂が発生することを回避することができるものである。しかもこのように貫通孔が大きく押しつぶされることがなくなるので、貫通孔が押しつぶされるのを防止するための別部品を用いる必要がなくなるものである。
【0046】
また請求項4の発明は、目地模様成形型の型表面に開口する多数の吸引孔を設け、目地模様成形型で未硬化のセメント系無機質板の片面をプレスしながら吸引孔から吸引を行なうことを特徴とするので、未硬化セメント系無機質板の材料が目地模様成形型に吸い付けられ、低圧で凹凸目地模様を未硬化セメント系無機質板に成形することができるものであり、貫通孔が大きく押しつぶされることがなくなって貫通孔の断面積の減少量を低減することができ、未硬化のセメント系無機質板を加熱乾燥する際に破裂が発生することを回避することができるものである。
【0047】
また請求項5の発明は、型表面の全面に分布させて吸引孔を設けた目地模様成形型を用いることを特徴とするので、未硬化セメント系無機質板の材料が目地模様成形型に吸い付けられ、低圧で凹凸目地模様を未硬化セメント系無機質板に成形することができるものである。
【0048】
また請求項6の発明は、目地凹部を成形するために目地模様成形型に形成された成形用突部の付近に分布させて吸引孔を設けた目地模様成形型を用いることを特徴とするので、未硬化セメント系無機質板の材料が目地模様成形型の成形用突部の付近に吸い付けられ、低圧で凹凸目地模様を未硬化セメント系無機質板に成形することができるものである。
【0049】
また請求項7の発明は、上面が平坦面な下型とこの下型の上方に配置される模様成形型との間で未硬化のセメント系無機質板をプレス成形するにあたって、下型の全面に分布させて吸引孔を設け、プレス成形しながら吸引孔から吸引を行なうことを特徴とするので、未硬化セメント系無機質板の下面を下型に密着させることができ、未硬化セメント系無機質板の下面を平坦面に仕上げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は貫通孔を設けた未硬化のセメント系無機質板の斜視図、(b)は凹凸目地模様を設けたセメント系無機質板の斜視図である。
【図2】 参考例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板の断面図である。
【図3】 参考例を示す、未硬化のセメント系無機質板の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例を示す、未硬化のセメント系無機質板の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図6】 同上との比較例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例を示す、目地模様成形装置の正面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例を示す、目地模様成形装置の正面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の一例を示す、目地模様成形型の底面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の一例を示す、目地模様成形型の底面図である。
【図12】 本発明の実施の形態の一例を示す、下型の平面図である。
【図13】 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態の一例を示す、未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)及び(b)は未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態の一例を示す、未硬化のセメント系無機質板に凹凸目地模様を成形する際の断面図である。
【符号の説明】
1 貫通孔
2 未硬化のセメント系無機質板
3 凹凸目地模様
3a 目地凹部
4 目地模様成形型
4a 成形用突部
6 吸引孔
7 下型
8 吸引孔
Claims (7)
- 側端面で開口する複数本の貫通孔が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板の片面にプレス成形して凹凸目地模様を設け、これを乾燥硬化させることによって作製される目地模様付きセメント系無機質板であって、上記貫通孔は凹凸目地模様を設ける面の側の上底辺が短くこれと対向する下底辺が長い台形の各角部にアールを設けた隅丸台形に形成されて成ることを特徴とする目地模様付きセメント系無機質板。
- 凹凸目地模様の目地凹部を中心として線対称になるように貫通孔が配置されて成ることを特徴とする請求項1に記載の目地模様付きセメント系無機質板。
- 側端面で開口する複数本の貫通孔が厚み内に形成された未硬化のセメント系無機質板の片面にプレス成形して凹凸目地模様を設け、これを乾燥硬化させることによって目地模様付きセメント系無機質板を製造するにあたって、目地模様成形型を上下に振動させながら未硬化のセメント系無機質板の片面をプレスして凹凸目地模様を成形することを特徴とする請求項1又は2に記載の目地模様付きセメント系無機質板の製造方法。
- 目地模様成形型の型表面に開口する多数の吸引孔を設け、目地模様成形型で未硬化のセメント系無機質板の片面をプレスしながら吸引孔から吸引を行なうことを特徴とする請求項3に記載の目地模様付きセメント系無機質板の製造方法。
- 型表面の全面に分布させて吸引孔を設けた目地模様成形型を用いることを特徴とする請求項4に記載の目地模様付きセメント系無機質板の製造方法。
- 目地凹部を成形するために目地模様成形型に形成された成形用突部の付近に分布させて吸引孔を設けた目地模様成形型を用いることを特徴とする請求項4に記載の目地模様付きセメント系無機質板の製造方法。
- 上面が平坦面な下型とこの下型の上方に配置される模様成形型との間で未硬化のセメント系無機質板をプレス成形するにあたって、下型の上面に全面に分布させて吸引孔を設け、プレス成形しながらこの吸引孔から吸引を行なうことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の目地模様付きセメント系無機質板の製造方法。
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