JPH09151206A - オレフィン類重合用触媒成分、オレフィン類重合用触媒およびポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

オレフィン類重合用触媒成分、オレフィン類重合用触媒およびポリオレフィンの製造方法

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JPH09151206A
JPH09151206A JP27703296A JP27703296A JPH09151206A JP H09151206 A JPH09151206 A JP H09151206A JP 27703296 A JP27703296 A JP 27703296A JP 27703296 A JP27703296 A JP 27703296A JP H09151206 A JPH09151206 A JP H09151206A
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cyclopentadienyl
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Application number
JP27703296A
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English (en)
Inventor
Takashi Seki
隆史 関
Yosuke Numao
洋介 沼尾
Akira Sano
章 佐野
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Publication of JPH09151206A publication Critical patent/JPH09151206A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロモーター成分と接触しても活性低下がな
く、分子量分布が比較的広い重合体や組成分布の狭い共
重合体を製造可能なオレフィン類重合用触媒成分の提
供。 【解決手段】 メタロセン化合物を出発物質とし、触媒
成分として使用する際に、前記出発物質に由来するシク
ロペンタジエニル構造、インデニル構造またはフルオレ
ニル構造の5員環部分に、1H−NMRの水素ピークが
観測されないオレフィン類重合用触媒成分。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン類を重
合又は共重合する際に使用して、分子量が高く、さらに
分子量分布が比較的広く、また、共重合体の製造の際に
はその組成分布が狭いオレフィン重合体または共重合体
を高収率で得ることができる触媒成分と、この触媒成分
を使用して得られる触媒に関する。また、本発明は、こ
の触媒の存在下にオレフィンを重合又は共重合させて、
粒子性状が良好なオレフィン重合体または共重合体を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】ポリオ
レフィン、特にエチレン重合体またはエチレン・α−オ
レフィン共重合体を製造するに際して、ジルコニウム化
合物(典型的にはジルコノセン化合物)とアルミノキサ
ンとからなる触媒を使用することは、特開昭58−19
309号に示されている如く公知である。また、ジルコ
ニウム化合物(典型的にはジルコノセン化合物)とボレ
ートおよび/あるいはボランとからなる触媒を使用する
ことも公知である。このような従来技術によれば、分子
量分布の狭い重合体や組成分布の狭い共重合体を、一応
満足できる収率で得ることできる。
【0003】しかし、ジルコニウム化合物−アルミノキ
サン系触媒で、重合体を高収率で得るためには、アルミ
ノキサンの使用比率(対ジルコニウム等遷移金属)を高
めなければならない。然るに、アルミノキサンは、特に
メチルアルミノキサンは高価であるので、ジルコニウム
化合物/アルミノキサン系触媒の採用は、経済的不利を
免れない。特開昭60−280802号、特開昭63−
218707号などには、アルミノキサンの使用比率を
低めて重合体をできるだけ高い収率で得る方法が提案さ
れているが、その効果は未だ十分でない。ジルコニウム
化合物−ボレートおよび/あるいはボラン系触媒につい
ても、ボレートやボランが高価であるという不利があ
る。そればかりでなく、ジルコニウム化合物−アルミノ
キサン系触媒やジルコニウム化合物−ボレートおよび/
あるいはボラン系触媒は、反応系に可溶性であることが
多く、スラリー重合、気相重合に使用すると、生成重合
体はかさ密度が小さく、粒体性状に劣るという問題点も
あった。
【0004】ところで、オレフィン類重合用触媒成分と
しては、例えば、ビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジクロライド、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビスインデニル
ジルコニウムジクロライド、エチレンビスインデニルジ
ルコニウムジクロライドなどのメタロセン化合物が従来
から知られている。これらの化合物を重合触媒に使用す
る場合は、プロモーターとしての変性有機アルミニウム
化合物(典型的にはメチルアルミノキサン)と併用され
るのが通例であるが、変性有機アルミニウム化合物と接
触せしめられると、時間の経過と共にメタロセン化合物
中の金属同志(チタン、ジルコニウム、ハフニウムな
ど)の2量化反応などが進行し、重合触媒としての活性
が低下し易いことが指摘されている。そして、上記のよ
うなメタロセン化合物は、溶液状態で1H−NMRを測
定すると、シクロペンタジエニル構造、インデニル構造
あるいはフルオレニル構造の5員環に、例外なく、水素
のピークが観測される。例えば、ビスシクロペンタジエ
ニルジルコニウムジクロライドにあっては、シクロペン
タジエニル基の水素ピークがδ=6.1ppmに、ビス
(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライドにあっては、同様な水素ピークがδ=
6.0ppmおよびδ=5.7ppmにそれぞれ観測さ
れる。また、ビスインデニルジルコニウムジクロライド
にあっては、インデニル基の5員環部分の水素ピークが
δ=6.3ppmおよび6.0ppmに、エチレンビス
インデニルジルコニウムジクロライドにあっては、同様
な5員環部分の水素ピークがδ=5.9ppm,6.1
ppm,6.6ppm,6.8ppmにそれぞれ観測さ
れる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メタロセ
ン化合物を触媒成分として使用するに際し、当該化合物
中の金属に配位している基、すなわち、シクロペンタジ
エニル基、インデニル基あるいはフルオレニル基の5員
環に結合している水素が、メタロセン化合物の溶液を1
H−NMRで分析して観測されなければ、そのメタロセ
ン化合物は、アルミノキサンのような変性有機アルミニ
ウム化合物と接触しても、前述したような不都合を伴わ
ないことを見出した。そればかりでなく、このようなメ
タロセン化合物は、触媒成分として使用すれば、アルミ
ノキサンの使用比率を低減させても、分子量が高く、分
子量分布が比較的広い重合体や、分子量が高く、組成分
布が狭い共重合体を高収率できることを見出した。従っ
て、本発明は、第一に、 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2 Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
表されるメタロセン化合物を出発物質として含有する触
媒成分であって、触媒成分として使用する際に、前記出
発物質に由来するシクロペンタジエニル構造、インデニ
ル構造またはフルオレニル構造の5員環部分に、1H−
NMRの水素ピークが観測されないことを特徴とするオ
レフィン類重合用触媒成分を提供する。第二に、 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2 Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
表されるメタロセン化合物を出発物質として含有する触
媒成分であって、触媒成分として使用する際に、前記出
発物質に由来するシクロペンタジエニル構造、インデニ
ル構造またはフルオレニル構造の5員環部分に、1H−
NMRの水素ピークが観測されない触媒成分と、少なく
とも下記の成分(4)および/または成分(5)とを相
互に接触させて得られることを特徴とするオレフィン類
重合用触媒を提供する。 成分(4):Al−O−Al結合を含む変性有機アルミ
ニウム化合物 成分(5):ボレートおよび/またはボラン 第三に、 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2 Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
表されるメタロセン化合物と、少なくとも上記の成分
(4)および/または成分(5)とを相互に接触させて
調製され、重合用触媒として供する際に、前記のメタロ
セン化合物に由来するシクロペンタジエニル構造、イン
デニル構造またはフルオレニル構造の5員環部分に、1
H−NMRの水素ピークが観測されないことを特徴とす
るオレフィン類重合用触媒を提供する。そして、第四に
は、上記した第二の触媒または第三の触媒の存在下に、
オレフィン類を重合または共重合することを特徴とする
ポリオレフィンの製造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明の触媒成分(1)の出発物質となるメタロセン化
合物は、一般式(1)で示される。 R1 p Me11 4-p またはR1 2 Me11' (1) 一般式(1)において、R1はシクロペンタジエニル
基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換
インデニル基、フルオレニル基、置換フルオレニル基を
示し、R1同士は炭素数2〜18の炭化水素基及び/又
はシリレン基を介し結合していてもよく、また、該置換
シクロペンタジエニル基、置換インデニル基および置換
フルオレニル基はその5員環部分に少なくとも一つの水
素原子が直接結合しているものである。上記の置換シク
ロペンタジエニル基、置換インデニル基および置換フル
オレニル基における置換基は、炭素数1〜24の、好ま
しくは1〜18の、さらに好ましくは1〜12の炭化水
素基であって、これには、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアル
キル基;ビニル基,アリル基などのアルケニル基;フェ
ニル基、トリル基、キシリル基などのアリール基;ベン
ジル基、フェネチル基、スチリル基、ネオフィル基など
のアラルキル基が含まれる。R1 同士を結合する炭化水
素基としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、イ
ソプロピレンなどのアルキレン基;ジフェニルメチレ
ン、メチルフェニルメチレン、ジトリルメチレンなどの
アリール置換基のついたアルキレン基;ジビニルメチレ
ン、ジアリルメチレンなどのアルケニル置換基のついた
アルキレン基;ベンジル基、フェネチル基、スチリル
基、ネオフィル基などのアラルキル置換基のついたアル
キレン基;メチリデン、エチリデン、プロピリデン、イ
ソプロピリデンなどのアルキリデン基などがあげられ
る。同じくシリレン基としては、ジメチルシリレン、ジ
エチルシリレンなどアルキル基のついたシリレン基;ジ
フェニルシリレン、メチルフェニルシリレン、ジトリル
シリレンなどのアリール置換基のついたシリレン基;ジ
ビニルシリレン、ジアリルシリレンなどのアルケニル置
換基のついたシリレン基;ベンジル基、フェネチル基、
スチリル基、ネオフィル基などのアラルキル置換基のつ
いたシリレン基などがあげられる。Me1 は、周期律表
IVa族の遷移金属を示し、その具体例としては、ジル
コニウム、ハフニウム、チタンが挙げられる X1は塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等のハロゲン原子、
水素原子または炭素数1〜24の炭化水素残基を示し、
この炭化水素残基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基;
ビニル基、アリル基などのアルケニル基;メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキ
シ基;フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリー
ル基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジル
基、フェネチル基、スチリル基、ネオフィル基などのア
ラルキル基があげられる。X1'は炭素数1〜20のアル
キリデン基を示し、このアルキリデン基としては、メチ
リデン、エチリデン、プロピリデンなどが挙げられる。
pは1≦p≦4、好ましくは1≦p≦3を満たす整数を
示す。
【0007】一般式(1)で表されるメタロセン化合物
の具体例としては、シクロペンタジエニルトリメチルチ
タニウム,メチルシクロペンタジエニルトリメチルチタ
ニウム,1,2−ジメチルシクロペンタジエニルトリメ
チルチタニウム,1,2,4−トリメチルシクロペンタ
ジエニルトリメチルチタニウム,1,2,3,4−テト
ラメチルシクロペンタジエニルトリメチルチタニウム,
シクロペンタジエニルメチルチタニウムジクロリド,シ
クロペンタジエニルジメチルチタニウムモノクロリド,
シクロペンタジエニルチタニウムトリメトキシド,シク
ロペンタジエニルチタニウムトリエトキシド,シクロペ
ンタジエニルチタニウムトリプロポキシド,シクロペン
タジエニルチタニウムトリフェノキシド,シクロペンタ
ジエニルチタニウムトリクロリド,シクロペンタジエニ
ルメトキシチタニウムジクロリド,シクロペンタジエニ
ルジメトキシチタニウムクロリド,シクロペンタジエニ
ルトリベンジルチタニウム,インデニルチタニウムトリ
クロリド,インデニルチタニウムトリメトキシド,イン
デニルチタニウムトリエトキシド,インデニルトリメチ
ルチタニウム,インデニルトリベンジルチタニウム,
【0008】シクロペンタジエニルトリメチルジルコニ
ウム,メチルシクロペンタジエニルトリメチルジルコニ
ウム,1,2−ジメチルシクロペンタジエニルトリメチ
ルジルコニウム,1,2,4−トリメチルシクロペンタ
ジエニルトリメチルジルコニウム,1,2,3,4−テ
トラメチルシクロペンタジエニルトリメチルジルコニウ
ム,シクロペンタジエニルメチルジルコニウムジクロリ
ド,シクロペンタジエニルエチルジルコニウムジクロリ
ド,シクロペンタジエニルジメチルジルコニウムモノク
ロリド,シクロペンタジエニルジルコニウムトリメトキ
シド,シクロペンタジエニルジルコニウムトリエトキシ
ド,シクロペンタジエニルジルコニウムトリプロポキシ
ド,シクロペンタジエニルジルコニウムトリフェノキシ
ド,シクロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド,
シクロペンタジエニルメトキシジルコニウムジクロリ
ド,シクロペンタジエニルジメトキシジルコニウムクロ
リド,シクロペンタジエニルトリベンジルジルコニウ
ム,インデニルジルコニウムトリクロリド,インデニル
ジルコニウムトリメトキシド,インデニルジルコニウム
トリエトキシド,インデニルトリメチルジルコニウム,
インデニルトリベンジルジルコニウム,
【0009】シクロペンタジエニルトリメチルハフニウ
ム,メチルシクロペンタジエニルトリメチルハフニウ
ム,1,2−ジメチルシクロペンタジエニルトリメチル
ハフニウム,1,2,4−トリメチルシクロペンタジエ
ニルトリメチルハフニウム,1,2,3,4−テトラメ
チルシクロペンタジエニルトリメチルハフニウム,シク
ロペンタジエニルメチルハフニウムジクロリド,シクロ
ペンタジエニルエチルハフニウムジクロリド,シクロペ
ンタジエニルジメチルハフニウムモノクロリド,シクロ
ペンタジエニルハフニウムトリメトキシド,シクロペン
タジエニルハフニウムトリエトキシド,シクロペンタジ
エニルハフニウムトリプロポキシド,シクロペンタジエ
ニルハフニウムトリフェノキシド,シクロペンタジエニ
ルハフニウムトリクロリド,シクロペンタジエニルメト
キシハフニウムジクロリド,シクロペンタジエニルジメ
トキシハフニウムクロリド,シクロペンタジエニルトリ
ベンジルハフニウム,インデニルハフニウムトリクロリ
ド,インデニルハフニウムトリメトキシド,インデニル
ハフニウムトリエトキシド,インデニルトリメチルハフ
ニウム,インデニルトリベンジルハフニウム,
【0010】ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロチ
タニウム,ビス(シクロペンタジエニル)メチルクロロ
チタニウム,ビス(シクロペンタジエニル)ジメチルチ
タニウム,ビス(シクロペンタジエニル)エトキシクロ
ロチタニウム,ビス(シクロペンタジエニル)プロポキ
シクロロチタニウム,ビス(シクロペンタジエニル)フ
ェノキシクロロチタニウム,ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジフェニルチタニウム,ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジベンジル,ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムモノクロロモノハイドライド,ビス(メ
チルシクロペンタジエニル)ジメチルチタニウム,テト
ラシクロペンタジエニルチタニウム,ビス(インデニ
ル)ジクロロチタニウム,ビス(インデニル)ジメチル
チタニウム,ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロジ
ルコニウム,ビス(シクロペンタジエニル)メチルクロ
ロジルコニウム,ビス(シクロペンタジエニル)ジメチ
ルジルコニウム,ビスシクロペンタジエニルジフェニル
ジルコニウム,ビスシクロペンタジエニルジベンシジル
コニウム,ビス(インデニル)ジメチルジルコニウム,
ビス(インデニル)ジクロロジルコニウム,ビスインデ
ニルジフェニルジルコニウム,ビスインデニルジベンシ
ジルコニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジ
メチルジルコニウム,ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムモノクロロモノハイドライド,ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジベンジル,テトラシク
ロペンタジエニルジルコニウム,ビス(シクロペンタジ
エニル)エトキシクロロジルコニウム,ビス(シクロペ
ンタジエニル)プロポキシクロロジルコニウム,ビス
(シクロペンタジエニル)フェノキシクロロジルコニウ
ム,ビス(シクロペンタジエニル)ジフェニルジルコニ
ウム,ビス(シクロペンタジエニル)モノメチルモノハ
イドライドジルコニウム,ビス(シクロペンタジエニ
ル)モノフェニルモノクロリドジルコニウム,ビス(シ
クロペンタジエニル)ジメチルハフニウム,ビス(シク
ロペンタジエニル)ジクロロハフニウム,ビス(シクロ
ペンタジエニル)メチルクロロハフニウム,ビス(シク
ロペンタジエニル)フェニルクロロハフニウム,ビス
(シクロペンタジエニル)ジフェニルハフニウム,ビス
(シクロペンタジエニル)モノクロロモノハイドライド
ハフニウム,ビス(シクロペンタジエニル)モノメチル
モノハイドライドハフニウム,ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジベンジルハフニウム,
【0011】シリレンビスシクロペンタジエニルチタニ
ウムジクロライド,ジメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルチタニウムジクロライド,ジメチルシリレンビ
スシクロペンタジエニルチタニウムジブロマイド,ジメ
チルシリレンビスシクロペンタジエニルチタニウムジメ
チル,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルチタ
ニウムジフェニル,ジメチルシリレンビスメチルシクロ
ペンタジエニルチタニウムジクロライド,ジメチルシリ
レンビスメチルシクロペンタジエニルチタニウムジブロ
マイド,ジメチルシリレンビスメチルシクロペンタジエ
ニルチタニウムジメチル,ジメチルシリレンビスメチル
シクロペンタジエニルチタニウムジフェニル,
【0012】フェニルメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルチタニウムジクロライド,フェニルメチルシリ
レンビスシクロペンタジエニルチタニウムジブロマイ
ド,フェニルメチルシリレンビスシクロペンタジエニル
チタニウムジメチル,フェニルメチルシリレンビスシク
ロペンタジエニルチタニウムジフェニル,
【0013】フェニルメチルシリレンビスメチルシクロ
ペンタジエニルチタニウムジクロライド,フェニルメチ
ルシリレンビスメチルシクロペンタジエニルチタニウム
ジブロマイド,フェニルメチルシリレンビスメチルシク
ロペンタジエニルチタニウムジメチル,フェニルメチル
シリルビスメチルシクロペンタジエニルチタニウムジフ
ェニル,
【0014】ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエ
ニルチタニウムジクロライド,ジフェニルシリレンビス
シクロペンタジエニルチタニウムジブロマイド,ジフェ
ニルシリレンビスシクロペンタジエニルチタニウムジメ
チル,ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエニルチ
タニウムジフェニル,
【0015】ジフェニルシリレンビスメチルシクロペン
タジエニルチタニウムジクロライド,ジフェニルシリレ
ンビスメチルシクロペンタジエニルチタニウムジブロマ
イド,ジフェニルシリレンビスメチルシクロペンタジエ
ニルチタニウムジメチル,ジフェニルシリレンビスメチ
ルシクロペンタジエニルチタニウムジフェニル,ジシリ
レンビスシクロペンタジエニルチタニウムジクロライ
ド,ビスジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルチ
タニウムジクロライド,シリレンビスシクロペンタジエ
ニルジルコニウムジクロライド,シリレンビスメチルシ
クロペンタジエニルジルコニウムジクロライド,
【0016】ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジクロライド,ジメチルシリレンビスシ
クロペンタジエニルジルコニウムジブロマイド,ジメチ
ルシリレンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジメ
チル,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルジル
コニウムジフェニル,
【0017】ジメチルシリレンビスメチルシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロライド,ジメチルシリレン
ビスメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジブロマ
イド,ジメチルシリレンビスメチルシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジメチル,ジメチルシリレンビスメチル
シクロペンタジエニルジルコニウムジフェニル,
【0018】フェニルメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロライド,フェニルメチルシ
リレンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジブロマ
イド,フェニルメチルシリレンビスシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジメチル,フェニルメチルシリレンビス
シクロペンタジエニルジルコニウムジフェニル,フェニ
ルメチルシリレンビスメチルシクロペンタジエニルジル
コニウムジクロライド,
【0019】フェニルメチルシリレンビスメチルシクロ
ペンタジエニルジルコニウムジブロマイド,フェニルメ
チルシリレンビスメチルシクロペンタジエニルジルコニ
ウムジメチル,フェニルメチルシリレンビスメチルシク
ロペンタジエニルジルコニウムジフェニル,
【0020】ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエ
ニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルシリレンビ
スシクロペンタジエニルジルコニウムジブロマイド,ジ
フェニルシリレンビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジメチル,ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエ
ニルジルコニウムジフェニル,
【0021】ジフェニルシリレンビスメチルシクロペン
タジエニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルシリ
レンビスメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジブ
ロマイド,ジフェニルシリレンビスメチルシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレンビ
スメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジフェニ
ル,ジシリレンビスシクロペンタジエニルジルコニウム
ジクロライド,ビスジメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロライド,
【0022】シリレンビスシクロペンタジエニルハフニ
ウムジクロライド,シリレンビスメチルシクロペンタジ
エニルハフニウムジクロライド,ジメチルシリレンビス
シクロペンタジエニルハフニウムジクロライド,ジメチ
ルシリレンビスシクロペンタジエニルハフニウムジブロ
マイド,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルハ
フニウムジメチル,ジメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルハフニウムジフェニル,
【0023】ジメチルシリレンビスメチルシクロペンタ
ジエニルハフニウムジクロライド,ジメチルシリレンビ
スメチルシクロペンタジエニルハフニウムジブロマイ
ド,ジメチルシリレンビスメチルシクロペンタジエニル
ハフニウムジメチル,ジメチルシリレンビスメチルシク
ロペンタジエニルハフニウムジフェニル,
【0024】フェニルメチルシリレンビスシクロペンタ
ジエニルハフニウムジクロライド,フェニルメチルシリ
レンビスシクロペンタジエニルハフニウムジブロマイ
ド,フェニルメチルシリレンビスシクロペンタジエニル
ハフニウムジメチル,フェニルメチルシリルビスシクロ
ペンタジエニルハフニウムジフェニル,
【0025】フェニルメチルシリレンビスメチルシクロ
ペンタジエニルハフニウムジクロライド,フェニルメチ
ルシリレンビスメチルシクロペンタジエニルハフニウム
ジブロマイド,フェニルメチルシリレンビスメチルシク
ロペンタジエニルハフニウムジメチル,フェニルメチル
シリレンビスメチルシクロペンタジエニルハフニウムジ
フェニル,
【0026】ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエ
ニルハフニウムジクロライド,ジフェニルシリレンビス
シクロペンタジエニルハフニウムブロマイド,ジフェニ
ルシリレンビスシクロペンタジエニルハフニウムジメチ
ル,ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエニルハフ
ニウムジフェニル,
【0027】ジフェニルシリレンビスメチルシクロペン
タジエニルハフニウムジクロライド,ジフェニルシリレ
ンビスメチルシクロペンタジエニルハフニウムジブロマ
イド,ジフェニルシリレンビスメチルシクロペンタジエ
ニルハフニウムジメチル,ジフェニルシリレンビスメチ
ルシクロペンタジエニルハフニウムジフェニル,ジシリ
レンビスシクロペンタジエニルハフニウムジクロライ
ド,ビスジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルハ
フニウムジクロライド,
【0028】エチレンビスインデニルチタニウムジクロ
ライド,エチレンビスインデニルチタニウムジブロマイ
ド,エチレンビスインデニルチタニウムジメチル,エチ
レンビスインデニルチタニウムジベンジル,エチレンビ
スインデニルチタニウムジハイドライド,エチレンビス
インデニルチタニウムハイドライドメチル,エチレンビ
スインデニルチタニウムハイドライドクロライド,エチ
レンビスインデニルチタニウムハイドライドベンジル,
【0029】エチレンビスインデニルジルコニウムジク
ロライド,エチレンビスインデニルジルコニウムジブロ
マイド,エチレンビスインデニルジルコニウムジメチ
ル,エチレンビスインデニルジルコニウムジベンジル,
エチレンビスインデニルジルコニウムジハイドライド,
エチレンビスインデニルジルコニウムハイドライドメチ
ル,エチレンビスインデニルジルコニウムハイドライド
クロライド,エチレンビスインデニルジルコニウムハイ
ドライドベンジル,
【0030】エチレンビスインデニルハフニウムジクロ
ライド,エチレンビスインデニルハフニウムジブロマイ
ド,エチレンビスインデニルハフニウムジメチル,エチ
レンビスインデニルハフニウムジベンジル,エチレンビ
スインデニルハフニウムジハイドライド,エチレンビス
インデニルハフニウムハイドライドメチル,エチレンビ
スインデニルハフニウムハイドライドクロライド,エチ
レンビスインデニルハフニウムハイドライドベンジル,
【0031】エチレンビステトラヒドロインデニルチタ
ニウムジクロライド,エチレンビステトラヒドロインデ
ニルチタニウムジメチル,エチレンビステトラヒドロイ
ンデニルチタニウムジハイドライド,エチレンテトラヒ
ドロインデニルチタニウムハイドライドクロライド,
【0032】エチレンビステトラヒドロインデニルジル
コニウムジクロライド,エチレンビステトラヒドロイン
デニルジルコニウムジメチル,エチレンビステトラヒド
ロインデニルジルコニウムジベンジル,エチレンビステ
トラヒドロインデニルジルコニウムジハイドライド,エ
チレンビステトラヒドロインデニルジルコニウムハイド
ライドメチル,エチレンビステトラヒドロインデニルジ
ルコニウムハイドライドクロライド,エチレンビステト
ラヒドロインデニルジルコニウムハイドライドベンジ
ル,
【0033】エチレンビステトラヒドロインデニルハフ
ニウムジクロライド,エチレンビステトラヒドロインデ
ニルハフニウムジメチル,エチレンビステトラヒドロイ
ンデニルハフニウムジトリル,エチレンビステトラヒド
ロインデニルハフニウムジハイドライド,
【0034】ジメチルシリレンビスインデニルチタニウ
ムジクロライド,ジメチルシリレンビスインデニルチタ
ニウムジメチル,ジメチルシリレンビスインデニルチタ
ニウムジベンジル,ジメチルシリレンビスインデニルチ
タニウムジハイドライド,ジメチルシリレンビスインデ
ニルチタニウムハイドライドクロライド,
【0035】ジフェニルシリレンビスインデニルチタニ
ウムジクロライド,ジフェニルシリレンビスインデニル
チタニウムジメチル,ジフェニルシリレンビスインデニ
ルチタニウムジベンジル,ジフェニルシリレンビスイン
デニルチタニウムジハイドライド,ジフェニルシリレン
ビスインデニルチタニウムハイドライドクロライド,
【0036】イソプロピリデンビスシクロペンタジエニ
ルチタニウムジクロライド,イソプロピリデンビスシク
ロペンタジエニルチタニウムジメチル,イソプロピリデ
ンビスシクロペンタジエニルチタニウムジフェニル,イ
ソプロピリデンビスシクロペンタジエニルチタニウムジ
ベンジル,イソプロピリデンビスシクロペンタジエニル
チタニウムジハイドライド,イソプロピリデンビスシク
ロペンタジエニルチタニウムハイドライドクロライド,
【0037】ジメチルシリレンビスインデニルジルコニ
ウムジクロライド,ジメチルシリレンビスインデニルジ
ルコニウムジブロマイド,ジメチルシリレンビスインデ
ニルジルコニウムジメチル,ジメチルシリレンビスイン
デニルジルコニウムジフェニル,ジメチルシリレンビス
インデニルジルコニウムジベンジル,ジメチルシリレン
ビスインデニルジルコニウムジネオフィル,ジメチルシ
リレンビスインデニルジルコニウムジトリル,ジメチル
シリレンビスインデニルジルコニウムジハイドライド,
ジメチルシリレンビスインデニルジルコニウムハイドラ
イドメチル,ジメチルシリレンビスインデニルジルコニ
ウムハイドライドクロライド,ジメチルシリレンビスイ
ンデニルジルコニウムハイドライドベンジル,
【0038】ジフェニルシリレンビスインデニルジルコ
ニウムジクロライド,ジフェニルシリレンビスインデニ
ルジルコニウムジブロマイド,ジフェニルシリレンビス
インデニルジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレン
ビスインデニルジルコニウムジフェニル,ジフェニルシ
リレンビスインデニルジルコニウムジベンジル,ジフェ
ニルシリレンビスインデニルジルコニウムジネオフィ
ル,ジフェニルシリレンビスインデニルジルコニウムジ
トリル,ジフェニルシリレンビスインデニルジルコニウ
ムジハイドライド,ジフェニルシリレンビスインデニル
ジルコニウムハイドライドメチル,ジフェニルシリレン
ビスインデニルジルコニウムハイドライドクロライド,
ジフェニルシリレンビスインデニルジルコニウムハイド
ライドベンジル,
【0039】イソプロピリデンビスシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジクロライド,イソプロピリデンビスシ
クロペンタジエニルジルコニウムジブロマイド,イソプ
ロピリデンビスシクロペンタジエニルジルコニウムジメ
チル,イソプロピリデンビスシクロペンタジエニルジル
コニウムジフェニル,イソプロピリデンビスシクロペン
タジエニルジルコニウムジベンジル,イソプロピリデン
ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジネオフィル,
イソプロピリデンビスシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジトリル,イソプロピリデンビスシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジハイドライド,イソプロピリデンビス
シクロペンタジエニルジルコニウムハイドライドメチ
ル,イソプロピリデンビスシクロペンタジエニルジルコ
ニウムハイドライドクロライド,イソプロピリデンビス
シクロペンタジエニルジルコニウムハイドライドベンジ
ル,
【0040】ジメチルシリレンビスインデニルハフニウ
ムジクロライド,ジメチルシリレンビスインデニルハフ
ニウムジメチル,ジメチルシリレンビスインデニルハフ
ニウムジベンジル,ジメチルシリレンビスインデニルハ
フニウムジハイドライド,ジメチルシリレンビスインデ
ニルハフニウムハイドライドクロライド,
【0041】ジフェニルシリレンビスインデニルハフニ
ウムジクロライド,ジフェニルシリレンビスインデニル
ハフニウムジメチル,ジフェニルシリレンビスインデニ
ルハフニウムジベンジル,ジメチルシリレンビスインデ
ニルハフニウムジハイドライド,ジフェニルシリレンビ
スインデニルハフニウムハイドライドクロライド,
【0042】イソプロピリデンビスシクロペンタジエニ
ルハフニウムジクロライド,イソプロピリデンビスシク
ロペンタジエニルハフニウムジメチル,イソプロピリデ
ンビスシクロペンタジエニルハフニウムジベンジル,イ
ソプロピリデンビスシクロペンタジエニルハフニウムジ
ハイドライド,イソプロピリデンビスシクロペンタジエ
ニルハフニウムハイドライドクロライド,
【0043】ビスフルオレニルチタニウムジクロライ
ド,ビスフルオレニルチタニウムジメチル,ビスフルオ
レニルチタニウムジハイドライド,
【0044】ビスフルオレニルジルコニウムジクロライ
ド,ビスフルオレニルジルコニウムジブロマイド,ビス
フルオレニルジルコニウムジメチル,ビスフルオレニル
ジルコニウムジハイドライド,ビスフルオレニルジルコ
ニウムハイドライドメチル,ビスフルオレニルジルコニ
ウムハイドライドクロライド,ビスフルオレニルジルコ
ニウムハイドライドベンジル,ビスフルオレニルジフェ
ニルジルコニウム,ビスフルオレニルジベンシジルコニ
ウム,
【0045】ビスフルオレニルハフニウムジクロライ
ド,ビスフルオレニルハフニウムジメチル,ビスフルオ
レニルハフニウムジハイドライド,
【0046】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルチタニウムジクロライド,ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルチタニウ
ムジクロライド,ジフェニルメチレン(インデニル)フ
ルオレニルチタニウムジクロライド,イソプロピリデン
(シクロペンタジエニル)インデニルチタニウムジクロ
ライド,イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルチタニウムジクロライド,イソプロピリデン
(インデニル)フルオレニルチタニウムジクロライド,
エチレン(シクロペンタジエニル)インデニルチタニウ
ムジクロライド,エチレン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルチタニウムジクロライド,ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)インデニルチタニウムジクロ
ライド,ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルチタニウムジクロライド,ジメチルシリレン
(インデニル)フルオレニルチタニウムジクロライド,
ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)インデニ
ルチタニウムジクロライド,ジフェニルシリレン(シク
ロペンタジエニル)フルオレニルチタニウムジクロライ
ド,ジフェニルシリレン(インデニル)フルオレニルチ
タニウムジクロライド,
【0047】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルチタニウムジメチル,ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)フルオレニルチタニウムジ
メチル,ジフェニルメチレン(インデニル)フルオレニ
ルチタニウムジメチル,イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル)インデニルチタニウムジメチル,イソプロ
ピリデン(シクロペンタジエニル)フルオレニルチタニ
ウムジメチル,イソプロピリデン(インデニル)フルオ
レニルチタニウムジメチル,エチレン(シクロペンタジ
エニル)インデニルチタニウムジメチル,エチレン(シ
クロペンタジエニル)フルオレニルチタニウムジメチ
ル,ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)インデ
ニルチタニウムジメチル,ジメチルシリレン(シクロペ
ンタジエニル)フルオレニルチタニウムジメチル,ジメ
チルシリレン(インデニル)フルオレニルチタニウムジ
メチル,ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)
インデニルチタニウムジメチル,ジフェニルシリレン
(シクロペンタジエニル)フルオレニルチタニウムジメ
チル,ジフェニルシリレン(インデニル)フルオレニル
チタニウムジメチル,
【0048】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルジルコニウムジクロライド,ジフェニル
メチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコ
ニウムジクロライド,ジフェニルメチレン(インデニ
ル)フルオレニルジルコニウムジクロライド,イソプロ
ピリデン(シクロペンタジエニル)インデニルジルコニ
ウムジクロライド,イソプロピリデン(シクロペンタジ
エニル)フルオレニルジルコニウムジクロライド,イソ
プロピリデン(インデニル)フルオレニルジルコニウム
ジクロライド,エチレン(シクロペンタジエニル)イン
デニルジルコニウムジクロライド,エチレン(シクロペ
ンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロライ
ド,ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)インデ
ニルジルコニウムジクロライド,ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロ
ライド,ジメチルシリレン(インデニル)フルオレニル
ジルコニウムジクロライド,ジフェニルシリレン(シク
ロペンタジエニル)インデニルジルコニウムジクロライ
ド,ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)フル
オレニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルシリレ
ン(インデニル)フルオレニルジルコニウムジクロライ
ド,
【0049】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルジルコニウムジメチル,ジフェニルメチ
レン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウ
ムジメチル,ジフェニルメチレン(インデニル)フルオ
レニルジルコニウムジメチル,イソプロピリデン(シク
ロペンタジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)フルオレニ
ルジルコニウムジメチル,イソプロピリデン(インデニ
ル)フルオレニルジルコニウムジメチル,エチレン(シ
クロペンタジエニル)インデニルジルコニウムジメチ
ル,エチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジ
ルコニウムジメチル,ジメチルシリレン(シクロペンタ
ジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコ
ニウムジメチル,ジメチルシリレン(インデニル)フル
オレニルジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレン
(シクロペンタジエニル)インデニルジルコニウムジメ
チル,ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレン
(インデニル)フルオレニルジルコニウムジメチル,
【0050】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルハフニウムジクロライド,ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルハフニウ
ムジクロライド,ジフェニルメチレン(インデニル)フ
ルオレニルハフニウムジクロライド,イソプロピリデン
(シクロペンタジエニル)インデニルハフニウムジクロ
ライド,イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルハフニウムジクロライド,イソプロピリデン
(インデニル)フルオレニルハフニウムジクロライド,
エチレン(シクロペンタジエニル)インデニルハフニウ
ムジクロライド,エチレン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルハフニウムジクロライド,ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)インデニルハフニウムジクロ
ライド,ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)フ
ルオレニルハフニウムジクロライド,ジメチルシリレン
(インデニル)フルオレニルハフニウムジクロライド,
ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)インデニ
ルハフニウムジクロライド,ジフェニルシリレン(シク
ロペンタジエニル)フルオレニルハフニウムジクロライ
ド,ジフェニルシリレン(インデニル)フルオレニルハ
フニウムジクロライド,
【0051】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)インデニルハフニウムジメチル,ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)フルオレニルハフニウムジ
メチル,ジフェニルメチレン(インデニル)フルオレニ
ルハフニウムジメチル,イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル)インデニルハフニウムジメチル,イソプロ
ピリデン(シクロペンタジエニル)フルオレニルハフニ
ウムジメチル,イソプロピリデン(インデニル)フルオ
レニルハフニウムジメチル,エチレン(シクロペンタジ
エニル)インデニルハフニウムジメチル,エチレン(シ
クロペンタジエニル)フルオレニルハフニウムジメチ
ル,ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)インデ
ニルハフニウムジメチル,ジメチルシリレン(シクロペ
ンタジエニル)フルオレニルハフニウムジメチル,ジメ
チルシリレン(インデニル)フルオレニルハフニウムジ
メチル,ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)
インデニルハフニウムジメチル,ジフェニルシリレン
(シクロペンタジエニル)フルオレニルハフニウムジメ
チル,ジフェニルシリレン(インデニル)フルオレニル
ハフニウムジメチル,
【0052】ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)インデニルジルコニウムジクロライド,ジフ
ェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)フルオ
レニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルメチレン
(メチルインデニル)フルオレニルジルコニウムジクロ
ライド,イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニ
ル)インデニルジルコニウムジクロライド,イソプロピ
リデン(メチルシクロペンタジエニル)フルオレニルジ
ルコニウムジクロライド,イソプロピリデン(メチルイ
ンデニル)フルオレニルジルコニウムジクロライド,エ
チレン(メチルシクロペンタジエニル)インデニルジル
コニウムジクロライド,エチレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロライド,ジ
メチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)インデ
ニルジルコニウムジクロライド,ジメチルシリレン(メ
チルシクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウム
ジクロライド,ジメチルシリレン(メチルインデニル)
フルオレニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルシ
リレン(メチルシクロペンタジエニル)インデニルジル
コニウムジクロライド,ジフェニルシリレン(メチルシ
クロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロ
ライド,ジフェニルシリレン(メチルインデニル)フル
オレニルジルコニウムジクロライド,
【0053】ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,ジフェニ
ルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)フルオレニ
ルジルコニウムジメチル,ジフェニルメチレン(メチル
インデニル)フルオレニルジルコニウムジメチル,イソ
プロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)インデニ
ルジルコニウムジメチル,イソプロピリデン(メチルシ
クロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジメチ
ル,イソプロピリデン(メチルインデニル)フルオレニ
ルジルコニウムジメチル,エチレン(メチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,エチレ
ン(メチルシクロペンタジエニル)フルオレニルジルコ
ニウムジメチル,ジメチルシリレン(メチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)フルオレニ
ルジルコニウムジメチル,ジメチルシリレン(メチルイ
ンデニル)フルオレニルジルコニウムジメチル,ジフェ
ニルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)インデニ
ルジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレン(メチル
シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジメ
チル,ジフェニルシリレン(メチルインデニル)フルオ
レニルジルコニウムジメチル,
【0054】ジフェニルメチレン(ジメチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジクロライド,ジ
フェニルメチレン(ジメチルシクロペンタジエニル)フ
ルオレニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルメチ
レン(ジメチルインデニル)フルオレニルジルコニウム
ジクロライド,イソプロピリデン(ジメチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジクロライド,イ
ソプロピリデン(ジメチルシクロペンタジエニル)フル
オレニルジルコニウムジクロライド,イソプロピリデン
(ジメチルインデニル)フルオレニルジルコニウムジク
ロライド,エチレン(ジメチルシクロペンタジエニル)
インデニルジルコニウムジクロライド,エチレン(ジメ
チルシクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウム
ジクロライド,ジメチルシリレン(ジメチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジクロライド,ジ
メチルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニル)フル
オレニルジルコニウムジクロライド,ジメチルシリレン
(ジメチルインデニル)フルオレニルジルコニウムジク
ロライド,ジフェニルシリレン(ジメチルシクロペンタ
ジエニル)インデニルジルコニウムジクロライド,ジフ
ェニルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニル)フル
オレニルジルコニウムジクロライド,ジフェニルシリレ
ン(ジメチルインデニル)フルオレニルジルコニウムジ
クロライド,
【0055】ジフェニルメチレン(ジメチルシクロペン
タジエニル)インデニルジルコニウムジメチル,ジフェ
ニルメチレン(ジメチルシクロペンタジエニル)フルオ
レニルジルコニウムジメチル,ジフェニルメチレン(ジ
メチルインデニル)フルオレニルジルコニウムジメチ
ル,イソプロピリデン(ジメチルシクロペンタジエニ
ル)インデニルジルコニウムジメチル,イソプロピリデ
ン(ジメチルシクロペンタジエニル)フルオレニルジル
コニウムジメチル,イソプロピリデン(ジメチルインデ
ニル)フルオレニルジルコニウムジメチル,エチレン
(ジメチルシクロペンタジエニル)インデニルジルコニ
ウムジメチル,エチレン(ジメチルシクロペンタジエニ
ル)フルオレニルジルコニウムジメチル,ジメチルシリ
レン(ジメチルシクロペンタジエニル)インデニルジル
コニウムジメチル,ジメチルシリレン(ジメチルシクロ
ペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジメチル,
ジメチルシリレン(ジメチルインデニル)フルオレニル
ジルコニウムジメチル,ジフェニルシリレン(ジメチル
シクロペンタジエニル)インデニルジルコニウムジメチ
ル,ジフェニルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニ
ル)フルオレニルジルコニウムジメチル,ジフェニルシ
リレン(ジメチルインデニル)フルオレニルジルコニウ
ムジメチル
【0056】ビス(シクロペンタジエニル)メチリデン
チタニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニル)メチ
リデンチタニウム,ビス(インデニル)メチリデンチタ
ニウム,エチレンビスインデニルメチリデンチタニウ
ム,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルメチリ
デンチタニウム,ビス(シクロペンタジエニル)プロピ
リデンチタニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)プロピリデンチタニウム,ビス(インデニル)プロ
ピリデンチタニウム,エチレンビスインデニルプロピリ
デンチタニウム,ジメチルシリレンビスシクロペンタジ
エニルプロピリデンチタニウム
【0057】ビス(シクロペンタジエニル)メチリデン
ジルコニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニル)メ
チリデンジルコニウム,ビス(インデニル)メチリデン
ジルコニウム,エチレンビスインデニルメチリデンジル
コニウム,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニル
メチリデンジルコニウム,ビス(シクロペンタジエニ
ル)プロピリデンジルコニウム,ビス(メチルシクロペ
ンタジエニル)プロピリデンジルコニウム,ビス(イン
デニル)プロピリデンジルコニウム,エチレンビスイン
デニルプロピリデンジルコニウム,ジメチルシリレンビ
スシクロペンタジエニルプロピリデンジルコニウム
【0058】ビス(シクロペンタジエニル)メチリデン
ハフニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニル)メチ
リデンハフニウム,ビス(インデニル)メチリデンハフ
ニウム,エチレンビスインデニルメチリデンハフニウ
ム,ジメチルシリレンビスシクロペンタジエニルメチリ
デンハフニウム,ビス(シクロペンタジエニル)プロピ
リデンハフニウム,ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)プロピリデンハフニウム,ビス(インデニル)プロ
ピリデンハフニウム,エチレンビスインデニルプロピリ
デンハフニウム,ジメチルシリレンビスシクロペンタジ
エニルプロピリデンハフニウム,などを挙げることがで
きる。これらのなかでも、ビスインデニルジメチルジル
コニウム,ビスインデニルジフェニルジルコニウム,ビ
スインデニルジクロロジルコニウム,ビスインデニルジ
ベンジルジルコニウム,ビスフルオレニルジメチルジル
コニウム,ビスフルオレニルジフェニルジルコニウム,
ビスフルオレニルジクロロジルコニウム,ビスフルオレ
ニルジベンジルジルコニウム,ビスシクロペンタジエニ
ルジメチルジルコニウム,ビスシクロペンタジエニルジ
フェニルジルコニウム,ビスシクロペンタジエニルジク
ロロジルコニウム,ビスシクロペンタジエニルジベンジ
ルジルコニウム等が好ましい。上記した各メタロセン化
合物は、いずれも2種以上を混合して触媒成分(1)の
出発物質として使用可能である。
【0059】本発明の触媒成分(1)は、上記一般式
(1)で示されるメタロセン化合物を出発物質として含
有するするが、この成分(1)は重合用触媒成分の製造
に際して、他の成分、例えば、下記の成分(2)、成分
(3)、成分(6)の1種または2種以上と任意に併用
することができる。 成分(2):一般式(2)で表される化合物 Me22 m (OR3n 2 z-m-n (2) 成分(3):共役二重結合を2個以上持つ有機環状化合
物 成分(6):無機担体および/または粒子状ポリマー 成分(2)を示す一般式(2)において、Me2 は周期
律表第I〜III族元素、好ましくはII〜III族元
素を示し、具体的にはリチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウムか
ら選ばれる。R2 およびR3 は個別に炭素数1〜24、
好ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜8の直鎖ま
たは分岐鎖炭化水素基を示す。このような炭化水素基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
ert−ブチル基、シクロブチル基、ペンチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、ヘキ
シル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基
などのアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのアリ
ール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、スチ
リル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、フェニ
ルプロピル基、ネオフィル基などのアラルキル基などが
挙げられる。X2 はフッ素、ヨウ素、塩素又は臭素のハ
ロゲン原子または水素原子を示す。但し、X2 が水素原
子の場合、Me2 はアルミニウムなどで例示される周期
律表第III族元素である。zはMe2 の価数を示し、
m及びnは0≦m≦z、0≦n≦z、0<m+n≦zの
関係にある数である。
【0060】成分(2)として使用可能な化合物の具体
例を摘記すれば、次の通りである。メチルリチウム、エ
チルリチウム、n-プロピルリチウム、イソプロピルリチ
ウム、n-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム、ペンチル
リチウム、オクチルリチウム、フェニルリチウム、ベン
ジルリチウム、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネ
シウム、ジn-プロピルマグネシウム、ジイソプロピルマ
グネシウム、ジn-ブチルマグネシウム、ジt-ブチルマグ
ネシウム、ジペンチルマグネシウム、ジオクチルマグネ
シウム、ジフェニルマグネシウム、ジベンジルマグネシ
ウム、メチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシ
ウムクロライド、n-プロピルマグネシウムクロライド、
イソプロピルマグネシウムクロライド、n-ブチルマグネ
シウムクロライド、t-ブチルマグネシウムクロライド、
ペンチルマグネシウムクロライド、オクチルマグネシウ
ムクロライド、フェニルマグネシウムクロライド、ベン
ジルマグネシウムクロライド、メチルマグネシウムブロ
マイド、メチルマグネシウムアイオダイド、エチルマグ
ネシウムブロマイド、エチルマグネシウムアイオダイ
ド、n-プロピルマグネシウムブロマイド、n-プロピルマ
グネシウムアイオダイド、イソプロピルマグネシウムブ
ロマイド、イソプロピルマグネシウムアイオダイド、n-
ブチルマグネシウムブロマイド、n-ブチルマグネシウム
アイオダイド、t-ブチルマグネシウムブロマイド、t-ブ
チルマグネシウムアイオダイド、ペンチルマグネシウム
ブロマイド、ペンチルマグネシウムアイオダイド、オク
チルマグネシウムブロマイド、
【0061】オクチルマグネシウムアイオダイド、フェ
ニルマグネシウムブロマイド、フェニルマグネシウムア
イオダイド、ベンジルマグネシウムブロマイド、ベンジ
ルマグネシウムアイオダイド、ジメチル亜鉛、ジエチル
亜鉛、ジn-プロピル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジn-ブ
チル亜鉛、ジt-ブチル亜鉛、ジペンチル亜鉛、ジオクチ
ル亜鉛、ジフェニル亜鉛、ジベンジル亜鉛、トリメチル
アルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチルアルミニウムブロマイド、ジエチルアルミ
ニウムフルオライド、ジエチルアルミニウムアイオダイ
ド、エチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニ
ウムジブロマイド、エチルアルミニウムジフルオライ
ド、エチルアルミニウムジアイオダイド、トリプロピル
アルミニウム、ジプロピルアルミニウムハイドライド、
ジプロピルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミ
ニウムブロマイド、ジプロピルアルミニウムフルオライ
ド、ジプロピルアルミニウムアイオダイド、ジイソブチ
ルアルミニウムハイドライド、
【0062】プロピルアルミニウムジクロライド、プロ
ピルアルミニウムジブロマイド、プロピルアルミニウム
ジフルオライド、プロピルアルミニウムジアイオダイ
ド、トリイソプロピルアルミニウム、ジイソプロピルア
ルミニウムクロライド、ジイソプロピルアルミニウムブ
ロマイド、ジイソプロピルアルミニウムフルオライド、
ジイソプロピルアルミニウアイオダイド、エチルアルミ
ニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムセスキブ
ロマイド、プロピルアルミニウムセスキクロライド、プ
ロピルアルミニウムセスキブロマイド、n-ブチルアルミ
ニウムセスキクロライド、n-ブチルアルミニウムセスキ
ブロマイド、イソプロピルアルミニウムジクロライド、
イソプロピルアルミニウムジブロマイド、イソプロピル
アルミニウムジフルオライド、イソプロピルアルミニウ
ムジアイオダイド、トリブチルアルミニウム、ジブチル
アルミニウムクロライド、ジブチルアルミニウムブロマ
イド、ジブチルアルミニウムフルオライド、ジブチルア
ルミニウムアイオダイド、ブチルアルミニウムジクロラ
イド、ブチルアルミニウムジブロマイド、ブチルアルミ
ニウムジフルオライド、ブチルアルミニウムジアイオダ
イド、トリsec-ブチルアルミニウム、ジsec-ブチルアル
ミニウムクロライド、ジsec-ブチルアルミニウムブロマ
イド、ジsec-ブチルアルミニウムフルオライド、ジsec-
ブチルアルミニウムアイオダイド、sec-ブチルアルミニ
ウムジクロライド、sec-ブチルアルミニウムジブロマイ
ド、sec-ブチルアルミニウムジフルオライド、sec-ブチ
ルアルミニウムジアイオダイド、トリtert- ブチルアル
ミニウム、ジtert- ブチルアルミニウムクロライド、ジ
tert- ブチルアルミニウムブロマイド、ジtert- ブチル
アルミニウムフルオライド、ジtert- ブチルアルミニウ
ムアイオダイド、
【0063】tert- ブチルアルミニウムジクロライド、
tert- ブチルアルミニウムジブロマイド、tert- ブチル
アルミニウムジフルオライド、tert- ブチルアルミニウ
ムジアイオダイド、トリイソブチルアルミニウム、ジイ
ソブチルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミ
ニウムブロマイド、ジイソブチルアルミニウムフルオラ
イド、ジイソブチルアルミニウムアイオダイド、イソブ
チルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウ
ムジブロマイド、イソブチルアルミニウムジフルオライ
ド、イソブチルアルミニウムジアイオダイド、トリヘキ
シルアルミニウム、ジヘキシルアルミニウムクロライ
ド、ジヘキシルアルミニウムブロマイド、ジヘキシルア
ルミニウムフルオライド、ジヘキシルアルミニウムアイ
オダイド、ヘキシルアルミニウムジクロライド、ヘキシ
ルアルミニウムジブロマイド、ヘキシルアルミニウムジ
フルオライド、ヘキシルアルミニウムジアイオダイド、
トリペンチルアルミニウム、ジペンチルアルミニウムク
ロライド、ジペンチルアルミニウムブロマイド、ジペン
チルアルミニウムフルオライド、ジペンチルアルミニウ
ムアイオダイド、ペンチルアルミニウムジクロライド、
ペンチルアルミニウムジブロマイド、ペンチルアルミニ
ウムジフルオライド、ペンチルアルミニウムジアイオダ
イド、トリデシルアルミニウム、メチルアルミニウムジ
メトキシド、メチルアルミニウムジエトキシド、メチル
アルミニウムジプロポキシド、メチルアルミニウムジブ
トキシド、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジメチル
アルミニウムエトキシド、ジメチルアルミニウムプロポ
キシド、ジメチルアルミニウムブトキシド、エチルアル
ミニウムジメトキシド、
【0064】エチルアルミニウムジエトキシド、エチル
アルミニウムジプロポキシド、エチルアルミニウムジブ
トキシド、ジエチルアルミニウムメトキシド、ジエチル
アルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムプロポ
キシド、ジエチルアルミニウムブトキシド、プロピルア
ルミニウムジメトキシド、プロピルアルミニウムジエト
キシド、プロピルアルミニウムジプロポキシド、プロピ
ルアルミニウムジブトキシド、ジプロピルアルミニウム
メトキシド、ジプロピルアルミニウムエトキシド、ジプ
ロピルアルミニウムプロポキシド、ジプロピルアルミニ
ウムブトキシド、ブチルアルミニウムメトキシド、ブチ
ルアルミニウムエトキシド、ブチルアルミニウムプロポ
キシド、ブチルアルミニウムブトキシド、ジブチルアル
ミニウムメトキシド、ジブチルアルミニウムエトキシ
ド、ジブチルアルミニウムプロポキシド、ジブチルアル
ミニウムブトキシド、ジメチルアルミニウムハイドライ
ド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルア
ルミニウムハイドライド、ジイソプロピルアルミニウム
ハイドライド、ジブチルアルミニウムハイドライド、ジ
イソブチルアルミニウムハイドライド、ジヘキシルアル
ミニウムハイドライド、ジシクロヘキシルアルミニウム
ハイドライド、メチルアルミニウムジハイドライド、エ
チルアルミニウムジハイドライド、プロピルアルミニウ
ムジハイドライド、イソプロピルアルミニウムジハイド
ライド、ブチルアルミニウムジハイドライド、イソブチ
ルアルミニウムジハイドライド、ヘキシルアルミニウム
ジハイドライド、シクロヘキシルアルミニウムジハイド
ライド、
【0065】上記した各化合物は2種以上を混合して使
用することができる。上記の化合物のなかにあって、成
分(2)として好ましい化合物は、トリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウム
クロライド、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロ
ピルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリ-sec
- ブチルアルミニウム、トリ-tert-ブチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリペンチルアルミニウム、ジイソブチルアル
ミニウムハイドライド、トリデシルアルミニウムなどで
ある。
【0066】成分(3)として使用可能な化合物を例示
すると、 共役二重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、さら
に好ましくは2〜3個有する炭素環を1個または2個以
上有し、全炭素数が4〜24、好ましくは4〜12であ
る環状炭化水素化合物、 上記の環状炭化水素化合物が1〜6個の炭化水素基
(典型的には、炭素数1〜12のアルキル基またはアラ
ルキル基)で部分的に置換された環状炭化水素化合物、 共役二重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、さら
に好ましくは2〜3個有する炭素環を1個または2個以
上有し、全炭素数が4〜24、好ましくは4〜12であ
る環状炭化水素基を有する有機ケイ素化合物、 上記の環状炭化水素基の水素が、1〜6個の炭化水
素基で部分的に置換された環状炭化水素基を有機ケイ素
化合物、 上記〜で示す化合物のアルカリ金属塩(ナトリウ
ム塩またはリチウム塩)、 を挙げることができる。これらの各化合物のなかでは、
分子中にシクロペンタジエン構造を持つものが好まし
い。
【0067】成分(3)として好適な環状炭化水素化合
物の一つは、次の一般式(3)で表される。
【化1】 [式中、R4、R5、R6、R7 、R8、は個別に水素また
は炭素数1〜10の炭化水素基を示し、その炭化水素基
の任意の2つは共同して環状炭化水素基を形成すること
ができる。] 一般式(3)の炭化水素基には、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、t−ブチル、ヘキシル、オクチルなどの
アルキル基;フェニルなどのアリール基、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシなどのアルコキシ基;フェノキシな
どのアリールオキシ基、ベンジルなどのアラルキル基が
包含される。また、一般式(3)の炭化水素基の任意の
2つが共同して環状炭化水素基を形成した場合、その骨
格としてはシクロヘプタトリエン、アリールおよびそれ
らの縮合環がある。一般式(3)で示される環状炭化水
素化合物のなかで、好適なものとしては、シクロペンタ
ジエン、インデン、アズレンなどの外、これらに炭素数
1〜10のアルキル、アリール、アラルキル、アルコキ
シまたはアリールオキシが置換した各誘導体などがあ
る。
【0068】また、成分(3)として使用可能な環状炭
化水素基を有する有機ケイ素化合物は、下記の一般式
(4)で表示することができる。 (Cp)r SiR9 s 3 4-r-s (4) ここで、Cpはシクロペンタジエニル基、置換シクロペ
ンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基で例
示される前記環状炭化水素基を示す。R9はメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t
−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基など
のアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基などのアルコキシ基;フェニル基、トリル基、キシリ
ル基などのアリール基;フェノキシ基などのアリールオ
キシ基;ベンジル基、フェネチル基、スチリル基、ネオ
フィル基などのアラルキル基で例示されるような、炭素
数1〜24、好ましくは1〜12の炭化水素残基または
水素を示す。前記の炭化水素残基は、必ずしも直鎖状
(ノルマル)である必要はなく、分岐鎖状(iso−,
sec−,tert−,neo−など)であって差し支
えない。X3 はフッ素、ヨウ素、塩素または臭素のハロ
ゲン原子を示し、rおよびsは0<r≦4、0≦s≦3
の範囲であり、好ましくは1≦r+s≦4である。
【0069】従って、成分(3)として使用可能な有機
環状炭化水素化合物には、次のような化合物が包含され
る。シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、
エチルシクロペンタジエン、プロピルシクロペンタジエ
ン、イソプロピルシクロペンタジエン、ブチルシクロペ
ンタジエン、イソブチルシクロペンタジエン、sec−
ブチルシクロペンタジエン、t−ブチルシクロペンタジ
エン、ヘキシルシクロペンタジエン、オクチルシクロペ
ンタジエン、1,2−ジメチルシクロペンタジエン、
1,3−ジメチルシクロペンタジエン、1−メチル−3
−プロピルシクロペンタジエン、1−エチル−3−メチ
ルシクロペンタジエン、1−エチル−3−プロピルシク
ロペンタジエン、1−プロピル−3−メチルシクロペン
タジエン、2−エチル−5−イソプロピルシクロペンタ
ジエン、2−メチル−5−フェニルシクロペンタジエ
ン、2−エチル−3,5−ジメチルシクロペンタジエ
ン、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエン、1,
2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエンなどの置
換シクロペンタジエン、インデン、4−メチル−1−イ
ンデン、4,7−ジメチルインデン、4,5,6,7−
テトラハイドロインデンなどの置換インデン、シクロヘ
プタトリエン、メチルシクロヘプタトリエンなどの置換
シクロヘプタトリエン、シクロオクタテトラエン、メチ
ルシクロオクタテトラエンなどの置換シクロオクタテト
ラエン、アズレン、メチルアズレン、エチルアズレン、
フルオレン、メチルフルオレンなどの置換フルオレンの
ような炭素数7〜24のシクロポリエン又は置換シクロ
ポリエン、
【0070】モノシクロペンタジエニルシラン、ジシク
ロペンタジエニルシラン、トリシクロペンタジエニルシ
ラン、テトラシクロペンタジエニルシラン、モノシクロ
ペンタジエニルモノメチルシラン、モノシクロペンタジ
エニルモノエチルシラン、モノシクロペンタジエニルジ
メチルシラン、モノシクロペンタジエニルジエチルシラ
ン、モノシクロペンタジエニルトリメチルシラン、モノ
シクロペンタジエニルトリエチルシラン、モノシクロペ
ンタジエニルモノメトキシシラン、モノシクロペンタジ
エニルモノエトキシシラン、モノシクロペンタジエニル
モノフェノキシシラン、モノシクロペンタジエニルモノ
メチルモノクロロシラン、モノシクロペンタジエニルモ
ノエチルモノクロロシラン、モノシクロペンタジエニル
モノメチルジクロロシラン、モノシクロペンタジエニル
モノエチルジクロロシラン、モノシクロペンタジエニル
トリクロロシラン、ジシクロペンタジエニルモノメチル
シラン、ジシクロペンタジエニルモノエチルシラン、ジ
シクロペンタジエニルジメチルシラン、ジシクロペンタ
ジエニルジエチルシラン、ジシクロペンタジエニルメチ
ルエチルシラン、ジシクロペンタジエニルジプロピルシ
ラン、ジシクロペンタジエニルエチルプロピルシラン、
ジシクロペンタジエニルジフェニルシラン、ジシクロペ
ンタジエニルフェニルメチルシラン、ジシクロペンタジ
エニルメチルクロロシラン、ジシクロペンタジエニルエ
チルクロロシラン、ジシクロペンタジエニルジクロロシ
ラン、ジシクロペンタジエニルモノメトキシシラン、ジ
シクロペンタジエニルモノエトキシシラン、ジシクロペ
ンタジエニルモノメトキシモノクロロシラン、ジシクロ
ペンタジエニルモノエトキシモノクロロシラン、トリシ
クロペンタジエニルモノメチルシラン、トリシクロペン
タジエニルモノエチルシラン、トリシクロペンタジエニ
ルモノメトキシシラン、トリシクロペンタジエニルモノ
エトキシシラン、トリシクロペンタジエニルモノクロロ
シラン、3−メチルシクロペンタジエニルシラン、ビス
3−メチルシクロペンタジエニルシラン、3−メチルシ
クロペンタジエニルメチルシラン、1,2−ジメチルシ
クロペンタジエニルシラン、1,3−ジメチルシクロペ
ンタジエニルシラン、1,2,4−トリメチルシクロペ
ンタジエニルシラン、
【0071】モノインデニルシラン、ジインデニルシラ
ン、トリインデニルシラン、テトラインデニルシラン、
モノインデニルモノメチルシラン、モノインデニルモノ
エチルシラン、モノインデニルジメチルシラン、モノイ
ンデニルジエチルシラン、モノインデニルトリメチルシ
ラン、モノインデニルトリエチルシラン、モノインデニ
ルモノメトキシシラン、モノインデニルモノエトキシシ
ラン、モノインデニルモノフェノキシシラン、モノイン
デニルモノメチルモノクロロシラン、モノインデニルモ
ノエチルモノクロロシラン、モノインデニルモノメチル
ジクロロシラン、モノインデニルモノエチルジクロロシ
ラン、モノインデニルトリクロロシラン、ジインデニル
モノメチルシラン、ジインデニルモノエチルシラン、ジ
インデニルジメチルシラン、ジインデニルジエチルシラ
ン、ジインデニルメチルエチルシラン、ジインデニルジ
プロピルシラン、ジインデニルエチルプロピルシラン、
ジインデニルジエフェニルシラン、ジインデニルフェニ
ルメチルシラン、ジインデニルメチルクロロシラン、ジ
インデニルエチルクロロシラン、ジインデニルジクロロ
シラン、ジインデニルモノメトキシシラン、ジインデニ
ルモノエトキシシラン、ジインデニルモノメトキシモノ
クロロシラン、ジインデニルモノエトキシモノクロロシ
ラン、トリインデニルモノメチルシラン、トリインデニ
ルモノエチルシラン、トリインデニルモノメトキシシラ
ン、トリインデニルモノエトキシシラン、トリインデニ
ルモノクロロシラン、3−メチルインデニルシラン、ビ
ス3−メチルインデニルシラン、3−メチルインデニル
メチルシラン、1,2−ジメチルインデニルシラン、
1,3−ジメチルインデニルシラン、1,2,4−トリ
メチルインデニルシラン、ペンタメチルインデニルシラ
ン等がある。好ましくはシクロペンタジエン、置換シク
ロペンタジエン、インデン、置換インデンなどが挙げら
れる。
【0072】この外、上記した各化合物のいずれかが、
アルキリデン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは
2〜3)またはシリレン基またはアルキルシリレン基
(アルキル基の炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜
3)を介して結合した化合物も、成分(3)として使用
できる。そうした化合物を例示すると、エチレンビスシ
クロペンタジエン、エチレンビスプロピルシクロペンタ
ジエン、エチレンビスブチルシクロペンタジエン、イソ
プロピリデンビスシクロペンタジエン、イソプロピリデ
ンビスインデン、イソプロピリデンビスプロピルシクロ
ペンタジエン、イソプロピリデンビスブチルシクロペン
タジエン、ビスインデニルエタン、ビス(4,5,6,
7−テトラハイドロ−1−インデニル)エタン、1,3
−プロパンジエニルビスインデン、1,3−プロパンジ
エニルビス(4,5,6,7−テトラハイドロ)インデ
ン、イソピレンビス(1−インデン)、イソプロピレン
(1−インデニル)シクロペンタジエン、ジフェニルメ
チレンビスインデン、ジフェニルメチレン(9−フルオ
レニル)シクロペンタジエン、イソプロピレンシクロペ
ンタジエニル−1−フルオレン、ジメチルシリレンビス
シクロペンタジエン、ジメチルシリレンビスインデン、
ジメチルシリレンビスプロピルシクロペンタジエン、ジ
メチルシリレンビスブチルシクロペンタジエン、ジフェ
ニルシリレンビスシクロペンタジエン、ジフェニルシリ
レンビスインデン、ジフェニルシリレンビスプロピルシ
クロペンタジエン、ジフェニルシリレンビスブチルシク
ロペンタジエンなどがある。
【0073】成分(6)としては、無機担体および/ま
たは粒子状ポリマーが使用可能である。無機担体は、触
媒調製時並びに重合反応時に、固体として存在できるも
のであれば、その形状は粉末状、粒状、フレーク状、箔
状、繊維状などの何れであっても差し支えない。しか
し、いずれの形状であっても、最大長は通常5〜200
μm、好ましくは10〜100μmの範囲のものが適し
ている。また、無機担体は多孔性であることが好まし
く、通常、その表面積は50〜1000m2 /g、細孔
容積は0.05〜3cm3 の範囲であることが望ましい。
無機担体としては、炭素質物、金属、金属酸化物、金属
塩化物、金属炭酸塩またはこれらの混合物が使用可能で
あり、これらは通常200〜900℃で空気中または窒
素、アルゴン等の不活性ガス中で焼成して用いられる。
無機担体に用いることができる好適な金属としては、例
えば鉄、アルミニウム、ニッケルなどが挙げられる。金
属酸化物としては周期律表第I〜VIII族から選ばれ
る金属の単独酸化物または複酸化物が挙げられ、例え
ば、SiO2 、Al23 、MgO、CaO、B2
3 、TiO2 、ZrO2 、Fe23 、SiO2 ・Al
23 、Al23 ・MgO、Al23 ・CaO、A
24 ・MgO・CaO、Al23 ・MgO・Si
2 、Al23 ・CuO、Al23 ・Fe23
Al23・NiO、SiO2 ・MgOなどが挙げられ
る。なお、酸化物で表示した上記の式は、分子式ではな
く、組成のみを表すものである。つまり、本発明におい
て用いられる複酸化物の構造および成分比率は、特に限
定されるものではない。また、本発明において用いる金
属酸化物は、少量の水分を吸着していても差し支えな
く、少量の不純物を含有していても差し支えない。金属
塩化物としては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金
属の塩化物が好ましく、具体的にはMgCl2 ,CaC
2 などが特に好適である。金属炭酸塩としてはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属の炭酸塩が好ましく、具体的
には、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ムなどが挙げられる。炭素物質としては、例えば、カー
ボンブラック、活性炭などが挙げられる。以上の無機担
体はいずれも成分(6)として使用できるが、特に金属
酸化物の使用が好ましい。
【0074】粒子状ポリマー担体としては、触媒調製時
および重合反応時において、溶融などせずに固体として
存在することができるものである限り、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂のいずれもが使用でき、その粒径は通常5
〜2000μm、好ましくは10〜100μmの範囲に
ある。ポリマー担体の素材となるポリマーには、低分子
量のものから超高分子量のものまで任意に使用可能であ
る。素材となるポリマーの分子量は、その種類にもよる
が、通常、1000〜3000,000の範囲のものが
適している。粒子状ポリマー担体の具体例を摘記する
と、粒子状のエチレン重合体、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体、プロピレン重合体または共重合体、ポリ1
−ブテンなどで代表される各種のポリオレフィン(好ま
しくは炭素数2〜12)、ポリエステル、ポリアミド、
ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸メチル、ポリスチレン、ポリノルボルネンのほか、
各種の天然高分子およびこれらの混合物が挙げられる。
【0075】上記した無機担体および粒子状ポリマー担
体は、そのまま成分(6)として用いることもできる
が、使用に先立ち、予備処理を施すことができる。この
予備処理に使用する化合物には、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリn−ヘキシルアルミニウム、ジメチルアルミ
ニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジエチルモノエトキシアルミニウム、トリエトキシアル
ミニウムなどの有機アルミニウム化合物とか、成分
(4)として後述する化合物や、シラン化合物などが使
用可能である。特に無機担体については、アルコール、
アルデヒドのような活性水素含有化合物、エステル、エ
ーテルなどの電子供与性化合物、テトラアルコキシシリ
ケート、テトラアルコキシアルミニウム、遷移金属テト
ラアルコキシドなどのアルコキサイド基含有化合物など
が使用可能である。担体の予備処理は、窒素またはアル
ゴンなどの不活性雰囲気中、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素(通常炭素
数は6〜12)、ヘプタン、ヘキサン、デカン、ドデカ
ン、シクロヘキサンなどの脂肪族あるいは脂環族炭化水
素(通常炭素数5〜12)等の液状不活性炭化水素溶媒
中で、担体と予備処理用化合物とを、撹拌下または非撹
拌下に接触させる方法で通常行うことができる。一般
に、接触温度は−100℃〜200℃、好ましくは−5
0℃〜100℃の範囲にあり、接触時間は30分〜50
時間、好ましくは1時間〜24時間の範囲にある。な
お、担体の予備処理を、予備処理用化合物が可溶な溶
媒、すなわちベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼンなどの芳香族炭化水素溶媒(通常炭素数は6〜1
2)中で行った場合には、予備処理された担体を含む反
応混合物から溶媒を除去することなく、この反応混合物
をそのまま本発明の触媒成分の調製に供することができ
る。また、当該の反応混合物に、予備処理用化合物が不
溶もしくは難溶の液状不活性炭化水素(例えば、予備処
理用化合物が変性有機アルミニウム化合物の場合は、ペ
ンタン、ヘキサン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン
などの脂肪族あるいは脂環族炭化水素)をさらに添加し
て固形分を析出させれば、予備処理された成分(6)を
固体として取り出すことができる。また、上記した反応
混合物から、これに含まれる芳香族炭化水素溶媒の一部
または全部を除去させても、予備処理された成分(6)
を固体として取り出すことができる。予備処理用化合物
の使用量は、予備処理に供する担体1gに対して、通常
0.01〜10000ミリモル、好ましくは0.1〜1
00ミリモル(ただし、変性アルミニウム化合物におい
てはAl原子濃度)の範囲内で選ばれる。
【0076】本発明の触媒成分(1)の出発物質として
使用される一般式(1)のメタロセン化合物は、溶液状
態で1H−NMRを測定すると、シクロペンタジエニル
構造、インデニル構造またはフルオレニル構造の5員環
に、通常、水素のピークが観測されるが、そのメタロセ
ン化合物に適宜な処理を施すことによって、上記のよう
な水素ピークが観測されない形態に変化する。本発明で
は便宜的に、水素ピークが観測されるメタロセン化合物
を「未変性メタロセン化合物」と呼び、この未変性化合
物を出発物質とし、水素ピークが観測されないものを
「変性化合物」と呼ぶ。上記の一般式(1)で示される
メタロセン化合物は、触媒成分として使用する際に、あ
るいは他の1種又は2種以上の触媒成分と組み合せて重
合用触媒として使用する際に、変性メタロセン化合物に
変化していればよく、そうした変性化合物を触媒成分
(1)という。一般式(1)で示されるメタロセン化合
物から、触媒成分(1)又は触媒を取得する好適な方法
を以下に例示するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。 I.メタロセン化合物を溶したトルエン、キシレン、メ
シチレンなどの芳香族炭化水素溶液に、成分(2)およ
び成分(3)を加え、0℃から300℃、好ましくは3
0℃から250℃、さらに好ましくは60℃から200
℃、特に好ましくは100℃を越え170℃で、5分か
ら150時間、好ましくは10分から50時間、さらに
好ましくは30分から10時間攪拌する。 II.メタロセン化合物を溶したトルエン、キシレン、メ
シチレンなどの芳香族炭化水素溶液に、後述する成分
(4)を加え、室温で1時間から10000時間、好ま
しくは5時間から1000時間、さらに好ましくは12
時間から500時間、特に好ましくは50時間を越えか
ら300時間、さらに特に好ましくは100時間から3
00時間攪拌する。 III.メタロセン化合物を溶したトルエン、キシレン、
メシチレンなどの芳香族炭化水素溶液に、成分(2)お
よび成分(3)を加え、0℃から300℃、好ましくは
30℃から250℃、さらに好ましくは60℃から20
0℃、特に好ましくは100℃を越え170℃で、5分
から150時間、好ましくは10分から50時間、さら
に好ましくは30分から10時間攪拌し、さらに、後述
する成分(4)および/あるいは成分(5)を加え、室
温で1分から10000時間、好ましくは2分から10
00時間、さらに好ましくは10分から500時間、特
に好ましくは50時間越え300時間、さらに特に好ま
しくは100時間から300時間攪拌する。 IV.メタロセン化合物を溶したトルエン、キシレン、メ
シチレンなどの芳香族炭化水素溶液に、後述する成分
(4)を加え、0℃から300℃,好ましくは30℃か
ら250℃、さらに好ましくは60℃から200℃、特
に好ましくは100℃越え170℃で、5分から150
時間、好ましくは10分から50時間、さらに好ましく
は30分から10時間攪拌する。 未変性のメタロセン(チタノセン、ジルコノセン、ハフ
ノセン)化合物を1H−NMRで測定すると、シクロペ
ンタジエニル基、インデニル基あるいはフルオレニル基
などの5員環部分に付いている水素のピークは、通常ケ
ミカルシフトでδ=4ppm〜7ppmの範囲で観測さ
れる。この範囲に観測される代表的な化合物としてオレ
フィン類がある。然るに、本発明の触媒成分(1)であ
る変性化合物は、試料溶液中にオレフィン類が共存して
いる場合でも、溶媒と共にオレフィン類を減圧除去し、
再度溶媒を加えて1H−NMRを測定すると、δ=4p
pm〜7ppmの範囲に、上記の5員環に結合した水素
のピークが現れない。
【0077】本発明のオレフィン類重合用触媒は、一般
式(1)で示されるメタロセン化合物を、下記のプロモ
ーター成分、すなわち、成分(4)および/または成分
(5)と接触させることで調製されるが、その重合用触
媒の調製に際しては、上記した成分(2)、成分(3)
及び成分(6)の1種又は2種以上を、付加的に使用す
ることもできる。 成分(4):Al−O−Al結合を含む変性有機アルミ
ニウム化合物 成分(5):ボレートおよび/またはボラン 一般式(1)で示されるメタロセン化合物は、上記の他
の成分との接触前の状態において、未変性メタロセン化
合物であって差し支えなく、また、接触後でも未変性メ
タロセン化合物であって差し支えない。しかし、接触後
でも未変性メタロセン化合物である場合は、少なくとも
重合反応に供する時点で、変性化合物に変化していなけ
ればならない。
【0078】成分(4)として用いられる変性有機アル
ミニウム化合物は、分子中にAl−O−Al結合を含む
ものであり、その数は、通常1〜100、好ましくは1
〜50個である。このような変性有機アルミニウム化合
物は、通常有機アルミニウム化合物と水との反応するこ
とにより得られる生成物である。有機アルミニウムと水
との反応は、通常不活性炭化水素中で行われる。不活性
炭化水素としてはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素及び
芳香族炭化水素が使用できるが、脂肪族炭化水素又は芳
香族炭化水素を使用することが好ましい。
【0079】変性有機アルミニウム化合物の調製に用い
る有機アルミニウム化合物は、次の一般式(5)で表さ
れる。 R10 c AlX4 3-c (5) [式中、R10は炭素数1〜18、好ましくは1〜12の
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基
等の炭化水素基を、X4 は水素原子又はハロゲン原子を
示し、cは1≦c≦3の整数を示す] 好ましくはトリアルキルアルミニウムが使用され、その
アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基等のいず
れでも差し支えないが、メチル基であることが特に好ま
しい。
【0080】水と有機アルミニウム化合物との反応比
(水/Alモル比)は、0.25/1〜1.2/1、特
に、0.5/1〜1/1であることが好ましく、反応温
度は通常−70〜100℃、好ましくは−20〜20℃
の範囲にある。反応時間は通常5〜24時間、好ましく
は10〜5時間の範囲で選ばれる。反応に要する水とし
て、単なる水のみならず、硫酸銅水和物、硫酸アルミニ
ウム水和物等に含まれる結晶水や反応系中に水が生成し
うる成分も利用することもできる。なお、上記した変性
有機アルミニウム化合物のうち、アルキルアルミニウム
と水とを反応させて得られるものは、通常アルミノキサ
ンと呼ばれ、特にメチルアルミノキサン(もしくはメチ
ルアルミノキサンから実質的になるもの)は、本発明の
成分(4)として好適である。もちろん、本発明の成分
(4)として、上記した各変性有機アルミニウム化合物
の2種以上を組み合わせて使用することもでき、また前
記変性有機アルミニウム化合物を前述の不活性炭化水素
溶媒に溶液または分散させた溶液としたものを用いても
良い。
【0081】次に、成分(5)として使用されるボレー
ト/あるいはボランについて説明する。ボレートの第1
例は、一般式(6)で表される。 [L1 −H]+ [BR111256- (6) ここで、式中L1 は中性ルイス塩基を、Hは水素原子
を、[L1 −H]はアンモニウム、アニリニウム、ホス
フォニウム等のブレンステッド酸を示す。アンモニウム
としては、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモ
ニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブチルアンモ
ニウム、トリ(n−ブチル)アンモニウムなどのトリア
ルキル置換アンモニウム、ジ(n−プロピル)アンモニ
ウム、ジシクロヘキシルアンモニウムなどのジアルキル
アンモニウムが例示できる。アニリウムとしては、N,
N−ジメチルアニリニウム、N,N−ジエチルアニリニ
ウム、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニリニウム
などのN,N−ジアルキルアニリニウムが例示できる。
また、ホスフォニウムとしてはトリフェニルホスフォニ
ウム、トリブチルホスホニウム、トリ(メチルフェニ
ル)ホスフォニウム、トリ(ジメチルフェニル)ホスフ
ォニウムなどのトリアリールホスフォニウム、トリアル
キルホスフォニウムが挙げられる。R11及びR12は6〜
20、好ましくは6〜16の炭素原子を含む同じか又は
異なる芳香族又は置換芳香族炭化水素基で、架橋基によ
って互いに連結されていてもよく、置換芳香族炭化水素
基の置換基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基等に代表されるアルキル基やフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲンが好ましい。X5 及びX
6 はハイドライド基、ハライド基、1〜20の炭素原子
を含むヒドロカルビル基、1個以上の水素原子がハロゲ
ン原子によって置換された1〜20の炭素原子を含む置
換ヒドロカルビル基である。
【0082】ボレートの第2例は、一般式(7)で表さ
れる。 [L2 −H][(CX7 )a (BX8 )b X9 c ]d- (7) ここで、L2 −Hは、H+ 、アンモニウム又は3個まで
の水素原子を持ち、通常1〜20個の炭素原子を含むヒド
ロカルビル基、又は1個以上の水素原子がハロゲン原子
によって置換された、通常1〜20個までの炭素原子を含
む置換ヒドロカルビル基によって置換された置換アンモ
ニウムカチオン、ホスフォニウム基、3個までの水素原
子が通常1〜20個の炭素原子を含むヒドロカルビル基
で、又は1個以上の水素原子がハロゲン原子によって置
換された通常1〜20個の炭素原子を含む置換ヒドロカル
ビル基で置換された置換ホスフォニウム基等のいずれか
である。B及びCはそれぞれホウ素及び炭素である。X
7 、X8 及びX9 は、ハイドライド基、ハライド基、通
常1〜20個の炭素原子を含むヒドロカルビル基、1個以
上の水素原子がハロゲン原子によって置換された、通常
1〜20個の炭素原子を含むヒドロカルビル基、有機部分
の各ヒドロカルビル置換基が通常1〜20個の炭素原子を
含み、金属が周期律表IVA族から選ばれる有機メタロ
イド基等からなる群から個別に選択される基である。a
及びcは0以上の整数である。dは1以上の整数であ
る。a+c+dは通常2から8までの偶数の整数であ
る。bは通常5から22までの整数である。
【0083】ボレートの第3例は、一般式(8)で表さ
れる。 [L2 −H]〔[〈(CX10e (BX11f (X12g h-2n+i- (8) ここで、L2 −Hは、H+ 、アンモニウム又は3個まで
の水素原子と、通常1〜20個の炭素原子を含むヒドロカ
ルビル基、又は1個以上の水素原子がハロゲン原子によ
って置換された、通常1〜20個までの炭素原子を含む置
換ヒドロカルビル基によって置換された置換アンモニウ
ム、ホスフォニウム基、3個までの水素原子が通常1〜
20個の炭素原子を含むヒドロカルビル基で、又は1個以
上の水素原子がハロゲン原子によって置換された通常1
〜20個の炭素原子を含む置換ヒドロカルビル基で置換さ
れた置換ホスフォニウム基等のいずれかである。B、
C、M、Hはそれぞれホウ素、炭素、遷移金属及び水素
である。X10、X11及びX12は、ハイドライド基、ハラ
イド基、通常1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビ
ル基、1個以上の水素原子がハロゲン原子によって置換
された、通常1〜20個の炭素原子を含むヒドロカルビル
基、有機メタロイドの有機部分の各ヒドロカルビル置換
基が通常1〜20個の炭素原子を含み、金属が周期律表I
VA族から選ばれる有機メタロイド基等から成る群から
個別に選択される基である。e及びgは0以上の同じか
異なる整数である。hは2以上の整数であり、e+g+
hは通常4から8までの偶数の整数である。fは通常6
から12までの整数である。nは2h−n=iとなるよう
な整数で、iは1以上の整数である。
【0084】ボレートの第4例は、一般式(9)で表さ
れる。 [L3+ [BR111256- (9) ここで、L3 はカルボカチオン、メチルカチオン、エチ
ルカチオン、プロピルカチオン、イソプロピルカチオ
ン、ブチルカチオン、イソブチルカチオン、tert-ブチ
ルカチオン、ペンチルカチオン、トロピニウムカチオ
ン、ベンジルカチオン、トリチルカチオン等である。R
11、R12、X5及びX6は、一般式(6)のものと同じで
ある。ボレートの第5例は、一般式(10)で表され
る。 [R2M]+ [BR111256- (10) ここで、Rはシクロペンタジエニル基、置換シクロペン
タジエニル基、インデニル基及び置換インデニル基であ
り、MはCr,Mn,Fe,Co,Ni等の遷移金属で
ある。ボレートの第6例は、一般式(11)で表され
る。 [L3+ [(CX7a (BX8b 9 c d- (11) ここで、L3は一般式(9)のものと同じである。また
C、X7、X8、X9、a、b、c及びdは一般式(7)
のものと同じである。ボレートの第7例は、一般式(1
2)で表される。 [R2M]+ [(CX7a (BX8b 9 c d- (12) ここで、R、Mは一般式(10)のものと同じである。
またC、X7、X8、X9、a、b,c及びdは一般式
(7)のものと同じである。ボレートの第8例は、一般
式(13)で表される。 [L3+ 〔[〈(CX10e (BX11f (X12g h-2n+i- (13) ここで、L3は一般式4のものと同じである。またC、X
10、X11、X12、M、n,e,f,g,h及びiは、一
般式(8)のものと同じである。ボレートの第9例は、
一般式(14)で表される。 [R2M]+ 〔[〈(CX10e (BX11f (X12g h-2n+i- (14) ここで、R、Mは一般式(10)のものと同じである。
またC、X10、X11、X12、M、n、e、f、g、h及
びiは一般式(8)のものと同じである。
【0085】以下にボレートの具体例を例示する。一般
式(6)のボレートの具体例を摘記すると、トリブチル
アンモニウムテトラ(p-トリル)ボレート、トリブチル
アンモニウムテトラ(m-トリル)ボレート、トリブチル
アンモニウムテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,
トリブチルアンモニウムテトラ(p-フルオロフェニル)
ボレート,トリブチルアンモニウムテトラ(m-フルオロ
フェニル)ボレート,トリブチルアンモニウムテトラ
(3,5-ジフルオロフェニル)ボレート,ジメチルアニリ
ニウムテトラ(o-トリル)ボレート,ジメチルアニリニ
ウムテトラ(p-トリル)ボレート,ジメチルアニリニウ
ムテトラ(m-トリル)ボレート,ジメチルアニリニウム
テトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,ジメチルアニ
リニウムテトラ(p-フルオロフェニル)ボレート,ジメ
チルアニリニウムテトラ(m-フルオロフェニル)ボレー
ト,ジメチルアニリニウムテトラ(3,5-ジフルオロフェ
ニル)ボレート,ジメチルアニリニウムテトラ(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートトリフェニルホスホニウム
テトラフェニルボレート,トリフェニルホスホニウムテ
トラ(o-トリル)ボレート,トリフェニルホスホニウム
テトラ(p-トリル)ボレート,トリフェニルホスホニウ
ムテトラ(m-トリル)ボレート,トリフェニルホスホニ
ウムテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,トリフェ
ニルホスホニウムテトラ(p-フルオロフェニル)ボレー
ト,トリフェニルホスホニウムテトラ(m-フルオロフェ
ニル)ボレート,トリフェニルホスホニウムテトラ(3,
5-ジフルオロフェニル)ボレート,トリフェニルホスホ
ニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートを例
示することができる。さらにトリエチルアンモニウムテ
トラ(o−フルオロフェニル)ボレート、トリエチルア
ンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、トリエチルアンモニウムテトラ(フェニル)ボレー
ト、トリプロピルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラフェニルボ
レート、トリメチルアンモニウムテトラ(p−トリル)
ボレート、トリメチルアンモニウムテトラ(o−トリ
ル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラ(o,
p−ジメチルフェニル)ボレート、トリブチルアンモニ
ウムテトラ(p−トリフルオロメチルフェニル)ボレー
ト、トリブチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテ
トラ(o−トリル)ボレートなどのトリアルキル置換ア
ンモニウム塩、N,N−ジメチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウム
テトラ(フェニル)ボレート、N,N−2,4,6−ペ
ンタメチルアニリニウムテトラ(フェニル)ボレートな
どのN,N−ジアルキルアニリニウム塩、ジ(1−プロ
ピル)アンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラフェニ
ルボレートなどのジアルキルアンモニウム塩を例示する
ことができる。これらの中でも、トリブチルアンモニウ
ムテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,トリブチル
アンモニウムテトラ(p-フルオロフェニル)ボレート,
トリブチルアンモニウムテトラ(m-フルオロフェニル)
ボレート,トリブチルアンモニウムテトラ(3,5-ジフル
オロフェニル)ボレート,トリブチルアンモニウムテト
ラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート,ジメチルアニ
リニウムテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,ジメ
チルアニリニウムテトラ(p-フルオロフェニル)ボレー
ト,ジメチルアニリニウムテトラ(m-フルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウムテトラ(3,5-ジフ
ルオロフェニル)ボレート,ジメチルアニリニウムテト
ラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好ましく、ト
リブチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレートが特に好ましい。
【0086】一般式(7)のボレートの具体例を摘記す
ると、トリブチルアンモニウム-1-カルバウンデカボレ
ート,トリブチルアンモニウム-1-カルバデカボレー
ト,トリブチルアンモニウム-6-カルバウンデカボレー
ト,トリブチルアンモニウム-7-カルバウンデカボレー
ト,トリブチルアンモニウム-7,8-ジカルバウンデカボ
レート,トリブチルアンモニウム-2,9-ジカルバウンデ
カボレート,メチルアンモニウム1−カルバドデカボレ
ート、エチルアンモニウム1−カルバドデカボレート、
プロピルアンモニウム1−カルバドデカボレート、イソ
プロピルアンモニウム1−カルバドデカボレート、(n
−ブチル)アンモニウム1−カルバドデカボレート、ア
ニリニウム1−カルバドデカボレート、(p−トリル)
アンモニウム1−カルバドデカボレートなどのモノヒド
ロカルビル置換アンモニウム塩、ジメチルアニリニウム
-1-カルバウンデカボレート,ジメチルアニリニウム-1-
カルバドデカボレート,ジメチルアニリニウム-1-カル
バデカボレート,ジメチルアニリニウム-6-カルバウン
デカボレート,ジメチルアニリニウム-7-カルバウンデ
カボレート,ジメチルアニリニウム-7,8-ジカルバウン
デカボレート,ジメチルアニリニウム-2,9-ジカルバウ
ンデカボレート,ジメチルアンモニウム1−カルバドデ
カボレート、ジエチルアンモニウム1−カルバドデカボ
レート、ジプロピルアンモニウム1−カルバドデカボレ
ート、ジイソプロピルアンモニウム1−カルバドデカボ
レート、ジ(n−ブチル)アンモニウム1−カルバドデ
カボレート、ジフェニルアンモニウム1−カルバドデカ
ボレート、ジ(p−トリル)アンモニウム1−カルバド
デカボレートなどのジヒドロカルビル置換アンモニウム
塩、トリメチルアンモニウム1−カルバドデカボレー
ト、トリエチルアンモニウム1−カルバドデカボレー
ト、トリプロピルアンモニウム1−カルバドデカボレー
ト、トリ(n−ブチル)アンモニウム1−カルバドデカ
ボレート、トリフェニルアンモニウム1−カルバドデカ
ボレート、トリ(p−トリル)アンモニウム1−カルバ
ドデカボレート、N,N−ジメチルアニリニウム1−カ
ルバドデカボレート、N,N−ジエチルアニリニウム1
−カルバドデカボレートなどのトリヒドロカルビル−置
換アンモニウム塩を例示することができる。
【0087】一般式(8)のボレートの具体例を摘記す
ると、トリブチルアンモニウムビス(ノナヒドリド-1,3
-ジカルバウナボレート)コバルテート(III),トリブ
チルアンモニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカル
バウンデカボレート)フェレート(III),トリブチル
アンモニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウ
ンデカボレート)コバルテート(III),トリブチルア
ンモニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウン
デカボレート)ニッケレート(III),トリブチルアン
モニウムビス(ドデカヒドリドジカルバドデカボレー
ト)コバルテート(III),トリブチルアンモニウムビ
ス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)ク
ロメート(III),トリブチルアンモニウムビス(ウン
デカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)マンガネー
ト(IV),トリブチルアンモニウムビス(ウンデカヒド
リド-7-カルバウンデカボレート)コバルテート(II
I),トリブチルアンモニウムビス(ウンデカヒドリド-
7-カルバウンデカボレート)ニッケレート(IV)、ジメ
チルアニリニウムビス(ノナヒドリド-1,3-ジカルバウ
ナボレート)コバルテート(III),ジメチルアニリニ
ウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボ
レート)フェレート(III),ジメチルアニリニウムビ
ス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレー
ト)コバルテート(III),ジメチルアニリニウムビス
(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケレート(III),ジメチルアニリニウムビス(ド
デカヒドリドジカルバドデカボレート)コバルテート
(III),ジメチルアニリニウムビス(ウンデカヒドリ
ド-7-カルバウンデカボレート)クロメート(III),ジ
メチルアニリニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバ
ウンデカボレート)マンガネート(IV),ジメチルアニ
リニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボ
レート)コバルテート(III),ジメチルアニリニウム
ビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)
ニッケレート(IV)、トリフェニルホスホニウムビス
(ノナヒドリド-1,3-ジカルバウナボレート)コバルテ
ート(III),トリフェニルホスホニウムビス(ウンデ
カヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)フェレー
ト(III),トリフェニルホスホニウムビス(ウンデカ
ヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバルテー
ト(III),トリフェニルホスホニウムビス(ウンデカ
ヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)ニッケレー
ト(III),トリフェニルホスホニウムビス(ドデカヒ
ドリドジカルバドデカボレート)コバルテート(II
I),トリフェニルホスホニウムビス(ウンデカヒドリ
ド-7-カルバウンデカボレート)クロメート(III),ト
リフェニルホスホニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カ
ルバウンデカボレート)マンガネート(IV),トリフェ
ニルホスホニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウ
ンデカボレート)コバルテート(III),トリフェニル
ホスホニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデ
カボレート)ニッケレート(IV)が挙げられる。
【0088】一般式(9)のボレートの具体例を摘記す
ると、トリチルテトラフェニルボレート,トリチルテト
ラ(o-トリル)ボレート,トリチルテトラ(p-トリル)
ボレート,トリチルテトラ(m-トリル)ボレート,トリ
チルテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,トリチル
テトラ(p-フルオロフェニル)ボレート,トリチルテト
ラ(m-フルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ
(3,5-ジフルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トロピニウムテ
トラフェニルボレート,トロピニウムテトラ(o-トリ
ル)ボレート,トロピニウムテトラ(p-トリル)ボレー
ト,トロピニウムテトラ(m-トリル)ボレート,トロピ
ニウムテトラ(o-フルオロフェニル)ボレート,トロピ
ニウムテトラ(p-フルオロフェニル)ボレート,トロピ
ニウムテトラ(m-フルオロフェニル)ボレート,トロピ
ニウムテトラ(3,5-ジフルオロフェニル)ボレート,ト
ロピニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
を例示することができる。これらの中でもトリチルテト
ラ(o-フルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ
(p-フルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ(m-
フルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ(3,5-ジ
フルオロフェニル)ボレート,トリチルテトラ(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート,トロピニウムテトラ(o-
フルオロフェニル)ボレート,トロピニウムテトラ(p-
フルオロフェニル)ボレート,トロピニウムテトラ(m-
フルオロフェニル)ボレート,トロピニウムテトラ(3,
5-ジフルオロフェニル)ボレート,トロピニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好ましい。更に
好ましくは、トリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,トロピニウムテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレートが挙げられる。
【0089】一般式(10)のボレートの具体例を摘記
すると、フェロセニウムテトラフェニルボレート,フェ
ロセニウムテトラ(o-トリル)ボレート,フェロセニウ
ムテトラ(p-トリル)ボレート,フェロセニウムテトラ
(m-トリル)ボレート,フェロセニウムテトラ(o-フル
オロフェニル)ボレート,フェロセニウムテトラ(p-フ
ルオロフェニル)ボレート,フェロセニウムテトラ(m-
フルオロフェニル)ボレート,フェロセニウムテトラ
(3,5-ジフルオロフェニル)ボレート,フェロセニウム
テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートを例示する
ことができる。この中でもフェロセニウムテトラ(o-フ
ルオロフェニル)ボレート,フェロセニウムテトラ(p-
フルオロフェニル)ボレート,フェロセニウムテトラ
(m-フルオロフェニル)ボレート,フェロセニウムテト
ラ(3,5-ジフルオロフェニル)ボレート,フェロセニウ
ムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好まし
い。更に好ましくはフェロセニウムテトラ(ペンタフル
オロフェニル)ボレートが挙げられる。
【0090】一般式(11)のボレートの具体例を摘記
すると、トリチル-1-カルバウンデカボレート,トリチ
ル-1-カルバドデカボレート,トリチル-1-カルバデカボ
レート,トリチル-6-カルバウンデカボレート,トリチ
ル-7-カルバウンデカボレート,トリチル-7,8-ジカルバ
ウンデカボレート,トリチル-2,9-ジカルバウンデカボ
レート,トロピニウム-1-カルバウンデカボレート,ト
ロピニウム-1-カルバドデカボレート,トロピニウム-1-
カルバデカボレート,トロピニウム-6-カルバウンデカ
ボレート,トロピニウム-7-カルバウンデカボレート,
トロピニ ウム-7,8-ジカルバウンデカボレート,トロピ
ニウム-2,9-ジカルバウンデカボレートが例示される。
一般式(12)のボレートの具体例を摘記すると、フェ
ロセニウム-1-カルバウンデカボレート,フェロセニウ
ム-1-カルバドデカボレート,フェロセニウム-1-カルバ
デカボレート,フェロセニウム-6-カルバウンデカボレ
ート,フェロセニウム-7-カルバウンデカボレート,フ
ェロセニウム-7,8-ジカルバウンデカボレート,フェロ
セニウム-2,9-ジカルバウンデカボレート等が例示され
る。一般式(13)のボレートの具体例を摘記すると、
トリチルビス(ノナヒドリド-1,3-ジカルバウナボレー
ト)コバルテート(III),トリチルビス(ウンデカヒ
ドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)フェレート(I
II),トリチルビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバ
ウンデカボレート)コバルテート(III),トリチルビ
ス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレー
ト)ニッケレ ート(III),トリチルビス(ドデカヒド
リドジカルバドデカボレート)コバル テート(III),
トリチルビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボ
レート)クロメート(III),トリチルビス(ウンデカ
ヒドリド-7-カルバウンデカボレート)マンガネート(I
V),トリチルビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウン
デカボレート)コバルテート(III),トリチルビス
(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)ニッ
ケレート(IV)、トロピニウムビス(ノナヒドリド-1,3
-ジカルバウナボレート)コバルテート(III),トロピ
ニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカ
ボレート)フェレート(III),トロピニウムビス(ウ
ンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)コバ
ルテート(III),トロピニウムビス(ウンデカヒドリ
ド-7,8-ジカルバウンデカボレート)ニッケレート(II
I),トロピニウムビス(ドデカヒドリドジカルバドデ
カボレート)コバルテート(III),トロピニウムビス
(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)クロ
メート(III),トロピニウムビス(ウンデカヒドリド-
7-カルバウンデカボレート)マンガネート(IV),トロ
ピニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボ
レート)コバルテート(III),トロピニウムビス(ウ
ンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレート)ニッケレ
ート(IV)等が例示される。一般式(14)のボレート
の具体例を摘記すると、フェロセニウムビス(ノナヒド
リド-1,3-ジカルバウナボレート)コバルテート(II
I),フェロセニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカ
ルバウンデカボレート)フェレート(III),フェロセ
ニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカ
ボレート)コバルテート(III),フェロセニウムビス
(ウンデカヒドリド-7,8-ジカルバウンデカボレート)
ニッケレート(III),フェロセニウムビス(ドデカヒ
ドリドジカルバドデカボレート)コバルテート(II
I),フェロセニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバ
ウンデカボレート)クロメート(III),フェロセニウ
ムビス(ウンデカヒドリド-7-カルバウンデカボレー
ト)マンガネート(IV),フェロセニウムビス(ウンデ
カヒドリド-7-カルバウンデカボレート)コバルテート
(III),フェロセニウムビス(ウンデカヒドリド-7-カ
ルバウンデカボレート)ニッケレート(IV)等が例示さ
れる。
【0091】一般式(6)〜(14)で表されるボレー
ト以外のボレートとしては、高級水素化ホウ素アニオン
錯体、即ち、ジボランとテトラヒドロボレートから生成
する化合物が挙げられる。これらの具体例として、トリ
ブチルアンモニウムノナボレート,トリブチルアンモニ
ウムデカボレート,トリブチルアンモニウムウンデカボ
レート,トリブチルアンモニウムドデカボレート,ジメ
チルアニリニウムノナボレート,ジメチルアニリニウム
デカボレート,ジメチルアニリニウムウンデカボレー
ト,ジメチルアニリニウムドデカボレート,トリフェニ
ルホスホニウムノナボレート,トリフェニルホスホニウ
ムデカボレート,トリフェニルホスホニウムウンデカボ
レート,トリフェニルホスホニウムドデカボレート,ト
リチルノナボレート,トリチルデカボレート,トリチル
ウンデカボレート,トリチルドデカボレート,フェロセ
ニウムノナボレート,フェロセニウムデカボレート,フ
ェロセニウムウンデカボレート,フェロセニウムドデカ
ボレート,トロピニウムノナボレート,トロピニウムデ
カボレート,トロピニウムウンデカボレート,トロピニ
ウムドデカボレートが挙げられる。
【0092】また、ボラン化合物の具体例を摘記する
と、トリフェニルボラン,トリ(o-トリル)ボラン,ト
リ(p-トリル)ボラン,トリ(m-トリル)ボラン,トリ
(o-フルオロフェニル)ボラン,トリ(p-フルオロフェ
ニル)ボラン,トリ(m-フルオロフェニル)ボラン,ト
リ(3,5-ジフルオロフェニル)ボラン,トリ(ペンタフ
ルオロフェニル)ボランが挙げられる。これらの中でも
トリ(o-フルオロフェニル)ボラン,トリ(p-フルオロ
フェニル)ボラン,トリ(m-フルオロフェニル)ボラ
ン,トリ(3,5-ジフルオロフェニル)ボラン,トリ(ペ
ンタフルオロフェニル)ボランがより好ましく、さらに
好ましくはトリ(ペンタフルオロフェニル)ボランが例
示される。これ以外のボランとしては、高級水素化ホウ
素錯体、即ち、ジボランの熱分解により生成する化合物
が挙げられる。その具体例には、デカボラン,7,8-ジカ
ルバウンデカボラン,2,7-ジカルバウンデカボラン,ウ
ンデカヒドリド-7,8-ジメチル-7,8-ジカルバウンデカボ
ラン,ドデカヒドリド-11-メチル-2,7-ジカルバウンデ
カボラン,4-カルバノナボラン,1,3-ジカルバノナボラ
ン,6,9-ジカルバデカボラン,ドデカヒドリド-1-メチ
ル-1,3-ジカルバノナボランなどがある。
【0093】前述したとおり、本発明のオレフィン類重
合用触媒は、一般式(1)で示されるメタロセン化合物
を、成分(4)および/または成分(5)と接触させる
ことにより、あるいはさらに、成分(2)、成分(3)
及び成分(6)の1種又は2種以上を加えた複数種の成
分と接触させることにより調製される。そして、一般式
(1)のメタロセン化合物は、他の成分と接触する以前
に状態で、必ずしも変性メタロセンである必要はなく、
この状態では未変性メタロセンであって差し支えない。
つまり、未変性メタロセンであっても、これを他の成分
と接触させて重合用触媒を調製し、これを重合反応に供
した際に、当該メタロセンが変性化合物の形態にあれ
ば、そのものは本発明の触媒成分(1)である。以下
に、重合用触媒を調製する際に採用できる各成分の接触
順序を説明するが、その説明では、便宜上、使用するメ
タロセン化合物を成分(1)と表示する。
【0094】本発明の重合用触媒を得る際の各成分の接
触順序は、特には限定されないが、好適な接触順序とし
ては、次の例がある。 2−1.下記の1−1法〜1−12法で得られた複合体
に、成分(4)を加える。 2−2.下記の1−1法〜1−12法で得られた複合体
に、成分(5)を加える。 2−3.下記の1−1法〜1−12法で得られた複合体
に、成分(4)および成分(5)を加える。 1−1.成分(1)のみ。 1−2.成分(1)と成分(2)を加える。 1−3.成分(1)と成分(3)を加える。 1−4.成分(1)と成分(6)を加える。 1−5.成分(1),(2),(3)を同時に加える。 1−6.成分(1),(2),(3)の順に加える。 1−7.成分(1),(3),(2)の順に加える。 1−8.成分(2),(3)を加えたものに成分(1)
を加える。 1−9.成分(1),(2)の順に加えたものを成分
(6)に加える。 1−10.成分(1),(3)の順に加えたものを成分
(6)に加える。 1−11.成分(1),(2),(3)の順に加えたも
のを成分(6)に加える。 1−12.成分(1),(3),(2)の順に加えたも
のを成分(6)に加える。
【0095】また、好ましいの例として、 成分(1),(4)を加える場合、 成分(1),(5)を加える場合、 成分(1),(2),(4)を加える場合、 成分(1),(2),(5)を加える場合、 成分(1),(3),(4)を加える場合、 成分(1),(3),(5)を加える場合、 成分(1),(2),(3),(4)を加える場
合、 成分(1),(2),(3),(5)を加える場
合、 成分(1),(2),(3),(4),(5)を加
える場合、 ′上記〜の後に成分(6)を加える場合、 などが挙げられ、さらに詳しく言えば、3成分を使用す
る場合にあっては、 3−1.成分(1),(2),(4)を同時に加える方
法。 3−2.成分(1),(2),(4)の順に加える方
法。 3−3.成分(1),(4),(2)の順に加える方
法。 3−4.成分(2),(4)を加えたものに成分(1)
を加える方法。 4−1.成分(1),(2),(5)を同時に加える方
法。 4−2.成分(1),(2),(5)の順に加える方
法。 4−3.成分(1),(5),(2)の順に加える方
法。 4−4.成分(2),(5)を加えたものに成分(1)
を加える方法。 5−1.成分(1),(3),(4)を同時に加える方
法。 5−2.成分(1),(3),(4)の順に加える方
法。 5−3.成分(1),(4),(3)の順に加える方
法。 5−4.成分(3),(4)を加えたものに成分(1)
を加える方法。 6−1.成分(1),(3),(5)を同時に加える方
法。 6−2.成分(1),(3),(5)の順に加える方
法。 6−3.成分(1),(5),(3)の順に加える方
法。 6−4.成分(3),(5)を加えたものに成分(1)
を加える方法。 などがある。4成分を使用する場合にあっては、 7−1.成分(1),(2),(3),(4)を同時に
加える方法。 7−2.成分(1),(2),(3),(4)の順に加
える方法。 7−3.成分(1),(2),(4),(3)の順に加
える方法。 7−4.成分(1),(3),(2),(4)の順に加
える方法。 7−5.成分(1),(3),(4),(2)の順に加
える方法。 7−6.成分(1),(4),(2),(3)の順に加
える方法。 7−7.成分(1),(4),(3),(2)の順に加
える方法。 8−1.成分(1),(2),(3),(5)を同時に
加える方法。 8−2.成分(1),(2),(3),(5)の順に加
える方法。 8−3.成分(1),(2),(5),(3)の順に加
える方法。 8−4.成分(1),(3),(2),(5)の順に加
える方法。 8−5.成分(1),(3),(5),(2)の順に加
える方法。 8−6.成分(1),(5),(2),(3)の順に加
える方法。 8−7.成分(1),(5),(3),(2)の順に加
える方法。 などが挙げられる。5成分を使用する場合にあっては、 9−1.成分(1),(2),(3),(4),(5)
を同時に加える方法。 9−2.成分(1),(2),(3),(4),(5)
の順に加える方法。 9−3.成分(1),(2),(3),(5),(4)
の順に加える方法。 9−4.成分(1),(3),(2),(4),(5)
の順に加える方法。 9−5.成分(1),(3),(2),(5),(4)
の順に加える方法。 9−6.成分(1),(3),(4),(2),(5)
の順に加える方法。 9−7.成分(1),(3),(4),(5),(2)
の順に加える方法。 9−8.成分(1),(4),(2),(3),(5)
を同時に加える方法。 9−9.成分(1),(4),(3),(2),(5)
の順に加える方法。 9−10.成分(1),(4),(3),(5),
(2)の順に加える方法。 9−11.成分(1),(5),(2),(3),
(4)の順に加える方法。 9−12.成分(1),(5),(2),(4),
(3)の順に加える方法。 9−13.成分(1),(5),(3),(2),
(4)の順に加える方法。 9−14.成分(1),(5),(3),(4),
(2)の順に加える方法。 9−15.成分(1),(5),(4),(2),
(3)の順に加える方法。 9−16.成分(1),(5),(4),(3),
(2)の順に加える方法。 などが挙げられる。また、 10−1.上記3−1法から3−4法の後に成分(6)
を加える方法。 10−2.上記4−1法から4−4法の後に成分(6)
を加える方法。 10−3.上記5−1法から5−4法の後に成分(6)
を加える方法。 10−4.上記6−1法から6−4法の後に成分(6)
を加える方法。 10−5.上記7−1法から7−7法の後に成分(6)
を加える方法。 10−6.上記8−1法から8−7法の後に成分(6)
を加える方法。 10−7.上記9−1法から9−16法の後に成分
(6)を加える方法。 なども採用可能である。これらの中で、特に好ましいの
は、1−1、1−2、1−3、2−1、2−2、2−
3、5−1、5−2、5−3、7−1、7−4、9−
1、10−5、10−7などである。
【0096】本発明において成分(1)〜(6)の6成
分を用いる場合の好適な組み合わせの幾つかを次に示す
が、これらは例示的なものであって、限定的ではない。
念のため付言すれば、上記一般式(1)で示されるメタ
ロセン化合物は、成分(2)〜(6)の何れか1つの成
分と接触することにより、当該メタロセン化合物に由来
するシクロペンタジエニル構造、インデニル構造または
フルオレニル構造の5員環部分に、1H−NMRでの水
素ピークが観測されない形態に変性される。 A.成分(1):ビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロライド,ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド,ビス(ジメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドなどのビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド
類, 成分(2):トリエチルアルミニウム,トリブチルアル
ミニウム,トリヘキシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム, 成分(3):インデン,メチルインデン,エチルインデ
ン等のインデン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート,トリブチルアンモニウム(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートなどホウ素含有アート錯
体, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー, B.成分(1):ビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロライド,ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロライドなどのビス(インデニル)ジルコニウムジクロ
ライド類, 成分(2):トリエチルアルミニウム,トリブチルアル
ミニウム,トリヘキシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム, 成分(3):インデン,メチルインデン,エチルインデ
ン等のインデン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート,トリブチルアンモニウム(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートなどホウ素含有アート錯
体, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー, C.成分(1):ビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロライド,ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロライドなどのビス(インデニル)ジルコニウムジクロ
ライド類, 成分(2):トリエチルアルミニウム,トリブチルアル
ミニウム,トリヘキシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム, 成分(3):シクロペンタジエン,メチルシクロペンタ
ジエン,エチルシクロペンタジエンなどのシクロペンタ
ジエン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリ(ペンタフルオロフェニル)ボランな
どトリアリールボラン, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー, D.成分(1):ビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロライド,ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロライドなどのビス(インデニル)ジルコニウムジクロ
ライド類, 成分(2):トリエチルアルミニウム,トリブチルアル
ミニウム,トリヘキシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム, 成分(3):エチレンビスインデン,ジメチルフェニレ
ンビスシクロペンタジエン,イソプロピレンビスシクロ
ペンタジエンなどの架橋シクロペンタジエン類,架橋イ
ンデン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリ(ペンタフルオロフェニル)ボランな
どトリアリールボラン, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー, E.成分(1):ビス(インデニル)ジルコニウムジメ
チル,ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジベンジ
ルなどのビス(インデニル)ジルコニウムジアルキル
類, 成分(2):トリエチルアルミニウム,トリブチルアル
ミニウム,トリヘキシルアルミニウムなどのトリアルキ
ルアルミニウム, 成分(3):インデン,メチルインデン,エチルインデ
ン等のインデン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート,トリブチルアンモニウム(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートなどホウ素含有アート錯
体, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー, F.成分(1):ビス(インデニル)ジルコニウムジメ
チル,ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジベンジ
ルなどのビス(インデニル)ジルコニウムジアルキル
類, 成分(2):ジブチルマグネシウム,エチルマグネシウ
ムクロライド,メチルマグネシウムブロマイドなどのア
ルキルマグネシウム類, 成分(3):インデン,メチルインデン,エチルインデ
ン等のインデン類, 成分(4):メチルアルミノキサン, 成分(5):トリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート,ジメチルアニリニウム(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート,トリブチルアンモニウム(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートなどホウ素含有アート錯
体, 成分(6):シリカ,シリカ・アルミナ,アルミナ,ポ
リエチレンパウダー,
【0097】本発明の触媒成分および触媒を得る際の各
成分の接触には、通常、窒素またはアルゴンなどの不活
性雰囲気中、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン,メシチレンなどの芳香族炭化水素(通常炭素数
は6〜12)、ヘプタン、ヘキサン、デカン、ドデカ
ン、シクロヘキサンなどの脂肪族あるいは脂環族炭化水
素(通常炭素数5〜12)等の液状不活性炭化水素の存
在下、撹拌下または非撹拌下に各成分を接触させる方法
が採用される。この接触は、通常0℃〜300℃、好ま
しくは30℃〜250℃、さらに好ましくは60℃〜2
00℃、特に好ましくは100℃〜170℃の温度に
て、5分から150時間、好ましくは10分から50時
間、さらに好ましくは30分から10時間行われる。成
分(1)〜(5)または成分(1)〜(6)の接触に際
しては、上記した通り、ある種の成分が可溶な芳香族炭
化水素溶媒と、ある種の成分が不溶ないしは難溶な脂肪
族または脂環族炭化水素溶媒とがいずれも使用可能であ
る。各成分同士の接触反応を段階的に行う場合にあって
は、前段で用いた可溶性の芳香族炭化水素溶媒を何等除
去することなく、これをそのまま後段の接触反応の溶媒
に用いてもよい。また、可溶性溶媒を使用した前段の接
触反応後、ある種の成分が不溶もしくは難溶な液状不活
性炭化水素(例えば、ペンタン、ヘキサン、デカン、ド
デカン、シクロヘキサンなどの脂肪族あるいは脂環族炭
化水素)を添加して、所望生成物を固形物として回収し
た後に、あるいは一旦芳香族炭化水素溶媒の一部または
全部を、乾燥等の手段により除去して所望生成物を固形
物として取り出した後に、この所望生成物の後段の接触
反応を、上記した不活性炭化水素溶媒のいずれかを使用
して実施することもできる。本発明では各成分の接触反
応を複数回行うことを妨げない。
【0098】本発明の成分(1)、成分(4)、成分
(5)、ならびに好適な任意成分(2)、(3)、
(6)の使用割合は、特に限定されないが、以下の範囲
が好ましい。成分(1)1モルに対して、成分(2)を
通常100モル以下、望ましくは0.01〜100モ
ル、好ましくは0.1〜50モル、さらに好ましくは1
〜20モルの範囲で、成分(3)を通常100モル以
下、望ましくは0.01〜100モル、好ましくは0.
1〜50モル、さらに好ましくは0.5〜20モルの範
囲で、成分(4)を成分(1)の遷移金属濃度(Me
1 )に対するアルミニウムの原子比(Al/Me1
が、通常1〜100,000、好ましくは5〜100
0、さらに好ましくは50〜100の範囲で、成分
(5)を通常0.01〜100モル、好ましくは0.1
〜50モル、さらに好ましくは0.2〜10モルの範囲
で選択することが望ましい。成分(6)の使用量は、成
分(1)0.0001〜5ミリモル当たり1g以下、望
ましくは成分(1)0.0001〜5ミリモル当たり成
分(6)1g、好ましくは0.001〜0.5ミリモル
当たり成分(6)1g、さらに好ましくは0.02〜
0.04ミリモル当たり成分(6)1gである。
【0099】本発明によれば、上記した1H−NMRに
より,メタロセン化合物のシクロペンタジエニル、イン
デニルあるいはフルオレニルなどの5員環部分の水素の
ピークが1H−NMRにより観測されない触媒成分と、
ボランおよび/またはボレート化合物で例示されるプロ
モーター成分とから構成される触媒またはメタロセン化
合物のシクロペンタジエニル、インデニルあるいはフル
オレニルなどの5員環部分の水素のピークが1H−NM
Rにより観測されない触媒の存在下に、オレフィン類が
単独重合又は共重合せしめられる。この場合、前記の触
媒成分と変性有機アルミニウム化合物は、あるいは触媒
成分とボランおよび/あるいはボレート化合物は、別々
にまたは予め混合して重合反応系内に供給することがで
きる。なお、予め混合する場合は、触媒成分と変性有機
アルミニウム、あるいは触媒成分とボランおよび/ある
いはボレート化合物を単に接触させる方法はもちろん、
触媒成分の調製時において、各原料成分を接触させるい
ずれの段階で接触(混合)させてもよい。いずれにして
も、触媒成分と変性有機アルミニウム化合物との使用割
合は、触媒成分中の遷移金属に対する変性有機アルミニ
ウム化合物中のアルミニウムの原子比が、1〜100,
000、好ましくは5〜1,000、さらに好ましくは
50〜100の範囲になるように選ばれる。触媒成分と
ボランおよび/あるいはボレート化合物との使用割合
は、触媒中の遷移金属に対するホウ素化合物中のホウ素
の原子比が、0.01〜100、好ましくは0.1〜5
0、さらに好ましくは0.2〜10の範囲になるように
選ばれる。
【0100】本発明でいうオレフィン類には、α−オレ
フィン類、環状オレフィン類、ジエン類、トリエン類及
びスチレン類似体が包含される。α−オレフィン類に
は、炭素数2〜12、好ましくは2〜8のものが包含さ
れ、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1等が例示され
る。α−オレフィン類は、本発明の触媒成分を使用して
単独重合させることができ、また、2種類以上のα−オ
レフィンを共重合させることも可能であり、その共重合
は交互共重合、ランダム共重合、ブロック共重合のいず
れであっても差し支えない。
【0101】α−オレフィン類の共重合には、エチレン
とプロピレン、エチレンとブテン−1、エチレンとヘキ
セン−1、エチレンと4−メチルペンテン−1のよう
に、エチレンと炭素数3〜12、好ましくは3〜8のα
−オレフィンとを共重合する場合、プロピレンとブテン
−1、プロピレンと4−メチルペンテン−1、プロピレ
ンと4−メチルブテン−1、プロピレンとヘキセン−
1、プロピレンとオクテン−1のように、プロピレンと
炭素数3〜12、好ましくは3〜8のα−オレフィンと
を共重合する場合が含まれる。エチレン又はプロピレン
と他のα−オレフィンとを共重合させる場合、当該他α
−オレフィンの量は全モノマーの90モル%以下の範囲
で任意に選ぶことができるが、一般的には、エチレン共
重合体にあっては、40モル%以下、好ましくは30モ
ル%以下、さらに好ましくは20モル%以下であり、プ
ロピレン共重合体にあっては、1〜90モル%、好まし
くは5〜90モル%、さらに好ましくは10〜70モル
%の範囲で選ばれる。
【0102】環状オレフィンとしては、炭素数3〜2
4、好ましくは3〜18のものが本発明で使用可能であ
り、これには例えば、シクロペンテン、シクロブテン、
シクロヘキセン、3−メチルシクロヘキセン、シクロオ
クテン、シクロデセン、シクロドデセン、テトラシクロ
デセン、オクタシクロデセン、ジシクロペンタジエン、
ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5−エ
チル−2−ノルボルネン、5−イソブチル−2−ノルボ
ルネン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5,
5,6−トリメチル−2−ノルボルネン、エチリデンノ
ルボルネンなどが包含される。環状オレフィンは前記の
α−オレフィンと共重合せしめるのが通例であるが、そ
の場合、環状オレフィンの量は共重合体の50モル%以
下、通常は1〜50モル%、好ましくは2〜50モル%
の範囲にある。
【0103】本発明で使用可能なジエン類及びトリエン
類は、次の一般式で表すことができる。鎖式ポリエンで
ある。 CH2 CH(CH)t (CHCH2u ここで、uは1又は2、tは0〜20、好ましくは2〜
20の数を示す。具体的には、ブタジエン、1,4−ヘ
キサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,9−デカジエ
ン、1,13−テトラデカジエン、2,6−ジメチル−
1,5−ヘプタジエン、2−メチル−2,7−オクタジ
エン、2,7−ジメチル−2,6−オクタジエン、1,
5,9−デカトリエンなどが例示される。本発明で鎖式
ジエン又はトリエンを使用する場合、通常は上記したα
−オレフィンと共重合させるのが通例であるが、その共
重合体中の鎖式ジエン及び/又はトリエンの含有量は、
一般に、0.1〜50モル%、好ましくは0.2〜10
モル%の範囲にある。
【0104】本発明で使用可能なスチレン類似体は、ス
チレン及びスチレン誘導体であって、その誘導体として
は、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニル
エチレン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレ
ン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレンなど
を例示することができる。本発明の触媒成分は、オレフ
ィン類の単独重合体又は共重合体に、極性モノマーをさ
らに重合させて単独重合体又は共重合体を改質する場合
にも好適に使用できる。極性モノマーとしては、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチ
ル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸モノメチル、フマール酸ジエチル、イタコン酸ジメ
チルなどで例示される不飽和カルボン酸エステルを挙げ
ることができる。改質された共重合体の極性モノマー含
有量は、通常0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜
2モル%の範囲にある。
【0105】重合反応は前記した触媒成分とプロモータ
ー成分または前記触媒の存在下、スラリー重合、溶液重
合、又は気相重合にて行うことができる。特にスラリー
重合又は気相重合が好ましく、実質的に酸素、水等を断
った状態で、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水
素等から選ばれる不活性炭化水素溶媒の存在下または不
存在下で、オレフィンを重合させる。この時の重合条件
は温度20〜200℃、好ましくは50〜100℃、圧
力常圧〜70kg/cm2 G、好ましくは常圧〜20kg/cm
2 Gの範囲にあり、重合時間としては5分〜10時間、
好ましくは5分〜5時間が採用されるのが普通である。
【0106】生成重合体の分子量は、重合温度、触媒の
モル比等の重合条件を変えることによってもある程度調
節可能であるが、重合反応系に水素を添加することでよ
り効果的に分子量調節を行うことができる。また、重合
系中に、水分除去を目的とした成分、いわゆるスカベン
ジを加えても何ら支障なく実施することができる。な
お、かかるスカベンジとしては、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウムなどの有機アルミニウム、前記変性有機アルミニウ
ム化合物、分岐アルキルを含有する変性有機アルミニウ
ムなどである。水素濃度、モノマー量、重合圧力、重合
温度等の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段階重
合方式にも、支障なく適用することができる。
【0107】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例及び比較例で測定した1H−NMRは
次の方法で行った。NMRによるメタロセンのシクロペンタジエニルあるい
はインデニルの5員環についている水素の測定 日本電子製のEX−270またはEX−400を使用し
た。測定条件は以下に示す。温度27℃,積算回数12
8回,サンプル調製は以下のように行った。5mmの試
料管に、金属濃度(Ti,Zr,Hf)で0.02mmol
Metal/ml以上の触媒溶液0.2mlと重溶媒として脱
水した重ベンゼンもしくは重トルエンを0.2ml加え
たでサンプルとした。なお、実施例及び比較例で得られ
た重合体の物性測定は次の方法で行った。メルトインデックス(MI) ASTM D 1238−57T 190℃,2.16
kg荷重に基づき測定した。密 度 ASTMD 1505−68に準拠して測定した。示差熱走査熱量計(DSC)による融点測定 セイコー電子製のDSC−20型融点測定装置を使用
し、サンプル(5mg)を180℃で3分間保持し、次い
で10℃/分で0℃まで冷却し、0℃で10分間保持
し、その後10℃/分で昇温することで融点を測定し
た。変性有機アルミニウム化合物の調製 以下の実施例及び比較例で使用するプロモーターとして
用いるところの変性有機アルミニウム化合物(メチルア
ルミノキサン)は、次のように調製した。硫酸銅5水塩
13gを容量300mlの電磁誘導撹拌機付き三ツ口フラ
スコに入れ、トルエン50mlで懸濁させた。次いで濃度
1ミリモル/mlのトリメチルアルミニウムの溶液150
mlを、0℃の温度下に前記の懸濁液に2時間かけて滴下
し、滴下終了25℃に昇温し、その温度で24時間反応
させた。しかるのち反応物を濾過し、反応生成物を含有
する液中のトルエンを除去して白色結晶状メチルアルミ
ノキサン(以下MAOで表す)4gを得た。
【0108】実施例1 N2雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したトル
エン100mlを加え、ついで(1,3-Me2Cp)2ZrCl2 10m
mol、インデン60mmolを加え、室温で30分攪
拌した後、徐々にトリイソブチルアルミニウムを60m
molを滴下した。その後、1,3,5−トリメチルベ
ンゼン(メシチレン)を20mmol加え、1H−NM
Rのチャートでのピークの大きさの基準とした。さらに
この溶液を110℃で3時間攪拌して反応溶液を得た。
図1は(1,3-Me2Cp)2ZrCl2 10mmolにインデン60
mmolを加えたトルエン溶液の1H−NMRのチャー
トである。図示のように、δ=5.7ppm,δ=6.
0ppmにあるピークが、ジルコノセンのジメチルシク
ロペンタジエニル基についている2種類の水素である。
また、インデンの5員環部の2重結合についている水素
はδ=6.5ppm,δ=7.0ppmに現れている。
δ=7.0ppmのピークはメシチレンの芳香族につい
ている水素のピークと重なっている。図2は上記溶液に
トリイソブチルアルミニウム60mmolを加え、11
0℃で3時間攪拌した後に1H−NMRを測定した場合
のチャートであって、観測されるのはδ=5.0ppm
のイソブチレンのピークと、δ=6.5ppm、δ=
7.0ppmのインデンのピークと、δ=7.0ppm
のメシチレンのピークだけである。当初、δ=6.0p
pmとδ=5.7ppmに認められた(1,3-Me2Cp)2ZrCl
2 のジメチルシクロペンタジエニル基の水素のピーク
は、加熱後消失し、また、他の種類のジルコノセン化合
物の5員環についている水素のピークも存在しない。攪
拌機を付した容量3リットルのステンレススチール製オ
ートクレーブを窒素置換した後、乾燥した海砂200g
を加え、さらに上記の触媒成分溶液をZrとして1m
g、メチルアルミノキサンの1ミリモル/ml溶液を1
ml加えて攪拌下に75℃に加熱した。次に、エチレン
とブテン−1の混合ガス(ブテン−1/エチレンのモル
比=0.25)を、9kgf/cm2 となるようオート
クレーブに張り込んで重合を開始し、エチレンとブテン
−1の混合ガス(ブテン−1/エチレンのモル比=0.
05)を連続的にオートクレーブに供給しつつ、全圧を
9kgf/cm2 に維持し、1時間重合を行った。重合
終了後、余剰の混合ガスを排出してオートクレーブを冷
却し、海砂を除いて白色ポリマー213gを得た。触媒
効率は213kg/gZrであり、ポリマーのMFRは
0.1g/10分であり、密度は0.9219g/cm
2 であり、融点は114.5℃、Mw/Mnは3.1で
あった。 実施例2 N2雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したキシ
レン100mlを加え、ついでInd2ZrCl2 10mmol
加えた。N2雰囲気下、50mlフラスコに上記溶液2m
lを採取し、ついで濃度4mmol/mlのメチルアルミノキ
サン溶液5mlを加えて室温で1週間撹拌した。この溶
液を1H−NMRで観測したところ、Ind2ZrCl2のイン
デニル基の5員環についている水素のピーク(δ=6.
3ppm,δ=6.0ppm)は消失し、また、他の種
類のジルコノセン化合物の5員環についている水素のピ
ークも存在しない。上記の接触生成物を使用して、実施
例1と同様な重合反応を行った。白色ポリマー148g
を得た。触媒効率は148kg/gZrであり、ポリマ
ーのMFRは5.4g/10分であり、密度は0.92
38g/cm2 であり、融点は114.8℃、Mw/M
nは2.9であった。 実施例3 N2雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したキシ
レン100mlを加え、ついでInd2ZrMe2 10mmolを
加え、徐々にトリイソブチルアルミニウムの20mmo
lを3時間かけて滴下した。さらにこの溶液を140℃
で2時間攪はんして反応溶液を得た。この溶液を1H−
NMRで測定したところ、最初あったInd2ZrM22のイン
デニルの5員環についている水素のδ= 6.1 pm,
δ=5.9ppmのピークは消失し、また、他の種類の
ジルコノセン化合物の5員環についている水素のピーク
も存在しない。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに上
記の触媒成分溶液をZrとして1mg採取し、これにメ
チルアルミノキサンの1ミリモル/ml溶液を1ml加
えて室温で30分攪拌した。上記の接触生成物を使用し
て、実施例1と同様な重合反応を行った。白色ポリマー
205gを得た。触媒効率は205kg/gZrであ
り、ポリマーのMFRは0.07g/10分であり、密
度は0.9227g/cm2 であり、融点は114.0
℃、Mw/Mnは2.8であった。 実施例4 窒素雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したメシ
チレン100mlを加え、ついでCp2ZrCl2 5mmo
l、インデン 20mmolを加え、室温で30分攪拌
した後、徐々にトリエチルアルミニウムの20mmol
を3時間かけて室温で滴下した。さらにこの溶液を16
0℃で4時間攪はんして反応溶液を得た。この溶液を1
H−NMRで測定したところ、最初あったCp2ZrCl2のシ
クロペンタジエニルの5員環についている水素のδ=
6.1ppmのピークは消失し、また、他の種類のジル
コノセン化合物の5員環についている水素のピークも存
在しない。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに上記の
触媒成分溶液をZrとして1mg採取し、これにメチル
アルミノキサンの1ミリモル/ml溶液を1ml加えて
室温で30分攪拌した。上記の接触生成物を使用して、
実施例1と同様な重合反応を行った。白色ポリマー18
6gを得た。触媒効率は186kg/gZrであり、ポ
リマーのMFRは2.1g/10分であり、密度は0.
9240g/cm2 であり、融点は114.9℃、Mw
/Mnは3.2であった。 実施例5 窒素雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したトル
エン100mlを加え、ついでCp2ZrHCl10mmol、イ
ンデン20mmol、濃度4mmol/mlのメチルアルミノ
キサン溶液5mlを加え、室温で2時間撹拌した。さら
にこの溶液を110℃で2時間攪はんして反応溶液を得
た。この溶液を1H−NMRで測定したところ,最初あ
ったCp2ZrHClのシクロペンタジエニルの5員環について
いる水素のδ=6.2ppmのピークは消失し、また、
他の種類のジルコノセン化合物の5員環についている水
素のピークも存在しない。窒素雰囲気下、50ccのフ
ラスコに上記の触媒成分溶液をZrとして1mg採取
し、これにメチルアルミノキサンの1ミリモル/ml溶
液を1ml加えて室温で30分攪拌した。上記の接触生
成物を使用して、実施例1と同様な重合反応を行った。
白色ポリマー179gを得た。触媒効率は179kg/
gZrであり、ポリマーのMFRは2.4g/10分で
あり、密度は0.9217g/cm2 であり、融点は1
14.0℃、Mw/Mnは3.4であった。 実施例6 N2 雰囲気下、300CC三つ口フラスコに精製したメシ
チレン100mlを加え、ついでInd2Zr(CH2Ph)210mm
ol,1,2,4−トリメチルシリルシクロペンタジエン3
0mmolを加え、室温で30分攪拌した後、徐々にト
リデシルアルミニウム80mmolを2時間かけて室温
で滴下した。さらにこの溶液を160℃で2時間攪はん
して反応溶液を得た。この溶液の1H−NMRを測定す
ると、最初δ=6.1ppmとδ=5.9ppmにあっ
たInd2Zr(CH2Ph)2のインデニル基の水素のピークが加熱
後消失し、また、他の種類のジルコノセン化合物の5員
環についている水素のピークも存在しない。窒素雰囲気
下、50ccのフラスコに上記の触媒成分溶液をZrと
して1mg採取し、これにメチルアルミノキサンの1ミ
リモル/ml溶液を1ml加えて室温で30分攪拌し
た。上記(2)で得た接触生成物を使用して、実施例1
と同様な重合反応を行った。白色ポリマー208gを得
た。触媒効率は208kg/gZrであり、ポリマーの
MFRは2.6g/10分であり、密度は0.9223
g/cm2 であり、融点は114.5℃、Mw/Mnは
3.5であった。 実施例7 N2 雰囲気下に300CC三つ口フラスコに精製したトル
エン100mlを加え、ついで(1,3-Me2Cp)2ZrCl2 10m
mol、インデン10mmolを加え、室温で30分攪
拌した後、徐々にトリイソブチルアルミニウムを20m
molを2時間かけて室温で滴下した。さらにこの溶液
を110℃で2時間攪はんして反応溶液を得た。1H−
NMRを測定すると,最初δ=6.0ppmとδ=5.
7ppmにあった(1,3-Me2Cp)2ZrCl2 のジメチルシクロ
ペンタジエニル基の水素のピークが加熱後消失し、ま
た、他の種類のジルコノセン化合物の5員環についてい
る水素のピークも存在しない。窒素雰囲気下、50cc
のフラスコに上記の触媒成分溶液をZrとして1mg採
取し、これにトリチルテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート1mmolを加えて室温で30分攪拌し
た。上記の接触生成物を使用して、実施例1と同様な重
合反応を行った。白色ポリマー210gを得た。触媒効
率は210kg/gZrであり、ポリマーのMFRは
0.5g/10分であり、密度は0.9211g/cm
2 であり、融点は113.9℃、Mw/Mnは3.8で
あった。 実施例8 N2下 300CC三つ口フラスコに精製したトルエン10
0mlを加え、ついでCp2ZrHCl10mmol、インデン2
0mmol、濃度4mmol/mlのメチルアルミノキサン溶
液5mlを加え、室温で2時間撹拌した。さらにこの溶
液を110℃で2時間攪拌して反応溶液を得た。この溶
液を1H−NMRで測定したところ、最初あったCp2ZrH
Clのシクロペンタジエニルの5員環についている水素の
δ=6.2ppmのピークは消失し、また、他の種類の
ジルコノセン化合物の5員環についている水素のピーク
も存在しない。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに上
記の触媒成分溶液をZrとして1mg採取し、これにジ
メチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)
ボレート1mmolを加えて室温で30分攪拌した。上
記の接触生成物を使用して、実施例1と同様な重合反応
を行った。白色ポリマー340gを得た。触媒効率は3
40kg/gZrであり、ポリマーのMFRは2.0g
/10分であり、密度は0.9220g/cm2 であ
り、融点は114.6℃、Mw/Mnは3.9であっ
た。 実施例9 N2下、300CC三つ口フラスコに精製したキシレン1
00mlを加え、ついでInd2ZrMe2 10mmolを加え、
エチレンビスインデン50mmolを加え、徐々にトリ
イソブチルアルミニウムの20mmolを3時間かけて
滴下した。さらにこの溶液を140℃で2時間攪はんし
て反応溶液を得た。この溶液を1H−NMRで測定した
ところ,最初あったInd2ZrMe2のインデニルの5員環に
ついている水素のδ=6.1ppm,δ=5.9ppm
のピークは消失し、また、他の種類のジルコノセン化合
物の5員環についている水素のピークも存在しない。窒
素雰囲気下、50ccのフラスコに上記の触媒成分溶液
をZrとして1mg採取し、これにトリチル−1−カル
バウンデカボレート1mmolを加えて室温で30分攪
拌した。上記の接触生成物を使用して、実施例1と同様
な重合反応を行った。白色ポリマー170gを得た。触
媒効率は170kg/gZrであり、ポリマーのMFR
は1.0g/10分であり、密度は0.9216g/c
2 であり、融点は114.0℃、Mw/Mnは3.3
であった。 実施例10 N22下、300CC三つ口フラスコに精製したキシレン1
00mlを加え、ついでInd2ZrCl2 10mmol、イン
デン10mmol、ジブチルマグネシウム15mmol
を加えた。N2下50mlフラスコに上記溶液2mlを採
取し、ついで濃度4mmol/mlのメチルアルミノキサン溶
液5mlを加えて140℃で5時間撹拌した。この溶液
を1H−NMRで観測したところ、Ind2ZrCl2のインデ
ニル基の5員環についている水素のピークδ=6.3p
pm,δ=6.0ppmは消失し、また、他の種類のジ
ルコノセン化合物の5員環についている水素のピークも
存在しない。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに上記
の触媒成分溶液をZrとして1mg採取し、これにトリ
(ペンタフルオロフェニル)ボラン1mmolを加えて
室温で30分攪拌した。上記の接触生成物を使用して、
実施例1と同様な重合反応を行った。白色ポリマー22
0gを得た。触媒効率は220kg/gZrであり、ポ
リマーのMFRは1.8g/10分であり、密度は0.
9222g/cm2 であり、融点は114.3℃、Mw
/Mnは3.2であった。 実施例11 実施例1で使用したのと同一の触媒を使用して、次の要
領で重合反応を行った。攪拌機を付した容量3リットル
のステンレススチール製オートクレーブを窒素置換した
後、乾燥した海砂200gを加え、さらに実施例1の触
媒成分溶液をZrとして1mg、メチルアルミノキサン
の1ミリモル/ml溶液を1ml加えて攪拌下に75℃
に加熱した。次に、エチレンを9kgf/cm2 となる
ようオートクレーブに張り込んで重合を開始した後、エ
チレンを連続的にオートクレーブに供給しつつ、全圧を
9kgf/cm2 に維持し、1時間重合を行った。重合
終了後、余剰の混合ガスを排出してオートクレーブを冷
却し、海砂を除いて白色ポリマー211gを得た。触媒
効率は211kg/gZrであり、ポリマーのMFRは
2.2g/10分であり、密度は0.9501g/cm
2 であり、融点は131.5℃であり、Mw/Mnは
3.6であった。 実施例12 N2下300CC三つ口フラスコに精製したメシチレン1
00mlを加え、ついでEt(Ind)2ZrCl2 10mmol、イ
ンデン50mmolを加え、室温で30分攪拌した後、
徐々にトリイソブチルアルミニウムを30mmolを2
時間かけて室温で滴下した。さらにこの溶液を110℃
で2時間攪はんして反応溶液を得た。N2下50mlフラ
スコに上記Zrとして0.2mmolを採取し、ついで
濃度4mmol/mlのメチルアルミノキサン溶液5mlを加
えて室温で1週間撹拌した。この溶液の1H−NMRを
測定すると、最初δ=5.9ppm,6.1ppm,
6.6ppm,6.8ppmにあったEt(Ind)2ZrCl2
インデニル基の水素のピークが加熱後消失し、 また、
他の種類のジルコノセン化合物の5員環についている水
素のピークも存在しない。窒素雰囲気下、50ccのフ
ラスコに上記の触媒成分溶液をZrとして1mg採取
し、これにジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオ
ロフェニル)ボレート1mmolを加えて室温で30分
攪拌した。上記の接触生成物を使用して、実施例1と同
様な重合反応を行った。白色ポリマー332gを得た。
触媒効率は332kg/gZrであり、ポリマーのMF
Rは5.5g/10分であり、密度は0.9185g/
cm2 であり、融点は109.2℃、Mw/Mnは4.
1であった。 実施例13 N2下300CC三つ口フラスコに精製したメシチレン1
00mlを加え、ついでCp2TiCl2 5mmol、インデ
ン20mmolを加え、室温で30分攪拌した後、徐々
にトリエチルアルミニウムの20mmolを3時間かけ
て室温で滴下した。さらにこの溶液を160℃で4時間
攪拌して反応溶液を得た。この溶液を1H−NMRで測
定したところ、最初あったCp2TiCl2のシクロペンタジエ
ニルの5員環についている水素のδ=6.0ppmのピ
ークは消失し、また、他の種類のチタノセン化合物の5
員環についている水素のピークも存在しない。窒素雰囲
気下、50ccのフラスコに上記の触媒成分溶液をTi
として1mg採取し、これにメチルアルミノキサンの1
ミリモル/ml溶液を1ml加えて室温で30分攪拌し
た。上記の接触生成物を使用して、実施例1と同様な重
合反応を行った。白色ポリマー113gを得た。触媒効
率は113kg/gTiであり、ポリマーのMFRは
3.2g/10分であり、密度は0.9219g/cm
2 であり、融点は98.2℃、Mw/Mnは3.8であ
った。 比較例1 N2下300CC三つ口フラスコに精製したキシレン10
0mlを加え、ついでInd2ZrMe2 10mmolを加えた。
この溶液を1H−NMRで測定したところ、Ind2ZrMe2
のインデニルの5員環についている水素のδ=6.1p
pm,δ=5.9ppmのピークが観測された。窒素雰
囲気下、50ccのフラスコに上記の触媒成分溶液をZ
rとして1mg採取し、これにメチルアルミノキサンの
1ミリモル/ml溶液を1ml加えて室温で30分攪拌
した。上記の接触生成物を使用して、実施例1と同様な
重合反応を行った。白色ポリマー158gを得た。触媒
効率は158kg/gZrであり、ポリマーのMFRは
5.2g/10分であり、密度は0.9232g/cm
2 であり、融点は116.8℃、Mw/Mnは2.1で
あった。 比較例2 N2下、300CC三つ口フラスコに精製したメシチレン
100mlを加え、ついでCp2ZrCl2 5mmolを加
え、室温で30分攪拌した。この溶液を1H−NMRで
測定したところ、Cp2ZrCl2のシクロペンタジエニルの5
員環についている水素のδ=6.1ppmのピークは観
測された。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに上記の
触媒成分溶液をZrとして1mg採取し、これにメチル
アルミノキサンの1ミリモル/ml溶液を1ml加えて
室温で30分攪拌した。上記の接触生成物を使用して、
実施例1と同様な重合反応を行った。白色ポリマー11
2gを得た。触媒効率は112kg/gZrであり、ポ
リマーのMFRは3.8g/10分であり、密度は0.
9252g/cm2 であり、融点は118.9℃、Mw
/Mnは2.2であった。 実施例14 実施例1で用いた触媒成分を使い、以下の反応を行っ
た。N2下50mlフラスコに上記溶液Zrあたり0.1
mmolを採取し、ついで濃度1mmol/mlのメチルアル
ミノキサン溶液 10mlを加えて室温で1時間撹拌し
た。50mlフラスコに600℃で5時間焼成したSiO
2 (富士デビソン社製、グレード#952、表面積30
0m2 /g)2gを加え、さらに精製トルエン10mlを
加えた。その後上記の溶液の全量を加え、窒素ブローお
よび減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒成
分を得た。攪拌機を付したステンレス製オートクレーブ
を用い、ブロワー、流量調節器および乾式サイクロンで
ループをつくり、オートクレーブはジャケットに温水を
流すことによって温度を調節した。60℃に調節したオ
ートクレーブに上記固体触媒を100mg/hおよびメ
チルアルミノキサンのトルエン溶液(1mmol/l)
の1ml/hの速度で供給し、オートクレーブの気相中
のブテン−1/エチレンモル比を0.25になるように
調節しながら各々のガスを供給して全圧を8kg/cm
2Gに保ちながらブロワーにより系内のガスを循環さ
せ、生成ポリマーを間欠的に抜き出しながら8時間の連
続重合を行った。触媒効率は420kg/gZrであ
り、生成したエチレン共重合体はMFR0.01g/1
0min、密度 0.9232g/cm3,かさ密度
0.42g/cm3、ポリマーの融点 111.3℃で
あった。 実施例15 実施例2で用いたプロモーターと接触した遷移金属触媒
成分を用いて以下の反応を行った。50mlフラスコに窒
素下で600℃で5時間焼成したSiO2 (富士デビソ
ン社製、グレード#952、表面積300m2 /g)2
gを加え、さらに精製トルエン10mlを加えた。その後
濃度1mmol/mlのメチルアルミノキサン溶液3mlを加
え、室温で2時間攪拌した。上記のスラリーシリカに実
施例2の触媒をZrとして0.1mmolを加え、窒素
ブローおよび減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体
状触媒成分を得た。実施例14と同様に重合を行った。
触媒効率は355kg/gZrであり、生成したエチレ
ン共重合体はMFR2.8 g/10min,密度
0.9218g/cm3,かさ密度 0.41g/c
3,ポリマーの融点 113.3℃であった。 実施例16 実施例3で用いた遷移金属触媒成分を用いて以下の反応
を行った。N2下50mlフラスコに実施例3で用いた触
媒成分0.2mmolを採取し、ついで濃度1mmol/ml
のメチルアルミノキサン溶液 14mlを加えて室温で
1時間撹拌した。50mlフラスコに窒素下で600℃で
5時間焼成したSiO2 (富士デビソン社製、グレード
#952、表面積300m2 /g)2gを加え、さらに
精製トルエン10mlを加えた。その後濃度1mmol/mlの
トリエチルアルミニウムのトルエン溶液3mlを加え、
室温で2時間攪拌した。上記のシリカスラリーに上記触
媒溶液の全量を加え、窒素ブローおよび減圧下で溶媒を
除去して流動性のある固体状触媒成分を得た。実施例1
4と同様に重合を行った。触媒効率は299kg/gZ
rであり、生成したエチレン共重合体はMFR2.8g
/10min,密度 0.9252g/cm3,かさ密
度 0.40g/cm3,ポリマーの融点 114.3
℃であった。 実施例17 実施例4で用いた触媒成分を使って以下の反応を行っ
た。N2下50mlフラスコに実施例4で用いた溶液をZ
rとして0.2mmolを採取し、ついで濃度1mmol/
mlのメチルアルミノキサン溶液 13mlを加えて室温
で1時間撹拌した。50mlフラスコに窒素下で600℃
で5時間焼成したSiO2 (富士デビソン社製、グレー
ド#952、表面積300m2 /g)2gを加え、さら
に精製トルエン10mlを加えた。その後Zr(OnBu)40.
7mgを加え、室温で2時間攪拌した。上記のシリカス
ラリーに上記触媒溶液の全量を加え、窒素ブローおよび
減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒成分を
得た。実施例14と同様に重合を行った。触媒効率は1
78kg/gZrであり,生成したエチレン共重合体は
MFR6.6g/10min,密度 0.9278g/
cm3,かさ密度 0.39g/cm3,ポリマーの融点
117.0℃であった。 実施例18 実施例5で用いた触媒成分を使って以下の反応を行っ
た。50mlフラスコにアルミナ2gを加え、さらに精製
トルエン10mlを添加し、室温で2時間攪拌した。つい
で実施例5で用いた触媒溶液をのZrとして0.2mm
ol採取し、室温で1時間撹拌した。ついで窒素ブロー
および減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒
成分を得た。実施例14と同様に重合を行った。触媒効
率は173kg/gZrであり、生成したエチレン共重
合体はMFR4.9 g/10min,密度 0.92
17g/cm3,かさ密度 0.39g/cm3,ポリマ
ーの融点 116.2℃であった。 実施例19 実施例6で用いた触媒成分を使って以下の反応を行っ
た。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに実施例6で用
いた触媒成分をZrとして0.1mmol採取し、これ
にトリチルテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
0.1mmolを加えて室温で30分攪拌した。50ml
フラスコに窒素下で600℃で5時間焼成したSiO2
(富士デビソン社製、グレード#952、表面積300
2 /g)2gを加え、さらに精製トルエン10mlを加
えた。その後ブタノール0.75gを加え、室温で2時
間攪拌した。その後窒素ブロー、減圧下で溶媒を除去し
て粉末固体状にした。その後トルエン10mlおよび濃
度1mmol/mlのメチルアルミノキサン溶液 7.5ml
を加えて室温で1時間撹拌した。上記のシリカスラリー
に上記の触媒溶液全量を加え、窒素ブローおよび減圧下
で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒成分を得た。
実施例14と同様に重合を行った。触媒効率は418k
g/gZrであり,生成したエチレン共重合体はMFR
2.1g/10min,密度 0.9201g/c
3,かさ密度 0.45g/cm3,ポリマーの融点
114.0℃であった。 実施例20 実施例7で用いた遷移金属触媒成分を用いて以下の反応
を行った。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに実施例
7で用いた触媒成分をZrとして0.2mmol採取
し、これにトリ(ペンタフルオロフェニル)ボラン0.
2mmolを加えて室温で30分攪拌した。50mlフラ
スコに窒素下で600℃で5時間焼成したSiO2 (富
士デビソン社製、グレード#952、表面積300m2
/g)2gを加え、さらに精製トルエン10mlを加え
た。その後濃度1mmol/mlのトリエチルアルミニウムの
トルエン溶液3mlを加え、室温で2時間攪拌した。上
記のシリカスラリーに上記触媒溶液の全量を加え、窒素
ブローおよび減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体
状触媒成分を得た。実施例14と同様に重合を行った。
触媒効率は301kg/gZrであり,生成したエチレ
ン共重合体はMFR0.08g/10min,密度
0.9192g/cm3,かさ密度 0.45g/c
3,ポリマーの融点 110.6℃であった。 実施例21 実施例1で用いた遷移金属触媒成分を用いて以下の反応
を行った。窒素雰囲気下、50ccのフラスコに実施例
1で用いた触媒成分をZrとして0.2mmol採取
し、これにトリエチルアンモニウムテトラ(ペンタフル
オロフェニル)ボレート0.2mmolを加えて室温で
30分攪拌した。50mlフラスコに窒素下で600℃で
5時間焼成したシリカ・アルミナ(表面積200m2
g)2gを加え、さらに精製トルエン10mlを加えた。
その後濃度1mmol/mlのメチルアルミノキサン溶液3m
lを加え、室温で2時間攪拌した。上記のシリカ・アル
ミナスラリーに上記触媒溶液の全量を加え、窒素ブロー
および減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒
成分を得た。実施例14と同様に重合を行った。触媒効
率は294kg/gZrであり,生成したエチレン共重
合体はMFR0.8g/10分,密度 0.9211g
/cm3,かさ密度 0.42g/cm3,ポリマーの融
点 112.2℃であった。 実施例22 実施例1で用いた触媒成分を使い、以下の反応を行っ
た。N2下50mlフラスコに上記溶液Zrあたり0.1
mmolを採取し、ついで濃度1mmol/mlのメチルアル
ミノキサン溶液 10mlを加えて室温で1時間撹拌し
た。100mlフラスコに窒素下で80℃で5時間減圧乾
燥したポリエチレンパウダー(リニャーローデンシティ
ポリエチレン MFR1.0g/10min,嵩密度0.
41g/cm3,粒径 500μm)2gを加え、つい
で濃度1mmol/mlのメチルアルミノキサン溶液6.3m
lを十分に分散するように加え、室温で1時間攪拌した
後、上記触媒溶液の全量を加え、窒素ブローおよび減圧
下で溶媒を除去して流動性のある固体触媒成分を得た。
実施例14と同様に重合を行った。触媒効率は221k
g/gZrであり、生成したエチレン共重合体はMFR
11g/10min、密度 0.9212g/cm3
かさ密度 0.31g/cm3,ポリマーの融点 11
3.2℃であった。 実施例23 実施例14で作った触媒を用いてエチレン単独重合を行
った。実施例14と同様に行ったが、供給ガスとしてオ
ートクレーブの気相中のブテン−1/エチレン混合ガス
をエチレンに変えて重合を行った。触媒効率は236k
g/gZrであり、生成したエチレン共重合体はMFR
0.03g/10min,密度 0.9521g/cm
3,かさ密度 0.41g/cm3,ポリマーの融点 1
32.1℃であった。 比較例 3 比較例1で用いた触媒成分を使い、以下の反応を行っ
た。N2下50mlフラスコに上記溶液Zrあたり0.1
mmolを採取し、ついで濃度1mmol/mlのメチルアル
ミノキサン溶液10mlを加えて室温で1時間撹拌し
た。50mlフラスコに600℃で5時間焼成したSiO
2 (富士デビソン社製、グレード#952、表面積30
0m2 /g)2gを加え、さらに精製トルエン10mlを
加えた。その後上記の溶液の全量を加え、窒素ブローお
よび減圧下で溶媒を除去して流動性のある固体状触媒成
分を得た。上記の接触生成物を使用して、比較例1と同
様な重合反応を行った。触媒効率は158kg/gZr
であり、ポリマーのMFRは0.8g/10分であり、
密度は0.9212g/cm2 であり、融点は115.
9℃、Mw/Mnは2.4であった。 実施例24 実施例1で用いた触媒成分溶液をZrとして1mg、メ
チルアルミノキサンの1ミリモル/ml溶液を1ml加
えて1カ月放置した。攪拌機を付した容量3リットルの
ステンレススチール製オートクレーブを窒素置換した
後、乾燥した海砂200gを加え、さらに上記の触媒溶
液を全量加えて攪拌下に75℃に加熱した。次に、エチ
レンとブテン−1の混合ガス(ブテン−1/エチレンの
モル比=0.25)を、9kgf/cm2 となるようオ
ートクレーブに張り込んで重合を開始し、エチレンとブ
テン−1の混合ガス(ブテン−1/エチレンのモル比=
0.05)を連続的にオートクレーブに供給しつつ、全
圧を9kgf/cm2 に維持し、1時間重合を行った。
重合終了後、余剰の混合ガスを排出してオートクレーブ
を冷却し、海砂を除いて白色ポリマー215gを得た。
触媒効率は215kg/gZrであり、ポリマーのMF
Rは0.2g/10分であり、密度は0.9222g/
cm2 であり、融点は114.6℃、Mw/Mnは3.
2であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における出発物質の1H−NMRスペ
クトル測定結果を示す。
【図2】実施例1における触媒成分の1H−NMRスペ
クトル測定結果を示す。
【図3】本発明の重合用触媒の調製工程を示すフローシ
ートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 一雄 川崎市川崎区千鳥町10−1 日本ポリイレ フィン株式会社川崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2
    Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
    1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
    ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
    ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
    〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
    ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
    デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
    部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
    1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
    炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
    し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
    表されるメタロセン化合物を出発物質として含有する触
    媒成分であって、触媒成分として使用する際に、前記出
    発物質に由来するシクロペンタジエニル構造、インデニ
    ル構造またはフルオレニル構造の5員環部分に、1H−
    NMRの水素ピークが観測されないことを特徴とするオ
    レフィン類重合用触媒成分。
  2. 【請求項2】 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2
    Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
    1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
    ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
    ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
    〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
    ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
    デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
    部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
    1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
    炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
    し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
    表されるメタロセン化合物を出発物質として含有する触
    媒成分であって、触媒成分として使用する際に、前記出
    発物質に由来するシクロペンタジエニル構造、インデニ
    ル構造またはフルオレニル構造の5員環部分に、1H−
    NMRの水素ピークが観測されない触媒成分と、少なく
    とも下記の成分(4)および/または成分(5)とを相
    互に接触させて得られることを特徴とするオレフィン類
    重合用触媒。 成分(4):Al−O−Al結合を含む変性有機アルミ
    ニウム化合物 成分(5):ボレートおよび/またはボラン
  3. 【請求項3】 一般式R1 p Me11 4-p またはR1 2
    Me11' [式中、Me1 は周期律表IVa族の遷移金属を示し、
    1 はシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエ
    ニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニ
    ル基、置換フルオレニル基を示し、R1同士は炭素数2
    〜18の炭化水素基及び/又はシリレン基を介し結合し
    ていてもよく、置換シクロペンタジエニル基、置換イン
    デニル基および置換フルオレニル基は、それぞれ5員環
    部分に少なくとも一つの水素原子が直接結合しており、
    1はハロゲン原子、水素原子または炭素数1〜24の
    炭化水素残基を示し、pは1≦p≦4を満たす数を示
    し,X1'は炭素数1〜20のアルキリデン基を示す]で
    表されるメタロセン化合物と、少なくとも下記の成分
    (4)および/または成分(5)とを相互に接触させて
    調製される触媒であって、重合用触媒として供する際
    に、前記のメタロセン化合物に由来するシクロペンタジ
    エニル構造、インデニル構造またはフルオレニル構造の
    5員環部分に、1H−NMRの水素ピークが観測されな
    いことを特徴とするオレフィン類重合用触媒。 成分(4):Al−O−Al結合を含む変性有機アルミ
    ニウム化合物 成分(5):ボレートおよび/またはボラン
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3で記載された触
    媒の存在下、オレフィン類を重合または共重合すること
    を特徴とするポリオレフィンの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002504565A (ja) * 1998-02-17 2002-02-12 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 担持触媒組成物の製造
JP2011132330A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Japan Polyethylene Corp オレフィン重合体の製造方法
JP5008808B2 (ja) * 1999-12-13 2012-08-22 トータル・ペトロケミカルズ・リサーチ・フエリユイ フィルムへ応用するための中密度ポリエチレン組成物
JP2013501846A (ja) * 2009-08-13 2013-01-17 ケムチュア コーポレイション ポリアルファオレフィンの粘度を制御する方法

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