JPH09153163A - 紙幣搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】方向転換部位における札詰まりした紙幣の取除
きを容易に行う。 【解決手段】投入口から投入された紙幣Ｓを搬送経路６
途上の同一平面上で方向転換機構９を介して方向転換さ
せる。この方向転換機構９は、一対の内外両ガイド部材
１０，１１にて搬送経路６と連通して方向転換路１３を
形成する。これら内外両ガイド部材１０，１１の少なく
とも一方の一部１４を方向転換路１３が開放するように
開閉可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ設
備などに設置される玉貸出機などに装備される紙幣搬送
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の玉貸出機などに装備され
る紙幣搬送装置においては、例えば実公平４−４５０９
９号公報に開示されているように、投入口から投入され
た紙幣をガイド部材を介して搬送経路途上の同一平面上
で直角方向に方向転換させてなる構成を有するものがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来構造の紙幣搬送装置にあっては、紙幣をガイド
部材による方向転換路にて同一平面上で直角方向に無理
に方向転換させてなることから、札詰まリ（ジャム）が
頻繁に発生し易く、しかも、ガイド部材が装置本体のフ
レームに固定されているために、紙幣の取除きが困難で
あるという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、方向転換部位における札
詰まりした紙幣の取除きを容易に行なうことができるよ
うにした紙幣搬送装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、投人口から投入された紙幣を搬送経
路途上の同一平面上で方向転換機構を介して方向転換さ
せてなる紙幣搬送装置において、この方向転換機構は、
前記搬送経路と連通して方向転換路を形成する一対の内
外両ガイド部材からなるとともに、これら内外両ガイド
部材の少なくとも一方の一部を前記方向転換路が開放す
るように開閉可能にしてなる構成としたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図１は紙幣搬送装置１
の設置状態を示していて、例えばバチンコ遊技機２，３
の間に位置する玉貸出機４の背面側に連結されるととも
に、バチンコ遊技機の背面上方においてパチンコ島の長
手に渡されている搬送主経路５に連結されている。図示
されているように、この紙幣搬送装置１では細い玉貸出
機４に縦入れされる紙幣を捩じり上げるようにして上方
の搬送主経路５側に送り出すようにするものであり、そ
の詳細が図２以降に示されている。図２は紙幣搬送装置
１の要部構成を示している。符号６は投入口側から投入
された紙幣Ｓが搬送される搬送経路で、その搬送経路６
の紙幣受入側に一対のローラ７（図においては一方のみ
を示す）が設けられているとともに、紙幣送出側におい
ても一対のローラ８が設けられて、図示しない駆動源か
らの動力を受けてこれらのローラが回転しそのローラに
挟み送られる状態にして紙幣Ｓが搬送経路６内を移動す
るようにしている（図３参照）。なお、この搬送経路６
を通る紙幣Ｓにあっては、前記受入側のローラ７と送出
側のローラ８との少なくともいずれか一方のローラにて
挟み送られるように設けられており、そのローラ７から
ローラ８までの行程長さが紙幣Ｓの長さより短く設定さ
れている。

【０００７】前記搬送経路６の途上の方向転換部位６Ａ
には上述のごとく紙幣Ｓを捩じり上げるようにして上方
に送り出す方向転換機構７が設けられている。この方向
転換機構９は、図４に示すように、一対の内外両ガイド
部材１０，１１により、紙幣搬送方向に対して約４５度
で傾斜している折れ曲がり部１２を有した方向転換路１
３を構成してなるもので、投入されてきた紙幣Ｓを同一
平面上で直角方向に方向転換させるものである。そし
て、前記外側のガイド部材１１にあっては、その方向転
換路１３の形成部位の一部である側面板１４の上端１４
ａが、前記内側のガイド部材１０に対して外側に向けフ
ラップ状に開閉可能にヒンジ結合１５され、その側面板
１４の下端１４ｂがネジ止め１６にて閉塞状態を維持す
るように組み付けられている。

【０００８】上記した本発明の構成によれば、図３に示
すように、投入口側から縦入れ状態にして投入された紙
幣Ｓがローラ７により搬送経路１の上流側を水平搬送さ
れて方向転換部位６Ａに到達すると、方向転換機構９の
内外のガイド部材１０，１１にて形成された方向転換路
５を通過することで、折れ曲がり部１２に案内されなが
ら同一平面上で直角方向に方向転換する。即ち、前記折
れ曲がり部１２に案内されることで、紙片の先部（送り
出し方向前方）の下端から順次捩じり上げられるように
して直角方向に方向転換して進むことになる。そして、
紙幣の先部が搬送経路１の下流側に移動し、そこで上記
送出側のローラ８に挟み上げられると、そのローラ８の
送りによって紙幣の後半部分も引き上げられる状態とな
り、同様にして方向転換路１３を通過することで捩じり
上げられながら搬送経路１の下流側へと移動することに
なる。

【０００９】このとき、紙幣Ｓが方向転換路１３内に札
詰まりした際には、図５に示すように、外側のガイド部
材１１における側面板１４の下端１４ｂを固定している
ネジ止め１６を解除すればよい。このネジ止め１６を解
除することで前記側面板１４をその上端１４ａ側を中心
にして開くことができ、よって、方向転換路１３を開放
して札詰まりした紙幣を容易に取り除けるようにしてい
る。そして、札詰まりした紙幣を取り除いた後には、再
び前記側面板１４を閉じてその下端１４ｂをネジ止めす
ればよい。

【００１０】なお、上記した本発明の実施の形態におい
て、方向転換機構９の内外のガイド部材１０，１１にて
形成された方向転換路１３を開放する場合、外側のガイ
ド部材１１における側面板１４をヒンジ結合の部分を介
して開閉できるようにして、必要時にこの側面板１４を
開くようにしているが、内側のガイド部材１０側によっ
ても、その方向転換路１３を外方できる構成とすること
は可能であり、その選択は任意である。また、転換方向
を上記実施の形態では直角方向としたが、本発明はこれ
に限定されるものではない。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、投入口
から投人された紙幣を搬送経路途上の同一平面上で方向
転換機構を介して方向転換させてなる紙幣搬送装置にお
いて、この方向転換機構は、前記搬送経路と連通して方
向転換路を形成する一対の内外両ガイド部材からなると
ともに、これら内外両ガイド部材の少なくとも一方の一
部を方向転換路が開放するように開閉可能にしてなるこ
とから、方向転換部位での札詰まり時に、方向転換路を
開放することにより、紙幣の取除きを容易に行なうこと
ができる。さらに、方向転換路を開放する構造となって
いるため、詰まったを破損させることなく取り出せるよ
うになるなど、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る紙幣搬送装置の設置状態を示す説
明図である。

【図２】紙幣搬送装置におけるガイド部材の側面板を外
方側から見た状態を示す説明図である。

【図３】本発明に係る紙幣搬送装置の実施の形態を側方
から示す説明図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線における要部拡大縦断面図であ
る。

【図５】同じく外側ガイド部材の開きによる方向転換路
の開放状態を示す縦断面図である。。

【符号の説明】

１…紙幣搬送装置 ６…搬送経路 ６Ａ…方向転換部位 ９…方向転換機構 １０，１１…ガイド部材 １３…方向転換路 １４…側面板 Ｓ…紙幣

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】投入口から投入された紙幣を搬送経路途上
   の同一平面上で方向転換機構を介して方向転換させてな
   る紙幣搬送装置において、 この方向転換機構は、前記搬送経路と連通して方向転換
   路を形成する一対の内外両ガイド部材からなるととも
   に、これら内外両ガイド部材の少なくとも一方の一部を
   前記方向転換路が開放するように開閉可能にしたことを
   特徴とする紙幣搬送装置。