JP2010156423A - 配管用レール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配管用レール装置の汎用性及び取り付け時の作業性を高める。
【解決手段】本発明の配管用レール装置1は、自走型装置9を走行させる配管2の周面2aを周回する方向に沿って配置される板状のバネ材により形成されたレール本体5と、配管2に対して着脱自在に装着されると共に配管2の周面2a上にレール本体5を弾性的に支持するスプリング10及びマグネット12をそれぞれ内蔵した複数の台座8とを備える。各台座8は、配管2の周面2aとレール本体5との間において、当該配管2を周回する方向に各々間隔を空けて配置されている。これにより、様々なサイズの配管に対し配管用レール装置1を容易に取り付けることができる。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の配管用レール装置1は、自走型装置9を走行させる配管2の周面2aを周回する方向に沿って配置される板状のバネ材により形成されたレール本体5と、配管2に対して着脱自在に装着されると共に配管2の周面2a上にレール本体5を弾性的に支持するスプリング10及びマグネット12をそれぞれ内蔵した複数の台座8とを備える。各台座8は、配管2の周面2aとレール本体5との間において、当該配管2を周回する方向に各々間隔を空けて配置されている。これにより、様々なサイズの配管に対し配管用レール装置1を容易に取り付けることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、配管上で自走型装置を走行させるために用いる配管用レール装置に関する。
自走型装置としての例えば自動溶接装置では、一般に、配管の溶接などを行う場合において配管用レール装置が併用される。この配管用レール装置は、自動溶接装置の溶接用トーチを搭載した走行台車(自走型装置本体)を、配管の周面を周回する方向に沿って走行させるための走行経路を構成する。
ここで、円環状のレールを二つに分割したかたちの一組の半円レールを設け、これら半円レールの一端部どうしをヒンジ機構を介して連結する一方で、各半円レールの他端部どうしをボルトなどで固定するようにした配管用レール装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−1582号公報
しかしながら、上記文献の配管用レール装置は、加工対象となる配管の周面形状に適合する形状で各半円レールが形成されることになるため、加工対象の配管の直径(曲率面の形状)が変わる度に、形状を対応させた専用の半円レールの組を用意する必要がある。このため、上述した文献の配管用レール装置は、汎用性の面で課題を抱えている。
また、配管用レール装置を実際に配管に取り付ける作業では、配管のサイズが大きくなるにつれて、作業時の労力などもより多く必要となるため、配管用レール装置を設置する際の作業性の改善なども求められている。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、汎用性が高くしかも取り付け作業を効率良く行える配管用レール装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る配管用レール装置は、自走型装置を走行させる配管の周面を周回する方向に沿って配置される弾性変形可能なレール本体と、前記配管に対して着脱自在に装着されると共に当該配管の周面上に前記レール本体を弾性的に支持する弾性支持機構と、を具備することを特徴とする。
すなわち、本発明では、配管の周面形状に倣わせるようにして、レール本体を弾性変形させつつ、さらに弾性支持機構によるレール本体の支持部分をも変形させながら、当該弾性支持機構を配管上に装着できるので、様々なサイズの配管に対し配管用レール装置を容易に取り付けることができる。
したがって、本発明によれば、汎用性が高くしかも取り付け作業を効率良く行える配管用レール装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る配管用レール装置1が配管2、3に取り付けられた状態を模式的に示す外観図である。また、図2は、図1の配管用レール装置1が配管2(3)に取り付けられた状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図3は、配管用レール装置1の備える台座8を配管2を周回する方向からみた部分断面図であり、図4は、台座8を配管2の軸方向からみた部分断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る配管用レール装置1が配管2、3に取り付けられた状態を模式的に示す外観図である。また、図2は、図1の配管用レール装置1が配管2(3)に取り付けられた状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図3は、配管用レール装置1の備える台座8を配管2を周回する方向からみた部分断面図であり、図4は、台座8を配管2の軸方向からみた部分断面図である。
図1、図2に示すように、配管用レール装置1は、配管2、3の外周面及び内周面のそれぞれに装着可能であって、本実施形態では配管2、3の周面(外周面)2a、3a上で自走型装置9(の自走型走行台車)を走行させるために用いられる。自走型装置9としては、配管の溶接を行うための自走型の自動溶接装置、配管の周面を検査するための自走型で接触式の超音波探傷装置、自走型で非接触式の(例えばCCDカメラ式の)外観検査装置、過流探傷装置、自走型の切断装置などが例示される。
つまり、配管用レール装置1は、自走型装置9を、配管2、3の周面2a、3aを周回する方向(矢印S1−S2方向)に沿って走行させるための走行経路を構成する。このような配管用レール装置1は、レール本体5と弾性支持機構7とを備える。
レール本体5は、図1、図2に示すように、配管2、3の周面2a、3aを周回する方向に沿って配置される。また、レール本体5上には、自走型装置9が備えるギア9aと噛合する複数の噛合部(ギアとのかみ合い部分)5aが、配管2、3を周回する方向に沿って所定のピッチをおいてそれぞれ設けられている。これら噛合部5aは、ギア9aの歯のピッチに対応させるようにして、レール本体5上に打ち抜き加工などによって各々穿孔された複数の角穴によって構成されている。したがって、噛合部5aと噛合するギア9aを駆動させることにより、自走型装置9をレール本体5の長手方向に沿って走行させることが可能となる。なお、噛合部5aの形状は、角穴に限らず丸穴などで構成されていてもよい。ここで、自走型装置9は、配管2、3の周面2a、3a上を転がりながら自走型装置9本体を周回させるマグネットローラ(駆動ローラ)と、レール本体5の外形部分と摺動しつつ自走型装置9本体の走行方向を規制するための走行ガイド部と、をさらに備えている。このため、レール本体5には、上述した角穴や丸穴などで構成される噛合部5aを必ずしも設けなくてもよい。
レール本体5は、板状のバネ材で構成されており、具体的にはステンレス製のバネ材であるSUS304Hが適用されている。このようにレール本体5が、バネ性を有する板材で構成されていることで、図1に示すように、口径の異なる配管2、配管3に対しても、それらの周面2a、3aの形状に倣わせるようにレール本体5を弾性変形させて、配管用レール装置1を取り付けることが可能となる。なお、レール本体5の板厚は、弾性変形時の戻りに影響を及ぼすため、例えば直径500mmの配管に対しては、0.5mm〜0.7mm程度の板厚のバネ材を適用し、また、直径1000mm以上の配管に対しては、1.0mm程度の厚さのバネ材を適用するようにしてもよい。
一方、弾性支持機構7は、図1、図2に示すように、配管2、3に対して着脱自在に装着されると共に当該配管2(3)の周面2a(3a)上にレール本体5を弾性的に支持する。より具体的には、弾性支持機構7は、配管2(3)の外周面及び内周面のそれぞれに装着可能であり、レール支持部材として機能する複数の台座8を備えている。これらの台座8は、配管2の周面(外周面)2aとレール本体5との間において(間に介在されるようにして)、当該配管2を周回する方向に各々間隔を空けて配置されている。また、個々の台座8には、圧縮コイルバネで構成されたスプリング10、及びマグネット12がそれぞれ設け(内蔵さ)れている。
詳述すると、図3、図4に示すように、各台座8は、レール本体5を直接支持する可動側台座部14と、配管2の周面2a上に直接接触する(直接装着される)固定側台座部15と、を備える。可動側台座部14とレール本体5とは、ボルト16を通じて互いに固定されている。
また、上記したマグネット12は、一組の鉄心12aに両側から挟持された状態で固定側台座部15の配管側端部に設けられている。取り付け対象の配管2が炭素鋼などの磁性を有する材料で構成されている場合、配管用レール装置1を取り付ける際に、台座8の固定側台座部15をマグネット12の磁力によって仮固定しながら取り付け作業を行うことができる。これにより、配管用レール装置1の取り付け作業を容易に行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態の配管用レール装置1には、図2〜図4に示すように、各台座8を配管2側に強固に固定するための締結機構17が設けられている。この締結機構17は、各台座8の固定側台座部15に各々設けられたスリット状貫通穴(レール本体5の長手方向に貫通させたスリット)18と、帯状バンドで構成されスリング19と、スリング19を巻き取る巻取機構とで実現されている。
すなわち、各台座8のスリット状貫通穴18にスリング19をそれぞれ通した状態でこのスリング19を巻き締めることで、図2に示すように、レール本体5を支持する各台座8を配管2の周面2a上に強固に固定することができる。これにより、レール本体5の設置が確実に行われることで、自走型装置9の安定した走行を得ることができる。
ここで、各台座8の固定側台座部15上には、一対のガイドシャフト20とこれらのガイドシャフト20間に配置されたスプリング挿入シャフト21とが、可動側台座部14側に突出するように設けられている。一方、可動側台座部14には、一対のガイドシャフト20を進退自在にそれぞれ挿入させる一対のシャフトガイド穴20aと、スプリング挿入シャフト21を進退自在に挿入させる、レール本体5側が大径の段付きシャフトガイド穴21aと、が各々形成されている。
圧縮コイルバネであるスプリング10は、段付きシャフトガイド穴21aの大径部分に収容されている。より詳細には、スプリング10は、その一端部が段付きシャフトガイド穴21aの段差部分に支持された状態で、スプリング挿入シャフト21に当該スプリング10の内径部分が挿入されている。また、スプリング挿入シャフト21の先端部に固定されていると共に段付きシャフトガイド穴21aの大径部分と摺動可能なスプリング保持部材21bによってスプリング10の他端部が支持されている。
すなわち、このような台座8は、固定側台座部15が固定された配管2の周面2a上に対して、可動側台座部14に固定されたレール本体5を、当該レール本体5の厚さ方向(矢印Z1−Z2方向)に変位可能なフローティング構造で支持を行う。
ここで、大口径の配管では、いわゆる巻き管が一般に用いられ、規格で許容される配管周長は最大±0.8%とされている。口径が例えば1000mmの配管は、許容される周長は50mm程度となる。したがって、配管用レール装置1では、このような許容量(製作許容許容寸法)を吸収するための構造が必要となる。そこで、レール本体5を弾性的に支持できる構造を持つ上記台座8を配管2の周回方向に沿って例えば数十個装着することで、規格で許容される配管周長のばらつきを吸収しつつ配管上にレール本体5を取り付けることが可能となる。
既述したように、本実施形態に係る配管用レール装置1によれば、配管2の周面形状に倣わせるようにして、レール本体5を弾性変形させつつ、さらに弾性支持機構7の備えた複数の台座8によるレール本体5の支持部分をも変形させながら、複数の台座8を配管上に装着することができる。つまり、汎用性が実質的に高められた本実施形態の配管用レール装置1を様々なサイズの配管に対して効率良く取り付けることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に基づき説明する。ここで、図5は、この実施形態に係る配管用レール装置31が配管2に取り付けられる状態をレール本体35の厚さ方向からみた拡大図である。また、図6は、この配管用レール装置31が備える台座38を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図7は、図6の台座38が備える第1及び第2のレール支持分割部材33、34が互いに嵌合される直前の状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。なお、図5〜図7において、図1〜図4に示した第1の実施形態の配管用レール装置1に設けられていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に基づき説明する。ここで、図5は、この実施形態に係る配管用レール装置31が配管2に取り付けられる状態をレール本体35の厚さ方向からみた拡大図である。また、図6は、この配管用レール装置31が備える台座38を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図7は、図6の台座38が備える第1及び第2のレール支持分割部材33、34が互いに嵌合される直前の状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。なお、図5〜図7において、図1〜図4に示した第1の実施形態の配管用レール装置1に設けられていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
すなわち、この実施形態に係る配管用レール装置31は、レール本体5に代えて、レール本体35を備えると共に、第1の実施形態で説明した弾性支持機構7がさらに台座38を備えている。レール本体35は、図5〜図7に示すように、当該レール本体35を分割した態様の複数のレール分割部材35aから構成されている。また、台座38は、互いに異なるレール分割部材35aの端部どうしを連結してレール本体35を形成するレール連結機構32を備えている。なお、レール分割部材35a上の端部から離れた中間部分には、第1の実施形態の台座8が取り付けられる。
さらに、台座38は、図5〜図7に示すように、互いに分割可能な第1及び第2のレール支持分割部材33、34から構成されている。第1及び第2のレール支持分割部材33、34は、レール連結機構32を構成する嵌合部としての連結ピン33a及び被嵌合部としての連結ピン挿入穴34aをそれぞれ備えている。また、レール連結機構32には、係止ピン37を有する断面コの字状の分割台座保持部材36が設けられている。
具体的には、図5〜図7に示すように、第1及び第2のレール支持分割部材33、34は、第1の実施形態の可動側台座部14とほぼ同様に機能する部位を二つに分割するかたちで構成されている。第1のレール支持分割部材33は、断面L字状に構成されており、その配管2の径方向に長い構成部分が、連結対象の一方のレール分割部材35aの端部にボルト16を通じて固定されている。また、第1のレール支持分割部材33の配管2の径方向に短い構成部分には、レール分割部材35a側に突出する上記連結ピン33aが設けられている。連結ピン33aの先端部には、連結ピン挿入穴34aへの挿入案内用のテーパが形成されている。
また、第2のレール支持分割部材34は、連結対象の他方のレール分割部材35aの端部にボルト16を通じて固定されている。連結ピン挿入穴34aは、第2のレール支持分割部材34上におけるレール分割部材35aへの固定側と相対する側に開口するようにして形成されている。なお、これに代えて、連結ピン33aを第2のレール支持分割部材34に設け、連結ピン挿入穴34aを断面L字状の第1のレール支持分割部材33に形成してもよい。
断面コの字状の分割台座保持部材36は、配管2の周面2aに沿った方向から、第1及び第2のレール支持分割部材33、34を挟み込むようにして装着される。また、係止ピン37は、I字状に形成された凹凸部分を嵌合/非嵌合させることで、ピン本体を前進/後退させてロック/解除を切り換える。係止ピン37のピン本体を前進させて、第2のレール支持分割部材34に設けられたピン挿入穴にピン本体を挿入した状態がロック状態となる。
つまり、本実施形態に係る配管用レール装置31では、図5〜図7に示すように、第1のレール支持分割部材33の連結ピン33aを、第2のレール支持分割部材34の連結ピン挿入穴34aに挿入し、さらに分割台座保持部材36を装着することで、レール分割部材35aの端部どうしが連結されたレール本体35を構成することができる。
したがって、本実施形態の配管用レール装置31では、複数に分割されたかたちの子部品となったレール分割部材35aを取り付け作業に適用できるので、比較的大径の配管に対しても取り付け作業を好適に行うことできる。また、配管用レール装置31では、しかもレール分割部材35aどうしの連結部分の取り外れを抑制しつつ、レール本体35の長さの延長などを容易に行うことができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図8〜図10に基づき説明する。ここで、図8は、この実施形態に係る配管用レール装置51が配管2に取り付けられる状態をレール本体35の厚さ方向からみた拡大図である。また、図9は、この配管用レール装置31が備える台座58を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図10は、図9の台座58が備える第1及び第2のレール支持分割部材53、54が互いに嵌合される前の状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。なお、図8〜図10において、図1〜図7に示した第1、2の実施形態の配管用レール装置1、31に設けられていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を図8〜図10に基づき説明する。ここで、図8は、この実施形態に係る配管用レール装置51が配管2に取り付けられる状態をレール本体35の厚さ方向からみた拡大図である。また、図9は、この配管用レール装置31が備える台座58を配管2の軸方向からみた部分断面図である。さらに、図10は、図9の台座58が備える第1及び第2のレール支持分割部材53、54が互いに嵌合される前の状態を配管2の軸方向からみた部分断面図である。なお、図8〜図10において、図1〜図7に示した第1、2の実施形態の配管用レール装置1、31に設けられていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
すなわち、この実施形態に係る配管用レール装置51は、図8〜図10に示すように、第2の実施形態の配管用レール装置31に設けられていた台座38に代えて台座58を備えている。台座58は、互いに異なるレール分割部材35aの端部どうしを連結してレール本体35を形成するレール連結機構52を備えている。なお、レール分割部材35a上の端部から離れた中間部分には、第1の実施形態の台座8が取り付けられる。
ここで、実施形態に係る配管用レール装置51は、配管2の周面上に装着されている第1、第2のレール支持分割部材53、54上で嵌合部としての連結ピン53a及び被嵌合部としての連結ピン挿入穴54aのうちのいずれかを(本実施形態では連結ピン53aを)、配管2を周回する方向(矢印S1−S2方向)に沿って移動させる嵌合部位移動機構59を備える。なお、本実施形態では連結ピン53a側を移動させる構造について説明するが、連結ピン挿入穴54a側を移動させるように嵌合部位移動機構を構成してもよい。
具体的には、図8〜図10に示すように、第1のレール支持分割部材53は、レール分割部材35a側に突出する連結ピン53aが、第1のレール支持分割部材53本体にスライド可能に支持された連結ピン支持部材53bに固定されている。連結ピン支持部材53bには、例えば連結ピン支持部材本体から配管2側に突出するスライドピンが設けられている。一方、第1のレール支持分割部材53本体には、このスライドピンのスライド動作を案内する例えばガイド部が設けられている。
さらに、第1のレール支持分割部材53本体には、連結ピン支持部材53bをスライドさせるためのトグルクランパー56が固定されている。トグルクランパー56の先端部シャフト56bは、連結ピン支持部材53bと固定されており、トグルクランパー56のハンドル56aを回動させることで、連結ピン支持部材53bと共に連結ピン53aを、配管2を周回する方向(矢印S1−S2方向)に沿って移動させることが可能となる。
したがって、本実施形態の配管用レール装置51では、レール分割部材35aどうしの連結作業の簡略化を図れると共に、レール分割部材35aどうしを強固に連結したかたちで、レール本体35を配管2上の所望の位置に設置することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施形態を図11〜図16に基づき説明する。ここで、図11は、この実施形態に係る配管用レール装置71が配管3の内周面に取り付けられた状態を配管3の軸方向からみた部分断面図である。また、図12は、図11の配管用レール装置71に設けられたフレーム部材79の構造を説明するための図である。また、図13は、配管用レール装置71が備える台座76がフレーム部材に装着された状態をレール本体の厚さ方向からみた部分断面図である。また、図14は、図13の台座76がフレーム部材79に装着された状態を配管3の軸方向からみた部分断面図である。
次に、本発明の第4の実施形態を図11〜図16に基づき説明する。ここで、図11は、この実施形態に係る配管用レール装置71が配管3の内周面に取り付けられた状態を配管3の軸方向からみた部分断面図である。また、図12は、図11の配管用レール装置71に設けられたフレーム部材79の構造を説明するための図である。また、図13は、配管用レール装置71が備える台座76がフレーム部材に装着された状態をレール本体の厚さ方向からみた部分断面図である。また、図14は、図13の台座76がフレーム部材79に装着された状態を配管3の軸方向からみた部分断面図である。
さらに、図15は、配管用レール装置71の備える台座78がレール分割部材35aどうしを連結しつつフレーム部材79に装着された状態を、レール本体35の厚さ方向からみた部分断面図である。また、図16は、図15の台座78がレール分割部材35aどうしを連結しつつフレーム部材79に装着された状態を、配管3の軸方向からみた部分断面図である。なお、図14、図16では、台座76、78にそれぞれ設けられたスプリング10やマグネット12の図示を省略している。また、図11〜図15において、図1〜図10に示した第1〜3の実施形態の配管用レール装置1、31、51に設けられていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
この実施形態の配管用レール装置71は、図11〜図16に示すように、配管3の内周面3b側に設置を行う場合に有用なものである。すなわち、配管用レール装置71は、第2の実施形態の配管用レール装置31の備える台座8、38に代えて、台座76、78を備えると共に、フレーム部材79、フレーム統合機構72、フレーム引張力調整機構73をさらに加えて構成されている。フレーム部材79は、レール本体35と並設されるように配管3の周面を周回する方向(矢印S1−S2方向)に沿って配置される。フレーム統合機構72は、フレーム部材79に対して台座76、78を着脱自在に装着させる。
詳述すると、フレーム部材79は、図11、図12に示すように、当該フレーム部材を分割した態様の複数のフレーム分割部材79aから構成されている。さらに、互いに異なるフレーム分割部材79aの端部どうしは、ヒンジ機構79bによって連結されている。このような構成により、フレーム部材79を多角形構造とすることができ、様々な口径の配管に対して、フレーム部材79を容易に取り付けることが可能となる。
また、本実施形態の台座76、78は、台座8、38の構成に加え、フック76a、78aを先端部に備える断面L字状のフック付きプレート76b、78bを備える。フック付きプレート76b、78bは、台座76、78本体側から、配管3の軸方向に延び、さらに先端部が配管3の内周面側に折り曲げられたかたちでフック76a、78aが形成されている。
一方、個々のフレーム分割部材79aは、例えばアルミニウム製の四角柱状の部材で構成されており、各々の表面(本実施形態では四角柱形状の各面)には、フック76a、78aを装着可能な幅の溝部79cがフレーム分割部材79aの長手方向に延びるように形成されている。
すなわち、台座76、78本体側からフック付きプレート76b、78bのフック76a、78aを、フレーム分割部材79aの溝部79cに装着することで、台座76、78が支持する板状のレール本体35の剛性を高めることができる。
さらに、フレーム引張力調整機構73は、ヒンジ機構79bにより互いに連結されたフレーム分割部材79aどうしを長手方向に移動させて、当該フレーム分割部材79aどうしの伸張方向に付与されるテンションを調整する。具体的には、フレーム引張力調整機構73には、ターンバックル73aが設けられている。このターンバックル73aは、一端部に右ねじ、他端部に左ねじを設けた胴体枠73bにねじ棒73cを締め込んだもので構成されている。ターンバックル73aは、複数のフレーム分割部材79aを円環状に連結した構造体の一部分に介在されている。つまり、ターンバックル73aの胴体枠73bを回転させることで、フレーム分割部材79aどうしの引張力を調整することができる。なお、このようなターンバックル73aに代えて、図8〜図10に示したトグルクランパー56を利用して、フレーム分割部材79aどうしの引張力を調整してもよい。
したがって、本実施形態の配管用レール装置71では、多角形構造としたフレーム部材79を配管3の内周面3bに仮固定し、さらに、フック76a、78aを溝部79cに指し込みつつ台座76、78を配管3の内周面3bに装着した後、フレーム部材79の伸張方向にターンバックル73aを締め込むことで、当該配管用レール装置71を配管3の内周面3b上に取り付けることができる。
つまり、本実施形態の配管用レール装置71では、分割軽量化を図ったフレーム部材79(フレーム分割部材79a)やレール本体35(レール分割部材35a)を、種々の口径サイズの配管に容易に取り付けることができると共に、配管の内周面などに対して強固な固定を実現することができる。
以上、本発明を各実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図17に示すように、レール引張力調整機構82を配管用レール装置に追加してもよい。レール引張力調整機構82は、レール本体5(35)を支持している台座8間の離間距離を可変させて、当該レール本体5の伸張方向に付与されるテンションを調整する。
ここで、例えば、配管の口径が約2200mmの場合、許容周長は±18mmとなり、台座8を±3mmの範囲でレール本体5を変位させたとしても、許容周長を吸収することが困難となる。このような場合、レール本体5の最先端部分と最終端部分との間にターンバックル83を介在させることで、口径の大きい配管においても許容寸法内での配管周長のばらつきを吸収でき、これにより、配管用レール装置の汎用性を高めることができる。
1,31,51,71…配管用レール装置、2,3…配管、2a…周面(外周面)、3b…内周面、5,35…レール本体、5a…噛合部、7…弾性支持機構、8,38,58,76,78…台座、9…自走型装置、9a…ギア、10…スプリング、12…マグネット、12a…鉄心、14…可動側台座部、15…固定側台座部、16…ボルト、17…締結機構、18…スリット状貫通穴、19…スリング、20…ガイドシャフト、20a…シャフトガイド穴、21…スプリング挿入シャフト、21a…段付きシャフトガイド穴、21b…スプリング保持部材、32,52…レール連結機構、33,53…第1のレール支持分割部材、33a,53a…連結ピン、34…第2のレール支持分割部材、34a,54a…連結ピン挿入穴、35a…レール分割部材、36…分割台座保持部材、37…係止ピン、53b…連結ピン支持部材、54a…連結ピン挿入穴、56…トグルクランパー、56a…ハンドル、56b…先端部シャフト、59…嵌合部位移動機構、72…フレーム統合機構、73…フレーム引張力調整機構、73a,83…ターンバックル、73b…胴体枠、73c…ねじ棒、76a…フック、76b…フック付きプレート、79…フレーム部材、79a…フレーム分割部材、79b…ヒンジ機構、79c…溝部、82…レール引張力調整機構。
Claims (11)
- 自走型装置を走行させる配管の周面を周回する方向に沿って配置される弾性変形可能なレール本体と、
前記配管に対して着脱自在に装着されると共に当該配管の周面上に前記レール本体を弾性的に支持する弾性支持機構と、
を具備することを特徴とする配管用レール装置。 - 前記レール本体は、板状のバネ材により形成されていることを特徴とする請求項1記載の配管用レール装置。
- 前記弾性支持機構は、
前記配管の周面と前記レール本体との間において当該配管を周回する方向に各々間隔を空けて配置された複数のレール支持部材と、
前記レール支持部材に設けられたスプリングと、
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の配管用レール装置。 - 前記弾性支持機構は、前記レール支持部材に設けられたマグネットをさらに備えることを特徴とする請求項3記載の配管用レール装置。
- 前記レール本体は、当該レール本体を分割した態様の複数のレール分割部材から構成されており、
さらに、前記レール支持部材は、互いに異なる前記レール分割部材の端部どうしを連結するレール連結機構を備える、
ことを特徴とする請求項3又は4記載の配管用レール装置。 - 前記レール支持部材は、前記レール連結機構を構成する嵌合部及び被嵌合部をそれぞれ備えた互いに分割可能な第1及び第2のレール支持分割部材から構成されており、
さらに、前記配管の周面上に装着されている前記第1、第2のレール支持分割部材上で前記嵌合部及び前記被嵌合部のうちのいずれかを前記配管を周回する方向に沿って移動させる嵌合部位移動機構を備える、
ことを特徴とする請求項5記載の配管用レール装置。 - 前記レール本体を支持している前記レール支持部材間の離間距離を可変させて、当該レール本体の伸張方向に付与されるテンションを調整するレール引張力調整機構をさらに備える、
ことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載の配管用レール装置。 - 前記レール本体と並設されるように前記配管の周面を周回する方向に沿って配置されるフレーム部材と、
前記フレーム部材に対して前記レール支持部材を着脱自在に装着させるフレーム統合機構と、
をさらに具備することを特徴とする請求項3ないし7のいずれか1項に記載の配管用レール装置。 - 前記フレーム部材は、当該フレーム部材を分割した態様の複数のフレーム分割部材から構成されており、
さらに、互いに異なる前記フレーム分割部材の端部どうしを連結するヒンジ機構と、
前記ヒンジ機構により互いに連結された前記フレーム分割部材どうしを長手方向に移動させて、当該フレーム分割部材どうしの伸張方向に付与されるテンションを調整するフレーム引張力調整機構と、
を具備することを特徴とする請求項8記載の配管用レール装置。 - 前記弾性支持機構は、前記配管の外周面及び内周面のそれぞれに装着可能であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の配管用レール装置。
- 前記レール本体上には、前記自走型装置が備えるギアと噛合する噛合部が、前記配管を周回する方向に沿って設けられている、
ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の配管用レール装置。
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2008
- 2008-12-26 JP JP2008335312A patent/JP2010156423A/ja active Pending
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