JPH09151117A - 毛髪セット剤組成物 - Google Patents

毛髪セット剤組成物

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JPH09151117A
JPH09151117A JP33400195A JP33400195A JPH09151117A JP H09151117 A JPH09151117 A JP H09151117A JP 33400195 A JP33400195 A JP 33400195A JP 33400195 A JP33400195 A JP 33400195A JP H09151117 A JPH09151117 A JP H09151117A
Authority
JP
Japan
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weight
formula
group
meth
monomer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33400195A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Omura
孝之 大村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
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Publication of JPH09151117A publication Critical patent/JPH09151117A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪同士の固着力が十分であり、形成被膜が
弾力に富んでゴワゴワせず、優れたスタイル保持力を有
し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べたつかず、
なめらかで、くせづけし易い毛髪セット剤組成物を提供
する。 【解決手段】 増粘剤用モノマー組成物を重合したカチ
オン性増粘剤と、一般式:R7 nSiO(4-n)/2(式中、
7は炭素数1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表
し、nは1.0〜1.8の値を表す。)を平均的な構成
単位とする有機シリコーン樹脂とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪セット剤組成物
に関し、さらに詳細には、優れたセット保持力と良好な
感触とを併せ持つ毛髪用セット剤、スタイリング剤、整
髪料などの毛髪セット剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
広く使用されている毛髪セット剤は、被膜形成性の高分
子化合物を、水、低級アルコールあるいはそれらの混合
溶媒等に溶解したものである。ここに配合される高分子
化合物は毛髪同士を固着してセットを保持させる作用を
有するものであるが、従来用いられてきたものは、毛髪
に塗布し、乾燥仕上げするまでの過程でべたつきがあ
り、なめらかではなかった。かかる欠点を解消するた
め、高分子化合物に化粧品用油脂類、界面活性剤等を添
加して使用感触を改善する試みがなされてきた。しか
し、未だ十分満足すべきセット保持力と使用感触を併せ
有する毛髪セット剤は得られていなかった。従って、毛
髪同士の固着力が十分であり、形成被膜が弾力に富んで
ゴワゴワせず、優れたスタイル保持力を有し、かつ塗布
後乾燥仕上げまでの過程で、べたつかず、なめらかで、
くせづけし易い毛髪セット剤組成物の開発が望まれてい
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は鋭意
研究を行った結果、特定の有機シリコーン樹脂と特定の
カチオン性増粘剤とを含有させることにより、上記目的
を達成できることを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は、次の成分(A)を
0.05〜10.0重量%と、成分(B)を0.01〜
50.0重量%とを含有することを特徴とする毛髪セッ
ト剤組成物である。
【0005】(A)次の〜を含有する増粘剤用モノ
マー組成物を重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I):
【0006】
【化7】
【0007】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、
エチル基またはt−ブチル基、Aは酸素原子または−N
H−基、Bは直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4の
アルキレン基を示す。)で表されるアミン含有(メタ)
アクリル系モノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(II):
【0008】
【化8】
【0009】(式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般
式:
【0010】
【化9】
【0011】(式中、pは3または4を示す。)で表さ
れる基または式:
【0012】
【化10】
【0013】で表される基を示す。)で表されるビニル
モノマー 0〜80.0重量%、 一般式(III):
【0014】
【化11】
【0015】(式中、R1およびAは前記と同じ意味、
5は直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜17のアル
キレン基または一般式(IV):
【0016】
【化12】
【0017】(式中、nは1〜4の整数、qは1〜25
の整数を示す。)で表される基、R6は水素原子または
メチル基を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基
含有モノマー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量%
【0018】(B)一般式:R7 nSiO(4-n)/2(式
中、R7は炭素数1〜6の炭化水素基またはフェニル基
を表し、nは1.0〜1.8の値を表す。)を平均的な
構成単位とする有機シリコーン樹脂の1種または2種以
上。
【0019】次に、本発明の構成について説明する。ま
ず、(A)成分のカチオン性増粘剤は、前記した〜
を含有する増粘剤用モノマー組成物を重合して得られる
ものである。以下、このカチオン性増粘剤を構成する各
成分について詳述する。
【0020】前記一般式(I)で表されるアミン含有
(メタ)アクリル系モノマーは、増粘剤用モノマー組成
物を共重合することによってえられた共重合体を適当な
酸で中和したときに、該共重合体にカチオンイオンの性
質を与える役割を有する成分である。
【0021】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ーの代表例としては、たとえばN,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミドなどがあげられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、本発明においては、前記アミン含有(メタ)アクリ
ル系モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0022】前記増粘剤用モノマー組成物におけるアミ
ン含有(メタ)アクリル系モノマーの割合は、15.0
〜85.0重量%、好ましくは25.0〜75.0重量
%、さらに好ましくは35.0〜65.0重量%となる
ように調製される。かかるアミン含有(メタ)アクリル
系モノマーの割合が前記範囲未満である場合には、得ら
れる共重合体において該アミン含有(メタ)アクリル系
モノマーの部分が酸によって中和される量が少なくなり
すぎて充分なゲル粘度を有するものが得られにくくな
り、また前記範囲をこえる場合には、得られるカチオン
性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの柔軟性
が失われるようになる。
【0023】前記一般式(II)で表されるビニルモノマ
ーは、カチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフ
ィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを付与する成分
である。
【0024】前記ビニルモノマーの代表例としては、た
とえばN−ビニルピロリドン、N−ビニルピぺリドン、
アクリルアミド、メタアクリルアミドなどがあげられる
が、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。なお、本発明においては、前記ビニルモノマーは単
独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0025】前記増粘剤用モノマー組成物におけるビニ
ルモノマーの割合は80.0重量%以下、好ましくは7
5.0重量%以下、さらに好ましくは60.0重量%以
下となるように調製される。かかるビニルモノマーの割
合が前記上限値をこえる場合には、得られるカチオン性
増粘剤のゲル粘度がいちじるしく低下する。なお、前記
ビニルモノマーを配合することによって奏される効果、
すなわちカチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成される
フィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを充分に付与
するためには、前記増粘剤用モノマー組成物における前
記ビニルモノマーの割合は3.0重量%以上、好ましく
は5.0重量%以上、さらに好ましくは20.0重量%
以上であることが望ましい。
【0026】前記一般式(III)で表される(メタ)ア
クリロイル基含有モノマーは、カチオン性増粘剤が乾燥
したあとに形成されるフィルムの光沢の向上、ゲル粘度
の向上および種々のセッティング用ポリマーとの相溶性
の向上を図るための成分である。
【0027】前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー
の具体例としては、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、 イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、N−t−ブ
チル(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レン(一般式(IV)中、nが2、qが2〜9の整数)
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(一般式(IV)中、nが3、qが2〜23の整数)
(メタ)アクリレートなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるのものではない。なお、本発
明においては、前記(メタ)アクリロイル基含有モノマ
ーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0028】前記増粘剤用モノマー組成物における(メ
タ)アクリロイル基含有モノマーの割合は1.0〜6
0.0重量%、好ましくは1.0〜55.0重量%、さ
らに好ましくは2.0〜30.0重量%となるよう調製
される。かかる(メタ)アクリロイル基含有モノマーの
割合が前記範囲をこえる場合には、得られる共重合体中
の疎水性基の割合が大きくなり、中和後であっても水に
対する溶解性が小さくなり、滑らかなジェルが得られに
くくなり、前記範囲未満では、ゲル粘度が低下するた
め、カチオン性増粘剤の使用量を増す必要があり、種々
のセット用樹脂の配合可能な量が低下すると同時に、カ
チオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの
光沢が低下する。
【0029】前記架橋性ビニルモノマーは、1分子中に
2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物であ
り、他の単量体と架橋する性質を有するものである。
【0030】前記架橋性ビニルモノマーの代表例として
は、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレートなどの1分子中
に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)
アクリル系モノマー;メチレンビス(メタ)アクリルア
ミド、1,2−ビス(メタ)アクリルアミドエタン、
1,5−ビス(メタ)アクリルアミドペンタンなどの1
分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する
(メタ)アクリルアミド系モノマー;ジビニルベンゼン
などの1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を
有するビニルモノマーなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるものではない。なお、本発明
においては、前記架橋性ビニルモノマーは、1種または
2種以上を混合して用いられる。
【0031】前記増粘剤用モノマー組成物における架橋
性ビニルモノマーの割合は、0.1〜20.0重量%、
好ましくは1.0〜10.0重量%、さらに好ましくは
2.0〜8.0重量%となるように調製される。かかる
架橋性ビニルモノマーの割合は、前記範囲未満である場
合には、得られるカチオン性増粘剤の架橋密度が小さく
なりすぎるため、カチオン性増粘剤の粘度を高くするこ
とができなくなり、また前記範囲をこえるばあいには、
カチオン性増粘剤の粘度が高くなるが、ゲル中に細かい
凝集物が生じ、均一なジェルが得られにくくなる。
【0032】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ー、ビニルモノマー、(メタ)アクリロイル基含有モノ
マーおよび架橋性ビニルモノマーを含有した増粘剤用モ
ノマー組成物の重合反応は、一般的な溶液重合法や塊重
合法によって行うことができるが、たとえば粉体を得る
ための重合法である析出重合法によって行うこともで
き、通常チッ素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で非水系
溶媒中で加温しながら行われる。このように、不活性ガ
ス雰囲気下で非水系溶媒中で重合反応が行われるのは、
単量体または形成された共重合体中に存在するエステル
基が加水分解することを防止するためである。
【0033】本発明においては、前記非水系溶媒として
は、良溶媒単独または良溶媒と貧溶媒の混合溶媒が用い
られる。
【0034】本発明において良溶媒が用いられるのは、
各単量体の反応性の差異による単独重合体の生成を抑制
し、均一な共重合体を得るためである。なお、本明細書
において、前記良溶媒とは、25℃において該良溶媒1
00mlに対して分子量が10000以上の共重合体が
20g以上の範囲で溶解し、濁りが認められないような
溶媒をいう。前記良溶媒の具体例としては、たとえばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、
酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあげ
られる。これらの良溶媒のなかでは、エタノール、イソ
プロパノールおよびベンゼンは、比較的高分子量の共重
合体を得ることができるものであるのでとくに好まし
い。なお、ベンゼンなどには為害性があるため、エタノ
ールおよびイソプロパノールがもっとも好ましい。
【0035】また、本発明において貧溶媒が用いられる
のは、生成した共重合体を重合溶液から容易に析出させ
るためである。前記貧溶媒とは、25℃において該貧溶
媒100mlに対して分子量が10000以上の共重合
体を5g以下の範囲で溶解する溶媒をいう。前記貧溶媒
の具体例としては、たとえばn−ペンタン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンなどの炭素数が15以下の直鎖、分
岐鎖または環状の脂肪族炭化水素などがあげられる。こ
れらの貧溶媒のなかでは、比較的沸点が高い炭素数7以
下の直鎖、分岐鎖または環状の脂肪族炭化水素が好まし
い。なかでも、炭素数が6または7の直鎖、分岐鎖また
は環状の脂肪族炭化水素は、沸点が高いのでとくに好ま
しい。また、安価であり、工業的に取扱い性が良好であ
るという点から、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどが
好ましい。
【0036】得られるカチオン性増粘剤の特性を損なう
ことなくカチオン性増粘剤を合成するためには、前記良
溶媒および貧溶媒を適切な割合で配合することが好まし
い。前記貧溶媒の割合が大きすぎる場合には、重合がす
みやかに進行し、短時間のうちに粉体が析出して所望の
物性を有するカチオン性増粘剤が得られがたくなる傾向
があるため、良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に対して貧溶
媒の割合は、98重量%以下、好ましくは97重量%以
下、また良溶媒の割合は2重量%以上、好ましくは3重
量%以上とすることが望ましい。
【0037】反応溶液からカチオン性増粘剤を効率よく
得るためには、重合時の攪拌を良好にするための反応装
置を用いることが好ましい。かかる反応装置として一般
に用いられている溶液重合用攪拌機を用いる場合には、
前記増粘剤用モノマー組成物の濃度が30重量%以下と
なるように前記溶媒で希釈することが好ましい。なお、
反応に際しては、反応溶液が滞ることがないようにする
ために、攪拌機などを用いて充分に攪拌することが好ま
しい。前記重合反応は、50〜100℃の加温下にて行
うことが好ましく、一般には、反応に用いられる溶媒の
還流温度で行われる。重合反応に要する時間は、通常1
0時間以上である。なお、重合反応は、残存している単
量体量が10重量%以下になった時点で、任意に終了す
ることができる。なお、残存している単量体の量は、た
とえばPSDB法などの公知の方法によってシュウ素を
二重結合に付加し、二重結合含量を測定することによっ
て決定することができる。
【0038】かくしてカチオン性増粘剤の沈殿物を含有
した反応溶液が得られるが、混合溶媒の除去は、たとえ
ば得られたカチオン性増粘剤の沈殿物を濾取したのち、
真空乾燥を施したり、常圧または減圧下で留去すること
によって行うことができる。
【0039】重合反応に際しては、重合触媒を用いても
よい。かかる重合触媒としては、たとえば、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメ
チル−2,2′−アゾビスイソブチレートなどのアゾ系
化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどのジ
アシルパーオキサイドや、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシピバレートなどのパーオキシ
エステルで代表される過酸化物があるが、これらの触媒
は1種または2種以上を混合して用いられる。また、本
発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、増粘剤用モノマー組成物中にアミン系モノマーが多
く使用されている場合、過酸化物触媒を多用すると酸化
反応などの好ましくない副反応が併発し、重合を阻害す
るおそれがあるので、使用するときには注意を要する。
一般には、アゾ系触媒を主に使用することが好ましい
が、用いる溶媒の沸点によっても異なり、たとえばエタ
ノールやベンゼンを用いるばあいには、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルが取扱い性がよいのでもっとも
好ましい。前記重合触媒の使用量は、増粘剤用モノマー
組成物の単量体全重量に対して0.05〜3.0重量
%、なかんづく0.1〜1.0重量%であることが好ま
しい。
【0040】なお、前記単量体の重合過程においては、
さまざまな様相が呈される。たとえば、前記良溶媒のみ
を用いた場合には、重合反応の初期の段階で一般の溶液
重合を行った場合と同様の様相を呈するが、反応の進行
に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって沈殿物のないグ
リース状の生成物が得られる。
【0041】また、前記良溶媒と貧溶媒との混合溶液を
用いた場合には、重合の初期の段階では一般の溶液重合
法を採用した場合と同様の様相が呈されるが、反応の進
行に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって、得られた重合
体はもはや混合溶媒に溶け込めなくなり、不溶化して沈
殿物として析出する。
【0042】かくしてカチオン性増粘剤が得られるが、
該カチオン性増粘剤は、例えば特開平5−140531
号公報、特願平5−298659号に記載されている。
カチオン性増粘剤は、それ自身、べたつかず、セット保
持力を有するもので、全組成中に0.05〜10.0重
量%、好ましくは0.2〜5.0重量%、さらに好まし
くは0.5〜3.0重量%配合される。0.05重量%
未満ではセット剤としての効果が得られず、10.0重
量%を超えると頭髪に多量に配合されることとなり、洗
髪上の問題があり、好ましくない。
【0043】本発明で用いられる有機シリコーン樹脂
は、R7 3SiO1/2単位、R7 2SiO単位、R7SiO
3/2単位、SiO2単位のうちの適当な組み合わせからな
り、その割合は平均の構成単位が一般式:R7 nSiO
(4-n)/2(式中、R7は炭素数1〜6の炭化水素基または
フェニル基を表し、nは1.0〜1.8の値を表す。)
を満足するように選ばれる。R7が炭素数6を超えるも
のである時は、被膜が軟らかくなりすぎる。またnが
1.0より小さいものである時は、被膜のなめらかさに
欠け、1.8を超えるものである時は、粘度が出過ぎ、
化粧品への配合には好ましくない。この有機シリコーン
樹脂の平均分子量は約1,500〜10,000である
ことが望ましい。
【0044】上記有機シリコーン樹脂は、各種の方法で
慣用的に製造し得る。一例を挙げると、一般式R7 3Si
X、R7 2SiX2、R7SiX3、SiX4(ここで、Xは
加水分解し得る基、例えば塩素、臭素、フッ素等のハロ
ゲン;メトキシ、エトキシ等のアルコキシ基;アシルオ
キシ基等を表す。)で示される化合物を、目的とする樹
脂組成に応じてトルエン、ベンゼン、キシレン等のよう
な適当な有機溶媒に添加し、次いでこの溶媒を適当な酸
性溶媒中における希望する加水分解および共縮合を得る
に十分な量の水中に加える。こうして得られた二層系か
ら水層を除去し、残留する樹脂状物質を重炭酸ナトリウ
ムあるいは他のアルカリ性物質の十分量を用いて中和
し、溶媒を除去すれば目的の有機シリコーン樹脂が得ら
れる。
【0045】本発明に用いられる有機シリコーン樹脂の
配合量は、毛髪セット剤組成物中の0.01〜50.0
重量%、好ましくは0.1〜50.0重量%、より好ま
しくは0.5〜30.0重量%である。0.01重量%
未満では十分な効果が得られず、50.0重量%を超え
て配合しても本発明の効果を増強するものではないから
である。この有機シリコーン樹脂は、1種だけを用いて
もよく、あるいは2種以上を併せて用いてもよい。
【0046】更に、本発明の毛髪セット剤組成物は、前
記必須成分のほか、本発明の効果を妨げない範囲で他の
任意成分を配合することができる。かかる任意成分とし
ては、例えば、粘度やゲル強度を調整するための乳酸,
リン酸,クエン酸,マレイン酸,コハク酸などの酸類;
アボガド油,ホホバ油,マカデミアンナッツ油,オリー
ブ油等のグリセライド;ミツロウ,ラノリンなどのロウ
類;流動パラフィン,固形パラフィン,イソパラフィ
ン,スクワランなどの炭化水素類;セチルアルコール,
ステアリルアルコール,2−オクチルドデカノールなど
の直鎖及び分岐高級アルコール類;プロピレングリコー
ル,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,ポリグ
リセリン,ソルビトールなどの多価アルコール類;ミリ
スチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル
などのエステル類;オレイン酸ジエタノールアミド,ラ
ウリン酸ジエタノールアミドなどのアミド類;ジメチル
ポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサンなどの
シリコーン類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム,ジステアリルジメチルアンモニウムなどのカチオン
性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタイン,ラ
ウリルジメチルカルボキシベタインなどの両性界面活性
剤;ポリビニルピロリドン,ビニルピロリドンと酢酸ビ
ニルの共重合体などの非イオン性高分子;ポリビニルピ
ロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体などのカチオン性高分子;N−メタクリロイルエチル
−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカル
ボキシベタインとメタクリル酸ブチル共重合体などの両
性高分子;コラーゲンやケラチンの加水分解物などの蛋
白誘導体やアミノ酸類;植物抽出物、生薬、ビタミン
類、オキシベンゾンなどの紫外線吸収剤、パラベンなど
の防腐剤、EDTA−Naなどのキレート剤、色素、顔
料、香料等が挙げられる。
【0047】本発明の毛髪セット剤組成物は、剤型に応
じて、水および/または低級アルコール等の溶媒を用
い、通常の方法により製造することができ、またクロル
フルオロアルカン、液化石油ガス、ジメチルエーテル、
炭酸ガス、炭酸ガス+イソペンタン、窒素ガス等の噴射
剤を用いてエアゾール剤とすることもできる。そして、
フォーム状セット剤、ジェル状セット剤、ポンプスプレ
ー式セット剤、エアゾールミスト状セット剤、ローショ
ン状セット剤等の毛髪用セット剤、スタイリング剤、整
髪料などとして適用することができる。
【0048】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明を更に説明す
る。なお、配合量は重量%である。 実施例1、比較例1〜5 表1に示す組成の毛髪セット剤組成物を製造し、セット
保持力および感触、ヘアスタイルについて評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0049】[製法] (1)カチオン性増粘剤の製造方法 温度計、還流管およびチッ素導入管を備えた三つ口フラ
スコに、モノマーとしてN,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート50g、N−ビニルピロリドン47.5
g、ステアリルアクリレート2.5gおよびトリプロピ
レングリコールジアクリレート1.9gと、エタノール
23.1gおよびシクロヘキサン554.3gの混合溶
媒(混合比(重量比)4:96)とを添加し、80℃に
て還流を行いながらチッ素気流下で2時間攪拌して脱気
した。つぎに、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル
0.41gを三つ口フラスコに添加し、80℃で重合を
開始した。重合開始45分間経過後にトリプロピレング
リコールジアクリレート1.9gを添加し、さらに45
分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート
1.9gを添加した。チッ素気流下で攪拌しながら約1
0時間重合反応を行ったのち、得られたポリマースラリ
ー溶液を減圧下で濾過し、固型分を減圧下で乾燥した。
得られた乾燥ポリマーを粉砕機で粉砕し、白色粉末状の
カチオン性増粘剤を得た。
【0050】(2)毛髪セット剤組成物の製造方法 表1の(6),(4)および一部の(9)の混合物に(7)を加えて
乳化し、(9)に(1)〜(3)を加えて溶解した後、(5)および
(8)を加える。
【0051】[評価方法] (1)セット保持力の評価 長さ25cm、重さ2gの毛束を水でぬらし、毛髪セッ
ト剤組成物0.5gを塗布し、直径15mmのロッドに
巻いて、自然乾燥させた。乾燥後、カールのついた毛束
からロッドをはずし、恒温、恒湿箱(28℃、90%R
H)に1時間つるし、カールの長さを測定した。セット
保持力(A)は、ロッドからはずした直後のカールの長
さ(l1)と1時間放置後の長さ(l2)から次式により
算出した。
【0052】セット保持力={(25−l2)/(2
5−l1)}×100(%) 測定結果の表示 ○;セット保持力67〜100% △;セット保持力34〜66% ×;セット保持力0〜33%
【0053】(2)感触・ヘアスタイルの評価 根元と毛先の方向の揃った人毛ストランドを水でぬら
し、毛髪セット剤組成物2.0gを塗布し、美容師10
人により、ヘアスタイルを仕上げ、塗布後乾燥までのべ
たつきの少なさ(B)、ヘアスタイルのくせづけ易さ
(C)、仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさ(D)につ
いて官能評価した。評価は、以下の評価点に基づいて平
均点を求め、以下の評価結果表示に基づく結果を表1に
示した。
【0054】評価点 +3;非常によい。 +2;良い。 +1;やや良い。 0;ふつう。 −1;やや悪い。 −2;悪い。 −3;非常に悪い。
【0055】評価結果の表示 ××;−2未満。 ×;−2以上,−1未満。 △;−1以上,0未満。 □;0以上,+1未満。 ○;+1以上,+2未満。 ◎;+2以上。
【0056】
【表1】 ─────────────────────────────────── 比較例 実施例 成分(%) ────────────── ───── 1 2 3 4 5 1 ─────────────────────────────────── (1)アクリル酸−メタアクリル酸エステル 共重合物*1 6.0 − − − − − (2)ポリビニルアルコール − − − − 2.0 − (3)カチオン性増粘剤 − 1.0 0.01 1.0 − 1.0 (4)ポリオキシエチレン ステアリルエーテル(10EO) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (5)エタノール 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 (6)プロピレングリコール 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (7)有機シリコーン樹脂*2 3.0 − 3.0 0.01 3.0 3.0 (8)乳酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (9)イオン交換水 ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ハ゛ランス ─────────────────────────────────── 評価 A.セット保持力 △ ○ × ○ × ○ B.べたつきの少なさ ×× △ ○ □ × ○ C.ヘアスタイルのくせづけ易さ △ △ ○ □ △ ◎ D.ゴワゴワ感の少なさ ×× △ ○ ○ △ ◎ ────────────────────────────────────
【0057】*1:アミセットKB−1000(大阪有機
化学社製)
【0058】*2:R7 nSiO(4-n)/2で、R7はメチル
基、n=1.0、平均分子量=1,500の50%ジメ
チルポリシロキサン(5cps)溶液
【0059】表1の結果から明らかなように、本発明の
毛髪セット剤組成物はセット保持力に優れ、良好な感触
を有するものであった。
【0060】 実施例2 スタイリングフォーム (原液) (1) カチオン性増粘剤 0.6 重量% (実施例1で製造したもの) (2) ポリオキシエチレン ヘキシルデシルエーテル(20EO) 0.6 (3) R7 nSiO(4-n)/2の有機シリコーン樹脂 3.0 (R7はフェニル基、n=1.8、平均分子量=10,000の50%ジメチルポリシロ キサン(5cps)溶液) (4) ポリオキシエチレンラウリル スルホコハク酸二ナトリウム 0.4 (5) ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノ エチルメタクリレート共重合体 1.0 (6) プロピレングリコール 0.5 (7) エタノール 5.0 (8) 香料 0.2 (9) リン酸 0.5 (10) イオン交換水 バランス (噴射剤) (11) LPG(3.5kg/cm2 at20℃)
【0061】[製法](6)に(2)、一部の(10)、(3)を加
えて乳化して、(1),(4),(5),(7),(8),(9),(10)と混合し
てなる溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取り付けた
後に(11)を充填する。
【0062】 実施例3 ヘアクリーム (1) デカメチルシクロヘキサシロキサン 25.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 6.0 (3) R7 nSiO(4-n)/2の有機シリコーン樹脂 5.0 (R7の10%がフェニル基で残りはメチル基、n=1.3、平均分子量=3,000) (4) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5) グリセリン 3.0 (6) カチオン性増粘剤 1.0 (7) エタノール 10.0 (8) イオン交換水 バランス (9) ポリビニルアルコール 1.0 (10) 香料 適量 (11) マレイン酸 0.4
【0063】[製法] カチオン性増粘剤の製造方法 実施例1のカチオン性増粘剤の製造方法において、ステ
アリルアクリレートのかわりにウラリルメタクリレート
を用いたほかは実施例1と同様にしてカチオン性増粘剤
を得た。 ヘアクリームの製造方法 (1)に(2),(3)を溶解し、(4),(5)の混合物に加えて乳化
して、(6),(7),(8),(9),(10)を混合し、最後に(11)を加
える。
【0064】 実施例4 ヘアブロー (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン(n=3,000) 3.0 (3) R7 nSiO(4-n)/2の有機シリコーン樹脂 5.0 (R7はメチル基、n=1.0、平均分子量=1,500) (4) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5) 1,3−ブチレングリコール 2.0 (6) カチオン性増粘剤 1.0 (実施例1で得られたもの) (7) エタノール 15.0 (8) イオン交換水 バランス (9) 香料 適量 (10) リン酸 0.3
【0065】[製法](1)に(2),(3)を溶解し、(4),(5)
の混合物に加えて乳化して、(6),(7),(8),(9)を混合
し、最後に(10)と混合する。
【0066】 比較例1 頭髪用泡沫状エアゾール化粧料 (1) オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2.0 (3) グリセリン 1.0 (4) ポリエチレン(60)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5) ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 3.0 (6) エタノール 10.0 (7) イオン交換水 65.0 (8) n−ブタン 7.0 (9) 香料 適量
【0067】[製法](1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混
合物に加えて乳化して、(5),(6),(7),(9)と混合してな
る溶液をエアゾール容器に入れて弁を取り付けたのちに
(8)を充填する。
【0068】 比較例2 ヘアクリーム (1) デカメチルシクロヘキサシロキサン 25.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 3.0 (3) グリセリン 3.0 (4) ポリエチレン(120)硬化ヒマシ油エステル 3.0 (5) ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート重合体 3.0 (6) エタノール 10.0 (7) イオン交換水 52.0 (8) ポリビニルアルコール 1.0 (9) 香料 適量
【0069】[製法](1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混
合物に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8),(9)と混合す
る。
【0070】 比較例3 頭髪用泡沫状エアゾール化粧料 (1) オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2) ジメチルポリシロキサン 2.0 (3) R7 nSiO(4-n)/2の有機シリコーン樹脂 10.0 (R7はフェニル基で、n=1.8、平均分子量=10,000) (4) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5) グリセリン 1.0 (6) エタノール 10.0 (7) イオン交換水 バランス (8) n−ブタン 8.0 (9) 香料 適量
【0071】[製法](1)に(2),(3)を溶解し、(4),(5)
の混合物に加えて乳化して、(6),(7),(9)と混合してな
る溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取りつけたのち
に(8)を充填する。
【0072】 比較例4 頭髪用泡沫状エアゾール化粧料 (1) オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2) ジメリルポリシロキサン 2.0 (3) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (4) グリセリン 1.0 (5) PVP/VA(5/5) 6.0 (6) エタノール 10.0 (7) イオン交換水 バランス (8) n−ブタン 8.0 (9) 香料 適量
【0073】[製法](1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混
合物に加えて乳化して、(5),(6),(7),(9)と混合してな
る溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取りつけたのち
に(8)を充填する。
【0074】実施例2〜4、比較例1〜4の各試料のセ
ット保持力(A)、べたつきの少なさ(B)、ヘアスタ
イルのくせづけ易さ(C)、およびゴワゴワ感の少なさ
(D)について、前記の評価方法と同様に評価した。そ
の結果を表2に示す。
【0075】
【表2】 ─────────────────────────────── A B C D ─────────────────────────────── 実施例2 ○ ○ ◎ ◎ 実施例3 ◎ ○ ◎ ◎ 実施例4 ○ ○ ◎ ◎ ─────────────────────────────── 比較例1 △ △ × △ 比較例2 ○ □ ○ □ 比較例3 △ ○ ○ △ 比較例4 × ○ ○ □ ───────────────────────────────
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪セッ
ト剤組成物は、塗布後乾燥仕上げまでの過程で、なめら
かでべたつかず、くせづけし易く、また仕上がった髪が
ゴワゴワしないなど良好な感触を有し、しかもセット保
持力に優れたものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)を0.05〜10.0重
    量%と、成分(B)を0.01〜50.0重量%とを含
    有することを特徴とする毛髪セット剤組成物。 (A)次の〜を含有する増粘剤用モノマー組成物を
    重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3
    はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル基また
    はt−ブチル基、Aは酸素原子または−NH−基、Bは
    直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4のアルキレン基
    を示す。)で表されるアミン含有(メタ)アクリル系モ
    ノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(II): 【化2】 (式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般式: 【化3】 (式中、pは3または4を示す。)で表される基または
    式: 【化4】 で表される基を示す。)で表されるビニルモノマー 0
    〜80.0重量%、 一般式(III): 【化5】 (式中、R1およびAは前記と同じ意味、R5は直鎖状ま
    たは側鎖を有する炭素数1〜17のアルキレン基または
    一般式(IV): 【化6】 (式中、nは1〜4の整数、qは1〜25の整数を示
    す。)で表される基、R6は水素原子またはメチル基を
    示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含有モノマ
    ー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量% (B)一般式:R7 nSiO(4-n)/2(式中、R7は炭素数
    1〜6の炭化水素基またはフェニル基を表し、nは1.
    0〜1.8の値を表す。)を平均的な構成単位とする有
    機シリコーン樹脂の1種または2種以上。
  2. 【請求項2】 成分(A)の配合量が0.2〜5.0重
    量%であり、成分(B)の配合量が0.1〜50.0重
    量%である請求項1記載の毛髪セット剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(A)の配合量が0.5〜3.0重
    量%であり、成分(B)の配合量が0.5〜30.0重
    量%である請求項2記載の毛髪セット剤組成物。
  4. 【請求項4】 有機シリコーン樹脂の平均分子量が1,
    500〜10,000である請求項1〜3のいずれかに
    記載の毛髪セット剤組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026255A (ja) * 1998-06-26 2000-01-25 Wella Ag ポマ―ド作用を有する泡状の単一相毛髪処理剤
JP2002363045A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Osaka Organic Chem Ind Ltd 整髪剤用基剤およびそれからなる整髪用化粧料

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