JPH09150297A - 配管自動溶接装置および同装置の取扱い方法 - Google Patents

配管自動溶接装置および同装置の取扱い方法

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JPH09150297A
JPH09150297A JP30760495A JP30760495A JPH09150297A JP H09150297 A JPH09150297 A JP H09150297A JP 30760495 A JP30760495 A JP 30760495A JP 30760495 A JP30760495 A JP 30760495A JP H09150297 A JPH09150297 A JP H09150297A
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pipe
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ring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被溶接対象としての配管への取付けおよび取り
外し等の作業が簡単に行え、溶接段取り等の時間を短縮
して取扱いに係る作業能率の向上を図る。溶接作業が円
滑に行え溶接不良の発生防止等が有効的に図れるように
する。 【解決手段】発電プラント等を構成する配管21の周囲
部に同軸的に取付けられるリングレール22と、このリ
ングレール22に案内されて配管21の周方向に沿う旋
回動作を行う台車23と、この台車23に搭載された自
動溶接用のトーチ24とを備える。リングレール22を
配管21の周囲部で開閉し得る二つ割り構造の半リング
状レールエレメントからなるものとし、これら各リング
レールエレメントの内側に設置した互いにばね定数の等
しい板ばね29,30で配管21を相対する方向から均
等な弾性力で挟み付けることにより、配管21とリング
レール22との軸心を一致させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電プ
ラントや原子力発電プラント等の配管を自動溶接する際
に使用される配管自動溶接装置およびこの配管自動溶接
装置を配管に着脱するための取扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電プラントや原子力発電プ
ラント等の配管に装着して、その配管を周方向に沿って
自動溶接する配管自動溶接装置は種々知られている。
【0003】図10は、このような配管自動溶接装置の
一般的な構成を例示した断面図である。この配管自動溶
接装置は、発電プラント等に配設される配管1の周囲部
に同軸的に取付けられるリングレール2と、このリング
レール2に案内されて配管1の周方向に沿う旋回動作を
行う台車3と、この台車3に搭載された自動溶接用のト
ーチ4とを備えている。
【0004】リングレール2には、このリングレールの
周壁に螺挿されて配管1を締付ける複数、例えば3個の
固定ねじ5が周方向に間隔的に設けられ、これらの固定
ねじ5の配管1外周面への当接度合いを調整することに
より、配管1およびリングレール2の軸心を一致させる
ようになっている。リングレール1の軸方向両側面と内
外周面との各コーナー部はそれぞれ傾斜面とされ、これ
らの傾斜面が下記のロールを案内するガイド面6となっ
ている。また、台車3はリングレール2を軸方向で囲む
断面略コ字形とされており、リングレール2の軸方向両
側面に対向する部位にロールホルダ7を有している。ロ
ールホルダ7は押しねじ8によってリングレール2側に
押し付けられるようになっている。
【0005】ロールホルダ7には軸心が傾斜したロール
9が設けられ、このロール9がリングレール2のコーナ
ー部のガイド面6に転接し、これによって台車3がリン
グレール2にガイドされ、配管1の外周面に沿って旋回
できるようになっている。
【0006】なお、台車3には図示しないモータ等の駆
動源によって回転駆動されるピニオン10が設けられ、
このピニオン10がリングレール2の外周面に設けられ
たリング状のラック11に噛合し、これらピニオン10
とラック11の係合によって台車3が配管1の周囲を旋
回するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構成で
は、リングレール2と配管1との心合せをリングレール
2に螺挿した固定ねじ5の挿入度合いを調整することで
行うようになっているが、この調整作業は配管1とリン
グレール2との間の距離を測定しながら行うため、取り
付け時においてはリングレール2および台車3を保持す
るする作業者や、固定ねじ5の調整および配管1とリン
グレール2との距離を測定する作業者が必要となり、こ
れら複数の作業者により多くの手間がかかるうえに、操
作が繁雑で長時間が費やされ、作業能率が低いものであ
った。
【0008】また、リングレール2は配管1の外周側を
覆う状態で取付ける必要から、分割形状とする等、取付
け上での工夫が種々行われている。この場合、リング形
状の金属成形体を切断加工等によって分割することが多
いが、その分割加工の際に金属材料内の残留応力が解放
されて形状変化を起し易い。通常は修正加工を行って変
形分を除去しているが、完全に除去することはできな
い。また、ロール9でリングレール2を挟み込み、この
ロール9を保持するロールホルダ7を押しねじ8によっ
てリングレール2に加圧するようになっているが、この
ような構造においては、リングレール2の変形分に十分
な対応が不可能となるため、台車3が配管1の周囲に沿
って滑らかに旋回できない。このように、台車3の動作
が不均一なものとなると、溶接作業時における溶接用ト
ーチ4の動きが不均一となり、そのトーチ4の先端の動
作制御に悪影響が生じて、配管溶接部12の溶接品質低
下の原因となる。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、被溶接対象としての配管への取付けおよび取り
外し等の作業が簡単に行え、溶接段取り等の時間を短縮
して取扱いに係る作業能率の向上を図ることができると
ともに、溶接作業が円滑に行えて溶接不良の発生防止等
が有効的に図れる配管自動溶接装置および同装置の取扱
い方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、発電プラント等を構成する配
管の周囲部に同軸的に取付けられるリングレールと、こ
のリングレールに案内されて前記配管の周方向に沿う旋
回動作を行う台車と、この台車に搭載された自動溶接用
のトーチとを備えた配管自動溶接装置において、前記リ
ングレールを前記配管の周囲部で開閉し得る二つ割り構
造の半リング状レールエレメントからなるものとし、こ
れら各リングレールエレメントの内側に設置した互いに
ばね定数の等しい板ばねで前記配管を相対する方向から
均等な弾性力で挟み付けることにより、前記配管と前記
リングレールとの軸心を一致させてなることを特徴とす
る配管自動溶接装置にある。
【0011】また、請求項2の発明は、発電プラント等
を構成する配管の周囲部に同軸的に取付けられるリング
レールと、このリングレールに案内されて前記配管の周
方向に沿う旋回動作を行う台車と、この台車に搭載され
た自動溶接用のトーチとを備えた配管自動溶接装置にお
いて、前記台車を前記リングレールに案内する手段とし
て、前記リングレールの軸方向両側面に周方向全体に亘
ってそれぞれ形成した断面略V字形のガイド溝と、前記
台車の対向位置に設けられ前記各ガイド溝にV形周縁部
を嵌合させて転動する一対の走行用車輪およびその各走
行用車輪に一定距離離間する配置で前記台車の対向位置
に設けられ前記各ガイド溝にV形周縁部を嵌合させて転
動する一対の転倒防止用車輪とを備え、前記走行用車輪
の前記台車への軸受は非自動調心軸受とする一方、前記
転倒防止用車輪の前記台車への軸受は自動調心軸受とし
たことを特徴とする配管自動溶接装置にある。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の板ばね
を有するリングレールと、請求項2記載の台車をリング
レールに案内する手段とを共に備え、かつ前記リングレ
ールと前記台車とは互いに着脱可能に構成されているこ
とを特徴とする配管自動溶接装置にある。
【0013】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の溶接機の配管自動溶接装置において、台車は、互いに
対向する各一対の走行用車輪同士および転倒防止用車輪
同士をリングレールの各ガイド溝への嵌合度を増大する
方向に付勢する弾性手段と、この弾性手段の付勢力に抗
して前記走行用車輪同士および転倒防止用車輪同士をそ
れぞれリングレールの各ガイド溝への嵌合度合を減少す
る方向に移動調整する調整手段とを有することを特徴と
する配管自動溶接装置にある。
【0014】請求項5の発明は、請求項4記載の配管自
動溶接装置を配管に取付け、または配管から取外す配管
自動溶接装置の取扱い方法であって、配管に配管自動溶
接装置を取付ける場合には、まずリングレールを開状態
で配管の外周側に配置した後、そのリングレールを閉状
態としてリングレール内の板ばねの作用で配管とリング
レールとの間の心合せを自動的に行わせ、この状態でリ
ングレールを配管に固定し、その後に台車の走行用車輪
同士および転倒防止用車輪同士の間隔が拡大する方向に
弾性手段の付勢力に抗して調整手段を調整して各車輪を
リングレールの各ガイド溝に配置した後、当該調整手段
を弾性手段の付勢力に沿う方向に調整力を弾性を緩めな
がら各ガイド溝に各車輪を嵌合することで取付け操作を
行い、一方、配管から配管自動溶接装置を取外す場合に
は前記と逆に、台車の走行用車輪同士および転倒防止用
車輪同士の間隔が拡大する方向に弾性手段の付勢力に抗
して調整手段を調整してリングレールの各ガイド溝に嵌
合している各車輪をそのガイド溝から外し、これにより
台車をリングレールから取り外した後、リングレールを
開状態として配管から取外す操作を行うことを特徴とす
る配管自動溶接装置の取扱い方法にある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図9を参照して説明する。図1は本実施形態に係
る配管自動溶接装置の構成を一部断面で示す側面図であ
り、図2は図1の平面図である。図3は図1で示すリン
グレールを板ばねが原形にある状態で示す平面図であ
り、図4は板ばねの数を多くした変形例を示す平面図で
ある。
【0016】図1および図2に示すように、本実施形態
の配管自動溶接装置は、発電プラント等に例えば上下方
向に沿って配設される配管21の周囲部に同軸的に取付
けられるリングレール22と、このリングレール22に
案内されて配管21の周方向に沿う旋回動作を行う台車
23と、この台車23に搭載された自動溶接用のトーチ
24とを備えている。
【0017】リングレール22は、配管21の周囲部で
開閉し得る二つ割り構造の半リング状レールエレメント
25,26からなっている。これらのレールエレメント
25,26は、互いに一端側において回転継手27によ
り連結され、他端側において締め金具28により着脱可
能に係止されている。
【0018】各レールエレメント25,26の内側に
は、互いにばね定数の等しい板ばね29,30が対象的
に設置され、これらの板ばね29,30によって配管2
1を相対する方向から均等な弾性力で挟み付けることに
より、配管21とリングレール22との軸心を一致させ
るようになっている。すなわち、板ばね29,30は図
3に示すように、例えば平板状のものを半円弧状に湾曲
して、各レールエレメント25,26の内側に一対係止
したものである。そして、配管21への取付けに際し、
これらのレールエレメント25,26を開いた状態で配
管21を挟み、その後閉じることにより、図2に示すよ
うに、板ばね29,30が配管21の外周面に圧接して
弓形に湾曲し、配管21を同心位置に押付けるようにな
るものである。この図3に示した一対の板ばね29,3
0を有する構成のものは、配管径が比較的小さい場合に
適用することが望ましい。
【0019】なお、図4に示すように、リングレール2
2の各レールエレメント25,26に、2枚以上の板ば
ね29a,29b、30a,30bをそれぞれ取付けた
構成とすることも可能である。この図4に示す構成のも
のは。配管径が比較的大きい場合に適用することが望ま
しい。
【0020】また、図2に示すように、リングレール2
2の周壁には、配管21を締付ける複数、例えば4個の
固定ねじ31が周方向に間隔的に螺挿されている。これ
らの固定ねじ31を配管1の外周面に当接することで、
配管21にリングレール22を互いの軸心を一致させた
状態で固定することができる。
【0021】次に、台車23は図1に示すように断面略
コ字形をなすもので、リングレール22の軸方向両側面
(上下面)22a,22bを跨ぐ状態で配置されてい
る。この台車23は、複数の車輪32,33,34,3
5をリングレール22の軸方向両側面22a,22bの
表面側で転動することによって、そのリングレール22
にガイドされて配管21の周囲に沿って旋回するように
なっている。
【0022】この台車23に駆動源としてDCモータ3
6が設けられ、このモータ36の回転軸にカップリング
37を介して連結されたピニオン軸38が台車23にブ
ラケット39,40により支持されている。このピニオ
ン軸38に取付けたピニオン41が、リングレール22
の外周面に一体に設けたラック42に噛合しており、こ
れらピニオン41およびラック42を介して、モータ3
6の駆動力がリングレール22に伝達され、その反作用
で台車23がリングレール22の外周面、すなわち配管
21の周囲に沿って旋回するようになっている。
【0023】次に図5〜図9によって、台車23をリン
グレール22に案内する手段としての車輪32,33,
34,35等について説明する。図5は台車の車輪支持
構造部を示す断面図であり、図6および図7は一部を断
面で示す図5の側面図および平面図である。図8は車輪
間隔およびガイド溝等を示す説明図であり、図9は車輪
のガイド溝への係合状態を示す断面図である。
【0024】これらの図5〜図9に示すように、リング
レール22の軸方向両側面22a,22bには、周方向
全体に亘って断面略V字形のガイド溝43,44がれぞ
れ形成されており、車輪32,33,34,35は台車
22の対向位置に一対ずつ配置され、それぞれリングレ
ール22の各ガイド溝43,44に、V形周縁部を嵌合
させて転動するようになっている。
【0025】台車23はリングレール22の軸方向一方
(下方)で対向する車輪ホルダ45を有し、この車輪ホ
ルダ45は、台車23に縦長なガイドバー46を介して
上下方向に摺動可能に支持されている。
【0026】このガイドバー46は、図5および図6に
示すように、上端部がスナップリング47,48によっ
て台車23に固定されるとともに、下端部が車輪ホルダ
45に設けた摺動用ベアリング49に挿通され、これに
より車輪ホルダ45を昇降可能に支持している。
【0027】このガイドバー46の外周面側に、引張り
コイルばね50が配置され、この引張りコイルばね50
の一端部(上端部)が、ばね押え51,52を介して台
車23の下面および車輪ホルダ45の上面にそれぞれ連
結されている。この引張りコイルばね50により、各車
輪32,33,34,35が互いに対向する方向に引き
寄せられるようになり、これにより各車輪32,33,
34,35のガイド溝43,44に対する嵌合度を増大
する方向に付勢する弾性手段が構成される。
【0028】また、車輪ホルダ45と平行な配置で調整
ねじ53が配置されている。この調整ねじ53の下端部
が車輪ホルダ45に固定ピン54を介して固定されると
ともに、この調整ねじ53の上端部の雄ねじ部55が台
車23の孔56に挿通され、その雄ねじ部53に螺合し
た調整ナット57を回動させることで、この調整ナット
57を介して台車23を上下に移動させることができる
ようになっている。これら調整ねじ53および調整ナッ
ト57により、弾性手段の付勢力に抗して車輪32,3
3,34,35のガイド溝43,44に対する嵌合度合
を減少する方向に移動調整する調整手段が構成される。
【0029】また、上述した車輪32,33,34,3
5のうち、上下方向で対向する一組の車輪32,33
が、主に台車23の走行支持を行うための走行用車輪と
されている。これらの走行用車輪32,33は、台車2
3および車輪ホルダ45に、車輪軸58および軸受59
を介して回転自在に支持されている。これら走行用車輪
32,33を支持する軸受59は、軸心が一定とされた
非自動調心軸受とされている。
【0030】また、別の対向する一組の車輪34,35
は、台車23の走行補助を行うための転倒防止用車輪と
されている。これらの転倒防止用車輪34,35は、走
行用車輪32,33からそれぞれ一定距離離間する配置
で設けられ、台車23および車輪ホルダ45に、車輪軸
60および軸受61を介して回転自在に支持されてい
る。これらの車輪34,35を支持する軸受61は、自
動的に調心を行う自動調心軸受とされている。
【0031】そして、図8に示すように、リングレール
22に形成したV形のガイド溝43,44は、極率Rを
有してリングレール22と同心円上に配置されている。
また、走行用車輪32,33と転倒防止用車輪34,3
5とは、互いに角度θで軸心を交差した配置とされてい
る。これにより、例えばリングレール22の種類が変わ
り、極率Rが変化した場合には、角度θも自動調心軸受
61の作用によって変化し、台車23はリングレール2
2の種類の変化に対応して自由に走行できるようになっ
ている。従来の技術では、この変化に対応することがで
きなかったが、本発明においては、一台の台車23が極
率の変化した複数のリングレール22に対応して任意に
使用可能となる。
【0032】次に作用を説明する。
【0033】本実施形態の配管自動溶接装置を配管21
に取付ける場合には、まずリングレール22を開状態と
して配管21の外周側に配置した後、リングレール22
を閉状態として、そのリングレール22内の板ばね2
9,30の作用で配管21とリングレール22との間の
心合せを自動的に行わせる。この状態でリングレール2
2を締付け手段としての締め金具28で締結し、その後
に台車23の走行用車輪32,33同士および転倒防止
用車輪34,35同士の間隔が拡大する方向に、弾性手
段としての引張りコイルばね50の付勢力に抗して調整
手段としての調整ナット57を調整し、各車輪32,3
3,34,35をリングレール22の各ガイド溝43,
44に配置する。この後、調整ナット57を緩めて引張
りコイルばね50の付勢力に沿う方向に調整力を与えな
がら各ガイド溝43,44に各車輪32,33,34,
35を嵌合することで、取付け操作を行う。
【0034】この場合、リングレール22は、台車23
をラック42およびピニオン41間で分離した状態とし
て、リングレール単体で締め金具28を締めることによ
り、配管に取り付けることができる。その際、配管22
と接触する板ばね29,30は、ばね定数が同一のもの
を複数配置してあるので、配管21とリングレール22
との軸心は自動的に合致することとなる。この状態で固
定ねじ31の締付けを行うが、配管21とリングレール
22との心合わせがすでに行われているため、対向する
固定ねじ31同士をリングレール22が動かない程度の
注意をもって締め付けるだけでよい。
【0035】したがって、本実施形態によれば、リング
レール22と配管21との間の寸法を測定しながら固定
ねじを締め付ける必要はなく、容易に作業を行うことが
でき、従来の煩わしい心合せ等が省略でき、作業の簡単
化が図られ、一人作業等も可能となる。
【0036】また、リングレール22の取付け後は、車
輪32,33,34,35がリングレール22を挟んで
対向する位置に配置され、リングレール22のガイド溝
43,44に嵌合する。この場合、走行用車輪32,3
3は非自動調心軸受59で支持されており、また引張り
コイルばね50でガイド溝43,44から外れないよう
に付勢されているため、リングレール22の半径方向等
に台車23の重量モーメントが作用しても、台車23が
倒れることなく安定した姿勢に確保される。
【0037】また、車輪車輪32,33,34,35は
上記のようにリングレール22のガイド溝43,44か
ら外れないように引張りコイルばね50で付勢されるこ
とに加え、ガイドバー46および調整ねじ53を介して
台車23に間接的に取付けられているので、仮に引張り
コイルばね50の作用により二つ割りリング状のレール
エレメント25,26が微妙に変形していても、台車は
確実かつ円滑にリングレール22に沿って走行すること
ができる。
【0038】したがって、本実施形態ではリングレール
22の変形等に対しても、台車23が十分対応して安定
走行するので、溶接用トーチ24の先端の制御も確実に
行われ、配管溶接部62の溶接品質の向上も図れるよう
になる。
【0039】さらに、リングレール22は台車23と無
関係に取付け作業できることから、溶接機電源、制御装
置等の配置から拘束されることもない。さらにまた、台
車23と複数種類のリングレール22との組合せ等も自
由であることから、リングレール22の配管21への取
付けを事前に行うこともできる。したがって、配管溶接
作業が多数にわたる火力あるいは原子力発電プラント等
の配管を自動溶接する際に、段取りの一人作業化、およ
びリングレール22の外段取り化等が可能となり、極め
て有利な作業が可能となる。
【0040】なお、配管21から配管自動溶接装置を取
外す場合には前記と逆に、台車23の走行用車輪32,
33同士および転倒防止用車輪34,35同士の間隔が
拡大する方向に、引張りコイルばね50の付勢力に抗し
て調整ねじ53を調整してリングレール22の各ガイド
溝43,44に嵌合している各車輪32,33,34,
35を、そのガイド溝43,44から外し、次いで配管
21からリングレール22を締め金具28による拘束を
解くことによって開状態として取外す操作を行う。これ
により、取外しの作業も容易に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被溶接対
象としての配管への取付けおよび取り外し等の作業が簡
単に行え、溶接段取り等の時間を短縮して取扱いに係る
作業能率の向上を図ることができるとともに、溶接作業
の円滑化および溶接不良の発生防止等も有効的に図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る配管自動溶接装置の
構成を一部断面で示す側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1で示すリングレールを板ばねが原形にある
状態で示す平面図。
【図4】板ばねの数を多くしたリングレールの変形例を
示す平面図。
【図5】前記実施形態による台車の車輪支持構造部を示
す断面図。
【図6】一部を断面で示す図5の側面図。
【図7】一部を断面で示す図5の平面図。
【図8】前記実施形態による車輪間隔およびガイド溝等
を示す説明図。
【図9】前記実施形態による車輪のガイド溝への係合状
態を示す断面図。
【図10】従来例を示す説明図。
【符号の説明】
21 配管 22 リングレール 23 台車 24 トーチ 25,26 レールエレメント 27 回転継手 28 締め金具 29,30 板ばね 29a,29b、30a,30b 板ばね 31 固定ねじ 32,33 走行用車輪 34,35 転倒防止用車輪 36 DCモータ 37 カップリング 38 ピニオン軸 39,40 ブラケット 41 ピニオン 42 ラック 43,44 ガイド溝 45 車輪ホルダ 46 ガイドバー 47,48 スナップリング 49 摺動用ベアリング 50 引張りコイルばね 51,52 ばね押え 53 調整ねじ 54 固定ピン 55 雄ねじ部 56 孔 57 調整ナット 58 車輪軸 59 非自動調心軸受 60 車輪軸 61 自動調心軸受 62 配管溶接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電プラント等を構成する配管の周囲部
    に同軸的に取付けられるリングレールと、このリングレ
    ールに案内されて前記配管の周方向に沿う旋回動作を行
    う台車と、この台車に搭載された自動溶接用のトーチと
    を備えた配管自動溶接装置において、前記リングレール
    を前記配管の周囲部で開閉し得る二つ割り構造の半リン
    グ状レールエレメントからなるものとし、これら各リン
    グレールエレメントの内側に設置した互いにばね定数の
    等しい板ばねで前記配管を相対する方向から均等な弾性
    力で挟み付けることにより、前記配管と前記リングレー
    ルとの軸心を一致させてなることを特徴とする配管自動
    溶接装置。
  2. 【請求項2】 発電プラント等を構成する配管の周囲部
    に同軸的に取付けられるリングレールと、このリングレ
    ールに案内されて前記配管の周方向に沿う旋回動作を行
    う台車と、この台車に搭載された自動溶接用のトーチと
    を備えた配管自動溶接装置において、前記台車を前記リ
    ングレールに案内する手段として、前記リングレールの
    軸方向両側面に周方向全体に亘ってそれぞれ形成した断
    面略V字形のガイド溝と、前記台車の対向位置に設けら
    れ前記各ガイド溝にV形周縁部を嵌合させて転動する一
    対の走行用車輪およびその各走行用車輪に一定距離離間
    する配置で前記台車の対向位置に設けられ前記各ガイド
    溝にV形周縁部を嵌合させて転動する一対の転倒防止用
    車輪とを備え、前記走行用車輪の前記台車への軸受は非
    自動調心軸受とする一方、前記転倒防止用車輪の前記台
    車への軸受は自動調心軸受としたことを特徴とする配管
    自動溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の板ばねを有するリングレ
    ールと、請求項2記載の台車をリングレールに案内する
    手段とを共に備え、かつ前記リングレールと前記台車と
    は互いに着脱可能に構成されていることを特徴とする配
    管自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の溶接機の配管自
    動溶接装置において、台車は、互いに対向する各一対の
    走行用車輪同士および転倒防止用車輪同士をリングレー
    ルの各ガイド溝への嵌合度を増大する方向に付勢する弾
    性手段と、この弾性手段の付勢力に抗して前記走行用車
    輪同士および転倒防止用車輪同士をそれぞれリングレー
    ルの各ガイド溝への嵌合度合を減少する方向に移動調整
    する調整手段とを有することを特徴とする配管自動溶接
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の配管自動溶接装置を配管
    に取付け、または配管から取外す配管自動溶接装置の取
    扱い方法であって、 配管に配管自動溶接装置を取付ける場合には、まずリン
    グレールを開状態で配管の外周側に配置した後、そのリ
    ングレールを閉状態としてリングレール内の板ばねの作
    用で配管とリングレールとの間の心合せを自動的に行わ
    せ、この状態でリングレールを配管に固定し、その後に
    台車の走行用車輪同士および転倒防止用車輪同士の間隔
    が拡大する方向に弾性手段の付勢力に抗して調整手段を
    調整して各車輪をリングレールの各ガイド溝に配置した
    後、当該調整手段を弾性手段の付勢力に沿う方向に調整
    力を弾性を緩めながら各ガイド溝に各車輪を嵌合するこ
    とで取付け操作を行い、 一方、配管から配管自動溶接装置を取外す場合には前記
    と逆に、台車の走行用車輪同士および転倒防止用車輪同
    士の間隔が拡大する方向に弾性手段の付勢力に抗して調
    整手段を調整してリングレールの各ガイド溝に嵌合して
    いる各車輪をそのガイド溝から外し、これにより台車を
    リングレールから取り外した後、リングレールを開状態
    として配管から取外す操作を行うことを特徴とする配管
    自動溶接装置の取扱い方法。
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JP2006518671A (ja) * 2003-01-30 2006-08-17 スミス インターナショナル、インコーポレテッド 高融点材料のアウト−オブ−ポジション摩擦攪拌溶接
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