JPH09150725A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
ブレーキ液圧制御装置Info
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- JPH09150725A JPH09150725A JP31090195A JP31090195A JPH09150725A JP H09150725 A JPH09150725 A JP H09150725A JP 31090195 A JP31090195 A JP 31090195A JP 31090195 A JP31090195 A JP 31090195A JP H09150725 A JPH09150725 A JP H09150725A
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- pressure
- brake fluid
- wheel cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常の急ブレーキ操作時の制動応答性および
制動解除応答性を確保し、アンチスキッド制御の際には
高い減圧応答性と緩増圧特性が得られて、脈圧を低減す
ることできるブレーキ液圧制御装置の提供。 【構成】 バルブ5,6とホイールシリンダ4との間を
接続する下流側メイン流路3bの途中に設けられていて
一方の受圧面にバルブ5,6側のブレーキ液圧を受圧
し、もう一方の受圧面にはホイールシリンダ4側のブレ
ーキ液圧を受圧することにより、両受圧面の液圧差が所
定値以上に高い場合には下流側メイン流路3bを開く常
閉の差圧開閉弁Bと、差圧開閉弁Bをバイパスするバイ
パス流路と、バイパス流路に介装されていてホイールシ
リンダ4からバルブ5,6方向への流通のみを許容する
逆止弁12と、差圧開閉弁Bおよび逆止弁12をバイパ
スするオリフィス流路と、オリフィス流路に介装された
コンスタントオリフィス19cとを備えている。
制動解除応答性を確保し、アンチスキッド制御の際には
高い減圧応答性と緩増圧特性が得られて、脈圧を低減す
ることできるブレーキ液圧制御装置の提供。 【構成】 バルブ5,6とホイールシリンダ4との間を
接続する下流側メイン流路3bの途中に設けられていて
一方の受圧面にバルブ5,6側のブレーキ液圧を受圧
し、もう一方の受圧面にはホイールシリンダ4側のブレ
ーキ液圧を受圧することにより、両受圧面の液圧差が所
定値以上に高い場合には下流側メイン流路3bを開く常
閉の差圧開閉弁Bと、差圧開閉弁Bをバイパスするバイ
パス流路と、バイパス流路に介装されていてホイールシ
リンダ4からバルブ5,6方向への流通のみを許容する
逆止弁12と、差圧開閉弁Bおよび逆止弁12をバイパ
スするオリフィス流路と、オリフィス流路に介装された
コンスタントオリフィス19cとを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などのブレーキ液
圧制御装置に関する。
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキ液圧制御装置としては、
特開昭61−282158号公報記載のものが知られて
いる。
特開昭61−282158号公報記載のものが知られて
いる。
【0003】この従来のブレーキ液圧制御装置は、ブレ
ーキペダルの操作によりブレーキ液圧を発生するマスタ
シリンダと、メイン流路を介してブレーキ液圧を受圧す
ることで車輪の制動を行なうホイールシリンダと、メイ
ン流路の途中に設けられていてホイールシリンダに入力
されるブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うべく所定
の条件に基づいて開閉する液圧制御弁と、液圧制御弁の
減圧時にホイールシリンダから排出されたブレーキ液を
液圧制御弁の上流側メイン流路に還流させる液圧ポンプ
と、マスタシリンダと液圧制御弁との間を接続する上流
側メイン流路の途中に設けられていて上流側メイン流路
を開放する方向に付勢されたカット弁と、対向する受圧
面の内、一方の受圧面に液圧制御弁の上流側メイン流路
のブレーキ液圧を受圧し、もう一方の受圧面に液圧制御
弁の下流側メイン流路のブレーキ液圧を受圧し、下流側
メイン流路より上流側メイン流路のブレーキ液圧が設定
値以上に高い場合には下流側メイン流路を閉じる方向に
カット弁を作動させるピストンと、カット弁をバイパス
して液圧制御弁とホイールシリンダとの間を絞りを介し
て連通させる絞り流路と、を備えた構造となっていた。
ーキペダルの操作によりブレーキ液圧を発生するマスタ
シリンダと、メイン流路を介してブレーキ液圧を受圧す
ることで車輪の制動を行なうホイールシリンダと、メイ
ン流路の途中に設けられていてホイールシリンダに入力
されるブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うべく所定
の条件に基づいて開閉する液圧制御弁と、液圧制御弁の
減圧時にホイールシリンダから排出されたブレーキ液を
液圧制御弁の上流側メイン流路に還流させる液圧ポンプ
と、マスタシリンダと液圧制御弁との間を接続する上流
側メイン流路の途中に設けられていて上流側メイン流路
を開放する方向に付勢されたカット弁と、対向する受圧
面の内、一方の受圧面に液圧制御弁の上流側メイン流路
のブレーキ液圧を受圧し、もう一方の受圧面に液圧制御
弁の下流側メイン流路のブレーキ液圧を受圧し、下流側
メイン流路より上流側メイン流路のブレーキ液圧が設定
値以上に高い場合には下流側メイン流路を閉じる方向に
カット弁を作動させるピストンと、カット弁をバイパス
して液圧制御弁とホイールシリンダとの間を絞りを介し
て連通させる絞り流路と、を備えた構造となっていた。
【0004】即ち、液圧制御弁前後(上流側・下流側)
の液圧差が設定値以下である時は、メイン流路として十
分な流路面積を確保し、かつ、液圧差が設定値以上であ
る時は、メイン流路の流路断面積を絞ることにより、ホ
イールシリンダに対するブレーキ液の流入速度の変動を
防止できるようにしたものであった。
の液圧差が設定値以下である時は、メイン流路として十
分な流路面積を確保し、かつ、液圧差が設定値以上であ
る時は、メイン流路の流路断面積を絞ることにより、ホ
イールシリンダに対するブレーキ液の流入速度の変動を
防止できるようにしたものであった。
【0005】そして、この従来のブレーキ液圧制御装置
では、上述のように、下流側メイン流路のブレーキ液圧
低下時に絞りを介してブレーキ液圧を流通させる絞り流
路を有する構成としたことで、下流側メイン流路のブレ
ーキ液圧が低下するアンチスキッド制御の減圧作動後の
再増圧作動時においては、ブレーキ液圧が絞りで絞られ
ることで増圧が緩やかに行なわれるもので、これによ
り、増圧状態から保持状態に切り換わった時点における
ブレーキ液圧の変動を小さく抑えて発生脈圧を低減させ
ることができるという効果を併有するものであった。
では、上述のように、下流側メイン流路のブレーキ液圧
低下時に絞りを介してブレーキ液圧を流通させる絞り流
路を有する構成としたことで、下流側メイン流路のブレ
ーキ液圧が低下するアンチスキッド制御の減圧作動後の
再増圧作動時においては、ブレーキ液圧が絞りで絞られ
ることで増圧が緩やかに行なわれるもので、これによ
り、増圧状態から保持状態に切り換わった時点における
ブレーキ液圧の変動を小さく抑えて発生脈圧を低減させ
ることができるという効果を併有するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブレーキ液圧制御装置にあっては、液圧制御弁の上流側
メイン流路側にカット弁が設けられていて、マスタシリ
ンダの発生ブレーキ液圧が急激に上昇すると、瞬間的に
ピストンの両受圧面に差圧が発生し、これにより、カッ
ト弁を閉じる方向にピストンが作動する構造であるた
め、ブレーキ操作を急激に行なうと、マスタシリンダ液
圧が絞り流路の絞りを介してホイールシリンダに伝達さ
れ、従って、制動応答性を悪化させるという問題点があ
った。
ブレーキ液圧制御装置にあっては、液圧制御弁の上流側
メイン流路側にカット弁が設けられていて、マスタシリ
ンダの発生ブレーキ液圧が急激に上昇すると、瞬間的に
ピストンの両受圧面に差圧が発生し、これにより、カッ
ト弁を閉じる方向にピストンが作動する構造であるた
め、ブレーキ操作を急激に行なうと、マスタシリンダ液
圧が絞り流路の絞りを介してホイールシリンダに伝達さ
れ、従って、制動応答性を悪化させるという問題点があ
った。
【0007】本発明は、上記の従来の問題点に着目して
成されたもので、通常の急ブレーキ操作時における制動
応答性および制動解除応答性を確保しつつ、アンチスキ
ッド制御の際には、高い減圧応答性が得られると共に、
緩増圧特性を得ることができて脈圧を低減することがで
きるブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする
ものである。
成されたもので、通常の急ブレーキ操作時における制動
応答性および制動解除応答性を確保しつつ、アンチスキ
ッド制御の際には、高い減圧応答性が得られると共に、
緩増圧特性を得ることができて脈圧を低減することがで
きるブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明のブレーキ液圧制御装置では、ブレーキペダ
ルの操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ
と、メイン流路を介してブレーキ液圧を受圧することで
車輪の制動を行なうホイールシリンダと、メイン流路の
途中に設けられていてホイールシリンダに入力されるブ
レーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うべく所定の条件に
基づいて開閉する液圧制御弁と、液圧制御弁の減圧作動
時にホイールシリンダから排出されたブレーキ液を液圧
制御弁の上流側メイン流路に還流させる液圧ポンプと、
液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する下流側
メイン流路の途中に設けられていて対向する受圧面のう
ち一方の受圧面に下流側メイン流路における液圧制御弁
側のブレーキ液圧を受圧し、もう一方の受圧面には下流
側メイン流路におけるホイールシリンダ側のブレーキ液
圧を受圧することによりホイールシリンダ側のブレーキ
液圧より液圧制御弁側のブレーキ液圧が所定値以上に高
い場合には下流側メイン流路を開く方向に作動する常閉
の差圧開閉弁と、差圧開閉弁をバイパスして液圧制御弁
とホイールシリンダとの間を連通するバイパス流路と、
バイパス流路の途中に介装されていてホイールシリンダ
から液圧制御弁方向への流通のみを許容する逆止弁と、
差圧開閉弁および逆止弁をバイパスして液圧制御弁とホ
イールシリンダとの間をオリフィスを介して常時連通す
るオリフィス流路と、を備えている手段とした。
めに本発明のブレーキ液圧制御装置では、ブレーキペダ
ルの操作によりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ
と、メイン流路を介してブレーキ液圧を受圧することで
車輪の制動を行なうホイールシリンダと、メイン流路の
途中に設けられていてホイールシリンダに入力されるブ
レーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うべく所定の条件に
基づいて開閉する液圧制御弁と、液圧制御弁の減圧作動
時にホイールシリンダから排出されたブレーキ液を液圧
制御弁の上流側メイン流路に還流させる液圧ポンプと、
液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する下流側
メイン流路の途中に設けられていて対向する受圧面のう
ち一方の受圧面に下流側メイン流路における液圧制御弁
側のブレーキ液圧を受圧し、もう一方の受圧面には下流
側メイン流路におけるホイールシリンダ側のブレーキ液
圧を受圧することによりホイールシリンダ側のブレーキ
液圧より液圧制御弁側のブレーキ液圧が所定値以上に高
い場合には下流側メイン流路を開く方向に作動する常閉
の差圧開閉弁と、差圧開閉弁をバイパスして液圧制御弁
とホイールシリンダとの間を連通するバイパス流路と、
バイパス流路の途中に介装されていてホイールシリンダ
から液圧制御弁方向への流通のみを許容する逆止弁と、
差圧開閉弁および逆止弁をバイパスして液圧制御弁とホ
イールシリンダとの間をオリフィスを介して常時連通す
るオリフィス流路と、を備えている手段とした。
【0009】
【作用】通常のブレーキペダル操作時は、液圧制御弁が
増圧可能に開放されていて、マスタシリンダで発生した
ブレーキ液圧がオリフィス流路を経由してホイールシリ
ンダに伝達され、これにより、車輪の制動が行なわれ
る。
増圧可能に開放されていて、マスタシリンダで発生した
ブレーキ液圧がオリフィス流路を経由してホイールシリ
ンダに伝達され、これにより、車輪の制動が行なわれ
る。
【0010】ブレーキペダルの操作が急激に行なわれた
場合には、ブレーキ液がオリフィス流路を通過する際に
オリフィスで減圧されるため、オリフィスと並列に設け
られた差圧開閉弁の前後で液圧差が発生し、その液圧差
が所定値以上となった時点で差圧開閉弁が下流側メイン
流路を開く方向に作動するもので、これにより、ブレー
キ液圧の伝達がスムーズに行なわれることから、急激な
ブレーキ操作時においても高い制動応答性が得られる。
場合には、ブレーキ液がオリフィス流路を通過する際に
オリフィスで減圧されるため、オリフィスと並列に設け
られた差圧開閉弁の前後で液圧差が発生し、その液圧差
が所定値以上となった時点で差圧開閉弁が下流側メイン
流路を開く方向に作動するもので、これにより、ブレー
キ液圧の伝達がスムーズに行なわれることから、急激な
ブレーキ操作時においても高い制動応答性が得られる。
【0011】また、ブレーキペダルの操作解除の際にお
いては、逆止弁の開放によりホイールシリンダのブレー
キ液がバイパス流路を経由してスムーズに排出されるも
ので、これにより、高い制動解除応答性が得られる。
いては、逆止弁の開放によりホイールシリンダのブレー
キ液がバイパス流路を経由してスムーズに排出されるも
ので、これにより、高い制動解除応答性が得られる。
【0012】また、上述のようにブレーキペダルを操作
している時に、車輪がロックしそうな状態となった時に
は、アンチスキッド制御を行う。即ち、液圧制御弁が作
動を開始し、まずホイールシリンダ内のブレーキ液圧の
減圧を行なう。この時、逆止弁の開放により、ホイール
シリダ内のブレーキ液がバイパス流路を経由してスムー
ズに排出されるもので、これにより、高い減圧応答性が
得られる。
している時に、車輪がロックしそうな状態となった時に
は、アンチスキッド制御を行う。即ち、液圧制御弁が作
動を開始し、まずホイールシリンダ内のブレーキ液圧の
減圧を行なう。この時、逆止弁の開放により、ホイール
シリダ内のブレーキ液がバイパス流路を経由してスムー
ズに排出されるもので、これにより、高い減圧応答性が
得られる。
【0013】その後、アンチスキッド制御中において、
液圧制御弁の減圧作動によりホイールシリンダのブレー
キ液圧が不足した場合には、再増圧が行なわれるもの
で、この再増圧においては、オリフィス流路を通過する
ブレーキ液の流量は少ないことから、差圧開閉弁を作動
させる程の差圧を発生させることはなく、従って、ブレ
ーキ液圧はオリフィスを経由して緩やかにホイールシリ
ンダに伝達され、これにより、緩増圧特性を得ることが
できる。
液圧制御弁の減圧作動によりホイールシリンダのブレー
キ液圧が不足した場合には、再増圧が行なわれるもの
で、この再増圧においては、オリフィス流路を通過する
ブレーキ液の流量は少ないことから、差圧開閉弁を作動
させる程の差圧を発生させることはなく、従って、ブレ
ーキ液圧はオリフィスを経由して緩やかにホイールシリ
ンダに伝達され、これにより、緩増圧特性を得ることが
できる。
【0014】従って、液圧制御弁が再増圧状態から保持
状態に切り換わった時点におけるブレーキ液圧の変動を
小さく抑えることができ、これにより、発生脈圧を低減
させることができる。
状態に切り換わった時点におけるブレーキ液圧の変動を
小さく抑えることができ、これにより、発生脈圧を低減
させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳述す
る。図1は、本発明実施例のブレーキ液圧制御装置にお
ける通常のブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図であ
って、図において、1はマスタシリンダを示している。
このマスタシリンダ1は、ブレーキペダル2の操作によ
りブレーキ液圧を発生する。
る。図1は、本発明実施例のブレーキ液圧制御装置にお
ける通常のブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図であ
って、図において、1はマスタシリンダを示している。
このマスタシリンダ1は、ブレーキペダル2の操作によ
りブレーキ液圧を発生する。
【0016】このマスタシリンダ1で発生するブレーキ
液圧は、メイン流路3を介してブレーキ装置のホイール
シリンダ4に伝達され、これにより、車輪の制動が行わ
れるようになっている。
液圧は、メイン流路3を介してブレーキ装置のホイール
シリンダ4に伝達され、これにより、車輪の制動が行わ
れるようになっている。
【0017】また、前記メイン流路3の途中には、図外
の車輪のロックを防止するためにホイールシリンダ4の
ブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うための、常閉の
減圧バルブ(液圧制御弁)5と、常開の増圧バルブ(液
圧制御弁)6とが設けられている。即ち、各バルブ5,
6を閉じると、ホイールシリンダ4の液圧が保持され、
増圧バルブ6を閉じて減圧バルブ5を開くと、ホイール
シリンダ4の液圧がリザーバ7へドレーンされて減圧さ
れ、減圧バルブ5を閉じて増圧バルブ6を開くと、ホイ
ールシリンダ4へブレーキ液圧が供給されて増圧される
構造となっていて、各バルブ5,6は、図外のアンチス
キッドコントローラにより所定の条件に基づいて制御さ
れる。尚、図中8はリターンコントロールバルブであ
る。
の車輪のロックを防止するためにホイールシリンダ4の
ブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うための、常閉の
減圧バルブ(液圧制御弁)5と、常開の増圧バルブ(液
圧制御弁)6とが設けられている。即ち、各バルブ5,
6を閉じると、ホイールシリンダ4の液圧が保持され、
増圧バルブ6を閉じて減圧バルブ5を開くと、ホイール
シリンダ4の液圧がリザーバ7へドレーンされて減圧さ
れ、減圧バルブ5を閉じて増圧バルブ6を開くと、ホイ
ールシリンダ4へブレーキ液圧が供給されて増圧される
構造となっていて、各バルブ5,6は、図外のアンチス
キッドコントローラにより所定の条件に基づいて制御さ
れる。尚、図中8はリターンコントロールバルブであ
る。
【0018】次に、図中9は液圧ポンプであって、リザ
ーバ7に収容されたブレーキ液を、両バルブ5,6より
上流側のメイン流路(以後、上流側メイン流路という)
3aに還流させるもので、その吐出側に脈圧減衰手段と
してのダンパ室10およびオリフィス11が設けられて
いる。尚、図中9a,9bは液圧ポンプ9の吸入側と吐
出側にそれぞれ設けられたインレットチェックバルブお
よびアウトレットチェックバルブである。
ーバ7に収容されたブレーキ液を、両バルブ5,6より
上流側のメイン流路(以後、上流側メイン流路という)
3aに還流させるもので、その吐出側に脈圧減衰手段と
してのダンパ室10およびオリフィス11が設けられて
いる。尚、図中9a,9bは液圧ポンプ9の吸入側と吐
出側にそれぞれ設けられたインレットチェックバルブお
よびアウトレットチェックバルブである。
【0019】前記両バルブ5,6より下流側のメイン流
路(以後、下流側メイン流路という)3bの途中には、
逆止弁12を一体に組み込んだ差圧開閉弁Bが設けられ
ている。この差圧開閉弁Bは、図4にその詳細を示すよ
うに、ハウジング13を備えていて、このハウジング1
3の収容穴13a内には、円筒状のバルブボディ14が
収容され、大径の開口部は、オーリング15aを備えた
プラグ15の装着によって閉塞され、該プラグ15はナ
ット16のねじ込みにより固定された状態となってい
る。
路(以後、下流側メイン流路という)3bの途中には、
逆止弁12を一体に組み込んだ差圧開閉弁Bが設けられ
ている。この差圧開閉弁Bは、図4にその詳細を示すよ
うに、ハウジング13を備えていて、このハウジング1
3の収容穴13a内には、円筒状のバルブボディ14が
収容され、大径の開口部は、オーリング15aを備えた
プラグ15の装着によって閉塞され、該プラグ15はナ
ット16のねじ込みにより固定された状態となってい
る。
【0020】さらに詳述すると、前記バルブボディ14
は、その下端が少し大径に形成されていて、この下端大
径部を収容穴13aの内底部側に形成された小径部に対
し圧入することにより下端部のみが固定された状態で組
み付けられており、これにより、バルブボディ14の外
周面と収容穴13a内周面と間に環状中空部Cが形成さ
れ、この環状中空部Cとバルブボディ14の中空部14
a内とが中空部14aの上端開口部およびバルブボディ
14の周壁を貫通して複数形成された連通孔12fを介
して互いに連通された状態となっている。
は、その下端が少し大径に形成されていて、この下端大
径部を収容穴13aの内底部側に形成された小径部に対
し圧入することにより下端部のみが固定された状態で組
み付けられており、これにより、バルブボディ14の外
周面と収容穴13a内周面と間に環状中空部Cが形成さ
れ、この環状中空部Cとバルブボディ14の中空部14
a内とが中空部14aの上端開口部およびバルブボディ
14の周壁を貫通して複数形成された連通孔12fを介
して互いに連通された状態となっている。
【0021】そして、前記ハウジング13の側面側に
は、環状中空部Cと連通する第1ポート13bが形成さ
れ、また、ハウジング13の底部側にはバルブボディ1
4の中空部14aと連通する第2ポート13cが形成さ
れている。即ち、第1ポート13bと環状中空部Cと連
通孔12fと中空部14aと第2ポート13cとで、下
流側メイン流路の一部を構成している。
は、環状中空部Cと連通する第1ポート13bが形成さ
れ、また、ハウジング13の底部側にはバルブボディ1
4の中空部14aと連通する第2ポート13cが形成さ
れている。即ち、第1ポート13bと環状中空部Cと連
通孔12fと中空部14aと第2ポート13cとで、下
流側メイン流路の一部を構成している。
【0022】前記バルブボディ14における中空部14
aの下端開口部側の内径が、下端開口部に向かうにつれ
て3段階に大きくなる大径部(第3大径部14b,第2
大径部14c,第1大径部14d)が形成されていて、
下端開口部側の第1大径部14dには、中央に連通穴1
7aを有するプレート17が圧入され、また、プレート
17の凹部17b内には第2ポート13cの開口部に当
接する状態でフィルタ18が装着されている。
aの下端開口部側の内径が、下端開口部に向かうにつれ
て3段階に大きくなる大径部(第3大径部14b,第2
大径部14c,第1大径部14d)が形成されていて、
下端開口部側の第1大径部14dには、中央に連通穴1
7aを有するプレート17が圧入され、また、プレート
17の凹部17b内には第2ポート13cの開口部に当
接する状態でフィルタ18が装着されている。
【0023】前記第3大径部14bには、差圧開閉弁B
の弁部を構成するピストン弁19が摺動自在に収容され
ていて、中空部14aと第3大径部14bとの間の環状
段部14eがピストン弁19の当接により流路を閉じる
ためのバルブシート面を構成している。また、前記ピス
トン弁19の外周面には複数の軸方向連通溝19aが形
成され、この連通溝19aを経由して中空部14aと第
2大径部14cとの間が連通された状態となっている。
そして、プレート17とピストン弁19との間には、該
ピストン弁19を閉じる方向に押圧付勢するスプリング
20が介装されていて、通常時においてはスプリング2
0の付勢力でピストン弁19が図面上方へ押圧付勢され
ていてその端面が環状段部14eに当接することによ
り、中空部14aと第2大径部14cとの間が遮断され
た状態となるが、ピストン弁19が図面下方へ押圧摺動
されることにより、中空部14aと第2大径部14cと
の間が各連通溝19aを介して連通された状態となる。
の弁部を構成するピストン弁19が摺動自在に収容され
ていて、中空部14aと第3大径部14bとの間の環状
段部14eがピストン弁19の当接により流路を閉じる
ためのバルブシート面を構成している。また、前記ピス
トン弁19の外周面には複数の軸方向連通溝19aが形
成され、この連通溝19aを経由して中空部14aと第
2大径部14cとの間が連通された状態となっている。
そして、プレート17とピストン弁19との間には、該
ピストン弁19を閉じる方向に押圧付勢するスプリング
20が介装されていて、通常時においてはスプリング2
0の付勢力でピストン弁19が図面上方へ押圧付勢され
ていてその端面が環状段部14eに当接することによ
り、中空部14aと第2大径部14cとの間が遮断され
た状態となるが、ピストン弁19が図面下方へ押圧摺動
されることにより、中空部14aと第2大径部14cと
の間が各連通溝19aを介して連通された状態となる。
【0024】前記ピストン弁19の上端面中央には、中
空部14a方向へ突出する小径突出部19bが形成さ
れ、この小径突出部19bの軸心部には弁口12dが形
成されていて、この弁口12dにより、中空部14aと
第2大径部14cとの間が前記差圧開閉弁Bをバイパス
して連通された状態となっている。
空部14a方向へ突出する小径突出部19bが形成さ
れ、この小径突出部19bの軸心部には弁口12dが形
成されていて、この弁口12dにより、中空部14aと
第2大径部14cとの間が前記差圧開閉弁Bをバイパス
して連通された状態となっている。
【0025】小径突出部19bの端面には、弁口12d
を開閉自在に閉塞する球弁12aが設けられている。そ
して、小径突出部19bには、スプリングガイド12c
が取り付けられていて、このスプリングガイド12cと
球弁12aとの間に介装されたスプリング12bによ
り、弁口12dを閉塞する方向に球弁12aが付勢され
ている。即ち、前記球弁12aと、スプリング12bと
スプリングガイド12cと弁口12dとで、前記逆止弁
12を構成させている。即ち、前記弁口12dが差圧開
閉弁Bをバイパスして両バルブ5,6とホイールシリン
ダ4との間を連通するバイパス流路を構成させている。
を開閉自在に閉塞する球弁12aが設けられている。そ
して、小径突出部19bには、スプリングガイド12c
が取り付けられていて、このスプリングガイド12cと
球弁12aとの間に介装されたスプリング12bによ
り、弁口12dを閉塞する方向に球弁12aが付勢され
ている。即ち、前記球弁12aと、スプリング12bと
スプリングガイド12cと弁口12dとで、前記逆止弁
12を構成させている。即ち、前記弁口12dが差圧開
閉弁Bをバイパスして両バルブ5,6とホイールシリン
ダ4との間を連通するバイパス流路を構成させている。
【0026】また、前記逆止弁12を構成する球弁12
aのシート面となる小径突出部19bの端面には、直径
方向のV型溝によるコンスタントオリフィス19cが切
欠形成されている。即ち、この実施例では、コンスタン
トオリフィス19cにより、差圧開閉弁Bおよび逆止弁
12をバイパスして、両バルブ5,6とホイールシリン
ダ4との間を常時連通する請求の範囲のオリフィス流路
を構成させている。
aのシート面となる小径突出部19bの端面には、直径
方向のV型溝によるコンスタントオリフィス19cが切
欠形成されている。即ち、この実施例では、コンスタン
トオリフィス19cにより、差圧開閉弁Bおよび逆止弁
12をバイパスして、両バルブ5,6とホイールシリン
ダ4との間を常時連通する請求の範囲のオリフィス流路
を構成させている。
【0027】次に、実施例の作用について説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常のブレーキペダル2の操作時は、図1に示すよう
に、液圧制御弁を構成する増圧バルブ6が開かれて減圧
バルブ5が閉じられていることから、マスタシリンダ1
で発生したブレーキ液圧がオリフィス流路およびオリフ
ィスを構成するコンスタントオリフィス19cを経由し
てホイールシリンダ4に伝達され、これにより、車輪の
制動が行なわれる。
に、液圧制御弁を構成する増圧バルブ6が開かれて減圧
バルブ5が閉じられていることから、マスタシリンダ1
で発生したブレーキ液圧がオリフィス流路およびオリフ
ィスを構成するコンスタントオリフィス19cを経由し
てホイールシリンダ4に伝達され、これにより、車輪の
制動が行なわれる。
【0028】b)通常の急ブレーキ操作時 ブレーキペダル2の操作が急激に行なわれた場合には、
ブレーキ液がオリフィス流路を通過する際にコンスタン
トオリフィス19cで減圧されるため、このコンスタン
トオリフィス19cと並列に設けられたピストン弁19
の前後で液圧差が発生し、その液圧差が所定値以上とな
った時点でピストン弁19が図2に示すように、スプリ
ング20の付勢力に抗して下方に押圧摺動され、即ち、
差圧開閉弁Bが開弁して、下流側メイン流路3bが開か
れるもので、これにより、ブレーキ液圧の伝達がピスト
ン弁19の外周に複数形成された連通溝19aを経由す
ることでスムーズに行なわれることから、急激なブレー
キ操作時においても高い制動応答性が得られる。
ブレーキ液がオリフィス流路を通過する際にコンスタン
トオリフィス19cで減圧されるため、このコンスタン
トオリフィス19cと並列に設けられたピストン弁19
の前後で液圧差が発生し、その液圧差が所定値以上とな
った時点でピストン弁19が図2に示すように、スプリ
ング20の付勢力に抗して下方に押圧摺動され、即ち、
差圧開閉弁Bが開弁して、下流側メイン流路3bが開か
れるもので、これにより、ブレーキ液圧の伝達がピスト
ン弁19の外周に複数形成された連通溝19aを経由す
ることでスムーズに行なわれることから、急激なブレー
キ操作時においても高い制動応答性が得られる。
【0029】また、ブレーキペダル2の操作解除の際に
おいては、逆止弁12の開放によりホイールシリンダ4
のブレーキ液が弁口12d(バイパス流路)を経由して
スムーズに排出されるもので、これにより、高い制動解
除応答性が得られる(図3における差圧開閉弁Bの作動
を参照)。
おいては、逆止弁12の開放によりホイールシリンダ4
のブレーキ液が弁口12d(バイパス流路)を経由して
スムーズに排出されるもので、これにより、高い制動解
除応答性が得られる(図3における差圧開閉弁Bの作動
を参照)。
【0030】c)アンチスキッド制御時 上述のようにブレーキペダル2を操作している時に、車
輪がロックしそうな状態となった時には、アンチスキッ
ド制御を行う。即ち、両バルブ5,6を作動させ、減圧
・保持・増圧を行ってホイールシリンダ4のブレーキ液
圧を最適制御するもので、まず、両バルブ5,6の作動
開始時には、図3に示すように、増圧バルブ6を閉じる
一方、減圧バルブ5を開いてホイールシリンダ4のブレ
ーキ液圧を減圧する。この時、逆止弁12の開放によ
り、ホイールシリダ4内のブレーキ液が弁口12d(バ
イパス流路)を経由してスムーズに排出されるもので、
これにより、高い減圧応答性が得られる。
輪がロックしそうな状態となった時には、アンチスキッ
ド制御を行う。即ち、両バルブ5,6を作動させ、減圧
・保持・増圧を行ってホイールシリンダ4のブレーキ液
圧を最適制御するもので、まず、両バルブ5,6の作動
開始時には、図3に示すように、増圧バルブ6を閉じる
一方、減圧バルブ5を開いてホイールシリンダ4のブレ
ーキ液圧を減圧する。この時、逆止弁12の開放によ
り、ホイールシリダ4内のブレーキ液が弁口12d(バ
イパス流路)を経由してスムーズに排出されるもので、
これにより、高い減圧応答性が得られる。
【0031】その後、以上のような減圧作動によりホイ
ールシリンダ4のブレーキ液圧が不足した場合には、図
1に示すように、減圧バルブ5を閉じる一方、増圧バル
ブ6を開いてホイールシリンダ4のブレーキ液圧の再増
圧が行なわれるもので、この再増圧開始時点では、コン
スタントオリフィス19cを通過するブレーキ液の流量
は少ないことから、ピストン弁19を作動させる程の差
圧を発生させることはなく、従って、ブレーキ液圧はコ
ンスタントオリフィス19cを経由して緩やかにホイー
ルシリンダ4に伝達されるもので、これにより、緩増圧
特性を得ることができる。
ールシリンダ4のブレーキ液圧が不足した場合には、図
1に示すように、減圧バルブ5を閉じる一方、増圧バル
ブ6を開いてホイールシリンダ4のブレーキ液圧の再増
圧が行なわれるもので、この再増圧開始時点では、コン
スタントオリフィス19cを通過するブレーキ液の流量
は少ないことから、ピストン弁19を作動させる程の差
圧を発生させることはなく、従って、ブレーキ液圧はコ
ンスタントオリフィス19cを経由して緩やかにホイー
ルシリンダ4に伝達されるもので、これにより、緩増圧
特性を得ることができる。
【0032】従って、その後、再増圧状態から保持状態
に切り換わった時点におけるブレーキ液圧の変動を小さ
く抑えることができ、これにより、発生脈圧を低減させ
ることができる。
に切り換わった時点におけるブレーキ液圧の変動を小さ
く抑えることができ、これにより、発生脈圧を低減させ
ることができる。
【0033】以上説明してきたように、この実施例にあ
っては、通常のブレーキ操作時はもちろん、急ブレーキ
操作時においては、差圧開閉弁Bの開弁によりブレーキ
液圧のスムーズな流通が得られて高い制動応答性が得ら
れ、また、ブレーキ操作解除時は逆止弁12の開弁によ
り高い制動解除応答性が得られると共に、アンチスキッ
ド制御の際には、逆止弁12の開弁により高い減圧応答
性を確保しつつ、コンスタントオリフィス19cにより
緩増圧特性を得ることができて増圧状態から保持状態に
切り換わった時点における発生脈圧を低減することがで
きるようになるという特徴を有している。
っては、通常のブレーキ操作時はもちろん、急ブレーキ
操作時においては、差圧開閉弁Bの開弁によりブレーキ
液圧のスムーズな流通が得られて高い制動応答性が得ら
れ、また、ブレーキ操作解除時は逆止弁12の開弁によ
り高い制動解除応答性が得られると共に、アンチスキッ
ド制御の際には、逆止弁12の開弁により高い減圧応答
性を確保しつつ、コンスタントオリフィス19cにより
緩増圧特性を得ることができて増圧状態から保持状態に
切り換わった時点における発生脈圧を低減することがで
きるようになるという特徴を有している。
【0034】また、この実施例では、差圧開閉弁Bを構
成するピストン弁19にバイパス流路を構成する弁口1
2dを形成し、この弁口12dを閉塞する状態で逆止弁
12を構成する球弁12aを設けると共に、逆止弁12
の弁座となる弁口12dの開口端面にオリフィス流路お
よびオリフィスを構成するコンスタントオリフィス19
cを形成した構成としたことで、装置の簡略化とコンパ
クト化が可能でコストを低減することができるようにな
るという特徴を有している。
成するピストン弁19にバイパス流路を構成する弁口1
2dを形成し、この弁口12dを閉塞する状態で逆止弁
12を構成する球弁12aを設けると共に、逆止弁12
の弁座となる弁口12dの開口端面にオリフィス流路お
よびオリフィスを構成するコンスタントオリフィス19
cを形成した構成としたことで、装置の簡略化とコンパ
クト化が可能でコストを低減することができるようにな
るという特徴を有している。
【0035】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。例えば、実施例では、オリフィス流路およびオリフ
ィスを逆止弁のバルブシート面に形成したコンスタント
オリフィスで構成させたが、逆止弁とは別の箇所に独立
して形成するようにしてもよい。
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。例えば、実施例では、オリフィス流路およびオリフ
ィスを逆止弁のバルブシート面に形成したコンスタント
オリフィスで構成させたが、逆止弁とは別の箇所に独立
して形成するようにしてもよい。
【0036】また、実施例では、差圧開閉弁を構成する
ピストン弁に逆止弁を組み込んだ場合を示したが、別体
に形成するようにしてもよい。また、実施例では、増圧
バルブと減圧バルブとが独立したタイプの液圧制御弁を
用いた例を示したが、増圧バルブ部と減圧バルブ部とが
一体に形成されたタイプの液圧制御弁を用いた場合にも
本発明を適用することができる。
ピストン弁に逆止弁を組み込んだ場合を示したが、別体
に形成するようにしてもよい。また、実施例では、増圧
バルブと減圧バルブとが独立したタイプの液圧制御弁を
用いた例を示したが、増圧バルブ部と減圧バルブ部とが
一体に形成されたタイプの液圧制御弁を用いた場合にも
本発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブレーキ
液圧制御装置にあっては、液圧制御弁とホイールシリン
ダとの間を接続する下流側メイン流路の途中に設けられ
ていて対向する受圧面のうち一方の受圧面に下流側メイ
ン流路における液圧制御弁側のブレーキ液圧を受圧し、
もう一方の受圧面には下流側メイン流路におけるホイー
ルシリンダ側のブレーキ液圧を受圧することによりホイ
ールシリンダ側のブレーキ液圧より液圧制御弁側のブレ
ーキ液圧が所定値以上に高い場合には下流側メイン流路
を開く方向に作動する常閉の差圧開閉弁と、差圧開閉弁
をバイパスして液圧制御弁とホイールシリンダとの間を
連通するバイパス流路と、バイパス流路の途中に介装さ
れていてホイールシリンダから液圧制御弁方向への流通
のみを許容する逆止弁と、差圧開閉弁および逆止弁をバ
イパスして液圧制御弁とホイールシリンダとの間をオリ
フィスを介して常時連通するオリフィス流路と、を備え
ている構成としたことで、差圧開閉弁による急ブレーキ
操作時における高い制動応答性と、逆止弁による制動解
除応答性を確保することができると共に、アンチスキッ
ド制御の減圧時には逆止弁による高い減圧応答性が得ら
れ、また、再増圧時にはオリフィス流路のオリフィスに
より緩増圧特性を得ることができて発生脈圧を低減する
ことができるようになるという効果が得られる。
液圧制御装置にあっては、液圧制御弁とホイールシリン
ダとの間を接続する下流側メイン流路の途中に設けられ
ていて対向する受圧面のうち一方の受圧面に下流側メイ
ン流路における液圧制御弁側のブレーキ液圧を受圧し、
もう一方の受圧面には下流側メイン流路におけるホイー
ルシリンダ側のブレーキ液圧を受圧することによりホイ
ールシリンダ側のブレーキ液圧より液圧制御弁側のブレ
ーキ液圧が所定値以上に高い場合には下流側メイン流路
を開く方向に作動する常閉の差圧開閉弁と、差圧開閉弁
をバイパスして液圧制御弁とホイールシリンダとの間を
連通するバイパス流路と、バイパス流路の途中に介装さ
れていてホイールシリンダから液圧制御弁方向への流通
のみを許容する逆止弁と、差圧開閉弁および逆止弁をバ
イパスして液圧制御弁とホイールシリンダとの間をオリ
フィスを介して常時連通するオリフィス流路と、を備え
ている構成としたことで、差圧開閉弁による急ブレーキ
操作時における高い制動応答性と、逆止弁による制動解
除応答性を確保することができると共に、アンチスキッ
ド制御の減圧時には逆止弁による高い減圧応答性が得ら
れ、また、再増圧時にはオリフィス流路のオリフィスに
より緩増圧特性を得ることができて発生脈圧を低減する
ことができるようになるという効果が得られる。
【図1】本発明実施例のブレーキ液圧制御装置における
通常のブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図である。
通常のブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図である。
【図2】本発明実施例のブレーキ液圧制御装置における
通常の急ブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図であ
る。
通常の急ブレーキ操作時を示す1つの車輪系統図であ
る。
【図3】本発明実施例のブレーキ液圧制御装置における
アンチスキッド制御(減圧)時を示す1つの車輪系統図
である。
アンチスキッド制御(減圧)時を示す1つの車輪系統図
である。
【図4】本発明実施例のブレーキ液圧制御装置における
差圧開閉弁の詳細を示す拡大断面図である。
差圧開閉弁の詳細を示す拡大断面図である。
1 マスタシリンダ 2 ブレーキペダル 3 メイン流路 3a 上流側メイン流路 3b 下流側メイン流路 4 ホイールシリンダ 5 減圧バルブ(液圧制御弁) 6 増圧バルブ(液圧制御弁) 9 液圧ポンプ 12 逆止弁 12d 弁口(バイパス流路) 19c コンスタントオリフィス(オリフィス,オリフ
ィス流路) B 差圧開閉弁
ィス流路) B 差圧開閉弁
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの操作によりブレーキ液
圧を発生するマスタシリンダと、 メイン流路を介してブレーキ液圧を受圧することで車輪
の制動を行なうホイールシリンダと、 メイン流路の途中に設けられていてホイールシリンダに
入力されるブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うべく
所定の条件に基づいて開閉する液圧制御弁と、 液圧制御弁の減圧作動時にホイールシリンダから排出さ
れたブレーキ液を液圧制御弁の上流側メイン流路に還流
させる液圧ポンプと、 液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する下流側
メイン流路の途中に設けられていて対向する受圧面のう
ち一方の受圧面に下流側メイン流路における液圧制御弁
側のブレーキ液圧を受圧し、もう一方の受圧面には下流
側メイン流路におけるホイールシリンダ側のブレーキ液
圧を受圧することによりホイールシリンダ側のブレーキ
液圧より液圧制御弁側のブレーキ液圧が所定値以上に高
い場合には下流側メイン流路を開く方向に作動する常閉
の差圧開閉弁と、 差圧開閉弁をバイパスして液圧制御弁とホイールシリン
ダとの間を連通するバイパス流路と、 バイパス流路の途中に介装されていてホイールシリンダ
から液圧制御弁方向への流通のみを許容する逆止弁と、 差圧開閉弁および逆止弁をバイパスして液圧制御弁とホ
イールシリンダとの間をオリフィスを介して常時連通す
るオリフィス流路と、を備えていることを特徴とするブ
レーキ液圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31090195A JPH09150725A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31090195A JPH09150725A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150725A true JPH09150725A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18010752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31090195A Pending JPH09150725A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150725A (ja) |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31090195A patent/JPH09150725A/ja active Pending
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