JP4674994B2 - 電気光学装置の作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜トランジスタ(以下、TFTという)で構成された回路を有する電気光学装置およびその作製方法に関する。例えば、液晶表示パネルに代表される電気光学装置およびその様な電気光学装置を部品として搭載した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜(厚さ数〜数百nm程度)を用いて薄膜トランジスタ(以下、TFTと呼ぶ)を構成する技術が注目されている。TFTはICや電気光学装置のような電子デバイスに広く応用され、特に液晶表示装置のスイッチング素子として開発が急がれている。
【0003】
液晶表示装置において、高品位な画像を得るために、画素電極をマトリクス状に配置し、画素電極の各々に接続するスイッチング素子としてTFTを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置が注目を集めている。
【0004】
アクティブマトリクス型液晶表示装置には大きく分けて透過型と反射型の二種類のタイプが知られている。
【0005】
特に、反射型の液晶表示装置は、透過型の液晶表示装置と比較して、バックライトを使用しないため、消費電力が少ないといった長所を有しており、モバイルコンピュータやビデオカメラ用の直視型表示ディスプレイとしての需要が高まっている。
【0006】
反射型の液晶表示装置の視野角特性を拡大する方法として、前後方散乱フィルムを液晶表示装置に貼りつけて、光を散乱させる方法がある。しかし、後方散乱フィルムを用いて視野角を拡大する方法は、反射電極により反射した画像情報を持つ光の散乱により画像のボケが生じやすく、視認性が低下する。
【0007】
反射型の液晶表示装置の視野角を拡大する別の方法として、素子基板の有機樹脂膜の表面に凹凸ができるようにして、その上に反射電極を形成することで光を散乱させる構造がある。有機樹脂膜の表面に凹凸を作製する方法の一例として、図14のように活性層や配線パターン(図示せず)が形成された素子基板200にレジスト膜201をパターニングして凹凸を形成し、その上に有機樹脂膜202を形成し、有機樹脂膜及び反射電極203の表面に凹凸ができるようにしたものがある(特開平10-319422号公報)。この方法は光の散乱の度合いをプロセス条件により制御でき、視認性の良い画像となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、図14のように反射型の液晶表示装置において反射電極203表面に凹凸のある散乱構造を作るために、レジスト膜201のパターニング工程を追加する必要がでてくる。このため、工程数が増えることにともなって、表示装置の製造コストが増大するという問題点が生じていた。
【0009】
そこで、本発明は低いコストで液晶表示装置を作製するために、従来の液晶表示装置の作製工程を増やすことなく、反射電極表面に凹凸による散乱構造を作製する液晶表示装置の作製方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、工程数を増やすことなく、有機樹脂膜の表面に凹凸を作製し、反射電極による散乱構造を作ることを特徴とする。
【0011】
通常、層間膜上にレジスト膜を形成した構成において、レジスト膜に開口部を形成するときにフォトマスクを通過した光でレジスト膜を露光し、現像液にレジスト膜を浸漬してレジスト膜に開口部を形成する。本発明では、レジスト膜に開口部を形成すると同時に、フォトマスクを通過する光の回折を利用してレジスト膜の表面に凹凸を形成する。そして、このレジスト膜をマスクとしてレジスト膜下に形成されている層間膜をエッチングして、層間膜にコンタクトホールを形成すると同時に、層間膜の表面に凹凸を形成する。
【0012】
本発明の一例を図1により説明する。図1は感光性樹脂(レジスト膜)と層間膜(例えば第2の層間膜462)のエッチングにおける選択比が殆ど同じ場合に、適用される工程である。このような層間膜としてはポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテンがある。エッチングにおける選択比はレジストのエッチング速度を1とすると層間膜のエッチング速度が0.5〜1.5となる。
【0013】
図1(A)のようにレジスト膜をフォトマスク100により露光し、さらに現像、ポストベークする。これによりコンタクトホールを形成するためのマスクとして第1の形状のレジスト膜105を形成する。かつレジスト膜が解像不能になるような微細パターン102により層間膜(例えば第2の層間膜462)上に表面に微細な凹凸を有する第2の形状のレジスト膜106を形成することが特徴である。
【0014】
画素内のレジスト膜は第1の形状と第2の形状とを有する。第1の形状のレジスト膜105は第1の形状のレジスト膜に達する深さを有する開口部が形成される。第2の形状のレジスト膜106はレジスト膜をフォトマスクを通過した光の回折によって露光されてできる微細な凹凸をその表面に有している。この微細な凹凸が形成される部位を第1の凹凸部125という。
【0015】
ここで、第2の形状のレジスト膜106が形成される原理を以下に示す。つまり、微細パターン102において、透光部103の幅が小さくなるに従い、回折現象が顕著になり、垂直入射光(0次光)以外に回折光(±1次光)の割合が大きくなる。このため、0次光の露光エネルギーが相対的に低減し、レジスト膜の低部まで露光するにはエネルギー不足が生じる。これにより、レジスト膜の表面近傍しか露光されず、レジスト膜表面の凹凸が形成されることになる。透光部103の幅を不規則に変えることにより、レジスト膜表面の凹凸のテーパー角及びレジスト膜厚を不規則に配置させることが可能である。
【0016】
基本的には、透光部103の幅が狭くなるにつれ、回折現象によりフォトマスクを通った透過光が広い角度で広がり、レジスト膜の表面において、広い幅で浅く露光(紫外線照射)による分解、あるいは重合反応が起こる。そこで、透光部103の幅を不規則に変えることにより露光、現像されたレジスト膜の表面凹凸のテーパー角やレジスト膜の厚さを不規則にすることができる。かつ、透光部103の間の距離が近いと回折光の重なりにより、透過光のエネルギー分布が複雑になりさらに表面の凹凸形状を不規則にすることができる。
【0017】
反射型の電気光学装置において、凹凸を不規則にすることにより、反射電極により散乱された光の回折による分光(反射光の色づき)を抑えることができる。
【0018】
エッチング処理により第2の層間膜が除去されコンタクトホール108〜111が形成される。第2の層間膜462とレジスト膜のエッチングにおける選択比がほぼ等しいことから、第1の形状のレジスト膜105より膜厚の薄い第3の形状のレジスト膜107が第2の層間膜462上に残る。かつ、第1の形状のレジスト膜105に比べ第2の形状のレジスト膜106は膜厚が薄いことから、コンタクトホール形成工程において第2の形状のレジスト膜106がなくなり、さらに第2の形状のレジスト膜の下部にある第2の層間膜462の表面がエッチングにより除去され、第2の凹凸部112ができる(図1(B))。
【0019】
第2の形状のレジスト膜106の表面の凹凸にエッチャントがあたりやすいため、エッチングするにつれて第2の形状のレジスト膜106の表面の形状が徐々に変わり、第2の凹凸部112の表面は第2の形状のレジスト膜106の表面の凹凸に比べなだらかになる。
【0020】
そして、図1(C)のように、第2の層間膜462上に反射性を有する画素電極470をパターニングにより形成する。画素電極がスパッタ法等で形成されるため、第2の凹凸部112の凹凸はそれほど平坦化されず、画素電極の表面には第2の凹凸部112の表面の凹凸を反映した第3の凹凸部475ができる。
【0021】
本発明において、図1(C)の第3の凹凸部475の表面凹凸は全反射による光の閉じ込めの防止、最適な視野角特性を考慮すると基板表面に対するテーパー角を1〜30°望ましくは5〜15°とすることが望ましい。
【0022】
電気光学装置において画像を表示する一つの画素(一つの画素の大きさは縦500μm以下、横500μm以下程度)において、第3の凹凸部475とコンタクトホールが形成されるため、第3の凹凸部とコンタクトホール108〜111の間の距離は必然的に500μm以下となる。
【0023】
本発明は、アクティブマトリクス型の電気光学装置、特に反射型の液晶表示装置の作製方法において有効である。
【0024】
また、上記各構成において、前記電気光学装置は、画素電極がAlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜からなる電気光学装置であることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に説明する。
【0026】
図1及び図8を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は素子基板の作製工程を示す断面図であり、図8は図1で示す工程のうちコンタクトホールと凹凸部を一枚のフォトマスクで作製する例を拡大図により示している。
【0027】
図1(A)のように、素子基板の層間膜に感光性樹脂(例えばレジスト膜)を形成し、レジスト膜を露光する。層間膜の厚さは0.5〜3.5μmが望ましい。エッチング速度を考慮するとレジスト膜の厚さは層間膜に対し、1〜6倍の膜厚とすることが望ましい。図1(A)では素子基板の第2の層間膜462上にレジスト膜を形成し、フォトマスク100により露光する。第2の層間膜に用いることができる膜としてアクリル樹脂膜、ポリイミド樹脂膜がある。本実施形態では第2の層間膜462とレジスト膜のエッチング処理における選択比がほぼ等しい方が望ましい。具体的にはレジスト膜のエッチング速度を1とすると第2の層間膜のエッチング速度が0.5〜1.5であることが望ましい。
【0028】
フォトマスク100によりレジスト膜を露光する。ポジ型のレジスト膜を露光する場合、コンタクトホールを形成する位置に透光部101を設ける。コンタクトホール形成用の透光部101は縦3.0〜5.0μm、横3.0〜5.0μmの正方形のパターンとする。
【0029】
また、第2の層間膜462の表面に凹凸を設け光を散乱させるために、フォトマスク100にある微細なパターン102を通して露光を行う。微細なパターン102はレジスト膜の膜厚、露光装置、レジスト膜の解像度を考慮して、レジスト膜が解像不能となる条件を選択する。これにより、フォトマスク100にある微細パターン102による回折現象で露光、現像後のレジスト膜の厚さを調節することを特徴とする。
【0030】
微細パターン102の透光部103の幅は、露光装置の解像能力、微細パターンにおける透光部のピッチ、密度に負うところが大きいが、例えば投影型の露光装置であるミラープロジェクターアライナーでは3.0μm以下望ましくは1.5μm以下とすると良い。
【0031】
レジスト膜を現像、ポストベークした後に、図1(A)の第1の形状のレジスト膜105及び第2の形状のレジスト膜106を得る。第1の形状のレジスト膜105がきれいにパターンが切れて第2の層間膜462が露呈し、レジスト膜が露光された部分は第2の層間膜上にレジスト膜が残っていないのに対し、第2の形状のレジスト膜106は第2の層間膜462上に残り表面に不規則な凹凸があることが特徴である。透光部のピッチにもよるが、第2の形状のレジスト膜において複数の透光部から出射する回折光同志の重なりによりレジスト膜の表面が重合反応あるいは分解反応により除去された場合、第2の形状のレジスト膜の厚さは第1の形状のレジスト膜の厚さに対し30〜90%の厚さになる。
【0032】
図1(A)のフォトマスク100の透光部101と微細パターン102により露光し、さらにレジスト膜を現像、ポストベークして得たレジスト膜の形状の拡大図を図8(A1)、(B1)に示す。第2の層間膜462上にコンタクトホールを形成するための第1の形状のレジスト膜105のパターンと、第2の凹凸部112を形成するための第2の形状のレジスト膜106のパターンがある。第1の形状のレジスト膜105の膜厚のほうが第2の形状のレジスト膜の膜厚に比べ厚いことが特徴である。
【0033】
図8(B1)において、表面に不規則な凹凸がある。これは図1(A)に示すフォトマスク100の微細パターン102の透光部103の幅が小さいと、回折現象により膜厚が厚く、表面形状がなだらかなレジスト膜形状となる傾向があり、また、フォトマスク100の透光部103の幅が大きいと膜厚が薄く、表面形状がきり立ったレジスト膜形状となる傾向があるためである。この現象を利用して、透光部103の幅を変えた不規則なパターンとすることで、露光後のレジスト膜の膜厚、表面のテーパー角を不規則にできる。
【0034】
次いで、エッチング処理により第1の形状のレジスト膜105、第2の形状のレジスト膜106、第2の層間膜462を部分的に除去する。エッチング処理によるレジスト膜の形状の変化を図8の拡大図により示す。
【0035】
エッチング処理におけるレジスト膜、第2の層間膜の選択比がほぼ同一のため、コンタクトホールを形成するために第2の層間膜がエッチングされていくにつれて、レジスト膜も同時にエッチングされて膜厚が減っていく。
【0036】
まず、第1の形状のレジスト膜105がエッチング処理により膜厚が減っていきながら、第1の形状のレジスト膜105に周辺が保護された第2の層間膜462がエッチングされ、コンタクトホール111が形成される。コンタクトホール111が貫通した時点で、第1の形状のレジスト膜は第2の層間膜の厚さ(コンタクトホールの深さ)だけ膜厚が減り、第3の形状のレジスト膜113となる(図8(A2))。
【0037】
また、第2の形状のレジスト膜106もエッチングされて、第2の層間膜の膜厚とほぼ同等の速度で膜厚が減っていき、第4の形状のレジスト膜114となる。もともとの第2の形状のレジスト膜106の膜厚が第1の形状のレジスト膜105に比べ30〜90%の厚さしかないため、第2の層間膜の厚さとレジスト膜の厚さを調節すると、コンタクトホール111の形成が完了したときには、第2の形状のレジスト膜106の下部にあった第2の層間膜462の表面も部分的にエッチングされる(図8(B2))。
【0038】
散乱性を高めるためには、第2の凹凸部112においてはエッチング後に完全にレジスト膜がなくなるようにした方が望ましい。図8(B2)のように第4の形状のレジスト膜114が残っている部分は、第4の形状のレジスト膜除去後に平滑な面となり、その部分では光が鏡面反射をしてしまうからである。鏡面反射を引き起こす平滑な面は凹凸部において50%以下の面積、望ましくは30%以下の面積に抑えることが望ましい。
【0039】
そこで、図8(B2)のようにコンタクトホール111形成が完了した後に、第2の層間膜上に第4の形状のレジスト膜114が残っている場合は、さらにエッチングを続け、第4の形状のレジスト膜114を除去し、図8(B3)のような第2の凹凸112の形状としても良い。
【0040】
コンタクトホールに関しては、エッチングとして異方性のエッチングを行うと、出来上がりのコンタクトホール111の直径は3.0〜6.0μmとほぼフォトマスク100で設計した通りのサイズになり、コンタクトホールの直径の広がりを抑えられる。
【0041】
本明細書でテーパー角θとは図8(B3)に示すように凸部の下側における接線と基板表面とのなす角度をいう。図8(A3)及び図8(B3)に示す拡大図は図1(B)のコンタクトホール111、第5の形状のレジスト膜115と第2の凹凸部112と対応する。
【0042】
次いで、図1(B)のように、第2の層間膜462の下に第1の層間膜461がある場合は、エッチング用のガスを切り替えて第1の層間膜461をエッチングする。エッチング用のガスの選択比が第2の層間膜と第1の層間膜において大きく違うため、第1の層間膜をエッチングする間、第2の層間膜はエッチングされず、第2の凹凸部112の形状はそのまま保持される。
【0043】
次いで、図1(C)に示すように第5の形状のレジスト膜115を除去した後に、画素部507においては、画素電極470、ゲート配線469、接続電極468を形成する。この接続電極468によりソース配線(433bと449の積層)は、画素TFTと電気的な接続が形成される。また、ゲート配線469は、図示していないコンタクトホールにより画素TFTのゲート電極と電気的な接続が形成される。また、画素電極470は、画素TFTのドレイン領域442と電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成する一方の電極として機能する半導体層458と電気的な接続が形成される。また、画素電極470としては、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。本実施例では、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0044】
本実施例において、第2の層間膜の表面に凹凸を形成したことにより、画素電極470の表面に微細な凹凸からなる第3の凹凸部475ができ、光を散乱させることができる。かつ、画素電極の表面の凹凸からなる第3の凹凸部475の形成は、コンタクトホールの形成と同じフォトマスクで作製することができるため、工程数の増加がない。
【0045】
全反射による光の閉じ込めの防止、最適な視野角特性を考慮すると、第3の凹凸部475の表面凹凸のテーパー角θが、基板面に対して1〜30°、望ましくは5〜15°となるように、エッチング条件、レジスト膜の露光条件を調節すると良い。
【0046】
また、発光素子を用いた自発光表示装置の作製方法に本発明の反射電極表面に散乱構造を形成する方法を適用してもよい。自発光表示装置は、反射性を有する電極が外光を反射し、反射された光によって表示画像に周囲の景色が映り込んで見えて、視認性が低下することがある。この視認性の低下を抑えるために、自発光表示装置に本発明を適用し、画素の表面に凹凸を持たせることは有効である。
【0047】
以上の構成でなる本発明について、以下に示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととする。
【0048】
【実施例】
[実施例1]
本実施例では、反射型の表示装置の作製方法を図3〜図6により説明する。ここでは、同一基板上に画素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路のTFT(nチャネル型TFT及びpチャネル型TFT)を同時に作製する方法について詳細に説明する。
【0049】
図3(A)に示すように、本実施例ではコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板400を用いる。なお、基板400としては、石英基板やシリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性が有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0050】
次いで、基板400上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜401を形成する。本実施例では下地膜401として2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いても良い。下地膜401の一層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シリコン膜401aを10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成する。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒化シリコン膜401a(組成比Si=32%、O=27%、N=24%、H=17%)を形成した。次いで、下地膜401のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シリコン膜401bを50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では、膜厚100nmの酸化窒化シリコン膜401b(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成した。
【0051】
次いで、下地膜上に半導体層402〜406を形成する。半導体層402〜406は、非晶質構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、またはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして形成する。この半導体層402〜406の厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。本実施例では、プラズマCVD法を用い、55nmの非晶質シリコン膜を成膜した後、ニッケルを含む溶液を非晶質シリコン膜上に保持させた。この非晶質シリコン膜に脱水素化(500℃、1時間)を行った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに結晶化を改善するためのレーザーアニ―ル処理を行って結晶質シリコン膜を形成した。そして、この結晶質シリコン膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処理によって、半導体層402〜406を形成した。
【0052】
また、半導体層402〜406を形成した後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行ってもよい。
【0053】
また、レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いることができる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜98%として行えばよい。
【0054】
次いで、半導体層402〜406を覆うゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)407を形成する。ゲート絶縁膜407はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶縁膜は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0055】
また、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
【0056】
次いで、ゲート絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜409とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜409を積層形成した。TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、W膜は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実施例では、高純度のW(純度99.9999%)のターゲットを用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することができた。
【0057】
なお、本実施例では、第1の導電膜408をTaN、第2の導電膜409をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。また、第1の導電膜をタンタル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜とする組み合わせとしてもよい。
【0058】
次に図3(B)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いてレジスト膜からなるマスク410〜415を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う。本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。ここでは、松下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング装置(Model E645−□ICP)を用いた。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0059】
この後、レジスト膜からなるマスク410〜415を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
【0060】
上記第1のエッチング処理では、レジスト膜からなるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。このテーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層417〜422(第1の導電層417a〜422aと第2の導電層417b〜422b)を形成する。416はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層417〜422で覆われない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0061】
そして、レジスト膜からなるマスクを除去せずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付与する不純物元素を添加する。ドーピング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1015atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100keVとして行う。本実施例ではドーズ量を1.5×1015atoms/cm2とし、加速電圧を80keVとして行った。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層417〜421がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に高濃度不純物領域423〜427が形成される。高濃度不純物領域423〜427には1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0062】
次いで、レジスト膜からなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。ここでは、エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第1の導電層428b〜433bを形成する。一方、第2の導電層417a〜422aは、ほとんどエッチングされず、第2の導電層428a〜433aを形成する。次いで、第2のドーピング処理を行って図3(C)の状態を得る。ドーピングは第2の導電層417a〜422aを不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層のテーパー部下方の半導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングする。こうして、第1の導電層と重なる不純物領域434〜438を形成する。この不純物領域へ添加されたリン(P)の濃度は、第1の導電層のテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層のテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層のテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているものの、ほぼ同程度の濃度である。また、第1の不純物領域423〜427にも不純物元素が添加され、不純物領域439〜443を形成する。
【0063】
次いで、図4(A)に示すようにレジスト膜からなるマスクを除去せずに第3のエッチング処理を行う。この第3のエッチング処理では第1の導電層のテーパー部を部分的にエッチングして、半導体層と重なる領域を縮小するために行われる。第3のエッチングは、エッチングガスにCHF3を用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第3のエッチングにより、第1の導電層444〜449が形成される。この時、同時に絶縁膜416もエッチングされて、絶縁膜450a〜450eが形成される。
【0064】
上記第3のエッチングによって、第1の導電層444〜448と重ならない不純物領域(LDD領域)434a〜438aが形成される。なお、不純物領域(GOLD領域)434b〜438bは、第1の導電層444〜448と重なったままである。
【0065】
このようにすることで、本実施例は、第1の導電層444〜448と重なる不純物領域(GOLD領域)434b〜438bにおける不純物濃度と、第1の導電層444〜448と重ならない不純物領域(LDD領域)434a〜438aにおける不純物濃度との差を小さくすることができ、信頼性を向上させることができる。
【0066】
次いで、レジスト膜からなるマスクを除去した後、図4(B)に示すように、新たにレジスト膜からなるマスク452〜454を形成して第3のドーピング処理を行う。この第3のドーピング処理により、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層に前記一導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域455〜460を形成する。本実施例では、不純物領域455〜460はジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ法で形成する。この第3のドーピング処理の際には、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジスト膜からなるマスク452〜454で覆われている。第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によって、不純物領域455〜460にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもp型を付与する不純物元素の濃度を2×1020〜2×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。本実施例では、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層の一部が露呈しているため、不純物元素(ボロン)を添加しやすい利点を有している。
【0067】
以上までの工程でそれぞれの半導体層に不純物領域が形成される。
【0068】
次いで、レジスト膜からなるマスク452〜454を除去して第1の層間絶縁膜(第2の絶縁膜)461を形成する。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化シリコン膜を形成した。勿論、第1の層間絶縁膜461は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0069】
次いで、図4(C)に示すように、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜550℃で行えばよく、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニール法の他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0070】
なお、本実施例では、上記活性化処理と同時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃度のリンを含む不純物領域439、441、442、455、458にゲッタリングされ、主にチャネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減される。このようにして作製したチャネル形成領域を有するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0071】
また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活性化処理を行っても良い。ただし、用いた配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好ましい。
【0072】
さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行い、半導体層を水素化する工程を行う。本実施例では水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0073】
また、活性化処理としてレーザーアニール法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレーザーやYAGレーザー等のレーザー光を照射することが望ましい。
【0074】
次いで、図5(A)に示すように、第1の層間絶縁膜461上に無機絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜(第3の絶縁膜)462を形成する。第2の層間絶縁膜462の膜厚は0.5μm〜3.5μmが望ましい。本実施例では、膜厚0.8μmのアクリル樹脂膜を形成する。
【0075】
本実施例では、第1の層間絶縁膜461と第2の層間絶縁膜462をエッチングしてコンタクトホールを形成すると同時に、第2の層間絶縁膜462の表面に凸凹を形成して、鏡面反射を防ぐ。その場合、凹凸の形成は、コンタクトホールの形成と同じフォトマスクで行うことができるため、工程数の増加なく形成することができる。第2の層間絶縁膜の表面に凹凸を形成する方法については実施例2において詳細に説明する。
【0076】
そして、図5(B)に示すように、駆動回路506において、各不純物領域とそれぞれ電気的に接続する配線463〜467を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0077】
また、画素部507においては、画素電極470、ゲート配線469、接続電極468を形成する。この接続電極468によりソース配線(433bと449の積層)は、画素TFTと電気的な接続が形成される。また、ゲート配線469は、図示していないコンタクトホールにより画素TFTのゲート電極と電気的な接続が形成される。また、画素電極470は、画素TFTのドレイン領域442と電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成する一方の電極として機能する半導体層458と電気的な接続が形成される。また、画素電極470としては、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。
【0078】
第2の層間膜の表面に凹凸を形成したことにより、画素電極470の表面に微細な凹凸からなる第3の凹凸部ができ、光を散乱する。
【0079】
以上の様にして、nチャネル型TFT501とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素部507を同一基板上に形成することができる。こうして、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0080】
駆動回路506のnチャネル型TFT501はチャネル形成領域471、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層444と重なる低濃度不純物領域434b(GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域434a(LDD領域)とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域439を有している。このnチャネル型TFT501と配線466で接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT502にはチャネル形成領域472、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層445と重なる低濃度不純物領域457(GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される不純物領域456(LDD領域)、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域455を有している。また、nチャネル型TFT503にはチャネル形成領域473、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層446と重なる低濃度不純物領域436b(GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域436a(LDD領域)とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域441を有している。
【0081】
画素部の画素TFT504にはチャネル形成領域474、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層447と重なる低濃度不純物領域437b(GOLD領域)、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域437a(LDD領域)とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域442を有している。また、保持容量505の一方の電極として機能する半導体層406の、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層448と重なる低濃度不純物領域460、ゲート電極の外側に形成される不純物領域459、高濃度不純物領域458には、それぞれp型を付与する不純物元素が添加されている。保持容量505は、絶縁膜450eを誘電体として、電極(448と432bの積層)と、半導体層406とで形成している。
【0082】
また、本実施例の画素構造は、ブラックマトリクスを用いることなく、画素電極間の隙間が遮光されるように、画素電極の端部をソース配線と重なるように配置形成する。
【0083】
本実施例で作製するアクティブマトリクス基板の画素部の上面図を図6に示す。なお、図3〜図5に対応する部分には同じ符号を用いている。図5(B)中の鎖線A―A’及び鎖線B―B’は図6中の鎖線A―A’及び鎖線B―B’で切断した断面図に対応している。
【0084】
また、本実施例で示す工程に従えば、アクティブマトリクス基板の作製に必要なフォトマスクの数を5枚とすることができる。その結果、工程を短縮し、製造コストの低減及び歩留まりの向上に寄与することができる。
【0085】
[実施例2]
本実施例では、実施例1で作製したアクティブマトリクス基板において、第2の層間膜の表面に凹凸を形成する工程を詳細に説明する。説明には図1の断面図と図6の上面図を用いる。本実施例では、作製工程数を増やすことなく、表面に凸凹を有する反射電極を形成する例を詳細に示す。図6の上面図の鎖線A−A’、鎖線B−B’、鎖線C−C’により切断した断面が図1の鎖線A−A’、鎖線B−B’、鎖線C−C’により示される断面に対応する。なお、図1と図6において同じ要素を同じ数字で示す。
【0086】
まず、実施例1のアクティブマトリクス基板の作製工程にしたがって、図4(C)で示される基板を得る。その後、図1(A)に示すように第1の層間膜461上に無機絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜462を形成する。第2の層間絶縁膜462の膜厚は0.5μm〜3.5μmが望ましい。本実施例では、膜厚0.8μmのアクリル樹脂膜を形成する。
【0087】
次いで、第2の層間膜462上にレジスト膜を0.5μm〜18μmの厚さで形成する。第2の層間膜にアクリル樹脂膜を用いた場合、後述する第2の層間膜とアクリル樹脂膜をドライエッチングしてコンタクトホールを形成する工程で、ドライエッチングでのレジスト膜とアクリル樹脂膜の選択比がほぼ等しい。このため、レジスト膜の膜厚はアクリル樹脂膜の膜厚と同等、あるいはそれ以上の膜厚が必要である。本実施例では、レジスト膜の膜厚を3.2μmとする。レジスト膜は東京応用化学社製のTSMR−8900MD2を用いた。
【0088】
そして、フォトマスク100によりレジスト膜を露光する。フォトマスクはクロムにより遮光領域が形成されている。ポジレジスト膜を露光する場合、コンタクトホールを形成する位置に光が透過するコンタクトホール形成用の透光部101がある。コンタクトホール形成用の透光部101は縦3μm、横3μmの正方形のパターンとする。
【0089】
また、本実施例ではさらに、第2の層間膜462の表面に凹凸を設け光を散乱させるために、フォトマスク100にある微細なパターン102を通して露光を行う。なお、凹凸の配置は、画素部507の表示領域となる画素電極の下方にあたる領域であれば特に限定されない。
【0090】
本実施例では、フォトマスク100にある微細パターン102による回折現象でレジスト膜膜の厚さを調節することを特徴とする。回折現象を起こして、レジスト膜の膜厚を調節するためには、微細パターン102の透光部103、及び遮光部104は露光機の解像限界に比べ小さくする必要がある。
【0091】
レジスト膜の露光機はステッパー式露光装置、ミラープロジェクターアライナー等を使用することができる。サブミクロンの微細パターンの形成を可能にしているステッパー式露光装置では、回折を起こすために透光部103と遮光部104の幅、長さを0.2μm以下、望ましくは0.1μm以下にすると良い。
【0092】
微細パターン102の透光部103の幅は、露光装置の解像能力、微細パターンにおける透光部のピッチ、密度に負うところが大きいが、例えば投影型の露光装置であるミラープロジェクターアライナーでは3.0μm以下望ましくは1.5μm以下とすると良い。本実施例ではキャノンのミラープロジェクターアライナーMPA−600SUPERにより露光を行った。
【0093】
本実施例では、レジスト膜の膜厚、レジスト膜の解像度、露光機の解像限界を考慮して、微細パターン102は透光部104を1.5μmの円とし、遮光部104と遮光部104の間を4.5μmとするパターンを用いる。透光部104の円の中心が格子状に配列したパターンを用いる。
【0094】
本実施例のフォトマスクは試作用であり、便宜的に用いたものである。このため、フォトマスクは透光部の円状のパターンの中心が格子状に配列した構成となっている。
【0095】
本実施例では透光部104の円の中心が格子状に配列したパターンを用いたが、反射型の液晶表示装置の反射電極で光を散乱させるときに、反射した光の回折により光が分光されてしまうことを防ぐために、遮光部104及び透光部103のパターンの配置はできるだけ不規則にして回折現象を抑えるように工夫すると良い。一般的に、フォトマスクの透光部103の幅が小さいと、回折現象により膜厚が厚く、表面形状がなだらかなレジスト膜形状となる傾向がある。また、フォトマスクの透光部103の幅が大きいと膜厚が薄く、表面形状がきり立ったレジスト膜形状となる傾向がある。つまり、透光部103の幅を変えて不規則なパターンとすることで、露光後のレジスト膜の膜厚、表面のテーパー角を不規則にできる。これにより、反射電極の凹凸により散乱された光の回折現象を抑えることができる。
【0096】
キャノン社製のミラープロジェクターアライナーにより、露光時間140secで露光を行った。レジスト膜を現像、ポストベークした後に、図1(A)の第1の形状のレジスト膜105及び第2の形状のレジスト膜106を得る。本実施例では、第1の形状のレジスト膜105がきれいにパターンが切れて第2の層間膜462の表面が露呈しているのに対し、第2の形状のレジスト膜106はレジスト膜が第2の層間膜462上に残りレジスト膜の表面に凹凸があることが特徴である。
【0097】
次いで、エッチング用ガスにCF4とO2とHeを用い、それぞれのガス流量比を5/95/40(sccm)とし、0.5Torrの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して70秒のエッチングを行った。レジスト膜とアクリル樹脂膜のエッチングにおける選択比は1:1であるため、コンタクトホール108〜111が第2の層間膜を貫通すると同時に、レジスト膜もエッチングされて、第1の形状のレジスト膜に比べ膜厚が減ったレジスト膜が第2の層間膜462上に残る。
【0098】
このレジスト膜とアクリル樹脂膜のエッチングを開始してから70秒後の断面は、図8(A2)、(B2)を用いて説明される。エッチング前に3.2μmの厚さであった第1の形状のレジスト膜105は、コンタクトホールが貫通した時に、コンタクトホールの深さだけ膜厚が薄くなる。コンタクトホールが貫通した時に第3の形状のレジスト膜113は2.4μmの厚さとなる(図8(A2))。同時に、コンタクトホールが貫通した時に、第2の層間膜の表面の一部が除去され、第2の層間膜の表面上の一部に第2の形状のレジスト膜より膜厚の薄い第4の形状のレジスト膜114が残る(図8(B2))。
【0099】
また、エッチングを70秒行ったところでマスク100の微細パターン102で露光された部位において残留しているレジスト膜と第2の層間膜462を図11に示す。日立社製のS−4100形電界放射形走査電子顕微鏡(SEM)にて1万5千倍の倍率で、法線方向に対し、30°のチルトがついた斜め方向から写真を撮影した。エッチング時間が70秒の時点では第4の形状のレジスト膜114は凹凸による厚さ分布があるが0μm〜2.4μmの厚さで第2の層間膜462上に残っている。また、レジスト膜だけでなく第2の層間膜もその表面が0.2μmの深さでエッチングされている。透光部104のマスクパターンは直径が1.5μmの円としたが、回折現象やエッチングによりポジ型のレジスト膜の表面に形成される凹部のレジスト表面の直径は3.5μm程度に広がっている。この時点でエッチングを中止すると、テーパー角θが25°の斜面を有する凹部が第2の層間膜上に形成される。
【0100】
図11には示されていないが、コンタクトホールに関しては、異方性のエッチングを行っているため、出来上がりのコンタクトホール108〜111の直径は3.0〜6.0μmとほぼフォトマスク100で設計した通りのサイズになる。
【0101】
第2の層間膜の表面の凹凸は、フォトマスクを通過した光が回折により広がることと、第2の形状のレジスト膜の表面の凸部が反応性ガスに曝されてエッチングされやすくなることとから、異方性エッチングを行ったとしてもフォトマスクに設けられた透光部104の直径に比べて第2の形状のレジスト膜の凹部の上部の直径は2倍以上に広がる。それに対して、コンタクトホールはフォトマスクを通過した光が回折現象を起こさないことと、コンタクトホールの周縁部が第1の形状のレジスト膜の端部に覆われておりコンタクトホールの周縁部が反応性ガスに曝されにくいこととから、異方性エッチングを行って出来るコンタクトホールの直径がほぼフォトマスクで設計した通りになる。
【0102】
散乱性を高めるために、第2の凹凸部112においてはエッチング後に完全にレジスト膜がなくなるようにしても良い。これは、レジスト膜が残っていた部分は、レジスト膜除去後に平滑な面となり、その部分では光が鏡面反射をしてしまうからである。散乱性を高めるためには、本実施例における遮光部103と遮光部103の間隔を本実施例の4.5μmに対し短くすると良い。例えば、遮光部103と遮光部103の間隔を3.5μm以下望ましくは3.0μm以下にして、図11(B)における第2の層間膜に形成された凹部が接触し合う形にすると良い。
【0103】
第2の層間膜462をエッチングした後に、エッチング用のガスを切り替えて第1の層間膜461をエッチングする。エッチング用のガスの選択比が第2の層間膜と第1の層間膜において大きく違うため、第1の層間膜をエッチングする間第2の層間膜はエッチングされず、第2の凹凸部112の形状はそのまま保持される。
【0104】
次いで、図1(C)に示すように第5の形状のレジスト膜115を除去した後に、画素部507においては、画素電極470、ゲート配線469、接続電極468を形成する。この接続電極468によりソース配線(433bと449の積層)は、画素TFTと電気的な接続が形成される。また、ゲート配線469は、図示していないコンタクトホールにより画素TFTのゲート電極と電気的な接続が形成される。また、画素電極470は、画素TFTのドレイン領域442と電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成する一方の電極として機能する半導体層458と電気的な接続が形成される。また、画素電極470としては、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。本実施例では、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0105】
本実施例において、第2の層間膜の表面に凹凸を形成したことにより、画素電極470の表面に微細な凹凸からなる第3の凹凸部475ができ、光を散乱させることができる。かつ、画素電極の表面の凹凸からなる第3の凹凸部475の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行うことができるため、工程数の増加なく形成することができる。
【0106】
全反射による光の閉じ込めの防止、最適な視野角特性を考慮すると、最終的にエッチングによりできる第3の凹凸部の表面凹凸が、基板面に対して1〜30°、望ましくは5〜15°となるように、エッチング条件、露光条件を調節すると良い。例えば最終的に直径1.0〜2.0μmの凸部ができる場合、その高さは8nm〜580nm望ましくは40〜270nmとすると良い。
【0107】
以上の様にして、画素TFT504、保持容量505とを有する画素部507を形成することができる。こうして、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0108】
なお、本実施例は実施例1乃至4のいずれか一の構成と自由に組み合わせることができる。
【0109】
[実施例3]
本実施例では、実施例2で作製したアクティブマトリクス基板から、反射型液晶表示装置を作製する工程を以下に説明する。説明には図2を用いる。
【0110】
まず、実施例2に従い、図1(C)の状態のアクティブマトリクス基板を得た後、図1(C)のアクティブマトリクス基板上、少なくとも画素電極470上に配向膜483を形成しラビング処理を行う。なお、本実施例では配向膜483を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって基板間隔を保持するための柱状のスペーサ(図示しない)を所望の位置に形成した。また、柱状のスペーサに代えて、配向膜を形成しラビングした後に球状のスペーサを基板全面に散布してもよい。
【0111】
次いで、対向基板476を用意する。次いで、対向基板476上に着色層477、478、平坦化膜479を形成する。赤色の着色層477と青色の着色層478とを重ねて、遮光部を形成する。また、赤色の着色層と緑色の着色層とを一部重ねて、遮光部を形成してもよい。
【0112】
本実施例では、実施例1〜2に示すアクティブマトリクス基板を用いている。従って、実施例1〜2の画素部の上面図を示す図6では、少なくともゲート配線469と画素電極470の間隙と、ゲート配線469と接続電極468の間隙と、接続電極468と画素電極470の間隙を遮光する必要がある。本実施例では、それらの遮光すべき位置に着色層の積層からなる遮光部が重なるように各着色層を配置して、対向基板を貼り合わせた。
【0113】
このように、対向基板上にブラックマスク等の遮光層を形成することなく、各画素間の隙間を着色層の積層からなる遮光部で遮光することによって工程数の低減を可能とした。
【0114】
次いで、平坦化膜479上に透明導電膜からなる対向電極480を少なくとも画素部に形成し、対向基板の全面に配向膜481を形成し、ラビング処理を施した。
【0115】
そして、画素部と駆動回路部が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とをシール材(図示せず)で貼り合わせる。シール材にはフィラーが混入されていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料482を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料482には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図2に示す反射型液晶表示装置が完成する。そして、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の形状に分断する。さらに、対向基板のみに偏光板(図示しない)を貼りつけた。そして、公知の技術を用いてFPCを貼りつけた。
【0116】
実施例2において第2の層間膜462の表面に凹凸を形成している。これにより反射電極の表面に凹凸のある第3の凹凸部475ができ、凹凸により光が散乱し反射型の液晶表示装置の視野角特性が拡大する。
【0117】
以上のようにして作製される液晶表示パネルは各種電子機器の表示部として用いることができる。
【0118】
[実施例4]
反射電極に凹凸部を形成する工程において、どのようなフォトマスクのパターンで凹凸を形成するかが重要になる。本実施例では実施例2の図1(A)のフォトマスクで示す微細パターン102の一例について図7の上面図により、透光部103、及び遮光部104の幅、パターン形状、それぞれの配置を詳細に説明する。
【0119】
微細パターン102はレジスト膜の膜厚、レジスト膜の解像度、露光機の解像度等を考慮して、レジスト膜が解像不能になる条件を選定すれば良い。
【0120】
図7(A)のように、遮光部104は円または楕円を大きさ、間隔を不規則に配置したパターンとしても良い。これにより反射電極により反射した光の回折により反射光が分光されて色づきが起こることが抑えられる。遮光部104の形状として円、楕円だけでなく正方形、直方形、ひし形、多角形等のパターンを単独あるいは組み合わせて用いて、散乱特性に指向性を持たせても良い。
【0121】
透光部103の幅SA1〜SA2を不規則にすることで、回折現象により露光、現像後のレジスト膜の膜厚、レジスト膜表面のテーパー角が不規則になり、結果としてレジスト膜表面の凹凸に対し高低差をつけることができる。
【0122】
レジスト膜が解像不能になる条件としては露光機に依存するところが大きい。投影型の露光装置であるミラープロジェクターアライナーにより露光した場合は、図7に示す遮光部104と遮光部104の間(つまり透光部103)の間隔SA1〜SA2を3.0μm以下、望ましくは1.5μm以下とすることが望ましい。また、遮光部104はどのような形状を取るにせよ、直径15μm以下、望ましくは1.0μm以下の円に全体が含まれる大きさとすることが望ましい。遮光部の幅が広すぎるとエッチング条件によってはコンタクトホール形成と同時に形成する凹凸部において平滑な領域が占める面積が多くなり、反射電極に入射した光が鏡面反射しやすくなるため注意が必要である。
【0123】
レジスト膜の露光機はステッパー式露光装置、ミラープロジェクターアライナー等を使用することができる。露光機の解像限界に合わせて微細パターン102の遮光部104の大きさ等を決めると良い。
【0124】
図7(A)の反転パターンとして図7(B)のように、凹凸部を形成するための透光部103を円または楕円の形状にすることも可能である。もちろん、透光部103の形状として円、楕円だけでなく正方形、直方形、ひし形、多角形等のパターンを単独あるいは組み合わせて用いて、散乱特性に指向性を持たせても良い。このときも遮光部104及び透光部103を微細パターンにして露光機が解像不能な条件とする。
【0125】
なお、本実施例は、実施例1乃至7のいずれか一と自由に組み合わせることが可能である。
【0126】
[実施例5]
次に、本実施例においては実施例2と異なり、層間膜と、層間膜に接してあるレジストのエッチングにおける選択比が異なるときの工程を図9を用いて説明する。図9において図1と同じ要素は同じ数字で示す。図9においてレジストに接してある層間膜としては、酸化珪素膜(SiO2)、酸化窒化珪素膜(SiON)等が適用される。エッチングによる選択比はレジスト膜のエッチング速度を1とすると、層間膜のエッチング速度は5〜10となる。
【0127】
図9(A)のように層間膜(例えば第2の層間膜462)に感光性樹脂(例えばレジスト膜)を形成し、フォトマスク100により露光をする。透光部101によりコンタクトホールを形成するための第1の形状のレジスト膜113ができる。かつレジスト膜が解像不能になるような微細パターン102により第2の層間膜462上にレジスト膜が残留した第2の形状のレジスト膜114を形成する。
【0128】
基本的には、フォトマスク100の微細パターンの透光部103の幅を変えることで、露光、現像後のレジスト膜の膜厚を調節することができる。つまり、透光部の幅が狭くなるにつれ、回折現象が強調されて現像後のレジスト膜の膜厚が厚くなる。規則正しい凹凸による散乱構造では反射電極による反射光が回折して色づきが起こる。反射光の回折を抑えるために、透光部103の幅を不規則にするとよい。
【0129】
次に、図9(B)のように本実施例の第1のエッチング処理によりコンタクトホール115〜118を形成する。ここでコンタクトホールは完全に第2の層間膜462を貫通したものでなく、第2の層間膜が若干残ったところで第1のエッチング処理を中止する。このとき第1のエッチング処理におけるレジストと第2の層間膜のエッチングの選択比の違いから、第1の形状のレジスト膜113及び第2の形状114のレジスト膜はほとんどエッチングされずに残り、エッチング処理の前後で第1の形状のレジスト膜113及び第2の形状114のレジスト膜の形状はほとんど変化しない。第1のエッチング処理は反応性ガスを用いた異方性のエッチングにするとコンタクトホールの寸法の精度が良い。
【0130】
次に、図9(C)のように、エッチャントを変えて、第1の形状のレジスト膜113及び第2の形状114のレジスト膜をレジストエッチングする。レジストエッチングの時間を調節することで、第2の層間膜462上に微細な凹凸を形成する第4の形状のレジスト膜119と第3の形状のレジスト膜120を残すことができる。第3の形状のレジスト膜120はコンタクトホール周辺の第2の層間膜をエッチングされないよう保護する。第4の形状のレジスト膜119は、第2の形状のレジスト膜114の表面の凹凸を反映した形状で、第2の層間膜上に形成される。レジストエッチングは反応性ガスを用いてエッチングすると、第4のエッチング処理と連続して同一の装置でエッチングができる。
【0131】
次いで、図10(A)に示すように、本実施例の第2のエッチング処理として第4の形状のレジスト膜119と第3の形状のレジスト膜120をレジストとして第2の層間絶縁膜462をエッチングする。これにより、第2の層間膜462を貫通したコンタクトホール121〜124ができる。また第4の形状のレジスト膜119をマスクとして第2の層間膜462の表面の一部がエッチングされる。これにより第2の層間膜の表面に凹凸ができ、第2の凹凸部125となる。第4の形状のレジスト膜119はできるだけ第2の層間膜に接する面積が小さいほうが、反射型の液晶表示装置の散乱構造において鏡面反射をする割合を小さくできる。
【0132】
次いで、第4の形状のレジスト膜119と第3の形状のレジスト膜120を残したまま、第1の層間絶縁膜461をエッチングする。
【0133】
次いで、第4の形状のレジスト膜119と第3の形状のレジスト膜120を剥離する。そして、図10(B)のように、第2の層間膜462上に反射性を有する画素電極470をパターニングにより形成する。画素電極の表面には第2の凹凸部125の表面の凹凸を反映した第3の凹凸部126ができる。
【0134】
本発明において、図10(B)の第3の凹凸部126の表面凹凸は全反射による光の閉じ込め、視野角特性を考慮すると基板表面に対するテーパー角を1〜30°望ましくは5〜15°とすることが望ましい。
【0135】
電気光学装置において画像を表示する一つの画素(一つの画素の大きさは縦500μm以下、横500μm以下程度)において、第3の凹凸部126とコンタクトホールが形成されるため、第3の凹凸部とコンタクトホール121〜124の間の距離は必然的に500μm以下となる。
【0136】
[実施例6]
本実施例では、アクティブマトリクス基板のTFTの半導体層を形成する結晶質半導体層の他の作製方法について示す。本実施例では特開平7−130652号公報で開示されている触媒元素を用いる結晶化法を適用することもできる。以下に、その場合の例を説明する。
【0137】
実施例1と同様にして、ガラス基板上に下地膜、非晶質半導体層を25〜80nmの厚さで形成する。例えば、非晶質シリコン膜を55nmの厚さで形成する。そして、重量換算で10ppmの触媒元素を含む水溶液をスピンコート法で塗布して触媒元素を含有する層を形成する。触媒元素にはニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)などである。この触媒元素を含有する層170は、スピンコート法の他にスパッタ法や真空蒸着法によって上記触媒元素の層を1〜5nmの厚さに形成しても良い。
【0138】
そして、結晶化の工程では、まず400〜500℃で1時間程度の熱処理を行い、非晶質シリコン膜の含有水素量を5atom%以下にする。そして、ファーネスアニール炉を用い、窒素雰囲気中で550〜600℃で1〜8時間の熱アニールを行う。以上の工程により結晶質シリコン膜から成る結晶質半導体層を得ることができる。
【0139】
このうようにして作製された結晶質半導体層から島状半導体層を作製すれば、実施例1と同様にしてアクティブマトリクス基板を完成させることができる。しかし、結晶化の工程においてシリコンの結晶化を助長する触媒元素を使用した場合、島状半導体層中には微量(1×1017〜1×1019atoms/cm3程度)の触媒元素が残留する。勿論、そのような状態でもTFTを完成させることが可能であるが、残留する触媒元素を少なくともチャネル形成領域から除去する方がより好ましかった。この触媒元素を除去する手段の一つにリン(P)によるゲッタリング作用を利用する手段がある。
【0140】
この目的におけるリン(P)によるゲッタリング処理は、図6(C)で説明した活性化工程で同時に行うことができる。ゲッタリングに必要なリン(P)の濃度は高濃度n型不純物領域の不純物濃度と同程度でよく、活性化工程の熱アニールにより、nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTのチャネル形成領域から触媒元素をその濃度でリン(P)を含有する不純物領域へ偏析させることができる。その結果その不純物領域には1×1017〜1×1019atoms/cm3程度の触媒元素が偏析した。このようにして作製したTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0141】
なお、本実施例は、実施例1乃至7のいずれか一と自由に組み合わせることが可能である。
【0142】
[実施例7]
本発明を実施して形成された画素部は様々な電気光学装置(アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ、アクティブマトリクス型ELディスプレイ、アクティブマトリクス型ECディスプレイ)に用いることができる。即ち、それら電気光学装置を表示部に組み込んだ電子機器全てに本発明を実施できる。
【0143】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図12及び図13に示す。
【0144】
図12(A)はパーソナルコンピュータであり、本体2001、画像入力部2002、表示部2003、キーボード2004等を含む。表示部2003に適用することができる。
【0145】
図12(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106等を含む。本発明を表示部2102に適用することができる。
【0146】
図12(C)はモバイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表示部2205等を含む。本発明は表示部2205に適用できる。
【0147】
図12(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体2301、表示部2302、アーム部2303等を含む。本発明は表示部2302に適用することができる。
【0148】
図12(E)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体2401、表示部2402、スピーカ部2403、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。
本発明は表示部2402に適用することができる。
【0149】
図12(F)はデジタルカメラであり、本体2501、表示部2502、接眼部2503、操作スイッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本発明を表示部2502に適用することができる。
【0150】
図13(A)は携帯電話であり、本体2901、音声出力部2902、音声入力部2903、表示部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906等を含む。本発明を表示部2904に適用することができる。
【0151】
図13(B)は携帯書籍(電子書籍)であり、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006等を含む。本発明は表示部3002に適用することができる。
【0152】
図13(C)はディスプレイであり、本体3101、支持台3102、表示部3103等を含む。本発明は表示部3103に適用することができる。本発明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)のディスプレイには有利である。
【0153】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0154】
【発明の効果】
上述の構成からなる本発明は、反射型の液晶表示装置において、層間膜を貫通するコンタクトホールを開口すると同時に、層間膜の表面に不規則に配置された凹凸を形成することができる。このため本発明は以下の効果を有する。
【0155】
本発明では反射型の液晶表示装置において工程数を増やすことなく、反射電極に入射した光を散乱する散乱構造を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反射型の液晶表示装置における散乱構造の作製工程を示す断面図。
【図2】 反射型の液晶表示装置の断面図。
【図3】 アクティブマトリクス基板の作製工程を示す断面図。
【図4】 アクティブマトリクス基板の作製工程を示す断面図。
【図5】 アクティブマトリクス基板の作製工程を示す断面図。
【図6】 画素部の上面図。
【図7】 散乱構造とコンタクトホールとを同時に形成するフォトマスクの一例。
【図8】 散乱構造とコンタクトホールとを同時に作製する工程を示す図。
【図9】 アクティブマトリクス基板の作製工程を示す断面図。
【図10】 アクティブマトリクス基板の作製工程を示す断面図。
【図11】 層間膜表面がエッチングされた散乱構造の一例を示す図。
【図12】 電子機器の一例を示す図。
【図13】 電子機器の一例を示す図。
【図14】 従来の反射電極の散乱構造の作製方法を示す断面図。
【符号の説明】
105:第1の形状のレジスト膜
106:第2の形状のレジスト膜
108〜111:コンタクトホール
112:第2の凹凸部
125:第1の凹凸部
462:第2の層間膜
470:画素電極
Claims (9)
- 有機絶縁材料でなる第1の絶縁膜上に感光性樹脂を形成し、
フォトマスクを通過した光で前記感光性樹脂を露光し現像液に浸漬して、前記感光性樹脂に複数の開口部と、第1の凹凸とを形成し、
前記感光性樹脂をマスクとして、前記感光性樹脂と、前記第1の絶縁膜とを同時にエッチングし、複数のコンタクトホールと、第2の凹凸とを形成し、
前記複数のコンタクトホールと、前記第2の凹凸とを形成したときに、前記複数のコンタクトホールの間の前記第1の絶縁膜上に残された感光性樹脂を除去し、
前記複数のコンタクトホール、及び前記第2の凹凸を覆う反射性を有する導電膜を形成する電気光学装置の作製方法であって、
前記複数の開口部は、前記第1の絶縁膜に達する深さを有し、
前記第1の凹凸は、前記複数の開口部の深さより浅く、
前記複数のコンタクトホールは、前記複数の開口部の下方の前記第1の絶縁膜を選択的に除去して形成され、
前記第2の凹凸は、前記第1の凹凸の下方の前記第1の絶縁膜の表面に形成されたことを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1において、
前記複数のコンタクトホールと、前記第2の凹凸とを同時に形成することを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 半導体層上にゲート絶縁膜を形成し、
前記ゲート絶縁膜上にソース又はドレイン配線となる第1の導電膜を形成し、
前記第1の導電膜を覆ってシリコンを含む絶縁膜を形成し、
前記シリコンを含む絶縁膜上に有機絶縁材料でなる第1の絶縁膜を形成し、
フォトマスクを通過した光で感光性樹脂を露光し現像液に浸漬して、前記感光性樹脂に複数の開口部と、第1の凹凸とを形成し、
前記感光性樹脂をマスクとして、前記感光性樹脂と、前記第1の絶縁膜とを同時にエッチングし、複数の第1のコンタクトホールと、第2の凹凸とを形成し、
前記複数の第1のコンタクトホールの下方の前記シリコンを含む絶縁膜、及び前記ゲート絶縁膜を除去して、複数の第2のコンタクトホールを形成し、
前記複数の第1のコンタクトホールと、前記第2の凹凸とを形成したときに、前記複数の第1のコンタクトホールの間の前記第1の絶縁膜上に残された感光性樹脂を除去し、
前記複数の第1のコンタクトホール、前記複数の第2のコンタクトホール、及び前記第2の凹凸を覆う反射性を有する第2の導電膜を形成する電気光学装置の作製方法であって、
前記複数の開口部は、前記第1の絶縁膜に達する深さを有し、
前記第1の凹凸は、前記複数の開口部の深さより浅く、
前記複数の第1のコンタクトホールは、前記複数の開口部の下方の前記第1の絶縁膜を選択的に除去して形成され、
前記第2の凹凸は、前記第1の凹凸の下方の前記第1の絶縁膜の表面に形成され、
前記複数の第2のコンタクトホールは、前記半導体層に達する深さを有することを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一において、
前記フォトマスクの前記第1の凹凸を形成する領域は、円または楕円が不規則に配置したパターンを有することを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至4のいずれか一において、
前記第1の絶縁膜は、アクリル樹脂膜又はポリイミド樹脂膜であることを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至5のいずれか一において、
前記感光性樹脂のエッチング速度に対し前記第1の絶縁膜のエッチング速度が0.5〜1.5倍であることを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至6のいずれか一において、
前記反射性を有する導電膜は表面に凹凸を有し、凸部のテーパー角が基板面に対し5〜15°とすることを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至7のいずれか一において、
前記電気光学装置がアクティブマトリクス型液晶ディスプレイ、アクティブマトリクス型ELディスプレイ、又はアクティブマトリクス型ECディスプレイであることを特徴とする電気光学装置の作製方法。 - 請求項1乃至8のいずれか一において、
前記電気光学装置が反射型の液晶表示装置であることを特徴とする電気光学装置の作製方法。
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