JPH0980989A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0980989A
JPH0980989A JP7262054A JP26205495A JPH0980989A JP H0980989 A JPH0980989 A JP H0980989A JP 7262054 A JP7262054 A JP 7262054A JP 26205495 A JP26205495 A JP 26205495A JP H0980989 A JPH0980989 A JP H0980989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
power
harmonic current
power supply
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7262054A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Oishi
広人 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP7262054A priority Critical patent/JPH0980989A/ja
Publication of JPH0980989A publication Critical patent/JPH0980989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力の変動が大きい場合であっても,その電
源の入力電流の高調波電流成分をつねに抑制することに
より,高力率を維持し,なおかつ,簡単な構成で小型軽
量化を図る。 【解決手段】 直流電源202の交流入力部とダイオー
ドブリッジ230との間に,高調波電流を抑制するため
の高インダクタンス・小電流の第1のチョークコイル2
17と,これをバイパスし,高調波電流を抑制するため
の低インダクタンス・大電流の第2のチョークコイル2
16とを並列に設け,直流電源202の入力電流の経路
を第1のチョークコイル217と第2のチョークコイル
216の高調波電流抑制手段との何れかに切り換えるト
ライアック228と,間欠負荷(定着ヒータ)のオン/
オフに応じてトライアック228のオン/オフを制御す
る制御回路203とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,レーザプリンタや
複写機等の画像形成装置に関し,特に,各種の電力負荷
により電力の変動が生じても,電源の入力電流の高調波
電流成分をつねに抑制し,力率およびVA効率を改善す
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,複写機,レーザプリンタ,レーザ
ファクシミリ装置等の画像形成装置には,マイクロコン
ピュータシステム等の制御用および各種の機能デバイス
の駆動用として直流電力を供給する直流電源の他に,商
用電源を直接あるいは変圧して使用するモータや露光ラ
ンプ(複写機の場合),電子写真プロセスを用いた装置
では,さらに除電ランプ,定着ヒータ,高圧電源等,各
種の電力負荷が設けられている。
【0003】上記画像形成装置を構成する各種負荷に対
して電力を供給するが,例えば,特開昭58−2201
68号公報の「記録装置」に開示されている。すなわ
ち,制御用電源あるいはクラッチ,ソレノイド等のDC
の駆動用電源には,それぞれ電源トランスで降圧し整流
平滑した後,ドロッパにより安定化した直流電力を供給
する,いわゆる,ドロッパ型の直流安定化電源が設けら
れ,それ以外のメインモータ,露光ランプ,高圧電源
部,定着ヒータ等のAC負荷には商用電源に直接接続し
て,電力供給を行っている。
【0004】上記ドロッパ型の直流安定化電源は,その
効率が高々50%程度と低く,電源トランスも大きくな
るという欠点があるものの,その出力も数十W程度であ
るために特に問題にされなかった。
【0005】しかしながら,OA機器の発達はめざまい
しものがあり,特に,電子写真プロセスを用いた複写機
やプリンタ等にあっては,高速化,高画質化,多機能化
等の要求に伴って,直流電源の容量が著しく増加してい
る。
【0006】例えば,駆動源であるモータは,その回転
数を精度よく制御するためにACモータをDCモータに
代えて,また,高圧電源も厳しい要求に応え,かつ,画
像品質の信頼性を確保するために定電圧直流電源からコ
ンバータ方式に代えられている。
【0007】さらに,複写作業における全体効率を向上
させるため,高速の自動原稿搬送装置やソータ等の周辺
機器が装備されるに伴って,その供給電源の容量が増え
てきている。例えば,今まで100VA程度であった直
流電源の容量が,400VA級から500VA級に大幅
に増え,中には600VAを超える機種も少なくない。
しかも,厳しい電圧安定が要求されている。
【0008】したがって,このように出力が大容量化す
ると,上記ドロッパ型の直流安定化電源では,電源自体
の大型化や電力損失による大量の発熱が生じるという問
題点があった。
【0009】そこで,上記問題点を解決するためにドロ
ッパ型の直流安定化電源に代わって,例えば,特開昭6
4−40849号公報の「複写機用電源装置」に開示さ
れている一次整流平滑回路とスイッチングDC−DCコ
ンバータとを組み合わせたスイッチングレギュレータ方
式が用いられるようになった。
【0010】このスイッチングレギュレータ方式は,ド
ロッパ型の直流安定化電源に比べ効率が80〜85%と
高効率であり,高周波でスイッチングするためトラン
ス,チョークを含めて小型軽量となる。しかし,一次整
流平滑回路がコンデンサ入力型でその容量が大きいた
め,力率が低下し,入力電流のピーク値,実効値とも高
くなり,特に,ピーク値が高いことに起因する高調波障
害が発生しやすかった。
【0011】そのため,変換効率はよいがVA効率(入
力VAに対する出力VA比)は,40〜50%程度にな
ってしまう。したがって,直流電源の出力が400VA
であれば入力は800VA,すなわち,入力100Vで
は,入力電流は8Aとなる。例えば,定着ヒータを80
0W,直流電源の変換効率80%とすると,入力電力
は,(400W/0.8)+800W=1300Wとな
るが,入力VAは800VA+800VA=1600V
A,すなわち,入力電流は16Aとなることから,事務
所等で一般的に使われいるコンセントの容量100V,
15Aをオーバーし,このままではスイッチングレギュ
レータ方式でも安全に使用できないという問題点があっ
た。
【0012】そこで,このような力率あおよびVA効率
を改善するために,例えば,特開昭63−23561号
公報の「電源装置」には,昇降圧チョッパ回路からなる
アクティブフィルタをスイッチングレギュレータの入力
部分に配置されたものが開示されている。また,スイッ
チングレギュレータの前にチョークコイルを挿入する一
般的な方式も知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の技術にあっては,以下に述べるよ
うな問題点があった。
【0014】第1に,昇降圧チョッパ回路を用いた方式
にあっては,力率をほぼ100%近くまで改善すること
ができるので力率,VA効率の点では好ましいものの,
チョッパ回路とDC−DCコンバータ回路とが直列接続
となるため,変換効率が低下するという問題点があっ
た。
【0015】第2に,昇降圧チョッパ回路を用いた方式
にあっては,チョッパ回路とDC−DCコンバータ回路
のスイッチングをそれぞれ独立に制御しなければならい
ため,回路構成が複雑化するという問題点もあった。す
なわち,部品点数が多くなり大型化とコストアップを招
来させる。
【0016】第3に,チョークコイルを用いた方式にあ
っては,チョークコイルが商用周波数50Hz,60H
zで動作するため,DC−DCコンバータのスイッチン
グ周波数(50〜200KHz)で動作する二次整流平
滑回路のチョークコイルに比べて大型化・重量化を招
き,小型軽量化できないという問題点があった。
【0017】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,電力の変動が大きい場合であっても,その電源の
入力電流の高調波電流成分をつねに抑制することによ
り,高力率を維持し,なおかつ,簡単な構成で小型軽量
化を図ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像形成装置にあっては,直流電
力に変換する直流電源と,間欠的にオン/オフを繰り返
し,かつ,比較的大電力を消費する間欠負荷とを有し,
交流電源を入力して前記直流電源および間欠負荷に供給
する構成の画像形成装置において,前記直流電源の交流
入力部と整流素子との間に,高調波電流を抑制するため
の高インダクタンス・小電流の第1の高調波電流抑制手
段と,該第1の高調波電流抑制手段をバイパスし,高調
波電流を抑制するための低インダクタンス・大電流の第
2の高調波電流抑制手段とを並列に設け,前記直流電源
の入力電流の経路を前記第1の高調波電流抑制手段と前
記第2の高調波電流抑制手段との何れかに切り換える切
換え手段と,前記間欠負荷のオン/オフに応じて前記切
換え手段のオン/オフを制御する制御手段とを備えたも
のである。
【0019】また,請求項2に係る画像形成装置にあっ
ては,直流電力に変換する直流電源と,間欠的にオン/
オフを繰り返し,かつ,比較的大電力を消費する間欠負
荷とを有し,交流電源を入力して前記直流電源および間
欠負荷に供給する構成の画像形成装置において,前記直
流電源の整流素子と入力平滑コンデンサとの間に,高調
波電流を抑制するための高インダクタンス・小電流の第
1の高調波電流抑制手段と,該第1の高調波電流抑制手
段をバイパスし,高調波電流を抑制するための低インダ
クタンス・大電流の第2の高調波電流抑制手段とを並列
に設け,前記直流電源の入力電流の経路を前記第1の高
調波電流抑制手段と前記第2の高調波電流抑制手段との
何れかに切り換える切換え手段と,前記間欠負荷のオン
/オフに応じて前記切換え手段のオン/オフを制御する
制御手段とを備えたものである。
【0020】すなわち,請求項1または2では,大電力
の間欠負荷がオフのときには,切換え手段で入力電流の
経路を大きいインダクタンスをもつ第1の高調波電流抑
制手段に切り換え,大電力の間欠負荷がオンのときに
は,切換え手段で入力電流の経路を小さいインダクタン
スで大電流に耐えられる第2の高調波電流抑制手段に切
り換えることにより,電力の変動が大きくても,その電
源の入力電流の高調波電流成分をつねに抑えられるの
で,高力率を維持することができる。したがって,レー
ザプリンタや複写機等の画像形成装置に好適な,比較的
簡単な構成で,大型化を回避したVA効率の高い電源装
置が実現する。
【0021】また,請求項3に係る画像形成装置にあっ
ては,前記切換え手段をリレーにより構成するものであ
る。
【0022】すなわち,切換え手段をリレーにより構成
することにより,他の回路構成部品,例えば,トランス
の2次巻線や整流回路等が不要となるため,さらなる電
源回路の簡略化,小型化が図られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下,本発明の一実施例を添付図
面を参照して説明する。 〔実施例〕 (画像形成装置の構成)図1は,本実施例に係る複合型
の画像形成装置の概略構成を示す説明図であり,プリン
タ,コピー,ファクシミリ等の複合機能を備えた複合装
置である。本装置は,一般的なレーザ書込手段が適用さ
れているレーザプリンタとスキャナ装置を併せ持つ構成
を採用している。
【0024】図1において,101はレーザ装置であ
り,レーザ書込系としてレーザ出力ユニット(図示せ
ず)を備え,レーザ出力ユニットの内部には,レーザ光
源であるレーザダイオードが備わり,本レーザ装置10
1にはポリゴンモータによって高速で定速回転するポリ
ゴンミラーが備わっている。レーザ装置101から出力
されるレーザ光は,ポリゴンミラー,ミラーを介して画
像再生系に装備された感光体ドラムに照射するように構
成されている。
【0025】また,110は静電潜像を形成する感光体
ドラムであり,該感光体ドラム110の周囲には,感光
体ドラム110の表面を均一に帯電する帯電チャージャ
111と,感光体ドラム110上に形成された静電潜像
を可視像化する現像ユニット112と,搬送されてきた
記録紙に感光体ドラム110表面に形成されたトナー像
を転写する転写チャージャ113と,転写処理後におい
て感光体ドラム110表面をクリーニングするクリーニ
ングユニット114等が装備されている。なお,感光体
ドラム110の一端近傍のレーザ光を照射する位置に,
主走査同期信号を発生するビームセンサ(同期検出器)
が配置されている。
【0026】また,115は搬送されてきた記録紙上の
画像を定着する定着ユニット,116はホストユーザー
別に仕分け機能を備えた排紙トレイ,117は記録紙を
積載する給紙カセット,118は給紙カセット117か
ら記録紙を給紙する給紙コロ,119は所定のタイミン
グが取られて回転し,記録紙を転写部へ搬送するレジス
トローラである。
【0027】また,120は装置の上部に位置する両面
搬送ユニットであり,定着処理後における記録紙を両面
記録時に案内する両面入口ガイド121と,記録紙を搬
送する両面搬送ローラ122と,記録紙を反転する反転
ガイド123と,反転ローラ124等が設けられてい
る。また,125は文字認識装置であり,装置画面をペ
ン等でなぞることにより描かれた文字を認識する装置で
ある。さらに,スキャナ装置(以下,スキャナという)
は,主に,CCD(電荷結合素子)や等倍センサ等の撮
像素子を用いて,原稿を読み取る読取ヘッド130によ
り構成されている。
【0028】また,プリンタ本体下部には電装系が設け
られおり,140はプリンタ全体を制御するためのマイ
クロコンピュータシステムを搭載したプリンタ制御部,
150はコントローラであり,外部機器としてのホスト
コンピュータによる制御モードに基づいて,該ホストコ
ンピュータからの印字データをビデオデータに変換し,
プリント出力処理を実行したり,読み取った原稿画像や
ファクシミリにより伝送されてきたデータをプリント出
力処理する等の画像処理および制御機能を有している。
また,上記電装系には,本発明の特徴とするところの電
源回路(図2,あるいは図4参照)が組み込まれてい
る。
【0029】(画像形成装置の動作)次に,複合装置に
おける基本的な画像形成動作について説明する。感光体
ドラム110の表面を,帯電チャージャ111により一
様に高電位に帯電する。その感光体ドラム110面に対
しレーザ光が照射されると,照射された部分は電位が低
下する。レーザ光は記録画素の黒/白に応じてON/O
FF制御されるので,レーザ光の照射によって感光体ド
ラム110面に記録画像に対応する電位分布,すなわ
ち,静電潜像が形成される。
【0030】該静電潜像が形成された部分が現像ユニッ
ト112を通過すると,その電位の高低に応じてトナー
が付着し,静電潜像を可視像化したトナー像が形成され
る。トナー像が形成された部分に所定のタイミングでレ
ジストローラ119により記録紙が搬送され,上記トナ
ー像に重なる。このトナー像が転写チャージャ113に
より記録紙に転写された後,該記録紙は感光体ドラム1
10から分離される。分離された記録紙は搬送経路を介
して搬送され,定着ユニット115のヒータを内蔵した
熱ローラおよび加圧ローラによって熱定着された後,排
紙トレイ116上に排出される。転写処理終了後,感光
体ドラム110の表面はクリーニングユニット114に
よりクリーニングされ,次回の複写処理に備える。
【0031】また,スキャナによる動作時にあっては,
給紙カセット117に読取対象としての原稿の画像面を
下にしてセットし,該原稿を給紙搬送する。この搬送さ
れた原稿は,読取ヘッド130を通過するときに,その
原稿面を読取ヘッド130を構成する撮像素子により順
次読み取られる。なお,このスキャナ動作時には,上記
画像形成動作を停止し,スキャナ動作の制御タイミング
により制御される。
【0032】(電源回路の構成)図2は,本実施例に係
る画像形成装置に好適な電源回路の構成を示す回路図で
ある。図において,201はAC入力を行う商用電源,
202は交流電力を直流電力に変換する直流電源,20
3は本回路全体を制御する制御手段としての制御回路,
204は定着ユニット115の定着ローラの中空部分に
挿入され,発熱制御される赤外線ヒータを用いた間欠負
荷としての定着ヒータ,205は定着ローラ表面に微圧
で接触させ,その表面温度を検知するためのサーミス
タ,206はアクロスコンデンサと高周波用チョークと
2個のバイパスコンデンサからなり外部ノイズの進入と
内部ノイズの流失とを防止するノイズフィルタ,207
は電源スイッチ,208はノーフューズブレーカ,20
9は定電圧制御回路である。
【0033】また,画像形成装置の各部に配置された駆
動デバイスとして,高圧電源210,モータ211,ソ
レノイド212,クラッチ213,除電ランプ214,
表示ランプ215が,210a,211a,212a,
213a,214a,215aの各ドライバにより制御
回路203,直流電源202に接続されている。
【0034】直流電源202は,入力された交流電力を
1次直流電力に変換する整流平滑回路を構成する整流素
子としてのダイオードブリッジ230および平滑コンデ
ンサCPと,交流入力とダイオードブリッジ230との
間に,高調波電流抑制用の第1の高調波電流抑制手段と
しての第1のチョークコイル217と,該第1のチョー
クコイル217をバイパスするための高調波電流抑制用
の第2の高調波電流抑制手段としての第2のチョークコ
イル216と,切換えスイッチである双方向3端子サイ
リスタ,いわゆる,切換え手段としてのトライアック2
28との直列回路とが並列となるように接続された回路
と,トランス220を中心として構成されるDC−DC
コンバータとからなっている。
【0035】DC−DCコンバータは,1次巻線NPと
3個の2次巻線NS1,NS2,NS3とを有するトラ
ンス220と,その1次巻線NPと直列回路を形成し,
平滑コンデンサCPから入力する1次直流電力を定電圧
制御回路209からの信号に応じてオン/オフするスイ
ッチング素子でありFETからなるトランジスタQと,
トランス220の3個の2次巻線NS1,NS2,NS
3にそれぞれ接続された整流平滑回路219,221,
222とから構成されている。
【0036】整流平滑回路221,222は,それぞれ
整流ダイオードD1,D2と,整流ダイオードCD1,
CD2と,小容量のチョークコイルL1,L2と,大容
量の平滑コンデンサC1,C2とから構成されている。
【0037】整流平滑回路219は,整流ダイオードD
3とリミッタ抵抗R3とからなり,整流ダイオードD3
により整流された直流電流(ゲート電流)がリミッタ抵
抗R3とホトカプラのホトトラジスタからなる受光部2
18を介して,トライアック228のゲート電極に供給
されるように接続されている。また,ホトカプラの発光
部224が点灯している間は,受光部218がオンにな
ってゲート電流が流れ,トライアック228はトリガさ
れて導通となるように回路が構成されている。
【0038】電源入力部のノーフューズブレーカ208
を通過したAC電力は,もう一方の比較的大電力(例え
ば,800W)の間欠負荷である定着ヒータ204とト
ライアック228との直列回路にも接続されている。
【0039】また,ホトカプラの発光部224には,ホ
トカプラの発光部223に印加される信号と同一の信号
が印加されており,定着ヒータ204がオンのときには
トライアック228がオンとなるように構成されてい
る。
【0040】(電源回路の動作)商用電源201から入
力されるAC電力は,ノイズフィルタ206と,電源ス
イッチ207と,ノーフューズブレーカ208とからな
る電源供給部を通過した後,直流電源202と定着ヒー
タ204とに供給される。入力するAC電力は,高調波
電流抑制用の第1のチョークコイル217と,これをバ
イパスするための高調波電流抑制用の第2のチョークコ
イル216とトライアック228との直列回路とが並列
となる回路の何れかを介して,ダイオードブリッジ23
0のAC端子に供給され,DC端子から出力する整流さ
れたDC電力は,平滑コンデンサCPを充電し,平滑化
される。
【0041】整流平滑回路221は,平滑コンデンサC
1に充電されている直流電力をDC50Vの制御用電源
として制御回路203に供給する。また,整流平滑回路
222は,平滑コンデンサC2に充電されている直流電
力をDC24Vの駆動用電力として各種の負荷,すなわ
ち,高圧電源210,モータ211,ソレノイド21
2,クラッチ213,除電ランプ214,表示ランプ2
15に供給する。
【0042】整流平滑回路221,222の何れか一
方,例えば,制御用電源である整流平滑回路221の出
力電圧(DC5V)が,定電圧制御回路209にフィー
ドバックされる。定電圧制御回路209は,フィードバ
ックされた出力電圧信号に応じてトランジスタQに対
し,デューティ比を換えた制御信号を出力することによ
り,制御用電源の出力を5Vに安定化する。トランジス
タQのオン/オフにより断続される電流がトランス22
0の1次巻線NPに流れると,2次巻線NS1,NS
2,NS3には1次巻線NPに対するそれぞれの巻線比
に応じた電圧の電力が誘起される。
【0043】整流平滑回路221は,トランジスタQが
オンのときに,2次巻線NS1に誘起された電力を整流
ダイオードD1により整流し,チョーク入力型を構成す
るチョークコイルL1を通して平滑コンデンサC1を充
電する。このとき,脈流を平滑することにより,チョー
クコイルL1に蓄積されたエネルギーは,トランジスタ
Qがオフのときに電流に再変換され,整流ダイオードC
D1を通って平滑コンデンサC1を充電する。なお,整
流平滑回路222の動作についても上記と同じであるた
め,ここでの説明は省略する。
【0044】また,トライアック228のゲート電極
は,ホトカプラの発光部223が点灯して受光部227
がオンになっている間は,ゲート回路226がトライア
ック228をトリガし,定着ヒータ204がオンにな
り,一方,発光部223が点灯していなければ定着ヒー
タ204はオフになる。
【0045】ところで,整流平滑回路221が出力する
制御用の定電圧5Vを電源とする制御回路203は,ホ
ストマシン(図示せず)からレーザプリンタに入力され
る指令に基づいて,同じく入力される画像データを処理
し,ビデオデータとしてレーザ装置101に送り画像を
書き込むと共に,レーザプリンタの各機構部を制御し,
前述のように一連の動作を行って画像を形成する。
【0046】そのために,整流平滑回路222が出力す
る駆動用の定電圧DC24Vを電源とする,例えば,高
圧電源210,モータ211,ソレノイド212,クラ
ッチ213,除電ランプ214,表示ランプ215を駆
動するため,トランジスタからなる各ドライバ210
a,211a,212a,213a,214a,215
aに随時制御用信号を出力する。
【0047】また,制御回路203は,サーミスタ20
5が定着ヒータ204により加熱される定着ローラの表
面温度を検知した値を入力し,スタンバイ,動作中のモ
ードに応じ,それぞれ保持温度,作動温度になるように
制御する。すなわち,温度が低下すればホトカプラの発
光部223を点灯し,上昇すれば消灯することにより,
定着ヒータ204をオン/オフ制御する。
【0048】上記制御温度は,一般的には作動時が18
0°C前後,スタンバイ時が作動時より20〜50°C
低い保持温度に設定されている。したがって,定着ロー
ラの熱容量もあるので定着ヒータ204はほとんどオフ
のままである。反対に,画像形成時には,記録紙にかな
りの熱をとられるので定着ヒータ204はほとんど連続
点灯状態となる。
【0049】また,スタンバイ時は,画像を形成するた
めの高圧電源210,モータ211等のユニットも動作
しておらず,直流電源202の出力電力も動作時と比較
して極めて小さい。したがって,直流電源202の入力
交流電力も小さくなる。
【0050】次に,本実施例によるAC電力の状態を従
来例と比較しながら説明する。
【0051】図3は,本実施例におけるAC電力の波形
を示す説明図である。(a)は入力電圧,(b)は本実
施例のスタンバイ時(間欠負荷オフ,直流電流出力
小),トライアック228がオフのときの入力電流波
形,(c)は動作時,間欠負荷(定着ヒータ204)オ
ン時の間欠負荷部の電流波形,(d)は動作時,(直流
電源出力大)トライアック228がオン時の直流電源2
02の入力電流波形,(e)は動作時,(間欠負荷オ
ン,直流電源出力大)トライアック228がオン時のレ
ーザプリンタの入力電流波形をそれぞれ示している。
【0052】図5は,従来(コンデンサ入力型)におけ
るAC電力の波形を示す説明図である。(a)は入力電
圧波形,(b)は従来のスタンバイ時(間欠負荷オフ,
直流電流出力小)時における入力電流波形,(c)は動
作時,間欠負荷(定着ヒータ)オン時の間欠負荷部の電
流波形,(d)は動作時,(直流電源出力大)の直流電
源の入力電流波形,(e)は動作時,(間欠負荷オン,
直流電源出力大)のレーザプリンタの入力電流波形をそ
れぞれ示している。
【0053】図5(b),(d)に示した波形は,コン
デンサ入力型の電流波形であるので,図5(a)に示す
入力電圧の瞬間値が平滑コンデンサの端子間電圧を越え
た期間のみ,直流電源が必要とする電力を平滑コンデン
サに充電するため,平滑コンデンサの容量が大きいほ
ど,その端子間電圧が上昇し,充電時間が短くなり,電
流のピーク値が上昇する。
【0054】平滑コンデンサの容量を小さくすれば,端
子間電圧が降下し充電時間が長くなって電流のピーク値
は減少する。しかし,端子間のDC電圧,すなわち,D
C−DCコンバータの入力電圧の変動率が大きくなる。
したがって,トランジスタのデューティ比(駆動パルス
幅)の変動も大きくなり,特に,駆動用電流のDC負荷
の変化によっては,その定電圧性が保持されなくなるこ
とがある。
【0055】これに比べ,本実施例の電源回路に係る図
3(b),(d)に示した入力電流波形は,チョーク入
力型の波形であるため,平滑コンデンサCPの端子間電
圧が下がって充電時間も長くなる。したがって,図5
(b),(d)に示した従来の電流波形に比べて変化が
なだらかとなり,電流のピーク値が大幅に減少する。
【0056】また,図5からも明らかなように,比較的
大容量の間欠負荷である定着ヒータがオフであれば,図
5(b),(c),(d)に示した何れの場合もピーク
電流が15Aを越えることがない。しかしながら,動作
中となり定着ヒータがオン,直流電源の出力が増える
と,レーザプリンタの総入力電流は図5(e)に示すよ
うに,ピーク電流は15Aを越える場合が生じる。
【0057】ピーク電流が15Aを越えない場合でもピ
ーク電流が大きいということは,無効電流による電力ロ
スが大きいということなので,力率を改善することが望
ましい。
【0058】このため,本実施例では比較的大電力の間
欠負荷である定着ヒータ204がオフのとき(ホトカプ
ラの発光部223,224がともに消灯,受光部21
8,227ともオフ)は,ほぼスタンバイ状態であると
みなす。このときは直流出力電流も比較的小さいので,
切換えスイッチであるトライアック228はオフになっ
ており,この場合,直流電源202の入力電流は高調波
電流抑制用の第1のチョークコイル217を通って流れ
る。
【0059】また,上記における入力電流は小さいた
め,高調波電流を抑制するにはかなりのインダクタンス
が必要であるが,第1のチョークコイル217は高イン
ダクタンス,小電力という構成である。これにより,低
出力時であっても高インダクタンスが配置できるので,
高調波電流成分を抑えることができ,高力率を可能にす
る。
【0060】また,レーザプリンタの動作がスタート
し,定着ヒータ204がオンのとき(ホトカプラの発光
部223,224がともに点灯,受光部218,227
ともオン),トライアック228がオンする。この状態
では,スイッチングレギュレータの入力電流は,より低
インピーダンス(低インダクタンス,低抵抗)である高
調波電流抑制用の第2のチョークコイル216を通って
流れる。
【0061】動作中は,各種DC負荷,特に,モータ2
11,ソレノイド212,高圧電源210等の駆動用出
力もほとんど動作状態となる。このため,スタンバイ状
態に比べ,直流出力電力は10〜20倍となり,さら
に,入力電流も大きく,高調波電流を抑制には小さなイ
ンダクタンスでよい。
【0062】また,第2のチョークコイル216は低イ
ンダクタンス,大電流という構成であるため,ふたつの
チョークコイルを配置しても,それぞれ小型軽量のもの
でよい。
【0063】高調波抑制用の第2のチョークコイル21
6は,第1のチョークコイル217と比較すると,イン
ダクタンスでは数分の1程度か,それ以下で,電流定格
では,数倍の容量をもつような設定とする。換言すれ
ば,第2のチョークコイル216の方がインピーダンス
が圧倒的に小さいので,電流のほとんどが第2のチョー
クコイル216を通して流れる。
【0064】スイッチングレギュレータの高調波電流を
チョークコイルにより抑制し,高調波電流規制をクリア
させようとする場合,スイッチングレギュレータの容量
(平滑用電解コンデンサ容量)にもよるが,一般的には
5〜6mHのインダクタンスが必要といわれている。
【0065】この値は,あくまでもスイッチングレギュ
レータの出力が定格状態のときのインダクタンスであ
り,例えば,アナログ複写機の場合,コピー動作中のス
イッチングレギュレータが200Wを必要としても,そ
のほとんどが駆動用電源で,制御用電源は,10%かそ
れ以下である。
【0066】制御用電源の負荷電流は,スタンバイ時で
もコピー動作中であってもほとんど変わらない。平滑コ
ンデンサCPの容量は,スイッチングレギュレータの定
格出力容量により決められるので,スタンバイ状態の電
力は小さくても,高調波電流成分は大きく,このときの
高調波電流を抑えるには数10mHもの高インダクタン
スが必要となる。
【0067】さて,チョークコイルに電流を流すと,チ
ョークコイル端子間に電圧が発生する。ここでコイル抵
抗を無視した場合,その電圧は下記式により与えられ
る。 V=ω・L・I なお,ω:2×π×f(fは周波数) L:インダクタンス(H) I:電流(A) である。
【0068】例えば,電源電圧100V,周波数50H
z,スタンバイ時におけるスイッチング電源の入力50
W,力率0.5として,第1のチョークコイル217に
30mHを配置した場合,このチョークコイル端子間の
電圧は,上記式により, 2×3.14×50Hz×0.03H×1A=0.94V となる。また,この電圧は,入力100Vから引かれて
スイッチングレギュレータには,約90Vしか入力され
ない。
【0069】また,コピー動作中ではスイッチング電源
の入力200W,力率0.5として,第2のチョークコ
イル216に5mHに配置した場合,このチョークコイ
ル端子間の電圧は, 2×3.14×50Hz×0.005H×4A=6.3V となる。
【0070】しかしながら,無負荷時(I=0A)には
100Vがそのまま入力されるので,実質的にはスイッ
チング電源の入力電圧範囲が広くなったことになる。こ
のように,スイッチングレギュレータの出力電流が所定
値以下(負荷が軽い)のときは,高インダクタンス(小
電流)に設定した第1のチョークコイル217を通し,
また,出力電流が所定値を越えると低インダクタンス
(大電流)に設定した第2のチョークコイル216を通
してスイッチングレギュレータの入力電流が流れるの
で,平滑コンデンサCPのキャパシタンスによって生じ
た入力電流の位相進みがチョークコイルのインダクタン
スによって補正され,平滑コンデンサCPに流れる時間
も広がって,力率が改善されることになる。
【0071】一般に,制御用電源の負荷は容量(消費電
流)が小さく,その負荷変動も少ない。直流電源202
の入出力電力の極めて少ないスタンバイ時には,高イン
ダクタンスのチョークコイルで,消費電力が大きいとき
には,低インダクタンス,大電流のチョークコイルで高
調波電流を低減させることにより,出力電力が変動して
も総合的に効率を落とすことなく,力率の向上を図るこ
とができ,非常に有効となる。
【0072】また,高インダクタンス,小電流と,低イ
ンダクタンス,大電流とのふたつのチョークコイルで構
成することにより,何れも極めて小型のチョークコイル
ですみ,大型のチョークコイルが不要となり,電源の大
型化を回避することもできる。
【0073】また,一般に,チョークコイルのインダク
タンスと電流容量とを変えないままの状態で小型化を図
ると,損失が増えて発熱が大きくなる傾向がある。この
ため,放熱板や,場合によっては冷却ファンが必要とな
って小型化を阻害する。
【0074】DC−DCコンバータのスイッチング周波
数は,数10〜数100KHzと高いので,トランス2
20およびその2次側に設けたチョークコイルL1,L
2は電力の割に極めて小型であるが,商用電源50〜6
0Hzの交流電力を対象とするチョークコイルは大型で
重く,コストも高いものとなる。しかし,本実施例で
は,このチョークコイルを小型化する効果,および大電
流時の力率を改善することによるピーク電流の減少によ
り,ダイオードブリッジ230の耐逆電圧,最大許容電
流が小さくなり,平滑コンデンサCPに流れる無効電力
が減少し,発熱が抑制されるという大きな効果が得られ
る。
【0075】〔他の実施例〕図4は,本実施例に係る画
像形成装置に好適な電源回路の他の構成を示す回路図で
ある。この回路は,前述の図2に対し一部の素子の配置
が異なるものであり,各素子の機能は同一であるため同
じ符号を付してある。
【0076】図4において,図2と異なる点は,高調波
電流抑制用の第1のチョークコイル217と,これをバ
イパスするための高調波電流抑制用の第2のチョークコ
イル216と切換えスイッチとの直列回路とが並列とな
る回路を,交流入力部とダイオードブリッジ230の交
流入力端子との間に設ける代わりに,高調波電流抑制用
の第1のチョークコイル217と,これをバイパスする
ための高調波電流抑制用の第20チョークコイル216
と切換えスイッチ用の切換え手段としてのトランジスタ
401との直列回路とが並列となる回路をダイオードブ
リッジ230の交流出力端子と平滑コンデンサCPとの
間に設けたことである。したがって,その効果は図2と
全く同様である。
【0077】すなわち,ふたつのチョークコイルとその
切換えスイッチとからなる回路を直流電源202の交流
入力部の平滑コンデンサCPとの間に設ければよく,整
流素子であるダイオードブリッジ230の前後の関係は
ない。このことは,スイッチング電源のレイアウトを決
定する上で,チョークコイルの取付位置に応じて選べる
ので有効である。
【0078】ただし,切換えスイッチとして,ダイオー
ドブリッジ230の前が,交流回路側であるので,双方
向性のトライアック228は,ダイオードブリッジ23
0の後は直流回路側で,単方向性のトランジスタ401
が使用されている。また,トランジスタ401の代わり
に,単方向性素子としてサイリスタを用いてもよい。
【0079】さらに,切換えスイッチ(切換え手段)の
他の構成としてリレーを用い,該リレーの接点による切
り換えを行うことも容易である。この場合,トランス2
20の2次巻線NS3,整流平滑回路219,ホトカプ
ラ,トライアック228やトランジスタ401の切換え
スイッチが不要となり,2次回路のみでリレーを駆動す
ることができ,リレーの接点を1次回路の切換えスイッ
チに配置するものである。これにより,回路の簡素化,
小型化が実現し,コストダウンを図ることができる。
【0080】ところで,以上の実施例では,スイッチン
グレギュレータ方式の直流電源をレーザプリンタに組み
込んだ場合を例にとって説明してきたが,電子写真プロ
セスにより普通紙上に画像を形成する画像形成装置,す
なわち,アナログ複写機,デデジタル複写機,レーザプ
リンタ,ファクシミリ等の電源装置にも適用できること
はいうまでもない。また,その他,ピーク電力を含むA
C負荷と変動するDC負荷を持つ機器の高調波電流低減
としても利用することができる。
【0081】(実施例の効果)次に,以上説明してきた
実施例が奏する効果について説明する。
【0082】第1に,交流電力を入力し,該交流電力を
直流電力に変換する直流電源202と,随時,オン/オ
フを繰り返す間欠負荷(定着ヒータ204)との供給す
る画像形成装置において,直流電源202の交流入力部
と整流素子(ダイオードブリッジ230)との間に,高
調波電流抑制用の第1のチョークコイル217と,これ
をバイパスするための高調波電流抑制用の第2のチョー
クコイル216と切換えスイッチ(トライアック22
8)との直列回路とが並列となる回路と,間欠負荷(定
着ヒータ204)のオン/オフに応じて,トライアック
228のオン/オフを制御する制御回路203とを設
け,トライアック228を,大電力の間欠負荷がオフの
ときには,大きいインダクタンスをもつチョークコイル
に,一方,大電力の間欠負荷がオンのときには,小さい
インダクタンスで大電流に耐えられるチョークコイルに
切り換えるようにしたため,電力の変動が大きくても,
その電源の入力電流の高調波電流成分をつねに抑え,高
力率を維持することができる。したがって,レーザプリ
ンタや複写機等の画像形成装置に好適な,比較的簡単な
構成で,大型化を回避したVA効率の高い電源装置が実
現する。
【0083】第2に,直流電源202の整流素子(ダイ
オードブリッジ230)と平滑コンデンサCPとの間
に,高調波電流抑制用の第1のチョークコイル217
と,これをバイパスするための高調波電流抑制用の第2
のチョークコイル216と切換えスイッチ(トランジス
タ401)との直列回路とが並列となる回路と,間欠負
荷(定着ヒータ204)のオン/オフに応じて,トラン
ジスタ401のオン/オフを制御する制御回路203と
を設け,トランジスタ401を,大電力の間欠負荷がオ
フのときには,大きいインダクタンスをもつチョークコ
イルに,一方,大電力の間欠負荷がオンのときには,小
さいインダクタンスで大電流に耐えられるチョークコイ
ルに切り換えて直流電源202の入力電通が流れるよう
にしたため,電力の変動が大きくても,その電源の入力
電流の高調波電流成分をつねに抑え,高力率を維持する
ことができる。したがって,レーザプリンタや複写機等
の画像形成装置に好適な,比較的簡単な構成で,大型化
を回避したVA効率の高い電源装置が実現する。
【0084】第3に,上記切換えスイッチをリレーで構
成することにより,変動する負荷があっても高調波電流
の抑制,および力率の改善を比較的簡単な構成で電源装
置の大型化を伴わずに実現する。また,この場合,上記
第1および第2の構成に対してさらに簡略化,小型化を
図ることができ,コストダウンが実現する。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
形成装置(請求項1,2)によれば,切換え手段を,大
電力の間欠負荷がオフのときには,大きいインダクタン
スをもつ第1の高調波電流抑制手段に,一方,大電力の
間欠負荷がオンのときには,小さいインダクタンスで大
電流に耐えられる第2の高調波電流抑制手段に切り換え
るため,電力の変動が大きくても,その電源の入力電流
の高調波電流成分をつねに抑えられるので,高力率を維
持することができる。したがって,レーザプリンタや複
写機等の画像形成装置に好適な,比較的簡単な構成で,
大型化を回避したVA効率の高い電源装置が実現する。
【0086】また,本発明に係る画像形成装置(請求項
3)によれば,切換え手段をリレーにより構成すること
により,他の回路構成部品,例えば,トランスの2次巻
線や整流回路等が不要となるため,さらなる電源回路の
簡略化,小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る複合型の画像形成装置の概略構
成を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る画像形成装置に好適な電源回路
の構成を示す回路図である。
【図3】本実施例におけるAC電力の波形を示す説明図
である。
【図4】本実施例に係る画像形成装置に好適な電源回路
の他の構成を示す回路図である。
【図5】従来(コンデンサ入力型)におけるAC電力の
波形を示す説明図である。
【符号の説明】
202 直流電源 203 制御回路 204 定着ヒータ 216 第2のチ
ョークコイル 217 第1のチョークコイル 228 トライア
ック 230 ダイオードブリッジ 401 トランジ
スタ CP 平滑コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/217 8726−5H H02M 7/217

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力に変換する直流電源と,間欠的
    にオン/オフを繰り返し,かつ,比較的大電力を消費す
    る間欠負荷とを有し,交流電源を入力して前記直流電源
    および間欠負荷に供給する構成の画像形成装置におい
    て,前記直流電源の交流入力部と整流素子との間に,高
    調波電流を抑制するための高インダクタンス・小電流の
    第1の高調波電流抑制手段と,該第1の高調波電流抑制
    手段をバイパスし,高調波電流を抑制するための低イン
    ダクタンス・大電流の第2の高調波電流抑制手段とを並
    列に設け,前記直流電源の入力電流の経路を前記第1の
    高調波電流抑制手段と前記第2の高調波電流抑制手段と
    の何れかに切り換える切換え手段と,前記間欠負荷のオ
    ン/オフに応じて前記切換え手段のオン/オフを制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 直流電力に変換する直流電源と,間欠的
    にオン/オフを繰り返し,かつ,比較的大電力を消費す
    る間欠負荷とを有し,交流電源を入力して前記直流電源
    および間欠負荷に供給する構成の画像形成装置におい
    て,前記直流電源の整流素子と入力平滑コンデンサとの
    間に,高調波電流を抑制するための高インダクタンス・
    小電流の第1の高調波電流抑制手段と,該第1の高調波
    電流抑制手段をバイパスし,高調波電流を抑制するため
    の低インダクタンス・大電流の第2の高調波電流抑制手
    段とを並列に設け,前記直流電源の入力電流の経路を前
    記第1の高調波電流抑制手段と前記第2の高調波電流抑
    制手段との何れかに切り換える切換え手段と,前記間欠
    負荷のオン/オフに応じて前記切換え手段のオン/オフ
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記切換え手段をリレーにより構成する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装
    置。
JP7262054A 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置 Pending JPH0980989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7262054A JPH0980989A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7262054A JPH0980989A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0980989A true JPH0980989A (ja) 1997-03-28

Family

ID=17370398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7262054A Pending JPH0980989A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0980989A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7848674B2 (en) 2008-02-27 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2013066373A (ja) * 2011-08-31 2013-04-11 Canon Inc ラインフィルタ、ラインフィルタを搭載したスイッチング電源及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7848674B2 (en) 2008-02-27 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2013066373A (ja) * 2011-08-31 2013-04-11 Canon Inc ラインフィルタ、ラインフィルタを搭載したスイッチング電源及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1775643A1 (en) Image forming apparatus with an auxiliary power supply for a fixing unit
US20160036335A1 (en) Rectifying and smoothing circuit, power supply device and image forming apparatus
US20130114313A1 (en) Switching mode power supply, apparatus and method of supplying power by using the same, and image forming apparatus therefor
US20050110898A1 (en) Power supply for image-forming apparatuses having a power management function
JP6885163B2 (ja) 電源装置および画像形成装置
EP4089922A1 (en) Power supply device and image forming apparatus
JPH0980989A (ja) 画像形成装置
JP3466351B2 (ja) 画像形成装置
JPH0993910A (ja) 画像形成装置
JP2002268447A (ja) 電子写真装置
JP2002182521A (ja) 定着ヒータ制御装置
JP3450393B2 (ja) 複数出力電源装置
JP2018126037A (ja) 電源装置および電気機器
JP2010115091A (ja) 電源装置および画像形成装置
JP6843605B2 (ja) 電源装置および画像形成装置
JP6635681B2 (ja) 画像形成装置
US20240162821A1 (en) Power supply device and image formation apparatus
JP2020184823A (ja) 電力変換装置及び画像形成装置
JPH0923646A (ja) スイッチングレギュレータ
JPH08205519A (ja) スイッチングレギュレータ
JPH0479761A (ja) 画像形成装置
JP2024070475A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JPH1014227A (ja) スイッチング電源装置
JP6961421B2 (ja) 電源装置及び画像形成装置
JPH0487565A (ja) スイツチングレギユレータ