JP5471342B2 - シール装置、転がり軸受装置、および、シール装置をシール部材とシールケースとに分離する方法 - Google Patents

シール装置、転がり軸受装置、および、シール装置をシール部材とシールケースとに分離する方法 Download PDF

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Description

本発明は、シール装置に関し、例えば、圧延ロールネック支持用の転がり軸受装置に使用すれば好適なシール装置に関する。また、本発明は、転がり軸受装置に関し、例えば、圧延ロールネック支持用の転がり軸受等に関する。また、本発明は、シール装置を、シール部材と、シールケースとに分離する方法に関する。
従来、転がり軸受装置としては、特開2000−130451号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この転がり軸受装置は、圧延ロールのロールネックに配置されている。上記転がり軸受装置は、4列円錐ころ軸受であり、2つの内輪と、3つの外輪と、複数の円錐ころと、2つのシール装置とを備える。
上記各内輪は、圧延ロールのロールネックに外嵌されて固定されている。上記3つの内輪は、軸方向に隣接配置されている。一方、上記各外輪は、筒状のロールチョックの内周面に内嵌されて固定されている。上記複数の円錐ころは、軸方向に4列配置されている。各列に属する複数の円錐ころ軸受は、何れかの外輪と、いずれかの内輪との間に、保持器に保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記2つのシール装置のうちの一方は、転がり軸受装置の一端部に位置する一方、2つのシール装置のうちの他方は、転がり軸受装置の他端部に位置している。上記各シール装置は、環状のシールケースと、シール部材とを有する。上記シールケースは、上記ロールチョックの内周面に内嵌されて固定されている。
上記シール部材は、芯金部と、弾性部とからなる。上記芯金部は、円筒部と、径方向延在部とを有する。上記径方向延在部は、環状であって、円筒部の軸方向の外方の端部から径方向の内方に突出している。また、上記弾性部は、芯金部に固着される基部と、リップ部とを有し、リップ部は、内輪に外嵌固定されたスリンガーの外周面上を摺動するようになっている。
上記シールケースは、筒状の固定部と、円環部とを有し、円環部は、環状であって、固定部の軸方向の外方の端部から径方向の内方に突出している。上記シールケースの円環部は、シール部材の軸方向の端面に当接している。
上記シールケースの円環部は、複数の貫通穴を有し、各貫通穴は、軸方向に延在して、円環部を貫通している。上記各貫通穴は、延在方向に垂直な断面において円形の形状を有している。上記複数の貫通穴は、周方向に互いに間隔をおいて位置している。
この転がり軸受装置は、シール部材の交換時に、上記貫通穴に棒材を挿入して、シール部材を叩き出すことにより、シール部材を、シールケースから分離して取り出すようになっている。
上記従来の転がり軸受装置は、シール部材を簡単にシールケースから叩き出すことができる一方、棒材が、再利用が前提であるシールケースに誤って接触することがあり、シールケースが損傷することがある。
特開2000−130451号公報(第1〜第3図)
そこで、本発明の課題は、シール部材を簡単にシールケースから取り外すことができると共に、シール部材の取り外し時に、シールケースが損傷することがないシール装置およびそのようなシール装置を備える転がり軸受装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、シール装置の取り外し時に、シールケースが損傷することがないシール装置を、シール部材と、シールケースとに分離する方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のシール装置は、
第1の周面を有する筒状部および上記筒状部から径方向の一方側に突出する第1の円環部を有する芯金部と、上記第1の円環部から延在すると共に、弾性材からなる環状のリップ部とを有する環状のシール部材と、
第2の周面を有する固定部と、上記固定部から上記径方向の一方側に延在する第2の円環部とを有するシールケースと
を備え、
上記シール部材の上記第1の周面は、上記固定部の上記第2の周面に直接または間接に圧入されており、
上記シールケースの上記第2の円環部は、その第2の円環部を軸方向に貫通する複数の雌ねじを有し、
上記雌ねじは、上記シール部材の上記第1の円環部に上記軸方向に重なっており、
上記複数の雌ねじは、上記第2の円環部の周方向に互いに間隔をおいて位置し、
上記各雌ねじは、上記第1の周面に対して軸方向に間隔をおいて位置していることを特徴としている。
本発明によれば、シールケースの第2の円環部が、軸方向に貫通する雌ねじを有し、その雌ねじが、シール部材の第1の円環部に軸方向に重なっているから、シール部材の第1の周面が、シールケースの第2の周面に直接または間接に圧入されていたとしても、シールケースの第2の円環部にその第2の円環部の第1の円環部側とは反対側から雄ねじを雌ねじに螺合することにより、雄ねじの先端部でシール部材の軸方向の端面を押圧することができ、シール部材をシールケースから容易に取り外すことができる。
また、本発明によれば、雌ねじで雄ねじの移動方向を制限でき、雄ねじが、シールケースに接触しないようにすることができる。したがって、再利用が前提のシールケースが、シール部材の取り外し時に損傷することがない。
また、一実施形態では、
上記シールケースの上記第2の円環部は、3以上の雌ねじを有し、
上記3以上の雌ねじは、上記シールケースの上記第2の円環部の周方向に略等間隔に配置されている。
上記実施形態によれば、各雄ねじのねじ締め量を調整することにより、複数の雄ねじにより、シール部材に、周方向に均等に力を付与することができる。したがって、シール部材を容易に取り外すことが可能になる。
また、本発明の転がり軸受装置は、
軌道面を有する第1軌道部材と、
軌道面を有する第2軌道部材と、
上記第1軌道部材の上記軌道面と、上記第2軌道部材の上記軌道面との間に配置された転動体と、
本発明のシール装置と
を備え、
上記シール装置の上記シールケースは、上記第1軌道部材に固定され、
上記シール装置の上記リップ部は、上記第2軌道部材に摺動することを特徴としている。
本発明によれば、シールケースからシール部材を取り外す際に、シールケースが損傷することがなくて、シールケースの寿命を長くすることができる。
また、本発明のシール装置をシール部材とシールケースとに分離する方法は、
本発明のシール装置の上記雌ねじに、上記シールケースの上記第2の円環部に対して上記シール部材の上記第1の円環部側とは反対側から雄ねじを螺合し、
上記シールケースの上記第1の円環部側に突出した上記雄ねじの先端部で、上記シール部材の上記軸方向の端面を上記軸方向に押圧することにより、上記シール部材を上記シールケースに対して上記軸方向に移動させることを特徴としている。
本発明によれば、雄ねじの移動方向を制限できるから、雄ねじがシールケースに接触しないようにすることができる。したがって、シール部材の取り外しの際に、シールケースの損傷を防止できる。また、雄ねじを雌ねじにねじ込むだけで、シール部材をシールケースから容易に取り外すことができる。
本発明のシール装置によれば、シールケースの第2の円環部が、軸方向に貫通する雌ねじを有し、その雌ねじが、シール部材の第1の円環部に軸方向に重なっているから、第2の円環部の雌ねじに、第2の円環部の第1の円環部側とは反対側から雄ねじを螺合するだけで、雄ねじの先端部でシール部材の軸方向の端面を押圧することができて、シール部材をシールケースから容易に取り外すことができる。
また、本発明のシール装置によれば、シール部材を押圧する雄ねじの移動方向を制限できるから、雄ねじが、シールケースに接触しないようにすることができて、シールケースがシール部材の取り外し時に損傷することを防止できる。
本発明の一実施形態の圧延ロール装置の圧延ロールのロールネックの周辺を示す模式断面図である。 圧延ロール装置の転がり軸受装置の軸方向の模式断面図である。 図2における第1シール装置周辺の拡大断面図である。 変形例のシール装置の軸方向の断面図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の圧延ロール装置の圧延ロール1のロールネック14の周辺を示す模式断面図である。
この圧延ロール装置は、圧延ロール1と、筒状のロールチョック2と、転がり軸受装置3と、内輪抑え部材4,5と、外輪抑え部材6,7と、シール部材8,9,10,11,12とを備える。
上記転がり軸受装置3は、ロールチョック2の内周面と、圧延ロール1のロールネック14の外周面との間に配置されている。上記内輪抑え部材4は、転がり軸受装置3よりも圧延ロール1の中央側のロールネック14の外周面部分に外嵌されている一方、内輪抑え部材5は、転がり軸受装置3よりも圧延ロール1の端部側のロールネック14の外周面部分に外嵌されている。上記各内輪抑え部材4,5は、転がり軸受装置3の内輪の軸方向の端面に当接している。上記内輪抑え部材4は、転がり軸受装置3の軸方向の圧延ロール1の中央側の移動範囲を制限し、内輪抑え部材5は、転がり軸受装置3の軸方向の圧延ロール1の端部側の移動範囲を制限している。
上記外輪抑え部材6は、ロールチョック2の軸方向の上記中央側の端部に固定される一方、外輪抑え部材7は、ロールチョック2の軸方向の上記中央側とは反対側の端部に固定されている。
圧延機は、圧延ロール1に冷却水を接触させるようになっている。上記シール部材8,9,10,11,12は、この冷却水が、転がり軸受装置3に直接かからないように、転がり軸受装置3の外部に設けられている。上記シール部材8,9は、外輪抑え部材6と、内輪抑え部材4との間をシールし、シール部材11,12は、ロールチョック2の内周面と、内輪抑え部材5との間をシールしている。
図2は、上記転がり軸受装置3の軸方向の模式断面図である。
図2に示すように、この転がり軸受装置3は、第1内輪20、第2内輪21、第1外輪30、第2外輪31、第3外輪32、複数の第1円錐ころ40、複数の第2円錐ころ41、複数の第3円錐ころ42、および、複数の第4円錐ころ43を備える。また、この転がり軸受装置3は、環状の第1間座50、環状の第2間座51、環状の第3間座52、第1シール装置60、および、第2シール装置61を備える。上記第1シール装置60は、第2シール装置61と略同一である。
上記第1内輪20および第2内輪21は、ロールネック14(図1参照)の外周面にすきま嵌めにより外嵌されて固定されている。上記第1内輪20および第2内輪21の夫々は、二つの外周円錐軌道面を有し、その二つの外周円錐軌道面は、断面略ハ字状に軸方向に隣接配置されている。また、上記第3間座52は、ロールネック14の外周面に隙間嵌めにより固定されている。上記第3間座52は、第1内輪20と第2内輪21との間に挟持されている。
上記第1外輪30、第2外輪31および第3外輪32は、ロールチョック2(図1参照)の内周面に内嵌されて固定されている。上記第1間座50は、第1外輪30と第3外輪32とで挟持される一方、第2間座51は、第2外輪31と第3外輪32とで挟持されている。
上記第1外輪30および第2外輪31の夫々は、内周円錐軌道面を有し、その内周円錐軌道面は、軸方向の断面において中央に行くにしたがって内径が大きくなっている。また、上記第3外輪32は、二つの内周円錐軌道面を有し、その二つの内周円錐軌道面は、軸方向に隣接配置されている。上記第3外輪32の各内周円錐軌道面は、中央に行くにしたがって内径が小さくなっている。
上記複数の第1円錐ころ40は、第1外輪30の内周円錐軌道面と、第1内輪20の軸方向の外方側の内周円錐軌道面との間に、保持器70によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記複数の第4円錐ころ43は、第2外輪31の内周円錐軌道面と、第2内輪21の軸方向の外方側の内周円錐軌道面との間に、保持器73によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記複数の第2円錐ころ41は、第3外輪32の一方の内周円錐軌道面と、第1内輪20の軸方向の内方側の外周円錐軌道面との間に、保持器71によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記複数の第3円錐ころ42は、第3外輪32の他方の内周円錐軌道面と、第2内輪21の軸方向の内方側の外周円錐軌道面との間に、保持器72によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記第1内輪20は、一方軸端に張り出し部27を有し、第2内輪21は、一方軸端に張り出し部28を有している。このことにより、上記第1内輪20と第2内輪21とを合わせた軸方向の幅は、第1外輪30と第2外輪31と第3外輪32とを合わせた軸方向の幅よりも大きくなっている。
上記第1シール装置60は、第1外輪30の軸方向の外方に位置している一方、第2シール装置61は、第2外輪31の軸方向の外方に位置している。上記圧延ロール1を冷却するための上記冷却水は、シール部材8,9,10,11,12を通過することがある。上記第1および第2シール装置60,61は、転がり軸受装置3の内部への冷却水の侵入を防止するために、転がり軸受装置3の軸方向の端部に配置されている。
図3は、図2の第1シール装置60周辺の拡大断面図である。
図3に示すように、上記第1シール装置60(以下、単に、シール装置という)は、シールケース80と、シール部材81と、Oリング88とを有する。上記シールケース80は、固定部79を有する。上記固定部79は、断面略L字状の形状をしていて、筒状部83と、円環状の径方向延在部84を有する。上記径方向延在部84は、筒状部83の軸方向の外方の端部から径方向の内方に延在している。上記筒状部83の外周面は、ロールチョック2(図1参照)の内周面に内嵌されて固定されている。上記ロールチョック2、第1外輪30、第2外輪31および第3外輪32は、第1軌道部材を構成している。
上記筒状部83の外周面は、環状溝87を有している。上記Oリング88は、その環状溝87に嵌入されている。上記Oリング88は、冷却水がロールチョック2の内周面と、シールケース80の外周面との間から転がり軸受装置3の内部に浸入することを防止している。
図3に示すように、上記径方向延在部84は、その径方向の内方の端部に、第2の円環部90を有している。上記第2の円環部90は、径方向延在部84の内周面の軸方向の密封側の端部から、径方向の内方に延在している。
図3に示すように、上記第2の円環部90は、三つの雌ねじ91を有し、上記各雌ねじ91は、軸方向に延在している。上記各雌ねじ91は、第2の円環部90を軸方向に貫通している。上記三つの雌ねじ91は、略同一の径方向位置に存在している。上記三つの雌ねじ91は、周方向に略等間隔に配置されている。
上記シール部材81は、芯金部101と、弾性部102と、ガータスプリング103とを有する。上記芯金部101は、断面略L字状の形状を有し、筒状部110と、第1の円環部111とからなる。また、上記弾性部102は、基部120と、リップ部121とを有する。上記基部120は、第1部131、第2部132および第3部133を有する。上記第1部131は、筒状部110の外周面に固着され、第2部132は、第1の円環部111の軸方向の内方側(密封側)の端面に固着され、第3部133は、第1の円環部111の径方向の内方の端部に固着されている。
図3に示すように、上記第1部131の外周面は、シールケース80の第2の周面の一例としての径方向延在部84の内周面に圧入により固定されている。言い換えれば、上記シール部材81の芯金部101の筒状部110の第1の周面の一例としての外周面は、シールケース80の径方向延在部84の内周面に間接的に圧入されている。
上記リップ部121は、第1ラジアルリップ140と、第2ラジアルリップ141とを有する。上記第1ラジアルリップ140は、第3部133から径方向の内方かつ軸方向の内方に延在している。上記第1ラジアルリップ140と第1内輪20の外周面とは、ラビリンスシールを構成している。また、上記第2ラジアルリップ141は、第3部133から径方向の内方かつ軸方向の外方に延在し、第1内輪20の外周面を摺動するようになっている。上記第1内輪20および第2内輪21は、第2軌道部材を構成している。
上記第2ラジアルリップ141の径方向の外方側の上面は、環状溝を有している。上記ガータスプリング103は、その環状溝に嵌入されている。上記ガータスプリング103は、第2ラジアルリップ141を径方向の内方に押圧している。このようにして、上記第1内輪20の外周面に対する第2ラジアルリップ141の接触面圧を、大きくして、第2ラジアルリップ141のシール性能を向上するようにしている。
上記構成において、この転がり軸受装置は、例えば、シール装置60におけるシール部材81の交換を次のように行うようになっている。
先ず、圧延ロール装置から、外輪抑え部材7、内輪抑え部材5、ロールチョック2およびシール部材11,12を取り外す。
その後、転がり軸受装置3を軸方向に移動させて、ロールネックの軸端から取り外し、シール装置60を取り出す。
その後、シールケース80の第2の円環部90におけるシール部材81側とは反対側から雄ねじを螺合し、第2の円環部90からシール部材81の第1の円環部111側に突出した上記雄ねじの先端部で、シール部材81の軸方向の端面を軸方向に押圧する。このようにして、シール部材81を、シールケース80に対して軸方向に移動させて、シール装置60を、シール部材81とシールケース80とに分離し、シールケース80から取り外すようになっている。
上記実施形態のシール装置60によれば、シールケース80の第2の円環部90が、軸方向に貫通する雌ねじ91を有し、その雌ねじ91が、シール部材81に軸方向に重なっているから、第2の円環部90の第1の円環部111側とは反対側から雄ねじを雌ねじ91に螺合することにより、上記雄ねじの先端部で、シール部材81の軸方向の端面を押圧することができて、シール部材81をシールケース80から容易に取り外すことができる。
また、上記実施形態のシール装置60によれば、雌ねじ91に雄ねじを螺合する構成であるから、シール部材81を押圧する上記雄ねじの移動方向を制限でき、上記雄ねじが、シールケース80に接触しないようにすることができる。したがって、再利用が前提のシールケース80が、シール部材81の取り外し時に損傷することがない。
また、上記実施形態のシール装置60によれば、シールケース80の第2の円環部90が、周方向に等間隔に配置された3つの雌ねじ91を有しているから、各雄ねじのねじ締め量を調整することにより、シール部材81に、周方向に均等に力を付与することができる。したがって、シール部材81を容易に取り外すことが可能になる。
また、上記実施形態の転がり軸受装置によれば、シールケース80からシール部材81を取り外す際に、シールケース80が損傷することがなくて、シールケース80の寿命を長くすることができる。
また、上記実施形態のシール装置60をシール部材81とシールケース80とに分離する方法によれば、上記雄ねじの移動方向を制限できるから、雄ねじがシールケース80に接触しないようにすることができる。したがって、上記シール部材81の取り外しの際に、シールケース80の損傷を防止できる。また、上記雄ねじを雌ねじ91にねじ込むだけで、シール部材81をシールケース80から容易に取り外しできる。
尚、上記実施形態のシール装置60では、シールケース80の第2の円環部90が、3つの雌ねじ91を有し、これら三つの雌ねじ91が、周方向に略等間隔に配置されたが、この発明では、シールケースの第2の円環部が、2以上の雌ねじを有し、その2以上の雌ねじが、周方向に非等間隔に配置されても良い。また、この発明では、シールケースの第2の円環部が、2または4以上の雌ねじを有し、その2または4以上の雌ねじが、周方向に等間隔に配置されても良い。また、この発明では、シールケースの第2の円環部が、1のみの雌ねじを有していても良い。
また、上記実施形態のシール装置60では、芯金部101の外周面が、この芯金部101の外周面に固着された第1部131を介してシールケース80の固定部79の内周面に間接的に圧入固定されたが、この発明では、芯金部の第1の周面は、シールケースの固定部の第2の周面に直接圧入固定されても良い。
また、上記実施形態のシール装置60は、ガータスプリング103を有していたが、この発明のシール装置は、ガータスプリングを有していなくても良い。
また、上記実施形態のシール装置60では、リップ部121が非接触リップ140を有していたが、この発明では、リップ部は、非接触リップを有していなくても良い。
また、上記実施形態のシール装置60では、シールケース80が外側環状部材としてのロールチョック2に相対移動不可である一方、内側軌道部材としての内輪に摺動する構成であったが、この発明では、シールケースが内輪軌道部材に相対移動不可である一方、シール部材のリップが外側環状部材に摺動する構成であっても良い。
また、上記実施形態のシール装置60では、シールケース80の第2の円環部90は、シールケース80の固定部79の軸方向の密封側から径方向の内方に延在していたが、この発明では、シールケースの第2の円環部は、シールケースの固定部の軸方向の密封側とは反対側から径方向の内方に延在していても良く、また、シールケースの固定部の中央部(両端部以外の部分のこと)から径方向の内方に延在しても良い。
また、上記実施形態のシール装置60では、芯金部101の第1の円環部111が芯金部101の筒状部110の軸方向の密封側から径方向の内方側に延在していたが、この発明では、芯金部の第1の円環部は、芯金部の筒状部の軸方向の密封側とは反対側から径方向の内方に延在しても良い。また、芯金部の第1の円環部は、芯金部の筒状部の軸方向の中央部(両端部以外の部分のこと)から径方向に延在しても良い。尚、この発明では、シールケースの第2の円環部は、シール部材に軸方向に間隔をおいて位置していても良いが、第2の円環部は、シール部材の軸方向の端面に当接している方が好ましい。
また、上記実施形態のシール装置60は、第2ラジアルリップ141が第1内輪20の外周面に摺動する構成であったが、この発明では、リップは、内輪の軸方向の端面に摺接する構成であっても良く、また、内輪に形成された段部の軸方向の端面に摺接する構成であっても良い。また、シール部材の弾性部は、次に示すように、内輪に固定されたスリンガーに摺動する構成であっても良い。
図4は、変形例のシール装置260の軸方向の断面図である。
この変形例のシール装置260は、シール部材250と、断面L字状のスリンガー270とを備え、スリンガー270は、筒状部271と、フランジ部272とを有する。上記筒状部271は、内輪220およびその内輪220の軸方向の端面に軸方向の内方に窪んだ凹部221の径方向の外方側にすきま嵌めされている。可撓性棒状部材(テフロンチューブ(商品名):ポリテトラフルオロエチレンチューブ)230を凹部から、内輪220の外周面に形成された環状溝232と、スリンガー270の筒状部271の内周面に形成された環状溝234とに跨るよう両環状溝232,234に挿入することで、上記筒状部271は内輪220に対して固定されている。上記内輪220、環状部材221およびスリンガー270は、第2軌道部材を構成している。上記フランジ部272は、環状であって、筒状部271の軸方向の外方側から径方向に突出している。
上記シール部材250のリップ部241は、アキシアルリップ242、第1ラジアルリップ243および第2ラジアルリップ244を有し、アキシアルリップ242は、軸方向の外方および径方向の外方に延在して、スリンガー270の軸方向の端面に摺動している。また、上記第1ラジアルリップ243は、スリンガー270の筒状部271の外周面に摺動し、第2ラジアルリップ243は、スリンガー270の筒状部271と相俟って、ラビリンスシールを構成している。上記スリンガー270を導入することによって、密封性能を向上することができる。
また、上記実施形態の転がり軸受装置3では、シール装置60と、シール装置61とが、略同一であり、転がり軸受装置3の軸方向の両側に、雌ねじ91を有するシール装置60,61を有していたが、この発明の転がり軸受装置は、軸方向の片側の端部のみに雌ねじ91を有するシール装置を有していても良い。
また、上記実施形態の転がり軸受装置3では、円錐ころ40,41,42,43が軸方向に4列配置される構成であったが、この発明では、円筒ころが4列配置される構成であっても良い。また、この発明では、玉、円錐ころ、円錐ころ、凸面ころ等の転動体が、軸方向に単列、2列、3列または5列以上配置されても良い。また、この発明では、異なる種類の2以上の転動体を有していても良い。
また、上記実施形態の転がり軸受装置3は、内輪20,21が2つ存在し、外輪30,31,32が3つ存在していたが、この発明では、内輪が、ひとつのみ、または、3以上からなっていても良く、また、外輪が、ひとつのみ、または、2または4以上からなっていても良い。
2 ロールチョック
3 転がり軸受装置
20 第1内輪
21 第2内輪
30 第1外輪
31 第2外輪
32 第3外輪
40 第1円錐ころ
41 第2円錐ころ
42 第3円錐ころ
60,61,260 シール装置
79 シールケースの固定部
80 シールケース
81,250 シール部材
90 第2の円環部
91 雌ねじ
101 芯金部
110 芯金部の筒状部
111 第1の円環部
121,241 リップ部
140 第1ラジアルリップ
141 第2ラジアルリップ
220 内輪
221 環状部材
242 アキシアルリップ
243 第1ラジアルリップ
244 第2ラジアルリップ
270 スリンガー

Claims (3)

  1. 第1の周面を有する筒状部および上記筒状部から径方向の一方側に突出する第1の円環部を有する芯金部と、上記第1の円環部から延在すると共に、弾性材からなる環状のリップ部とを有する環状のシール部材と、
    第2の周面を有する固定部と、上記固定部から上記径方向の一方側に延在する第2の円環部とを有するシールケースと
    を備え、
    上記シール部材の上記第1の周面は、上記固定部の上記第2の周面に直接または間接に圧入されており、
    上記シールケースの上記第2の円環部は、その第2の円環部を軸方向に貫通する複数の雌ねじを有し、
    上記雌ねじは、上記シール部材の上記第1の円環部に上記軸方向に重なっており、
    上記複数の雌ねじは、上記第2の円環部の周方向に互いに間隔をおいて位置し、
    上記各雌ねじは、上記第1の周面に対して軸方向に間隔をおいて位置していることを特徴とするシール装置。
  2. 軌道面を有する第1軌道部材と、
    軌道面を有する第2軌道部材と、
    上記第1軌道部材の上記軌道面と、上記第2軌道部材の上記軌道面との間に配置された転動体と、
    請求項1に記載のシール装置と
    を備え、
    上記シール装置の上記シールケースは、上記第1軌道部材に固定され、
    上記シール装置の上記リップ部は、上記第2軌道部材に摺動することを特徴とする転がり軸受装置。
  3. 請求項1に記載のシール装置の上記雌ねじに、上記シールケースの上記第2の円環部に対して上記シール部材の上記第1の円環部側とは反対側から雄ねじを螺合し、
    上記シールケースの上記第1の円環部側に突出した上記雄ねじの先端部で、上記シール部材の上記軸方向の端面を上記軸方向に押圧することにより、上記シール部材を上記シールケースに対して上記軸方向に移動させることを特徴とするシール装置をシール部材とシールケースとに分離する方法。
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