JPH09149638A - 電源装置及び電気機器 - Google Patents
電源装置及び電気機器Info
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- JPH09149638A JPH09149638A JP7326514A JP32651495A JPH09149638A JP H09149638 A JPH09149638 A JP H09149638A JP 7326514 A JP7326514 A JP 7326514A JP 32651495 A JP32651495 A JP 32651495A JP H09149638 A JPH09149638 A JP H09149638A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高調波電流の発生を抑制し、力率を改善しつ
つ、また、ノイズの増大や変換効率の低下を防止しつ
つ、簡単な回路構成により、DC−DCコンバータの出
力、即ち、電源装置の出力の低下を防止した電源装置及
びこれを用いた電気機器を提供する。 【解決手段】 交流入力12を整流平滑する整流平滑手
段の出力をDC−DCコンバータに11入力し、該DC
−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源装置
において、前記電源装置の回路中に流れる所定電流を検
出する電流検出手段4と、出力特性をそれぞれ異にする
複数の整流平滑手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記複数の整流平滑手段のうち一つを選択して切
り換える切換手段8とを設けた。
つ、また、ノイズの増大や変換効率の低下を防止しつ
つ、簡単な回路構成により、DC−DCコンバータの出
力、即ち、電源装置の出力の低下を防止した電源装置及
びこれを用いた電気機器を提供する。 【解決手段】 交流入力12を整流平滑する整流平滑手
段の出力をDC−DCコンバータに11入力し、該DC
−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源装置
において、前記電源装置の回路中に流れる所定電流を検
出する電流検出手段4と、出力特性をそれぞれ異にする
複数の整流平滑手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記複数の整流平滑手段のうち一つを選択して切
り換える切換手段8とを設けた。
Description
【0000】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器に電力を
供給する電源装置及び電気機器に関するものであり、特
に、電子写真複写機、レーザプリンタ等のOA機器に適
した電源装置及び電気機器に関するものである。
供給する電源装置及び電気機器に関するものであり、特
に、電子写真複写機、レーザプリンタ等のOA機器に適
した電源装置及び電気機器に関するものである。
【0001】
【従来の技術】従来、電子写真複写機(以下、単に複写
機という。)やレーザプリンタ等のOA機器のごとき電
気機器の電源装置としては、小型軽量、低コスト及び高
変換効率で、かつ、優れた定電圧特性を有する直流電源
装置であって、DC−DCコンバータを回路構成中に含
むスイッチングレギュレータ(「スイッチング電源」と
もいう。)が知られている。このスイッチングレギュレ
ータにおいては、DC−DCコンバータへの入力を得る
ために交流入力を整流平滑するための整流平滑手段が必
要とされるが、一般的には交流入力を全波整流してコン
デンサインプット型の平滑回路により平滑化する手段が
採用されてきた。
機という。)やレーザプリンタ等のOA機器のごとき電
気機器の電源装置としては、小型軽量、低コスト及び高
変換効率で、かつ、優れた定電圧特性を有する直流電源
装置であって、DC−DCコンバータを回路構成中に含
むスイッチングレギュレータ(「スイッチング電源」と
もいう。)が知られている。このスイッチングレギュレ
ータにおいては、DC−DCコンバータへの入力を得る
ために交流入力を整流平滑するための整流平滑手段が必
要とされるが、一般的には交流入力を全波整流してコン
デンサインプット型の平滑回路により平滑化する手段が
採用されてきた。
【0002】しかし、かかるコンデンサインプット型の
平滑回路を用いた場合は、DC−DCコンバータの入力
電流波形がパルス状にゆがみ、高調波電流が著しく増加
する。この高調波電流は交流入力である商用電源ライン
インピーダンスにより商用電源電圧歪みに変換され、商
用電源に接続される電気機器や配電設備に異音や焼損等
の障害を発生させる。
平滑回路を用いた場合は、DC−DCコンバータの入力
電流波形がパルス状にゆがみ、高調波電流が著しく増加
する。この高調波電流は交流入力である商用電源ライン
インピーダンスにより商用電源電圧歪みに変換され、商
用電源に接続される電気機器や配電設備に異音や焼損等
の障害を発生させる。
【0003】そこで、高調波電流を低下させるために、
整流平滑手段としてアクティブフィルタ(「アクティブ
平滑フィルタ」ともいう。)回路を用いたものも提案さ
れている。一般的なアクティブフィルタ回路搭載の電源
装置の回路図を図4に示す。これは、交流電源である商
用電源12を全波整流するダイオードブリッジ回路D1
の後段に、アクティブフィルタ回路9と、DC−DCコ
ンバータ11を具備したいわゆる2コンバータ方式の電
源装置である。上記アクティブフィルタ回路9は、チョ
ークコイルL1と、ダイオードD2と、コンデンサC0
と、スイッチング素子である第1電界効果トランジスタ
FET1と、制御回路1とからなる。
整流平滑手段としてアクティブフィルタ(「アクティブ
平滑フィルタ」ともいう。)回路を用いたものも提案さ
れている。一般的なアクティブフィルタ回路搭載の電源
装置の回路図を図4に示す。これは、交流電源である商
用電源12を全波整流するダイオードブリッジ回路D1
の後段に、アクティブフィルタ回路9と、DC−DCコ
ンバータ11を具備したいわゆる2コンバータ方式の電
源装置である。上記アクティブフィルタ回路9は、チョ
ークコイルL1と、ダイオードD2と、コンデンサC0
と、スイッチング素子である第1電界効果トランジスタ
FET1と、制御回路1とからなる。
【0004】一方、上記DC−DCコンバータ11は、
トランスTと、トランスTをスイッチング動作させるた
めの第2電界効果トランジスタFET2と、出力電圧検
出回路3と、第2電界効果トランジスタFET2のオン
/オフをPWM(パルス幅変調)制御するための制御回
路2と、トランスTの二次巻線からの電流を整流するダ
イオードD3、D4と、平滑チョークコイルL2、平滑
コンデンサC3等からなる。このような、2コンバータ
方式のアクティブフィルタ回路搭載の電源装置によれ
ば、コンデンサインプット型のスイッチングレギュレー
タに比較して、高調波電流が抑制されるとともに、力率
も改善される。
トランスTと、トランスTをスイッチング動作させるた
めの第2電界効果トランジスタFET2と、出力電圧検
出回路3と、第2電界効果トランジスタFET2のオン
/オフをPWM(パルス幅変調)制御するための制御回
路2と、トランスTの二次巻線からの電流を整流するダ
イオードD3、D4と、平滑チョークコイルL2、平滑
コンデンサC3等からなる。このような、2コンバータ
方式のアクティブフィルタ回路搭載の電源装置によれ
ば、コンデンサインプット型のスイッチングレギュレー
タに比較して、高調波電流が抑制されるとともに、力率
も改善される。
【0005】しかしながら、上記整流平滑手段としてア
クティブフィルタ回路を用いると、DC−DCコンバー
タ部分のみならずアクティブフィルタ回路部分でも高速
でスイッチング動作が行われるためアクティブフィルタ
回路無しの電源装置に比較し、ノイズの発生が多いとい
う問題点が生ずる。また、アクティブフィルタ回路部の
回路部品による電力損失のために変換効率が低下すると
いう問題点が生ずる。尚、変換効率とは、交流から直流
への変換装置における入力のワット数に対する直流出力
の電流と電圧の積の比を百分率表示したものいう。ここ
での入力は商用電源である。
クティブフィルタ回路を用いると、DC−DCコンバー
タ部分のみならずアクティブフィルタ回路部分でも高速
でスイッチング動作が行われるためアクティブフィルタ
回路無しの電源装置に比較し、ノイズの発生が多いとい
う問題点が生ずる。また、アクティブフィルタ回路部の
回路部品による電力損失のために変換効率が低下すると
いう問題点が生ずる。尚、変換効率とは、交流から直流
への変換装置における入力のワット数に対する直流出力
の電流と電圧の積の比を百分率表示したものいう。ここ
での入力は商用電源である。
【0006】上記変換効率は、アクティブフィルタ回路
を用いた電源装置において、DC−DCコンバータの出
力電力の低下にともなって劣化する傾向にある。この点
につき、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置を
例に具体的に説明する。画像形成装置における待機時
(画像形成動作時以外の時間)のDC−DCコンバータ
の出力電力は画像形成動作時の10%以下であり、例え
ば、画像形成動作時の定格出力電力を300Wとすれ
ば、待機時の出力電力は定格出力電力の10%にあたる
30W以下となる。この場合、定格出力電力での変換効
率は80%程度であるのに対し、待機時の出力電力での
変換効率は30%程度となる。特に、画像形成装置は、
実際の画像形成動作時以外の待機時が長く、単位時間に
占める画像形成動作時間(稼働率)が30%以下、即
ち、待機時間が単位時間あたり70%程度のものが大半
である。従って、待機時の変換効率の低さは、無駄な電
力消費を助長することとなり、大きな問題点となる。
を用いた電源装置において、DC−DCコンバータの出
力電力の低下にともなって劣化する傾向にある。この点
につき、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置を
例に具体的に説明する。画像形成装置における待機時
(画像形成動作時以外の時間)のDC−DCコンバータ
の出力電力は画像形成動作時の10%以下であり、例え
ば、画像形成動作時の定格出力電力を300Wとすれ
ば、待機時の出力電力は定格出力電力の10%にあたる
30W以下となる。この場合、定格出力電力での変換効
率は80%程度であるのに対し、待機時の出力電力での
変換効率は30%程度となる。特に、画像形成装置は、
実際の画像形成動作時以外の待機時が長く、単位時間に
占める画像形成動作時間(稼働率)が30%以下、即
ち、待機時間が単位時間あたり70%程度のものが大半
である。従って、待機時の変換効率の低さは、無駄な電
力消費を助長することとなり、大きな問題点となる。
【0007】かかる問題点を解決すべく本願出願人は、
画像形成装置の状態に応じて必要な場合のみアクティブ
フィルタ回路を作動させ、それ以外はアクティブフィル
タ回路の動作を停止する電源装置を提案している(平成
7年10月27日提出の特許出願、整理番号94057
51)。このアクティブフィルタ回路の動作が停止して
いる間は、チョークコイルL1がチョークコイルとして
機能せず、コンデンサインプット方式のスイッチングレ
ギュレータと同様になる。よって、アクティブフィルタ
回路の作動、不作動の切り換えにより、この提案に係る
電源装置では、必要に応じて、2コンバータ方式の電源
装置として機能させたり、コンデンサインプット型の電
源装置として機能させたりすることになる。従って、上
記提案に係る電源装置によれば、必要な場合のみアクテ
ィブフィルタを動作させるため、ノイズを低減すること
ができるとともに、変換効率の低下という問題点をも解
決することができる。
画像形成装置の状態に応じて必要な場合のみアクティブ
フィルタ回路を作動させ、それ以外はアクティブフィル
タ回路の動作を停止する電源装置を提案している(平成
7年10月27日提出の特許出願、整理番号94057
51)。このアクティブフィルタ回路の動作が停止して
いる間は、チョークコイルL1がチョークコイルとして
機能せず、コンデンサインプット方式のスイッチングレ
ギュレータと同様になる。よって、アクティブフィルタ
回路の作動、不作動の切り換えにより、この提案に係る
電源装置では、必要に応じて、2コンバータ方式の電源
装置として機能させたり、コンデンサインプット型の電
源装置として機能させたりすることになる。従って、上
記提案に係る電源装置によれば、必要な場合のみアクテ
ィブフィルタを動作させるため、ノイズを低減すること
ができるとともに、変換効率の低下という問題点をも解
決することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アクティブ
フィルタ回路の動作を停止すると、DC−DCコンバー
タの一次側電圧が低下し、その結果DC−DCコンバー
タの出力電圧も低下するという新たな欠点が生ずること
が判明した。
フィルタ回路の動作を停止すると、DC−DCコンバー
タの一次側電圧が低下し、その結果DC−DCコンバー
タの出力電圧も低下するという新たな欠点が生ずること
が判明した。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、高調波電流の発生
を抑制し、力率を改善しつつ、また、ノイズの増大や変
換効率の低下を防止しつつ、簡単な回路構成により、D
C−DCコンバータの出力、即ち、電源装置の出力の低
下を防止した電源装置及びこれを用いた電気機器を提供
することにある。
のであり、その目的とするところは、高調波電流の発生
を抑制し、力率を改善しつつ、また、ノイズの増大や変
換効率の低下を防止しつつ、簡単な回路構成により、D
C−DCコンバータの出力、即ち、電源装置の出力の低
下を防止した電源装置及びこれを用いた電気機器を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明は、交流入力を整流平滑する整流
平滑手段の出力をDC−DCコンバータに入力し、該D
C−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源装
置において、前記電源装置の回路中に流れる所定電流を
検出する電流検出手段と、出力特性をそれぞれ異にする
複数の整流平滑手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記複数の整流平滑手段のうち一つを選択して切
り換える切換手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。これにおいては、回路中を流れる電流の大きさに応
じて適切な整流平滑手段を選択することができる。
めに、請求項1の発明は、交流入力を整流平滑する整流
平滑手段の出力をDC−DCコンバータに入力し、該D
C−DCコンバータの出力を電気機器に供給する電源装
置において、前記電源装置の回路中に流れる所定電流を
検出する電流検出手段と、出力特性をそれぞれ異にする
複数の整流平滑手段と、前記検出手段の検出結果に基づ
いて、前記複数の整流平滑手段のうち一つを選択して切
り換える切換手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。これにおいては、回路中を流れる電流の大きさに応
じて適切な整流平滑手段を選択することができる。
【0011】請求項2の発明は、交流入力を加工する交
流入力加工手段の出力をDC−DCコンバータに入力
し、該DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給す
る電源装置において、前記電源装置の回路中に流れる所
定電流を検出する電流検出手段と、交流入力を全波整流
する全波整流器と全波整流器の出力を入力とするアクテ
ィブフィルタ回路からなる第1整流平滑手段と、倍電圧
整流回路からなる第2整流平滑手段と、前記電流検出手
段の検出結果に基づき、該検出結果が所定値以上の場合
には前記第1整流平滑手段を選択し、所定値未満の場合
には前記第2整流平滑手段を選択するよう切り換える切
換手段とを設けたことを特徴とするものである。これに
おいては、回路中に流れる電流が所定値以上となった
ら、高調波電流を抑制するアクティブフィルタ回路を含
む第1整流平滑手段が動作し、前記電流が所定値未満の
場合には、変換効率の良い倍電電圧整流回路からなる第
2整流平滑手段が動作する。
流入力加工手段の出力をDC−DCコンバータに入力
し、該DC−DCコンバータの出力を電気機器に供給す
る電源装置において、前記電源装置の回路中に流れる所
定電流を検出する電流検出手段と、交流入力を全波整流
する全波整流器と全波整流器の出力を入力とするアクテ
ィブフィルタ回路からなる第1整流平滑手段と、倍電圧
整流回路からなる第2整流平滑手段と、前記電流検出手
段の検出結果に基づき、該検出結果が所定値以上の場合
には前記第1整流平滑手段を選択し、所定値未満の場合
には前記第2整流平滑手段を選択するよう切り換える切
換手段とを設けたことを特徴とするものである。これに
おいては、回路中に流れる電流が所定値以上となった
ら、高調波電流を抑制するアクティブフィルタ回路を含
む第1整流平滑手段が動作し、前記電流が所定値未満の
場合には、変換効率の良い倍電電圧整流回路からなる第
2整流平滑手段が動作する。
【0012】特に、請求項3の発明は、請求項2の電源
装置において、第1整流平滑手段の一部を第2整流平滑
手段として利用することを特徴とするものである。これ
においては、第1整流手段と別個に第2整流平滑手段を
設ける必要がなくなり、簡単な回路構成により、二つの
整流平滑手段を形成することができる。
装置において、第1整流平滑手段の一部を第2整流平滑
手段として利用することを特徴とするものである。これ
においては、第1整流手段と別個に第2整流平滑手段を
設ける必要がなくなり、簡単な回路構成により、二つの
整流平滑手段を形成することができる。
【0013】また、特に請求項4の発明は、請求項1乃
至3の電源装置において、前記検出手段はDC−DCコ
ンバータの出力電流を検出することを特徴とするもので
ある。これにおいては、DC−DCコンバータの実際の
出力の状態により、整流平滑手段を切り換えることがで
きる。
至3の電源装置において、前記検出手段はDC−DCコ
ンバータの出力電流を検出することを特徴とするもので
ある。これにおいては、DC−DCコンバータの実際の
出力の状態により、整流平滑手段を切り換えることがで
きる。
【0014】また、特に請求項5の発明は、請求項1乃
至3の電源装置において、前記検出手段は整流平滑手段
への入力電流を検出することを特徴とするものである。
これにおいては、整流平滑手段に流れる入力電流の状態
により、整流平滑手段を切り換えることができる。
至3の電源装置において、前記検出手段は整流平滑手段
への入力電流を検出することを特徴とするものである。
これにおいては、整流平滑手段に流れる入力電流の状態
により、整流平滑手段を切り換えることができる。
【0015】また、特に請求項6の発明は、請求項1乃
至5の電源装置を電気機器に用いたことを特徴とするも
のである。これにおいては、電気機器の電源装置の回路
中に流れる電流の状態に応じて、整流平滑手段を選択し
て切り換え、高調波電流の発生が顕著となる電流値以上
の場合には所定の整流平滑手段の働きによって、かかる
高調波電流の発生を防止するとともに力率を改善し、ま
た、高調波電流の発生が問題とならないような電流値の
場合には他の整流平滑手段の働きにより、変換効率を高
め、かつ電源装置の出力電流を所望の電流に維持するこ
とができ、全体としてみれば、高調波電流の影響が少な
く、また、商用電源を効率的に利用して、省エネルギー
に寄与する電気機器を得ることができる。
至5の電源装置を電気機器に用いたことを特徴とするも
のである。これにおいては、電気機器の電源装置の回路
中に流れる電流の状態に応じて、整流平滑手段を選択し
て切り換え、高調波電流の発生が顕著となる電流値以上
の場合には所定の整流平滑手段の働きによって、かかる
高調波電流の発生を防止するとともに力率を改善し、ま
た、高調波電流の発生が問題とならないような電流値の
場合には他の整流平滑手段の働きにより、変換効率を高
め、かつ電源装置の出力電流を所望の電流に維持するこ
とができ、全体としてみれば、高調波電流の影響が少な
く、また、商用電源を効率的に利用して、省エネルギー
に寄与する電気機器を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気機器のうち画
像形成装置であるデジタル複写機の電源装置に適用した
第1の実施形態について説明する。一般に、デジタル複
写機(以下、単に「複写機」という。)の画像形成動作
は、原稿台(コンタクトガラス)上に原稿が置かれ、コ
ピースタートキーが押されることによって開始する。原
稿を露光ランプにより照射し、その反射光をミラー、レ
ンズ等を介してCCD(チャージ・カップルド・デバイ
ス)イメージセンサに導くことによって、原稿に記され
たイメージ情報、文字情報は、電気信号に変換される。
この電気信号に所定の画像処理を加え画像データを得
る。上記画像データに基づいてレーザーダイオードの発
光を制御し、レーザーダイオードからの光ビームを高速
に回転するポリゴンミラー、レンズ等を用いて偏向し、
感光体表面を走査する。
像形成装置であるデジタル複写機の電源装置に適用した
第1の実施形態について説明する。一般に、デジタル複
写機(以下、単に「複写機」という。)の画像形成動作
は、原稿台(コンタクトガラス)上に原稿が置かれ、コ
ピースタートキーが押されることによって開始する。原
稿を露光ランプにより照射し、その反射光をミラー、レ
ンズ等を介してCCD(チャージ・カップルド・デバイ
ス)イメージセンサに導くことによって、原稿に記され
たイメージ情報、文字情報は、電気信号に変換される。
この電気信号に所定の画像処理を加え画像データを得
る。上記画像データに基づいてレーザーダイオードの発
光を制御し、レーザーダイオードからの光ビームを高速
に回転するポリゴンミラー、レンズ等を用いて偏向し、
感光体表面を走査する。
【0017】回転する感光体の周囲には、帯電装置、現
像装置、転写ベルト、クリーニング装置が設けられてお
り、上記感光体の表面は、クリーニング装置によりクリ
ーニングされた後、帯電装置により所定の高電位にて均
一に帯電される。帯電された感光体表面が上記の光ビー
ムの走査をうけると、感光体上の表面電位は照射された
光強度に応じて変化し、静電潜像が形成される。この静
電潜像は現像装置によって可視化されたトナー画像とな
る。
像装置、転写ベルト、クリーニング装置が設けられてお
り、上記感光体の表面は、クリーニング装置によりクリ
ーニングされた後、帯電装置により所定の高電位にて均
一に帯電される。帯電された感光体表面が上記の光ビー
ムの走査をうけると、感光体上の表面電位は照射された
光強度に応じて変化し、静電潜像が形成される。この静
電潜像は現像装置によって可視化されたトナー画像とな
る。
【0018】一方、給紙部からは、感光体上のトナー画
像と重なるようにタイミングをとって、転写紙が給送さ
れる。この転写紙は高電圧が印加された転写ベルトによ
り搬送され、感光体との接触部にて感光体上のトナー画
像が転写紙に転写される。トナー画像が転写された転写
紙は定着装置に搬送され定着される。定着の完了した転
写紙は画像形成装置外に排紙され画像形成動作は終了す
る。
像と重なるようにタイミングをとって、転写紙が給送さ
れる。この転写紙は高電圧が印加された転写ベルトによ
り搬送され、感光体との接触部にて感光体上のトナー画
像が転写紙に転写される。トナー画像が転写された転写
紙は定着装置に搬送され定着される。定着の完了した転
写紙は画像形成装置外に排紙され画像形成動作は終了す
る。
【0019】複写機は、上述のような工程の画像形成動
作を実行するが、この画像形成動作の実行、各部の状態
検知、制御等において直流電源からの直流電力が必要と
なる。複写機内の各部に供給される直流電力は、5V、
±12Vの低電圧系と、24V、38Vの高電圧系との
2つに大別することができる。低電圧系は、制御回路や
各種センサに使用されるものであり、高電圧系は、モー
タソレノイド等の駆動用、安定器、帯電チャージャ、転
写ベルト等の高圧用といった、いわゆるパワー用として
使用されるものである。
作を実行するが、この画像形成動作の実行、各部の状態
検知、制御等において直流電源からの直流電力が必要と
なる。複写機内の各部に供給される直流電力は、5V、
±12Vの低電圧系と、24V、38Vの高電圧系との
2つに大別することができる。低電圧系は、制御回路や
各種センサに使用されるものであり、高電圧系は、モー
タソレノイド等の駆動用、安定器、帯電チャージャ、転
写ベルト等の高圧用といった、いわゆるパワー用として
使用されるものである。
【0020】複写機の電源スイッチがオンしていれば、
画像形成動作の有無に関係なく制御回路や各種センサに
直流電力の供給が行われるので、低電圧系の消費電力は
画像形成動作時であるか待機時であるかを問わずほぼ一
定であり、20〜30W程度である。これに対し、高電
圧系は画像形成動作が行われていない待機時(いわゆる
低負荷時)においては数W程度のわずかな電力しか消費
しないが、画像形成動作が開始した後の画像形成動作時
(いわゆる高負荷時)には、高電圧系に接続されている
各負荷が一斉に起動するため、その消費電力は、200
〜400Wといった極めて大きな値となる。尚、複写機
には、500〜800Wの消費電力を有する定着装置用
ヒータがあるが、これは交流電源に接続される負荷であ
る。
画像形成動作の有無に関係なく制御回路や各種センサに
直流電力の供給が行われるので、低電圧系の消費電力は
画像形成動作時であるか待機時であるかを問わずほぼ一
定であり、20〜30W程度である。これに対し、高電
圧系は画像形成動作が行われていない待機時(いわゆる
低負荷時)においては数W程度のわずかな電力しか消費
しないが、画像形成動作が開始した後の画像形成動作時
(いわゆる高負荷時)には、高電圧系に接続されている
各負荷が一斉に起動するため、その消費電力は、200
〜400Wといった極めて大きな値となる。尚、複写機
には、500〜800Wの消費電力を有する定着装置用
ヒータがあるが、これは交流電源に接続される負荷であ
る。
【0021】本実施形態は、画像形成動作時、待機時に
よって消費電力の変化する高電圧系の電力を供給する電
源装置にかかるものである。
よって消費電力の変化する高電圧系の電力を供給する電
源装置にかかるものである。
【0022】図1は本実施形態に係る電源装置の回路図
である。商用電源を整流するダイオードブリッジ回路の
後段に、アクティブフィルタを構成し得る回路と、DC
−DCコンバータを有する点では、図4に基づいて説明
した従来の2コンバータ方式の電源装置と共通してい
る。本実施形態では、かかる基本構成に、DC−DCコ
ンバータの出力電流を検出する電流検出回路4と、この
検出された電流と設定値との大小関係を比較するための
比較回路5と、回路を切り換える切換手段8と、比較回
路の出力に基づいて切り換え手段8のオン/オフ及びア
クティブフィルタ回路の起動・停止を制御するオン/オ
フ制御手段6と、オン/オフ制御手段6の出力を所定時
間遅延して出力する遅延回路7が新たに設けられてい
る。
である。商用電源を整流するダイオードブリッジ回路の
後段に、アクティブフィルタを構成し得る回路と、DC
−DCコンバータを有する点では、図4に基づいて説明
した従来の2コンバータ方式の電源装置と共通してい
る。本実施形態では、かかる基本構成に、DC−DCコ
ンバータの出力電流を検出する電流検出回路4と、この
検出された電流と設定値との大小関係を比較するための
比較回路5と、回路を切り換える切換手段8と、比較回
路の出力に基づいて切り換え手段8のオン/オフ及びア
クティブフィルタ回路の起動・停止を制御するオン/オ
フ制御手段6と、オン/オフ制御手段6の出力を所定時
間遅延して出力する遅延回路7が新たに設けられてい
る。
【0023】上記切換手段がオフの場合には、上記ダイ
オードブリッジ回路D1は全波整流回路として機能し、
この出力は、チョークコイルL1と、ダイオードD2
と、コンデンサC1及びC3と、スイッチング素子であ
る第1電界効果トランジスタFET1と、制御回路1と
からなるアクティブフィルタ9回路に入力される。尚、
アクティブフィルタ回路には、昇圧型、昇降圧型、降圧
型があるが、本実施形態においては、最も一般的な昇圧
型のアクティブフィルタ回路を採用している。切換手段
がオンの場合には、商用電源の一方の出力が直接アクテ
ィブフィルタの一部を構成しているコンデンサCとコン
デンサC2に入力されることになり、ダイオードブリッ
ジ回路中のダイオード及び上記コンデンサC1とコンデ
ンサC2によって、倍電圧整流回路が形成される。尚、
倍電圧整流回路とは、入力電圧の約2倍の電圧を与える
変圧器のない整流器をいう。
オードブリッジ回路D1は全波整流回路として機能し、
この出力は、チョークコイルL1と、ダイオードD2
と、コンデンサC1及びC3と、スイッチング素子であ
る第1電界効果トランジスタFET1と、制御回路1と
からなるアクティブフィルタ9回路に入力される。尚、
アクティブフィルタ回路には、昇圧型、昇降圧型、降圧
型があるが、本実施形態においては、最も一般的な昇圧
型のアクティブフィルタ回路を採用している。切換手段
がオンの場合には、商用電源の一方の出力が直接アクテ
ィブフィルタの一部を構成しているコンデンサCとコン
デンサC2に入力されることになり、ダイオードブリッ
ジ回路中のダイオード及び上記コンデンサC1とコンデ
ンサC2によって、倍電圧整流回路が形成される。尚、
倍電圧整流回路とは、入力電圧の約2倍の電圧を与える
変圧器のない整流器をいう。
【0024】即ち、全波整流回路及びアクティブフィル
タ回路により第1の整流平滑手段を形成し、ダイオード
ブリッジ回路中の2つのダイオードとコンデンサC1、
C2からなる倍電圧整流回路によって第2の整流平滑手
段を形成している。そして、上記切換手段のオン/オフ
により第1の整流平滑手段と第2の整流平滑手段を切換
え、これら整流平滑手段のいずれか一つの出力をDC−
DCコンバータに入力している。本実施形態において
は、第一整流平滑手段を構成しているダイオードブリッ
ジ回路D1とアクティブフィルタ回路9の回路部品の一
部を利用して、倍電圧整流回路からなる第2整流平滑手
段を形成している。これにより、第1整流平滑手段用の
回路部品の他に、第2整流平滑手段用の回路部品を付加
する必要がなくなり、回路構成が簡単になって、生産コ
ストも低減できる。
タ回路により第1の整流平滑手段を形成し、ダイオード
ブリッジ回路中の2つのダイオードとコンデンサC1、
C2からなる倍電圧整流回路によって第2の整流平滑手
段を形成している。そして、上記切換手段のオン/オフ
により第1の整流平滑手段と第2の整流平滑手段を切換
え、これら整流平滑手段のいずれか一つの出力をDC−
DCコンバータに入力している。本実施形態において
は、第一整流平滑手段を構成しているダイオードブリッ
ジ回路D1とアクティブフィルタ回路9の回路部品の一
部を利用して、倍電圧整流回路からなる第2整流平滑手
段を形成している。これにより、第1整流平滑手段用の
回路部品の他に、第2整流平滑手段用の回路部品を付加
する必要がなくなり、回路構成が簡単になって、生産コ
ストも低減できる。
【0025】上記切換手段のオン/オフは、遅延回路7
からの出力によって決定されるが、該遅延回路7は、オ
ン/オフ制御回路からの出力信号を単に所定時間遅延さ
せるものであるため、前記切換手段のオン/オフは、実
質的には、オン/オフ制御回路により制御される。
からの出力によって決定されるが、該遅延回路7は、オ
ン/オフ制御回路からの出力信号を単に所定時間遅延さ
せるものであるため、前記切換手段のオン/オフは、実
質的には、オン/オフ制御回路により制御される。
【0026】図2は、図1で示した電源装置の回路動作
のタイミングを示すタイミングチャートである。以下、
図2に基づいて、本実施形態の電源装置の回路動作につ
いて説明する。複写機の電源スイッチが押された時点
(t1)の初期状態では、切換手段8は、オン状態であ
り、第2整流平滑手段である倍電圧整流回路が起動し、
全波整流回路とアクティブフィルタ回路によって構成さ
れる第1整流平滑手段は動作していない。これは、複写
機の電源スイッチが押された時点では、未だ画像形成動
作が開始されていないため、消費電力が小さく、即ち、
DC−DCコンバータの出力電流が小さく、高調波電流
の発生が少ないから、高調波電流を抑制するというアク
ティブフィルタ回路の機能を発揮させる必要がない、と
いう理由に基づく。尚、画像形成動作が終了し、次の画
像形成動作が開始するまでの待機時も事情は同じであ
る。 (以下、余白)
のタイミングを示すタイミングチャートである。以下、
図2に基づいて、本実施形態の電源装置の回路動作につ
いて説明する。複写機の電源スイッチが押された時点
(t1)の初期状態では、切換手段8は、オン状態であ
り、第2整流平滑手段である倍電圧整流回路が起動し、
全波整流回路とアクティブフィルタ回路によって構成さ
れる第1整流平滑手段は動作していない。これは、複写
機の電源スイッチが押された時点では、未だ画像形成動
作が開始されていないため、消費電力が小さく、即ち、
DC−DCコンバータの出力電流が小さく、高調波電流
の発生が少ないから、高調波電流を抑制するというアク
ティブフィルタ回路の機能を発揮させる必要がない、と
いう理由に基づく。尚、画像形成動作が終了し、次の画
像形成動作が開始するまでの待機時も事情は同じであ
る。 (以下、余白)
【0027】一方、アクティブフィルタ回路及びDC−
DCコンバータのいずれも、その変換効率は30%程度
であり、アクティブフィルタ回路とDC−DCコンバー
タを直列に接続している2コンバータ方式の電源装置全
体変換効率は、アクティブフィル回路とDC−DCコン
バータのそれぞれの変換効率の積となり、約10%とな
ってしまう。そこで、変換効率を向上させるべく、初期
状態及び待機時においては、アクティブフィルタ回路の
動作を停止しているのである。
DCコンバータのいずれも、その変換効率は30%程度
であり、アクティブフィルタ回路とDC−DCコンバー
タを直列に接続している2コンバータ方式の電源装置全
体変換効率は、アクティブフィル回路とDC−DCコン
バータのそれぞれの変換効率の積となり、約10%とな
ってしまう。そこで、変換効率を向上させるべく、初期
状態及び待機時においては、アクティブフィルタ回路の
動作を停止しているのである。
【0028】しかし、単に、アクティブフィルタ回路を
停止させたのでは、電圧の昇圧が行われず、DC−DC
コンバータの一次側電圧が低下して、結果的にDC−D
Cコンバータの二次側電圧、即ち、電源装置の出力電圧
が低下してしまう。これでは、初期状態や待機時におい
て最低限必要な電力を得ることもできなくなる。そこ
で、初期状態、待機時においては、倍電圧整流回路によ
る第2の交流入力加工手段を動作させることにより、D
C−DCコンバータの一次側電圧をある程度に維持し、
電源装置の出力電圧を確保することにしているのであ
る。
停止させたのでは、電圧の昇圧が行われず、DC−DC
コンバータの一次側電圧が低下して、結果的にDC−D
Cコンバータの二次側電圧、即ち、電源装置の出力電圧
が低下してしまう。これでは、初期状態や待機時におい
て最低限必要な電力を得ることもできなくなる。そこ
で、初期状態、待機時においては、倍電圧整流回路によ
る第2の交流入力加工手段を動作させることにより、D
C−DCコンバータの一次側電圧をある程度に維持し、
電源装置の出力電圧を確保することにしているのであ
る。
【0029】複写機の画像形成動作が開始すると(t
2)、DC−DCコンバータの出力電流は増加し始め
る。、この出力電流は、電流検出回路により検出され、
比較回路5によって、基準値と比較される。検出電流が
基準値よりも大きくなると(t3)、オン/オフ制御回
路は、アクティブフィルタ制御回路に起動信号を送出
し、これによりアクティブフィルタ回路は動作を開始す
る。他方、前記起動信号は遅延回路にも送出され、アク
ティブフィルタ回路の動作開始から所定の遅延時間(t
4)の経過後(t5)、切換手段をオフにする。これに
より、倍電圧整流回路からなる第2整流平滑手段から、
全波整流回路及びアクティブフィルタ回路からなる第1
整流平滑手段への切り換えが行われる。
2)、DC−DCコンバータの出力電流は増加し始め
る。、この出力電流は、電流検出回路により検出され、
比較回路5によって、基準値と比較される。検出電流が
基準値よりも大きくなると(t3)、オン/オフ制御回
路は、アクティブフィルタ制御回路に起動信号を送出
し、これによりアクティブフィルタ回路は動作を開始す
る。他方、前記起動信号は遅延回路にも送出され、アク
ティブフィルタ回路の動作開始から所定の遅延時間(t
4)の経過後(t5)、切換手段をオフにする。これに
より、倍電圧整流回路からなる第2整流平滑手段から、
全波整流回路及びアクティブフィルタ回路からなる第1
整流平滑手段への切り換えが行われる。
【0030】ここで、遅延回路を設けて、アクティブフ
ィルタ制御回路への起動信号の送出に遅れて切換手段を
オフにするのは、アクティブフィルタ回路の立ち上がり
時間を考慮したものである。即ち、アクティブフィルタ
回路の正常動作が可能となるのを待って、第2交流入力
加工手段から第1交流入力加工手段に切り換えるためで
ある。
ィルタ制御回路への起動信号の送出に遅れて切換手段を
オフにするのは、アクティブフィルタ回路の立ち上がり
時間を考慮したものである。即ち、アクティブフィルタ
回路の正常動作が可能となるのを待って、第2交流入力
加工手段から第1交流入力加工手段に切り換えるためで
ある。
【0031】尚、この遅延回路による遅延時間は、採用
するアクティブフィルタ回路の特性にもよるが、本実施
形態においては、100〜500ミリ秒に設定してあ
る。また、アクティブフィルタ回路の出力電圧(=DC
−DCコンバータの入力電圧)は、倍電圧整流回路の出
力電圧よりも幾分高くなるようにしている。こうして、
第1交流入力加工手段に切り換えられると、アクティブ
フィルタ回路の働きにより、高調波電流が抑えられ、力
率も改善される。また、その結果、電源装置への商用電
源からの入力電流を低減することができる。
するアクティブフィルタ回路の特性にもよるが、本実施
形態においては、100〜500ミリ秒に設定してあ
る。また、アクティブフィルタ回路の出力電圧(=DC
−DCコンバータの入力電圧)は、倍電圧整流回路の出
力電圧よりも幾分高くなるようにしている。こうして、
第1交流入力加工手段に切り換えられると、アクティブ
フィルタ回路の働きにより、高調波電流が抑えられ、力
率も改善される。また、その結果、電源装置への商用電
源からの入力電流を低減することができる。
【0032】画像形成動作が終了し(t6)、各種負荷
が停止すると、DC−DCコンバータの出力電流が減少
する。電流検出回路で検出されたDC−DCコンバータ
の出力電流が基準値を下回ると、オン/オフ制御回路
は、アクティブフィルタ制御回路に停止信号を送出し
て、アクティブフィルタ回路の動作を停止させる。他
方、この停止信号は遅延回路を介して切り換え手段に送
出され、切換手段をオン状態とする。これによって、第
1整流平滑手段から、第2整流平滑手段への切換が行わ
れる。尚、第1整流平滑手段から第2整流平滑手段への
切換の場合には、前述の第2整流平滑手段から第1整流
平滑手段への切換の場合のような遅延回路7の遅延時間
は重要な問題ではない。アクティブフィルタ回路の立ち
上がり時間を考慮する必要がないからである。
が停止すると、DC−DCコンバータの出力電流が減少
する。電流検出回路で検出されたDC−DCコンバータ
の出力電流が基準値を下回ると、オン/オフ制御回路
は、アクティブフィルタ制御回路に停止信号を送出し
て、アクティブフィルタ回路の動作を停止させる。他
方、この停止信号は遅延回路を介して切り換え手段に送
出され、切換手段をオン状態とする。これによって、第
1整流平滑手段から、第2整流平滑手段への切換が行わ
れる。尚、第1整流平滑手段から第2整流平滑手段への
切換の場合には、前述の第2整流平滑手段から第1整流
平滑手段への切換の場合のような遅延回路7の遅延時間
は重要な問題ではない。アクティブフィルタ回路の立ち
上がり時間を考慮する必要がないからである。
【0033】図5に概略を図示したように、DC−DC
コンバータの二次側出力は複数設けられるのが一般的で
ある。従って、本実施形態のように、DC−DCコンバ
ータの出力電流を検出して、交流入力手段を切り換える
ようにすれば、DC−DCコンバータの二次側出力が複
数ある場合であっても、二次側出力の実際の出力状態に
よって、交流入力手段を速やかに切り換えることがで
き、複数の二次側出力のうち一部の出力電流が他に比較
し大きい場合であっても、いち早く、高調波電流を抑制
することが可能となる。尚、この場合、電流検出手段
は、複数の二次側出力の全てに設けても良いし、複数の
二次側出力のうち最も出力電流が大きくなる、即ち、最
も消費電力の大きい部分のみに設けても良い。
コンバータの二次側出力は複数設けられるのが一般的で
ある。従って、本実施形態のように、DC−DCコンバ
ータの出力電流を検出して、交流入力手段を切り換える
ようにすれば、DC−DCコンバータの二次側出力が複
数ある場合であっても、二次側出力の実際の出力状態に
よって、交流入力手段を速やかに切り換えることがで
き、複数の二次側出力のうち一部の出力電流が他に比較
し大きい場合であっても、いち早く、高調波電流を抑制
することが可能となる。尚、この場合、電流検出手段
は、複数の二次側出力の全てに設けても良いし、複数の
二次側出力のうち最も出力電流が大きくなる、即ち、最
も消費電力の大きい部分のみに設けても良い。
【0034】図3は、第2の実施形態の電源装置の回路
図である。第2の実施形態の電源装置は、そのほとんど
において前述の第1の実施形態と共通するものであり、
その相違は、第1の実施形態においては、電流検出手段
4によってDC−DCコンバータの出力電流を検出して
いたのに対し、本実施形態においては、電流検出手段4
によって、整流平滑手段への入力電流を検出している点
である。
図である。第2の実施形態の電源装置は、そのほとんど
において前述の第1の実施形態と共通するものであり、
その相違は、第1の実施形態においては、電流検出手段
4によってDC−DCコンバータの出力電流を検出して
いたのに対し、本実施形態においては、電流検出手段4
によって、整流平滑手段への入力電流を検出している点
である。
【0035】本実施形態の如く、整流平滑手段への入力
電流を検出するようにすれば、整流平滑手段側の電流が
所定値になった時点で第2整流平滑手段から第1整流平
滑手段にいち早く切り換えることができる。特に、図5
のようにDC−DCコンバータに複数の二次側出力が存
在し、このうちの複数出力が大きな出力電流を有してい
るような場合、これに加え、複数出力のうちのいずれの
出力電流が一番大きくなるか予測できないような場合で
あっても、入力側で一括して電流を検出することによっ
て、整流平滑手段を切り換えることができる。第1の実
施形態との共通部分については、同一の符号を付すのみ
とし説明を省略する。
電流を検出するようにすれば、整流平滑手段側の電流が
所定値になった時点で第2整流平滑手段から第1整流平
滑手段にいち早く切り換えることができる。特に、図5
のようにDC−DCコンバータに複数の二次側出力が存
在し、このうちの複数出力が大きな出力電流を有してい
るような場合、これに加え、複数出力のうちのいずれの
出力電流が一番大きくなるか予測できないような場合で
あっても、入力側で一括して電流を検出することによっ
て、整流平滑手段を切り換えることができる。第1の実
施形態との共通部分については、同一の符号を付すのみ
とし説明を省略する。
【0036】以上の二つの実施形態においては、電流検
出手段によって、DC−DCコンバータの出力電流、又
は整流平滑手段の入力電流を検出していたが、これに限
らず、例えば、整流平滑手段の出力電流、即ち、DC−
DCコンバータの入力電流を検出するようにしてもよ
い。
出手段によって、DC−DCコンバータの出力電流、又
は整流平滑手段の入力電流を検出していたが、これに限
らず、例えば、整流平滑手段の出力電流、即ち、DC−
DCコンバータの入力電流を検出するようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1の電源装置によれば、電源装置
の回路中を流れる電流の値に応じて、適切な整流平滑手
段を選択できるので、高調波電流の発生の抑制、力率の
改善、ノイズの増大、変換効率の低下防止及び電源装置
の出力低下防止が可能となるという優れた効果を有す
る。
の回路中を流れる電流の値に応じて、適切な整流平滑手
段を選択できるので、高調波電流の発生の抑制、力率の
改善、ノイズの増大、変換効率の低下防止及び電源装置
の出力低下防止が可能となるという優れた効果を有す
る。
【0038】請求項2の電源装置によれば、回路中を流
れる電流が所定値以上の場合には、第1整流手段を動作
させ、所定値未満の場合には、第2整流手段を動作させ
るので、高調波電流の発生の抑制、力率の改善、ノイズ
の増大、変換効率の低下防止及び電源装置の出力低下防
止ができるという優れた効果を有する。
れる電流が所定値以上の場合には、第1整流手段を動作
させ、所定値未満の場合には、第2整流手段を動作させ
るので、高調波電流の発生の抑制、力率の改善、ノイズ
の増大、変換効率の低下防止及び電源装置の出力低下防
止ができるという優れた効果を有する。
【0039】特に、請求項3の電源装置によれば、第2
整流平滑手段を第1整流平滑手段の回路部品を兼用する
ことにより構成するので、電源装置の回路構成が簡単に
なり、生産コストも低減できるという優れた効果を有す
る。
整流平滑手段を第1整流平滑手段の回路部品を兼用する
ことにより構成するので、電源装置の回路構成が簡単に
なり、生産コストも低減できるという優れた効果を有す
る。
【0040】また、特に請求項4の電源装置によれば、
DC−DCコンバータの実際の出力の状態により、整流
平滑手段を切り換えるものであるので、DC−DCコン
バータの二次側出力が複数あって、そのうちの一部の二
次側出力の出力電流が大きいような場合であっても、か
かる二次側出力の出力電流を検出することによって、い
ち早く整流平滑手段を切り換えることができるという優
れた効果を有する。
DC−DCコンバータの実際の出力の状態により、整流
平滑手段を切り換えるものであるので、DC−DCコン
バータの二次側出力が複数あって、そのうちの一部の二
次側出力の出力電流が大きいような場合であっても、か
かる二次側出力の出力電流を検出することによって、い
ち早く整流平滑手段を切り換えることができるという優
れた効果を有する。
【0041】また、特に請求項5の電源装置によれば、
整流平滑手段の入力電流を検出して整流平滑手段を切り
換えるので、DC−DCコンバータに複数の二次側出力
が存在し、このうちの複数出力が大きな出力電流を有し
ているような場合、また、これに加え、複数出力のうち
のいずれの出力電流が一番大きくなるか予測できないよ
うな場合であっても、入力側で一括して電流を検出し、
いち早く整流平滑手段を切り換えることができるという
優れた効果を有する。
整流平滑手段の入力電流を検出して整流平滑手段を切り
換えるので、DC−DCコンバータに複数の二次側出力
が存在し、このうちの複数出力が大きな出力電流を有し
ているような場合、また、これに加え、複数出力のうち
のいずれの出力電流が一番大きくなるか予測できないよ
うな場合であっても、入力側で一括して電流を検出し、
いち早く整流平滑手段を切り換えることができるという
優れた効果を有する。
【0042】また、特に請求項6の電気機器によれば、
高調波電流の発生による商用電源電圧歪みをを発生させ
にくい電源装置を用いているので、異音や焼損が少な
く、また、変換効率のよい電源装置を用いているので、
商用電源を効率的に利用して、省エネルギーに寄与する
電気機器を得ることができるという優れた効果を有す
る。
高調波電流の発生による商用電源電圧歪みをを発生させ
にくい電源装置を用いているので、異音や焼損が少な
く、また、変換効率のよい電源装置を用いているので、
商用電源を効率的に利用して、省エネルギーに寄与する
電気機器を得ることができるという優れた効果を有す
る。
【0043】
【図1】第1の実施形態にかかる電源装置の回路図。
【図2】図1の回路の動作タイミングを示すタイミング
チャート。
チャート。
【図3】第2の実施形態にかかる電源装置の回路図。
【図4】従来の電源装置の回路図。
【図5】DC−DCコンバータに複数の出力を持つ場合
の概念図。
の概念図。
1 アクティブフィルタ制御回路 2 PWM制御回路 3 出力電圧検出回路 4 電流検出回路 5 比較回路 6 オン/オフ制御回路 7 遅延回路 8 切換手段 9 アクティブフィルタ回路 10 倍電圧整流回路 11 DC−DCコンバータ 12 商用電源
Claims (6)
- 【請求項1】 交流入力を整流平滑する整流平滑手段の
出力をDC−DCコンバータに入力し、該DC−DCコ
ンバータの出力を電気機器に供給する電源装置におい
て、 前記電源装置の回路中に流れる所定電流を検出する電流
検出手段と、 出力特性をそれぞれ異にする複数の整流平滑手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記複数の整流平
滑手段のうち一つを選択して切り換える切換手段とを設
けたことを特徴とする電源装置。 - 【請求項2】 交流入力を整流平滑する整流平滑手段の
出力をDC−DCコンバータに入力し、該DC−DCコ
ンバータの出力を電気機器に供給する電源装置におい
て、前記電源装置の回路中に流れる所定電流を検出する
電流検出手段と、交流入力を全波整流する全波整流回路
と全波整流回路の出力を入力とするアクティブフィルタ
回路からなる第1整流平滑手段と、倍電圧整流回路から
なる第2整流平滑手段と、前記電流検出手段の検出結果
に基づき、該検出結果が所定値以上の場合には前記第1
整流平滑手段を選択し、所定値未満の場合には前記第2
整流平滑手段を選択するよう切り換える切換手段とを設
けたことを特徴とする電源装置。 - 【請求項3】 第1整流平滑手段の一部を第2整流平滑
手段として利用することを特徴とする請求項2の電源装
置。 - 【請求項4】 前記電流検出手段はDC−DCコンバー
タの出力電流を検出することを特徴とする請求項1乃至
3の電源装置。 - 【請求項5】 前記電流検出手段は整流平滑手段への入
力電流を検出することを特徴とする請求項1乃至3の電
源装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5の電源装置を用いたこと
を特徴とする電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326514A JPH09149638A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 電源装置及び電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326514A JPH09149638A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 電源装置及び電気機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09149638A true JPH09149638A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=18188688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7326514A Withdrawn JPH09149638A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 電源装置及び電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09149638A (ja) |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP7326514A patent/JPH09149638A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |