JPH1010525A - 反射型基板およびその製造方法並びに反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型基板およびその製造方法並びに反射型液晶表示装置

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JPH1010525A
JPH1010525A JP15798296A JP15798296A JPH1010525A JP H1010525 A JPH1010525 A JP H1010525A JP 15798296 A JP15798296 A JP 15798296A JP 15798296 A JP15798296 A JP 15798296A JP H1010525 A JPH1010525 A JP H1010525A
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JP
Japan
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contact hole
substrate
electrode
insulating film
liquid crystal
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JP15798296A
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English (en)
Inventor
Yasunori Shimada
康憲 島田
Hisakazu Nakamura
久和 中村
Koji Taniguchi
幸治 谷口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導通の良好なコンタクトホールを得ることがで
きるとともに、良好な光散乱特性を有する反射型基板を
提供する。 【解決手段】第1の金属層である引き回し電極11a
と、光反射機能を有する第2の金属層である画素電極6
とを電気的に接続するコンタクトホール17部に、凸部
13aを設けることにより、コンタクトホール17部に
おける絶縁層16の膜厚を薄くし、絶縁層16にコンタ
クトホール17を形成する際に、絶縁層16の凸部上部
までエッチングしてしまったり、あるいは、絶縁層16
が現像過多になったりすることがないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た金属層を用いて入射光を反射する反射型基板およびそ
の製造方法並びにその反射型基板を用いた反射型液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ、ラップトップ
パソコン、ポケットテレビなどへの液晶表示装置の応用
が急速に進展している。特に、液晶表示装置の中でも外
部から入射した光を反射させて表示を行う反射型液晶表
示装置は、光源であるバックライトが不要であるため消
費電力が低く、薄型軽量化が可能であるため注目されて
いる。
【0003】従来から、反射型液晶表示装置には、TN
方式と略称されるツイステッドネマティック方式、並び
にSTN方式と略称されるスーパーツイステッドネマテ
ィック方式が用いられているが、これらの方式では、偏
光板によって必然的に光強度の半分が表示に利用されな
いことになり、表示が暗くなってしまう。そこで、表示
が暗くなる原因となる偏光板を用いないで自然光のすべ
ての光線を有効に利用できるようにして表示が明るくな
るようにした表示モードが提案されている。
【0004】このような偏光板を必要としないモードで
さらに明るい表示を得るためには、あらゆる角度からの
入射光に対し、表示画面に垂直な方向へ散乱する光の強
度を増加させる必要があり、このような光の散乱には、
それに対応した反射特性を有する反射板を作成すること
が必要となる。
【0005】このような反射板の一つとして考えられた
ものとしては、ガラスなどを素材として基板の表面を研
磨材で粗面化し、かつ例えばフッ化水素酸でエッチング
する時間を変えることによって基板表面の凹凸形状を制
御し、そのガラス基板の表面の凹凸上に金属層としての
銀の薄膜を形成し、この金属層の表面がガラス基板の凹
凸形状に応じた形状となることにより、その金属層表面
で光を上述のように散乱させるようにした反射板があ
る。
【0006】しかしながら、このような反射板の構造で
は、研磨材を用いてガラス基板に傷をつけることによっ
て前記凹凸を形成しているため、均一な形状の凹凸を形
成することが困難であるうえ、凹凸形状の再現性にも劣
るので液晶表示装置の表示品位がばらつくうえ、一定の
表示品位を得ることが困難なものとなる。
【0007】そこで、一定の表示品位を確保するため
に、絶縁層としての樹脂層にフォトリソグラフィ技術を
用いて前記凹凸形状を形成することで該凹凸形状の再現
性を可能とし、この凹凸形状を有する樹脂層の上に薄い
金属層を形成することで液晶表示装置の反射板として実
施可能な機能を具備させるようにした方法が米国出願明
細書U.S.Patent4,519,678(従来技術1)およ
び特開平6―27481号公報(従来技術2)に開示記
述されている。
【0008】従来技術1に係る米国出願明細書の記述に
よれば、その一つの方法として、一方の基板上の液晶層
側に樹脂層となるポリマー系やポリイミド系の熱硬化性
樹脂を塗布し、フォトリソグラフィ技術でレジストをパ
ターン形成したうえで、該樹脂にエッチングでくぼみを
作った後に前記レジストを除去し、さらにこの樹脂を1
50°C〜500°Cで加熱することで前記凹凸形状の
ために該樹脂になだらかな凹凸曲面を形成して絶縁層と
する。
【0009】その後、フォトリソグラフィ技術で樹脂層
からなる絶縁層に、コンタクトホールを形成し、その絶
縁層の上に金属層であるアルミニウムを成膜することに
より、この金属層をあらゆる角度からの入射光に対し、
表示画面に垂直な方向へ散乱する光の強度を増加させる
ための凹凸形状としている。
【0010】このようにして従来の技術1によって形成
された液晶表示装置の断面構造を図11に示す。図11
に示される液晶表示装置において、100は半導体基
板、101はMOSFET、102はMOSコンデン
サ、103は樹脂層からなる絶縁層、104は上表面が
凹凸形状とされた光反射機能を有する金属層、105は
液晶層、106は透明電極、107はガラス基板、10
8はコンタクトホールである。
【0011】従来技術2によれば、一方の基板上の液晶
層側に、絶縁層としての感光性樹脂を塗布し、この感光
性樹脂を円形の遮光領域が配列された遮光手段を介して
露光及び現像をした後に熱処理を行い、得られた複数の
凸部の上に前記複数の凸部に沿う絶縁膜を再度感光性樹
脂を用いて形成することにより、該絶縁膜の上表面を凹
凸形状とし、遮光手段を介して露光及び現像によりコン
タクトホールを形成し、熱処理の後に、凹凸形状の前記
絶縁膜上に、光反射機能を有する金属層を形成すること
により、該金属層の上表面を凹凸形状としている。
【0012】このようにして形成された液晶表示装置を
図12に示す。図12に示される液晶表示装置におい
て、200はガラス基板、201はMOSFET、20
2、203は前記凹凸形状を付与するための凸部、20
4は凸部202,203で凹凸形状を付与された高分子
樹脂からなる絶縁層、205は光反射機能を有する金属
層からなる画素電極、206a、206bは液晶配向
膜、207は透明電極、208はカラーフィルタ板、2
09はガラス基板、210は液晶層である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1のように絶縁層103の材料として熱硬化性樹
脂を用いて、これに例えば、RIE等のドライエッチン
グでコンタクトホール108を形成する場合には、マス
クパターンとして用いられるレジストと熱硬化性樹脂と
が共に有機膜であるため、そのエッチング選択比はほぼ
1である。したがって、基板全体でコンタクトホール1
08の良好な導通が得られるようにエッチングを続けよ
うとすると、絶縁層103の凸部上層のレジストの厚み
が薄いためにその凸部上部までがエッチングされてしま
い、所要の凹凸形状とならず、良好な光反射特性が得ら
れなくなるという課題がある。
【0014】このようなエッチングを防ぐために、単に
レジスト厚みを厚くしたのではコンタクトホール108
の形成のためのマスクパターンの精細度を上げることが
難しくなり、その結果小さなコンタクトホールを精度高
く形成しにくくなるといった別の課題が生じてしまうの
みならず、レジスト塗布、露光、現像の各工程において
は、本パターニングのために専用の条件を設定する必要
が生じるなど、装置運用上の課題も多々発生してしま
う。
【0015】すなわち、従来技術1では、コンタクトホ
ールを形成する際のレジストの厚みを厚くすることな
く、良好な光反射特性を維持しながら導通の良好なコン
タクトホールを得るのが困難であるという難点がある。
【0016】一方、従来技術2のように絶縁層204と
して感光性樹脂を用いて高分子樹脂膜を形成する場合に
は、露光および現像によって選択的に残される部分であ
っても現像によって高分子樹脂膜の膜減りが生じる。
【0017】したがって、現像時間が高分子樹脂膜から
なる絶縁層204のなだらかな断面の凹凸部分の形成に
与える影響が大きくなる。その反面、オーバー現像時間
が長くなるほどコンタクトホールの導通性は良好にな
る。例えば300×300mmといったサイズが大きな
基板を用いる場合では、サイズが大きいために基板全体
にわたって歩留まりよく導通の良好なコンタクトホール
を得るために十分な時間的余裕のある現像を行おうとす
ると、高分子樹脂膜からなる絶縁層204は、現像過多
になり、その結果、画素電極205は、上述の凹凸形状
が得られず、むしろ鏡面状態に近付いてしまい、これで
はあらゆる角度からの入射光に対し、表示画面に垂直な
方向へ散乱させようとする光の強度が減ってしまう結
果、液晶表示装置の表示品位が暗くなってしまうという
課題がある。
【0018】すなわち、従来技術2においても、良好な
光反射特性を維持しながら導通の良好なコンタクトホー
ルを得るのが困難であるという難点がある。
【0019】本発明は、上述の技術的課題に鑑みて為さ
れたものであって、サイズの大きな基板であっても、歩
留まりよく導通の良好なコンタクトホールを得ることが
できるとともに、良好な光散乱特性を有する反射型基板
およびその製造方法並びにそれを用いた反射型液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0021】すなわち、本発明の反射型基板は、複数の
凸部が形成された基板上に、少なくとも第1の金属層、
絶縁層および光反射機能を有する第2の金属層が形成さ
れるとともに、前記第1の金属層および前記第2の金属
層を電気的に接続するコンタクトホールが形成され、前
記複数の凸部の一部は、前記コンタクトホールの形成領
域に設けられている。
【0022】また、本発明の反射型基板の製造方法は、
基板上に、複数の凸部を形成する工程と、該凸部が形成
された基板上に、第1の金属層を形成する工程と、第1
の金属層が形成された基板上に、絶縁層を形成する工程
と、前記凸部が形成されている領域の前記絶縁層に、コ
ンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホー
ルが形成された基板上に、光反射機能を有する第2の金
属層を形成する工程とを含んでいる。
【0023】本発明の反射型液晶表示装置は、光反射機
能を有する画素電極を備える反射型基板と、前記反射型
基板に対向配置される対向基板と、前記両基板間に封入
される液晶層とを備える反射型液晶表示装置であって、
前記反射型基板は、複数の凸部が形成された基板上に、
少なくとも電圧印加用電極、絶縁層および前記画素電極
が形成されるとともに、前記電圧印加用電極および前記
画素電極を電気的に接続するコンタクトホールが形成さ
れ、前記複数の凸部の少なくとも一部は、前記コンタク
トホールの形成領域に設けられている。
【0024】本発明の反射基板あるいはその製造方法に
よれば、凸部を有する基板上に形成された光反射機能を
有する第2の金属層の上表面は、凹凸形状となって良好
な光反射特性を得ることができるとともに、第1の金属
層と第2の金属層とを電気的に接続するコンタクトホー
ルは、凸部が設けられている領域に形成されるので、第
1の金属層と第2の金属層との間に介在する絶縁層の膜
厚を、コンタクトホール部において薄くできることにな
り、これによって、前記絶縁層にコンタクトホールを形
成する際に、従来技術のように、絶縁層の凸部上部まで
エッチングしてしまったり、あるいは、絶縁層が現像過
多になったりすることなく、導通の良好なコンタクトホ
ールを得ることができる。
【0025】本発明の反射型液晶表示装置によれば、凸
部を有する基板上に形成される光反射機能を有する画素
電極の上表面は、凹凸形状となって良好な光反射特性を
得ることができるとともに、電圧印加用電極と画素電極
とを電気的に接続するコンタクトホールは、凸部が設け
られている領域に形成されるので、電圧印加用電極と画
素電極との間に介在する絶縁層の膜厚を、コンタクトホ
ール部において薄くすることができ、これによって、従
来技術のように、絶縁層の凸部上部までエッチングして
しまったり、あるいは、絶縁層が現像過多になったりす
ることなく、導通の良好なコンタクトホールを得ること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について、詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る反射型液晶表示装置の一部の断面図で
あり、図2は、図1に示される下側基板の平面図であ
る。
【0028】この実施の形態の液晶表示装置は、スイッ
チング素子が薄膜トランジスタ(TFT)であって、感
光性樹脂を用いて絶縁層を形成したものであり、この液
晶表示装置1は、TFTが形成された下側基板(反射型
アクティブマトリクス基板)1aと、上側基板(対向基
板)1bと、両基板間1a,1bに封入された液晶層2
とを備えている。
【0029】反射型のアクティブマトリクス基板である
下側基板1aは、ガラス等から成る絶縁性の基板3上
に、走査線としての複数のゲートバス配線4と、信号線
としてのソースバス配線5とが相互に交差して設けられ
ている。各ゲートバス配線4および各ソースバス配線5
によって囲まれた矩形の領域内には、光反射機能を有す
る材料、例えばAlからなる第2の金属層としての画素
電極6が配置されている。
【0030】ゲートバス配線4からはゲート電極7が分
岐して設けられており、このゲートバス配線4およびゲ
ート電極7は、クロム、タンタルなどの材料からなり、
また、50原子%以上の窒素を含有するタンタル、モリ
ブデンを含有するタンタルなどの材料を用いてもよい。
【0031】ゲートバス配線4を覆って基板3上の全面
に、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiO
x)などから成るゲート絶縁膜8が形成されている。ゲ
ート電極7の上方のゲート絶縁膜8上には、非晶質シリ
コン(以下、a―siと記す)、多結晶シリコン(以
下、p―siと記す)などから成る半導体層9が形成さ
れている。半導体層9の両端には、a―si、p―si
などからなるn+あるいはp+のコンタクト層15がそれ
ぞれ形成され、半導体層9の一方の端部には、チタン、
モリブデン、アルミなどからなるソース電極10が重畳
形成されている。
【0032】また、半導体層9の他方の端部には、ソー
ス電極10と同様にチタン、モリブデン、アルミなどか
らなるドレイン電極11と、第1の金属層としての電圧
印加用電極である引き回し電極11aが重畳形成されて
いる。ドレイン電極11及び引き回し電極11aは、一
体的に形成されていてもよい。引き回し電極11aの他
方の端部は、基板3上に形成されたパッド12上に重畳
している。
【0033】この実施の形態においては、光反射機能を
有する画素電極6が形成される領域には、該画素電極6
の上表面が、連続した波状、すなわち、凹凸形状となっ
て良好な反射特性を得ることができるように、有機絶縁
膜からなる先細状で先端部の断面形状が円形の高さの異
なる凸部13a,13bを形成しており、その後に、パ
ッド12をゲート電極7と同じ材料で形成している。
尚、ゲート絶縁膜8は、パッド12上から除かれてい
る。ゲート電極7、半導体層9、ソース電極10及びド
レイン電極11によって、スイッチング素子としてのT
FT14が形成される。
【0034】TFT14が形成された基板3上全面に
は、絶縁層としての有機絶縁膜16が形成されている。
この有機絶縁膜16の上表面は、上述の凸部13a,1
3bによって連続した波状、すなわち、凹凸形状となっ
ており、この有機絶縁膜16には、引き回し電極11a
の部分に、コンタクトホール17が形成されている。
【0035】この有機絶縁膜16上には、断面円形の凸
部13a,13bが形成された領域及びコンタクトホー
ル17を覆うように、光反射機能を有する材料であるア
ルミからなる画素電極6が形成されており、この画素電
極6の上表面は、凸部13a,13bによって凹凸形状
となっている有機絶縁膜16に応じた凹凸形状となって
おり、これによって、良好な光反射特性を得ることがで
きる。また、この画素電極6は、コンタクトホール17
においてパッド12を介して引き回し電極11aと接続
される。
【0036】また、この実施の形態では、良好な光反射
特性を維持しながらコンタクトホール17の良好な導通
が得られるようにするために、コンタクトホール17が
形成される領域に、上述の凸部13aを形成し、これに
よって、コンタクトホール17が形成される部分の有機
絶縁膜16の膜厚を薄くしている。
【0037】次に、反射型液晶表示装置1の製造方法
を、下側基板1aである反射型アクティブマトリクス基
板の形成方法を中心に図面を参照しながら説明する。
【0038】尚、図3(a)〜(h)においては、各素
子の記載を省略している。
【0039】先ず、図3(a)に示すように、ガラス基
板3の上に、感光性樹脂からなる有機絶縁膜13をスピ
ンコート方式により形成する。この実施の形態では、ガ
ラス基板3としては、例えばコーニング社製の商品名が
7059である厚さ1.1mmのものを用いており、ま
た、有機絶縁膜13としては、アクリル系の感光性樹脂
を用い、スピンコート方式により、好ましくは500r
pmから3000rpmで形成している。この実施の形
態では1300rpmで30秒間回転させ、有機絶縁膜
13の厚みが約2.5μmになるように塗布している。
【0040】次に、有機絶縁膜13が形成されたガラス
基板3を、例えば90°Cで30秒間プリベークする。
続いて、図3(b)に示すように、フォトマスク18を
有機絶縁膜13の上方に配置し、フォトマスク18の上
方から図3(b)に矢印で示すように光線を照射する
(露光)。フォトマスク18として、例えば、図4
(a)に示すように、板体18cに2種類の大きさの円
形のパターン18a,18bが形成されているフォトマ
スク18を使用することができる。
【0041】この実施の形態のフォトマスク18におい
ては、直径5μmのパターン18a及び直径3μmのパ
ターン18bがランダムに配置されており、相互に近接
するパターンの間隔は、少なくとも2μm以上である。
但し、パターンを離し過ぎると、有機絶縁膜13の上に
形成する有機絶縁膜16の上表面が連続的な波状となり
にくいため、パターン間隔は適切に設定することが必要
である。また、素子形成プロセスに支障を来さないよう
に、少なくとも配線や素子が形成される領域には、凸部
13a,13bを形成しない。
【0042】次に、例えば、東京応化社製のTMDH濃
度2.38%の現像液を使用して有機絶縁膜13の現像
を行う。これにより、図3(C)に示すように、基板3
の表面には、パターン18a,18bに対応して、微細
な凸部13a’,13b’が多数形成される。現像され
たままの状態では、凸部13a’,13b’の上端部は
角張っている。
【0043】次に、凸部13a’,13b’を形成した
基板3を約200℃で約60秒加熱して熱処理を行う。
これによって、凸部13a’,13b’の上端部の角部
を軟化させて丸くし、図3(d)に示すように、上端部
の断面が略円形状の凸部13a,13bを形成する。こ
の実施の形態では、直径5μmのパターン18aによっ
て高さ2.48μmの凸部13aが形成され、直径3μ
mのパターン18bによって高さ1.64μmの凸部1
3bが形成された。このように凸部13a,13bの高
さを異ならせることによって、同一とした場合に比べ
て、隣合う凸部の上に形成される画素電極6の上表面に
おいて反射される光の干渉を抑制することができる。な
お、本発明の他の実施の形態として、凸部の高さを同一
としてもよい。
【0044】次に、スイッチング素子であるTFT14
を形成する際に、コンタクトホール17が形成されるこ
ととなる部分には、少なくともコンククトホール17よ
り広い面積を有する金属層であるパッド12を形成す
る。さらにその上には、ゲート絶縁膜8を積層し、パッ
ド12上のゲート絶縁膜8を取り除いた後に、引き回し
電極11aを積層する。
【0045】パッド12は、コンタクトホール17部に
おける下層金属層となり、この実施の形態においては、
TFT14のゲートバス配線4と同じ材料、好ましくは
タンタルを用いて形成している。このことにより、ゲー
トバス配線4、ゲート電極7及びパッド12を同時にパ
ターニングして形成することができる。また、引き回し
電極11aは、コンタクトホール17部における上層金
属層となり、TFT14のソース電極10及びドレイン
電極11と同じ材料を用い、好ましくはチタンを用いて
いる。ソース電極10、ドレイン電極11、及び引き回
し電極11aは同時にパターニングしてもよい。
【0046】上記のように各素子が形成された基板3の
上に、有機絶縁膜13と同じ感光性樹脂をスピンコート
方式によって塗布し、絶縁層としての有機絶縁膜16を
形成する。好ましくは、1000rpmから3000r
pmでスピンコートする。この実施の形態では、200
0rpmで30秒回転してスピンコートした。
【0047】これによって、上表面が連続した波状、す
なわち、凹凸形状をした有機絶縁膜16が形成される。
このとき凸部の頂においては、塗布される樹脂の膜厚は
凹部に比べ薄くなる。
【0048】次に、有機絶縁膜16が形成された基板3
を、例えば90°Cで30秒プリベークする。続いて、
図3(f)に示すように、フォトマスク19を有機絶縁
膜16の上方に配置し、フォトマスク19の上方から光
線を照射して露光を行う。フォトマスク19は、例え
ば、図4(b)に示すように、板体19cにコンタクト
ホールのパターン19aが形成されているものを用い
る。上述の凸部13a,13bを形成する工程と同様に
して、図3(g)に示すように有機絶縁膜16にコンタ
クトホール17が形成される。
【0049】ここで、コンタクトホール17部におい
て、凸部13aが形成されている部分は、塗布された樹
脂の膜厚が、凹部に比べて薄いために、現像による樹脂
の除去が最も早く終了し、オーバー現像が最も長く行わ
れることになる。
【0050】次に、コンタクトホール17が形成された
基板3を、200°Cで60秒加熱処理し、凸部13
a,13bを形成する工程と同様にして、コンタクトホ
ール17の縁(端部)をなだらかにして段差を軽減す
る。
【0051】このとき、コンタクトホール17の縁(端
部)17aは、図5(a)及びその切断面線A−Aから
見た断面図である同図(b)に示すように、凸部13a
のコンタクトホール17の外側への傾斜を有する斜面1
3a1に形成されるのが望ましい。すなわち、凸部13
aの頂点部分13a0が、コンタクトホール17の形成
領域内に位置するように形成されるのが望ましい。
【0052】例えば、図6に示すように、凸部13aの
頂点部分13a0が、コンタクトホール17の形成領域
外に位置してコンタクトホール17の内側への傾斜を有
する斜面13a2にコンタクトホール17の縁17aを
形成すると、段差を軽減するために上述の加熱処理を行
ったときに、有機絶縁膜16は、コンタクトホール17
の内側へと流れ、コンタクトホール17の面積を減少さ
せることとなり、導通の良好なコンタクトホールが得ら
れない虞れがある。
【0053】また、液晶層2の厚みを測定するなどの理
由で、コンタクトホール17の底部に平坦性が必要な場
合には、図7に示すように、コンタクトホール17の周
縁部に沿って連続するような凸部130を形成してもよ
い。
【0054】次に、図3(g)に示されるガラス基板3
を、コンタクトホール17部に積層した金属層の最上層
の金属である引き回し電極11aのエッチング液に浸漬
してもよい。チタンが最上層であるこの実施の形態の場
合は、弗酸と硝酸の比が1:100から1:400であ
る25°Cの混合液に30秒浸漬した。コンタクトホー
ル17部の有機絶縁膜16の現像残渣は、残渣の間隙か
らのエッチング液の染み込みによる上層金属層11aの
エッチングにより、リフトオフされる。
【0055】凸部13a,13bにおいては、有機絶縁
膜16を形成するために、2度目に塗布する感光性樹脂
の膜厚が薄くなる、したがって、コンタクトホール17
が形成される領域の有機絶縁膜16の膜厚が薄くなるた
めに、コンタクトホール17の良好な導通を得るために
現像時間を長くする必要がなく、したがって、現像過多
及び膜減りを防止することができ、良好な光反射特性を
維持できることになる。すなわち、基板全体にわたって
良好なコンタクトホールの導通及び良好な光反射特性を
実現することができる。
【0056】このエッチング処理工程において、有機絶
縁膜16の現像残渣がない部分の上層金属11aは急速
にエッチングされることになるが、上層金属11aと下
層金属12とのエッチング選択比により、下層金属12
表面においてエッチングを実質的に停止させることがで
きる。例えば、上層金属である引き回し電極11aがチ
タンで、下層金属であるパッド12がタンタルであるチ
タン/タンタルの積層の場合には、エッチングの選択比
は500:1以上であるためタンタル表面でエッチング
は停止する。このとき、凸部13a,13bによって、
感光性樹脂からなる有機絶縁膜16の膜厚はなだらかに
薄くなるため、エッチングによって発生する段差は、ほ
ぼ引き回し電極11aの膜厚と同じになるため、Alか
らなる画素電極6は断線しない。
【0057】尚、ゲートバス配線4(ゲート電極7及び
引き回し電極11a)の材料としては、上記のほかに、
タンタル中にモリブデン、、タングステン、ニオブを添
加した材料や、アルミをタンタルで被覆した構造などが
知られている。
【0058】タンタルに不純物を添加した場合は、チタ
ンとのエッチング選択比の変化は僅かであり、多層構造
のゲート配線の場合は、パッド表面がタンタルであれば
チタンとの選択的エッチングは良好に行える。
【0059】但し、コンタクトホール17部に設けられ
た凸部13aの形状の効果により、良好な導通が得られ
るのであれば、コンタクトホール17部のエッチング処
理を行う必要はなく、この場合、パッド12が不要であ
るのは明らかである。
【0060】最後に、図3(h)に示すように、この有
機絶縁膜16の上の所定の箇所にアルミからなる画素電
極6を、例えば、この実施の形態では、スパッタリング
法により形成した。画素電極6に使用する材料は、光を
反射する導電性材料であればよく、例えば、銀、ニッケ
ル、クロムなどでもよい。
【0061】次に、図1に示すように配向膜材料を、印
刷あるいはスピンコーターなどにより少なくとも液晶表
示装置1の画素電極6上に塗布し、160〜180°C
で焼成し硬化させ、配向膜20を形成する。垂直配向を
得るのであれば、垂直配向膜材料を用いればよく、水平
配向を得るのであれば、配向膜の焼成・硬化の後にラビ
ング処理などを施す。
【0062】他方の基板21上には、カラーフィルタ2
2が形成される。カラーフィルタ22の画素電極6に対
向する位置には、マゼンタまたは緑のフィルタ22aが
形成され、画素電極6に対向しない位置には、ブラック
のフィルタ22bが形成される。カラーフィルタ22上
の全面には、ITO等から成る透明電極23、さらにそ
の上には配向膜24が形成される。両基板3,21は、
画素電極6とフィルタ22aとが一致するように対向し
て張り合わせられ、その間に液晶2が注入されて反射型
液晶表示装置1が完成する。
【0063】(実施の形態2)この実施の形態では、ス
イッチング素子がMIM(Metal-Insulater-Metal)素
子であり、非感光性樹脂を用いて絶縁層を形成した反射
型液晶表示装置に適用して説明する。
【0064】図8は、スイッチング素子(MIM)が形
成された下側基板である反射型アクティブマトリクス基
板の平面図であり、図9は図8の切断面線B−Bから見
た基板の断面図である。
【0065】下側基板30aは、ガラス等の絶縁性の基
板31上に、タンタル等からなる走査線としての複数の
第1の配線32が互いに平行に設けられ、この第1の配
線32からは第1の電極33が分岐して設けられてい
る。
【0066】上述の実施の形態1と同様に、コンタクト
ホール34が形成される部分には、基板31上に凸部3
5aが形成され、さらに、少なくともコンタクトホール
34よりも広い面積を有するパッド36が形成されてい
る。パッド36は、第1の配線32と同じ材料を用いて
形成され、引き回し電極37の下層金属層となる。
【0067】図8に示すように、第1の配線32及び第
1の電極33を被覆するように絶縁膜38が形成されて
いる。この実施の形態では、絶縁膜38は、第1の配線
32及び第1の電極33の材料であるタンタルを25V
〜40Vの電圧で陽極酸化することにより形成してい
る。絶縁膜38で被覆された第1の電極33には、チタ
ン、モリブデン、アルミ等からなる第2の電極39が形
成されている。第1の電極32、絶縁膜38及び第2の
電極39によってMIM素子45が形成される。
【0068】また、基板31上のコンタクトホール34
が形成される部分には、電圧印加用電極としての引き回
し電極37がパッド36を被覆するように形成されてお
り、この引き回し電極37は、第2の電極39に接続さ
れている。この実施の形態では、第2の電極39のパタ
ーニングと同時に引き回し電極37を形成しており、引
き回し電極37は第2の電極39と一体的に形成されて
いる。
【0069】絶縁膜38で被覆された第1の配線32及
び第1の電極33、第2の電極39、及び引き回し電極
37を覆うように、基板31上の全面に、ポリイミド系
の非感光性樹脂からなる絶縁層としての有機絶縁膜40
が形成されている。有機絶縁膜40の引き回し電極37
部分には、コンタクトホール34が形成されている。ま
た、有機絶縁膜40の画素電極41が形成される領域に
は、凸部35a,35bが形成されている。有機絶縁膜
40上には、凸部35a,35bが形成された領域及び
コンタクトホール34を覆うように、アルミなどからな
る画素電極41が形成されている。
【0070】次に、この実施の形態の反射型液晶表示装
置の製造方法を、反射型アクティプマトリクス基板の形
成方法を中心に図面を参照しながら説明する。
【0071】尚、図10(a)〜(g)においては、各
素子の記載を省略している。
【0072】先ず、ガラスなどからなる絶縁性基板31
の上に、図10(a)に示すように、非感光性樹脂をス
ピンコート方式により塗布し、ポストベークを行って有
機絶縁膜35を形成する。有機絶縁膜35としては、ポ
リイミド系の非感光性樹脂を用い、スピンコート方式に
より、好ましくは、500rpmから3000rpmで
形成している。この実施の形態では1300rpmで3
0秒間回転させ、有機絶縁膜35の厚さが約2.5μm
になるように塗布している。また、ポストペークは23
0°Cで90秒行った。
【0073】次に、有機絶縁膜35が形成されたガラス
基板31上に、MIM素子を形成するときに用いるフォ
トレジストと同じフォトレジストをスピンコート方式に
より塗布し、例えば90℃で60秒プリベークする。こ
の実施の形態においては、フォトレジストとして東京応
化社製のOFPR8OOを用い、厚さは3.2μmとし
た。
【0074】続いて、実施の形態1において感光性樹脂
層を露光した場合と同様にして、フォトマスクを用いて
フォトレジストを露光する。例えば図4(a)に示すよ
うに、板体18cに2種類の大きさの円形のパターン1
8a,18bが形成されているフォトマスク18を使用
することができる。また、コンタクトホール34に対応
する部分には、少なくとも円形パターン18a,18b
がコンタクトホール34の形成領域内、望ましくは、コ
ンタクトホール34の縁にかかるように、フォトマスク
18に円形パターン18a,18bを配置する。
【0075】次に、例えば、東京応化社製のTMDH濃
度2.38%の現像液を使用してフォトレジストの現像
を行う。これにより、図10(b)に示すように、有機
絶縁膜35の上には、パターンに対応して、フォトレジ
ストの微細な凸部42a,42bが多数形成される。
【0076】次に、フォトレジストの凸部42a,42
bをマスクとして有機絶縁膜35のドライエッチングを
行い、凸部42a,42bを有機絶縁膜35に転写す
る。その後、アルカリ系の剥離液を用いてフォトレジス
トの凸部42a,42bを取り除く。これによって、図
10(C)に示されるように、基板31上には、有機絶
縁膜35からパターニングされた凸部35a,35bが
形成される。この実施の形態においては、ドライエッチ
ングにO2ガスを使用しており、フォトレジストと有機
絶縁膜35の選択比は1:1である。エッチングが終了
した状態で、凸部35a,35bの上端部は角張ってい
る。
【0077】次に、通常の方法によって、MIM素子4
5、パッド36、引き回し電極37などの素子を形成す
る。この実施の形態においては、基板31として、例え
ばコーニング社製の商品名が7059である厚さ1.1
mmのガラス基板を用いている。
【0078】MIM素子45を形成する際に、コンタク
トホール34が形成されることになる部分には、コンタ
クトホール34より広い面積を有する金属層であるパッ
ド36を形成する。更に、その上には、引き回し電極3
7を積層する。
【0079】パッド36は、コンタクトホール34部に
おける下層金属層となり、この実施の形態においては、
MIM素子45の第1の電極32と同じ材料、好ましく
はタンタルを用いて形成している。このことにより、第
1の配線32、第1の電極33、及びパッド36を同時
に形成することができる。
【0080】また、引き回し電極37は、コンタクトホ
ール34部における上層金属層となる。引き回し電極3
7は、MIM素子45の第2の電極39と同じ材料を用
い、好ましくはチタンを用いて形成している。第2の電
極39及び引き回し電極37は同時にパターニングして
もよい。このようにして、図10(d)に示されるよう
に、コンタクトホール34が形成される部分には、異な
る金属からなる2つの層36,37が積層される。
【0081】上記のように、各素子が形成された基板の
上に、図10(e)に示されるように、有機絶縁膜35
と同じ非感光性樹脂をスピンコート方式によって塗布
し、絶縁層としての有機絶縁膜40を形成する。好まし
くは、1000rpmから3000rpmでスピンコー
トする。この実施の形態においては、2000rpmで
30秒回転してスピンコートし、230℃で90秒ポス
トベークした。
【0082】次に、有機絶縁膜40が形成されたガラス
基板31上に、フォトレジスト43をスピンコートし、
例えば90°Cで60秒のプリベークを行う。
【0083】続いて、例えば、図4(b)に示すフォト
マスク19のような、コンタクトホールのパターン19
aが形成されたフォトマスク19を用いて、フォトレジ
スト43を露光・現像する。これによって、有機絶縁膜
40の上には、図10(f)に示すようなフォトレジス
ト43のコンタクトホールパターンが形成される。この
フォトレジストのパターンをマスクとして、上述の凸部
の形成と同様のドライエッチング工程を行うことによ
り、有機絶縁膜103にコンタクトホール34を形成す
る。
【0084】以上の処理により、図10(g)に示すよ
うに、有機絶縁膜35から形成された凸部35a,35
bとこれらの凸部35a,35bの上に形成された有機
絶縁膜40とからなる、なだらかな凹凸面が形成され
る。
【0085】ここで、コンタクトホール34を形成する
ドライエッチング工程におけるプラズマ密度差により、
基板周辺部のエッチング速度が多少遅くとも、コンタク
トホール34の凸部35a,35bにかかる部分におい
ては、有機絶縁膜40の膜厚は薄いために、プラズマ密
度が高い基板中央部分で、有機絶縁膜40の上層に形成
したフォトレジスト43がエッチングされ、有機絶縁膜
40表面が現れる前に、基板周辺部のコンタクトホール
34の形成は終了する。したがって、従来技術のよう
に、絶縁層である有機絶縁膜40の凸部上部までエッチ
ングしてしまうことがない。
【0086】以下の工程は、実施の形態1の場合と同様
である。
【0087】基板31をコンタクトホール34部に積層
した2層の金属層の最上層(この実施の形態においては
引き回し電極37)をエッチングするエッチング液に浸
漬してもよい。上層金属と下層金属(この実施の形態に
おいては、パッド36)とのエッチング選択比により、
下層金属表面においてエッチングが実質的に停止する。
【0088】このとき、コンタクトホール34におい
て、有機絶縁膜40の膜厚は、コンタクトホール34の
凸部35a,35bにかかる部分で薄くなっているた
め、段差が小さく、画素電極41として形成するAl等
の金属膜は断線を起こさずにすむ。
【0089】尚、コンタクトホール34部における下層
金属層としては、上記のタンタルのほかに、実施の形態
1において既に説明したように、タンタルに不純物を添
加したものを用いてもよい。
【0090】例えば、特開平7ー20500号公報に開
示されているように、MIM素子の第1電極として、シ
リコン、アルミなどの4価以下の元素のうちから1種
類、及びタングステン、クロム、鉄、マンガン、レニウ
ム等の6価以上の元素のうちから1種類の不純物を添加
したタンタルを用いてもよい。
【0091】また、特開平7―92502号公報に開示
されているように、MIM素子の第1電極のタンタルに
ジルコニウムを添加してもよい。このようなタンタルを
主成分とした材料もチタンとは十分大きなエッチングの
選択比を有しており、本発明の液晶表示装置における第
1の電極の材料に用いることができる。
【0092】次に、コンタクトホール34が形成された
有機絶縁膜40の上の所定の領域にアルミからなる画素
電極41を形成する。画素電極41は、例えば、この実
施の形態ではスパッタリングにより形成した。画素電極
41に使用する材料は、光を反射する導電性材料であれ
ばよく、例えば、銀、ニッケル、クロムなどでもよい。
この画素電極41は、コンタクトホール34内におい
て、パッド36によって引き回し電極37に接続され
る。
【0093】このようにして、図9に示される反射型ア
クティブマトリクス基板30aが完成する。
【0094】尚、本発明は上記実施の形態1及び2に限
られるものではなく、例えばMIM素子が形成されたア
クティブマトリクス基板上に感光性樹脂を用いて反射板
を形成してもよい。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、凸部をコ
ンタクトホールの形成領域に設けているので、電圧印加
用電極である第1の金属層と、光反射機能を有する画素
電極である第2金属層との間に介在する絶縁層の膜厚
を、前記コンタクトホール部において薄くできることに
なり、これによって、前記絶縁層にコンタクトホールを
形成する際に、従来技術のように、絶縁層の凸部上部ま
でエッチングしてしまったり、あるいは、絶縁層が現像
過多になったりすることがなく、したがって、良好な光
反射特性を得ることができるとともに、大きなサイズの
基板であっても導通の良好なコンタクトホールを得るこ
とができ、しかも、コンタクトホール部での絶縁層の段
差が軽減できるので、画素電極の断線歩留まりが向上す
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る液晶表示装置
の断面図である。
【図2】図1の下側基板の平面図である。
【図3】図1の製造方法の工程を示す断面図である。
【図4】本発明の製造方法に用いられるフォトマスクの
平面図である。
【図5】コンタクトホール部分を示す平面図および断面
図である。
【図6】コンタクトホール部分を示す断面図である。
【図7】他の実施の形態のコンタクトホール部分を示す
平面図および断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る反射型液晶表示
装置の基板の平面図である。
【図9】図8の切断面線B−Bから見た断面図である。
【図10】図8の製造方法の工程を示す断面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【図12】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 1a,30a 下側基板 2 液晶層 6,41 画素電極 11a,37 引き回し電極 12,36 パッド 13a,13b,35a,35b 凸部 16 有機絶縁膜 17,34 コンタクトホール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の凸部が形成された基板上に、少な
    くとも第1の金属層、絶縁層および光反射機能を有する
    第2の金属層が形成されるとともに、前記第1の金属層
    および前記第2の金属層を電気的に接続するコンタクト
    ホールが形成され、前記複数の凸部の一部は、前記コン
    タクトホールの形成領域に設けられることを特徴とする
    反射型基板。
  2. 【請求項2】 前記複数の凸部の一部は、前記コンタク
    トホールの形成領域と該形成領域外とに跨って形成され
    るとともに、前記凸部の頂点部分が、前記コンタクトホ
    ールの形成領域内に位置する請求項1記載の反射型基
    板。
  3. 【請求項3】 基板上に、複数の凸部を形成する工程
    と、 該凸部が形成された基板上に、第1の金属層を形成する
    工程と、 第1の金属層が形成された基板上に、絶縁層を形成する
    工程と、 前記凸部が形成されている領域の前記絶縁層に、コンタ
    クトホールを形成する工程と、 前記コンタクトホールが形成された基板上に、光反射機
    能を有する第2の金属層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする反射型基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 光反射機能を有する画素電極を備える反
    射型基板と、前記反射型基板に対向配置される対向基板
    と、前記両基板間に封入される液晶層とを備える反射型
    液晶表示装置であって、 前記反射型基板は、複数の凸部が形成された基板上に、
    少なくとも電圧印加用電極、絶縁層および前記画素電極
    が形成されるとともに、前記電圧印加用電極および前記
    画素電極を電気的に接続するコンタクトホールが形成さ
    れ、前記複数の凸部の少なくとも一部は、前記コンタク
    トホールの形成領域に設けられることを特徴とする反射
    型液晶表示装置。
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