JPH09152152A - 建物用換気システム - Google Patents
建物用換気システムInfo
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- JPH09152152A JPH09152152A JP31398095A JP31398095A JPH09152152A JP H09152152 A JPH09152152 A JP H09152152A JP 31398095 A JP31398095 A JP 31398095A JP 31398095 A JP31398095 A JP 31398095A JP H09152152 A JPH09152152 A JP H09152152A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部屋の換気を行う際に、他の部屋の換気量が
過多にならないようにできる建物用換気システムを提供
すること。 【解決手段】 キッチンKに換気扇4が設けられ、キッ
チンKならびにキッチンKと連通しているリビングLと
2つの居室R1,R1 に給気口1a,1b,1c,1d が設けられ、リ
ビングLに空気質センサー3が設けられ、キッチンK
に、換気扇4と、自動運転と手動運転による換気扇4の
風量を選択可能な入力部51と、給気口1aの開度を調整可
能なダンパ2と、自動運転選択時は空気質が悪い程風量
が多くなるように換気扇4を作動させる制御を行い、手
動運転による風量選択時は選択した風量で換気扇4を作
動させる制御を行う換気扇制御部61ならびに手動運転で
中以上の風量を選択した時は給気口1aを開く側にダンパ
2を作動させ、それ以外の時には給気口1aを閉じる側に
ダンパ2を作動させる制御を行うダンパ制御部62を備え
たコントローラ6が設けられている。
過多にならないようにできる建物用換気システムを提供
すること。 【解決手段】 キッチンKに換気扇4が設けられ、キッ
チンKならびにキッチンKと連通しているリビングLと
2つの居室R1,R1 に給気口1a,1b,1c,1d が設けられ、リ
ビングLに空気質センサー3が設けられ、キッチンK
に、換気扇4と、自動運転と手動運転による換気扇4の
風量を選択可能な入力部51と、給気口1aの開度を調整可
能なダンパ2と、自動運転選択時は空気質が悪い程風量
が多くなるように換気扇4を作動させる制御を行い、手
動運転による風量選択時は選択した風量で換気扇4を作
動させる制御を行う換気扇制御部61ならびに手動運転で
中以上の風量を選択した時は給気口1aを開く側にダンパ
2を作動させ、それ以外の時には給気口1aを閉じる側に
ダンパ2を作動させる制御を行うダンパ制御部62を備え
たコントローラ6が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、住宅などの建物
に用いられる建物用換気システムに関する。
に用いられる建物用換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】 近年では、住宅等の建物において、互
いに連通している複数の部屋の換気をひとつの換気扇で
行う換気システムが提案されている(例えば特開平10
3537号公報参照)。すなわち、この換気システム
は、互いに連通している複数の部屋のうちのひとつに換
気扇が設けられ、それ以外の部屋のそれぞれに給気口な
らびに空気質センサーが設けられていて、これらの空気
質センサーに、空気質センサーが設けられている部屋の
空気質が所定以上悪くなった時には前記換気扇をブース
ト換気状態(毎時 200〜300 立方メートルの風量での換
気)で作動させ、それ以外の時には前記換気扇をベース
換気状態(毎時50〜100 立方メートルの風量での換気)
で作動させる換気扇制御手段が接続されたシステムにな
っている。
いに連通している複数の部屋の換気をひとつの換気扇で
行う換気システムが提案されている(例えば特開平10
3537号公報参照)。すなわち、この換気システム
は、互いに連通している複数の部屋のうちのひとつに換
気扇が設けられ、それ以外の部屋のそれぞれに給気口な
らびに空気質センサーが設けられていて、これらの空気
質センサーに、空気質センサーが設けられている部屋の
空気質が所定以上悪くなった時には前記換気扇をブース
ト換気状態(毎時 200〜300 立方メートルの風量での換
気)で作動させ、それ以外の時には前記換気扇をベース
換気状態(毎時50〜100 立方メートルの風量での換気)
で作動させる換気扇制御手段が接続されたシステムにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
ような従来の建物用換気システムにあっては、換気扇の
設置された部屋を換気する必要を使用者が感じ、自らの
意志で手動運転を行った場合でも、換気量を増やす必要
のない部屋の換気量が増大してしまい、気流感の増大、
冬季の室温低下、夏季の室温上昇による不快感の発生
や、冷暖房時のエネルギーロスが増大するという問題が
あった。
ような従来の建物用換気システムにあっては、換気扇の
設置された部屋を換気する必要を使用者が感じ、自らの
意志で手動運転を行った場合でも、換気量を増やす必要
のない部屋の換気量が増大してしまい、気流感の増大、
冬季の室温低下、夏季の室温上昇による不快感の発生
や、冷暖房時のエネルギーロスが増大するという問題が
あった。
【0004】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、空気質が悪化した部屋の換気を行う際に、他の部
屋の換気量が過多にならないようにすることができる建
物用換気システムを提供することを目的としている。
目し、空気質が悪化した部屋の換気を行う際に、他の部
屋の換気量が過多にならないようにすることができる建
物用換気システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の建物用換気システムでは、
建物内の1部屋に風量を調節可能な換気扇が設けられ、
その換気扇が設けられている部屋とその部屋に連通して
いる部屋のうちの2部屋以上に、室内と屋外を連通させ
る給気口が設けられ、前記給気口と前記換気扇の少なく
とも一方が設けられている部屋のうちの少なくとも1部
屋に、室内の空気質を検出する空気質センサーが設けら
れ、前記換気扇が設けられている部屋に、自動運転と手
動運転による前記換気扇の風量を任意に選択可能な入力
部が設けられ、前記空気質センサーならびに前記入力部
と前記換気扇とに、自動運転選択時には前記空気質セン
サーからの信号に基づいて空気質が悪い程風量が多くな
るように前記換気扇を作動させる制御を行い、手動運転
による風量選択時には前記入力部からの信号に基づいて
前記換気扇を作動させる制御を行う換気扇制御部が接続
されている建物用換気システムにおいて、前記換気扇に
最も近い給気口に、その給気口の開度を調整可能な開度
調整手段が設けられ、前記入力部ならびに前記開度調整
手段に、手動運転による風量選択時もしくは手動運転に
よって所定量以上の風量を選択した時には、前記入力部
からの信号に基づいて給気口を開く側に前記開度調整手
段を作動させ、それ以外の時には、前記給気口を閉じる
側に前記開度調整手段を作動させる制御を行う開度調整
手段制御部が設けられている構造とした。また、本発明
請求項2記載の建物用換気システムでは、前記換気扇制
御部が、自動運転選択時に、換気扇の風量を必要最低限
確保する制御を行う構造とした。
めに、本発明請求項1記載の建物用換気システムでは、
建物内の1部屋に風量を調節可能な換気扇が設けられ、
その換気扇が設けられている部屋とその部屋に連通して
いる部屋のうちの2部屋以上に、室内と屋外を連通させ
る給気口が設けられ、前記給気口と前記換気扇の少なく
とも一方が設けられている部屋のうちの少なくとも1部
屋に、室内の空気質を検出する空気質センサーが設けら
れ、前記換気扇が設けられている部屋に、自動運転と手
動運転による前記換気扇の風量を任意に選択可能な入力
部が設けられ、前記空気質センサーならびに前記入力部
と前記換気扇とに、自動運転選択時には前記空気質セン
サーからの信号に基づいて空気質が悪い程風量が多くな
るように前記換気扇を作動させる制御を行い、手動運転
による風量選択時には前記入力部からの信号に基づいて
前記換気扇を作動させる制御を行う換気扇制御部が接続
されている建物用換気システムにおいて、前記換気扇に
最も近い給気口に、その給気口の開度を調整可能な開度
調整手段が設けられ、前記入力部ならびに前記開度調整
手段に、手動運転による風量選択時もしくは手動運転に
よって所定量以上の風量を選択した時には、前記入力部
からの信号に基づいて給気口を開く側に前記開度調整手
段を作動させ、それ以外の時には、前記給気口を閉じる
側に前記開度調整手段を作動させる制御を行う開度調整
手段制御部が設けられている構造とした。また、本発明
請求項2記載の建物用換気システムでは、前記換気扇制
御部が、自動運転選択時に、換気扇の風量を必要最低限
確保する制御を行う構造とした。
【0006】なお、換気扇に最も近い給気口とは、換気
扇が設けられている部屋に給気口が設けられている場合
には、その給気口を示し、換気扇が設けられている部屋
に給気口が設けられていない場合には、換気扇が設けら
れている部屋に最も近い部屋の給気口を示す。
扇が設けられている部屋に給気口が設けられている場合
には、その給気口を示し、換気扇が設けられている部屋
に給気口が設けられていない場合には、換気扇が設けら
れている部屋に最も近い部屋の給気口を示す。
【0007】
【作用】 本発明請求項1記載の建物用換気システムで
は、入力部で自動運転を選択した場合には、換気扇に最
も近い給気口は開度調整手段によって閉じられた状態に
なり、換気扇は空気質センサーが検知する室内の空気質
に応じた風量で作動する。それにより、換気扇の風量に
応じた量だけ、開度調整手段によって閉じられた給気口
以外の吸気口から室内に外気が流れ込み、各部屋の換気
が行われる。この時の換気扇の風量は、室内の空気質が
悪い程多くなるので、各部屋の換気量も増加する。
は、入力部で自動運転を選択した場合には、換気扇に最
も近い給気口は開度調整手段によって閉じられた状態に
なり、換気扇は空気質センサーが検知する室内の空気質
に応じた風量で作動する。それにより、換気扇の風量に
応じた量だけ、開度調整手段によって閉じられた給気口
以外の吸気口から室内に外気が流れ込み、各部屋の換気
が行われる。この時の換気扇の風量は、室内の空気質が
悪い程多くなるので、各部屋の換気量も増加する。
【0008】一方、入力部で手動運転によって風量を選
択した場合、もしくは、手動運転によって所定量以上の
風量を選択した場合には、換気扇に最も近い給気口が開
いた状態になり、換気扇は入力部で選択された風量で作
動する。それにより、換気扇に最も近い給気口からは他
の給気口よりも大量の外気が室内に流れ込み、換気扇が
設けられている部屋の換気が優先して行われる(換気扇
が設けられている部屋に給気口が設けられていない場合
には、換気扇が設けられている部屋に最も近い部屋、つ
まり、開度調整手段が設けられている部屋も、換気扇が
設けられている部屋と同等に換気される)。
択した場合、もしくは、手動運転によって所定量以上の
風量を選択した場合には、換気扇に最も近い給気口が開
いた状態になり、換気扇は入力部で選択された風量で作
動する。それにより、換気扇に最も近い給気口からは他
の給気口よりも大量の外気が室内に流れ込み、換気扇が
設けられている部屋の換気が優先して行われる(換気扇
が設けられている部屋に給気口が設けられていない場合
には、換気扇が設けられている部屋に最も近い部屋、つ
まり、開度調整手段が設けられている部屋も、換気扇が
設けられている部屋と同等に換気される)。
【0009】したがって、手動運転によって風量を選択
することにより、換気扇が設けられている部屋の換気量
を、それ以外の部屋の換気量よりも多く確保することが
できる。
することにより、換気扇が設けられている部屋の換気量
を、それ以外の部屋の換気量よりも多く確保することが
できる。
【0010】また、本発明請求項2記載の建物用換気シ
ステムでは、入力部で自動運転を選択した場合には、換
気扇は、常時、必要最低限の風量を確保して作動する。
ステムでは、入力部で自動運転を選択した場合には、換
気扇は、常時、必要最低限の風量を確保して作動する。
【0011】
【発明の実施の形態】 以下、図1〜図3に基づいて、
実施の形態の建物用換気システムについて詳述する。図
1は実施の形態の建物用換気システムを示すブロック
図、図2は実施の形態の建物用換気システムを作動させ
た時の空気の流れを示す図、図3は実施の形態の建物用
換気システムの動作を示すタイミングチャートである。
実施の形態の建物用換気システムについて詳述する。図
1は実施の形態の建物用換気システムを示すブロック
図、図2は実施の形態の建物用換気システムを作動させ
た時の空気の流れを示す図、図3は実施の形態の建物用
換気システムの動作を示すタイミングチャートである。
【0012】最初に、この実施の形態の換気システムを
適用する建物の間取りについて説明すると、この建物
は、キッチンKとリビングLとその他2つの居室R1,
R2を備えており、リビングLと2つの居室R1,R2
は、それぞれキッチンKと連通している。
適用する建物の間取りについて説明すると、この建物
は、キッチンKとリビングLとその他2つの居室R1,
R2を備えており、リビングLと2つの居室R1,R2
は、それぞれキッチンKと連通している。
【0013】次に、換気システムの構成について説明す
ると、この換気システムでは、キッチンKとリビングL
と2つの居室R1,R2のそれぞれに、室内と屋外を連
通させる給気口1a,1b,1c,1dが設けられてお
り、このうちキッチンKの給気口1aには、給気口1a
の開度を調整可能なダンパ2が設けられている。
ると、この換気システムでは、キッチンKとリビングL
と2つの居室R1,R2のそれぞれに、室内と屋外を連
通させる給気口1a,1b,1c,1dが設けられてお
り、このうちキッチンKの給気口1aには、給気口1a
の開度を調整可能なダンパ2が設けられている。
【0014】更に、リビングLには、室内の空気質を検
出する空気質センサー3が天井あるいは壁に取り付けら
れている。なお、この空気質センサー3は、湿気や温
度、雑ガス、炭酸ガスを検知するもの等を使用すること
ができる。
出する空気質センサー3が天井あるいは壁に取り付けら
れている。なお、この空気質センサー3は、湿気や温
度、雑ガス、炭酸ガスを検知するもの等を使用すること
ができる。
【0015】また、キッチンKには、風量を調整可能な
換気扇4と、自動運転と手動運転による前記換気扇4の
風量を弱(毎時90立方メートル)、中(毎時300 立方メ
ートル)、(毎時500 立方メートル)強の中から任意に
選択可能な入力部5と、前記換気扇4の作動を制御する
換気扇制御部61ならびに前記ダンパ2の作動を制御す
るダンパ制御部62を有したコントローラ6と、が設け
られている。
換気扇4と、自動運転と手動運転による前記換気扇4の
風量を弱(毎時90立方メートル)、中(毎時300 立方メ
ートル)、(毎時500 立方メートル)強の中から任意に
選択可能な入力部5と、前記換気扇4の作動を制御する
換気扇制御部61ならびに前記ダンパ2の作動を制御す
るダンパ制御部62を有したコントローラ6と、が設け
られている。
【0016】前記換気扇制御部61は、前記入力部5な
らびに前記空気質センサー3からの信号に基づいて前記
換気扇4の作動を制御するもので、自動運転を選択した
時には、空気質が良い場合は弱の風量で前記換気扇4を
作動させる制御を行い、空気質が悪い場合は中の風量で
前記換気扇4を作動させる制御を行う。一方、手動運転
で風量を選択した場合には、その選択した風量に従って
前記換気扇4を作動させる制御を行う。なお、弱の風量
は、キッチンKとリビングLと2つの居室R1,R2の
全室の空気質を良い状態に保つために最低限必要換気を
行うことができる風量に設定されている。
らびに前記空気質センサー3からの信号に基づいて前記
換気扇4の作動を制御するもので、自動運転を選択した
時には、空気質が良い場合は弱の風量で前記換気扇4を
作動させる制御を行い、空気質が悪い場合は中の風量で
前記換気扇4を作動させる制御を行う。一方、手動運転
で風量を選択した場合には、その選択した風量に従って
前記換気扇4を作動させる制御を行う。なお、弱の風量
は、キッチンKとリビングLと2つの居室R1,R2の
全室の空気質を良い状態に保つために最低限必要換気を
行うことができる風量に設定されている。
【0017】前記ダンパ制御部62は、手動運転によっ
て中または強の風量を選択した時には、前記入力部5か
らの信号に基づいて給気口1aを開く側に前記ダンパ2
を作動させ、それ以外の時、すなわち、手動運転によっ
て弱の風量を選択した時と自動運転選択時には、前記給
気口1aを閉じる側に前記ダンパ2を作動させる制御を
行う。
て中または強の風量を選択した時には、前記入力部5か
らの信号に基づいて給気口1aを開く側に前記ダンパ2
を作動させ、それ以外の時、すなわち、手動運転によっ
て弱の風量を選択した時と自動運転選択時には、前記給
気口1aを閉じる側に前記ダンパ2を作動させる制御を
行う。
【0018】以下、図2に基づいて実施の形態の換気シ
ステムの動作を説明すると共に、図3に基づいて換気シ
ステムを作動させた時の空気の流れについて説明する。
ステムの動作を説明すると共に、図3に基づいて換気シ
ステムを作動させた時の空気の流れについて説明する。
【0019】入力部で自動運転を選択した場合、リビン
グLの空気質が良い状態で保たれている間は弱(毎時90
立方メートル)の風量で換気扇4が作動し、キッチンK
の給気口1aはダンパ2によって閉じられた状態となっ
ている。従って、図2の(i)に示すように、リビング
Lの給気口1bと2つの居室R1,R2の給気口1c,
1dからそれぞれ毎時30立方メートルづつの外気が導入
され、その代わりにリビングLと各居室R1,R2の空
気がキッチンKに向けて流れ出し、キッチンKで合流し
た後に換気扇4によって屋外に排出される。つまり、こ
の空気の流れによってキッチンKとリビングLと各居室
R1,R2は、空気質が良い状態を保つのに必要最低限
の換気(以下、常時換気とする)が行われる。
グLの空気質が良い状態で保たれている間は弱(毎時90
立方メートル)の風量で換気扇4が作動し、キッチンK
の給気口1aはダンパ2によって閉じられた状態となっ
ている。従って、図2の(i)に示すように、リビング
Lの給気口1bと2つの居室R1,R2の給気口1c,
1dからそれぞれ毎時30立方メートルづつの外気が導入
され、その代わりにリビングLと各居室R1,R2の空
気がキッチンKに向けて流れ出し、キッチンKで合流し
た後に換気扇4によって屋外に排出される。つまり、こ
の空気の流れによってキッチンKとリビングLと各居室
R1,R2は、空気質が良い状態を保つのに必要最低限
の換気(以下、常時換気とする)が行われる。
【0020】この後、リビングLで喫煙する等してリビ
ングLの空気質が悪くなると、空気質センサー3がこの
空気質の悪化を検知することによって、換気扇4の風量
が中(毎時300 立方メートル)に変わる。従って、図2
の(ii)に示すように、リビングLの給気口1bと2つ
の居室R1,R2の給気口1c,1dからそれぞれ毎時
100 立方メートルづつの外気が導入され、キッチンKと
リビングLと各居室R1,R2は、それぞれ上述の場合
よりも強力に換気される。
ングLの空気質が悪くなると、空気質センサー3がこの
空気質の悪化を検知することによって、換気扇4の風量
が中(毎時300 立方メートル)に変わる。従って、図2
の(ii)に示すように、リビングLの給気口1bと2つ
の居室R1,R2の給気口1c,1dからそれぞれ毎時
100 立方メートルづつの外気が導入され、キッチンKと
リビングLと各居室R1,R2は、それぞれ上述の場合
よりも強力に換気される。
【0021】この後、リビングLの空気質が良い状態に
戻ると、換気扇4の風量も弱(毎時90立方メートル)に
戻り、キッチンKとリビングLと各居室R1,R2のそ
れぞれは、図2の(i)に示した空気の流れによって常
時換気が行なわれるようになる。
戻ると、換気扇4の風量も弱(毎時90立方メートル)に
戻り、キッチンKとリビングLと各居室R1,R2のそ
れぞれは、図2の(i)に示した空気の流れによって常
時換気が行なわれるようになる。
【0022】次に、キッチンKでガスレンジを使用する
時等、使用者がキッチンKを換気する必要があると感じ
て自動運転は停止させずに手動運転で換気扇4の風量を
中に選択すると、換気扇4の風量が中(毎時 300立方メ
ートル)に変わると共に、キッチンKの給気口1aが開
かれる。従って、図2の(iii) に示すように、キッチン
Kの給気口1aからは毎時150 立方メートルの外気が導
入され、リビングLの給気口1bと2つの居室R1,R
2の給気口1c,1dからはそれぞれ毎時50立方メート
ルの外気が導入され、リビングLと2つの居室R1,R
2に比べてキッチンKの換気が特に強力に行われるよう
になる。
時等、使用者がキッチンKを換気する必要があると感じ
て自動運転は停止させずに手動運転で換気扇4の風量を
中に選択すると、換気扇4の風量が中(毎時 300立方メ
ートル)に変わると共に、キッチンKの給気口1aが開
かれる。従って、図2の(iii) に示すように、キッチン
Kの給気口1aからは毎時150 立方メートルの外気が導
入され、リビングLの給気口1bと2つの居室R1,R
2の給気口1c,1dからはそれぞれ毎時50立方メート
ルの外気が導入され、リビングLと2つの居室R1,R
2に比べてキッチンKの換気が特に強力に行われるよう
になる。
【0023】この後、キッチンKを換気する必要がなく
なったと感じて使用者が手動運転を停止すると、自動運
転に戻って、換気扇4の風量が弱(毎時90立方メート
ル)に戻ると共に、キッチンKの給気口1aが閉じられ
る。従って、キッチンKとリビングLと各居室R1,R
2は、図2の(i)に示した空気の流れによって常時換
気が行われるようになる。
なったと感じて使用者が手動運転を停止すると、自動運
転に戻って、換気扇4の風量が弱(毎時90立方メート
ル)に戻ると共に、キッチンKの給気口1aが閉じられ
る。従って、キッチンKとリビングLと各居室R1,R
2は、図2の(i)に示した空気の流れによって常時換
気が行われるようになる。
【0024】つまり、実施の形態の換気システムにあっ
ては、キッチンKとリビングLと2つの居室R1,R2
の空気質が常に良い状態に保たれるようにすることがで
きるし、キッチンKの換気が必要な場合には、リビング
Lと2つの居室R1,R2の換気量をあまり増やさずに
キッチンKの換気量を増やし、キッチンKの空気質を早
急に改善することもできる。なお、常時換気のみが必要
な場合は、手動運転で弱を選択してもよい。
ては、キッチンKとリビングLと2つの居室R1,R2
の空気質が常に良い状態に保たれるようにすることがで
きるし、キッチンKの換気が必要な場合には、リビング
Lと2つの居室R1,R2の換気量をあまり増やさずに
キッチンKの換気量を増やし、キッチンKの空気質を早
急に改善することもできる。なお、常時換気のみが必要
な場合は、手動運転で弱を選択してもよい。
【0025】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態では、互いに連通している4つの部屋のう
ち、1部屋だけに空気質センサーが設けられている例を
示したが、2部屋もしくは3部屋あるいは全部屋に空気
質センサーを設け、いずれかの空気質センサーが空気質
が悪くなったことを検出した時に換気扇が作動するよう
にしてもよい。また、実施の形態では、換気扇が設けら
れている部屋に給気口を設け、その給気口に開度調整手
段を設けたが、換気扇が設けられている部屋には給気口
を設けずに、換気扇が設けられている部屋に最も近い部
屋の給気口に開度調整手段を設けてもよい。更に、実施
の形態では、手動運転によって中または強の風量を選択
した時にキッチンの給気口が開くようにしたが、キッチ
ンの給気口は、手動運転を選択した時(弱を選択した時
も含む)に開くようにしてもよい。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態では、互いに連通している4つの部屋のう
ち、1部屋だけに空気質センサーが設けられている例を
示したが、2部屋もしくは3部屋あるいは全部屋に空気
質センサーを設け、いずれかの空気質センサーが空気質
が悪くなったことを検出した時に換気扇が作動するよう
にしてもよい。また、実施の形態では、換気扇が設けら
れている部屋に給気口を設け、その給気口に開度調整手
段を設けたが、換気扇が設けられている部屋には給気口
を設けずに、換気扇が設けられている部屋に最も近い部
屋の給気口に開度調整手段を設けてもよい。更に、実施
の形態では、手動運転によって中または強の風量を選択
した時にキッチンの給気口が開くようにしたが、キッチ
ンの給気口は、手動運転を選択した時(弱を選択した時
も含む)に開くようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明請求項1
記載の建物用換気システムにあっては、換気扇が設けら
れている部屋の換気量を、それ以外の部屋の換気量より
も多く確保することができるので、換気扇が設けられて
いる部屋の空気質が悪化した場合に、その部屋の空気質
を早急に改善することができ、しかもその時に、他の部
屋の換気量が過多になることもないという効果が得られ
る。
記載の建物用換気システムにあっては、換気扇が設けら
れている部屋の換気量を、それ以外の部屋の換気量より
も多く確保することができるので、換気扇が設けられて
いる部屋の空気質が悪化した場合に、その部屋の空気質
を早急に改善することができ、しかもその時に、他の部
屋の換気量が過多になることもないという効果が得られ
る。
【0027】また、本発明請求項2記載の建物用換気シ
ステムにあっては、手動運転で換気扇の風量を必要最低
限に選択しなくても自動運転を選択するだけで換気扇を
常時必要最低限の風量で作動させることができるので、
室内の空気質を良い状態に維持することができるという
効果が得られる。
ステムにあっては、手動運転で換気扇の風量を必要最低
限に選択しなくても自動運転を選択するだけで換気扇を
常時必要最低限の風量で作動させることができるので、
室内の空気質を良い状態に維持することができるという
効果が得られる。
【図1】 実施の形態の建物用換気システムを示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】 実施の形態の建物用換気システムを作動させ
た時の空気の流れを示す図である。
た時の空気の流れを示す図である。
【図3】 実施の形態の建物用換気システムの動作を示
すタイミングチャートである。
すタイミングチャートである。
1a,1b,1c,1d 給気口 2 ダンパ(開度調整手段) 3 空気質センサー 4 換気扇 5 入力部 6 コントローラ 61 換気扇制御部 62 ダンパ制御部(開度調整手段制御部) K キッチン L リビング R1,R2 居室
Claims (2)
- 【請求項1】 建物内の1部屋に風量を調節可能な換気
扇が設けられ、その換気扇が設けられている部屋とその
部屋に連通している部屋のうちの2部屋以上に、室内と
屋外を連通させる給気口が設けられ、 前記給気口と前記換気扇の少なくとも一方が設けられて
いる部屋のうちの少なくとも1部屋に、室内の空気質を
検出する空気質センサーが設けられ、 前記換気扇が設けられている部屋に、自動運転と手動運
転による前記換気扇の風量を任意に選択可能な入力部が
設けられ、 前記空気質センサーならびに前記入力部と前記換気扇と
に、自動運転選択時には前記空気質センサーからの信号
に基づいて空気質が悪い程風量が多くなるように前記換
気扇を作動させる制御を行い、手動運転による風量選択
時には前記入力部からの信号に基づいて前記換気扇を作
動させる制御を行う換気扇制御部が接続されている建物
用換気システムにおいて、 前記換気扇に最も近い給気口に、その給気口の開度を調
整可能な開度調整手段が設けられ、 前記入力部ならびに前記開度調整手段に、手動運転によ
る風量選択時もしくは手動運転によって所定量以上の風
量を選択した時には、前記入力部からの信号に基づいて
給気口を開く側に前記開度調整手段を作動させ、それ以
外の時には、前記給気口を閉じる側に前記開度調整手段
を作動させる制御を行う開度調整手段制御部が設けられ
ていることを特徴とする建物用換気システム。 - 【請求項2】 前記換気扇制御部が、自動運転選択時
に、換気扇の風量を必要最低限確保する制御を行う請求
項1記載の建物用換気システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31398095A JPH09152152A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 建物用換気システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31398095A JPH09152152A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 建物用換気システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152152A true JPH09152152A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18047796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31398095A Withdrawn JPH09152152A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 建物用換気システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152152A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130038560A (ko) * | 2011-10-10 | 2013-04-18 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화기 및 그 제어방법 |
JP2023008223A (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-19 | 三菱電機株式会社 | 換気システム |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31398095A patent/JPH09152152A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130038560A (ko) * | 2011-10-10 | 2013-04-18 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화기 및 그 제어방법 |
JP2023008223A (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-19 | 三菱電機株式会社 | 換気システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040329 |