JPH09151642A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

車両の盗難防止装置

Info

Publication number
JPH09151642A
JPH09151642A JP31297095A JP31297095A JPH09151642A JP H09151642 A JPH09151642 A JP H09151642A JP 31297095 A JP31297095 A JP 31297095A JP 31297095 A JP31297095 A JP 31297095A JP H09151642 A JPH09151642 A JP H09151642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid member
key
seat
key switch
ignition key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31297095A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Imamura
友城 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP31297095A priority Critical patent/JPH09151642A/ja
Publication of JPH09151642A publication Critical patent/JPH09151642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 別体の解錠機構を必要とすることなくイグニ
ッションスイッチキーのキー差し込み部を蓋部材で完全
に塞いでキー穴を完全に保護しかつ任意に解錠可能にす
ると共に、低コストなものにできる車両の盗難防止装置
を提供する。 【解決手段】 イグニッションキースイッチ30のキー
差し込み部32を覆う蓋部材34と、該蓋部材34をイ
グニッションキースイッチ30本体に係合させたた状態
で前記差し込み部32を覆う状態および解放する状態
に、該蓋部材34を変位可能にするシャフト36と、前
記蓋部材34を前記差し込み部32を覆う状態に規制す
るプランジャ42と、該プランジャ42の規制を電磁コ
イル46のの作動で解除して前記蓋部材34が前記差し
込み部32を覆う状態から解除可能にするシートスイッ
チとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車などの
車両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両例えば自動二輪車において
は、車両の盗難を防止するための装置が種々に用いら
れ、あるいは、提案されている。それらの盗難防止装置
には例えば次の〜のものがある。
【0003】図13に示すように、車両のイグニッシ
ョンキースイッチaのキー差し込み部のキー穴(鍵穴)
bを車両とは別体の蓋cで塞ぎ、イグニッションキース
イッチaのキーを差し込もうとするときは、この蓋cを
それとは別体の解除機構により取り外すようにした簡易
な盗難防止装置がある。
【0004】車両の操向輪(前輪)を操作するハンド
ルの作動を停車時に規制するステアリングロック機構が
用いられ、ステアリングヘッド回りに設けられたキーボ
ードから暗証番号を入力して、暗証番号が所定のもので
あれば、前記ハンドルロック機構を解放する盗難防止装
置がある(例えば特開昭63−199186号公報参
照)。
【0005】ステアリングロックバーを電気的に動作
させるステアリングロック機構を有して、乗員が携行す
るICカードなどからなる暗証コード発信機からの発信
された暗証コードと設定コードとが一致した時に前記ハ
ンドルロック機構を解放する盗難防止装置がある(例え
ば特開平3−21574公報、特開平3−21575号
公報等参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の盗難防止装置では、キー穴bにキーを差し込んだとき
など蓋cが不要なときは、イグニッションキースイッチ
および車両とは別体になる蓋cを持ち運ぶ必要があり、
また、蓋cを解除するのも別体の解錠機構が必要である
ので、持ち運びや操作が不便である。また、この構造で
は機械的強度が弱く、いたずら防止ができる程度で盗難
防止装置としては不充分であるという問題点が生じる。
【0007】また、前記の盗難防止装置では、イグニ
ッションキースイッチのキー穴があるため、他人が盗も
うとしてこのキー穴に強制的に力を加えて無理に回し、
これが原因でキー穴を破壊する恐れがある。結果として
車両は盗まれることは無いが、ステアリングロック機構
が壊れてしまい、その修理費が掛かるという不具合が生
じる。
【0008】また、前記の盗難防止装置では、暗証コ
ード発信機等の装置が非常にコストの掛かるものになる
という問題点が生じる。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、別体の解錠機構を必要とする
ことなくイグニッションキースイッチのキー差し込み部
を蓋部材で完全に塞いでキー穴を完全に保護しかつ任意
に解錠可能にすると共に、低コストなものにできる車両
の盗難防止装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、キー
を差し込んで操作するイグニッションキースイッチを保
護する車両の盗難防止装置において、イグニッションキ
ースイッチのキー差し込み部を覆う蓋部材と、該蓋部材
をイグニッションキースイッチ本体に係合させた状態で
前記差し込み部を覆う状態および解放する状態に、該蓋
部材を変位可能にする蓋部材変位部と、前記蓋部材を前
記差し込み部を覆う状態に規制する規制部材と、該規制
部材の規制を電気的アクチュエータの作動で解除して前
記蓋部材が前記差し込み部を覆う状態から解除可能にす
る蓋部材解除手段とを備えることを特徴とする車両の盗
難防止装置である。
【0011】請求項2の発明は、車両にはシート下方に
該シートで開閉する収容室が設けられており、蓋部材解
除手段は、該収容室内に設けられていてシートを開くこ
とにより操作可能になっていることを特徴とする請求項
1に記載の車両の盗難防止装置である。
【0012】請求項1の発明によれば、イグニッション
キースイッチのキー差し込み部を覆う蓋部材を設けるの
で、キー差し込み部へのいたずらを防止できる。しか
も、この蓋部材はイグニッションキースイッチ本体に係
合させた状態で前記差し込み部を覆う状態および解放す
る状態に、該蓋部材を変位可能できるので、蓋部材はイ
グニッションキースイッチ本体と一体にでき、車両から
離れるときに蓋部材を持ち運ぶ必要がない。さらに、前
記蓋部材を前記差し込み部を覆う状態に電気的アクチュ
エータで規制し、かつ、該電気的アクチュエータの駆動
を蓋部材解除手段で制御する電気的制御を採用できるの
で、操作性がよい。
【0013】請求項2の発明によれば、蓋部材解除手段
は、収容室内に設けられていてシートを開くことにより
操作可能になっているので、シートをキー等で開くこと
ができる使用者以外が蓋部材解除手段をいたずら等のた
めに触ることができず、いたずら防止が確実にできる。
また、シート下方の収納室内に蓋部材解除手段を設けて
おり、したがって、外部から遮断されているので、水や
埃が入りにくく、蓋部材解除手段は耐水性および耐塵性
が少なくて済み、その強化を不要にできる。また、単に
シート下方の収容室内に設ければよいので、特別の設置
手法の採用が不要であり、安価に実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1〜図12は本発明の実
施形態に係る自動二輪車(車両の一例)の盗難防止装置
の説明図であって、図1は該盗難防止装置の搭載された
自動二輪車の全体図、図1のA部拡大図、図3はイグニ
ッションキースイッチの拡大側面図、図4は(a)が図
3のB−B線断面視図、(b)、(c)がプランジャの
動作説明図、図5はイグニッションキースイッチの蓋部
材の動作説明図、図6〜図8は蓋部材の各変形例の説明
図、図9は盗難防止装置の第1例の回路図、図10は盗
難防止装置の第2例の回路図、図11は該第2例の暗証
番号解読装置の側面図、図12は該暗証番号解読装置の
詳細分解図である。
【0015】実施形態の盗難防止装置は、自動二輪車の
ステアリング付近にステアリングロック一体型のイグニ
ッションキースイッチ30があり、このイグニッション
キースイッチ30の差し込み部32にキーを差し込み不
能にする蓋部材34およびその周辺機構を持ち、この蓋
部材34等を別のスイッチまたは識別装置により電気的
に操作できるようにするものであり、また、この識別装
置からの信号をイグナイタ65等の点火装置に入力する
ことで点火も制御できるようにするものである。
【0016】図1および図2に示すように、前記盗難防
止装置の搭載された自動二輪車10はスクータ型のもの
であって、車体前部には前輪12の操舵をするステアリ
ング部14が設けられる。また、車体の後部の後輪16
の上方には乗員が腰掛けるシート18が図示しないヒン
ジ部材で連結されて車体に回動可能に設けられており、
該シート18下方に該シート18で開閉する、荷物やヘ
ルメット等の物品を収納する収容室20が設けられてい
る。
【0017】前記自動二輪車前部では、前輪12を支持
するフロントフォーク22からステアリング部14に亙
るステアリングシャフトの周囲が前面側部にレッグシー
ルド部26後面側にレッグシールドカバー24で覆われ
る。レッグシールド部26は、このステアリングヘッド
パイプから左右に広がり乗員の足元を走行風から遮るよ
うに設けられる。また、レッグシールドカバー24に
は、上方に開いている収納バケット(レッグシールドラ
ック)28が設けられると共に、後方に突出して該収納
バケット28の一部を塞ぐ段部28aを有している。
【0018】盗難防止装置は、キーを差し込んで回動さ
せるなどしてオン・オフ操作するイグニッションキース
イッチ30を保護するものであって、前記段部28aに
は、イグニッションキースイッチ30がキー差し込み部
32を段部28a上面に臨むように設けられる。このキ
ー差し込み部32は上面部から内部にかけてキー穴が開
孔しており、かつその上方にほぼ円盤状の蓋部材34が
設置されている。前記イグニッションキースイッチ30
は、前記ステアリング部14を機械的に動作規制するス
テアリングロック(図示省略)と一体になったものであ
って、図3および図4に示すように、ボディ30a内に
キーシリンダ30bの嵌入したシリンダ錠の構造を有す
る。また、前記ボディ30aは、上部が半径方向外側に
広がって形成されており、そのボディ30aの上面部は
(段状に凹みかつ底部がキー差し込み部32とほぼ同一
面に位置に凹部30cが形成され、この凹部30cの広
さは前記蓋部材34が嵌入可能に蓋部材34よりもやや
大きくほぼ円形に形成されている。
【0019】前記ボディ30aの側部には、キーシリン
ダ30bに平行な孔30a1が形成されており、この孔
30a1には、ほぼ円柱状の軸体のシャフト(蓋部材変
位部に相当)36が前記キーシリンダ30bの軸方向に
平行に上下動可能および回動可能に挿入されている。ま
た、このシャフト36の上端部36aは、前記凹部30
c内に突出し、かつ、前記蓋部材34が固定されてい
る。したがって、蓋部材34はこのシャフト36を支軸
としてイグニッションキースイッチ30に対して回動可
能になっている。
【0020】また、前記シャフト36の下端部36bは
ボディ30aの膨らんだ上端部から下方に突出してお
り、この突出した下端部36bには、前記ボディ30a
の孔30a1下縁部に当接するように、シャフト36の
抜け止めのためのストッパ38が半径方向外側に突出し
て設けられる。このストッパ38により、シャフト36
はイグニッションキースイッチ30より抜けないように
なっている。また、シャフト36において、前記ストッ
パ38の下方にはスプリング40が設けられ、スプリン
グ40は、シャフト36さらには蓋部材34を常に上方
に向けて押し上げかつ蓋部材34がイグニッションキー
スイッチ30の凹部30cに嵌合しない位置に回転させ
るように(図5のX方向)付勢している。したがって、
シャフト36は、該蓋部材34をイグニッションキース
イッチ30本体に係合させた状態で前記差し込み部32
を覆う状態および解放する状態に、該蓋部材34を変位
可能にするものである。もちろん、蓋部材34を図5の
Y方向に回転させた後に凹部30cに押し込むこともで
きる。
【0021】前記シャフト36のストッパー38よりも
下方にはやや膨らんだ部分36cがあり、その部分36
cには、径方向へ形成された穴36dが空いている。ま
た、シャフト36に向けてプランジャ42が対向してお
り、このプランジャ42はスプリング44でシャフト3
6方向に押圧されている。前記膨らんだ部分の穴36d
は、前記蓋部材34が前記凹部30c内に押し込まれた
ときに、図4の(b)に示すように、プランジャ42先
端部が前記穴36d内に嵌入するように形成されてお
り、手を離せばプランジャ42先端部でシャフト36の
上下動できない状態になるようになっている。すなわ
ち、プランジャ42は、前記蓋部材34を前記差し込み
部32を覆う状態に規制する。
【0022】前記プランジャ42の後端部には、前記プ
ランジャ42を後退方向に引く電磁コイル(電気的アク
チュエータに相当)46が設けられている。そして、こ
の電磁コイル46への通電でプランジャ42は前記シャ
フト36の穴36dから外れてシャフト36が解放さ
れ、シャフト36とともに蓋部材34は一旦上方に上が
りストッパ38で上方への動きが規制され、かつ回転す
るので蓋部材34を差し込み部32から(凹部30cに
嵌合しない位置に)開くことができるようになってい
る。図4の(c)は前記穴36dからプランジャ42が
抜けてスプリング40の付勢力により蓋部材34が図5
に示すX方向に回った状態であって、このとき穴36d
が正面に向く。また、蓋部材34をY方向に回転させた
ときには、図4の(a)に示すように、穴36dはプラ
ンジャ42に対向する側に向く。
【0023】なお、前記電磁コイル46への駆動信号
は、蓋部材解除スイッチ48から入力されるようになっ
ている。また、実施形態では、前記蓋部材解除スイッチ
48は、前記収容室内20内に設けられていてシートを
開くことにより操作可能になっている。
【0024】以上の構造により、実施形態の盗難防止装
置は、イグニッションキースイッチ30からキーを抜い
て蓋部材34を凹部30cに押し込んで閉めると蓋部材
34はその状態でロックされる。そして、解除スイッチ
48からの信号により前記電磁コイル46に電流が流れ
るとプランジャ42が後退してシャフト30の穴36d
から抜け、シャフト36を介して蓋部材34がスプリン
グ40の力により上方に移動しかつ図5のX方向に回転
する。これにより、蓋部材34がイグニッションキース
イッチ30の凹部30cから離れてキー差し込み部32
が開くので、キー差し込み部32にキーを差し込むこと
が可能になる。そして、その後に前記電磁コイル46に
電流を流さなくなっても、外力を加えないかぎりは、前
記スプリング40の付勢力によりそのまま蓋部材34は
開いたままの状態になり、キーによりステアリングロッ
クを解除してイグニッションを始動・運転中にキーを差
し込んだままにできる。
【0025】一方、ステアリングロックを掛けてキーを
イグニッションキースイッチ30から抜き、その後に、
蓋部材34をY方向に捻って押圧し凹部30c内に押し
込むと、蓋部材34は前記凹部30c内に嵌入すると共
に、シャフト36の穴36dにプランジャ42の先端部
が嵌入して係合し、これにより、シャフト36は動きが
規制されるので、蓋部材34が凹部30c内に嵌入した
状態に維持され、蓋部材34に外力を加えても外れな
い。
【0026】本発明において、蓋部材によりキー差し込
み部を覆う状態に規制してキー差し込み部へキーを差し
込むことを不能にする構造は前記実施形態に限定され
ず、図6〜図8に示す構造を採り得る。なお、前記図1
〜図5と同様の部分には同一の符号を付している。
【0027】図6に示すものは、蓋部材であるシャッタ
ー蓋50をキー差し込み部32に対向して設けかつシャ
ッター蓋50の上方を、前記キースイッチ30に固定さ
れたカバー体52で覆わせており、シャッター蓋50は
キー差し込み部32をカバー体52と間で摺動して開閉
動するようにしている。また。カバー体52には、前記
キー差し込み部32に対応する位置に孔52aが形成さ
れる。また、シャッター蓋50は閉じる方向に付勢さ
れ、キーを当接させることによる押し開ける構造になっ
ている。これにより、シャッター蓋50をイグニッショ
ンキースイッチ30本体に係合させた状態でキー差し込
み部32を覆う状態および解放する状態に、当該シャッ
ター蓋50を変位可能にする。
【0028】また、前記シャッター蓋50の移動経路に
プランジャ42をスプリング44により付勢して上方に
突出させ、前記シャッター蓋50を閉じた状態のまま、
すなわち、前記差し込み部32を覆う状態のままに規制
する。前記プランジャ42を電気的アクチュエータであ
る電磁コイル46への通電で後退すなわち下方に移動さ
せて前記規制を解除する。そしてキーをカバー体52の
孔52aを通してシャッター蓋50に当接させて押し開
いて前記差し込み部32を覆う状態から解除可能にす
る。
【0029】図7および図8の例を説明する。図8は図
7の平面視図、断面図である。図7および図8に示すよ
うに、この例では、イグニッションキースイッチ30の
上方で概略円盤形状の蓋部材54がヒンジ56を中心に
揺動してキー差し込み部32を開閉動する。前記蓋部材
54の揺動を規制する規制部材として、リング部58
a、摺動部58bおよびスプリング58cからなる蓋部
材規制機構58が設けられる。この規制機構58はリン
グ部58aが前記蓋部材54のヒンジ56よりも本体部
側を取り囲んで設けられかつ摺動部58bはボディ30
a内で摺動して前記リング部58aを上下動(図8の矢
印方向)させるものである。また、摺動部58bは、そ
の摺動方向直角に向く穴58b1が形成されており、こ
の穴58b1に電磁コイル46の電磁力で後退しかつス
プリング44の弾性力で前進するプランジャ42の先端
部が嵌入するようになっている。そして、前記規制機構
58は、全体がスプリング58cで上昇方向に押圧され
ている。
【0030】上記の構成において前記規制機構58が上
昇位置にあると蓋部材54は開閉できる。そして、前記
リング部58aをスプリング58cの弾性力に抗して押
圧して下降させると、摺動部58bの穴58b1にプラ
ンジャ42の先端部が嵌入しての前記規制機構58の移
動をできないようする。これにより、前記リング部58
aにより前記蓋部材54は押さえ込まれて回動できなく
なる。したがって、イグニッションキースイッチ30の
キー差し込み口32を閉じるようになっている。
【0031】そして、前記規制機構58を解放するに
は、蓋部材解除スイッチ48から信号を入力して電磁コ
イル46でプランジャ42を駆動させて前記規制機構5
8を解放する。すると、前記規制機構58はスプリング
58cの弾性力で上昇して、これにより、リング部58
aが蓋部材54との係合が解除される。
【0032】次に、盗難防止装置の回路の第1例を図9
に示す。この第1例は前記電気的アクチュエータである
電磁コイル46に通電する回路例とする。図に示すよう
に、前記自動二輪車では、前記シート18の下方の収容
室20内には、シート18を開くと収容室20内を照明
するボックスランプ60(図1にも図示する)がある。
このボックスランプ60をシート18が開いたときにO
Nするシートスイッチが蓋部材解除スイッチ48とされ
たものである。図の回路では、前記シート18が開くと
蓋部材解除スイッチ48がONしてバッテリー62から
の直流電源をボックスランプ60に印加して該ボックス
ランプ60を点灯すると共に、電磁コイル46(54b
等も同じ)に電圧を印加してプランジャ42が駆動する
ようになっている。なお、前記シート18は、図1に示
すように、シートロック錠64が設けられており、この
シートロック錠64はイグニッションキースイッチ30
用のキーで解錠するようになっている。
【0033】前記の構成においては、まず、キーでシー
トロック錠64の解錠をし、これにより、シート18が
開くため、前記蓋部材解除スイッチ48がON→電磁コ
イル46が作動→プランジャ42後退→蓋部材34が開
く。そして、シートロック錠64からキーを抜いてイグ
ニッションスイッチ30にキーを差し込めるため、自動
二輪車の始動および走行が可能になる。
【0034】次に、盗難防止装置の回路の第2例として
前記蓋部材解除スイッチ48にさらに電気的な制御(暗
証解読装置)を加えた例を説明する。図10はこの例の
回路図である。図の回路では、蓋部材解除スイッチ48
のシートスイッチからイグナイタ65に電源が供給され
るように接続され、イグナイタ65には暗証解読装置6
6とリレー68のコイル68aが接続され、暗証解読装
置66からの信号でリレーの接点68bがONして電磁
コイル46が駆動するようになっている。
【0035】上記の回路では、シート18を開くと蓋部
材解除スイッチ48であるシートスイッチからボックス
ランプ60と共にイグナイタ65に電源が供給され、イ
グナイタ65は暗証解読装置66の信号待ちの状態にな
る。この暗証解読装置66から信号入力されるとイグナ
イタ65は点火可能な状態になると共に、リレー68が
ONすると電磁コイル48に電流が流れて、蓋部材34
が開くことが可能になる。
【0036】図11および図12に前記暗証解読装置6
6の一例を示す。図のように、暗証解読装置66は回動
可能なダイヤル66aが複数個並んでいて、このダイヤ
ル66a内には接点66bがそれぞれあり、回動しない
固定板66c内の端子66dの位置が前記接点66bと
一致して接触すると導通する構造になっている。また、
固定板66cには抵抗66eが付設されているので、ダ
イヤル66aのナンバーを設定した数値に合わせるとこ
の抵抗66eの抵抗値で導通する回路ができ、この抵抗
値をイグナイタ65で認識するものである。
【0037】なお、暗証解読装置66は前記図11およ
び図12の構造のものに限定されず、磁気カード、IC
カード、赤外線等によるものも使用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、イグニッションキースイッチのキー差し込み部を覆
う蓋部材を設けるので、キー差し込み部への解錠を目的
とした行為あるいはいたずらを防止できる。しかも、蓋
部材をイグニッションキースイッチ本体に係合させた状
態で前記差し込み部を覆う状態および解放する状態に、
該蓋部材を変位可能できるので、蓋部材はイグニッショ
ンキースイッチ本体と一体にでき、車両から離れるとき
に蓋部材を持ち運ぶ必要がない。さらに、前記蓋部材を
前記差し込み部を覆う状態に電気的アクチュエータで規
制し、かつ、該電気的アクチュエータの駆動を蓋部材解
除手段で制御するので、操作性がよい。また、別体の蓋
部材を設ける必要がないためコストを低減できる。な
お、蓋部材の開閉を制御するだけではなく、イグナイタ
との組み合わせで点火装置をも制御することができる。
【0039】また、請求項2の発明によれば、シートを
キー等で開くことができる使用者以外が蓋部材解除段を
いたずら等のために触ることができず、いたずら防止が
さらに確実にできる。また、シート下方の収納室内に蓋
部材解除手段を設けており、したがって、外部から遮断
されているので、水や埃が入りにくく、蓋部材解除手段
は耐水性および耐塵性が少なくて済み、その強化を不要
にできる。また、単に蓋部材解除手段はシート下方の収
容室内に設ければよいので、特別の設置手法の採用が不
要であり、安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動二輪車の盗難防止
装置の説明図であって、該盗難防止装置の搭載された自
動二輪車の全体図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】イグニッションキースイッチの拡大側面図であ
る。
【図4】(a)は図3のB−B線断面視図、(b)と
(c)とはそれぞれプランジャの説明図である。
【図5】イグニッションキースイッチの蓋部材の動作説
明図である。
【図6】蓋部材の一つの変形例の説明図である。
【図7】蓋部材の他の変形例の説明図である。
【図8】図7の詳細説明図であって、(a)は平面図、
(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図9】盗難防止装置の回路の第1例の回路図である。
【図10】盗難防止装置の回路の第2例の回路図であ
る。
【図11】第2例に用いる暗号解読装置の側面図であ
る。
【図12】第2例に用いる暗号解読装置の詳細分解図で
ある。
【図13】従来の盗難防止装置の例である。
【符号の説明】
30 イグニッションキースイッチ 32 キー差し込み部 34 蓋部材 36 シャフト 42 プランジャ 44 スプリング 46 電磁コイル 54 蓋部材 56 ヒンジ 58 蓋部材規制機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 11/04 301 F02P 11/04 301C G08B 13/00 9419−2E G08B 13/00 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーを差し込んで操作するイグニッショ
    ンキースイッチを保護する車両の盗難防止装置におい
    て、 イグニッションキースイッチのキー差し込み部を覆う蓋
    部材と、 該蓋部材をイグニッションキースイッチ本体に係合させ
    た状態で前記差し込み部を覆う状態および解放する状態
    に、該蓋部材を変位可能にする蓋部材変位部と、 前記蓋部材を前記差し込み部を覆う状態に規制する規制
    部材と、 該規制部材の規制を電気的アクチュエータの作動で解除
    して前記蓋部材が前記差し込み部を覆う状態から解除可
    能にする蓋部材解除手段とを備えることを特徴とする車
    両の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 車両にはシート下方に該シートで開閉す
    る収容室が設けられており、蓋部材解除手段は、該収容
    室内に設けられていてシートを開くことにより操作可能
    になっていることを特徴とする請求項1に記載の車両の
    盗難防止装置。
JP31297095A 1995-11-30 1995-11-30 車両の盗難防止装置 Pending JPH09151642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31297095A JPH09151642A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 車両の盗難防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31297095A JPH09151642A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 車両の盗難防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09151642A true JPH09151642A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18035680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31297095A Pending JPH09151642A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 車両の盗難防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09151642A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7306277B2 (en) * 2003-10-10 2007-12-11 Honda Motor Co., Ltd. Article storage structure for scooter-type vehicle
CN100429114C (zh) * 2001-03-07 2008-10-29 本田技研工业株式会社 机动两轮车用开启器的防恶意开启装置
JP2011127385A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Asahi Denso Co Ltd シリンダ錠の保護装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100429114C (zh) * 2001-03-07 2008-10-29 本田技研工业株式会社 机动两轮车用开启器的防恶意开启装置
US7306277B2 (en) * 2003-10-10 2007-12-11 Honda Motor Co., Ltd. Article storage structure for scooter-type vehicle
JP2011127385A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Asahi Denso Co Ltd シリンダ錠の保護装置
TWI507315B (zh) * 2009-12-21 2015-11-11 Asahi Denso Co Ltd 圓筒鎖之保護裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4097132B2 (ja) 自動二輪車における盗難防止装置
JP4248214B2 (ja) 自動二輪車における盗難防止装置
JP3844231B2 (ja) 自動二輪車の盗難防止装置
EP0798180B1 (en) Theft detection mechanism and anti-theft device for vehicle
JP4958590B2 (ja) レジャービィークルの盗難防止装置
EP3115284A2 (en) Straddled-vehicle authentication system and straddled vehicle
US6904777B2 (en) Remote controlled steering column ignition lock for motorcycles
JP4733449B2 (ja) イグニッションスイッチ装置
JPH09151642A (ja) 車両の盗難防止装置
US7521819B2 (en) Automobile key for keyless vehicle operation
JP3267542B2 (ja) 盗難防止装置付き電動自転車
JPH07165143A (ja) 車両の盗難防止装置
JPH0723081B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP2604019Y2 (ja) 盗難防止装置
JPH0726530Y2 (ja) 自動車のドアロック自動解除装置
JP4109335B2 (ja) 車輌用グローブボックスのロック装置
JPH10292696A (ja) 車輌用グローブボックスのロック装置
KR100418021B1 (ko) 자동차의 본네트 열림방지장치
JP2007022122A (ja) イグニッションスイッチ装置
JPH06108711A (ja) 開閉体施解錠制御装置
KR960004427Y1 (ko) 자동차의 도난방지장치
KR100209082B1 (ko) 자동차의 원격지 도어 개폐장치
JP2563128Y2 (ja) 車両用盗難防止装置
JPS6211997A (ja) ガソリンの盗難防止警報装置
JPH07257324A (ja) 車両用盗難防止装置