JP7285137B2 - 可動子およびローラガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ローラガイド装置の要素である可動子に関する。
ローラガイド装置は、対向する側面に一対の案内面が形成されるガイドレールと、ガイドレールの案内面のそれぞれを転動するローラと、ガイドレールを跨いでローラを支持するキャリッジと、を備えている(例えば、特許文献1)。
ローラガイド装置は、ローラを用いているので摩擦損失が小さい、走行時の騒音が小さい、などの利点がある。
しかしながら、特許文献1にも示唆されているように、ローラガイド装置における利点は、ローラおよびローラを支持するキャリッジの寸法精度が高いレベルで得られるとともにガイドレールに対して高い精度で取り付けられることが前提である。したがって、ローラなどのローラガイド装置の部材の作製および当該部材のガイドレールの取り付けを熟練者に頼る必要があった。
実開平5-96547号公報
そこで本発明は、熟練者に頼ることなく取り付けることができるローラガイド装置の可動子およびこの可動子を用いたローラガイド装置の提供を目的とする。
本発明におけるローラガイド装置の可動子は、互いに直交する長さ方向と幅方向を有するキャリッジと、キャリッジに支持される一対の第1ローラと、第1ローラと長さ方向に間隔をあけてキャリッジに支持される一対の第2ローラとを備える。また、可動子は、第1ローラと第2ローラの間隔を弾性力より調整する間隔調整機構を備える。
本発明におけるキャリッジは、好ましくは、第1ローラを支持する第1キャリッジと、第2ローラを支持する第2キャリッジと、第1キャリッジと第2キャリッジに相対的に近づく向きに弾性力を付与する弾性体を有する間隔調整機構と、を備える。
本発明における間隔調整機構は、好ましくは、第1キャリッジおよび第2キャリッジの一方に支持される弾性体と、第1キャリッジおよび第2キャリッジの他方に支持される弾性力伝達体と、を備える。本発明における間隔調整機構において、弾性体と弾性力伝達体が第1キャリッジおよび第2キャリッジの一方において係合される。
本発明における弾性力伝達体は、好ましくは、第1キャリッジと第2キャリッジの内部を貫通して設けられる。
本発明における弾性力伝達体は、好ましくは、第1キャリッジおよび第2キャリッジの一方にブッシュを介して支持される。
本発明における弾性体は、好ましくは、キャリッジの長さ方向の一方の端部に設けられる。
本発明における弾性体は、好ましくは、皿ばねからなる。
本発明の可動子において、第1キャリッジと第2キャリッジの境界は、好ましくは、長さ方向の中心より弾性体から離れる向きにずれて設けられる。
本発明の可動子において、第1ローラの径をD40、第2ローラの径をD50、一対の第1ローラの間隔をd40、一対の第2ローラの間隔をd50とすると、好ましくは、D40<D50、d40<d50が成り立つ。
本発明は、対向する側面のそれぞれが第1案内面と第2案内面をなすガイドレールと、ガイドレールに案内されながら走行する可動子と、を備えるローラガイド装置を提供する。
このローラガイド装置における可動子は、第1案内面と第2案内面のそれぞれを転動する一対の第1ローラおよび一対の第2ローラと、ガイドレールを跨いで第1ローラおよび第2ローラを支持するキャリッジと、を備える。キャリッジは、第1ローラを支持する第1キャリッジと、第2ローラを支持する第2キャリッジと、第1キャリッジと第2キャリッジに相対的に近づく向きに弾性力を付与する弾性体を有する間隔調整機構と、を備える。
本発明の可動子によれば、第1ローラと第2ローラの間隔を弾性力により調整する間隔調整機構を備えるので、第1ローラと第2ローラはガイドレールに対して弾性力により押し付けられる。したがって、本発明によれば、可動子をガイドレールに取り付けるのに精度が必要ないため、熟練者でなくても可動子を短時間でガイドレールに取り付けることができる。また、本発明の可動子によれば、第1キャリッジ、第2キャリッジなどの部材自体の寸法精度が高くなくても、可動子をガイドレールに容易に取り付けることができる。さらに、本発明の可動子によれば、弾性体による与圧を予め適切に設定すれば、過剰な与圧により第1ローラ、第2ローラなどの部材が破損したり、長期間の運転による当該部材の摩耗に応じて与圧を再設定したりする必要がない。
本発明の実施形態に係るローラガイドの可動子を示す正面図である。 図1の可動子の底面図である。 (a)は図1の可動子の右側面図、(b)は図1の可動子の左側面図である。 図1のA-A矢視断面図である。 図4のB部の拡大図であり、(a)は一対の皿ばねが伸長状態にあり、(b)は一対の皿ばねが短縮状態にある。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るローラガイド装置の可動子を好適な実施形態に基づいて説明する。
本実施形態に係る可動子1は、第1ローラ40と第2ローラ50がローラガイド装置3のガイドレール100を挟み込む力を弾性力により得る構造を有している。これにより、可動子1を構成する部材の加工精度が低くても、ガイドレール100に容易に取り付けることができる。
以下、可動子1の構成および作用を説明した後に、可動子1が奏する効果に言及する。なお、図1に示すように水平方向Hおよび鉛直方向Vが定義される。また、可動子1において、図1~図3に示すように互いに直交する長さ方向L、幅方向Wおよび高さ方向Hiが定義される。さらに、本実施形態においてガイドレール100はレーストラック形状をなしていることを前提としており、図1に示すように内周側Inと外周側Outが定義される。
[可動子1の全体構成]
可動子1は、図1~図4に示すように、キャリッジ10と、キャリッジ10に回転可能に支持される第1ローラ40および第2ローラ50と、を備えている。キャリッジ10は第1キャリッジ20と第2キャリッジ30を備えている。
可動子1は、第1キャリッジ20に支持される一対の第1ローラ40および第2キャリッジ30に支持される一対の第2ローラ50でガイドレール100を挟みながら、ガイドレール100に沿って走行する。第1キャリッジ20と第2キャリッジ30は、弾性体としての皿ばね38を介して取り付けられており、相対的に近づく向きに弾性力が付与される。
第1キャリッジ20、第2キャリッジ30、第1ローラ40および第2ローラ50は、所望する硬さ、強度などの機械的特性を有する金属材料、セラミックス材料および樹脂材料などから構成される。これら部材が金属材料から構成される場合において、ローラガイド装置3が腐食環境で使用される場合には、ステンレス鋼を用いるのが好ましい。また、皿ばね38についても同様である。
[キャリッジ10]
キャリッジ10は、図1に示すように、ガイドレール100を跨いで第1ローラ40および第2ローラ50を支持する。キャリッジ10は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30に区分され、第1キャリッジ20が一対の第1ローラ40を回転可能に支持し、第2キャリッジ30が一対の第2ローラ50を回転可能に支持している。一対の第1ローラ40と一対の第2ローラ50のそれぞれは、長さ方向Lに間隔をあけて第1キャリッジ20および第2キャリッジ30に設けられている。
[第1キャリッジ20]
第1キャリッジ20は、図1~図4に示すように、一例として直方体状の外観を有しており、上面21と、上面21に対向する底面22と、上面21と底面22を内周側Inで繋ぐ第1側面23と、上面21と底面22を外周側Outで繋ぐ第2側面24と、を備えている。
第1キャリッジ20は、第1ローラ40の支持軸41を通す軸孔25が上面21と底面22を貫通して形成されている。第1キャリッジ20は一対の第1ローラ40を支持するので、図4に示すように、2つの軸孔25が幅方向Wに間隔を隔てて設けれている。
また、第1キャリッジ20は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30を接続するための締結具を通すための、締結孔26が第1側面23と第2側面24を貫通して形成されている。
[第2キャリッジ30]
第2キャリッジ30は、図1~図4に示すように、一例として直方体状の外観を有しており、上面31と、上面31に対向する底面32と、上面31と底面32を内周側Inで繋ぐ第1側面33と、上面31と底面32を外周側Outで繋ぐ第2側面34と、を備えている。
第2キャリッジ30は、第2ローラ50の支持軸51を通すための軸孔35が上面31と底面32を貫通して形成されている。第2キャリッジ30は一対の第2ローラ50を支持するので、図4に示すように、2つの軸孔35が幅方向Wに間隔を隔てて設けれている。
また、第2キャリッジ30は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30を接続するための締結具を通すための、締結孔36が第1側面33と第2側面34を貫通して形成されている。
[第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の組み付け]
第1キャリッジ20と第2キャリッジ30は、以下説明するように、締結手段により組み付けられる。つまり、図4に示すように、第1キャリッジ20の第1側面23の側から締結孔26に締結ボルト27を挿入し、かつ、第2キャリッジ30の第2側面34の側から締結孔36に締結ボルト37を挿入する。さらに、締結孔26から締結孔36にわたって高ナット28が挿入されており、高ナット28により締結ボルト27と締結ボルト37が締結されている。締結ボルト27はその頭部が第1キャリッジ20に支持され、締結ボルト37はその頭部が第2キャリッジ30に支持される。また、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37は、締結ボルト27および締結ボルト37の頭部を除いて、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の内部を貫通している。
締結ボルト27、高ナット28、締結ボルト37および皿ばね38の組み合わせが、本発明における間隔調整機構の一例である。また、その中で、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37が本発明における弾性力伝達体の一例である。本実施形態における弾性力伝達体は、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37からなるが、これはあくまで一例であり、本発明は一本の締結ボルトとナットからなる弾性力伝達体を包含する。
本実施形態においては、図4に示すように、締結ボルト27、高ナット28、締結ボルト37および皿ばね38からなる一対の間隔調整機構を、幅方向Wに間隔を空けて設けている。これにより、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30が長さ方向Lの回りに相対的に回転するのを防ぐことができる。
高ナット28は、第1側面33の側において第1ブッシュ29を介して第1キャリッジ20に支持され、また、締結ボルト37は、第2側面34の側において第2ブッシュ39を介して第2キャリッジ30に支持される。したがって、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37の軸心が第1キャリッジ20および第2キャリッジ30に対して正確に位置決めがなされる。これにより、第1キャリッジ20に支持される第1ローラ40と第2キャリッジ30に支持される第2ローラ50の幅方向Wにおける相対的な位置関係の精度が高い。
第1ブッシュ29に高ナット28がその軸線方向に摺動可能に支持され、第2ブッシュ39に締結ボルト37がその軸線方向に摺動可能に支持される。
第1ブッシュ29および第2ブッシュ39は、すべり軸受とも称される部材であり、摩擦係数の小さい材料から構成される。第1ブッシュ29および第2ブッシュ39は、典型的には銅合金から構成されるが、他の金属材料、セラミックス材料などの表面にポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene:PTFE)などの摩擦係数の小さい樹脂を被覆したものを用いることもできる。
図4および図5に示すように、締結ボルト37は第2キャリッジ30(第2ブッシュ39)に支持される2枚の皿ばね38との係合関係を介して第2キャリッジ30に支持される。これにより、締結ボルト37および締結ボルト37に連なる高ナット28および締結ボルト27には引っ張りの軸力が生じ、これに追従して第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の間、換言すれば第1ローラ40と第2ローラ50の間には相対的に近づく向きに弾性力が付与される。したがって、第1キャリッジ20に支持される第1ローラ40と第2キャリッジ30に支持される第2ローラ50は、図1に示すように、この弾性力によりガイドレール100の第1案内面101および第2案内面103に押し付けられる。
皿ばね38および皿ばね38を第2キャリッジ30に押し付ける締結ボルト37は、キャリッジ10のガイドレール100の外周側Outの端部に設けられる。
2枚の皿ばね38を用いているのは、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30が相対的に移動できる距離(ストローク)を長くするためである。さらにストロークを長くしたいときには3枚以上の皿ばね38を重ねることができるし、ストロークが短くてもよければ1枚の皿ばね38だけを介在させればよい。
第1キャリッジ20と第2キャリッジ30を比べると、第2キャリッジ30の長さ方向Lの寸法が第1キャリッジ20の2倍程度ある。つまり、可動子1は、好ましい形態として、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の境界は、長さ方向Lの中心よりずれて設けられる。より具体的には、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の境界は、長さ方向Lの中心より皿ばね38から離れる向きにずれて設けられる。これは、特に第1ブッシュ29を設ける位置に関与している。つまり、図4に示すように、第1キャリッジ20がガイドレール100の内周側Inに位置し、第2キャリッジ30がガイドレール100の外周側Outに位置している。したがって、可動子1がガイドレール100の円弧部分を走行する際には、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37には、内周側Inの締結ボルト27の頭部を中心にして回転モーメントが生ずる。この回転モーメントを第1ブッシュ29および第2ブッシュ39で受け止める。つまり、第1ブッシュ29および第2ブッシュ39は、回転モーメントにより生じる力の支持点である。回転モーメントの中心から支持点までの距離が長くなれば、回転モーメントにより生ずる力が大きくなる。そこで、第1ブッシュ29を回転モーメントの中心から比較的近傍に設けることで、第1ブッシュ29が支持する力を小さくできる。これは、第1ブッシュ29と第2ブッシュ39の間隔、第1キャリッジ20に対して相対的に移動する第2キャリッジ30における2つの支持点の距離を長くすることを意味する。
[第1ローラ40]
第1ローラ40は、第1キャリッジ20の軸孔25に支持軸41を挿通するとともに、ナット43を支持軸41に締結することにより第1キャリッジ20に固定される。第1ローラ40の外周にはV字状の溝が形成されている。図1に示すように、このV字状溝40Vがガイドレール100のV字状の第1案内面101と隙間なく噛み合いながら転動する。このようにV字状溝40VとV字状の第1案内面101を噛み合わせるのは、1つの第1ローラ40で第1案内面101への水平方向Hと鉛直方向Vの支持を実現するためである。
第1ローラ40と支持軸41の間には例えばラジアル軸受が介在されており、第1ローラ40は支持軸41に対して低摩擦で回転可能に支持されている。
本実施形態においては一対、つまり2つの第1ローラ40を用いているが、これは最小の数を示しており、3つ以上の第1ローラ40を設けることもできる。第2ローラ50についても同様である。
[第2ローラ50]
第2ローラ50は、第2キャリッジ30の軸孔35に支持軸51を挿通するとともに、ナット53を支持軸51に締結することにより第2キャリッジ30に固定される。第2ローラ50の外周にはV字状の溝が形成されている。図1に示すように、このV字状溝50Vがガイドレール100のV字状の第2案内面103と隙間なく噛み合いながら転動する。
第2ローラ50と支持軸51の間についても例えばラジアル軸受が介在されており、第2ローラ50は支持軸51に対して低摩擦で回転可能に支持されている。
本実施形態の可動子1は、一対の第1ローラ40および一対の第2ローラ50を備えている。これにより、ガイドレール100に対する可動子1の姿勢を適正に保つことができる。
[第1ローラ40と第2ローラ50の関係]
図2に示すように、第1ローラ40の径をD40とし第2ローラ50の径をD50とすると、D40とD50はD40<D50の関係が成り立つ。また、図2に示すように、幅方向Wに並んだ第1ローラ40,40の軸間距離をd40とし第2ローラ50,50の軸間距離をd50とすると、d40<d50の関係を有している。これは、ガイドレール100が平面視して円弧状の部分を含んでおり、可動子1がこの円弧部分を走行することを想定しているからである。つまり、円弧状のガイドレール100は、同じ中心角であっても内周側Inの第1案内面101の弧よりも外周側Outの第2案内面103の弧が長い。しかも、第1キャリッジ20は幅方向Wに間隔をあけて一対の第1ローラ40を備え、第2キャリッジ30は幅方向Wに間隔をあけて一対の第2ローラ50を備えている。これに対応するために、第1ローラ40と第2ローラ50の間にD40<D50およびd40<d50の関係を持たせている。なお、第1ローラ40および第2ローラ50の径が大きいほどその耐荷重が大きくなるので、D40<D50およびd40<d50の関係を満たす範囲で、D40を大きくすることが好ましい。
以上のことは、直線のみからなるガイドレール100の場合には、D40=D50およびd40=d50の関係を有していればよいことを示唆している。
[可動子1のガイドレール100への取り付け、取り外し]
可動子1をガイドレール100への取り付け、または、取り外すには以下のようにすればよい。
まず、取り付けの前には、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30は予備的に組み付けられている。予備的にとは、高ナット28に対する締結ボルト37のねじ込み量が小さいことをいう。具体的には、ガイドレール100の第1案内面101の先端と第2案内面103先端との間隔(図1参照、ガイドレール100の幅)よりも、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔が広くなる、高ナット28に対する締結ボルト37のねじ込み量とされる。第1ローラ40と第2ローラ50の間隔は、V字状溝40VとV字状溝50Vの間隔ではなく、V字状溝40V、V字状溝50Vを除いた外周部分の間隔をいう。
第1キャリッジ20と第2キャリッジ30が予備的に組み付けられた状態においては、皿ばね38には負荷が生じていない。
第1キャリッジ20と第2キャリッジ30が予備的に組み付けられた可動子1を、第1ローラ40と第2ローラ50がガイドレール100を跨ぐように配置する。第1ローラ40と第2ローラ50の間隔がガイドレール100の幅よりも広いので、第1ローラ40と第2ローラ50は容易にガイドレール100を跨ぐことができる。こうして、V字状溝40Vが第1案内面101に対して位置決めがなされ、V字状溝50Vが第2案内面103に対して位置決めがなされる。
位置決めの後に、締結ボルト37のねじ込み量を所定値まで増やす。図5(a)は、所定値まで締結ボルト37がねじ込まれた様子を示しているが、2枚の皿ばね38には周縁における互いの間隔が狭くなる向きに負荷が作用し、その反作用として締結ボルト37には引っ張りの引っ張りの軸力が生じる。
ここで、第2キャリッジ30に皿ばね38が支持され、第1キャリッジ20に締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37が支持され、さらに皿ばね38と締結ボルト37が第2キャリッジ30において係合される。締結ボルト37に生じた引っ張りの軸力を介して、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30には相対的に近づく向きに弾性力が付与され、ひいては第1ローラ40と第2ローラ50に相対的に近づく向きに弾性力が付与される。
2枚の皿ばね38は図5(b)に示す偏平な状態まで圧縮され得る。この状態は、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔に対するガイドレール100の幅が相対的に広いことを意味している。第1ローラ40と第2ローラ50は、図5(a)においてその間隔が最も狭く、図5(b)においてその間隔が最も広い。ただし、図5(b)の状態では第1ローラ40と第2ローラ50の間隔がこれ以上に広がる余裕がないので、実際には皿ばね38が偏平な状態に至らないように、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の組み付けを行うことが好ましい。
例えば可動子1の保守点検の際には、はじめに、予備的な組み付け状態となるまで締結ボルト37のねじ込み量を減らしてから可動子1をガイドレール100から取り外す。
[可動子1、ローラガイド装置3の作用、効果]
本実施形態の可動子1を構成するキャリッジ10は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30に相対的に近づく向きに弾性力を付与する弾性体としての皿ばね38を有する間隔調整機構を備える。これにより、第1キャリッジ20に支持される第1ローラ40と第2キャリッジ30に支持される第2ローラ50は、ガイドレール100に対して弾性力により押し付けられる。したがって、可動子1をガイドレール100に取り付けるのに精度が必要ないため、熟練者でなくても可動子1を短時間でガイドレール100に取り付けることができる。また、第1キャリッジ20、第2キャリッジ30などの部材自体の寸法精度が高くなくても、可動子1をガイドレール100に容易に取り付けることができる。さらに、可動子1は、弾性体である皿ばね38により与圧を予め適切に設定すれば、過剰な与圧により部材が破損したり、長期間の運転による第1ローラ40、第2ローラ50の摩耗に応じて与圧を再設定したりすることがない。
本実施形態に係るキャリッジ10は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の2つの部材から構成される。したがって、予備的な締結状態とされた第1キャリッジ20と第2キャリッジ30をガイドレール100に対して位置決めをした後に締結ボルト37のねじ込み量を増やすという簡単な操作で、可動子1をガイドレール100に取り付けることができる。これは、例えば第1ローラ40、第2ローラ50を支持する軸受けを交換する作業の負担を軽減できることを意味する。特に、ガイドレール100に対して10台を超えるような多数の可動子1が設けられる場合の作業負担の軽減が顕著になる。
本実施形態における間隔調整機構は、第2キャリッジ30に支持される皿ばね38と、第1キャリッジ20に支持される弾性力伝達体と、を備え、皿ばね38と弾性力伝達体が係合されるという簡易な構成からなる。ここで、弾性力伝達体を構成する締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30を連結する部材である。したがって、可動子1は、与圧を付与するための要素として、弾性体である皿ばね38を追加すれば足りるので、部材の増加を最小限に抑えることができる。特に、本実施形態における間隔調整機構は、弾性力の発生に皿ばね38を用いているので、コイルばねを用いるのに比べて弾性体の寸法を小さくできる。もっとも、本発明において、このことが弾性体としてコイルばねを用いることを否定するものではなく、皿ばね38の代替としてコイルばねからなる弾性体、筒状のゴムからなる弾性体などを用いることを許容する。
本実施形態において、弾性力伝達体としての締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37は、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の内部を貫通して設けられる。したがって、弾性力伝達体が第1キャリッジ20と第2キャリッジ30により保護されるとともに、弾性力伝達体が周囲に干渉するのを避けることができる。
本実施形態において、弾性力伝達体としての高ナット28は第1ブッシュ29を介して第2キャリッジ30に支持され、また、締結ボルト37は第2ブッシュ39を介して第2キャリッジ30に支持される。したがって、第1キャリッジ20に対して第2キャリッジ30が相対的に変位する際に、高ナット28および締結ボルト37の摩耗を抑えつつ、高ナット28、締結ボルト37の第2キャリッジ30に対する位置精度を確保できる。
本実施形態において、皿ばね38および皿ばね38を第2キャリッジ30に押し付ける締結ボルト37は、キャリッジ10のガイドレール100の外周側Outの端部に設けられる。これにより、可動子1のガイドレール100への取り付け、取り外しの際に、ローラガイド装置3のオペレータはガイドレール100の内周側Inに移動することなく、ガイドレール100の外周側Outにいたままで、締結ボルト37の操作を行うことができる。
本実施形態において、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の境界は、長さ方向Lの中心より皿ばね38から離れる向きにずれて設けられる。これは、第1ブッシュ29と第2ブッシュ39の間隔、第1キャリッジ20に対して相対的に移動する第2キャリッジ30における2つの支持点の距離を長くすることを意味する。これにより、第1ブッシュ29に負荷される回転モーメントによる力を小さくできる。
[付記]
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に置き換えたりすることができる。
例えば、本実施形態における間隔調整機構は、皿ばね38を介在することにより、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の長さ方向Lの相対的な移動を可能とし、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔を調整するが、本発明の間隔調整機構はこれに限らない。例えば、締結ボルト27、高ナット28および締結ボルト37の部分を伸縮ができる弾性体で作製すれば、本実施形態と同様に、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の長さ方向Lの相対的な移動を可能にし、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔を調整できる。他に、本発明は、一体のキャリッジ10に対して、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔を調整可能に支持させることもできる。例えば、第1ローラ40および第2ローラ50のキャリッジ10への支持をゴムのような弾性体を介して行うことで、第1ローラ40と第2ローラ50の間隔を弾性力により調整できる。
本実施形態における間隔調整機構は、皿ばね38がガイドレール100の外周側Outに設けられているが、これは本発明における弾性体の位置はこれに限らず、ガイドレール100の内周側Inの第1キャリッジ20に弾性体を配置できる。この場合、第1キャリッジ20に第1ブッシュ29および第2ブッシュ39に相当する2つのブッシュを設けて回転モーメントにより生じる力を支持することになる。この2つのブッシュの間隔を長くするために、第1キャリッジ20と第2キャリッジ30の境界を、長さ方向Lの中心より皿ばね38、換言すれば内周側Inから離れる向きにずれて設ける必要がある。
本実施形態においては省略したが、ローラガイド装置3は可動子1を走行させるための駆動源が必要な場合があるが、本発明においてこの駆動源は任意である。駆動源を例示すれば、キャリッジ10と可動子1の間に設けられるリニアモータ、電動機で駆動されるチェーン駆動装置などがある。
本実施形態におけるガイドレール100の第1案内面101および第2案内面103はV字状をなし、第1ローラ40および第2ローラ50はそれぞれV字状溝40VおよびV字状溝50Vを有しているが、本発明における案内面およびローラの溝形状は任意である。例えば、円弧形状であれば、本実施形態と同様に、1つのローラで案内面への水平方向Hと鉛直方向Vの支持を同時に実現できる。さらに、水平方向Hと鉛直方向Vの支持のいずれか一方を実現できれば足りる用途については、第1案内面101および第2案内面103が平坦であり、かつ、第1ローラ40および第2ローラ50の外周面も平坦であってもよい。
1 可動子
3 ローラガイド装置
10 キャリッジ
20 第1キャリッジ
21 上面
22 底面
23 第1側面
24 第2側面
25 軸孔
26 締結孔
27 締結ボルト
28 高ナット
29 第1ブッシュ
30 第2キャリッジ
31 上面
32 底面
33 第1側面
34 第2側面
35 軸孔
36 締結孔
37 締結ボルト
39 第2ブッシュ
40 第1ローラ
40V V字状溝
41 支持軸
43 ナット
50 第2ローラ
50V V字状溝
51 支持軸
53 ナット
100 ガイドレール
101 第1案内面
103 第2案内面

Claims (6)

  1. 互いに直交する長さ方向と幅方向を有するキャリッジと、
    前記キャリッジに支持される一対の第1ローラと、
    前記第1ローラと前記長さ方向に間隔をあけて前記キャリッジに支持される一対の第2ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラの間隔を弾性力により調整する間隔調整機構と、を備え、
    前記キャリッジは、
    前記第1ローラを支持する第1キャリッジと、
    前記第2ローラを支持する、前記第1キャリッジとは別体の第2キャリッジと、を備え、
    前記間隔調整機構は、
    前記第1キャリッジと前記第2キャリッジに相対的に近づく向きに前記弾性力を付与する弾性体と、
    前記第1キャリッジと前記第2キャリッジの内部を貫通して設けられ、前記第1キャリッジと前記第2キャリッジとを締結する弾性力伝達体と、を備え、
    前記弾性体は、前記第1キャリッジおよび前記第2キャリッジの一方と前記弾性力伝達体との間に介在し、
    前記第1ローラの径をD40、前記第2ローラの径をD50、
    一対の前記第1ローラの間隔をd40、一対の前記第2ローラの間隔をd50とすると、
    D40<D50、d40<d50が成り立つ、可動子。
  2. 前記弾性力伝達体は、
    前記第1キャリッジおよび前記第2キャリッジの一方にブッシュを介して支持される、請求項1に記載の可動子。
  3. 前記弾性体は、
    前記キャリッジの前記長さ方向の一方の端部に設けられる、
    請求項1または請求項2に記載の可動子。
  4. 前記弾性体は、皿ばねからなる、
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の可動子。
  5. 前記第1キャリッジと前記第2キャリッジの境界は、前記長さ方向の中心より前記弾性体から離れる向きにずれて設けられる、
    請求項3または請求項4に記載の可動子。
  6. 第1案内面と、前記第1案内面と間隔を隔てて設けられる第2案内面と、を備えるガイドレールと、
    前記ガイドレールに案内されながら走行する可動子と、を備え、
    前記可動子は、
    前記第1案内面と前記第2案内面を間に挟み、かつ、前記第1案内面と前記第2案内面のそれぞれを転動する一対の第1ローラおよび一対の第2ローラと、
    前記ガイドレールを跨いで前記第1ローラおよび前記第2ローラを支持するキャリッジと、
    前記第1ローラと前記第2ローラが相対的に近づく向きに弾性力を付与する間隔調整機構と、を備え、
    前記キャリッジは、
    前記第1ローラを支持する第1キャリッジと、
    前記第2ローラを支持する、前記第1キャリッジとは別体の第2キャリッジと、を備え、
    前記間隔調整機構は、
    前記第1キャリッジと前記第2キャリッジに相対的に近づく向きに前記弾性力を付与する弾性体と、
    前記第1キャリッジと前記第2キャリッジの内部を貫通して設けられ、前記第1キャリッジと前記第2キャリッジとを締結する弾性力伝達体と、を備え、
    前記弾性体は、前記第1キャリッジおよび前記第2キャリッジの少なくとも一方と前記弾性力伝達体との間に介在し、
    前記第1ローラの径をD40、前記第2ローラの径をD50、
    一対の前記第1ローラの間隔をd40、一対の前記第2ローラの間隔をd50とすると、
    D40<D50、d40<d50が成り立つ、ローラガイド装置。
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