JP5407894B2 - 複列円錐ころ軸受の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複列円錐ころ軸受の組立方法に関する。
従来、複列円錐ころ軸受の組立方法としては、特開2004−197790号公報(特許文献1)に記載されているものがある。上記複列円錐ころ軸受は、二つの内輪と、一つの外輪とを備え、各内輪は、円錐軌道面の小径側の内周面に、断面L字型の凹部を有している。
この複列円錐ころ軸受では、一方の内輪の円錐軌道面の小径側の軸方向の端面は、他方の内輪の円錐軌道面の小径側の軸方向の端面に突き合わされるようになっている。また、二つの内輪の突き合わせによって、二つの内輪に跨って生成される断面コ字状の凹部に、軸方向の断面形状がコ字状である略環状の止め輪を嵌合して、二つの内輪を分離不可能にしている。
この複列円錐ころ軸受の組立方法は、上記二つの内輪を分離不可能にするステップを備えることにより、その後のステップにおいて、内輪の中心軸が延在する方向が、水平方向から垂直方向に変わるように、内輪を移動させる場合等に、二つの内輪が分離して、複列円錐ころ軸受の組立作業に支障をきたすことを防止している。
しかし、上記従来の複列円錐ころ軸受の組立方法は、次に示す問題がある。すなわち、組み立てるべき複列円錐ころ軸受が、圧延機に使用される複列円錐ころ軸受のように、重量軸受である場合、止め輪の強度が高くないと、止め輪が内輪から脱落して、深刻な事故の発生につながりかねないという問題がある。
また、上記止め輪の脱落を防止するために、止め輪の強度を大きくすると、止め輪が変形しにくくなって、止め輪を上記コ字状の凹部に嵌入しにくくなるという問題がある。また、仮に、止め輪を上記凹部に嵌めることができたとしても、止め輪を、その止め輪が嵌入している凹部から外すことができなくなって、止め輪によって一体化している二つの内輪を、分離することができなくなるという問題がある。したがって、メンテナンスが必用不可欠である圧延機に使用される複列円錐ころ軸受のメンテナンスが不可能になって、実情にそぐわなくなるという問題がある。
特開2004−197790号公報
そこで、本発明の課題は、複数の内輪の一体化および一体化の解除が容易であると共に、二つの内輪が一体化している状態においては、その二つの内輪の一体化状態を確実に保持できる複列円錐ころ軸受の組立方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の複列円錐ころ軸受の組立方法は、
第1内輪と、第2内輪と、外輪と、上記第1内輪および上記第2内輪と、上記外輪との間に複列に配置される複数の円錐ころとを備える複列円錐ころ軸受の組立方法において、
略コ字状の第1挟持部と、略コ字状の第2挟持部と、軸方向の長さが伸縮可能な棒状部とを備え、上記棒状部の一端部が上記第1挟持部の凹部側とは反対側に当接すると共に、上記棒状部の他端部が上記第2挟持部の凹部側とは反対側に当接することが可能な治具を用意し、
上記第1内輪および上記第2内輪を、上記第1内輪の中心軸と上記第2内輪の中心軸とが略同一直線上に位置するように配置して、上記第1内輪と上記第2内輪とを含む複合内輪を形成し、
その後、上記第1挟持部および上記第2挟持部が上記棒状部に当接している状態、かつ、上記複合内輪の周方向の第1箇所が、上記第1挟持部の上記凹部に嵌入されると共に、上記複合内輪の周方向の第2箇所が、上記第2挟持部の上記凹部に嵌入された状態、かつ、上記複合内輪が分離不可能な分離不可状態を形成し、
上記分離不可状態で、上記複合内輪の姿勢を変動させることを特徴としている。
尚、上記棒状部は、直線状の部材であっても良く、く字状の部材等、屈曲した部材であっても良く、また、蛇行した部材等、湾曲した部材であっても良い。
本発明によれば、上記第1挟持部および第2挟持部が棒状部に当接している状態において、棒状部の軸方向の長さを適切に調整するだけで、上記分離不可能状態を、簡易かつ確実に形成することができる。また、上記分離不可能状態において、棒状部の長さを短くするだけで、治具を複合内輪から容易に分解できて、複合内輪を容易に分解できる。したがって、複数の内輪の一体化および一体化の解除を容易に行うことができる。したがって、複列円錐ころ軸受が重量軸受である場合であったとしても、その複列円錐ころ軸受の複合内輪の姿勢を容易に変化させることができると共に、組み立てられた複合円錐ころ軸受の分解を容易に行うことができる。
また、一実施形態では、
上記分離不可状態において、上記第1挟持部の上記凹部の底部が上記複合内輪の内周面に押圧されていると共に、上記第2挟持部の上記凹部の底部が上記複合内輪の内周面に押圧されている。
上記実施形態によれば、治具の棒状部につっぱり棒としての機能を持たせることができて、複合内輪の径方向の位置決めを確実に行うことができる。したがって、安定な分離不可状態を形成することができる。
また、一実施形態では、
上記棒状部の中心軸は、略一直線上に位置している。
上記実施形態によれば、上記棒状部の中心軸が、略一直線上に位置しているから、複合内輪の中心軸に対して、第1挟持部と第2挟持部とを、略対称に配置することができる。したがって、安定な分離不可状態を形成することができる。
また、一実施形態では、
上記第1挟持部は、その第1挟持部の上記凹部側とは反対側に、上記棒状部の上記一端部を受ける受け部を有し、
上記第2挟持部は、その第2挟持部の上記凹部側とは反対側に、上記棒状部の上記他端部を受ける受け部を有している。
上記実施形態によれば、上記第1挟持部および第2挟持部が棒状部に当接している状態を安定に維持することができる。
本発明の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、第1挟持部、第2挟持部および棒状部を一体状態にすると共に、棒状部の軸方向の長さを適切に調整するだけで、上記複合内輪の周方向の第1箇所が、上記第1挟持部の上記凹部に嵌入されると共に、上記複合内輪の周方向の第2箇所が、上記第2挟持部の上記凹部に嵌入され、かつ、複合内輪が分離不可な状態になるようにすることができる。また、上記複合内輪が分離不可な状態から棒状部の長さを短くするだけで、治具を簡易に複合内輪から取り外すことができて、複合内輪を容易に分解することができる。また、複列円錐ころ軸受が重量軸受である場合であったとしても、複合内輪を安定に維持できて、その複列円錐ころ軸受の複合内輪の姿勢を容易に変化させることができると共に、組み立てられた複合円錐ころ軸受の分解を容易に行うことができる。
本発明で使用できる治具の一実施形態の挟持部の側面図である。 上記挟持部を、図1に矢印Aで示す第1係合部の軸方向の外方から見たときの図である。 本発明で使用できる治具の一実施形態の棒状部の側面図である。 本発明の一実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法を用いて、複列円錐ころ軸受の組立を行っている最中の図である。 上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法を用いて、複列円錐ころ軸受の組立を行っている最中の図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、下記に図4以下で説明する本発明の一実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法で使用する治具の挟持部の側面図である。尚、図1においては、理解を容易にするため、以下に説明する棒状部固定部14については、断面を図示している。
治具の挟持部は、SS400等の鉄板材料等からなっている。図1に示すように、治具の挟持部は、略コ字状の形状を有し、凹部18を有している。上記挟持部は、第1係合部11と、第2係合部12と、底部13と、受け部の一例としての棒部材固定部14とを有する。
上記第1係合部11は、板状の部分である。上記第1係合部11は、第2係合部12と略同一である。上記第1係合部11は、第2係合部12に対して平行に配置されている。また、上記底部13は、細長い板状の部分である。上記底部13は、第1係合部11の一端部と、第2係合部12の一端部とを連結している。上記底部13の係合部11,12側とは反対側の表面20は、平面である一方、底部13の係合部11,12側の表面21は、円筒面の一部からなっている。
上記棒状部固定部14は、底部13の平面状の表面20につながっている。上記棒状部固定部14は、一方の開口が塞がった円筒状の形状を有する。図1に示すように、上記棒状部固定部14の蓋側の端は、底部13の表面20につながっている。上記棒状部固定部14の中心軸は、平面状の表面20の法線方向に略一致している。上記棒状部固定部14は、底部13の表面20の略中央部につながっている。
図2は、上記挟持部を、図1に矢印Aで示す第1係合部11の軸方向の外方から見たときの図である。尚、図2においても、棒状部固定部14については、図1にBで示す切断面における断面形状を示している。
図2に示すように、第1係合部11の軸方向の外方側の表面は、矩形の形状を有している。尚、図1と、図2の両方において、棒状部固定部14の断面形状が、ともにコ字形状になっていることからも、棒状部固定部14が、筒状の部分であることがわかる。
図3は、下記に図4以下で説明する本発明の一実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法で使用する治具の棒状部の側面図である。
図3に示すように、棒状部は、スクリュージャッキ(豆ジャッキ)の構造を有している。すなわち、円柱部30と、雄ねじ部31と、雌ねじ部32とを有し、円柱部30は、雄ねじ部31につながっている。また、上記雌ねじ部32は、雄ねじ部31に螺合しており、雄ねじ部31上を軸方向に移動自在になっている。棒状部は、このようにして、その軸方向の長さを自在に伸縮させることができるようになっている。
図4は、本発明の一実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法を用いて、複列円錐ころ軸受の組立を行っている最中の図である。
尚、組立の対象である複列円錐ころ軸受は、水平ロールおよび竪ロールを有するユニバーサル圧延機の上記竪ロールのロールネックに設置されるものである。
また、図4に示すように、上記複列円錐ころ軸受は、所謂外向き(TDO型)であって、外輪40、第1内輪41、第2内輪42、環状の内輪間座43、転動体の一例としての複数の第1円錐ころ44、および、転動体の一例としての複数の第2円錐ころ45を備える。上記外輪40は、第1円錐軌道面50と、第2円錐軌道面51とを有する一方、第1内輪41および第2内輪42の夫々は、一つのみの円錐軌道面55,56を有する。上記第1円錐軌道面50および第2円錐軌道面51の夫々は、外輪40の軸方向の中央側に行くにしたがって内径が小さくなっている。また、上記第1内輪41の円錐軌道面55および第2内輪42の円錐軌道面56の夫々は、軸受の中央部に行くにしたがって、外径が小さくなっている。
また、図4に示すように、上記第1内輪41の円錐軌道面55の大径側の大端面60は、径方向に延在する溝48を、周方向に間隔をおいて複数有し、第2内輪42の円錐軌道面56の大径側の大端面61は、径方向に延在する溝49を、周方向に間隔をおいて複数有している。これらの溝48,49は、圧延ロールに潤滑剤を供給するための潤滑剤供給通路であって、この複列円錐ころ軸受の内輪にもともと形成されているものである。
以下、図4を用いて、一実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法を説明する。
先ず、図示しない筒状の竪ロールを横向き(竪ロールが鉛直方向を向いている状態)にして、竪ロールの内周面を外輪40に焼き嵌めする。
その後、竪ロールの軸方向の両側の端部に、図示しない外輪抑えを取り付ける。
次に、図4において、第1内輪41、複数の円錐ころ44および環状保持器58からなる第1内輪組立品を、その大端面60が下になるように載置して、その上から一体化された竪ロールおよび外輪40を挿入する。
次に、第1内輪組立品の第1内輪41の小端面に当接するように、環状の内輪間座43を挿入した後、図4において、第2内輪42、複数の円錐ころ45および環状保持器59からなる第2内輪組立品を、その大端面61が上になっている状態で、上記一体化された竪ロールおよび外輪40の内周側に、内輪間座43に当接するように挿入する。ここで、上記第1内輪41、内輪間座43および第2内輪42からなる部材は、各内輪41,42の中心軸が略同一直線上に位置するように配置され、複合内輪90を構成する。
次に、図1および図2で説明した略同一の挟持部を二つ用意(以下、第1挟持部、第2挟持部という)する。そして、図4で示すように、第1挟持部70の第1係合部80が、複合内輪90の第1内輪41の溝48に係合し、第1挟持部70の第2係合部82が、複合内輪90の第2内輪42の溝49に係合し、かつ、第1挟持部70の底部83が、複合内輪90の内周面に沿って延在するように、第1挟持部70を、複合内輪90に配置する。
また、その方法と同様の方法で、図示しない上記第2挟持部を、外輪40の中心軸に対して第1挟持部70に対称に位置するように、複合内輪90に配置する。尚、第1内輪41と内輪間座43とが当接し、内輪間座43と第2内輪42とが当接している状態で、第1内輪41の溝48の底から第2内輪42の溝49の底までの軸方向の距離は、第1挟持部70の第1係合部から第2係合部までの距離よりも若干短くなっている。このようにして、複合内輪90に第1挟持部70および第2挟持部を嵌め込み易いようにしている。
その後、棒状部96の一端部84を、第1挟持部70の棒状部固定部77の内周側に挿入すると共に、棒状部96の他端部を、第2挟持部の棒状部固定部の内周側に挿入した後、棒状部96の長さを伸長して、棒状部96をつっぱり棒のように使用して、第1挟持部70の底部83および第2挟持部の底部の両方を複合内輪90に押し付けるようにする。このようにして、図4に示すように、複合内輪90を分離不可能な状態にする。尚、上記第1挟持部70の底部83の係合部80,81側の表面は、円筒面であり、この円筒面は、第1内輪41および第2内輪42の内周円筒面に適合(対応)する形状になっている。このようにして、上記第1挟持部70および第2挟持部を、複合内輪90に押し付け易いようにしている。
図5は、この状態を、第1内輪41の大端面60側から見たときの図である。尚、図5においても、第1挟持部70の棒状部固定部77は、断面で示している。図5に示すように、第1内輪41の溝48の周方向の長さは、第1係合部80の幅よりも大きくなっている。このようにして、複合内輪90に第1挟持部70および第2挟持部を嵌め込み易いようにしている。
その後、いままでの手順で組上がったものを、複合内輪90の姿勢が変動するように、その姿勢を変動させて、図示しない軸箱に挿入する。尚、この状態で、複合内輪は、治具がなくても、分離不可な状態になる。尚、場合によっては、複合内輪90の姿勢を変える必要がなくなった状況において、台や、適当な治具によって、複合内輪の分離を防ぐようにする。
その後、棒状部96の長さを収縮させて、つっぱり状態を解除した後、第1挟持部70および第2挟持部を、複合内輪90から取り外した後、複合内輪の内周側からシャフトを挿入して、この複列円錐ころ軸受の組立を終了する。
上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、第1挟持部70、第2挟持部および棒状部96を、一体状態にし、かつ、棒状部96の軸方向の長さを適切に伸長させるだけで、複合内輪90の分離不可能状態を、簡易かつ確実に形成することができる。また、上記棒状部96の長さを収縮させるだけで、複合内輪90を簡易に分解できる。したがって、複数の内輪44,45の一体化およびその一体化の解除を容易に行うことができる。したがって、この実施形態のように、組立の対象である複列円錐ころ軸受が、重量軸受であっても、複合内輪90の姿勢を容易に変化させることができると共に、組み立てられた複合円錐ころ軸受の分解を容易に行うことができる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、複合内輪90の分離不可状態において、第1挟持部70の底部83が複合内輪90の内周面に押圧されていると共に、上記第2挟持部の底部が複合内輪90の内周面に押圧されている。したがって、複合内輪90の径方向の位置決めを確実に行うことができて、安定な分離不可状態を形成することができる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、上記棒状部96の中心軸が、略一直線上に位置しているから、複合内輪90の中心軸に対して、第1挟持部70と上記第2挟持部とを、略対称に配置することができる。したがって、安定な分離不可状態を形成することができる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、第1挟持部70および第2挟持部の両方が、受け部であるところの棒状部固定部77を有するから、第1挟持部70および第2挟持部が棒状部96に当接している状態を安定に維持することができる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法によれば、組立の対象である複列円錐ころ軸受が、圧延ロールに使用されるものであるから、重量軸受になる。したがって、組立および分解を、迅速、確実かつ安全に行うことができるという作用効果が、顕著かつ格別なものとなる。
尚、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、第1挟持部70、第2挟持部および棒状部が、互いに別体で、治具が分離可能であったが、この発明では、治具を構成する、第1挟持部、第2挟持部および棒状部は、分離不可能な一体構造であっても良い。尚、第1挟持部70、第2挟持部および棒状部が、互いに別体である場合、保管が容易になる。また、第1挟持部、第2挟持部および棒状部が、分離不可能な一体構造である場合、治具を喪失しにくくなる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、使用される治具において、第1挟持部70と、第2挟持部とに接続する棒状部96が、一つのみしか存在しなかったが、この発明では、使用される治具において、第1挟持部と第2挟持部とに接続する棒状部が二以上存在し、かつ、この二以上の棒状部が、互いに間隔をおいて配置される構成であっても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、使用される治具において、棒状部96の中心軸が略同一直線上に位置していたが、この発明では、使用される治具において、棒状部の中心軸が、屈曲線上に位置していても良く、湾曲線上に位置していても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、上記第1挟持部70の底部83の係合部80,81側の表面が、円筒面であって、この円筒面は、第1内輪41および第2内輪42の内周円筒面に適合(対応)する形状になっていた。しかし、この発明では、治具の挟持部の底部の係合部側の表面は、平面形状等、円筒形状以外の形状であっても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、内輪41,42の大端面60,61が溝48,49を有し、挟持部70の係合部80,82がその溝48,49に係合する構成であったが、この発明では、複合内輪の両端に位置する内輪の軸方向の外方側の端面は、溝を有していなくても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、複合内輪90をシャフトに嵌合する際に、棒状部96および挟持部70を取り外すようになっていたが、この発明では、複合内輪をシャフトに嵌合する際に、棒状部のみを取り外し、挟持部70は取り外さない構成であっても良い。例えば、この変形例は、複合内輪の内周面に、挟持部を収容する溝を形成することによって実現できる。このようにすると、複合内輪をシャフトに挿入する直前に、如何なる場合であっても、複合内輪を一体にする手段が必要でなくなり、治具を取り外すことも必要ないから、有効である。尚、この場合の複合内輪のシャフトへの嵌合は、複合内輪をシャフトにある程度嵌合させた後に、棒状部を取り外し、続いて、複合内輪をシャフトに最後まで嵌合させることによって行うことができる。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、複合内輪90に、二つの内輪41,42が含まれていたが、この発明では、複合内輪に三以上の内輪が含まれていても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、棒状部96がつっぱり棒(スクリュージャッキ、豆ジャッキ)の構造を有していたが、この発明では、棒状部は、枠式ターンバックル(ストレート&ストレート)の構造を有していても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、外輪40が一つのみ存在したが、この発明では、外輪は、二以上存在しても良い。
また、上記実施形態の複列円錐ころ軸受の組立方法では、棒状部固定部77が円筒形状であったが、この発明では、棒状部固定部が、升形状等であっても良い。要は、棒状部固定部は、棒状部の端部を支持できる構成であれば如何なる構成であっても良い。
13 底部
40 外輪
41 第1内輪
42 第2内輪
44 第1円錐ころ
45 第2円錐ころ
50 第1円錐軌道面
51 第2円錐軌道面
55 第1内輪の円錐軌道面
56 第2内輪の円錐軌道面
70 第1挟持部
83 第1挟持部の底部
90 複合内輪
96 棒状部

Claims (4)

  1. 第1内輪と、第2内輪と、外輪と、上記第1内輪および上記第2内輪と、上記外輪との間に複列に配置される複数の円錐ころとを備える複列円錐ころ軸受の組立方法において、
    略コ字状の第1挟持部と、略コ字状の第2挟持部と、軸方向の長さが伸縮可能な棒状部とを備え、上記棒状部の一端部が上記第1挟持部の凹部側とは反対側に当接すると共に、上記棒状部の他端部が上記第2挟持部の凹部側とは反対側に当接することが可能な治具を用意し、
    上記第1内輪および上記第2内輪を、上記第1内輪の中心軸と上記第2内輪の中心軸とが略同一直線上に位置するように配置して、上記第1内輪と上記第2内輪とを含む複合内輪を形成し、
    その後、上記第1挟持部および上記第2挟持部が上記棒状部に当接している状態、かつ、上記複合内輪の周方向の第1箇所が、上記第1挟持部の上記凹部に嵌入されると共に、上記複合内輪の周方向の第2箇所が、上記第2挟持部の上記凹部に嵌入された状態、かつ、上記複合内輪が分離不可能な分離不可状態を形成し、
    上記分離不可状態で、上記複合内輪の姿勢を変動させることを特徴とする複列円錐ころ軸受の組立方法。
  2. 請求項1に記載の複列円錐ころ軸受の組立方法において、
    上記分離不可状態において、上記第1挟持部の上記凹部の底部が上記複合内輪の内周面に押圧されていると共に、上記第2挟持部の上記凹部の底部が上記複合内輪の内周面に押圧されていることを特徴とする複列円錐ころ軸受の組立方法。
  3. 請求項1または2に記載の複列円錐ころ軸受の組立方法において、
    上記棒状部の中心軸は、略一直線上に位置していることを特徴とする複列円錐ころ軸受の組立方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の複列円錐ころ軸受の組立方法において、
    上記第1挟持部は、その第1挟持部の上記凹部側とは反対側に、上記棒状部の上記一端部を受ける受け部を有し、
    上記第2挟持部は、その第2挟持部の上記凹部側とは反対側に、上記棒状部の上記他端部を受ける受け部を有していることを特徴とする複列円錐ころ軸受の組立方法。
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