JPH09152597A - 反射型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

反射型液晶表示装置およびその製造方法

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JPH09152597A
JPH09152597A JP30961295A JP30961295A JPH09152597A JP H09152597 A JPH09152597 A JP H09152597A JP 30961295 A JP30961295 A JP 30961295A JP 30961295 A JP30961295 A JP 30961295A JP H09152597 A JPH09152597 A JP H09152597A
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康憲 島田
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久和 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板全体にわたって、良好な電気的接続を有
するコンタクトホール及び良好な散乱特性を有する反射
板を形成し、かつ液晶層の厚みの安定した測定が可能な
反射型液晶表示装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 スイッチング素子に接続し反射電極下方
に延びる引き回し電極と、該スイッチング素子及び該引
き回し電極と該反射電極との間に設られ、該引き回し電
極上にコンタクトホールを有する絶縁樹脂層と、該絶縁
樹脂層上に設けられ、該コンタクトホールの底部で該引
き回し電極に電気的に接続する反射電極と、を有してお
り、該引き回し電極は、該コンタクトホールの底部を含
み該コンタクトホールの底部より広い領域において、2
種類以上の異なる金属が積層されており、該コンタクト
ホールの底部において、該引き回し電極の最上層の金属
は一部あるいはその下の金属層に達するまで除去されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光を反射する
ことによって表示をおこなう反射型液晶表示装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ、ラップトップ
型パーソナルコンピュータ、ポケットテレビなどへの液
晶表示装置の応用が急速に進展している。特に、液晶表
示装置の中でも外部から入射した光を反射させて表示を
おこなう反射型液晶表示装置は、バックライトが不要で
あるため消費電力が低く、薄型であり、軽量化が可能で
あるため注目されている。
【0003】従来から、反射型液晶表示装置にはTN
(ツイステッドネマティック)方式、並びにSTN(ス
ーパーツイステッドネマティック)方式が用いられてい
るが、これらの方式では偏光板によって必然的に自然光
の光強度の1/2が表示に利用されないことになり、表
示が暗くなるという問題がある。
【0004】このような問題に対して、偏光板を用い
ず、自然光のすべての光線を有効に利用しようとする表
示モードが提案されている。このような表示モードの例
として、相転移型ゲスト・ホスト方式が挙げられる
(D.L.White and G.N.Taylo
r:J.Appl.Phys.Vol.45,pp.4
718,1974、以下文献Whiteとする)。この
表示モードでは、電界によるコレステリック・ネマティ
ック相転移現象が利用されている。この相転移型ゲスト
・ホスト方式に、さらにマイクロカラーフィルターを組
み合わせた反射型マルチカラーディスプレイも提案され
ている(例えば、Tohru Koizumiand
Tatsuo Uchida.Proceedings
of theSID.VoL.29/2,pp.15
7.1988)。
【0005】このような偏光板を必要としない表示モー
ドでさらに明るい表示を得るためには、あらゆる角度か
らの入射光に対し、表示画面に垂直な方向へ散乱する光
の強度を増加させる必要がある。そのためには、最適な
反射特性を有する反射板を作成することが必要となる。
上述の文献Whiteには、ガラスなどからなる基板の
表面を研磨剤で粗面化し、フッ化水素酸でエッチングす
る時間を変えることによって表面の凹凸を制御し、その
凹凸上に銀の薄膜を形成した反射板について記載されて
いる。
【0006】しかし、この方法は、研磨剤を用いてガラ
ス基板に傷をつけることによって凹凸を形成しているた
め、均一な形状の凹凸を形成することが困難である。ま
た、凹凸形状の再現性が悪いという問題もある。
【0007】図11(a)は、アクティブマトリクス方
式に用いられるスイッチング素子である薄膜トランジス
タ(以下、TFTと記す)1を有するマトリクス基板2
の平面図であり、図11(b)は、図11(a)に示す
マトリクス基板2を切断面線V−Vから見た断面図であ
る。マトリクス基板2においては、ガラスなどの絶縁性
の基板2a上に、クロム、タンタルなどから成る複数の
ゲートバス配線3が互いに平行に設けられ、ゲートバス
配線3からはゲート電極4が分岐して設けられている。
ゲートバス配線3は、走査線として機能している。
【0008】図11(b)に示すように、ゲート電極4
を覆って基板2a上の全面に窒化シリコン(SiN
x)、酸化シリコン(SiOx)などから成るゲート絶
縁膜5が形成されている。ゲート電極4の上方のゲート
絶縁膜5上には、非晶質シリコン(以下、a−Siと記
す)、多結晶シリコン、CdSeなどから成る半導体層
6が形成されている。半導体層6の両端部には、a−S
i、多結晶シリコン、CdSeなどからなるn+あるい
はp+のコンタクト層11が各々形成されている。ま
た、図12に示すように、基板2a全面に形成されたゲ
ート絶縁膜5は、ゲートバス配線3の入力端子3a上の
部分が除かれている。
【0009】図11(b)に示すように、半導体層6の
一方の端部には、チタン、モリブデン、アルミなどから
成るソース電極7が重畳形成されている。また、半導体
6の他方の端部には、ソース電極7と同様にチタン、モ
リブデン、アルミなどから成るドレイン電極8が重畳形
成されている。ドレイン電極8の半導体層6と反対側の
端部には、ITO(Indium Tin Oxid
e)などの透明導電膜から成る画素電極9が重畳形成さ
れている。
【0010】図11(a)及び(b)に示すように、ソ
ース電極7には、ゲートパス配線3に前述のゲート絶縁
膜5を挟んで交差するソースバス配線10が接続されて
いる。ソースバス配線10は、信号線として機能してい
る。ソースバス配線10もソース電極7と同様な金属で
形成されている。ゲート電極4、ゲート絶縁膜5、半導
体層6、ソース電極7、およびドレイン電極8はTFT
1を構成し、このようにして構成されたTFT1は、ス
イッチング素子の機能を有している。
【0011】図11(a)及び(b)、及び図12に示
すような構成のTFT1を有するマトリクス基板2を反
射型液晶表示装置に適用する場合、画素電極9をアル
ミ、銀などの光反射性を有する金属で形成するばかりで
なく、ゲート絶縁膜5上に凹凸を形成する必要がある。
一般に、ゲート絶縁膜5に凹凸を形成することは素子を
形成するプロセスに影響を及ぼすので好ましくなく、
又、無機物から成る絶縁膜5にテーパーのついた凹凸を
均一に形成することは困難である。
【0012】特開昭56−94386号公報において、
矢沢悟らは、表示画面に垂直な方向へ散乱する光の強度
を増加させる方法として、液晶表示装置の反射板として
表面が凹凸形状を有する金属薄膜層を用いることを開示
し、下記(1)〜(3)に示す金属薄膜層の製造方法を
述べている。
【0013】(1)ある条件下において蒸着法又はスパ
ッタ法を用いることにより金属薄膜層を基板上に形成
し、表面が凹凸形状を呈する金属薄膜を得る方法。
【0014】(2)基板上に蒸着法又はスパッタ法によ
って形成した金属薄膜層を加熱処理し、再結晶させるこ
とによって表面上に凹凸形状を呈する金属薄膜層を得る
方法。例えば、金属薄膜層の材料としてアルミ又はアル
ミ合金を用いる場合、これらの材料の融点が660℃で
あるために、100℃〜600℃の加熱範囲において再
結晶化する。この再結晶化により金属薄膜内には原子の
再配列がおこり、その結果、凹凸形状を有する金属薄膜
層を得ることがてきる。
【0015】(3)図13に示すように、基板上に蒸着
法またはスパッタ法によって形成した合金薄膜層63を
加熱処理することにより、折出物64を折出させた後、
合金薄膜層63の表面近傍をエッチング除去する方法。
例えば、アルミニウムに2重量%のシリコンを含有させ
た合金薄膜層63を、400℃のN2雰囲気中にて20
分間加熱すると、粒子径が約0.2〜1.0μmのアル
ミニウムとシリコンとの金属間化合物が析出物64とし
て折出する。例えば、層厚が1.0μmの合金薄膜層6
4を折出処理した後、表層部の0.2μmをエッチング
により除去すると、この表面は白色を呈する。
【0016】また、上記特開昭56−94386号公報
(以下、文献矢沢1とする)には、サンドブラスト法に
よって金属薄膜層表面を処理しても良いことが述べられ
ている。更に、これらの金属薄膜層表面の凹凸及び段差
は、液晶の配向処理膜の形成に際してやや悪影響を及ぼ
すため、液晶駆動電極(画素電極)の表面に、シリコン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂のような有機薄膜
や無機樹脂などの透明な薄膜を形成して、表面を平坦化
することにより配向処理の効果を増大することができる
と述べられている。
【0017】しかし、上記文献矢沢に開示される反射板
の形成方法は、偶然性に大きく依存しており、先に述べ
た文献Whiteに記載されている、ガラスなどからな
る基板の表面を研磨剤で粗面化し、フッ化水素酸でエッ
チングする時間を変えることによって表面の凹凸を制御
し、その凹凸上に銀の薄膜を形成する反射板と同様、テ
ーパーのついた凹凸を均一に形成することは困難であ
る。
【0018】又、反射板が白色を呈するということは、
反射板からの光が全方位に分散散乱している状態である
ことを意味している。反射板が液晶表示装置の液晶駆動
電極を兼ねており、基板の液晶に接する面に形成されて
いる場合、反射板からの光は液晶層及び対向基板を透過
して大気中に出る。液晶層及び基板の屈折率を1.5と
し、空気の屈折率を1と仮定した場合、反射板からの散
乱光が大気と基板との界面に対して約48゜以上水平に
傾いて入射すると、その散乱光は界面で反射され、液晶
表示装置の外部に出ることができない。従って、このよ
うな反射板を用いた場合、表示用の光として利用できる
散乱光の範囲が限られるため、表示画面が暗くなる。従
って、より明るい表示画面を得るためには、反射板が指
向性を有し、反射光の散乱角度を制御できることが必要
である。
【0019】しかしながら、上述の文献矢沢及び文献W
hiteに述べられている方法によって反射板の反射光
を制御することは、反射板形成における偶然性が大きい
ために非常に困難であり、再現性にも乏しい。又、矢沢
悟らは、特開昭56−156864号公報(以下、文献
矢沢2とする)において、アルミニウムあるいはアルミ
ニウム合金を加熱して形成した反射板の反射特性に関し
て、アルミニウムを400℃〜450℃の不活性雰囲気
中あるいは水素雰囲気中で加熱処理して形成した反射板
を用いても、鏡面部分の割合が大きいために、表示パネ
ル全体が暗く見えることを述べている。従って、更なる
散乱度を得るためには、より高い温度で加熱処理をする
ことが必要であるが、そのような加熱処理は、スイッチ
ング素子として用いられるTFT素子やMIM素子を破
壊するため好ましくない(例えば、a−Si・TFTの
場合、350℃以上で半導体層中の水素の離脱が生じ
る)。
【0020】a−Si・TFT素子やMIM素子をスイ
ッチング素子として用いたアクティブマトリクス型の液
晶表示装置に用いることができるように、反射光の散乱
角度を制御する指向性を有する反射板を低温で形成する
方法が、上記文献矢沢2に開示されている。この方法に
よれば、まず、基板表面にCVD法によりSiO2を三
角波形状に形成し、その上にアルミニウムを蒸着するこ
とにより、図14に示すような反射板65が形成され
る。反射板65は、正弦波形状に近い断面を持ち、平均
傾き角度θ=5゜〜30゜を有している。
【0021】又、矢沢悟らは、特開昭56−15686
5号公報(以下、文献矢沢3とする)において、アルミ
ニウムやアルミニウム合金を加熱処理し、あるいはその
後さらにエッチング処理して得られる反射板は、液晶表
示装置に用いた場合にその表示特性が劣ることを述べて
おり、上記文献矢沢3において、CVD法により形成し
たSiO2を三角波形状にテーパーエッチングした後に
アルミニウムを蒸着することにより、図15に示すよう
な凹凸を有する反射板66を形成することを開示してい
る。
【0022】また、凹凸を有する絶縁樹脂樹脂層の上に
金属薄膜を形成することによって反射板を形成する方法
として、下記のようなものがある。
【0023】コマツバラらは、USPNo.4,51
9,678(以下、文献コマツバラとする)において、
以下のような方法を開示している。まず、素子が形成さ
れた基板の上に、ポリマー系やポリイミド系の樹脂を塗
布し、熱硬化させて樹脂層を形成する。その上にフォト
リソ工程によってレジストパターンを形成し、このレジ
ストパターンをマスクとしてウエットエッチングあるい
はドライエッチング(RIE等)することにより、樹脂
層にくぼみを作る。そして、レジストを除去してから樹
脂層を150℃〜500℃で加熱することにより、くぼ
みの縁をなだらかにする。このようにして、樹脂層に、
断面がなだらかな凹凸を形成し、更にフォトリソ工程に
よってコンタクトホールを形成した後、樹脂層の上にア
ルミニウム膜を真空蒸着させ、反射板を形成する。
【0024】文献コマツバラには、更に、もう1つの方
法として、基板上に多数の円柱状凸部を形成した後、そ
の上に樹脂層を塗布して硬化させることにより、断面が
なだらかな凹凸を有する樹脂層を形成している。この樹
脂層の上にアルミニウム、銀、あるいはこれらの合金等
からなる反射板を形成している。上記の円柱状凸部は、
基板上に、絶縁体、半導体、あるいは金属からなる単層
または複数の層を形成し、この層をマスクパターン(レ
ジスト)を用いて選択的にエッチングすることにより形
成される。いずれの場合も、樹脂層の上に形成された金
属薄膜は、樹脂層に形成されたコンタクトホールを介し
て、基板上の電極に電気的に接している。
【0025】又、特開平6−75238号公報におい
て、中村久和等は、基板上に感光性樹脂を塗布し、円形
の遮光領域が配列された遮光手段を介して感光性樹脂を
露光及び現像した後に熱処理を行うことにより複数の凸
部を形成している。この複数の凸部の上に凸部の形状に
沿って絶縁膜を形成し、絶縁膜上に金属薄膜からなる反
射板を形成している。
【0026】このように、基板上に形成された素子に影
響を及ぼさないように、反射板は、素子から遠い(液晶
との界面に近い)絶縁膜を操作して望ましい凹凸形状を
得ることにより形成するのが好ましい。また、反射板と
して用いられる金属薄膜それ自体の表面を荒らす(加熱
処理、エッチングなど)よりも、金属薄膜の下に凹凸形
状を有する絶縁層を形成し、その凹凸形状に沿って鏡面
状態の金属薄膜を形成することによって得るのが好まし
い。さらには、無機物からなる絶縁層は、なだらかな断
面を有する凹凸を均一に形成することが困難であるた
め、凹凸形状の制御がしやすい樹脂を用いて絶縁層を形
成するのが好ましい。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、望まし
い反射特性(指向性)を有する反射板を形成するため
に、樹脂層を用いる場合、樹脂層の上に形成された反射
板(反射電極)を、樹脂層の下に形成された素子(スイ
ッチング素子など)に接続するためのコンタクトホール
をに形成する必要がある。反射電極は、コンタクトホー
ルを介して基板上に形成された素子からのびる引き回し
電極に接続される。ここで、引き回し電極とは、各反射
電極に表示のための電圧を印加するための電極である。
【0028】コンタクトホールは、非感光性樹脂を用い
る場合は樹脂層を熱硬化させた後にフォトリソ工程によ
って形成され、感光性樹脂を用いる場合は、樹脂層を露
光及び現像して形成する際に形成される。感光性樹脂を
用いるほうが工程数が少なく有利である。
【0029】感光性樹脂を用いて樹脂層を形成する場
合、露光及び現像によって選択的に残される部分であっ
ても、現像によって樹脂層の膜減りが生じる。従って、
現像時間が樹脂層のなだらかな断面の凹凸部の形成に与
える影響は大きい。
【0030】また、現像時間が長いほど、コンタクトホ
ールの導通性は良好になる。
【0031】基板内における樹脂層の現像速度は、基板
周辺部のほうが中央部分に比べて速い。従って、例え
ば、300×300mm以上の大基板を用いて反射板を
形成する場合、基板中央部におけるコンタクトホールの
良好な導通を得るために十分な時間、現像を行うと、基
板周辺部分では現像過多となり反射板は鏡面状態に近づ
く。そのため、基板周辺部分で形成された反射板を用い
た液晶表示装置の表示は暗くなる。
【0032】上記文献コマツバラで述べられているよう
な非感光性樹脂を用いて、例えば、RIE等のドライエ
ッチングによってコンタクトホールを形成する場合、ド
ライエッチングにおけるプラズマは基板中央部で高密度
であるため、基板中央部からエッチングが進む。マスク
パターンとして用いられるレジストと樹脂とは共に有機
膜であるため、その選択比を10より大きくすることは
困難である。従って、基板周辺部分でコンタクトホール
の十分な導通が得られるようにエッチングを続けると、
基板中央部ではレジストの退行が大きく、コンタクトホ
ールの巨大化と樹脂の膜減りを起こす。そのため、基板
中央部分で形成された反射板を用いた液晶表示装置に表
示は暗くなる。
【0033】また、液晶表示装置における液晶層の厚
み、あるいは液晶を注入する前の一対の基板間の間隔
(以下、セル間隔とする)は、液晶表示装置の応答速度
やコントラストに影響を与える重要なパラメーターであ
る。従って、液晶層の厚さやセル間隔を測定すること
は、液晶表示装置の生産管理上重要である。
【0034】従来、透過型液晶表示装置、あるいは反射
板が一対の基板の外側に形成されている反射型液晶表示
装置の場合は、液晶セルが透過型の状態において、一方
の基板の配向膜と液晶層あるいは空気層との界面による
反射光と、液晶層あるいは空気層と他方の基板の配向膜
との界面による反射光とによる干渉を用いてセル間隔を
測定していた。しかし、反射板が画素電極として一対の
基板間の内側に形成された反射型液晶表示装置において
は、反射電極からの散乱反射光の強度が強すぎるため
に、干渉光の波長を計測することが困難であり、従来の
光干渉を利用する測定方法は使用できない。
【0035】他方、レーザー光を用いたセル間隔の測定
方法がある。この方法は、概略を図16に示すように、
半導体レーザー19からのレーザー光を平行光にコリメ
ートする第1のレンズ17aと、測定する試料18によ
って反射されるレーザー光を集光する第2のレンズ17
bを備えた光学系を用いる。第2のレンズ17bの焦点
が、試料18の反射面(例えば、配向膜と液晶層と界面
や反射電極表面など)に一致したときに、フィードバッ
クされる反射光がピークを持つことを利用している。2
つの反射光のピークにおける第2のレンズ17bの位置
(移動した距離)から、2つの反射面の間隔を求めるこ
とができる。
【0036】図17は、この方法を用いて、散乱光を得
るために凹凸を形成した反射電極表面を測定した結果を
示している。図17からわかるように、凹凸形状を有す
る反射電極表面においてレーザー光が散乱してしまうた
め、反射光のピークが得られない。従って、レーザー光
による測定では反射板の位置を測定できず、セル間隔の
測定が不可能である。
【0037】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、第1に、300×3
00mm以上の大基板を用いて液晶表示装置の反射板を
作成する場合でも、反射板の反射特性が基板全体にわた
って良好(例えば100以上)であり、かつ導通状態の
良好なコンタクトホールが形成された液晶表示装置及び
その製造方法、及び基板中央部と周辺部とで形成される
反射板の反射特性のばらつきが約10%の許容範囲内に
抑えられ、かつ基板全体にわたって導通状態の良好なコ
ンタクトホールが形成された液晶表示装置及びその製造
方法を提供し、第2に、液晶層の厚みあるいは基板間隔
の安定した測定を可能とする反射型液晶表示装置及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明による反射型液晶
表示装置は、複数の反射電極を有する第1の基板と、透
光性のある電極を有する第2の基板と、該第1及び第2
の基板間に配置された液晶層と、を備えており、該第1
の基板は、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に設けられ、
表示用の電圧信号を該反射電極に供給するスイッチング
素子と、該スイッチング素子に接続し、該反射電極下方
に延びる引き回し電極と、該スイッチング素子及び該引
き回し電極と該反射電極との間に設られ、該引き回し電
極上にコンタクトホールを有する絶縁樹脂層と、該コン
タクトホールを覆うように、該絶縁樹脂層上に各画素に
対応して設けられた反射電極と、を有している。該反射
電極は、該コンタクトホールの底部で該引き回し電極に
電気的に接続し、該引き回し電極は、該コンタクトホー
ルの底部を含み該コンタクトホールの底部より広い領域
において、2種類以上の異なる金属が積層されており、
該コンタクトホールの底部において、該引き回し電極の
最上層の金属は一部あるいはその下の金属層に達するま
で除去されており、このことにより上記目的が達成され
る。
【0039】前記絶縁樹脂層に形成された前記コンタク
トホールの開口面積は、好ましくは、400μm2以上
であり、かつ、前記反射電極の面積の8%以下である。
【0040】1つの実施の形態において、前記スイッチ
ング素子は薄膜トランジスタであり、前記引き回し電極
の前記コンタクトホール部に形成される下層金属層は、
該薄膜トランジスタのゲート電極と同一の材料から形成
され、該引き回し電極の上層金属層は、該薄膜トランジ
スタのソース電極と同一の材料から形成されている。前
記引き回し電極の前記コンタクトホール部に形成される
下層金属層は、タンタル、50原子%以下の窒素を合有
するタンタル、及びモリブデンを含有するタンタルから
なる群から選ばれ、上層金属層はチタンであってもよ
い。
【0041】もう1つの実施の形態において、前記スイ
ッチング素子はMIM(金属−絶縁層−金属)素子であ
り、前記引き回し電極の前記コンタクトホール部に形成
される下層金属は、該MIM素子の第1電極と同一材料
から形成され、該引き回し電極の上層金属層は、該MI
M素子の第2電極と同一の材料から形成されている。前
記引き回し電極の前記コンタクトホール部に形成される
下層金属層は、タンタル、50原子%以下の窒素を合有
するタンタル、10原子%以下のシリコン及びタングス
テンを含有するタンタル、及び10原子%以下の4価以
下の元素と6価以上の元素とを各々1種類以上含有して
いるタンタルからなる群から選ばれ、該引き回し電極の
上層金属層はチタンであってもよい。
【0042】前記絶縁樹脂層は、前記反射電極が形成さ
れる領域に凹凸部を有している場合がある。
【0043】前記凹凸部は、好ましくは、前記コンタク
トホール部を除いて形成されている。
【0044】前記コンタクトホールの底部において、前
記反射電極は、好ましくは、鏡面状態に形成されてい
る。
【0045】本発明による反射型液晶表示装置の製造方
法は、複数の反射電極を有する第1の基板と、透光性の
ある電極を有する第2の基板と、該第1及び第2の基板
間に配置された液晶層と、を備えた反射型液晶表示装置
の製造方法である。該方法は、絶縁性基板上に、表示用
の電圧信号を該反射電極に供給するスイッチング素子を
形成するステップと、該スイッチング素子に接続し該反
射電極下方に延びる引き回し電極であって、少なくとも
1部の領域において2種類以上の異なる金属が積層され
た引き回し電極を形成するステップと、該スイッチング
素子及び該引き回し電極上に絶縁樹脂層を形成するステ
ップと、該引き回し電極の該2種類以上の異なる金属が
積層された領域上の該絶縁樹脂層に、コンタクトホール
を形成するステップと、該引き回し電極の最上層の金属
のエッチング液を用いてエッチングを行い、該コンタク
トホール底部における該最上層の金属層を、一部あるい
はその下の金属層に達すまで除去するステップと、該コ
ンタクトホールを覆うように、該絶縁樹脂層上に各画素
に対応して反射電極を形成するステップと、を含んでお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0046】前記コンタクトホールを形成するステップ
において、好ましくは、該コンタクトホールは、開口面
積が400μm2以上であり、かつ、前記反射電極の面
積の8%以下であるように形成される。
【0047】1つの実施の形態において、前記スイッチ
ング素子は薄膜トランジスタであり、前記引き回し電極
の下層金属層は、該薄膜トランジスタのゲート電極と同
一の材料から形成され、該引き回し電極の上層金属層
は、該薄膜トランジスタのソース電極と同一の材料から
形成される。
【0048】前記引き回し電極を形成するステップにお
いて、下層金属層は、タンタル、50原子%以下の窒素
を合有するタンタル、及びモリブデンを含有するタンタ
ルからなる群から選ばれた材料で形成され、上層金属層
はチタンであってもよい。
【0049】もう1つの実施の形態において、前記スイ
ッチング素子はMIM(金属−絶縁層−金属)素子であ
り、前記引き回し電極の下層金属は、該MIM素子の第
1電極と同一材料から形成され、該引き回し電極の上層
金属層は、該MIM素子の第2電極と同一の材料から形
成される。
【0050】前記引き回し電極を形成するステップにお
いて、下層金属層は、タンタル、50原子%以下の窒素
を合有するタンタル、10原子%以下のシリコン及びタ
ングステンを含有するタンタル、及び10原子%以下の
4価以下の元素と6価以上の元素とを各々1種類以上含
有しているタンタルからなる群から選ばれた材料で形成
され、上層金属層はチタンであってもよい。
【0051】前記絶縁樹脂層を形成するステップは、前
記反射電極が形成される領域であって、かつ前記コンタ
クトホールが形成される領域を除いた領域に、絶縁樹脂
からなる円形状凸部パターンを形成するステップと、該
円形状凸部パターン上に、同じ絶縁樹脂を塗布して第2
の絶縁樹脂層を形成するステップと、を含み、前記コン
タクトホールを形成するステップにおいて、該コンタク
トホールは、該第2の絶縁樹脂層に形成される場合があ
る。
【0052】前記エッチングするステップで用いるエッ
チング液は、濃度0.25%〜1.00%のフッ酸を含
む混合液である場合がある。
【0053】前記反射電極を形成するステップにおい
て、前記絶縁樹脂層上に形成される該反射電極は散乱性
を有し、前記コンタクトホール底部において該反射電極
は鏡面状態に形成される場合がある。
【0054】前記方法は、前記コンタクトホール底部に
おける鏡面状態の前記反射電極によって反射される光を
用いることにより、前記液晶層の厚みを測定するステッ
プを含む場合がある。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
【0056】(実施の形態1)図1は、本発明の1つの
実施の形態である反射型液晶表示装置30の一部の断面
を示している。液晶表示装置30は、スイッチング素子
(TFT)が形成された下側基板(アクティブマトリク
ス基板)30a、上側基板(対向基板)30b、及び両
基板間に挟持された液晶層49を有している。図2は、
図1に示される下側基板30aの平面図である。
【0057】まず、下側基板30aの構成を述べる。図
1及び2に示されるように、ガラス等の絶縁性の基板3
1上には、クロム、タンタルなどから成る複数のゲート
バス配線32が互いに平行に設けられ、ゲートバス配線
32からはゲート電極33が分岐して設けられている。
ゲートバス配線32及びゲート電極33の材料として
は、このほかに、50原子%以下の窒素を合有するタン
タル、やモリブデンを含有するタンタルを用いても良
い。ゲートバス配線32は、走査線として機能してい
る。
【0058】図2に示されるように、ゲートバス配線3
2を覆うように、基板31上の全面に、窒化シリコン
(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)などから成る
ゲート絶縁膜34が形成されている。ゲート電極33の
上方には、ゲート絶縁膜34を介して、非晶質シリコン
(以下、a−Siと記す)、多結晶シリコン、CdSe
などから成る半導体層35が形成されている。半導体層
35の両端部には、a−Si、多結晶シリコン、CdS
eなどからなるn+あるいはp+のコンタクト層41が各
々形成されている。
【0059】また、コンタクト層41が重畳された半導
体層35の一方の端部には、チタン、モリブデン、アル
ミニウムなどから成るソース電極36が重畳形成されて
いる。また、コンタクト層41が重畳された半導体層3
5の他方の端部には、ソース電極36と同様にチタン、
モリブデン、アルミニウムなどから成るドレイン電極3
7及び引き回し電極37aが重畳形成されている。ドレ
イン電極37及び引き回し電極37aは、一体的に形成
されていても良い。引き回し電極37aの他方の端部
は、基板31上に形成されたパッド50上に重畳してい
る。パッド50は、コンタクトホール43部分における
引き回し電極37aの下層金属層であり、少なくともコ
ンタクトホール43よりも広い面積を有する。本実施例
においては、パッド50をゲート電極33と同じ材料で
形成している。
【0060】また、ゲート絶縁膜34は、従来例(図1
2)で説明したのと同様に、ゲートバス配線32の入力
端子上の部分が除かれている。この工程において、図2
に示すように、パッド50上のゲート絶縁膜34も同時
に除かれる。
【0061】ゲート電極33、半導体層35、ソース電
極36、及びドレイン電極37によって、スイッチング
素子40としてのa−SiTFTが形成される。
【0062】スイッチング素子が形成された基板31上
全面には、有機絶縁膜42が形成されている。有機絶縁
膜42の引き回し電極37a部分にはコンタクトホール
43が形成されている。また、有機絶縁膜42の反射電
極(画素電極)38が形成される領域には、先細状で先
端部の断面形状が円形の凸部42aが高さHで形成され
ている。高さHは、後述する有機絶縁膜42の形成方法
や、コンタクトホール43を形成する工程上の問題、お
よび液晶表示装置30を作成する際のセル厚のばらつき
を小さくするため、約10μm以下が好ましい。
【0063】有機絶縁膜42上には、円形の凸部42a
が形成された領域及びコンタクトホール43を覆うよう
に、アルミニウムからなる反射電極38が形成されてい
る。反射電極38は、コンタクトホール43においてパ
ッド50を介して引き回し電極37aに接続される。
【0064】次に、反射型液晶表示装置30の製造方法
を、アクティブマトリクス基板30aの形成方法中心に
図面を参照しながら説明する。
【0065】まず、ガラス等からなる絶縁性の基板31
の上に、通常の方法によって、スイッチング素子40等
の素子を形成する。本実施例では、基板31としては、
例えばコーニング社製の商品名が7059である厚さ
1.1mmのガラス基板を用いている。スイッチング素
子40を形成する際に、コンタクトホール43が形成さ
れることになる部分には、少なくともコンタクトホール
より広い面積を有する金属層であるパッド50を形成す
る。更に、その上には、引き回し電極37aを積層す
る。
【0066】パッド50は、コンタクトホール部におけ
る下層金属層となり、本実施例においては、TFTのゲ
ートバス配線32と同じ材料、好ましくはタンタルをを
用いて形成している。このことにより、ゲートバス配線
32、ゲート電極33、及びパッド50を同時にパター
ニングして形成することができる。また、引き回し電極
37aは、コンタクトホール部における上層金属層とな
り、TFTのソース電極36及びドレイン電極37と同
じ材料を用い、好ましくはチタンを用いている。ソース
電極36、ドレイン電極37、及び引き回し電極37a
は同時にパターニングしても良い。このようにして、図
4(a)に示されるように、コンタクトホールが形成さ
れる部分は、異なる金属からなる少なくとも2つの層が
積層される。
【0067】上記のように各素子が形成された基板31
の上に、図3(a)に示すように、感光性樹脂をスピン
コート方式により塗布し、有機絶縁樹脂層12を形成す
る。尚、図3(a)〜(f)においては、各素子の記載
を省略している。有機絶縁膜12としては、アクリル系
の感光性樹脂を用い、スピンコート方式により、好まし
くは500rpmから3000rpmで形成している。
本実施例では1300rpmで30秒間回転させ、有機
絶縁層12の厚さが約2.5μmになるように塗布して
いる。
【0068】次に、有機絶縁層12が形成されたガラス
基板31を、例えば90℃で30秒間プリベークする。
続いて、図3(b)に示すように、フォトマスク13を
有機絶縁層12の上方に配置し、フォトマスク13の上
方から図3(b)に矢印で示すように光線を照射する
(露光)。フォトマスク13は、例えば、図5に示すよ
うに、板体13cに2種類大きさの円形のパターン孔1
3a及び13bが形成されているフォトマスク13を使
用することができる。本実施例のフォトマスク13にお
いては、直径5μmのパターン孔13a及び直径3μm
のパターン孔13bがランダムに配置されており、相互
に近接するパターン孔の間隔は、少なくとも2μm以上
である。但し、パターン孔を離し過ぎると、有機絶縁層
12の上に形成する有機絶縁膜15の上表面が連続的な
波状となり難いため、パターン孔間隔は適切に設定する
ことが必要である。又、コンタクトホール底部に形成さ
れる金属層(反射電極38)を鏡面状態にするため、コ
ンタクトホールに対応する部分には、フォトマスク13
に円形パターン孔を配置しない。
【0069】次に、例えば、東京応化社製のTMDH濃
度2.38%の現像液を使用して有機絶縁層12の現像
を行う。これにより、図3(c)に示すように、基板3
1の表面には、パターン孔13a及び13bに対応し
て、高さの異なる微細な凸部14a’及び14b’が多
数形成される。現像されたままの状態で、凸部14a’
及び14b’の上端部は角張っている。本実施例では、
直径5μmのパターン孔13aによって高さ2.48μ
mの凸部14aが形成され、直径3μmのパターン孔1
3bによって高さ1.64μmの凸部14bが形成され
た。
【0070】次に、凸部14a’及び14b’を形成し
た基板31を、約200℃で約60秒間加熱して熱処理
を行う。これによって、凸部14a’及び14b’の上
端部の角部を軟化させて丸くし、図3(d)に示すよう
に、上端部の断面が略円形状の凸部14a及び14bを
形成する。
【0071】次に、図3(e)に示すように、熱処理さ
れた基板31の上に、有機絶縁層12と同じ感光性樹脂
をスピンコート方によって塗布し、有機絶縁膜15を形
成する。好ましくは、1000rpmから3000rp
mでスピンコートする。本実施例では、2000rpm
で30秒回転してスピンコー卜した。
【0072】次に、有機絶縁膜15が形成された基板3
1を、例えば90℃で30秒プリベークする。続いて、
図3(f)に示すように、フォトマスク16を有機絶縁
膜15の上方に配置し、フォトマスク16の上方から光
線を照射して露光を行う。フォトマスク16は、例え
ば、図6に示すように、板体16cにコンタクトホール
16aのパターンが形成されているものを用いる。凸部
14a’及び14b’を形成する工程と同様にして、有
機絶縁膜15にコンタクトホール43が形成される。
【0073】次に、コンタクトホール43が形成された
基板31を、200℃で60秒加熱処理し、凸部14
a’及び14b’を軟化させて上端部が丸い凸部14a
及び14bを形成した工程と同様にして、コンタクトホ
ール43の縁の角部を丸くする。
【0074】以上の処理により、有機絶縁層12から形
成された凸部14a及び14bと、これらの凸部の上に
形成された有機絶縁膜15からなる有機絶縁膜42が形
成される。
【0075】次に、基板31を、コンタクトホール部に
積層した少なくとも2層の金属層の最上層をエッチング
するエッチング液に浸積する。本実施例において最上層
(引き回し電極37a)がチタンで形成されている場合
は、弗酸と硝酸とを1:100から1:400の比で混
合した液に、25℃で30秒浸漬した。コンタクトホー
ル部の上層金属層のエッチング工程おいて、コンタクト
ホール部における有機絶縁膜15の現像残渣はエッチン
グ液が染み込むことによってリフトオフされる。
【0076】ここで、比較のため、図18に、上記のリ
フトオフ処理を行わない場合の反射板の反射特性とコン
タクト抵抗との現像時間依存性を、開口面積900μm
2のコンタクトホールを形成する場合について示す。こ
こで、反射板の反射特性とは、反射板の法線に対して3
0°で入射した光を法線上で受光した場合の明るさであ
り、MgO膜の明るさを100として示している。ま
た、現像時間は、最良の反射特性が得られる現像時間を
1とした相対時間で示している。現像時間が短すぎて
も、また長すぎても良好な反射特性(例えば、明るさ1
00以上)は得られない。図18からわかるように、リ
フトオフ処理を行わない場合、現像時間を1.3倍にし
ても、樹脂の現像残渣のため、コンタクト抵抗がそれ以
上減少せず、良好な導通状態が得られない。
【0077】本発明によれば、リフトオフ処理を行うこ
とにより、コンタクトホールの良好な導通を得るために
現像時間を長くする必要がなく、現像過多及び膜減りを
防止することができる。このことにより、基板全般にわ
たって良好なコンタクトホールの導通及び良好な反射特
性を実現することが可能となる。
【0078】その後、上層金属層のチタンのエッチング
が進み、下層金属層(パッド50)のタンタルまで達す
る。このエッチング処理工程において、有機絶縁膜の現
像残渣がない部分の上層金属層は急速にエッチングされ
ることになるが、上層金属と下層金属とのエッチング選
択比により、下層金属表面においてエッチングを実質的
に停止させることができる。例えば、チタン/タンタル
の積層の場合、エッチングの選択比は500:1以上で
あるため、タンタル表面でエッチングが停止する。この
ことにより、コンタクトホール底部を平滑な形状とする
ことができる。尚、ゲートバス配線32(ゲート電極3
3及び引き回し電極37a)の材料としては、上記の他
に、タンタル中にモリブデン、タングステン、ニオブ等
を不純物として添加した材料や、アルミをタンタルで被
覆した多層構造などを用いることができる。タンタルに
不純物を添加した場合は、チタンとのエッチング選択比
の変化は僅かであり、また、多層構造のゲート配線を用
いる場合は、バッド50の表面がタンタルであればチタ
ンとの選択的エッチングを良好に行うことができる。
【0079】また、コンタクトホールの開口部は、有機
絶縁樹脂の現像残渣を効果的に除去するために、1個当
たり400μm2以上の面積を有する必要がある。表1
に、コンタクトホールの開口面積を変化させた場合の、
300×300mm基板内におけるコンタクトホールの
コンタクト抵抗のばらつきを示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1からわかるように、コンタクトホール
の面積が400μm2以上でコンタクト抵抗のばらつき
が少なく、かつ、低い抵抗値が得られている。しかし、
コンタクトホール部分に形成される反射電極は鏡面状態
であるため、コンタクトホールの開口面積を大きくする
ことは、それだけ表示が暗くなり、反射型液晶表示装置
の表示品位を低下させることになる。
【0082】図19は、コンタクトホールの開口面積の
反射電極面積に対する割合を変化させた場合の反射板の
明るさの変化を示している。反射板の明るさは、30゜
入射・垂直受光で測定し、MgO膜の明るさを100と
して示している。図19からわかるように、コンタクト
ホールの開口面漬が反射電極面積の8%以上になると、
明るさ100を下回る。従って、好ましくは、コンタク
トホールの開口面積は反射電極面積の8%以下にする必
要がある。例えば、反射電極の面積が約240×120
μm2の場合、コンタクトホールの開口面積は1440
μm2以下とする必要がある。
【0083】上述のようにして、図4(b)に示すよう
に、有機絶縁膜42にコンタクトホール43を形成し、
エッチング処理を行った後、図4(c)に示すように有
機絶縁膜42の上の所定の領域にアルミニウムからなる
反射電極38を形成する。反射電極38は、例えば本実
施例ではスパッタリング法により形成した。反射電極3
8に使用する材料は、光を反射する導電性材料であれば
良く、例えば、銀等を用いることができる。
【0084】次に、基板31上に配向膜44を形成する
(図1)。配向膜44は、基板31の少なくとも反射電
極38が形成された領域を覆うように、配向膜材料を印
刷あるいはスピンコーターなどによって塗布し、160
〜180℃で焼成し硬化させて形成する。垂直配向膜を
形成する場合には、垂直配向膜材料を用い、水平配向膜
を形成するであれば、配向膜の焼成・硬化後にラビング
処理などを施す。このようにして、下側基板(アクティ
ブマトリクス基板)30aが完成する。
【0085】図1に示すように、上側基板(対向基板)
30bにおいては、基板45上にカラーフィルタ46が
形成される。カラーフィルタ46においては、基板30
aの反射電極38に対向する位置にはマゼンタまたは緑
のフィルタ46aが形成され、反射電極38に対向しな
い位置にはプラックのフィルタ46bが形成される。カ
ラーフィルタ46上の全面にはITO等から成る透明電
極47が形成され、さらにその上には配向膜48が形成
される。両基板30a及び30bは、反射電極38とフ
ィルタ46aとが一致するように対向して貼り合わせら
れ、間に液晶49が注入されて反射型液晶表示装置30
が完成する。
【0086】上述のようにして製造した液晶表示装置3
0は、画素毎に形成されたコンタクトホール43は、そ
の底部に鏡面状態を有する。従って、この鏡面状態の底
部を利用することにより、先に述べたレーザー光を用い
る測定方法によって液晶表示装置30の液晶層の厚さを
測定することができる。このようにしてレーザー光を用
いる測定を行った結果を図7に示す。図7から分かるよ
うに、コンタクトホール部においては安定した測定が可
能であり、対向基板に対する相対位置から液晶層の厚さ
を求めることができる。
【0087】(実施の形態2)本実施の形態において
は、スイッチング素子がMIM素子であり、非感光性樹
脂を用いて絶縁樹脂膜を形成した液晶表示装置について
説明する。
【0088】図8は、スイッチング素子(MIM)87
が形成された下側基板(アクティブマトリクス基板)8
0aの平面図であり、図9は図8に示す切断面線XI−
XIから見た基板80aの断面図である。
【0089】まず、下側基板80aの構成を述べる。図
8及び9に示されるように、ガラス等の絶縁性の基板8
0上には、タンタルなどから成る複数の第1の配線81
が互いに平行に設けられ、第1の配線81からは第1の
電極32が分岐して設けられている。第1の配線81
は、走査線として機能している。また、実施の形態1と
同様に、コンタクトホール88が形成される部分には基
板80上に少なくともコンタクトホール88より広い面
積を有するパッド83が形成されている。パッド83
は、第1の配線81と同じ材料を用いて形成され、引き
回し電極86の下層金属層となる。
【0090】図9に示すように、第1の配線81及び第
1の電極82を被覆するように絶縁膜84が形成されて
いる。本実施例では、絶縁膜84は、第1の配線及び第
1の電極の材料であるタンタルを25V〜40Vの電圧
で陽極酸化することにより形成した。絶縁膜84で被覆
された第1の電極82には、チタン、モリブデン、アル
ミニウムなどから成る第2の電極85が形成されてい
る。第1の電極82、絶縁膜85、及び第2の電極85
によってMIM素子87が形成される。
【0091】また、基板80上のコンタクトホール88
が形成される部分には引き回し電極86がパッド83を
被覆するように形成されている。引き回し電極86は第
2の電極85に接続している。本実施例では、図8に示
されるように、第2の電極85のパターニングと同時に
引き回し電極86を形成しており、引き回し電極86は
第2の電極85と一体的に形成されている。
【0092】絶縁膜84で被覆された第1の配線81及
び第1の電極82、第2の電極85、及び引き回し電極
96を覆うように、基板80上の全面に、ポリイミド系
の非感光性樹脂からなる有機絶縁膜89が形成されてい
る。有機絶縁膜89の引き回し電極86部分にはコンタ
クトホール88が形成されている。また、有機絶縁膜8
9の反射電極(画素電極)90が形成される領域には、
凸部89aが形成されている。
【0093】有機絶縁膜89上には、凸部89aが形成
された領域及びコンタクトホール88を覆うように、ア
ルミニウム等からなる反射電極90が形成されている。
反射電極90は、コンタクトホール88において、パッ
ド83によって引き回し電極86に接続される。
【0094】次に、実施の形態2による反射型液晶表示
装置の製造方法を、アクティブマトリクス基板80aの
形成方法を中心に図面を参照しながら説明する。
【0095】まず、ガラス等からなる絶縁性の基板80
の上に、通常の方法によって、MIM素子87、パッド
83、引き回し電極86等の素子を形成する。本実施例
では、基板80としては、例えばコーニング社製の商品
名が7059である厚さ1.1mmのガラス基板を用い
ている。
【0096】MIM素子87を形成する際に、コンタク
トホール88が形成されることになる部分には、少なく
ともコンタクトホールより広い面積を有する金属層であ
るパッド83を形成する。更に、その上には、引き回し
電極86を積層する。
【0097】パッド83は、コンタクトホール部におけ
る下層金属層となり、本実施例においては、MIM素子
87第1の電極82と同じ材料、好ましくはタンタルを
を用いて形成している。このことにより、第1の配線8
1、第1の電極82、及びパッド83を同時にパターニ
ングして形成することができる。
【0098】また、引き回し電極86は、コンタクトホ
ール部における上層金属層となる。引き回し電極86
は、MIM素子87の第2の電85と同じ材料を用い、
好ましくはチタンを用いて形成している。第2の電極8
5及び引き回し電極86は同時にパターニングしても良
い。このようにして、図10(a)に示されるように、
コンタクトホールが形成される部分は、異なる金属から
なる少なくとも2つの層が積層される。
【0099】上記のように各素子が形成された基板80
の上に、図10(a)に示すように、非感光性樹脂をス
ピンコート方式により塗布し、ポストベークを行って有
機絶縁層101を形成する。有機絶縁層101として
は、ポリイミド系の非感光性樹脂を用い、スピンコート
方式により、好ましくは500rpmから3000rp
mで形成している。本実施例では1300rpmで30
秒間回転させ、有機絶縁層101の厚さが約2.5μm
になるように塗布している。また、ポストべークは23
0℃で90秒行った。
【0100】次に、有機絶縁層101が形成されたガラ
ス基板80上に、MIM素子87を形成するときに用い
るフォトレジストと同じフォトレジスト102をスピン
コート方式により塗布し、例えば90℃で60秒プリベ
ークする。本実施例においては、フォトレジストとして
東京応化社製のOFPR800を用い、厚さは3.2μ
mとした。
【0101】続いて、実施の形態1において感光性樹脂
層を露光した場合と同様にして、フォトマスクを用いて
フォトレジスト102を露光する。例えば、図5に示す
ように、板体13cに2種類大きさの円形のパターン孔
13a及び13bが形成されているフォトマスク13を
使用することができる。又、コンタクトホール88の底
部に形成される金属層(反射電極90)を鏡面状態にす
るため、コンタクトホールに対応する部分には、フォト
マスク13に円形パターン孔を配置しないことが必要で
ある。
【0102】次に、例えば、東京応化社製のTMDH濃
度2.38%の現像液を使用してフォトレジスト102
の現像を行う。これにより、図10(b)に示すよう
に、有機絶縁層101の上には、パターン孔13a及び
13bに対応して、フォトレジストの微細な凸部104
a’及び104b’が多数形成される。
【0103】次に、フォトレジストの凸部104a’及
び104b’をマスクとして有機絶縁層101のドライ
エッチングを行い、凸部104a’及び104b’を有
機絶縁層l01に転写する。その後、アルカリ系の剥離
液を用いてフォトレジストの凸部104a’及び104
b’を取り除く。このことにより、図10(c)に示さ
れるように、基板80上には、有機絶縁層101からパ
ターニングされた凸部105a’及び105b’が形成
される。本実施例においては、ドライエッチングにO2
ガスを用いており、フォトレジスト102と非感光性樹
脂101の選択比は1:1である。エッチングが終了し
た状態で、凸部105a’及び105b’の上端部は角
張っている。
【0104】次に、図10(d)に示すように、基板8
0の上に、有機絶縁層101と同じ非感光性樹脂をスピ
ンコート方によって塗布し、有機絶縁膜103を形成す
る。好ましくは、1000rpmから3000rpmで
スピンコートする。本実施例では、2000rpmで3
0秒回転してスピンコー卜し、230℃で90秒ポスト
ベークした。
【0105】次に、有機絶縁膜103が形成されたガラ
ス基板80上に、フォトレジスト106をスピンコート
し、例えば90℃で60秒のプリベークを行う。
【0106】続いて、例えば、図6に示すフォトマスク
16のような、コンタクトホールのパターンが形成され
たフォトマスクを用いて、フォトレジスト106を露光
・現像する。このことにより、有機絶縁膜103の上に
は、図10(e)に示すようなフォトレジストのコンタ
クトホールパターンが形成される。次に、このフォトレ
ジストのパターンをマスクとして、上述の凸部105
a’及び105b’の形成と同様のドライエッチング工
程を行うことにより、有機絶縁膜103にコンタクトホ
ール88を形成する。以上の処理により、図10(f)
に示すように、有機絶縁層101から形成された凸部1
05a’及び105b’と、これらの凸部の上に形成さ
れた有機絶縁膜103とからなる有機絶縁膜89が形成
される。
【0107】ドライエッチング工程においては、エッチ
ング装置内のプラズマ密度の差のために、基板周辺部に
比べ、基板中央部においてドライエッチングが早く進行
する。特に、基板四隅と中央部とのエッチング速度の差
は大きい。表2に、本実施例によって作製した320m
m×400mmの基板内における反射板の反射特性のば
らつきを示す。
【0108】
【表2】
【0109】表2において、エッチング時間は、最良の
反射特性が得られるエッチング時間を1とした相対値で
示している。表2からわかるように、エッチング時間を
適切に選ぶことにより、反射特性のばらつきを10%以
内に抑えることできる。
【0110】以下の工程は、実施の形態1の場合と同様
である。
【0111】基板80を、コンタクトホール部に積層し
た少なくとも2層の金属層の最上層(本実施例において
は引き回し電極86)をエッチングするエッチング液に
浸積する。上層金属と下層金属(本実施例においては、
バッド83)とのエッチング選択比により、下層金属表
面においてエッチングが実質的に停止し、コンタクトホ
ール88底部が平滑な形状に形成される。
【0112】ここで、コンタクトホール88を形成する
ドライエッチング工程におけるプラズマ密度の差によ
り、基板周辺部におけるエッチングが多少不十分であっ
っても、エッチング残渣(有機絶縁膜103)は、その
次の上層金属層のウエットエッチング工程においてエッ
チング液の滲み込みによりリフトオフされる。従って、
基板周辺部のコンタクトホールの良好な導通を得るため
にドライエッチングの時間を長くする必要がないため、
基板中央部のレジストの退行によるコンタクトホールの
巨大化と樹脂層の膜減りを防止することができる。この
ことにより、基板全般にわたって良好なコンタクトホー
ルの導通及び良好な反射特性を実現することが可能とな
る。
【0113】例えば、上記の表2におけるエッチング時
間1のドライエッチング工程によって形成された400
μm2のコンタクトホールを有する反射板において、リ
フトオフ処理を行わない場合、コンタクト抵抗は5〜3
5Ωである。本発明によるリフトオフ処理を行うことに
より、コンタクト抵抗は、基板全体にわたり3〜5Ωと
することができる。従って、基板内における反射特性の
ばらつきを10%以内に抑え、かつ基板全体に導通状態
の良好なコンタクトホールを形成することが可能とな
る。
【0114】尚、コンタクトホール部における下層金属
層としては、上記のタンタルの他に、実施の形態1にお
いて既に説明したように、タンタルに不純物を添加した
ものを用いても良い。比例えば、特開平7−20500
号公報において、井上らは、MIM素子の第1電極とし
て、シリコン、アルミなどの4価以下の元素のうちから
1種類、及びタングステン、クロム、鉄、マンガン、レ
ニウム等の6価以上の元素のうちから1種類の不純物を
添加したタンタルを用いている。又、特開平7−925
02号公報において、居波は、MIM素子の第1電極の
タンタルにジルコニウムを添加することを提案してい
る。このような、タンタルを主成分とした材料もチタン
とは十分大きな選択比を有しており、本発明の液晶表示
装置における第1の電極の材料に用いることができる。
例えば、50原子%以下の窒素を合有するタンタル、1
0原子%以下のシリコン及びタングステンを含有するタ
ンタル、または10原子%以下の4価以下の元素と6価
以上の元素とを各々1種類以上含有しているタンタルを
用いることができる。
【0115】次に、コンタクトホール88が形成された
有機絶縁膜89の上の所定の領域にアルミニウムからな
る反射電極90を形成する。反射電極90は、例えば本
実施例ではスパッタリングにより形成した。反射電極9
0に使用する材料は、光を反射する導電性材料であれば
良く、例えば、銀等を用いることができる。反射電極9
0は、コンタクトホール88内において、パッド83に
よって引き回し電極86に接続される。
【0116】このようにして、図9に示されるアクティ
ブマトリクス基板80aが完成する。実施の形態2によ
る液晶表示装置においても、実施の形態1による液晶表
示装置30と同様に、コンタクトホール88の開口面積
を適切に選ぶことにより、明るい表示が実現される。更
に、画素毎に形成されたコンタクトホール88の底部は
鏡面状態を有している。従って、この鏡面状態の底部を
利用することにより、先に述べたレーザー光を用いる測
定方法によって液晶層の厚さを測定することができる。
【0117】尚、本発明は上記実施の形態1及び2に限
られるものではなく、TFT素子が形成されたアクティ
ブマトリクス基板上に非感光性樹脂を用いて反射板を形
成してもよく、また、MIM素子が形成されたアクティ
ブマトリクス基板上に感光性樹脂を用いて反射板を形成
してもよい。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、300×300mm以
上の大基板においても基板全体にわたって良好な電気的
接続を有するコンタクトホールが形成され、かつ、基板
全体にわたって良好な散乱特性を有する反射板を形成す
ることができので、大型板を用いた良好な表示特性の反
射型液晶表示装置の製造が可能になる。又、散乱効果の
高い反射板を液晶セル基板内に有していても、液晶層の
厚みの測定が可能であり、反射型液晶表示装置の生産管
理を容易にし、安定した品質の反射型液晶表示装置の製
造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態による反射型液晶表
示装置の一部の断面を示す図である。
【図2】図1に示されるアクティブマトリクス基板の平
面図である。
【図3】(a)〜(f)は、本発明の1つの実施の形態
による反射型液晶表示装置の製造方法を示す図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の1つの実施の形態
による反射型液晶表示装置の製造方法を示す図である。
【図5】図3(b)に示されるフォトマスクの一例を示
す平面図である。
【図6】図3(f)に示されるフォトマスクの一例を示
す平面図である。
【図7】本発明の1つの実施の形態による反射型液晶表
示装置の液晶層厚を測定した結果を示す図である。
【図8】本発明のもう1つの実施の形態による反射型液
晶表示装置のアクティブマトリクス基板の一部を示す平
面図である。
【図9】図8に示されるアクティブマトリクス基板を、
切断面線XI−XIから見た断面図である。
【図10】(a)〜(f)は、本発明のもう1つの実施
の形態による反射型液晶表示装置の製造方法を示す図で
ある。
【図11】(a)は、従来の液晶表示装置のアクティブ
マトリクス基板の一部を示す平面図であり、(b)は
(a)に示される従来のアクティブマトリクス基板を切
断面線V一Vから見た断面図である。
【図12】図11に示されるアクティブマトリクス基板
の全体を模式的に示す図である。
【図13】従来の液晶表示装置における、アルミ合金を
加熱して折出物をエッチング除去して形成した反射板の
断面形状を示す図である。
【図14】従来の液晶表示装置における反射板の一例を
示す断面図である。
【図15】従来の液晶表示装置における反射板の他の例
を示す断面図である。
【図16】液晶表示装置の液晶層の膜厚を測定する光学
システムの概略を示す図である。
【図17】従来の反射型液晶表示装置における凹凸を有
する反射板を用いて液晶層厚を測定した結果を示す図で
ある。
【図18】反射板の反射特性及びコンタクトホールのコ
ンタクト抵抗との現像時間依存性を示す図である。
【図19】反射板(画素電極)面積とコンタクトホール
面積との比に対する反射板の反射特性を示す図である。
【符号の説明】
31 絶縁性基板 32 ゲートバス配線 33 ゲート電極 34 ゲート絶縁膜 35 半導体層 36 ソース電極 37 ドレイン電極 37a 引き回し電極 40 TFT 41 コンタクト層 42 有機絶縁膜 42a 凸部 43 コンタクトホール 38 反射電極 50 パッド

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反射電極を有する第1の基板と、
    透光性のある電極を有する第2の基板と、該第1及び第
    2の基板間に配置された液晶層と、を備えた反射型液晶
    表示装置であって、 該第1の基板は、 絶縁性基板と、 該絶縁性基板上に設けられ、表示用の電圧信号を該反射
    電極に供給するスイッチング素子と、 該スイッチング素子に接続し、該反射電極下方に延びる
    引き回し電極と、 該スイッチング素子及び該引き回し電極と該反射電極と
    の間に設られ、該引き回し電極上にコンタクトホールを
    有する絶縁樹脂層と、 該コンタクトホールを覆うように、該絶縁樹脂層上に各
    画素に対応して設けられた反射電極と、を有しており、 該反射電極は、該コンタクトホールの底部で該引き回し
    電極に電気的に接続し、 該引き回し電極は、該コンタクトホールの底部を含み該
    コンタクトホールの底部より広い領域において、2種類
    以上の異なる金属が積層されており、 該コンタクトホールの底部において、該引き回し電極の
    最上層の金属は一部あるいはその下の金属層に達するま
    で除去されている、 反射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁樹脂層に形成された前記コンタ
    クトホールの開口面積は400μm2以上であり、か
    つ、前記反射電極の面積の8%以下である、 請求項1に記載の反射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子は薄膜トランジス
    タであり、 前記引き回し電極の前記コンタクトホール部に形成され
    る下層金属層は、該薄膜トランジスタのゲート電極と同
    一の材料から形成され、 該引き回し電極の上層金属層は、該薄膜トランジスタの
    ソース電極と同一の材料から形成されている、 請求項1及び2のいずれかに記載の反射型液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記引き回し電極の前記コンタクトホー
    ル部に形成される下層金属層は、タンタル、50原子%
    以下の窒素を合有するタンタル、及びモリブデンを含有
    するタンタルからなる群から選ばれ、上層金属層はチタ
    ンである、請求項3に記載の反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子はMIM(金属−
    絶縁層−金属)素子であり、 前記引き回し電極の前記コンタクトホール部に形成され
    る下層金属は、該MIM素子の第1電極と同一材料から
    形成され、 該引き回し電極の上層金属層は、該MIM素子の第2電
    極と同一の材料から形成されている、 請求項1及び2のいずれかに記載の反射型液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記引き回し電極の前記コンタクトホー
    ル部に形成される下層金属層は、タンタル、50原子%
    以下の窒素を合有するタンタル、10原子%以下のシリ
    コン及びタングステンを含有するタンタル、及び10原
    子%以下の4価以下の元素と6価以上の元素とを各々1
    種類以上含有しているタンタルからなる群から選ばれ、 該引き回し電極の上層金属層はチタンである、請求項5
    に記載の反射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁樹脂層は、前記反射電極が形成
    される領域に凹凸部を有する、請求項1〜6のいずれか
    に記載の反射型液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記凹凸部は、前記コンタクトホール部
    を除いて形成されている、請求項7に記載の反射型液晶
    表示装置。
  9. 【請求項9】 前記コンタクトホールの底部において、
    前記反射電極は、鏡面状態に形成されている、請求項8
    に記載の反射型液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 複数の反射電極を有する第1の基板
    と、透光性のある電極を有する第2の基板と、該第1及
    び第2の基板間に配置された液晶層と、を備えた反射型
    液晶表示装置の製造方法であって、該方法は、 絶縁性基板上に、表示用の電圧信号を該反射電極に供給
    するスイッチング素子を形成するステップと、 該スイッチング素子に接続し該反射電極下方に延びる引
    き回し電極であって、少なくとも1部の領域において2
    種類以上の異なる金属が積層された引き回し電極を形成
    するステップと、 該スイッチング素子及び該引き回し電極上に絶縁樹脂層
    を形成するステップと、 該引き回し電極の該2種類以
    上の異なる金属が積層された領域上の該絶縁樹脂層に、
    コンタクトホールを形成するステップと、 該引き回し電極の最上層の金属のエッチング液を用いて
    エッチングを行い、該コンタクトホール底部における該
    最上層の金属層を、一部あるいはその下の金属層に達す
    まで除去するステップと、 該コンタクトホールを覆うように、該絶縁樹脂層上に各
    画素に対応して反射電極を形成するステップと、 を含んでいる、 反射型液晶表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記コンタクトホールを形成するステ
    ップにおいて、該コンタクトホールは、開口面積が40
    0μm2以上であり、かつ、前記反射電極の面積の8%
    以下であるように形成される、 請求項10に記載の反射型液晶表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記スイッチング素子は薄膜トランジ
    スタであり、 前記引き回し電極の下層金属層は、該薄膜トランジスタ
    のゲート電極と同一の材料から形成され、 該引き回し電極の上層金属層は、該薄膜トランジスタの
    ソース電極と同一の材料から形成される、 請求項10及び11のいずれかに記載の反射型液晶表示
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記引き回し電極を形成するステップ
    において、下層金属層は、タンタル、50原子%以下の
    窒素を合有するタンタル、及びモリブデンを含有するタ
    ンタルからなる群から選ばれた材料で形成され、上層金
    属層はチタンである、請求項10〜12のいずれかに記
    載の反射型液晶表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記スイッチング素子はMIM(金属
    −絶縁層−金属)素子であり、 前記引き回し電極の下層金属は、該MIM素子の第1電
    極と同一材料から形成され、 該引き回し電極の上層金属層は、該MIM素子の第2電
    極と同一の材料から形成される、 請求項10及び11のいずれかに記載の反射型液晶表示
    装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記引き回し電極を形成するステップ
    において、下層金属層は、タンタル、50原子%以下の
    窒素を合有するタンタル、10原子%以下のシリコン及
    びタングステンを含有するタンタル、及び10原子%以
    下の4価以下の元素と6価以上の元素とを各々1種類以
    上含有しているタンタルからなる群から選ばれた材料で
    形成され、上層金属層はチタンである、請求項10、1
    1、及び14のいずれかに記載の反射型液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記絶縁樹脂層を形成するステップ
    は、 前記反射電極が形成される領域であって、かつ前記コン
    タクトホールが形成される領域を除いた領域に、絶縁樹
    脂からなる円形状凸部パターンを形成するステップと、 該円形状凸部パターン上に、同じ絶縁樹脂を塗布して第
    2の絶縁樹脂層を形成するステップと、 を含み、 前記コンタクトホールを形成するステップにおいて、該
    コンタクトホールは、該第2の絶縁樹脂層に形成され
    る、 請求項10〜15に記載の反射型液晶表示装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 前記エッチングするステップで用いる
    エッチング液は、濃度0.25%〜1.00%のフッ酸
    を含む混合液である、請求項10〜16のいずれかに記
    載の反射型液晶表示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記反射電極を形成するステップにお
    いて、前記絶縁樹脂層上に形成される該反射電極は散乱
    性を有し、前記コンタクトホール底部において該反射電
    極は鏡面状態に形成される、請求項16及び17のいず
    れかに記載の反射型液晶表示装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記コンタクトホール底部における鏡
    面状態の前記反射電極によって反射される光を用いるこ
    とにより、前記液晶層の厚みを測定するステップを含
    む、請求項18に記載の反射型液晶表示装置の製造方
    法。
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