JP3410296B2 - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP3410296B2
JP3410296B2 JP20505796A JP20505796A JP3410296B2 JP 3410296 B2 JP3410296 B2 JP 3410296B2 JP 20505796 A JP20505796 A JP 20505796A JP 20505796 A JP20505796 A JP 20505796A JP 3410296 B2 JP3410296 B2 JP 3410296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に、薄膜トランジスタ(以下TFTという)など
のスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型液
晶表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示装置に
は、反射型及び透過型があり、コンピュータやテレビジ
ョン装置などのディスプレイに利用されている。透過型
液晶表示装置を例に従来のアクティブマトリクス型液晶
表示装置を説明する。
【0003】図7は、従来の透過型のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置60の構成を示す模式図である。液
晶表示装置60のアクティブマトリクス基板は、マトリ
クス状に形成された複数の画素容量1と複数の画素容量
1のそれぞれに設けられたスイッチング素子としてTF
T2を有している。画素容量1は、アクティブマトリク
ス基板に形成された画素電極1aと、対向基板に設けら
れた画素対向電極1bと、画素電極1aと画素対向電極
1bとの間に狭持された液晶層とから構成される。画素
電極1aは、TFT2のドレイン電極と接続されてい
る。TFT2のゲート電極は、走査信号供給ラインとし
てのゲート配線3に接続され、ゲート電極に入力される
ゲート信号によってTFT2が選択的にON状態にされ
る。また、TFT2のソース電極はソース配線4に接続
されており、TFT2が選択された時にTFT2を介し
て、データ(表示)信号が画素電極1aに入力される。
各ゲート配線3とソース配線4とは、マトリクス状に配
列された画素電極1aの周囲を通り、互いに交差するよ
うに設けられている。さらに、TFT2のドレイン電極
は画素電極1aおよび付加容量5の一方の電極(付加容
量電極)5aに接続されており、この付加容量5の他方
の電極(付加容量対向電極)5bは共通配線6に接続さ
れ、画素対向電極1bと同じ電圧(Vcom)が印加され
る。
【0004】図8は従来の液晶表示装置60のアクティ
ブマトリクス基板のTFT部分の断面図である。透明絶
縁性基板11上に、ゲート電極12(ゲート配線3と連
続的に形成されている)が形成され、ゲート電極12を
覆ってゲート絶縁膜13が形成されている。さらにその
上にはゲート電極12を覆うように半導体層14が形成
され、半導体層14の中央部上にチャネル保護層15が
形成されている。
【0005】チャネル保護層15は、ゲート絶縁膜13
及び半導体層14を介して、ゲート電極12と対向する
ように設けられている。半導体層14のチャネル保護層
15の下部にチャネル領域14aが形成され、チャネル
領域14aの両側にソース領域14b及びドレイン領域
14cがそれぞれ形成されている。チャネル保護層15
の端部と、ソース領域14b及びドレイン領域14cと
をそれぞれ覆うように、微結晶n+Siからなるソース
電極16aおよびドレイン電極16bが形成されてい
る。
【0006】ソース電極16a上には、図7のソース配
線4となる金属層17aが形成され、ドレイン電極16
b上には金属層17bが形成されており、この金属層1
7bによってドレイン電極16bと画素電極1aとが接
続されている。
【0007】さらに、TFT2、ゲート配線3およびソ
ース配線4の上部を覆って層間絶縁膜18が形成されて
いる。この層間絶縁膜18の上には、透明導電膜からな
る画素電極1aが形成されている。画素電極1aは、層
間絶縁膜18を貫くコンタクトホール19を介して、T
FT2のドレイン電極16bと接続されている。
【0008】このように、ゲート配線3およびソース配
線4と、画素電極1aとの間に層間絶縁膜18が形成さ
れているので、各配線に対して画素電極1aをオーバー
ラップさせることができる。上述の様なアクティブマト
リクス型液晶表示装置は、例えば、特公平4-74714号公
報に開示されている。層間絶縁膜18を介して、ゲート
配線3およびソース配線4の上部に画素電極1aを形成
することによって、液晶表示装置の開口率を向上される
ことができると共に、画素電極によってゲート配線3及
びソース配線4からの電界をシールドすることができる
ので、ゲート配線3及びソース配線4からの電界によっ
て液晶分子の配向が影響を受けること起因するディスク
リネーションの発生を抑制することができる。
【0009】ゲート絶縁膜13あるいは層間絶縁膜18
には、後工程等や各種条件(温度や化学処理に対する耐
性、積層膜の密着性、絶縁性、耐圧、信頼性及び歩留ま
り等)を考慮し、従来は、窒化シリコン(SiN)や酸
化シリコン(SiO2)などからなる単層または多層の
無機膜を300〜600nm程度の膜厚に形成してい
た。
【0010】単層の無機膜を用いた構成は、上述したよ
うに、特公平4-74714号公報に開示されている。また、
多層の無機膜を用いた構成は、特公平7-113729号公報や
特公平6-91255号公報に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特公平4-74714号公報に開示されている従来技術には下
記の問題点があった。
【0012】ゲート絶縁膜13あるいは層間絶縁膜18
として、SiNxやSiO2などをCVD法またはスパッ
タ法により成膜した場合、ゲート絶縁膜13や層間絶縁
膜18の表面形状は、これらの絶縁膜を形成する下地膜
の段差(凹凸)を反映する。成膜工程で絶縁膜中発生す
る残留応力は、この段差近傍で大きくなる(集中する)
傾向があり、ゲート絶縁膜13や層間絶縁膜18の厚さ
が、200〜300nmより厚くなると、図8に示した
ように、段差部の近傍で絶縁膜13または18にクラッ
ク(AまたはB)が入る。
【0013】その結果、絶縁膜13または18の上に形
成された半導体層14やソース配線4(17a)が絶縁
膜13または18とともに欠落して断線したり、下層の
ゲート配線3(12)とソース配線4(17a)とが短
絡する等の不良が増し、歩留まりを下げ(数%〜数10
%低下)、コストアップあるいは製造後の信頼性が不安
定となる場合があった。上述の不良は、ゲート配線3上
にソース配線4が交差する箇所(図8では不図示)に於
いても発生する。
【0014】また、層間絶縁膜18上に形成される画素
電極1aにおいて、層間絶縁膜18の段差近傍に表面段
差が形成され、液晶分子の配向不良を引き起こすという
問題があった。
【0015】この問題を解決するために、画素電極1a
を形成する部分を平坦化するためにポリイミドなどの有
機膜を塗布法などにより成膜した場合、上記無機膜を薄
膜堆積技術を用いて形成する場合に比較して、所望のパ
ターンを形成するためにフォトリソグラフィ工程を必要
とし、工程数が増加するという問題があった。また、製
造工程を簡略化するために、感光性ポリイミド膜を使用
する方法も考えられるが、感光性ポリイミド膜は、光透
過率が低いとともに着色しているので、透過型液晶表示
装置に用いると、表示輝度が低下したり、表示色の再現
性が悪くなる等の問題があった。
【0016】特に、ゲート絶縁膜13としてポリイミド
などの有機膜を用いる場合、ゲート絶縁膜は製造工程の
初期に成膜され、その後行われる種々の後工程の影響を
受けるので、以下のような問題がある。微小なコンタ
クトホールの形成が困難で、コンタクトホールの外径寸
法が大きくなり開口率が低下する。上層のソース配線
や半導体層を形成するための温度の上限が制限される
(高温成膜できない)。有機膜上に形成されたソース
配線や半導体層のエッチング速度のバラツキが大きくな
り、最適な製造条件を見出すのは困難である。後工程
の条件等によって、有機膜の密着性が低下し、信頼性の
低下、あるいは、パネルの周辺に実装する部品(TAB
(Tape Automated Bonding)やCOG(Chip On Glass)ド
ライバーあるいはFPC(Flexible Printed Circuit Bo
ard)をリワーク交換する際等に、有機膜が剥れて、再
利用困難である。
【0017】また、特公平7-113729号公報は、2層の絶
縁膜を用いた薄膜トランジスタを開示している。上記特
許公報に開示されているTFTは、ゲート電極上を除い
た領域に第1絶縁膜を有し、ゲート電極と第1絶縁膜と
を覆うように第2絶縁膜を有している。この構成は、従
来の構成において、画素電極となるITO層を一旦形成
し除去した面がゲート絶縁膜中に存在するために起因す
るTFTの特性劣化の問題を解決する。しかしながら、
上記公告公報は、薄膜トランジスタにおける薄膜の積層
構造における段差による問題や膜厚による応力の問題を
認識していない。また、開口率を向上するための構成に
ついては何ら言及していない。
【0018】上記公告公報に開示されている実施形態で
は、ゲート電極の厚さは僅か100nmなので、ゲート
配線の抵抗が高いので、上記構成のTFTを3〜10イ
ンチ以上の大型液晶表示装置を駆動するために用いるこ
とは困難である。また、仮に、ゲート電極の厚さを20
0〜300nmにして、積層した後に実施形態のように
それより50nm以上厚い絶縁膜を形成すると、先の段
差部等での残留応力が極めて大きくなってしまう。
【0019】そして、上記公報の第1図に示される様に
ゲート絶縁膜の側部より少し内側に位置する部分の絶縁
膜を完全に除去しているので、ゲート絶縁膜のエッジの
段差部の欠落問題は解消されず、更にゲート絶縁膜の内
側(ゲート電極上)にも新たな段差部を形成している。
また、ゲート電極上の絶縁膜は第2絶縁膜のみ(一層構
造)からなっている為、信号透過率が高く、ゲート配線
上にソース配線が交差する所で寄生容量が大きくパネル
の駆動表示が困難である。また、ゲート配線上(あるい
は近傍)で画素電極を形成出来ず、開口率が低かった。
この構成によると、歩留まりは向上するものの、画素電
極とゲート電極との間には、一層の絶縁層しか存在しな
いので、画素電極のパターン残りや絶縁層のピンホール
等により、両電極間で短絡不良が生じやすく、歩留まり
は十分に向上しない。さらに、開口率を向上するため
に、画素電極を、ゲート電極(またはゲート配線)等に
近接または、平面的に重なるように構成すると、短絡不
良が増加し、歩留まりが低下し大幅なコストアップとな
った。
【0020】また、特公平6-91255号公報に開示されて
いる2層構造のゲート絶縁膜は、ゲート電極(Ta)を
陽極酸化することによって形成されるゲート絶縁膜(T
25)が、ゲート絶縁膜上にアモルファスシリコンを
堆積する工程で損傷を受けて絶縁性が劣化するという問
題を解決するために、陽極酸化膜上にSiN等からなる
第2の絶縁膜をCVD法やスパッタ法で形成するもので
ある。この公報においても、薄膜トランジスタにおける
薄膜の積層構造における段差による問題や膜厚による応
力の問題は認識されていない。この公報に開示されてい
る2層構造のゲート絶縁膜の第1の絶縁膜はゲート電極
を陽極酸化して形成されるので、第1の絶縁膜の表面形
状はゲート電極の断面形状(段差)をそのまま反映する
ので、第2の絶縁膜に残留応力によるクラックが発生し
やすい。また、この公告公報は、開口率を向上するため
の構成について何ら言及していない。
【0021】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであり、信頼性が高く、且つ高開口率
で、表示品質の高いアクティブマトリクス型液晶表示装
置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、ゲート配線と、ソース配線と、ゲート配線とソース
配線との交差部の近傍に設けられたスイッチング素子と
を有し、該スイッチング素子は該ゲート配線に接続され
たゲート電極と、該ソース配線に接続されたソース電極
と、液晶層に電圧を印加するための画素電極に接続され
たドレイン電極とを有する液晶表示装置であって、該ゲ
ート配線は、第1絶縁膜と該第1絶縁膜上に形成された
第2絶縁膜とによって覆われており、該ゲート配線上の
該第1絶縁膜の厚さは、それ以外の領域の該第1絶縁膜
の厚さよりも薄く、該ソース電極及び該画素電極は、該
第2絶縁膜の上部に形成されており、そのことによって
上記目的が達成される。 前記ゲート電極を形成した後、
該ゲート配線を覆うように前記第1絶縁膜を形成する工
程と、該ゲート電極上の該第1絶縁膜の厚さを他の部分
の該第1絶縁膜の厚さより薄くする工程と、を更に包含
することが好ましい。 前記ゲート電極上の前記第1絶縁
膜の厚さを他の部分の該第1絶縁膜の厚さより薄くする
工程は、該第1絶縁膜上に形成する樹脂膜を、該ゲート
電極上において、他の部分の樹脂膜の厚さより薄く形成
する工程と、該樹脂膜、及び、該ゲート配線上の該第1
絶縁膜の少なくとも一部をドライエッチングする工程
と、を包含することが好ましい。 前記ゲートは配線上及
び/または前記ゲート配線上の前記第1絶縁膜の厚さを
他の部分の該第1絶縁膜の厚さより薄くする工程は、該
第1絶縁膜の平坦な表面を露出させる工程であることが
好ましい。 前記スイッチング素子、前記ゲート配線、及
び前記ソース配線の上部に、無色透明な有機材料を用い
て層間絶縁膜を形成する工程と、少なくとも該ゲート配
線および該ソース配線のうちいずれかと、少なくとも一
部が重なるように、前記画素電極を形成する工程と、を
包含することが好ましい。 前記液晶表示装置は、前記画
素電極と前記ドレイン電極とを接続する接続配線を更に
有し、前記層間絶縁膜は、該接続配線の上部にも形成さ
れており、該層間絶縁膜を貫いて該接続配線に達するコ
ンタクトホールを形成する工程と、該層間 絶縁膜上およ
び該コンタクトホール内に、少なくとも該ゲート配線お
よびソース配線のうちいずれかと、少なくとも一部が重
なるように、該画素電極を形成する工程と、を包含する
ことが好ましい。 前記無色透明な有機材料は、ポジ型感
光性透明アクリル系樹脂であって、前記コンタクトホー
ルを形成する工程は、該ポジ型感光性透明アクリル系樹
脂を露光および現像する工程を包含することが好まし
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】以下に、本発明の作用を説明する。
【0041】本発明の液晶表示装置は、ゲート電極やゲ
ート配線(走査線)を覆って形成されている第1絶縁膜
の膜厚は、ゲート電極やゲート配線上で他の部分よりも
薄く形成されている。さらに、第1絶縁膜を覆って第2
絶縁膜が形成されている。その結果、第1絶縁膜上の段
差は比較的小さく、しかも、ゲート電極やゲート配線に
よる段差付近の第1絶縁膜中に生じる残留応力等による
クラックは第2絶縁膜によって覆われているので、第2
絶縁膜上に積層される半導体層、ソース配線(信号線)
や画素電極等が、クラックに起因する絶縁層のクラック
や欠落による不良(断線や短絡など)を引き起こすこと
が防止される。
【0042】さらに、ゲート配線を覆う第1及び第2絶
縁膜は、十分に厚く形成されているので、画素電極をゲ
ート配線に重ねて或いは近傍に形成しても、ゲート配線
とソース配線及び画素電極との容量結合が抑制され、ゲ
ート配線に印加される電圧によって、ソース配線及び画
素電極の電位が影響を受けることを防止できる。すなわ
ち、ゲート配線に印加される電圧によって、画素領域内
の液晶分子の配向が乱されディスクリネーションライン
が発生することが抑制される。
【0043】ゲート配線上の絶縁膜に無機材料を用いる
と、有機材料を用いるよりも薄い膜を高精度で形成でき
る。薄い膜を用いると、膜を貫通するコンタクトホール
等を小さくできるので、配線ロス等を低減でき、開口率
の低下を抑制できる。また、有機膜に比べて耐熱性が高
く、その上に半導体層や導電膜を形成する工程を300
℃以上の高温で実施できるとともに、絶縁膜からの出ガ
スも少なく、半導体層や導電膜のエッチングバラツキも
小さいので、比較的容易に製造できる。更に、有機膜に
比べて、基板や上層の半導体層や導電膜との密着強度も
高いので、高信頼性でかつ周辺実装部品の交換も容易で
ある。
【0044】また、少なくともゲート配線及びソース配
線と画素電極との間に、有機材料からなる層間絶縁膜を
形成することによって、ゲート配線及びソース配線と画
素電極との間の容量結合をさらに抑制することができ
る。これは、有機物の誘電率は、一般に、無機物(Si
2やSiN)の誘電率に比べて小さいからである。有
機材料からなる層間絶縁膜を設けることによって、画素
電極をゲート配線だけでなくソース配線とも重なるよう
に形成することが可能となり、開口率を更に向上するこ
とができる。さらに、無色透明の材料を用いると、透過
型液晶表示装置に適用した場合にも、表示輝度の低下や
表示色の再現性の低下がない。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0046】(実施形態1)本発明の実施形態1による
透過型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板200
の1画素部の構成の平面図を図1に示す。
【0047】アクティブマトリクス基板200には、複
数の画素電極21がマトリクス状に設けられ、これらの
画素電極21の周囲を通り、互いに直交するように、走
査信号供給ラインとしてのゲート配線22と表示信号供
給ラインとしてのソース配線23が設けられている。ゲ
ート配線22とソース配線23とは、いずれもその一部
が画素電極21の外周部分と絶縁膜を介してオーバーラ
ップしている。
【0048】これらの配線22、23の交差部分近傍
に、画素電極21に印加する電圧をスイッチングするた
めのTFT24が設けられている。このTFT24のゲ
ート電極24aにはゲート配線22が接続され、ゲート
電極24aに入力される信号によってTFT24がのス
イッチングが制御される。また、TFT24のソース電
極24bにはソース配線23が接続され、TFT24の
ソース電極24bにデータ信号が入力される。TFT2
4のドレイン電極24cは、接続配線25を介してコン
タクトホール26部で画素電極21に接続されていると
ともに、接続配線25を介して付加容量電極25aと接
続されている。この付加容量を形成する他方の電極(付
加容量対向電極)27は、共通配線として複数の画素に
亘り接続されており、更に、画素対向電極に接続されて
いる(図7参照)。この構造は、一般に「Cs−Com
mon」方式と呼ばれている。
【0049】図2は、図1の透過型液晶表示装置におけ
るアクティブマトリクス基板のC−C’断面図である。
透明絶縁性基板31上に、ゲート配線22に接続された
ゲート電極24a、付加容量対向電極27、隣接する画
素のゲート配線22が、いずれも同一の材料を使用して
同一の工程で形成されている。本実施形態では、金属材
料を用いてこれらを形成した。ゲート電極24a、付加
容量対向電極27及びゲート配線22を覆って、第1絶
縁膜33aが設けられている。ゲート電極24a、付加
容量対向電極27とゲート配線22の上部の第1絶縁膜
33aの厚さ(d1)は、他の部分の厚さ(d2)より
薄い(しかし、完全には除去されない)。また、ゲート
電極24a、付加容量対向電極27、ゲート配線22の
エッジ近傍に形成された第1絶縁膜33aに、クラック
Dが見られる場合がある。第1絶縁膜33aを覆って基
板31の全面に、第2絶縁膜33bが形成されている。
第1絶縁膜33aの表面の段差は、約100nm以下な
ので、第2絶縁膜33bにクラックが発生しない。
【0050】更に、第2絶縁膜33b上には、ゲート電
極24aを覆うように半導体層34が設けられ、ゲート
電極32aに位置する半導体層34のチャネル領域34
a上にチャネル保護層35が設けられている。半導体層
34のチャネル領域34aの両側には、ソース領域34
b及びドレイン領域34cがそれぞれ形成されている。
チャネル保護層35の端部と、ソース領域34b及びド
レイン領域34cをそれぞれ覆うように、微結晶n+
iからなるソース電極36aおよびドレイン電極36b
が形成されている。
【0051】ソース電極36aの端部上には、透明導電
膜37aと金属層37bとが設けられて、2層構造のソ
ース配線23が形成されている。また、ドレイン電極3
6b上にも、透明導電膜37a’と金属層37b’とが
形成されている。透明導電膜37a’は、接続配線25
及び付加容量電極25aとして機能する。さらに、TF
T24、ゲート配線22およびソース配線23、接続配
線25等の上部を覆い層間絶縁膜38が設けられてい
る。層間絶縁膜38上には、画素電極21となる第2の
透明導電膜が設けられ、層間絶縁膜38を貫くコンタク
トホール26を介して、付加容量電極25aに接続され
ている。コンタクトホール26部は、遮光性を有する金
属膜で構成された付加容量対向電極27上に形成されて
いるので、付加容量対向電極27は、コンタクトホール
部26の配向乱れを隠すための遮光層としても機能す
る。従って、上記の遮光層を別途形成する必要がなく、
製造工程を簡略化できるとともに、開口率の低下を抑制
できる。別途遮光膜を形成する場合には、マスクの位置
合わせマージンを考慮する必要があるので、遮光層の大
きさが大きくなる。
【0052】本実施形態では、ゲート配線27は350
nm厚程度のTaN/Ta/TaNの3層構造、第1絶
縁膜33aとして300nm厚程度のSiNx膜(ゲー
ト配線上では、厚さ約10nm〜100nm)、第2絶
縁膜33bとして、200nm厚程度のSiO2膜、層
間絶縁膜38として3μm厚程度のポジ型感光性アクリ
ル系樹脂を使用した。ポジ型感光性アクリル系樹脂とし
ては、例えば、メタクリル酸とグリシジルメタクリレー
トとの共重合体からなるベースポリマーに、ナフトキノ
ンジアジド系ポジ型感光剤を混合した材料が好ましい。
この樹脂はグリシジル基を含むので、加熱によって架橋
(硬化)することができる。硬化後の物性として、誘電
率:約3.4程度、400nm〜800nmの波長範囲
の光に対する透過率:90%以上が得られる。また、i
線(365nm)の紫外線を照射することより、短時間
で脱色することができる。また、パターニングには、i
線以外の紫外線を用いることができる。
【0053】本実施形態で使用した、感光性アクリル系
樹脂の耐熱温度は概ね280℃なので、約250℃〜2
80℃以下の温度条件で、層間絶縁膜形成後の画素電極
の形成等のプロセスを行うことによって、層間絶縁膜の
劣化は抑制できる。
【0054】最近、TFT液晶パネル用に、アクリル系
樹脂やフッ素系ポリイミド樹脂が開発、市販されつつあ
る。これらの樹脂は、従来のアクリル系樹脂に比べて、
高透過率(無色透明)、高信頼性(高耐熱性)及び低誘
電率であり、本発明に用いられる。
【0055】また、本実施形態では、ポジ型感光性アク
リル系樹脂を用いて層間絶縁膜を形成するので、所望の
パターンを有するマスクを用いてポジ型感光性アクリル
系樹脂を露光し、現像することによって容易にコンタク
トホールを形成できる。また、フォトレジストの塗布や
露光後剥離行程を削減出来、工程数が減って、歩留まり
も向上する。
【0056】尚、有機膜のコンタクトホール部は無機膜
に比べて大きくなるが、埋め込みあるいは遮光性の金属
配線上にコンタクトホールを形成することにより、その
段差部分での配向不良は隠すことができ、開口率の低下
を抑制できる。また、ドレイン電極に接続配線を介して
画素電極に接続するコンタクトホールを形成すれば、T
FT部が小さくなった場合でも、上記のように、8〜1
6μm幅程度の付加容量対向電極などの遮光性を有する
配線上に、比較的大きなコンタクトホール(外径約5〜
10数μm、テーパ角約0〜60度)を形成できるの
で、開口率を低下することはない。また、テーパ角を大
きくする(テーパ角0度は基板に垂直)と、コンタクト
ホールの外径は大きくなるが、段差による断線が防止さ
れ、確実なコンタクトが得られるので、歩留まりが向上
する。
【0057】層間絶縁膜として、アクリル系感光樹脂な
どの有機膜を用いると、従来用いられていた窒化シリコ
ン等の無機膜に比べて比誘電率が低く、透明度の高い良
質な膜を生産性良く得られ、各種材料が多層形成された
後でも十分平坦かつ画素電極と各配線間の信号透過率を
低くする様に厚膜形成できる。アクリル系の感光性樹脂
を用いると、スピンコート、ロールコート等の方法で塗
布し、露光およびパターニングにより、1〜数μmとい
う膜厚の絶縁膜が生産性よく得ることができ、比誘電率
も低く、透明度や信頼性等も高い絶縁層を形成できる。
尚、アクリル系樹脂が着色している(透明度が低い)場
合、パターン形成した後、更に、i線紫外線を照射する
等の光学処理あるいは化学処理により容易に透明化する
ことができる。
【0058】なお、本実施形態では、付加容量対向電極
27を画素電極21の略中央に形成した。付加容量対向
電極27をゲート配線21と十分な間隔を設けて形成す
ることにより、付加容量対向電極27とそれと同一層に
形成されるゲート配線22との短絡不良を低減し、歩留
まりや信頼性等を向上することができる。
【0059】(実施形態2)実施形態1(図1および図
2)では、「Cs-Common」方式の構造を例に説明した
が、本実施形態2では、付加容量対向電極として、画素
電極に隣接するゲート配線22を利用する構成について
説明する。この構成は、「Cs-on-Gate」方式と呼ばれ
る。画素電極に隣接するゲート配線は、その画素電極に
接続されたTFTに接続されているゲート配線(自段の
ゲート配線)及び/または隣接する画素に対応するゲー
ト配線(前段又は次段のゲート配線)である。なお、付
加容量対向電極として機能するゲート配線と対向する画
素電極が、付加容量電極として機能する。図5にその等
価回路構成図を示す。図5では、簡単のために、付加容
量45の付加容量対向電極として、次段のゲート配線2
2のみを利用している場合を示している。
【0060】実施形態2による透過型液晶表示装置のア
クティブマトリクス基板300の1画素部の構成の平面
図を図3に示す。なお、図1および図2と同様の作用効
果を奏する部材には同一の符号を付けてその説明を省略
する。図3に示した様に、画素電極21の一部21aは
自段のゲート配線22と、画素電極21の一部21a’
は前段(または次段)のゲート配線22と、それぞれ重
畳し、開口率を向上している。書き込み電圧保持容量を
大きくし、付加容量を形成するためには、画素電極21
は、自段ゲート配線との重なりを小さくし、前段または
次段のゲート配線との重なりを大きくするのが望まし
い。この例では、画素電極21はソース配線23とは重
畳していないが、実施形態1の様に低誘電率の有機材料
等で層間絶縁膜を形成すると、ソース配線と画素電極間
との容量を小さくできるので、画素電極をソース配線と
も重畳させ、更に開口率を向上させることもできる。
【0061】図3のアクティブマトリクス基板300の
E−E’断面図を図4に示す。図4に示したように、画
素電極21の一部を次段のゲート配線22の一部に重畳
させて、付加容量を形成している。対向するゲート配線
22と画素電極21およびゲート配線22と画素電極2
1との間に狭持された第1及び第2絶縁膜が、付加容量
を形成する。
【0062】また、本実施形態では、半導体層34の中
央部上にはチャネル保護層を形成していない。チャネル
保護層を省略することによって、製造工程の簡略化およ
び材料費の削減によって、コストダウンを図っている。
この様な構造は、ソース電極36aおよびドレイン電極
36bとなる微結晶n+Si層と半導体層34とのエッ
チング選択性(エッチング速度の違い)を利用すること
によって、形成することができる。また、半導体層34
中のソース領域及びドレイン領域は、フォトレジストを
マスクとしてイオン注入して形成してもよい。
【0063】また、本実施形態では、ソース配線37
c、ドレイン配線37c’および画素電極21を同じ透
明導電性材料を用いて同じ工程で形成し、製造プロセス
を簡略化してコストダウンを図った。低抵抗のITO
(インジウム錫酸化物)を用いることによりこの構造を
得ることが出来る。低抵抗のITOとしては、例えば、
SID 96 DIGEST p.93 に開示されている比抵抗が約40
0μΩ・cm以下のITOを用いることができる。
【0064】本実施形態ではゲート配線22として25
0nm厚程度のTi/Alの2層構造配線、第1絶縁膜
33cとして300nm厚程度のSiNx膜、第2絶縁
膜33dとして150nm厚程度のSiNx膜を用いた
が、これらの材料、膜厚等に限定するものではない。
【0065】アクティブマトリクス基板300の第1絶
縁膜33cの製造方法を図6(a)〜(d)を参照しな
がら説明する。
【0066】全面に下地膜を形成した絶縁基板31上
に、Tiからなる下層22bとその上に形成されたAl
からなる上層22aとを有する2層構造のゲート配線2
2を例えば、フォトリソグラフィ法でパターン形成す
る。下地膜は、絶縁基板31としてガラス基板を用いた
場合に、ガラス基板からのイオンの拡散の防止や密着性
の向上のために形成されるが、省略することもできる。
【0067】次に、ゲート配線22を覆って基板31の
全面に、CVD法等で第1絶縁膜33cを成膜する(図
6(a))。その後、基板31の全面にスピンコート法
等で樹脂層39を塗布する。必要に応じて、樹脂層39
を加熱または光照射する。樹脂層39の材料としては、
例えば、ポジ型フォトレジストを用いることができる。
尚、樹脂層29はスピンコート法で形成されているの
で、ゲート配線22上の樹脂層39aの厚さは、他の部
分より薄く形成される(図6(b))。
【0068】ドライエッチングで樹脂層39を全面エッ
チングすると、まず膜厚の小さい部分の樹脂層39aが
先に除去される。その結果、樹脂層39aの下部にある
絶縁膜33cが露出され、絶縁膜33cの他の部分より
先に除去される(図6(c))。
【0069】樹脂層39が実質的に除去されるまで、樹
脂層39と絶縁層33cとをエッチバックすることによ
って、絶縁膜33cの平坦な表面を形成することができ
る。この時、樹脂層39と絶縁層33cのエッチング速
度は、ほぼ同じである。得られた絶縁膜33cの露出さ
れた表面は実質的に平坦で、ゲート配線22上の第1絶
縁膜33cの厚さは、他の部分に比べて薄くなっている
(図6(d))。ドライエッチング法を用いることによ
って、精度良く絶縁膜の膜厚を制御できる。
【0070】また、図2に示した実施形態1の第1絶縁
膜33aも同様の方法で形成することができる。例え
ば、図6(c)の工程の後、樹脂層39がエッチングに
よって完全に除去される前に、エッチングを終了し、不
要な樹脂層39を別途除去することによって、図2に示
した第1絶縁膜33aを形成することができる。ゲート
配線22上の第1絶縁膜33aの厚さは、他の部分に比
べて薄くなっている。ゲート配線22上の第1絶縁膜3
3aの厚さは、約10nm〜約100nmが好ましく、
約10nm〜約50nmがさらに好ましく、第1絶縁膜
33aや第2絶縁膜33bの膜厚や、誘電率、工程の歩
留まり、信頼性等の条件によって、適宜設定される。ま
た、ゲート配線22上の絶縁膜の形成方法について説明
したが、ゲート電極上の絶縁膜も同様の方法で、また、
同一の工程で形成できる。
【0071】アクティブマトリクス基板300を形成す
る他の工程は、公知の方法を用いて実施することができ
る。
【0072】上記実施形態で形成したアクティブマトリ
クス基板の断面を走査型電子顕微鏡を用いて観察した結
果、第1絶縁膜にはクラックが見られたが、第2絶縁膜
にはクラックの発生は認められなかった。
【0073】なお、上記の実施形態においては、透過型
液晶表示装置について本発明を説明したが、本発明はこ
れに限られず、反射型液晶表示装置にも適用できる。
【0074】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、ゲート電極や
ゲート配線を覆って形成されている第1絶縁膜の膜厚
は、ゲート電極やゲート配線上で他の部分よりも薄く形
成されており、さらに、第1絶縁膜を覆って第2絶縁膜
が形成されている。その結果、第1絶縁膜上の段差は比
較的小さく、しかも、ゲート電極やゲート配線による段
差付近の第1絶縁膜中に生じる残留応力等によるクラッ
クは第2絶縁膜によって覆われているので、第2絶縁膜
上に積層される半導体層、ソース配線や画素電極等が、
クラックに起因する絶縁層のクラックや欠落による不良
(断線や短絡など)を引き起こすことが防止される。そ
の結果、高歩留まり、低コスト、かつ高信頼性の液晶表
示装置が提供される。
【0075】また、ゲート配線(走査線)を覆う第1及
び第2絶縁膜は、十分に厚く形成されているので、画素
電極をゲート配線に重ねて或いは近傍に形成しても、ゲ
ート配線とソース配線及び画素電極との容量結合が抑制
され、開口率が高く、クロストークのない液晶表示装置
が提供される。さらに、少なくともゲート配線及びソー
ス配線と画素電極との間に、有機材料からなる層間絶縁
膜を形成することによって、ゲート配線及びソース配線
と画素電極との間の容量結合をさらに抑制し、クロスト
ークを防止することができるので、画素電極をゲート配
線だけでなくソース配線とも重なるように形成すること
が可能となり、開口率を更に向上することができる。ま
た、無色透明の材料を用いると、透過型液晶表示装置に
適用した場合にも、表示輝度の低下や表示色の再現性の
低下がない。従って、本発明によると、従来よりも明る
い、あるいは低消費電力(バックライトによる電力消費
を低減できる)表示品位高い液晶表示装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1による透過型液晶表示装置のアクテ
ィブマトリクス基板200の1画素部の構成の平面図で
ある。
【図2】図1の透過型液晶表示装置におけるアクティブ
マトリクス基板のC−C’断面図である。
【図3】実施形態2による透過型液晶表示装置のアクテ
ィブマトリクス基板300の1画素部の構成の平面図で
ある。
【図4】図3のアクティブマトリクス基板300のE−
E’断面図である。
【図5】Csオンゲート構造の等価回路図である。
【図6】アクティブマトリクス基板300の第1絶縁膜
33cの製造方法を示す図である。
【図7】従来の透過型アクティブマトリクス型液晶表示
装置60の構成(Csコモン構造)を示す模式図であ
る。
【図8】従来の液晶表示装置60のアクティブマトリク
ス基板のTFT部分の断面図である。
【符号の説明】
1 画素容量 1a、21 画素電極 1b 画素対向電極 2、24 TFT(スイッチング素子) 3、22 ゲート配線 4、23 ソース配線 5 付加容量 5a 付加容量電極 5b 付加容量対向電極 6 共通配線 11 透明絶縁性基板 12 ゲート電極 13 ゲート絶縁膜 14 半導体層 14a チャネル領域 14b ソース領域 14c ドレイン領域 15 チャネル保護層 16a ソース電極 16b ドレイン電極 17a、17b 金属層 18 層間絶縁膜 19 コンタクトホール 24a ゲート電極 24b ソース電極 24c ドレイン電極 25 接続配線 25a 付加容量電極 26 コンタクトホール 27 付加容量対向電極 31 透明絶縁性基板 33a、33c 第1絶縁膜 33b、33d 第2絶縁膜 34 半導体層 34a チャネル領域 34b ソース領域 34c ドレイン領域 35 チャネル保護層 36a ソース電極 36b ドレイン電極 37a’ 透明導電膜 37b’ 金属層 37c ソース配線(透明導電膜) 37c’ ドレイン配線(透明導電膜) 38 層間絶縁膜 39 樹脂層 45 付加容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広部 俊彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−120784(JP,A) 特開 平1−229229(JP,A) 特開 平5−27261(JP,A) 特開 平4−307520(JP,A) 特開 平4−68318(JP,A) 特開 平1−124824(JP,A) 特開 平5−142570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 - 1/141

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート配線と、ソース配線と、ゲート配
    線とソース配線との交差部の近傍に設けられたスイッチ
    ング素子とを有し、該スイッチング素子は該ゲート配線
    に接続されたゲート電極と、該ソース配線に接続された
    ソース電極と、液晶層に電圧を印加するための画素電極
    に接続されたドレイン電極とを有する液晶表示装置の製
    造方法であって、 該ゲート配線を形成した後、該ゲート配線を覆うように
    第1絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート配線上の該第1絶縁膜の厚さを他の部分の該第
    1絶縁膜の厚さより薄くする工程と、 該第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、 該第2絶縁膜上に該画素電極を形成する工程と、 を包含し、 該ゲート配線上の該第1絶縁膜の厚さを他の部分の該第
    1絶縁膜の厚さより薄くする工程が、該第1絶縁膜上に
    形成する樹脂膜を、該ゲート配線上において、他の部分
    の樹脂膜の厚さより薄く形成する工程と、該樹脂膜、及
    び、該ゲート配線上の該第1絶縁膜の少なくとも一部を
    ドライエッチングする工程と、を包含し、 該第1絶縁膜及び該第2絶縁膜に無機材料を用いて形成
    する液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極を形成した後、該ゲート
    配線を覆うように前記第1絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート電極上の該第1絶縁膜の厚さを他の部分の該第
    1絶縁膜の厚さより薄くする工程と、 を更に包含する請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極上の前記第1絶縁膜の厚
    さを他の部分の該第1絶縁膜の厚さより薄くする工程
    は、 該第1絶縁膜上に形成する樹脂膜を、該ゲート電極上に
    おいて、他の部分の樹脂膜の厚さより薄く形成する工程
    と、 該樹脂膜、及び、該ゲート配線上の該第1絶縁膜の少な
    くとも一部をドライエッチングする工程と、 を包含する請求項2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲートは配線上及び/または前記ゲ
    ート配線上の前記第1絶縁膜の厚さを他の部分の該第1
    絶縁膜の厚さより薄くする工程は、該第1絶縁膜の平坦
    な表面を露出させる工程である請求項2または3に記載
    の液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子、前記ゲート配
    線、及び前記ソース配線の上部に、無色透明な有機材料
    を用いて層間絶縁膜を形成する工程と、 少なくとも該ゲート配線および該ソース配線のうちいず
    れかと、少なくとも一部が重なるように、前記画素電極
    を形成する工程と、 を包含する請求項2〜4のいずれかに記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示装置は、前記画素電極と前
    記ドレイン電極とを接続する接続配線を更に有し、前記
    層間絶縁膜は、該接続配線の上部にも形成されており、 該層間絶縁膜を貫いて該接続配線に達するコンタクトホ
    ールを形成する工程と、 該層間絶縁膜上および該コンタクトホール内に、少なく
    とも該ゲート配線およびソース配線のうちいずれかと、
    少なくとも一部が重なるように、該画素電極を形成する
    工程と、 を包含する請求項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記無色透明な有機材料は、ポジ型感光
    性透明アクリル系樹脂であって、 前記コンタクトホールを形成する工程は、該ポジ型感光
    性透明アクリル系樹脂を露光および現像する工程を包含
    する請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
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